JP4039919B2 - パチンコ遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、前面下部に、上皿と下皿を備えたパチンコ遊技機にあって、上皿に貯留した遊技球を下皿へと排出する球抜機構の操作手段に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、パチンコ遊技機には、遊技盤面上へ遊技球を発射するための発射装置が設けられている。この発射装置は、遊技機裏に配設され、遊技球を打圧する打圧装置と、遊技機前面に突設され、該打圧装置による遊技球の打圧強度の調節部位をなす発射ハンドルとで構成される。
【0003】
前記発射ハンドルには、前部と基部との間に、回動可能な環状の発射レバーが配設されている。そして、該発射レバーとしては、その回動角度位置に遊技球の発射が停止される休止位置と、休止位置を基端とし、休止位置からの回動角度により遊技球の打圧強度が設定される打圧強度設定回動領域とを備えたものが知られている(例えば特許文献1参照。)。
【0004】
また、従来のパチンコ遊技機は、遊技機前面に配設され、打圧装置に遊技球を供給する上皿と、上皿に貯留した遊技球を、上皿の下方に配設される下皿へと排出する球抜機構とを具備する。かかる球抜機構としては、上皿に貯留した遊技球を下皿へと案内する球抜通路と、該球抜通路への遊技球の流入を可能とする開放位置と不可能とする定常位置とに位置変換可能に配設される球抜部材と、該球抜部材の位置変換操作を行う球抜操作部材を備えたものが知られている(例えば、特許文献2参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−192346号公報
【特許文献2】
特開平10−015189号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述の球抜機構においては、球抜部材を位置変換させる球抜操作部材が単独で設けられている。このため、遊技者は、遊技終了時に、上皿の遊技球を球抜きするのに、発射レバーを保持していた手を、わざわざ球抜部材へ移動させる必要があり、その操作は手数がかかり、煩わしいものとなっている。
【0007】
本発明は、かかる問題の解決を試みたものであって、上皿から下皿への球抜きを迅速かつ容易に実行できるパチンコ遊技機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、遊技機前面に突出するハンドルベースと、該ハンドルベースに回動可能に保持され、その回動角度により遊技球の打圧強度を設定する発射レバーとを具備する発射ハンドルと、遊技機前面下部に配設され、内部に遊技球を貯留する上皿及び下皿と、上皿に貯留した遊技球を下皿へと案内する球抜通路と、該球抜通路への遊技球の流入を可能とする開放位置と不可能とする定常位置とに位置変換可能に配設される球抜部材とを備えたパチンコ遊技機において、球抜部材を位置変換させる球抜駆動部材と、発射レバーの操作により、球抜駆動部材を駆動制御する駆動制御手段とを備えたことを特徴とするパチンコ遊技機である。
【0009】
かかる構成では、遊技球の打圧強度を設定する発射レバーの操作により、上皿から下皿への球抜操作を行うようにしたものである。これにより、遊技者は発射ハンドルから手を離すことなく球抜操作を行うことができ、上皿の遊技球を、迅速かつ容易に下皿へ排出可能となる。
【0010】
ここで、本発明にあっては、発射レバーの回動角度位置に、打圧強度設定回動領域と、休止位置と、球抜位置とを設定し、球抜部材を位置変換させる球抜駆動部材を、ソレノイド等の電気的駆動装置で構成すると共に、駆動制御手段を、発射レバーの球抜位置で切換作動し、該切換作動により、電気的駆動装置を駆動し、球抜部材を開放位置に変換する球抜制御スイッチで構成するようにしている。かかる構成では、打圧強度設定回動領域と異なる回動角度位置に、球抜位置を設けることにより、発射レバーの回動操作で、遊技球の打圧強度設定と、球抜操作とを実行可能としたものであり、発射レバーの該球抜位置への移動を、スイッチを用いて検出すると共に、該スイッチによる検出信号を契機として、電気的駆動部材により、球抜部材を開放位置へ変換することで、上皿の遊技球を球抜きするようにしたものである。
