JP4259335B2 - 鉄鋼プロセスにおけるモデルのパラメータ修正方法及びその方法を用いた熱延鋼板の製造方法 - Google Patents

鉄鋼プロセスにおけるモデルのパラメータ修正方法及びその方法を用いた熱延鋼板の製造方法 Download PDF

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本発明は、鉄鋼プロセスにおけるモデルのパラメータ修正方法及びその方法を用いた熱延鋼板の製造方法に関する。
鉄鋼プロセスでは、各種物理現象を、制御及び/又はモニタリングに用いるモデル(以下、両方を「モデル」という。)で記述することで各種制御やモニタリングを実施している。その性能を維持、更には向上させるには、モデルのパラメータ(以下、「モデルパラメータ」という。)を実績データに基づいて修正することが重要である。例えば、鉄鋼熱延プロセスにおいて使用されるモデルパラメータとしては、加熱炉でのスラブ加熱においては、炉体からスラブへの輻射熱の吸収効率を表わす総括熱吸収率があり、粗圧延機や仕上圧延機に設置された板幅を制御するためのプレス・エッジャ制御においては、プレス・エッジャによる幅調整効率がある。
また、仕上圧延機のセットアップモデルにおけるモデルパラメータには、以下のものが知られている。
(1)鋼板温度を計算する際に用いられるロールと材料間の接触熱伝達係数及びデスケーラー水冷装置の熱伝達係数
(2)圧延時のロールと材料間の摩擦係数
(3)圧延機の圧下によるミル伸びを算出するためのミル剛性係数
(4)ロールプロフィールを算出する際の磨耗やヒートアップによるプロフィール変化モデルのモデルパラメータ
(5)熱収縮、張力及びクラウン変化による幅縮みモデルのモデルパラメータ
(6)鋼板の塑性変形に要する力に相当する変形抵抗モデルのモデルパラメータ
以下、熱延工場における巻取温度制御を一例として説明する。熱延工場の熱間圧延設備では、仕上圧延機にて圧延された熱延鋼板が、その特性向上等の理由により、冷却帯にて所定の温度になるように冷却されてロール状に巻き取られる。冷却帯には複数の上下冷却バンクが備えられ、仕上圧延機による圧延を終えた熱延鋼板が上下から水冷または空冷によって冷却される。冷却された熱延鋼板は巻取機によってロール状に巻き取られる。以下、上部冷却バンクと下部冷却バンクとを特に区別しない場合は、単に冷却バンクという。
仕上圧延機による圧延後の上記工程においては、熱延鋼板が巻取機に巻き取られるまでの間に所定の温度になるように、冷却帯による冷却の具合を制御する巻取温度制御が実施されている。この巻取温度制御を高精度に実施するためには、熱延鋼板の冷え具合を正確に設定する必要がある。この冷え具合は、単位温度、単位時間、及び単位面積あたりの熱量で表わすことができ、一般にパラメータとして熱伝達係数と言われている。この熱伝達係数は、冷却バンクにおけるヘッダーの劣化による冷却能力の変動や、各冷却バンク間のヘッダーの仕様の差などの影響により、冷却バンク毎に異なるものである。
熱伝達係数を求める手法として、例えば、冷却帯の入側及び出側にて測定された温度実績値に基づいて、逐次最小自乗法を用いることで、水冷時における上部各冷却バンクの熱伝達係数、下部各冷却バンクの熱伝達係数、及び空冷時における上部各冷却バンク、下部各冷却バンクの熱伝達係数を修正する技術や(例えば、特許文献1参照。)、熱伝達係数の非線形性に着目し、冷却帯の入側及び出側にて測定された温度実績値、及び、物理的要素に基づいてニューラルネットワークで構成した熱伝達係数を学習により逐次更新する技術が知られている(例えば、特許文献2参照)。
