JP4258508B2 - ハイブリッド車およびその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ハイブリッド車およびその制御方法に関する。
従来、この種のハイブリッド車としては、アクセル操作に基づいてエンジンを動力源として走行するエンジン走行モードとモータのみを動力源として走行するモータ走行モードとを切り換え、運転者のスイッチ操作によりスポーツ走行モードが選択されたときにはモータ走行モードに拘わらずエンジンを作動したままとして走行するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このハイブリッド車では、運転者のスイッチ操作によりスポーツ走行モードが選択されているときには、モータ走行モードに拘わらずエンジンを作動したままとして、モータ走行モードからエンジン走行モードへと切り換えられたときでもエンジンを始動させる必要を無くすから、スポーツ走行モードに要求される高い応答性を得ることができるとしている。
特開平10−89116号公報
ところで、アクセル操作に対して異なる駆動力特性を定めた複数のモードを運転者のスイッチ操作によって切り替えて走行するハイブリッド車では、スイッチ操作を検出するセンサに異常が生じると、運転者の意思に反してモードが切り替わるから、予期しない駆動力により走行し、運転者に違和感を与える場合が生じる。
本発明のハイブリッド車およびその制御方法は、アクセル操作に対して異なる駆動力特性を定めた複数の走行モードを切り替えて走行する車両において、走行モードの切替を指示する切替スイッチに異常が生じたときでも予期しない駆動力により走行されるのを抑制することを目的の一つとする。また、本発明のハイブリッド車およびその制御方法は、複数の走行モードの設定の切り替えをスムーズに行なうことを目的の一つとする。
本発明のハイブリッド車およびその制御方法は、上述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
本発明のハイブリッド車は、
内燃機関からの動力と電動機からの動力とのうちの少なくとも一方の動力により走行するハイブリッド車であって、
運転者のアクセル操作を検出するアクセル操作検出手段と、
第1の走行モードとアクセル操作に対する駆動力の特性を該第1の走行モードよりも高駆動力の特性とした第2の走行モードとを含む複数の走行モードを切り替えるための切替スイッチの操作を検出する切替スイッチ操作検出手段と、
前記検出された切替スイッチの操作と前記検出されたアクセル操作とに基づいて前記複数の走行モードを選択的に設定し、該設定した走行モードを用いて前記検出されたアクセル操作に基づく駆動力により車両が走行するよう前記内燃機関と前記電動機とを制御する制御手段と
を備えることを要旨とする。
この本発明のハイブリッド車では、第1の走行モードとアクセル操作に対する駆動力の特性を第1の走行モードよりも高駆動力の特性とした第2の走行モードとを含む複数の走行モードを切り替えるための切替スイッチの操作とアクセル操作とに基づいて複数の走行モードを選択的に設定し、設定した走行モードを用いてアクセル操作に基づく駆動力により車両が走行するよう内燃機関と電動機とを制御するから、切替スイッチの操作を検出する切替スイッチ操作検出手段に異常が生じたときでも予期しない駆動力により走行するのを抑制することができる。
こうした本発明のハイブリッド車において、前記制御手段は、前記第1の走行モードが設定されているときに前記切替スイッチ操作検出手段により前記第2の走行モードへの切替が検出されたとき、該切替が検出されてから前記アクセル操作検出手段により所定量以上の開方向のアクセル操作が検出されるのを条件として前記第1の走行モードから前記第2の走行モードに設定を切り替える手段であるものとすることもできる。こうすれば、切替スイッチに異常が生じたときでも予期しない過大な駆動力により走行されるのをより確実に抑制することができる。
また、本発明のハイブリッド車において、前記制御手段は、前記走行モードの設定を切り替える際には、該設定の切替の前後で走行用の駆動力が徐々に変化するよう制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、走行モードの切り替えをスムーズに行なうことができる。
さらに、本発明のハイブリッド車において、前記制御手段は、前記第1の走行モードが設定されているときには運転者のアクセル操作と制御に用いる実行用アクセル操作との関係として第1のアクセル操作関係を設定し前記検出されたアクセル操作と該設定した第1のアクセル操作関係とに基づいて実行用アクセル操作を設定し該設定した実行用アクセル操作に基づいて目標駆動力を設定すると共に該設定した目標駆動力により車両が走行するよう前記内燃機関と前記電動機とを制御し、前記第2の走行モードが設定されているときには運転者のアクセル操作に対して前記第1の関係よりも大きな操作量を前記実行用アクセル操作に定めた第2のアクセル操作関係を設定し前記検出されたアクセル操作と該設定した第2のアクセル操作関係とに基づいて実行用アクセル操作を設定し該設定した実行用アクセル操作に基づいて目標駆動力を設定すると共に該設定した目標駆動力により車両が走行するよう前記内燃機関と前記電動機とを制御する手段であるものとすることもできる。
また、本発明のハイブリッド車において、前記内燃機関の出力軸と車軸に連結された駆動軸とに接続され、電力と動力の入出力により該内燃機関からの動力の少なくとも一部を該駆動軸に出力する電力動力入出力手段を備え、前記制御手段は、設定されている走行モードを用いて前記検出されたアクセル操作に基づく駆動力により車両が走行するよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを制御する手段であるものとすることもできる。この態様の本発明のハイブリッド車において、前記制御手段は、前記第1の走行モードが設定されているときには前記内燃機関の運転に対する制約として課した第1の制約を満たす運転ポイントで前記内燃機関が運転されると共に前記検出されたアクセル操作に基づく駆動力により走行するよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを制御し、前記第2の走行モードが設定されているときには前記第1の制約よりも大きなトルクを出力する第2の制約を満たす運転ポイントで前記内燃機関が運転されると共に前記検出されたアクセル操作に基づく駆動力により走行するよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを制御する手段であるものとすることもできる。これらの場合、前記電力動力入出力手段は、前記内燃機関の出力軸と前記駆動軸と第3の軸との3軸に接続され該3軸のうちいずれか2軸に入出力した動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、前記第3の軸に動力を入出力する発電機とを備える手段であるものとすることもできるし、前記電力動力入出力手段は、前記内燃機関の出力軸に接続された第1の回転子と前記駆動軸に接続された第2の回転子とを有し、該第1の回転子と該第2の回転子との相対的な回転により回転する対回転子電動機であるものとすることもできる。
