JP4258599B2 - 遊技機およびパチンコ機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、打球槌によって遊技球を打ち出す遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ機などの遊技機においては、本体全面枠の下部に配設された操作ハンドルによって打出強度を調整可能な打球槌によって遊技球を遊技盤に対して繰り返し打ち出すことにより遊技が行われる。この打球槌は通常、その回動面の外周側の先端に突起を備えており、当該突起には弾性体が取り付けられる。さらに、この打球槌は所定の弾性体によって所定の回動方向に付勢されている。従って、通常状態で一方向に付勢されており、操作ハンドルの操作に応じてモータを駆動し、上記打球槌に対して逆付勢力を作用させ、また、逆付勢力を解除して打球槌を繰り返し揺動することによって上記突起に取り付けられた弾性体で遊技球を打ち出すことができる。
【0003】
遊技場では通常、既定の大きさで作成された複数台の遊技機を島に対して並設しており、各遊技機の枠はほぼ既定の大きさであると言える。近年、枠の大きさを変化させることなく遊技盤を大きくした、いわゆるL枠の遊技機が提案されている。この遊技機では遊技盤下部の上皿や下皿をなるべく下方に配設し、遊技盤の周囲に配設される枠やガラス扉の開閉機構等をなるべく遊技盤の周縁に配設することによって遊技盤上の遊技球誘導レールを周縁方向に拡張し、広い遊技領域を確保している。従って、このL枠では遊技球を打ち出すための遊技球発射機構が従来の遊技機より下方に配置される。また、遊技球誘導レールが周縁方向に拡張し、遊技球発射機構が下方に配置されることによって、従来の遊技機より遊技球打出方向がより上方向きになるとともに、遊技球を打ち出した後に当該遊技球が最初に上記遊技球誘導レールまで到達する位置が従来の遊技機より左方になっており、到達距離が長くなっている。さらに、遊技盤下部や遊技盤の周縁に配設される機構部分を構成するための空間が限られている。従って、上記打球槌を配設する空間が従来の遊技機より、狭くなるとともに当該狭い空間に種々の部品が配設されることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のL枠の遊技機においては、次のような課題があった。
すなわち、遊技球の打出方向を調整するために上記打球槌の突起の配向方向を調整する必要があるが、L枠の遊技機では遊技球を適正な方向に打ち出すためにより厳密に突起の配向方向を決定する必要があり、また、打球槌の周囲の空間に余裕がなく調整が非常に困難であった。具体的には、遊技球が上記遊技球誘導レールに接触する際に当該遊技球の飛翔方向と遊技球誘導レールの接線方向とが大きく異なっていると、多くの運動エネルギーが遊技球から遊技球誘導レールに伝達されてしまう。この場合、遊技球が遊技球誘導レールによって適切にガイドされず、遊技領域に達することができない。
【0005】
また、打球槌の突起の配向方向を調整する際には、打球槌の突起に対して円筒状の部材を有する調整具を装着し、当該調整具を操作して円筒状の部材に対して直接的に力を作用させることによって突起の配向方向を調整する必要がある。しかし、L枠では上述のように打球槌周辺の空間が狭く、また、周辺の狭い空間に種々の部品が配設されているので、上記付勢力によって所定位置で待機している打球槌に対して上記調整具を装着することが困難である。
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、周囲の空間が狭い打球槌であっても容易に調整を行うことが可能な遊技機の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1にかかる発明は、突起が先端寄りに配設された打球槌を駆動するとともに当該突起を介して遊技球に対して打出力を作用させて遊技球を打ち出す遊技機であって、上記打球槌の待機位置において上記突起の下側に配置され、上記打球槌によって打ち出される遊技球を保持する誘導レールと、該誘導レールと共に遊技球を保持する部材であって上記打球槌の待機位置において上記突起の上側に配置された保持部材とを備え、上記打球槌は、本体枠の一部である前面枠によって前面側を覆われており、所定の弾性体の付勢力によって上記待機位置に復帰する回動方向に付勢されており、上記打球槌の回動範囲内においては、上記打球槌の突起が上記前面枠の上端面よりも下方或いは略同一面に位置しており、上記打球槌を上記待機位置から所定量駆動させた位置であって上記打球槌の突起が上記保持部材の下側から移動した調整位置においては、上記打球槌の突起の上に上記保持部材が位置せず、上記打球槌の回動経路内に配置可能であると共に上記打球槌より上記付勢力の作用方向側にて上記打球槌と当接することによって上記打球槌を上記調整位置に一時的に保持する部材であって上記待機位置に打球槌を保持する部材とは別部材により構成される係止具により上記付勢力の作用方向と逆方向に打球槌を回動させた状態とし、上記突起の配向方向を調整可能に構成されている。
【0007】
上記のように構成した請求項1にかかる発明においては、定常状態で所定の位置に待機している打球槌に備えられた突起の配向方向を簡単に調整可能となる。すなわち、打球槌を通常の待機位置から駆動させた後に所定の位置で保持することができ、当該所定の位置で打球槌の突起の配向方向を調整することができる。この結果、調整終了前に打球槌が待機位置に復帰してしまうことを防止することができる。
【0008】
かかる構成によれば、打球槌周辺の空間が非常に狭く、また、打球槌の待機位置にて当該打球槌が前面枠の端面からわずかに上方に突出する状態あるいは突起が前面枠の端面の下方に位置する状態であっても、調整しやすい調整位置にまで打球槌を移動させるとともに当該調整位置に保持して容易に突起の配向方向を調整することができる。かかる構成は、打球槌の周辺の空間が狭いL枠において特に好適である。上記打球槌の突起が前面枠の端面からわずかに上方に突出する状態は、その突出量が小さいことによって打球槌が駆動させづらくなる状態であり、この限りにおいて突出量は限定されない。
【0009】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、打球槌の突起を調整しやすい回動位置で打球槌を維持することができ容易に突起の配向方向を調整可能な遊技機を提供することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明は、以下の手段を含んで構成されてもよい。
手段1
上記打球槌が所定の弾性体の付勢力によって回動するように構成されており、上記係止片は上記打球槌を上記付勢力の作用方向と逆方向に所定量回動させた回動位置にて当該打球槌に係合して当該回動位置を一時的に維持するように構成しても良い。すなわち、回転可能に軸止された打球槌に対して弾性体を取り付け、所定方向に付勢力を作用させておけば、遊技球の打出に際して上記付勢力の逆方向に力を作用させ、当該力を解除することによって打球槌を付勢力方向に回動させて、遊技球を打ち出すことができる。かかる構成において、係止片によって打球槌を係合することにより、弾性体の付勢力によって所定の回動方向に付勢されている打球槌をその逆方向に回動させた所定の調整位置で保持することができる。
従って、打球槌に作用する付勢力によって調整終了前に打球槌が待機位置に復帰してしまうことを防止することができる。また、打球槌の調整具を打球槌の突起に対して装着し、当該突起の配向方向を調整するに際して、打球槌を調整位置に維持させるために調整具によって常に打球槌に逆付勢力を作用させる必要がない。このため、非常に容易に打球槌の突起の配向方向を調整することができる。ここで、上記弾性体においては打球槌を回動させる付勢力を作用させることができればよく、種々の部材を採用可能である。例えば、螺旋状のバネによれば螺旋軸方向に付勢力を作用させることができる。他にも、筒状や柱状に成形したウレタンゴム等、種々の部材によって弾性体を構成することができる。尚、遊技球の打出に際して打球槌を駆動する駆動力は種々の構成によって生成することができる。すなわち、上記弾性体を利用する構成の他、ソレノイド等によって打球槌を駆動し、その突起を介して遊技球を打ち出す構成等を採用可能である。
【0011】
手段2
上記係止片の構成として、本体枠に設けられた溝に沿って打球槌の駆動経路と駆動経路外とを進退する構成が採用可能である。打球槌の駆動経路上に係止片を配設させておけば、打球槌の駆動後に所定の弾性体の付勢力によって打球槌の待機位置に復帰しないように所定位置にとどめておくことができ、打球槌の突起を容易に調整することができる。また、係止片が溝に沿って進退することにより、調整時以外には係止片を駆動経路から容易に退避させておくことができる。
【0012】
手段3
上記係止片の構成として、本体枠に押しボタンを設けるとともに当該ボタンの押し込み操作によって打球槌の回動経路に係止片が突出するような構成が採用可能である。かかる構成においても打球槌の駆動経路上に係止片を配設させておけば、打球槌の駆動後に所定の弾性体の付勢力によって打球槌の待機位置に復帰しないように所定位置にとどめておくことができ、打球槌の突起を容易に調整することができる。
