JP4266896B2 - 複合機 - Google Patents

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Description

本発明は、複合機に関し、特に、ネットワークファクシミリ機能及びプリンタ機能を少なくとも備えた複合機に関する。
自装置が備える各種機能、具体的には、公衆網やインターネットを介した広域的な通信機能、ローカルエリアネットワーク(LAN)を介したパーソナルコンピュータ等との局所的な通信機能、原稿読取り機能、印刷機能、大容量データ記憶機能等を複合的に組み合わせることで文書データを多様な形態で扱えるいわゆる複合機においては、前記広域的な通信機能と原稿読取り機能を組み合わせることで送信側のファクシミリ装置としての機能を実現でき、前記広域的な通信機能と印刷機能とを組み合わせることで受信側のファクシミリ装置としての機能を実現でき、前記局所的な通信機能と原稿読取り機能を組み合わせすることでスキャナ装置としての機能を実現でき、前記局所的な通信機能と印刷機能とを組み合わせてプリンタ装置としての機能を実現でき、また、前記大容量データ記憶機能をその他の機能を組み合わせることで、装置に入力された文書データを蓄積し必要に応じて出力できる文書蓄積装置としての機能を実現できる。
そのような複合機においては、電子メールによる文書データのファクシミリ通信を規定したITU−T勧告T.37に準拠したネットワークファクシミリ受信機能を備えたものがある。
そのネットワークファクシミリ受信機能により受信される文書データは、一般的には、複合機のユーザに対して文書を送りたい、ネットワーク上の他端末のユーザからのものであるが、そのような単純なネットワークファクシミリ装置としての利用だけではなく、例えば複合機のユーザが自分が所有する、ノート型パソコンなどの携帯情報端末の電子メール送信機能により、所望の文書データを複合機宛に送信しその複合機の印刷機能により記録紙に印刷出力させることで、ドライバ不要のプリンタ装置として、出先などで代替利用するケースがある。以下、この機能利用形態を「メールtoプリント機能」と称する。
通常、パーソナルコンピュータ(PC)から複合機をプリンタ装置として使用する場合、単機能のプリンタ装置の場合と同様に、複合機の印刷機能と、PC上で稼働する文書作成アプリケーション(ワープロソフト、表計算ソフト、画像編集ソフトなど)の印刷機能とを仲立ちするドライバソフトウェア(複合機のメーカにより提供される)を利用元のPCにインストールしておく必要があるが、前記「メールtoプリント機能」は、利用元のPCから見れば、文書作成アプリケーションにより作成された文書データをMIMEなどの所定の符号化方式でメール本文中のテキストデータとして符号化して、複合機(のメールアドレス)宛に送信するだけでよいため、他のPC相手に添付ファイル付きの電子メールを送信するとの同様の手軽さで前記「メールtoプリント機能」を実現できる。
プリンタ機能は、装置に入力された文書データを、その形式を解釈しつつビットマップ展開して遅滞なく記録紙に記録するという比較的単純な機能である。
しかし、ITU−T勧告T.37準拠のネットワークファクシミリ装置(としての機能を備えた複合機を含む)の場合、通信の互換性を保証するために文書データの形式がTIFF形式等に限定され、また受信した文書データは、単純な印刷出力だけでなく、別宛先への転送や前記文書データ蓄積機能による電子保存などにも適用されることがあり、電源断に対してもリカバリやファイル消去の通知など、高い文書管理機能が必要とされる等、装置に入力された文書データの扱いが、プリンタ機能の場合と比較して格段に複雑であるという事情がある。そのため仮に前記「メールtoプリント機能」に対応するために、多様な文書データの形式に対応しようとすると、ネットワークファクシミリ受信機能のためのアプリケーションが複雑化するという問題がある。
一方、プリンタ装置の場合、印刷出力が絶対目的であるため、できるだけ幅広い文書データ形式への対応が要求され、出力完了をユーザに通知するなどの機能を持つ。そして、LAN等のインターフェースを介して印刷依頼元のPCから印刷依頼された文書データは、プリンタ装置において依頼順に待ち行列として管理されつつ蓄積され、印刷完了した分の文書データは順次削除される。未印刷のまま蓄積中の文書データが電源断により消失しても、ユーザが装置の状態を監視できる場所にいることが期待できるため、再度の印刷依頼操作で対応でき、電源断時のリカバリなど、文書管理機能の重要性は低い。
そのため、ネットワークファクシミリ装置としての機能を利用した「メールtoプリント機能」を、プリンタ装置の代替として利用しようとする場合、扱える文書データ形式が、PCでは一般的でないTIFF形式等に限定されたのでは、利用元のPCのユーザにとっては、文書データの形式変換の手間がかかって実用的でなくなる。かといって、ネットワークファクシミリ装置としての機能側にも、プリンタ装置として必要とされる幅広い文書データ形式への対応を可能とする機能を実装しようとする場合、多種多様な文書データ形式で印刷依頼されてくる文書データを、TIFF形式等のネットワークファクシミリ装置において互換性の高い文書データ形式へ変換するために、高度な画像処理機能が必要となり、実装が複雑化し、機器のコストをアップさせる要因となる。
本願発明に関連する従来技術としては、特許文献1を挙げることができる。
特開2000−270187号公報
しかし、上記特許文献1に記載の技術に限らず、従来は、前記ネットワークファクシミリ装置としての機能を制御する手段に、プリンタ装置として対応する必要のある様々なデータ形式の文書データについての画像処理機能をもたせることなしに、電子メールにより受信した様々なデータ形式の文書データを適切に印刷処理することはできなかった。
本発明は係る事情に鑑みてなされたものであり、前記ネットワークファクシミリ装置としての機能を制御する手段に、プリンタ装置として対応する必要のある様々なデータ形式の文書データについての画像処理機能をもたせることなしに、電子メールにより受信した様々なデータ形式の文書データを適切に印刷処理することができる複合機を提供することを目的とする。
請求項1に記載の複合機は、所定形式の文書データを処理対象としたネットワークファクシミリ処理を行うファクシミリ機能制御手段と、様々な形式の文書データを処理対象とした印刷処理を行うプリンタ機能制御手段とを備えた複合機において、電子メールにより文書データを受信するメール受信手段と、文書データの取り得るおのおののファイル形式について、当該ファイル形式の文書データの処理を前記ファクシミリ機能制御手段あるいは前記プリンタ機能制御手段のいずれが担当するかを記憶した記憶手段と、前記メール受信手段により受信された電子メールが添付ファイルとして含む受信文書データのファイル形式を調べて、当該ファイル形式に対応した処理担当が前記記憶手段に記憶されている場合には、当該記憶されている処理担当の前記ファクシミリ機能制御手段あるいは前記プリンタ機能制御手段に、当該受信文書データを処理させる一方、当該ファイル形式に対応した処理担当が前記記憶手段に記憶されていない場合には、前記ファクシミリ機能制御手段に、当該受信文書データを処理させる制御手段を備えたものである。
請求項2に記載の複合機は、前記制御手段は、前記メール受信手段により受信された電子メールが添付ファイルとして含む受信文書データを、前記ファクシミリ機能制御手段または前記プリンタ機能制御手段のいずれで処理させるかを、当該受信電子メールが添付ファイルとして含む受信文書データのファイル形式に基づいて決定するものであることを特徴とする。
請求項3に記載の複合機は、前記メール受信手段は、複数のメールアカウントを有し、それら各メールアカウントのそれぞれについて電子メールの受信を行う一方、
前記制御手段は、前記メール受信手段により受信された電子メールが添付ファイルとして含む受信文書データを、前記ファクシミリ機能制御手段または前記プリンタ機能制御手段のいずれで処理させるかを、当該受信電子メールを受信したメールアカウントに基づいて決定するものであることを特徴とする。
請求項4に記載の複合機は、前記メール受信手段は、複数のメール受信プロトコルを有し、それら各プロトコルのそれぞれについて電子メールの受信を行う一方、
前記制御手段は、前記メール受信手段により受信された電子メールが含む受信文書データを、前記ファクシミリ機能制御手段または前記プリンタ機能制御手段のいずれで処理させるかを、当該受信電子メールを受信した際のメール受信プロトコルに基づいて決定するものであることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、電子メールの添付ファイルとして受信した文書データの処理を、ファクシミリ機能制御手段または前記プリンタ機能制御手段のうちの前記受信文書データ処理担当機能決定手段が決定した方のみで処理することで、前記プリンタ機能制御手段により印刷出力可能な形式の文書データを、ファクシミリ送信できる画像に変換する機能等を前記ファクシミリ機能制御手段が備える必要がないため、前記ファクシミリ機能制御手段及び前記プリンタ機能制御手段が様々な形式の文書データを扱う機能を重複して備えなくても、電子メールにより受信した様々な形式の文書データを装置コストの増大なしに、ファクシミリ関連の文書、または、印刷対象の文書として適切に処理することが可能となる効果が得られる。
請求項2に係る発明によれば、電子メールの添付ファイルとして受信した文書データのデータ形式に応じて、当該受信文書データを、前記ファクシミリ機能制御手段または前記プリンタ機能制御手段のいずれで処理させるかを選択決定するようにしているため、たとえばITU−T勧告T.37で規定されているインターネットファクシミリ装置でのハンドリングが規定されている範囲内のTIFFファイルが添付されている場合にはファクシミリ受信文書と判断し、転送や電源断保証が可能な前記ファクシミリ機能制御手段に処理させる一方、前記ファクシミリ機能制御手段に処理させた場合には受信エラーとなってしまうデータ形式の文書データが受信電子メールの添付ファイルとして添付されていた場合には、可能な限り印刷出力できるよう前記プリンタ機能制御手段に処理させるようにするため、送信元のユーザにとっての本発明に係る複合機の利便性を向上を図ることが可能となる効果が得られる。
請求項3に係る発明によれば、電子メールにより受信した文書データの処理を、前記ファクシミリ機能制御手段または前記プリンタ機能制御手段のいずれで行わせるかを、メールアカウントによって選択決定するようにしているため、電子メールにより本発明に係る複合機に文書データを送信した送信元のユーザが明確な意志に基づいて前記ファクシミリ機能制御手段または前記プリンタ機能制御手段のいずれかを選択することが可能となり、送信元のユーザが期待していない形態で送信文書が処理されることを防止することが可能となる効果が得られる。
請求項4に係る発明によれば、電子メールにより受信した文書データの処理を、前記ファクシミリ機能制御手段または前記プリンタ機能制御手段のいずれで行わせるかを、受信で用いたプロトコルによって選択決定するようにしているため、電子メールにより本発明に係る複合機に文書データを送信した送信元のユーザが明確な意志に基づいて前記ファクシミリ機能制御手段または前記プリンタ機能制御手段のいずれかを選択することが可能となり、送信元のユーザが期待していない形態で送信文書が処理されることを防止することが可能となる効果が得られる。
以下、添付図面を参照しながら、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1に本発明を実施するための最良の形態に係る複合機1を含む通信システム構成について示す。
同図において、複合機1は、PSTN公衆網200またはPSTN内線網250に接続可能であり、PSTN公衆網200上のG3ファクシミリであるファクシミリ装置201やPSTN内線網250上のG3ファクシミリであるファクシミリ装置251などとPSTN公衆網200やPSTN内線網250を介したファクシミリ通信により文書データのやりとりを行える、ファクシミリ装置としての機能を備える。
また、複合機1は、ISDN300に接続可能であり、ISDN300上のG4ファクシミリであるファクシミリ装置301などとISDN300を介してファクシミリ通信により文書データのやりとりを行える、ファクシミリ装置としての機能を備える。
また、複合機1は、パーソナルコンピュータ(PC)101a、b、c等と共にLAN100に接続され、そのLAN100が、パケット交換を行うルータ装置102を介してインターネット400に接続されることで、インターネットファクシミリ装置400上のネットワーク端末、具体的には、ITU−T勧告T.37準拠のメール形式のネットワークファクシミリ通信を行うネットワークファクシミリ装置401や、種々のアプリケーションソフトウェアにより画像データや文書データを作成してその作成した文書データを電子メールの添付ファイルとしてやりとり可能なパーソナルコンピュータ(PC)402などとの間で電子メールによる文書データのやりとりを行える、ネットワークファクシミリ装置としての機能を備える。
その場合、複合機1は、複合機1(の管理者)が契約するインターネットサービスプロバイタ側が用意した、SMTPサーバにSMTPクライアントとしてアクセスしてメール送信する一方、POP3サーバにPOP3クライアントとしてアクセスして自装置用メールボックスに蓄積されている電子メールを受信する。インターネット400上のメールサーバ装置403は、複合機1にとってのSMTPサーバ及びPOP3サーバである。複合機1の電子メールによる通信相手となるネットワークファクシミリ装置401やPC402もそれぞれ自装置用のメールサーバを利用して電子メールの送受信を行う。
また、複合機1は、LAN100を介して接続されたPC101aなどにとってのプリンタ装置として、様々なデータ形式の文書データの印刷依頼をLAN100を介して受け、印刷依頼された文書データをビットマッブ変換して記録紙に印刷出力するプリンタ装置としての機能を備える。また、複合機1は、自装置で原稿を読み取って得た文書画像データをLAN100上のPC101a等に転送する、スキャナ装置としての機能を備える。
図2に、複合機1のブロック構成について示す。
同図において、主制御部2は、RAM4を作業領域として使用しつつ、ROM3に書き込まれた制御プログラムに基づいて装置全体を制御する中央演算処理装置である。
ROM3は、主制御部2が装置各部を制御するための制御プログラムや、各文字コードに対応するフォントデータなどの制御に必要な各種データが記憶されるリードオンリメモリである。
RAM4は、前述したように主制御部2の作業領域として使用されるランダムアクセスメモリである。
EEPROM(電気的に書き換え可能な読み出し専用メモリ)5は、装置動作に必要な各種情報が記憶されると共に、装置の電源がオフされた状態でもその記憶内容を保持するためのメモリであり、バッテリバックアップされたSRAM(スタティックRAM)や磁気ディスク装置への置き換えも可能である。
時計回路6は、現在の日付及び時刻を常に計時しているもので、主制御部2は、システムバス20を介して時計回路6を読み出すことで、現在の日時(日付と時刻)を知ることができる。
操作表示部7は、ユーザからの操作入力を受け入れるための各種キーが配設される一方、液晶表示装置等の表示器を備え、ユーザに知らせるべき装置の動作状態や、各種メッセージを表示するものである。記憶部8は、未処理の文書データ等の比較的大容量のデータを記憶するためもので、ハードディスク装置や大容量メモリにより構成されるものである。
書込部9は、文書データを記録紙に印刷出力するためのものである。
読取部8は、セットされた原稿を読み取って文書画像データを得るためのものである。
LAN通信制御部11は、いわゆるNIC(Network Interface Card)であり、LAN100に接続され、LANプロトコル上でのTCP/IPプロトコルのやりとりにより、その上位のアプリケーションによる各種情報のやりとりなどを行えるようにするためのものである。
通信制御部12は、PSTNインターフェース制御部13を制御してPSTN公衆網200またはPSTN内線網250を介したファクシミリ通信を制御する一方、ISDNインターフェース制御部14を制御してISDN300を介したファクシミリ通信を制御する。
PSTNインターフェース制御部13は通信制御部12からの制御に従ってPSTN公衆網200またはPSTN内線網250を介したファクシミリ通信を行う。
ISDNインターフェース制御部14は通信制御部12からの制御に従ってISDN300を介したファクシミリ通信を行う。
ファクシミリアプリケーション制御部15は、複合機1のファクシミリ装置としての機能を制御するものであり、読取部10、書込部9、通信制御部12、記憶部8、LAN通信制御部11等の装置各部を制御してファクシミリ装置としての動作を制御するものであり、ITU−T勧告T.37に準拠した電子メールによるネットワークファクシミリ通信に対応し、TIFF形式の文書データを扱うことができる。なお、ファクシミリアプリケーション制御部15は、ファクシミリ機能制御手段に相当するものである。
プリンタアプリケーション制御部16は、複合機1のプリンタ装置としての機能を制御するものであり、書込部9,LAN通信制御部11等の装置各部を制御してプリンタ装置としての動作(印刷依頼された様々なデータ形式の文書データをビットマップ変換して記録紙に印刷出力する動作)を行うものである。なお、プリンタアプリケーション制御部16は、プリンタ機能制御手段に相当するものである。
システムバス20は、上記各部がデータをやり取りするためのデータバス・アドレスバス・制御バス、割り込み信号ラインなどにより構成される信号ラインである。
図3に、複合機1の操作表示部7の配置構成について示す。