本発明のハイブリッド車の制御方法は、
運転者のアクセル操作を検出するアクセル操作検出手段と、第1の走行モードとアクセル操作に対する駆動力の特性を該第1の走行モードよりも高駆動力の特性とした第2の走行モードとを含む複数の走行モードを切り替えるための切替スイッチの操作を検出する切替スイッチ操作検出手段と、を備え、内燃機関からの動力と電動機からの動力とのうちの少なくとも一方からの動力により走行するハイブリッド車の制御方法であって、
(a)前記検出された切替スイッチの操作と前記検出されたアクセル操作とに基づいて前記複数の走行モードを選択的に設定し、
(b)該設定した走行モードを用いて前記検出されたアクセル操作に基づく駆動力により車両が走行するよう前記内燃機関と前記電動機とを制御する
ことを特徴とする。
この本発明のハイブリッド車の制御方法によれば、第1の走行モードとアクセル操作に対する駆動力の特性を第1の走行モードよりも高駆動力の特性とした第2の走行モードとを含む複数の走行モードを切り替えるための切替スイッチの操作とアクセル操作とに基づいて複数の走行モードを選択的に設定し、設定した走行モードを用いてアクセル操作に基づく駆動力により車両が走行するよう内燃機関と電動機とを制御するから、切替スイッチの操作を検出する切替スイッチ操作検出手段に異常が生じたときでも予期しない駆動力により走行するのを抑制することができる。
こうした本発明のハイブリッド車の制御方法において、前記ステップ(a)は、前記第1の走行モードが設定されているときに前記切替スイッチ操作検出手段により前記第2の走行モードへの切替が検出されたとき、該切替が検出されてから前記アクセル操作検出手段により所定量以上の開方向のアクセル操作が検出されるのを条件として前記第1の走行モードから前記第2の走行モードに設定を切り替えるステップであるものとすることもできる。こうすれば、切替スイッチに異常が生じたときでも予期しない過大な駆動力により走行されるのをより確実に抑制することができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施形態としてのハイブリッド車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド車20は、図示するように、エンジン22と、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト26にダンパ28を介して接続された3軸式の動力分配統合機構30と、動力分配統合機構30に接続された発電可能なモータMG1と、動力分配統合機構30に接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに取り付けられた減速ギヤ35と、この減速ギヤ35に接続されたモータMG2と、動力出力装置全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット70とを備える。
エンジン22は、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関であり、エンジン22の運転状態を検出する各種センサから信号を入力するエンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24により燃料噴射制御や点火制御,吸入空気量調節制御などの運転制御を受けている。エンジンECU24は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
動力分配統合機構30は、外歯歯車のサンギヤ31と、このサンギヤ31と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ32と、サンギヤ31に噛合すると共にリングギヤ32に噛合する複数のピニオンギヤ33と、複数のピニオンギヤ33を自転かつ公転自在に保持するキャリア34とを備え、サンギヤ31とリングギヤ32とキャリア34とを回転要素として差動作用を行なう遊星歯車機構として構成されている。動力分配統合機構30は、キャリア34にはエンジン22のクランクシャフト26が、サンギヤ31にはモータMG1が、リングギヤ32にはリングギヤ軸32aを介して減速ギヤ35がそれぞれ連結されており、モータMG1が発電機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力をサンギヤ31側とリングギヤ32側にそのギヤ比に応じて分配し、モータMG1が電動機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力とサンギヤ31から入力されるモータMG1からの動力を統合してリングギヤ32側に出力する。リングギヤ32に出力された動力は、リングギヤ軸32aからギヤ機構60およびデファレンシャルギヤ62を介して、最終的には車両の駆動輪63a,63bに出力される。
