JP3988288B2 - 弾球遊技機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、打球杆により遊技球を遊技領域へ打ち込んで遊技を行う弾球遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
遊技領域へ遊技球を打ち込んで遊技を行うパチンコ機などの弾球遊技機は、遊技球を打撃するための打球杆を備えた遊技球発射装置が設けられている。この遊技球発射装置は、自動打球式のハンドルを備えており、このハンドルは、パチンコ機下部に固定されるハンドル本体と、そのハンドル本体に対して相対的に回動(回転)可能に取着されるシャフトと、そのシャフトを回動させるハンドルリングとを備えている。
【0003】
この遊技球発射装置によれば、遊技者によりハンドルリングが回動されシャフトが回動されると、スイッチボタンを介して単発スイッチがオフ状態とされる。単発スイッチがオフ状態になると、発射モータが始動し、その発射モータにより発射カムが回転される。発射モータの始動後、発射カムによって、調節バネ部材により付勢された打球杆がその反付勢方向へ向けて弾かれると、調節バネ部材の復元力により打球杆がその付勢方向へ反動し、打球杆により遊技球が打撃される。打球杆により打撃された遊技球は、内レールおよび外レール間の案内通路を通過して、遊技領域内へ打ち込まれる。尚、かかる遊技球の発射動作は、ハンドルリングの回動動作が保持されている限り連続して行われ、例えば、1分間に100回の発射動作が行われる。
【0004】
一方、打球杆が遊技球を打撃する力(打撃力)の調節は、ハンドルリングの回動量を調節し、調節バネ部材の引っ張り量(変形量)を変化させて、その調節バネ部材による打球杆の付勢力を調節することにより行われる。例えば、打球杆の打撃力は、ハンドルリング回動量の増加に伴って増加される。しかも、このように打球杆の打撃力を調節することにより、打球杆により打撃される遊技球の飛翔量(飛翔力)および発射速度が調節されるのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した弾球遊技機に使用される遊技球発射装置では、ハンドルリングを僅かに回動させることにより、単発スイッチがオフ状態となり、発射モータが始動されるように構成されている。このため、ハンドルリングの回動量が僅かである場合には、打球杆の打撃力が小さいので、打球杆により打撃された遊技球が内レールおよび外レール間の案内通路を通過する際に伴う抵抗力に抗しきれず、案内通路内で失速して案内通路上流側へ向けて落下(逆流)してしまい、遊技球を遊技領域へ打ち込むことができないという問題点があった。しかも、かかる場合には、案内通路を落下する遊技球と、打球杆により打撃された次の遊技球とが衝突してしまい、かかる次の遊技球の飛翔が妨害されてしまうという問題点があった。
【0006】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、打球杆により打撃された遊技球を確実に遊技領域へ打ち込むことができる弾球遊技機を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために請求項1記載の弾球遊技機は、遊技球が打ち込まれ遊技が行われる遊技領域と、その遊技領域へ向けて遊技球を案内する案内通路と、その案内通路端部に配設され前記遊技領域へ向けて遊技球を打撃する打球杆と、その打球杆に打撃力を付与する駆動装置と、その駆動装置により付与される打撃力を調節する操作ハンドルと、その操作ハンドルの操作に伴って前記駆動装置を作動させるスイッチング装置とを備え、前記スイッチング装置は、前記駆動装置により前記打球杆に付与される打撃力が遊技球を前記案内通路を通過させ前記遊技領域へ到達させることが可能な強さとなるように前記操作ハンドルが所定角度以上回動されたときに前記駆動装置の作動を開始させるスイッチと、前記操作ハンドルが所定角度以上回動された状態で前記駆動装置の作動または停止の切換を操作可能に構成するスイッチとが共通のスイッチにより構成されている。
【0008】
この請求項1記載の弾球遊技機によれば、打球杆により打撃される遊技球が案内通路を通過し遊技領域へ打ち込まれることによって、遊技が行われる。遊技球を打撃する打球杆は駆動装置により打撃力が付与され、その駆動装置により付与される打撃力は操作ハンドルの操作により調節される。駆動装置は、打球杆に付与する打撃力が、遊技球を案内通路を通過させ遊技領域へ到達させることが可能な強さとなるように操作ハンドルが所定角度以上操作されたとき(場合)に、スイッチング装置によりその作動が開始される。この駆動装置の作動開始に伴って、駆動装置による打球杆への打撃力の付与が開始されるとともに、この打撃力が付与された打球杆により案内通路端部にある遊技球が打撃されるのである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の弾球遊技機の一実施例であるパチンコ機1の正面図である。