【0011】
そして、発射レバーの、休止位置を介して、打圧強度設定回動領域と、逆方向の回動領域に、球抜位置を設けてもよい。かかる構成では、発射レバーを、休止位置から、打圧強度設定回動領域と逆方向に回動操作することにより、上皿から下皿への球抜きを行うようにしたものである。
【0012】
また、発射レバーを、付勢手段により保持される定常位置から、該付勢手段に抗して、前後いずれかの移動位置に移動可能とし、該移動位置でのみ、該発射レバーを球抜位置に回動可能とした発射ハンドルを備えた構成も考えられる。かかる構成では、発射レバーを前後の定常位置と移動位置とに移動可能とし、遊技者が、上皿から球抜きを行う場合には、該付勢手段に抗して、発射レバーを定常位置から移動位置へと前後移動させてから、球抜位置へと回動移動するようにしたものである。このように、定常位置では、直接、球抜位置へ回動不可能とすることにより、誤操作等により、遊技中に、上皿の遊技球が球抜きされてしまうのを防止できる。
【0013】
さらに、発射ハンドルの表面に、球抜操作態様を示す操作表示を備えてもよい。かかる構成では、該操作表示により、発射レバーの球抜位置や、球抜位置へ回動方向等を遊技者に報知することにより、遊技者が、上皿から下皿への球抜きを、確実に実行可能としたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1はパチンコ遊技機1の正面図である。このパチンコ遊技機1の外枠10には、開閉自在な前枠2が取付けられ、この前枠2の上部後方には遊技盤3が配設されている。この遊技盤3面中央の遊技領域11には、図柄表示装置6や大入賞口8等が設けられる。
【0015】
また、この遊技盤3の右下方から遊技球が発射されると、この遊技球は案内レール12の案内作用により遊技領域11へ送り出される。そして、この遊技領域11に設けられた特別始動領域7に遊技球が入ると、図柄表示装置6が駆動する。さらに、連続してこの特別始動領域7に遊技球が通過すると、所定個数を限度として入賞記憶が可能となり、この入賞記憶の消化によっても、図柄表示装置6が駆動する。そして、この図柄表示装置6で表示された図柄が所定の組合せとなると、大入賞口8が開放して、大当り作動が発生することとなる。
【0016】
そして、前記前枠2の下方には開閉可能な上皿パネル9に上皿4が取付けられ、さらにその下方には下皿5が取付けられている。そして、この下皿5の右側方には、発射装置の一部を構成する発射ハンドル40が遊技機前面に突出して設けられている。
【0017】
上皿パネル9前面に配設される前記上皿4は、図2に示すように、球出口13と、発射球排出口14とに連通している。そして、該球出口13からは、遊技機裏の賞球払出装置(図示せず)から払出された遊技球が流入し、一方の発射球排出口14からは、上皿4に貯留された遊技球が上皿パネル9の後方へと排出される。
【0018】
一方、上皿4の下方に配設される下皿5は、図3に示すように、後面を球出口15と連通し、該球出口15からは、上皿4満杯時に賞球払出装置から払出された遊技球等が下皿5内へ流入する。また、下皿5の底面には、開閉可能な排出孔16が形成されている。該排出孔16は常時は閉鎖状態となっているが、下皿5の下方に配設される開閉レバー17(図1参照)をスライドすることにより、排出孔16を開放し、下皿5の遊技球を、機外へ排出可能となっている。
【0019】
次に、発射装置について詳細に説明する。
