JP4258520B2 - 車両およびその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、車両およびその制御方法に関する。
従来、この種の車両としては、走行用の動力を出力可能なエンジンとモータとを備えるハイブリッド車両において、乗員室を空調する空調装置からの要求信号によりエンジンの間欠運転を変更するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この車両では、エンジンの運転中に空調停止要求があったときには所定時間経過した後にエンジン作動要求信号の出力を停止する。これにより、乗員がエアコンの運転スイッチを短い周期でオンオフしたときでも、エンジンの頻繁な始動・停止を抑制している。
特開2001−107771号公報
運転者のアクセル操作などによりエンジンを間欠運転するハイブリッド車両では、エンジンを始動するときに始動時のショックを低減する必要から、乗員室を空調する空調装置のコンプレッサなどの補機の駆動を一時的に停止するものがある。この場合、運転者のアクセル操作に基づいて頻繁にエンジンを停止したり始動すると、空調性能の低下により乗員室の快適な空調を損なう場合が生じる。これに対して空調装置が作動しているときにはエンジンの間欠運転を禁止することも考えられるが、空調装置の作動によりエンジンの間欠運転が完全に禁止されると、車両の燃費が悪化する。
本発明の車両およびその制御方法は、乗員室のより適正な空調と車両の燃費の向上を両立させることを目的とする。
本発明の車両およびその制御方法は、上述の目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の車両は、
走行用の動力を出力する内燃機関と、
前記内燃機関からの動力の一部を用いて発電すると共に前記内燃機関をモータリング可能な発電モータリング手段と、
走行用の動力を入出力可能な電動機と、
前記発電モータリング手段および前記電動機と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、
前記蓄電手段が接続された電気系からの電力を用いて乗員室を空気調和する空調装置と、
走行に要求される要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、
前記空調装置の作動が要請されていないときには第1の時間以上の間隔による前記内燃機関の間欠運転を伴って前記設定された要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう前記内燃機関と前記発電モータリング手段と前記電動機とを制御し、前記空調装置の作動が要請されているときには前記第1の時間より長い第2の時間以上の間隔による前記空調装置の作動の制限下の前記内燃機関の始動を伴った該内燃機関の間欠運転を伴って前記設定された要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう前記内燃機関と前記発電モータリング手段と前記電動機とを制御する制御手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の車両では、乗員室を空気調和する空調装置の作動が要請されていないときには第1の時間以上の間隔による内燃機関の間欠運転を伴って走行に要求される要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう内燃機関とこの内燃機関からの動力の一部を用いて発電すると共に内燃機関をモータリング可能な発電モータリング手段と走行用の動力を入出力する電動機とを制御し、空調装置の作動が要請されているときには第1の時間より長い第2の時間以上の間隔による空調装置の作動の制限下の内燃機関の始動を伴った内燃機関の間欠運転を伴って要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう内燃機関と発電モータリング手段と電動機とを制御する。即ち、空調装置の作動が要請されているときにはより長い時間である第2の時間以上の間隔による内燃機関の間欠運転を伴うから、空調性能の低下を抑制し、乗員室のより適正な空調を行なうことができると共に内燃機関の間欠運転を禁止するものに比して車両の燃費を向上させることができる。しかも、空調装置の作動の制限下の内燃機関の始動を伴った内燃機関の間欠運転を伴うから、内燃機関の始動時に生じ得るショックを低減することができる。ここで、「第1の時間」は、内燃機関を間欠運転することができる最小の時間以上の時間であれば如何なる時間でもよい。また、「空調装置の作動の制限」は、空調装置が有するコンプレッサの停止が含まれる。
こうした本発明の車両において、前記制御手段は、前記空調装置の作動が要請されているときには前記内燃機関が始動されてから前記第2の時間が経過するまでは該内燃機関の運転を停止しない手段であるものとすることもできる。
また、本発明の車両において、前記発電モータリング手段は、前記内燃機関の出力軸と車軸とに連結され、電力と動力との入出力を伴って前記出力軸側と前記車軸側に動力を入出力する手段であるものとすることもできる。また、前記発電モータリング手段は、前記内燃機関の出力軸と車軸と回転軸との3軸に連結され該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、前記回転軸に動力を入出力可能な発電機と、を備える手段であるものとすることもできる。
本発明の車両の制御方法は、