【0013】
手段4
上記打球槌に備えられた突起の配向方向を容易に調整するための構成として本体枠に設けられた溝に沿って進退する係止片を構成し、当該係止片の進退に際して打球槌を係合して駆動させることができるようにしても良い。かかる構成によれば、打球槌の周辺の空間が狭い場合であっても容易に打球槌を駆動し、調整しやすい位置に配置することができる。むろん、この係止片の進退を一時的にロックすることによって上述の係止片と同様に打球槌を所定の駆動位置にて一時的に維持させるように構成しても良い。
【0014】
手段5
上記本体枠の構成として、打球槌調整具の初期位置を位置決めする部材を配設しても良い。たとえば、打球槌調整具の初期位置として好適な位置に隣接させて本体枠から突出した部材を形成すれば、当該突出した部材に打球槌調整具を押し当てることによって打球槌調整具を非常に容易かつ確実に打球槌調整具の初期挿入位置決めを実施することができる。位置決めのための部材の形状は特に限定されない。すなわち、打球槌調整具の初期挿入位置を規定することができる限りにおいて任意の形状の部材を採用することができる。打球槌周辺の狭い空間で構成するためには、当該部材の形状を打球槌調整具の先端形状と相似形状に形成する構成が好ましい。
【0015】
手段6
上記本体枠の構成として、打球槌調整具の動作をガイドするガイド部を形成しても良い。たとえば、打球槌調整具によって打球槌を駆動させるとともに当該打球槌が備える突起に所定の装着部を装着して配向方向を調整する構成においては、打球槌調整具の挿入、打球槌調整具による打球槌の駆動、装着部の装着など一連の動作が必要になる。そこで、この動作をガイドするような部材を構成すると好適である。この結果、調整時にはガイド部材に沿って打球槌調整具を手元でひねるのみで上記突出部にて打球槌を駆動し、さらに、駆動後に打球槌調整具を大きく移動させることなく装着部を突起に装着することができる。ガイド部材の形状は特に限定されない。すなわち、打球槌調整具の動作をガイドすることができる限りにおいて任意の形状の部材を採用することができる。動作をスムーズにガイドするためには打球槌調整具の外周部に沿った壁面を形成する構成が好ましい。ガイド部の構成としては本体枠から手前側に突出する部材を形成しても良いし、本体枠側に凹部を設けても良い。
【0016】
手段7
上記本体枠の構成として、打球槌の突起の配向方向を調整する際に打球槌調整具を取り回すための空間を形成する凹部あるいは切欠を形成しても良い。これら凹部や切欠が本体枠に設けられていれば、突起調整時に打球槌調整具と本体枠とが干渉しづらく、打球槌調整具を高い自由度で取り回すことができる。また、場合によっては凹部や切欠の端面に打球槌調整具を当接させ、当該当接位置を支点にしててこの原理によって容易に突起に対して力を作用させることができ、少ない力で容易に突起の配向方向を調整することが可能になる。
【0017】
手段8
さらに、上記打球槌調整具として、一方向に長い部材であるとともに一方の先端に打球槌の突起に対して装着可能な装着部を有し、同装着部側の先端に上記打球槌の一部に係合させつつ当該打球槌を通常状態の待機位置から上記付勢力の作用方向と逆方向に回動させることが可能な突出部を形成したものを採用しても良い。すなわち、打球槌調整具は一方向に長い部材であるとともに一方の先端に打球槌の突起に対して装着可能な装着部を備えており、さらに突出部を備えている。この突出部は打球槌調整具の装着部側の先端に構成されており、同突出部を上記打球槌の一部に係合させることが可能である。そして、当該打球槌を通常状態の待機位置から駆動させることが可能である。
【0018】
従って、突出部を打球槌周辺の狭い空間に挿入して容易に打球槌を駆動することが可能である。さらに、調整具は装着部を備えており、上記突出部による打球槌への係合を解除し後に打球槌の突起に上記装着部を装着させることができる。また、打球槌調整具は一方向に長い部材であり、当該装着部はその一方の先端に配設されているので、他方の先端寄りの部分を握りつつ打球槌調整具を移動させることによって、容易に突起の配向方向を調整することができる。
手段9
上記突出部の構成として、上記装着部に対して上記突起を挿入する方向に延設した部材で形成しても良い。上記突起は打球槌に対して垂設されていることが多く、これにより打球槌の駆動にてその突起の移動方向に遊技球を打ち出すようになっている。従って、装着部に対して突出部を延設すると当該突出部によって打球槌を係合して駆動させると同時に、装着部を突起の挿入方向に配向させることができ、この係合を解除して上記付勢力によって打球槌を待機位置に復帰させるときに、上記装着部を容易に打球槌の突起に装着させることができる。
【0019】
手段10
上記突出部の構成として、薄板状の部材を形成しても良い。薄板状の部材を形成すれば、打球槌の周辺の空間に余裕が少ない場合であってもその隙間に当該薄板状の部材を挿入し、打球槌を駆動することができる。
【0020】
手段11
上記突出部の構成として、屈曲した板状の部材を形成しても良い。屈曲した板状の部材を形成すれば、当該屈曲した板の先端を打球槌に係合して駆動させることができ、この係合を解除して上記付勢力によって打球槌を待機位置に復帰させるときに、打球槌を容易に回避しつつ容易に当該打球槌の突起を上記装着部に装着させることができる。
【0021】
手段12
上記突出部の構成として、鉤状の係合部と円弧状のガイド部とを備える部材を形成しても良い。鉤状の部位を形成すれば容易に打球槌を係合させることができ同打球槌を駆動させている途中に誤って係合を解除することが少なくなって操作性が向上する。円弧状の部位を形成すれば、当該円弧状の部位に打球槌を当接させつつ摺動させ、打球槌およびその突起と打球槌調整具との相対的な位置関係を容易に規定することができ、打球槌の突起を確実に上記装着部へガイドすることができる。
【0022】
手段13
上記打球槌調整具の構成として、装着部側の先端寄りの所定位置を屈曲させても良い。装着部側の先端寄りの所定位置を屈曲させれば、狭く複雑な隙間を有する打球槌の周辺の空間において高い自由度で打球槌調整具を移動させて打球槌に到達させることができるとともに、高い自由度で打球槌の突起に装着した装着部を移動させて突起の配向方向を調整することができる。むろん、屈曲は一箇所でも良いし二箇所以上でも良い。屈曲位置や屈曲角度,屈曲の形状等は本体枠と打球槌の位置関係や打球槌およびその周辺の部材の形状に対応させて変形することができる。
【0023】
手段14
上記打球槌調整具の構成として、装着部側の先端寄りの所定位置に切欠を形成しても良い。打球槌調整具に切欠が形成されていれば、狭く複雑な隙間を有する打球槌の周辺の空間において、打球槌に対して打球槌調整具を到達させるために障害となりうる部材を容易に回避し、高い自由度で打球槌調整具を移動させて打球槌に到達させることができるとともに、高い自由度で打球槌の突起に装着した装着部を移動させて突起の配向方向を調整することができる。むろん、切欠は一箇所でも良いし二箇所以上でも良い。切欠の形成位置や切欠の深さ,切欠の形状等は前面枠と打球槌の位置関係や打球槌およびその周辺の部材の形状に対応させて変形することができる。
【0024】
手段15
上記打球槌調整具の構成として、所定の位置に把手を装着する装着穴を形成しても良い。装着穴を形成すれば、打球槌調整具に把手を装着することができ、上記装着部と反対側の端部と把手とを握りつつ両手で打球槌調整具を移動させることができる。従って、打球槌の突起の配向方向を微妙に調整することが可能になる。また、力加減を容易に調整することができるし、突起に対してより大きな力を作用させることができる。この結果、非常に高い操作性で打球槌を操作することができる。
【0025】
手段16
上記装着部の構成として、円筒状の部材を形成することができる。円筒状の部材によれば、当該円筒より径の小さな円柱状の突起や円錐状の突起に装着して当該突起の垂設方向に略垂直な任意の角度に配向するように力を作用させることができ、高い自由度で突起の配向方向を調整することができる。むろん、突起の配向方向を調整するに当たり、当該突起に対して弾性体を装着したままの状態で装着部を装着しても良い。
【0026】
手段17
上記装着部の構成として、断面略U字形の部材を形成することができる。断面略U字形の部材は、当該断面略U字形の部材の内径より径の小さな円柱状の突起や円錐状の突起に容易に脱着することができる。従って、突起配向方向の調整に際して装着部の脱着に手間がかかることがない。むろん、突起の配向方向を調整するに当たり、当該突起に対して弾性体を装着したままの状態で装着部を装着しても良い。
【0027】
手段18
上記打球槌の構成として、上記突起が先端寄りの所定位置に配設される打球槌に対して当該突起より先端側に延設された延設部を形成しても良い。当該延設部によれば、当該延設部に対して打球槌の調整具に備えられた突出部等を容易に係合させ、打球槌を通常状態の待機位置から駆動することができる。むろん、打球槌の調整具を利用することが必須ではなく、上記延設部を指で操作して打球槌を駆動しても良い。以上のようにして、打球槌の周囲の空間が狭くても、当該打球槌を駆動させて調整容易な場所まで打球槌を移動させることができ、その突起の配向方向を容易に調整することができる。かかる構成は打球槌の周辺の空間が狭いL枠では特に好適である。上記打球槌の突起が前面枠の端面からわずかに上方に突出する状態は、その突出量が小さいことによって打球槌が駆動させづらくなる状態であり、この限りにおいて突出量は限定されない。
