JP2009050642A - パチンコ機 - Google Patents

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和秋 菅原
Soshi Hasebe
宗士 長谷部
Tomoya Hasegawa
朋也 長谷川
Hideji Tanaka
秀治 田中
Naoshi Kureyama
直志 呉山
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Abstract

【課題】遊技者がファール球を容易に打ち出して受け皿に残ったパチンコ球を確実に回収するパチンコ機を提供する。
【解決手段】操作ハンドルのファールボタンが押下されているとき、発射制御装置は、球詰まりの有無に応じて強さFと時間間隔Tを設定する。発射制御装置は、打ち出し強さFに応じた電圧でロータリーソレノイドへと給電し、パチンコ球を打ち出す。打ち出されたパチンコ球は遊技領域へ達せず、案内通路の途中で落下してファール球回収部材へと入り、受け皿へと回収される。球詰まりが発生している場合、より大きい打ち出し強さで発射するので、パチンコ球は全て受け皿に回収される。
【選択図】図6

Description

本発明は、パチンコ店などの遊技場に設置されるパチンコ機に関する。
パチンコ店などの遊技場に設置されるパチンコ機は、パチンコ球が打ち出される遊技領域と、この遊技領域の外周の一部に沿って設けられ、遊技の際に打ち出されたパチンコ球を遊技領域の上部に向けて案内する案内通路が形成された遊技盤が本体部材に組み付けられている。この遊技盤の前面は、本体部材に回動自在に取り付けられたガラス張りの前面扉によって覆われており、遊技者はガラスを介して遊技領域を観察できるようになっている。遊技領域内には、複数の釘、風車やセンター役物等の構造物が設けられる他、入賞チャッカー、始動チャッカー、アタッカなどの入賞装置が設けられた構成となっている。これら入賞装置にパチンコ球が入ると入賞となり、入賞に対する賞球として予め設定された数のパチンコ球が前面にある受け皿に払い出される。パチンコ機の内部には、遊技領域にパチンコ球を1球ずつ打ち出す発射装置と、該発射装置にパチンコ球を送り込む球送込装置とが備えられ、遊技者はパチンコ機の前面の操作ハンドルを操作することで操作ハンドルの回動量に応じた強さでパチンコ球を打ち出すことができる。球送り装置は、受け皿に設けられた球通路を通じてパチンコ球が供給される。
遊技者は貸与されたパチンコ球や賞球を受け皿に貯留して遊技を行うが、受け皿に受け入れられなくなったパチンコ球を貯留する場合に備えて球貯留箱を受け皿の下方に配置する。受け皿の底面にはパチンコ球の落下用開口が形成されており、この落下用開口は遊技者によって開閉操作が行われるスライド式のシャッタによって閉じられている。そして、遊技者は前述したシャッタをスライドさせて落下用開口を開放し、受け皿のパチンコ球を球貯留箱に落下させる、いわゆる球抜き操作を行って受け皿のパチンコ球を球貯留箱に移す。
このような球抜き操作を行うための機構として、例えば特許文献1では、パチンコ機の受け皿の底に開口を形成し、可動排出シュートを開口内に設け、常態では可動排出シュートの側壁により受け皿内のパチンコ球の可動排出シュート内への流入を妨げるようにする一方、可動排出シュートの姿態を操作することにより受け皿に貯留されたパチンコ球を少しずつ手に受けることも、一気に排出することも可能にした球抜き装置が提案されている。
特開2004−254956号公報
遊技者は、遊技を終了する際にも上述したような球抜き操作を行うが、受け皿から球送り装置に至るまでの送込通路にある少数のパチンコ球まで球抜きすることはできない。これは、送込通路の先に球送込装置があるから、構造上、球抜き機構を設けることが困難だからである。遊技者によっては、このようなパチンコ球を放置することもあるが、回収しようとする場合は、残ったパチンコ球を、操作ハンドルで打ち出し強さを故意に弱く調整し遊技領域に達しないファール球として打ち出す必要がある。ファール球は遊技領域に至らず落下してファール球回収口に入り内部の通路を通って受け皿へと導かれるからである。