走行用の動力を出力する内燃機関と、前記内燃機関からの動力の一部を用いて発電すると共に前記内燃機関をモータリング可能な発電モータリング手段と、走行用の動力を入出力可能な電動機と、前記発電モータリング手段および前記電動機と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、前記蓄電手段が接続された電気系からの電力を用いて乗員室を空気調和する空調装置と、を備える車両の制御方法であって、
(a)前記空調装置の作動が要請されていないときには、第1の時間以上の間隔による前記内燃機関の間欠運転を伴って走行に要求される要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう前記内燃機関と前記発電モータリング手段と前記電動機とを制御し、
(b)前記空調装置の作動が要請されているときには、前記第1の時間より長い第2の時間以上の間隔による前記空調装置の作動の制限下の前記内燃機関の始動を伴った該内燃機関の間欠運転を伴って前記要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう前記内燃機関と前記発電モータリング手段と前記電動機とを制御する、
ことを特徴とする。
この本発明の車両の制御方法では、乗員室を空気調和する空調装置の作動が要請されていないときには第1の時間以上の間隔による内燃機関の間欠運転を伴って走行に要求される要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう内燃機関とこの内燃機関からの動力の一部を用いて発電すると共に内燃機関をモータリング可能な発電モータリング手段と走行用の動力を入出力する電動機とを制御し、空調装置の作動が要請されているときには第1の時間より長い第2の時間以上の間隔による空調装置の作動の制限下の内燃機関の始動を伴った内燃機関の間欠運転を伴って要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう内燃機関と発電モータリング手段と電動機とを制御する。即ち、空調装置の作動が要請されているときにはより長い時間である第2の時間以上の間隔による内燃機関の間欠運転を伴うから、空調性能の低下を抑制し、乗員室のより適正な空調を行なうことができると共に内燃機関の間欠運転を禁止するものに比して車両の燃費を向上させることができる。しかも、空調装置の作動の制限下の内燃機関の始動を伴った内燃機関の間欠運転を伴うから、内燃機関の始動時に生じ得るショックを低減することができる。ここで、「第1の時間」は、内燃機関を間欠運転することができる最小の時間以上の時間であれば如何なる時間でもよい。また、「空調装置の作動の制限」は、空調装置が有するコンプレッサの停止が含まれる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例であるハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト26にダンパ28を介して接続された3軸式の動力分配統合機構30と、動力分配統合機構30に接続された発電可能なモータMG1と、動力分配統合機構30に接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに取り付けられた減速ギヤ35と、この減速ギヤ35に接続されたモータMG2と、乗員室99を空気調和する空調装置90と、車両の駆動系全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット70とを備える。
エンジン22は、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関であり、エンジン22の運転状態を検出する各種センサから信号を入力するエンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24により燃料噴射制御や点火制御,吸入空気量調節制御などの運転制御を受けている。エンジンECU24は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
動力分配統合機構30は、外歯歯車のサンギヤ31と、このサンギヤ31と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ32と、サンギヤ31に噛合すると共にリングギヤ32に噛合する複数のピニオンギヤ33と、複数のピニオンギヤ33を自転かつ公転自在に保持するキャリア34とを備え、サンギヤ31とリングギヤ32とキャリア34とを回転要素として差動作用を行なう遊星歯車機構として構成されている。動力分配統合機構30は、キャリア34にはエンジン22のクランクシャフト26が、サンギヤ31にはモータMG1が、リングギヤ32にはリングギヤ軸32aを介して減速ギヤ35がそれぞれ連結されており、モータMG1が発電機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力をサンギヤ31側とリングギヤ32側にそのギヤ比に応じて分配し、モータMG1が電動機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力とサンギヤ31から入力されるモータMG1からの動力を統合してリングギヤ32側に出力する。リングギヤ32に出力された動力は、リングギヤ軸32aからギヤ機構60およびデファレンシャルギヤ62を介して、最終的には車両の駆動輪63a,63bに出力される。