図1に示すように、パチンコ機1は、外枠2および前面枠3を備えており、その前面枠3の前面内周には、透明なガラス板が取着されたガラス扉枠4が開閉自在に設けられている。前面枠3の後面には、遊技盤5が着脱可能に装着されている。この遊技盤5の前面には、一般入賞口6、可変入賞装置7、始動入賞口8、可変表示装置9、内レール10a、外レール10b等が配設されている。この内レール10aおよび外レール10bにより囲まれた部分には、遊技球Bが打ち込まれる遊技領域5aが形成されており、内レール10aおよび外レール10b間には遊技球Bが通過する案内通路10が設けられている。
【0010】
この案内通路10は、後述する遊技球発射装置(打球発射装置)20により発射された遊技球(打球)Bを遊技領域5aの上部に案内するための通路であり、その上流側部分(案内通路端部)、即ち、図1のパチンコ機1における右下部分には遊技球発射装置20が配設されている。また、案内通路10の下流側(図1上側)であって、内レール10aの下流側(図1左上側)端部には、案内通路10から遊技領域5aへ飛び出した遊技球Bが案内通路10へ逆流して侵入することを防止する戻球防止片10cと、その戻球防止片10cを内レール10aに固定する固定部材10dが配設されている。
【0011】
この戻球防止片10cは、主に、弾性復元性を有する金属材料で薄板状に形成されており、内レール10aの下流側(図1上側)端部から遊技領域5a上方へ向けて延出されている。この戻球防止片10cによれば、後述する遊技球発射装置20の打球杆34により打撃された遊技球Bは、案内通路10を通過し戻球防止片10cの先端部に当たり、その先端部を押し開きながら、遊技領域5aへ飛び出すことができる一方、遊技領域5aに設けられた複数の障害釘(図示せず)に当たり案内通路10へ向けて跳ね返ってくる遊技球Bが案内通路10内へ侵入することを防止することができる。
【0012】
尚、案内通路10を通過する際に遊技球Bに加わる抵抗力とは、遊技球Bが案内通路10を通過する際に加わる抵抗力、即ち、後述する打球杆34により打撃された遊技球Bが案内通路10を通過する際に損失する運動エネルギーや、戻球防止片10cを押し開く際に損失するエネルギー等の損失エネルギーを合計したものをいう。
【0013】
パチンコ機1は、上述した一般入賞口6、可変入賞装置7又は始動入賞口8に遊技球Bが入賞することにより、遊技者に対して、所定個数の景品球が払い出されるように構成されている。可変入賞装置7は、通常、遊技球Bの入賞を防止するために開閉可能に構成されている。例えば、始動入賞口8を遊技球Bが通過することに基づいて、遊技盤5の中央部分に配設された可変表示装置9の図柄がランダムに変動する。可変表示装置9の変動後の表示結果が予め定められた図柄の組み合わせ(大当たり表示)の1つと一致する場合に、遊技球Bが入賞しやすいように所定時間(例えば、30秒間)経過するまで、又は、所定個数(例えば、10個)の遊技球Bが可変入賞装置7へ入賞するまで、開放されるものである。この可変入賞装置7の開閉動作の行われ得る状態が、いわゆる所定の遊技価値の付与された状態(特別遊技状態)である。
【0014】
遊技盤5の下方には、遊技球Bを貯留し、かつ、後述する遊技球発射装置20へ遊技球Bを供給する上受皿15が配設され、その上受皿15の下方には上受皿15に貯留しきれなかった遊技球Bを貯留するための下受皿16が配設されている。また、下受皿16の右側部分には、遊技球Bを遊技領域5aへ打ち込むために遊技者により操作されるハンドル21を備えた遊技球発射装置20が設けられている。尚、遊技球発射装置20の詳細については後述する。
【0015】
図2は、パチンコ機1を裏側から斜視した外観斜視図である。図2に示すように、パチンコ機1の裏側には、その側部に機構板11が回動可能に装着されている。この機構板11には、上述した一般入賞口6、可変入賞装置7に入賞した遊技球Bや始動入賞口8を通過した遊技球Bが導かれる入賞球集合部(図示せず)が設けられる一方、その上部に景品球タンク12および景品球タンクレール13が設けられている。また、機構板11には、景品球タンクレール13に連設される景品球払出装置14が設けられている。
【0016】
景品球払出装置14は、基板ボックス17に収納される電気制御回路基板(図示せず)などにより構成されるコントローラからの制御信号に基づいて、景品球を所定個数ずつ(例えば、一般入賞口6に入賞した場合や始動入賞口8を通過した場合には5個ずつ、可変入賞装置7に入賞した場合には15個ずつ)供給通路(図示せず)へ払い出すように構成されている。この景品球払出装置14により払い出された景品球は、供給通路を通過して、パチンコ機1表側に設けられた上受皿15または下受皿16(図1参照)に払い出される。
【0017】