発射装置は、図4に示すように、遊技機裏に配設され、遊技球を打圧発射する打圧装置45と、該打圧装置45の打圧強度の調節部位をなす前記発射ハンドル40とで構成される。そして、発射ハンドル40は、遊技機前面に突出してその基部側を被覆するハンドルベース41と、前部側を被覆するハンドルカバー42との間に、回動可能の発射レバー44等を介装することによりなる。かかる発射ハンドル40は、本発明の要部をなすものであり、詳細については後述する。
【0020】
一方の打圧装置45は、図5に示すように、発射駆動モータ20、発射制御基板50、発射鎚51等を具備し、遊技機裏に配設される支持基板48からなる。ここで、発射鎚51は、左右方向に回動可能に軸支され、発射コイルバネ21とこれと接続されたワイヤー21aを介して遊技機の中央方向へ付勢されており、下端をストッパー22に当接させることにより、上端側の打圧位置19を規定するようにしている。そして、発射鎚51には、軸支部から発射駆動モータ20に向けて突成した支持アーム23にカムフォロア24が取付けられており、また、発射駆動モータ20の回転軸25には、その回転により前記カムフォロア24と嵌合可能なウィングカム26が取付けられている。
【0021】
所定条件が充足されて発射駆動モータ20が駆動すると、ウィングカム26が回転する。そして、このウィングカム26がカムフォロア24と嵌合し、発射鎚51を発射コイルバネ21の付勢に抗して遊技機の外側方向に傾動させる。ウィングカム26がさらに回転してカムフォロア24との嵌合が外れて発射鎚51が解放状態となると、発射鎚51がこの傾動位置から発射コイルバネ21の付勢力よって打圧回動する解放位置に変換される。すなわち、発射鎚51は打圧位置19まで瞬間的に引き戻される。この変換作動の繰り返しにより、発射鎚51が一定間隔で連続的に打圧作動を生じるようになっている。このように打圧装置45は、遊技球を打圧して、打圧位置19から発射レール28の案内作用によって遊技球を遊技盤3の遊技領域11へ打ち出すようにしている。
【0022】
また、図5、図6に示すように、上皿パネル9の裏面側には、整流器27が装着されている。そして、該整流器27には、発射レール28を臨む位置に、連通孔30が形成されており、発射駆動モータ20が駆動すると、その内部の球送り部材29(図7参照)の作動により、該連通孔30から遊技球が一個づつ供給される。そして、発射鎚51がこの遊技球を打圧すると、遊技球が発射される。また、これに続いて連通孔30から、再び打圧位置19に遊技球が供給される。このように、発射駆動モータ20の駆動と同期して、打圧位置19に遊技球が、順次約0.6秒の間隔を置きながら間欠的に送りこまれる。なお、発射制御基板50、発射駆動モータ20、ウィングカム26、及びカムフォロア24により間欠回動装置が構成される。
【0023】
次に球抜機構について説明する。
図7に示すように、前記整流器27は、上皿4の発射球排出口14と、連通孔30とに連通する発射球供給通路32を内部に備える。そして、該発射球供給通路32と、発射球排出口14との接続部の下面には、下皿5の球出口15と連通する球抜通路31の入口が形成される。さらに、整流器27の側方には、プランジャ35先端に球抜部材33を嵌着するソレノイド34が配設される。
【0024】
球抜駆動部材を構成する前記ソレノイド34は、プランジャ35を球抜通路31の入口方向に向けて配設されており、該プランジャ35の進退により、球抜部材33を、球抜通路31の入口を遮蔽する定常位置(図7イ参照)と、開放する開放位置(図7ロ参照)とに位置変換するようになっている。また、ソレノイド34は、発射制御基板50と電気的に接続しており、定常状態では、プランジャ35を外部に突出しているが、該発射制御基板50から電圧印加されると、ソレノイド34内のコイルが励磁し、プランジャ35が退避するようになっている。なお、後述するように、発射制御基板50は、球抜駆動部材であるソレノイド34の駆動制御する駆動制御手段の一部を構成するものである。
【0025】
