JP4271024B2 - 光書込装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光書込装置及び画像形成装置に関する。
従来、デジタル複写機等の電子写真方式の画像形成装置においては、高品質な画像や高速度や省スペースや省エネなどが要求されているため、画像形成装置が備える光書込装置に用いる光学系も高性能なものが用いられるようになってきている。
画像形成装置では、トナー等の現像剤を使用するのが一般的であるが、画像形成装置内でのトナー飛散は完全にはなくせない。また、画像形成装置内には塵埃が浮遊している。光書込装置は、その性格上、トナーや塵埃等をとても嫌うので、光書込装置は光源などの各部を筐体に収納し内部を密閉状態とし、筐体内部にトナーや塵埃が入り込むのを防止している。このような光書込装置の筐体には、光源から出射される光ビームが通過する開口が設けられ、この開口を光が通過可能な防塵部材で塞いでいる。
防塵部材は画像形成装置内のトナーや塵埃にさらされており、それらの塵埃が防塵部材に付着すると、光形成装置の性能を劣化させるおそれがある。それにより画像品質が劣化することも考えられるので、そのような状況は避けなければならない。
特許文献1には、開口に着脱可能に設けられた防塵部材の清掃部材を保持部に着脱可能に設けた構成の技術が示されている。
また、特許文献2には、開口にスライド可能に設けた光学部材(防塵部材)と、開口の一端にクリーニング部材を配設した構成の技術が示されている。
これらの技術によれば、防塵部材や光学部材を着脱させる操作によって防塵部材や光学部材を清掃することができる。
実開平1−155066号公報 特許第2949826号公報
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に示された技術は、防塵部材に付着したトナーや塵埃を取り除くだけであるので、防塵部材に付着するトナーや塵埃の量は変わらない。
本発明の目的は、防塵部材に付着するトナーや塵埃の量を削減することである。
本発明の目的は、防塵部材に付着したトナーや塵埃の清掃を簡単な構成で行えるようにすることである。
請求項1記載の発明は、筐体内に収納された光源から出射した光を前記筐体の開口を塞ぐ防塵部材を介して像担持体上に照射し、画像形成装置に画像形成動作を行わせる光書込装置において、前記防塵部材を覆う位置と、前記防塵部材を露出させる位置との間で移動自在に前記筐体に設けられ、トナーや塵埃の付着を防止する遮蔽部材と、前記遮蔽部材に取り付けられ前記防塵部材に接触する清掃部材と、前記遮蔽部材に取り付けられ前記防塵部材に接触する清掃部材を備え、前記遮蔽部材は、前記画像形成装置が画像形成動作を行っていないときには、前記防塵部材を覆う位置に配置されている。
請求項記載の発明は、請求項記載の光書込装置において、前記遮蔽部材を移動させる移動部を備える。
請求項記載の発明は、請求項記載の光書込装置において、電子写真方式により画像形成を行う画像形成装置に取り付けられ、前記画像形成装置が画像形成動作を行っていないときには、前記移動部を駆動して前記防塵部材を覆う位置に前記遮蔽部材を位置付け、前記画像形成装置が画像形成動作を開始する前には、前記移動部を駆動して前記防塵部材を露出させる位置に前記遮蔽部材を位置付ける位置付け手段と、を備える。

請求項記載の発明は、請求項2又は3記載の光書込装置において、前記移動部は、前記遮蔽部材を付勢する付勢手段と、この付勢手段の付勢力に抗して前記遮蔽部材を移動させる駆動部と、を有する。
請求項記載の発明は、請求項2,3,又は4記載の光書込装置において、前記画像形成装置による画像形成動作が行われていないときに、前記防塵部材を露出させる位置と前記防塵部材を覆う位置との間で前記遮蔽部材を前記移動部を用いて往復移動させて前記防塵部材の清掃を行う清掃手段を備える。
請求項記載の発明は、光を照射することにより潜像が形成される像担持体を備え電子写真方式により画像形成を行う画像形成装置において、前記像担持体に光を照射する請求1,2,3,4,又は5記載の光書込装置を備える。