しかしながら、この回収方法を行う場合、打ち出し強さの調整を誤るとパチンコ球が遊技領域に達して、そこから流下し、遊技者の意図に反してアウト口から回収されて遊技者に不利益を与えるという問題があった。本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、遊技者がファール球を容易に打ち出して受け皿に残ったパチンコ球を確実に回収するパチンコ機を提供するものである。
上記目的を達成するために、本発明のパチンコ機では、発射操作部の操作量に応じた打ち出し強さで遊技領域へ向けてパチンコ球を打ち出す発射装置を備え、前記発射装置から打ち出されて前記遊技領域へ到達せずに戻ってきたパチンコ球を、賞球の払い出しを受ける受け皿にファール球として回収するようにして、前記発射操作部とは別に予備発射操作部を設け、この予備発射操作部の操作時、前記発射操作部の操作量に関わらず、打ち出したパチンコ球がファール球として回収されるように前記発射装置の打ち出し強さを制御する。ここで、前記予備発射操作部を前記発射操作部に一体に設けてもよい。
また、前記パチンコ機において、前記受け皿に貯留されたパチンコ球を筐体外部に排出する排出口と、前記排出口を開閉するシャッタと、前記シャッタを開閉駆動するための駆動手段とを設け、前記予備発射操作部の操作時、前記駆動手段により前記シャッタを開位置へ移動させ、前記受け皿に貯留されているパチンコ球を筐体外部に排出するようにしてもよい。
さらに、前記パチンコ機において、前記予備発射操作部の操作時、前記発射装置を自動的に作動させ、前記ファール球となる打ち出し強さでパチンコ球を打ち出すようにしてもよい。ここで、前記発射装置に複数のパチンコ球がセットされたことを検知する検知手段を設け、前記予備発射操作部の操作時に、前記発射装置は、前記検知手段による複数のパチンコ球の検知がないときには前記ファール球となる所定の第一打ち出し強さでパチンコ球を打ち出し、前記検知手段による複数のパチンコ球の検知があるときには前記第一打ち出し強さよりも強く、前記ファール球となる所定の第二打ち出し強さでパチンコ球を打ち出すようにしてもよい。これに加えて、前記予備発射操作部の操作時に、前記発射装置は、前記検知手段による複数のパチンコ球の検知がないときには打ち出しの時間間隔を所定の第一打ち出し間隔としてパチンコ球を打ち出し、前記検知手段による複数のパチンコ球の検知があるときには前記時間間隔を前記第一打ち出し間隔よりも長い所定の第二打ち出し間隔としてパチンコ球を打ち出してもよい。
本発明のパチンコ機に拠れば、遊技者が予備発射操作部を操作するだけで容易にファール球となる打ち出し強さでパチンコ球を打ち出すことができるから、パチンコ球を受け皿で確実に回収できる。また、発射操作部に予備発射操作部を一体に設けることで、操作の利便性が向上する。さらに、ファール球を打ち出しとともにシャッタを開放して、受け皿に貯留されたパチンコ球を排出することによって、回収の利便性が向上する。ここで、発射装置を自動的に作動させることで、回収の利便性がさらに向上する。
また、発射装置に複数のパチンコ球がセットされているか否かに応じて、打ち出し強さ並びに打ち出しの時間間隔を選択するようにしたから、複数のパチンコ球が打ち出された場合であっても確実にファール球として回収することができる。
図1及び図2のように、本発明に係るパチンコ機2は、基体となる本体基部3に、上部扉4及び下部扉5からなる前面扉6が回動自在となるように、ヒンジ部を介して組み付けられる。上部扉4の中央には開口4aが設けられており、この開口4aは上部扉4の裏側に取り付けられるガラス7等の透光性を有する部材により遮蔽される。なお、上部扉4が閉じている状態では、遊技盤8上に形成された遊技領域8aを流下するパチンコ球や、遊技領域8aに設けられた構造物は、上記開口4aを遮蔽するガラス7を介して視認される。正面視で遊技領域8aの左側方には、内レール25と外レール21と枠部材27によって画定され、発射装置20から打ち出されたパチンコ球92を遊技領域8aに案内する案内通路26が設けられている。案内通路26の下方には、遊技領域8aに達しなかったパチンコ球92をファール球として回収するためのファール球回収部材49が配設されている。なお、遊技盤8の背面には、制御基板等の制御装置が設けられている。