かかる構成では、発射制御基板50からの入力がなく、ソレノイド34が停止した状態では、球抜通路31の入口は、球抜部材33により、遮蔽されている。この状態においては、発射球供給通路32へと流入するため、上皿4の遊技球は打圧位置19へと供給されることとなる。そして、発射制御基板50により、ソレノイド34が通電すると、図7ロに示すようにプランジャが退避し、球抜部材33が開放位置へと変換され、球抜通路31が開放される。この状態においては、上皿4の遊技球は、球抜通路31を介して順次下皿5へと排出されることとなる。
【0026】
次に、本発明の要部である発射ハンドル40について説明する。
本実施例の発射ハンドル40においては、発射レバー44の回動角度位置に、遊技球の発射を停止する休止位置を設定すると共に、休止位置の右回動方向に、遊技球の打圧強度を設定する打圧強度設定回動領域を、休止位置の左回動方向に上皿4の遊技球を球抜きする球抜位置とが設けられている。
【0027】
図8、図9に示すように、本実施例の発射ハンドル40は、該発射ハンドル40の基部を構成するハンドルベース41の前面に、発射レバー44が、回転軸46により軸支されることにより、回動可能に保持されている。また、発射レバー44は、該回転軸46に対して前後に摺動可能となっており、付勢手段により保持される遊技機側の定常位置と、球抜位置へ回動可能となる遊技者側の移動位置とに位置変換可能となっている(図12参照)。
【0028】
そして、ハンドルベース41には、該発射レバー44を貫通し、前方に突出する支持突起55が形成されており、該支持突起55の先端には、タッチセンサ43が固定されている。該タッチセンサ43は、遊技者の手の接触を検知するものであり、該タッチセンサ43による接触検知信号は、発射制御基板50へと伝達され、該接触検知信号の受信時のみでしか、発射駆動モータ20は駆動しないようになっている。また、タッチセンサ43の前面の外周部には、発射ハンドル40の前面を被覆する、半球形のハンドルカバー42が固着される。
【0029】
さらに、タッチセンサ43と発射レバー44の間には、後面に4つのコイルバネ47を備えた押圧環体49が、その前面をタッチセンサ43に固着することにより配設されている。該押圧環体49は、発射レバー44を定常位置へ付勢する付勢手段を構成するものであり、各コイルバネ47の後端に配設される押圧片52により、発射レバー44の前面を押圧し、該発射レバー44を遊技機側の定常位置へと付勢している。
【0030】
また、図10に示すように発射ハンドル40の前面には、発射レバー44の操作態様を遊技者に報知する、操作表示が設けられている。該操作表示は、ハンドルカバー42の円周部に沿って設けられ、回動角度位置を示す、円弧状の固定表示部xと、指掛突部56の前面に設けられ、発射レバーの回動角度に応じて、固定表示部xの異なる位置を指示する可動指示部yとで構成される。該固定表示部xには、発射レバー44が各回動位置において、可動指示部yの指示する位置に、目盛が振られており、球抜位置に対応する、左端には、「球抜」と記された目盛が振られている。このように、操作表示により、遊技者は、球抜位置への回動方向を容易に理解でき、確実に球抜操作を行うことができる。
【0031】
次に発射レバー44の構成を詳細に説明する。
発射レバー44は、図11に示すように、外周面に、遊技者の指掛かりとなる大小の指掛突部56を備える外周部57と、中心に回転軸46が嵌着される中心部58とを、半径方向に配設された二つのフレーム59により連結してなる。ここで、外周部57には、後方に開口する環状の係合溝60が形成されており、該係合溝60には、ハンドルベース41の前部に突設される円柱状の規制突起53,54(図9参照)の先端部が挿入される。また、該係合溝60には、該係合溝60を遮断するように二つの停止部材61、62が配設されており、発射レバー44を左方向に回動していくと、停止部材61が、規制突起53と当接し、右方向に回動していくと、停止部材62が、規制突起54と当接するようになっている。このように、停止部材61,62と、規制突起53,54との当接位置を越えての回動を規制することで、発射レバー44をの回動可能領域が規定されている。