モータMG1およびモータMG2は、いずれも発電機として駆動することができると共に電動機として駆動できる周知の同期発電電動機として構成されており、インバータ41,42を介してバッテリ50と電力のやりとりを行なう。インバータ41,42とバッテリ50とを接続する電力ライン54は、各インバータ41,42が共用する正極母線および負極母線として構成されており、モータMG1,MG2のいずれかで発電される電力を他のモータで消費することができるようになっている。したがって、バッテリ50は、モータMG1,MG2のいずれかから生じた電力や不足する電力により充放電されることになる。なお、モータMG1,MG2により電力収支のバランスをとるものとすれば、バッテリ50は充放電されない。モータMG1,MG2は、いずれもモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40により駆動制御されている。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するために必要な信号、例えばモータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの信号や図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印加される相電流などが入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42へのスイッチング制御信号が出力されている。モータECU40は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
バッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52によって管理されている。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な信号、例えば,バッテリ50の端子間に設置された図示しない電圧センサからの端子間電圧,バッテリ50の出力端子に接続された電力ライン54に取り付けられた図示しない電流センサからの充放電電流,バッテリ50に取り付けられた温度センサ51からの電池温度Tbなどが入力されており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータを通信によりハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。なお、バッテリECU52では、バッテリ50を管理するために電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づいて残容量(SOC)も演算している。
空調装置90は、乗員の要求に従って乗員室内の温度や湿度を調節する冷房および暖房機能を備えた空調装置として構成されており、電力ライン54に接続されたインバータ91を介して電力を供給され冷媒の圧縮を行なうコンプレッサ92と、コンプレッサ92で圧縮され図示しないコンデンサで液化された冷媒を膨張し気化することにより空気を冷却するエバポレータ93と、外気や乗員室99内の空気をエバポレータ93側に吸引すると共にこのエバポレータ93によって冷却された空気と図示しない熱交換器によって暖められた空気とを調和した空気を乗員室99に吹き出させるブロワ94と、ブロワ94により吸引される空気を外気か乗員室99内の空気かに切換える切換え機構95と、乗員室99内に取り付けられた操作パネル96と、装置全体をコントロールする空調用電子制御ユニット(以下、空調用ECUという)98とを備える。空調用ECU98には、操作用パネル96に取り付けられて空調のオンオフを操作する空調スイッチ96aからの空調要請AC*や同じく操作パネル96に取り付けられて乗員室99内の温度を設定する設定温度スイッチ96bからの設定温度,操作パネル96に取り付けられた乗員室99内の温度を検出する温度センサ96cからの乗員室温,乗員室99の外部に取り付けられて外気温を検出する外気温センサ97からの外気温などが入力されており、空調用ECU98からは、ブロワ94や切換え機構95を駆動制御する制御信号やインバータ91へのスイッチング制御信号,コンプレッサ92への駆動信号などが出力されている。また、空調用ECU98は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、必要に応じてハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号を受信し、空調装置90の状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に送信する。
ハイブリッド用電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッド用電子制御ユニット70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速Vなどが入力ポートを介して入力されている。ハイブリッド用電子制御ユニット70は、前述したように、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52,空調用ECU98と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、運転者によるアクセルペダル83の踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクを計算し、この要求トルクに対応する要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるように、エンジン22とモータMG1とモータMG2とが運転制御される。エンジン22とモータMG1とモータMG2の運転制御としては、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてが動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されてリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御するトルク変換運転モードや要求動力とバッテリ50の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にバッテリ50の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部が動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御する充放電運転モード、エンジン22の運転を停止してモータMG2からの要求動力に見合う動力をリングギヤ軸32aに出力するよう運転制御するモータ運転モードなどがある。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作、特に、空調装置90の作動が要請されているときにエンジン22を始動したり運転停止する際の動作について説明する。図2は、ハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される通常時駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、所定時間毎(例えば数msec毎)に繰り返し実行される。
通常時駆動制御ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accや車速センサ88からの車速V,モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2,バッテリ50の入出力制限Win,Wout,空調要請など制御に必要なデータを入力する処理を実行する(ステップS100)。ここで、モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2は、回転位置検出センサ43,44により検出されるモータMG1,MG2の回転子の回転位置に基づいて計算されたものをモータECU40から通信により入力するものとした。また、バッテリ50の入出力制限Win,Woutは、温度センサ51により検出されたバッテリ50の電池温度Tbとバッテリ50の残容量(SOC)とに基づいて設定されたものをバッテリECU52から通信により入力するものとした。さらに、空調要請は、乗員の空調スイッチ96aのオンオフ操作に基づいて空調用ECU98から送信されたものを入力するものとした。
こうしてデータを入力すると、入力したアクセル開度Accと車速Vとに基づいて車両に要求されるトルクとして駆動輪63a,63bに連結された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクTr*とエンジン22に要求される要求パワーPe*とを設定する(ステップS110)。要求トルクTr*は、実施例では、アクセル開度Accと車速Vと要求トルクTr*との関係を予め定めて要求トルク設定用マップとしてROM74に記憶しておき、アクセル開度Accと車速Vとが与えられると記憶したマップから対応する要求トルクTr*を導出して設定するものとした。図3に要求トルク設定用マップの一例を示す。要求パワーPe*は、設定した要求トルクTr*にリングギヤ軸32aの回転数Nrを乗じたものとバッテリ50が要求する充放電要求パワーPb*とロスLossとの和として計算することができる。なお、リングギヤ軸32aの回転数Nrは、車速Vに換算係数kを乗じることによって求めたり、モータMG2の回転数Nm2を減速ギヤ35のギヤ比Grで割ることによって求めることができる。
続いて、エンジン22が運転中であるか否かを判定し(ステップS120)、エンジン22が運転中のときには空調要請がなされているか否か判定する(ステップS130)。エンジン22が運転中で空調要請がなされているときには、エンジン22を始動してから所定時間が経過するのを待って(ステップS140)、エンジン22の運転を停止する条件が成立しているか否かを判定する処理を実行する(ステップS150)。ここで、所定時間は、空調要請がなされているときに空調性能をある程度確保する必要から頻繁にエンジン22の運転停止と始動とが行なわれないようにするための待ち時間であり、空調装置90の性能や乗員室の状態などにより設定することができ、例えば、30秒や1分,3分など種々の時間を用いることができる。なお、このように所定時間経過するのを待つ理由の詳細については後述する。エンジン22の運転を停止する条件としては、例えばエンジン22に要求される要求パワーPe*が閾値Pref(例えば、2kWや4kW,6kWなど)未満で効率の悪い低負荷領域となる条件やバッテリ50の残容量(SOC)が閾値Shigh(例えば、80%や90%などの高い値)に至った条件などを用いることができる。
エンジン22を始動してから所定時間が経過していないと判定されたときやエンジン22を始動してから所定時間経過しているがエンジン22の運転を停止する条件が成立していないと判定されたときには、設定した要求パワーPe*に基づいてエンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する(ステップS160)。この設定は、エンジン22を効率よく動作させる動作ラインと要求パワーPe*とに基づいて行なうことができる。エンジン22の動作ラインの一例と目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する様子を図4に示す。図示するように、目標回転数Ne*と目標トルクTe*は、動作ラインと要求パワーPe*(Ne*×Te*)が一定の曲線との交点により求めることができる。
次に、設定した目標回転数Ne*とリングギヤ軸32aの回転数Nr(Nm2/Gr)と動力分配統合機構30のギヤ比ρとを用いて次式(1)によりモータMG1の目標回転数Nm1*を計算すると共に計算した目標回転数Nm1*と現在の回転数Nm1とに基づいて式(2)によりモータMG1のトルク指令Tm1*を計算する(ステップS170)。ここで、式(1)は、動力分配統合機構30の回転要素に対する力学的な関係式である。動力分配統合機構30の回転要素における回転数とトルクとの力学的な関係を示す共線図を図5に示す。図中、左のS軸はモータMG1の回転数Nm1であるサンギヤ31の回転数を示し、C軸はエンジン22の回転数Neであるキャリア34の回転数を示し、R軸はモータMG2の回転数Nm2を減速ギヤ35のギヤ比Grで除したリングギヤ32の回転数Nrを示す。式(1)は、この共線図を用いれば容易に導くことができる。なお、R軸上の2つの太線矢印は、モータMG1から出力されたトルクTm1がリングギヤ軸32aに作用するトルクと、モータMG2から出力されるトルクTm2が減速ギヤ35を介してリングギヤ軸32aに作用するトルクとを示す。また、式(2)は、モータMG1を目標回転数Nm1*で回転させるためのフィードバック制御における関係式であり、式(2)中、右辺第2項の「k1」は比例項のゲインであり、右辺第3項の「k2」は積分項のゲインである。
Nm1*=Ne*・(1+ρ)/ρ-Nm2/(Gr・ρ) (1)
Tm1*=前回Tm1*+k1(Nm1*-Nm1)+k2∫(Nm1*-Nm1)dt (2)
こうしてモータMG1の目標回転数Nm1*とトルク指令Tm1*とを計算すると、バッテリ50の入出力制限Win,Woutと計算したモータMG1のトルク指令Tm1*に現在のモータMG1の回転数Nm1を乗じて得られるモータMG1の消費電力(発電電力)との偏差をモータMG2の回転数Nm2で割ることによりモータMG2から出力してもよいトルクの上下限としてのトルク制限Tmin,Tmaxを次式(3)および式(4)により計算すると共に(ステップS190)、要求トルクTr*とトルク指令Tm1*と動力分配統合機構30のギヤ比ρを用いてモータMG2から出力すべきトルクとしての仮モータトルクTm2tmpを式(5)により計算し(ステップS200)、計算したトルク制限Tmin,Tmaxで仮モータトルクTm2tmpを制限した値としてモータMG2のトルク指令Tm2*を設定する(ステップS210)。このようにモータMG2のトルク指令Tm2*を設定することにより、駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力する要求トルクTr*を、バッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で制限したトルクとして設定することができる。なお、式(5)は、前述した図5の共線図から容易に導き出すことができる。
Tmin=(Win-Tm1*・Nm1)/Nm2 (3)
Tmax=(Wout-Tm1*・Nm1)/Nm2 (4)
Tm2tmp=(Tr*+Tm1*/ρ)/Gr (5)
こうしてエンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*,モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を設定すると、エンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*についてはエンジンECU24に、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*についてはモータECU40にそれぞれ送信して(ステップS220)、通常時駆動制御ルーチンを終了する。目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを受信したエンジンECU24は、エンジン22が目標回転数Ne*と目標トルクTe*とによって示される運転ポイントで運転されるようにエンジン22における燃料噴射制御や点火制御などの制御を行なう。また、トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、トルク指令Tm1*でモータMG1が駆動されると共にトルク指令Tm2*でモータMG2が駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。
一方、エンジン22を始動してから所定時間が経過しており、かつ、エンジン22の停止条件が成立していると判定されたときには(ステップS140、S150)、エンジン22を停止するためにエンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*に値0を設定すると共に(ステップS180)、モータMG1のトルク指令Tm1*に値0を設定し(ステップS185)、これらの設定値を用いてモータMG2のトルク指令Tm2*を設定し(ステップS190〜S210)、設定した設定値をエンジンECU24やモータECU40に送信して(ステップS220)、本ルーチンを終了する。モータMG2のトルク指令Tm1*は、モータMG1のトルク指令Tm1*に値0が設定されているから、リングギヤ軸32aに要求される要求トルクTr*をトルク制限Tmin,Tmaxで制限することにより設定されることになる。値0の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを受信したエンジンECU24は、エンジン22が運転停止するよう燃料噴射制御や点火制御などを停止する。
エンジン22は運転中であるが空調要請がなされていないと判定されたときには(ステップS120,S130)、エンジン22を始動してから所定時間が経過するのを待つことなく、エンジン22の運転を停止する条件が成立しているか否かを判定し(ステップS150)、判定結果に基づく処理(ステップS160〜S220)を実行して本ルーチンを終了する。判定結果に基づく処理については上述した。