モータMG1およびモータMG2は、いずれも発電機として駆動することができると共に電動機として駆動できる周知の同期発電電動機として構成されており、インバータ41,42を介してバッテリ50と電力のやりとりを行なう。インバータ41,42とバッテリ50とを接続する電力ライン54は、各インバータ41,42が共用する正極母線および負極母線として構成されており、モータMG1,MG2のいずれかで発電される電力を他のモータで消費することができるようになっている。したがって、バッテリ50は、モータMG1,MG2のいずれかから生じた電力や不足する電力により充放電されることになる。なお、モータMG1,MG2により電力収支のバランスをとるものとすれば、バッテリ50は充放電されない。モータMG1,MG2は、いずれもモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40により駆動制御されている。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するために必要な信号、例えばモータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの信号や図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印加される相電流などが入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42へのスイッチング制御信号が出力されている。モータECU40は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
バッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52によって管理されている。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な信号、例えば,バッテリ50の端子間に設置された図示しない電圧センサからの端子間電圧,バッテリ50の出力端子に接続された電力ライン54に取り付けられた図示しない電流センサからの充放電電流,バッテリ50に取り付けられた温度センサ51からの電池温度Tbなどが入力されており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータを通信によりハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。なお、バッテリECU52では、バッテリ50を管理するために電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づいて残容量(SOC)も演算している。
ハイブリッド用電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッド用電子制御ユニット70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速V,パワースイッチ89からのパワースイッチ信号Pswなどが入力ポートを介して入力されている。ハイブリッド用電子制御ユニット70は、前述したように、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
こうして構成された実施例のハイブリッド車20は、運転者によるアクセルペダル83の踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクを計算し、この要求トルクに対応する要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるように、エンジン22とモータMG1とモータMG2とが運転制御される。エンジン22とモータMG1とモータMG2の運転制御としては、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてが動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されてリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御するトルク変換運転モードや要求動力とバッテリ50の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にバッテリ50の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部が動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御する充放電運転モード、エンジン22の運転を停止してモータMG2からの要求動力に見合う動力をリングギヤ軸32aに出力するよう運転制御するモータ運転モードなどがある。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド車20の動作について説明する。図2は、ハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、所定時間毎(例えば数msec毎)に繰り返し実行される。
駆動制御ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accや車速センサ88からの車速V,モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2,バッテリ50の充放電要求パワーPb*,バッテリ50の入出力制限Win,Wout,走行モードMdなどの制御に必要なデータを入力する処理を実行する(ステップS100)。ここで、モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2は、回転位置検出センサ43,44により検出されるモータMG1,MG2の回転子の回転位置に基づいて計算されたものをモータECU40から通信により入力するものとした。また、充放電要求パワーPb*は、残容量(SOC)に基づいてバッテリ50が充放電すべき電力としてバッテリECU52により設定されたものをバッテリECU52から通信により入力するものとした。バッテリ50の入出力制限Win,Woutは、温度センサ51により検出されたバッテリ50の電池温度Tbとバッテリ50の残容量(SOC)とに基づいて設定されたものをバッテリECU52から通信により入力するものとした。走行モードMdは、図3の走行モード設定処理ルーチンを実行することにより設定されRAM76の所定領域に格納されたものを読み込むことにより入力するものとした。この走行モード設定処理ルーチンは、駆動制御ルーチンと並行してハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される。ここで、駆動制御ルーチンの説明を中断して、走行モード設定処理ルーチンについて説明する。
