JP2005045538A - A/d変換出力データの非直線性補正方法及び非直線性補正装置 - Google Patents

A/d変換出力データの非直線性補正方法及び非直線性補正装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 A/D変換出力データの非直線性を、温度変化を考慮する必要なく低コストで直線補正することを目的とする。
【解決手段】 まず、所定の基準電圧v0,v1,v2をそれぞれA/D変換して対応するデジタルデータd0,d1,d2を得る。一方、y1/y2=(v1−v0)/(v2−v0)=1/2を満たす任意の基準デジタル値y1,y2を予め設定しておく。更に、x1=d1−d0,x2=d2−d0の各演算によりx1,x2を得る。そして、xy座標における点D(x1,y1),E(x2,y2)及び原点を通る2次曲線(2次関数式y=f(x))を、直線補正式として設定する。このようにして得られた直線補正式によって、A/D変換回路からの非直線性を有するデータdsからd0を減じたシフト値xを補正することにより、dsに対する直線補正値yが得られる。
【選択図】 図5


Description

本発明は、アナログ信号をA/D変換回路でA/D変換することにより得られるA/D変換出力データの非直線性を直線補正する方法及びその装置に関する。
従来より、アナログ回路部分を持たない高分解能のA/D変換回路として、反転回路をリング状に接続してなるリングゲート遅延回路を備え、各反転回路の反転動作時間がその電源電圧に応じて変化することを利用したものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
上記特許文献1に開示されたA/D変換回路(以下「時間A/D変換回路」という)は、本願出願人が提案したものであり、その概略構成を図8に示す。図8に示す如く、時間A/D変換回路100は、入力パルスPA,PBの位相差を符号化するパルス位相差符号化回路101と、パルス信号PA,PBを発生する制御回路102とから構成されている。このうちパルス位相差符号化回路101は、一方の入力端にパルス信号PAを受けて動作する起動用反転回路としての1個の否定論理積回路NANDと反転回路としての多数のインバータINVとをリング状に連結してなるリングゲート遅延回路110と、リングゲート遅延回路110内の否定論理積回路NANDの前段に設けられたインバータINVの出力レベルの反転回数からリングゲート遅延回路110内でのパルス信号の周回回数をカウントして二進数のデジタルデータを発生するカウンタ112と、カウンタ112から出力されるデジタルデータをラッチするラッチ回路114と、リングゲート遅延回路110を構成する各反転回路(即ち否定論理積回路NAND及びインバータINV)の出力を取り込み、その出力レベルからリングゲート遅延回路110内を周回中のパルス信号を抽出して、その位置を表す信号を発生するパルスセレクタ116と、パルスセレクタ116からの出力信号に対応したデジタルデータを発生するエンコーダ118と、ラッチ回路114からのデジタルデータを上位ビット,エンコーダ118からのデジタルデータを下位ビットとして入力することによりパルス信号PA,PBの位相差を表す二進数のデジタルデータdを生成する信号処理回路119と、信号処理回路119にて生成されたデジタルデータdを外部に出力するデータ出力ライン120とにより構成されている。なおラッチ回路114及びパルスセレクタ116は、制御回路102から出力されるパルス信号PBを受けて動作する。
このように構成されたパルス位相差符号化回路101において、リングゲート遅延回路110は、制御回路102から出力されるパルス信号PAがHighレベルになると、パルス信号の周回動作を開始し、パルス信号PAがHighレベルである間パルス信号を周回させる。またその周回回数は、カウンタ112によりカウントされ、制御回路102から出力されるパルス信号PBがHighレベルとなった時点で、そのカウント結果がラッチ回路114にラッチされる。
一方、制御回路102から出力されるパルス信号PBがHighレベルになると、パルスセレクタ116が、リングゲート遅延回路110内でのパルス信号の周回位置を検出し、エンコーダ118がその周回位置に対応したデジタルデータを発生する。すると信号処理回路119が、エンコーダ118からのデジタルデータとラッチ回路114にラッチされたデジタルデータとから、パルス信号PAの立上がりからパルス信号PBの立上がりまでの時間Tcに対応した二進数のデジタルデータdを生成し、データ出力ライン120を介して外部に出力する。
また、リングゲート遅延回路110内の各反転回路(即ち否定論理積回路NAND及びインバータINV)に電源供給を行なうための電源ライン110aには、A/D変換すべきアナログ信号(電圧信号)Vinの入力端子101aが接続されており、各反転回路にはアナログ信号Vinが電源電圧として印加される。
各反転回路における反転動作時間(つまりパルス信号の遅延時間)は、電源電圧により変化するため、データ出力ライン120から出力されるデジタルデータdは、アナログ信号Vinの電圧レベルに応じて変化し、上記時間Tcを一定にすれば、アナログ信号Vinに対応したデジタルデータが得られることとなる。そこで、この時間A/D変換回路100では、制御回路102を、パルス信号PAの立上がりからパルス信号PBの立上がりまでの時間Tcが常に一定になるように構成している。
その結果、時間A/D変換回路100によれば、アナログ信号Vinに対応したデジタルデータdがパルス位相差符号化回路101から出力されることとなり、しかもそのA/D変換動作は、制御回路102のパルス信号PA,PBの出力周期に対応して周期的に実行されるため、デジタルデータdは、アナログ信号Vinの変化に対応して周期的に変化することとなる。