遊技領域8aには、図示しない障害釘、風車等が設けられる他に、通過チャッカー15、パチンコ球が入賞する入賞口として、始動入賞チャッカー41、通常入賞チャッカー42及びアタッカ13が設けられている。また、遊技領域8aの略中央には、センター役物16と呼ばれる構造物が設けられ、その略中央には図柄表示装置16aが設けられている。なお、遊技領域8aを流下するパチンコ球は、障害釘及び風車等により弾かれながら流下し、上記入賞チャッカーのいずれかへと入賞するか、又は入賞せずにアウト口17へと導かれる。通常入賞チャッカー42またはアタッカ13のいずれかにパチンコ球が入賞すると、入賞チャッカーのそれぞれに予め設定されている個数のパチンコ球が、本体基部3内に設けられた払出装置(図示せず)によって払出口14から受け皿12へと賞球として払い出される。
パチンコ機2には、大当たりモードと称される、遊技者が通常状態よりも賞球を獲得し易い遊技状態がある。始動入賞チャッカー41にパチンコ球が入賞すると、大当たりモードへと移行させるか否かを決定する抽選が行われるとともに、図柄表示装置16aを用いた図柄の変動表示及び抽選の結果に応じた演出表示などが行われる。そして、大当たり抽選の結果が当選であるときには、予め定められた図柄の組み合わせが図柄表示装置16aで停止表示され、通常状態から大当たりモードへと移行される。大当たりモードとなると、大当たりモード一回につきアタッカ13が、その奥に設けられている大入賞口(図示せず)を所定時間又はパチンコ球が所定個数入賞するまで開放するように回動され、これが所定回数繰り返される。
下部扉5の前面側には、前方に突出するように受け皿12が設けられている。受け皿12は上方に開口し、遊技を開始する際に遊技者に貸し出されるパチンコ球を貯留する他に、遊技領域8aを流下するパチンコ球が入賞チャッカーのいずれかに入賞したことに応じて払出口14から払い出される賞球を受け入れて貯留する。貯留されたパチンコ球は下部扉5の背面側に形成された送込通路32を通じて内部に設けられた球送込装置70に装填された後、発射装置20へと供給される。
また、受け皿12の底面にはシャッタ31で開閉自在な排出口18が設けられている(図7参照)。シャッタ31は、下部扉5に設けられた排出ボタン11が押下されたことを契機として一定時間開放される。これにより、受け皿12に貯留されたパチンコ球は、排出口18の下方に置かれた球貯留箱19へと排出される。
下部扉5には、回動操作可能な操作ハンドル9(発射操作部)が設けられている。この操作ハンドル9を操作すると、操作量に応じて内部に設けられた打出し用ボリュームの出力値が変化し、発射装置20によるパチンコ球の打ち出し強さが変化する。なお、この打出し用ボリュームは、可変抵抗器などで構成されている。
また、図3のように、操作ハンドル9には、遊技者が操作をする際の把手となる第一〜第三把手部9a〜9cが外周に形成されており、さらに第一把手部9aの隣にはファールボタン10が設けられている。このファールボタン10(予備発射操作部)は、遊技者が操作ハンドル9を掴んだまま、親指などで容易に操作ハンドル9の略中央方向に押下することができるように構成されており、押下したまま操作ハンドル9を操作することで発射装置20の打ち出し強さを、操作量に関わらず、パチンコ球がファールとなる強さにすることができる。なお、操作ハンドル9の内部にはタッチセンサが設けられており、遊技者が操作ハンドル9を掴んでいることをタッチセンサで検知しているときのみ、操作ハンドル9の操作が有効となる。
本体部材3の下部には、発射装置20が配設されている。また、下部扉5の背面には、球送込装置70が配設されており受け皿12に貯留されているパチンコ球を発射装置20に供給する。この発射装置20は、上述した操作ハンドル9が操作された際、ファールボタン10が押下されていなければ、その操作ハンドル9の操作量に応じた打ち出し強さ(以下、Fxと称する。)でパチンコ球92を遊技領域8aに向けて打ち出す。一方、ファールボタン10が押下されていれば、操作量に関わらず、パチンコ球がファールとなる打ち出し強さでパチンコ球92を遊技領域8aに向けて打ち出す。
