JP4267866B2 - ダイヤフラム式止水弁 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は止水弁に関し、詳しくはダイヤフラム弁体を用いた止水弁に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来、フラッシュバルブ装置においては図14に示す形態のピストン式止水弁が多く用いられていた。
同図において、200はフラッシュバルブ装置に組み込まれた止水弁202の主体を成すピストン弁体で、このピストン弁体200が弁座204に着座することで通路206が遮断される。
【0003】
ピストン弁体200の外周部にはUパッキン210が装着されており、このUパッキン210によって、ピストン弁体200の図中上下摺動を確保しつつ、そのピストン弁体200とハウジング208との間が水密にシールされている。
【0004】
ピストン弁体200の図中上方には背圧室212が形成されている。ピストン弁体200は、この背圧室212の圧力(水圧)により図中下向きに押圧され、通常は弁座204に着座した状態、即ち通路206を閉じた状態にある。
【0005】
このピストン弁体200にはまた、通路206におけるピストン弁体200の上流側通路206aと背圧室212とを連通させる孔径の小さな連通孔214が形成されており、この連通孔214を通じて、上流側通路206aの水が背圧室212内部へと給水圧により導かれるようになっている。
【0006】
ピストン弁体200には中心孔216が形成されており、その中心孔216が起動弁218にて閉鎖されている。
ここで起動弁218はスプリング220によって図中下向き、即ち閉弁方向に付勢されている。
尚図中228は流量調整栓である。
【0007】
この例では、押ボタン222を図中右向きに押して操作棒224を前進させると、図14(B)(I)に示しているように起動弁218における軸226が右向きに押されて起動弁218が傾動する。
ここにおいて背圧室212が中心孔216を介して下流側通路206bと通じた状態となり、背圧室212内部の水がその中心孔216を通じて下流側通路206bへと流れ出す。
【0008】
この結果ピストン弁体200に対する背圧室212の下向きの押圧力が消失して、図14(B)(II)に示しているようにピストン弁体200が給水圧により上昇し、通路206を開く。即ち開弁する。
ここにおいて上流側通路206aの水が下流側通路206bへと勢い良く流れ出る。
【0009】
その後上流側通路206aの水が連通孔214を通じて背圧室212内部に流れ込んでそこに水が充満し、これにより背圧室212の圧力が高まってピストン弁体200が再び図中下向きに押し出されて閉弁し、止水が行われる。
【0010】
しかしながらこのピストン式止水弁の場合、ピストン弁体200の上下摺動に伴ってUパッキン210が摩耗等により劣化し易く、而してUパッキン210が摩耗してシール漏れが生じるようになると、押ボタン222を押してピストン弁体200を開弁させてから再びピストン弁体200が閉弁するまでの時間が著しく短くなってしまって、当初の給水量(積算流量)が確保できなくなってしまうといった特有の問題を内包していた。
更にまたこのピストン式止水弁の場合、同図に示しているように構造が複雑で必要な部品点数が多く、必然的にそのコストも高くなってしまうといった問題があった。
【0011】
一方フラッシュバルブ装置以外において、ダイヤフラム弁体を用いたダイヤフラム式止水弁も多く使用されている。
図15はその一例を示している。
同図において、230は止水弁232の主体を成すゴム製のダイヤフラム弁体で、外周部の固定部234において固定され、中央部の閉鎖部236において弁座204に着座し、通路206を遮断するようになっている。
【0012】
このダイヤフラム弁体230において、固定部234と閉鎖部236との間には上向きの折返し形状をなす可撓部238が形成されており、この可撓部238の可撓性に基づいて、閉鎖部236の図中上下方向の変位能、即ち軸心方向の変位能が付与されている。
このダイヤフラム弁体230においても、上流側通路206aと背圧室212とを連通させる小孔径の連通孔240が形成されている。
【0013】
ダイヤフラム弁体230の図中上方に形成された背圧室212は、水抜通路242を通じて下流側通路206bと連通するようになっており、そしてその水抜通路242がプランジャ弁体244にて開閉されるようになっている。
即ちプランジャ弁体244が弁座246に着座することで水抜通路242が遮断され、またプランジャ弁体244が弁座246から図中上向きに離れることによって水抜通路242が開放される。
【0014】
この例のダイヤフラム式止水弁においては、プランジャ弁体244を弁座246から離して水抜通路242を開放すると、背圧室212内部の水が水抜通路242を通じて下流側通路206bへと流れ出す。
これによりダイヤフラム弁体230に対する背圧室212の下向きの押圧力が消失し、ここにおいてダイヤフラム弁体230が給水圧により開弁し、上流側通路206aの水が下流側通路206bへと流れ出す。
【0015】
また一方プランジャ弁体244を閉弁させると、上流側通路206aの水が連通孔240を通じて背圧室212内部に流れ込み、これにより背圧室212の圧力が高まってダイヤフラム弁体230が閉弁し、通路206を遮断する。即ち止水を行う。
【0016】
この種従来のダイヤフラム式止水弁にあっては、ダイヤフラム弁体230が図15(B)に示すセット状態の形状に成形されており、このためダイヤフラム弁体230が給水圧によって図中上方に持ち上げられたとき、ダイヤフラム弁体230に自身の弾性力によって下向きに大きな力が働く。ダイヤフラム弁体230は、その弾性力に打ち勝つ給水圧によって開弁状態に保持される。
【0017】
従ってこの種従来のダイヤフラム式止水弁の場合、プランジャ弁体244等の起動弁を閉じて水抜通路242を遮断すると、その大きな自身の弾性力によりダイヤフラム弁体230が直ちに閉弁してしまう。即ちセルフストップ式の水栓や小便器や大便器等のフラッシュバルブ装置への適用が困難であるといった問題があった。
【0018】
セルフストップ式の水栓やフラッシュバルブ装置に適用するためには、従来直径が0.5〜0.7mm程度の連通孔240の孔径を更に小さく(直径0.2mm程度)することが必要となるが、そのような極めて小さい孔径の連通孔240をダイヤフラム弁体230に形成することは難しく、またたとえそのようにできたとしても、連通孔240の孔径が極めて小さいためにそこで目詰りを起し易く、而してそのような目詰りが生じると、その連通孔240を通じて上流側通路206aの水が背圧室212内部へと導入されなくなり、一旦開いたダイヤフラム弁体230が閉弁せず、止水不良をもたらす問題を発生する。
【0019】
またこの種ダイヤフラム式止水弁の場合、プランジャ弁体244等の起動弁を閉じてから主弁たるダイヤフラム弁体230が閉じるまでの時間が著しく短いため、いわゆるウォータハンマ(水撃現象)が発生し易いといった問題点もあった。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本発明のダイヤフラム式止水弁はこのような課題を解決するために案出されたものである。
而して請求項1のものは、下流側通路に連通する円筒部の上端の弁座に着座して通路を遮断する中央部の閉鎖部と、外周部の固定部と、それら閉鎖部と固定部との間に位置して使用状態で折返し形状をなし、該折返し形状に基づいて該閉鎖部に軸心方向の変位能を与える可撓部とを有する、弾性体で形成されたダイヤフラム弁体を閉弁させることで止水を行うダイヤフラム式止水弁において、前記可撓部の折返し形状を伸ばした形状で且つ前記固定部と閉鎖部とを軸心方向に大きく離隔させたハット形状で前記ダイヤフラム弁体を成形し、しかる後に該固定部と閉鎖部との間に位置する前記可撓部を折り返して該固定部と閉鎖部とが使用時の状態まで軸心方向に接近した形状に該ダイヤフラム弁体の成形品を変形させ、該変形形状で該ダイヤフラム弁体をセットするようになし、該ダイヤフラム弁体にはガイド部材が組み付けられており、該ガイド部材は、前記円筒部内部に摺動可能に嵌入するガイド部と、カップ状をなすカップ部とを有しており、全体が前記ダイヤフラム弁体の前記閉鎖部と一体に上下するようになっており、且つ前記ダイヤフラム弁体は、前記外周部の固定部を成形時の向きに維持したままで該固定部と前記閉鎖部との間の部分が折り返されることにより、前記可撓部に凸方向が前記弁座とは逆方向を向いた折返し形状が形成されており、該ダイヤフラム弁体は使用時において前記閉鎖部が前記弁座から離間した状態で、該ダイヤフラム弁体が前記折返し形状に基づく弾性力を、前記閉鎖部を該弁座から離す方向に作用させるものであることを特徴とする。
【0021】
請求項2のものは、請求項1において、前記折返し形状の可撓部が、使用状態において上向きの折返し部と下向きの折返し部との2重の折返し部となしてあることを特徴とする。
【0022】
請求項3のものは、請求項1,2の何れかにおいて、前記ダイヤフラム弁体のリフトアップ時に該ダイヤフラム弁体に当接して、該ダイヤフラム弁体のリフトアップのストロークを規定する調節部材が、該ダイヤフラム弁体の軸心方向に位置調節可能に設けてあることを特徴とする。
【0023】
請求項4のものは、請求項1〜3の何れかにおいて、前記止水弁が吐水操作後所定時間経過後に自動止水するセルフストップ式の水栓の止水弁であることを特徴とする。
【0024】
請求項5のものは、請求項1〜3の何れかにおいて、前記止水弁が便器のフラッシュバルブ装置の止水弁であることを特徴とする。
【0025】
請求項6のものは、請求項1〜5の何れかにおいて、前記ダイヤフラム弁体における前記閉鎖部の少なくとも弁座への当接部を含む一部若しくは全体の硬度を、前記可撓部の硬度よりも高硬度となしてあることを特徴とする。
【0026】
請求項7のものは、請求項1〜5の何れかにおいて、前記ダイヤフラム弁体における前記閉鎖部の少なくとも弁座への当接部を含む一部若しくは全体を、前記可撓部と別材質で構成してあることを特徴とする。
【0027】
請求項8のものは、請求項7において、前記閉鎖部の前記弁座への当接部を含む一部若しくは全体を前記可撓部と別体に構成した上、前記ダイヤフラム弁体の開閉動作を案内する前記ガイド部材に対し突起と孔との係合により組み付けてあることを特徴とする。
【0028】
【作用及び発明の効果】
以上のように本発明は、弾性体で形成されたダイヤフラム弁体を、中央部の閉鎖部に軸心方向の変位能を与えるための可撓部の折返し形状を伸ばした形状で、即ち固定部と閉鎖部とを軸心方向に大きく離隔した形状のハット形状で成形し、しかる後固定部と閉鎖部との間の可撓部を折り返して使用時の折返し形状となし、その変形形状でダイヤフラム弁体をセットするようになしたもので、本発明によれば、使用状態でダイヤフラム弁体が開弁したとき、即ちリフトアップしたとき、ダイヤフラム弁体自身の弾性力による閉弁方向の力を効果的に小さくすることができる。
【0029】
これによりダイヤフラム弁体に連通孔を設ける場合において、その連通孔の孔径を著しく小さくしなくても、開弁状態にあるダイヤフラム弁体が閉弁するまでの時間を長くとることができ、即ちダイヤフラム弁体を時間をかけてゆっくりと閉弁させることができ、従来適用が困難であった小便器や大便器等のフラッシュバルブ装置への適用も可能となる(請求項5)。
また開弁状態から閉弁するまでの間の時間を長くとることができるため、従来生じていたウォータハンマの発生を防止することができるようになる。
【0030】
ここでフラッシュバルブ装置におけるダイヤフラム式止水弁は、従来用いられているピストン式止水弁に比べて耐久性に優れ、また構造が簡単であって必要な部品点数も少なく、従って所要コストをピストン式止水弁に比べて低減することができる。
尚この点はダイヤフラム式止水弁をフラッシュバルブ装置以外の各種機器に適用した場合においても同様である。
【0031】
本発明のダイヤフラム式止水弁はまた、更に進んでこのようなフラッシュバルブ装置のみならず、吐水開始の操作をしてから一定時間経って自動的に止水するセルフストップ式の水栓における止水弁としても適用可能となる(請求項4)。
【0032】
また上流側通路の水を背圧室に導入するための連通孔の孔径を従来より著しく小さくしなくてもウォータハンマ防止できるため、連通孔を小さくすることによって目詰りが発生し、止水不良を引き起すといった問題も解決することができる。
【0033】
本発明では、ダイヤフラム弁体の可撓部が使用状態において上向きの折返し部と下向きの折返し部とを有する2重の折返し形状とすることができ(請求項2)、このようになした場合、ダイヤフラム弁体を閉弁方向に戻す力を更に弱くすることができる外、閉鎖部の軸心方向の変位ストロークをより大きくとることが可能となる。
即ちリフトアップしたときのダイヤフラム弁体のストロークをより大きくとることができ、それ故開弁状態にあるダイヤフラム弁体が閉弁するまでの時間を更に長くとることが可能となる。
【0034】
本発明においては、ダイヤフラム弁体のリフトアップ時にダイヤフラム弁体に当接して、そのリフトアップのストロークを規定する調節部材を、ダイヤフラム弁体の軸心方向に位置調節可能に設けておくことができる(請求項3)。
このようになした場合、その調節部材の軸心方向の位置を調節することで、ダイヤフラム弁体のリフトアップ量を様々に調節することができ、従ってダイヤフラム式止水弁を様々な水栓やフラッシュバルブ装置その他各種機器に容易に適用することが可能となる。
【0035】
上記のように本発明によれば、ダイヤフラム弁体自身の弾性力による閉弁方向の力を小さくでき、またこのことからダイヤフラム弁体のリフトアップ量を大きくとることが可能である。
これによりダイヤフラム式止水弁をフラッシュバルブ装置やセルフストップ式の水栓の止水弁として適用することが可能となる。
【0036】
ところでかかるダイヤフラム式止水弁をフラッシュバルブ装置やセルフストップ式の水栓等に適用したとき、押ボタン操作等によって吐水開始の操作をしたとき、ダイヤフラム弁体が瞬時に全ストロークリフトアップすることが必要である。
【0037】
それには弾性体(通例はゴム)から成るダイヤフラム弁体の可撓部を柔軟性の高い(硬度の低い)ものとしておく必要がある。
しかるにダイヤフラム弁体全体を硬度の低い軟らかいものとしてしまうと、即ち弁座に着座して通路を遮断する閉鎖部も硬度の低い軟らかいものにしてしまうと、開閉動作を繰り返すうちに閉鎖部が弁座に水圧で強く押し付けられることに起因してへたりを生じ、これによりシール性が低下したり、場合によって閉鎖部が破れたりする問題を生じることが判明した。
【0038】
一方においてダイヤフラム弁体全体を高硬度としてしまうと、吐水開始時に瞬時にダイヤフラム弁体が、具体的には閉鎖部が全ストロークリフトアップせずに途中で止ってしまったり、或いは全ストロークリフトアップするまでに時間がかかってしまったりする不都合が生ずる。
【0039】
ここにおいて請求項6のものは、ダイヤフラム弁体における閉鎖部の少なくとも弁座への当接部を含む一部若しくは全体の硬度を可撓部の硬度よりも高硬度となしたもので、この請求項6によれば、ダイヤフラム弁体における可撓部を軟らかく、また閉鎖部における弁座への当接部を硬く形成し、これによって可撓部における柔軟性と、閉鎖部における耐へたり性を含む耐久性を効果的に高めることができる。
【0040】
即ち吐水開始時においてダイヤフラム弁体を全ストローク瞬時にリフトアップ即ち開弁動作させることができる一方、開閉動作を繰り返した場合においても閉鎖部がへたってシール性が低下したり、或いは場合によって破れ等損傷するのを効果的に防止することができる。
【0041】
請求項7は閉鎖部の少なくとも弁座への当接部を含む一部若しくは全体を可撓部と別材質で構成したもので、このようにすることで、閉鎖部における弁座への当接部を含む一部若しくは全体の硬度を可撓部の硬度よりも高硬度となすことを容易に実現することができる。
また硬度を特に変えない場合においても、閉鎖部の弁座への当接部を含む一部若しくは全体を、可撓部に比して特に耐へたり性ないし耐久性の高い材質で構成することが可能となる。
【0042】
この場合において、閉鎖部の弁座への当接部を含む一部若しくは全体を可撓部と別体に構成し、これをダイヤフラム弁体の開閉動作を案内するガイド部材に対し突起と孔との係合により組み付けるようになすことができる。
このようにした場合、その別体となした閉鎖部の一部若しくは全体を、ダイヤフラム弁体の他部に対し簡単に組み付けることができる(請求項8)。
但し場合によって別体となした閉鎖部の一部若しくは全体を接着により他部に対し接合したり、或いはまた場合によって2色成形により他部と接合することも可能である。
【0043】
【実施例】
次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく説明する。
図1,図2において、10はダイヤフラム式止水弁12を含む弁装置で、14は弁装置10のボデーである。
16は通路18上に配設されたゴム製のダイヤフラム弁体で、平面形状が円形状をなしている。
【0044】
ダイヤフラム弁体16は、外周部が厚肉の固定部20とされており、その固定部20がボデー14に固定されている。
ダイヤフラム弁体16は、その中央部が平板状の閉鎖部22とされており、この閉鎖部22が、円筒部24の上端の弁座26に着座しまたはこれから図中上方に離間、即ち上向きにリフトアップするようになっている。
而してこの閉鎖部22が弁座26に着座することで通路18が遮断され、また閉鎖部22が弁座26から図中上向きに離間(リフトアップ)することで通路18が開放される。
【0045】
ダイヤフラム弁体16には、固定部20と閉鎖部22との間に、使用状態で上向きに折返し形状をなす薄肉の可撓部28が形成されており、この可撓部28の折返し形状に基づいて閉鎖部22に図中上下方向の変位能が付与されている。
【0046】
ダイヤフラム弁体16には、硬質の樹脂製のガイド部材30が組み付けられている。
ガイド部材30は、円筒部24内部に摺動可能に嵌入するガイド部32と、浅いカップ状をなすカップ部33とを有しており、全体がダイヤフラム弁体16の閉鎖部22と一体に上下動するようになっている。
而してガイド部32と円筒部24との作用で、閉鎖部22が上下に変位する際の案内が行われる。
【0047】
ダイヤフラム弁体16の上方には背圧室34が形成されている。
ダイヤフラム弁体16はこの背圧室34の圧力(水圧)に基づく下向きの押圧力により、通常は弁座26に当接して通路18を閉じた状態にある。
【0048】
ダイヤフラム弁体16には、通路18におけるダイヤフラム弁体16の上流側通路18aと背圧室34とを連通させる小孔径の連通孔36が形成されており、上流側通路18a内の水が、その連通孔36を通じて背圧室34内部へと導入されるようになっている。
【0049】
38は背圧室34内部の水を抜いて下流側通路18bへと流出させる水抜通路で、この水抜通路38上に、これを開閉するためのボール弁から成る起動弁40が配設されている。
ここで起動弁40はスプリング42によって図中左向きに付勢されており、従って起動弁40は通常は弁座44に着座した状態にある。即ち水抜通路38を遮断した状態にある。
【0050】
46はこの起動弁40を図中右向きに押してこれを開弁させるピンで、軸48及び押ボタン50と一体に構成されている。
押ボタン50はスプリング52によって図中左向きに付勢されており、そのスプリング52の付勢力に抗して押ボタン50を図中右向きに押し込むと、ピン46がスプリング42の付勢力に抗して起動弁40を図中右向きに押し出し、弁座44から離間させてこれを開弁させる。
ここにおいて水抜通路38が開放された状態となって、背圧室34内部の水が、水抜通路38を通じて下流側通路18bへと流れ出す。
【0051】
54はダイヤフラム弁体16のリフトアップ量、即ちリフトアップのストロークを規定する調節部材で、その先端をダイヤフラム弁体16における閉鎖部22、詳しくはカップ部33に当接させる軸部56と、軸部56よりも大径の頭部58とを有している。
頭部58には工具係合溝60が設けられるとともに外周面に雄ねじ62が設けられ、この雄ねじ62がボデー14に形成された雌ねじ孔64にねじ込まれている。
この調節部材54は、その全体を回転操作することで軸部56の先端の位置を図中上下方向(ダイヤフラム弁体16の軸心方向)に位置調節することができる。即ちダイヤフラム弁体16のリフトアップのストロークを調節することができる。
【0052】
本例において、ダイヤフラム弁体16は図3(I)の実線で示す形状で成形されたものを変形させて図1に示す使用状態にセットしたものである。
詳しくはダイヤフラム弁体16は、図3(I)に示すような可撓部28の折返し形状が真直ぐに伸ばされた形状、即ち固定部20と閉鎖部22とが使用時の状態に比べて軸心方向に大きく離隔した形状のハット形状で成形されている。
【0053】
そしてこの成形品における可撓部28Aの部分を、図3(II)に示しているように折り返して閉鎖部22を固定部20に対し軸心方向に接近させ、使用時の状態に変形させた上でこれをボデー14に組み付けセットしてある。
【0054】
この結果本例のダイヤフラム弁体16は、使用時において閉鎖部22が弁座26から上向きに離間した状態で、ダイヤフラム弁体16自身の有する弾性力により閉鎖部22を弁座26側に戻す力が極めて弱いか若しくは実質的に下向きの力が発生しないようにされている。
尚図3(I)の拡大図に示しているように、ダイヤフラム弁体16にはその内部に補強用の基布92が埋設されている。
【0055】
本例のダイヤフラム式止水弁は次のように作用する。
図4はその作用を示したもので、図4(I)に示しているように本例においてダイヤフラム弁体16は、起動弁40が閉弁した状態の下では背圧室34の圧力に基づく下向きの押圧力で弁座26に着座し、通路18を遮断した状態にある。
【0056】
この状態で図4(II)に示しているように押ボタン50を図中右向きに押し込むと、起動弁40が開弁して水抜通路38が開かれ、背圧室34内部の水が水抜通路38を通じて下流側通路18bへと流れ出す。
【0057】
ここにおいて背圧室34の圧力に基づくダイヤフラム弁体16への下向きの押圧力が消失し、ダイヤフラム弁体16が上流側通路18aの給水圧によって上向きに押し上げられる。
そして通路18が開かれた状態となって、上流側通路18aの水が下流側通路18bへと流れ出る。図4(III)はこのときの状態を示している。
【0058】
上記水抜通路38は、押ボタン50が戻されることによって起動弁40により再び遮断された状態となり、その後上流側通路18aの水がダイヤフラム弁体16に形成された連通孔36を通じて背圧室34内部へと導入され、これにより背圧室34内部に水が再び充満してその圧力が高まり、ダイヤフラム弁体16に対し下向きの押圧力が作用する。
そしてダイヤフラム弁体16が図4(I)に示す状態となって、通路18が再び遮断された状態となる。即ちダイヤフラム弁体16が再び閉弁し、水の供給が停止(止水)される。
【0059】
而して本例において、ダイヤフラム弁体16は図4(III)に示す開弁状態、即ちリフトアップ位置から起動弁40の閉弁により水抜通路38が遮断された後においても直ちに閉弁状態とならず、閉弁開始してから長い時間をかけてゆっくりと閉弁動作し、最終的に閉鎖部22が弁座26に着座して閉弁完了する。
本例において、ダイヤフラム弁体16には開弁状態において自身の弾性力に基づく下向きの戻し力が実質的に作用していないため、ダイヤフラム弁体16は開弁位置から時間をかけてゆっくりと閉弁することができるのである。
【0060】
次に図5は、上記ダイヤフラム式止水弁12を含む弁装置10をセルフストップ式水栓に適用した例を示している。
同図において66はそのセルフストップ式水栓で、68は水栓本体、70はクランク脚、72は水栓本体68に設けられた温度調節ハンドル、74は吐水管、76はシャワー水供給部である。
また77は吐水管74先端の吐水口であり、78はシャワー水出口である。
【0061】
本例では、吐水管74とシャワー水供給部76とのそれぞれに上記ダイヤフラム式止水弁12を含む弁装置10が設けてある。
本例の場合、吐水管74側に設けた弁装置10の押ボタン50を押込操作すると、操作力を除いても一定時間吐水口77から吐水が行われ、その後に自動的に吐水停止(自動止水)する。
或いはまたシャワー水供給部76側に設けた弁装置10の押ボタン50を押込操作すると、その後操作力を除いても一定時間シャワー水出口78からシャワー水が流出し、その後自動的に吐水停止(自動止水)する。
【0062】
尚この例のセルフストップ式水栓66の場合、吐水を吐水管74側からシャワー水供給部76側に若しくはその逆に切り替えるための切替機構は特に設けられていない。
吐水管74側に設けられた弁装置10若しくはシャワー水供給部76側に設けられた弁装置10の何れか一方又は両方の押ボタン50を押込操作すると、何れか一方から又は両方から吐水が行われ、その後一定時間後に自動的に吐水停止(自動止水)する。
【0063】
図6は上記ダイヤフラム式止水弁12を含む弁装置10を、小便器のフラッシュバルブ装置80として構成した例である。
このフラッシュバルブ装置80の場合、押ボタン50を押し込むことで小便器への洗浄水の給水が開始され、その後押ボタン50から手を放しても一定時間洗浄水が給水され、そして一定時間後にダイヤフラム弁体16が自動的に閉弁して給水停止(自動止水)する。
尚図6において、82は通路18の水流量を調節する流量調整栓である。
【0064】
図7は同じく上記ダイヤフラム式止水弁12を含む弁装置10を、大便器のフラッシュバルブ装置84として構成した例を示している。その基本的な構造については上記と同様である。
尚図7において、86は水抜通路38を形成するために穿設した開口部を閉鎖するプラグである。
【0065】
本例のダイヤフラム式止水弁12の場合、ダイヤフラム弁体16の連通孔36の孔径を著しく小さくしなくても、開弁状態にあるダイヤフラム弁体16が閉弁するまでの時間を長くとることができる。即ちダイヤフラム弁体16を時間をかけてゆっくりと閉弁させることができる。これにより従来生じていたウォータハンマの発生を防止することができる。
【0066】
また本例のダイヤフラム式止水弁12は従来のピストン式止水弁に比べて耐久性に優れ且つ構造が簡単であり、必要な部品点数も少なく、小便器や大便器のフラッシュバルブ装置80,84に適用した場合において、従来の止水弁に比べ所要コスト低減することができる。
【0067】
また本例によれば連通孔36の孔径を従来より著しく小さくしなくてもウォータハンマ防止できるため、連通孔36を小さくすることによって目詰りが発生し止水不良を引き起すといった問題も解消することができる。
【0068】
更に本例ではダイヤフラム弁体16のリフトアップのストロークを規定する調節部材54を軸心方向に位置移動可能に設けているため、その位置移動によりダイヤフラム弁体16のリフトアップ量を様々に調節することができ、従ってダイヤフラム式止水弁12を様々な水栓やフラッシュバルブ装置その他各種機器に容易に適用することができる。
【0069】
図8は本発明の更に他の実施例を示したものである。
この例はダイヤフラム弁体16における可撓部28を、使用状態において上向きの折返し部88と下向きの折返し部90との2重の折返し構造となしてある。
但しダイヤフラム弁体16の成形時における成形品形状は、図3(I)の実線に示すのと同様の形状である。
但しこの例では可撓部28の長さが長く、従って図3(I)における成形時の可撓部28Aの長さが上記実施例に比べてより長くしてある。
【0070】
本例によれば、ダイヤフラム弁体16を閉弁方向に戻す力を更に弱くすることができる外、閉鎖部22の軸心方向の変位ストロークを大きく、即ちリフトアップしたときのダイヤフラム弁体16のストロークを大きくとることができ、それ故開弁状態にあるダイヤフラム弁体16が閉弁するまでの時間を更に長くとることができる。
【0071】
ところで、図9に示しているようにダイヤフラム弁体16は、閉鎖部22が弁座26に着座した状態、即ち閉弁状態から開弁運動しようとするときにその運動に対する抵抗力が働く。その抵抗力はゴム硬度が高い程大となる。
【0072】
かかるダイヤフラム弁体16を含むダイヤフラム式止水弁12を、図5〜図7に示すセルフストップ式水栓66やフラッシュバルブ装置80,84等に適用したとき、押ボタン50の操作等によって吐水開始の操作をしたときにダイヤフラム弁体16が瞬時(例えば1秒以内)に全ストロークリフトアップすることが必要であるが、ダイヤフラム弁体16の開弁運動時の抵抗がある程度大きいとこれが難しくなる。
【0073】
開弁時においてダイヤフラム弁体16を瞬時に開弁完了、即ち全ストロークリフトアップさせるためには、ダイヤフラム弁体16の可撓部28を柔軟性の高い(硬度の低い)ものとしておく必要がある。
【0074】
但しダイヤフラム弁体16全体を硬度の低い軟らかいものにしてしまうと、開閉動作を繰り返すうちに閉鎖部22が弁座26に水圧で強く押し付けられることに起因してへたりを生じ、これによりシール性が低下したり、場合によって閉鎖部22が破れたりする問題を生じる。
【0075】
一方においてダイヤフラム弁体16全体を高硬度としてしまうと、吐水開始時に瞬時にダイヤフラム弁体16が全ストロークリフトアップせずに途中で止ってしまったり、或いは全ストロークリフトアップするまで時間がかかってしまったりする不都合が生じる。
【0076】
図10及び図11のダイヤフラム弁体16はその解決のための一例を示したもので、このダイヤフラム弁体16にあっては、閉鎖部22がガイド部材30におけるカップ部33側の第1層94と、弁座26に当接する側の第2層96との積層構造となしてある。
ここで第1層94はダイヤフラム弁体16における可撓部28及び固定部20と一体に成形されており、また第2層96はこれとは別体に構成されている。
【0077】
第1層94は、可撓部28及び固定部20とともにここではゴム硬度が50度(JIS K 6301(A形)に準拠)とされており、また第2層96はゴム硬度が70度とされている。
また第2層96は第1層94に比べ相対的に厚肉に構成されている。
【0078】
第2層96には突起98が一体に成形されており、また一方ガイド部材30におけるカップ部33には対応する孔100が形成されており、その突起98と孔100との弾性係合に基づいて、第2層96がガイド部材30に一体移動状態に組み付けられている。
即ち第2層96がダイヤフラム弁体16における他部に対しガイド部材30を介し一体移動状態に組み付けられている。
【0079】
この図10及び図11に示すダイヤフラム弁体16の場合、可撓部28が軟らかく、また閉鎖部22における弁座26への当接部を含む部分が硬く形成してあるため、吐水開始時においてダイヤフラム弁体16を全ストローク瞬時にリフトアップ、即ち開弁動作させることができる一方、開閉動作を繰り返した場合においても閉鎖部22がへたってシール性が低下したり、或いは場合によって破れ等損傷するのを効果的に防止することができる。
【0080】
また本例に従って別体に構成した第2層96を、これに一体に成形した突起98とガイド部材30の孔100との弾性係合に基づいて組み付けるようになした場合、第2層96を別体となした場合においても容易にこれをダイヤフラム弁体16の他部に組み付けて一体移動させるようになすことができる。
【0081】
尚、この例では第2層96に突起98を、ガイド部材30に孔100を形成してそれらを弾性係合させるようにしているが、図12に示しているようにガイド部材30に突起98を、第2層96に孔100を形成して、それらを弾性的に係合させることで両者を組み付けるようになすこともできる。
【0082】
図13は更に他の例を示したもので、ガイド部材30におけるガイド部32とカップ部33とを別体に構成して、そのガイド部32に雄ねじ部102を、またカップ部33に雌ねじ部104を設けてそれらをねじ込結合するようになし、そしてガイド部32に設けた挟持部106とカップ部33とによって、第2層96を第1層94とともに挟み込み、以って別体に構成した第2層96をガイド部材30に、即ちダイヤフラム弁体16における他部に一体移動状態に組み付けるようになした例である。
尚、カップ部33側に雄ねじ部102を、またガイド部32側に雌ねじ部104を設けてそれらをねじ込結合するようになしても良い。
【0083】
尚、これらの例では閉鎖部22を第1層94と、これとは別体をなす高硬度材から成る第2層96との積層構造として、それらを物理的に結合するようにしているが、それらを接着により接合したり、或いはまた場合によって2色成形により接合するようになすこともできる。
【0084】
またこれらの例では閉鎖部22を第1層94と第2層96との2層積層構造としているが、場合によって3層以上の積層構造とすることもできるし、更にはまた閉鎖部22全体を可撓部28と別材質且つ高硬度材で構成して、それらを様々な手段で結合するようになすこともできる。
また逆に、弁座26に当接する部分だけを部分的にリング状に別材質且つ高硬度材で構成するといったことも可能である。
【0085】
以上本発明の実施例を詳述したがこれはあくまで一例示であり、本発明はその主旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例であるダイヤフラム式止水弁を含む弁装置を示す図である。
【図2】 図1の弁装置を分解して示す図である。
