JP4267806B2 - 可変動弁機構 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、直打式バルブリフタを用いた内燃機関の可変動弁機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図6は従来の一般的な直打式バルブリフタを用いた動弁機構を示している。このバルブリフタ50は、円筒状の側壁部51とその上端を閉鎖する円板状の端壁部52とが鋼材の鍛造加工等により一体成形されてなり、倒立カップ状をなしている。端壁部52の上面とカム60との間にバルブクリアランス調整用のアウタシム54を介装し、該アウタシム54の上面をカム60が摺接するカム摺接面とする一方、端壁部52の下面をバルブ61を押し付けるバルブ押圧面とする。アウタシム54に代えて、端壁部52の下面とバルブ61のステム端面との間にインナシムを介装する場合もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
近年、内燃機関の低燃費化のニーズが高まってきたため、バルブリフタについても低フリクション化を狙い、前記端壁部52やアウタシム54を表面処理したり表面粗度を向上させたりする改善を加えてきた。この改善によりある程度の低フリクション化は得られたが、限界があり、図7に示すように、改善後のバルブリフタでもローラ付きロッカアームには遠く及ばなかった。
【0004】
また、前記動弁機構は、1種類のカム60でバルブリフタ50を介してバルブ61を開閉するが、1種類のカム60では、内燃機関の低速域から高速域まで同一の作用角及びリフト量でしか開閉することができないため、低速域又は高速域の何れか一方で内燃機関の性能(出力、トルク、燃費等)が下がってしまうという問題があった。
【0005】
本発明の目的は、上記課題を解決し、直打式バルブリフタを用いながらも十分な低フリクション化を実現して低燃費化を図ることができ、かつ全回転域での内燃機関の性能向上を図ることができる可変動弁機構を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る可変動弁機構は、直打式の低速用バルブリフタと高速用バルブリフタとを並設するとともに、低速用カムと高速用カムとを並設し、低速域では低速用カムにより低速用バルブリフタが押圧されることに基づいてバルブが開き、高速域では高速用カムにより高速用バルブリフタが押圧されることに基づいてバルブが開くように、低速用バルブリフタと高速用バルブリフタとの連結及び切り離しを行う切替機構を設け、低速用バルブリフタ又は高速用バルブリフタの少なくとも一方に低速用カム又は高速用カムが摺接するローラを回転可能に軸着し、さらに次の(1)、(2)又は(3)の構成を含む。
(1)切替機構が低速用バルブリフタと高速用バルブリフタとを連結する切替ピンを含み、該切替ピンがローラを回転可能に軸着する支軸を兼ねる。
(2)ローラの外周面下部をバルブ押圧面とした。
(3)切替機構が低速用バルブリフタと高速用バルブリフタとを連結する切替ピンを含み、該切替ピンがローラを回転可能に軸着する支軸を兼ね、ローラの外周面下部をバルブ押圧面とした。
【0007】
ここで、低速用バルブリフタと高速用バルブリフタは、相対的に速度の高低がある回転域に用いるバルブリフタという意味であり、それぞれ特定値の回転域に働かせるものに限定されず、また速度の切替段数は2段に限定されない。例えば、低速域・中速域・高速域の3段切替の場合は、低速用バルブリフタと高速用バルブリフタを、それぞれ低速域と中速域に当てる場合も、それぞれ中速域と高速域に当てる場合も、これらを組み合わせる場合も含む。
【0008】
切替機構としては、低速域では低速用バルブリフタと高速用バルブリフタとを切り離し、高速域では低速用バルブリフタと高速用バルブリフタとを連結するよう構成された態様を例示できる。
【0010】
