JP4258532B2 - 薄膜デバイス基板とその製造方法 - Google Patents

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Description

この発明は、薄膜パターンが表面に形成されたデバイス基板とその製造方法に関する。
薄膜トランジスタやフォトセンサ等のデバイスが組み込まれた回路基板において基板表面に導電膜等の薄膜パターンを形成する場合、通常は、破損され易い薄膜パターンを支えるための下地層を形成する。
例えば、特許文献1に示される指紋認証デバイスにおいては、フォトセンサを構成するトランジスタと表面の静電気除去電極との間に、絶縁保護膜が介設されている。この絶縁保護膜は、薄膜パターンの静電気除去電極を支持する下地層となっている。
特開2003−91510号公報
上述した指紋認証デバイスにおける静電気除去電極膜の膜厚は数百Åから数千Å程度と薄く、このような静電気除去電極膜を膜厚が数μmから数十μmと厚い絶縁保護膜が設けられた複数のエリアにわたり被設する場合、数μmから数十μmの絶縁保護膜の膜厚分の段差に追従させて薄い静電気除去電極膜を被着させる構造となる。このような薄膜被着構造においては、薄膜が段差に追従できずに被着されていない所謂「段切れ」部が発生し易い。
また、静電気除去電極膜をフォトリソグラフィーにより所定のパターンにパターニングするためにフォトレジストを被着する場合、フォトレジストを上記段差に追従させて被着することが難しく、フォトレジストの欠落に起因するパターニング不良が発生しやすい。
さらに、下地層の絶縁保護膜にピンホール等の欠陥が発生した場合、静電気除去電極膜と回路基板上の配線間がショートし、デバイスとしての歩留まりや信頼性が低下するという問題が生じる。
本発明の目的は、薄膜パターン不良や下地層の欠陥の発生が少なく、歩留まり及び信頼性の高い薄膜デバイス基板とその製造方法を提供することである。
本発明の薄膜デバイス基板は、デバイス素子が設置された回路基板上に下地層を介して薄膜パターンが形成されてなる薄膜デバイス基板であって、前記下地層が感光性樹脂材料からなるフィルムを順次ラミネートして形成された複数のフィルム層の積層体からなり、前記下地層の端面が積層された層数と同数の段差を備えていることを特徴とするものである。
また、本発明の薄膜デバイス基板の製造方法は、デバイス素子が設置された回路基板上に、複数のフィルム層が積層された下地層を介して薄膜パターンが形成されてなる薄膜デバイス基板の製造方法であって、ベースシートが付設された感光性樹脂からなる複数のドライフィルムシートを準備し、前記回路基板表面に1枚目の前記ドライフィルムシートを圧着した後、所定形状の開口を備えた第1遮光マスクを用いてフォトリソグラフィーにより所定のパターンの第1ドライフィルム層を形成し、所定のパターンに形成された前記第1ドライフィルム層を覆って2枚目のドライフィルムシートを圧着してラミネートした後、前記第1遮光マスクの開口とは異なる大きさの開口を備える第2遮光マスクを用いて前記2枚目のドライフィルムシートをフォトリソグラフィーにより所定の形状にパターニングして第2ドライフィルム層を形成し、この後、所定のパターンに形成された前記第2ドライフィルム層を覆って枚目のドライフィルムシートを圧着してラミネートした後、前記第2遮光マスクの開口とは異なる大きさの開口を備える第3遮光マスクを用いて前記3枚目のドライフィルムシートをフォトリソグラフィーにより所定の形状にパターニングして第3ドライフィルム層を形成し、前記第1ドライフィルム層、第2ドライフィルム層、及び第3ドライフィルム層とにより形成さる前記下地層の形成エリアからその外部エリアにわたり前記薄膜パターンを被着形成することを特徴とするものである。
さらに、本発明の薄膜デバイス基板の製造方法は、デバイス素子が設置された回路基板上に複数の絶縁フィルムが積層された下地層を介して薄膜パターンが形成されてなる薄膜デバイス基板の製造方法であって、ベースシートが付設された感光性樹脂からなる複数のドライフィルムシートを準備し、少なくとも、前記回路基板表面に1枚目のドライフィルムシートを圧着した後、所定形状の開口を備えた第1遮光マスクを用いてフォトリソグラフィーにより所定の形状にパターニングされた第1ドライフィルム層を形成する工程と、所定のパターンに形成された前記第1ドライフィルム層を覆って2枚目のドライフィルムシートを圧着してラミネートした後、前記第1遮光マスクの開口とは異なる大きさの開口を備える第2遮光マスクを用いてフォトリソグラフィーにより所定の形状にパターニングされた第2ドライフィルム層を形成する工程とにより、少なくとも2つのドライフィルム層が積層された下地層を形成し、前記下地層の形成エリアからその外部エリアにわたり前記薄膜パターンを被着形成することを特徴とするものである。
