JP4258172B2 - 積層セラミックコンデンサ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、導電材料として卑金属を含む内部電極を備える積層セラミックコンデンサに関するもので、特に、高周波交流用または直流中高圧用の分野において有利に用いられる積層セラミックコンデンサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、積層セラミックコンデンサは以下のようにして製造されるのが一般的である。
【0003】
まず、その表面に内部電極となる電極材料を塗布した、誘電体セラミック層となるべき誘電体材料を含むセラミックグリーンシートが準備される。誘電体材料としては、たとえばチタン酸バリウムを主成分とする材料が用いられる。次に、この電極材料を塗布したセラミックグリーンシートを積層して熱圧着し、一体化したものを大気中において1250〜1350℃の温度で焼成することによって、内部電極を有するセラミック積層体が得られる。そして、このセラミック積層体の端面に、内部電極と電気的に導通する外部電極を焼き付けることにより、積層セラミックコンデンサが得られる。
【0004】
したがって、内部電極の材料として、一般的には、セラミック積層体の焼成において酸化されない材料が選ばれてきた。たとえば、白金、金、パラジウムあるいは銀−パラジウム合金などの貴金属が、内部電極の材料として用いられていた。しかしながら、これらの内部電極材料は、優れた特性を有する反面、高価であるため、積層セラミックコンデンサの製造コストを上昇させる原因となっていた。
【0005】
そこで、製造コストを低下させるため、比較的安価なニッケル、銅などの卑金属を内部電極の材料とする積層セラミックコンデンサが提案されている。
【0006】
しかしながら、このような卑金属は、高温の酸化雰囲気中では容易に酸化されてしまい、内部電極としての役目を果たさなくなってしまうため、積層セラミックコンデンサの内部電極の材料として使用するためには、セラミック積層体を得るための焼成は、中性または還元性雰囲気中で行なわなければならない。
【0007】
他方、このような中性または還元性雰囲気中といった低酸素分圧下で焼成すると、誘電体セラミック層を構成すべきセラミックが著しく還元されてしまい、その結果、半導体化してしまう、という問題がある。
【0008】
そのため、卑金属の酸化を防止するように低酸素分圧下で焼成しても半導体化しない誘電体セラミックとして、たとえば、特公昭61−14611号公報に記載されるようなBaTiO3 −(Mg,Zn,Sr,Ca)O−B2 O3 −SiO2 系誘電体セラミックや、特開平7−272971号公報に記載されるような(Ba,M,L)(Ti,R)O3 系誘電体セラミック(ただし、MはMgまたはZn、LはCaまたはSr、RはSc、Yまたは希土類元素)などが提案されている。
【0009】
同様に、低酸素分圧下で焼成しても半導体化しない、チタン酸ストロンチウムを主成分とする誘電体セラミックとして、特許第3143922号公報には、(Sr1-X CaX )m (Ti1-Y ZrY )O3 (ただし、0.30≦X≦0.50、0.00≦Y≦0.20、および0.95≦m≦1.08)系の誘電体セラミックが提案されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
電子機器の高集積化、高機能化、低価格化が進む中、積層セラミックコンデンサの使用条件は益々厳しいものとなっており、積層セラミックコンデンサの低損失化、絶縁性の向上、絶縁耐力の向上、信頼性の向上、大容量化、低価格化等の要求が強くなっている。
【0011】
また、近年、高周波かつ高電圧あるいは大電流下で使用できる積層セラミックコンデンサの需要が高まってきている。この場合、積層セラミックコンデンサにとって重要な特性は、低損失かつ低発熱であることである。なぜなら、積層セラミックコンデンサの損失が大きいと、発熱が大きく、積層セラミックコンデンサ自体の寿命を短くしてしまうからである。また、積層セラミックコンデンサの損失による発熱によって、回路内の温度上昇が起こり、周辺部品の誤作動や寿命の短縮をも引き起こす。
【0012】
また、積層セラミックコンデンサにおいて、誘電体セラミック層が高誘電率であることも重要である。積層セラミックコンデンサの誘電体セラミック層の比誘電率が低くなると、必要とする静電容量を確保するため、積層セラミックコンデンサの体積は大きなものとなり、高集積化および低価格化への障害となるためである。
