JP2004081460A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ある部品に対して行われた行為が他の部品に影響を与えることを抑制することができる遊技機を提供すること。
【解決手段】前面枠3側には、係合金具31が取着されており、内枠2側には、被係合金具32が取着されている。これら係合金具31と被係合金具32とは、前面枠3が閉じられた状態において、互いに係合可能に構成されている。よって、例えば、上皿7が遊技者によって掴まれて手前側(紙面下側)へ向かって故意あるいは不用意に引き寄せられた場合でも、前面枠3の変形に連動してガラス板5が引き寄せられてしまうことを抑制することができる。その結果、遊技盤6とガラス板5との対向面間隔Lの拡幅を抑制することができる。
【選択図】    図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ機やスロットマシンなどに代表される遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、遊技機の代表例としてのパチンコ機においては、遊技領域を形成する遊技盤が本体枠(内枠)に取り付けられており、この本体枠には、遊技盤を覆うように前面扉が開閉可能に取り付けられている。また、本体枠には、発射装置へ球を供給する上皿や賞球として払い出された球を受ける下皿、或いは、ランプ等を有する装飾部品などが取り付けられている。そして、近年、パチンコ機のデザイン性および機能性の向上のため、例えば、前面扉と上皿とを一体的に形成したものが開発されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記したパチンコ機では、前面扉に多種多様な遊技部品が一体的に設けられているので、遊技者がある部品に対して行った行為が、直接あるいは他の部品を介して、予期しないような部品に影響を与えてしまうという問題点があった。
【0004】
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、ある部品に対して行われた行為が他の部品に影響を与えることを抑制することができる遊技機を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するために請求項1記載の遊技機は、遊技が行われる遊技盤を有する本体と、その本体に開閉可能に支持される前面扉と、その前面扉に取着されると共にその前面扉が閉められた場合に前記遊技盤と所定間隔を隔てつつ対向して配設される透明の保護板とを備えたものであり、前記前面扉が閉められた場合に前記遊技盤と前記保護板との対向面間隔が変化することを抑制する間隔保持手段を備えている。
【0006】
【発明の効果】請求項1記載の遊技機によれば、間隔保持手段を備えているので、ある部品に対して行われた行為の影響によって、前面扉が閉められた状態における遊技盤と保護板との対向面間隔が変化することを抑制することができるという効果がある。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。本実施例では、遊技機の一例として弾球遊技機の一種であるパチンコ機、特に、第1種パチンコ遊技機を用いて説明する。なお、本発明を第3種パチンコ遊技機や他の遊技機に用いることは、当然に可能である。
【0008】
図1は、本発明の一実施例におけるパチンコ機Pの正面図である。パチンコ機Pは、図1に示すように、正面視略矩形状に形成された木製の外枠1と、その外枠と略同一の外形形状に形成された内枠2とを備えている。内枠2は、その左側(図1左方)端縁部の上下2カ所が外枠1に軸支されており、外枠1に対して揺動可能に構成されている。
【0009】
内枠2の前面側(図1紙面手前側)には、その内枠2を覆うように前面枠3が配設されている。前面枠3は、図1に示すように、正面視略矩形状に形成されており、その左側(図1左方)端縁部の上下2カ所に配設された開閉軸4により内枠2に軸支されている。よって、前面枠3は、内枠2に対して開閉可能に構成されている(図2参照)。
【0010】
前面枠3の略中央部には、略円形状の開口3aが穿設されており、この開口3aは、前面枠3の裏面側(図1紙面奥側)に取着された透明なガラス板5によって覆われている。このガラス板2の奥側(図1紙面奥側)には、遊技盤6が所定間隔L(図5参照)を隔てつつ対向して配設されており、この遊技盤6とガラス板5との対向面間には、球が打ち込まれる遊技領域が形成されている。遊技者は、開口3aのガラス板5を介して、遊技領域を流下する球を視認して、遊技を楽しむことができる。なお、遊技盤6は、上述した内枠2の裏面側(図1紙面奥側)に取着されている。
【0011】
遊技領域(遊技盤6)の周囲には、球が入賞することにより5個から15個の球が払い出される複数の入賞口(図示せず)が設けられている。また、遊技盤6の略中央には、複数種類の識別情報としての図柄などを表示する液晶ディスプレイ(以下単に「LCD」と称す)8が設けられている。
【0012】
LCD8の下方には、図柄作動口(第1種始動口)9が設けられており、球がこの図柄作動口9に入賞することにより、前記したLCD8の変動表示が開始される。図柄作動口9の下方には、特定入賞口(大入賞口)10が設けられている。この特定入賞口10は、LCD8の変動後の表示結果が予め定められた図柄の組み合わせの1つと一致する場合に、大当たりとなって、球が入賞しやすいように所定時間(例えば、30秒経過するまで、或いは、球が10個入賞するまで)開放される入賞口である。
【0013】
