JP4270315B2 - A/d変換回路の出力データ補正装置及びa/d変換出力データ補正方法 - Google Patents

A/d変換回路の出力データ補正装置及びa/d変換出力データ補正方法 Download PDF

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Description

本発明は、非直線的な変換特性を有しているA/D変換回路について、その変換特性が直線となるように変換データを補正する装置及び方法に関する。
特許文献1には、例えば、パルス位相差符号化回路を用いて構成したA/D変換回路が非直線的な変換特性を有していることから、その変換特性が直線的になるように補正を行なう技術が開示されている。以下、この技術の概要を説明する。先ず、所定の基準電圧v0,v1,v2を夫々A/D変換させてデジタルデータd0,d1,d2を得る。一方、y1/y2=(v1−v0)/(v2−v0)=1/2を満たす任意の基準デジタル値y1,y2を予め設定しておく。
そして、x1=d1−d0,x2=d2−d0の各演算によりx1,x2を得ると、xy座標における点D(x1,y1),E(x2,y2)及び原点を通る2次関数式y=f(x)を直線補正式として設定する。このようにして得られた直線補正式によって、A/D変換回路からの非直線性を有するデータdsからd0を減じたシフト値xを補正し、直線補正値を得るようにしている。
特開2005−45538号公報
ところが、上記のようなA/D変換回路が有している実際の変換特性は、1.4乗〜1.5乗程度の曲線となっている。従って、特許文献1のように2次関数式を用いた補正では概略的な近似にしかならず、入力電圧領域に対し、3点の基準電圧をどのように設定するかに応じて、補正された変換データの誤差が大きくなってしまうという問題があった。
本発明は上記事情に鑑みて成されたものであり、その目的は、入力電圧領域の全域に亘り、より高い精度で補正を行なうことができるA/D変換回路の出力データ補正装置並びにA/D変換出力データの補正方法を提供することにある。
請求項1記載のA/D変換回路の出力データ補正装置によれば、判定手段が、A/D変換回路に入力される電圧が、予め想定される最大入力範囲を複数に分割した何れの領域内にあるかを判定すると、基準電圧設定手段は、各領域に対応する少なくとも3点以上の基準電圧を選択して出力する。そして、補正式決定手段は、入力切換え手段が基準電圧側を選択した場合、基準電圧を縦軸,A/D変換回路により変換されたデジタルデータを横軸にした2次元座標上で、3点以上の基準電圧に対応する座標点を通過するn次関数式を演算して決定し、補正手段は、入力切換え手段が入力電圧側を選択した場合にA/D変換回路により変換されたデジタルデータを、その入力電圧について判定された領域に対応するn次関数式を用いて補正する。
即ち、入力電圧の範囲が広くなる場合でも、分割した各領域について3点以上の基準電圧を選択してn次関数による補正式を求め、その補正式を適用してA/D変換されたデータを補正するので、入力電圧領域の全域に亘って補正を高い精度で行ない、直線的な変換特性を得ることが可能となる。
請求項2記載のA/D変換回路の出力データ補正装置によれば、入力切換え手段は、A/D変換回路に入力する信号を最初に基準電圧側に切り換え、基準電圧設定手段は、複数の領域に対応する基準電圧を順次選択して出力する。そして、補正式決定手段は、複数の領域に対応するn次関数式を順次決定してそれらの関数データを保持する。即ち、各領域に対応する補正式が予め決定されるので、補正手段は、その補正式を用いてA/D変換されたデータを迅速に補正することができる。
請求項3記載のA/D変換回路の出力データ補正装置によれば、レベル変換手段は、判定手段により判定された領域に対応する調整電圧を入力電圧に加算して、A/D変換回路に入力される信号のレベルが所定範囲内となるように変換する。従って、補正式は、前記1つの所定範囲についてのみ決定しておけばよく、補正演算処理を軽減することができる。
請求項4記載のA/D変換回路の出力データ補正装置によれば、入力切換え手段は、A/D変換回路が新たな入力電圧についてA/D変換を行なう毎に基準電圧側を選択し、補正式決定手段は、その際に得られたA/D変換データに基づきn次関数式を新たに演算する。即ち、補正式決定手段は、A/D変換回路が最近の状態で変換を行なった結果に基づいて補正式を得るので、補正手段は、その補正式を使用してより精度の高い補正を行なうことができる。
請求項5記載のA/D変換回路の出力データ補正装置によれば、補正対象とするA/D変換回路を、パルス周回回路とカウンタとを用いて構成される、所謂パルス位相差符号化回路を用いてA/D変換を行なうものとする。即ち、パルス周回回路を構成する反転回路は、電源電圧の変化に応じて示す信号遅延時間の変化特性が非線形であるため、上記のように構成されるA/D変換回路の変換特性は、非直線性を比較的顕著に示す。本発明の出力データ補正装置による補正が極めて有効に適用できる。
請求項6記載のA/D変換回路の出力データ補正装置によれば、n=2に設定するので、補正式に2次関数式を用いることで最適な補正を行うことができる。
請求項7記載のA/D変換出力データの補正方法によれば、A/D変換回路に入力される電圧が、予め想定される最大入力範囲を複数に分割した何れの領域内にあるかを判定し、判定された領域に対応する少なくとも3点以上の基準電圧を選択し、それらの各基準電圧を縦軸に、A/D変換されたデジタルデータを横軸にした2次元座標上で、3点以上の座標点を通過するn次関数式を演算して決定する。そして、A/D変換データを、決定されたn次関数式に入力して演算することで非直線性を補正する。従って、請求項1と同様の効果を得ることができる。