本発明によれば、光源から光を出射させる際には防塵部材を露出させる位置に遮蔽部材を移動させることができ、光源から光を出射させないときには防塵部材を覆う位置に遮蔽部材を移動させることができる。そして、防塵部材を覆う位置に遮蔽部材を位置付けることにより、防塵部材にトナーや塵埃が付着するのを防止することができ、これにより、防塵部材に付着するトナーや塵埃の量を削減することができる。また、防塵部材及び遮蔽部材が筐体に設けられているので、例えば、それらが画像形成装置の本体ケース側に設けられている場合に比べて、光書込装置の組立が容易である。また、遮蔽部材に取り付けられ防塵部材に接触する清掃部材を備えることにより、遮蔽部材を移動させることで、防塵部材に付着しているトナーや塵埃が清掃部材により除去され、このように遮蔽部材に清掃部材を取り付けただけの簡単な構成で、防塵部材の清掃を行うことができる。
請求項記載の発明によれば、画像形成装置が画像形成動作を行っていないときは、遮蔽部材が防塵部材を覆っているので、防塵部材にトナーや塵埃が付着するのを防止することができ、これにより、防塵部材に付着するトナーや塵埃の量を削減することができる。
請求項記載の発明によれば、画像形成装置による画像形成動作が行われていないときに、防塵部材の清掃が行われるので、防塵部材上の塵埃が取り除かれ、画像形成動作を良好に実行することができる。
本発明の第一の実施の形態を図1ないし図7に基づいて説明する。図1は本実施の形態の画像形成装置を概略的に示す縦断面図、図2は光書込装置を示す水平断面図、図3は光書込装置を示す縦断面図、図4は光書込装置のカバーと遮蔽ユニットとを示す分解斜視図、図5はカバーにおける遮蔽ユニットの取り付け構造の一部を拡大して示す断面図、図6は防塵部材と遮蔽ユニットとを示し、(a)は遮蔽部材が開放位置にある状態を示す縦断面図、(b)は遮蔽部材が遮蔽位置にある状態を示す縦断面図、図7は駆動部を示す平面図である。
図1に示すように、画像形成装置1の本体ケース2内部の略中央部には、4つの作像部3(3Y、3C、3M、3K)と、光ビームを出射する光書込装置4と、中間転写ベルト5とが配置されている。各作像部3はそれぞれ異なる色の画像(トナー像)を形成する部分であり、これらの作像部3及びその作像部3の構成部品等に関する本明細書及び図面の記載において、Y、C、M、Kの添え字は、各々イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの色を示している。
4つの作像部3Y、3C、3M、3Kは、使用するトナーの色が異なるために形成される画像の色が異なるものであり、基本的な構造は同じである。
各作像部3は、図中矢印方向へ回転駆動される像担持体である感光体6(6Y、6C、6M、6K)、感光体6の周囲に配置された帯電部7、現像部8、クリーニング部9等により構成されている。
感光体6は、円筒状に形成され、駆動源(図示せず)により回転駆動される。感光体6の外周面部には感光層が設けられており、感光体6の表面である外周面6aは被走査面とされている。光書込装置4から出射された光ビームが感光体6の外周面6aに照射されることにより、感光体6の外周面6aには画像情報に応じた静電潜像が書き込まれる。
帯電部7は、感光体6の外周面6aを一様に帯電するもので、感光体6に対して非接触方式のものが採用されている。
現像部8は、感光体6へのトナーの供給を行い、供給されたトナーが感光体6の外周面6aに書き込まれた静電潜像に付着することにより感光体6上の静電潜像がトナー像として顕像化させるもので、感光体6に対して非接触方式のものが採用されている。
クリーニング部9は、感光体6の外周面6aに付着している残留トナーをクリーニングするもので、感光体6の外周面6aにブラシを接触させるブラシ接触方式のものが採用されている。
中間転写ベルト5は、樹脂フィルム又はゴムを基体として形成されたループ状のベルトで、感光体6上に形成されたトナー像が転写される。この中間転写ベルト5は、ローラ11、12、13により支持されて矢印方向へ回転駆動される。中間転写ベルト5の内周面側(ループの内側)には、各感光体6上のトナー像を中間転写ベルト5上に転写させるために中間転写ベルト5を感光体6に押圧する4個の転写ローラ14が配置されている。中間転写ベルト5の外周面6a側(ループの外側)には、中間転写ベルト5の外周面6aに付着した残留トナーや紙粉等をクリーニングするクリーニング部15が配置されている。
本体ケース2内における4個の作像部3及び光書込装置4の下方には、記録媒体(用紙)が積層保持される給紙カセット16が配置されている。給紙カセット16内に積層保持されている記録媒体は、最上位のものから順に分離給紙される。