これらの技術は、いずれも冷却帯の入側の温度の実績値TINactと、出側の温度の実績値TOUTactから冷却帯内での温度降下量の実績値△Tactを(1)式で算出し、水冷時における上部各冷却バンクの熱伝達係数a 、水冷時における下部各冷却バンクの熱伝達係数a 、空冷時における上部各冷却バンクの熱伝達係数b 、空冷時における下部各冷却バンクの熱伝達係数b 、冷却帯内での速度パターンV、及び入側の温度実績値TINactから、冷却帯内の温度降下量の計算値△Tcalを、モデルとしての(2)式で算出する。そして、実績値△Tactと計算値△Tcalとが等しくなるように、各熱伝達係数a 、a 、b 、b 、を修正するものである。尚、(2)式に示す関数Ωは、例えば、「板圧延の理論と実際」第6章に記述されている熱伝導の基礎式からなる公知の非線形関数である。
△Tact=TINact−TOUTact (1)
△Tcal=Ω(a 、a 、b 、b 、TINact、V) (2)
また、パラメータがとり得る範囲の最大値と最小値間において、所定の刻み幅で誤差自乗和が最小になるものをしらみつぶしに求める方法も知られている(例えば、特許文献3参照)。
特公平6−88060号公報 特開平4−232214号公報 特開平10−149203号公報
しかし、上述の技術では、各熱伝達係数の上下限値や各熱伝達係数間の制約を考慮せずに、単に実績値△Tactと計算値△Tcalとが等しくなるように修正するため、各冷却バンク間のヘッダーの仕様の差が考慮されていない問題がある。ヘッダーの仕様とは、例えば各冷却バンクの水量、水圧、ノズルの形状等をいう。
そのため、例えば、隣り合う冷却バンクの冷却ヘッダーの仕様が全く同一にもかかわらず熱伝達係数が3倍も異なる場合や、熱伝達係数がマイナス値、すなわち、冷却により温度が上昇するという物理現象に合致しない場合も起こり得る問題がある。従って、そのような不適当な熱伝達係数を用いて巻取温度制御を実施すると、所望の性能を発揮できない不具合がある。
以上のように、鉄鋼プロセスにおけるモデルパラメータを修正する際には、モデルパラメータを予め指定した範囲内に限定して修正しないと、物理的又は仕様的に有り得ないモデルパラメータとなるおそれがあり、そのモデルパラメータをそのまま使用すると所望の性能が得られないばかりか、設備の故障や破損に繋がるおそれもある。また、パラメータがとり得る値を所定の刻み幅でしらみつぶしに計算する方法では、計算時間が膨大となり実用に耐えられない場合がある。
そこで、本発明は、このような従来の不具合を解消するべく、鉄鋼プロセスのモデルパラメータを実用に耐え得る計算時間で最適な値に修正するパラメータ修正方法を及びその修正方法を利用した熱延鋼板の製造方法を提供することを目的とする。
以下、本発明について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
本発明では、鉄鋼プロセスのモデルのパラメータを制約条件付き最適化法を用いることで、予め指定した範囲内で、前記モデルによって得られる計算結果が実際に計測された実績データから得られる結果と一致するように修正するパラメータ修正方法において、前記鉄鋼プロセスにおける仕上圧延機によって圧延された鋼板(0)が、複数の冷却装置(B1U…BNU、B1L…BNL)が設けられた冷却帯(41、42)にて冷却される冷却工程における前記複数の冷却装置のそれぞれの熱伝達係数を、前記冷却帯の少なくとも入側及び出側における温度の計測値が含められた前記実績データに基づいて修正する。これにより、仕上圧延機を出た鋼板が巻き取られる際の温度に関するモデルのパラメータを高精度に修正することができる。前記鉄鋼プロセスにおいて鋼材が製造される毎に前記実績データを蓄積し、蓄積された前記実績データの数が予め指定された数に達した時、予め指定したタイミング、又は任意のタイミングにて、その蓄積された前記実績データに基づいて、前記パラメータを修正してもよい。