図4に示すように、発射装置20は、ノックアーム50、ロータリーソレノイド51、第1ストッパ52、第2ストッパ53、装填部54及びベース板55とから構成されている。ノックアーム50は、装填部54に装填されたパチンコ球92を打ち出すために設けられている。このノックアーム50は、ロータリーソレノイド51の駆動軸51aに固定されており、発射制御装置80からロータリーソレノイド51への給電が行われると、ノックアーム50は図中A方向に回動し、ロータリーソレノイド51への給電が停止されると、ノックアーム50は図中B方向に回動する。
このノックアーム50は、略へ字状の長片50aと、この長片50aに対して所定の角度空けて設けられた短片50bとから構成され、長片50aの一端部と、短片50bの一端部とがV字状に連なるように設けられている。この長片50aと短片50bとが連なる箇所に図示しない挿通孔が設けられ、この挿通孔にロータリーソレノイド51の駆動軸51aが固定される。また、長片50aの先端部には、ノックアーム50が図中A方向に回動したときに、装填部54に装填されたパチンコ球92を打ち出す略円柱形状の打出杵50cが設けられている。
第1ストッパ52は、図中A方向に回動するノックアーム50の短片50bが当接されることで、それ以上の回動を防止するために設けられている。このノックアーム50が第1ストッパ52と当接されたときに、ノックアーム50の長片50aに設けられた打出杵50cによって、装填部54に装填されたパチンコ球が打ち出される。なお、この位置が、打撃位置となる。第2ストッパ53は、ロータリーソレノイド51への給電が停止された際に、図中B方向に回動するノックアーム50の長片50aが当接される。なお、この位置が打撃待機位置となる。
装填部54は、第1構成部材60と、第2構成部材61とから構成され、これら構成部材60、61の間隔が、ノックアーム50の打出杵50cの直径よりも広く、パチンコ球92の直径よりも狭い幅を空けてベース部材55に組み付けられている。また、この第1構成部材60と第2構成部材61とは、それら部材の間に形成される空間が、ノックアーム50の打出杵50cの回動軌跡上に位置するようにベース板55に組み付けられる。これにより、球送込装置70から送り込まれたパチンコ球92は、第1構成部材60と、第2構成部材61との間においてそれぞれの部材により支えられた保持状態でノックアーム50の打出杵50cの回動軌跡上にセットされる。なお、以下では、パチンコ球90が、第1構成部材60と第2構成部材61との間においてそれぞれの部材により支えられた保持状態となる位置を装填位置として説明する。
第1構成部材60は、第2構成部材61と対面する壁面60aに凹部62が設けられており、この凹部62は、球送込装置70から送り込まれたパチンコ球92を装填位置に向けて送り込むために設けられている。また、装填位置の上方には、装填位置のパチンコ球92の上に他のパチンコ球93がセットされていることを検知するため、第1構成部材60と第2構成部材61に球詰まりセンサ56(検知手段)が設けられている。球詰まりセンサ56は、透過型フォトセンサなどで構成され、外力などの要因で打ち出しに失敗したパチンコ球93が発射装置20内に戻り、いわゆる球詰まりが発生していることを検知するものである。球詰まりセンサ56の検知信号は発射制御装置80へと出力される。
球送込装置70は、上述したように、発射装置20の装填部54にパチンコ球90を送り込む装置である。詳細は記載しないが、球送込装置70は、導入口71と、送出口72とを備えており、送込通路32の下流側端部に位置するパチンコ球90を導入口71から球送込装置70の内部に1球ずつ受け入れた後、発射制御装置80の制御信号に従って送出口72から発射装置45の装填部54に向けて1球ずつ送り出す。上述したように、球送込装置70は下部扉5の背面側に組み付けられ、下部扉5を閉じると、球送込装置70の送出口72と、発射装置45に設けられた第1構成部材60の凹部62とが対面するように位置する。
この球送込装置70は、球検知センサ75を備えている。球検知センサ75は、例えば投光部と受光部とを備えた透過型フォトセンサが用いられ、パチンコ球90が送出口72にあるか否かを検知する。この球検知センサ75検知信号は、発射制御装置80に出力される。