この特定入賞口10内には、Vゾーン10aが設けられており、特定入賞口10の開放中に、球がVゾーン10a内を通過すると、継続権が成立して、特定入賞口10の閉鎖後、再度、その特定入賞口10が所定時間(又は、特定入賞口10に球が所定個数入賞するまで)開放される。
【0014】
前面枠3は樹脂材料から構成されており、その前面(図1紙面手前)には上皿7が射出成形により一体的に成形されている。この上皿3は、球を貯留するための部材であり、前方(図1紙面手前方向)へ向けて突出して形成されている。そのため、この上皿7を遊技者が掴み故意あるいは不用意に手前側へ引き寄せた場合には、その引き寄せた方向へ前面枠3がたわんでしまい、ガラス板5と遊技板6との対向面間隔が拡幅してしまう。
【0015】
ここで、一般には、図柄作動口9の真上(上流)に配設される2本の釘11の間の間隔は、根元から先端(ガラス板5)へ向かって漸次ハの字状に広がる態様で立設されているため、上述したようにガラス板5と遊技盤6との対向面間隔が拡幅されると、遊技領域へ打ち込まれた球がより図柄作動口9へ入賞し易くなる。そこで、この拡幅を防止するために、前面枠3の裏面側(図1紙面奥側)には、係合金具31(図5参照)が配設されている。かかる係合金具31が内枠2の被係合金具32(図3参照)と係合されることにより、前面枠3のたわみが抑制され、ガラス板5と遊技盤6との対向面間隔の拡幅が抑制される。なお、係合金具31及び被係合金具32の詳細については、後述する。
【0016】
前面枠3の下方(図1下側)には、前面下扉12が開閉可能に配設されている。この前面下扉12の略中央部には、上述した上皿7に貯留しきれなかった球を貯留するための下皿13が上面(図1上側)を解放した略箱状に形成されており、この下皿13の右側(図1右側)には、球を遊技領域へ打ち込むために遊技者に操作される操作ハンドル14が配設されている。
【0017】
図2は、パチンコ機Pの斜視図であり、前面枠3が解放された状態を示している。上述したように、外枠1の前面側には、内枠2が揺動可能に軸支され、その内枠の裏面側には、遊技盤6が取着されている。また、前面枠3は、上下2カ所に配設された開閉軸4を介して内枠2に軸支されており、図2に示すように、内枠2に対して解放される。
【0018】
前面枠3の裏面側には、図2に示すように、正面視矩形額縁状に形成された支持部材15が開口3aの周囲を囲むように配設されている。この支持部材15は、主に、前面枠3を補強するための部材であり、ステンレス等の金属材料から構成されている。支持部材15は、前面枠3の裏面側に複数のねじ(図示せず)で螺着固定されている。その結果、前面枠3全体としての剛性が向上され、上述したように上皿7等が遊技者に掴まれて引っ張られても、かかる前面枠3がたわんでしまうことが抑制される。
【0019】
また、支持部材15の内周側には、上述したガラス板5が嵌め込まれている(図3参照)。このように、ガラス板5は、剛性の高い支持部材15を介して前面枠3に配設されているので、上皿7等が遊技者に引き寄せられて、前面枠3自体がたわんでしまっても、その変形に連動してガラス板5が変位してしまうことを抑制することができるので、ガラス板5と遊技盤6との対向面間隔が拡幅されてしまうことを抑制することができる。
【0020】
支持部材15の裏面側(図2紙面手前側)であって開閉軸4側(図2右側)の部位には、係合金具31が3つ取着されており、また、内枠2の前面側には、前面枠3が閉じられた場合に、係合金具31とそれぞれ係合可能な位置に被係合金具32が3つ取着されている。ここで、図3を参照して、係合金具31及び被係合金具32の詳細について説明する。
【0021】
図3は、図2のIII部を拡大して示した斜視図である。上述したように、前面枠3の裏面側には、平板状の支持部材15が螺着固定されている。支持部材15は、図3に示すように、断面視略L字状に屈曲して形成されると共に、その一端側が断面視略コ字状に形成されており、その断面視略コ字状に形成された部位にガラス板5が嵌合されている。
【0022】
支持部材15の裏面側には、係合金具31が取着されている。この係合金具31は、後述する被係合金具32を係合するための部材であり、ステンレス等の金属材料から構成されている。係合金具31は、図3に示すように、支持部材15へねじ33で螺着固定された平板状体の下端側(図3下側)が略垂直に屈曲されており、その屈曲部は、内枠2に向かって湾曲して形成されている。この湾曲部の内周面側には、係合面31aが形成されており、この係合面31aが後述する被係合金具32の被係合面32aに当接されることにより、係合金具31と被係合金具32とが係合される。
【0023】
なお、ねじ33は、支持部材15に螺合されると共に、前面枠3にも螺合されているので、係合金具31を支持部材15へ螺着固定する機能と共に、支持部材15を前面枠3へ螺着固定する機能も兼ねている。その結果、ねじの個数が減少して、部品コストを低減することができる。
【0024】
内枠2の前面側は、図3に示すように、上述した係合金具31の湾曲部(図3下側)と対向する位置が凹設されており、この凹設部が凹部2aとされている。この凹部2aは、前面枠3の開閉時において、係合金具31の回転軌跡との干渉を回避するための空間である(図5参照)。この凹部2aの空間内には、略平板状の被係合金具32が取着されており、上述した係合金具31の係合面31aと係合する被係合面32aは、被係合金具32の裏面側(図3右奥側)に形成されている。
【0025】