ところで、上記のように構成された時間A/D変換回路100では、アナログ信号Vinに対するデジタルデータdの特性が、図6に示すように非直線性を有している。このようにA/D変換出力データ(デジタルデータd)がアナログ信号Vinの変化に対してリニアに変化しないのは、リングゲート遅延回路110を構成している否定論理積回路NANDやインバータINVの遅延時間が電源電圧の変化に対して比例的に変化しないためである。
また、上記構成の時間A/D変換回路100では、通常、リングゲート遅延回路110以外の他の回路にも、即ちパルス位相差符号化回路101全体に、駆動電圧としてアナログ信号Vinを印加して動作させるようにしているため、リングゲート遅延回路110以外の他の回路での動作に基づく遅延時間もアナログ信号Vinの影響を受けて変動する。そして、これらの遅延時間も、電源電圧であるアナログ信号Vinの変化に対して比例的に変化しない。
そのため、時間A/D変換回路100において、アナログ信号Vinに対するデジタルデータdの特性(以下「A/D変換出力特性」ともいう)は、比較的大きな非直線性を有することになる。このように非直線性を有する時間A/D変換回路100では、例えば精度のある直線性が要求されるセンシング機器等では問題となり、こういったセンシング機器や計測器等におけるA/D変換回路として使用することは困難である。
そこで、A/D変換出力特性の非直線性を直線補正する方法として、例えば上記特許文献1には、補正用のデータを格納したROMを用意し、A/D変換出力データに対して1対1の補正値を割り当てることにより直線補正する方法が開示されている。
また例えば、既述のようにパルス位相差符号化回路101全体に駆動電圧としてアナログ信号Vinを印加して動作させる電源供給方法に対し、リングゲート遅延回路110以外の他の回路をアナログ信号Vinとは別の一定電圧で駆動することにより、非直線性誤差を低減する補正方法も提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
特開平5−259907号公報 特開2002−118467号公報
しかしながら、上記特許文献2で提案された補正方法は、リングゲート遅延回路110以外の駆動電圧としてA/D変換対象のアナログ信号Vinを印加していたことに起因する非直線性誤差が無くなるため、ある程度は非直線性誤差を低減できるものの、リングゲート遅延回路110内でのパルス遅延時間が電源電圧に比例しないことに起因する非直線性誤差は残ったままである。そのため、高精度のA/D変換が実現できないという問題がある。
また、上記特許文献1に開示された直線補正方法は、理論的には非直線性誤差をほぼ完全に直線補正できるものの、そのためには大容量のROMを用意して膨大な量の補正値を格納する必要がある。しかも、A/D変換出力特性は、温度変化によっても変動する特性を有している。即ち、リングゲート遅延回路110を構成している各反転回路の遅延時間は、電源電圧としてのアナログ信号Vinだけでなく、温度によっても変化する。そのため、A/D変換出力特性の非直線性も温度によって変化するのである。
これに対処するためには、例えば温度計測回路を別途備えると共に、温度に応じた補正値を補正用ROMに格納しておくことにより、温度特性を考慮した補正を行うことが考えられる。しかし、このような方法だと、想定される温度範囲内における複数の温度毎に補正値を用意する必要があり、さらなるROMの増大や回路構成の複雑化を招き、コストアップの要因となって現実的ではない。
また、時間A/D変換回路100に限らずアナログ回路を有する一般的なA/D変換回路(例えば二重積分型など)においても、A/D変換出力データには非直線性誤差が含まれているのが一般的であり、しかも、周囲温度の変化によって出力値が変化してしまういわゆる温度ドリフトも生じる。そのため、一般的なA/D変換回路の非直線性を補正する方法として、上記の補正用ROMを用いた方法を適用しようとしても、やはり同様の問題(ROM増大等によるコストアップ)が生じてしまい、現実的ではない。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、A/D変換出力データの非直線性を、温度変化を考慮する必要なく低コストで直線補正することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の発明は、アナログ信号をデジタルデータに変換するA/D変換回路において、該A/D変換回路から出力されるデジタルデータの非直線性を補正する方法であって、該A/D変換回路にてA/D変換可能なn+1個(但し、n≧2)の基準アナログ信号Vi(i=0,1,2,・・・,n)(但し、V0<V1<V2<・・・<Vn)を設定すると共に、該各基準アナログ信号Viとの間で式(1)の関係を有するn個の基準デジタル値yj(j=1,2,・・・,n)を設定する。
Figure 2005045538
そして、各基準アナログ信号Viをそれぞれ上記A/D変換回路でA/D変換することにより、それぞれ対応するデジタルデータdi(i=0,1,2,・・・,n)を得て、このうちd0を除く各デジタルデータdiを、式(2)によりそれぞれシフト値xj(j=1,2,・・・,n)に変換する。
xj=di−d0・・・(2) (但し、i=j)
そして、xy座標上におけるn個の座標点(xj,yj)及び原点を通るn次曲線を表すn次関数式y=f(x)を、直線補正式として設定する。
直線補正式を設定したら、その直線補正式に基づいてA/D変換後のデジタルデータの補正を行う。具体的には、任意のアナログ信号(A/D変換対象のアナログ信号)をA/D変換回路にてA/D変換して得られたデジタルデータdに対し、該デジタルデータdから上記d0(基準アナログ信号V0のA/D変換結果)を減じたシフト値を上記直線補正式の変数xとして該直線補正式に代入することにより、デジタルデータdの非直線性が補正された補正デジタル値yを得る。
上記方法によってA/D変換出力データ(デジタルデータ)の非直線性が補正されることについて、図6及び図7に基づいてより具体的に説明する。例えば図6に示すようなA/D変換出力特性を有するA/D変換回路の非直線性を補正する場合、各基準アナログ信号V0,V1,V2,・・・,Vnに対し、これらをそのA/D変換回路で実際にA/D変換してデジタルデータd0,d1,d2,・・・,dnを得る。これらのデジタルデータは、そのときの周囲環境(温度等)に応じたデータである。一方、V0を除く各基準アナログ信号V1,V2,・・・,VnとV0の差の比率(つまり式(1)の右辺)と同じ比率となるような基準デジタル値y1,y2,・・・,ynを設定する(図7参照)。
そして、式(2)によって各デジタル値d1,d2,・・・,dnからd0を減じることにより、それぞれ対応するシフト値x1,x2,・・・,xnに変換する。そして、図7に示すように、各シフト値x1,x2,・・・,xnを横軸(x軸)、各基準デジタル値y1,y2,・・・,ynを縦軸(y軸)とするxy座標上において、各座標(x1,y1),(x2,y2),・・・,(xn,yn)及び原点を通るn次曲線を表すn次関数式y=f(x)を直線補正式とする。
この直線補正式y=f(x)で表されるn次曲線は、図6における実際のA/D変換出力特性を各点(Vi,di)を通るn次曲線に近似し、このn次曲線上の点A(V0,d0)を原点移動した後、縦軸と横軸を入れ替えた結果得られるものであり、図6のA/D変換出力特性の近似曲線(n次曲線)の形状と、図7の直線補正式を表すn次曲線とは相似している。
つまり、各アナログ信号Viに対するA/D変換結果である各デジタルデータdiは、図6に示すように各アナログ信号Viに比例しない非直線性を有するものであるが、図7に示す直線補正式y=f(x)は、その非直線性を有するアナログ信号Vi(正確にはシフト値)を各基準デジタル値yiに変換するものであってしかもその各基準デジタル値yiは各アナログ信号Viとの間で式(1)の関係を有している。そのため、図6に示すように任意のアナログ信号VをA/D変換して得られるデジタルデータd(非直線性誤差あり)に対し、図7に示すように、これをシフトしたシフト値x(=d−d0)を直線補正式y=f(x)で補正演算することで、非直線性が補正(直線補正)された補正デジタル値yが得られるのである。
n個の座標点(xj,yj)及び原点を通るn次関数式を設定する方法としては、例えば最小二乗法やラグランジュの補間公式などの周知の方法でn次関数式を導出することができ、これを直線補正式として設定すればよい。
従って、請求項1の非直線性補正方法によれば、n+1個の基準アナログ信号Viについて実際にA/D変換回路でA/D変換を行い、その結果に基づいて直線補正式を設定して、その直線補正式に基づいてデジタルデータの補正を行うようにしているため、温度変化等の周囲環境変化によらず、その時々の温度変化に応じた適切な直線補正式によって高精度に直線補正することが可能となる。しかも、単に直線補正式を用いた演算による補正であるため、従来技術のように補正用ROMに補正値を格納しておくといったやり方に比べて低コストで補正を実現できる。
ここで、基準アナログ信号の個数は3個以上であれば任意に決めることができるが、例えば図8に示した時間A/D変換回路100のA/D変換出力特性は、2次曲線でよく近似できる。また、一般的なA/D変換回路である二重積分型などにおいても、そのA/D変換出力特性を2次曲線でよく近似できる場合が多い。
そこで、上記直線補正式は、例えば請求項2に記載のように2次関数式とするようにしてもよい。つまり、請求項1におけるnを2にするのであり、この場合、基準アナログ信号はV0,V1,V2の3個で基準デジタル値yjはy1,y2の2個となる。そして、各基準アナログ信号ViをそれぞれA/D変換したデジタルデータd0,d1,d2に基づいて式(2)によりシフト値x1,x2を演算し、座標点(x1,y1),(x2,y2)及び原点を通る2次曲線(2次関数式)を設定する。
このように、直線補正式を2次関数式とすれば、直線補正の精度を維持しつつ、直線補正を実現するための演算処理・回路構成等を簡易的にすることができ、周囲温度の変化に影響されない高精度の補正をより低コストで実現することが可能となる。
次に、請求項3記載の発明は、請求項1に記載の非直線性補正方法を実現するために上記A/D変換回路に設けられる非直線性補正装置であって、各基準アナログ信号Viを生成する基準アナログ信号生成手段と、各基準デジタル値yjが設定された基準デジタル値設定手段と、基準アナログ信号生成手段により生成された各基準アナログ信号ViをA/D変換回路へ順次入力する基準信号入力手段と、該基準信号入力手段によりA/D変換回路に入力された各基準アナログ信号Viに対する各デジタルデータdi及び各基準デジタル値yjに基づいて直線補正式を設定する補正式設定手段と、その補正式設定手段により設定された直線補正式に従って、外部から入力される任意のアナログ信号に対するデジタルデータdを補正デジタル値yに補正する補正演算手段と、を備えたものである。
補正式設定手段は、より具体的には、各デジタルデータdiを上記式(2)で変換(d0だけシフト)して、その変換後の各シフト値xjと各基準デジタル値yjに基づいて直線補正式を設定する。また、補正演算手段は、より具体的には、A/D変換対象としての外部からのアナログ信号に対するデジタルデータdを直線補正するにあたり、このデジタルデータdからd0を減じたシフト値を直線補正式に代入して演算することにより、補正デジタル値yを得ることになる。
従って、上記構成の非直線性補正装置によれば、請求項1に記載の非直線補正方法を用いてA/D変換出力データ(デジタルデータ)を直線補正することができるため、請求項1と同様の効果が得られる。
ここで、基準アナログ信号生成手段は、各基準アナログ信号Viを確実に生成できる限り種々の構成にて実現できるが、例えば請求項4に記載のように、生成する基準アナログ信号Viの最大値Vn以上の基準定電圧Vrを生成する定電圧生成手段と、その基準定電圧Vrを分圧することにより各基準アナログ信号Viを生成する分圧手段とにより構成し、且つ、該分圧手段を、各基準アナログ信号Viの比率V0:V1:V2:・・・:Vnが周囲温度の変化に拘わらず一定となるよう構成するとよい。
即ち、例えば分圧手段を複数の抵抗で構成した場合、一般に温度が変化すると抵抗値も変化するため、各基準アナログ信号Viの比率V0:V1:V2:・・・:Vnも温度に応じて変化してしまうおそれがある。そして、この比率が変化してしまっても基準デジタル値yj相互間の比率(つまり式(1)の左辺)は不変であるため、結果として直線補正式がその時の実際の温度に対応しない不正確なものとなってしまう。
そのため、周囲温度が変化しても上記比率は一定となるように分圧手段を構成するのである。具体的には、例えば抵抗分圧による構成の場合、基準定電圧Vrを各基準アナログ信号に分圧するための各抵抗をいずれも抵抗温度係数の等しいものにすることで実現できる。
基準アナログ信号生成手段をこのように構成すれば、基準定電圧Vrを分圧するだけの簡単な構成で各基準アナログ信号Viを生成できる。しかも、周囲温度が変化しても各基準アナログ信号Viの比率V0:V1:V2:・・・:Vnは一定であるため、周囲温度に関係なく常に精度の高い補正が可能となる。
そして、本発明(請求項3,4)の非直線性補正装置においても、例えば請求項5に記載のように、3つの基準アナログ信号を元に2次の直線補正式を設定して直線補正するよう構成するとよい。
即ち、請求項5記載の非直線性補正装置は、基準アナログ信号生成手段が各基準アナログ信号Viとして3つの基準アナログ信号V0,V1,V2を生成し、基準デジタル値設定手段には2つの基準デジタル値y1,y2が設定され、補正式設定手段が、各基準アナログ信号V0,V1,V2に対するデジタルデータd0,d1,d2及び各基準デジタル値y1,y2に基づいて、次式(3)で表される直線補正式を設定するよう構成されたものである。
Figure 2005045538
上記式(3)は、座標点(x1,y1),(x2,y2)及び原点を通る2次関数式を導出するためのごく一般的な数式演算により得られる式であるため、ここではその導出過程についての説明は省略する。上記構成の非直線性補正装置によれば、請求項2に記載の非直線性補正方法を実現でき、請求項2と同様の効果が得られる。
尚、上記の直線補正式(3)は、上記の表記方式以外にも、例えば変数xを含む項とそれ以外の定数項とに分けた表記方式とすることもできるなど、通常の式変形の方法によって各種の表記が可能であり、結果として上記式(3)に相当する演算が行われる限り、式の具体的な表記方式は限定されない。
本発明の非直線性補正装置(請求項3〜5)は、あらゆる構成・種類のA/D変換回路に対し、そのA/D変換出力データの非直線性を直線補正するために適用可能であるが、既述の通り、図8に例示した時間A/D変換回路100は、その構成上、非直線性が他の一般的なA/D変換回路より大きい。そこで、請求項3〜5いずれかに記載の非直線性補正装置は、例えば請求項6に記載のように構成してもよい。
即ち、請求項6に記載の非直線性補正装置は、入力信号を反転し且つ反転動作時間が電源電圧により変化する反転回路が複数個リング状に連結されると共に、該反転回路の一つが反転動作を外部から制御可能な起動用反転回路として構成され、該起動用反転回路の動作開始に伴いパルス信号を周回させるパルス周回回路と、該パルス周回回路内の各反転回路の電源ラインに接続され、上記アナログ信号を該各反転回路の電源電圧として印加するアナログ信号入力端子と、パルス周回回路内でのパルス信号の周回回数をカウントし、該カウント結果を二進数デジタルデータとして出力するカウンタと、起動用反転回路を動作させてパルス周回回路の周回動作を起動させる制御手段と、カウンタからの二進数デジタルデータをA/D変換結果の一部として出力するデータ出力ラインと、により構成されたA/D変換回路に対して、その非直線性を補正するために設けられるものである。
上記構成のA/D変換回路の非直線性を補正するよう構成された非直線性補正装置によれば、例えば図8で示した時間A/D変換回路100のような非直線性が比較的大きいA/D変換回路に対してもその非直線性を精度よく補正できるため、より効果的である。
以下に、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態のA/D変換装置の概略構成を示す説明図である。本実施形態のA/D変換装置1は、図示は省略するものの、例えば半導体式赤外線センサや半導体式圧力センサなどの各種物理量を検出する半導体センサ素子からの信号(被計測信号Vs)をA/D変換するためのものであり、一つの信号処理IC(図示略)内に構成されている。
そして、図1に示す如く、3つの基準電圧v0,v1,v2を生成する基準電圧生成回路2と、各基準電圧v0,v1,v2及び半導体センサ素子からの被計測信号Vsのうちいずれか一つを選択して出力するアナログマルチプレクサ4と、アナログマルチプレクサ4から時間A/D変換回路8側を高インピーダンスにするインピーダンス変換のためのバッファアンプ(増幅度は1)6と、アナログマルチプレクサ4からバッファアンプ6を介して入力された入力電圧Vin(v0,v1,v2,Vsのいずれか)をA/D変換する時間A/D変換回路8と、時間A/D変換回路8からのデジタルデータdが有する非直線性(非直線性誤差)を直線補正してその補正後の直線補正値yを当該A/D変換装置1からのA/D変換出力データとして外部に出力する演算回路10と、により構成される。
基準電圧生成回路2は、4つの抵抗R1,R2,R3,R4が図示の如く直列接続され、抵抗R1の一端に定電圧Vccを印加することにより、各抵抗の接続点から定電圧Vccの分圧値を取り出せるよう構成されたものである。
即ち、抵抗R1と抵抗R2の接続点電圧はv2、抵抗R2と抵抗R3の接続点電圧はv1、抵抗R3と抵抗R4の接続点電圧はv0であり、これら3つの電圧v0,v1,v2を後述する補正式設定のための基準電圧としてアナログマルチプレクサ4に入力している。尚、定電圧Vccは、図示しない定電圧回路(定電圧生成手段)により生成される。