低速用バルブリフタと高速用バルブリフタとがいずれも円形部材の一部円弧を直線状に切り落とした形状に形成され、低速用バルブリフタの切り落とし側と高速用バルブリフタの切り落とし側とが摺動可能に合わせられた態様を例示できる。
【0011】
この態様において、低速用バルブリフタと高速用バルブリフタとが合わせられた状態で、これらの全体平面形状と同一の断面形状に形成されたガイド穴に上下摺動可能に挿入されることにより、各バルブリフタの回り止めが図られる。
【0012】
なお、ローラのすぐ下方に壁を形成し、該壁の下面をバルブ押圧面とすることもできる。
【0013】
また、本発明の可変動弁機構は、吸気バルブ又は排気バルブの何れか一方に適用することもできるが、両方に適用することが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した実施形態の可変動弁機構について、図1〜図5を参照して説明する。カムシャフト4には、作用角及びリフト量の最も小さいノーズを備えた第一低速用カム1と、作用角及びリフト量の小さいノーズを備えた第二低速用カム2と、作用角及びリフト量の大きいノーズを備えた高速用カム3とが、前2者の間に後者を配する配置で並べられて形成されている。
【0015】
カムシャフト4の下方において、シリンダヘッド5に形成されたガイド穴6内には、第一低速用カム1に対応する直打式の第一低速用バルブリフタ10と、第二低速用カム2に対応する直打式の第二低速用バルブリフタ20と、高速用カム3に対応する直打式の高速用バルブリフタ30とが、前2者の間に後者を配する配置で並設されてそれぞれ上下摺動可能に挿入されている。
【0016】
第一低速用バルブリフタ10は、厚手円板の一箇所の一部円弧を直線状に切り落とした形状の端壁部12に、円筒の一箇所の一部円弧を直線状に切り落とした形状の側壁部13が一体形成されてなるリフタ本体11と、端壁部12の前記切り落とし側に凹設された凹所14に配置されるとともに後述する第一切替ピン17によりカムシャフト4と平行な軸線(本例では端壁部12を横に貫く位置にある)の周りに回動可能に軸着されたローラ15とからなる。ローラ15の外周面上部は、端壁部12の上面を越えて上方に突出し、第一低速用カム1が摺接するカム摺接面となっている。ローラ15の外周面下部は、端壁部12の下面を越えて下方に突出し、第一バルブ7を押し付けるバルブ押圧面となっている。ローラ15と第一バルブ7のステム端面との間にはバルブクリアランス調整用のインナシム9が介装される。
【0017】
端壁部12及びローラ15の中心には両者に連続する第一低速側ピン孔16が形成され、該第一低速側ピン孔16には第一切替ピン17が摺動可能に挿入されている。前記の通り、第一切替ピン17はローラ15を回動可能に軸着する支軸としての機能を兼ねている。
【0018】
第二低速用バルブリフタ20は、厚手円板の一箇所の一部円弧を直線状に切り落とした形状の端壁部22に、円筒の一箇所の一部円弧を直線状に切り落とした形状の側壁部23が一体形成されてなるリフタ本体21と、端壁部22の前記切り落とし側に凹設された凹所24に配置されるとともに後述する支持ピン27によりカムシャフト4と平行な軸線(本例では端壁部22を横に貫く位置にある)の周りに回動可能に軸着されたローラ25とからなる。ローラ25の外周面上部は、端壁部22の上面を越えて上方に突出し、第二低速用カム2が摺接するカム摺接面となっている。ローラ25の外周面下部は、端壁部22の下面を越えて下方に突出し、第二バルブ8を押し付けるバルブ押圧面となっている。ローラ25と第二バルブ8のステム端面との間にはバルブクリアランス調整用のインナシム9が介装される。
【0019】
端壁部22及びローラ25の中心には両者に連続する(前記第一低速側ピン孔16と内径の等しい)第二低速側ピン孔26が形成され、該第二低速側ピン孔26には支持ピン27がCリングにより固定されている。また、第二低速側ピン孔26には支持ピン27に支えられたリターンスプリング28により後述する第二切替ピン側へ付勢される押圧ピン29が設けられている。前記の通り、支持ピン27はローラ25を回動可能に軸着する支軸としての機能を兼ねている。
【0020】
高速用バルブリフタ30は、厚手円板の180度離れた二箇所の一部円弧を直線状に切り落とした形状の端壁部32に、円筒の180度離れた二箇所の一部円弧を直線状に切り落とした形状の側壁部33が一体形成されてなるリフタ本体31と、端壁部32に上面から凹設された凹所34に配されるとともに後述する第二切替ピン37及びローラ軸支ピン37aによりカムシャフト4と平行な軸線(本実施形態では端壁部32を横に貫く位置にある)の周りに回動可能に軸着されたローラ35とからなる。側壁部33は2箇所に離れるため、結合壁33aにより結合されて補強が図られている。結合壁33aにはロストモーションスプリング38を受けるバネ受け座39が凹設されている。
【0021】
端壁部32及びローラ35の中心には両者に連続する(前記低速側ピン孔16,26より内径の大きい)高速側ピン孔36が形成され、該高速側ピン孔36には円筒状のローラ軸支ピン37aが挿入され、該ローラ軸支ピン37aの内周面には(前記第一切替ピン17と外径の等しい)第二切替ピン37が挿入されている。ローラ軸支ピン37aの外周面はローラ35の摺回動面であり、内周面は第二切替ピン37の摺動面である。従って、前記の通り、第二切替ピン37はローラ軸支ピン37aとともにローラ35を回動可能に軸着する支軸としての機能を兼ねている。
【0022】
これらのバルブリフタ10,20,30は、第一低速用バルブリフタ10の切り落とし側と高速用バルブリフタ30の一方の切り落とし側とが上下摺動可能に合わせられるとともに、第二低速用バルブリフタ20の切り落とし側と高速用バルブリフタ30の他方の切り落とし側とが上下摺動可能に合わされた状態で、これらバルブリフタ10,20,30の全体平面形状(波打つ長円形状)と同一の断面形状に形成されたガイド穴6に上下摺動可能に挿入されており、これらの形状により各バルブリフタ10,20,30の回り止めが図られている。
【0023】
そして、図1(a)に示すように、各バルブリフタ10,20,30のローラ15,25,35にそれぞれカム1,2,3のベース円が当接したときに、各孔16,26,36は同一軸線上に連続するようになっている。第一低速側ピン孔16のうちガイド穴6に面する側は作動油が供給される高圧室18となっており、該高圧室18には、作動油がオイルポンプ(図示略)→切替弁(図示略)→シリンダヘッド5に形成された油道41→ガイド穴6の内周面に形成された油溝42という油路を経て、切替弁が開いたときにのみ送られるようになっている。第一低速用バルブリフタ10の上下摺動に拘わらず、油溝42は常に第一低速側ピン孔16に連通する。
【0024】
前記ピン孔16,26,36、着替ピン17,37、高圧室18、油道41、リターンスプリング28、押圧ピン29等により、低速用バルブリフタ10,20と高速用バルブリフタ30との連結及び切り離しを行う切替機構が構成されている。
【0025】
上記の通り構成された本実施例の可変動弁機構は、次のように作用する。
まず、内燃機関の低速域では、切替弁(図示略)が閉じて作動油が高圧室18に送られないため、図1(a)に示すように、第一切替ピン17及び第二切替ピン37がリターンスプリング28及び押圧ピン29により左側へ押圧され、それぞれ第一低速側ピン孔16及び高速側ピン孔36に収まるため、第一低速用バルブリフタ10と高速用バルブリフタ30とが切り離されるとともに、第二低速用バルブリフタ20と高速用バルブリフタ30とが切り離される。
【0026】
従って、図1(b)に示すように、第一低速用カム1のノーズがローラ15を押圧し、第一低速用バルブリフタ10が摺動して第一バルブ7を最も小さい作用角及びリフト量で開く。また、第二低速用カム2のノーズがローラ25を押圧し、第二低速用バルブリフタ20が摺動して第二バルブ8を小さい作用角及びリフト量で開く。なお、高速用カム3のノーズがローラ35を押圧し、高速用バルブリフタ30は空摺動するが、この高速用バルブリフタ30の空摺動をロストモーションスプリング38が押し戻す。