走行モード設定処理ルーチンでは、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、パワースイッチ89からのパワースイッチ信号Pswやアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,現在の走行モードMdを入力し(ステップS200)、入力したパワースイッチ信号PswがONであるか否かを判定する(ステップS210)。パワースイッチ信号PswがONでないと判定されると、即ち、パワースイッチ信号PswがOFFと判定されると、走行モードMdとしてノーマルモードを設定して(ステップS220)、走行モード設定処理ルーチンを終了する。一方、パワースイッチ信号PswがONであると判定されると、現在の走行モードMdがノーマルモードか否かを判定し(ステップS230)、ノーマルモードと判定されると、前回このルーチンで入力したパワースイッチ信号PswがOFFであるか否かを判定する(ステップS240)。いま、パワースイッチ信号PswがONされているときを考えているから、ステップS240の処理は、パワースイッチ信号PswがOFFからONに切り替わったか否かを判定する処理となる。前回のパワースイッチ信号PswがOFFであると判定されると、即ち、パワースイッチ信号PswがOFFからONに切り替わったと判定されると、現在のアクセル開度Accを基準開度Axに設定する(ステップS250)。一方、前回のパワースイッチ信号PswがOFFでないと判定されると、既に基準開度Axが設定されているから、その設定されている基準開度Axと今回のルーチンで入力したアクセル開度Accとを比較し(ステップS260)、アクセル開度Accが基準開度Ax以上と判定されるとそのまま次の処理に進み、アクセル開度Accが基準開度Ax未満と判定されると、そのアクセル開度Accに基準開度Axを修正する(ステップS250)。即ち、パワースイッチ信号PswがOFFからONされた以降にアクセルペダル83が踏み戻されたときには、そのときのアクセル開度Accを基準開度Axとして再設定するのである。そして、現在のアクセル開度Accから基準開度Axを減じて得られるアクセルペダル83の増加開度(Acc−Ax)と所定値Arefとを比較し(ステップS270)、アクセルペダル83の増加開度が所定値Aref以下と判定されると、パワースイッチ信号PswがONされているにも拘わらず走行モードMdとしてノーマルモードを維持し(ステップS220)、アクセルペダル83の増加開度が所定値Arefよりも大きいと判定されると、走行モードMdをノーマルモードからパワーモードに設定を切り替えて(ステップS280)、走行モード設定処理ルーチンを終了する。このように、パワースイッチ信号PswがOFFからONされてもその後にアクセルペダル83の増加開度が所定値Aref以上となるまでノーマルモードを維持するのは、何らかの原因によりパワースイッチ89が操作されていないにも拘わらずパワースイッチ信号PswがOFFからONされたときでも予期しないトルクが出力されるのを防止するためである。所定値Arefは、アクセルペダル83の踏み増しを判定するものであり、例えば10%に定められている。こうしてノーマルモードからパワーモードへ設定を切り替えると、パワースイッチ信号PswがONからOFFされるまでステップS230で現在の走行モードMdがノーマルモードではないと判定されるから、走行モードMdとしてパワーモードを維持して(ステップS230,S280)、走行モード設定処理ルーチンを終了する。
駆動制御ルーチンに戻って、こうしてデータを入力すると、入力した走行モードMdがパワーモードかノーマルモードかを判定する(ステップS110)。走行モードMdがノーマルモードと判定されると、ノーマルモードマップを用いてアクセル開度Accに基づいて実行用アクセル開度Acc*を設定し(ステップS120)、走行モードMdがパワーモードと判定されると、パワーモードマップを用いてアクセル開度Accに基づいて実行用アクセル開度Acc*を設定する(ステップS125)。ここで、パワーモードマップを用いた実行用アクセル開度Acc*の設定は図4のパワーモード用実行用アクセル開度設定処理により設定され、ノーマルモードマップを用いた実行用アクセル開度Acc*の設定は図5のノーマルモード用実行用アクセル開度設定処理により設定される。以下、図4のパワーモード用実行用アクセル開度設定処理と図5のノーマルモード用実行用アクセル開度設定処理について順に説明する。
図4のパワーモード用実行用アクセル開度設定処理では、後述するフラグF2に値0を設定し(ステップS300)、パワーモードマップを用いて仮実行用アクセル開度Accpowを設定する(ステップS310)。ここで、仮実行用アクセル開度Accpowは、実施例では、アクセル開度Accと仮実行用アクセル開度Accpowとの関係を予め求めてマップとしてROM74に記憶しておき、アクセル開度Accが与えられると記憶しているマップから対応する仮実行用アクセル開度Accpowを設定するものとした。このマップの一例を図6に示す。図中では、ノーマルモードマップも示した。ノーマルモードマップでは、0〜100%の範囲でアクセル開度Accに対して仮実行用アクセル開度Accnorが線形性をもつように定められている。即ち、アクセル開度Accがそのまま仮実行用アクセル開度Accnorに設定されるよう定められている。パワーモードマップでは、低アクセル開度領域にあるアクセル開度Accに対してはノーマルモードマップにより設定される仮実行用アクセル開度Accnorと値が同一の仮実行用アクセル開度Accpowを設定し、低アクセル開度領域以外の100%までのアクセル開度Accに対しては仮実行用アクセル開度Accnorよりも大きな値の仮実行用アクセル開度Accpowを設定するよう定められている。続いて、フラグF1の値を調べる(ステップS320)。ここで、フラグF1は、後述するノーマルモード実行用アクセル開度設定処理が実行されたときに値0が設定される。いま、ノーマルモードからパワーモードに設定が切り替えられた直後を考えると、フラグF1は値0と判定され、図6のノーマルモードマップを用いてアクセル開度Accに基づいて仮実行用アクセル開度Accnorを設定し(ステップS330)、ステップS310で設定した仮実行用アクセル開度Accpowから仮実行用アクセル開度Accnorを減じることにより開度差ΔAを計算し(ステップS340)、前回このルーチンで設定された開度補正量Aset1に所定値A1を加えることにより新たな開度補正量Aset1を設定し(ステップS350)、開度補正量Aset1と開度差ΔAとを比較する(ステップS360)。