このうち、抵抗R2と抵抗R3は抵抗温度係数が等しいため、周囲温度の変化に対する抵抗値の変化率ΔRも同じである。従って、周囲温度の変化によらず、(v1−v0):(v2−v0)は常に一定の比率である。しかも、本実施形態では抵抗R2と抵抗R3の抵抗値も等しいため、上記比率は1:2となる。
アナログマルチプレクサ4は、制御回路12からのSW切替信号に従って3つの基準電圧v0,v1,v2及び被計測信号Vsのうちいずれか一つを選択するものであり、複数のアナログスイッチにより構成されている。
時間A/D変換回路8は、制御回路12からのパルス信号PA,PBの位相差を符号化するパルス位相差符号化回路101と、上記パルス信号PA,PBを生成すると共に、アナログマルチプレクサ4へのSW切換信号の出力及び後述する演算回路10の動作を制御する各種制御信号の出力を行う制御回路12と、により構成される。
このうち、パルス位相差符号化回路101は、図8で説明した時間A/D変換回路100を構成するパルス位相差符号化回路101と全く同じものである。そのため、このパルス位相差符号化回路101についてはその詳細説明を省略する。そして、制御回路12からのパルス信号PA,PBについても、図8の時間A/D変換回路100を構成する制御回路102から出力されるパルス信号PA,PBと全く同じである。
次に、演算回路10の内部構成について、図2に基づいて説明する。図2に示す如く、演算回路10は、時間A/D変換回路8からのA/D変換値(デジタルデータ)dの入力及び補正演算後の直線補正値yを外部に出力するための入出力バッファ21と、時間A/D変換回路8からの各種デジタルデータや当該演算回路10内での演算の過程で生じる各種データを格納する汎用レジスタ群22と、直線補正式を設定するために必要な基準デジタル値y1,y2や、その他各種制御プログラム等が格納されたROM25と、汎用レジスタ群22内のデータを選択して算術論理演算ユニット(以下「ALU」という)26へ出力するマルチプレクサ23と、汎用レジスタ群22内のデータ及びROM25内の基準デジタル値y1,y2のうちいずれかを選択してALU26へ出力するマルチプレクサ24と、各マルチプレクサ23,24からのデータに対して所定の演算処理を行うALU26と、ALU26による演算結果を一時記憶するアキュムレータ(以下「ACC」という)27と、ALU26での演算結果において桁上げが発生したときにフラグをセットする桁上げフラグ28と、ALU26での演算結果が負数となったときにフラグをセットする負数フラグ29と、ALU26での演算結果がゼロになったときにフラグをセットするゼロフラグ30と、により構成される。そして、これらは基本的に制御回路12からの各種制御信号に従って動作する。
尚、制御回路12は、外部から動作用クロックパルスCLKが入力されると共にそのクロックパルスCLKをカウントするカウンタ(図示略)を有し、そのカウント値や、場合によってはALU26から入力される3つのフラグ28,29,30や汎用レジスタ群22内の各レジスタ値によって、演算回路10内の各部の動作を制御している。
上記構成のA/D変換装置1を構成する時間A/D変換回路8は、図4に示すように、そのA/D変換出力特性が非直線性を有している。本実施形態では、(v1−v0)=(v2−v1)であるため、もしA/D変換出力特性が理想的な直線特性であればd0〜d1,d1〜d2の間隔が等しくなるものの、既述の通り本実施形態の時間A/D変換回路8のA/D変換出力特性は非直線性を有しているため、図4からも明らかなように上記間隔は等しくならない。
そのため、この非直線性を有するA/D変換出力データに対し、演算回路10で直線補正する補正演算を行った上で、最終的なA/D変換結果として外部に出力するようにしている。以下、本実施形態のA/D変換装置1において、被計測信号Vsの時間A/D変換回路8によるA/D変換結果を直線補正する動作について説明する。
時間A/D変換回路8からのデジタルデータを直線補正するためには、予め、直線補正のための直線補正式を設定する必要がある。そのため、被計測信号VsのA/D変換を行う前に、各基準電圧v0,v1,v2をA/D変換して得られるデジタルデータd0,d1,d2に基づいて、直線補正式を設定する。
具体的には、まず各基準電圧v0,v1,v2を順次時間A/D変換回路8へ入力することにより、それぞれ対応するデジタルデータd0,d1,d2を得る。一方、ROM25には、直線補正式を設定するために必要な基準デジタル値y1,y2が予め格納されている。この基準デジタル値y1,y2は、次式(4)の関係を満たす限り任意のデジタル値を設定可能である。
Figure 2005045538
ここで、本実施形態では上記式(4)の右辺が1/2となるよう各基準電圧v1,v2を設定しているため、y1/y2=1/2となる。言い換えれば、図5のグラフの縦軸に示す如く、y1=(y2−y1)=ΔDである。
尚、本実施形態では、3つの基準電圧の最小値v0を0とはしていない。これは、時間A/D変換回路8がロジック回路で構成されるリングゲート遅延回路110を利用している関係上、入力電圧Vin(つまり各反転回路の電源電圧)が0では動作しないためである。また、バッファアンプ6は、本実施形態では単にインピーダンス変換のためのもので信号増幅度は1としたが、インピーダンスと共に所定の増幅度で増幅するようにしてもよい。その場合、当然ながら時間A/D変換回路8への入力電圧Vinは、アナログマルチプレクサ4からの信号がその増幅度に応じて増幅されたものとなる。
そして、得られた各デジタルデータd0,d1,d2に対し、d1及びd2からd0を減じた値をそれぞれA/D変換シフト値x1,x2とする。つまり、x1=d1−d0であり、x2=d2−d0である。そして、図5に示す如く、このA/D変換シフト値を横軸(x軸)とし、基準デジタル値y1,y2を縦軸(y軸)とするxy座標上において、座標点D(x1,y1),E(x2,y2)及び原点を通る2次曲線(2次関数式y=f(x))を、直線補正式として設定する。
尚、このように直線補正式を2次関数としたのは、図4のA/D変換出力特性が2次曲線でよく近似できるからである。つまり、図5に示した、直線補正式を表す2次曲線は、図4における実際のA/D変換出力特性を3つの座標点A(v0,d0),B(v1,d1),C(v2,d2)を通る2次曲線に近似し、この2次曲線上の点A(v0,d0)を原点移動した後、縦軸と横軸を入れ替えた結果得られるものであり、図4の2次曲線の形状と、図5の直線補正式を表す2次曲線とは相似している。
そして、直線補正式y=f(x)は、次の方法で容易に導出可能である。即ち、直線補正式が原点を通る2次関数式であることから、a,bを定数としてy=a・x2+b・xとおくと、次式(5)の関係が成り立つ。
Figure 2005045538
上記式(5)の連立方程式を解けば定数a,bが得られる。その結果、直線補正式は次式(6)で表せる。
Figure 2005045538
このようにして直線補正式が得られれば、後は、被計測信号Vsを時間A/D変換回路8でA/D変換したデジタルデータds(図4参照)に対し、このdsからd0を減じた値をA/D変換シフト値xとして上記直線補正式に代入することで、直線補正値yが得られる(図5参照)。
以上説明した直線補正演算のための直線補正式設定、及び、その直線補正式に基づく直線補正演算が、実際には制御回路12が、時間A/D変換回路8,アナログマルチプレクサ4及び演算回路10を制御することによって行われることについて、図3に基づいて説明する。図3は、制御回路12が実行する直線補正制御処理を示すフローチャートであり、所定周期で繰り返し実行されるものである。これらの動作は、制御回路12内にハードウェア的に実現されてもいいし、ROM25内に書き込まれたプログラムによってもよい。
この処理が開始されると、まずステップ(以下「S」と略す)110にて、SW切替信号によりアナログマルチプレクサ(図3のフローチャートでは単に「SW」と記載)4を基準電圧v0側に切り替える。これにより、基準電圧v0がバッファアンプ6を介して時間A/D変換回路8の入力電圧Vinとして入力されることになる。S120で、時間A/D変換回路8を動作させてその基準電圧v0をA/D変換し、続くS130で、そのA/D変換結果であるデジタルデータd0を汎用レジスタ群22内のd0レジスタ22aに格納する。
他の2つの基準電圧v1,v2についても、v0と同様の処理が行われる。即ち、S140にて、SW切替信号によりアナログマルチプレクサ4を基準電圧v1側に切り替え、この基準電圧v1をバッファアンプ6を介して時間A/D変換回路8の入力電圧Vinとして入力する。続くS150では、時間A/D変換回路8を動作させてその基準電圧v1をA/D変換し、S160でそのA/D変換結果であるデジタルデータd1を汎用レジスタ群22内のd1レジスタ22bに格納する。
その後S170に進み、SW切替信号によりアナログマルチプレクサ4を基準電圧v2側に切り替え、この基準電圧v2をバッファアンプ6を介して時間A/D変換回路8の入力電圧Vinとして入力する。続くS180では、時間A/D変換回路8を動作させてその基準電圧v2をA/D変換し、S190でそのA/D変換結果であるデジタルデータd2を汎用レジスタ群22内のd2レジスタ22cに格納する。
そして、S200にて、d1−d0の演算を行ってその結果x1をx1レジスタ22dに格納する。同様に、S210にてd2−d0の演算を行い、その結果x2をx2レジスタ22eに格納する。これらの各演算はALU26が行い、その結果がACC27を介して各レジスタへ格納されることになる。
また、基準デジタル値y1,y2については、既述の通りROM25に格納されている。そのため、S210までの処理によって、上記式(6)の直線補正式における定数x1,x2,y1,y2が全て決定されることになる。つまり、図3の直線補正制御処理のうち、S110〜S210までの処理は、直線補正式(6)を設定するための準備処理である。
尚、この準備処理は、被計測信号VsをA/D変換する毎に逐一実行してもよく、そうすれば常にその時の周囲環境(温度等)を反映した直線補正式によって補正されることになり、極めて高精度の補正が可能となるが、温度が急激に変化することがないような場合などは、適宜間隔をあけて行うようにしてもよい。
具体的には、例えば、タイマ等を用いて一定周期で行うようにしてもよいし、被計測信号Vsを所定回数取り込む毎に行うようにしてもよい。また例えば、別途温度センサを設けて周囲温度を計測し、前回直線補正式を導出したときの温度から所定値以上の温度変化があった場合に再び直線補正式を導出する、というようにしてもよい。
このようにして直線補正式が設定されたら、S220にてアナログマルチプレクサ4を被計測信号Vs側に切り替え、この被計測信号Vsをバッファアンプ6を介して時間A/D変換回路8の入力電圧Vinとして入力する。続くS230では、時間A/D変換回路8を動作させてその被計測信号VsをA/D変換し、S240でそのA/D変換結果であるデジタルデータdsをALU26に取り込む。そして、S250でx=ds−d0の演算を行ってそのxをxレジスタ22fに格納する。
そしてS260にて、xレジスタ22fに格納されたxを直線補正式(6)の変数xとして代入し演算を行うことにより、直線補正値yを得る。具体的には、制御回路12内にハードウェア的につくられた演算処理回路、或いはROM25に格納されている直線補正式(6)に基づく演算プログラムに従って、汎用レジスタ群22内の各値及びROM25内の基準デジタル値y1,y2を適宜ALU26に取り込みながら演算する。このようにして得られた直線補正値yは、yレジスタ22gに格納されると共に、入出力バッファ21を介して補正後の最終的なA/D変換結果として外部に出力される。
以上詳述した本実施形態のA/D変換装置1によれば、基準電圧v0,v1,v2について実際に時間A/D変換回路8でA/D変換を行い、その結果に基づいて直線補正式を設定して、その直線補正式に基づいて被計測信号Vsのデジタルデータ(A/D変換結果)の補正を行うようにしているため、温度変化等の周囲環境変化によらず、その時々の温度変化に応じた適切な直線補正式によって高精度に直線補正することが可能となる。しかも、単に直線補正式を用いた演算による補正であるため、従来技術のように補正用ROMに補正値を格納しておくといったやり方に比べて低コストで補正を実現できる。
また、本実施形態ではA/D変換出力特性を2次曲線に近似し、直線補正式を2次関数式で表しているため、3次以上の関数で表す場合に比べて、直線補正の精度を維持しつつ、直線補正を実現するための演算回路10の構成や制御回路12による制御処理等を簡易的にすることができ、周囲温度の変化に影響されない高精度の補正をより低コストで実現することが可能となる。
更に、基準電圧生成回路2を構成する抵抗R2,R3の抵抗温度係数が等しく、温度が変化しても(v1−v0):(v2−v0)の比率は変化しないため、周囲温度に関係なく常に精度の高い補正が可能となる。
ここで、本実施形態の構成要素と本発明の構成要素の対応関係を明らかにする。本実施形態において、定電圧Vccは本発明の基準定電圧Vrに相当し、基準電圧v0,v1,v2はいずれも本発明の基準アナログ信号Viに相当し、演算回路10からの直線補正値yは本発明の補正デジタル値yに相当し、基準電圧生成回路2は本発明の基準アナログ信号生成手段に相当し、各抵抗R1,R2,R3,R4は本発明の分圧手段に相当し、ROM25は本発明の基準デジタル値設定手段に相当し、制御回路12及びアナログマルチプレクサ4により本発明の基準信号入力手段が構成され、制御回路12及び演算回路10により本発明の補正式設定手段及び補正演算手段が構成される。
また、リングゲート遅延回路110は本発明のパルス周回回路に相当し、入力端子2aは本発明のアナログ信号入力端子に相当し、制御回路12は本発明の制御手段にも相当する。
また、図3の直線補正制御処理において、S110,S140及びS170の処理はいずれも本発明の基準信号入力手段が実行する処理に相当し、S130,S160及びS190〜SS210の処理はいずれも本発明の補正式設定手段が実行する処理に相当し、S240〜S260の処理は本発明の補正演算手段が実行する処理に相当する。
尚、本発明の実施の形態は、上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採り得ることはいうまでもない。
例えば、上記実施形態では3つの基準電圧v0,v1,v2を設定してA/D変換出力特性を2次曲線に近似した場合について説明したが、2次曲線への近似に限らず3次以上の曲線に近似して上記同様に直線補正式を得て補正するようにしてもよい。但し、時間A/D変換回路8のA/D変換出力特性は2次曲線でよく近似でき、実用上問題ないレベルであるため、実際上は2次曲線近似で十分である。
また、上記実施形態では、リングゲート遅延回路110を利用した時間A/D変換回路8を用いているため、既述の通り入力電圧Vinが0では動作しない。そのため、基準電圧を0より大きい値(換言すればリングゲート遅延回路110が動作可能な値)とした。しかし、アナログ回路を用いた一般的なA/D変換回路では、入力電圧Vinとして0を入力することも可能である。
従って、入力電圧Vinとして0を入力可能なA/D変換回路に対する直線補正を行う場合は、基準電圧v0を0に設定するようにしてもよい。即ち、A/D変換回路にてA/D変換可能なn個(但し、n≧2)の基準アナログ信号Vi(i=1,2,・・・,n)(但し、0<V1<V2<・・・<Vn)を設定すると共に、各基準アナログ信号Viとの間で次式(7)の関係を有するn個の基準デジタル値yi(i=1,2,・・・,n)を設定する。
Figure 2005045538
そして、各基準アナログ信号ViをそれぞれA/D変換回路でA/D変換することにより、対応するデジタルデータdi(i=1,2,・・・,n)を得て、xy座標上におけるn個の座標点(di,yi)及び原点を通るn次曲線を表すn次関数式y=f(x)を、直線補正式として設定する。このようにして直線補正式が得られたら、後は、任意のアナログ信号(A/D変換対象)をA/D変換回路にてA/D変換して得られたデジタルデータdに対し、このdをそのまま直線補正式の変数xとして代入することにより、デジタルデータdの非直線性が補正された補正デジタル値yが得られる。
また、上記実施形態では、A/D変換回路としてリングゲート遅延回路110を利用した時間A/D変換回路8を例に挙げて説明したが、時間A/D変換回路8に限定されないことはいうまでもなく、例えば二重積分型などの一般によく知られているA/D変換回路であっても適用可能である。
更に、上記実施形態では、A/D変換装置1が信号処理ICに内蔵され、半導体センサ素子からの被計測信号VsをA/D変換し且つその出力データの非直線性を補正して出力するものとして説明したが、本発明は上記のような信号処理IC内への適用に限定されないことはいうまでもない。
また、半導体センサ素子からの被計測信号をA/D変換するよう構成された半導体式センサでは、通常、A/D変換値に対して本発明の非直線性補正以外の何らかの補正(例えば半導体センサ素子自体の温度特性やバラツキの補正など)を施すために、はじめから演算回路(四則演算機能)が搭載されているものが多い。そのため、このような構成の半導体式センサに対して本発明を適用すれば、元々搭載されているセンサ特性の補正用演算回路を利用して必要最小限の機能(回路等)追加で直線補正のための補正演算を行うことができるため、より効果的である。
本実施形態のA/D変換装置の概略構成を示す構成図である。 演算回路10の構成を示すブロック図である。 本実施形態の直線補正制御処理を示すフローチャートである。 時間A/D変換回路8における入力電圧とA/D変換値との関係を示すグラフである。 演算回路10における直線補正前のA/D変換シフト値と直線補正結果との関係を示すグラフである。 A/D変換回路におけるアナログ信号とそのA/D変換値との関係を示すグラフである。 本発明における直線補正前のシフト値とその直線補正結果との関係を示すグラフである。 リングゲート遅延回路を用いたA/D変換回路(時間A/D変換回路)の概略構成を示す構成図である。
