JP2001128776A - 椅 子 - Google Patents

椅 子

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JP2001128776A
JP2001128776A JP31840599A JP31840599A JP2001128776A JP 2001128776 A JP2001128776 A JP 2001128776A JP 31840599 A JP31840599 A JP 31840599A JP 31840599 A JP31840599 A JP 31840599A JP 2001128776 A JP2001128776 A JP 2001128776A
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裕一郎 高木
Nagasuke Hara
永祐 原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 座席回動式の椅子において、座板取付用ブラ
ケットが脚体の上部の座席支持部に当接する際、緩衝作
用を働かせて安全性を高めるとともに、衝撃音の発生を
なくし、かつ、体裁もよくする。 【解決手段】 左右の後脚1aの対向面に、左右の座板
取付用ブラケット3の後端部を枢着し、座板4を、ほぼ
水平状態とほぼ垂直状態との間で回動可能とした椅子に
おいて、前記座板取付用ブラケット3を水平片7と垂直
片9とからなる前面視ほぼL字形とし、前記水平片7上
面と座板4の下面とを当接させるとともに、前記垂直片
9の後端を上方に延設して取付片10を形成し、この取
付片10と前記後脚1aとを左右方向の軸により枢着
し、かつ、前記座板取付用ブラケット3の少なくとも外
側面を覆うプラスチック製のブラケットカバー5を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、左右の脚体の対向
面要所に、左右の座板取付用ブラケットの後端部を枢着
し、座板を、ほぼ水平状態とほぼ垂直状態との間で回動
可能とした椅子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の座板が回動できる椅子
は、折り畳み収納や、ネスティング収納に有利であるの
で、広く用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の椅子で
は、使用時、座板をほぼ水平状態に回動させる際、座板
回動機構の金属製の座板取付用ブラケットの下面と、脚
体の上部の座板支持部の金属部分とが直接に当接するの
で、手を挟んだりし易く危険であり、また金属同士の気
障りな衝撃音を生じたりするという問題がある。
【0004】本発明は、上述の問題に鑑み、座板回動式
の椅子において、座板回動機構の座板取付用ブラケット
が、脚体の上部の座板支持部に当接する際、緩衝作用を
働かせて安全性を高めるとともに、衝撃音の発生をなく
し、かつ、外観上の体裁をよくすることを目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によると、上記課
題は、次のようにして解決される。 (1) 左右の後脚の対向面に、左右の座板取付用ブラケ
ットの後端部を枢着し、座板を、ほぼ水平状態とほぼ垂
直状態との間で回動可能とした椅子において、前記座板
取付用ブラケットを水平片と垂直片とからなる前面視ほ
ぼL字形とし、前記水平片上面と座板の下面とを当接さ
せるとともに、前記垂直片の後端を上方に延設して取付
片を形成し、この取付片と前記後脚とを左右方向の軸に
より枢着し、かつ、前記座板取付用ブラケットの少なく
とも外側面を覆うプラスチック製のブラケットカバーを
設ける。
【0006】(2) 上記(1)項において、ブラケットカ
バーの後端上部に設けた通孔に、座板取付用ブラケット
の取付片を挿通し、前記座板取付用ブラケットを後脚に
枢着する。
【0007】(3) 上記(1)または(2)項において、座
板取付用ブラケットの水平片を、ブラケットカバーとと
もに座板に固着する。
【0008】(4) 上記(1)〜(3)項のいずれかにおい
て、ブラケットカバーの裏面と、脚体の支持部とを当接
させることにより、座板をほぼ水平状態に維持させるよ
うにする。