上述した入賞球集合部の出口には、この入賞球集合部へ導かれた遊技球Bを、その下流側へ一列に並べた状態で流下させ、排出部(図示せず)へ1個ずつ排出するための入賞球流路(図示せず)が設けられている。入賞球流路の途中には、入賞球処理装置18が設けられている。この入賞球処理装置18は、上述した一般入賞口6、可変入賞装置7に入賞した遊技球Bや始動入賞口8を通過した遊技球Bを1個ずつ検出する一方、その検出後、遊技球Bを排出部へと導出するための装置である。
【0018】
図3は、遊技球発射装置20を裏側から斜視した分解斜視図であり、図中の矢印Aは、打球杆34の打撃力を増加する場合におけるハンドルリング24の回動方向を図示している。図3に示すように、遊技球発射装置20は、遊技者により操作されるハンドル21を備えている。このハンドル21は、パチンコ機1の表側下部に固定されるハンドル本体22と、ハンドル本体22に対して相対的に回動可能に設けられたシャフト23と、そのシャフト23を回動するために操作されるハンドルリング24と、ハンドル本体22に固定されるキャップ25とを備えている。
【0019】
ハンドル本体22およびキャップ25はABS樹脂などの合成樹脂材料で形成される一方、シャフト23は導電性を有する金属材料により形成されている。ハンドルリング24は、ハンドル本体22およびキャップ25の間に設けられており、合成樹脂材料で形成されるとともに、その表面に導電性を有する金属材料などによるメッキ処理が施されている。
【0020】
ハンドル21のシャフト23は、遊技球発射装置20における略平板状の支持板30に挿嵌可能に形成され、プーリ31が連結される。このプーリ31は、シャフト23の回動を後述する打球杆34へ伝達するためのものであり、その外周に線材で形成されたワイヤ32の一端が連結されている。このワイヤ32は、プーリ31と共にハンドル21のシャフト23の回動を伝達するためのものであり、その他端が調節バネ部材33の一端が連結される揺動部材33a下端に連結されている。揺動部材33aは、ワイヤ32により伝達されるシャフト23の回動を調節バネ部材33へ伝達するためのものであり、支持板30に揺動(傾動)可能に軸支されている。尚、ワイヤ32は、かかる揺動部材33a下端およびプーリ31下端間に懸架されている。
【0021】
揺動部材33aの上側部分には、調節バネ部材33の一端が連結されている。この調節バネ部材33は、後述する打球杆34に付勢力を付与するためのものであり、コイルスプリングで構成された引っ張りバネで形成され、その他端が打球杆34の支軸34aの上方部分に連結されている。打球杆34は、その上端部で遊技球Bを打撃して遊技領域5aへ打ち込むためのものであり、支持板30に支軸34aを介して揺動可能に軸支されている。この打球杆34は、上述した調節バネ部材33により、図3の右側へ向けて付勢されており、かかる調節バネ部材33による付勢方向が遊技球Bの打撃方向とほぼ一致するように構成されている。即ち、調節バネ部材33は、その付勢方向が案内通路10下流側へ向けられている。
【0022】
打球杆34の下方であって支持板30の下側部分には、打球杆34の下端が当接するストッパ部材30aが配設されており、かかるストッパ部材30aにより打球杆34の支軸34aを中心とした図3における時計方向へ揺動が規制されている。打球杆34の支軸34a近傍であって、調節バネ部材33連結側と反対側(図3左側)部分には外方へ向けて延出部34bが延出されており、この延出部34b近傍には発射モータ35が配設されている。発射モータ35は、打球杆34に遊技球Bを打撃するための動力を付与するためのものであり、その回転軸(図示せず)には打球杆34の延出部34bを弾くための発射カム36が固着されている。発射モータ35は、遊技者がハンドルリング24に触れ、かつ、後述する単発スイッチ56がオフされる場合に、その回転軸が略100rpm(1分間に100回転)で回転可能に構成されており、発射カム36は、かかる回転軸の回転に基づいて回転される。
【0023】
発射カム36は、発射モータ35の駆動、即ち、その回転軸の回転に伴って打球杆34の延出部34bを下方へ向けて押下することにより、打球杆34を調節バネ部材33を反付勢方向(図3左側方向)へ向けて弾いて、打球杆34の上端部を調節バネ部材33による付勢方向(図3右側方向)へ反動させるためのものであり、その外周から外方へ向けて突出された略三日月状の突起部36aが設けられている。この突起部36aは、上述した打球杆34の延出部34bへ向けて突出されており、かかる突起部36aの回転軌道と交わる部分には上述した延出部34bが延出されている。
【0024】
上記のように構成された遊技球発射装置20によれば、発射カム36は、発射モータ35の回転軸が回転に伴って図3の時計方向へ回転され、かかる回転に伴って、打球杆34の延出部34bは発射カム36の突起部36aにより下方へ向けて押下される。延出部34bが突起部36aにより押下されると、打球杆34の上端部分は、調節バネ部材33の付勢力に抗して反付勢方向(図3左側方向)へ向けて傾動される。発射モータ35により発射カム36が更に回転され突起部36aが延出部34bから外れると、調節バネ部材33の付勢力(復元力)により打球杆34が元の状態へ戻るように反動され、かかる打球杆34の反動により、遊技球Bが打撃され発射されるのである。