本発明の薄膜デバイス基板によれば、薄膜パターンが被設される下地層を感光性樹脂材料からなるフィルムを順次ラミネートして形成された複数のフィルム層の積層体とし、下地層の端面を積層する層と同数の段差を備える階段状としたから、個々の段差が小さくなって薄膜を被着させ易くなり、段差における薄膜の欠落つまり「段切れ」の発生が抑制される。また、下地層が複層化することによって、下地層を貫通するピンホール等の欠陥の発生も確実に回避される。その結果、薄膜がつねに正確にパターニングされ、歩留まりが高く信頼性に優れた薄膜デバイス基板が得られる。
また、本発明の薄膜デバイス基板の製造方法によれば、ベースシートが付設された感光性樹脂からなる複数のドライフィルムシートの圧着と、所定形状の開口を備えた遮光マスクを用いたパターンニングを、それぞれ遮光マスクの開口を異ならせて繰り返すことによって積層体構造の下地層を形成するから、端面が階段状をなす下地層を容易に形成でき、その結果、下地層の形成エリアからその外部エリアにわたり、薄膜を常に「段切れ」等の欠陥を生じさせることなく略均一に被着させて正確にパターニングすることができ、歩留まりが高く信頼性に優れた薄膜デバイス基板を下地層を積層体とすることによる工数の増加を最小限に抑えて製造することができる。
本発明の薄膜デバイス基板においては、下地層を構成する複数のフィルム層が、それぞれ、同じ感光性樹脂材料からなる同じ厚さのドライフィルムを用い、外形の大きさが積層順に順次異なる形状にて形成されていることが好ましく、これにより、複数のフィルム層が隙間なく積層されると共に下地層の端面に形成される段差の大きさが均一化され、より歩留まりが高く信頼性に優れた薄膜デバイス基板が容易且つ確実に得られる。
また、本発明の薄膜デバイス基板は、回路基板上に配設された複数のフォトセンサと、これらフォトセンサを被覆する透明絶縁膜と、前記透明絶縁膜上に実質的に透明な複数のドライフィルムを積層して形成された下地層と、前記下地層上に所定のパターンに配設された透明導電膜からなる静電保護膜とを備え、前記静電保護膜が配設されたデバイス表面に接触させた被験者の指の指紋を撮像する指紋認証デバイスに、適用されることが好ましく、これにより、歩留まりが高く信頼性に優れた指紋認証デバイスが低コストで得られる。
本発明の薄膜デバイス基板の製造方法においては、前記複数枚のドライフィルムシートはネガタイプの感光性樹脂フィルムからなり、これら複数枚のドライフィルムシートに対応させて使用する各遮光マスクの開口は、ラミネート順序が後順のドライフィルムシートに対応する遮光マスクほど、縮小された形状に設定されていることが好ましく、これにより、階段状に形成される下地層端面における段差のエッジがフォトリソグラフィープロセスにおいて自ずと面取りされ、より歩留まりが高く信頼性に優れた薄膜デバイス基板を工数を増加させることなく容易に製造できる。
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態としての指紋認証デバイスを部分的に拡大して示した模式的断面図で、図2(a)〜(d)乃至図4(a)〜(d)は、それぞれ、その指紋認証デバイスの製造工程を示した段階別説明図である。
本実施形態の指紋認証デバイスは、図1に示されるように構成されている。すなわち、図示しない電極配線が配設されたガラス基板1上に複数個のフォトセンサ2が所定の配置で設置され、これらフォトセンサ2を覆って絶縁膜3が一様に被着され、この絶縁膜3の表面には3層のドライフィルム層4a、4b、4cを積層して形成された下地層4がフォトセンサ2の配置エリアに対応させて所定のパターンに配設され、そして、この3層構造をなす下地層4の配設エリアからその外部エリアにわたり、静電保護用透明電極5が所定のパターンにパターニングされて被設されている。
絶縁膜3は、窒化珪素(SiN)からなり、例えばCVD(chemical vapor deposition)法によりフォトセンサ2を覆ってガラス基板1表面に一様に被着形成されている。この絶縁膜3は回路基板1の電極配線間やこれと静電保護用透明電極5間等のショートを防止するために設けられている。
下地層4は、静電保護用透明電極5を支持する下地としてだけでなく、フォトセンサ2の配設エリアの補強や劣化防止のための保護層として設けられている。この下地層4を構成する3層のドライフィルム層4a、4b、4cは、同じ感光性樹脂材料を用いて同じ厚さtに形成されている。本実施形態で用いる感光性樹脂材料は、透明性に優れたアクリル樹脂をベースポリマとし、これに重合性モノマ、光重合開始剤等の添加剤を混合して調製され、光を照射した部分を硬化させて残すネガタイプのものである。