【0013】
さらに、高電圧直流下での積層セラミックコンデンサの使用も増えてきている。しかしながら、特にニッケルを内部電極材料として使用している従来の積層セラミックコンデンサにあっては、比較的低い電界強度下で使用されることが意図されているため、高い電界強度下で使用すると、絶縁性、絶縁耐力、信頼性および誘電率が極端に低下するという問題が生じている。
【0014】
前述した特公昭61−14611号公報や特開平7−272971号公報に記載される誘電体セラミックを用いて積層セラミックコンデンサを構成すると、静電容量の温度変化率は小さいものの、高周波かつ高電圧あるいは大電流下での使用時における損失および発熱が大きいという欠点がある。また、このような誘電体セラミックは、耐還元性を有するため、低酸素分圧下での焼成を採用することにより、ニッケルのような卑金属を内部電極の材料として用いることを可能にするものの、このような低酸素分圧下での焼成は、誘電体セラミックにとっては、厳しい焼成条件となるので、得られた積層セラミックコンデンサを高電圧直流下で使用したときには、絶縁抵抗値が低く、信頼性も低いという欠点がある。
【0015】
他方、前述した特許第3143922号公報に記載されるチタン酸ストロンチウムを主成分とする誘電体セラミックを用いて積層セラミックコンデンサを構成すると、銅または銅合金等の卑金属を内部電極の材料として使用でき、高周波かつ高電圧下での使用時の損失による発熱を小さくできる反面、誘電体セラミック層の比誘電率が低いという欠点がある。
【0016】
そこで、この発明の目的は、高周波かつ高電圧あるいは大電流下での使用時の損失による発熱が小さく、かつ、交流高温負荷または直流高温負荷において、安定した絶縁抵抗を示すとともに、耐還元性誘電体セラミックからなる誘電体セラミック層において高い比誘電率を得ることができる、導電材料として卑金属が用いられた積層セラミックコンデンサを提供しようとすることである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
この発明は、複数の誘電体セラミック層と、誘電体セラミック層間に形成されかつ卑金属を導電材料として含む複数の内部電極と、内部電極に電気的に接続された外部電極とを備える、積層セラミックコンデンサに向けられるものであって、上述した技術的課題を解決するため、次のような構成を備えることを特徴としている。
【0018】
すなわち、上記誘電体セラミック層は、耐還元性を有するチタン酸ストロンチウム系の主成分を含みかつその主結晶相がX線回折にて単一相のピークを示す、ペロブスカイト型の誘電体セラミックから構成される。
【0019】
上記誘電体セラミックは、そのグレインの平均粒径が3.0μm以下である。また、誘電体セラミックは、組成式:{(Sr 1-V-W Ca V Ba W ) m (Ti 1-X-Y Zr X Hf Y )}O 3 で表される主成分を含み、V、W、X、Yおよびmは、0≦V<0.3、0<W<0.5、1−V−W≧0.5、0≦X+Y<0.5、および0.97≦m≦1.05を満足し、さらに、添加成分として、上記主成分1.0モルに対して、合計元素量で0.3モル以下のMgおよびSiを含み、これらMgおよびSiのモル比率(Mg/Si)が1以上である。ここで、MgおよびSiは、MgおよびSiを含む化合物、またはMg化合物およびSi化合物の混合物として含有される。
【0020】
この発明に係る積層セラミックコンデンサは、好ましくは、周波数10kHzおよび電界強度3kV/mmの交流電界下でのヒステリシス損が、−55〜125℃の温度範囲で、100×10 4 W/F以下である。また、誘電体セラミック層は、電界強度5〜50kV/mmの直流電界下における比誘電率が、100〜1200であることが好ましい。
【0022】
この発明に係る積層セラミックコンデンサにおいて、内部電極は、導電材料としてニッケルもしくはニッケル合金または銅もしくは銅合金を含むことが好ましい。
【0023】
また、この発明に係る積層セラミックコンデンサにおいて、外部電極は、導電性金属粉末の焼結体を含む焼結層を備えることが好ましい。この場合、外部電極は、焼結層上に形成されるめっき層をさらに備えていてもよい。
【0024】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明の一実施形態による積層セラミックコンデンサ1を示す断面図である。
【0025】