【0028】
手段19
上記打球槌が所定の弾性体の付勢力によって回動するように構成されており、当該付勢力の作用方向と逆方向に打球槌を回動させるための部材を上記延設部に係合できるように構成しても良い。すなわち、回転可能に軸止された打球槌に対して弾性体を取り付け、所定方向に付勢力を作用させておけば、遊技球の打出に際して上記付勢力の逆方向に力を作用させ、当該力を解除することによって打球槌を付勢力方向に回動させて、遊技球を打ち出すことができる。かかる構成において、延設部に対して付勢力の作用方向と逆方向に打球槌を回動させるための部材を係合可能であれば、当該部材によって非常に容易に打球槌を回動させることができる。すなわち、調整可能な位置に打球槌を容易に移動させることができる。当該部材は打球槌の調整具に対して配設しておけばよい。ここでも、上記弾性体においては打球槌を回動させる付勢力を作用させることができればよく、種々の部材を採用可能である。また、遊技球の打出に際して打球槌を駆動する駆動力は種々の構成によって生成することができる。
【0029】
手段20
上記打球槌の構成として、延設部を打球槌の駆動平面に略垂直に延設しても良い。すなわち、打球槌によって遊技球を打ち出すために、通常は打球槌の駆動平面に対して平行に突起を設け、当該突起で遊技球を打ち出すが、延設部が打球槌の駆動平面に平行でなくても当該延設部を介して打球槌を駆動させることができる。むろん、当該突起において突起に対して略垂直に延設部を設けてもよいし、打球槌の本体において延設部を設けても良い。尚、打球槌を回動させる場合に、上記駆動平面は打球槌の回動平面である。
【0030】
手段21
上記打球槌の構成として、当該打球槌と別部材を装着可能に構成してもよい。別部材を装着することができれば、打球槌の突起の調整時に必要に応じて装着し、打球槌を実質上延設することができる。別部材を装着可能にする構成としては、例えば、打球槌の先端に突起を延設し上記別部材において当該突起に嵌合可能な凹部を形成する構成を採用可能である。むろん、打球槌に凹部を形成し別部材に突起を形成しても良いし、突起と凹部との嵌合以外に種々の装着機構を採用可能である。また、打球槌を延設可能に構成できる限りにおいて別部材の形状も限定されず、矩形,板状,屈曲した部材等種々の形状を採用可能である。
【0031】
手段22
上記延設部の構成として、遊技機の前面枠端面より上方に露出する長さに形成しても良い。すなわち、打球槌が遊技機の前面枠に対して回動可能に支持されており、打球槌の待機位置では当該打球槌に設けられた突起の先端が遊技球の発射点に位置する状態であり、さらに打球槌の回動範囲内では上記待機位置において打球槌の先端が最上位置になる状況で、延設部を前面枠端面より上方に露出させる。かかる構成によれば、打球槌の待機位置において当該打球槌と延設部との境界が上記前面枠の端面より下方あるいは略同一面に配置されていても、延設部を介して非常に容易に打球槌を回動させることができる。
【0032】
手段23
上記延設部の構成として、延設部を所定の位置にて屈曲させても良い。延設部が屈曲していれば、打球槌の調整具をより簡単に係合させることができ、打球槌を容易に駆動することができる。
【0033】
手段24
上記延設部の構成として、延設部に切欠や凹部を形成しても良い。切欠や凹部によれば、打球槌の調整具をより確実に係合させることができるし、係合して打球槌を駆動させているときに当該係合が容易に解除されることを防止することができる。むろん、係合が容易に解除されることを防止するため、滑り止めを形成しても良い。
【0034】
手段25
上記打球槌の構成として、モータの回転駆動力を利用して突起調整のための調整位置へと駆動してもよい。すなわち、必ずしも打球槌の調整具によって打球槌を駆動する構成を採用する必要はなく、モータの回転駆動力によって打球槌を調整用の初期位置に移動させても良い。この場合の駆動量はほぼ一定であるため、サーボモータやソレノイドを利用して特定角度回転させるように駆動する構成等を採用可能である。
【0035】
手段26
上記遊技機の構成として、遊技球誘導レールを遊技領域の周縁側に配置して同遊技球誘導レールの曲率半径を増大させたものを採用しても良い。すなわち、L枠の遊技機においては遊技球誘導レールを周縁方向に拡張することによって遊技領域として広い面積を確保しており、かかる遊技機に対して本発明を適用することができる。他にも遊技球が最初に遊技球誘導レールに到達する位置を遊技機の左方に移動することによって遊技領域を遊技機の下方に拡張した構成や遊技球誘導レールの下端側の傾角を大きく(急斜面に)することによって遊技領域を遊技機の下方に拡張した構成に対して本発明を適用することが可能である。L枠に対して本発明を適用するためには、上述の曲率半径が従来の遊技機の遊技球誘導レールにおける曲率半径より大きく、また、上述の到達位置が従来の遊技機における遊技球誘導レールへの到達位置より左方であり、また、上述の傾角が従来の遊技機における遊技球誘導レール下端側の傾角より大きければよい。
【0036】
以上説明したように、手段1にかかる発明によれば、弾性体の付勢力によって回動する打球槌の突起を調整しやすい回動位置で維持することができる。
さらに、手段2にかかる発明によれば、必要に応じて打球槌をその回動経路の所定位置で保持することができる。
【0037】
さらに、手段3にかかる発明によれば、打球槌の突起を調整しやすい回動位置で打球槌を維持することができ突起の配向方向の調整が容易になる。
さらに、手段4にかかる発明によれば、打球槌の駆動と所定駆動位置での維持とを容易に実施することができる。
さらに、手段5にかかる発明によれば、打球槌調整具を初期位置に対して的確に配置することができる。
【0038】
さらに、手段6にかかる発明によれば、打球槌調整具を的確に移動させ、打球槌の突起に対して確実に装着することができる。
さらに、手段7にかかる発明によれば、打球槌調整具の取り回し作業が非常に楽になる。
さらに、手段8にかかる発明によれば、打球槌の周囲の空間が狭い打球槌であっても容易に調整を行うことが可能な遊技機の打球槌調整具を提供することができる。また、打球槌調整具によって一連の動作で打球槌の回動と突起の調整を実施することができる。
【0039】
さらに、手段9にかかる発明によれば、装着部を容易に突起に装着可能である。
さらに、手段10にかかる発明によれば、打球槌を容易に駆動させることができる。
さらに、手段11にかかる発明によれば、打球槌の駆動と装着部の突起への装着とが容易になる。
【0040】
さらに、手段12にかかる発明によれば、装着部を突起に対して的確に装着させることができる。
さらに、手段13および手段14にかかる発明によれば、打球槌調整具を容易に取り回すことができ、突起の調整が容易になる。
さらに、手段15にかかる発明によれば、打球槌調整具を容易に取り回すことができ、また、少ない力で突起の配向方向を変動させることができ、突起の調整が容易になる。
【0041】
さらに、手段16にかかる発明によれば、突起に対して容易に装着可能な装着部を形成することができる。
さらに、手段17にかかる発明によれば、突起に対して装着部を容易に脱着することができる。
さらに、手段18にかかる発明によれば、打球槌の周辺が狭い遊技機において狭い空間に打球槌の調整具を挿入して容易に打球槌を回動させることができる。
【0042】
さらに、手段19にかかる発明によれば、弾性体の付勢力によって回動する打球槌の周辺の空間が狭くても容易に打球槌を回動させることができる。
さらに、手段20〜手段22にかかる発明によれば、狭い空間に打球槌の調整具を挿入し容易に打球槌を駆動させることができる。
さらに、手段23および手段24にかかる発明によれば、打球槌の調整具を打球槌に対してより確実に係合させることができる。
さらに、手段25にかかる発明によれば、打球槌を適切な位置に自動で回動させることができる。
さらに、手段26にかかる発明によれば、本発明をL枠に対して適用することができる。
【0043】
以下、図面にもとづいて本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態にかかるパチンコ機において前面のガラス枠を取り外した状態を正面図により示している。すなわち、本パチンコ機においてはメンテナンス等のためにガラス枠を取り外したり開閉することが可能であり、同図に示すようにしてガラス枠を取り外したり、開いた状態で本発明にかかる遊技機の打球槌の突起配向方向を調整する。
【0044】
図において、パチンコ機10は、電動式の遊技球打出部20を備えており、操作ハンドル21を手で持って右方向に回転させると、盤面下方から所定の周期で遊技球が連続的に打ち出され、打ち出された遊技球は誘導レール11を通って遊技領域12に導出される。遊技領域12に導出された遊技球が盤面中央付近に設置された始動口13に入賞すると、液晶表示パネル14の表示内容が変動する。この液晶表示パネル14には三つの数字が表示されるようになっており、数値が揃った場合に大入賞口15が開放される。
