JP4260876B2 - 粉砕物製造装置 - Google Patents

粉砕物製造装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4260876B2
JP4260876B2 JP2008534314A JP2008534314A JP4260876B2 JP 4260876 B2 JP4260876 B2 JP 4260876B2 JP 2008534314 A JP2008534314 A JP 2008534314A JP 2008534314 A JP2008534314 A JP 2008534314A JP 4260876 B2 JP4260876 B2 JP 4260876B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
discharge port
raw material
pulverizer
pulverized
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008534314A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2008032655A1 (ja
Inventor
弘 前田
泰治 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
EARTHLINK CO., LTD.
Original Assignee
EARTHLINK CO., LTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by EARTHLINK CO., LTD. filed Critical EARTHLINK CO., LTD.
Application granted granted Critical
Publication of JP4260876B2 publication Critical patent/JP4260876B2/ja
Publication of JPWO2008032655A1 publication Critical patent/JPWO2008032655A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B02CRUSHING, PULVERISING, OR DISINTEGRATING; PREPARATORY TREATMENT OF GRAIN FOR MILLING
    • B02CCRUSHING, PULVERISING, OR DISINTEGRATING IN GENERAL; MILLING GRAIN
    • B02C23/00Auxiliary methods or auxiliary devices or accessories specially adapted for crushing or disintegrating not provided for in preceding groups or not specially adapted to apparatus covered by a single preceding group
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B02CRUSHING, PULVERISING, OR DISINTEGRATING; PREPARATORY TREATMENT OF GRAIN FOR MILLING
    • B02CCRUSHING, PULVERISING, OR DISINTEGRATING IN GENERAL; MILLING GRAIN
    • B02C13/00Disintegrating by mills having rotary beater elements ; Hammer mills
    • B02C13/02Disintegrating by mills having rotary beater elements ; Hammer mills with horizontal rotor shaft
    • B02C13/06Disintegrating by mills having rotary beater elements ; Hammer mills with horizontal rotor shaft with beaters rigidly connected to the rotor
    • B02C13/08Disintegrating by mills having rotary beater elements ; Hammer mills with horizontal rotor shaft with beaters rigidly connected to the rotor and acting as a fan
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B02CRUSHING, PULVERISING, OR DISINTEGRATING; PREPARATORY TREATMENT OF GRAIN FOR MILLING
    • B02CCRUSHING, PULVERISING, OR DISINTEGRATING IN GENERAL; MILLING GRAIN
    • B02C17/00Disintegrating by tumbling mills, i.e. mills having a container charged with the material to be disintegrated with or without special disintegrating members such as pebbles or balls
    • B02C17/16Mills in which a fixed container houses stirring means tumbling the charge
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B02CRUSHING, PULVERISING, OR DISINTEGRATING; PREPARATORY TREATMENT OF GRAIN FOR MILLING
    • B02CCRUSHING, PULVERISING, OR DISINTEGRATING IN GENERAL; MILLING GRAIN
    • B02C17/00Disintegrating by tumbling mills, i.e. mills having a container charged with the material to be disintegrated with or without special disintegrating members such as pebbles or balls
    • B02C17/18Details
    • B02C17/183Feeding or discharging devices
    • B02C17/186Adding fluid, other than for crushing by fluid energy
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B02CRUSHING, PULVERISING, OR DISINTEGRATING; PREPARATORY TREATMENT OF GRAIN FOR MILLING
    • B02CCRUSHING, PULVERISING, OR DISINTEGRATING IN GENERAL; MILLING GRAIN
    • B02C23/00Auxiliary methods or auxiliary devices or accessories specially adapted for crushing or disintegrating not provided for in preceding groups or not specially adapted to apparatus covered by a single preceding group
    • B02C23/18Adding fluid, other than for crushing or disintegrating by fluid energy
    • B02C23/24Passing gas through crushing or disintegrating zone
    • B02C23/28Passing gas through crushing or disintegrating zone gas moving means being integral with, or attached to, crushing or disintegrating element

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Disintegrating Or Milling (AREA)
  • Crushing And Grinding (AREA)
  • Crushing And Pulverization Processes (AREA)
  • Drying Of Solid Materials (AREA)