発射制御装置80は、操作ハンドル9の打出し用ボリューム81、ファールボタン10、タッチセンサ82、並びに球検知センサ75からの出力を受けて、発射装置20及び球送込装置70の作動を制御する。発射制御装置80には、パチンコ球92の打ち出し強さを制御する強さ制御部85と、パチンコ球92を打ち出す時間間隔を制御する間隔制御部87が設けられており、球検知センサ75で球送込装置70に装填されたパチンコ球90が検知されている間、発射装置20及び球送込装置70の駆動制御を繰り返し行う。
強さ制御部85は、タッチセンサ82がオンである場合、打出し用ボリューム81及びファールボタン10の入力に基づいて、発射装置20の打ち出し強さFを設定し、一方、タッチセンサ82がオフである場合は操作ハンドル9の操作がないものとみなしてF=0と設定する。強さ制御部85は、ファールボタン10がオフのまま、打出し用ボリューム81からの入力があるときは、その入力値に応じてF=Fxとする。また、ファールボタン10がオンのまま、打出し用ボリューム81からの入力があるときは、その入力値に関わらず、球詰まりセンサ56からの入力に応じて、打ち出したパチンコ球をファールとするための所定の2つの打ち出し強さFa(第一打ち出し強さ)とFb(第二打ち出し強さ)のうちから適当なほうを選択して設定する。
具体的には、強さ制御部85は、球詰まりセンサ56で球詰まりが検出されていないときにはF=Faと設定する。このFaは、1個のパチンコ球92が確実にファウル球となるように、例えば、パチンコ球92を案内経路26の約半分の高さ(図2のHaを参照)まで打ち上げる程度の打ち出し強さとする。一方、球詰まりセンサ56で球詰まりが検出されているときにはF=Fbと決定する。このFbは、Faよりも大きく、2個のパチンコ球92,93が確実にファウル球となるように、例えば、パチンコ球92を案内経路26の遊技領域8aのぎりぎりの位置(図2のHbを参照)まで打ち上げる程度の打ち出し強さとする。なお、Fa,Fbは設計に応じて適宜決定すべきものである。発射制御装置80は、こうして決定された打ち出し強さFに応じた電圧でロータリーソレノイド51に給電する。
一方、間隔制御部87は、ファールボタン10がオフのまま、打出し用ボリューム81からの入力があるときは、打ち出しの時間間隔Tを所定の時間間隔Txに設定する。このTxは、打ち出したパチンコ球が、直前に打ち出したパチンコ球と衝突しない程度の時間とする。また、ファールボタン10がオンのまま、打出し用ボリューム81からの入力があるときは、強さ制御部85と同様に、球詰まりの有無に応じて所定の2つの時間間隔Ta(第一打ち出し間隔),Tb(第二打ち出し間隔)から適当なほうを選択し設定する。ここで、Ta,Tbは、上述した強さFa,Fbと各々対応しており、強さFbでパチンコ球92,93を打ち出す場合は、強さFaでパチンコ球92を打ち出す場合よりもファールになるまでの時間を長く確保する必要があることからTa<Tbの関係にある。また、Txは、通常の打ち出しの時間間隔であるため、ファールになるまでの時間を確保する必要のあるTa及びTbよりも短い。なお、Tx,Ta,Tbは何れも設計に応じて適宜決定すべきものである。
このように発射制御装置80は、球検知センサ75でパチンコ球90が検知される限り、強さ制御部85の制御する打ち出し強さと、間隔制御部87の制御する打ち出し時間間隔とに基づいて発射装置20と球送込装置70を交互に駆動し、ノックアーム50によるパチンコ球92,93の打ち出し、装填部54へのパチンコ球90の送り込みが交互に行われる。
発射装置20から打ち出されたパチンコ球は、図5のように、装填部54の上方に設けられた送出部材29を通って案内通路26へと導かれる。この送出部材29は、パチンコ球92,93が通る程度のサイズで筒状に形成されて上方に向かって延びており、上にいくにしたがってパチンコ機2の右側面に向かい傾斜している。この送出部材29の内部には通路が形成されており、この通路は案内通路26に連接している。