【0045】
このようにして大入賞口15が開放され、当該大入賞口15に遊技球が入賞することによって多くの遊技球が提供される。そして、遊技者はパチンコ機10の前面に備えられた図示しない上皿等に多くの遊技球を蓄積できるように遊技を行うようになっている。同図に示すパチンコ機は、L枠と呼ばれるパチンコ機であり、遊技領域12の面積が従来のパチンコ機より上下左右に広い。従って、上記図示しない上皿が従来のパチンコ機より下方に配置される。L枠であってもパチンコ機10を設置する遊技島の大きさは従来のものと同一であることから、上皿や上記遊技球打出部20を配設するための領域は従来のパチンコ機と比較して狭くなっている。従って、上皿や遊技球打出部20においては狭い領域を効率的に利用して各機構が配設されている。
【0046】
図2は、上記遊技球打出部20の上部を拡大して示す斜視図であり、図3は遊技球打出部20の主な機構を示す図であって背面側から眺めた状態で示している。遊技球打出部20においては、モータの回動力が打球槌22に伝達され、打球槌22の揺動によって繰り返し遊技球を打ち出すようになっている。打球槌22は細長い薄板状の部材によって構成されており、先端部分に突起22aを備えている。突起22aは打球槌22の長手方向に対して略直角に垂設されており、全体として略L字型を形成している。突起22aと打球槌22の本体とは別部材かつ別の素材によって形成されており、双方が硬い素材であるが突起22aの方がやわらかい素材である。
【0047】
従って、突起22aに対して力を作用させたときに、打球槌22本体よりも突起22aの方が曲がりやすく、突起22aの配向方向を調整することができる。むろん、これらの部材は硬いため、繰り返し遊技球を打ち出す際にはほとんどその配向方向は変形しない。また、突起22aは先端に向けて徐々にその径が細くなるように形成されており、当該突起22aの外周と略同一の内径を有するバネ22bが挿入される。
【0048】
打球槌22においては、突起22aの逆側の一端からやや中央よりにて回動可能に支持されるとともに、回動軸付近の側端面から略垂直方向に突出する爪片22cが形成されている。さらに、打球槌22の概ね中程にて紙面右方向に打球力調節バネ23により牽引され、側端がストッパ24に突き当たって止まる構成となっている。従って、打球槌22は打球力調整バネ23の付勢力によってストッパ24方向に付勢されており、通常状態ではストッパ24に対して打球槌22が当接した状態で待機している。
【0049】
一方、操作ハンドル21はいわゆるタッチセンサを兼ねており、遊技者が手で触れて回動させるとモータ部25内の発射モータ25aが回転し、この発射モータ25aの回転軸に取り付けられた概略勾状の回転体25bが紙面時計回りに回転するようになっている。発射モータ25aの回転時において、回転体25bが所定の位置まで回転すると爪片22cの先端に当接し、さらに回転が進むと打球力調節バネ23の牽引力に逆らうようにして打球槌22を紙面反時計回り方向に回動させる。
【0050】
そして、回転体25bの勾状部先端が爪片22cの先端からはずれると、打球力調節バネ23の付勢力により紙面時計回り方向に勢いよく回動し、側端がストッパ24に突き当たって止まる。すなわち、打球槌22は発射モータ25aの回転に応じて所定範囲内で往復動を繰り返し、上記突起22aに取り付けられたバネ22bの先端を介してこの回動力を遊技球に伝達する。従って、この動作に連動して遊技球が打ち出されるようになっており、遊技球が連続的に打ち出されることとなる。
【0051】
打球力調節バネ23における打球槌22とは別の一端は、略楕円形の板状部材にて形成されるバネ長調節片26の先端部分に固定されている。このバネ長調節片26は打球力調節バネ23を固定した側とは別の端部付近にて回動可能に支持されるとともに、側端部にワイヤー26aが接続されている。さらに、このワイヤー26aの別の一端は操作ハンドル21の軸側に接続され、当該操作ハンドル21の回動角度に応じて紙面左方向に引っ張られる。すると、バネ長調節片26は紙面時計回り方向に回動し、打球力調整バネ23が伸張されて遊技球の打出力も大きくなる。従って、遊技者は所望の打出力を得るべく適宜操作ハンドル21の回動角度を調整する。
【0052】
遊技球打出部20の上部においては、図2に示すように前面のガラス枠を外した状態において上記打球槌22の突起22a側の先端がガラス枠の下方かつ本体右側に位置している。このパチンコ機においては、本体枠の一部として前面枠16を備えており、当該前面枠16に遊技球を貯留する下皿等が配設されている。同前面枠16は遊技盤の前面と略平行であり同前面枠16の裏側に上記打球槌22が軸止されている。従って、打球槌22の回動平面と前面枠16の壁面とは略平行である。
【0053】
前面枠16の奥側には遊技面と略平行な平面を有する壁面17が形成されており、この壁面17の手前側に上皿等が配設される。この壁面17と前面枠16とが形成する平面の間が打球槌22の回動平面であり、上記打球槌22の待機位置において打球槌22の突起22aの先端には上記誘導レール11の一部が位置している。また、上記上皿からは貯留された遊技球が図2に示す突起22aの先端位置に逐次供給されるようになっており、供給された遊技球はこの誘導レール11と保持部材17aとの間に保持される。従って、打球槌22が回動しても遊技球は保持部材17aと誘導レール11の間に保持されるが、打球力調整バネ23の付勢力によって打球槌22が再び図2に示す待機位置に復帰したときにバネ22bの先端によって遊技球を誘導レール11方向に打ち出す。
【0054】
同バネ22bは打球槌22の突起22aに取り付けられているため、その配向方向は突起22aの配向方向とほぼ一致する。従って、打球槌22の待機位置は一定であっても、バネ22bの配向方向は突起22aの配向方向によって異なり、図3に示すように突起22aの配向方向によって遊技球が打ち出される方向も異なってくる。本実施形態にかかるパチンコ機10は上述のようにL枠であり、誘導レール11の経路も従来のパチンコ機より長くなっているので、遊技球の初期打出方向によって遊技球が遊技盤に対して適切に供給されたり、適切に供給されなかったりする。従って、L枠においては特に当該突起22aの配向方向の調整が重要である。
【0055】
一方、図2に示すように、本実施形態にかかる打球槌22は先端部分が前面枠16の奥側に位置しており、打球槌22の上先端は前面枠16の上端面より下方に位置している。また、打球槌22の待機位置にて突起22aの周辺に各種部材が配設されているので、打球槌22を回動させないとその突起22aを調整することができない。しかし、打球槌22は上述の打球力調整バネ23によって常に図2の紙面反時計回り方向に付勢されており、この付勢力に抗して打球槌22を回動させ続けながら突起22aに対して打球槌調整具を装着し、装着後にさらに突起の配向方向を調整するのは一般的には容易でない。本実施形態のようなL枠のパチンコ機10においては打球槌22の周辺の空間が狭いので、作業容易性は特に重要である。
【0056】
そこで、本発明では壁面17においてストッパを設け、打球槌22を適切な回動位置で維持させることができるように構成した。すなわち、壁面17の紙面右下かつ前面枠16の端面より下方において水平方向の溝17bが設けてある。当該溝17bにおいては矩形のストッパ18が手前側に露出しており、溝17bに沿ってスライド可能に構成されている。また、ストッパ18が紙面右側に移動されているときに当該ストッパ18は打球槌22の回動経路上に存在しないが、ストッパ18が紙面左側に移動されているときに当該ストッパ18は打球槌22の回動経路上に存在する。従って、ストッパ18は後述のようにして打球槌22の回動を規制するストッパとして作用する。
【0057】
本実施形態において、打球槌22の突起22aの配向方向は図4に示す打球槌調整具によって調整される。同図は打球槌調整具30の分解斜視図である。打球槌調整具30は、本体31と把手32,33を備えている。本体31は概略板状の部材によって形成されており、中央からやや先端寄りにて屈曲部31aを有している。屈曲部31a側の先端には装着部31bが取り付けられている。装着部31bは円筒状の部材であり、その内径は上記打球槌22の突起22aに対して取り付けられるバネ22bの外径とほぼ同径である。従って、バネ22bが取り付けられた状態の突起22aに対して装着部31bを装着することができる。
【0058】
本体31の中央のやや装着部31b寄りには切欠31dが設けられており、この位置にて本体31は細くなっている。さらに、本体31の装着部31bと逆側の先端寄りには矩形の穴31eが開けられている。この穴31eには、上記把手33を装着することができる。すなわち、把手33は板状の部材であるとともにその一端には上記穴31eの矩形の内径と略同一の外径を有する突起33aが形成されており、当該突起33aを上記穴31eに挿入して把手33を上記本体31に対して装着することができる。むろん、把手33は穴31eのどちら側から装着しても良く、取り回しの容易性に鑑みて適宜選択することができる。一方、把手32は概略円筒の部材であり、その端面に矩形の穴32aが形成されている。当該穴32aの内径は、上記本体31の外径とほぼ同一径である。従って、本体31の一端を穴32aに対して挿入して把手32を本体31に対して装着することができる。
