JP6269993B2 - 釘打機 - Google Patents

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この発明は、釘打機に関し、特に、射出時の釘の姿勢を制御する構造に特徴を有する釘打機に関する。
従来、この種の釘打機として、安全性を高めるためのコンタクト部材をノーズ部の先端に備えたものが一般に知られている。コンタクト部材は被打込み材に押し当てられることで釘の打込み方向に沿って摺動するものであり、被打込み材によって押し込まれるまではトリガレバーの引き操作を無効(不能)とするように形成されており、コンタクト部材を被打込み材に押し当てていない状態でトリガレバーが操作されても釘が打ち出されないようになっている。
また、こうしたコンタクト部材に釘の射出通路を設けたコンタクトノーズによって釘の姿勢をガイドするものも知られている。コンタクトノーズの内部には釘の姿勢を安定的に支持する射出路が形成されており、このコンタクトノーズを設けることにより釘の姿勢を部材に貫入するまで安定的に保持できるため、釘の座屈を有効に防止することができる。
しかしながら、コンタクトノーズの内径は、釘打機で使用可能な釘の最大頭径に合わせて形成されているため、頭径や線径が小さい釘や、長さの短い釘は打ち込み時に射出路内での傾斜角度が大きくなる。そして、傾斜したままで釘が打ち込まれると、釘が座屈してしまうという問題がある。
こうした問題を解決するために、例えばコンタクトノーズを付け替え可能とした構成が知られている。コンタクトノーズを付け替え可能とすることで、使用する釘の頭径に合わせた内径のコンタクトノーズを使用できるため、射出路内で釘が傾斜することを抑制でき、釘の座屈を防止することができる。
また、別の解決策として、例えば特許文献1記載の発明では、コンタクトノーズに回転式の足先ガイド部材(ラチェット部材)を設けている。足先ガイド部材は、射出口の後方側へ傾いた釘の先端を射出口内へ誘導させる傾斜面と、釘の先端を射出口の中心へ誘導させる誘導面と、を備え、射出口内に進入するように付勢されている。このような構成によれば、釘の足先を前方側に誘導することができるので、釘打撃の反動との相乗作用によって釘を被打込材に対してほぼ垂直に打ち込むことができ、釘の座屈を防止することができる。
なお、コンタクトノーズを備えたものではないが、特許文献2には、本体ハウジングの射出経路上に回転式の足先ガイド部材(案内部)を設けた構成が開示されている。
特開2004−330366号公報 特開2009−83091号公報
しかし、コンタクトノーズを付け替え可能とした構成の場合、付け替え作業が煩雑であるし、外したコンタクトノーズが紛失するといった問題があった。
また、コンタクトノーズに回転式の足先ガイド部材を設けた構成の場合、コンタクトノーズの先端が大きくかつ重くなってしまうため、狭いところにノーズ部を差し込めなかったり、重心が先端側に移動するために取り回しが悪くなったりして、操作性が悪くなるという問題があった。
この点、上記した特許文献2の実施例1に記載の構成であれば、ノーズ部の射出経路上に回転式の足先ガイド部材(案内部)を設けているので、コンタクト部材は大きくならない。しかしながら、コンタクトノーズが設けられておらず、コンタクト部材が釘の姿勢をガイドするものではないため、特に釘の打ち込み深さが浅く設定されている場合には、打出しが完了する最後まで釘をガイドすることができず、釘の姿勢を安定的に支持することができない。このため、座屈を防止するという本来の課題を解決できないものとなっている。
このように、釘の座屈を防止するにはコンタクトノーズを用いるのが有効であり、更に釘の頭径に対応するためにコンタクトノーズを取り換えたり、コンタクトノーズに足先ガイド部材を設けたりすることが知られているが、それぞれに問題点が存在していた。