【0027】
次に、内燃機関の高速域では、切替弁(図示略)が開いて作動油が高圧室18に送られるため、図5(a)に示すように、第一切替ピン17及び第二切替ピン37が高圧室18の油圧により右側へ押圧され、それぞれ第一低速側ピン孔16と高速側ピン孔36とに跨る位置及び高速側ピン孔36と第二低速側ピン孔26とに跨る位置に変位するため、第一低速用バルブリフタ10と高速用バルブリフタ30とが連結されるとともに、第二低速用バルブリフタ20と高速用バルブリフタ30とが連結される。
【0028】
従って、図5(b)に示すように、高速用カム3のノーズがローラ35を押圧し、高速用バルブリフタ30とともに第一低速用バルブリフタ10及び第二低速用バルブリフタ20が摺動して第一バルブ7及び第二バルブ8を大きい作用角及びリフト量で開く。
【0029】
本実施形態の可変動弁機構によれば、次の効果が得られる。
▲1▼ 各バルブリフタ10,20,30に各カム1,2,3が摺接するローラ15,25,35を回転可能に軸着したので、内燃機関の全回転域においてローラ付きロッカアームに匹敵する低フリクション化を実現して低燃費化を図ることができるとともに、直打式バルブリフタ特有の高い剛性を併せ持つ動弁機構を構成することができる。
▲2▼ 内燃機関の低速域と高速域とで、バルブ7,8の作用角及びリフト量を変化させることができ、もって全回転域で最適な性能(出力、トルク、燃費等)を得ることができる。
▲3▼ 2種類の低速用カム1,2を設けるとともに、それらに対応した2つの低速用バルブリフタ10,20を設け、2つのバルブ7,8を異なる作用角及びリフト量で開くようにしたので、例えば燃料空気混合気のスワール効果を高めることができる。各低速用カム1,2の作用角及びリフト量は適宜設定可能である。
▲4▼ 切替機構が低速用バルブリフタ10,20と高速用バルブリフタ30とを連結する切替ピン17,37を含み、該切替ピン17,37がローラ15,35を回転可能に軸着する支軸を兼ねているので、シンプル化、コンパクト化及び部品点数の低減が可能である。
【0030】
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のように、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変更して具体化することもできる。
(1)ローラ15,25,35をころがり軸受で軸支してもよい。すなわち、ピン17,27,37とローラ15,25,35との間にインナレース及びニードルピンを設ける。
(2)ローラ15,25,35のいずれか1つ又は2つを省略し、そのバルブリフタの端壁部の上面にカムが摺接するようにしてもよい。その場合でも、ローラのあるバルブリフタの回転域において、上記効果▲1▼が得られる。
(3)ローラ15,25の外周面下部をバルブ押圧面とするのではなく、ローラ15,25のすぐ下方に側壁部13,23から延びる壁を形成し、該壁の下面をバルブ押圧面としてもよい。
(4)低速用カム1,2の作用角及びリフト量を同一にして、2つのバルブ7,8を同一の作用角及びリフト量で開くようにしてもよい。
【0031】
【発明の効果】
以上詳述した通り、本発明に係る可変動弁機構によれば、直打式バルブリフタを用いながらも十分な低フリクション化を実現して低燃費化を図ることができ、かつ全回転域での内燃機関の性能向上を図ることができるとともに、シンプル化、コンパクト化及び部品点数の低減が可能であるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る可変動弁機構の低速域の状態を示し、(a)はカムのベース円が各バルブリフタに当接したときの断面図、(b)はカムのノーズがバルブリフタに当接したときの断面図である。
【図2】同可変動弁機構を示し、(a)は平面図、(b)は底面図である。
【図3】同可変動弁機構の図2(a)における断面を示し、(a)はIIIa−IIIa線断面図、(b)はIIIb−IIIb線断面図、(c)はIIIc−IIIc線断面図である。