また、ファール球回収部材49は、送出部材29の上部出口と隣接するように案内通路26の最下部に設けられている。ファール球回収部材49は、上面が開口した枠体であって、遊技盤面側の側壁に回収用開口49aが形成され、底面がこの回収用開口49aに向けて傾斜している。回収用開口49aは内部の回収通路47と連接しており、この回収通路47は内部払出口22へと連接している。内部払出口22は、払出装置から賞球を払い出すための内部側の出口であって、下部扉5の閉塞時に外側の払出口14と連接する。よって、発射装置20からファール球として打ち出されたパチンコ球92,93は、案内通路26の途中で鉛直方向に落下して、ファール球回収部材49に入り払出口14から受け皿12へと回収される。
次に本発明の作用効果について説明する。図6のように、発射制御装置20は、操作ハンドル9のタッチセンサ82の反応があり(st1)、操作ハンドル9の操作がある場合(st2)、ファールボタン10の押下の有無を判定する(st3)。このため、遊技者が直接操作ハンドル9を操作しない限り、発射装置20は作動しない。ファールボタン10が押下されていないとき、強さ制御部85は、打ち出し強さFを打ち出し用ボリューム81の入力値に応じた値Fxに設定し、一方、間隔制御部87は、打ち出しの時間間隔Tを所定のTxに設定する(st7)。
また、ファールボタン10が押下されているとき、発射制御装置20は、球詰まりの有無に応じて強さFと時間間隔Tを設定する(st4)。球詰まりセンサ56で球詰まりが検出されていない場合、強さ制御部85は、打ち出し強さFを所定のFaに設定し、一方、間隔制御部87は、打ち出しの時間間隔Tを所定のTaに設定する(st6)。また、球詰まりが検出された場合、強さ制御部85は、打ち出し強さFを所定のFbに設定し、一方、間隔制御部87は、打ち出しの時間間隔Tを所定のTbに設定する(st5)。
その後、発射制御装置80は、打ち出し強さFに応じた電圧でロータリーソレノイド51へと給電し、パチンコ球92,93を打ち出す(st8)。打ち出されたパチンコ球92は、強さF=Fxの場合、案内通路26を上昇して遊技領域8aへと到達し、そこを流下する。また、強さF=Faの場合、打ち出されたパチンコ球92は遊技領域8aへ達せず、案内通路26の途中で落下してファール球回収部材49へと入る。そして、パチンコ球92は、ファール球回収部材49の底面が傾斜してるから回収用開口49aへと入り回収通路47を通って内部払出口22及び払出口14から受け皿12へと回収される。強さF=Fbの場合、2個のパチンコ球92,93をFaよりも大きい強さで打ち出すので、2個とも同様に受け皿に回収される。
パチンコ球92,93を打ち出した後、発射制御装置80は、時間間隔Tの経過を待つ(st9)。これにより、打ち出したパチンコ球92,93が遊技領域8aに到達するか、あるいはファール球として回収されるまで次のパチンコ球の打ち出しを行わないから、パチンコ球92,93同士が衝突することはない。
そして、発射制御装置80は、球検知センサ75により次のパチンコ球90が検知されている場合に限り(st10)、球送込装置70を制御して、パチンコ球90を発射装置20の装填位置に送込む(st11)。このように、本発明に係るパチンコ機2では、遊技者は容易にファール球を打ち出して、受け皿12の送込通路32に残ったパチンコ球を受け皿12へと確実に回収することができる。さらに、発射装置20に複数のパチンコ球92,93による球詰まりが発生しているか否かに応じて、打ち出し強さ並びに打ち出しの時間間隔を選択するようにしたから、複数のパチンコ球92,93が打ち出された場合であっても確実にファール球として回収することができる。
上述した実施形態では、操作ハンドル9にファール球を発射するためのファールボタン10を設けたが、例えば受け皿12の球抜き操作を行うための排出ボタン11をファールボタンとして兼用することもできる。以下に、この第二の実施形態について説明する。
図7のように、受け皿12は、払出口14の前方に形成された第一底面12aと、第一底面12aと隣接し、排出口18と送込み通路32が形成された第二底面12bと、これらの前面側に設けられた周壁12cとからなる。第一底面12aは、払出口14から第二底面12bに向かって緩やかなカーブを描くように傾斜し、両端側(図中、第一底面12a内の点線の外側部分)が中央よりも高く盛り上がるように形成されている。第二底面12bは、第一底面12aの最低部と連接し、本体基部3側の送込み通路32に向かって傾斜している。送込み通路32は、最奥部に送込み装置70の導入口71が開口されており、この導入口71にパチンコ球35が順次入るように奥に向かって傾斜している。