そこで、本発明は、コンタクトノーズを取り換えなどの作業をしなくても打出しが完了する最後まで釘の姿勢を安定的に支持することができ、かつ、コンタクトノーズの先端形状をコンパクトに保つことができる釘打機を提供することを課題とする。
本発明は、上記した課題を解決するためになされたものであり、以下を特徴とする。
(請求項1)
請求項1に記載の発明は、以下の点を特徴とする。
すなわち、請求項1に記載の釘打機は、打撃された釘が打ち出される射出路を形成したノーズ部と、前記ノーズ部の射出路と連続する射出経路を形成するとともに、前記ノーズ部に対して摺動可能に支持されて被打込み材に押し付けられるコンタクトノーズと、前記ノーズ部と前記コンタクトノーズとの相対位置関係を上下に変化させることで、釘の打ち込み深さを変化させることができる打ち込み深さ調節機構と、を備え、前記ノーズ部には、前記コンタクトノーズの内面と相俟って釘の射出経路を形成する案内面を備えた足先ガイド部材が取り付けられており、前記足先ガイド部材は、前記コンタクトノーズが被打込み材に押し付けられて摺動したときに前記コンタクトノーズの内部に進入可能であり、前記コンタクトノーズには、前記足先ガイド部材を進入させるための欠壁部が前記コンタクトノーズの摺動方向に沿って先端まで形成されており、前記足先ガイド部材は、前記コンタクトノーズに対して摺動可能に構成されるとともに、この摺動とは独立して前記コンタクトノーズの内部に入り込む方向に付勢されていることを特徴とする。
(請求項2)
請求項2に記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、以下の点を特徴とする。
すなわち、記欠壁部は、前記コンタクトノーズを前記足先ガイド部材に対して摺動可能とするために、前記コンタクトノーズが被打込み材に押し付けられて摺動したときに前記足先ガイド部材に干渉しない位置まで延設されていることを特徴とする。
(請求項3)
請求項3に記載の発明は、上記した請求項1または2記載の発明の特徴点に加え、以下の点を特徴とする。
すなわち、前記欠壁部の先端部には、スリット幅が一定の平行部が形成されていることを特徴とする。
(請求項4)
請求項4に記載の発明は、上記した請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、以下の点を特徴とする。
すなわち、記欠壁部は、釘の打ち込み深さを最も深く設定して前記コンタクトノーズが被打込み材に押し付けられて摺動したときに前記足先ガイド部材に干渉しない位置まで延設されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明は上記の通りであり、コンタクトノーズにノーズ部の射出路と連続する射出経路を形成したため、釘の打ち込み深さが浅く設定されている場合でも打出しが完了する最後まで釘をガイドすることができる。また、足先ガイド部材の案内面で釘を誘導するため、釘の頭径が小さい場合でもコンタクトノーズの取り換え不要で釘を安定的に支持することができる。
また、足先ガイド部材はノーズ部に取り付けられており、コンタクトノーズとは別体であるため、足先ガイド部材を設けたことによるコンタクトノーズの大きさ及び重さへの影響が小さいので、コンタクトノーズの先端形状をコンパクトに保つことができ、足先ガイド部材を設けたことによる操作性への影響を小さくすることができる。
また、コンタクトノーズの内面に前記足先ガイド部材を進入可能とするための欠壁部を形成すれば、足先ガイド部材をスムーズにコンタクトノーズ内に進入させることができる。
また、コンタクトノーズの欠壁部の横幅が打ち込み方向に行くに従って次第に小さくなるように形成してもよい。言い換えると、射出口付近においては釘の射出経路を形成するコンタクトノーズの内面がより円形に近い形状となっており、この円形に近い形状のコンタクトノーズの内面で釘を抱え込んで安定的に釘を支持することができるようにしてもよい。このようにすれば、上部においては足先ガイド部材の案内面を大きくすることで釘の足先の拾い込みを確実とすることができ、下部においてはコンタクトノーズの内面を円形に近い形状とすることで釘の頭部を確実に保持することができる。