請求項8記載のA/D変換出力データの補正方法によれば、A/D変換回路に入力される電圧について、予め想定される最大入力範囲を複数に分割した各領域に対応する少なくとも3点以上の基準電圧を選択し、各基準電圧を縦軸に、A/D変換されたデジタルデータを横軸にした2次元座標上で、3点以上の座標点を通過するn次関数式を演算して、各領域に対応するn次関数式を予め決定する。そして、A/D変換回路に入力される電圧が、複数の領域の何れに属するかを判定すると、A/D変換されたデジタルデータを、前記領域に対応するn次関数式に入力して演算することで非直線性を補正する。従って、請求項2と同様の効果を得ることができる。
請求項9記載のA/D変換出力データの補正方法によれば、A/D変換回路に入力される電圧が、予め想定される最大入力範囲を複数に分割した何れの領域内にあるかを判定し、A/D変換回路に入力される信号のレベルが所定範囲内となるように、判定された領域に対応する調整電圧を、入力電圧に加算する。そして、入力信号レベルの所定範囲に対して少なくとも3点以上の基準電圧を設定し、各基準電圧を縦軸,A/D変換回路が前記基準電圧を変換したデジタルデータを横軸にした2次元座標上で、3点以上の基準電圧に対応する座標点を通過するn次関数式を演算して決定すると、A/D変換されたデジタルデータを、n次関数式を用いて補正する。従って、請求項3と同様の効果を得ることができる。
請求項10記載のA/D変換出力データの補正方法によれば、A/D変換回路が新たな入力電圧についてA/D変換を行なう毎にn次関数式を新たに演算し、その演算結果に基づいて補正を行なうので、請求項4と同様の効果を得ることができる。
請求項11記載のA/D変換出力データの補正方法によれば、n=2に設定するので、補正式に2次関数式を用いることで最適な補正を行うことができる。
(第1実施例)
以下、本発明の第1実施例について図1乃至図7を参照して説明する。図1は、A/D変換回路と出力データ補正装置とを示すものである。A/D変換回路としては、例えば、特許文献1の図8に開示されているものと同様のパルス位相差符号化回路101を用いる。パルス位相差符号化回路101は、入力パルスPA,PBの位相差を符号化するもので、上記パルス信号PA,PBは、制御回路(入力切換え手段)9によって与えられる。
リングゲート遅延回路(パルス周回回路)110は、一方の入力端子にパルス信号PAを受けて動作する起動用のNANDゲートと、反転回路として多数のINV(インバータ)ゲートとをリング状に連結して構成されている。カウンタ112は、リングゲート遅延回路110内のNANDゲートの前段に設けられたINVゲートの出力レベルの反転回数から、リングゲート遅延回路110内でのパルス信号の周回回数をカウントしてデジタルデータを発生し、ラッチ回路114は、カウンタ112から出力されるデジタルデータをラッチする。
パルスセレクタ116は、リングゲート遅延回路110を構成する各反転回路(NAND及びINVゲート)の出力を取り込み、その出力レベルからリングゲート遅延回路110内を周回中のパルス信号を抽出してその位置を表す信号を発生し、エンコーダ118は、パルスセレクタ116からの出力信号に対応したデジタルデータを発生する。
信号処理回路119は、ラッチ回路114からのデジタルデータが上位ビット,エンコーダ118からのデジタルデータが下位ビットとして入力され、パルス信号PA,PBの位相差を表すデジタルデータdを生成する。そして、信号処理回路119にて生成されたデジタルデータdは、データ出力ライン120を介して外部に出力される。ラッチ回路114及びパルスセレクタ116は、制御回路9から出力されるパルス信号PBを受けて動作する。尚、パルス位相差符号化回路101の動作の概要については、特許文献1にも開示されている。
再び、図1を参照する。パルス位相差符号化回路101の入力端子101aに対しては、入力電圧Vinが、マルチプレクサ(MPX,入力切換え手段)1,バッファ2,ATT(減衰)回路3を経由して与えられるようになっている。入力電圧Vinは、並列比較回路(判定手段)4にも入力されている。並列比較回路4は、図3に示すように、7個のコンパレータ5(1)〜5(7)と、エンコーダ6とで構成されている。コンパレータ5の(+)端子には、入力電圧Vinが共通に与えられており、(−)端子には、DAC部7より出力される7レベルの基準電圧が夫々与えられている。
DAC部(基準電圧設定手段)7は、D/A変換回路並びに周辺ロジック回路などで構成されている。ここで、入力電圧Vinの電圧領域については0〜5Vを想定している。そして、DAC部7は、5Vを4ビットの分解能(データ表現は5ビット)で出力する場合に、0.6250V間隔の比較基準電圧を、並列比較回路4のコンパレータ5(1)〜5(7)に対して以下のように出力する。
コンパレータ 比較基準電圧
5(1) 0.6250V
5(2) 1.2500V
5(3) 1.8750V
5(4) 2.5000V
5(5) 3.1250V
5(6) 3.7500V
5(7) 4.3750V
即ち、7つのコンパレータ5(1)〜5(7)によって、入力電圧領域0〜5Vは、0.6250V間隔の8つの領域に分割されることになる。そして、エンコーダ6は、7つのコンパレータ5(1)〜5(7)が出力する信号レベル(7ビットのデータ)をエンコードして、入力電圧Vinが属する電圧領域を示す3ビットのコードを制御ロジック部8に出力する。
制御ロジック部(基準電圧設定手段)8は、並列比較回路4より与えられる3ビットのコード,即ち、入力電圧Vinが属する電圧領域に応じて3点の基準電圧N1,N2,N3を選択するためのDACデータを、DAC部7に出力する。8つの電圧領域(図3では丸数字で示す)と3点の基準電圧N1,N2,N3との関係は、以下のようになっている(併せて図4も参照)。