図4は、図3のIV−IV線における断面図である。被係合金具32は、ステンレス等の金属材料から平板状に構成されており、図4に示すように、内枠2に凹設された凹部2aの内部空間内にねじ34で螺着固定されている。被係合金具32は、その一側(図4右側)が突出された状態に配設されているので、この突出部の裏面側(図4上側)に形成された被係合面32aを係合金具31の係合面31aに係合させることができる。
【0026】
このように、係合金具31と係合する被係合金具31を金属材料から構成したので、より強固に係合することができる。また、係合金具31との係合部は、内枠2に別部材(被係合金具32)を取り付けることによって形成されているので、かかる係合部を射出成形により内枠2に一体に成形する場合と比較して、内枠2自体を複雑な形状に成形する必要がないので、その分、成形コストを低減することができ、また、設計上の自由度が増すため、係合部をより高強度の形状に形成することができる。
【0027】
被係合金具32を内枠2へ螺着固定するねじ34は、内枠2に螺合されると共に、図4に示すように、内枠2裏面側に配設される遊技盤6にも螺合されているので、遊技盤6は、ねじ34を介して、被係合金具32と連結されている。よって、係合金具31が被係合金具32に係合した状態では、係合金具31(支持部材15)及び被係合金具32(ねじ34)を介してガラス板5と遊技盤6とが連結されることとなる(図5参照)。
【0028】
その結果、例えば、上皿7等を遊技者に掴まれて前面枠3と共にガラス板5が手前に引き寄せられた場合には、遊技盤6が係合金具31(支持部材15)及び被係合金具32(ねじ34)を介してガラス板5と同方向へ引き寄せられるので、遊技盤6とガラス板5との両部材は、その対向面間隔L(図5参照)を一定に保持しつつ相対的に同方向へ変位されることになり、その対向面間隔の拡幅を抑制することができる。
【0029】
ここで、被係合金具32の被係合面32aは、外方へ凸の円弧状に湾曲して形成されており、この被係合面32a円弧部の曲率中心は、図4に示すように、前面枠3を開閉可能に軸支する開閉軸4の軸中心と一致している。また、その曲率半径は、R2とされている。一方、係合金具31の係合面31aは、内方へ凸の円弧状に湾曲して形成されており、この係合面31a円弧部は、上述した被係合面32a円弧部の曲率半径R2と略同一の曲率半径R1とされている。但し、この係合面31a円弧部の曲率中心は、被係合面32aの曲率中心(即ち、開閉軸4の軸中心)に対して前面枠3の前面側(図4左側)方向へ若干オフセットされている。
【0030】
そのため、係合金具31の係合面31aが被係合金具32の被係合面32aを係合すると(図5参照)、被係合面32aが係合面31aにより下方(図4下側)へ押圧され、被係合金具32が弾性的に変形されるので、両部材をがたつくことなく強固に係合させることができ、その結果、ガラス板5と遊技盤6との対向面間隔の拡幅をより確実に抑制することができる。また、例えば、製造上の組み立て寸法公差や使用による開閉軸4の摩耗などにより前面枠3が内枠2に対してがたつき、これに起因して、ガラス板5と遊技盤6との対向面間隔にもがたつきが生じる場合でも、被係合金具32の係合時の弾性的な変形によって、そのがたつきを吸収することができるので、ガラス板5と遊技盤6との対向面間隔を一定に保つことができる。
【0031】
なお、このように、係合面31aと被係合面32aとを円弧状に形成することにより、開閉軸4を中心とする回転軌跡上で接触する係合面31aと被係合面32aとの接触面積を最大とすることができるので、係合金具31と被係合金具32とを強固に係合させることができる。
【0032】
係合金具31は、係合面31aの先端側(図4上側)に形成される案内面31bを備えている。この案内面31bは、係合面31aを被係合金具32の被係合面32aへ案内するための部位であり、図4に示すように、テーパ状に傾斜して形成されている。これにより、上述したように被係合面32aに対してオフセットされた係合面31aを所定位置へ適正に案内して、被係合面32aと確実に係合させることができる。
【0033】
次に、図4及び図5を参照して、上述のように構成された係合金具31及び被係合金具32の作用について説明する。図5は、図3のIV−IV線における断面図であって前面枠3が閉じられた状態を示す図である。
【0034】
図4に示す状態から前面枠3が閉める方向へ揺動操作されると、係合金具31は、かかる前面枠3の揺動操作に連動して開閉軸4を中心とする回転軌跡上を矢印A方向へ回転移動され、まず、案内面31bが被係合金具32に当接され、その後、この案内面31bによって案内された係合面31aが被係合金具32の被係合面32a上に乗り上げて被係合面32aを押圧する。そして、前面枠3の揺動操作が終了して前面枠3が完全に閉められると、図5に示すように、前面枠3に支持部材15を介して取着されたガラス板5が遊技盤6と所定間隔Lを隔てつつ対向して配置されると共に、係合金具31の係合面31aと被係合金具32の被係合面32aとが係合される。
【0035】
一方、図5に示す状態から前面枠3が解放方向へ揺動操作されると、係合金具31は、かかる前面枠3の揺動操作に連動して開閉軸4を中心とする回転軌跡上を矢印Aと反対方向へ回転移動され、その係合面31aが被係合金具32の被係合面32a上を摺動する。そして、前面枠3が解放方向へ更に揺動されると、図4に示すように、係合面31aが被係合面32aから離間され、係合金具31と被係合金具32との係合状態が解除される。
【0036】