また、本願発明は足先ガイド部材がノーズ部に固定されているため、打ち込み深さ調節機構によって釘の打ち込み深さを変えることにより、足先ガイド部材とコンタクトノーズとの相対位置が変化する。このため、打ち込み深さ調節機構によって釘の打ち込み深さが浅く設定されている場合、足先ガイド部材がコンタクトノーズの先端まで届かない場合があるが、このような場合でも円形に近い形状のコンタクトノーズの内面で釘を保持できるので、足先ガイド部材がなくても安定的に釘を支持することができる。
また、前記欠壁部の最小幅を、前記釘打機で使用可能な釘の最小頭径よりも小さく設定すれば、釘の頭部が欠壁部の方向に倒れこんで釘が射出経路から外れてしまうことがない。
釘打機の側面図である。 ノーズ部付近の一部拡大斜視図である。 コンタクトノーズの背面図である。 足先ガイド部材の斜視図である。 足先ガイド部材の(a)正面図、(b)平面図、(c)側面図、(d)底面図、(e)背面図である。 打ち込み深さを最も深く設定したときのノーズ部付近の一部断面図であって、(a)コンタクトノーズを被打ち込み材に押し付ける前の状態を示す図、(b)コンタクトノーズを被打ち込み材に押し付けた後の状態を示す図である。 図6(b)に示す切断線における断面図であって、(a)A−A断面図、(b)B−B断面図、(c)C−C断面図、(d)D−D断面図、(e)E−E断面図である。 打ち込み深さを最も浅く設定したときのノーズ部付近の一部断面図であって、(a)コンタクトノーズを被打ち込み材に押し付ける前の状態を示す図、(b)コンタクトノーズを被打ち込み材に押し付けた後の状態を示す図である。 図8(b)に示す切断線における断面図であって、(a)A'−A'断面図、(b)B'−B'断面図、(c)C'−C'断面図、(d)D'−D'断面図、(e)E'−E'断面図、(f)F'−F'断面図である。 本発明の別の実施形態に係るノーズ部付近の一部拡大斜視図である。
本発明の実施形態について、図を参照しながら説明する。
本実施形態にかかる釘打機10は、圧縮空気を利用して釘を打ち込む空気圧式釘打機であり、図1に示すように、ボデーハウジング11と、ボデーハウジング11の後方に連設されたグリップハウジング13と、グリップハウジング13の下方においてボデーハウジング11の後方に連設されたマガジン16と、を備えている。
ボデーハウジング11の内部には、特に図示しないが、打撃シリンダが配置されており、この打撃シリンダ内には打撃ピストンが摺動自在に収容されている。打撃ピストンの下面には釘を打撃するためのドライバが結合して設けられており、打撃ピストンが作動したときにドライバで釘を打ち込むことができるようになっている。
ボデーハウジング11の下方先端には釘を射出するための射出路を形成したノーズ部12が設けられており、前記したドライバはノーズ部12の方向へと摺働可能に案内されている。なお、ノーズ部12の後方には釘供給機構が設けられており、この釘供給機構が、釘の打ち込みに合わせてマガジン16内の釘を順次ノーズ部12内へと供給するようになっている。
このノーズ部12の先端には、ノーズ部12に対して上下動可能に配置されて被打ち込み材に押し付けられるコンタクトノーズ20が配置されている。このコンタクトノーズ20は、ノーズ部12の先端に摺動可能に取り付けられており、釘の射出方向に沿って摺動可能となっている。このコンタクトノーズ20は、釘打機10の安全装置を構成する図示しないコンタクトアームに連結されており、コンタクトノーズ20が被打ち込み材に押し付けられて摺動すると、一体的にコンタクトアームが上動するようになっている。コンタクトアームが上動することで、トリガ15の操作による打撃シリンダ内への圧縮空気の供給(釘の打ち出し)が可能となるように形成されている。