排出口18は、送込み通路32の手前の導入路の幅にほぼ収まるように形成されており、受け皿12の底面の裏側に配設されたシャッタ31により開閉自在となっている。シャッタ31は、同じく受け皿12の底面に設けられたシャッタ用ソレノイド30(駆動手段)によって駆動される。シャッタ31が開いているとき、払出口14から払い出されたパチンコ球34は、受け皿12が上述したような傾斜面を有することから、第一底面12a内を転がって第二底面12bの排出口18から落下する(図中、矢印Rを参照)。また、受け皿12に多くのパチンコ球が貯留されているときにシャッタ31が開くと、送込み通路32にあるパチンコ球35を残し、全てのパチンコ球は排出口18から排出される。
また、排出口18の高さ位置には、排出口18付近のパチンコ球34を検知するために、分離型フォトセンサなどで構成した残留球検知センサ33が設けられている。残留球検知センサ33の検知信号は、後述するシャッタ駆動部89に出力される。
シャッタ31は、通常はバネなどの付勢手段により排出口18を閉じる閉じ位置となっているが、シャッタ駆動部89からシャッタ用ソレノイド30に給電されると排出口18を開放する開き位置に移動する。シャッタ駆動部89は、排出ボタン11と電気的に接続され、前面の排出ボタン11が押下されたことを契機としてシャッタ用ソレノイド30に給電してシャッタ31を開き位置とする。また、シャッタ駆動部89は、上述した球検知センサ75並びに残留球検知センサ33と電気的に接続されており、球検知センサ75及び残留球検知センサ33でパチンコ球90,34が検知されなくなるとシャッタ31を閉じ位置とする。
発射制御装置80は、強さ制御部85及び間隔制御部87と自動打ち出し制御部88が設けられており、排出ボタン11(予備発射操作部)と電気的に接続されている。強さ制御部85は、排出ボタン11の押下時に打ち出し強さをFa又はFbに設定する以外は上述した内容と同じである。また、間隔制御部87も、排出ボタン11の押下時に打ち出しの時間間隔をTa又はTbに設定する以外は上述した内容と同じである。自動打ち出し制御部88は、排出ボタン11が押下されると操作ハンドル9からの入力を無効化し、球検知センサ75でパチンコ球90が検知されなくなるまで自動でファール球の発射を行う。
次に第二の実施形態の作用効果を説明する。自動打ち出し制御部88は、図8のように、排出ボタン11が押下されると(st1)、打ち出されたパチンコ球が遊技領域8aに達しないように操作ハンドル9からの入力を無効化する(st2)。そして、上述した実施形態と同様に、強さ制御部85及び間隔制御部87は、球詰まりセンサ56の検知信号の有無に応じて強さFと時間間隔Tの設定を行う(st3〜5)。そして、パチンコ球92,93を打ち出し後、時間間隔Tの経過を待って次のパチンコ球の送込みを行い、再びパチンコ球92,93の打ち出しを行う(st7〜9)。これによって、遊技者の手を煩わせることなく、受け皿12の球送込み通路32などに残ったパチンコ球35を自動的にファール球として受け皿12に戻し、開いた状態の排出口18から下方の球貯留箱19へ回収できる。また、球検知センサ75によりパチンコ球90が検知されない場合は、操作ハンドル9からの無効化を解除する。
一方、図9のように、シャッタ制御部89は、排出ボタン11が押下されると(st11)、シャッタ用ソレノイド30に給電してシャッタ31を開き位置にする(st12)。これにより、受け皿12内のパチンコ球34は、排出口18から落下して球貯留箱19へ回収される。シャッタ制御部89は、残留球検知センサ33によって排出口18付近にパチンコ球34が検知されず(st13)、かつ、球検知センサ75によって球送込装置70内のパチンコ球90が検知されない場合(st14)、ソレノイド30の給電を停止してシャッタ31を閉じ位置にする(st15)。このため、残ったパチンコ球35が全てファール球として受け皿12に戻り、排出口18から球貯留箱19へ回収されるまでの間、シャッタ31は開き位置のままとなる。このように、受け皿12の球抜きと同時に送込み通路32に残ったパチンコ球35をも好適に回収することができる。