【0025】
一方、ハンドル21のハンドルリング24の回転操作により、シャフト23が回転されると、プーリ31が回転され、ワイヤ32がプーリ31配設側(図3左側)へ向けて引っ張られる。このワイヤ32の引っ張りに伴って、揺動部材33aがワイヤ32の引っ張り方向へ向けて傾動される一方、この揺動部材33aの傾動に伴って、調節バネ部材33が打球杆34配設側と反対方向へ引っ張られ延びる。即ち、ハンドルリング24の回動量を調節することにより、調節バネ部材33の引っ張り量(変形量)が変化され調節され、その結果、打球杆34を付勢する調節バネ部材33の付勢力を調節することができるのである。この調節バネ部材33の付勢力の調節により、打球杆34による遊技球Bの打撃力が調節され、かつ、打球杆34により打撃される遊技球Bの発射速度、及び、遊技領域5aへ向けて打ち出される遊技球Bの飛翔量を調節することができるのである。
【0026】
次に、図4および図5を参照して、上述したハンドル21の詳細について説明する。図4は、ハンドル21を表側から斜視した分解斜視図であり、図5は、ハンドル21を裏側から斜視した分解斜視図である。図4に示すように、ハンドル本体22の略中央には挿通孔41が穿設されており、かかる挿通孔41は上述したシャフト23が挿通可能に形成されている。シャフト23は、その軸方向両端部が断面視略D字状に切り欠き形成されており、その一端側(図4の左側)がハンドルリング24に略D字状に穿設された嵌合孔42に嵌合可能に形成されている。しかも、かかる嵌合孔42に嵌合されるシャフト23の一端側の先端部分は、嵌合孔42に嵌合された状態で嵌合孔42端面から突出するように形成されている。このシャフト23の一端側における先端部分には略環状の溝部43が周設されており、この溝部43は、シャフト23の一端が嵌合孔42に嵌合された場合に、Eリング(図示せず)が填め込み可能に形成されている。
【0027】
ハンドル本体22の挿通孔41の周囲には、複数(3個)の円筒ボス状の取付孔44がハンドル本体22軸方向へ向けて貫通して形成されており、これらの複数の取付孔44は取付プレート45およびキャップ25を取り付け固定可能に形成されている。取付プレート45には、複数の取付孔44に対応して、ねじ孔を有するボス48がハンドル本体22側(即ち、ハンドルリング24側)へ向けて複数(3個)突設されており、各ボス48と異なる部分に複数(3個)の孔49が穿設されている。取付プレート45の各ボス48はハンドル本体22の各取付孔44に嵌合可能に形成されており、かかる各ボス48をハンドル本体22の各取付孔44に嵌合して、各取付孔44に挿入されるビス等を各ボス48のねじ孔にねじ込むことにより、取付プレート45をハンドル本体22に固定することができる。
【0028】
キャップ25は、主に、フェイスカバー46およびエンブレム47により構成されている。図5に示すように、フェイスカバー46は、その裏側面にハンドルリング24側へ向けて突出した複数(3個)のボス51が突設されており、この各ボス51にはねじ孔が凹設されている。一方、エンブレム47は円筒状に形成されており、かかる外周面には、上述したフェイスカバー46の各ボス51に対応した溝部52がそれぞれ凹設されている。よって、フェイスカバー46の各ボス51をエンブレム47の各溝部52に填め込むように、エンブレム47をフェイスカバー46の裏側から填め込むことにより、キャップ25を組み立てることができる。
【0029】
このキャップ25は、その裏側(図5の手前側)部分に上述した取付プレート45を填め込み、取付プレート45の各孔49にビス等を挿入して、そのビス等をキャップ25の各ボス51にねじ込むことにより、取付プレート45が固定される。このキャップ25に固定された取付プレート45とハンドル本体22との間には、上述したハンドルリング24が配設されいている。このハンドルリング24は、取付プレート45とハンドル本体22との間でシャフト23とともに回動可能に形成されており、取付プレート45の各ボス48に対応して、円弧状の長い長孔53がそれぞれ穿設されている。よって、ハンドルリング24は、これらの各長孔53内に取付プレート45の各ボス48を貫通させることにより、各ボス48により妨害されずにシャフト23と共に回動することができる。
【0030】
図4に示すように、ハンドル本体22およびハンドルリング24間であって、シャフト23の周囲には、導電性を有する金属材料で形成されたバネ部材54が配設されている。このバネ部材54はコイルスプリングにより構成されており、かかるバネ部材54を介して、シャフト23およびハンドルリング24の位置が通常状態において所定位置、即ち、図6(a)に示すようにシャフト23およびハンドルリング24の回動量が略0度の位置(以下、「基本位置」と称す。)で維持されるように構成されている。
【0031】
また、図4に示すように、ハンドル本体22およびハンドルリング24間であって、バネ部材54の裏側(図4の奥側)には、主に、接触プレート55と、単発スイッチ56と、スイッチボタン57とが配設されている。接触プレート55は、導電性を有する金属材料で略平板状に形成されており、その略中央にはシャフト23が挿通可能な挿通孔55aが穿設されている。この接触プレート55は、その挿通孔55a内にシャフト23が挿通された状態でハンドル本体22にビス等のねじ止めにより固定可能に形成されており、上述したバネ部材54の一端部と接触される。このように、ハンドルリング24は、上述したシャフト23、バネ部材54を介して、接触プレート55と電気的に接続されており、例えば、遊技者の手などがハンドルリング24に触れ、ハンドルリング24と接触プレート55とが短絡(電気的導通)されることに基づいて、遊技球発射装置20による遊技球Bの発射を連続して行うことができるように構成されている。
【0032】
単発スイッチ56は、マイクロスイッチであり、主に、図5に示すように、スイッチ本体58と、弾性復元性を有する弾性材料で形成された舌片状の可動接点59と、スイッチ本体58に設けられた固定接点60とを備えている。この単発スイッチ56は、遊技球Bを打撃(発射)するための動力を打球杆34に付与する発射モータ35の駆動を開始(始動)するスイッチング動作を行うためのものである。単発スイッチ56は、その可動接点59が固定接点60と接触して短絡することによりオン状態となる一方、その可動接点59が固定接点60と離間することによりオフ状態となるように構成されている。例えば、単発スイッチ56は、オン状態となる場合に、遊技球Bの発射を停止する信号、即ち、打球杆34に動力を付与する発射モータ35の駆動を停止する信号を出力する一方、オフ状態となる場合に、遊技球Bの発射を開始する信号、即ち、打球杆34に動力を付与する発射モータ35の駆動を開始する信号を出力するように構成されている。
【0033】
スイッチボタン57は、主に、操作部61と、押圧部62と、爪部63とを備えており、軸孔64を介して、ハンドル本体22に揺動可能に軸支されている。スイッチボタン57の操作部61は、ハンドル本体22の外周に切り欠き形成された窓部22aから外部へ露出可能に形成されており、遊技者の指先などにより押圧可能に形成さている。一方、押圧部62は、操作部61の反対側面に設けられており、単発スイッチ56の可動接点59と当接可能に形成されている。このスイッチボタン57の押圧部62は、単発スイッチ56の可動接点59を押圧してスイッチング動作を行うための部位であり、軸孔64を介したスイッチボタン57の揺動に伴って、単発スイッチ56の可動接点59を固定接点60へ向けて押圧するように形成されている。スイッチボタン57の爪部63は、上述した接触プレート55の孔65に挿通可能に形成されている。この爪部63は、接触プレート55の孔65を介して、ハンドルリング24裏側へ向けて突出可能に形成されており、後述する伝達装置70の押圧板72と接触可能に形成されている。
【0034】
尚、ハンドルリング24およびバネ部材54間におけるシャフト23の外周にはワッシャ(図示せず)が取り付けられる一方、ハンドル本体22および接触プレート55間におけるシャフト23の外周にはカラー66が取り付けられている。よって、これらのワッシャおよびカラー66を介して、ハンドルリング24の回動に伴うシャフト23の回動を円滑に行うことができるのである。
【0035】
次に、図6を参照して、ハンドルリング24の回動に伴い、スイッチボタン57を介して単発スイッチ56をオンオフするスイッチング動作を行う伝達装置70について説明する。図6(a)は、図3のVII−VII線におけるハンドルリング24が基本位置にあるハンドル21の部分断面図であり、図6(b)は、図3のVII−VII線におけるハンドルリング24が基本位置から回動されたハンドル21の部分断面図である。尚、図中の矢印Aは、遊技球発射装置20により遊技球Bが発射される場合におけるハンドルリング24の回動方向を示している。
【0036】
図6(a)に示すように、伝達装置70は、ハンドルリング24の回動に伴って、スイッチボタン57を介して単発スイッチ56をオンオフするスイッチング動作を行うためのものであり、ハンドルリング24裏側(図6の手前側)であって嵌合孔42の外周部分に設けられている。この伝達装置70は、主に、押圧バネ71と、その押圧バネ71によりスイッチボタン57の爪部63へ向けて付勢される押圧板72と、その押圧板72の摺動を規制する規制壁73とを備えている。
【0037】