3層に積層される3枚のドライフィルム層4a、4b、4cのうちの1層目の第1ドライフィルム層4aは、絶縁膜3の表面に所定のパターンに形成されて設置され、この第1ドライフィルム層4a上に、少なくともその表面と端面を切れ目無く覆って2層目の第2ドライフィルム層4bが密着積層されている。この第2ドライフィルム層4bの第1ドライフィルム層4aの端面を覆う端部41bは、第1ドライフィルム層4aの端面に沿った立上り部411bと絶縁膜3の表面に沿わせて寸法Lだけ延出させた延出部412bとからなり、その延出寸法Lは、ドライフィルムの厚さtよりも大きい適長寸法に設定されている。
そして同様に、その第2ドライフィルム層4bの表面と端面を切れ目無く覆って、3層目の第3ドライフィルム3cが密着積層されている。この第3ドライフィルムの第2ドライフィルム端部41bを覆う端部41cは、ドライフィルムの積層枚数に対応して形成されるそれと同数の3個の段差を備えた階段状に形成されている。ここで、形成される各段差の大きさは対応するドライフィルムの厚さに略等しく、本実施形態では3枚のドライフィルム層4a、4b、4cは同じ厚さtに形成されているから、各段差の大きさgも、各ドライフィルム層4a〜4cの厚さtに略等しい。
回路基板1上の第3ドライフィルム層4cの被設エリアつまり下地層4の配設エリアからその外部エリアにわたり、静電保護用透明電極5が配設されている。この静電保護用透明電極5は、指紋を撮像するために下地層4上の指紋採取エリアに載置された指に帯電している静電気を除去するために設けられている。
ここで、静電保護用透明電極5は、ITO(indium tin oxide)等の透明導電材料からなる厚さが数百Åから数千Å程度の薄膜をフォトリソグラフィーによりパターニングして形成されている。このような極めて薄い膜を、厚さが数μmから数十μm程度と相対的に約10倍以上厚い下地層4に被着させる場合、その段差となる端面に追従させて薄い透明導電膜を一様に被着させることは極めて困難である。しかし、本実施形態においては、上述したように、下地層4の端面を大きさが共にgの3個の等しい段差からなる階段状に形成してあるから、薄い透明導電膜であっても大きさが1/3に小さくなった個々の段差に「段切れ」を発生させることなく追従させて一様に容易に被着させることができる。
また、一様に被着された透明導電膜をフォトリソグラフィーによりパターニングして静電保護用透明電極5とする際には、透明導電膜上にフォトレジストを被着させるが、この透明導電膜表面の段差も、第3ドライフィルム層4c表面に形成されていた階段状段差と略同じ段差であるから、容易にフォトレジストを各段差に追従させて一様に被着させることができる。その結果、「段切れ」やパターニング不良を発生させず正確なパターンに形成された良質な静電保護用透明電極5が確実且つ容易に得られる。
なお、因みに、本実施形態の指紋認証デバイスを構成する上記各部材の厚さは、ガラス基板1が0.5mm、絶縁膜3が約1μm、下地層4を構成する3枚のドライフィルム層4a、4b、4cはそれぞれ3μm程度で下地層4全体で約10μm、静電保護用透明電極5は0.1から0.2μmに、それぞれ設定されている。
また、指紋を撮像する際は、下地膜4上の指紋採取エリアに被験者の指先の指紋が形成されている腹部を接触させて載置し、その腹部に対向する正面側(ガラス基板1側)又は側面側或いは背面側から光を照射し、正面側からの場合はガラス基板1を透過して入射し指紋に反射した光を、背面側からの場合は指先を透過した光を、それぞれフォトセンサにより検知して指紋画像を採取する。
次に、本実施形態の指紋認証デバイスの製造方法における下地層形成工程について、図2(a)〜(d)乃至図4(a)〜(d)に基づき説明する。
まず、図2(a)に示すように、ガラス基板1上にフォトセンサ2を覆って一様に被設された絶縁膜3の平坦な表面に、前述したネガタイプの感光性樹脂材料からなる第1ドライフィルムシート4Aを隙間無く被着する。この際、付設されている透明のベースシート6を介して熱圧着ツール(不図示)を圧接させ、第1ドライフィルムシート4Aを100〜120℃程度に加熱しつつ絶縁膜3の表面に隙間無く圧着する。
次いで、第1ドライフィルムシート4Aに対する露光を行う。この露光工程においては、図2(b)に示すように、ベースシート6を付設したままの第1ドライフィルムシート4A上に第1遮光マスク7aを介して光(白抜き矢印で示す)を照射する。この露光工程で使用する第1遮光マスク7aの開口71aは、ドライフィルムの材料としてネガタイプの感光性樹脂材料を用いているから、下地層4を構成する第1ドライフィルム層4a(図1参照)の配設エリアに対応させて穿設されている。