このように、係合金具31と被係合金具32との係合およびその解除は、前面枠3の開閉操作に連動して自動的に行われる。即ち、前面枠3を開閉するだけで両部材(係合金具31及び被係合金具32)が自動的に係合され、また、両部材の係合状態が自動的に解除される。よって、両部材を係合させるための特別な操作や両部材の係合状態を解除するための特別な操作等を行う必要がないので、作業を簡素化して、その分、作業効率を向上させることができる。更に、両部材が自動的に係合されるので、管理者が係合操作を行うことを忘れてしまうことが防止され、また、前面枠3を解放しない限り両部材の係合状態が解除されないので、係合状態を不正に解除する不正行為が抑制される。
【0037】
このように、本実施例におけるパチンコ機Pによれば、前面枠3側に取着される係合金具31と内枠2側に取着される被係合金具32とが係合可能に構成されているので、これら両部材を係合させることによって、遊技盤6とガラス板5との対向面間隔Lの拡幅を抑制することができる。その結果、上皿7等が遊技者によって手前に引き寄せられた場合でも、遊技領域における球の通過可能な経路幅を一定に保つことができ、その結果、公正な遊技を行うことができるパチンコ機機Pを得ることができる。
【0038】
図6は、パチンコ機Pを裏側から斜視した外観斜視図である。外枠1は、その両端が凸状に凸設または凹状に凹設された4枚の木製平板を備えており、各木製平板の凸状部(凹状部)を隣接する木製平板の凹状部(凸状部)へ嵌合することにより、図6に示すように、正面視略矩形額縁状に組み立てられている。
【0039】
隣接する木製平板の両端同士は、図6に示すように、木ねじ63により互いに螺着結合されている。よって、従来の遊技機のように、釘を使用して木製平板同士を結合する場合と比較して、木製平板同士をより強固に結合させることができる。特に、木ねじ63は、おねじ部が木製平板へ食い込まれているので、釘を使用した場合と比較して、木ねじ63(釘)を引き抜く方向への負荷に対してより優れた結合力を発揮する。
【0040】
また、木製平板の凹凸嵌合部には、図6に示すように、断面視L字状に屈曲して形成された金属補強板61が取着されている。従来の遊技機では、かかる金属補強板61が木製平板へリベット止めされていた。そのため、リベット端部のかしめ作業での圧接力により木製平板が割れてしまうという問題が生じていた。そこで、本実施例では、金属補強板61が木ねじ63を使用して木製平板へ螺着固定されている。これにより、金属補強板61は、木製平板を破損させることなく、強固に固定される。同様に、金属補強板62も、木ねじ63を使用して、木製平板の側面部に螺着固定されている。
【0041】
また、パチンコ機Pの裏面側における左下部分には、後述する球発射装置50が配設されている。この球発射装置50は、球を遊技領域へ発射するための装置であり、上述した操作ハンドル14の操作に連動して駆動される。
【0042】
図7は、球発射装置50を裏側から斜視した分解斜視図であり、図中の矢印Aは、打球杆44の打撃力を増加する場合におけるハンドルリング24の回動方向を図示している。図7に示すように、球発射装置50は、遊技者により操作されるハンドル14を備えている。このハンドル14は、上述したように、パチンコ機Pの表側の前面下扉11に配設されており(図1参照)、前面下扉11に固定されるハンドル本体22と、ハンドル本体22に対して相対的に回動可能に設けられたシャフト23と、そのシャフト23を回動するために操作されるハンドルリング24と、ハンドル本体22に固定されるキャップ25とを備えている。
【0043】
ハンドル本体22およびキャップ25はABS樹脂などの合成樹脂材料で形成される一方、シャフト23は導電性を有する金属材料により形成されている。ハンドルリング24は、ハンドル本体22およびキャップ25の間に設けられており、合成樹脂材料で形成されるとともに、その表面に導電性を有する金属材料などによるメッキ処理が施されている。
【0044】
ハンドル14のシャフト23は、球発射装置50における略平板状の支持板40に挿嵌可能に形成され、プーリ41が連結される。このプーリ41は、シャフト23の回動を後述する打球杆44へ伝達するためのものであり、その外周に線材で形成されたワイヤ42の一端が連結されている。このワイヤ42は、プーリ41と共にハンドル14のシャフト23の回動を伝達するためのものであり、その他端が調節バネ部材43の一端が連結される揺動部材43a下端に連結されている。揺動部材43aは、ワイヤ42により伝達されるシャフト23の回動を調節バネ部材43へ伝達するためのものであり、支持板40に揺動(傾動)可能に軸支されている。尚、ワイヤ42は、かかる揺動部材43a下端およびプーリ41下端間に懸架されている。
【0045】
揺動部材43aの上側部分には、調節バネ部材43の一端が連結されている。この調節バネ部材43は、後述する打球杆44に付勢力を付与するためのものであり、コイルスプリングで構成された引っ張りバネで形成され、その他端が打球杆44の支軸44aの上方部分に連結されている。打球杆44は、その上端部で球を打撃して遊技領域へ打ち込むためのものであり、支持板40に支軸44aを介して揺動可能に軸支されている。この打球杆44は、上述した調節バネ部材43により、図7の右側へ向けて付勢されており、かかる調節バネ部材43による付勢方向が球の打撃方向とほぼ一致するように構成されている。
【0046】
打球杆44の下側端部には、錘部44cが配設されている。この錘部44cは、打球杆44の下側端部の重量を重くするための部位であり、後述するストッパ部材44の反対側へ向けて突出して形成されている。これにより、打球杆44は、錘部44cの重量の分だけ重心が支軸44aから離間されるため、その分、支軸44aを中心として揺動する際の回転慣性力を向上され、その結果、球をより強固に打撃して発射することができる。よって、錘部44cを設けることにより、他の部位を細くして、その分、打球杆44全体としての軽量化を図ることができる。