ハンドルリング24における嵌合孔42の外周部分には突起部24aが設けられており、この突起部24aには押圧バネ71の一端側が固着されている。この押圧バネ71は、コイルスプリングで構成されており、その他端側に略平板状の押圧板72に固着されている。この押圧バネ71は、ハンドルリング24が基本位置にある場合に突起部24aと押圧板72との間で圧縮変形されており、かかる押圧板72をスイッチボタンの爪部63へ向けて付勢するように構成されている。押圧板72は、上述したスイッチボタン57の爪部63を押圧するためのものである。この押圧板72は、押圧バネ71により基本位置にあるハンドルリング24の反回動方向、即ち、図6(a)の反矢印A方向(時計方向)へ向けて付勢されており、その押圧バネ71固着側と反対側面には上述したスイッチボタン57における爪部63の一側面が当接されている。
【0038】
このようにして、スイッチボタン57は、その爪部63が押圧バネ71の圧縮変形に伴う復元力により付勢される押圧板72によって押圧され、その軸孔64を介して図6(a)における反時計方向へ向けて傾動されている。かかるスイッチボタン57の傾動により、単発スイッチ56の可動接点59は押圧部62を介して固定接点60へ向けて押圧され、両接点59,60が短絡されている。よって、かかる場合には、単発スイッチ56がオンされるので、発射モータ35の駆動を停止して、遊技球発射装置20による遊技球Bの遊技領域5aへ向けた発射を停止することができるのである。
【0039】
また、押圧板72は、ハンドルリング24における嵌合孔42の外周部分に摺動可能に設けられており、ハンドルリング24が基本位置から矢印A方向へ回動される場合に、押圧バネ71の復元力によりハンドルリング24に対して相対的に反対方向、即ち、反矢印A方向へ向けて摺動されるように構成されている(図6(b)参照)。一方、ハンドルリング24における押圧板72の摺動方向上流側(図6(a)下側)には、押圧板72の摺動を規制する一対の規制壁73がそれぞれ対向して突設されている。この一対の規制壁73は、ハンドルリング24が基本位置にある状態、即ち、図6(a)に示す状態における押圧板72及び爪部63の当接面から押圧バネ71の付勢方向へ所定角度W1だけズレた位置に突設されている。
【0040】
尚、遊技球発射装置20は、ハンドルリング24が基本位置から所定角度W1以上回転される場合に、上述した調節バネ部材33の引っ張り量が増加され、かかる調節バネ部材33の付勢力を利用して遊技球Bを打撃する打球杆34の打撃力が、打球杆34により打撃された遊技球Bが遊技領域5aへ到達することが可能な強さとなるように構成されている。即ち、遊技球Bを打撃する打球杆34の打撃力が、案内通路10を通過する際に加わる抵抗力より大きくなるように構成されている。
【0041】
上記のように構成された一対の規制壁73によれば、押圧バネ71により付勢される押圧板72の摺動量を制限することができる(図6(b)参照)。即ち、一対の規制壁73は、ハンドルリング24が基本位置から所定角度W1以上回動された場合に、押圧板72の摺動を規制して、押圧板72によるスイッチボタン57の爪部63の押圧を禁止することができる。例えば、図6(b)に示すように、ハンドルリング24が所定角度W1以上回動されると、押圧バネ71により付勢された押圧板72は、一対の規制壁73により摺動が規制され、押圧板72によるスイッチボタン57の爪部63の押圧を解除することができる。
【0042】
図6(b)に示すように、押圧板72による押圧が解除された場合に、スイッチボタン57は、その押圧部62が単発スイッチ56の可動接点59の復元力により付勢され、軸孔64を介して、図6(b)における時計方向へ向けて傾動されている。かかるスイッチボタン57の傾動により、単発スイッチ56の可動接点59は固定接点60から離間するので、単発スイッチ56をオフして発射モータ35の駆動を開始することができる。即ち、遊技球発射装置20による遊技球Bの遊技領域5aへ向けた発射を開始することができるのである。また、かかる状態で、例えば、遊技者によりスイッチボタン57の押圧部61が押圧されると、発射モータ35の駆動が停止される一方、遊技者による押圧部61の押圧が解除されると、発射モータ35の駆動が再開される。よって、このスイッチボタン57の押圧部61の押圧および押圧解除の動作を繰り返すことにより、遊技球Bを1球(1発)ずつ発射することができるのである。
【0043】
尚、ハンドルリング24が所定角度W1以上回動される場合であっても、スイッチボタン57は、その操作部61が押圧されることにより、軸孔64を介して、図6(b)における反時計方向へ向けて傾動することができる。スイッチボタン57の傾動に伴って、単発スイッチ56の可動接点59は押圧部62により固定接点60へ向けて押圧され、両接点59,60を短絡することができる。即ち、単発スイッチ56をオンして発射モータ35の駆動を停止して、遊技球発射装置20による遊技球Bの遊技領域5aへ向けた発射を停止することができるのである。
【0044】