この後、図2(c)に示すように、第1ドライフィルムシート4Aからベースシート6を除去し、露光された第1ドライフィルムシート4Aの表面に矢印で示されるように現像液を略均等に散布し、現像を実施する。これにより、図2(d)に示すように、第1ドライフィルムシート4Aのうちの露光工程で光が照射されなかったエリアの感光性材料が溶解除去され、光が照射された部分が第1ドライフィルム層4aとして残存する。
次に、上述のようにして形成された第1ドライフィルム層4aに第2ドライフィルム層4b(図1参照)を積層形成するため、まず、図3(a)に示すように、片面に透明ベースシート6が被着された第2ドライフィルムシート4Bを、ベースシート被着面を表にして第1ドライフィルム層4aとガラス基板1表面とを隙間無く覆った状態にラミネートする。この際、前述した第1ドライフィルムシート4Aの被着過程と同様に熱圧着ツールを圧接させて120℃程度に加熱しつつ加圧し、第2ドライフィルムシート4Bを第1ドライフィルム層4aの端面にも隙間無く追従させてラミネートする。これにより、第1ドライフィルム層4aの端面に対応してベースシート6の表面に生じる段差の大きさgを第1ドライフィルム層4aの層厚tに略等しい大きさに抑えることができる。
次いで、図3(b)に示すように、第2遮光マスク7bを用いて露光を行う。この第2遮光マスク7bに穿設されている開口71bの大きさは、第1ドライフィルム層4aの面積を全周にわたり距離D1 だけ均等に拡張した大きさに設定されている。この拡張距離D1 は、ドライフィルム4の厚さtの2倍よりも大きい適長寸法に設定されている。
この後は、図3(c)に示すように、第1ドライフィルム層4aを形成する際と同様に現像を行う。これにより、図3(d)に示すように、端面に大きさが共にgの2個の段差を備えた第2ドライフィルム層4bが積層形成される。すなわち、形成される第2ドライフィルム層4bは、その第1ドライフィルム層4aの端面を覆う端部41bが、厚さtの第2ドライフィルムシート4Bを第1ドライフィルム層4aの端面に沿わせた立上り部411bと絶縁膜3の表面に沿わせて寸法Lだけ延出させた延出部412bとからなる。そして、延出部412bの延出寸法Lは、大略、第2遮光マスク7bの開口71bの拡張距離D1 から厚さtを差し引いた寸法となる。
さらに、上述のようにして積層形成された第2ドライフィルム層4bに第3ドライフィルム層4c(図1参照)を積層形成するため、まず同様に、図4(a)に示すように、片面に透明ベースシート6が被着された第3ドライフィルムシート4Cを、ベースシート被着面を表にして第2ドライフィルム層4bとガラス基板1表面とを隙間無く覆った状態にラミネートする。
次に、図4(b)に示すように、第3遮光マスク7cを用いて露光を行う。この第3遮光マスク7cに穿設されている開口71cの大きさは、第2遮光マスク7bの開口71bをその全周にわたり距離D2 だけ均等に拡張した大きさに設定されている。この拡張距離D2 は、少なくともドライフィルム4の厚さtよりも大きい寸法に設定されておればよいが、第2遮光マスク7bについての拡張距離D1 と同様にドライフィルム4の厚さtの2倍よりも大きい寸法が好ましい。
次いで、図4(c)に示すように、これまでの第1、第2ドライフィルムシート4A、4Bに対する現像工程と同様に現像を行う。これにより、図4(d)に示すように、端面に大きさが共にg(=ドライフィルムの厚さt)の3個の段差を備えた第3ドライフィルム層4cが積層形成される。
この後、積層された3層の第1〜第3ドライフィルム4a、4b、4cを230〜240℃で一括焼成して硬化させ、最上層の第3ドライフィルム4cの階段状端面を含む全露出表面つまり下地層4の全露出表面を含むガラス基板1上に、ITOからなる透明導電膜を200〜210℃の環境下でスパッタリングにより一様に被着する。そして、一様に被着されたITO薄膜をフォトリソグラフィーにより所定のパターンにパターニングすることにより、図1に示される静電保護用透明電極5が表面に配設された指紋認証デバイスが得られる。
以上のように、本実施形態の指紋認証デバイスは、静電保護用透明電極5を支持する下地層4を厚さが等しい3層のドライフィルム積層体に構成し、その端面を段差の数がドライフィルム層4a〜4cの積層数と同数の3段で各段差の大きさgがドライフィルム層4a〜4cの厚さtと同じ大きさの階段状に形成したから、個々の段差の大きさgが下地層4の厚さの1/3程度に小さくなり、静電保護用透明電極5を形成するためのITO薄膜を個々の段差に追従させて一様に被着することができる。また、そのITO薄膜をパターニングするためのフォトレジスト層も個々の段差に追従させて一様に被着することができる。これにより、ITO薄膜が段差に追従できずに欠落した「段切れ」やフォトレジスト層の欠落によるパターニング不良の無い良質な静電保護用透明電極5が確実に得られる。
