JP4993009B2 - A/d変換方法及び装置 - Google Patents
A/d変換方法及び装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4993009B2 JP4993009B2 JP2010183221A JP2010183221A JP4993009B2 JP 4993009 B2 JP4993009 B2 JP 4993009B2 JP 2010183221 A JP2010183221 A JP 2010183221A JP 2010183221 A JP2010183221 A JP 2010183221A JP 4993009 B2 JP4993009 B2 JP 4993009B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- voltage
- conversion
- input
- unit
- data
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Analogue/Digital Conversion (AREA)
Description
本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、入力電圧に応じた遅延時間でパルス信号を遅延させる遅延ユニットを複数段縦続接続してなるパルス遅延回路を用いてアナログ入力信号をA/D変換するA/D変換装置において、多数の基準電圧をA/D変換することにより求めた変換式を利用することなく、アナログ入力信号とA/D変換データとの関係を表す入出力特性を理想特性(直線)に設定できるようにすることを目的とする。
そして、A/D変換すべきアナログ入力信号をVin、オフセット電圧をVoffとすると、第1電圧V1(=Voff+Vin)のA/D変換結果DT1と、第2電圧V2(=Voff−Vin)のA/D変換結果DT2は、それぞれ、次式のようになる。
=a・(Voff+Vin)2 +b・(Voff+Vin)+c
DT2=f(V2)
=a・(Voff−Vin)2 +b・(Voff−Vin)+c
そして、本発明では、これら各A/D変換結果DT1、DT2の差を、最終的なA/D変換データとして求めることから、そのA/D変換データDT0(=DT1−DT2)は、 DT0=f(V1)−f(V2)
=2(2・Voff+b)・Vin
となり、2次の項がなくなり、アナログ入力信号Vinに比例した線形特性となる。
ここで、まず、請求項3に記載のA/D変換装置においては、第1電圧生成手段が、基準となるオフセット電圧にA/D変換対象となるアナログ入力信号を加えた第1電圧を生成し、第1入力手段が、その生成された第1電圧を遅延ユニットの正の電源電圧としてパルス遅延回路に入力することにより、符号化回路に第1電圧を数値化させる。
なお、符号化回路は、パルス遅延回路を構成する各遅延ユニットからの出力を監視して、その出力変化から、パルス信号が通過した遅延ユニットの個数を検出するものであることから、請求項3に記載のA/D変換装置のようにパルス遅延回路への入力電圧(つまり遅延ユニットの電源電圧)を設定すると、符号化回路でパルス信号の通過を判定するためのしきい値電圧が、パルス遅延回路の各遅延ユニットから出力されるパルス信号に対応しなくなり、パルス信号が通過した遅延ユニットの個数を正確に検出できなくなることが考えられる。
(第1参考例)
まず図1は本発明の前提となる第1参考例のA/D変換装置全体の構成を表す概略構成図である。
すなわち、図2に示すように、これら各A/D変換部16、26には、遅延ユニットとして、一方の入力端にパルス信号PAを受けて動作する1つの否定論理積回路NANDと、反転回路としての多数(偶数個)のインバータINVとをリング状に連結してなるリングディレイライン(RDL:所謂パルス遅延回路)30が設けられている。
従って、本参考例のA/D変換装置によれば、A/D変換部16、26の入出力特性を理想特性(直線)に補正するための変換式を設定する必要がなく、極めて簡単且つ低コストで、所望のA/D変換結果が得られるA/D変換装置を実現できる。
(第2参考例)
次に、図9は、本発明の前提となる第2参考例のA/D変換装置の構成及びその動作を表す説明図である。
(実施形態)
次に、図11は、本発明を適用した実施形態のA/D変換装置の構成を表す説明図である。
Claims (12)
- 入力電圧に応じた遅延時間でパルス信号を遅延させる遅延ユニットを複数段縦続接続してなるパルス遅延回路と、
予め設定された測定時間の間に前記パルス信号が通過する前記遅延ユニットの段数を検出し、その段数に対応した数値データを出力する符号化回路と、
を用いてアナログ入力信号をA/D変換する方法であって、
基準となるオフセット電圧に前記アナログ入力信号を加えた第1電圧を生成し、
該生成した第1電圧を前記遅延ユニットの正の電源電圧として前記パルス遅延回路に入力することにより、前記符号化回路に第1電圧を数値化させると共に、
前記第1電圧を前記遅延ユニットの負の電源電圧、前記オフセット電圧の2倍の電圧を前記遅延ユニットの正の電源電圧として、前記パルス遅延回路に入力することにより、前記符号化回路に前記オフセット電圧の2倍の電圧から前記第1電圧を減じた第2電圧を数値化させ、
該数値化により得られた前記第1電圧の数値データと前記第2電圧の数値データとの差を、前記アナログ入力信号のA/D変換データとして求めることを特徴とするA/D変換方法。 - 前記アナログ入力信号として基準電圧をA/D変換することにより得られるA/D変換データを、温度補正用の基準データとして記憶しておき、その後、前記アナログ入力信号のA/D変換データとして得られる数値データを該基準データで除算することにより、前記アナログ入力信号のA/D変換データを補正することを特徴とする請求項1に記載のA/D変換方法。
- 入力電圧に応じた遅延時間でパルス信号を遅延させる遅延ユニットを複数段縦続接続してなるパルス遅延回路と、