これにより、蓄積された実績データに基づいて所定のタイミングでパラメータを修正することができ、修正結果の精度を高めることができる。更に、前記冷却帯内に複数の水環境温度計を設置し、前記各水環境温度計で計測された計測値が含められた前記実績データに基づいて前記パラメータを修正してもよい。そして、上記パラメータ修正方法によって修正された前記熱伝達係数を用いて、前記冷却帯によって冷却される前記鋼板の温度が制御されることにより熱延鋼板が製造されてもよい。なお、「予め指定した範囲」とは、パラメータがとり得る値や他のパラメータとの大小関係をいう。「鋼材が製造される毎に」とは、鉄鋼プロセスにおける鋼材の製造単位をいい、製造される鋼材の種類や製造環境によって異なる。「実績データの数が予め指定された数に達した時」とは、実績データは鋼材が製造される毎に蓄積されるので、製造単位の数が予め指定された数に達した時である。
本発明では、鉄鋼プロセスのモデルのパラメータを制約条件付き最適化法を用いることで、予め指定した範囲内で、前記モデルによって得られる計算結果が実際に計測された実績データから得られる結果と一致するように修正するパラメータ修正方法において、粗圧延機により圧延された鋼板(12)が板幅全体にわたって加熱される加熱装置(131、132、133)の加熱効率、又は/及び、複数のスタンドで構成される仕上圧延機の各スタンド間のうち少なくとも1つのスタンド間に設けられ、加熱された前記鋼板を水冷する冷却装置(151、152)の熱伝達係数を、少なくとも前記加熱装置の入側及び前記仕上圧延機の出側における温度の計測値が含められた前記実績データに基づいて修正してもよい。これにより、粗圧延機を出た鋼板が加熱されて仕上圧延機を出るまでの温度管理に関するモデルのパラメータを高精度に修正することができる。前記記鉄鋼プロセスにおいて鋼材が製造される毎に前記実績データを蓄積し、蓄積された前記実績データの数が予め指定された数に達した時、予め指定されたタイミング、又は任意のタイミングにて、その蓄積された前記実績データに基づいて、前記熱伝達係数を修正してもよい。なお、「予め指定した範囲」とは、パラメータがとり得る値や他のパラメータとの大小関係をいう。「鋼材が製造される毎に」とは、鉄鋼プロセスにおける鋼材の製造単位をいい、製造される鋼材の種類や製造環境によって異なる。「実績データの数が予め指定された数に達した時」とは、実績データは鋼材が製造される毎に蓄積されるので、製造単位の数が予め指定された数に達した時である。
そして、上記パラメータ修正方法によって、前記加熱効率、又は/及び、前記熱伝達係数を修正することにより、前記加熱装置によって加熱される前記鋼板の温度、又は/及び、前記冷却装置によって冷却される前記鋼板の温度が制御されることにより熱延鋼板が製造されてもよい。
以上説明したように、本発明によれば、鉄鋼プロセスのモデルのパラメータを制約条件付き最適化手法を用いて修正することにより、実用に耐えうる計算時間でかつ最適な値を求めることができる。従って、モデルの性能を損なうことなく、高精度な制御及びモニタリングを実施できる。
まず最初に、第1の形態として、本発明を熱延工場における上述した巻取温度制御に適用する場合について説明する。図1は、本発明を巻取温度制御に適用した場合の概略構成図である。仕上圧延機最終スタンド1と巻取装置5との間に、冷却装置としての上下各n個の冷却バンクB1U…BnU、B1L…BnLで構成される前段冷却帯41と、上下各N−n個の冷却バンクBn+1U…BNU、Bn+1L…BNLで構成される後段冷却帯42が設けられている。以下、特に冷却バンクの種類を区別する必要のない時は、単に上部冷却バンクBU、下部冷却バンクBL、又は冷却バンクBという。また、前段冷却帯41及び後段冷却帯42を併せて冷却帯4という。