さらに、下地層4を3層のドライフィルム積層体に構成することにより、下地層4の全層厚にわたり貫通するピンホールの発生が有効に防止され、静電保護用透明電極5とガラス基板1上の配線等とのショートによるフォトセンサ2やドライバ素子(不図示)等の損傷が確実に回避される。
また、本実施形態の指紋認証デバイスの製造方法は、複数枚のドライフィルムシートを順次ラミネートして同様のフォトリソグラフィーを繰り返し実施するプロセスからなるから、端面が複数の段差を備えた階段状をなす積層体構造の下地層4を、積層体とすることによる工数の増加を最小限に抑えて製造することができる。
その結果、本実施形態の指紋認証デバイスとその製造方法によれば、静電保護用透明電極5の「段切れ」やパターニング不良及び下地層4におけるピンホール等の欠陥の発生が確実に防止され、良質な静電保護用透明電極5が正確にパターニングされて歩留まりが高く信頼性に優れた指紋認証デバイスを所期のコストで製造することが可能となる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態としての指紋認証デバイスとその製造方法について、図5及び図6(a)〜(d)乃至図8(a)〜(d)に基づき説明する。なお、上記実施形態と同一の構成要素については同一の符号を付して、その説明を省略する。
本実施形態の指紋認証デバイスは、図5に示されるように、図示しない電極配線が配設されたガラス基板1上に複数個のフォトセンサ2が所定の配置で設置され、これらフォトセンサ2を覆って絶縁膜3が一様に被着され、この絶縁膜3の表面には3枚のドライフィルム層8a、8b、8cを積層して3層構造に形成された下地層8がフォトセンサ2の配置エリアに対応させて所定のパターンに配設され、そして、下地層8の配設エリアからその外部エリアにわたり、所定のパターンの静電保護用透明電極5が被設されて構成されている。すなわち、上記第1実施形態とは、下地層8の積層構造が異なるだけで、その他の構成は略同じである。
下地層8は、図5に示されるように、アクリル樹脂をベースポリマとした上記実施形態と同じネガタイプの感光性樹脂材料からなる3層のドライフィルム層8a、8b、8cを、順次階段状に積層して形成されている。3層に積層されるドライフィルム層8a、8b、8cのうちの1層目の第1ドライフィルム層8aは、絶縁膜3の表面に所定のパターンに形成されて設置され、この第1ドライフィルム層8aの周端部81aを除いた表面に2層目の第2ドライフィルム層8bが密着させて積層され、更にこの第2ドライフィルム層8bの周端部81bを除いた表面に3層目の第3ドライフィルム層8cが同様に密着させて積層されている。このように構成された下地層8の端面も、第1実施形態と同様に、大きさgが各ドライフィルム層8a、8b、8cの厚さtに等しい3個の段差を備えた階段状をなしている。
ここで、1層目の第1ドライフィルム層8aと2層目の第2ドライフィルム層8bの各エッジ部が面取りされている。静電保護用透明電極5における「段切れ」やパターニング不良は下地が角張ったエッジ部で発生し易く、したがって、第1、第2ドライフィルム層8a、8bの各エッジ部を面取りすることにより、下地層8の設置エリアからその外部エリアにわたり被設される静電保護用透明電極5の「段切れ」やパターニング不良の発生が有効に防止される。なお、第1ドライフィルム層8aに形成される面取り部82aは、製造方法上の理由で、第2ドライフィルム層8bに形成される面取り部82bよりも大面積に形成される。
次に、本実施形態の指紋認証デバイスの製造方法における下地層形成工程について、図6(a)〜(d)乃至図8(a)〜(d)に基づき説明する。
まず、図6(a)に示すように、フォトセンサ2を覆ってガラス基板1上に一様に被着形成された絶縁膜3の平坦な表面に、前述したネガタイプの感光性樹脂材料からなる第1ドライフィルムシート8Aを、前述した実施形態の場合と同様に熱圧着ツール(不図示)によりベースシート6を介して100〜120℃程度に加熱しつつ絶縁膜3の表面に隙間無く圧着する。
次いで、第1ドライフィルムシート8Aに対する露光を実施する。図6(b)に示すように、ベースシート6を付設したまま第1ドライフィルムシート8A上に第1遮光マスク9aを介して光(白抜き矢印で示す)を照射する。この露光工程で使用する第1遮光マスク9aの開口91aは、ドライフィルムの材料としてネガタイプの感光性樹脂材料を用いているから、下地層8を構成する第1ドライフィルム層8a(図5参照)の配設エリアに対応させて穿設されている。
この後、第1ドライフィルムシート8Aからベースシート6を除去し、図6(c)に示すように、露光された第1ドライフィルムシート8Aの表面に矢印で示されるように現像液を略均等に散布し、現像を実施する。これにより、図6(d)に示すように、第1ドライフィルムシート8Aのうちの露光工程で光が照射されなかったエリアの感光性材料が溶解除去され、光が照射された部分が第1ドライフィルム層8aとして残存する。
次に、上述のようにして形成された第1ドライフィルム層8aに第2ドライフィルム層8b(図1参照)を積層形成するため、まず、図7(a)に示すように、片面に透明ベースシート6が被着された第2ドライフィルムシート8Bを、ベースシート被着面を表にして第1ドライフィルム層8aとガラス基板1表面とを隙間無く覆った状態にラミネートする。この際、前述した第1ドライフィルムシート8Aの被着過程と同様に熱圧着ツールを圧接させて120℃程度に加熱しつつ加圧し、第2ドライフィルムシート8Bを第1ドライフィルム層8aの端面にも隙間無く追従させてラミネートする。これにより、第1ドライフィルム層8aの端面に対応してベースシート6の表面に生じる段差の大きさgを第1ドライフィルム層8aの層厚tに略等しい大きさに抑えることができる。
次いで、図7(b)に示すように、第2遮光マスク9bを用いて露光を行う。この第2遮光マスク9bに穿設されている開口91bの大きさは、第1ドライフィルム層8aの設置エリアを全周にわたり適長距離D3 だけ均等に短縮した大きさに設定されている。
この後は、図7(c)に示すように、第1ドライフィルム層8aを形成したときと同様に現像を行う。これにより、図7(d)に示すように、端面が下層の第1ドライフィルム層8aの端面よりも上記第2遮光マスク9bの開口91bについての短縮距離D3 だけ内側(中央部側)に後退した第2ドライフィルム層8bが第1ドライフィルム層8a上に積層形成される。すなわち、平坦な第1ドライフィルム層8a上に、面積がその全周にわたり上記短縮距離D3 分だけ縮小された平坦な第2ドライフィルム層8bが積層される。
この現像工程において、第1ドライフィルム層8aの第2ドライフィルム層8bが積層されない端部(上記短縮距離D3 に対応する端部)が現像液に晒されることによりそのエッジ部が面取りされ、傾斜面の面取り部82aが形成される。
さらに、上述のようにして積層形成された第2ドライフィルム層8bに第3ドライフィルム層8c(図1参照)を積層形成するため、図8(a)に示すように、片面に透明ベースシート6が被着された第3ドライフィルムシート8Cを、ベースシート被着面を表にして第2ドライフィルム層8bと第1ドライフィルム8aの端部及びガラス基板1表面にわたり隙間無く覆った状態にラミネートする。
次に、図8(b)に示すように、第3遮光マスク9cを用いて露光を行う。この第3遮光マスク9cに穿設されている開口91cの大きさは、第2遮光マスク9bの開口91bをその全周にわたり適長距離D4 だけ均等に短縮した大きさに設定されている。この短縮距離D4 は、第2遮光マスク79bについての短縮距離D3 と同様にドライフィルム8の厚さtよりも大きく設定することが好ましい。
次いで、図8(c)に示すように、これまでの第1、第2ドライフィルムシート8A、8Bに対する現像工程と同様に現像を行う。これにより、図8(d)に示すように、端面が下層の第2ドライフィルム層8bの端面よりも上記第3遮光マスク9cの開口91cにおける短縮距離D4 だけ内側に後退した第3ドライフィルム層8cが第2ドライフィルム層8b上に積層形成される。すなわち、平坦な第1ドライフィルム層8a上に、面積が全周にわたり短縮距離D3 分だけ縮小された平坦な第2ドライフィルム層8bと、これよりも面積が全周にわたり短縮距離D4 分だけ縮小された第3ドライフィルム層8cが順次積層されている。
この現像工程においては、第1ドライフィルム層8aの第2ドライフィルム層8bが積層されていない端部(上記マスク開口短縮距離D3 に対応する端部)と、第2ドライフィルム層8bの第3ドライフィルム層8cが積層されない端部(上記マスク開口短縮距離D4 に対応する端部)が現像液に晒されることにより、第2ドライフィルム層8bのエッジ部が面取りされて傾斜面の面取り部82bが形成され、さらに、第1ドライフィルム8aに形成されている面取り部82aが再び現像液に晒されて大きくなり傾斜面の面積が増加する。
この後、積層された3層の第1〜第3ドライフィルム8a、8b、8cを230〜240℃で一括焼成して硬化させ、第3ドライフィルム8cの表面と端面、第2ドライフィルム8bの露出した端部表面と端面及び第1ドライフィルム8aの露出した端部表面と端面つまり下地層8の全露出面とこれに続くガラス基板1上にわたり、ITOからなる透明導電膜を200〜210℃の環境下でスパッタリングにより一様に被着する。そして、一様に被着されたITO薄膜をフォトリソグラフィーにより所定のパターンにパターニングすることにより、図5に示される静電保護用透明電極5が所望のパターンで表面に配設された指紋認証デバイスが得られる。