積層セラミックコンデンサ1は、積層体2を備えている。積層体2は、積層された複数の誘電体セラミック層3と、複数の誘電体セラミック層3の間の特定の複数の界面に沿ってそれぞれ形成された複数の内部電極4および5とを備えている。
【0026】
内部電極4および5は、積層体2の外表面にまで到達するように形成されるが、積層体2の一方の端面6にまで引き出される内部電極4と他方の端面7にまで引き出される内部電極5とが、積層体2の内部において、誘電体セラミック層3を介して静電容量が得られるように交互に配置されている。
【0027】
上述の静電容量を取り出すため、積層体2の外表面上であって、端面6および7上には、内部電極4および5のいずれか特定のものに電気的に接続されるように、外部電極8および9がそれぞれ形成されている。
【0028】
このような積層セラミックコンデンサ1において、誘電体セラミック層3は、耐還元性を有するチタン酸ストロンチウム系の主成分を含みかつその主結晶相がX線回折にて単一相のピークを示す、ペロブスカイト型の誘電体セラミックから構成される。誘電体セラミックの組成等の詳細については後述する。
【0029】
この積層セラミックコンデンサ1は、好ましくは、周波数10kHzおよび電界強度3kV/mmの交流電界下でのヒステリシス損が、−55〜125℃の温度範囲で、100×10 4 W/F以下となるようにされる。また、上記誘電体セラミック層3は、電界強度5〜50kV/mmの直流電界下における比誘電率が、100〜1200とされることが好ましい。
【0030】
誘電体セラミック層3を構成する誘電体セラミックは、そのグレインの平均粒径が3.0μm以下である。
【0031】
誘電体セラミック層3を構成する誘電体セラミックは、組成式:{(Sr1-V-WCaVBaW)m(Ti1-X-YZrXHfY)}O3で表される主成分を含み、V、W、X、Yおよびmが、0≦V<0.3、0<W<0.5、1−V−W≧0.5、0≦X+Y<0.5、および0.97≦m≦1.05を満足し、さらに、添加成分として、上記主成分1.0モルに対して、合計元素量で0.3モル以下のMgおよびSiを含み、これらMgおよびSiのモル比率(Mg/Si)が1以上である。ここで、MgおよびSiは、MgおよびSiを含む化合物、またはMg化合物およびSi化合物の混合物として含有される。
【0032】
また、内部電極4および5は、導電材料として卑金属を含んでいる。この卑金属としては、ニッケルもしくはニッケル合金または銅もしくは銅合金が有利に用いられる。また、内部電極4および5は、セラミック原料を導電材料の20重量%以下の割合で含んでいてもよい。このセラミック原料としては、前述の誘電体セラミック層3を構成する誘電体セラミックと同様、耐還元性を有するチタン酸ストロンチウムを主成分とするものが有利に用いられる。
【0033】
外部電極8および9は、それぞれ、焼結層10および11を備えている。焼結層10および11は、銀、パラジウム、銀−パラジウム合金、ニッケル、ニッケル合金、銅、銅合金などからなる導電性金属粉末の焼結体を含んでいる。焼結層10および11に含まれる焼結体は、さらに、B2 O3 −SiO2 −BaO系ガラス、Li2 O−SiO2 −BaO系ガラスなどのガラスフリットの焼結体を含んでいても、さらに、導電性金属粉末の20重量%以下の割合で含む耐還元性チタン酸ストロンチウムを主成分とするセラミック原料の焼結体を含んでいてもよい。
【0034】
また、必要に応じて、外部電極8および9は、それぞれ、上述の焼結層10および11上に形成される、ニッケル、銅などからなる第1のめっき層12および13を備えていても、さらにその上に形成される、半田、錫などからなる第2のめっき層14および15が備えていてもよい。
【0035】
このような積層セラミックコンデンサ1は、たとえば、次のようにして製造される。
【0036】
まず、誘電体セラミック層3を構成するチタン酸ストロンチウム系誘電体セラミックのための原料粉末を用意する。この原料粉末の製造方法およびその詳細については後述する。
【0037】
次いで、上述したような原料粉末に、有機バインダおよび有機溶剤ならびに必要な添加剤を加えてスラリー化し、このスラリーをシート状に成形して、誘電体セラミック層3のためのセラミックグリーンシートを得る。
【0038】
その後、誘電体セラミック層3となるセラミックグリーンシートの特定のものの各一方主面上に、ニッケルもしくはニッケル合金または銅もしくは銅合金等の卑金属を導電材料として含む内部電極4および5を形成する。これら内部電極4および5は、スクリーン印刷法などの印刷法によって形成されても、蒸着法、めっき法などによって形成されてもよい。