【0009】(5) 上記(1)〜(4)項のいずれかにおい
て、座板取付用ブラケットの垂直片の内面を、座板の側
面に沿わせる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の椅子の一実施形
態を、分解して示す斜視図である。キャスター付きの脚
体(1)の左右の後脚(1a)(1a)の上端内側から背凭れ(2)
が立ち上がっており、背凭れ(2)と脚体(1)の左右の後
脚(1a)(1a)との連結部分(1b)の内側に、座板取付用ブラ
ケット(3)(3)が、左右方向を向く軸(20)(図3)により
枢着されている。座板取付ブラケット(3)は、ブラケッ
トカバー(5)により覆われている。
【0011】左右の座板取付用ブラケット(3)(3)上に
は、座板(4)が取り付けられる。座板(4)は、座フレー
ム(4a)及び座プレート(4b)と、その上に取り付けたクッ
ション体(4c)、および表皮材(4d)とから構成されてい
る。なお、(6)は、後脚(1a)の上端に取り付けられる肘
掛けを示す。
【0012】このような構成であるので、この椅子は、
図2に実線で示す使用位置から、座体(4)を、想像線に
より示す格納位置まで上方に回動させて、ネスティング
格納することができる。
【0013】図3〜図10は、座板(4)を取り付けるた
めの座板取付用ブラケット(3)とブラケットカバー(5)
とを、さらに詳細に示すものである。
【0014】座板取付用ブラケット(3)は、鋼製で、図
3の右側のものは、前面視L字形をなし、左側のもの
は、前面視で左右逆のL字形をなしている。これらは対
称形をなしているので、このうち右側のものを、図4〜
図6に具体的に示す。
【0015】これらの図に示すように、座板取付用ブラ
ケット(3)は、座フレーム(4a)への取付部である水平片
(7)を有し、この水平片(7)は、複数の取付孔(8)が穿
設されている。
【0016】水平片(7)の一側端から垂直片(9)が立ち
上がっており、その後部の上端には、内方に若干傾斜し
てから上方に立ち上がる取付片(10)が連設されている。
【0017】図3から明らかなように、垂直片(9)は、
座フレーム(4a)の側面に沿うようになっている。取付片
(10)の上端部には、左右方向を向く短管状の筒孔(11)が
設けられている。
【0018】ブラケットカバー(5)は、例えばポリエチ
レンのような合成樹脂材料の成型品であり、図7〜図1
0に示すような前面視ほぼL字形(または左右逆のL字
形)をなし、座板取付用ブラケット(3)を外側から覆う
のものである。
【0019】これは、座板取付用ブラケット(3)の水平
片(7)の外側を覆う水平片(12)と、水平片(12)の一方の
側端から上方に立ち上がり、座板取付用ブラケット(3)
の垂直片(9)の外側を覆う垂直片(13)と、この垂直片(1
3)の一方の端部側に位置し、座板取付用ブラケット(3)
の筒孔(11)に外嵌しうる円筒部(14)とを有する。水平片
(12)における座板取付用ブラケットの取付孔(8)に対応
する位置には、取付孔(16)が穿設されている。
【0020】図9及び図10に示すように、円筒部(14)
は、垂直片(13)から内側に寄った位置にあり、この垂直
片(13)と円筒部(14)との間には、上下方向の通孔(15)が
形成されている。この通孔(15)には、座板取付用ブラケ
ット(3)の取付片(10)を挿通しうるようになっている。
【0021】ブラケットカバー(5)の通孔(15)に座板取
付用ブラケット(3)の取付片(10)を挿入し、筒孔(11)に
円筒部(14)を外嵌し、座板取付用ブラケット(3)の水平
片(7)の下側に、ブラケットカバー(5)の水平片(12)を
当接させ、かつ座板取付用ブラケット(3)の垂直片(9)
の外側に、ブラケットカバー(5)の垂直片(13)を当接さ
せ、脚体(1)の後脚(1a)内側(図1)から挿入した左右方
向の軸(20)(図3)を、筒孔(11)に挿通し、後脚(1a)と背
凭れ(2)の連結部分(1b)に設けた雄ねじ(17)に螺合す
る。
【0022】このように、軸(20)により枢着した左右の
座板取付用ブラケット(及びブラケットカバー(5))の水
平片(7)(及び水平片(12))の取付孔(8)(及び取付孔(1
6))にボルト(18)を挿通し、座板すなわち座フレーム(4
a)の下面に、水平片(7)の内面を当接させて止着する。
【0023】このような構成によれば、図2に示すよう
に、座板(4)を水平位置に倒したとき、金属製の座板取
付用ブラケット(3)が、脚体(1)の上部の水平部分を構
成する金属製の支持部(19)(図1)に当接しても、ブラケ
ットカバー(5)がその間に介在するので、気障りな衝突
音は発生せず、かつ適度の緩衝作用が果たされ、その上
安全性が向上する。また、座板(4)を起立させたブラケ
ットが見える状態でも、ブラケットカバー(5)が存在す
るため、外観がよくなる。
【0024】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、座板を水
平状態に倒す際の安全性が増し、金属同士の衝突音が発
生せず、緩衝作用が生じ、その上、体裁がよくなる。
【0025】請求項2記載の発明によれば、座板取付用
ブラケットとブラケットカバーとは、互いに外れ落ちる
ことがなくなるので、脚体への取り付け、座板の取り付
けが楽になる。
【0026】請求項3記載の発明によれば、ブラケット
カバーが座板取付用ブラケットと一体になって、座板に
取り付けられる。
【0027】請求項4記載の発明によれば、座板に着座
した時にも、適度の緩衝作用を果たさせるという効果を
奏することができる。
【0028】請求項5記載の発明によれば、座板の左右
両脇が確保でき、座板の側面部が、回動時に他部に擦ら
れて傷むようなことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明椅子の一実施形態を分解状態で示す斜視
図である。
【図2】同じく、座板の回動状態を示す側面図である。
【図3】同じく、座板、座板取付用ブラケット、及びブ
ラケットカバーを分解状態で示す斜視図である。
【図4】座板取付用ブラケットの平面図である。
【図5】座板取付用ブラケットの側面図である。
【図6】座板取付用ブラケットの正面図である。
【図7】ブラケットカバーの平面図である。
【図8】ブラケットカバーの側面図である。
【図9】ブラケットカバーの正面図である。
【図10】図8のX−X線に沿う断面図である。
【符号の説明】
(1)脚体 (1a)後脚 (1b)連結部分 (2)背凭れ (3)座板取付用ブラケット (4)座板 (4a)座フレーム (4b)座プレート (4c)クッション体 (4d)表皮材 (5)ブラケットカバー (6)肘掛け (7)水平片 (8)取付孔 (9)垂直片 (10)取付片 (11)筒孔 (12)水平片 (13)垂直片 (14)円筒部 (15)通孔 (16)取付孔 (17)雄ねじ (18)ボルト (19)支持部 (20)軸

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右の後脚の対向面に、左右の座板取付
    用ブラケットの後端部を枢着し、座板を、ほぼ水平状態
    とほぼ垂直状態との間で回動可能とした椅子において、
    前記座板取付用ブラケットを水平片と垂直片とからなる
    前面視ほぼL字形とし、前記水平片上面と座板の下面と
    を当接させるとともに、前記垂直片の後端を上方に延設
    して取付片を形成し、この取付片と前記後脚とを左右方
    向の軸により枢着し、かつ、前記座板取付用ブラケット
    の少なくとも外側面を覆うプラスチック製のブラケット
    カバーを設けたことを特徴とする椅子。
  2. 【請求項2】 ブラケットカバーの後端上部に設けた通
    孔に、座板取付用ブラケットの取付片を挿通し、前記座
    板取付用ブラケットを後脚に枢着した請求項1記載の椅
    子。
  3. 【請求項3】 座板取付用ブラケットの水平片を、ブラ
    ケットカバーとともに座板に固着した請求項1または2
    記載の椅子。
  4. 【請求項4】 ブラケットカバーの裏面と、脚体の支持
    部とを当接させることにより、座板をほぼ水平状態に維
    持させるようにした請求項1〜3のいずれかに記載の椅
    子。
  5. 【請求項5】 座板取付用ブラケットの垂直片の内面
    を、座板の側面に沿わせてなる請求項1〜4のいずれか
    に記載の椅子。
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