【図3】 同実施例のダイヤフラム弁体をガイド部材とともに成形時の状態と使用時の状態とで示す図である。
【図4】 同実施例のダイヤフラム式止水弁の作用説明図である。
【図5】 同実施例のダイヤフラム式止水弁をセルフストップ式水栓に適用した例を示す図である。
【図6】 同実施例のダイヤフラム式止水弁を小便器のフラッシュバルブ装置に適用した例を示す図である。
【図7】 同実施例のダイヤフラム式止水弁を大便器のフラッシュバルブ装置に適用した例を示す図である。
【図8】 本発明の他の実施例におけるダイヤフラム弁体をガイド部材とともに示す図である。
【図9】 図10〜図13のダイヤフラム弁体を案出した背景の説明図である。
【図10】 本発明の他の実施例におけるダイヤフラム弁体をガイド部材とともに示す図である。
【図11】 図10のダイヤフラム弁体及びガイド部材を分解して示す図である。
【図12】 本発明の他の実施例におけるダイヤフラム弁体をガイド部材とともに示す図である。
【図13】 本発明の他の実施例におけるダイヤフラム弁体をガイド部材とともに示す図である。
【図14】 従来のピストン式止水弁を含むフラッシュバルブ装置の例を示す図である。
【図15】 ダイヤフラム式止水弁の従来の例を示す図である。
【符号の説明】
12 ダイヤフラム式止水弁
16 ダイヤフラム弁体
18 通路
20 固定部
22 閉鎖部
26 弁座
28,28A 可撓部
30 ガイド部材
54 調節部材
66 セルフストップ式水栓
80,84 フラッシュバルブ装置
88,90 折返し部
94 第1層
96 第2層
98 突起
100 孔
Claims (8)
- 下流側通路に連通する円筒部の上端の弁座に着座して通路を遮断する中央部の閉鎖部と、外周部の固定部と、それら閉鎖部と固定部との間に位置して使用状態で折返し形状をなし、該折返し形状に基づいて該閉鎖部に軸心方向の変位能を与える可撓部とを有する、弾性体で形成されたダイヤフラム弁体を閉弁させることで止水を行うダイヤフラム式止水弁において、
前記可撓部の折返し形状を伸ばした形状で且つ前記固定部と閉鎖部とを軸心方向に大きく離隔させたハット形状で前記ダイヤフラム弁体を成形し、しかる後に該固定部と閉鎖部との間に位置する前記可撓部を折り返して該固定部と閉鎖部とが使用時の状態まで軸心方向に接近した形状に該ダイヤフラム弁体の成形品を変形させ、該変形形状で該ダイヤフラム弁体をセットするようになし、
該ダイヤフラム弁体にはガイド部材が組み付けられており、該ガイド部材は、前記円筒部内部に摺動可能に嵌入するガイド部と、カップ状をなすカップ部とを有しており、全体が前記ダイヤフラム弁体の前記閉鎖部と一体に上下するようになっており、
且つ前記ダイヤフラム弁体は、前記外周部の固定部を成形時の向きに維持したままで該固定部と前記閉鎖部との間の部分が折り返されることにより、前記可撓部に凸方向が前記弁座とは逆方向を向いた折返し形状が形成されており、該ダイヤフラム弁体は使用時において前記閉鎖部が前記弁座から離間した状態で、該ダイヤフラム弁体が前記折返し形状に基づく弾性力を、前記閉鎖部を該弁座から離す方向に作用させるものであることを特徴とするダイヤフラム式止水弁。 - 請求項1において、前記折返し形状の可撓部が、使用状態において上向きの折返し部と下向きの折返し部との2重の折返し部となしてあることを特徴とするダイヤフラム式止水弁。
- 請求項1,2の何れかにおいて、前記ダイヤフラム弁体のリフトアップ時に該ダイヤフラム弁体に当接して、該ダイヤフラム弁体のリフトアップのストロークを規定する調節部材が、該ダイヤフラム弁体の軸心方向に位置調節可能に設けてあることを特徴とするダイヤフラム式止水弁。
- 請求項1〜3の何れかにおいて、前記止水弁が吐水操作後所定時間経過後に自動止水するセルフストップ式の水栓の止水弁であることを特徴とするダイヤフラム式止水弁。
- 請求項1〜3の何れかにおいて、前記止水弁が便器のフラッシュバルブ装置の止水弁であることを特徴とするダイヤフラム式止水弁。
- 請求項1〜5の何れかにおいて、前記ダイヤフラム弁体における前記閉鎖部の少なくとも弁座への当接部を含む一部若しくは全体の硬度を、前記可撓部の硬度よりも高硬度となしてあることを特徴とするダイヤフラム式止水弁。
- 請求項1〜5の何れかにおいて、前記ダイヤフラム弁体における前記閉鎖部の少なくとも弁座への当接部を含む一部若しくは全体を、前記可撓部と別材質で構成してあることを特徴とするダイヤフラム式止水弁。
- 請求項7において、前記閉鎖部の前記弁座への当接部を含む一部若しくは全体を前記可撓部と別体に構成した上、前記ダイヤフラム弁体の開閉動作を案内する前記ガイド部材に対し突起と孔との係合により組み付けてあることを特徴とするダイヤフラム式止水弁。
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