【0039】
次いで、内部電極4および5を形成したセラミックグリーンシートを、必要数積層するとともに、これらセラミックグリーンシートを、内部電極が形成されていないセラミックグリーンシートによって挟んだ状態とし、これらを圧着することによって、積層体2の生の状態のものを得る。
【0040】
次いで、この生の積層体2を、必要に応じて所定の寸法にカットした後、還元性雰囲気中で所定の温度にて焼成し、積層体2を焼結させる。
【0041】
次に、積層体2の端面6および7上に、それぞれ、内部電極4および5の特定のものと電気的に接続されるように、外部電極8および9に備える焼結層10および11を形成する。焼結層10および11は、典型的には、導電性金属粉末を含むペーストを、焼結後の積層体2に塗布して、焼き付けることによって形成されるが、焼成前に塗布して、積層体2と同時に焼き付けることによって形成されてもよい。
【0042】
その後、焼結層10および11上に、ニッケル、銅などのめっきを施し、第1のめっき層12および13を形成する。最後に、この第1のめっき層12および13上に、半田、錫などの第2のめっき層14および15を形成し、積層セラミックコンデンサ1を完成させる。なお、このように焼結層10および11の上にさらにめっきなどで導体層を形成することは、積層セラミックコンデンサの用途によっては省略することもできる。
【0043】
次に、前述した誘電体セラミック層3を構成するチタン酸ストロンチウム系誘電体セラミックのための原料粉末の製造方法について説明する。
【0044】
この誘電体セラミックの主成分の組成は、前述したように、組成式:{(Sr1-V-W CaV BaW )m (Ti1-X-Y ZrX HfY )}O3 で表される。したがって、まず、上記組成式に含まれる各元素を含む、炭酸塩、酸化物または水酸化物などの各粉末が用意される。これら主成分の出発原料粉末は、比表面積5m2 /g以上である微粉末であることが好ましい。
【0045】
次に、上記組成式におけるV、W、X、Yおよびmが、0≦V<0.3、0<W<0.5、1−V−W>0.5、0≦X+Y<0.5、および0.97≦m≦1.05を満足するように、Sr、Ca、Ba、Ti、ZrおよびHfを含む各原料粉末が秤量される。
【0046】
次に、これら秤量された各原料粉末が、水またはアルコールなどの媒体中で、たとえば直径0.5mm以下の小径ビーズを用いて混合された後、オーブンなどを用いて蒸発乾燥工程に付される。
【0047】
次に、蒸発乾燥後の混合された出発原料粉末は、たとえば15℃/分以上の昇温速度であって、1000〜1200℃の温度にて仮焼される。これによって、高結晶性であって、比表面積がたとえば3.5m2 /g以上のチタン酸ストロンチウム系の主成分のためのセラミック原料粉末が得られる。
【0048】
次に、上述の主成分のためのセラミック原料粉末に、添加成分としてのMgおよびSiの各出発原料粉末が添加される。これらMgおよびSiの添加量は、主成分1.0モルに対して、合計元素量で0.3モル以下とされる。この合計元素量が0.3モルを超えると、二次相の影響により、耐電圧性および信頼性が低下するためである。また、MgおよびSiのモル比率(Mg/Si)は1以上となるようにされる。
【0049】
また、誘電体セラミックのための他の添加成分として、必要に応じて、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu、YおよびScから選ばれた少なくとも1種の希土類元素、あるいは、Mn、Ni、Fe、Al、CrおよびZnから選ばれた少なくとも1種の元素が添加される。これらの添加成分は、通常、酸化物の状態で添加されるが、その他、アルコキシドや有機金属化合物などの状態で添加されてもよい。
【0050】
以上のようにして、誘電体セラミック層3を構成するチタン酸ストロンチウム系誘電体セラミックのための原料粉末が作製される。その後、積層セラミックコンデンサ1を製造するための方法は、前述したとおりである。
【0051】
なお、チタン酸ストロンチウム系誘電体セラミックの主成分のための原料粉末を製造するため、出発原料として、SrTiO3、BaTiO3、CaZrO3などの複合金属酸化物を用いて、前述した場合と同様の混合工程および仮焼工程を実施すれば、同様の原料粉末を得ることができる。なお、これら複合金属酸化物を使用しながら、仮焼を行なわない場合には、得られた積層セラミックコンデンサ1において、周波数10kHzおよび電界強度3kV/mmの交流電界下でのヒステリシス損が、特に高温域で高くなる。
