JPH09264435A - ダイアフラムバルブ - Google Patents

ダイアフラムバルブ

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JPH09264435A
JPH09264435A JP9474796A JP9474796A JPH09264435A JP H09264435 A JPH09264435 A JP H09264435A JP 9474796 A JP9474796 A JP 9474796A JP 9474796 A JP9474796 A JP 9474796A JP H09264435 A JPH09264435 A JP H09264435A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diaphragm
valve
seal portion
valve seat
low temperature
Prior art date
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Pending
Application number
JP9474796A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Hasegawa
真一 長谷川
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Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
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Publication date
Application filed by Nok Corp filed Critical Nok Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 常温でのシール性の低下や、低温条件でのダ
イアフラム11の作動性低下を来すことなく、低温条件
での開弁時の圧力上昇を有効に防止する。 【解決手段】 ダイアフラム11が所要の耐寒性を有す
るエラストマからなるものとすることによって、低温条
件においても良好な作動性を維持し、ダイアフラム11
の変位によって弁座20に接離されるシール部13を、
ダイアフラム11のガラス転位点よりも高い温度領域で
ガラス転位して硬化するエラストマからなるものとする
ことによって、閉弁時の粘着や、氷結によるシール部1
3と弁座20との固着を低減させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧力の供給又は解
除によって作動するダイアフラムに設けたシール部で流
路を開閉するダイアフラムバルブに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のダイアフラムバルブとし
ては、例えば図6に示すように、水等の流路A,Bの間
に形成された弁座5に対して接離される環状のシール部
2が一体的に形成されたエラストマ製のダイアフラム1
と、このダイアフラム1をリテーナ3を介して付勢して
前記シール部2を前記弁座5に密接させるスプリング4
とを備えるものがある。ダイアフラム1は、その中央部
に形成された嵌合突起1aがリテーナ3の中央部に差し
込み嵌合されることによってこのリテーナ3に連結され
ると共に、外周縁部1bが流路A,B側のフランジ6と
これに接合されたハウジング7との間に封着されてい
る。ダイアフラム1とハウジング7との間には、流路
A,Bと隔絶された負圧室Cが画成されており、ダイア
フラム1には、低温条件での良好な作動性を確保する必
要から、耐寒性に優れたエラストマ材料が採用される。
【0003】すなわちこのダイアフラムバルブは、図6
の一点鎖線の右側に閉弁状態を示すように、スプリング
4の付勢力によってシール部2が弁座5に押し付けられ
て上流側の流路Aと下流側の流路Bとの間を閉塞し、ま
た、前記一点鎖線の左側に開弁状態を示すように、負圧
室Cに負圧を導入することによって、ダイアフラム1が
スプリング4の圧縮方向に変位され、このダイアフラム
1に形成されたシール部2が弁座5から開離されて、前
記流路A,B間を開放するものである。また、この開弁
動作は、例えば図7に常温での圧力−流量特性の測定例
を示すように、50mmAq程度の負圧によって応答良
く行われ、これによって、70リットル/minを超え
る大流量が許容される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来技術によれば、上
述のとおり常温では開弁が応答良く行われるが、例えば
−30℃程度の低温条件においては、シール部2にはス
プリング4による弁座5への圧接力のほかに、シール部
2に介在した水等の流体の氷結や、弁座5に対するシー
ル部2のエラストマの粘着によって、開弁の応答性が悪
化し、開弁圧が大幅に上昇してしまうといった問題が指
摘される。これは、低温条件でも良好な弾性を有するエ
ラストマ材料からなるダイアフラム1と一体のシール部
2は、低温時には図8に示すように、閉弁の際にスプリ
ング4の付勢力によって、原形ではアール状の先端がつ
ぶれた状態で弁座5に押し付けられるため、このシール
部2の密接幅Wが大きく、これによって前記氷結や粘着
による張り付き力が増大し、開弁を阻害するからであ
る。図9は、低温条件で測定した圧力−流量特性を示す
もので、この測定例では、開弁圧が217mmAqまで
上昇した。
【0005】なお、上述の氷結や粘着によるシール部2
と弁座5との張り付きは、スプリング4による荷重が高
いほど強くなることから、このスプリング4の荷重を小
さくすることによって圧力上昇対策とすることは可能で
あるが、この場合は、常温でのシール部2の密接力不足
によって、良好なシール性を確保できなくなるといった
問題を生じる。また、シール部2の粘着を防止するに
は、前記エラストマ材料として例えばフッ素ゴムを採用
することが有効であるが、このフッ素ゴムは耐寒性に乏
しく、−30℃といった低温条件ではガラス転位してし
まうため、ダイアフラム1の作動性が悪化する問題があ
る。
【0006】本発明は、上記のような事情のもとになさ
れたもので、その技術的課題とするところは、閉弁時の
シール性の低下や、低温条件でのダイアフラムの作動性
低下を来すことなく、低温条件での開弁圧の上昇を有効
に防止することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した技術的課題は、
本発明によって有効に解決することができる。すなわち
本発明は、ダイアフラムの一側に設けられたシール部
が、前記ダイアフラムを押圧するスプリングの付勢力に
よって弁座に密接され、前記ダイアフラムに前記付勢力
と対抗する方向に印加される圧力によって弁座から開離
されるダイアフラムバルブであって、前記ダイアフラム
が所要の耐寒性を有するエラストマからなり、前記シー
ル部が前記ダイアフラムよりもガラス転位点の高いエラ
ストマ材料からなるものである。
【0008】本発明によれば、ダイアフラムが所要の耐
寒性を有するエラストマからなるため、低温条件におい
ても良好な可撓性が維持され、作動性が確保される。一
方、ダイアフラムの変位によって弁座に接離されるシー
ル部は、ダイアフラムのガラス転位点よりも高い温度領
域でガラス転位して硬化するため、閉弁時に弁座と粘着