【0059】
図5は、打球槌調整具30にて打球槌22の突起22aを調整する際の上記ストッパ18の利用形態を説明する説明図である。同図においては、ガラス枠を取り外した状態のパチンコ機10において遊技球打出部20の上部を拡大して示しており、打球槌調整具30は本体31を切断した状態で装着部31bを示している。打球槌調整具30においては、把手32,33を本体31に対して装着し、それぞれの把手32,33を左右の手で握りながら調整操作を行う。
【0060】
突起22aの配向方向を調整するためには、突起22aの周辺に打球槌調整具と干渉する部材が存在しないような回動位置まで打球槌22を回動させる必要がある。このためにまず、ストッパ18を紙面右側に移動させて打球槌22の回動経路上から待避させ、打球槌22を紙面時計回りに回動させる。打球槌22を溝17bよりも下方に回動させたら、ストッパ18を紙面左側に移動させて打球槌22を解放する。
【0061】
打球槌22に対して人為的に力を作用させていない状態では、打球槌22は上記打球力調整バネ23によって紙面反時計回り方向に自動で回動するが、ストッパ18が溝17b内で紙面左側に配置しているときには、打球槌22とストッパ18とが干渉し、当該干渉位置にて打球槌22が維持される。従って、打球槌22の突起22aは静止しており、この突起22aに対して上記打球槌調整具30の装着部31bを容易に装着することができる。
【0062】
この状態で、打球槌調整具30の把手32,33を左右の手で取り回しつつ突起22aに力を作用させると、突起22aの配向方向が変動する。突起22aの配向方向を変動させることによって、上記遊技球の打出方向を変動させることができるので、調整後に操作ハンドル21を回転させて実際に遊技球を打ち出して確認することによって、遊技球の打ち出し方向を調整することができる。
【0063】
打球槌調整具30には上記切欠31dが設けられており、同切欠31dは上記図5に示す突起22aと装着部31bとの装着状態において打球槌調整具30で突起22aの配向方向を調整するに当たり、前面枠16や図2に示す右側の本体枠の端面を避けることができる。すなわち、当該切欠31dが設けられていることによって、打球槌調整具30を取り回す際に打球槌調整具30が他の部材と干渉しづらくしてあり、打球槌調整具30の取り回しが非常に容易になる。切欠31dは、取り回しの容易性を向上するために設けられているので、むろん、図4に示す位置には限定されず、調整対象となるパチンコ機10の構成に応じて変更することが可能である。
【0064】
本発明によれば、打球槌22の周辺の空間が狭くても容易に打球槌22を調整用の位置で維持し、その突起22aの配向方向を容易に調整することができる。このような効果を奏するための打球槌調整具としては上述のものに限定されない。例えば、ストッパが壁面にてスライド可能である構成が必須になるわけではない。図6は、押しボタン方式のストッパを構成するための構成例を示す概略図である。この例においては、壁面17に2つの矩形状の穴17c,17dを形成し、壁面17内で水平面を回動平面として回動可能にストッパ部材181を支持する。
【0065】
ストッパ部材181は可撓性のある板状の部材であるとともにその両側において回動中心から等距離にアーム181a,181bが形成されている。これらのアーム181a,181bは回動中心を中心とした円弧状に形成されており、ストッパ部材181の回動とともにそれぞれのアーム181a,181bが上記穴17c,17dから手前,奥方向に進退するように構成されている。また、壁面17の内部において、ストッパ部材181にはバネ181cによる付勢力が作用している。バネ181cはストッパ部材181の回動平面内に配設され、同ストッパ部材181の端面に対して当接し、図6において時計回りに回動するようにストッパ部材181に対して付勢力を作用させている。
【0066】
アーム181bの上部には係合部181b1が形成されており、アーム181bが押し込まれたときに、壁面17内部にて当該壁面17と係合部181b1とが係合するようになっている。すなわち、ストッパ部材181には上記バネ181cによって付勢力が作用しているので、壁面17の内部にて当該壁面17と係合部181b1とが係合したときに、通常状態ではこの係合が解除されずに維持される。
【0067】
一方、穴17dはアーム181bの端面より下方に大きく、また、ストッパ部材181が可撓性のある部材で構成されているので、上記壁面17と係合部181b1とが係合した状態でアーム181bの端面を下方に押し下げると上記係合が解除し、上記バネ181cの付勢力によってアーム181bが壁面17より手前側に露出する。すなわち、アーム181bの端面の押し込み操作に応じて自由にアーム181aを壁面から露出させるか否かを既定可能な押しボタン構造となっている。
【0068】
ここで、穴17cは打球槌22の回動経路上に開けられており、穴17dは打球槌の回動経路上に位置しないように開けられている。従って、打球槌22を回動させるときにはアーム181b側が壁面17の手前に露出するようにセットし、打球槌22の回動位置を維持したいときにはアーム181a側が壁面17の手前に露出するようにセットする。この結果、容易に打球槌22の回動位置を維持することができる。
【0069】
さらに、別の実施例として、打球槌を回動させるための部材を形成しても良い。図7は打球槌を回動させるための部材と打球槌を所定の回動位置で維持するための部材を兼用した部材を構成した場合の説明図である。ここにおいて、上記第1実施例と共通の部材は同符号にて示している。本実施例では、壁面17の手前側に突出する2つの矩形部材が設けられており、一方が打球槌22を回動させるための部材および打球槌22の回動位置を維持するための部材を兼用するストッパ182bであり、他方がこのストッパ182bの位置を調整する操作片182aである。
【0070】
壁面17の右下かつ前面枠16の端面上部には操作片182aを露出させて左右に摺動させることができる溝172aが設けられており、当該溝172aの水平方向左側には上記ストッパ182bを露出させて左右に摺動させることができる溝172bが設けられている。尚、溝172aの右端においてはその上部が上方に向けて切り欠かれている。
【0071】
本実施例において操作片182aとストッパ182bとは壁面17の内部において連結されている。すなわち、図8に示すように操作片182aとストッパ182bとはかすがい状部材182cの一部である。従って、操作片182aを溝172a内で左右に摺動させると、それに連動してストッパ182bも溝172b内で左右に摺動する。また、かすがい状部材182cは可撓性のある部材であり、操作片182aが溝172aの最右位置にあるときに、当該操作片182aを上方に移動させると、溝172aの状部の切欠に係合させることができる。
【0072】
図8の上部の図は打球槌22の調整を行わない通常状態での操作片の位置であり、この状態において操作片182aは打球槌22の回動経路上に存在しない。従って、操作片182aの存在にかかわらず打球槌22は回動することができ、パチンコ機10にて遊技を実施することができる。打球槌22の突起22aの配向方向を調整するためには、操作片182aを右方向に移動させる。操作片182aが右方向に移動されると、これに伴ってストッパ182bも右方向に移動する。
【0073】
当該ストッパ182bの右側には打球槌22が待機しているので、ストッパ182bが移動すると打球槌22の右側の端面と当接し、打球力調整バネ23の付勢力に抗して紙面時計回り方向に打球槌22を回動させる。操作片182aが溝172aの右端に達したときに操作片182aを上方に移動させると、当該操作片182aが溝172aの切欠に係合する。打球槌22は上記打球力調整バネ23によって付勢力が常に作用しており、この付勢力はストッパ182bを介して操作片182aを左側に移動させる力として作用するので、操作片182aが溝172aの切欠に係合された状態が維持される。
【0074】
従って、この状態にて打球槌22を静止させることができ、上記図4に示す打球槌調整具30等においてその装着部31bを突起22aに対して容易に装着することができる。打球槌調整具30によって突起22aの配向方向を調整した後に操作片182aを下方に移動させると、操作片182aは溝172aを左側に移動できるようになるので、上記打球力調整バネ23による付勢力によって打球槌22が通常の待機位置に復帰する。
【0075】
本発明において、打球槌の突起の配向方向を調整するためには、打球槌調整具の装着部を突起に対して装着する必要があり、当該装着動作を実施する際の打球槌の位置が決まっていれば、装着動作初期の打球槌調整具の位置も決まる。そこで、パチンコ機の本体枠側に打球槌調整具の装着部の初期位置を規定する位置決め部を設けると便利である。
【0076】
図9は、打球槌調整具の装着部を位置決めする位置決め部材をパチンコ機の前面枠に対して形成した場合の実施例を説明する説明図である。この例において、パチンコ機の主な構成および打球槌調整具の構成は上記第1実施例と同様であり、ここでも上記第1実施例と共通の構成に対しては同一の符号を付して説明する。本例における保持部材173aは、上記第1実施例とほぼ同様に、壁面17に対して紙面手前方向に垂設されており、その左下の面と誘導レール11との間に遊技球を保持するようになっている。
【0077】
一方、本実施例において保持部材173aの右下の部位には、紙面右下方向に配向した延設部173bが設けられており、当該延設部173bの下部かつ保持部材173aの右下の面Sは延設部173bの配向方向と略垂直に形成されている。打球槌調整具30における装着部31bは略円筒状であって角が略直角であることから、図9のようにして当該装着部31bを上記延設部173bと面Sに当接させることができる。
【0078】
図9に示すように、装着部31bを上記延設部173bと面Sに当接させた状態において、装着部31bの円筒軸の延長線上が打球槌22の突起22aの配向方向と略平行である。従って、延設部173bとストッパ18にて打球槌22を係止して回動を停止させた状態において、装着部31bの初期位置を非常に容易かつ確実に決定しつつ打球槌調整具30による突起22a配向方向の調整動作に移行することができる。
【0079】
打球槌調整具の初期位置を決定し、また、容易かつ的確にその移動経路を規定するためには上記図9に示す構成以外にも種々の構成を採用可能である。図10はこの実施例における打球槌調整具を示す斜視図であり、図11はこの打球槌調整具の初期位置を決定しその移動経路をガイドするための構成を備えたパチンコ機を説明するための説明図である。本実施例における打球槌調整具300の構成は、上記打球槌調整具30の構成とほぼ同様であるが、装着部31bに対して突出部310cが設けられている点で異なっている。
【0080】
すなわち、突出部310cは略板状の部材であり、その面が装着部31bの円筒軸に対して略平行に配向するように上記装着部31bに対して取り付けられている。また、同突出部310cの幅Wは前面枠16と壁面17との間に形成される空間の幅より小さく、当該空間に対して突出部310cを挿入することができる。さらに、突出部310cは薄板状の部材であるから、図11に示すように打球槌22の待機状態にて保持部材17aと打球槌22の先端との間に突出部310cの先端を挿入し、両者を係合させつつ打球槌22を回動させることが可能になっている。
【0081】
一方、図11に示すように壁面17にはガイド部材174が垂設されている。当該ガイド部材174以外の構成は上記第1実施例におけるものと同様である。ガイド部材174は壁面17から垂設された板状の部材であるとともにその端面が前面枠16の上方への延長線上に到達しないような幅となっている。すなわち、ガイド部材174は壁面17と前面枠16を延長した面と間の空間に位置している。
【0082】
また、ガイド部材174は図11の右側において鉤状の部位174aが設けられ、当該鉤状の部位174aから一旦上方に向かうとともに途中で緩やかにそのカーブが変化し、保持部材17aの下端に向けて延設されている。ガイド部材174がこのような形状であることにより、打球槌調整具300の初期位置を適切に決定し、さらに打球槌22を回動させ、装着部31bを突起22aに対して装着する際の動作を適切にガイドすることができる。
【0083】
すなわち、打球槌22が待機位置にある状態において、突出部310cの装着部31b側の先端を上記鉤状の部位174aに係合させると、突出部310cの他方端が打球槌22に係合し、打球槌調整具300の初期位置が適切かつ容易に決定される。この状態から打球槌調整具300を紙面反時計回りに回転させると、装着部31bおよび突出部310cがガイド部材174に当接しながら摺動し、ガイド部材174のカーブに沿って移動する。このとき、突出部310cの他端においては打球槌22を回動させる。
【0084】
打球槌調整具300を反時計回りに回転させ続けると、装着部31bおよび突出部310cがガイド部材174の左側の突端に位置したときに突出部310cの他端と打球槌22との係合が解除される。すると、打球槌22が打球力調整バネ23の付勢力によって反時計回りに回動するが、このときの装着部31bおよび突出部310cの位置は突起22aの回動経路上であり、この位置に装着部31bを保持して待機するのみで、突起22aが装着部31bに対して装着される。従って、本実施例によれば、打球槌22の回動および装着部31bの装着を非常に容易に、かつ一連の動作で実施することができる。
【0085】
パチンコ機10において、上記前面枠や壁面等の本体枠に対してさらなる工夫を施すことにより、打球槌の突起の配向方向をさらに調整し易くすることも可能である。図12は、かかる構成例を説明するための説明図である。同図においては打球槌を省略して示しているが、その配設位置や駆動機構は上記図2に示す構成と同様である。本実施例においては、パチンコ機10の本体枠に対して切欠および凹部が設けられている。
【0086】
すなわち、前面枠16の上端面の一部において切欠16aが設けられ、パチンコ機10の側面側の枠に切欠176が設けられている。切欠16a,176はそれぞれ前面枠16の上端面およびパチンコ機10の側面側の枠において、打球槌の突起の配向方向を調整するに際して打球槌調整具が配置されうる位置に設けられている。例えば、上記図4に示す打球槌調整具30を図5に示すように突起22aに対して装着し、突起22aに対して力を作用させるためには把手32,33を手で把持しつつ打球槌調整具30を取り回す。
【0087】
この取り回しの際には打球槌調整具30が図12の紙面下方や右方に移動されるので、これらの切欠16a,176が設けられていることによって打球槌調整具30が前面枠16や側面側の枠と干渉することがない。また、切欠16a,176の端面に対して打球槌調整具30を当接させつつ打球槌調整具30を取り回せば、打球槌調整具30とこれらの切欠16a,176との当接点を力の作用点として突起22aに対して力を作用させることができる。従って、突起22aに作用させる力を微妙に調整することができ、突起の配向方向を調整し易くなる。さらに、図12に示すパチンコ機10のように、壁面17に対して凹部175が設けてもよい。この凹部175によれば、打球槌調整具30を取り回す際に奥側方向への動きが規制されることがないので、打球槌調整具30の取り回し自由度が大きくなり、より調整しやすくなる。
【0088】
打球槌調整具の動作をガイドするための構成としては図11に示すものに限られない。例えば、壁面17に対して溝を形成し、打球槌調整具において当該溝に挿入可能な挿入部を形成する構成を採用可能である。すなわち、パチンコ機10の壁面17には図13に示すように上記ガイド部材174と同様のカーブ形状を有した溝171が形成されている。さらに、調整具側では図14に示す打球槌調整具301のように、装着部31bに対して挿入部311が形成されている。
【0089】
挿入部311は板状の部材であり、同挿入部311において最大面積を有する面は、突出部31cにおいて最大面積を有する面に対して略垂直であるとともに装着部31bの円筒軸方向に対して略垂直である。従って、打球槌調整具301の突出部31cによって上記打球槌22を係合し、また、装着部31bを突起22aに対して装着するための一連の動作において、当該挿入部311の先端は壁面17の方向に配向する。
【0090】
上記溝171は上記挿入部311の先端を挿入可能な幅および深さで形成されており、挿入部311は溝171に対してその先端を挿入した状態で突出部31cを打球槌22に係合させ、また、装着部31bを突起22aに対して装着できるような長さに形成されている。さらに、溝171のカーブ形状は上記ガイド部材174と同様であるので、挿入部311の先端を溝171の右端に対して挿入し、挿入部311が溝171に沿って移動するように打球槌調整具301を操作すると、打球槌調整具301の初期位置を適切に決定し、さらに打球槌22を回動させ、装着部31bを突起22aに対して装着する際の動作を適切にガイドすることができる。
【0091】
打球槌に配設された突起の配向方向を容易に調整するための構成としては、上述のものに限られない。例えば、本体枠に係止片が形成されていなくても打球槌調整具の形状を工夫することによって容易に打球槌を回動させ、突起の配向方向を調整可能な構成にすることができる。図15は係止片を備えていない状態における上記遊技球打出部20の上部を拡大して示す斜視図である。この構成においては上記打球槌調整具300を利用して突起の配向方向を調整することができる。
【0092】
図16は、打球槌調整具300にて打球槌22の突起22aを調整する際の操作を説明する説明図である。同図において、打球槌調整具300は本体31を切断した状態で装着部31bおよび突出部31cを示している。状態Aは、突出部31cを打球槌22の先端に係合させた状態を示しており、この状態Aにおいて突出部31cと打球槌22の先端とを係合させつつ打球槌調整具300を図16における反時計回りに回動させる。この回動の後、図16の状態Bより打球槌22をさらに時計回り方向に回動させ、突出部31cと打球槌22の先端との係合を解除する。