開度補正量Aset1が開度差ΔA未満と判定されると、ステップS330で設定した仮実行用アクセル開度Accnorに開度補正量Aset1を加えたものを実行用アクセル開度Acc*に設定して(ステップS370)、処理を終了し、開度補正量Aset1が開度差ΔA以上と判定されると、フラグF1に値1を設定すると共に(ステップS380)、開度補正量Aset1に値0を設定し(ステップS390)、ステップS310で設定した仮実行用アクセル開度Accpowを実行用アクセル開度Acc*に設定して(ステップS395)、処理を終了する。フラグF1に値1が設定された以降は、ステップS320で否定的な判定がなされるから、仮実行用アクセル開度Accpowを実行用アクセル開度Acc*に設定するステップS395の処理が繰り返されることになる。このように、ノーマルモードからパワーモードに設定が切り替えられたとき、実行用アクセル開度Acc*をレート処理を用いて徐々に仮実行用アクセル開度Accnorから仮実行用アクセル開度Accpowに移行することにより、ノーマルモードからパワーモードへの切替をスムーズに行なっているのである。なお、所定値A1は、レート処理に用いられるレート値であり、ハイブリッド車20の仕様に基づいて定められている。
図5のノーマルモード用実行用アクセル開度設定処理では、フラグF1に値0を設定し(ステップS400)、前述した図6に例示するノーマルモードマップを用いて仮実行用アクセル開度Accnorを設定する(ステップS410)。続いて、フラグF2の値を調べる(ステップS420)。ここで、フラグF2は、前述したように、パワーモード用実行用アクセル開度設定処理が実行されたときに値0が設定される。いま、パワーモードからノーマルモードに設定が切り替えられた直後を考えると、フラグF2は値0と判定され、図6のパワーモードマップを用いてアクセル開度Accに基づいて仮実行用アクセル開度Accpowを設定し(ステップS430)、設定した仮実行用アクセル開度Accpowから仮実行用アクセル開度Accnorを減じることにより開度差ΔAを計算し(ステップS440)、前回このルーチンで設定された開度補正量Aset2に所定値A2を加えることにより新たな開度補正量Aset2を設定し(ステップS450)、開度補正量Aset2と開度差ΔAとを比較する(ステップS460)。開度補正量Aset2が開度差ΔA未満と判定されると、ステップS430で設定した仮実行用アクセル開度Accpowから開度補正量Aset2を減じたものを実行用アクセル開度Acc*に設定して(ステップS470)、処理を終了し、開度補正量Aset2が開度差ΔA以上と判定されると、フラグF2に値1を設定すると共に(ステップS480)、開度補正量Aset2に値0を設定し(ステップS490)、ステップS410で設定した仮実行用アクセル開度Accnorを実行用アクセル開度Acc*に設定して(ステップS495)、処理を終了する。フラグF2に値1が設定された以降は、ステップS420で否定的な判定がなされるから、仮実行用アクセル開度Accnorを実行用アクセル開度Acc*に設定するステップS495の処理が繰り返されることになる。このように、パワーモードマップからノーマルモードに設定が切り替えられたときにも、実行用アクセル開度Acc*をレート処理を用いて徐々に仮実行用アクセル開度Accpowから仮実行用アクセル開度Accnorに移行することにより、ノーマルモードからパワーモードへの切替をスムーズに行なっているのである。なお、所定値A2は、レート処理に用いられるレート値であり、ハイブリッド車20の仕様に基づいて定められている。
再び駆動制御ルーチンに戻る。こうして実行用アクセル開度Acc*を設定すると、設定した実行用アクセル開度Acc*と車速Vとに基づいて車両に要求されるトルクとして駆動輪63a,63bに連結された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクTr*とエンジン22に要求される要求パワーPe*とを設定する(ステップS130)。要求トルクTr*は、実施例では、実行用アクセル開度Acc*と車速Vと要求トルクTr*との関係を予め定めて要求トルク設定用マップとしてROM74に記憶しておき、実行用アクセル開度Acc*と車速Vとが与えられると記憶したマップから対応する要求トルクTr*を導出して設定するものとした。図7に要求トルク設定用マップの一例を示す。要求パワーPe*は、設定した要求トルクTr*にリングギヤ軸32aの回転数Nrを乗じたものとバッテリ50が要求する充放電要求パワーPb*とロスLossとの和として計算することができる。なお、リングギヤ軸32aの回転数Nrは、車速Vに換算係数kを乗じることによって求めたり、モータMG2の回転数Nm2を減速ギヤ35のギヤ比Grで割ることによって求めることができる。
続いて、設定した要求パワーPe*に基づいてエンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する(ステップS140)。この設定は、エンジン22を効率よく動作させる動作ラインと要求パワーPe*とに基づいて目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する。エンジン22の動作ラインの一例と目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する様子を図8に示す。図示するように、目標回転数Ne*と目標トルクTe*は、動作ラインと要求パワーPe*(Ne*×Te*)が一定の曲線との交点により求めることができる。
次に、設定した目標回転数Ne*とリングギヤ軸32aの回転数Nr(Nm2/Gr)と動力分配統合機構30のギヤ比ρとを用いて次式(1)によりモータMG1の目標回転数Nm1*を計算すると共に計算した目標回転数Nm1*と現在の回転数Nm1とに基づいて式(2)によりモータMG1のトルク指令Tm1*を計算する(ステップS150)。ここで、式(1)は、動力分配統合機構30の回転要素に対する力学的な関係式である。動力分配統合機構30の回転要素における回転数とトルクとの力学的な関係を示す共線図を図9に示す。図中、左のS軸はモータMG1の回転数Nm1であるサンギヤ31の回転数を示し、C軸はエンジン22の回転数Neであるキャリア34の回転数を示し、R軸はモータMG2の回転数Nm2を減速ギヤ35のギヤ比Grで除したリングギヤ32の回転数Nrを示す。式(1)は、この共線図を用いれば容易に導くことができる。なお、R軸上の2つの太線矢印は、エンジン22を目標回転数Ne*および目標トルクTe*の運転ポイントで定常運転したときにエンジン22から出力されるトルクTe*がリングギヤ軸32aに伝達されるトルクTerと、モータMG2から出力されるトルクTm2*が減速ギヤ35を介してリングギヤ軸32aに作用するトルクとを示す。また、式(2)は、モータMG1を目標回転数Nm1*で回転させるためのフィードバック制御における関係式であり、式(2)中、右辺第2項の「k1」は比例項のゲインであり、右辺第3項の「k2」は積分項のゲインである。
Nm1*=Ne*・(1+ρ)/ρ-Nm2/(Gr・ρ) (1)
Tm1*=前回Tm1*+k1(Nm1*-Nm1)+k2∫(Nm1*-Nm1)dt (2)
こうしてモータMG1の目標回転数Nm1*とトルク指令Tm1*とを計算すると、バッテリ50の入出力制限Win,Woutと計算したモータMG1のトルク指令Tm1*に現在のモータMG1の回転数Nm1を乗じて得られるモータMG1の消費電力(発電電力)との偏差をモータMG2の回転数Nm2で割ることによりモータMG2から出力してもよいトルクの上下限としてのトルク制限Tmin,Tmaxを次式(3)および式(4)により計算すると共に(ステップS160)、要求トルクTr*とトルク指令Tm1*と動力分配統合機構30のギヤ比ρを用いてモータMG2から出力すべきトルクとしての仮モータトルクTm2tmpを式(5)により計算し(ステップS170)、計算したトルク制限Tmin,Tmaxで仮モータトルクTm2tmpを制限した値としてモータMG2のトルク指令Tm2*を設定する(ステップS180)。このようにモータMG2のトルク指令Tm2*を設定することにより、駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力する要求トルクTr*を、バッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で制限したトルクとして設定することができる。なお、式(5)は、前述した図9の共線図から容易に導き出すことができる。
Tmin=(Win-Tm1*・Nm1)/Nm2 (3)
Tmax=(Wout-Tm1*・Nm1)/Nm2 (4)
Tm2tmp=(Tr*+Tm1*/ρ)/Gr (5)
こうしてエンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*,モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を設定すると、エンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*についてはエンジンECU24に、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*についてはモータECU40にそれぞれ送信して(ステップS190)、駆動制御ルーチンを終了する。目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを受信したエンジンECU24は、エンジン22が目標回転数Ne*と目標トルクTe*とによって示される運転ポイントで運転されるようにエンジン22における燃料噴射制御や点火制御などの制御を行なう。また、トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、トルク指令Tm1*でモータMG1が駆動されると共にトルク指令Tm2*でモータMG2が駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。
以上説明した実施例のハイブリッド車20によれば、ノーマルモードで走行している最中にパワースイッチ信号PswがOFFからONされたとき、その後にアクセルペダル83の踏み増しがなされるのを待って走行モードMdをノーマルモードからパワーモードに切り替えるから、何らかの原因によりパワースイッチ89が操作されていないにも拘わらずパワースイッチ信号PswがOFFからONしたとしても、予期しないトルクにより走行するのを抑制することができる。しかも、走行モードMdを切り替える際には、レート処理を用いて実行用アクセル開度Acc*を仮実行用アクセル開度Accpowから仮実行用アクセル開度Accnorに切り替えると共に実行用アクセル開度Acc*を仮実行用アクセル開度Accnorから仮実行用アクセル開度Accpowに切り替えるから、走行モードMdを切り替える際のトルクショックを抑制することができる。
実施例のハイブリッド車20では、パワーモードで走行している最中にパワースイッチ信号PswがONからOFFされたときには、アクセルペダル83の操作に拘わらず直ちに走行モードMdをパワーモードからノーマルモードに切り替えるものとしたが、パワーモードで走行している最中にパワースイッチ信号PswがONからOFFされたときには、その後にアクセルペダル83が踏み戻されたりアクセル開度Accが所定開度以下となるのを待ってから走行モードMdをパワーモードからノーマルモードに切り替えるものとしてもよい。
実施例のハイブリッド車20では、走行モードMdが切り替えられた直後には、レート処理を用いて実行用アクセル開度Acc*を仮実行用アクセル開度Accnorから仮実行用アクセル開度Accpowへ移行させたり仮実行用アクセル開度Accpowから仮実行用アクセル開度Accnorへ移行させたりするものとしたが、レート処理に代えてなまし処理を用いるものとしてもよいし、こうしたレート処理やなまし処理などの緩変化処理を用いずに実行用アクセル開度Acc*を仮実行用アクセル開度Accnorから仮実行用アクセル開度Accpowに直ちに移行したり仮実行用アクセル開度Accpowから仮実行用アクセル開度Accnorに直ちに移行したりするものとしてもよい。
実施例のハイブリッド車20では、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accと走行モードMdとに基づいて実行用アクセル開度Acc*を設定すると共に設定した実行用アクセル開度Acc*と車速Vとに基づいてリングギヤ軸32aに要求される要求トルクTr*を設定するものとしたが、アクセル開度Accと車速Vと走行モードMdとに基づいて直接に要求トルクTr*を設定するものとしてもよい。この場合、図2の駆動制御ルーチンのステップS120,S125,S130に代えて走行モードMdとしてノーマルモードが設定されているときにはノーマルモード用要求トルク設定用マップを用いてアクセル開度Accと車速Vとに基づいて要求トルクTr*を設定し、走行モードMdとしてパワーモードが設定されているときにはパワーモード用要求トルク設定用マップを用いてアクセル開度Accと車速Vとに基づいて要求トルクTr*を設定するものとすればよい。図10にノーマルモード用要求トルク設定用マップとパワーモード用要求トルク設定用マップの一例を示す。なお、走行モードMdが切り替えられた直後には、要求トルクTr*に対してレート処理やなまし処理を施すものとするものとしてもよい。これにより、走行モードMdの切替をスムーズに行なうことができる。
実施例のハイブリッド車20では、走行モードMdがノーマルモードのときにはノーマルモードマップを用いてアクセル開度Accに基づいて実行用アクセル開度Acc*を設定し走行モードMdがパワーモードのときにはパワーモードマップを用いてアクセル開度Accに基づいて実行用アクセル開度Acc*を設定するものとしたが、走行モードMdに基づいて異なるエンジン22の運転ポイントを設定するものとしてもよい。この場合、図2の駆動制御ルーチンに代えて図11の変形例の駆動制御ルーチンを実行することができる。図11の駆動制御ルーチンでは、図2の駆動制御ルーチンと同一の処理については同一のステップ番号を付し、その説明は重複するから省略する。変形例の駆動制御ルーチンでは、図7に例示する要求トルク設定用マップを用いて実行用アクセル開度Acc*に代えてアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accと車速センサVとに基づいて要求トルクTr*を設定すると共に要求パワーPe*を設定し(ステップS500)、走行モードMdがノーマルモードのときには(ステップS510)、エンジン22の運転ポイントを設定するための制約である動作ラインとして、エンジン22を効率よく運転する制約である燃費用動作ラインを用いて要求パワーPe*に基づいてエンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*を設定し(ステップS530)、走行モードMdがパワーモードのときには(ステップS510)、動作ラインとして同一の回転数でより高トルクを出力する制約である高トルク用動作ラインを用いて要求パワーPe*に基づいてエンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*を設定して(ステップS540)、ステップS150以降の処理を行なう。図12に、燃費用動作ラインおよび高トルク用動作ラインの一例と目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する様子を示す。図示するように、走行モードMdとしてパワーモードが設定されているときには、高トルク用動作ラインを用いてエンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定することにより、エンジン22からリングギヤ軸32aに直接伝達されるトルクTerを大きくすることができると共にモータMG2の負担を減らすことができるから、トルク制限Tmaxに拘わらずリングギヤ軸32aへの高トルク要求により確実に対応することができる。このとき、前述した図11の駆動制御ルーチンに図3の走行モード設定処理ルーチンを適用することによって、異常によりパワースイッチ信号PswがOFFからONしたときでも予期しないトルクがリングギヤ軸32aに出力されるのを抑制することができる。
実施例のハイブリッド車20では、ノーマルモードとパワーモードの二つのモードを操作者によるパワースイッチ89の操作により切り替えるものとしたが、アクセル開度Accに対する出力トルクの特性が異なる三つ以上のモードを操作者によるパワースイッチの操作により切り替えるものとしてもよい。
実施例のハイブリッド車20では、モータMG2の動力を減速ギヤ35により変速してリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図13の変形例のハイブリッド車120に例示するように、モータMG2の動力をリングギヤ軸32aが接続された車軸(駆動輪63a,63bが接続された車軸)とは異なる車軸(図13における車輪64a,64bに接続された車軸)に接続するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド車20では、エンジン22の動力を動力分配統合機構30を介して駆動輪63a,63bに接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図14の変形例のハイブリッド車220に例示するように、エンジン22のクランクシャフト26に接続されたインナーロータ232と駆動輪63a,63bに動力を出力する駆動軸に接続されたアウターロータ234とを有し、エンジン22の動力の一部を駆動軸に伝達すると共に残余の動力を電力に変換する対ロータ電動機230を備えるものとしてもよい。
実施例では、エンジン22と動力分配統合機構30とモータMG1,MG2とを備えるハイブリッド車に適用して説明したが、走行用の動力源としてエンジンとモータとを備える他の如何なるハイブリッド車に適用するものとしてもよい。
以上、本発明の実施の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、自動車産業に利用可能である。
本発明の一実施形態としてのハイブリッド車20の構成の概略を示す構成図である。 実施例のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 走行モード設定処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。 パワーモード用実行用アクセル開度設定処理の一例を示すフローチャートである。 ノーマルモード用実行用アクセル開度設定処理の一例を示すフローチャートである。 実行用アクセル開度設定用マップの一例を示す説明図である。 要求トルク設定用マップの一例を示す説明図である。 エンジン22の動作ラインの一例と目標回転数Ne*および目標トルクTe*を設定する様子を示す説明図である。 動力分配統合機構30の各回転要素の回転数およびトルクを力学的に説明するための共線図である。 ノーマルモード用要求トルク設定用マップとパワーモード用要求トルク設定用マップの一例を示す説明図である。 変形例の駆動制御ルーチンを示すフローチャートである。 エンジン22の燃費用動作ラインおよび高トルク用動作ラインの一例と目標回転数Ne*および目標トルクTe*を設定する様子を示す説明図である。 変形例のハイブリッド車120の構成の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド車220の構成の概略を示す構成図である。
符号の説明
20,120,220 ハイブリッド車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 動力分配統合機構、31 サンギヤ、32 リングギヤ、32a リングギヤ軸、33 ピニオンギヤ、34 キャリア、35,減速ギヤ、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、50 バッテリ、51 温度センサ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、60 ギヤ機構、62 デファレンシャルギヤ、63a,63b 駆動輪、64a,64b 車輪、70 ハイブリッド用電子制御ユニット、72 CPU、74 ROM、76 RAM、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、89 パワースイッチ、230 対ロータ電動機、232 インナーロータ 234 アウターロータ、MG1,MG2 モータ。

Claims (7)

  1. 内燃機関からの動力と電動機からの動力とのうちの少なくとも一方の動力により走行するハイブリッド車であって、
    運転者のアクセル操作を検出するアクセル操作検出手段と、
    第1の走行モードとアクセル操作に対する駆動力の特性を該第1の走行モードよりも高駆動力の特性とした第2の走行モードとを含む複数の走行モードを切り替えるための切替スイッチの操作を検出する切替スイッチ操作検出手段と、
    前記第1の走行モードが設定されているときに前記切替スイッチ操作検出手段により前記第2の走行モードへの切替が検出されたとき、該切替が検出されてから前記アクセル操作検出手段により所定量以上の開方向のアクセル操作が検出されるのを条件として前記第1の走行モードから前記第2の走行モードに切り替えられるよう走行モードを設定し、該設定した走行モードを用いて前記検出されたアクセル操作に基づく駆動力により車両が走行するよう前記内燃機関と前記電動機とを制御する制御手段と
    を備えるハイブリッド車。
  2. 前記制御手段は、前記走行モードの設定を切り替える際には、該設定の切替の前後で走行用の駆動力が徐々に変化するよう制御する手段である請求項記載のハイブリッド車。
  3. 前記制御手段は、前記第1の走行モードが設定されているときには運転者のアクセル操作と制御に用いる実行用アクセル操作との関係として第1のアクセル操作関係を設定し前記検出されたアクセル操作と該設定した第1のアクセル操作関係とに基づいて実行用アクセル操作を設定し該設定した実行用アクセル操作に基づいて目標駆動力を設定すると共に該設定した目標駆動力により車両が走行するよう前記内燃機関と前記電動機とを制御し、前記第2の走行モードが設定されているときには運転者のアクセル操作に対して前記第1の関係よりも大きな操作量を前記実行用アクセル操作に定めた第2のアクセル操作関係を設定し前記検出されたアクセル操作と該設定した第2のアクセル操作関係とに基づいて実行用アクセル操作を設定し該設定した実行用アクセル操作に基づいて目標駆動力を設定すると共に該設定した目標駆動力により車両が走行するよう前記内燃機関と前記電動機とを制御する手段である請求項1または2記載のハイブリッド車。
  4. 請求項1ないし3いずれか1項に記載のハイブリッド車であって、
    前記内燃機関の出力軸と車軸に連結された駆動軸とに接続され、電力と動力の入出力により該内燃機関からの動力の少なくとも一部を該駆動軸に出力する電力動力入出力手段を備え、
    前記制御手段は、設定されている走行モードを用いて前記検出されたアクセル操作に基づく駆動力により車両が走行するよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを制御する手段である
    ハイブリッド車。
  5. 前記制御手段は、前記第1の走行モードが設定されているときには前記内燃機関の運転に対する制約として課した第1の制約を満たす運転ポイントで前記内燃機関が運転されると共に前記検出されたアクセル操作に基づく駆動力により走行するよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを制御し、前記第2の走行モードが設定されているときには前記第1の制約よりも大きなトルクを出力する第2の制約を満たす運転ポイント
    で前記内燃機関が運転されると共に前記検出されたアクセル操作に基づく駆動力により走行するよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを制御する手段である請求項記載のハイブリッド車。
  6. 前記電力動力入出力手段は、前記内燃機関の出力軸と前記駆動軸と第3の軸との3軸に接続され該3軸のうちいずれか2軸に入出力した動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、前記第3の軸に動力を入出力する発電機とを備える手段である請求項4または5記載のハイブリッド車。
  7. 前記電力動力入出力手段は、前記内燃機関の出力軸に接続された第1の回転子と前記駆動軸に接続された第2の回転子とを有し、該第1の回転子と該第2の回転子との相対的な回転により回転する対回転子電動機である請求項4または5記載のハイブリッド車。
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