上述した先の実施形態において、操作ハンドル9の形状を図3に示すような形状としたが、これに限られるものではなく、例えばスライドレバーや飛行機の操縦かんのような形状を採用することもできる。このとき、ファールボタン10は、遊技者が押下しやすい位置であれば何処に設けてもよい。なお、排出ボタン11の位置についても、図1に示す位置に限られず、例えば受け皿12の前面や側面などに設けることもできる。なお、球詰まりの検知方法について、上述した実施形態のような方法に限られず、例えば発射装置に装填されたパチンコ球の重さを重量センサなどで測定することで、球詰まりを検知することもできる。
本発明のパチンコ機(扉閉塞時)を示す斜視図である。 本発明のパチンコ機(扉開放時)を示す斜視図である。 操作ハンドルの正面図である。 パチンコ球の発射機構である。 ファール球の回収機構である。 第一の実施形態の発射制御装置の処理フローである。 球抜き機構である。 第二の実施形態の発射制御装置の処理フローである。 シャッタ駆動部の処理フローである。
符号の説明
2 パチンコ機
9 操作ハンドル
10 ファールボタン
11 排出ボタン
12 受け皿
18 排出口
20 発射装置
31 シャッタ
33 残留球検知センサ
49 ファール球回収部材
56 球詰まりセンサ
70 球送込装置
80 発射制御装置
85 強さ制御部
87 間隔制御部
88 自動打ち出し制御部
89 シャッタ駆動部

Claims (6)

  1. 発射操作部の操作量に応じた打ち出し強さで遊技領域へ向けてパチンコ球を打ち出す発射装置を備え、前記発射装置から打ち出されて前記遊技領域へ到達せずに戻ってきたパチンコ球を、賞球の払い出しを受ける受け皿にファール球として回収するパチンコ機において、
    前記発射操作部とは別に予備発射操作部を設け、この予備発射操作部の操作時、前記発射操作部の操作量に関わらず、打ち出したパチンコ球がファール球として回収されるように前記発射装置の打ち出し強さを制御することを特徴とするパチンコ機。
  2. 前記予備発射操作部は、前記発射操作部に一体に設けられていることを特徴とする請求項1記載のパチンコ機。
  3. 前記受け皿に貯留されたパチンコ球を筐体外部に排出する排出口と、前記排出口を開閉するシャッタと、前記シャッタを開閉駆動するための駆動手段とを設け、
    前記予備発射操作部の操作時、前記駆動手段により前記シャッタを開位置へ移動させ、前記受け皿に貯留されているパチンコ球を筐体外部に排出することを特徴とする請求項1又は2記載のパチンコ機。
  4. 前記予備発射操作部の操作時、前記発射装置を自動的に作動させ、前記ファール球となる打ち出し強さでパチンコ球を打ち出すことを特徴とする請求項1ないし3いずれか記載のパチンコ機。
  5. 前記発射装置に複数のパチンコ球がセットされたことを検知する検知手段を設け、
    前記予備発射操作部の操作時に、前記発射装置は、前記検知手段による複数のパチンコ球の検知がないときには前記ファール球となる所定の第一打ち出し強さでパチンコ球を打ち出し、前記検知手段による複数のパチンコ球の検知があるときには前記第一打ち出し強さよりも強く、前記ファール球となる所定の第二打ち出し強さでパチンコ球を打ち出すことを特徴とする請求項1ないし4いずれか記載のパチンコ機。
  6. 前記予備発射操作部の操作時に、前記発射装置は、前記検知手段による複数のパチンコ球の検知がないときには打ち出しの時間間隔を所定の第一打ち出し間隔としてパチンコ球を打ち出し、前記検知手段による複数のパチンコ球の検知があるときには前記時間間隔を前記第一打ち出し間隔よりも長い所定の第二打ち出し間隔としてパチンコ球を打ち出すことを特徴とする請求項5記載のパチンコ機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013153795A (ja) * 2012-01-26 2013-08-15 Sammy Corp 弾球遊技機
JP2020028647A (ja) * 2018-08-24 2020-02-27 株式会社藤商事 遊技機
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