せず、しかもスプリングの付勢力によるシール部先端の
圧縮変形が小さくなって弁座との密接面積の増大が抑え
られるので、氷結による弁座との固着力も低下する。し
たがって、ダイアフラムの良好な作動性と、シール部の
硬化によって、低温条件での開弁圧の上昇が有効に抑え
られる。また、粘着や氷結によるシール部と弁座の張り
付きを防止するためにスプリングの荷重を小さくする必
要がないので、常温での閉弁時のシール性が損なわれな
い。
【0009】本発明においては、シール部は、例えばダ
イアフラムの一側に保持されたシートに形成され、この
シートとシール部は同じエラストマ材料によって一体に
成形される。ダイアフラムを成形する耐寒性に優れたエ
ラストマ材料としては例えばシリコンゴムが採用され、
シール部のエラストマ材料としては前記シリコンゴムよ
りもガラス転位点の高い例えばフッ素ゴムが採用され
る。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係るダイアフラ
ムバルブの第一の実施形態を示すもので、すなわちこの
ダイアフラムバルブは、耐寒性に優れた700シリコン
ゴム(FVMQ)からなるダイアフラム11と、前記7
00シリコンゴムよりも粘着力が小さくかつガラス転位
点の高いフッ素ゴム(FKM)からなるシート12とを
備える。シート12の下面には、断面が略U字形を呈す
る環状のシール部13が一体的に突出形成され、流路に
おける弁座20と対向されている。
【0011】ダイアフラム11の内周部上面には、スプ
リング14によって弁座20側へ向けて下方へ付勢され
るアッパーリテーナ15が配置されており、ダイアフラ
ム11とその下面に重合配置されたシート12は、この
アッパーリテーナ15と、その外周部の下側に配置され
た環状のロアリテーナ16との間に挟着されている。ロ
アリテーナ16は、その円周方向複数カ所(例えば18
0°対称位置)に突設されダイアフラム11、シート1
2及びアッパーリテーナ15を貫通した連結ピン16a
を介して、アッパーリテーナ15に連結されている。ま
た、ダイアフラム11は、その中央部に形成された嵌合
突起11aがアッパーリテーナ15の中央部に開設され
た嵌合孔15aに差し込み嵌合されている。その他の部
分の構造は、先に述べた図6の従来例と同様である。
【0012】上述の実施形態を有するダイアフラムバル
ブは、図6の従来例と同様、スプリング14の付勢力に
よってシール部13が弁座20に押し付けられて流路を
閉塞し、また、ダイアフラム11の上側の負圧室Cに負
圧を導入してダイアフラム11をスプリング14の付勢
力に抗して上方変位させることによって、ダイアフラム
11と共に上方変位するシート12の下面のシール部1
3が弁座20から開離され、前記流路を開放するもので
ある。そしてその開弁動作は、常温条件では勿論、例え
ば−30℃程度の低温条件においても応答良く行われる
ので、低温での開弁圧の上昇を有効に防止することがで
きる。これは、ダイアフラム11が耐寒性の優れた70
0シリコンゴムからなるため−30℃程度の低温でも良
好な作動性を有し、また、粘着性の低いフッ素ゴムから
なるシール部13は、前記低温ではガラス転位すること
によって弁座20との粘着が有効に抑えられ、しかも図
2に示すように、閉弁の際に、スプリング14の付勢力
によるシール部13の先端の圧縮変形が小さくなって弁
座20との密接幅Wが小さく抑えられ、氷結による弁座
20との固着力も小さくなるからである。
【0013】図3は、上述の実施形態のダイアフラムバ
ルブにおける圧力−流量特性の測定例を示すものであ
る。これによると、常温での測定例(a)では53mm
Aq程度の負圧によって開弁が行われている。次に、−
30℃の低温雰囲気で放置した後の測定例(b)におい
ては、65mmAq程度までの開弁圧の僅かな上昇が見
られるが、その後の再測定例(c)によれば、常温での
測定例(a)とほぼ同じ圧力で開弁が行われていること
が分かる。
【0014】図4は、本発明に係るダイアフラムバルブ
の第二の実施形態を示すもので、すなわちこの実施形態
においては、シール部13が形成されたフッ素ゴムから
なるシート12は、その中央部が、突起11aと嵌合孔
15aとの嵌合によって700シリコンゴムからなるダ
イアフラム11に係止されると共に、上面が、このダイ
アフラム11の下面に接着剤によって定着されており、
これによって、第一の実施形態におけるロアリテーナ1
6を不要としたものである。
【0015】図5は、本発明に係るダイアフラムバルブ
の第三の実施形態を示すもので、すなわちこの実施形態
においては、シール部13が形成されたフッ素ゴムから
なるシート12が、ロアリテーナ17の下面に、接着剤
又は焼き付けによって一体的に定着されている。また、
このロアリテーナ17の上面中央部に突設された嵌合突
起17aは、ダイアフラム11及びアッパーリテーナ1
5の中央部に開設された嵌合孔を貫通した状態に嵌合さ
れ、これによってダイアフラム11の内周部がアッパー
リテーナ15とロアリテーナ17の間に挟持されてい
る。
【0016】なお本発明は、図示の実施形態によって限
定的に解釈されるべきではない。例えば、エラストマの
材質は、上記700シリコンゴム及びフッ素ゴムの組み
合わせに以外にも種々のものが選択可能であり、想定さ
れる低温条件においてダイアフラム11の可撓性が損な
われず、シール部13がゴム状弾性を失って硬化するも
のであれば良い。また、シール部13は必ずしもシート
12に形成されたものである必要はなく、例えば図5に
おけるロアリテーナ17の下面に環状に成形もしくは接
着する等、種々のものが考えられる。
【0017】
【発明の効果】本発明のダイアフラムバルブによれば、
所定の低温条件において、ダイアフラムは良好な作動性
を維持し、弁座と接離されるシール部は、前記低温条件
においてガラス転位するため、次のような効果が実現さ
れる。 (1) 閉弁時にシール部が弁座と粘着せず、弁座との密接
面積が低減されて氷結による弁座との固着力も低下する
ので、開弁圧によってシール部が応答良く弁座から離
れ、低温条件での流路の圧力上昇が有効に防止される。 (2) スプリング荷重を低下させる必要がないので、常温
時の閉弁状態でのシール性が犠牲にならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明ダイアフラムバルブの第一の実施形態を
示す要部半裁断面図である。
【図2】本発明におけるシール部の低温時の閉弁状態を
示す説明図である。
【図3】上記実施形態のダイアフラムバルブにおける圧
力−流量特性の測定例を示す説明図で、(a)は常温で
の測定例、(b)は−30℃で放置した後の測定例、
(c)は−30℃で放置した後の再測定例である。
【図4】本発明ダイアフラムバルブの第二の実施形態を
示す要部半裁断面図である。
【図5】本発明ダイアフラムバルブの第三の実施形態を
示す要部半裁断面図である。
【図6】従来のダイアフラムバルブを示す断面図であ
る。
【図7】上記従来のダイアフラムバルブにおける常温で
の圧力−流量特性の測定例を示す説明図である。
【図8】上記従来のダイアフラムバルブにおける閉弁時
のシール部の変形状態を示す説明図である。
【図9】上記従来のダイアフラムバルブにおける低温時
の圧力−流量特性の測定例を示す説明図である。
【符号の説明】
11 ダイアフラム 11a 嵌合突起 12 シート 13 シール部 14 スプリング 15 アッパーリテーナ 15a 嵌合孔 16,17 ロアリテーナ 16a 連結ピン 17a 嵌合突起 20 弁座