【0052】
次に、この発明に係る積層セラミックコンデンサを、実験例に基づいて説明する。
【0053】
【実験例】
チタン酸ストロンチウム系誘電体セラミックの主成分のための出発原料粉末として、それぞれ、純度が99%以上であって、比表面積が7m2 /gのSrCO3 粉末、比表面積が8m2 /gのCaCO3 粉末、比表面積が10m2 /gのBaCO3 粉末、比表面積が12m2 /gのTiO2 粉末、比表面積が5m2 /gのZrO2 粉末、および比表面積が5m2 /gのHfO2 粉末を用意した。
【0054】
次に、これら主成分のための出発原料粉末を、組成式:{(Sr1-V-W CaV BaW )m (Ti1-X-Y ZrX HfY )}O3 において、表1、表2および表3に示す組成およびモル比となるように秤量した。
【0055】
【表1】
【0056】
【表2】
【0057】
【表3】
【0058】
なお、表2に示した試料14ならびに表3に示した試料15および16については、主成分のための出発原料として、純度99%以上であって、比表面積が5m2 /g以上である複合金属酸化物としてのSrTiO3 、BaTiO3 および/またはCaZrO3 の各粉末をも用い、表2および表3に示すような組成およびモル比となるように秤量した。
【0059】
次に、表1ないし表3に示した各試料に係る主成分のための出発原料粉末を、水媒体中でジルコニア製の直径0.5mmのビーズを用いて混合し、150℃のオーブン中で乾燥させ、その後、昇温速度を20℃/分としながら、1050℃の温度にて仮焼を行ない、表1ないし表3の「比表面積」の欄に示されるように、比表面積が3.5m2 /g以上の微粒で高結晶性のチタン酸ストロンチウム系誘電体セラミックの主成分のための原料粉末を得た。
【0060】
なお、表3に示した試料16については、上述のような仮焼を行なわなかった。
【0061】
他方、チタン酸ストロンチウム系誘電体セラミックの添加成分のための出発原料粉末として、MgO、SiO2 、B2 O3 −SiO2 −BaO系ガラスおよびLi2 O−SiO2 −BaO系ガラスの各粉末を用意するとともに、La2 O3 、CeO2 、Pr6 O11、Nd2 O3 、Sm2 O3 、Ho2 O3 、Dy2 O3 、Gd2 O3 、Eu2 O3 、Tb2 O3 、Er2 O3 、Tm2 O3 、Yb2 O3 、Lu2 O3 、Y2 O3 、Sc2 O3 およびMnCO3 の各粉末をそれぞれ用意した。
【0062】
次に、上述の添加成分のための出発原料粉末を、表4、表5および表6に示すような組成およびモル比となるように秤量した後、これらを、前述の表1ないし表3に示した主成分のための原料粉末に加えて混合し、チタン酸ストロンチウム系誘電体セラミックのための各試料に係る原料粉末を得た。
【0063】
【表4】
【0064】
【表5】
【0065】
【表6】
【0066】
表4ないし表6において、MgおよびSiの添加量についてのモル比率(Mg/Si)が示されている。
【0067】
次に、表1ないし表6に示したような各試料に係る原料粉末に、ポリビニルブチラール系バインダおよびエタノールなどの有機溶剤を加えて、ボールミルにより湿式混合し、セラミックスラリーを得た。このセラミックスラリーを、次いで、ドクターブレード法によりシート成形し、厚み25μmの矩形のセラミックグリーンシートを得た。
【0068】
次に、セラミックグリーンシートの特定のものの上に、導電性ペーストを印刷し、内部電極を構成するための導電性ペースト膜を形成した。なお、内部電極のための導電性ペーストとして、試料1、3、4、6、7、8、9、11、12、13、15、17、19および20については、ニッケルを導電材料として含むものを用い、試料2、5、10、14、16、18および21については、銅を導電材料として含むものを用いた。
【0069】
次に、導電性ペースト膜が形成されたセラミックグリーンシートを、導電性ペースト膜が形成されている側が互いに違いとなるように複数積層するとともに、その上下に、導電性ペースト膜が形成されていないセラミックグリーンシートを積層し、これらを圧着することによって、生のセラミック積層体を得た。
【0070】