【0093】
係合を解除すると、打球槌22は上記打球力調整バネ23の付勢力によって反時計回りに回動する。このとき、状態Bに示す装着部31bの位置、すなわち、上記突起22aの回動経路上で装着部31bを待機させておけば、突起22aが装着部31bに挿入され、装着部31bを突起22aに装着することができる。状態Bのようにして装着部31bを突起22aに装着した状態で、打球槌調整具300の把手32,33を左右の手で取り回しつつ突起22aに力を作用させると、突起22aの配向方向が変動する。従って、遊技球の打ち出し方向を調整することができる。
【0094】
本発明にかかる打球槌調整具300によれば、打球槌22の周辺の空間が狭くても容易に打球槌22を調整用の位置まで回動させ、その突起の配向方向を容易に調整することができる。このような効果を奏するための打球槌調整具としては上述のものに限定されない。例えば、打球槌調整具の本体の屈曲角度や突出部等の構成に関して種々のものを採用することができる。図17は、打球槌調整具を構成する本体の他の一例を示す斜視図である。この例にかかる打球槌調整具は、上記第1実施例等と同様のパチンコ機10や打球槌22に対して適用することができる。また、上記打球槌調整具300とは主にその本体の構成が異なっている。
【0095】
同図において、上記打球槌調整具300と異なる部位については異なる符号で示している。この例にかかる打球槌調整具301の本体311は略板状の部材であるが、その屈曲部311aの屈曲角は略直角である。また、本体311の一端には装着部311bと突出部311cとが取り付けられているが、突出部311cは装着部311bと本体311との間に配設されている。
【0096】
図16において状態Aと状態Bとを比較すると、打球槌22の回動開始から突起22aの装着までの動作において装着部31bは前面枠16の端面上方から徐々に下降する。従って、状態Bに近づくにつれて本体31が本体枠の端面と干渉しやすくなる。この事情は打球槌調整具301においても同様であるが、当該打球槌調整具301では屈曲部311aが略直角であるため、状態Bにおいて屈曲部311aと装着部311bとの間の部位Cによって本体311の部位Dが前面枠16の端面からより上方にオフセットされ、両者が干渉しづらくなっている。
【0097】
さらに、他の例にかかる打球槌調整具302を構成することもできる。図18は打球槌調整具302の本体31を示す斜視図である。この例にかかる打球槌調整具でも、上記第1実施例等と同様のパチンコ機10や打球槌22に対して適用することができる。また、上記打球槌調整具300とは主にその本体31の先端の構成が異なっており、打球槌調整具300と異なる部位については異なる符号で示している。
【0098】
図18においては、装着部31bに対して突出部312cが取り付けられている。当該突出部312cは概略直方体であるが、その一端に鉤状の係合部312c1と円弧状のガイド部312c2とが設けられている。鉤状の係合部312c1は、直方体に形成された部材の一端において矩形の一辺に沿って切欠を形成することによって作成されている。また、円弧状のガイド部312c2は係合部312c1側から装着部31bに向けて傾斜を徐々に変化させて円弧状の斜面を形成することによって作成されている。
【0099】
かかる構成によれば、係合部312c1にて打球槌22の先端を係合することによって上記図18に示す状態Aとほぼ同様の状態を形成することができ、状態Aから装着部31bを反時計回りに回転させることによって打球槌22を回動させることができる。さらに、打球槌22を回動させた後に係合を解除させるにあたり、ガイド部312c2と打球槌22の先端とを当接,摺動させながら打球槌22を反時計回りに回動させることができ、この結果、突起22aを確実に装着部31bに対してガイドすることができ、装着部31bを突起に対して確実に装着することができる。
【0100】
ここで、鉤状の係合部312c1においては待機位置に待機した打球槌22を係合して回動させることができればよく、その大きさや切欠の角度等が特定のものに限定されるわけではない。また、円弧状のガイド部312c2は、打球槌22を一旦回動させて係合を解除した後に、打球槌22の一部に当接させながらその突起22aが装着部31bに装着されるようにガイドすることができればよく、その円弧のカーブや長さ等が特定の形状に限定されることはない。
【0101】
さらに、他の例にかかる打球槌調整具303を構成することもできる。図19は打球槌調整具303の本体31を示す斜視図である。この例にかかる打球槌調整具303は上記打球槌調整具300と比較して突出部の構成が異なっており、上記打球槌調整具300と同様の構成については同一の符号にて示している。すなわち、本例にかかる突出部313cは板状の部材にて形成されており、装着部31bの円筒軸方向と長手方向とが略平行であることに変わりはないが、突出部313cはその略中央に屈曲部313c1を有している。
【0102】
このような形状であっても、待機位置にて待機する打球槌22に突出部313cの先端を係合させて打球槌22を容易に回動させることができる。また、打球槌22を回動させた後に両者の係合を解除し、打球力調整バネ23の付勢力によって打球槌22が逆方向に回動する際に、上記屈曲部313c1によって突出部313cと突起22aとの干渉を防止することができる。従って、突起22aの装着部31bに対する入射角がより自由になり、両者の装着が容易になる。
【0103】
さらに、他の例にかかる打球槌調整具304を構成することもできる。図20は打球槌調整具304の本体31を示す斜視図である。この例にかかる打球槌調整具304は上記打球槌調整具300と比較して装着部の構成が異なっており、上記打球槌調整具300と同様の構成については同一の符号にて示している。すなわち、本例にかかる装着部314bは断面略U字状の部材であり、当該U字状の部位で突起22aを覆うようにして装着することができる。この装着部314bであっても突起22aに対して装着部314bを装着した後に打球槌調整具304を取り回すことによって突起22aの配向方向を調整することができる。
【0104】
本例によれば、突起22aに対する装着部314bの脱着が容易になる。すなわち、装着時には突起22aの垂設方向に対して略平行に装着部314bを移動させて両者を装着することができるし、突起22aの垂設方向に対して略直角方向から装着部314bのU字状部位の開口部を接近させ、覆い被せるようにして両者を装着することが可能である。さらに、両者を分離する場合にも突起22aの垂設方向に対して略平行に装着部314bを移動させて両者を分離することができるし、突起22aの垂設方向に対して装着部314bを略直角方向に移動させて両者を分離することも可能である。上述のように打球槌22の周辺の空間が狭く、また、打球槌22に対しては打球力調整バネ23によって常に付勢力が作用しているが、装着部314bが断面U字状であることによって突起22aに対する脱着が非常に容易になる。
【0105】
打球槌に配設された突起の配向方向を容易に調整するための構成としては、上述のものに限られない。例えば、図21に示すように打球槌に延設部を設け、当該打球槌を回動させる際に使用しても良い。図21は、上記遊技球打出部20の上部を拡大して示す斜視図であり、この実施例においてパチンコ機10の本体枠や遊技球打出部等の構成は上述のものと同様である。このパチンコ機10においても、打球槌22は先端部分が前面枠16の奥側に位置しているが、同打球槌22の先端には延設部22dが設けられており、当該延設部22dは前面枠16の端面より上方に位置している。延設部22dと打球槌22の本体との境界は前面枠16の上端面より下方に位置している。
【0106】
本実施例においては、延設部22dを介して打球槌22に対して容易に回動力を作用させることができる。すなわち、上記打球槌調整具300のような調整具の突出部を延設部22dに対して容易に係合させつつ打球槌22を回動させることができる。また、当該延設部22dを指で押さえながら打球槌22を回動させることができる。尚、本実施例においては、打球槌22を回動させる際に突出部31cと延設部22dとの干渉を避けるために、図22に示すように突出部31cの中央に矩形の穴31fを形成すると好適である。
【0107】
さらに、打球槌を延設する方向や延設部の形状に関して種々のものを採用することができる。図23は他の実施例にかかる打球槌220の動作を示しており、図24は当該打球槌220の突起22aの配向方向を調整するための打球槌調整具305の本体を示す斜視図である。図23において打球槌調整具305は本体31を切断した状態で示している。この実施例では打球槌220の先端に略円柱状の延設部220dが設けられている。同延設部220dは、打球槌220の先端部において図23の紙面手前側の面で突起22aに対して略垂直となるように垂設されている。同延設部220dは打球槌220が回動する際に前面枠16の上部端面と干渉しないような高さに形成されている。従って、打球槌220はパチンコ機10の操作ハンドル21の操作によって回動し、繰り返し遊技球を打ち出すことができる。