符号の説明
1…A/D変換装置、2…基準電圧生成回路、2a…入力端子、4…アナログマルチプレクサ、6…バッファアンプ、8,100…時間A/D変換回路、10…演算回路、12…制御回路、21…入出力バッファ、22…汎用レジスタ群、22a…d0レジスタ、22b…d1レジスタ、22c…d2レジスタ、22d…x1レジスタ、22e…x2レジスタ、22f…xレジスタ、22g…yレジスタ、23,24…マルチプレクサ、25…ROM、26…ALU、27…ACC、28…桁上げフラグ、29…負数フラグ、30…ゼロフラグ、101…パルス位相差符号化回路、101a…入力端子、102…制御回路、110…リングゲート遅延回路、110a…電源ライン、112…カウンタ、114…ラッチ回路、116…パルスセレクタ、118…エンコーダ、119…信号処理回路、120…データ出力ライン、INV…インバータ、NAND…否定論理積回路、R1,R2,R3,R4…抵抗

Claims (6)

  1. アナログ信号をデジタルデータに変換するA/D変換回路において、該A/D変換回路から出力されるデジタルデータの非直線性を補正する方法であって、
    (イ)前記A/D変換回路にてA/D変換可能なn+1個(但し、n≧2)の基準アナログ信号Vi(i=0,1,2,・・・,n)(但し、V0<V1<V2<・・・<Vn)を設定すると共に、該各基準アナログ信号Viとの間で次式(1)の関係を有するn個の基準デジタル値yj(j=1,2,・・・,n)を設定し、
    Figure 2005045538
    (ロ)前記各基準アナログ信号Viをそれぞれ前記A/D変換回路でA/D変換することにより、対応する前記デジタルデータdi(i=0,1,2,・・・,n)を得て、このうちd0を除く各デジタルデータdiを、次式(2)によりそれぞれシフト値xj(j=1,2,・・・,n)に変換し、
    xj=di−d0・・・(2) (但し、i=j)
    (ハ)xy座標上におけるn個の座標点(前記xj,前記yj)及び原点を通るn次曲線を表すn次関数式y=f(x)を、直線補正式として設定し、
    (ニ)任意のアナログ信号を前記A/D変換回路にてA/D変換して得られたデジタルデータdに対し、該デジタルデータdから前記d0を減じたシフト値を前記直線補正式の変数xとして該直線補正式に代入することにより、前記デジタルデータdの非直線性が補正された補正デジタル値yを得る
    ことを特徴とするA/D変換出力データの非直線性補正方法。
  2. 前記n=2であることを特徴とする請求項1記載のA/D変換出力データの非直線性補正方法。
  3. 請求項1に記載の非直線性補正方法を実現するために前記A/D変換回路に設けられる非直線性補正装置であって、
    前記各基準アナログ信号Viを生成する基準アナログ信号生成手段と、
    前記各基準デジタル値yjが設定された基準デジタル値設定手段と、
    前記基準アナログ信号生成手段により生成された各基準アナログ信号Viを前記A/D変換回路へ順次入力する基準信号入力手段と、
    該基準信号入力手段により前記A/D変換回路に入力された各基準アナログ信号Viに対する前記各デジタルデータdi、及び、前記各基準デジタル値yjに基づいて、前記直線補正式を設定する補正式設定手段と、
    該補正式設定手段により設定された直線補正式に従って、外部から入力される任意のアナログ信号に対する前記デジタルデータdを前記補正デジタル値yに補正する補正演算手段と、
    を備えたことを特徴とする非直線性補正装置。
  4. 前記基準アナログ信号生成手段は、
    生成する前記基準アナログ信号Viの最大値Vn以上の基準定電圧Vrを生成する定電圧生成手段と、
    前記基準定電圧Vrを分圧することにより前記各基準アナログ信号Viを生成する分圧手段と、を備え、
    該分圧手段は、前記各基準アナログ信号Viの比率V0:V1:V2:・・・:Vnが周囲温度の変化に拘わらず一定となるよう構成されている
    ことを特徴とする請求項3記載の非直線性補正装置。
  5. 前記基準アナログ信号生成手段は、前記各基準アナログ信号Viとして3つの基準アナログ信号V0,V1,V2を生成し、
    前記基準デジタル値設定手段には、2つの前記基準デジタル値y1,y2が設定され、
    前記補正式設定手段は、前記各基準アナログ信号V0,V1,V2に対する前記デジタルデータd0,d1,d2、及び、前記各基準デジタル値y1,y2に基づいて、次式(3)で表される前記直線補正式を設定する
    Figure 2005045538
    ことを特徴とする請求項3又は4記載の非直線性補正装置。
  6. 前記A/D変換回路は、
    入力信号を反転し且つ反転動作時間が電源電圧により変化する反転回路が複数個リング状に連結されると共に、該反転回路の一つが反転動作を外部から制御可能な起動用反転回路として構成され、該起動用反転回路の動作開始に伴いパルス信号を周回させるパルス周回回路と、
    該パルス周回回路内の各反転回路の電源ラインに接続され、前記アナログ信号を該各反転回路の電源電圧として印加するアナログ信号入力端子と、
    前記パルス周回回路内での前記パルス信号の周回回数をカウントし、該カウント結果を二進数デジタルデータとして出力するカウンタと、
    前記起動用反転回路を動作させて前記パルス周回回路の周回動作を起動させる制御手段と、
    前記カウンタからの二進数デジタルデータをA/D変換結果の一部として出力するデータ出力ラインと、
    により構成されたものであることを特徴とする請求項3〜5いずれかに記載の非直線性補正装置。
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