ステップS120でエンジン22が運転中ではないと判定されたときには、エンジン22の始動条件が成立しているか否かを判定する(ステップS230)。ここで、エンジン22の始動条件としては、例えばブレーキペダル85の踏み込みにより車速Vが閾値Vref(例えば10km/hや5km/hなどの低速)未満に至って次の加速要求に備える必要が生じた条件、バッテリ50の残容量(SOC)が閾値Slow(例えば、10%や20%などの低い値)に至ってモータMG2によるモータ走行を継続することができない状態に至る可能性が生じた条件などを挙げることができる。エンジン22の始動条件が成立していないときには、エンジン22の運転停止を保持してモータ走行するようステップS180〜S220の処理を実行して本ルーチンを終了する。エンジン22の始動条件が成立しているときには、エンジン22を始動するために始動時駆動制御の開始を指示して(ステップS240)、本ルーチンを終了する。始動時駆動制御の開始が指示されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、図2の通常時駆動制御ルーチンの実行を中止して、図6に例示するフローチャートにより実行される始動時駆動制御ルーチンの処理を開始する。なお、図2の通常時駆動制御ルーチンは始動時駆動制御ルーチンが終了すると、再び所定時間毎に繰り返し実行される。
始動時駆動制御ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、エンジン22の始動に不要な補機、例えばバッテリ50からの電力が供給される高圧系の電力ライン54に接続された空調装置90のコンプレッサ92などの補機を駆動停止する(ステップS300)。補機の駆動停止は、ハイブリッド用電子制御ユニット70から直接駆動停止できるものについては直接駆動停止し、空調装置90のコンプレッサ92のように直接駆動停止でいないときには駆動停止の制御信号を送信することにより行なう。
続いて、アクセル開度AccやモータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2,車速V,バッテリ50の入出力制限Win,Wout,エンジン22の回転数Neなど制御に必要なデータを入力し(ステップS310)、図3のマップを用いて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクTr*を設定する(ステップS320)。ここで、エンジン22の回転数Neは、クランクシャフト26に取り付けられた図示しないクランクポジションセンサからの信号に基づいて計算されたものをエンジンECU24から通信により入力するものとした。
次に、エンジン22の回転数Neや始動時駆動制御ルーチンの開始からの経過時間tを用いて始動マップからモータMG1のトルク指令Tm1*を設定する(ステップS330)。始動マップは、エンジン22を始動する際のモータMG1のトルク指令Tm1*とエンジン22の回転数Neと経過時間tとの関係を設定したマップである。図7に始動マップの一例を示す。始動マップでは、図7に示すように、エンジン22の始動指示がなされた時間t1の直後からレート処理を用いて迅速に比較的大きなトルクをトルク指令Tm1*に設定してエンジン22の回転数Neを迅速に増加させる。エンジン22の回転数Neが共振回転数帯を通過したか共振回転数帯を通過するのに必要な時間以降の時間t2にエンジン22を安定して点火開始回転数Nfire以上でモータリングすることができるトルクをトルク指令Tm1*に設定し、電力消費や駆動軸としてのリングギヤ軸32aにおける反力を小さくする。ここで、点火開始回転数Nfireは、実施例では共振回転数帯より余裕をもって大きな回転数、例えば1000rpmや1200rpmなどのように設定されている。そして、エンジン22の回転数Neが点火開始回転数Nfireに至った時間t3からレート処理を用いて迅速にトルク指令Tm1*を値0とし、エンジン22の完爆が判定された時間t4から発電用のトルクをトルク指令Tm1*に設定する。このように、エンジン22の始動指示がなされた直後に大きなトルクをモータMG1のトルク指令Tm1*に設定してエンジン22をモータリングすることにより、迅速にエンジン22を点火開始回転数Nfire以上に回転させて始動することができる。
こうしてモータMG1のトルク指令m1*を設定すると、図2の通常時駆動制御ルーチンのステップS190〜S210の処理と同様にモータMG2のトルク指令Tm2*を設定し(ステップS340〜S360)、設定したモータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*をモータECU40に送信する(ステップS370)。トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、トルク指令Tm1*でモータMG1が駆動されると共にトルク指令Tm2*でモータMG2が駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。
モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を設定し送信すると、燃料噴射制御や点火制御を開始するまでは値0がセットされ燃料噴射制御や点火制御を開始したときに値1がセットされる燃料噴射開始フラグFfireの値を調べ(ステップS380)、燃料噴射開始フラグFfireが値0のときには、まだ燃料噴射制御や点火制御を開始していないと判断して、エンジン22の回転数Neが点火開始回転数Nfireに至っているか否かを判定する(ステップS390)。エンジン22の回転数Neが点火開始回転数Nfireに至っていないときには、エンジン22の回転数Neが燃料噴射制御や点火制御の開始はまだ行なわないと判断してステップS310に戻ってステップS310〜S390までの処理を繰り返す。エンジン22の回転数Neが点火開始回転数Nfireに至ったときには、燃料噴射制御と点火制御の開始を指示する制御信号をエンジンECU24に送信すると共に燃料噴射開始フラグFireに値1をセットし(ステップS400)、エンジン22が完爆に至ったか否かを判定し(ステップS410)、完爆に至っていないときにはステップS310に戻る。燃料噴射開始フラグFfireに値1がセットされると、ステップS380で燃料噴射開始フラグFfireが値1であると判定され、エンジン22の回転数Neが点火開始回転数Nfireに至っているか否かを判定する処理を行なうことなく、エンジン22が完爆に至っているか否かを判定し(ステップS410)、完爆に至っていないときにはステップS310に戻り、完爆に至ったときには、ステップS300で駆動停止した補機を通常駆動に戻して(ステップS420)、本ルーチンを終了する。
このように、エンジン22を始動するときには、空調装置90のコンプレッサ92が駆動しているときにはその駆動が一時的に停止されるため、頻繁にエンジン22の運転停止と始動とが行なわれると、乗員室の空調性能が低下し、乗員に不快感を生じさせる。実施例では、上述したように図2の通常時駆動制御ルーチンで空調要請がなされているときには、エンジン22が始動されてから所定時間経過するまではエンジン22の運転停止の条件の成立の判定を行なわないようにすることにより、空調要請がなされているとき、即ち、空調装置90のコンプレッサ92が駆動しているときに、エンジン22の運転停止と始動とが頻繁に行なわれないようにしている。これにより、乗員室の空調性能の低下に伴って乗員に不快感を生じさせるのを抑制している。エンジン22が始動されてから所定時間経過するのを待ってエンジン22の運転停止の条件の成立を判定する空調要請がなされているときの処理と、エンジン22が始動されてから所定時間経過するのを待つことなくエンジン22の運転停止の条件の成立を判定する空調要請がなされていないときの処理とを比較すると、空調要請がなされているときの処理は、空調要請がなされていないときにエンジン22の始動と運転停止とを最も頻繁に行なう際の時間間隔(第1の時間間隔)より長い時間間隔(第2の時間間隔)でエンジン22の始動と運転停止とを行なうものとなる。即ち、空調要請がなされていないときには第1の時間間隔以上の間隔をもってエンジン22を間欠運転し、空調要請がなされているときには第1の時間間隔より長い第2の時間間隔以上の間隔をもってエンジン22を間欠運転する、ものと言うことができる。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20によれば、空調要請がなされているときには、エンジン22が始動されてから所定時間経過するのを待ってエンジン22の運転停止の条件の成立を判定することにより、エンジン22の始動時に空調装置90のコンプレッサ92が駆動停止されても、エンジン22の運転停止と始動とが頻繁に行なわれないようにすることができるから、乗員室の空調性能が低下するのを抑制することができる。この結果、乗員室の空調性能の低下に伴って乗員に不快感を生じさせるのを抑制することができる。もとより、空調要請がなされれているときにエンジン22の間欠運転を禁止するものに比して車両の燃費を向上させることができる。これらの結果、乗員室のより適正な空調と車両の燃費の向上を両立させることができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22を始動するときには、空調装置90のコンプレッサ92を駆動停止するものとしたが、コンプレッサ92の駆動を完全に停止するものだけでなく、コンプレッサ92の駆動を制限するものとしても構わない。
実施例のハイブリッド自動車20では、空調要請がなされているときには、エンジン22が始動されてから所定時間経過するのを待ってエンジン22の運転停止の条件の成立を判定するものとしたが、エンジン22の始動指示がなされてから所定時間経過するのを待ってエンジン22の運転停止の条件の成立を判定するものとしてもよく、エンジン22の始動時に空調装置90のコンプレッサ92などの補機を駆動停止してから所定時間経過するのを待ってエンジン22の運転停止の条件の成立を判定するものとしてもよく、エンジン22の始動時に駆動停止した空調装置90のコンプレッサ92などの補機の駆動を再開してから所定時間経過するのを待ってエンジン22の運転停止の条件の成立を判定するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、空調要請がなされているときには、エンジン22が始動されてから所定時間経過するのを待ってエンジン22の運転停止の条件の成立を判定するものとしたが、空調要請がなされているときには、エンジン22の運転停止の条件が成立してもエンジン22が始動されてから所定時間経過するまではエンジン22の運転停止を行なわないものとしても構わない。
実施例のハイブリッド自動車20では、モータMG2の動力を減速ギヤ35により変速してリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図8の変形例のハイブリッド自動車120に例示するように、モータMG2の動力をリングギヤ軸32aが接続された車軸(駆動輪63a,63bが接続された車軸)とは異なる車軸(図8における車輪64a,64bに接続された車軸)に接続するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22の動力を動力分配統合機構30を介して駆動輪63a,63bに接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図9の変形例のハイブリッド自動車220に例示するように、エンジン22のクランクシャフト26に接続されたインナーロータ232と駆動輪63a,63bに動力を出力する駆動軸に接続されたアウターロータ234とを有し、エンジン22の動力の一部を駆動軸に伝達すると共に残余の動力を電力に変換する対ロータ電動機230を備えるものとしてもよい。