【0047】
なお、錘部44cは、打球杆44に一体に設けられていても良く、或いは、より重量が重い材料から錘部44cを別体で構成し、これを溶接や接着、螺着等により打球杆44に取り付けるように構成しても良い。この場合には、錘部44cの取り付け位置を調整可能に構成しても良い。また、錘部44cは、支軸44aよりも下側に配設されたが、支軸44aよりも上側に配設しても良く、更には、上下側に2以上を配設しても良い。
【0048】
打球杆44の下方であって支持板40の下側部分には、打球杆44の下端が当接するストッパ部材40aが配設されており、かかるストッパ部材40aにより打球杆44の支軸44aを中心とした図7における時計方向へ揺動が規制されている。打球杆44の支軸44a近傍であって、調節バネ部材43連結側と反対側(図7左側)部分には外方へ向けて延出部44bが延出されており、この延出部44b近傍には発射モータ45が配設されている。発射モータ45は、打球杆44に球を打撃するための動力を付与するためのものであり、その回転軸(図示せず)には打球杆44の延出部44bを弾くための発射カム46が固着されている。発射モータ45は、その回転軸が略100rpm(1分間に100回転)で回転可能に構成されており、発射カム46は、かかる回転軸の回転に基づいて回転される。
【0049】
発射カム46は、発射モータ45の駆動、即ち、その回転軸の回転に伴って打球杆44の延出部44bを下方へ向けて押下することにより、打球杆44を調節バネ部材43を反付勢方向(図7左側方向)へ向けて弾いて、打球杆44の上端部を調節バネ部材43による付勢方向(図7右側方向)へ反動させるためのものであり、その外周から外方へ向けて突出された略三日月状の突起部46aが設けられている。この突起部46aは、上述した打球杆44の延出部44bへ向けて突出されており、かかる突起部46aの回転軌道と交わる部分には上述した延出部44bが延出されている。
【0050】
上記のように構成された球発射装置50によれば、発射カム46は、発射モータ45の回転軸が回転に伴って図7の時計方向へ回転され、かかる回転に伴って、打球杆44の延出部44bは発射カム46の突起部46aにより下方へ向けて押下される。延出部44bが突起部46aにより押下されると、打球杆44の上端部分は、調節バネ部材43の付勢力に抗して反付勢方向(図7左側方向)へ向けて傾動される。発射モータ45により発射カム46が更に回転され突起部46aが延出部44bから外れると、調節バネ部材43の付勢力(復元力)により打球杆44が元の状態へ戻るように反動され、かかる打球杆44の反動により、球が打撃され発射されるのである。この場合、打球杆44は、その下側端部に配設された錘部44cにより回転慣性力が向上されているので、その分、球を強固に打撃して発射することができる。
【0051】
また、ハンドル14のハンドルリング24の回転操作により、シャフト23が回転されると、プーリ41が回転され、ワイヤ42がプーリ41配設側(図7左側)へ向けて引っ張られる。このワイヤ42の引っ張りに伴って、揺動部材43aがワイヤ42の引っ張り方向へ向けて傾動される一方、この揺動部材43aの傾動に伴って、調節バネ部材43が打球杆44配設側と反対方向へ引っ張られ延びる。即ち、ハンドルリング24の回動量を調節することにより、調節バネ部材43の引っ張り量(変形量)が変化され調節され、その結果、打球杆44を付勢する調節バネ部材43の付勢力を調節することができるのである。この調節バネ部材43の付勢力の調節により、打球杆44による球の打撃力が調節され、かつ、打球杆44により打撃される球の発射速度、及び、遊技領域へ向けて打ち出される球の飛翔量を調節することができるのである。
【0052】
以上、実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能であることは容易に推察できるものである。
【0053】
例えば、本実施例では、被係合金具32が内枠2に取着される場合を説明したが、被係合金具32を遊技盤6へ直接取着しても良い。
【0054】
本実施例では、係合金具31の係合面31aが被係合金具32の被係合面32aを押圧して被係合金具32が弾性的に変形した状態で係合するように構成されたが、必ずしもこれに限られるわけではなく、係合面31aと被係合面32aとの間に若干隙間が生じた状態で係合するように構成しても良い。
【0055】
本実施例では、被係合金具32が弾性的に変形された状態で係合させるために、係合面31a円弧部の曲率中心が開閉軸4の軸中心に対してオフセットして構成されたが、これとは逆に、被係合面32a円弧部の曲率中心を開閉軸4の軸中心に対して(図4上方向へ)オフセットさせても良く、或いは、両円弧部の曲率中心を共にオフセットさせても良い。なお、係合面31aと被係合面32aとの係合面形状は、必ずしも円弧状に形成する必要はなく、例えば、直線状や波形等に形成することは当然可能である。
【0056】
本発明を上記実施例とは異なるタイプのパチンコ機等に実施しても良い。例えば、一度大当たりすると、それを含めて複数回(例えば2回、3回)大当たり状態が発生するまで、大当たり期待値が高められるようなパチンコ機(通称、2回権利物、3回権利物と称される)として実施しても良い。また、大当たり図柄が表示された後に、所定の領域に球を入賞させることを必要条件として特別遊技状態となるパチンコ機として実施しても良い。更に、パチンコ機以外にも、アレパチ、雀球、いわゆるパチンコ機とスロットマシンとが融合した遊技機などの各種遊技機として実施するようにしても良い。