すなわち、コンタクトノーズ20を被打ち込み材に押し付けた状態でトリガ15を操作すると(またはトリガ15を操作した状態でコンタクトノーズ20を被打ち込み材に押し付けると)、エンドキャップ部17に接続されたエアコンプレッサ等のエア供給源から供給された圧縮空気が打撃シリンダ内へ供給され、この圧縮空気が打撃ピストンに作用して打撃ピストンが駆動し、打撃ピストンに結合されたドライバが釘を打撃する。このとき、ドライバ及び釘はコンタクトノーズ20内部の射出経路40によって姿勢を安定的にガイドされ、コンタクトノーズ20の先端に開口した射出口42から釘が打ち出されるようになっている。
なお、トリガ15の近傍には、回転操作可能なアジャスタ摘み41が設けられている。このアジャスタ摘み41は打ち込み深さ調節機構を構成するものであり、このアジャスタ摘み41を回転操作することでコンタクトノーズ20(すなわちコンタクトアーム)の可動領域を調整して釘の打ち込み深さを設定することができるようになっている。すなわち、コンタクトノーズ20の押し込み幅は一定であるが、この一定の幅を維持した状態でノーズ部12とコンタクトノーズ20との相対位置関係を上下に変化させることで、釘の打ち込み深さを変化させることができるようになっている。
また、ノーズ部12の先端付近には、図2に示すように、釘の姿勢を安定的に支持するための足先ガイド部材30が回動可能に取り付けられている。この足先ガイド部材30は、コンタクトノーズ20の欠壁部22(後述)からコンタクトノーズ20の内部に進入可能となっており、付勢部材37によってコンタクトノーズ20内に進入する方向に付勢されている。
コンタクトノーズ20には、図3に示すように、釘の打ち込み方向に沿ってスリットが延設され、このスリットによってコンタクトノーズ20の内面21の一部が欠けた状態となっている。この内面21の一部が欠けた部分である欠壁部22は、略平行に幅広な上部22aと、下すぼまり形状の中部22bと、略平行に幅狭な下部22cと、からなり、その横幅が打ち込み方向に行くに従って次第に小さくなるように形成されている。
なお、欠壁部22の上部22aの横幅(図7(a)に示す幅W1参照)は、コンタクトノーズ20の内周の直径とほぼ等しい幅で形成されている。これは、射出経路40に臨む足先ガイド部材30の案内面32(後述)の面積を大きくするためである。
また、欠壁部22の下部22cの横幅(図7(e)に示す幅W2参照)は、釘打機10で使用可能な釘の最小頭径よりも小さく設定されている。これは、釘の頭部が欠壁部22の方向に倒れこんで釘が射出経路40から外に出ないようにするためである。
足先ガイド部材30は、図4及び図5に示すように、中間部に軸孔34を穿設した略L字形部材であり、軸孔34の下方に延設されたガイド部31と、軸孔34の後方に設けられたバネ受部33と、を備えている。
軸孔34は、回動軸36を貫通させて足先ガイド部材30の回動中心となるものである。なお、回動軸36は、図2に示すように、ノーズ部12に一体的に設けられた軸固定部12aに固定されている。
ガイド部31は、コンタクトノーズ20の欠壁部22の延設方向に沿って配置される部位であり、コンタクトノーズ20の内面21に対向する案内面32を備えている。この案内面32は、図7等に示すように、平面視においてコンタクトノーズ20の内周とほぼ等しい半径の曲面であり、コンタクトノーズ20の内面21と相俟って釘の射出経路40を形成している。
ガイド部31の案内面32は、図4及び図5に示すように、上部の幅広部32aと、下部の幅狭部32bと、をからなり、下方に行くに従って幅狭となっている。また、この案内面32を前後方向に見ると、図5(c)に示すように、下方に行くに従って前方へとなだらかにせり出した形状となっている。