同図において、テンキー7aは、数字や「#」「*」の各記号を入力するためのものである。[Yes]キー7bは、表示器7iに表示された内容に対して肯定的な操作入力を行ためのものである。[No]キー7cは、表示器7iに表示された内容に対して否定的な操作入力を行うためのものである。
[ストップ]キー7dは、装置動作の強制的な中断を指示したりするためのものである。[スタート]キー7eは、送信開始などの各種装置動作の開始を指示するためのものである。[ファンクション]キー7fは、その押下操作と、テンキー7aによる番号入力操作との組み合わせにより、各種設定・登録機能を呼び出したりするためのものである。
矢印キー群7gは、[↑]キー7gu、[↓]キー7gd、[→]キー7gr、及び、[←]キー7glにより構成され、表示器7iに表示され選択項目のうちの特定項目を選択したり、表示器7iの表示を上下左右にスクロールさせたりするためのものである。
キーボード部7hは、メールアドレス等に入力するためのもので、アルファベットや各種記号を入力可能なものである。表示器7iは液晶表示器などにより構成され、装置の動作状態や各種メッセージを表示するためのものである。
プログラムキー群7kは、P1ないしP5の各キーにより構成され、各キーに対応付けて予め機能を設定しておけば、各キーを押下するだけで対応して設定された機能を起動できるようにするためのものである。
なお、操作表示部7に配設される各種キーは、押下によりONまたはOFFされる機械的なキーに限らず、タッチパネルキーなどのその他の形態のものであってもよく、要するにユーザによる操作入力を受け入れられるものであればどのような形態であってもよいものである。
図4に、複合機1のネットワーク関連のプロトコルスタックについて示す。
同図において、「物理層」及び「データリンク層」は、「イーサネット」で、LAN通信制御部11に相当するものであり、「ネットワーク層」の「IP」プロトコルから渡された、MACヘッダとMACデータとからなるMACパケットの先頭にプリアンブル及びスタート・フレーム・デリミタを付加すると共にMACパケットの末尾にフレームチェックシーケンスFCSを付加して、電気信号としてLAN100に送出する一方、LAN100を介して電気信号として受信した自装置のMACアドレス宛のMACパケットをデジタルデータとして取得して、「ネットワーク層」の「IP」プロトコルに渡す。
「ネットワーク層」の「IP」プロトコルは、主制御部2が実行する「IP」プロトコルのプログラムに相当するものであり、「トランスポート層」の「TCP」または「UDP」プロトコルから渡された、TCP(UDP)ヘッダとTCP(UDP)データとからなるTCP(UDP)パケットをIPデータの内容として埋め込むと共に、そのIPデータにIPヘッダを付加して構成されるIPパケットを、MACデータの内容として埋め込み更に、MACデータにMACヘッダを付加することにより構成したMACパケットを、前述したように、「イーサネット」に渡す。一方、「イーサネット」から渡されたMACパケットを構成するMACデータからIPパケットを取り出し、そのIPパケットを構成するIPデータからTCP(UDP)パケットを取り出して、「トランスポート層」の「TCP」または「UDP」プロトコルに渡す。
「トランスポート層」の「TCP」プロトコルは、主制御部2が実行する「TCP」プロトコルのプログラムに相当するものであり、「セッション層」、「プレゼンテーション層」及び「アプリケーション層」を構成する、SMTPクライアント、POP3クライアントなどの、所定の送信元ポート番号とリンクされたアプリケーションプログラムから渡されたデータを、TCPヘッダとTCPデータとからなるTCPパケットのTCPデータとして埋め込んで、「IP」プロトコルに渡す一方、「IP」プロトコルから渡されたIPパケットからTCPヘッダ及びTCPデータからなるTCPパケットを取り出して、TCPヘッダに記述されている宛先ポート番号に対応する上位の「アプリケーション」にTCPデータを渡す。「UDP」も「TCP」と類似のデータのやりとりを行う。また、「TCP・UDP/IP」の上位には、SMTPクライアント、POP3クライアントの他に、それらのアプリケーションプロトコルと協働するMIME(Multipurpose Internet Mail Extension)が位置する。MIMEは、文書データを符号化して電子メール本文中に埋め込む一方、電子メール本文中の符号化された文書データを復号化して元の文書データに戻すものである。
以上の構成で、主制御部2は、図5に示すメール受信処理を行う。
なお、複合機1におけるメール送受信関連の設定は、図6に示すように、EEPROM5のメール送受信用設定テーブル5aに予め設定されており、メールの送受信を行う場合には、テーブル5aが参照される。テーブル5aは、「メール送信用サーバ」及び「メール受信用サーバ」の各ドメイン名、「メール受信用サーバにおいて複合機1に割り当てられたアカウント名」、「メール受信用サーバにおいて複合機1に割り当てられたアカウント名に対応して設定されたパスワード」、及び、「メールアドレス」が設定・登録されている。
そして、図5のメール受信処理において、主制御部2は、POP3メールサーバ(図1のメールサーバ装置403)へのアクセス間隔(例えば15分と予め設定されている)である一定時間が経過するのを待つ(判断S101のNoのループ)。
一定時間が経過すると(判断S101のYes)、POP3クライアントプロトコルによりメールサーバにアクセスし(処理S102)、新着メールの有無を判断する(判断S103)。新着メールがない場合には(判断S103のNo)、判断S101に戻る。
判断S103において、新着メールがあった場合には(判断S103のYes)、その新着メールを受信して記憶部8に記憶する(処理S104)。
なお、判断S101ないし処理S104はメール受信手段に相当するものである。