以上、本発明の実施の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、車両の製造産業に利用可能である。
本発明の一実施例であるハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 実施例のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される通常時駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 要求トルク設定用マップの一例を示す説明図である。 エンジン22の動作ラインの一例と目標回転数Ne*および目標トルクTe*を設定する様子を示す説明図である。 動力分配統合機構30の回転要素を力学的に説明するための共線図の一例を示す説明図である。 実施例のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される始動時駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 始動マップの一例を示す説明図である。 変形例のハイブリッド自動車120の構成の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車220の構成の概略を示す構成図である。
符号の説明
20,120,220 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 動力分配統合機構、31 サンギヤ、32 リングギヤ、32a リングギヤ軸、33 ピニオンギヤ、34 キャリア、35,減速ギヤ、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、50 バッテリ、51 温度センサ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、60 ギヤ機構、62 デファレンシャルギヤ、63a,63b 駆動輪、64a,64b 車輪、70 ハイブリッド用電子制御ユニット、72 CPU、74 ROM、76 RAM、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、90 空調装置、91 インバータ、92 コンプレッサ、93 エバポレータ、94 ブロワ、95 切換え機構、96 操作パネル、96a 空調スイッチ、96b 設定温度スイッチ、96c 温度センサ、97 外気温センサ、98 空調用電子制御ユニット(空調用ECU)、99 乗員室、230 対ロータ電動機、232 インナーロータ 234 アウターロータ、MG1,MG2 モータ。

Claims (4)

  1. 走行用の動力を出力する内燃機関と、
    前記内燃機関からの動力の一部を用いて発電すると共に前記内燃機関をモータリング可能な発電モータリング手段と、
    走行用の動力を入出力可能な電動機と、
    前記発電モータリング手段および前記電動機と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、
    前記蓄電手段が接続された電気系からの電力を用いて乗員室を空気調和する空調装置と、
    走行に要求される要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、
    前記空調装置の作動が要請されていないときには前記内燃機関の始動と運転停止とを最も頻繁に行なう際の第1の時間間隔による前記内燃機関の間欠運転を伴って前記設定された要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう前記内燃機関と前記発電モータリング手段と前記電動機とを制御し、前記空調装置の作動が要請されているときには前記第1の時間間隔より長い第2の時間間隔による前記空調装置の作動の制限下の前記内燃機関の始動を伴った該内燃機関の間欠運転を伴って前記設定された要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう前記内燃機関と前記発電モータリング手段と前記電動機とを制御する制御手段と、
    を備え
    前記制御手段は、前記空調装置の作動が要請されているときには前記内燃機関が始動されてから所定時間が経過するまでは該内燃機関の運転を停止しない手段である、
    車両。
  2. 前記空調装置の作動の制限は、該空調装置が有するコンプレッサの停止である請求項1記載の車両。
  3. 前記発電モータリング手段は、前記内燃機関の出力軸と車軸とに連結され、電力と動力との入出力を伴って前記出力軸側と前記車軸側に動力を入出力する手段である請求項1または2記載の車両。
  4. 前記発電モータリング手段は、前記内燃機関の出力軸と車軸と回転軸との3軸に連結され該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、前記回転軸に動力を入出力可能な発電機と、を備える手段である請求項1または2記載の車両。
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