【0057】
なお、スロットマシンは、例えばコインを投入して図柄有効ラインを決定させた状態で操作レバーを操作することにより図柄が変動され、ストップボタンを操作することにより図柄が停止されて確定される周知のものである。従って、スロットマシンの基本概念としては、「複数の図柄からなる図柄列を変動表示した後に図柄を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して図柄の変動が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して、或いは、所定時間経過することにより、図柄の変動が停止され、その停止時の確定図柄が特定図柄であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備えたスロットマシン」となり、この場合、遊技媒体はコイン、メダル等が代表例として挙げられる。
【0058】
また、パチンコ機とスロットマシンとが融合した遊技機の具体例としては、複数の図柄からなる図柄列を変動表示した後に図柄を確定表示する可変表示手段を備えており、球打出用のハンドルを備えていないものが挙げられる。この場合、所定の操作(ボタン操作)に基づく所定量の球の投入の後、例えば操作レバーの操作に起因して図柄の変動が開始され、例えばストップボタンの操作に起因して、或いは、所定時間経過することにより、図柄の変動が停止され、その停止時の確定図柄がいわゆる大当たり図柄であることを必要条件として遊技者に有利な大当たり状態が発生させられ、遊技者には、下部の受皿に多量の球が払い出されるものである。
【0059】
以下に変形例を示す。請求項1記載の遊技機において、前記前面扉は、上皿が一体に成形され前記保護板が取着される前面枠を備えており、前記間隔保持手段は、前記前面枠に取着される第1係合部材と、前記本体に取着される第2係合部材とを備えると共に、その第2係合部材と前記第1係合部材とを係合させることによって、前記遊技盤と前記保護板との対向面間隔が少なくとも拡幅することを抑制するように構成されていることを特徴とする遊技機1。
【0060】
従来の遊技機では、遊技領域が比較的狭く形成されていたので、遊技の興趣に限界があった。そこで、前面枠に上皿を一体に成形することにより、遊技領域をより広く形成することができ、遊技の興趣を向上させることができる。ところで、従来の遊技機では、遊技領域が狭い(開口が小さい)ため、前面枠の剛性が確保されており、また、前面枠は上皿と別体とされていたので、遊技者が掴めるような部位が前面枠には存在していなかった。一方、遊技領域を広く(開口を大きく)形成した場合には、前面枠の剛性が低下してしまい、更に、上皿が一体に成形されているが故に、かかる上皿を遊技者が掴んで故意あるいは不用意に手前に引き寄せると、前面枠が手前側へたわんでしまう。その結果、前面枠に取着された保護板も手前へ引き寄せられるので、かかる保護板と遊技盤との対向面間隔が拡幅してしまい、球の通過可能な経路幅が変化するため、公正な遊技を行い得なくなる。
【0061】
遊技機1によれば、前面枠に取着される第1係合部材と、本体に取着される第2係合部材とを有する間隔保持手段を備えており、かかる第1係合部材と前記第2係合部材とを係合させることによって、遊技盤と保護板との対向面間隔が拡幅することを抑制することができる。よって、上皿を前面枠と一体に成形した場合でも、遊技領域における球の通過可能な経路幅を一定に保つことができ、その結果、公正な遊技を行うことができる遊技機を得ることができる。
【0062】
ここで、一般には、遊技領域へ打ち込まれた球は、入賞口の真上(上流)に配設される2本の釘が根元から先端(保護板)へ向かって漸次ハの字状に広がる態様で配設されるため、遊技盤と保護板との対向面間隔が拡幅された場合に、より入賞口等へ入賞等し易くなる。そこで、少なくとも遊技盤と保護板との対向面間隔が拡幅することを抑制するように間隔保持手段を構成することにより、上皿を手前に引き寄せて入賞口等へ入賞等し易くする不正行為を効果的に抑制することができる。
【0063】
また、間隔保持手段の機能を対向面間隔の拡幅を抑制することに限定した場合には、間隔保持手段(第1及び第2係合手段)の構成が簡素化され、製造コストや部品コストが低減されるので、その分、遊技機全体としての製品コストを低減することができる。
【0064】
遊技機1記載の遊技機において、前記前面扉は、前記前面枠を支持すると共にその前面枠よりも高強度の材料から構成される支持部材を備えており、前記間隔保持手段の第1係合部材は、その支持部材に取着されていることを特徴とする遊技機2。なお、高強度の材料とは、その剛性強度がより高いことを意味し、例えば、前面枠が樹脂材料で構成された場合に、支持部材が金属材料(鉄、アルミ、或いは、ステンレス等)で構成される場合が例示される。また、支持部材は、1又は2以上の部材から正面視略額縁状に形成されることが剛性確保の面から好ましい。
【0065】
遊技機2によれば、前面枠は、より剛性強度に優れる高強度材料から構成される支持部材により支持されている。よって、前面枠全体としての剛性を向上させることができるので、上皿等を遊技者に掴まれて手前に引き寄せられた前面枠が手前へたわんでしまうことを抑制することでき、その結果、前面枠に取着された保護板と遊技盤との対向面間隔が拡幅してしまうことを抑制することができる。
【0066】
更に、上皿等が遊技者に引き寄せられて前面枠自体がたわんでしまっても、間隔保持手段の第1係合部材は、その前面枠よりも高強度の材料から構成されてより剛性の高い支持部材に取着されているので、その第1係合部材が前面枠の変形に連動して変位してしまうことを抑制することができ、その結果、本体へ取着され第1係合部材と係合される第2係合部材の変位も抑制されるので、遊技盤と保護板との対向面間隔が拡幅されてしまうことを抑制することができる。
【0067】
遊技機2において、前記保護板は、前記支持部材に取着されていることを特徴とする遊技機3。遊技機3によれば、上皿等が遊技者に引き寄せられて前面枠自体がたわんでしまっても、保護板は、その前面枠よりも高強度の材料から構成されより剛性の高い支持部材に取着されており、更に、その支持部材は、第1係合部材を介して本体に取着された第2係合部材と係合されているので、保護板が前面枠の変形に連動して変位してしまうことを抑制することができ、その結果、かかる保護板と遊技盤との対向面間隔が拡幅されてしまうことを抑制することができる。
【0068】
遊技機1から3のいずれかにおいて、前記間隔保持手段は、その第1係合部材と第2係合部材との係合が前記前面扉の開閉動作に連動して行われるように構成されており、前記前面扉が閉められると前記第1係合部材と第2係合部材とが係合され、前記前面扉が所定の角度以上だけ開けられると前記第1係合部材と第2係合部材との係合が解除されることを特徴する遊技機4。
【0069】
遊技機4によれば、第1係合部材と第2係合部材との係合が前面扉の開閉動作に連動して行われる。よって、前面扉を閉めるだけで両部材の係合作業を自動的に行うことができ、前面扉を閉めた後に特別な操作等を行う必要がないので、作業を簡素化して、作業効率を向上させることができる。同様に、前面扉を開けるだけで両部材の係合状態を自動的に解除することができるので、両部材の係合状態を解除するための特別な操作等を省略して、その分、作業効率を向上させることができる。
【0070】
遊技機1から4のいずれかにおいて、前記間隔保持手段は、前記第1係合部材(第2係合部材)が前記第2係合部材(第1係合部材)を押圧して弾性的に変形させた状態で係合するように構成されていることを特徴とする遊技機5。なお、第1及び第2係合部材の両部材が互いに弾性変形した状態で係合するように構成しても良い。
【0071】
遊技機5によれば、第1係合部材(第2係合部材)が第2係合部材(第1係合部材)を押圧して弾性的に変形させた状態で係合するように構成されているので、両部材をがたつくことなく強固に係合させることができ、その結果、保護板と遊技盤との対向面間隔が拡幅することをより確実に抑制することができる。また、例えば、開閉軸の製造上の寸法公差や使用による摩耗などにより前面扉が本体に対してがたつき、これに起因して、遊技盤と保護板との対向面間隔にもがたつきが生じる場合でも、第1係合部材または(及び)第2係合部材の係合時の弾性的な変形により、前面扉の本体に対するがたつきを吸収することができ、その結果、遊技盤と保護板との対向面間隔を一定に保つことができる。
【0072】
遊技機1から5のいずれかにおいて、前記第1係合部材(第2係合部材)が前記第2係合部材(第1係合部材)と係合する係合面の先端には、テーパ状の案内面が形成されていることを特徴とする遊技機6。なお、案内面は、第1及び第2係合部材の両部材のそれぞれに形成されていても良い。
【0073】
遊技機6によれば、第1係合部材または(及び)第2係合部材の係合面の先端には、テーパ状の案内面が形成されているので、第1係合部材(第2係合部材)の係合面を所定位置へ適正に案内して、第2係合部材(第1係合部材)の係合面と確実に係合させることができる。
【0074】
遊技機1から6のいずれかにおいて、前記本体は、前記遊技盤の前面側に配設される内枠を備えており、前記間隔保持手段の第2係合部材は、その内枠に取着されると共にその内枠よりも高強度の材料から構成されていることを特徴とする遊技機7。高強度の材料とは、上述した場合と同様に、その剛性強度がより高いことを意味し、例えば、内枠が樹脂材料で構成された場合に、第2係合部材が金属材料(鉄、アルミ、或いは、ステンレス等)で構成される場合が例示される。
【0075】
遊技機7によれば、第2係合部材は、内枠よりも高強度の材料から構成され、その剛性強度が確保されているので、上皿等が遊技者に引き寄せられ、第1係合部材から外力を受けた場合でも、その外力に対抗して、保護板と遊技盤との対向面間隔が拡幅されてしまうことを抑制することができる。また、このように、内枠には別部材(第2係合部材)を取り付けることによって第1係合部材との係合部が形成されるので、かかる係合部(第2係合部材)を内枠に一体に成形する場合と比較して、内枠自体を複雑な形状に成形する必要がないので、その分、成形コストを低減することができ、また、設計上の自由度が増すため、より高強度の形状に形成することができる。
【0076】
遊技機7において、前記内枠に取着された前記第2係合部材は、前記遊技盤と直接または間接的に連結されていることを特徴とする遊技機8。なお、直接的な連結とは、例えば、内枠に取着(例えば、螺着や接着、嵌合等)された第2係合部材の端部が遊技盤まで延設されその延設された部位も遊技盤に取着(例えば、螺着や接着、嵌合等)されているような場合が例示される。また、間接的な連結とは、例えば、第2係合部材を内枠へ螺着するねじが同時に遊技盤にも螺着されているような場合が例示される。
【0077】
遊技機7によれば、例えば、上皿等を遊技者に掴まれて手前に引き寄せられた前面枠がたわんでしまい、その前面枠の変形に連動して、前面枠に取着された保護板と第1係合部材、及びその第1係合部材に係合された第2係合部材が前面枠の変形方向へ変位してしまった場合でも、その第2係合部材は遊技盤と直接または間接的に連結されているため、遊技盤も第2係合部材と共に前面枠の変形方向へと変位される。よって、遊技盤と保護板とは、その対向面間隔が一定に保たれたまま相対的に同方向へ変位されるので、遊技盤と保護板との対向面間隔が拡幅されてしまうことを効果的に抑制することができる。
【0078】
遊技機1から6のいずれかにおいて、前記間隔保持手段の第2係合部材は、前記遊技盤に取着されていることを特徴とする遊技機9。遊技機9によれば、例えば、上皿等を遊技者に掴まれて手前に引き寄せられた前面枠がたわんでしまい、その前面枠の変形に連動して、前面枠に取着された保護板と第1係合部材、及びその第1係合部材に係合された第2係合部材が前面枠の変形方向へ変位してしまった場合でも、その第2係合部材は遊技盤に取着されているため、遊技盤も第2係合部材と共に前面枠の変形方向へと変位される。よって、遊技盤と保護板とは、その対向面間隔が一定に保たれたまま相対的に同方向へ変位されるので、遊技盤と保護板との対向面間隔が拡幅されてしまうことを効果的に抑制することができる。
【0079】
遊技機4又は5において、前記間隔保持手段の第1係合部材及び第2係合部材は、少なくとも前記前面扉及び本体の幅方向中間位置よりもその前面扉及び本体の開閉軸側に配置されていることを特徴とする遊技機10。
【0080】
遊技機10によれば、第1及び第2係合部材が前面扉及び本体の幅方向中間位置よりも開閉軸側に配置されているので、てこの原理により、開閉軸を支点として前面扉の開閉操作で付加される揺動モーメントの少なくとも2倍以上の揺動モーメントを第1及び第2係合部材に作用させることができ、その結果、より少ない開閉操作力で第1及び第2係合部材を(弾性的に変形させつつ)確実に係合させることができる。
【0081】
遊技機1から10のいずれかにおいて、前記間隔保持手段の第1係合部材及び第2係合部材は、前記前面扉及び本体の高さ方向において、その前面扉を開閉可能に前記本体へ支持する2の開閉軸間に少なくとも1以上が配置されていることを特徴とする遊技機11。なお、開閉軸が3以上設けられている場合には、いずれか2の開閉軸間に第1及び第2係合部材を少なくとも1以上配設することが好ましく、より好ましくは、3以上の全ての開閉軸間に第1及び第2係合部材を少なくとも1以上配設する。
【0082】
遊技機11によれば、間隔保持手段の第1及び第2係合部材を2の開閉軸間に少なくとも1以上設けたので、遊技盤と保護板との対向面間隔が拡幅されることをより効果的に抑制することができる。即ち、前面扉(前面枠)は、開閉軸により本体と連結されているため、例えば、上皿等を遊技者に掴まれて手前に引き寄せられた場合には、前面枠は、その開閉軸の中間部に相当する部位がより大きくたわむこととなる。よって、この部位の変形を抑制するべく、第1及び第2係合部材を2の開閉軸間に設けることで、遊技盤と保護板との対向面間隔の拡幅をより効果的に抑制することができる。
【0083】
遊技機1から11のいずれかにおいて、前記間隔保持手段の第1係合部材及び第2係合部材は、前記前面扉に一体に設けられた上皿の近傍に少なくとも1以上が設けられていることを特徴とする遊技機12。なお、上皿の近傍とは、前面扉及び本体の高さ方向位置が上皿と略一致するという趣旨であり、必ずしも前面扉正面視において上皿に対応する位置(上皿と重なる)に設ける必要はない。
【0084】
遊技機12によれば、間隔保持手段の第1及び第2係合部材を2の開閉軸間に少なくとも1以上設けたので、遊技盤と保護板との対向面間隔が拡幅されることをより効果的に抑制することができる。即ち、前面扉(前面枠)は、一般に、上皿を遊技者に掴まれて手前に引き寄せられるので、この上皿の近傍に第1及び第2係合部材を設けることにより、前面枠の変形を効果的に抑制して、その結果、遊技盤と保護板との対向面間隔の拡幅を効果的に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるパチンコ機の正面図である。
【図2】パチンコ機の斜視図である。
【図3】図2のIII部を拡大して示した斜視図である。
【図4】図3のIV−IV線における断面図である。
【図5】図3のIV−IV線における断面図であって前面枠が閉じられた状態を示す図である。
【図6】パチンコ機を裏側から斜視した外観斜視図である。
【図7】球発射装置を裏側から斜視した分解斜視図である。
【符号の説明】
P           パチンコ機(遊技機)
1           外枠(本体の一部)
2           内枠(本体の一部)
3           前面枠(前面扉の一部)
4           開閉軸
5           ガラス板(保護板)
6           遊技盤
7           上皿
15          支持部材
31          係合金具(間隔保持手段の一部)
31a         係合面(間隔保持手段の一部)
32          被係合金具(間隔保持手段の一部)
32a         被係合面(間隔保持手段の一部)

Claims (1)

  1. 遊技が行われる遊技盤を有する本体と、その本体に開閉可能に支持される前面扉と、その前面扉に取着されると共にその前面扉が閉められた場合に前記遊技盤と所定間隔を隔てつつ対向して配設される透明の保護板とを備えた遊技機において、
    前記前面扉が閉められた状態における前記遊技盤と前記保護板との対向面間隔が変化することを抑制する間隔保持手段を備えていることを特徴とする遊技機。
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