【0108】
打球槌調整具305においては、突出部310cのみが上記第1実施例と異なる構成となっている。すなわち、突出部310cは略角柱の細い部材によって構成されており、装着部31bの外周に対して本体31寄りに取り付けられている。本例においては状態Eのようにして突出部310cを打球槌220の延設部220dに係合させ、突出部310cと打球槌220の延設部220dとを係合させつつ打球槌調整具300を図23における反時計回りに回動する。打球槌220を所定の位置まで回動させた後に突出部310cと延設部220dとの係合を解除すると打球槌220は上記打球力調整バネ23の付勢力によって反時計回りに回動する。このとき、装着部31bを図23の状態Fに示す位置で待機させること、打球槌220が回動して待機位置に復帰する動作をする過程で装着部31bを突起22aに対して装着する。従って、この状態において突起22aの配向方向を容易に調整することができる。
【0109】
さらに、他の実施例として打球槌と別体の部材を装着可能に構成して、当該部材の脱着によって打球槌を実質上延設するようにしても良い。図25はかかる構成を採用した打球槌の例を示す斜視図である。同図において打球槌221の先端には矩形の突起221aが先端方向に向けて延設されている。また、延設部材221dは、略直方体であり、一面に略矩形の凹部221d1が形成されている。打球槌221において突起22aの配向方向を調整しようとする際には、延設部材221dの凹部221d1と突起221aとを向かい合わせ、延設部材221dを打球槌221に対して装着する。
【0110】
延設部材221dを打球槌221に対して装着すると、打球槌221はその先端方向に対して実質上延設され、上記打球槌調整具300等を利用して容易に回動させることができる。むろん、図25に示したようにして別部材によって打球槌を延設する構成は一例であり、延設部22dに対して装着可能な部材を構成してさらに延設しても良い。また、延設部材は打球槌に対して装着可能であればよいので、打球槌側に凹部を形成し、延設部材にて突起を形成して両者を向かい合わせつつ装着するように構成しても良い。
【0111】
延設部に関しさらに他の構成も採用可能であり、延設部に屈曲部を設けても良い。図26はかかる構成を採用した打球槌を示す図であり、図27は当該打球槌において突起の配向方向を調整するための打球槌調整具の要部斜視図である。図26において、打球槌222の延設部222dは先端にて屈曲されている。また、延設部222dが前面枠16の上端面より上方に突出している。従って、図27に示す打球槌調整具306によって容易に打球槌222を回動させることができる。
【0112】
すなわち、打球槌調整具306においては屈曲部316aが略直角であり、略角柱の突出部316cが面Gに対して垂設されている。打球槌222を回動させる際には、打球槌調整具306において装着部31bを上方に向けつつ面Gを下方に向けて状態Hとし、当該突出部316cを延設部222dに対して係合させる。突出部316cと打球槌222の延設部222dとを係合させつつ打球槌調整具306を図26における反時計回りに回動させると、打球槌222は上記打球力調整バネ23の付勢力に抗して時計回りに回動する。打球槌調整具306の回動を続け、面Gが上方を向く状態Iで突出部316cと打球槌222の延設部222dとの係合を解除すると打球槌222が反時計回りに回動する。従って、図26の状態Iのようにして前面枠16の端面の下方にて打球槌222の突起22aを装着部31bに装着させることができる。
【0113】
以上の例においては、突出部と延設部とを確実に係合させるため、延設部に切欠や凹部を形成することが可能である。図28は、上記図26に示す打球槌222の延設部222dの先端に凹部222d1を形成した状態を示す斜視図である。かかる構成において打球槌調整具の突出部先端が当該凹部222d1に嵌るように形成すれば、より確実に突出部と延設部222dとを係合させることができる。むろん、上記図21に示す延設部22d等において突出部に対応した切欠や凹部を形成しても良い。また、摩擦係数の大きな部材を貼り付けたり延設部に傷を付けるなどして摩擦係数を増大させ、確実に係合させるようにしても良い。
【0114】
このように、本発明においては、パチンコ機の本体枠に係止片を形成することによって打球槌の回動位置を維持可能に構成する。従って、打球槌の周辺の空間が狭くてもその突起を容易に調整することができる。また、本体枠に打球槌調整具の位置決め等を実施するガイド部材を設けたり、取り回し領域を確保するための切欠を設けることも可能であり、かかる構成においても打球槌の周辺の空間が狭い場合にその突起を容易に調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 前面のガラス枠を取り外した状態のパチンコ機を示す正面図である。
【図2】 遊技球打出部の上部を拡大して示す斜視図である。
【図3】 遊技球打出部の主な機構を背面側から眺めた状態を示す図である。
【図4】 打球槌調整具の分解斜視図である。
【図5】 打球槌の突起を調整する際の操作を説明する説明図である。
【図6】 押しボタン方式ストッパの構成例を示す概略図である。
【図7】 他の例において打球槌の突起を調整する際の操作を説明する説明図である。
【図8】 打球槌の回動と係止を兼用する部材を示す斜視図である。
【図9】 他の例において打球槌の突起を調整する際の操作を説明する説明図である。
【図10】 他の例における打球槌調整具の分解斜視図である。
【図11】 他の例において打球槌の突起を調整する際の操作を説明する説明図である。
【図12】 他の例における本体枠の構成を示す図である。
【図13】 ガイド部が溝によって形成される場合の実施例を示す斜視図である。
【図14】 打球槌調整具の他の一例を示す斜視図である。
【図15】 他の実施例において遊技球打出部の上部を拡大して示す斜視図である。
【図16】 他の実施例において打球槌の突起を調整する際の操作を説明する説明図である。
【図17】 打球槌調整具の他の一例を示す斜視図である。
【図18】 打球槌調整具の他の一例を示す斜視図である。
【図19】 打球槌調整具の他の一例を示す斜視図である。
【図20】 打球槌調整具の他の一例を示す斜視図である。
【図21】 他の実施例において遊技球打出部の上部を拡大して示す斜視図である。
【図22】 他の実施例における打球槌調整具の本体を示す斜視図である。
【図23】 他の実施例にかかる打球槌の動作を示す図である。
【図24】 他の実施例にかかる打球槌調整具の本体を示す斜視図である。
【図25】 他の実施例にかかる打球槌を示す斜視図である。
【図26】 他の実施例にかかる打球槌の動作を示す図である。
【図27】 他の実施例にかかる打球槌調整具の本体を示す斜視図である。
【図28】 他の実施例にかかる打球槌を示す斜視図である。
【符号の説明】
10…パチンコ機
11…誘導レール
12…遊技領域
13…始動口
14…液晶表示パネル
15…大入賞口
16…前面枠
16a…切欠
17…壁面
17a…保持部材
17b…溝
17c,17d…穴
18…ストッパ
20…遊技球打出部
21…操作ハンドル
22…打球槌
22a…突起
22b…バネ
22c…爪片
23…打球力調節バネ
24…ストッパ
25…モータ部
25a…発射モータ
25b…回転体
26…バネ長調節片
26a…ワイヤー
30…打球槌調整具
31…本体
31a…屈曲部
31b…装着部
31d…切欠
31e…穴
32…把手
32,33…把手
32a…穴

Claims (2)

  1. 突起が先端寄りに配設された打球槌を駆動するとともに当該突起を介して遊技球に対して打出力を作用させて遊技球を打ち出す遊技機であって、
    上記打球槌の待機位置において上記突起の下側に配置され、上記打球槌によって打ち出される遊技球を保持する誘導レールと、
    該誘導レールと共に遊技球を保持する部材であって上記打球槌の待機位置において上記突起の上側に配置された保持部材とを備え、
    上記打球槌は、本体枠の一部である前面枠によって前面側を覆われており、所定の弾性体の付勢力によって上記待機位置に復帰する回動方向に付勢されており、
    上記打球槌の回動範囲内においては、上記打球槌の突起が上記前面枠の上端面よりも下方或いは略同一面に位置しており、
    上記打球槌を上記待機位置から所定量駆動させた位置であって上記打球槌の突起が上記保持部材の下側から移動した調整位置においては、上記打球槌の突起の上に上記保持部材が位置せず、
    上記打球槌の回動経路内に配置可能であると共に上記打球槌より上記付勢力の作用方向側にて上記打球槌と当接することによって上記打球槌を上記調整位置に一時的に保持する部材であって上記待機位置に打球槌を保持する部材とは別部材により構成される係止具により上記付勢力の作用方向と逆方向に打球槌を回動させた状態とし、上記突起の配向方向を調整可能に構成されていることを特徴とする遊技機。
  2. パチンコ機として実現される請求項1に記載の遊技機。
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