バネ受部33は、付勢部材37の付勢力を受けるために設けられた円形の窪みである。足先ガイド部材30を付勢する付勢部材37は、一端がこのバネ受部33に嵌め込まれて固定されるとともに、他端がノーズ部12に形成されたバネ支持部12bに嵌め込まれて固定されている。これにより、足先ガイド部材30は付勢部材37の付勢力によって常時付勢されており、ガイド部31がコンタクトノーズ20の内部に入り込む方向に付勢されることとなっている。このため、コンタクトノーズ20の内部に形成された射出経路40を通過しようとする釘(図示せず)の足先は、足先ガイド部材30によって前方向へと誘導され、付勢部材37の付勢力に抗して射出経路40を押し広げながら下方へと打ち込まれていく。このように、足先ガイド部材30が設けられることによって釘の姿勢を安定的に支持することができるようになっている。
図6は、打ち込み深さ調節機構によって打ち込み深さを最も深く設定したときのノーズ部12付近の一部断面図である。この図が示すように、コンタクトノーズ20を被打ち込み材に押し付けることにより、コンタクトノーズ20がノーズ部12に対して摺動し、同時にコンタクトノーズ20と足先ガイド部材30との相対位置も変化する。このとき、コンタクトノーズ20の欠壁部22の横幅と足先ガイド部材30のガイド部31(案内面32)の横幅とは、互いに対応するように打ち込み方向に行くに従って次第に小さくなるように形成されているため、コンタクトノーズ20の欠壁部22に沿って足先ガイド部材30のガイド部31が摺動しても両者が干渉することはない。
図7(a)は足先ガイド部材30の案内面32の最上部における断面図である。この図7(a)が示すように、足先ガイド部材30の案内面32は最上部において最も幅広となっており、コンタクトノーズ20の内部を通過しようとする釘の足先が後方に流れている場合には、この釘の足先を確実に拾い込んで前方に誘導するようになっている。
また、図7(a)〜(e)に示すように、コンタクトノーズ20の欠壁部22の横幅が打ち込み方向に行くに従って次第に小さくなることで、射出口42付近においては釘の射出経路40を形成するコンタクトノーズ20の内面21がより円形に近い形状となっている。このため、上部においては足先ガイド部材30の案内面32を大きくすることで釘の足先の拾い込みを確実とし、下部においてはコンタクトノーズ20の内面21を円形に近い形状とすることで釘の頭部を抱え込んで確実に保持するように形成されている。
なお、図8は、打ち込み深さ調節機構によって打ち込み深さを最も浅く設定したときのノーズ部12付近の一部断面図である。このように打ち込み深さ調節機構によって釘の打ち込み深さが浅く設定されている場合、コンタクトノーズ20を被打ち込み材に押し付けたとしても、足先ガイド部材30がコンタクトノーズ20の先端まで届かない。このため、コンタクトノーズ20の先端においては足先ガイド部材30による釘の姿勢保持機能を使用することができない。しかしながら、このような場合でも円形に近い形状のコンタクトノーズ20の内面21で釘の頭部を抱え込むので(図9(f)参照)、足先ガイド部材30がなくても安定的に釘を支持することができる。
なお、上述したように、コンタクトノーズ20の欠壁部22と足先ガイド部材30のガイド部31とは、摺動時に互いに干渉しないように形状が工夫されている。しかしながら、打ち込み深さ調節機構が操作されることによってコンタクトノーズ20と足先ガイド部材30との相対位置は一定ではないため、打ち込み深さ調節機構によって打ち込み深さを最も浅く設定したときには欠壁部22とガイド部31との間のギャップが大きくなってしまう。しかしながら、本実施例においては、図9(a)に示すように、打ち込み深さ調節機構によって釘の打ち込み深さが最も浅く設定されてコンタクトノーズ20を被打ち込み材に押し付けたときに、コンタクトノーズ20の欠壁部22と足先ガイド部材30との間に形成される間隙の最大幅Gが釘打機10で使用可能な釘の最小頭径よりも小さく設定されているので、欠壁部22とガイド部31との間のギャップが大きい場合でもこのギャップから釘が脱落することがない。このため、打ち込み深さがどのように設定されている場合でもコンタクトノーズ20と足先ガイド部材30との間の間隙から釘が外に出ることがない。