例えば、電圧領域(1)は、0.0000V〜0.6250Vであり、その領域の両端の電圧をN3,N1として、当該領域の中間の電圧0.3125VをN2として選択する。次の電圧領域(2)は、0.6250V〜1.2500Vであり、その領域の両端の電圧をN3,N1として、当該領域の中間の電圧0.9375VをN2として選択する。以降同様にして、電圧領域(3)〜(8)についても、各領域の上限と下限とを規定する電圧と、それらの中間となる電圧の3点を、基準電圧N1,N2,N3として選択する。
従って、制御ロジック部8は、並列比較回路4より与えられる3ビットコードが「000」であり、電圧領域(1)が指定されると、選択した3点の基準電圧N1,N2,N3に応じた5ビットのDACデータ「00000」,「00001」,「00010」を順次DAC部7に出力する。そして、DAC部7は、与えられたDACデータをD/A変換したアナログ基準電圧N1,N2,N3を、マルチプレクサ1に同時に出力する。マルチプレクサ1の入力切替えと、制御ロジック部8のタイミング制御は、制御回路9によって行われる。
また、DAC部7は、2.5Vの基準電圧を出力し、バッファ10を介して、ATT回路3を構成するオペアンプ11の(+)端子に与えている。ATT回路3は、入力電圧Vinの範囲が0〜5Vである場合に、その入力電圧をゲイン1/5で反転増幅して、パルス位相差符号化回路101の入力端子101aに出力する。その場合、上記2.5Vの基準電圧を、反転増幅動作の基準とする。これは、パルス位相差符号化回路101においてA/D変換可能な電圧領域が5Vよりも狭いことから(例えば、2V〜3V程度)、その変換可能な電圧領域に合わせて入力電圧を絞るように調整するためである。また、反転増幅回路を構成しているのはゲインの数値設定が容易だからであり、非反転増幅回路を構成しても良い。
そして、パルス位相差符号化回路101によってA/D変換されたデジタルデータは、補正演算回路(補正式決定手段,補正手段)12において2次(n=2)関数式による補正が行なわれ、出力される。また、補正演算回路12のタイミング制御も、パルス位相差符号化回路101と共に制御回路9によって行なわれる。以上において、バッファ2及び10,ATT回路3並びにパルス位相差符号化回路101を除いたものが、出力データ補正装置13を構成している。
次に、本実施例の作用について図5乃至図7も参照して説明する。図5は、出力データ補正装置13の処理内容を示すフローチャート、図6は、図5のフローチャートに対応するタイミングチャートである。先ず、制御回路9は、マルチプレクサ1を入力電圧Vin側に切替えて(ステップS1)、パルス位相差符号化回路101にA/D変換を実行させ(ステップS2)、その変換データd0を補正演算回路12内部のd0レジスタに保持させておく(ステップS3)。
一方、ステップS4〜S9は、上記のステップS1〜S3の処理に並行して、並列比較回路4及び制御ロジック部8側において実行させる処理である。並列比較回路4は、入力電圧Vinを7つのコンパレータ5で比較すると(ステップS4)、それらの比較結果をエンコードして3ビットのコードk0を出力する(ステップS5)。そして、制御ロジック部8は、コードk0をk0レジスタに格納する(ステップS6)。
次に、制御ロジック部8は、コードk0に応じて加算データαを設定すると(ステップS7)加算データαをd4レジスタに格納し(ステップS8)、3点の基準電圧N1,N2,N3を選択すると、DAC部7は基準電圧N1,N2,N3を出力する(ステップS9)。尚、加算データαは、A/D変換データを最終的に16ビットの連続的なデータ(−32768〜32767)として出力するために付与するものである。即ち、入力電圧Vinを8つのレンジ(レンジ幅のデータ値は「8192」)に分けて、2.5Vを基準にA/D変換しているので、2.5Vに係る境界では、±4096となっている。
次に、制御回路9は、マルチプレクサ1を基準電圧N1側(DAC部7側)に切替える(ステップS10)。すると、パルス位相差符号化回路101は、基準電圧N1をデータd1にA/D変換し(ステップS11)、補正演算回路12は、そのデータd1をd1レジスタに格納する(ステップS12)。続くステップS13〜S15,並びにステップS16〜S18では、基準電圧N2,N3について同様にA/D変換が行なわれ、変換データd2,d3がd2,d3レジスタに格納される。ここまでが処理(1)である(図5では丸数字で示す)。
次に、補正演算回路12は、d0〜d4レジスタの内容をd0’〜d4’レジスタに転送する(ステップS19)。但し、d4レジスタからd4’レジスタへの転送は、制御ロジック部8と補正演算回路12との間で行われる。それから、データd1〜d3に基づいて、入力電圧Vinの変換データd0を補正するための補正式、即ち、2次関数式
y=−{a×d0+b×d0+c}+α …(1)
の係数a,b,cを計算して求める(ステップS20,但し、図5の式表現は、レジスタd0’:d4’を使用)。尚、(1)式の符号が(−)となっているのは、ATT回路3において反転増幅が行われるためである。補正係数a,b,cは、(2)〜(4)式によって計算される。
Figure 0004270315
続いて、補正演算回路12は、(1)式により入力電圧Vinの変換データd0を補正する演算を行ない(ステップS21)、その演算結果yをyレジスタに格納する(ステップS22)。以上で一連の処理を終了するが、入力電圧Vinを順次A/D変換する場合は、ステップS17〜S20の処理と並行して、次のA/D変換データを補正するための処理(1)を実行する。