以上のように、本第2実施形態の指紋認証デバイスでは、上記第1実施形態と同様に、表面に配設される静電保護用透明電極5を支持する下地層8を厚さが等しい3層のドライフィルム積層体に構成し、その端面を段差の数が第1乃至第3ドライフィルム層8a〜8cの積層数と同数の3段で各段差の大きさgが第1乃至第3ドライフィルム層8a〜8cの厚さtと同じ大きさの階段状に形成し、且つ、第1、及び第2のドライフィルム層8a、8bのエッジ部を面取りして傾斜面としたから、個々の段差の大きさgが下地層8の厚さの1/3程度に小さくなると共に薄膜を付着させることが難しいエッジ部が減少し、静電保護用透明電極5を形成するためのITO薄膜を個々の段差に追従させてより一様且つ容易に被着することができる。また、そのITO薄膜をパターニングする際のフォトレジスト層も個々の段差に追従させてより一様且つ容易に被着することができる。これにより、ITO薄膜が段差に追従できずに欠落した「段切れ」やフォトレジスト層の欠落によるパターニング不良の無い良質な静電保護用透明電極5がより確実に得られる。
さらに、下地層8を3層のドライフィルム積層体に構成することにより、下地層8の全層厚にわたり貫通するピンホールの発生が有効に防止され、静電保護用透明電極5とガラス基板1上の配線等とのショートが確実に回避される。
また、本実施形態の指紋認証デバイスの製造方法では、複数枚のドライフィルムシートを順次ラミネートし、ドライフィルムシート毎に繰り返し実施するフォトリソグラフィーに用いる各遮光マスクの開口を順次縮小してゆくから、段差のエッジ部が製造工程上で自ずと面取りされ、端面がドライフィルムの積層枚数と同数の段差を備えると共にエッジ部が面取りされた階段状をなす所望の下地層8を、上記第1実施形態の製造方法と略同じ工数で形成することができる。
よって、本実施形態本実施形態の指紋認証デバイスとその製造方法によれば、「段切れ」やパターニング不良の発生がより確実に防止され、良質な静電保護用透明電極5が正確にパターニングされて歩留まり及び信頼性が一層向上した指紋認証デバイスを、上記第1実施形態に比べて工数を増加させることなく所期のコストで製造することが可能となる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、積層体に構成される下地層において積層される層数は、上述した第1、第2実施形態では共に3層としたが、これに限らず、2層でもよく、また、3層以上に積層してもよい。この場合の各層の材料や厚さも、各層共に同じにする必要はなく、薄膜デバイス基板の用途に応じて最適に選定し設定すればよい。
また、本発明の製造方法において用いるドライフィルムの材料としては、ネガタイプの感光性樹脂材料に限らず、ポジタイプの感光性樹脂材料も好適に用いることができる。この場合、第1実施形態のように下地層の積層構造が上層が下層を被覆する構造であっても、第2実施形態のように下地層端面のエッジ部が現像作用によって自ずと面取りされたより好適な下地層を形成することができる。
加えて、本発明は、指紋認証デバイス回路基板に限らず、薄膜パターンが回路基板の表面に形成される種々のデバイス基板に広く適用できることは勿論である。
本発明の第1実施形態としての指紋認証デバイスを部分的に拡大して示した模式的断面図である。 (a)〜(d)は、それぞれ、上記第1実施形態としての指紋認証デバイスの製造方法における下地層の1層目を積層するプロセスを示した各段階毎の説明図である。 (a)〜(d)は、それぞれ、上記第1実施形態としての指紋認証デバイスの製造方法における下地層の2層目を積層するプロセスを示した各段階毎の説明図である。 (a)〜(d)は、それぞれ、上記第1実施形態としての指紋認証デバイスの製造方法における下地層の3層目を積層するプロセスを示した各段階毎の説明図である。 本発明の第2実施形態としての指紋認証デバイスを部分的に拡大して示した模式的断面図である。 (a)〜(d)は、それぞれ、上記第2実施形態としての指紋認証デバイスの製造方法における下地層の1層目を積層するプロセスを示した各段階毎の説明図である。 (a)〜(d)は、それぞれ、上記第2実施形態としての指紋認証デバイスの製造方法における下地層の2層目を積層するプロセスを示した各段階毎の説明図である。 (a)〜(d)は、それぞれ、上記第2実施形態としての指紋認証デバイスの製造方法における下地層の3層目を積層するプロセスを示した各段階毎の説明図である。
1 ガラス基板
2 フォトセンサ
3 絶縁膜
4、8 下地層
4a、8a 第1ドライフィルム
4b、8b 第2ドライフィルム
4c、8c 第3ドライフィルム
4A、8A 第1ドライフィルムシート
4B、8B 第2ドライフィルムシート
4C、8C 第3ドライフィルムシート
5 静電保護用透明電極
6 ベースシート
7a、9a 第1遮光マスク
7b、9b 第2遮光マスク
7c、9c 第3遮光マスク

Claims (6)

  1. デバイス素子が設置された回路基板上に下地層を介して薄膜パターンが形成されてなる薄膜デバイス基板であって、
    前記下地層が感光性樹脂材料からなるフィルムを順次ラミネートして形成された複数のフィルム層の積層体からなり、前記下地層の端面が積層された層数と同数の段差を備えていることを特徴とする薄膜デバイス基板。
  2. 前記下地層を構成する複数のフィルム層は、それぞれ、同じ感光性樹脂材料からなる同じ厚さのドライフィルムを用い、外形の大きさが積層順に順次異なる形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の薄膜デバイス基板。
  3. 前記薄膜デバイス基板は、回路基板上に配設された複数のフォトセンサと、これらフォトセンサを被覆する透明絶縁膜と、前記透明絶縁膜上に実質的に透明な複数のドライフィルムを積層して形成された下地層と、前記下地層上に所定のパターンに配設された透明導電膜からなる静電保護膜とを備え、前記静電保護膜が配設されたデバイス表面に接触させた被験者の指の指紋を撮像する指紋認証デバイスであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の薄膜デバイス基板。
  4. デバイス素子が設置された回路基板上に、複数のフィルム層が積層された下地層を介して薄膜パターンが形成されてなる薄膜デバイス基板の製造方法であって、
    ベースシートが付設された感光性樹脂からなる複数のドライフィルムシートを準備し、
    前記回路基板表面に1枚目の前記ドライフィルムシートを圧着した後、所定形状の開口を備えた第1遮光マスクを用いてフォトリソグラフィーにより所定のパターンの第1ドライフィルム層を形成し、
    所定のパターンに形成された前記第1ドライフィルム層を覆って2枚目のドライフィルムシートを圧着してラミネートした後、前記第1遮光マスクの開口とは異なる大きさの開口を備える第2遮光マスクを用いて前記2枚目のドライフィルムシートをフォトリソグラフィーにより所定の形状にパターニングして第2ドライフィルム層を形成し、
    この後、所定のパターンに形成された前記第2ドライフィルム層を覆って枚目のドライフィルムシートを圧着してラミネートした後、前記第2遮光マスクの開口とは異なる大きさの開口を備える第3遮光マスクを用いて前記3枚目のドライフィルムシートをフォトリソグラフィーにより所定の形状にパターニングして第3ドライフィルム層を形成し、
    前記第1ドライフィルム層、第2ドライフィルム層、及び第3ドライフィルム層とにより形成さる前記下地層の形成エリアからその外部エリアにわたり前記薄膜パターンを被着形成することを特徴とする薄膜デバイス基板の製造方法。
  5. 前記複数枚のドライフィルムシートはネガタイプの感光性樹脂フィルムからなり、これら複数枚のドライフィルムシートに対応させて使用する各遮光マスクの開口は、ラミネート順序が後順のドライフィルムシートに対応する遮光マスクほど、縮小された形状に設定されていることを特徴とする請求項4に記載の薄膜デバイス基板の製造方法。
  6. デバイス素子が設置された回路基板上に複数の絶縁フィルムが積層された下地層を介して薄膜パターンが形成されてなる薄膜デバイス基板の製造方法であって、
    ベースシートが付設された感光性樹脂からなる複数のドライフィルムシートを準備し、
    少なくとも、前記回路基板表面に1枚目のドライフィルムシートを圧着した後、所定形状の開口を備えた第1遮光マスクを用いてフォトリソグラフィーにより所定の形状にパターニングされた第1ドライフィルム層を形成する工程と、所定のパターンに形成された前記第1ドライフィルム層を覆って2枚目のドライフィルムシートを圧着してラミネートした後、前記第1遮光マスクの開口とは異なる大きさの開口を備える第2遮光マスクを用いてフォトリソグラフィーにより所定の形状にパターニングされた第2ドライフィルム層を形成する工程とにより、少なくとも2つのドライフィルム層が積層された下地層を形成し、
    前記下地層の形成エリアからその外部エリアにわたり前記薄膜パターンを被着形成することを特徴とする薄膜デバイス基板の製造方法。
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