次に、上記のように構成された遊技球発射装置20の動作を説明する。まず、ハンドルリング24が基本位置から図6の矢印A方向へ向けて回動されると、シャフト23に固着されたプーリ31が回転され、ワイヤ32がプーリ31配設側(図3左側)へ向けて引っ張られる。このワイヤ32の引っ張りに伴って、揺動部材33aがワイヤ32の引っ張り方向へ向けて傾動される一方、この揺動部材33aの傾動に伴って、調節バネ部材33が打球杆34配設側と反対方向へ引っ張られ延びる。即ち、ハンドルリング24の回動量を調節することにより、調節バネ部材33の引っ張り量が変化され、その結果、打球杆34を付勢する調節バネ部材33の付勢力を調節することができるのである。
【0045】
尚、かかる場合に、スイッチボタン57は、その爪部63が押圧バネ71の圧縮変形に伴う復元力により付勢される押圧板72によって押圧されることにより、その軸孔64を介して、図6(a)における反時計方向へ向けて傾動さている。かかるスイッチボタン57の傾動により、その押圧部62は単発スイッチ56の可動接点59を固定接点60へ向けて押圧し、かかる両接点59,60が短絡されている。このため、単発スイッチ56がオン状態となり、発射モータ35の駆動を停止されている。即ち、遊技球発射装置20による遊技球Bの遊技領域5aへ向けた発射を停止されている。
【0046】
その後、ハンドルリング24が更に回動され、その基本位置から所定角度W1回動されると、調節バネ部材33の引っ張り量が増加され、かかる調節バネ部材33の付勢力を利用して遊技球Bを打撃する打球杆34の打撃力が、打球杆34により打撃された遊技球Bが遊技領域5aへ到達することが可能な強さとなる。一方、押圧バネ71により付勢された押圧板72は、一対の規制壁73により摺動が規制され、押圧板72によるスイッチボタン57の爪部63の押圧が解除される。押圧板72による押圧が解除されると、スイッチボタン57は、その押圧部62が単発スイッチ56の可動接点59の復元力により付勢され、軸孔64を介して、図6(b)における時計方向へ向けて傾動される。かかるスイッチボタン57の傾動により、単発スイッチ56の可動接点59が固定接点60から離間され、単発スイッチ56がオフ状態となる。単発スイッチ56がオフされると、発射モータ35の駆動が開始され発射カム36の回転が開始される。
【0047】
発射カム36は、発射モータ35の回転軸の回転に伴って図3の時計方向へ回転され、かかる回転に伴って、打球杆34の延出部34bは発射カム36の突起部36aにより下方へ向けて押下される。延出部34bが突起部36aにより押下されると、打球杆34の上端部は、調節バネ部材33の付勢力に抗して反付勢方向(図3左側方向)へ向けて傾動される。発射モータ35により発射カム36が更に回転され突起部36aが延出部34bから外れると、調節バネ部材33の付勢力(復元力)により打球杆34が元の状態へ戻るように反動され、かかる打球杆34の反動により、遊技球Bが打撃され発射される。この打球杆34により打撃された遊技球Bは案内通路10を通過して、遊技領域5a上方へ打ち込まれる。
【0048】
以上説明したように、本実施例のパチンコ機1によれば、遊技球発射装置20の伝達装置70は、ハンドルリング24が所定角度W1以上回動された場合に、その一対の規制壁73によって、押圧板72によるスイッチボタン57における爪部63の押圧を解除し、単発スイッチ56をオフ状態として、発射モータ35の駆動を開始するスイッチング動作を行うことができる。しかも、遊技球発射装置20は、ハンドルリング24が基本位置から所定角度W1以上回転された場合に、その調節バネ部材33の引っ張り量が増加され、その調節バネ部材33により付勢される打球杆34の打撃力を遊技球Bが遊技領域5aへ到達することが可能な強さとすることができる。よって、発射モータ35により回転される発射カム36により動力が付与される打球杆34は、遊技球Bが案内通路10を通過する際に加わる抵抗力に抗しきれず案内通路10下流側(図1上側)から上流側(図1下側)へ落下することを防止して、遊技球Bを遊技領域5a内へ確実に打ち込むことができる。
【0049】
以上、実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
【0050】
例えば、本実施例では、打球杆34の打撃力は、引っ張りバネで形成された調節バネ部材33の引っ張り量を変化することにより調整された。しかしながら、打球杆34の打撃力を調節する調節バネ部材は、必ずしも引っ張りバネ部材である必要はなく、例えば、圧縮バネ部材で形成しても良い。即ち、調節バネ部材を圧縮バネで形成した場合には、かかる調節バネ部材の圧縮量を変化することにより、打球杆34の打撃力を調節することができるのである。
【0051】