【図4】同可変動弁機構の各バルブリフタの斜視図である。
【図5】同可変動弁機構の低速域の状態を示し、(a)はカムのベース円が各バルブリフタに当接したときの断面図、(b)はカムのノーズがバルブリフタに当接したときの断面図である。
【図6】従来例のバルブリフタ及び動弁機構の断面図である。
【図7】従来例のバルブリフタとローラ付きロッカアームとのフリクションを比較して示すグラフである。
【符号の説明】
1 第一低速用カム
2 第二低速用カム
3 高速用カム
6 ガイド穴
7 第一バルブ
8 第二バルブ
10 第一低速用バルブリフタ
11 リフタ本体
12 端壁部
13 側壁部
15 ローラ
16 第一低速側ピン孔
17 第一切替ピン
18 高圧室
20 第二低速用バルブリフタ
21 リフタ本体
22 端壁部
23 側壁部
25 ローラ
26 第二低速側ピン孔
27 支持ピン
28 リターンスプリング
29 押圧ピン
30 高速用バルブリフタ
31 リフタ本体
32 端壁部
33 側壁部
35 ローラ
36 高速側ピン孔
37 第二切替ピン
41 油道
42 油溝
Claims (6)
- 直打式の低速用バルブリフタと高速用バルブリフタとを並設するとともに、低速用カムと高速用カムとを並設し、低速域では低速用カムにより低速用バルブリフタが押圧されることに基づいてバルブが開き、高速域では高速用カムにより高速用バルブリフタが押圧されることに基づいてバルブが開くように、低速用バルブリフタと高速用バルブリフタとの連結及び切り離しを行う切替機構を設け、低速用バルブリフタ又は高速用バルブリフタの少なくとも一方に低速用カム又は高速用カムが摺接するローラを回転可能に軸着し、切替機構が低速用バルブリフタと高速用バルブリフタとを連結する切替ピンを含み、該切替ピンがローラを回転可能に軸着する支軸を兼ねる可変動弁機構。
- 直打式の低速用バルブリフタと高速用バルブリフタとを並設するとともに、低速用カムと高速用カムとを並設し、低速域では低速用カムにより低速用バルブリフタが押圧されることに基づいてバルブが開き、高速域では高速用カムにより高速用バルブリフタが押圧されることに基づいてバルブが開くように、低速用バルブリフタと高速用バルブリフタとの連結及び切り離しを行う切替機構を設け、低速用バルブリフタ又は高速用バルブリフタの少なくとも一方に低速用カム又は高速用カムが摺接するローラを回転可能に軸着し、ローラの外周面下部をバルブ押圧面とした可変動弁機構。
- 直打式の低速用バルブリフタと高速用バルブリフタとを並設するとともに、低速用カムと高速用カムとを並設し、低速域では低速用カムにより低速用バルブリフタが押圧されることに基づいてバルブが開き、高速域では高速用カムにより高速用バルブリフタが押圧されることに基づいてバルブが開くように、低速用バルブリフタと高速用バルブリフタとの連結及び切り離しを行う切替機構を設け、低速用バルブリフタ又は高速用バルブリフタの少なくとも一方に低速用カム又は高速用カムが摺接するローラを回転可能に軸着し、切替機構が低速用バルブリフタと高速用バルブリフタとを連結する切替ピンを含み、該切替ピンがローラを回転可能に軸着する支軸を兼ね、ローラの外周面下部をバルブ押圧面とした可変動弁機構。
- 切替機構が、低速域では低速用バルブリフタと高速用バルブリフタとを切り離し、高速域では低速用バルブリフタと高速用バルブリフタとを連結するよう構成された請求項1、2又は3記載の可変動弁機構。
- 低速用バルブリフタと高速用バルブリフタとがいずれも円形部材の一部円弧を直線状に切り落とした形状に形成され、低速用バルブリフタの切り落とし側と高速用バルブリフタの切り落とし側とが摺動可能に合わせられた請求項1、2、3又は4記載の可変動弁機構。
- 低速用バルブリフタと高速用バルブリフタとが合わせられた状態で、これらの全体平面形状と同一の断面形状に形成されたガイド穴に上下摺動可能に挿入された請求項5記載の可変動弁機構。
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