本体ケース2内には、給紙カセット16内から分離給紙された記録媒体が搬送される搬送経路17が形成されている。この搬送経路17上には、給紙ローラ18a、レジストローラ18b、中間転写ローラ19、定着部20、排紙ローラ21等が配置されている。
レジストローラ18bは、所定のタイミングで間欠的に回転駆動されるローラである。このレジストローラ18bが間欠的に回転駆動されることにより、レジストローラ18bの位置まで搬送されて停止していた記録媒体が、中間転写ベルト5と中間転写ローラ19とにより挟まれる転写位置へ送り込まれ、この転写位置において中間転写ベルト5上のトナー像が記録媒体に転写される。ここに、中間転写ベルト5と中間転写ローラ19とにより転写部が構成されている。
定着部20は、記録媒体上に転写されたトナー像を熱と圧力とを加えて記録媒体に定着させる部分である。定着部20内を通過する過程においてトナー像が定着された記録媒体は、排紙ローラ21により本体ケース2の上面部に形成されている排紙トレイ22上に排紙される。
このような画像形成装置1には、CPU、ROM、RAMを備え光書込装置4の一部としても機能する制御部50が設けられており、この制御部50が画像形成装置1の各部を集中的に駆動制御する。
次に、光書込装置4について詳しく説明する。図2及び図3に示すように、光書込装置4は、所謂対向走査方式のものであり、光ビームを発振する4つのレーザ光源ユニット(LDユニット)61(61Y、61C、61M、61K)と、各レーザ光源ユニット61からの光ビームを対称な2方向に振り分けて偏向走査する光偏向器62と、偏向走査した光ビームを感光体6上で所望の大きさに結像させる例えばfθレンズから構成される結像光学系63と、光ビームの走査開始タイミングを検知する同期検知手段64とを備えている。これらの各部は、筐体65内に保持されている。筐体65は、上面開口の筐体本体66と、この筐体本体66の上面を閉じるカバー67とから構成されている。このカバー67には、光ビームが通過する開口68が設けられており、これらの開口68には防塵部材69が取り付けられている。この防塵部材69は平板ガラスである。
レーザ光源ユニット61は、光源である半導体レーザ70と、半導体レーザ70から射出された発散光を略平行化するコリメートレンズ(図示せず)と、半導体レーザ駆動回路基板とが保持部材71により保持されて構成されている。
光偏向器62は、2段の回転多面鏡72、この回転多面鏡72を回転させる多面鏡モータ73、回転多面鏡72を覆う防音ガラス74などから構成されている。
同期検知手段64は、結像レンズ75と、光電素子76を持つ電気回路基板77と、それらを保持する保持部材(図示せず)から構成されている。
この光書込装置4では、図示しない原稿読取装置(スキャナー)あるいは画像データ出力装置(パーソナルコンピュータ、ワードプロセッサ、ファクシミリの受信部等)から入力される色分解された画像データを光源駆動用の信号に変換し、それに従い各レーザ光源ユニット61内の半導体レーザ70を駆動して光ビームを出射する。各レーザ光源ユニット61から出射された光ビームは、面倒れ補正用のアパーチャ78及びシリンダレンズ79、ミラー80a(但し、レーザ光源ユニット61Y,61Kから出射された光ビームに関してのみ)を介して光偏向器62に至り、多面鏡モータ73で等速回転されている回転多面鏡72で対称な2方向に偏向走査される。
光偏向器62の回転多面鏡72で2ビームずつ2方向に偏向走査された光ビームは、結像光学系63をそれぞれ通過し、ミラー80bにより折り返されて、防塵部材69を介して各色用の感光体6の被走査面上に照射され静電潜像を書き込む。このとき、4つの光ビームの感光体6に対する照射角度は、ほぼ同一である。
一方、書込み開始のタイミングを決定するための同期検知手段64は、結像光学系63を通過した光ビームを同期検知用ミラー81で折り返して受光し、走査開始の同期信号を出力する。ここで、同期検知の本来の意味は、走査光のタイミングを取ることであるので、同期検知手段64は、通常走査に先立って光ビームを受光するように設置されていれば良いが、更に、1走査の速度(あるいは時間)の変動を検知するために、走査後端にも検知手段を設置しても良い。図2には、そのような走査の前後で同期を取るような構成を示した。
このような光書込装置4のカバー67には、図3に示すように、遮蔽ユニット85が取り付けられている。