Description

本発明は、食品、医薬品、化粧品、樹脂、無機物質などの粉砕物を製造する粉砕物製造装置に関する。
従来から、粉砕物は、食品、医薬品、化粧品、その他のあらゆる分野において利用されている。一般に、食品のように、含水率が高く、粘着性のある材料を原料とする場合、粉砕物の製造は、先ず、乾燥機によって原料を十分に乾燥し、次いで、乾燥した原料を粉砕機によって粉砕することで行われる。これは、含水率が高く、粘着性のある材料をそのまま粉砕機に投入すると、その粘性による低い流動性により、粉砕機を詰まらせてしまうからである。
また、乾燥工程と粉砕工程とは別々にバッチ式で行われるため、乾燥機から原料を取り出す作業や、取り出した原料を粉砕機まで搬送する作業、更に、搬送した原料を粉砕機に投入する作業が必要となる。これらの作業は、人手、又は別の装置によって行う必要があるため、粉砕物の製造においては、製造コストの削減が難しいという問題がある。
一方、上記の問題を解決するため、渦流式微粉砕機と気流乾燥機とを備えたシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1のシステムでは、渦流式微粉砕機は粉砕室の入口側に原料を粉砕室内に吸引するためのファンを備えている。また、渦流式微粉砕機の吐出口と気流乾燥機の導入口とは管路によって接続されている。
この構成によれば、原料は、ファンが起こした気流と共に粉砕室に送り込まれ、これと共に粉砕室内を移動するため、水分を含む原料であっても、粉砕片の流動性が確保され、粉砕機の詰まりは抑制される。また、粉砕後の原料(粉砕片)は、ファンが起こした気流と共に、管路を介して気流乾燥器に送り込まれ、そこで加熱空気と接触する。このように特許文献1のシステムでは、粉砕工程と乾燥工程とが連続して行われ、製造コストの削減が図られる。
特開2005−333955号公報
しかしながら、特許文献1に開示のシステムによって粉砕物を製造する場合であっても、上述したように乾燥工程の実施前に粉砕工程が実施されるため、対象とできる原料の含水率には限度がある。特許文献1に開示のシステムでは、それに開示にされている含水率が28%〜34%の米を原料として用いる場合は問題ないが、含水率がこれより高い材料、例えば、生魚、海草、オカラ、野菜等の含水率が高い材料を原料として用いるのは困難である。
一方、特許文献1に開示のシステムからは、気流乾燥機の排出口と渦流式微粉砕機の吸引口とを管路で接続し、乾燥工程の後に粉砕工程が実施されるようにしたシステムも考えられる。このシステムによれば、原料の乾燥後に、原料の粉砕が行われる。
しかしながら、気流乾燥機は、原料を加熱空気と一緒に気流乾燥機の本体内部を通過させることによって乾燥を行うため、含水率の高い原料を十分に乾燥させるためには、本体の全長を長くする必要がある。よって、このようなシステムを採用した場合は、装置の大型化により、製造コストの上昇を招いてしまう。
本発明の目的は、上記問題を解消し、含水率が高く、粘着性のある材料を粉砕物の原料として用いた場合であっても、製造コストの抑制を図りつつ、且つ、原料に対して十分な乾燥を行って粉砕物を製造し得る粉砕物製造装置を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明における粉砕物製造装置は、原料を粉砕する粉砕機と、容器と、前記容器内に加熱された空気を供給する加熱空気供給機とを備え、前記容器は、その内部と連通する、第1の導入口及び第2の導入口と第1の排出口及び第2の排出口とを備え、前記加熱空気供給機は、前記第2の導入口を介して、前記容器内に前記空気を供給し、前記粉砕機は、送風機能を備え、前記送風機能によって、吸引口から流体と共に前記原料を吸引し、且つ、粉砕した前記原料を前記流体と共に吐出口から送り出し、前記容器の前記第1の導入口と前記粉砕機の前記吐出口、及び前記容器の前記第1の排出口と前記粉砕機の前記吸引口は、それぞれ管路によって接続されていることを特徴とする。
以上のように、本発明の粉砕物製造装置においては、循環路が設けられており、原料は、粉砕機が発生させた気流と加熱空気供給機からの空気(加熱空気)とによってこの循環路を循環する。このとき、原料は、何度も粉砕されて表面積を拡大させるため、原料に含まれる水分は急速に蒸発を開始する。よって、本発明の粉砕物製造装置によれば、原料の含水率が高い場合であっても、それを確実に効率良く乾燥できる。また、このとき、乾燥のための加熱空気も循環路を循環するため、本発明の粉砕物製造装置によれば、エネルギー効率の向上が図られ、これによる製造コストの抑制も図られる。
図1は、本発明の実施の形態1における粉砕物製造装置の全体構成を概略的に示す構成図である。 図2は、図1に示した粉砕機を示す図であり、図2(a)は断面図、図2(b)は外観を示す斜視図、図2(c)はケーシングの内部を示す斜視図である。 図3は、図1に示した容器の構造を具体的に示す断面図である。 図4は、図3中の切断線A−A’に沿って切断して得られた容器の断面図である。 図5は、図3中の切断線B−B’に沿って切断して得られた容器の断面図である。 図6は、図3中に示されたプレート部材を示す斜視図である。 図7は、本発明の実施の形態2における粉砕物製造装置の全体構成を概略的に示す構成図である。 図8は、図7に示した容器の構造を具体的に示す断面図である。 図9は、図8中の切断線C−C’に沿って切断して得られた容器の第1の導入口付近の断面図である。 図10は、図8中の切断線D−D’に沿って切断して得られた容器の第2の導入口付近の断面図である。 図11は、図8中の切断線E−E’に沿って切断して得られた容器の第1の排出口付近の断面図である。 図12は、図8に示した容器を構成する筒体の一部分を拡大して示す断面図である。 図13は、本発明の実施の形態2において用いることができる容器の他の例を示す断面図である。 図14は、本発明の実施の形態3における粉砕物製造装置で用いられる容器の具体的構成を示す断面図である。 図15は、図14中に示されたプレート部材を示す図であり、図15(a)は斜視図、図15(b)は上面図である。 図16は、本発明の実施の形態4における粉砕物製造装置の全体構成を概略的に示す構成図である。 図17は、本発明の実施の形態4における粉砕物製造装置の他の例の全体構成を概略的に示す構成図である。 図18は、本発明の実施の形態5における粉砕物製造装置の全体構成を概略的に示す構成図である。
符号の説明
1 粉砕物製造装置
2 粉砕機
3 容器
3a 容器の内壁面
4 加熱空気供給機
5 空気加熱装置
6 送風機
7、8 管路
9 原料供給機
10 第1の導入口
11a、11b 第2の導入口
12 第1の排出口
13 第2の排出口
14 採集装置
15 サイクロン分離器
16 送風機
17 最終製品(粉砕物)
18、19 バルブ
20 ケーシング
21 羽根車
22 吸引口
23 吐出口
24 スクリーン
24a 微細孔
25 電動機
30 プレート部材
31 本体部材
31a 開口部
31b 貫通孔
32 整流部材
33 支持部材
34 ステー
35 旋回流
36 プレート部材
37 突起部
37a 先端部分
37b 胴体部分
38 貫通孔
39 環状の流路
40 容器
41 第1の導入口
42a、42b、42c 第2の導入口
43 第1の排出口
44 第2の排出口
45 原料供給口
46 スクリーン
46a 貫通孔
47 整流板
48 旋回流
49 仕切り板
50 粉砕物製造装置
51 原料の軌道
52 環状の部材
53 開口部
54 傾斜面
55 ノズル
60 粉砕物製造装置
61 容器
61a 内壁面
62 吸引管
63 旋回流(下降旋回流)
70 粉砕物製造装置
71 容器
72 粉砕機
73、74 管路
75 第3の排出口
76 第3の導入口
本発明における粉砕物製造装置は、原料を粉砕する粉砕機と、容器と、前記容器内に加熱された空気を供給する加熱空気供給機とを備え、前記容器は、その内部と連通する、第1の導入口及び第2の導入口と第1の排出口及び第2の排出口とを備え、前記加熱空気供給機は、前記第2の導入口を介して、前記容器内に前記空気を供給し、前記粉砕機は、送風機能を備え、前記送風機能によって、吸引口から流体と共に前記原料を吸引し、且つ、粉砕した前記原料を前記流体と共に吐出口から送り出し、前記容器の前記第1の導入口と前記粉砕機の前記吐出口、及び前記容器の前記第1の排出口と前記粉砕機の前記吸引口は、それぞれ管路によって接続されていることを特徴とする。
上記特徴により、本発明の粉砕物製造装置は、原料の含水率が高い場合であっても、大型の乾燥装置を用いることなく、原料を十分に乾燥させることができる。また、粉砕され、そして水分が除去されて、小さく軽くなった材料(粉砕物)は、第2の排出口から装置の外部へと排出され、その後、回収される。更に、本発明の粉砕製造装置は、循環によって原料を何度も粉砕できるので、それを粉末状とすることもできる。
上記本発明における粉砕物製造装置においては、前記粉砕機が、吸引口と吐出口とが設けられたケーシングと、前記ケーシング内に配置され、且つ前記吸引口から流体を吸引して前記吐出口へと送り出す羽根車と、多数の微細孔を有し、且つ前記流体と衝突するように配置されたスクリーンとを備えているのが好ましい。
上記本発明における粉砕物製造装置は、前記容器が、筒状を呈し、且つ、筒の長手方向を鉛直方向に平行にした状態での設置が可能となるように形成され、前記容器が前記筒の長手方向を鉛直方向に平行にした状態で設置されたときに、前記第2の排出口が、前記第1の排出口の上方に設けられ、前記第2の導入口が、前記空気が下方から上方へと前記容器の内部を流れるように設けられ、前記第1の導入口が、それから前記容器の内部に導入された前記流体が前記容器の内壁面に沿って旋回するように設けられ、前記第1の排出口が、旋回する前記流体の接線方向に沿って設けられている態様(第1の態様)とすることができる。
上記第1の態様とすれば、粉砕機の送風機能によって、容器内部に、確実に旋回流を発生させることができる。また、乾燥及び粉砕が十分な材料と、不十分な材料とでは、旋回によって受ける遠心力が相違し、両者は分離されるが、上記第1の態様によれば、このことを利用して、乾燥及び粉砕が十分な材料のみを容易に回収することができる。
上記第1の態様においては、前記容器の内部の前記第2の導入口の上方に、前記容器の内部を塞ぐようにしてプレート部材が配置され、前記プレート部材は、中心に開口部が設けられ、且つ、前記開口部の周辺に複数の貫通孔が設けられた本体部材と、前記開口部の上方に配置され、且つ、前記開口部を通過した前記空気を前記容器の内壁面に向かわせる整流部材とを備えているのが好ましい。
このようなプレート部材を配置すると、重い原料(粉砕物を含む)はプレート上に落下する。更に、容器の下方から送られてきた加熱空気の一部は、整流部材に衝突して方向を変え、内壁面に向かって放射状に進行し、プレート上に既に落下している原料や、プレートに向かって落下してきた原料に衝突する。この結果、落下している原料又は落下してきた原料は分塊され、飛散して、乾燥及び粉砕されるため、原料損失の抑制、乾燥の効率化が図られる。
また、上記第1の態様においては、前記容器の内部の前記第2の導入口の上方に、前記容器の内部を塞ぐようにしてプレート部材が配置され、前記プレート部材は、中央部分に設けられ、且つ、上方に向かって突き出した突起部と、前記突起部の周辺部分に設けられた複数の貫通孔とを備え、前記突起部は、先端が円錐状となり、且つ、突き出し方向に垂直な断面の外形が円形状となるように形成されているのも好ましい。この場合は、容器内部での旋回流の発生を確実なものとすることができる。
更に、上記の場合においては、前記第2の排出口が、前記容器の最上部に設けられ、前記第2の排出口と前記プレート部材との間の位置に、前記容器の内壁面に沿って環状の部材が設けられ、前記第1の排出口が、前記環状の部材の下方に設けられているのも好ましい。この場合は、製品段階に達していない粉砕物を確実に粉砕機へと送ることができ、製品段階に至った粉砕物のみを取り出す機能(分級機能)の向上を図ることができる。
また、突起部を備えたプレート部材と環状の部材とを設ける場合は、前記第2の排出口が、前記容器の最上部に設けられ、前記容器の内部に、前記第2の排出口に連通し、且つ、下方へと延びる吸引管が設けられ、前記第2の排出口と前記プレート部材との間の位置に、前記容器の内壁面に沿って環状の部材が設けられ、前記第1の排出口が、前記プレート部材と前記環状の部材との間に設けられ、前記第1の導入口が、前記第1の排出口の上方であって、前記第2の排出口と前記環状の部材との間に設けられているのも好ましい。この場合は、更に分級機能の向上が図られる。また、容器内部の下部を上部よりも高温とできるため、熱処理が必要な原料を粉砕する場合に有効となる。
更に、突起部を備えたプレート部材と環状の部材とを設ける場合は、本発明における粉砕物製造装置に、前記粉砕機とは別の第2の粉砕機が備えられ、前記容器が、更に、前記環状の部材の下方に、第3の導入口及び第3の排出口を備え、前記容器の前記第3の導入口と前記第2の粉砕機の前記吐出口、及び前記容器の前記第3の排出口と前記第2の粉砕機の前記吸引口は、それぞれ管路によって接続され、前記第3の排出口は、前記第1の排出口の下方に設けられ、前記第3の導入口は、前記第3の排出口の下方であって、前記プレート部材の突起部の側面に対向する位置に設けられているのが好ましい。この場合は、2段階の粉砕が行われるため、更に細かな粉砕物の製造が可能となる。
また、上記本発明における粉砕物製造装置は、前記容器が、筒状を呈し、且つ、筒の長手方向を水平方向に平行にした状態での設置が可能となるように形成され、前記原料は、前記容器が筒の長手方向を水平方向に平行にした状態で設置されたときに前記容器の一方側の端部となる部分から、前記容器の内部に供給され、前記第2の排出口が、前記第1の排出口よりも前記容器の中心軸に近い位置に設けられ、前記第1の導入口が、それから前記容器の内部に導入された前記流体が前記容器の内壁面に沿って旋回するように設けられ、前記第1の排出口が、旋回する前記流体の接線方向に沿って設けられている態様(第2の態様)とすることもできる。
上記第2の態様とした場合も、第1の態様と同様に、容器内部に旋回流を発生させることができる。よって、上記第2の態様とした場合も、第1の態様で述べた効果を得ることができる。
また、上記第2の態様においては、前記容器の内部に、前記容器の内壁面の全部又は一部と対向するように、複数の貫通孔を備えた第2のスクリーンが配置され、前記第2のスクリーンは、前記複数の貫通孔毎に、前記複数の貫通孔を通過した気体の流れ方向を前記第2のスクリーンの面方向に沿った方向に変える整流板を備え、前記第2の導入口は、前記容器の内壁面と前記第2のスクリーンとの間に前記空気が供給されるように、前記容器の側面に形成されているのが好ましい。この場合は、容器の内部における旋回流の発生を効率良く行うことができる。また、この場合においては、前記第1の導入口は、それから前記容器の内部に導入された前記流体が、前記スクリーンの面に沿って旋回するように設けられているのが良い。
更に、上記本発明における粉砕物製造装置においては、前記第2の排出口が、粉砕物を採集するための採集装置に接続されている態様とするのが良い。
本発明は、その他の態様として、粉砕物の製造方法を提供する。本発明の粉砕物の製造方法は、原料を粉砕する粉砕機の吸引口及び吐出口と容器の排出口及び導入口とがそれぞれ管路によって接続されることにより形成される流体の循環系に前記粉砕機と前記容器とを循環する加熱空気の循環気流を形成し、前記容器内に加熱空気の旋回流を形成すること、水分を含有する原料を前記循環系に導入し、前記循環系内の乾燥状態が進んだ前記原料及び/又はその粉砕物と混合して混合物とすること、前記循環気流により前記混合物を前記循環系に循環させること、前記粉砕機において前記混合物を粉砕及び乾燥すること、及び、前記容器内において前記混合物を前記旋回流の遠心力及び前記循環気流により分級及び乾燥し、前記分級により所定の大きさの乾燥した粉砕物を回収し、その他の前記混合物を前記循環系に循環させることを含む。
本発明の粉砕物の製造方法において、「乾燥状態が進んだ」とは、例えば、水分含有量(重量比)が導入される水分を含有する原料よりも少ないことをいう。本発明の粉砕物の製造方法では、連続及び断続的に原料の導入が可能であるから、好ましくは、前記循環系には乾燥状態が進んだ原料及び/又はその粉砕物が存在することとなる。また、本発明において「混合物」は、前記原料及び粉砕物を含み、さらに、乾燥状態の差に起因する付着や衝突などにより原料同士、粉砕物同士、又は原料と粉砕物とが一体化したものを含みうる。
本発明の粉砕物の製造方法は、本発明の粉砕物製造装置などの装置を用いて行うことができ、その実施形態は、後述する本発明の粉砕物製造装置の実施の形態において説明される。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1における粉砕物製造装置について、図1〜図6を参照しながら説明する。最初に、本実施の形態1における粉砕物製造装置の全体構成について図1を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態1における粉砕物製造装置の全体構成を概略的に示す構成図である。
図1に示すように、粉砕物製造装置1は、原料を粉砕する粉砕機2と、容器3と、容器3内に加熱された空気(加熱空気)を供給する加熱空気供給機4とを備えている。容器3は、第1の導入口10と、第2の導入口11a及び11bと、第1の排出口12と、第2の排出口13とを備えている。これら導入口及び排出口は、全て、容器3の内部と連通している。加熱空気供給機4は、第2の導入口11a及び11bを介して、容器3内に、原料乾燥用の加熱空気を供給する。
粉砕機2は、原料を粉砕する機能に加えて、送風機能を備えている。本実施の形態1では、粉砕機2は、羽根車21(図2参照)、スクリーン24(図2参照)、及びケーシング20を備えている。また、ケーシング20には吸引口22と吐出口23とが設けられている(図2参照)。更に、粉砕機2の吸引口22と第1の排出口12とは、管路7によって接続され、粉砕機2の吐出口23と第1の導入口10とは、管路8によって接続されている。粉砕物製造装置においては、粉砕機2、容器3、管路7及び8により、流体が循環する循環路が形成されている。
また、本実施の形態1では、加熱空気供給機4は、送風機6と、空気加熱装置5とを備えている。送風機6は、図1の例では、ターボ式送風機であるが、これに限定されず、容積式送風機であっても良い。また、空気加熱装置5は、送風機6から送られてきた空気を加熱する機能を備えたものであれば良い。例えば、空気加熱装置5としては、電気ヒータ、可燃ガスや灯油等を燃料として用いるバーナ、蒸気ヒータ等が挙げられる。なお、空気加熱装置5は、加熱温度を調整する機能を備えているのが好ましい。
また、第2の排出口13は、最終製品となる粉砕物を採集するのに用いられ、第1の排出口12の上方に設けられている。最終製品となる粉砕物は、最終製品に至っていない粉砕物よりも軽く、上昇しやすいからである。本実施の形態1では、第2の排出口13は、容器3が設置されたときに容器の最上部となる部分に設けられている。また、第2の排出口13は、第1の排出口12よりも容器3の中心軸に近い位置に設けられている。これは、後述する旋回流35から原料(粉砕物)が受ける遠心力は、原料が乾燥及び粉砕を繰り返し受けて製品段階に近づく程小さくなり、その結果、製品段階に至った原料(粉砕物)は、容器3内の中心近くを旋回するからである。
また、第2の排出口13は、最終製品となる粉砕物を採集する採集装置14に接続されている。採集装置14は、サイクロン分離器15と、排気用の送風機16とを備えている。但し、採集装置14は、図1の例に限定されるものではなく、例えば、サイクロン分離器15の代わりに、電気集塵装置や、バグフィルタに代表される濾過集塵装置を用いても良い。なお、17は、最終製品となる粉砕物を示している。送風機16も、送風機6と同様に、ターボ式送風機及び容積式送風機のいずれであっても良い。また、本実施の形態1における粉砕物製造装置は、送風機16及び送風機6のうちいずれか一方のみを備える態様であっても良い。
本実施の形態1においては、粉砕物を製造するための原料は、原料供給機9によって、容器3内に直接供給されている。原料供給位置は、容器の側面における容器上部よりも容器下部に近い位置に設定されている。また、後述の図5に示すように、原料供給位置は、第1の導入口10から導入される流体の上流に近づくようにも設定されている。なお、原料の供給位置は、特に限定されるものではない。原料の供給は、管路7及び8のいずれにおいて行っても良いし、容器3において行っても良い。
次に、図1に示した粉砕機について図2を用いて具体的に説明する。図2は、図1に示した粉砕機を示す図であり、図2(a)は断面図、図2(b)は外観を示す斜視図、図2(c)はケーシングの内部を示す斜視図である。図2(a)〜図2(c)に示すように、粉砕機2は、吸引口22と吐出口23とが設けられたケーシング20と、ケーシング20内に配置された羽根車21と、スクリーン24とを備えている。
図2(a)に示すように、羽根車21は、吸引口22から流体を吸引して吐出口23へと送り出している。本実施の形態1では、羽根車21の軸は、それを駆動する電動機25の軸に連結されている。よって、吐出口23からは高速(例えば、15m/s〜30m/s)の気流が吐き出される。羽根車21においては、羽の枚数や、取り付け角度も特に限定されるものではない。
スクリーン24は、多数の微細孔24aを備えた部材である。また、スクリーン24は、ケーシング20内を流れる流体と衝突するように配置されている。本実施の形態1では、スクリーン24は、ステンレス等の金属性であり、筒状に形成されている。また、スクリーン24は、羽根車21の軸に対して同心円となるように配置され、羽根車21によって送られた流体は、必ず、スクリーン24の微細孔24aを通過しなければ、吐出口23に到達できないようになっている。
このような構成により、原料供給機9(図1参照)から供給された原料は、羽根車21を回転させると、羽根車21によって生じた風力により、後述するように容器3内を旋回しながら上昇する。更に、原料は、羽根車21によって生じた風力により、管路7(図1参照)を経て、空気と共に吸引口22からケーシング20内に吸引される。そして、原料は、スクリーン24の微細孔24aの内壁との衝突、スクリーン24で囲まれた空間内での羽根車21による打撃、原料同士での衝突によって、粉砕される。更に、原料は、羽根車21の回転により、スクリーン24に沿って旋回すると共に、これによって削られる。
また、図1に示したように、粉砕機2は、容器3と共に循環路を構成しているため、既に粉砕が行われた原料(粉砕物)は、再度、粉砕機2に吸引される。この場合、粉砕物は、再度、スクリーン24や羽根車21に衝突したり、原料同士で衝突したりする。よって、粉砕物は、再度の粉砕工程の実施により、更に粉砕され、より小さくなる。
また、粉砕される度に原料の表面積は拡大し、周囲の空気との接触面積が増加する。更に、粉砕機において発生した熱は、気体(流体)に伝熱され、気体の温度を上昇させる。この二つの作用により、原料においては、粉砕が行われると同時に急速に乾燥も進行する。つまり、原料の乾燥は、粉砕機2においても行われ、粉砕機2は乾燥機としての役目も果たしている。但し、粉砕機が発生した熱量だけでは、乾燥(水分除去)は不十分なため、足りない分の熱量が、加熱空気供給機4から供給される。
なお、図2の例では、粉砕機2は、吸引口22が水平方向を向くように配置されているが、本実施の形態はこれに限定されるものではない。粉砕機2は、吸引口22が垂直方向上側を向くように配置されていても良い。この場合は、電動機25はケーシング20の下側に配置されることとなる。
次に、図1に示した容器3について図3〜図6を用いて具体的に説明する。図3は、図1に示した容器の構造を具体的に示す断面図である。図4は、図3中の切断線A−A’に沿って切断して得られた容器の断面図である。図5は、図3中の切断線B−B’に沿って切断して得られた容器の断面図である。図6は、図3中に示されたプレート部材を示す斜視図である。
図3に示すように、本実施の形態1においては、容器3は、筒状を呈している。また、容器3は、筒の長手方向を鉛直方向に平行にした状態で設置され、このような設置が可能となるように形成されている。図3の例では、容器3は、断面が円形となる円筒状を呈している。これは、後述する旋回流35の発生を容易にするためである。
第1の導入口10は、それから容器の内部に導入された流体(即ち、粉砕物を含んだ空気)が、容器3の内壁面に沿って旋回するように設けられている。具体的には、図5に示すように、第1の導入口10は、容器3の断面の接線方向に沿って流体が容器3内に導入されるように、容器3の側面に形成されている。よって、粉砕機2(図1参照)から吐出された流体は、容器3の内壁面に沿って旋回する。
第2の導入口は、容器3が設置されたときに容器3の最下部となる部分と、容器3の側面との2箇所に設けられている(第2の導入口11a及び11b)。第2の導入口11aからは、下方から上方に向かう加熱空気が容器3内に供給される。
また、図5に示すように、本実施の形態1では、第2の導入口11bは、容器3の断面の接線方向に沿って加熱空気が供給されるように、容器3の側面に形成されている。第2の導入口11bから供給された加熱空気も、第1の導入口10から供給された流体と同様に、容器3の内壁面に沿って旋回する。
更に、図4に示すように、第1の排出口12も、第1の導入口10及び第2の導入口11bと同様に、容器3の断面の接線方向(旋回流35の接線方向)に沿って形成されている。よって、容器内の気体は、図4に示すように、容器3の内壁に沿って旋回しながら、第1の排出口12へと吸い込まれて行く。また、第1の排出口12は、第1の導入口10、第2の導入口11a及び11bよりも上方に設けられている。
このように、本実施の形態1では、第1の導入口10からの接線方向への流体の吐出と、第2の導入口11bからの接線方向への加熱空気の供給と、第1の排出口12からの接線方向への流体の吸い吸い込みとで、容器3内に旋回流35が生成されている。
また、第2の導入口11aからの下方から上方へ向けての加熱空気の供給と、第1の排出口12による容器3の上部での吸い込みとで、容器3内に上昇流も生成されている。そして、上記の旋回流35は、容器3内で、この上昇流と合流し、容器3の内部を旋回しながら上昇する。なお、本実施の形態1では、第2の導入口として、容器の最下部のみに第2の導入口11aのみが設けられていても良い。
また、原料は、容器3内において旋回流35の旋回による遠心力を受けるが、このとき、質量が大きいものほど、即ち、粉砕及び乾燥が十分でないものほど、大きな遠心力を受け、容器3の内壁面に近いところを旋回する。上述したように、本実施の形態1では、第1の排出口12は、容器3の断面の接線方向に沿って形成されている。このため、本実施の形態1は、大きな遠心力を受ける原料を、効率良く、再度、粉砕機2に導くことができる。再び粉砕機2に導かれた原料は、そこで粉砕され、高速の気流に乗って再び管路8を通って容器3内に送られる。
また、図1において説明したように、粉砕及び乾燥が十分な、製品段階に至った粉砕物は、旋回流35からの遠心力をあまり受けず、容器3の中心近くを進むため、第2の排出口13を通り、採集装置14(図1参照)に採集される。
第2の導入口11aの上流に取り付けられたバルブ18(図1参照)と、第2の導入口11bの上流に取り付けられたバルブ19(図1参照)とによって、第2の導入口11aから流入する加熱空気と第2の導入口11bから流入する加熱空気との比率が調整される。なお、加熱空気の全体の供給量は、加熱空気供給機4に設けられたダンパー(図示せず)によって調整されている。
また、本実施の形態1においては、図3に示すように、容器3の内部の第2の導入口11aの上方に、容器3の内部を塞ぐようにして、プレート部材30が設置されている。プレート部材30は、図6に示すように、本体部材31と、整流部材32とを備えている。本体部材31は、中心に開口部31aが設けられたプレートであり、本体部材31の開口部31aの周辺に、複数の貫通孔31bを備えている。更に、プレート部材30は、クロス状のステー34によって設置されている。ステー34は、図3においては図示していないが、容器3の内壁面3aに取り付けられている。
また、整流部材32は、開口部31aの上方に配置され、開口部31aを通過した加熱空気の一部を容器3の内壁面へと向かわせる。具体的には、整流部材32は、傘状の形状を備え、傘の部分に貫通孔32aを備えている。また、整流部材32は、支持部材33によって、開口部31aの上方で保持されている。
ところで、プレート部材30が設置されていない場合に、旋回流35による上昇が困難な程に重い(含水率が高い)原料が容器3の内部に供給された場合を検討する。この場合、重い原料は、容器3の下部や下部の近くで、上昇することなく流動する。そして、加熱空気との接触によって、徐々に分塊され、乾燥される。乾燥が進み、旋回流35によって上昇できるほど軽くなると、容器内部を上昇する。
また、プレート部材30が配置されている場合も、重い原料は上昇できず、プレート部材30の上や、その近くで上昇することなく流動する。但し、この場合は、開口部31aを通過した加熱空気の一部が、傘状の整流部材32に衝突して方向を変え、内壁面に向かって放射状に進行する。そしてこの放射状に進行する加熱空気は、既にプレート部材30の上に落下した原料、又はプレート部材30の上で上昇することなく流動している原料に衝突する。
このため、プレート部材30を配置した場合、旋回流35によって上昇できない重い原料は、プレート部材30を配置していない場合に比べて、短時間で分塊され、そして乾燥される。よって、プレート部材30を配置した場合は、配置していない場合に比べて、乾燥効率の向上を図ることができる。また、プレート部材30を配置することにより、一部の原料が、加熱空気との接触が少ないために、容器3の隅に付着してしまうのが抑制される。
本実施の形態1では、プレート部材30は、図3及び図5に示すように(図5においては外形のみが破線によって示されている)、その外縁と容器3の内壁面3aとの間に隙間が生じるように形成されている。これは、隙間が設けられていないと、容器3の内壁面3aとプレート部材の上面との間に原料が堆積・付着し易くなるからである。本実施の形態1では、第2の導入口11aからの加熱空気が、この隙間を下方から上方に向けて通過するため、上記のような原料の堆積及び付着が防止される。
また、本実施の形態1において、容器3は、図3〜図6に示す例に限定されるものではない。図3〜図6の例では、容器3は、端部を除き、半径が一定の円筒状を呈しているが、例えば、上方ほど半径が大きな円錐状を呈していても良い。この例によれば、上方ほど断面積が増大し、旋回流35の上昇速度は遅くなる。そして、粉砕及び乾燥が不十分な重い粉砕物ほど上昇しにくくなり、長く旋回することとなる。このため、この態様によれば、製品となる粉砕物と、粉砕及び乾燥が不十分な重い粉砕物との分離を容易なものとすることができる。
なお、容器3を縦置きする場合は、図3に示したように、容器3の下方側の端部は先細りとなるように形成されているのが好ましい。装置の稼動を停止した後に、採集装置14によって回収されずに、容器3に残った製品段階の粉砕物の回収を容易にするためである。
ここで、予め、原料の粉砕物が容器3内に投入されている場合に、原料供給機9から原料が投入されたときの、容器3内の状態について説明する。この場合、原料供給機9から容器3の内部に新たに投入された原料は、先ず、第1の導入口10から高速気流と共に吐き出された粉砕物(既に投入されている原料の粉砕物)と衝突する。そして、この衝突により、新たに投入された原料は分塊される。また、衝突した粉砕物の一部は、新たに投入された原料にめり込んだり、付着したりして、これと一つになる。そして、一つになった粉砕物は、新たに投入された原料よりも含水率が低いため、これから水分を吸収する(固体間水分移動)。
但し、粉砕物は、新たに投入された原料と一つになったまま、加熱空気に曝され、両者は、容器3内を旋回流動するにつれて乾燥する。そして、乾燥が進むと、原料と一つになっていた粉砕物は、原料から剥がれ、小さな粒子に戻る。このとき、粉砕物は、水分量に対して表面積が非常に大きい状態となるため、急速に乾燥する。この乾燥した粉砕物が、それよりも含水率が高い原料と再度一つになった場合は、上記の剥離、急速乾燥が繰り返される。
このように、粉砕物が循環しているところに、乾燥していない新たな原料を投入すると、粉砕物と新たな原料との一体化、乾燥、剥離、粉砕物の急速乾燥といったことが起きる。この結果、粉砕物が全く循環していないところに、原料を投入した場合よりも、投入した原料の乾燥の促進を図ることができる。よって、本実施の形態1においては、原料自体又はその粉砕物を予め容器3内に供給しておき、その後、含水率の高い原料を容器3内に投入するようにするのが好ましい。
また、本実施の形態1の粉砕物製造装置では、粉砕物の乾燥は、上述したように、粉砕機2の内部においても行われている。また、原料は、気流にのって、容器3、管路7、粉砕機2、管路8を順次通過するため、管路7及び管路8を通過する際においても、気流によって分塊され、これによる乾燥が進行する。このように、本実施の形態1によれば、循環経路において、常に原料の乾燥を図ることができるため、従来の装置では粉砕化が殆ど困難であった含水率の高い材料に対しても、十分な乾燥を行いながら粉砕化を実行できる。また、本実施の形態1における粉砕物製造装置を用いれば、従来の乾燥と粉砕とをバッチ式で行う場合と異なり、搬送作業等は必要なく、更に、乾燥装置の大型化も必要ないため、製造コストの上昇も抑制できる。
また、本実施の形態1において、粉砕及び乾燥の対象となる原料は、特に限定されるものではない。本実施の形態1では、含水率が高く(例えば含水率が70%以上)、粘着性のある材料であっても良い。本実施の形態1における粉砕物製造装置は、幅広い範囲の原料に対して適用可能である。原料の例としては、有機物質、無機物質、植物由来原料、動物由来原料等が挙げられる。更に、具体的には、原料としては、医薬品、木材、竹材、樹脂、エラストマー類、コラーゲン、ゼラチン、穀物、豆類、野菜、果実、汚泥等が挙げられる。また、供給される原料は、一種類のみであっても良いし、二種類以上であっても良い。
ところで、図1に示すように、加熱空気供給機4から供給される加熱空気の温度をT1[℃]、加熱空気の流量をV1(=V11+V12)[Nm3/s]、第1の排出口12に入って再度粉砕工程に送られる流体の温度をT2[℃]、その流量をV2[Nm3/s]とする。このとき、容器3の下部における気体の温度T3[℃]は、下記式(1)によって近似的に算出することができる。なお、V11は導入口11aを通る加熱空気の流量[Nm3/s]を示し、V12は導入口11bを通る加熱空気の流量[Nm3/s]を示す。また、第2の排出口13から排出される流体の温度も略T2[℃]となる。
(数1)
3=(T1×V1+T2×V2)/(V1+V2)・・・・・(1)
また、加熱空気は、容器3の下部から上部に向けて上昇するにつれて、原料に接触し、低下する。よって、温度T3は、第2の排出口13から排出されるときの原料の温度に影響を与える数値であり、T3の値を適切な値に設定することは、原料の品質変化の抑制の点から重要である。このため、本実施の形態1では、T3の値が適切な値となるように、T1、V1、T2、V2の値が適宜設定される。V1は、上述した加熱空気供給機4に設けられたダンパー(図示せず)によって調整できる。V2は粉砕機2の羽根車21(図2参照)の回転数によって簡単に制御できる。T1及びT2は空気加熱装置5の温度調整によって調整できる。
以下に、容器3の下部における気体の温度T3[℃]について、具体例を挙げて説明する。加熱空気の温度T1が200[℃]、第1の排出口12に入って再度粉砕工程に送られる流体の温度T2が65[℃]、V2とV1との比が2:1である場合について検討する。この場合、粉砕機2が送り出す流体の流量は、加熱空気供給機4が送り出す加熱空気の流量の2倍となる。T3は以下の値となる。
3=(200×1+65×2)/(1+2)=110℃
このように、加熱空気に大きな熱エネルギーを与えて、それを高温とした場合であっても、原料(粉砕物を含む)が接触する空気の温度は、循環する流体によって低下する。また、実際には、加熱空気に与えられた熱エネルギーは、原料中の水分の気化熱としても消費され、このことによっても、原料が接触する空気の温度は低下する。このため、本実施の形態1によれば、原料の品質変化の抑制を図ることができる。
また、本実施の形態1において、原料が粉砕物製造装置の内部を循環する回数(循環回数)は、特に限定されるものではない。循環回数は、管路7及び8を通る流体の流量と第2の排出口13を通る流体の流量との比(流量比)や、第2の排出口13付近の粉砕物の流体に対する割合と第1の排出口12付近の粉砕物の流体に対する割合との比(粉砕物の割合の比)に応じて変動する。また、循環回数が多くなるほど、粉砕物の大きさは小さくなっていく。
具体的には、上記の流量比が2、粉砕物の割合の比が3である場合は、原料の循環回数は約6となる。なお、流量比や粉砕物の割合の比は、加熱空気の流量、スクリーン24の微細孔24aの大きさ、及び羽根車21の回転数、原料の投入量等に応じて変動する。また、これらのパラメータを適宜設定し、流量比や粉砕物の割合の比を変えることにより、最終製品段階の粉砕物の大きさを任意の値に設定できる。
ここで、実施の形態1における粉砕物製造装置によって得られた粉砕物について、具体的に説明する。表1は、原料と、実施の形態1における粉砕物製造装置によって得られた粉砕物とを示している。なお、表1において、「生バジル」は、加工していないバジルの葉を示しており、そのサイズは全長と全幅とで表されている(全長×全幅)。酒カスは、プレート状に成形されており、そのサイズは、プレートの一辺の長さと厚み(カッコ内に記載)とで表されている。
Figure 0004260876
上記表1から分かるように、実施の形態1における粉砕物製造装置によれば、含水率が高く、粘着性のある材料であっても、確実に乾燥及び粉砕でき、乾燥した粉末にすることができる。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2における粉砕物製造装置について、図7〜図12を参照しながら説明する。最初に、本実施の形態2における粉砕物製造装置の全体構成について図7を用いて説明する。図7は、本発明の実施の形態2における粉砕物製造装置の全体構成を概略的に示す構成図である。
図7に示すように、本実施の形態2における粉砕物製造装置50は、容器40の構造において、実施の形態1における粉砕物製造装置と異なっている。これ以外の点については、本実施の形態2における粉砕物製造装置50は、実施の形態1における粉砕物製造装置1と同様に構成されている。
容器40は、図1及び図3に示した容器3と同様に、断面が円形の筒状を呈している。容器40も、第1の導入口41、第2の導入口42a〜42c、第1の排出口43、及び第2の排出口44を備えている。但し、本実施の形態2においては、容器40は、筒の長手方向を水平方向に平行にした状態で設置され、このような水平方向の設置が可能となるように形成されている。
次に、図7に示した容器40について図8〜図12を用いて具体的に説明する。図8は、図7に示した容器の構造を具体的に示す断面図である。図9は、図8中の切断線C−C’に沿って切断して得られた容器の第1の導入口付近の断面図である。図10は、図8中の切断線D−D’に沿って切断して得られた容器の第2の導入口付近の断面図である。図11は、図8中の切断線E−E’に沿って切断して得られた容器の第1の排出口付近の断面図である。図12は、図8に示した容器を構成する筒体の一部分を拡大して示す断面図である。
図8に示すように、本実施の形態2の粉砕物製造装置50においては、原料は、容器40を横向きに設置したときにその一方側の端部となる部分から、容器40の内部に供給される。具体的には、容器40は、第2の排出口44が設けられた端部と反対側の端部に、原料供給口45を備えている。
また、第2の排出口44は、第1の排出口43よりも容器40の長手軸(中心軸)に近い位置に設けられている。具体的には、第2の排出口44は、容器40を横向きに設置したときにその他方側の端部となる部分の中心に設けられている。これは、本実施の形態2においても、後述のように容器40の内部で旋回流48を発生させており、遠心力の影響を受け難い製品段階の粉砕物を効率良く収集するためである。
更に、図8及び図10に示すように、本実施の形態2においては、加熱空気を導入するための第2の導入口は、容器40の側面の3箇所に設けられている(第2の導入口42a〜42c)。なお、第2の導入口の数は、限定されるものではない。
また、本実施の形態2では、図8に示すように、隣接する第2の導入口(42a〜42c)の間に仕切り板49が配置される。図8の例では、図中左側ほど、原料(粉砕物を含む)の含水率が高く、これにより加熱空気の温度低下が大きいことから、仕切り板49の配置によって容器40内の温度を複数のゾーンに分けて調整している。なお、温度の調整は、第2の導入口42a〜42cそれぞれにおける吹き出し量の調整によって行われている。
また、第2の導入口42a〜42cは、容器40の内部に導入された加熱空気が容器40の内壁面に沿って旋回するように、具体的には、加熱空気が容器40の断面の接線方向に沿って供給されるように形成されている。更に、本実施の形態2では容器40の内部に、複数の貫通孔46aを備えたスクリーン46が配置されている。図8〜図12に示す例においては、スクリーン46は、円筒状を呈しており、容器40の内壁面の全部と対向している。このようなスクリーン46の配置により、旋回流48の旋回性を高めることができる。
図12に示すように、スクリーン46は、複数の貫通孔46aそれぞれに対応して、複数の整流板47を備えている。整流板47は、スクリーン46で構成された筒の外側から貫通孔46aに侵入した全ての気体の流れ方向が、スクリーンの面方向に沿った方向に、即ち、筒の内壁面に沿って旋回する方向に変わるように形成されている。なお、本実施の形態2では、スクリーン46は金属材料で形成されているため、各整流板47は、貫通孔46aの形成位置にある部分をせん断し、そして塑性変形させることによって得られている。また、貫通孔46aの開口形状は、円形、半円形、矩形、楕円形、半楕円形等のいずれであっても良く、特に限定されるものではない。
よって、図10に示すように、第2の導入口42a〜42cを介して、容器40の内壁面とスクリーン46との間に、加熱空気が供給されると、加熱空気は容器40の内壁面に沿ってスクリーン46の外側を旋回すると共に、スクリーン46を通過し、それによって構成されている筒の内部においても旋回する。
また、図9に示すように、第1の導入口41は、粉砕機2(図7参照)が吐出した流体(粉砕物を含む。)が、スクリーン46で構成された筒の内部に導かれ、且つ、この流体がこの筒の断面の接線方向に沿って供給されるように形成されている。また、図11に示すように、第1の排出口43は、スクリーン46で構成された筒の内部に連通し、且つ、筒の断面の接線方向(旋回流48の接線方向)に沿って形成されている。よって、第1の導入口41から導入された流体も、スクリーン46で構成された筒の内部で旋回する。
更に、図8に示すように、第1の導入口41は、原料供給口45の近くに設けられている。第1の排出口43は、第2の排出口44の近く(第1の導入口41までの距離よりも第2の排出口44までの距離の方が短くなる位置)に設けられている。従って、粉砕機2を稼動すると、その吸引力により、第1の導入口41から容器40の内部に導入された流体は、旋回しながら、容器40の一方側(図8において左側)からその反対側(図8において右側)へと流れる。
このため、第1の導入口41から導入された流体は、第2の導入口42a〜42cから導入された加熱空気に合流し、これと共に、スクリーン46で構成された筒の内壁面に沿って旋回しながら容器40の一方側から他方側へと進行する旋回流48を形成する。よって、本実施の形態2においても、原料は旋回流48の旋回力を受けながら容器内を進行する。また、このときも、実施の形態1と同様に、原料は、旋回流48によって分塊される。更に、予め、粉砕物が容器40内に投入されている場合は、実施の形態1で述べた例と同様に、予め投入されている粉砕物と、後から投入した含水率の高い原料との衝突が生じ、乾燥が促進される。
そして、乾燥及び粉砕が十分でない粉砕物ほど、大きな遠心力を受け、第1の排出口43を通って、再度、粉砕機2に導かれる。一方、乾燥及び粉砕が十分な粉砕物は、旋回流48の中心付近に存在するため、第2の排出口44を通って採集装置14(図1参照)へと導かれる。
なお、本実施の形態2において、含水率が高く、重い原料が容器40の内部に供給された場合、原料は、原料供給口45の近くでは、旋回流48に乗り切れないため、図9に示すように、容器40の中心軸よりも底部側で楕円形や半円形の軌道51を描きながら流動する。但し、この重い材料は、加熱空気との接触により、徐々に分塊されて乾燥され、軽くなる。よって、容器40の中央付近では、原料の軌道51は円形に近づき(図10参照)、更に、第1の排出口43近くでは略円形となる(図11参照)。
以上のように、本実施の形態2においても、実施の形態1と同様に、乾燥装置を大型化することなく、粉砕物に対して十分な乾燥を行うことができる。また、本実施の形態2においても、従来に比べて、エネルギー効率の向上も図られる。更に、本実施の形態2においても、粉砕及び乾燥の対象となる原料は、特に限定されるものではない。
また、本実施の形態2は、乾燥用の容器を横置きしているため、粉砕物を含む原料の移動方向は水平方向となる。このため、本実施の形態2は、実施の形態1で用いられる材料よりも更に含水率が高く、質量の大きい材料を用いる場合に適している。
また、本実施の形態2において、容器40は、図7〜図12に示した例に限定されるものではない。例えば、スクリーン46は、円筒状を呈している必要はなく、断面が円弧状のプレートであっても良い。また、本実施の形態2においては、スクリーン46は、全長に渡って複数の貫通孔46aを備えているが、これに限定されるものではない。貫通孔46aがスクリーン46の一部分にのみ設けられた態様であっても良い。
図13は、本実施の形態2において用いることができる容器の他の例を示す断面図である。図13の例では、スクリーン46は筒状に形成されておらず、ハーフパイプ状に形成されている。但し、図13の例においても、スクリーン46は、図12に示した断面構造を備えている。つまり、スクリーン46は、貫通孔46aとそれに対応する整流板47(図12参照)とを備えている。よって、図13に示すように、スクリーン46に向けて加熱空気を供給すると、この場合も、旋回流48が発生することになる。このように、本実施の形態2においては、スクリーン46の形状は、特に限定されるものではない。
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3における粉砕物製造装置について、図14及び図15を参照しながら説明する。図14は、本発明の実施の形態3における粉砕物製造装置で用いられる容器の具体的構成を示す断面図である。図15は、図14中に示されたプレート部材を示す図であり、図15(a)は斜視図、図15(b)は上面図である。
図14に示すように、本実施の形態3における粉砕物製造装置は、容器3の内部構造の点で、実施の形態1における粉砕物製造装置と異なっている。容器3の内部構造以外の点については、本実施の形態3における粉砕物製造装置は、実施の形態1における粉砕物製造装置と同様に構成されている。本実施の形態3においても、容器3は、実施の形態1と同様に、縦置きされる。以下に、相違点について具体的に説明する。
図14に示すように、容器3の内部には、プレート部材36が配置されている。プレート部材36は、実施の形態1において図6に示したプレート部材30と同様に、容器3の内部の第2の導入口11aの上方に、容器3の内部を塞ぐようにして、設置されている。
但し、本実施の形態3においては、図14及び図15(a)に示すようにプレート部材36は、プレート部材30とは異なり、中央部分に、上方に向かって突き出した突起部37を備えている。また、プレート部材36は、突起部37の周辺部分に、複数の貫通孔38を備えている。
突起部37は、先端が円錐状を呈し、且つ、突き出し方向に垂直な断面の外形が円形状となるように形成されている。図14及び図15の例では、突起部37は、円錐状の部分(先端部分)37aと円柱状の部分(胴体部分)37bとで構成されている。プレート部材36が容器3の内部に設置されると、図15(b)に示すように、突起部37と容器3の内壁面3aとによって、環状の流路39が形成される。
よって、本実施の形態3では、第1の導入口10から容器内部に導入された流体と、第2の導入口11a及び11bから導入された加熱空気とは、合流しながら、先ず、流路39に沿って進行する。この結果、本実施の形態3によれば、実施の形態1に比べて、旋回流35の発生が容易なものとなる。旋回流35の発生により、重い粉砕物は、容器3の内壁面3a近くを旋回し、軽い粉砕物は容器3の中心近くを旋回する。
また、本実施の形態3においても、実施の形態1において説明したように、上昇できない重い原料は、プレート部材36の上や、その近くで上昇することなく流動する。そして、開口部38を通過した加熱空気の一部が、この上昇できない重い材料に衝突し、これを分塊及び乾燥させる。プレート部材36を配置した場合も、それを配置していない場合に比べて、乾燥効率の向上を図ることができる。また、プレート部材36を配置することにより、一部の原料が、加熱空気との接触が少ないために、容器3の隅に付着してしまうのも抑制される。
プレート部材36も、プレート部材30と同様に、クロス状のステー34(図14において図示せず)によって設置されている。ステー34は、内壁面3aに取り付けられている。また、プレート部材36も、設置されたときに、その上面と内壁面3aとの間に原料が堆積・付着しないようにするため、その外縁と内壁面3aとの間に隙間が生じるように形成されている。
また、図14に示すように、本実施の形態3においては、更に、容器3の内部における、第2の排出口13とプレート部材36との間の位置に、容器3の内壁面3aに沿って環状の部材52が設けられている。第1の排出口12は、環状の部材52の下方に設けられている。
本実施の形態3では、容器3の内壁面3aの近くを旋回する重い粉砕物は、環状の部材52によって、それより上方へは上昇できず、そこで旋回しながら、効率良く、第1の排出口12へと送られることとなる。一方、軽い粉砕物は、環状の部材52の中央の開口部53を通過し、その後、第2の排出口13を介して外部に排出される。
このように、本実施の形態3における粉砕物製造装置によれば、製品段階に至っていない粉砕物を確実に粉砕機へと送ることができ、製品段階に至った粉砕物のみを取り出す機能(分級機能)の向上が図られる。また、図14の例では、環状の部材52は、ファンネル状に形成され、下方側に、中央に向って下降する傾斜面54を備えている。これは、製品段階に達していない粉砕物を第1の排出口12に導き易くするためである。なお、本実施の形態3では、環状の部材52は、傾斜面54を備えていない形状、例えば、環状の板部材であっても良い。
また、本実施の形態3において、貫通孔38から吐出される加熱空気の速度は、15m/s以上が好ましく、25m/s〜40m/sが特に好ましい。この場合は、上方へと向かう加熱空気の速度(吹き上げ速度)が高まり、重い原料の上昇が容易なものとなる。また、突起部37は、図14及び図15の例に限定されず、円錐状の部分のみで形成されていても良い。
(実施の形態4)
次に、本発明の実施の形態4における粉砕物製造装置について、図16を参照しながら説明する。図16は、本発明の実施の形態4における粉砕物製造装置の全体構成を概略的に示す構成図である。
本実施の形態4における粉砕物製造装置60は、容器61の構造及び容器61と粉砕機2との接続構造の点で、実施の形態1における粉砕物製造装置1と異なっている。これらの点以外については、本実施の形態4における粉砕物製造装置60は、実施の形態1における粉砕物製造装置1と同様に構成されている。以下に、具体的に説明する。
図16に示すように、本実施の形態4においても、容器61は、実施の形態1で用いられる容器3と同様に、円筒状を呈し、縦置きされている。また、第2の排出口13は、容器3と同様に、容器61が設置されたときにその最上部となる部分に設けられている。粉砕物を製造するための原料は、原料供給機9によって、容器下部に近い位置で、容器61内に直接供給されている。
更に、加熱空気を供給するための第2の導入口は、容器3と同様に、容器61が設置されたときに容器61の最下部となる部分と、容器61の側面との2箇所に設けられている(第2の導入口11a及び11b)。また、容器61は、実施の形態3で用いられた容器3と同様に、容器61内部の下方に配置されたプレート部材36と、その上方に配置された環状の部材52とを備えている。
但し、実施の形態1及び3では、第1の導入口10は第1の排出口12の下方に配置されていたが、本実施の形態4では、第1の導入口10は第1の排出口12の上方に配置されている。図16に示すように、本実施の形態4では、第1の排出口12は、プレート部材36と環状の部材52との間に設けられている。第1の導入口10は、第1の排出口12の上方であって、第2の排出口13と環状の部材52との間に設けられている。
また、容器61の内部には、第2の排出口13に連通し、且つ、下方へと延びる吸引管62が設けられている。吸引管62の先端は、環状の部材52の開口部53との間に空間が生まれる程度に設定されている。なお、第1の導入口10及び第1の排出口12は、共に、容器61の断面の接線方向に沿って形成されている(図4及び図5参照)。
ここで、容器61内部において、環状の部材52より上にある空間をX、下にある空間をYとする。容器61の構成によれば、空間Yでは、実施の形態1及び3の場合と同様に、第2の導入口11a及び11bから供給された加熱空気により、旋回しながら上昇する旋回流35が発生する。よって、供給された原料のうち、比較的軽いものは、旋回流35によって上昇し、やがて、第1の排出口12を介して、粉砕機2へと送られる。
一方、空間Xでは、容器61の内壁面61aと吸引管62の外面との間に形成された環状の流路と、容器61の上部に設けられた第1の導入口10とにより、旋回しながら下降する旋回流63が発生する。そして、旋回流63によって旋回している粉砕物のうち、製品段階に至った軽い粉砕物は、吸引管62の先端の開口から吸い込まれ、第2の排出口13を介して外部へと排出される。これに対し、重い粉砕物は、環状の部材52の開口部53から再び空間Yへと送られ、再度、第1の排出口12を介して、粉砕機2へと送られる。本実施の形態4によれば、確実に、製品段階に至った粉砕物を取り出すことができ、実施の形態1〜3の場合よりも分級機能の向上が図られる。
また、本実施の形態4では、上方の空間Xで下降気流が発生しているため、空間Xと空間Yとの間で温度差が大きくなり、空間Yの温度は高温となる。よって、原料供給機9から供給された原料は、プレート部材36の上方で分塊・乾燥されて、環状の部材52のところまで上昇できるようになるまでの間、実施の形態1〜3の場合よりも高温に曝されることとなる。
このため、本実施の形態4における粉砕物製造装置は、特に、原料に対して高温処理が必要な場合、例えば、生原料に対して殺菌を行う必要がある場合や、原料に付着している農薬等の薬品を熱によって分解する必要がある場合に有効となる。
また、本実施の形態4における粉砕物製造装置は、図17に示す態様とすることもできる。図17は、本発明の実施の形態4における粉砕物製造装置の他の例の全体構成を概略的に示す構成図である。図17の例では、環状の部材52の開口部53に、それと連通し、且つ、下方に延びるノズル55が設けられている。ノズル55は、その先端がプレート部材36の突起部の上方に位置するように形成されている。
図17の例によれば、空間Yにおける旋回流35の旋回性を高めることができ、原料供給機9から新たに投入された原料(未だ粉砕機2へと送られていない原料)と、粉砕物との混合を促進することができる。具体的には、この混合、実施の形態1で述べたように、粉砕物と新たに投入された原料との衝突が更に促進され、そして固体間水分移動が盛んになるため、よりいっそう効率の良い乾燥が行われることとなる。
(実施の形態5)
次に、本発明の実施の形態5における粉砕物製造装置について、図18を参照しながら説明する。図18は、本発明の実施の形態5における粉砕物製造装置の全体構成を概略的に示す構成図である。
図18に示すように、本実施の形態5では、容器71は、図16に示した容器61において、環状の部材52の下方の空間Yに対応する位置に、第3の導入口76と第3の排出口75とを新たに備えている。第3の導入口76と第3の排出口75も容器71の内部に連通している。
本実施の形態5における粉砕物製造装置70は、粉砕機2に加えて、粉砕機72も備えている。粉砕機72は、粉砕機2と同様に、スクリーン24とケーシング20とを備えている。ケーシング20には、吸引口22と吐出口23とが設けられている。粉砕機72の吸引口22は、管路73を介して、第3の排出口75に接続されている。粉砕機72の吐出口23は、管路74を介して、第3の導入口76に接続されている。
ところで、第3の排出口75は、第1の排出口12の下方に設けられている。また、第3の導入口76は、第3の排出口75の下方に設けられている。具体的には、第3の導入口76は、図1に示した容器3の第1の導入口10と同様の位置であって、プレート部材36の突起部37(図15参照)の側面に対向する位置に設けられている。
また、本実施の形態5において、容器71の第1の排出口12よりも下方の部分は、実施の形態1及び3と同様に構成されている。従って、粉砕機72と加熱空気供給機4とのみを稼動させた場合であっても、実施の形態1及び3と同様に、原料を効率良く粉砕することができる。
しかしながら、本実施の形態5では、粉砕機72によって粉砕され、十分に小さくなった粉砕物は、更に、粉砕機2へと向かう。そして、この粉砕物は、粉砕機2によって更に粉砕され、その後、吸引管62に吸い込まれるまで、空間X及び粉砕機2で構成された循環路を循環することになる。
このように、本実施の形態5における粉砕物製造装置は、2段階の粉砕を行うことができるため、本実施の形態5では、実施の形態1〜4よりも更に細かな粉砕物が製造される。本実施の形態5は、粉砕物の粒径をできる限り小さくしたい場合に有効である。
また、粉砕機72と粉砕機2とで、スクリーン24の微細孔24a(図2(c)参照)の大きさを変えることもできる。例えば、粉砕機72における微細孔24aは、粉砕機2における微細孔24aよりも大きくすることができる。この場合、粉砕機72における送風量を増加させることができる。なお、上述した構成以外については、本実施の形態5における粉砕物製造装置は、実施の形態1及び3における粉砕物製造装置と同様に構成されている。
上述した実施の形態1及び2においては、必要に応じて、容器から排出された粉砕物を更に粉砕して細かくするため、容器と採集装置との間(図1の例ならば第2の排出口13と採集装置14とを結ぶ流路)に、更なる粉砕機を配置することもできる。
また、本実施の形態1〜5は、循環路や容器の内部に、高温の蒸気や、不活性ガス(窒素ガス等)が供給されている態様とすることもできる。この態様によれば、原料(粉砕物を含む)が酸素に接触して、酸化してしまうのを抑制することができる。また、原料に菌が付着している場合においては、殺菌処理されたこととなる。
本発明の粉砕物製造装置によれば、含水率が高く、粘着性のある材料を原料として用いた場合であっても、製造コストの抑制を図りつつ、且つ、原料に対して十分な乾燥を行って粉砕物を製造できる。よって、本発明の粉砕物製造装置は、産業上の利用可能性を有するものである。

Claims (12)

  1. 粉末製造装置を用いて水分を含有する原料から乾燥粉末を製造する方法であって、
    前記粉末製造装置は、粉砕機能及び送風機能を有する粉砕機と容器と加熱空気を供給する加熱空気供給機とを含み、前記粉砕機の吸引口及び吐出口と前記容器の第1の排出口及び導入口とそれぞれ管路によって接続されて流体が循環し得る循環系が形成されており、
    前記循環系内に加熱空気を導入し、前記粉砕機の送風機能により循環気流を形成し、かつ、前記容器内に加熱空気の旋回流を形成すること、
    水分を含有する前記原料を前記循環系に導入し、前記循環系内の乾燥状態が進んだ前記原料及び/又はその粉砕物と混合して混合物とすること、
    前記混合物を前記循環気流とともに前記循環系に循環させ粉砕し、乾燥すること、
    前記容器内において前記混合物が旋回によって受ける遠心力の差により、前記容器内の中心側を旋回する所定の大きさの乾燥した粉末を第2の排出口から回収し、かつ、前記容器の内壁面側を旋回するその他の前記混合物を前記第1の排出口から前記循環系に循環させることで分級すること、及び、
    前記その他の混合物を前記循環系に循環させ繰り返し粉砕し乾燥することを含む、乾燥粉末の製造方法。
  2. 前記水分を含有する原料が、植物由来原料及び/又は動物由来原料である、請求項1に記載の乾燥粉末の製造方法。
  3. 請求項1又は2に記載の乾燥粉末の製造方法に使用する粉末製造装置であって、
    原料を粉砕する機能及び送風機能を有する粉砕機と、容器と、前記容器内に加熱された空気を供給する加熱空気供給機とを備え、
    前記容器は、その内部と連通する、第1の導入口及び第2の導入口と第1の排出口及び第2の排出口とを備え、
    前記加熱空気供給機は、前記第2の導入口を介して、前記容器内に前記空気を供給し、
    前記粉砕機の前記送風機能によって、吸引口から流体と共に前記原料を吸引し、且つ、粉砕した前記原料を前記流体と共に吐出口から送り出し、
    前記容器の前記第1の導入口と前記粉砕機の前記吐出口、及び前記容器の前記第1の排出口と前記粉砕機の前記吸引口は、それぞれ管路によって接続されていることを特徴とする粉末製造装置。
  4. 前記粉砕機が、吸引口と吐出口とが設けられたケーシングと、前記ケーシング内に配置された羽根車と、スクリーンとを備え、前記羽根車は、前記吸引口から流体を吸引して前記吐出口へと送り出す請求項3に記載の粉末製造装置。
  5. 前記容器が、筒状を呈し、且つ、筒の長手方向を鉛直方向に平行にした状態での設置が可能となるように形成され、
    前記容器が前記筒の長手方向を鉛直方向に平行にした状態で設置されたときに、
    前記第2の排出口が、前記第1の排出口の上方に設けられ、
    前記第2の導入口が、前記空気が下方から上方へと前記容器の内部を流れるように設けられ、
    前記第1の導入口が、それから前記容器の内部に導入された前記流体が前記容器の内壁面に沿って旋回するように設けられ、
    前記第1の排出口が、旋回する前記流体の接線方向に沿って設けられている請求項3又は4に記載の粉末製造装置。
  6. 前記容器の内部の前記第2の導入口の上方に、前記容器の内部を塞ぐようにしてプレート部材が配置され、
    前記プレート部材は、中心に開口部が設けられ、且つ、前記開口部の周辺に複数の貫通孔が設けられた本体部材と、前記開口部の上方に配置され、且つ、前記開口部を通過した前記空気を前記容器の内壁面に向かわせる整流部材とを備えている請求項5に記載の粉末製造装置。
  7. 前記容器の内部の前記第2の導入口の上方に、前記容器の内部を塞ぐようにしてプレート部材が配置され、
    前記プレート部材は、中央部分に設けられ、且つ、上方に向かって突き出した突起部と、前記突起部の周辺部分に設けられた複数の貫通孔とを備え、
    前記突起部は、先端が円錐状となり、且つ、突き出し方向に垂直な断面の外形が円形状となるように形成されている請求項5に記載の粉末製造装置。
  8. 前記第2の排出口が、前記容器の最上部に設けられ、
    前記第2の排出口と前記プレート部材との間の位置に、前記容器の内壁面に沿って環状の部材が設けられ、
    前記第1の排出口が、前記環状の部材の下方に設けられている請求項7に記載の粉末製造装置。
  9. 前記第2の排出口が、前記容器の最上部に設けられ、
    前記容器の内部に、前記第2の排出口に連通し、且つ、下方へと延びる吸引管が設けられ、
    前記第2の排出口と前記プレート部材との間の位置に、前記容器の内壁面に沿って環状の部材が設けられ、
    前記第1の排出口が、前記プレート部材と前記環状の部材との間に設けられ、
    前記第1の導入口が、前記第1の排出口の上方であって、前記第2の排出口と前記環状の部材との間に設けられている請求項8に記載の粉末製造装置。
  10. 前記粉砕機とは別の第2の粉砕機が備えられ、
    前記容器が、更に、前記環状の部材の下方に、第3の導入口及び第3の排出口を備え、
    前記容器の前記第3の導入口と前記第2の粉砕機の前記吐出口、及び前記容器の前記第3の排出口と前記第2の粉砕機の前記吸引口は、それぞれ管路によって接続され、
    前記第3の排出口は、前記第1の排出口の下方に設けられ、
    前記第3の導入口は、前記第3の排出口の下方であって、前記プレート部材の突起部の側面に対向する位置に設けられている請求項9に記載の粉末製造装置。
  11. 前記容器が、筒状を呈し、且つ、筒の長手方向を水平方向に平行にした状態での設置が可能となるように形成され、
    前記原料は、前記容器が筒の長手方向を水平方向に平行にした状態で設置されたときに前記容器の一方側の端部となる部分から、前記容器の内部に供給され、
    前記第2の排出口が、前記第1の排出口よりも前記容器の中心軸に近い位置に設けられ、
    前記第1の導入口が、それから前記容器の内部に導入された前記流体が前記容器の内壁面に沿って旋回するように設けられ、
    前記第1の排出口が、旋回する前記流体の接線方向に沿って設けられている請求項3に記載の粉末製造装置。
  12. 前記容器の内部に、前記容器の内壁面の全部又は一部と対向するように、複数の貫通孔を備えた第2のスクリーンが配置され、
    前記第2のスクリーンは、前記複数の貫通孔毎に、前記複数の貫通孔を通過した気体の流れ方向を前記第2のスクリーンの面方向に沿った方向に変える整流板を備え、
    前記第2の導入口は、前記容器の内壁面と前記第2のスクリーンとの間に前記空気が供給されるように、前記容器の側面に形成されている請求項11に記載の粉末製造装置。
JP2008534314A 2006-09-15 2007-09-07 粉砕物製造装置 Active JP4260876B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006251612 2006-09-15
JP2006251612 2006-09-15
PCT/JP2007/067510 WO2008032655A1 (fr) 2006-09-15 2007-09-07 Dispositif de fabrication de matériau broyé

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP4260876B2 true JP4260876B2 (ja) 2009-04-30
JPWO2008032655A1 JPWO2008032655A1 (ja) 2010-01-21

Family

ID=39183714

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008534314A Active JP4260876B2 (ja) 2006-09-15 2007-09-07 粉砕物製造装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20100102150A1 (ja)
JP (1) JP4260876B2 (ja)
KR (1) KR100924890B1 (ja)
CN (1) CN101516517A (ja)
WO (1) WO2008032655A1 (ja)

Families Citing this family (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8500048B2 (en) * 2008-07-14 2013-08-06 Cake Energy, Llc Process and apparatus for drying and powderizing material
JP2011063644A (ja) * 2009-09-15 2011-03-31 Earthlink Inc 粉末炭の製造方法
JP2011218296A (ja) * 2010-04-09 2011-11-04 Earthlink Inc 粉末製造装置
DE102010018046A1 (de) 2010-04-23 2011-10-27 Loesche Gmbh Verfahren zur Vermahlung von Mahlgut
JP5179540B2 (ja) * 2010-05-20 2013-04-10 株式会社キンキ 粉砕乾燥機とそれを備えた粉砕・乾燥設備
EP2837424A1 (de) * 2013-08-13 2015-02-18 TARTECH eco industries AG Schlackenbrecher
WO2016114969A1 (en) * 2015-01-12 2016-07-21 Fulton Group N.A., Inc. Cyclonic inlet air filter and fluid heating systems and combustion burners having the same
CN104941758A (zh) * 2015-06-16 2015-09-30 顾广才 一种陶瓷生产用高效节能粉碎机
CN107149155B (zh) * 2016-03-03 2023-08-25 胡国强 热酵加工装置以及热酵加工方法
CN106824493B (zh) * 2017-01-20 2019-06-14 四川亿欣新材料有限公司 碳酸钙磨机循坏风调节方法
US10746141B2 (en) 2017-03-14 2020-08-18 Kohler Co. Engine air cleaner
CN107890926A (zh) * 2017-12-15 2018-04-10 湖州星座食品有限公司 一种能进行自主散热的食品粉碎装置
CN109395824A (zh) * 2018-09-21 2019-03-01 昆明特康科技有限公司 一种芸洁磨及其运用方法和用芸洁磨加工的产品
CN111939656A (zh) * 2020-04-10 2020-11-17 中磁科技股份有限公司 过滤装置自动控制系统
CN114377801A (zh) * 2020-10-21 2022-04-22 湖南楚韵茶业有限公司 一种茶叶粉碎混合装置
WO2021083421A2 (zh) * 2020-12-20 2021-05-06 苏州喜全软件科技有限公司 一种医疗垃圾粉碎脱水装置
CN112808393A (zh) * 2020-12-31 2021-05-18 生态环境部南京环境科学研究所 一种立式连续搅拌球磨设备及其工作方法
CN113305292A (zh) * 2021-04-19 2021-08-27 昆明理工大学 一种粉末冶金用制粉干燥装置
CN113769835B (zh) * 2021-09-23 2022-12-30 亳州市芊荷药业有限公司 一种枸杞子用枝叶分离装置
CN117085826B (zh) * 2023-10-16 2024-01-26 河南龙源风景园林建设有限公司 一种土壤化验用破碎装置

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2435927A (en) * 1943-08-07 1948-02-10 Manning Drying and disintegrating of gasborne material
US3794251A (en) * 1972-05-08 1974-02-26 Williams Patent Crusher & Pulv Material reducing system and apparatus
JPS6421752U (ja) * 1987-07-27 1989-02-03
JPH01104352A (ja) * 1987-10-15 1989-04-21 Hosokawa Micron Corp 粉砕分級装置
US4798342A (en) * 1988-01-11 1989-01-17 Williams Patent Crusher And Pulverizer Company Fuel processing system for control of nitrous oxide emissions
JPH01255508A (ja) * 1988-04-05 1989-10-12 Inax Corp 坏土の製造方法
WO1992006916A1 (en) 1990-10-19 1992-04-30 Nordisk Fjerfabrik A/S Feather and/or down product, process for the preparation thereof and apparatus for carrying out the process
JPH04244246A (ja) * 1991-01-10 1992-09-01 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ローラミル装置
JP2961041B2 (ja) * 1993-12-06 1999-10-12 三菱重工業株式会社 竪型粉砕機
JP3296906B2 (ja) * 1993-12-15 2002-07-02 アイン株式会社総合研究所 廃棄樹脂成形品の回収・造粒方法および装置
DE69633192T2 (de) * 1995-12-30 2005-08-18 Nara Machinery Co. Ltd. Verfahren und vorrichtung zur trocknung von pulverisierten material
DE19635500B4 (de) * 1996-09-03 2008-01-10 Zoz Gmbh Vorrichtung zur Hochenergie- und/oder Feinstmahlung von Feststoffen und Verfahren zu dessen Betrieb
ATE197001T1 (de) * 1996-11-15 2000-11-15 Doumet Joseph E Dipl Ing Verfahren und rollenmühle zum trocknen und mahlen von feuchtem mahlgut
JP3710333B2 (ja) * 1999-07-29 2005-10-26 ホソカワミクロン株式会社 気流乾燥装置
JP2001079433A (ja) * 1999-09-17 2001-03-27 Inoue Densetsu Kk 粉砕機
JP4584560B2 (ja) * 2003-09-26 2010-11-24 カワサキプラントシステムズ株式会社 粉砕設備および方法ならびに流動層式分級装置
JP2005333955A (ja) * 2004-05-31 2005-12-08 Nishimura Kikai Seisakusho:Kk 米粉パン用の米粉製造方法およびその米粉製造装置
JPWO2006070866A1 (ja) * 2004-12-28 2008-06-12 三雄 安井 粉砕物製造装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN101516517A (zh) 2009-08-26
KR100924890B1 (ko) 2009-11-02
WO2008032655A1 (fr) 2008-03-20
US20100102150A1 (en) 2010-04-29
KR20090037505A (ko) 2009-04-15
JPWO2008032655A1 (ja) 2010-01-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4260876B2 (ja) 粉砕物製造装置
EP2722625B1 (en) Crushing and drying device
US20090101741A1 (en) Drying Mill and Method of Drying Ground Material
US10926270B2 (en) Method for operating a multi-cyclone for the separation of fine and very fine grain as well as a multi-cyclone
JPS5843270A (ja) 分級装置
JP2019136697A (ja) 乾燥粉砕機
US4749133A (en) Apparatus for the pulverization and burning of solid fuels
CN105414034A (zh) 高分散型涡流选粉机
JP6347542B2 (ja) きのこ廃培地乾燥装置、きのこ廃培地の処理方法、再利用物の作成方法及び乾燥廃培地の作成方法
CN2788905Y (zh) K型内循环选粉机
JP5497443B2 (ja) 物質の粒度選択および/または乾燥装置
JP4907655B2 (ja) 気流分級機および分級プラント
US2968401A (en) Air classifier
JP3192301U (ja) きのこ廃培地乾燥装置
KR20150069753A (ko) 기류식 분쇄장치
JP2010510468A5 (ja)
KR20180021671A (ko) 연속식 입자 제조 장치
EA009355B1 (ru) Способ измельчения материала и удаления влаги из него и устройство для его осуществления (варианты)
JP2010243032A (ja) 乾燥装置
JP6262907B1 (ja) 粉体の分級装置及び分級システム
JP6570272B2 (ja) 分級機能付粉砕装置
CN108405137A (zh) 一种超细分级装置
CN2751918Y (zh) 五级分离组合式选粉机
JP7009349B2 (ja) 分級機能付き粉砕装置及び被処理物の粉砕方法
JPS6321324Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090127

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090204

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120220

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4260876

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150220

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150220

Year of fee payment: 6

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150220

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250