【0032】
そして、前記停止部材61は、係合溝60の後半分を遮断する後遮断部61aと、係合溝60の前半分を遮断する前遮断部61bとで構成される。該後遮断部61aは、球抜位置において、規制突起53と当接するように配設されており、一方の、前遮断部61bは、後遮断部61aより左回転方向に延出されており、休止位置において規制突起53と当接するように配設される。そして、図11イ、図12イに示すように、発射レバー44が遊技機側の定常位置にある場合には、規制突起53の先端部は、係合溝60の前面近くまで挿入されており、発射レバー44を左回動していくと、休止位置において、前遮断部61bが、規制突起53と当接するため、発射レバー44は休止位置から左方向へ回動不可能となっている。一方、図11ロ、図12ロに示すように、発射レバー44が遊技者側の移動位置にある場合には、規制突起53は、係合溝60の開口部付近までしか挿入されず、かかる状態では発射レバー44は、球抜位置において、後遮断部61aが、規制突起53と当接するまで左回動させることが可能となる。なお、球抜位置においては、前遮断部61bの後面が、規制突起53の先端と当接することにより、発射レバー44は遊技者側の移動位置に保持される。
【0033】
次に、発射レバー44の回動角度検知機構について説明する。
発射レバー44の回動角度は、その中心部58に嵌着され、発射レバー44と一体となって回動する回転軸46により、遊技機裏へと伝達される。そして、図13に示すように、回転軸46は、前枠2及び、支持基板48を貫通し、その後端部を該支持基板48の後面に突出させており、該後端部には、回転軸46と一体的に回動するカム部材63が軸支される。
【0034】
前記カム部材63は、回転軸46に軸支される中心部の周りに、大小二つの扇状の押圧部64、65を備える。そして、カム部材63の周囲には、発射駆動スイッチ66と、球抜制御スイッチ67との二つのマイクロスイッチが配設される。発射駆動スイッチ66は、図14ロに示すように、発射レバー44が打圧強度設定回動領域に位置する場合に、押圧部64により、そのレバーが押圧され、オン作動するよう配設されており、一方の球抜制御スイッチ67は、図14ハに示すように、発射レバー44が球抜位置にある場合に押圧部65によりそのレバーを押圧され、オン作動するように配設されている。また、押圧部64の外縁には、前述のワイヤー21aの一端が固着されており、カム部材63を介して、発射レバー44を左回動方向に付勢すると共に、該発射レバー44の回動角度に応じて発射コイルバネ21の張力が変化させることにより、発射鎚51の打圧強度を設定可能となっている。
【0035】
そして、上述の発射駆動スイッチ66及び球抜制御スイッチ67は、カム部材63の後方に配設される発射制御基板50(図5参照)と電気的に接続されており、該発射制御基板50には、各マイクロスイッチ66,67のオン作動に伴うオン信号が入力される。そして、発射制御基板50は、タッチセンサ43による接触検知信号及び、発射駆動スイッチ66のオン信号等を条件として、発射駆動モータ20を駆動させると共に、球抜制御スイッチ67からオン信号を受信すると、該球抜制御スイッチ67のオン信号が途絶えるか、30秒が経過するまでソレノイド34を通電し、上皿4の遊技球を下皿5へ球抜きする。
【0036】
次に、かかる発射レバー44の操作態様について説明する。
通常、遊技開始時には、発射レバー44は休止位置に保持されている(図14イ参照)。この状態にあっては、発射駆動スイッチ66及び球抜制御スイッチ67はオン作動しておらず、発射駆動モータ20及びソレノイド34は停止状態にあり、上皿4の遊技球は、打圧位置19、下皿5のどちらにも排出されず、貯留状態にある。
【0037】