以上説明したように、本実施形態によれば、被打ち込み材に押し付けられるコンタクトノーズ20の内面21で釘の姿勢を安定的に支持するため、釘の打ち込み深さが浅く設定されている場合でも打出しが完了する最後まで釘をガイドすることができる。また、コンタクトノーズ20の欠壁部22から進入した足先ガイド部材30の案内面32で釘の姿勢を安定的に支持するため、釘の頭径が小さい場合でもコンタクトノーズ20の取り換え不要で釘を安定的に保持することができる。
また、足先ガイド部材30はノーズ部12に回動可能に取り付けられており、コンタクトノーズ20とは別体であるため、足先ガイド部材30を設けたことによるコンタクトノーズ20の大きさ及び重さへの影響が小さいので、コンタクトノーズ20の先端形状をコンパクトに保つことができ視認性が良く、足先ガイド部材30を設けたことによる操作性への影響を小さくすることができる。
なお、上記した実施形態においては、コンタクトノーズ20の欠壁部22をスリットとして設けたが、本発明の実施形態としてはこれに限らず、欠壁部22は足先ガイド部材30をコンタクトノーズ20の内部に進入可能とするものであればどのような形態でもよい。例えば、図10に示すように、足先ガイド部材30の一部を覆うような形状であってもよい。あるいは、欠壁部22のスリットを設けないで、足先ガイド部材全体を覆うような袋状の形状であってもよい。
10 釘打機
11 ボデーハウジング
12 ノーズ部
12a 軸固定部
12b バネ支持部
13 グリップハウジング
15 トリガ
16 マガジン
17 エンドキャップ部
20 コンタクトノーズ
21 内面
22 欠壁部
22a 上部
22b 中部
22c 下部
30 足先ガイド部材
31 ガイド部
32 案内面
32a 幅広部
32b 幅狭部
33 バネ受部
34 軸孔
36 回動軸
37 付勢部材
40 射出経路
41 アジャスタ摘み(打ち込み深さ調節機構)
42 射出口

Claims (4)

  1. 打撃された釘が打ち出される射出路を形成したノーズ部と、
    前記ノーズ部の射出路と連続する射出経路を形成するとともに、前記ノーズ部に対して摺動可能に支持されて被打込み材に押し付けられるコンタクトノーズと、
    前記ノーズ部と前記コンタクトノーズとの相対位置関係を上下に変化させることで、釘の打ち込み深さを変化させることができる打ち込み深さ調節機構と、
    を備え、
    前記ノーズ部には、前記コンタクトノーズの内面と相俟って釘の射出経路を形成する案内面を備えた足先ガイド部材が取り付けられており、
    前記足先ガイド部材は、前記コンタクトノーズが被打込み材に押し付けられて摺動したときに前記コンタクトノーズの内部に進入可能であり、
    前記コンタクトノーズには、前記足先ガイド部材を進入させるための欠壁部が前記コンタクトノーズの摺動方向に沿って形成されており、
    前記足先ガイド部材は、前記コンタクトノーズに対して摺動可能に構成されるとともに、この摺動とは独立して前記コンタクトノーズの内部に入り込む方向に付勢されていることを特徴とする、釘打機。
  2. 記欠壁部は、前記コンタクトノーズを前記足先ガイド部材に対して摺動可能とするために、前記コンタクトノーズが被打込み材に押し付けられて摺動したときに前記足先ガイド部材に干渉しない位置まで延設されていることを特徴とする、請求項1記載の釘打機。
  3. 前記欠壁部の先端部には、スリット幅が一定の平行部が形成されていることを特徴とする、請求項1または2記載の釘打機。
  4. 記欠壁部は、釘の打ち込み深さを最も深く設定して前記コンタクトノーズが被打込み材に押し付けられて摺動したときに前記足先ガイド部材に干渉しない位置まで延設されていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の釘打機。
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