冷却帯4の入側及び出側には、それぞれ温度を検出するための温度計2、3が設置され、仕上圧延機最終スタンド1には、鋼板0の送り速度を検出するための速度検出器6が設置されている。また、各冷却バンクBには、各冷却バンクBの水量実績を取り込む水量実績取込装置7が接続されている。
尚、本形態における速度検出器6は仕上圧延機最終スタンド1に設置しているが、速度が検出されればこれに限らない。例えば、冷却帯4内のテーブルローラや巻取装置5に設置しても良い。また、本形態における温度計2、3は、前段冷却帯41の入側と後段冷却帯42の出側に設置されているが、例えば、前段冷却帯41の出側のように温度を計測できる場所であればどこでもよい。更に、冷却帯4内でも温度が測定できる水環境温度計を冷却帯内に設置し、その温度実績値を用いれば、熱伝達係数をより高精度に予測することが可能になる。
仕上圧延機最終スタンド1を抜けた鋼板0は、冷却帯4にて冷却されて、巻取装置5にて巻き取られる。その間の速度実績値は速度検出器6にて、入側及び出側の温度実績値は温度計2、3にて、冷却帯4の水量実績は水量実績取込装置7にて検出される。これらの実績値は、コイルの材質や製造寸法等のコイル圧延情報と併せて、熱伝達係数の学習に必要な全てのデータとして圧延毎にデータ蓄積装置8に蓄積される。データ蓄積装置8には、熱伝達係数の学習に必要な全てのデータの過去のデータが蓄積されており、熱伝達係数学習装置9にて利用できるように構成されている。
次に、学習タイミング決定装置10は、所定のタイミングにて熱伝達係数学習装置9に熱伝達係数を修正タイミングを指示する。修正タイミングとしては、例えば、データ蓄積装置8に蓄積されたデータ数が予め指定された数に達した時、操業が一時中止するロール替え、保全日、定期修繕時等の予め指定されたタイミング、操業中の任意のタイミング等がある。
学習タイミング決定装置10にて指示されたタイミングで、熱伝達係数学習装置9は、現在の熱伝達係数の値を、熱伝達係数テーブル11から読み込むと共に、データ蓄積装置8に蓄積されている過去のデータを用いて、後述する熱伝達係数の修正処理にて修正(学習)し、修正した熱伝達係数を熱伝達係数テーブル11に書き込む。なお、巻取温度制御で使用する熱伝達係数は、熱伝達係数テーブル11から圧延毎に読み込むため、冷却能力の変動が生じてもその変動を補うように修正された熱伝達係数が使用できるため、モデルの性能の劣化を防止できる。
図2は、熱伝達係数学習装置9にて実施される熱伝達係数の修正処理を示すフローチャートである。学習タイミング決定装置10にて指示されたタイミングで、ステップ1からステップ6まで順番に実行される。以下、ステップ毎に説明する。
熱伝達係数は非線形性が強いため、鋼板の成分、寸法、温度などの要因で区分されたテーブル値として扱われる。ステップ1では、修正すべき区分の熱伝達係数の値を熱伝達係数テーブル11から読み込む。
次に、ステップ2では、熱伝達係数の学習に必要なデータが蓄積されたデータ蓄積装置8から、ステップ1で読み込んだ熱伝達係数の区分に属するデータのみを抽出する。「区分に属するデータ」とは、当該区分の熱伝達係数の値を修正するために必要なデータである。
ステップ3では、水冷時における上部各冷却バンクBUの熱伝達係数a 、水冷時における下部冷却バンクBLの熱伝達係数a 、空冷時における上部各冷却バンクBUの熱伝達係数b 、及び空冷時における下部各冷却バンクBLの熱伝達係数b のそれぞれの物理的意味や各冷却バンクBの冷却ヘッダーの仕様で決定される制約を記述する。この制約は、(3)式のようにN個の等式制約関数gならびに(4)式のようにN個の不等式制約関数hで記述することができる。
(a 、a 、b 、b )=0 (j=1、2、…、N) (3)
(a 、a 、b 、b )>0 (k=1、2、…、N) (4)
例えば、上部冷却バンクB2U、B3Uの冷却ヘッダーの仕様が同一である場合は、等式制約関数gは以下のように記述できる。
(a 、a 、b 、b )=a −a
また、ヘッダーのノズル形状や水量などの仕様の差で上部冷却バンクB2Uの熱伝達係数a が、上部冷却バンクB3Uの熱伝達係数a の3倍以上になり得ないことがわかっている場合は、不等式制約関数hは以下のようになる。
(a 、a 、b 、b )=−a +3a
なお、関数g及び関数hは、各冷却バンクBの冷却ヘッダーの仕様に依存するが、各熱伝達係数a 、a 、b 、b の線形関数である必要はなく、非線形関数でも良い。従って、どのような冷却装置にも適用可能である。
ステップ4では、熱伝達係数a 、a 、b 、b の初期値を設定する。通常は、ステップ1で読み込んだ値そのものを使用するが、(3)式及び(4)式を満足する値であれば良く乱数で決めても良い。
ステップ5にて、熱伝達係数a 、a 、b 、b を実際に修正する。ここで、求めるべきa 、a 、b 、b を、ベクトルxで表現すると(5)式のようになる。
Figure 0004259335
熱伝達係数a 、a 、b 、b を求める問題は、(7)式及び(8)式の制約条件を満足しつつ、(6)式を最小化するベクトルxを求める制約条件付き最適化問題と考えることができる。ここで、Mは、ステップ2で読み込んだデータ総数であり、△Tact、m及び△Tcal、m(X)は、それぞれ、m(<=M)番目のデータについての(1)式及び(2)式を示す。例えば、ステップ2にて読み込まれた過去のデータが、過去5回分のデータである場合は、M=5となり、そのうち最初に蓄積されたデータがm=1番目となる。
Figure 0004259335
Figure 0004259335
Figure 0004259335
尚、上記制約条件付き最適化問題は、例えば、「システム工学 共立出版 赤木新介著」のように、一般に知られている公知の方法によって解けば良い。また、(6)式の関数f(x)に、xの未知変数の項を加えてもよい。これにより、必要以上に熱伝達係数a 、a 、b 、b を大きくさせないことも可能である。
最後のステップ6では、ステップ5で求められた熱伝達係数a 、a 、b 、b を熱伝達テーブル11に格納する。上述した熱伝達係数の修正処理にて、予め指定した範囲内で熱伝達係数a 、a 、b 、b を修正できるため、各冷却バンクB間のヘッダーの仕様の差を逸脱することなく、熱伝達係数a 、a 、b 、b を修正することができる。
尚、上述した説明においては、熱伝達係数a 、a 、b 、b そのものを修正したが、例えば、(9)式及び(10)式で表わされる補正係数α を修正しても良い。
=A (1+α ) (9)
=A ・α (10)
第2の形態として、本発明を熱延工場における加熱・冷却制御に適用した場合について説明する。図3は、本発明を、粗圧延機にて圧延された粗圧延材が加熱されて、仕上圧延機14にかけられるまでの間における加熱・冷却制御に適用した場合の概略構成図である。
仕上圧延機14の入側には、粗圧延材を板幅方向の全体にわたって加熱できる3台の加熱装置131、132、133が設置されている。仕上圧延機14内には、複数のスタンドF1…F7が設けられ、スタンドF1とスダンドF2との間及びスタンドF3とスタンドF4との間に鋼板12を冷却する冷却装置151、152がそれぞれ設置されている。以下、特に加熱装置131、132、133を区別する必要のない時は、単に加熱装置13といい、特に冷却装置151、152を区別する必要のない時は、単に冷却装置15という。この各加熱装置13の加熱効率及び各冷却装置15の熱伝達係数を用いることで、特開2002−11502で示す加熱・冷却制御が実施されている。尚、加熱・冷却制御方法は、加熱装置の加熱効率及び冷却装置の熱伝達効率を用いたものであれば良く、特開2002−11502における制御方法に限定されるものではない。
温度計161が最初の加熱装置131の入側に、温度計162が仕上圧延機14の出側に設置され、各加熱装置13には、各加熱装置13に投入された電力の実績を取り込む投入電力実績取込装置17が接続され、各冷却装置15には、各冷却装置15における冷却水の水量の実績値を取り込む水量実績取込装置18が接続されている。
粗圧延機を抜けた粗圧延材としての鋼板12は、加熱装置13にて加熱され、仕上圧延機14にて圧延されると共に、冷却装置15にて冷却される。鋼板12が加熱から仕上圧延機14を抜けるまでの間の各実績値は、温度計161、162、投入電力実績取込装置17、及び水量実績取込装置18にて検出され、加熱効率及び熱伝達係数の学習に必要な全てのデータとして圧延毎にデータ蓄積装置19に蓄積される。
その後は、第1の形態である巻取温度制御と同様であるため、詳細を省くが、修正すべき加熱装置13の加熱効率をη(i=1、2、3)、冷却装置15の熱伝達係数をa(i=1、2)を求めるためには、データmについての温度計161の実績値をTINact、m、温度計162の実績値をTOUTact、mとし、求めるべきη(i=1、2、3)及びa(i=1、2)を、以下に示す(11)式のようなベクトルxとすると、
x={η、η、η、a、a} (11)
(13)式及び(14)式の制約条件を満足しつつ、(12)式を最小化するベクトルxを求める制約条件付き最適化問題を解けば良いことになる。関数Ωはベクトルx及び入側温度計161の計測値TINact、mから加熱装置131の入側温度と仕上圧延機14の出側温度の温度差を算出するモデルである。この最適化問題は、上述したように公知の数値解法を用いて解けば良い。本発明の特徴は、各加熱装置13間の加熱効率ηの関係、及び各冷却装置15間の熱伝達係数aの関係を予め指定しておき、その範囲内で最適なパラメータを算出することであり、その関係は(13)式及び(14)式のように等式関数及び不等式関数として予め指定しておくことができる。
Figure 0004259335
Figure 0004259335
Figure 0004259335
(13)式及び(14)式は、設備や設備間の仕様により異なるが、例えば、加熱装置133だけは他の加熱装置131、132導入後に増設したため、加熱効率ηが他の加熱効率η、ηより若干向上していることがメーカー仕様により分かっており、かつ、冷却装置152は、水圧・ヘッダー形状により、冷却装置151よりは熱伝達係数が大きいが2倍以上は有り得ないことが判明している場合は、以下に示す(15)式及び(16)式のように記述すればよい。尚、(16)式は、物理的な意味をなす範囲でパラメータを修正させるために追加したものである。
Figure 0004259335
Figure 0004259335
本発明を、熱延工場における巻取温度制御に適用した時の実施例を述べる。製造厚2.3〜4mm厚の低炭素鋼を対象に、冷却帯内の温度降下量の予測精度を従来技術と本発明とで比較した結果を表1に示す。(a)欄は、熱伝達係数を学習した結果であり、両手法とも同程度の精度である。(b)欄は、(a)欄で求めた熱伝達係数の値を、その後そのまま使用した時の結果である。尚、「平均」及び「標準偏差」は、冷却帯内の温度降下量の実績値△Tactと計算値△Tcalとの差を対象データ数100についての平均及び標準偏差を算出した値である。
Figure 0004259335
従来技術では、表1の(a)欄でヘッダーの仕様を無視した異常な熱伝達係数となっているため、予測精度が悪化している。一方、本発明では、従来技術のような異常な熱伝達係数にならず予測精度を維持できており良好である。
本発明は、上述した形態に限定されず種々の形態にて実施して良い。例えば、本形態においては鋼板に関する圧延処理におけるパラメータについて説明したが、これに限らず圧延機によって成形加工される鋼材は線材、形鋼、棒鋼等の圧延鋼材等でもよい。
本発明を鉄鋼プロセスにおける巻取温度制御に適用した場合の概略構成図。 熱伝達係数の修正方法のフローチャート。 本発明を鉄鋼プロセスにおける加熱・冷却制御に適用した場合の概略構成図。
符号の説明
0 鋼板
1 仕上圧延機の最終スタンド
2、161 入側温度計
3、162 出側温度計
4 冷却帯
5 巻取装置
6 速度検出器
B 冷却バンク
8、19 データ蓄積装置
131〜133 加熱装置
151、152 冷却装置

Claims (7)

  1. 鉄鋼プロセスのモデルのパラメータを制約条件付き最適化法を用いることで、予め指定した範囲内で、前記モデルによって得られる計算結果が実際に計測された実績データから得られる結果と一致するように修正するパラメータ修正方法であって、
    前記鉄鋼プロセスにおける仕上圧延機によって圧延された鋼板が、複数の冷却装置が設けられた冷却帯にて冷却される冷却工程における前記複数の冷却装置のそれぞれの熱伝達係数を、前記冷却帯の少なくとも入側及び出側における温度の計測値が含められた前記実績データに基づいて修正する、ことを特徴とするパラメータ修正方法。
  2. 前記鉄鋼プロセスにおいて鋼材が製造される毎に前記実績データを蓄積し、蓄積された前記実績データの数が予め指定された数に達した時、予め指定されたタイミング、又は任意のタイミングにて、その蓄積された前記実績データに基づいて、前記熱伝達係数を修正することを特徴とする請求項に記載のパラメータ修正方法。
  3. 前記冷却帯内に複数の水環境温度計を設置し、前記各水環境温度計で計測された計測値が含められた前記実績データに基づいて前記パラメータを修正することを特徴とする請求項1又は2に記載のパラメータ修正方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のパラメータ修正方法によって、修正された前記熱伝達係数を用いて、前記冷却帯によって冷却される前記鋼板の温度が制御されることにより熱延鋼板が製造されることを特徴とする熱延鋼板の製造方法。
  5. 鉄鋼プロセスのモデルのパラメータを制約条件付き最適化法を用いることで、予め指定した範囲内で、前記モデルによって得られる計算結果が実際に計測された実績データから得られる結果と一致するように修正するパラメータ修正方法であって、
    粗圧延機により圧延された鋼板が板幅全体にわたって加熱される加熱装置の加熱効率、又は/及び、複数スタンドで構成される仕上圧延機の各スタンド間のうち少なくとも1つのスタンド間に設けられ、加熱された前記鋼板を水冷する冷却装置の熱伝達係数を、少なくとも前記加熱装置の入側及び前記仕上圧延機の出側における温度の計測値が含められた前記実績データに基づいて修正するパラメータ修正方法。
  6. 前記鉄鋼プロセスにおいて鋼材が製造される毎に前記実績データを蓄積し、蓄積された前記実績データの数が予め指定された数に達した時、予め指定されたタイミング、又は任意のタイミングにて、その蓄積された前記実績データに基づいて、前記熱伝達係数を修正することを特徴とする請求項に記載のパラメータ修正方法。
  7. 請求項5又は6に記載のパラメータ修正方法によって、前記加熱効率、又は/及び、前記熱伝達係数を修正することにより、前記加熱装置によって加熱される前記鋼板の温度、又は/及び、前記冷却装置によって冷却される前記鋼板の温度が制御されることにより熱延鋼板が製造されることを特徴とする熱延鋼板の製造方法。
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