ここで、遊技者が発射ハンドル40を把持し、発射レバー44を打圧強度設定回動領域へ回動させると(図14ロ参照)、発射駆動スイッチ66がオン作動し、発射駆動モータ20が駆動し遊技球の打圧が開始され、上皿4の遊技球は、整流器27を介して、打圧位置19へと供給される。そして、遊技者は、打圧強度設定回動領域内で発射レバー44を左右に回動し、発射コイルバネ21の張力を調節することにより、遊技球を所望の打圧強度で発射することができる。かかる状態では、発射レバー44は、押圧環体49により定常位置に付勢されているため、遊技者が回動操作を誤って、発射レバー44を球抜位置へ回動してしまうことがない。
【0038】
そして、上皿4に遊技球が貯留した状態で遊技を終了する場合には、遊技者は、定常位置に付勢される発射レバー44を手前に引き、移動位置へ変換してから、左方向の球抜位置へと回動すれば(図14ハ参照)、球抜制御スイッチ67がオン作動し、発射制御基板50により、ソレノイド34が駆動し、上皿4の遊技球が、下皿5へ球抜きされる。なお、かかる構成では、発射レバー44は、発射コイルバネ21の付勢力により、球抜位置に保持されると共に、発射制御基板50により、球抜制御スイッチ67のオン作動後、該球抜制御スイッチ67がオフ作動するか、30秒経過するまで、ソレノイド34を駆動し、球抜通路31を開放するようになっている。このため、遊技者は球抜き中に、発射レバー44を保持する必要がなく、また、該発射レバー44を球抜位置に据置いたまま、遊技を終了しても、新たに遊技が開始される時には、ソレノイド34は停止し、球抜部材33は定常位置に復帰しているため、上皿4に新たな遊技球を貯留することが可能となっている。
【0039】
以上のように、発射レバー44を、休止位置から打圧強度設定回動領域と逆方向への回動により上皿4からの球抜きを行うようにしたことで、遊技中には、休止位置の右方向の打圧強度設定回動領域で、遊技球の打圧強度を設定し、遊技の終了時には、打圧強度設定回動領域から発射レバー44を左方向の球抜位置へと回動させるだけで、上皿から遊技球を抜き取ることができる。また、球抜操作において、付勢力に抗して、発射レバー44を、手前に引いてから球抜位置へ回動させるようにしたことで、誤操作による球抜きを防止することが可能となる。
【0040】
なお、上述の実施例においては、発射レバー44の回動量に応じて引張られる発射コイルバネ21により付勢された発射槌51により遊技球を発射させる機械的な方式を採用しているが、本発明は、ソレノイドにより遊技球を発射させる電気的な方式にも適用することができる。
【発明の効果】
本発明は、球抜部材を位置変換させる球抜駆動部材と、発射レバーの操作により、球抜駆動部材を駆動制御する駆動制御手段とを備えたものであるから、遊技者は発射ハンドルから手を離すことなく球抜操作を行うことができ、上皿の遊技球を、迅速かつ簡便に球抜きすることが可能となる。
【0041】
そして、発射レバーの回動角度位置に、打圧強度設定回動領域と、休止位置と、球抜位置とを設定し、球抜部材を位置変換させる球抜駆動部材を、ソレノイド等の電気的駆動装置で構成すると共に、駆動制御手段を、発射レバーの球抜位置で切換作動し、該切換作動により、電気的駆動装置を駆動し、球抜部材を開放位置に変換する球抜制御スイッチで構成しているから、発射レバーの回動操作で、遊技球の打圧強度設定と、上皿からの球抜きと実行可能となる。
【0042】
ここで、発射レバーの、休止位置を介して、打圧強度設定回動領域と、逆方向の回動領域に、球抜位置を設けた場合には、遊技終了時に、遊技球の打圧停止と、上皿からの球抜きを一連の動作で実行可能となり、球抜操作を円滑に行うことができる。
【0043】
発射レバーを、付勢手段により保持される定常位置から、該付勢手段に抗して、前後いずれかの移動位置に移動可能とし、該移動位置でのみ、該発射レバーを球抜位置に回動可能とした発射ハンドルを備えた場合には、かかる操作では、定常位置において、球抜位置へ回動不可能としたため、遊技中に、誤操作により、発射レバーを球抜位置に回動してしまうのを防止でき、発射レバーの操作を安定したものにできる。