また、本実施例では、ハンドル21のハンドルリング24の回転量を調節することにより、調節バネ部材33の引っ張り量を変化させて打球杆34の打撃力を調節する一方、発射モータ35により回転される発射カム36によって、打球杆34を駆動して遊技球Bを発射する遊技球発射装置20を用いて、本発明を説明した。しかしながら、打球杆に打撃力を付与する駆動装置として、電源装置などからの電力供給を受けてスプリングにより付勢されたプランジャ(打球杆)が摺動運動を行うストローク式ソレノイドや、スプリングにより付勢されたプランジャが揺動運動を行うロータリ式ソレノイドを使用した遊技球発射装置に本発明を適用しても良い。
【0052】
例えば、ストローク式ソレノイドを使用した遊技球発射装置では、電力装置による電力供給の開始によりプランジャがスプリングの付勢力に抗して反付勢方向へ摺動される一方、電力供給が一旦停止されることによりプランジャがスプリングの付勢力により付勢方向へ反動される。このプランジャの反動により遊技球が打撃されるのである。また、ロータリ式ソレノイドを使用した遊技球発射装置では、電力装置による電力供給の開始によりプランジャがスプリングの付勢力に抗して反付勢方向へ所定角度揺動される一方、電力供給が一旦停止されることによりプランジャがスプリングの付勢力により付勢方向へ反動される。このプランジャの反動により遊技球が打撃されるのである。
【0053】
このようなソレノイドを使用した遊技球発射装置によれば、ハンドルのハンドルリングの回転量を調節することにより、ソレノイドへ供給される電力量(電流量)が調節され、この電力量の変化に応じてプランジャの打撃力を調節することができるのである。
【0054】
以下、本発明の変形例を示す。請求項1記載の弾球遊技機において、前記駆動装置は、前記打球杆を前記遊技領域へ向けて付勢する付勢部材と、その付勢部材により付勢された前記打球杆を反付勢方向へ弾くことによりその打球杆に打撃力を付与する動力供給装置とを備えており、前記操作ハンドルは、前記付勢部材の変形量を変化させて前記打球杆の打撃力を調節するように構成されていることを特徴とする弾球遊技機1。
【0055】
【発明の効果】
本発明の弾球遊技機によれば、スイッチング装置は、駆動装置により打球杆に付与される打撃力が遊技球を案内通路を通過させ遊技領域へ到達させることが可能な強さとなるように操作ハンドルが操作されたときに、駆動装置の作動を開始させるように構成されている。よって、駆動装置により打撃力が付与される打球杆は遊技球を遊技領域内へ確実に打ち込むことができるので、案内通路を通過する遊技球が遊技領域へ到達することができず案内通路を逆流することを防止することができるという効果がある。このため、案内通路を逆流して落下する遊技球と打球杆により打撃された次の遊技球とが衝突することを防止することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例であるパチンコ機の正面図である。
【図2】 パチンコ機を裏側から斜視した外観斜視図である。
【図3】 遊技球発射装置を裏側から斜視した分解斜視図である。
【図4】 ハンドルを表側から斜視した分解斜視図である。
【図5】 ハンドルを裏側から斜視した分解斜視図である。
【図6】 (a)は、図3のVII−VII線におけるハンドルリングが基本位置にあるハンドルの部分断面図であり、(b)は、図3のVII−VII線におけるハンドルリングが基本位置から回動されたハンドルの部分断面図である。
【符号の説明】
1 パチンコ機(弾球遊技機)
5a 遊技領域
10 案内通路
10a 内レール(案内通路の一部)
10b 外レール(案内通路の一部)
10c 戻球防止片(案内通路の一部)
21 ハンドル(操作ハンドルの一部)
33 バネ部材(付勢部材)
34 打球杆
34a 延出部(駆動装置の一部)
35 発射モータ(駆動装置の一部)
36 発射カム(駆動装置の一部)
56 単発スイッチ(スイッチング装置の一部)
57 スイッチボタン(スイッチング装置の一部)
70 伝達装置(スイッチング装置の一部)
B 遊技球
Claims (1)
- 遊技球が打ち込まれ遊技が行われる遊技領域と、その遊技領域へ向けて遊技球を案内する案内通路と、その案内通路端部に配設され前記遊技領域へ向けて遊技球を打撃する打球杆と、その打球杆に打撃力を付与する駆動装置と、その駆動装置により付与される打撃力を調節する操作ハンドルと、その操作ハンドルの操作に伴って前記駆動装置を作動させるスイッチング装置とを備えた弾球遊技機において、
前記スイッチング装置は、前記駆動装置により前記打球杆に付与される打撃力が遊技球を前記案内通路を通過させ前記遊技領域へ到達させることが可能な強さとなるように前記操作ハンドルが所定角度以上回動されたときに前記駆動装置の作動を開始させるスイッチと、前記操作ハンドルが所定角度以上回動された状態で前記駆動装置の作動または停止の切換を操作可能に構成するスイッチとが共通のスイッチにより構成されていることを特徴とする弾球遊技機。
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