そして、その受信・記憶した電子メール(が含む文書データ)の処理を担当するアプリケーション(機能制御手段)を決定する処理を行う(処理S105)。なお、処理S105は受信文書データ処理担当機能決定手段に相当するものである。
処理S105により、処理担当アプリケーションが「ファクシミリ」と決定された場合には(判断S106のYes)、処理S104で記憶した電子メールの記憶部8における記憶場所を、ファクシミリアプリケーション制御部15に通知して処理依頼し(処理S107)、判断S101に戻る。処理S107で主制御部2から処理依頼されたファクシミリアプリケーション制御部15は、通知された記憶場所から受信電子メールを読み出してファクシミリ文書データとして扱い処理する。
処理S105により、処理担当アプリケーションが「プリンタ」と決定された場合には(判断S106のNo)、処理S104で記憶した電子メールの記憶部8における記憶場所を、プリンタアプリケーション制御部16に通知して処理依頼し(処理S108)、判断S101に戻る。処理S108で主制御部2から処理依頼されたプリンタアプリケーション制御部16は、通知された記憶場所から受信電子メールを読み出して印刷出力対象の文書データとして扱い処理する。
処理S105の処理担当アプリケーション決定処理としては、具体的には、図7に示す処理手順を適用できる。
同図において、先ず、図5の処理S104で受信・記憶した電子メールの本文に含まれる添付ファイル形式を特定する(処理S201)。その場合、添付ファイル形式は、図8(a)ないし(d)に例示するメールヘッダの「Content-Type」ヘッダにより特定できる。なお、「Content-Type」ヘッダが複数ページ分の文書データがメール本文中に含まれることを示す「multipart/mixed」の場合には、メール本文中の各メッセージパート中の「Content-Type」ヘッダにより添付ファイル形式を特定できる。なお、「multipart/mixed」の場合、通常は、メール本文中の各メッセージパート中の「Content-Type」ヘッダは、例えば「image/gif」などの共通のファイル形式であることが多いが、例えば、「image/gif」と「image/jpeg」とが混在するような場合もあり得る。
そして、処理S201で特定した添付ファイル形式をテーブルを照合する(処理S202)。その場合テーブルは、図9に示すように予めEEPROM5に設定・記憶されている添付ファイル形式別処理担当アプリケーション設定テーブル5bである。
テーブル5bは、各「管理番号」に対応して設定された、「ファイル形式」と「処理担当アプリケーション」との対応付けにより構成されている。「ファイル形式」としては、ITU−T勧告T.37に基づく電子メールによるネットワークファクシミリ通信において標準の「TIFF(Tagged Image File Format)」形式、パーソナルコンピュータで多階調のカラーまたはモノクロ画像を扱う場合に多様される「JPEG(Joint Photographic Experts Group)」形式、電子文書の形式として広く用いられている「PDF(Portable Document Format)」形式、ネットワークを介したカラー画像のやりとりによく用いられる「GIF(Graphic Interchange Format)」形式がある。
そして、ファイル形式「TIFF」の処理担当アプリケーションは、ファクシミリアプリケーション(制御部15)であり、それ以外のファイル形式の処理担当アプリケーションは、プリンタアプリケーション(制御部16)である。
なお、図7の処理202での照合において、添付ファイル形式が「multipart/mixed」の場合には、メール本文中の各メッセージパート中の「Content-Type」ヘッダが全て「image/tiff」の場合には、対応する「処理担当アプリケーション」は「ファクシミリアプリケーション」であると判断し、メール本文中の各メッセージパート中の「Content-Type」ヘッダが全て「image/tiff」以外の例えば「image/jpeg」のメッセージパートである場合には、対応する「処理担当アプリケーション」は「プリンタアプリケーション」であると判断する。「image/tiff」と「image/tiff」以外の例えば「image/jpeg」とが混在する場合には、対応する「処理担当アプリケーション」は「プリンタアプリケーション」であると判断することも考えられる。ただし、その場合プリンタアプリケーション制御部16がTIFF形式にも対応している必要がある。
処理202での照合の結果、添付ファイル形式が、「TIFF」、「JPEG」、「GIF」、「PDF」のいずれてもない、テーブル5bに登録されていないものである場合には(判断S203のNo)、処理担当アプリケーションをファクシミリアプリケーションに決定する(処理S207)。これは、プリンタアプリケーションでも処理できない添付ファイル形式の場合には、従来通りファクシミリアプリケーションにより処理させて、ネットワークファクシミリで扱えないファイル形式である旨のエラーメッセージを、操作表示部7の表示器7iに表示したり、返信メールとして送信元(のメールアドレス)に送信したりする動作を期待してのことである。
判断S203においてテーブル5bに登録されている添付ファイル形式である場合には(判断S203のYes)、更に、テーブル5bに対応して登録されている処理担当アプリケーションを特定し(処理S204)、その特定した処理担当アプリケーションがファクシミリアプリケーションである場合には(判断S205のYes)、処理担当アプリケーションをファクシミリアプリケーションに決定する(処理S207)。
判断S205において、その特定した処理担当アプリケーションがプリンタアプリケーションである場合には(判断S205のNo)、処理担当アプリケーションをプリンタアプリケーションに決定する(処理S206)。
このように、受信した電子メールの添付ファイル形式が、ファクシミリアプリケーションが対応可能なTIFF形式であった場合には、その受信メールの処理はファクシミリアプリケーション制御部15により行われ、受信した電子メールの添付ファイル形式が、ファクシミリアプリケーションが対応可能なTIFF形式以外の形式であって、プリンタアプリケーションが対応可能なもの、つまり、JPEG、GIFまたはPDFであった場合には、その受信メールの処理は、プリンタアプリケーション制御部16により行われるため、ファクシミリアプリケーションにより処理できない(TIFF形式に変換できない)形式であっても、プリンタアプリケーションにより処理可能な形式の添付ファイル(文書データ)を含む受信メールであれば、プリンタアプリケーションにより印刷出力処理させることが可能となる。
つまり、複合機1に電子メールを送信してくる送信元のユーザから見れば、TIFF形式の添付ファイルを電子メールで送信すれば、受信側の複合機1においてファクシミリアプリケーションにより処理させることができ、例えばJPEG形式の添付ファイルを電子メールで送信すれば、プリンタアプリケーションにより処理させることができる。
したがって、ファクシミリアプリケーションが、プリンタアプリケーションが対応するJPEG、GIFまたはPDFの各文書データ形式に対応できる機能(TIFF形式への変換など)を、プリンタアプリケーションと重複して持たなくても、送信元ユーザからの電子メールによる印刷依頼を適切に処理して印刷出力することが可能となるため、ファクシミリアプリケーションがプリンタアプリケーションと重複する、TIFF形式以外の多様な文書データ形式に対応できる機能を備える必要がなくなり、その分ソフトウェア開発負担やライセンス使用料を低減でき、ひいては装置コストの低減が可能となる。
図5のメール受信処理の処理担当アプリケーション決定処理(処理S105)の具体的な処理手順としては、図7に示したものに替えて、図10に示す処理手順を適用することもできる。
図10に示す処理手順においては、図11に示すように、EEPROM5に予め設定・記憶されているメール送受信用設定テーブル5aを参照する。図11に示すテーブル5aは、図6に示したテーブル5aを拡張したものである。つまり、図6のテーブル5aが、複合機1として1つだけ備えるメールアカウントについてのものであったのに対して、図11に示すテーブル5aは、複合機1が、ファクシミリアプリケーション用、及び、プリンタアプリケーション用のそれぞれについて1つずつの合計2つのメールアカウントについての設定である点が異なる。なお、プリンタアプリケーション用については、メール送信用サーバの設定は、プリンタアプリケーションが文書データを送信することはないため、省いてもよい。
図11において、「メール送信用サーバ」及び「メール受信用サーバ」は、ファクシミリアプリケーション用、及び、プリンタアプリケーション用のそれそれについて共通(図1のメールサーバ装置403についてのもの)であるが、「アカウント名」、「パスワード」、及び、「メールアドレス」の設定は異なる。もちろん、ファクシミリアプリケーション用及びプリンタアプリケーション用のそれぞれについて、異なるメールサーバ装置を設定するようにしてもよい。
そして、図5の処理S102における、POP3でのメールサーバへのアクセスも、ファクシミリアプリケーション用及びプリンタアプリケーション用のそれぞれのメールアカウントについて行われる。
図10に示す処理手順では、先ず、図5の処理S104で受信・記憶した電子メールの本文に含まれる、受信メールアドレスを特定する(処理S301)。その場合、受信メールアドレスは、図8(a)ないし(d)に例示するメールヘッダの「To」ヘッダにより特定できる。
そして、処理S301で特定した受信メールアドレスを図11のテーブル5aと照合し(処理S302)、対応する処理担当アプリケーションを特定する(処理S303)。
その場合、処理S301で特定した受信メールアドレス「faxterminal@xxxxxx.co.jp」であれば、図11のテーブル5aとの照合により、「ファクシミリアプリケーション用」のメールアカウントについての受信と特定でき、処理S301で特定した受信メールアドレスが「printerterminal@xxxxxx.co.jp」であれば、図11のテーブル5aとの照合により、「プリンタアプリケーション用」のメールアカウントについての受信と特定できる。
そして、対応する処理担当アプリケーションが、ファクシミリアプリケーションである場合には(判断S304のYes)、処理担当アプリケーションをファクシミリアプリケーションに決定する(処理S306)。
判断S304において、特定した処理担当アプリケーションがプリンタアプリケーションである場合には(判断S304のNo)、処理担当アプリケーションをプリンタアプリケーションに決定する(処理S305)。
このように、受信した電子メールが含む文書データの処理を実行するアプリケーションを、受信したメールアカウントに応じて決定するようにしているため、送信元のユーザから見れば、複合機1を電子メール対応のネットワークファクシミリ装置と見なして送信する場合には、ファクシミリアプリケーション用のメールアドレス(「faxterminal@xxxxxx.co.jp」)宛に送信し、複合機1を電子メールにより文書データを入力する特別なプリンタ装置と見なして送信する場合には、プリンタアプリケーション用のメールアドレス(「printerterminal@xxxxxx.co.jp」)宛に送信することで、複合機1の、電子メール対応のネットワークファクシミリ機能と、電子メール対応のプリンタ機能とを明確に区別して利用することが可能となり、期待していないアプリケーションによって自分が送信した電子メールが含む文書データが処理されることを防止することが可能となる。
ただし、その場合、ファクシミリアプリケーション用のメールアドレスに送信する場合には、送信電子メールの添付ファイル(文書データ)の形式は、TIFFにする必要があり、プリンタアプリケーション用のメールアドレスに送信する場合には、送信電子メールの添付ファイル(文書データ)の形式は、GIF、JPEGまたはPDFである必要がある。なお、もし、各アプリケーション用のメールアドレス宛で受信した電子メールが含む添付ファイルが、各アプリケーションが対応する形式とは異なる形式であった場合には、対応可能な形式をメール本文として記した電子メールを送信元に返信して、正しい形式で送信を促すような、必要なエラー処理を行うように構成してもよい。
図6のメール送受信設定テーブル5aを参照して行われる図5に示したメール受信処理に替えて、図6のメール送受信設定テーブル5aを参照して行われる図12のメール受信処理を行うこともできる。図12のメール受信処理のために複合機1は、図13に示すプロトコルスタックを備える。図13のプロトコルスタックのうち、図4のものと異なるのは、SMTPクライアント、POP3クライアント、MIMEの各上位プロトコルに加えて、SMTPサーバプロトコルを備える点である。
それにより、複合機1は、図6のメール受信用設定テーブル5aに設定されたメールアカウントについて、POP3プロトコルによりメールサーバ装置403を介して間接的に電子メールを受信できる他、「SMTPサーバ」プロトコルにより、送信元のPCにとっての「SMTPサーバ」として振る舞って、送信元から「SMTPクライアント」プロトコルにより送信された電子メールを直接受信できる機能を持つ。
そして、図12のメール受信処理では、主制御部2は、POP3メールサーバ(図1のメールサーバ装置403)へのアクセス間隔(例えば15分と予め設定されている)である一定時間が経過するか、または、図13の「SMTPサーバ」に対応するTCPまたはUDPのポート番号25へのパケットの着信を待つ(判断S101のNo、判断S101aのNoループ)。
判断S101aにおいて、ポート番号25に着信した場合には、その着信した電子メールを受信し記憶部8に記憶する(処理S104)。その場合、電子メールを受信した際のプロトコル種別を記憶する。この場合は「SMTPサーバ」プロトコルである。
判断S101において一定時間が経過すると(判断S101のYes)、POP3クライアントプロトコルによりメールサーバにアクセスし(処理S102)、新着メールの有無を判断する(判断S103)。新着メールがない場合には(判断S103のNo)、判断S101に戻る。
判断S103において、新着メールがあった場合には(判断S103のYes)、その新着メールを受信して記憶部8に記憶する(処理S104)。その場合、電子メールを受信した際のプロトコル種別を記憶する。この場合は「POP3クライアント」プロトコルである。
そして、その受信・記憶した電子メール(が含む文書データ)の処理を担当するアプリケーションを決定する処理を行う(処理S105)。
処理S105により、処理担当アプリケーションが「ファクシミリ」と決定された場合には(判断S106のYes)、処理S104で記憶した電子メールの記憶部8における記憶場所を、ファクシミリアプリケーション制御部15に通知して処理依頼し(処理S107)、判断S101に戻る。処理S107で主制御部2から処理依頼されたファクシミリアプリケーション制御部15は、通知された記憶場所から受信電子メールを読み出してファクシミリ文書データとして扱い必要な処理を行う。
処理S105により、処理担当アプリケーションが「プリンタ」と決定された場合には(判断S106のNo)、処理S104で記憶した電子メールの記憶部8における記憶場所を、プリンタアプリケーション制御部16に通知して処理依頼し(処理S108)、判断S101に戻る。処理S108で主制御部2から処理依頼されたプリンタアプリケーション制御部16は、通知された記憶場所から受信電子メールを読み出して印刷出力対象の文書データとして扱い必要な処理を行う。
図12の処理S105の処理担当アプリケーション決定処理の具体的な処理手順は、前述したように、図14に示す処理手順である。
図14において、先ず、図12の処理S104における電子メールの受信において使用されたプロトコルを特定し(処理S401)、その特定したプロトコルが「POP3クライアント」であった場合には(判断S402のYes)、処理担当アプリケーションをファクシミリアプリケーションに決定する(処理S404)。判断S402において「SMTPサーバ」プロトコルであった場合には(判断S402のNo)、処理担当アプリケーションをプリンタアプリケーションに決定する(処理S403)。
このように、受信した電子メールが含む文書データの処理を実行するアプリケーションを、受信する際に使用したプロトコルに応じて決定するようにしているため、送信元のユーザから見れば、複合機1を電子メール対応のネットワークファクシミリ装置と見なして送信する場合には、図6のテーブル5aに設定されたメールアドレス(networkterminal@xxxxxx.co.jp)宛に送信し、複合機1を電子メールにより文書データを入力する特別なプリンタ装置と見なして送信する場合には、複合機1をSMTPサーバとして設定して送信することで、複合機1の、電子メール対応のネットワークファクシミリ機能と、電子メール対応のプリンタ機能とを明確に区別して利用することが可能となり、期待していないアプリケーションによって自分が送信した電子メールが含む文書データが処理されることを防止することが可能となる。
ただし、その場合、ファクシミリアプリケーションに対応するメールアドレスに送信する場合には、送信電子メールの添付ファイル(文書データ)の形式は、TIFFにする必要があり、プリンタアプリケーションに対応する「SMTPサーバ」に送信する場合には、送信電子メールの添付ファイル(文書データ)の形式は、GIF、JPEGまたはPDFである必要がある。なお、もし、各アプリケーションに対応したプロトコルにより受信した電子メールが含む添付ファイルが、各アプリケーションが対応する形式とは異なる形式であった場合には、対応可能な形式をメール本文として記した電子メールを送信元に返信して、正しい形式で送信を促すような、必要なエラー処理を行うように構成してもよい。
また、プリンタアプリケーションに「SMTPサーバ」プロトコルを割り当てているため、(POP3クライアントとは違って)送信元からの送信と同時に電子メールを受信でき、ファクシミリアプリケーションよりも即時性の要求の高いプリンタアプリケーションの利便性を高めることが可能となる。
以上説明したように、本発明を実施するための最良の形態によれば、受信した電子メールが添付ファイルとして含む文書データを、ファクシミリアプリケーションまたはプリンタアプリケーションのうちのいずれかに選択的に処理させることができるため、プリンタアプリケーションが対応する必要がある文書データ形式にファクシミリアプリケーションが対応していなくても、送信元からの電子メールによる印刷依頼に適切に対応することが可能となる。
なお、処理担当アプリケーションを決定する基準としては、受信文書データのデータ形式、受信メールアカウント、受信プロトコルの他に、メールヘッダの「Subject」ヘッダに記述された、ファクシミリまたはプリンタを区別する所定の情報や、「From」ヘッダに記述された送信元メールアドレスを基準とすることも考えられる。
また、以上本発明を実施するための最良の形態について説明したが、本発明は上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
本発明を実施するための最良の形態に係る複合機を含む通信システム構成について示す図である。 本発明を実施するための最良の形態に係る複合機のブロック構成について示す図である。 図2の複合機が備える操作表示部の配置構成について示す図である。 図2の複合機のプロトコルスタックについて示す図である。 図2の複合機におけるメール受信処理手順について示すフローチャートである。 図2の複合機のEEPROMの記憶内容について示す図である。 処理担当アプリケーション決定処理の具体的な処理手順について示すフローチャートである。 メールヘッダ例について示す図である。 図2の複合機のEEPROMの記憶内容について示す図である。 処理担当アプリケーション決定処理の具体的な処理手順について示すフローチャートである。 図2の複合機のEEPROMの記憶内容について示す図である。 図2の複合機におけるメール受信処理手順について示すフローチャートである。 図2の複合機のプロトコルスタックについて示す図である。 処理担当アプリケーション決定処理の具体的な処理手順について示すフローチャートである。
符号の説明
1 複合機
2 主制御部
3 ROM
4 RAM
5 EEPROM
6 時計回路
7 操作表示部
8 記憶部
9 書込部
10 読取り部
11 LAN通信制御部
12 通信制御部
13 PSTNインターフェース制御部
14 ISDNインターフェース制御部
15 ファクシミリアプリケーション制御部15
16 プリンタアプリケーション制御部16
20 システムバス
110 LAN
101a、b、c パーソナルコンピュータ(PC)
102 ルータ装置
200 PSTN公衆網
201 ファクシミリ装置
250 PSTN内線網
251 ファクシミリ装置
300 ISDN
301 ファクシミリ装置
400 インターネット
401 ネットワークファクシミリ装置
402 パーソナルコンピュータ(PC)
403 メールサーバ装置

Claims (4)

  1. 所定形式の文書データを処理対象としたネットワークファクシミリ処理を行うファクシミリ機能制御手段と、様々な形式の文書データを処理対象とした印刷処理を行うプリンタ機能制御手段とを備えた複合機において、
    電子メールにより文書データを受信するメール受信手段と、
    文書データの取り得るおのおののファイル形式について、当該ファイル形式の文書データの処理を前記ファクシミリ機能制御手段あるいは前記プリンタ機能制御手段のいずれが担当するかを記憶した記憶手段と、
    前記メール受信手段により受信された電子メールが添付ファイルとして含む受信文書データのファイル形式を調べて、当該ファイル形式に対応した処理担当が前記記憶手段に記憶されている場合には、当該記憶されている処理担当の前記ファクシミリ機能制御手段あるいは前記プリンタ機能制御手段に、当該受信文書データを処理させる一方、当該ファイル形式に対応した処理担当が前記記憶手段に記憶されていない場合には、前記ファクシミリ機能制御手段に、当該受信文書データを処理させる制御手段を備えたことを特徴とする複合機。
  2. 前記制御手段は、前記メール受信手段により受信された電子メールが添付ファイルとして含む受信文書データを、前記ファクシミリ機能制御手段または前記プリンタ機能制御手段のいずれで処理させるかを、当該受信電子メールが添付ファイルとして含む受信文書データのファイル形式に基づいて決定するものであることを特徴とする請求項1に記載の複合機。
  3. 前記メール受信手段は、複数のメールアカウントを有し、それら各メールアカウントのそれぞれについて電子メールの受信を行う一方、
    前記制御手段は、前記メール受信手段により受信された電子メールが添付ファイルとして含む受信文書データを、前記ファクシミリ機能制御手段または前記プリンタ機能制御手段のいずれで処理させるかを、当該受信電子メールを受信したメールアカウントに基づいて決定するものであることを特徴とする請求項1に記載の複合機。
  4. 前記メール受信手段は、複数のメール受信プロトコルを有し、それら各プロトコルのそれぞれについて電子メールの受信を行う一方、
    前記制御手段は、前記メール受信手段により受信された電子メールが含む受信文書データを、前記ファクシミリ機能制御手段または前記プリンタ機能制御手段のいずれで処理させるかを、当該受信電子メールを受信した際のメール受信プロトコルに基づいて決定するものであることを特徴とする請求項1に記載の複合機。
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