即ち、図6に示すように、最初のA/D変換周期1では、入力電圧Vin1をA/D変換するのと並行して(ステップS1〜S3)、入力電圧Vin1が8つに分割された領域の何処に属するかが比較判定され(ステップS4〜S9)、その後に、基準電圧N1,N2,N3を順次A/D変換する(ステップS10〜S18)。そして、次のA/D変換周期2では、入力電圧Vin2について上記と同様の処理が行なわれるのと並行して、入力電圧Vin1を補正するための補正係数a,b,cの計算と、補正データ値yの計算とが行なわれ、A/D変換周期2の終わりに、入力電圧Vin1の補正データ値yが得られる(ステップS19〜S22)。以上のようにして、ステップS1〜S18の処理と、ステップS19〜S22の処理とがパイプライン方式で実行される。
図7は、(a)本発明の補正方式を採用した場合の非直線性誤差と、(b)特許文献1の補正方式を採用した場合の非直線性誤差とを示すものである。図7(b)に示す従来方式では、入力電圧0〜5Vに対して、基準電圧を、1.25V,2,5V,3.75Vの3点選択して補正指定いる。この場合、入力電圧が下限,上限に近付くにつれて誤差が大きくなっており(170LSB〜−100LSB)、補正が適切に行なわれているとは言い難い。
これに対して、図7(a)に示す本発明の方式によれば、各電圧領域(1)〜(8)に亘って誤差は−1LSBであり、誤差が極めて小さく、高精度の直線性が得られるように補正されていることが明らかである。
以上のように本実施例によれば、並列比較回路4が、パルス位相差符号化回路101に入力される電圧Vinについて、予め想定される最大入力範囲0〜5Vを分割した8つの領域の何れに属するかを判定すると、制御ロジック部8及びDAC部7は、各領域に対応する少なくとも3点以上の基準電圧N1〜N3を選択して出力する。
そして、補正演算回路12は、制御回路9によりマルチプレクサ1が基準電圧側を選択した場合、基準電圧を縦軸,A/D変換されたデータを横軸にした2次元座標上で、3点の基準電圧N1〜N3に対応する座標点を通過する2次関数式を演算して決定し、マルチプレクサ1が入力電圧側を選択した場合にA/D変換されたデータを、その入力電圧Vinについて判定された領域に対応する2次関数式を用いて補正するようにした。従って、入力電圧領域の全域に亘って補正を高い精度で行ない、直線的な変換特性を得ることが可能となる。
また、出力データ補正装置13が補正対象とするA/D変換回路を、リングゲート遅延回路110とカウンタ112とを備えて構成される、パルス位相差符号化回路101を用いてA/D変換を行なうものとする。即ち、リングゲート遅延回路110を構成する反転回路は、電源電圧が変動すると、信号の伝搬遅延時間が非直線的に変化するので、パルス位相差符号化回路101のA/D変換特性は非直線性を比較的顕著に示す。従って、本発明を極めて有効に適用できる。
そして、出力データ補正装置13は、パルス位相差符号化回路101が入力電圧VinをA/D変換する毎に補正式を決定して補正するので、データの補正を高精度で行なうことができる。
(第2実施例)
図8乃至図10は本発明の第2実施例を示すものであり、第1実施例と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下異なる部分について説明する。第1実施例の出力データ補正装置13は、(1)式を決定する補正係数a,b,cを、入力電圧VinをA/D変換する毎に計算して求めた。これに対して、第2実施例の出力データ補正装置21は、上記補正係数a,b,cを、入力電圧Vinが属し得る8段階の領域について最初に計算しておき、補正計算時にそれらを利用する。
図8において、制御ロジック部8,制御回路9,補正演算回路12は、制御ロジック部22,制御回路23,補正演算回路24に置き換わっている。そして、並列比較回路4が出力する3ビットのコードは、制御ロジック部22に替えて補正演算回路24に出力されている。
次に、第2実施例の作用について図9及び図10も参照して説明する。図5相当図である図9において、ステップS30〜S40の処理は、第1実施例のステップS9〜S20と同様の処理である。但し、ステップS40においては、d0,d4レジスタの転送は行なわない。最初のステップS31では、制御ロジック部22は、DAC部7に対して電圧領域(1)に対応する3点の基準電圧N1,N2,N3を出力するためのデータを設定する。そして、ステップS42では、計算した電圧領域(1)に対応する補正係数a,b,cを、a1,b1,c1レジスタに格納する。
以上が電圧領域(1)に対応した処理である。続いて、電圧領域(2)〜(8)についても、制御ロジック部22が、DAC部7に設定するデータを、電圧領域(2)〜(8)に応じて順次切替えながら同様の処理を行なうが、図9に示す「領域(2)」の処理は、領域(1)に対応するステップS41_1,S42_1の処理と並行して実行される。そして、領域(2)に属するステップS42_2では、補正係数a,b,cを、a2,b2,c2レジスタに格納する。
領域(8)に関するステップS40の処理が終了すると、制御回路23は、続くステップS43〜S48において第1実施例のステップS1〜S6と同様の処理を行い、入力電圧VinのA/D変換処理と並列比較処理とを実行する。ステップS48に続くS49では、領域(8)に対応するステップS41_8,S42_8の処理が完了するまで待機し、完了すると(YES)、補正演算回路24は、入力電圧Vinが属する電圧領域に対応する補正係数a,b,cを選択する(ステップS50)。それから、続くステップS51〜S54において、ステップS7,S8,S21,S22と同様の処理を行う。
図10は、図9の処理手順に対応するタイミングチャートである。最初に、電圧領域(1)〜(8)に対応する3点の基準電圧の選択と、補正係数a,b,cの計算を行い、それから、入力電圧VinのA/D変換並びに属する領域の比較判定と、A/D変換データの補正計算とを順次行なう。
以上のように第2実施例によれば、制御回路23は、パルス位相差符号化回路101に入力する信号を最初に基準電圧側に切り換え、DAC部7は、8つの電圧領域に対応する基準電圧を順次選択して出力する。そして、補正演算回路24は、8つの領域に対応する2次関数式を順次決定してそれらの関数データを保持する。従って、予め決定された補正式により、A/D変換データを迅速に補正することができる。
(第3実施例)
図11乃至図16は本発明の第3実施例を示すものであり、第1実施例と異なる部分について説明する。第3実施例の出力データ補正装置31では、ATT回路3がゲイン1.0の反転バッファ32に、DAC部7,制御ロジック部8,制御回路9がDAC部(レベル変換手段)33,制御ロジック部34,制御回路35に置き換わっている。そして、DAC部33は、バッファ(レベル変換手段)36を介して反転バッファ32の(−)端子に、入力電圧Vinが属する電圧領域に応じた加算電圧を出力するようになっている。
図12及び図13に示すように、第3実施例では、入力電圧Vinが属する電圧領域が異なる場合でも、加算電圧を変化させることで、パルス位相差符号化回路101に対する入力電圧が常に同じ範囲となるように調整する。そして、補正計算を行なうための3点の基準電圧N1,N2,N3は固定とする。
即ち、電圧領域(1)〜(8)に応じて、制御ロジック部34並びにDAC部33は、加算電圧を以下のように設定する。
電圧領域 加算電圧
(1) 4.6875V
(2) 4.0625V
(3) 3.4375V
(4) 2.8125V
(5) 2.1875V
(6) 1.5625V
(7) 0.9375V
(8) 0.3125V
すると、反転バッファ32に与えている基準電圧が2.5Vであるから、パルス位相差符号化回路101の入力電圧領域は、常に2.8125V〜2.1875Vとなる(図13参照)。その結果、3点の基準電圧は、第1実施例において電圧領域(5)に対応するもの1種類だけを用意すれば対応可能となる。
次に、第3実施例の作用について図14乃至図16も参照して説明する。図5相当図である図14では、先ず、ステップS61〜S63においてステップS4〜S6と同様の処理を行い、入力電圧Vinが属する電圧領域を判定すると、続くステップS64で、電圧領域に応じて加算データ値αと共に加算電圧値を設定する。そして、加算データ値αをd4レジスタに格納すると(ステップS65)、DAC部33は、加算電圧値をバッファ36に出力する(ステップS66)。それから、制御回路35は、続くステップS67〜S82においてステップS1〜S3,S10〜S22と同様の処理を行う。
但し、ステップS81における補正式は、(5)式となる。
y=−{a×d0+b×d0+c}/5+α …(5)
ここで、(1)式に対して1/5を乗じる項が入っているのは、第1実施例と同様の変換結果を得るためであり、これは、第1実施例で使用したATT回路3におけるゲイン1/5の替わりである。またこの場合、係数a,bを求める(2)式,(3)式において、右辺第1項の分子の数値「4096」は、5倍の「20480」とする。
また、ステップS61〜S78を入力電圧Vin1に対する処理(1)として、ステップS79〜S82の処理を、次の入力電圧Vin2に対する処理(1)と並行して処理する点は、第1実施例と同様である。
図15には、タイミングチャートを示す。各A/D変換周期では、入力電圧Vinが属する電圧領域を判定して加算電圧値を設定し、その加算電圧をDAC部33が出力している状態で入力電圧VinをA/D変換する。その後に、基準電圧N1,N2,N3を順次A/D変換して補正係数a,b,cを求め、補正計算を行なう。
図16は、図7(a)相当図である。第3実施例の場合、補正精度は第1実施例に比較すると若干劣っているが、これは、第1実施例のように、ATT回路3におけるゲイン1/5が作用していない結果、補正精度の誤差がよりシビアに反映されている結果と推察されるが、従来技術に比較すれば大きく改善されていることは明らかである。
以上のように第3実施例によれば、DAC部33は、並列比較回路4により判定された電圧領域に対応する調整電圧を入力電圧Vinに加算して、パルス位相差符号化回路101に入力される信号のレベルが所定範囲内となるように変換するので、補正式は、前記所定範囲についてのみ決定しておけば良く、補正演算処理を軽減することができる。
また、制御回路35は、パルス位相差符号化回路101が新たな入力電圧VinについてA/D変換を行なう毎に基準電圧側を選択し、補正式決定手段は、その際に得られたA/D変換データに基づき2次関数式を新たに演算する。従って、補正演算回路12は、パルス位相差符号化回路101が最近の状態で変換を行なった結果に基づいて補正式を得るので、その補正式を使用してより精度の高い補正を行なうことができる。
(第4実施例)
図17及び図18は本発明の第4実施例を示すものであり、第3実施例と異なる部分について説明する。第4実施例は、第3実施例の構成において、第2実施例と同様に補正係数a,b,cの計算を最初だけ行なう場合を示す。図17では、最初に基準電圧N1,N2,N3に基づき補正係数a,b,cを計算するため、DAC部33より加算電圧を出力する(ステップS91)。この場合の加算電圧は、電圧領域(5)に対応する2.1875Vとする。それから、第3実施例と同様にステップS70〜S78を実行すると、データd1,d2,d3に基づき補正係数a,b,cを計算する(ステップS92)。
次に、第3実施例と同様にステップS61〜S69を実行すると、d0,d4レジスタの内容をd0’,d4’レジスタに格納する(ステップS93)。それから、ステップS81と同様にして補正計算を行なうと(ステップS94)、ステップS82を実行する。また、ステップS93,S94,S82と並行して、次の入力電圧Vinを変換・補正するための、ステップS61〜S69の処理を実行する。