予め設定された測定時間の間に前記パルス信号が通過する前記遅延ユニットの段数を検出し、その段数に対応した数値データを出力する符号化回路と、
を備えたA/D変換装置であって、
基準となるオフセット電圧にA/D変換対象となるアナログ入力信号を加えた第1電圧を生成する第1電圧生成手段と、
該第1電圧生成手段にて生成された第1電圧を前記遅延ユニットの正の電源電圧として前記パルス遅延回路に入力することにより、前記符号化回路に第1電圧を数値化させる第1入力手段と、
前記第1電圧生成手段にて生成された第1電圧を前記遅延ユニットの負の電源電圧、前記オフセット電圧の2倍の電圧を前記遅延ユニットの正の電源電圧として、前記パルス遅延回路に入力することにより、前記符号化回路に前記オフセット電圧の2倍の電圧から前記第1電圧を減じた第2電圧を数値化させる第2入力手段と、
前記符号化回路により数値化された前記第1電圧の数値データと前記第2電圧の数値データとの差を演算する減算手段と、
を備えたことを特徴とするA/D変換装置。 - 前記第1入力手段は、前記第1電圧を正の電源電圧として前記符号化回路にも入力し、
前記第2入力手段は、前記第1電圧を負の電源電圧として前記符号化回路にも入力すると共に、前記オフセット電圧の2倍の電圧を正の電源電圧として前記符号化回路にも入力することを特徴とする請求項3に記載のA/D変換装置。 - 前記パルス遅延回路と前記符号化回路とからなる2つのA/D変換部を備え、
前記第1入力手段は、前記2つのA/D変換部の一方である第1A/D変換部のパルス遅延回路に対し、前記第1電圧を前記遅延ユニットの正の電源電圧として入力し、
前記第2入力手段は、前記2つのA/D変換部の他方である第2A/D変換部のパルス遅延回路に対し、前記第1電圧を前記遅延ユニットの負の電源電圧、前記オフセット電圧の2倍の電圧を前記遅延ユニットの正の電源電圧として入力し、
前記減算手段は、前記各A/D変換部の符号化回路にて生成された数値データの差を演算することを特徴とする請求項3又は請求項4に記載のA/D変換装置。 - 前記第1A/D変換部、前記第2A/D変換部、前記第1電圧生成手段、前記第1入力手段、前記第2入力手段、及び前記減算手段からなるA/D変換ユニットを複数備えると共に、これら各A/D変換ユニットにて得られたA/D変換データを加算する加算手段を備えたことを特徴とする請求項5に記載のA/D変換装置。
- 前記第1A/D変換部及び前記第2A/D変換部をそれぞれ複数備えると共に、
該複数の第1A/D変換部にて数値化された第1電圧の数値データ、及び、該複数の第2A/D変換部にて数値化された第2電圧の数値データを、それぞれ加算する2つの加算手段を備え、
前記減算手段は、前記各加算手段にて加算された数値データの差を演算することを特徴とする請求項5に記載のA/D変換装置。 - 前記第1A/D変換部と第2A/D変換部とは、同一構成であり、しかも、同一基板上に、前記パルス遅延回路同士が最も接近し、且つ、構成部品が線対称となるように組み付けられていることを特徴とする請求項5〜請求項7の何れか1項に記載のA/D変換装置。
- 前記パルス遅延回路に前記第1入力手段からの電圧を入力して前記符号化回路に第1電圧を数値化させるか、或いは前記パルス遅延回路に前記第2入力手段からの電圧を入力して前記符号化回路に第2電圧を数値化させるかを、間隔を空けて交互に切り換える入力切換手段を備え、
前記減算手段は、前記符号化回路にて順次数値化される前後の数値データの差を演算することを特徴とする請求項3又は請求項4に記載のA/D変換装置。 - 前記入力切換手段は、A/D変換対象となるアナログ入力信号の変動周期の4分の1以下の周期で前記パルス遅延回路への電圧入力を切り換えることを特徴とする請求項9に記載のA/D変換装置。
- 外部からの指令に従い当該A/D変換装置に基準電圧を入力してA/D変換させる基準電圧入力手段と、
当該A/D変換装置が前記基準電圧をA/D変換した際に得られたA/D変換データを、温度補正用の基準データとしてラッチするラッチ手段と、
前記減算手段から出力されるA/D変換データを前記ラッチ手段にラッチされた基準データで除算することにより、前記A/D変換データを補正する補正手段と、
を備えたことを特徴とする請求項3〜請求項10の何れか1項に記載のA/D変換装置。 - 前記オフセット電圧は、前記パルス遅延回路と前記符号化回路とで実現されるA/D変換の入出力特性を2次関数で近似可能な電圧範囲内の略中心の電圧値に設定されていることを特徴とする請求項3〜請求項11の何れか1項に記載のA/D変換装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010183221A JP4993009B2 (ja) | 2010-08-18 | 2010-08-18 | A/d変換方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010183221A JP4993009B2 (ja) | 2010-08-18 | 2010-08-18 | A/d変換方法及び装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005293629A Division JP2007104475A (ja) | 2005-10-06 | 2005-10-06 | A/d変換方法及び装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010259117A JP2010259117A (ja) | 2010-11-11 |
JP4993009B2 true JP4993009B2 (ja) | 2012-08-08 |
Family
ID=43319413
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010183221A Expired - Fee Related JP4993009B2 (ja) | 2010-08-18 | 2010-08-18 | A/d変換方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4993009B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6787237B2 (ja) * | 2017-04-14 | 2020-11-18 | 株式会社デンソー | 数値化装置 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6223148Y2 (ja) * | 1980-10-30 | 1987-06-12 | ||
GB2250148B (en) * | 1990-11-15 | 1994-06-08 | Sony Corp | Conversion between analog and digital signals |
JP3064644B2 (ja) * | 1992-03-16 | 2000-07-12 | 株式会社デンソー | A/d変換回路 |
JP2003273735A (ja) * | 2002-03-12 | 2003-09-26 | Denso Corp | A/d変換方法及び装置 |
JP2004007827A (ja) * | 2003-08-21 | 2004-01-08 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | A/d変換装置およびそのa/d変換方法 |
JP4041488B2 (ja) * | 2004-11-25 | 2008-01-30 | 株式会社フュートレック | A/d変換器 |
-
2010
- 2010-08-18 JP JP2010183221A patent/JP4993009B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010259117A (ja) | 2010-11-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2007104475A (ja) | A/d変換方法及び装置 | |
JP3956847B2 (ja) | A/d変換方法及び装置 | |
JP4442508B2 (ja) | A/d変換装置 | |
JP2020501467A (ja) | 高線形性位相補間器 | |
JP4944673B2 (ja) | 電圧発生回路、アナログ・デジタル変換回路、イメージセンサシステム | |
JP6114390B2 (ja) | アナログデジタル変換器 | |
US7535389B1 (en) | System and method for improving the dynamic performance of a digital-to-analog converter (DAC) | |
US8081101B2 (en) | Analog-to-digital converter using oscillators | |
JP2012175598A (ja) | 時間デジタル変換装置 | |
KR0139835B1 (ko) | D/a 변환 장치 및 a/d 변환 장치 | |
JP4993009B2 (ja) | A/d変換方法及び装置 | |
JP2005045538A (ja) | A/d変換出力データの非直線性補正方法及び非直線性補正装置 | |
WO2018190401A1 (ja) | 数値化装置 | |
JP2009246752A (ja) | パイプラインa/d変換器 | |
US10666281B2 (en) | Method, device and system for analog-to-digital conversion | |
JP4270315B2 (ja) | A/d変換回路の出力データ補正装置及びa/d変換出力データ補正方法 | |
JP6710497B2 (ja) | A/d変換装置 | |
JP5882539B2 (ja) | D/a変換器及びd/a変換器の制御方法 | |
JP2011050112A (ja) | A/d変換方法及び装置 | |
JP3877747B1 (ja) | A/d変換装置 | |
JP2009118362A (ja) | A−d変換装置 | |
Chen et al. | A low power 10-bit time-to-digital converter utilizing vernier delay lines | |
Picolli et al. | A clock-less 10-bit pipeline-like A/D converter for self-triggered sensors | |
JP2006033304A (ja) | スイッチトキャパシタ回路及びパイプラインa/d変換器 | |
JPH09181604A (ja) | 半導体集積回路装置およびその雑音低減方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100818 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120328 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120410 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120423 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150518 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150518 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |