JP4263823B2 - 椅子 - Google Patents
椅子 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4263823B2 JP4263823B2 JP31840599A JP31840599A JP4263823B2 JP 4263823 B2 JP4263823 B2 JP 4263823B2 JP 31840599 A JP31840599 A JP 31840599A JP 31840599 A JP31840599 A JP 31840599A JP 4263823 B2 JP4263823 B2 JP 4263823B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seat plate
- mounting
- bracket
- piece
- horizontal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Chairs Characterized By Structure (AREA)
- Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、左右の脚体の対向面要所に、左右の座板取付用ブラケットの後端部を枢着し、座板を、ほぼ水平状態とほぼ垂直状態との間で回動可能とした椅子に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の座板が回動できる椅子は、折り畳み収納や、ネスティング収納に有利であるので、広く用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述の椅子では、使用時、座板をほぼ水平状態に回動させる際、座板回動機構の金属製の座板取付用ブラケットの下面と、脚体の上部の座板支持部の金属部分とが直接に当接するので、手を挟んだりし易く危険であり、また金属同士の気障りな衝撃音を生じたりするという問題がある。
【0004】
本発明は、上述の問題に鑑み、座板回動式の椅子において、座板回動機構の座板取付用ブラケットが、脚体の上部の座板支持部に当接する際、緩衝作用を働かせて安全性を高めるとともに、衝撃音の発生をなくし、かつ、外観上の体裁をよくすることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(1) 左右の後脚の対向面に、左右の金属製の座板取付用ブラケットを枢着し、座板を、ほぼ水平状態とほぼ垂直状態との間で回動可能とし、ネスティング収納しうるようにした椅子おいて、前記座板取付用ブラケットを水平片と垂直片とからなる前面視ほぼL字形とし、前記水平片上面と座板の下面とを当接させるとともに、前記垂直片の後端を上方に延設して取付片を形成し、この取付片と前記後脚とを左右方向の軸により枢着し、かつ、前記座板取付用ブラケットの水平片と垂直片の外側面を覆うプラスチック製のブラケットカバーを設けることにより、座板をほぼ垂直状態から、使用位置であるほぼ水平状態に倒したとき、座板取付用ブラケットの水平片が、脚体の上部の水平部分を構成する金属製の支持部に、ブラケットカバーを介在して当接するようにする。
【0006】
(2) 上記(1)項において、ブラケットカバーの後端上部に設けた通孔に、座板取付用ブラケットの取付片を挿通し、前記座板取付用ブラケットを後脚に枢着する。
【0007】
(3) 上記(1)または(2)項において、座板取付用ブラケットの水平片を、ブラケットカバーとともに座板に固着する。
【0008】
(4) 上記(1)〜(3)項のいずれかにおいて、ブラケットカバーの裏面と、脚体の支持部とを当接させることにより、座板をほぼ水平状態に維持させるようにする。
【0009】
(5) 上記(1)〜(4)項のいずれかにおいて、座板取付用ブラケットの垂直片の内面を、座板の側面に沿わせる。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の椅子の一実施形態を、分解して示す斜視図である。
キャスター付きの脚体(1)の左右の後脚(1a)(1a)の上端内側から背凭れ(2)が立ち上がっており、背凭れ(2)と脚体(1)の左右の後脚(1a)(1a)との連結部分(1b)の内側に、座板取付用ブラケット(3)(3)が、左右方向を向く軸(20)(図3)により枢着されている。座板取付ブラケット(3)は、ブラケットカバー(5)により覆われている。
【0011】
左右の座板取付用ブラケット(3)(3)上には、座板(4)が取り付けられる。座板(4)は、座フレーム(4a)及び座プレート(4b)と、その上に取り付けたクッション体(4c)、および表皮材(4d)とから構成されている。
なお、(6)は、後脚(1a)の上端に取り付けられる肘掛けを示す。
【0012】
このような構成であるので、この椅子は、図2に実線で示す使用位置から、座体(4)を、想像線により示す格納位置まで上方に回動させて、ネスティング格納することができる。
【0013】
図3〜図10は、座板(4)を取り付けるための座板取付用ブラケット(3)とブラケットカバー(5)とを、さらに詳細に示すものである。
【0014】
座板取付用ブラケット(3)は、鋼製で、図3の右側のものは、前面視L字形をなし、左側のものは、前面視で左右逆のL字形をなしている。これらは対称形をなしているので、このうち右側のものを、図4〜図6に具体的に示す。
【0015】
これらの図に示すように、座板取付用ブラケット(3)は、座フレーム(4a)への取付部である水平片(7)を有し、この水平片(7)は、複数の取付孔(8)が穿設されている。
【0016】
水平片(7)の一側端から垂直片(9)が立ち上がっており、その後部の上端には、内方に若干傾斜してから上方に立ち上がる取付片(10)が連設されている。
【0017】
図3から明らかなように、垂直片(9)は、座フレーム(4a)の側面に沿うようになっている。取付片(10)の上端部には、左右方向を向く短管状の筒孔(11)が設けられている。
【0018】
ブラケットカバー(5)は、例えばポリエチレンのような合成樹脂材料の成型品であり、図7〜図10に示すような前面視ほぼL字形(または左右逆のL字形)をなし、座板取付用ブラケット(3)を外側から覆うものである。
【0019】
これは、座板取付用ブラケット(3)の水平片(7)の外側を覆う水平片(12)と、水平片(12)の一方の側端から上方に立ち上がり、座板取付用ブラケット(3)の垂直片(9)の外側を覆う垂直片(13)と、この垂直片(13)の一方の端部側に位置し、座板取付用ブラケット(3)の筒孔(11)に外嵌しうる円筒部(14)とを有する。
水平片(12)における座板取付用ブラケットの取付孔(8)に対応する位置には、取付孔(16)が穿設されている。
【0020】
図9及び図10に示すように、円筒部(14)は、垂直片(13)から内側に寄った位置にあり、この垂直片(13)と円筒部(14)との間には、上下方向の通孔(15)が形成されている。この通孔(15)には、座板取付用ブラケット(3)の取付片(10)を挿通しうるようになっている。
【0021】
ブラケットカバー(5)の通孔(15)に座板取付用ブラケット(3)の取付片(10)を挿入し、筒孔(11)に円筒部(14)を外嵌し、座板取付用ブラケット(3)の水平片(7)の下側に、ブラケットカバー(5)の水平片(12)を当接させ、かつ座板取付用ブラケット(3)の垂直片(9)の外側に、ブラケットカバー(5)の垂直片(13)を当接させ、脚体(1)の後脚(1a)内側(図1)から挿入した左右方向の軸(20)(図3)を、筒孔(11)に挿通し、後脚(1a)と背凭れ(2)の連結部分(1b)に設けた雄ねじ(17)に螺合する。
【0022】
このように、軸(20)により枢着した左右の座板取付用ブラケット(及びブラケットカバー(5))の水平片(7)(及び水平片(12))の取付孔(8)(及び取付孔(16))にボルト(18)を挿通し、座板すなわち座フレーム(4a)の下面に、水平片(7)の内面を当接させて止着する。
【0023】
このような構成によれば、図2に示すように、座板(4)を水平位置に倒したとき、金属製の座板取付用ブラケット(3)が、脚体(1)の上部の水平部分を構成する金属製の支持部(19)(図1)に当接しても、ブラケットカバー(5)がその間に介在するので、気障りな衝突音は発生せず、かつ適度の緩衝作用が果たされ、その上安全性が向上する。
また、座板(4)を起立させたブラケットが見える状態でも、ブラケットカバー(5)が存在するため、外観がよくなる。
【0024】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、座板を水平状態に倒す際の安全性が増し、金属同士の衝突音が発生せず、緩衝作用が生じ、その上、体裁がよくなる。
【0025】
請求項2記載の発明によれば、座板取付用ブラケットとブラケットカバーとは、互いに外れ落ちることがなくなるので、脚体への取り付け、座板の取り付けが楽になる。
【0026】
請求項3記載の発明によれば、ブラケットカバーが座板取付用ブラケットと一体になって、座板に取り付けられる。
【0027】
請求項4記載の発明によれば、座板に着座した時にも、適度の緩衝作用を果たさせるという効果を奏することができる。
【0028】
請求項5記載の発明によれば、座板の左右両脇が確保でき、座板の側面部が、回動時に他部に擦られて傷むようなことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明椅子の一実施形態を分解状態で示す斜視図である。
【図2】 同じく、座板の回動状態を示す側面図である。
【図3】 同じく、座板、座板取付用ブラケット、及びブラケットカバーを分解状態で示す斜視図である。
【図4】 座板取付用ブラケットの平面図である。
【図5】 座板取付用ブラケットの側面図である。
【図6】 座板取付用ブラケットの正面図である。
【図7】 ブラケットカバーの平面図である。
【図8】 ブラケットカバーの側面図である。
【図9】 ブラケットカバーの正面図である。
【図10】 図8のX−X線に沿う断面図である。
【符号の説明】
(1)脚体
(1a)後脚
(1b)連結部分
(2)背凭れ
(3)座板取付用ブラケット
(4)座板
(4a)座フレーム
(4b)座プレート
(4c)クッション体
(4d)表皮材
(5)ブラケットカバー
(6)肘掛け
(7)水平片
(8)取付孔
(9)垂直片
(10)取付片
(11)筒孔
(12)水平片
(13)垂直片
(14)円筒部
(15)通孔
(16)取付孔
(17)雄ねじ
(18)ボルト
(19)支持部
(20)軸
Claims (5)
- 左右の後脚の対向面に、左右の金属製の座板取付用ブラケットを枢着し、座板を、ほぼ水平状態とほぼ垂直状態との間で回動可能とし、ネスティング収納しうるようにした椅子おいて、前記座板取付用ブラケットを水平片と垂直片とからなる前面視ほぼL字形とし、前記水平片上面と座板の下面とを当接させるとともに、前記垂直片の後端を上方に延設して取付片を形成し、この取付片と前記後脚とを左右方向の軸により枢着し、かつ、前記座板取付用ブラケットの水平片と垂直片の外側面を覆うプラスチック製のブラケットカバーを設けることにより、座板をほぼ垂直状態から、使用位置であるほぼ水平状態に倒したとき、座板取付用ブラケットの水平片が、脚体の上部の水平部分を構成する金属製の支持部に、ブラケットカバーを介在して当接するようにしたことを特徴とする椅子。
- ブラケットカバーの後端上部に設けた通孔に、座板取付用ブラケットの取付片を挿通し、前記座板取付用ブラケットを後脚に枢着した請求項1記載の椅子。
- 座板取付用ブラケットの水平片を、ブラケットカバーとともに座板に固着した請求項1または2記載の椅子。
- ブラケットカバーの裏面と、脚体の支持部とを当接させることにより、座板をほぼ水平状態に維持させるようにした請求項1〜3のいずれかに記載の椅子。
- 座板取付用ブラケットの垂直片の内面を、座板の側面に沿わせてなる請求項1〜4のいずれかに記載の椅子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31840599A JP4263823B2 (ja) | 1999-11-09 | 1999-11-09 | 椅子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31840599A JP4263823B2 (ja) | 1999-11-09 | 1999-11-09 | 椅子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001128776A JP2001128776A (ja) | 2001-05-15 |
JP4263823B2 true JP4263823B2 (ja) | 2009-05-13 |
Family
ID=18098795
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31840599A Expired - Fee Related JP4263823B2 (ja) | 1999-11-09 | 1999-11-09 | 椅子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4263823B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4594849B2 (ja) * | 2005-11-14 | 2010-12-08 | 株式会社岡村製作所 | 椅子 |
JP4828236B2 (ja) * | 2006-01-18 | 2011-11-30 | 株式会社岡村製作所 | 椅子 |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5840919Y2 (ja) * | 1980-12-24 | 1983-09-14 | 株式会社岡村製作所 | 積み重ね椅子における緩衝体取付装置 |
JPH0213221Y2 (ja) * | 1985-03-28 | 1990-04-12 | ||
JPS61190253U (ja) * | 1985-05-20 | 1986-11-27 | ||
JPS6253052U (ja) * | 1985-09-24 | 1987-04-02 | ||
JPH02146490A (ja) * | 1988-11-28 | 1990-06-05 | Hitachi Ltd | 冷蔵庫 |
JPH0748112Y2 (ja) * | 1989-10-30 | 1995-11-08 | 株式会社イトーキクレビオ | スタッキング可能な椅子 |
JPH0713567Y2 (ja) * | 1990-11-26 | 1995-04-05 | 池田物産株式会社 | アームレストの取付構造 |
JPH05254368A (ja) * | 1992-03-09 | 1993-10-05 | Suzuki Motor Corp | 後部座席の構造 |
-
1999
- 1999-11-09 JP JP31840599A patent/JP4263823B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001128776A (ja) | 2001-05-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US3913974A (en) | Cycle seat | |
USD573805S1 (en) | Chair frame | |
US6837539B1 (en) | Movable tablet assembly and seat | |
JP4263823B2 (ja) | 椅子 | |
JP6376683B2 (ja) | 椅子 | |
JP2004283287A (ja) | ヘッドレスト | |
JP5243566B2 (ja) | 椅子 | |
JP2002136388A (ja) | 椅子の背凭れ構造 | |
JP4427178B2 (ja) | 椅子における背板の取付構造 | |
JP4704553B2 (ja) | 椅子 | |
JPS59156837A (ja) | 車両用チヤイルドシ−ト | |
JP4520622B2 (ja) | 椅子における座の取付装置 | |
JP7299004B2 (ja) | 椅子 | |
JP2006230488A (ja) | 椅子の背凭れ装置および椅子の背凭れ取付方法 | |
JP6960824B2 (ja) | 椅子 | |
JP2003235670A (ja) | 折り畳み式椅子 | |
JP3197599B2 (ja) | 車両用シートのアームレスト | |
JP2014046127A (ja) | 椅子及びその座板 | |
JP7172378B2 (ja) | 椅子 | |
JP4181349B2 (ja) | 椅子 | |
JP6376682B2 (ja) | 椅子 | |
JP4298686B2 (ja) | ハイブリッドチェアー | |
JP4119332B2 (ja) | 肘掛け装置付き椅子 | |
JP2005103022A (ja) | 椅子 | |
JP2560954Y2 (ja) | 収納部付き椅子 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20061004 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20081008 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20081021 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20081218 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090210 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090213 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120220 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120220 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130220 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140220 Year of fee payment: 5 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |