JP4260379B2 - ドキュメント再利用プログラムおよび記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のドキュメントを再利用するドキュメント再利用プログラムおよび記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最近のシステム開発プロジェクトは、短期間で高品質なシステム開発が要求されている。短期間で高品質なシステムを構築するには、作成すべきドキュメント(設計書、仕様書、作業標準、管理標準など)を効率良く、しかも質の高い内容で作成することが必須である。そのため、ゼロからの作成ではなく、過去のプロジェクトの良い事例を効率良く再利用することが重要である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来のシステム開発プロジェクトでは、以下の問題があった。
(1)プロジェクト独自のディレクトリ構成で作成されたドキュメントを、事例として、次のプロジェクトで再利用しやすい形式で蓄積する仕組みがないという問題があった。
【0004】
(2)ドキュメントを蓄積する際に、検索キーワードの登録を行うが、キーワードが登録者の自由にまかされており、制約がないため、再利用者が探しずらいというという問題があった。また、探しだせても、要求と合致しないことがあり、本来活用されるべき良質な事例の活用もれを起こしやすいという問題もあった。
【0005】
(3)再利用する際、自プロジェクトの現状を加味した最適な再利用を行い難いという問題があった。
本発明は、これらの問題を解決するため、複数のドキュメントを蓄積し、作業体系や項目一の覧および自プロジェクトを表示すると共に全体件数と類似件数を併せて表示し、選択された全体件数あるいは類似件数の一覧を表示および検索画面を表示し、検索画面上で指定された項目や範囲で再検索してその結果を表示し、最適な項目が選択されたときにそれを自プロジェクトなどのオブジェクトとして出力し、蓄積された複数のオブジェクト中から最適なものの再利用を簡易かつ効率的に実現することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
図1を参照して課題を解決するための手段を説明する。
図1において、ドキュメント事例データベース1は、複数のドキュメントを蓄積したものである。
【0007】
ドキュメント事例再利用手段11は、ドキュメントを再利用するものである。
入出力装置16は、画面を表示したり、画面上からデータや指示などを入力したりするものである。
【0008】
次に、動作を説明する。
ドキュメント事例再利用手段11が、ドキュメント事例データベース1を参照して作業体系あるいは項目の一覧および当該一覧中に自プロジェクトを表示すると共に、一覧中の各情報の全体件数を併せて表示し、表示した一覧から自プロジェクトが選択されたときにその一覧を表示すると共に検索画面を表示し、検索画面上で指示された検索条件に従い検索を行って該当する情報一覧を表示し、当該情報一覧から選択された情報に対応するドキュメントを出力するようにしている。
【0009】
この際、各情報の全体件数に併せて当該情報に類似する総類似件数を表示するようにしている。
また、作業体系の一覧として、工程およびカテゴリをもつ2次元表示するようにしている。
【0010】
また、ドキュメントが出力されたときに、ドキュメント事例データベース1に新規のドキュメントとして蓄積するようにしている。
従って、複数のドキュメントをドキュメント事例データベース1に蓄積し、作業体系や項目一の覧および自プロジェクトを表示すると共に全体件数と類似件数を併せて表示し、選択された全体件数あるいは類似件数の一覧を表示および検索画面を表示し、検索画面上で指定された項目や範囲で再検索してその結果を表示し、最適な項目が選択されたときにそれを自プロジェクトなどのオブジェクトとして出力することにより、蓄積された複数のオブジェクト中から最適なものの再利用を簡易かつ効率的に実現することが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、図1から図7を用いて本発明の実施の形態および動作を順次詳細に説明する。
【0012】
図1は、本発明のシステム構成図を示す。
図1において、ドキュメント事例データベース1は、複数のドキュメントを蓄積したものであって、ここでは、プロジェクト情報テーブル2、作業体系テーブル3、工程テーブル4、カテゴリテーブル5、WBSテーブル6、ドキュメント事例関連情報テーブル7、ドキュメント事例データベース8、およびプロジェクト管理項目テーブル9などから構成されるものである(ドキュメント事例データベース1の例を図4に示す)。
【0013】
プロジェクト情報テーブル2は、プロジェクト情報を蓄積して管理するものであって、コードに対応づけてプロジェクト名、業種、業務などを蓄積するものである(図4の(a) 参照)。
【0014】
作業体系表示テーブル3は、工程コードに対応づけて作業体系を表示するときの情報を関連づけて蓄積したものである(図4の(b)参照)。
工程テーブル4は、工程に関する情報(工程コード、工程名称など)を蓄積したものである(図4の(c)参照)。
【0015】
カテゴリテーブル5は、カテゴリに関する情報(カテゴリコード、カテゴリ名称など)を蓄積したものである(図4の(d)参照)。
WBSテーブル6は、WBS(数値範囲)に関する情報(WBSコード、WBS名称、工程コードなど)を蓄積したものである(図4の(e)参照)。
【0016】
ドキュメント事例関連情報テーブル7は、コードに対応づけて工程コード、カテゴリコード、WBSコードなどの関連情報を蓄積したものである(図4の(f)参照)。
【0017】
ドキュメント事例テーブル8は、コードに対応づけてドキュメント情報(ドキュメント名、格納先URLなど)を蓄積したものである(図4の(g)参照)。
プロジェクト管理項目テーブル9は、コードに対応づけてプロジェクト管理項目(ドキュメント名など)を蓄積したものである(図4の(h)参照)。
【0018】
ドキュメント蓄積手段10は、新規のドキュメントをドキュメント事例データベース1の形式に変換して蓄積するものである(図2のフローチャートを用いて後述する)。
【0019】
ドキュメント事例再利用手段11は、ドキュメント事例データベース1に蓄積されたドキュメントを再利用するものであって、作業体系別ドキュメント事例表示手段12およびドキュメント事例抽出手段13などから構成されるものである(図5を用いて後述する)。
【0020】
作業体系別ドキュメント事例表示手段12は、ドキュメント事例データベース1を参照して作業体系情報を取り出して、後述する図7の(a)の作業体系の事例検索画面(カテゴリと工程の2次元画面)を表示するものである(図5、図7の(a)参照)。
【0021】
ドキュメント事例抽出手段13は、ドキュメント事例データベース1から該当するドキュメント事例を抽出してその一覧を画面上に表示したりなどするものである(図5および図7の(c)参照)。
【0022】
自プロジェクト特性情報テーブル14は、自プロジェクトの特性情報を蓄積するものである(図6の(a)参照)。
自プロジェクトドキュメントテーブル15は、自プロジェクトのドキュメントを蓄積するものである(図6の(b)参照)。
【0023】
入出力装置16は、各種画面を表示したりなどするものである。
次に、図2のフローチャートの順番に従い、図1の構成のもとで、ドキュメントを蓄積する場合の動作を詳細に説明する。
【0024】
図2は、本発明の動作説明フローチャート(蓄積)を示す。
図2において、S1で、自プロジェクト特性情報を入力する。これは、後述する図3の(a)の自プロジェクト特性情報入力画面を入出力装置16のディスプレイ上に表示させて、当該自プロジェクト特性情報入力画面上から利用者が入力域に対して、自プロジェクトの特性情報(例えば図示のプロジェクト名「Aプロジェクト」、業種「製造」、業務「生産管理」など)を入力する。
【0025】
S2で、蓄積する自プロジェクトのドキュメントを選択する。これは、後述する図3の(b)の自プロジェクトドキュメント蓄積画面上で蓄積する自プロジェクトのドキュメント、例えば図示の業務システム仕様書の左のチェックボックスにチェックを入れて選択し、そのエントリの右側の関連情報の入力欄について必要に応じて入力、ここでは「関連情報登録」を入力(あるいは図示外のプルダウンメニューから選択して入力)し、右下の蓄積ボタンを押下する。
【0026】
S3で、関連情報が登録されているか判別する。これは、S2で、図3の(b)の関連情報の入力欄に関連情報が入力されたか判別する。YESの場合には、S5に進む。一方、NOの場合には、S4で自プロジェクトのドキュメントの関連情報を登録する。例えば図3の(c)の自プロジェクトドキュメント関連情報登録画面上で、下段のURLの入力欄に、既に作成済のドキュメントのURL(格納先アドレス)を入力し、右下の登録ボタンを押下して登録する。尚、この際、図3の(c)の自プロジェクトドキュメント関連情報登録画面上で図示の他の情報についても図示のようにチェックして選択などする。そして、S5に進む。
【0027】
S5で、ドキュメント蓄積手段により自プロジェクトドキュメントを、図1のドキュメント事例データベース1の形式に変換して蓄積する(図4の(a)から(h)の該当する個所に形式変換して蓄積する)。
【0028】
以上によって、図3の(a)の自プロジェクト特性情報入力画面上で自プロジェクトの特性情報を入力、および図3の(b)の自プロジェクトドキュメント蓄積画面上でドキュメント名を選択および関連情報があればその関連情報を入力し、更に、図3の(c)の自プロジェクトドキュメント関連情報登録画面上で他の関連情報およびドキュメントの格納先アドレスURLを入力し、形式変換して図1のドキュメント事例データベース1中に蓄積することが可能となる。これにより、多種のプロジェクト(例えば図3の(b)の「○○○手順書」、「業務システム仕様書」、「○○○計画書」などの多種のプロジェクト」)を1つのドキュメント事例データベース1に蓄積し、再利用の対象とすることが可能となる。
【0029】
図3は、本発明の画面例を示す。
図3の(a)は、自プロジェクト特性情報入力画面の例を示す。この自プロジェクト特性情報入力画面上から図示の下記の情報を入力する。
【0030】
・プロジェクト名:例えば「Aプロジェクト」
・現工程:
・業種:
・業務:
・期間(月):
・工数(人数):
・規模(KS):
・画面帳票数:
・ファイル数:
・性格:
・形態:
・その他:
以上の項目について自プロジェクトの特性情報を入力あるいは選択入力し、右下の登録ボタンを押下することで、既述した図2のS2からS5で図1のドキュメント事例データベース1に登録することが可能となる。
【0031】
図3の(b)は、自プロジェクトドキュメント蓄積画面の例を示す。この自プロジェクトドキュメント蓄積画面は、図3の(a)の画面上で自プロジェクトの特性情報を入力して登録ボタンを押下したときに表示される画面であって、この画面上から図示の下記の情報を入力する。
【0032】
・ドキュメント名の選択(該当するチェックボックスにチェックを入れる)
・関連情報:
・その他:
以上のように、自プロジェクトのドキュメントのドキュメント名を選択および必要に応じて関連情報を入力し、右下の登録ボタンを押下することで、既述した図2のS3からS5で図1のドキュメント事例データベース1に登録することが可能となる。
【0033】
図3の(c)は、自プロジェクトドキュメント関連情報登録画面の例を示す。この自プロジェクト関連情報登録画面は、図3の(b)の画面上で自プロジェクトのドキュメント名および必要に応じて関連情報を入力して登録ボタンを押下したときに表示される画面であって、この画面上から図示の下記の情報を修正あるいは入力する。
【0034】
・ドキュメント名:
・工程:
・カテゴリ:
・プロジェクト管理項目:
・計画立案項目:
・運営項目:
・URL(ドキュメントの格納先アドレス):
・その他:
以上の項目のような自プロジェクトのドキュメントおよび関連情報を修正あるいは入力し、右下の登録ボタンを押下することで、既述した図2のS4からS5で図1のドキュメント事例データベース1に登録することが可能となる。
【0035】
図4は、本発明のドキュメント事例データベース例を示す。
図4の(a)は、ドキュメント情報テーブルの例を示す。このドキュメント情報テーブル2には、図示の下記の情報を対応づけて蓄積する。
【0036】
・コード:
・プロジェクト名:
・業種:
・業務:
・期間(月):
・工数(人月):
・規格(KS):
・画面帳票数:
・ファイル数:
・性格:
・形態:
・その他:
以上の項目について、例えば既述した図3の(a)の自プロジェクト特性情報入力画面上で入力されたプロジェクトの情報は、最上段のエントリに示すように、プロジェクト名「Aプロジェクト」、業種「製造」、業務「生産管理」などのプロジェクト情報として登録され、蓄積されることとなる。
【0037】
図4の(b)は、作業体系表示テーブルの例を示す。この作業体系表示テーブル3には、図示の下記の情報を対応づけて蓄積する。
・工程コード:
・カテゴリコード:
・WBSコード:
・開始工程コード:
・終了工程コード:
・開始カテゴリコード:
・終了カテゴリコード:
・改行フラグ:
・形態:
・その他:
以上の項目について、例えば既述した図3の(a)から(c)の画面上で入力された情報は、図示のエントリおよび矢印で関連を示す(例えば工程コードは、図4の(a),(f)の工程コードと同じものであり、ここでは”UI”が入れられている)ように登録され、蓄積されることとなる。
【0038】
図4の(c)は、工程テーブルの例を示す。この工程ーブル4には、図示の下記の情報を対応づけて蓄積する。
・No:
・工程コード:
・工程名称:
・その他:
以上の項目について、例えば既述した図3の(a)から(c)の画面上で入力された情報は、図示のエントリおよび矢印で関連を示(例えば工程コードは、図4の(b),(f)の工程コードと同じものであり、ここでは”UI”が入れられている)すように登録され、蓄積されることとなる。
【0039】
図4の(d)は、カテゴリテーブルの例を示す。このカテゴリテーブル5には、図示の下記の情報を対応づけて蓄積する。
・No:
・カテゴリコード:
・カテゴリ名称:
・その他:
以上の項目について、例えば既述した図3の(a)から(c)の画面上で入力された情報は、図示のエントリおよび矢印で関連を示すように登録され、蓄積されることとなる。
【0040】
図4の(e)は、WBSテーブルの例を示す。このWBSテーブル6には、図示の下記の情報を対応づけて蓄積する。
・WBSコード:
・WBS名称:
・工程コード:
・カテゴリコード:
・その他:
以上の項目について、例えば既述した図3の(a)から(c)の画面上で入力された情報は、図示のエントリおよび矢印で関連を示すように登録され、蓄積されることとなる。
【0041】
図4の(f)は、ドキュメント事例関連情報テーブルの例を示す。このドキュメント事例関連情報テーブル7には、図示の下記の情報を対応づけて蓄積する。
・ノウハウコード:
・工程コード:
・カテゴリコード:
・WBSコード:
・プロジェクト管理項目コード:
・PJコード:
・その他:
以上の項目について、例えば既述した図3の(a)から(c)の画面上で入力された情報は、図示のエントリおよび矢印で関連を示すように登録され、蓄積されることとなる。
【0042】
図4の(g)は、ドキュメント事例テーブルの例を示す。このドキュメント事例テーブル8には、図示の下記の情報を対応づけて蓄積する。
・ノウハウコード:
・ドキュメント名:
・格納先URL:
・その他:
以上の項目について、例えば既述した図3の(a)から(c)の画面上で入力された情報(ドキュメント名は図3の(b)の画面で選択された「業務システム仕様書」、格納先URLは図3の(c)の画面で入力されたURL)は、図示のエントリに示すように登録され、蓄積されることとなる。
【0043】
図4の(h)は、プロジェクト管理項目テーブルの例を示す。このプロジェクト管理項目テーブル9には、図示の下記の情報を対応づけて蓄積する。
・コード:
・ドキュメント名:
・その他:
以上の項目について、例えば既述した図3の(a)から(c)の画面上で入力するドキュメントについて図示のコードおよびドキュメント名などを入力し、図示のエントリに示すように登録され、蓄積されることとなる。
【0044】
図5は、本発明の動作説明フローチャート(表示/再利用)を示す。ここで図5のフローチャートは、蓄積されている事例を用いて編集して使用する場合のフローチャートである。
【0045】
図5において、S11で、検索方法を選択する。これは、後述する図7の(a)の事例検索画面(作業体系)の左端欄の「作業体系」と「プロジェクト管理項目」のうちからいずれか一方の検索方法を、利用者が選択する。
【0046】
S12で、オブジェクト管理項目が選択されたか判別する。YESの場合には、S17に進む。NOの場合には、S13に進む。
S13で、S12のときに検索方法として「作業体系」が選択されたと判明したので、事例情報画面(作業体系)を表示する。例えば図7の(a)の事例検索画面(作業体系)を表示する。この事例検索画面(作業体系)では、左欄の作業体系のラジオボタンが選択されてアクティブ表示され、中央および右欄に、下方向の軸をカテゴリ、右方向の軸を工程コード(工程)とした2次元の交点にそれぞれ対応する情報(ドキュメントなど)を表示する。
【0047】
S14は、蓄積ドキュメント件数を表示する。これは、S13で表示した例えば図7の(a)の事例検索画面(作業体系)の中央欄および右欄中の各情報に、分母に同一の情報の総件数と分子に類似する類似総件数を表示する。類似は、情報の文字情報(例えば後述する図7の(c)の業種「製造」、業務「生産管理」などの文字情報)が一致し、かつ範囲情報を一部含む(例えば期間「50〜100」の範囲の一部を含む範囲情報)の場合である。
【0048】
S15で、自プロジェクトの現工程を読み込む。
S16で、事例情報画面(作業体系)に現工程を強調表示する。これらS15、S16で、利用者が作成した自プロジェクトの現工程を読み込んだ情報を、図7の(a)の該当する斜線の交点の部分に表示すると共に強調表示する。そして、S19に進む。
【0049】
S17で、S12のときに検索方法として「プロジェクト管理項目」が選択されたと判明したので、事例情報画面(プロジェクト管理項目)を表示する。例えば図7の(b)の事例検索画面(プロジェクト管理項目)を表示する。この事例検索画面(プロジェクト管理項目)では、左欄のプロジェクト管理項目のラジオボタンが選択されてアクティブ表示され、中央および右欄に、プロジェクト管理項目の一覧が図示のように表示される。
【0050】
S18で、蓄積ドキュメント件数を表示する。これは、プロジェクト管理項目の各ドキュメントについて、蓄積されている総件数を分母に表示し、類似する類似総件数を分子に表示する。そして、S19に進む。
【0051】
S19で、蓄積ドキュメント件数を選択する。これは、表示された例えば図7の(a)の事例検索画面(作業体系)あるいは図7の(b)の事例検索画面(プロジェクト管理項目)中の情報に付加表示されている総類似件数/総件数のうちから分母の総件数が選択されたか判別する。YESの場合には、S22で選択範囲内でドキュメント事例を検索、即ち選択された分母の総件数についてドキュメント事例データベース1を検索して該当するものを取り出し、S23に進む。一方、NOの場合には、分子が選択されたと判明したので、S21で選択範囲内でかつ自プロジェクト特性に類似したドキュメント事例を検索、即ち、自プロジェクト特性と文字情報(例えば図7の(c)の業務「製造」など)が全て一致し、かつ範囲情報が一部一致(例えば図7の(c)の期間の「50〜150」が一部一致)する情報を検索して取り出し、S23に進む。
【0052】
S23で、検索結果をドキュメント事例一覧画面に表示する。例えば後述する図7の(c)のドキュメント一覧画面の下段に示すように、検索結果ドキュメント一覧を表示する。
【0053】
S24で、プロジェクト特性検索項目が変更されたか判別する。これは、図7の(c)の上段のプロジェクト特性検査項目のいずれかが変更されたか判別する。YESの場合には、再検索してS23でその再検索結果を再表示し、S24を繰り返す。一方、S24のNOの場合には、プロジェクト特性検査項目が変更されなく、検索結果のうちから、自プロジェクトに再利用するドキュメントが見つかったので、S25に進む。
【0054】
S25で、ドキュメントをチェックしてダウンロードする。これは、S24で再利用OKとなったドキュメントの既述した図4の(h)の格納先URLから当該ドキュメントをダウンロードして取り込む。
【0055】
S26は、ドキュメントを編集して使用する。これは、S25でダウンロードした再利用最適なドキュメントを画面上に表示し、自プロジェクトに適するように必要があれば編集を行い、編集後のドキュメントを自プロジェクトのドキュメントとして使用する(図6の(a)の自プロジェクト特性情報テーブルおよび図6の(b)自プロジェクトドキュメントテーブルに格納して使用する)。
【0056】
以上のように、蓄積した図4のドキュメント事例データベース1を参照して作業体系の図7の(a)の画面を表示と自プロジェクトの現工程を併せて表示、あるいはプロジェクト管理項目の図7の(b)の画面を表示し、それぞれに付加されている類似総件数/総件数のうちのいずれかが選択されたときに、該当する類似総件数あるいは総件数の一覧を図7の(c)の下段に示すように表示し、必要に応じて図7の(c)の上段の検索項目を変更して再検索を繰り返し、自プロジェクトに最適な再利用できるドキュメントを検索結果一覧中から選択して使用することが可能となる。
【0057】
図6は、本発明のプロジェクトデータベース例を示す。
図6の(a)は、自プロジェクト特性情報テーブルの例を示す。これは、利用者が自プロジェクトの特性情報を、既述した図2に従い作成して蓄積したものであって、図示の下記の情報を対応づけて蓄積したものである
・プロジェクト名:
・業種:
・業務:
・期間(月):
・規模(KS):
・画面帳票数:
・ファイル数:
・性格:
・形態:
・その他:
以上のように蓄積した情報は、既述した図5のS18で読み出して図7の(a)の事例検索画面(作業体系)中の斜線の部分に強調表示したりなどに使用する。
【0058】
図6の(b)は、自プロジェクトドキュメントテーブルの例を示す。これは、例えば既述した図5のS26で編集した後に格納されたものであって、図示の下記の情報を対応づけて蓄積したものである
・ドキュメントコード:
・ドキュメント名:
・格納先ディレクトリ:
・その他:
図7は、本発明の画面例(表示/再利用)を示す。
【0059】
図7の(a)は、事例検索画面(作業体系)を示す。この事例検索画面(作業体系)は、左欄に、「作業体系」と、「プロジェクト管理項目)とのいずかを選択するチェックボタンがそれぞれあり、図示では「作業体系」が選択されてアクティブとなって図示の事例検索画面(作業体系)が表示されたものである。中央および右の欄には、下方向の軸にカテゴリ、右方向の軸に工程をとり、その交点に該当した情報と、右下に総類似件数/総件数を表示したものである。この事例検索画面(作業体系)中の斜線を施した情報は、利用者が自プロジェクトの情報として読み込んで該当する交点の位置に表示、および総類似件数/総件数を合わせて表示したものである。この事例検索画面(作業体系)中の情報の総類似件数/総件数のいずれかが選択されると、既述した図5のS20以降の検索処理により、図7の(c)のドキュメント一覧画面が表示される。
【0060】
図7の(b)は、事例検索画面(プロジェクト管理項目)を示す。この事例検索画面(プロジェクト管理項目)は、左欄に、「作業体系」と、「プロジェクト管理項目)とのいずかを選択するチェックボタンがそれぞれあり、図示では「プロジェクト管理項目」が選択されてアクティブとなって図示の事例検索画面(プロジェクト管理項目)が表示されたものである。中央および右の欄には、プロジェクト管理項目が分類、ここでは、計画立案項目、運営項目などに分類し、更にその中にプロジェクト管理項目の一覧と類似総件数/総件数が表示されている。この事例検索画面(プロジェクト管理項目)中の情報の総類似件数/総件数のいずれかが選択されると、既述した図5のS20以降の検索処理により、図7の(c)のドキュメント一覧画面を表示する。
【0061】
図7の(c)は、ドキュメント一覧画面の例を示す。これは、図7の(a)あるいは図7の(b)のいずれかで情報に付加されている類似総件数/総件数のいずれかが選択されたときに該当情報を検索してその一覧を表示したものである。ここでは、図7の(a)の事例検索画面(作業体系)中の斜線の情報に付加されている総類似件数/総件数のいずれかが選択されたときに表示されたものであって、上段にプロジェクト特性検索項目を示し、下段にその検索結果の一覧を示す。この下段の一覧中から、自プロジェクト「Aプロジェクト」に最適なドキュメントを選択してダウンロードボタンを押下すると、選択したドキュメントが格納先URLからダウンロードされて表示されので、それを必要に応じて編集し、既述した図6のテーブルに保存し、再利用することが可能となる。
【0062】
(付記1)
複数のドキュメントを再利用する再利用プログラムにおいて、
複数のドキュメントをデータベースに蓄積する手段と、
ドキュメントの作業体系の一覧あるいは項目の一覧、および当該一覧中に自プロジェクトを表示すると共に、当該一覧中の各情報の全体件数を併せて表示する手段と、
上記表示した一覧から自プロジェクトが選択されたときにその一覧を表示すると共に検索画面を表示する手段と、
上記検索画面上で指示された検索条件に従い検索を行って該当する情報一覧を表示する手段と、
上記情報一覧から選択された情報に対応するドキュメントを出力する手段と
してコンピュータに機能させるための再利用プログラム。
【0063】
(付記2)
上記各情報の全体件数に併せて当該情報に類似する総類似件数を表示するように機能させるための付記1記載の再利用プログラム。
【0064】
(付記3)
上記作業体系の一覧として、工程およびカテゴリをもつ2次元表示するように機能させるための付記1あるいは付記2記載の再利用プログラム。
【0065】
(付記4)
上記ドキュメントが出力されたときに、上記データベースに新規のドキュメントとして蓄積するように機能させるための付記1から付記3のいずれかに記載の再利用プログラム。
【0066】
(付記5)
複数のドキュメントをデータベースに蓄積する手段と、
ドキュメントの作業体系の一覧あるいは項目の一覧、および当該一覧中に自プロジェクトを表示すると共に、当該一覧中の各情報の全体件数を併せて表示する手段と、
上記表示した一覧から自プロジェクトが選択されたときにその一覧を表示すると共に検索画面を表示する手段と、
上記検索画面上で指示された検索条件に従い検索を行って該当する情報一覧を表示する手段と、
上記情報一覧から選択された情報に対応するドキュメントを出力する手段と
してコンピュータに機能させるプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
【0067】
(付記6)
複数のキュメントを再利用する再利用方法であって、
複数のドキュメントをデータベースに蓄積するステップと、
上記データベース中のドキュメントの作業体系の一覧あるいは項目の一覧、および当該一覧中に自プロジェクトを表示すると共に、当該一覧中の各情報の全体件数を併せて表示するステップと、
上記表示した一覧から自プロジェクトが選択されたときにその一覧を表示すると共に検索画面を表示するステップと、
上記検索画面上で指示された検索条件に従い検索を行って該当する情報一覧を表示するステップと、
上記情報一覧から選択された情報に対応するドキュメントを出力するステップと
を有する再利用方法。
【0068】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、複数のドキュメントをドキュメント事例データベース1に蓄積し、作業体系や項目一覧および自プロジェクトを表示すると共に全体件数と類似件数を併せて表示し、選択された全体件数あるいは類似件数の一覧を表示および検索画面を表示し、検索画面上で指定された項目や範囲で再検索してその結果を表示し、最適な項目が選択されたときにそれを自プロジェクトなどのオブジェクトとして出力する構成を採用しているため、蓄積された複数のオブジェクト中から最適なものの再利用を簡易かつ効率的に実現するシステムを実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシステム構成図である。
【図2】本発明の動作説明フローチャート(蓄積)である。
【図3】本発明の画面例である。
【図4】本発明のドキュメント事例データベース例である。
【図5】本発明の動作説明フローチャート(表示/再利用)である。
【図6】本発明のプロジェクトデータベース例である。
【図7】本発明の画面例(表示/再利用)である。
【符号の説明】
1:ドキュメント事例データベース
2:プロジェクト情報テーブル
3:作業体系表示テーブル
4:工程テーブル
5:カテゴリテーブル
6:WBSテーブル
7:ドキュメント事例関連情報テーブル
8:ドキュメント事例テーブル
9:プロジェクト管理項目テーブル
10:ドキュメント蓄積手段
11:ドキュメント事例再利用手段
12:作業体系別ドキュメント事例表示手段
13:ドキュメント事例抽出手段
14:自プロジェクト特性情報テーブル
15:自プロジェクトドキュメントテーブル
16:入出力装置
Claims (5)
- 開発プロジェクトに係るドキュメントを再利用するために用いる再利用プログラムであって、