遮蔽ユニット85は、図3ないし図6に示すように、板金により形成されたステー86と、遮蔽部材87とを備えている。ステー86は、カバー67に設けられた一対の爪部88に係合され、この爪部88により、カバー67に対してスライド自在に保持されている。その爪部88により案内されるスライド方向は、光ビームが光偏向器62に偏向される偏向方向Aに対して直交する直交方向Bである。そして、ステー86の下面の周部から突出形成された突部89がカバー67の上面に当接している。これにより、ステー86とカバー67との接触面積が小さくされるとともに、ステー86の剛性の向上が図られている。
ステー86には、4つの防塵部材69に対面する4つの開口90が形成されている。遮蔽部材87は、これらの開口90毎に、開口90の一部に延出するようにカバー67に貼付されており、遮蔽部材87は、防塵部材69を覆うことが可能な大きさに形成されている。遮蔽部材87は、樹脂フィルムであり、樹脂フィルムとしては、例えば、黒色のPETを例示することができる。これらの遮蔽部材87に一部が塞がれたステー86の開口90は、塞がれていない部分により防塵部材69を感光体6側に露出可能な大きさに形成されている。
これらにより、遮蔽部材87は、防塵部材69を覆わずに開口90によって防塵部材69を露出させる位置(図6(a))と、遮蔽部材87によって防塵部材69を覆う位置(図6(b))との間でカバー67に対してスライド移動自在とされている。
遮蔽部材87の先端部には、防塵部材69に接触する清掃部材91が取り付けられている。清掃部材91は、不織布により形成され、防塵部材69の偏向方向Aの全域に接触する。この清掃部材91は、遮蔽部材87の弾性により防塵部材69に押し当てられている。このような清掃部材91の防塵部材69に対する接触力は、遮蔽部材87が貼付された部位のステー86の傾斜角度Cを変えることにより変更可能である。
遮蔽ユニット85のステー86には、図3及び図7に示すように移動部である駆動部92が結合されている。駆動部92は、筐体65に取り付けられている。駆動部92は、動力源であるモータ93と、このモータ93に係合するギア群94とを備え、ギア94aの回転運動を、ステー86に形成された孔95にピン96が係合しているレバー97に伝達することにより、ピン96の直交方向Bの往復運動に変換するものである。これにより、ステー86が直交方向Bに移動される。なお、駆動部92はこれに限るものではなく、例えば、ソレノイドによりステー86を移動させても良い。
この駆動部92には、ステー86が防塵部材69を覆った状態か覆っていない状態かを検出するセンサ98が設けられている。具体的には、センサ98は、ステー86の上面に設けられた突起99を検出することによりステー86の位置を検出するものである。この駆動部92のモータ93及びセンサ98には、制御部100が接続されている。
制御部100は、CPU,ROM、RAM等により構成され、画像形成装置1の制御部50からの信号及びセンサ98からの信号に基づいてモータ93の駆動・停止制御等を行う。
このような構成において、光書込装置4により各感光体6に形成された各潜像は、各現像部8のY,M,C,Kの各色のトナーで現像されて顕像化され、その顕像化されたY,M,C,Kの各色のトナー画像は、転写部により転写材に転写される。そして、4色の画像が転写された転写材は定着部20に搬送され、定着部20で画像が定着された後、排紙ローラ21により排紙トレイ22上に排出される。
光書込装置4の制御部100は、画像形成装置1において前述したような画像形成動作が実行される前に、モータ93を駆動して、遮蔽ユニット85を往復移動させる(清掃手段)。詳しくは、遮蔽部材87が防塵部材69を覆わずに防塵部材69を露出させる位置(図6(a)参照)と、遮蔽部材87が防塵部材69を覆う位置(図6(b)参照)との間で遮蔽ユニット85を往復移動させる。これにより、遮蔽部材87が往復動することにより、清掃部材91が防塵部材69上のトナーや塵埃を除去する。そして、最終的に遮蔽ユニット85を遮蔽部材87が防塵部材69を覆わずに防塵部材69を露出させる位置に移動させる(位置付け手段、図6(a)参照)。これにより、光ビームがステー86の開口90を通過可能となる。
そして、画像形成装置1において画像形成動作が終了した場合には、モータ93を駆動して遮蔽ユニット85を遮蔽部材87が防塵部材69を覆う位置に移動させる(位置付け手段、図6(b)参照)。これにより、画像形成動作が行われていないときには、防塵部材69が遮蔽部材87により覆われる。このように遮蔽部材87が移動することにより、清掃部材91が防塵部材69上のトナーや塵埃を除去する。
なお、上述した遮蔽部材87の往復移動に伴う清掃部材91の往復移動による防塵部材69上の清掃動作は、画像形成装置1の画像形成動作が実行される前に行うものに限るものではなく、画像形成装置1の画像形成動作の後に実行してもよい。
以上説明したように、本実施の形態では、遮蔽部材87により防塵部材69を覆うことにより、防塵部材69にトナーや塵埃が付着するのが防止され、これにより、防塵部材69に付着するトナーや塵埃の量を削減することができる。
また、画像形成装置1が画像形成動作を行っていないときには、駆動部92により防塵部材69を覆う位置に遮蔽部材87を位置付けるので、画像形成装置1が画像形成動作を行っていないときは、防塵部材69にトナーや塵埃が付着するのを防止することができ、これにより、防塵部材69に付着するトナーや塵埃の量を削減することができる。
また、遮蔽部材87に清掃部材91を取り付けただけの簡単な構成で、防塵部材69の清掃を行うことができる。
また、画像形成装置による画像形成動作の前又は後に、清掃部材91によって防塵部材69の清掃が行われるので、防塵部材上の塵埃が取り除かれ、画像形成動作を良好に実行することができる。
また、防塵部材69及び遮蔽部材87を筐体65を構成するカバー67にまとめて取付けたので、例えば、それらが画像形成装置1の本体ケース2側に設けられている場合に比べて、光書込装置の組立が容易である。
また、駆動部92が光書込装置4に設けられているので、画像形成装置1に対して容易に光書込装置4の取り付けを行うことができる。
なお、本実施の形態では、単一の光書込装置4から複数の感光体6に対して光ビームを出射する構成の例を示したが、これに限るものではなく、複数の感光体6毎に個別の光書込装置を設ける構成であっても良い。例えば、4つの感光体6に対して、4つの光書込装置4を用いる構成である。
次に、特に図示しないが本実施の形態の変形例を説明する。本変形例では、光書込装置4の遮蔽ユニット85を移動させる駆動部92が、光書込装置4の筐体65ではなく、画像形成装置1の本体側、例えば、給紙ローラ18aの支持部材18cに取り付けられている。そして、画像形成装置1の制御部50が駆動部92の制御を行う。具体的には、画像形成動作を実行する前に、モータ93を駆動して、遮蔽ユニット85を遮蔽部材87が防塵部材69を覆わずに防塵部材69を露出させる位置に移動させる。そして、画像形成動作を終了した場合には、モータ93を駆動して遮蔽ユニット85を遮蔽部材87が防塵部材69を覆う位置に移動させる。これにより、画像形成動作が行われていないときには、防塵部材69が遮蔽部材87により覆われる。
このように、本変形例では、駆動部92を光書込装置4の筐体65に設ける必要が無いので、光書込装置4を小型化することがきる。また、このようにすることにより、駆動部92のモータ93やセンサ98のハーネスの這い回しを簡単にすることができる。
次に、本発明の第二の実施の形態を図8に基づいて説明する。なお、第一の実施の形態で説明した部分は同一符号で示し説明も省略する。ここで、図8は本実施の形態の光書込装置4を示す縦断面図である。
本実施の形態では、遮蔽ユニット85の移動及び位置決めのための構造が第一の実施の形態に対して異なる。図8に示すように、本実施の形態の光書込装置4には、遮蔽ユニット85のステー86と筐体本体66aとに両端を支持されて引張バネとして機能する付勢手段であるコイルバネ101が設けられている。このコイルバネ101は、遮蔽部材87が防塵部材69を露出させる位置から防塵部材69を覆う位置に向かうようにステー86を付勢している。コイルバネ101は、駆動部92とともに移動部102を構成している。また、筐体本体66aには、図示しないストッパ部材が設けられている。このストッパ部材は、遮蔽部材87が防塵部材69を露出させる位置から防塵部材69を覆う位置に向かう方向へのステー86の移動を、遮蔽部材87が防塵部材69を覆う位置で規制する。
このような構成において、防塵部材69を露出させる位置に遮蔽部材87を位置付ける場合には、制御部100は、駆動部92を駆動して、コイルバネ101の付勢力に抗してステー86を移動させて、防塵部材69を露出させる位置に遮蔽部材87を位置付ける。このとき、駆動部92の駆動力とコイルバネ101の付勢力とが均衡して、防塵部材69を露出させる位置に遮蔽部材87が維持される。
また、この状態から防塵部材69を覆う位置に遮蔽部材87を位置付ける場合には、制御部100は、駆動部92の駆動を停止する。これにより、遮蔽部材87は、駆動部92の抵抗を受けながらもコイルバネ101の付勢力により防塵部材69を覆う位置に移動される。そして、最終的、遮蔽部材87が防塵部材69を覆う位置で、ステー86が図示しないストッパ部材により移動を規制されて止まり、これにより、防塵部材69を覆う位置に遮蔽部材87が位置付けられる。
以上により、本実施の形態においても第一の実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
なお、本実施の形態では、付勢手段としてコイルバネ101を例に説明したが、これに限るものではなく、付勢手段としては、例えば、重力を受ける遮蔽ユニット85の自重であってもよい。
また、本実施の形態では、駆動部92によって防塵部材69を露出させる位置に遮蔽部材87を移動させ、コイルバネ101によって防塵部材69を覆う位置に遮蔽部材87を移動させたが、これに限るものではなく、コイルバネ101によって防塵部材69を露出させる位置に遮蔽部材87を移動させ、駆動部92によって防塵部材69を覆う位置に遮蔽部材87を移動させてもよい。
本発明の第一の実施の形態の画像形成装置を概略的に示す縦断面図である。 光書込装置を示す水平断面図である。 光書込装置を示す縦断面図である。 光書込装置のカバーと遮蔽ユニットとを示す分解斜視図である。 カバーにおける遮蔽ユニットの取り付け構造の一部を拡大して示す断面図である。 防塵部材と遮蔽ユニットとを示し、(a)は遮蔽部材が開放位置にある状態を示す縦断面図、(b)は遮蔽部材が遮蔽位置にある状態を示す縦断面図である。 駆動部を示す平面図である。 本発明の第二の実施の形態の光書込装置を示す縦断面図である。
符号の説明
1 画像形成装置
4 光書込装置
6 感光体(像担持体)
65 筐体
68 開口
69 防塵部材
70 半導体レーザ(光源)
87 遮蔽部材
91 清掃部材
92 駆動部(移動部)
101 コイルバネ(付勢手段)
102 移動部

Claims (6)

  1. 筐体内に収納された光源から出射した光を前記筐体の開口を塞ぐ防塵部材を介して像担持体上に照射し、画像形成装置に画像形成動作を行わせる光書込装置において、
    前記防塵部材を覆う位置と、前記防塵部材を露出させる位置との間で移動自在に前記筐体に設けられ、前記防塵部材へのトナーや塵埃の付着を防止する遮蔽部材と、
    前記遮蔽部材に取り付けられ前記防塵部材に接触する清掃部材を備え、
    前記遮蔽部材は、前記光源から光を出射させないときには、前記防塵部材を覆う位置に配置されることを特徴とする光書込装置。
  2. 前記遮蔽部材を移動させる移動部を備えることを特徴とする請求項1記載の光書込装置。
  3. 電子写真方式により画像形成を行う画像形成装置に取り付けられ、
    前記光源から光を出射させないときには、前記移動部を駆動して前記防塵部材を覆う位置に前記遮蔽部材を位置付け、前記光源から光を出射させる際には、前記移動部を駆動して前記防塵部材を露出させる位置に前記遮蔽部材を位置付ける位置付け手段と、
    を備えることを特徴とする請求項2記載の光書込装置。
  4. 前記移動部は、前記遮蔽部材を付勢する付勢手段と、この付勢手段の付勢力に抗して前記遮蔽部材を移動させる駆動部と、を有することを特徴とする請求項3記載の光書込装置。
  5. 前記光源から光を出射させないときには、前記防塵部材を露出させる位置と前記防塵部材を覆う位置との間で前記遮蔽部材を前記移動部を用いて往復移動させて前記防塵部材の清掃を行う清掃手段を備える、ことを特徴とする請求項3,又は4記載の光書込装置。
  6. 光を照射することにより潜像が形成される像担持体を備え電子写真方式により画像形成を行う画像形成装置において、
    前記像担持体に光を照射する請求項1〜5のいずれか一項に記載の光書込装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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