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダイアフラム(11)の一側に設けられ
    たシール部(13)が、前記ダイアフラム(11)を押
    圧するスプリング(14)の付勢力によって弁座(2
    0)に密接され、前記ダイアフラム(11)に前記付勢
    力と対抗する方向に印加される圧力によって弁座(2
    0)から開離されるダイアフラムバルブにおいて、 前記ダイアフラム(11)が所要の耐寒性を有するエラ
    ストマ材料からなり、 前記シール部(13)が前記ダイアフラム(11)より
    もガラス転位点の高いエラストマ材料からなることを特
    徴とするダイアフラムバルブ。
JP9474796A 1996-03-26 1996-03-26 ダイアフラムバルブ Pending JPH09264435A (ja)

Priority Applications (1)

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JP9474796A JPH09264435A (ja) 1996-03-26 1996-03-26 ダイアフラムバルブ

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JP9474796A JPH09264435A (ja) 1996-03-26 1996-03-26 ダイアフラムバルブ

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JP9474796A Pending JPH09264435A (ja) 1996-03-26 1996-03-26 ダイアフラムバルブ

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JP (1) JPH09264435A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003202084A (ja) * 2001-10-22 2003-07-18 Inax Corp ダイヤフラム式止水弁
US6842260B2 (en) * 2001-05-26 2005-01-11 Infineon Technologies Ag Imaging system and method for positioning a measuring tip onto a contact region of a microchip
JP2013204725A (ja) * 2012-03-28 2013-10-07 Lixil Corp 流量調節バルブのダイヤフラム弁体

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20020410