前記開発プロジェクトに係るドキュメントの格納先と、当該開発プロジェクトの工程とカテゴリと、当該開発プロジェクトの個々の特性を表した情報である1つ以上の特性情報とを対応付けたデータであるドキュメント関連情報を蓄積したドキュメント事例データベースと、自プロジェクトの特性を表した特性情報を格納した自プロジェクト特性情報テーブルとを備えたコンピュータに、
前記ドキュメント事例データベースと前記自プロジェクト特性情報テーブルとに基づいて、前記工程とカテゴリとの組み合わせごとに、当該工程とカテゴリに該当するドキュメント関連情報の全体件数と、当該工程とカテゴリに該当するドキュメント関連情報であって自プロジェクトと特性情報が類似する開発プロジェクトに係るドキュメント関連情報の件数とを併せて表示するステップと、
前記表示されたドキュメント関連情報の件数の中からいずれかを選択する入力を受け付けて、当該選択された件数に該当するドキュメント関連情報の一覧を表示するステップと、
前記一覧表示されたドキュメント関連情報から再利用するドキュメントに係るドキュメント関連情報を選択する入力を受け付けて、当該選択されたドキュメント関連情報に係るドキュメントの格納先を前記ドキュメント事例データベースから読み出して、当該格納先から前記再利用するドキュメントをダウンロードするステップと、
前記ダウンロードしたドキュメントを編集して再利用するステップと
を実行させるための再利用プログラム。 - 前記再利用プログラムは、
前記一覧表示されたドキュメント関連情報から、再利用するドキュメントに係るドキュメント関連情報を検索するための検索条件に係る入力を受け付けるステップと、
前記入力された検索条件に基づいて前記ドキュメント事例データベースを検索して、当該検索条件に該当するドキュメント関連情報の一覧を表示するステップと
をさらに実行させるための請求項1記載の再利用プログラム。 - 前記1つ以上の特性情報は、文字情報である特性情報と、範囲情報である特性情報とを含み、
前記自プロジェクトと特性情報が類似する開発プロジェクトとは、前記ドキュメント事例データベースに蓄積された当該開発プロジェクトに係るドキュメント関連情報における特性情報それぞれと、前記自プロジェクト特性情報テーブルに格納された自プロジェクトの特性情報それぞれとにおいて、文字情報である特性情報全てについて対応する特性情報同士が一致し、かつ範囲情報である特性情報について範囲が一部一致する請求項1あるいは請求項2記載の再利用プログラム。 - 前記ドキュメントが出力されたときに、前記データベースに新規のドキュメントとして蓄積する請求項1から請求項3のいずれかに記載の再利用プログラム。
- 前記開発プロジェクトに係るドキュメントの格納先と、当該開発プロジェクトの工程とカテゴリと、当該開発プロジェクトの個々の特性を表した情報である1つ以上の特性情報とを対応付けたデータであるドキュメント関連情報を蓄積したドキュメント事例データベースと、自プロジェクトの特性を表した特性情報を格納した自プロジェクト特性情報テーブルとを備えたコンピュータに、
前記ドキュメント事例データベースと前記自プロジェクト特性情報テーブルとに基づいて、前記工程とカテゴリとの組み合わせごとに、当該工程とカテゴリに該当するドキュメント関連情報の全体件数と、当該工程とカテゴリに該当するドキュメント関連情報であって自プロジェクトと特性情報が類似する開発プロジェクトに係るドキュメント関連情報の件数とを併せて表示するステップと、
前記表示されたドキュメント関連情報の件数の中からいずれかを選択する入力を受け付けて、当該選択された件数に該当するドキュメント関連情報の一覧を表示するステップと、
前記一覧表示されたドキュメント関連情報から再利用するドキュメントに係るドキュメント関連情報を選択する入力を受け付けて、当該選択されたドキュメント関連情報に係るドキュメントの格納先を前記ドキュメント事例データベースから読み出して、当該格納先から前記再利用するドキュメントをダウンロードするステップと、
前記ダウンロードしたドキュメントを編集して再利用するステップと
を実行させるプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
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