また、図18には、対応するタイミングチャートを示す。最初のA/D変換周期で基準電圧N1,N2,N3をA/D変換すると、次の変換周期で、入力電圧Vinの比較,加算電圧印加,A/D変換を行なうと共に、補正係数a,b,cを計算する。以降の周期では、入力電圧Vinの比較,加算電圧印加,A/D変換を繰り返し実行するが、その間に1つ前の周期の補正計算を行なう。
以上のように第4実施例によれば、第3実施例の構成について、第2実施例と同様の効果を得ることができる。
(第5実施例)
図19乃至図21は本発明の第5実施例を示すものであり、第1実施例と異なる部分について説明する。第5実施例の出力データ補正装置41は、第1実施例の出力データ補正装置にROM42を追加したもので、そのROM42には、パルス位相差符号化回路101によるA/D変換の分解能に応じた加算データαが記憶されている。
図20は、ROM42に記憶されるデータの一例を示す。第1実施例ではA/D変換の分解能が16ビット相当であったが、第5実施例では、分解能が例えば8ビットから2ビット刻みで18ビットまでダイナミックに変更される場合を想定し、各分解能に応じた加算データαをROM42に記憶しておく。例えば、分解能が14ビットの場合は16ビットに対して1/4となるから、加算データαの値も1/4となっており、逆に18ビットの場合は4倍となっている。また、(2),(3)式による係数a,bの計算には、分解納に応じた補正係数定数β(2.5V基準に対応する境界値,16ビットでは「4096」)が必要となるから、定数βも併せてROM42に記憶させている。
尚、A/D変換分解能は、その最大値はパルス位相差符号化回路101のハードウエア構成によって規定されるが、最大値から必要に応じて低下させることは切り替え用の構成を付加することで可能となる。
そして、ROM42に記憶されているデータは、外部より指定された分解能に応じたものが制御回路43により読み出され、補正演算回路44並びに制御ロジック部45内部のレジスタ或いはRAMに書き込まれるようになっている。
次に、第5実施例の作用について図21も参照して説明する。図21は図5相当図であり、制御回路43は、ステップS1の実行前に、外部より指定されたA/D変換分解能に応じて、ROM42に記憶されているデータα,βを選択して読み出し、補正演算回路44並びに制御ロジック部45に書き込みセットする(ステップS101)。そして、制御ロジック部45は、ステップS6を実行すると、コードk0に応じて制御回路43によりセットされたデータ群より加算データαを設定してから(ステップS102)ステップS8を実行する。
以上のように第5実施例によれば、ROM42に、A/D変換分解能に応じた加算データα及び定数βを記憶させ、制御回路43が指定された分解能に対応するデータをROM42から読み出して補正演算回路44並びに制御ロジック部45にセットするので、分解能をダイナミックに変更することができる。
(第6実施例)
図22は本願発明の第6実施例を示すものであり、第5実施例と異なる部分について説明する。図22は図21相当図であり、第5実施例のステップS101,S102に相当するステップS103,S104が、ステップS19’,S20の間に挿入されている。また、ステップS8は削除されており、ステップS19’では、「d4レジスタ→d4’レジスタに格納」に替えて、「k0レジスタ→k0’レジスタに格納」を実行する。そして、ステップS104では、k0’レジスタ値に応じて制御回路43によりセットされたデータ群より加算データαを設定する。
以上のような第6実施例によれば、第5実施例と同様の効果が得られる。
(第7実施例)
図23は本願発明の第7実施例であり、第3実施例の構成に第5実施例を適用した場合の図19相当図である。この場合、出力データ補正装置51は、第5実施例と同様のROM42,補正演算回路44を備え、制御回路35に替わる制御回路52が、指定された分解能に応じてROM42から読み出したデータを補正演算回路44,制御ロジック部53にセットする。
そして、第5実施例のステップS101に対応する処理は、図14に示すフローチャートの最初に実行し、ステップS102に対応する処理は、ステップS64に替えて実行すれば良い。
以上のように構成される第7実施例によれば、第3実施例の構成においても第5実施例と同様の効果を得ることができる。
(第8実施例)
図24乃至図27は、本発明の第8実施例を示すものである。第8実施例は、入力電圧Vinの変換データd0を補正するための補正式に1次関数式(n=1)を用いた場合を示す。即ち、1次関数式
y=a×d0+b …(6)
の係数a,bを計算して求める。但しこの場合、関数は直線であるから、3点の基準電圧N1,N2,N3をN2で分けて、N2,N3を通る第1関数式と、N1,N2を通る第2関数式とを個別に求める。すなわち、第1関数式の係数a1,b1については(7),(8)式で求め、
a1=(4096)/(N2−N3) …(7)
b1= 4096−(a1×N2)+α …(8)
第2関数式の係数a2,b2については(9),(10)式で求める。
a2=(4096)/(N1−N2) …(9)
b2= 4096−(a2×N2)+α …(10)
そして、加算データαは、図24に示すようになる。A/D変換の分解能は16ビットに対応するが、関数式を第1,第2の2つに分けるため、「β=4096」に対してデータ値が2倍となっている。また、A/D変換基準の2.5Vに対応する範囲では、α=「0」に設定するので、データ値の正負分布が非対称となっている。
(7)〜(10)式による演算は、例えば図5のフローチャートにおけるステップS20,S21を、図25に示すようにステップS20’,S21’に置き換えることで実行する。
図26は、入力電圧Vi=0V〜5Vに対して、パルス位相差符号化回路101がA/D変換を行った結果出力されるデータ(コード)Nを示すものであり(図7(b)に示す誤差を含んだ変換データの即値)、破線で示す理想直線に対してずれが生じていることが判る。そして、図27は、第8実施例による補正を行った場合と、補正を行わない従来技術との誤差精度を比較したものであり、1次関数を用いて補正を行った場合でも従来技術に対して誤差が大幅に小さくなっている。
尚、第8実施例の場合、補正式に1次関数式を用い、3点の基準電圧N1,N2,N3に対して、N2で2つに分けた領域毎に補正式を求めているので、「n次関数式」は不連続な関数となっている。
以上のように第8実施例によれば、基準電圧を縦軸,A/D変換されたデータを横軸にした2次元座標上で、3点の基準電圧N1,N2,N3をN2で分けて、N2,N3を通る第1関数式と、N1,N2を通る第2関数式とを個別に演算して決定し、パルス位相差符号化回路101がA/D変換したデータを、その入力電圧Vinについて判定された領域に対応する2つの1次関数式を用いて補正するようにした。従って、第1〜第7実施例とほぼ同様の効果を得ることができる。
本発明は上記し且つ図面に記載した実施例にのみ限定されるものではなく、以下のような変形または拡張が可能である。
基準電圧は、1つの領域について4点以上設定しても良い。
A/D変換回路は、パルス位相差符号化回路101を用いるものに限らず、A/D変換特性が非直線性を示すものであれば適用が可能である。
入力電圧Vinの範囲は、0〜5Vに限ることはない。
また、A/D変換回路についても16ビット構成に限ることはなく、変換ビット数は、個別の設計に応じて適宜変更して実施すれば良い。
DAC部7よりマルチプレクサ1に出力する信号端子は1本として、DAC部7側において、1つの領域につき出力する基準電圧を、順次切替えるように構成しても良い。
第1実施例において、A/D変換回路の入力電圧領域が入力電圧Vinの範囲と一致する場合は、ATT回路3は不要である。
第5〜第7実施例において、ROM42に記憶される分解能に応じたデータ群は、分解能の設定を適宜変更しても良い。
補正に用いる関数式の次数nは、「1」又は「2」に限ることはない。
第8実施例に第5実施例を適用しても良い。
本発明の第1実施例であり、A/D変換回路並びにデータ補正装置の構成を示す図 パルス位相差符号化回路の詳細構成を示す図 並列比較回路の詳細構成を示す図 分割された入力電圧範囲に応じて設定される基準電圧を示す図 出力データ補正装置の処理内容を示すフローチャート 図5の処理に対応するタイミングチャート (a)は第1実施例の補正方式,(b)は特許文献1の補正方式を採用した場合の非直線性誤差を示す図 本発明の第2実施例を示す図1相当図 図5相当図 図6相当図 本発明の第3実施例を示す図1相当図 図4相当図 入力電圧Vinと、パルス位相差符号化回路の入力端子に直接入力される電圧範囲との関係を示す図 図5相当図 図6相当図 図7(a)相当図 本発明の第4実施例を示す図5相当図 図6相当図 本発明の第5実施例を示す図1相当図 ROMに記憶されるデータの一例を示す図 図6相当図 本発明の第6実施例を示す図21相当図 本発明の第7実施例を示す図19相当図 本発明の第8実施例を示す図4相当図 図5に示すフローチャートの一部を置き換えて示す図 入力電圧Viに対して、パルス位相差符号化回路がA/D変換を行った結果出力されるコードNを示す図 図7相当図
符号の説明
図面中、1はマルチプレクサ(入力切換え手段)、4は並列比較回路(判定手段)、7はDAC部(基準電圧設定手段)、8は制御ロジック部(基準電圧設定手段)、9は制御回路(入力切換え手段)、12は補正演算回路(補正式決定手段,補正手段)、13,21は出力データ補正装置、22は制御ロジック部(基準電圧設定手段)、23は制御回路(入力切換え手段)、24は補正演算回路(補正式決定手段,補正手段)、31は出力データ補正装置、33はDAC部(レベル変換手段)、34は制御ロジック部(基準電圧設定手段)、35は制御回路(入力切換え手段)、36はバッファ(レベル変換手段)、41は出力データ補正装置、43は制御回路(入力切換え手段)、44は補正演算回路(補正式決定手段,補正手段)、45は制御ロジック部(基準電圧設定手段)、51は出力データ補正装置、52は制御回路(入力切換え手段)、53は制御ロジック部(基準電圧設定手段)、101はパルス位相差符号化回路(A/D変換回路)、110はリングゲート遅延回路(パルス周回回路)、112はカウンタを示す。

Claims (11)

  1. アナログ信号をデジタルデータに変換するA/D変換回路の非直線性を補正する装置において、
    前記A/D変換回路に入力される電圧が、予め想定される最大入力範囲を複数に分割した何れの領域内にあるかを判定する判定手段と、
    前記複数の領域について、各領域に対応する少なくとも3点以上の基準電圧を選択して出力する基準電圧設定手段と、
    前記A/D変換回路に入力する信号を、入力電圧側と前記基準電圧側とに切換える入力切換え手段と、
    この入力切換え手段が前記基準電圧側を選択した場合、前記基準電圧を縦軸に、前記A/D変換回路により変換されたデジタルデータを横軸にした2次元座標上で、前記3点以上の基準電圧に対応する座標点を通過するn次関数式を演算して決定する補正式決定手段と、
    前記入力切換え手段が前記入力電圧側を選択した場合に前記A/D変換回路により変換されて得られたデジタルデータを、前記入力電圧について前記判定手段により判定された領域に対応するn次関数式を用いて補正する補正手段とを備えたことを特徴とするA/D変換回路の出力データ補正装置。
  2. 前記入力切換え手段は、前記A/D変換回路に入力する信号を、最初に前記基準電圧側に切り換え、
    前記基準電圧設定手段は、前記複数の領域に対応する基準電圧を順次選択して出力し、
    前記補正式決定手段は、前記複数の領域に対応するn次関数式を順次決定してそれらの関数データを保持することを特徴とする請求項1記載のA/D変換回路の出力データ補正装置。
  3. アナログ信号をデジタルデータに変換するA/D変換回路の非直線性を補正する装置において、
    前記A/D変換回路に入力される電圧が、予め想定される最大入力範囲を複数に分割した何れの領域内にあるかを判定する判定手段と、
    前記A/D変換回路に入力される信号のレベルが所定範囲内となるように、入力信号レベルを変換するレベル変換手段と、
    前記入力信号レベルの所定範囲について、少なくとも3点以上の基準電圧を設定する基準電圧設定手段と、
    前記A/D変換回路に入力する信号を、入力電圧側と前記基準電圧側とに切換える入力切換え手段と、
    この入力切換え手段が前記基準電圧側を選択した場合、前記基準電圧を縦軸に、前記A/D変換回路により変換されたデジタルデータを横軸にした2次元座標上で、前記3点以上の基準電圧に対応する座標点を通過するn次関数式を演算して決定する補正式決定手段と、
    前記入力切換え手段が前記入力電圧側を選択した場合に前記A/D変換回路により変換されたデジタルデータを、前記n次関数式を用いて補正する補正手段とを備え、
    前記レベル変換手段は、前記判定手段により判定された領域に対応する調整電圧を、前記入力電圧に加算することを特徴とするA/D変換回路の出力データ補正装置。
  4. 前記入力切換え手段は、前記A/D変換回路が新たな入力電圧についてA/D変換を行なう毎に前記基準電圧側を選択し、
    前記補正式決定手段は、前記n次関数式を新たに演算することを特徴とする請求項3記載のA/D変換回路の出力データ補正装置。
  5. 前記A/D変換回路は、
    入力信号を反転し且つ反転動作時間が電源電圧により変化する反転回路が複数個リング状に連結されると共に、該反転回路の一つが反転動作を外部から制御可能な起動用反転回路として構成され、該起動用反転回路の動作開始に伴いパルス信号を周回させるパルス周回回路と、
    このパルス周回回路内の各反転回路の電源線に接続され、前記アナログ信号を該各反転回路の電源電圧として印加するアナログ信号入力端子と、
    前記パルス周回回路内での前記パルス信号の周回回数をカウントし、該カウント結果をデジタルデータとして出力するカウンタと、
    前記起動用反転回路を動作させて前記パルス周回回路の周回動作を起動させる制御手段とを備え、
    前記デジタルデータをA/D変換結果の一部として出力するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のA/D変換回路の出力データ補正装置。
  6. 前記nを「2」に設定することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のA/D変換回路の出力データ補正装置。
  7. アナログ信号をデジタルデータに変換するA/D変換回路について、A/D変換の非直線性を補正する方法であって、
    前記A/D変換回路に入力される電圧が、予め想定される最大入力範囲を複数に分割した何れの領域内にあるかを判定し、
    判定された前記領域に対応する少なくとも3点以上の基準電圧を選択し、前記基準電圧を縦軸に、前記A/D変換回路により変換されたデジタルデータを横軸にした2次元座標上で、前記3点以上の座標点を通過するn次関数式を演算して決定し、
    前記A/D変換回路がA/D変換したデジタルデータを前記n次関数式に入力して演算することで、非直線性を補正することを特徴とするA/D変換出力データの補正方法。
  8. アナログ信号をデジタルデータに変換するA/D変換回路について、A/D変換の非直線性を補正する方法であって、
    前記A/D変換回路に入力される電圧について、予め想定される最大入力範囲を複数に分割した各領域に対応する少なくとも3点以上の基準電圧を選択し、前記基準電圧を縦軸に、前記A/D変換回路により変換されたデジタルデータを横軸にした2次元座標上で、前記3点以上の座標点を通過するn次関数式を演算して、各領域に対応するn次関数式を予め決定し、
    前記A/D変換回路に入力される電圧が、前記複数の領域の何れに属するかを判定し、
    前記A/D変換回路がA/D変換したデジタルデータを、前記領域に対応するn次関数式に入力して演算することで、非直線性を補正することを特徴とするA/D変換出力データの補正方法。
  9. アナログ信号をデジタルデータに変換するA/D変換回路について、A/D変換の非直線性を補正する方法であって、
    前記A/D変換回路に入力される電圧が、予め想定される最大入力範囲を複数に分割した何れの領域内にあるかを判定し、
    前記A/D変換回路に入力される信号のレベルが所定範囲内となるように、判定された領域に対応する調整電圧を、前記入力電圧に加算して入力信号レベルを変換し、
    前記入力信号レベルの所定範囲に対して、少なくとも3点以上の基準電圧を設定し、前記基準電圧を縦軸に、前記A/D変換回路が前記基準電圧を変換したデジタルデータを横軸にした2次元座標上で、前記3点以上の基準電圧に対応する座標点を通過するn次関数式を演算して決定し、
    前記A/D変換回路により変換されて得られたデジタルデータを、前記n次関数式を用いて補正することを特徴とするA/D変換出力データの補正方法。
  10. 前記A/D変換回路が新たな入力電圧についてA/D変換を行なう毎に、前記n次関数式を新たに演算し、その演算結果に基づいて補正を行なうことを特徴とする請求項8記載のA/D変換出力データの補正方法。
  11. 前記nを「2」に設定することを特徴とする請求項7乃至10のいずれかに記載のA/D変換出力データの補正方法。
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