【0044】
さらに、発射ハンドルの表面に、球抜操作態様を示す操作表示を備えれば、遊技者は、上皿から下皿への球抜を明確に理解でき、確実かつ容易に、球抜操作を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ遊技機1の正面図である。
【図2】上皿4及び上皿パネル9の上面図である。
【図3】下皿5を示す上面図である。
【図4】発射装置を示す分解斜視図である。
【図5】打圧装置45の裏面図である。
【図6】上皿パネル9の裏面図である。
【図7】整流器27及び球抜通路31を示す、横断面図である。
【図8】発射ハンドル40の分解斜視図である。
【図9】発射ハンドル40の分解側面図である。
【図10】固定表示部x及び可動指示部yを示す、発射ハンドル40の正面図である。
【図11】発射レバー44及び規制突起53,54を示す、部分断面斜視図であり、(イ)は発射レバー44が定常位置にある状態を、(ロ)は発射レバー44が移動位置にある状態を示す。
【図12】発射ハンドル40前部の縦断側面図である。(イ)は発射レバー44が定常位置にある状態を、(ロ)は発射レバー44が移動位置にある状態を示す。
【図13】発射制御基板50及び、発射駆動モータ20を除去して示す、打圧装置45の裏面図である。
【図14】前枠2及び支持基盤48を除去し、発射レバー44の回動態様を示す裏面図であり、(イ)は発射レバー44が休止位置にある状態を、(ロ)は発射レバー44が打圧強度設定回動領域にある状態を、(ハ)は発射レバー44が球抜位置にある状態を示す。
【符号の説明】
4 上皿
20 発射駆動モータ
21 発射コイルバネ
21a ワイヤー
27 整流器
31 球抜通路
33 球抜部材
34 ソレノイド
35 プランジャ
40 発射ハンドル
44 発射レバー
46 回転軸
50 発射制御基板
53,54 規制突起
61,62 停止部材
61a 後遮断部
61b 前遮断部
63 カム部材
66 発射駆動スイッチ
67 球抜制御スイッチ
x 固定表示部
y 可動指示部

Claims (3)

  1. 遊技機前面に突出するハンドルベースと、該ハンドルベースに回動可能に保持され、その回動角度により遊技球の打圧強度を設定する発射レバーとを具備する発射ハンドルと、遊技機前面下部に配設され、内部に遊技球を貯留する上皿及び下皿と、上皿に貯留した遊技球を下皿へと案内する球抜通路と、該球抜通路への遊技球の流入を可能とする開放位置と不可能とする定常位置とに位置変換可能に配設される球抜部材とを備えたパチンコ遊技機において、
    発射レバーの回動角度位置に、遊技球の打圧強度を設定する打圧強度設定回動領域と、遊技球の発射を停止する休止位置と、遊技球の球抜きをする球抜位置とを設定し、
    球抜部材を位置変換させる球抜駆動部材と、発射レバーの操作により、球抜駆動部材を駆動制御する駆動制御手段とを備え、球抜駆動部材を、ソレノイド等の電気的駆動装置で構成すると共に、駆動制御手段を、発射レバーの球抜位置で切換作動し、該切換作動により、電気的駆動装置を駆動し、球抜部材を開放位置に変換する球抜制御スイッチで構成したことを特徴とするパチンコ遊技機。
  2. 発射レバーの、休止位置を介して、打圧強度設定回動領域と、逆方向の回動領域に、球抜位置を設けたことを特徴とする請求項1記載のパチンコ遊技機。
  3. 発射レバーを、付勢手段により保持される定常位置から、該付勢手段に抗して、遊技盤に対して前後いずれかの移動位置に移動可能とし、該移動位置でのみ、該発射レバーを球抜位置に回動可能とした発射ハンドルを備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のパチンコ遊技機。
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