次に、内部電極のための導電性ペーストとして、ニッケルを含むものを用いた、試料1、3、4、6、7、8、9、11、12、13、15、17、19および20については、上述の生のセラミック積層体を、窒素雰囲気中にて350℃の温度に加熱し、バインダを除去した後、酸素分圧10-9〜10-12 MPaのH2 −N2 −H2 Oガスからなる還元性雰囲気中において、1200〜1350℃の範囲の適当な温度で2時間焼成し、焼結されたセラミック積層体を得た。
【0071】
その後、焼結されたセラミック積層体の両端面に、B2 O3 −Li2 O−SiO2 −BaO系のガラスフリットおよび銅粉末を含有する導電性ペーストを塗布し、窒素雰囲気中において600℃の温度で焼き付け、内部電極と電気的に接続された外部電極を形成した。
【0072】
他方、内部電極のための導電性ペーストとして、銅を含むものを用いた、試料2、5、10、14、16、18および21については、生のセラミック積層体の両端面に、B2 O3 −Li2 O−SiO2 −BaO系のガラスフリットと耐還元性チタン酸ストロンチウムを主成分とするセラミック原料粉末と銅粉末とを含有する導電性ペーストを塗布し、窒素雰囲気中にて350℃の温度に加熱し、バインダを除去した後、酸素分圧10-8〜10-12 MPaのH2 −N2 −H2 Oガスからなる還元性雰囲気中において、900〜1050℃の範囲の適当な温度で2時間焼成することにより、セラミック積層体を焼結させるとともに、内部電極と電気的に接続された外部電極となる導電性ペーストを焼結させた。
【0073】
次に、この段階で得られた各試料に係る焼結後のセラミック積層体に対して、X線回折測定を行なった。その結果、試料1〜15および17〜21については、X線で単一相のピークしか確認されなかったのに対し、試料16については、X線で複数のピークが確認された。
【0074】
次に、硫酸ニッケル、塩酸ニッケルおよびホウ酸からなるニッケルめっき液を用意し、バレルめっき法にて、外部電極上にニッケルめっきを施した。最後に、アルカノールスルホン酸浴(AS浴)からなる半田めっき液を用意し、バレルめっき法にて、上述のニッケルめっき膜上に半田めっき膜を施し、目的とする積層セラミックコンデンサを得た。
【0075】
このようにして得られた積層セラミックコンデンサの外形寸法は、幅3.2mm、長さ4.5mmおよび厚さ1.0mmであり、内部電極間に介在する誘電体セラミック層の厚みは20μmであった。また、各内部電極の有効対向面積は、8.8×10-6m2 であり、有効誘電体セラミック層の総数については、静電容量が50nFとなるようにした。
【0076】
次に、各試料に係る積層セラミックコンデンサの特性を求めた。
【0077】
その結果が表7、表8および表9に示されている。
【0078】
ヒステリシス損については、周波数10kHzおよび電界強度3kV/mmの交流電界を積層セラミックコンデンサに印加し、−55℃、+25℃および+125℃の各温度にてヒステリシス損を求めたものである。
【0079】
比誘電率については、積層セラミックコンデンサの静電容量を、自動ブリッジ式測定器を用いて、周波数1kHz、1Vrsmおよび温度25℃の条件にて測定し、この静電容量から比誘電率を算出したものである。
【0080】
バイアス下の比誘電率については、積層セラミックコンデンサの静電容量を、自動ブリッジ式測定器を用いて、周波数10kHz、0.5kVrms/mmおよび温度25℃の条件にて、5V/mm、10kV/mmおよび50kV/mmの各直流電界を印加しながら測定し、この静電容量から比誘電率を算出したものである。
【0081】
グレインサイズについては、倍率5000〜20000の走査型電子顕微鏡(SEM)観察により、無作為に選択した100個のグレインについての粒径を測定し、その平均値を求めたものである。
【0082】
発熱特性については、温度上昇幅を評価しようとするもので、25℃に保たれた恒温槽内に積層セラミックコンデンサを配置しながら、交流電源と電気的に接続し、次に、100kHz、100Vp-p の高周波かつ高電圧を積層セラミックコンデンサに5分間連続して印加し、積層セラミックコンデンサの温度とその周囲の環境温度との差を赤外線放射温度計によって計測することによって求めたものである。
【0083】
交流負荷試験においては、絶縁抵抗において不良を示した試料数の比率すなわち不良率を評価しようとしたもので、100kHz、100Vp-p の高周波かつ高電圧を、100℃の恒温槽の中で、積層セラミックコンデンサに印加し、250時間経過後、恒温槽から積層セラミックコンデンサを取り出して、25℃および直流500Vの条件下で絶縁抵抗を測定し、106 Ω以下の抵抗値のものを不良とした。
【0084】
高温負荷試験においては、各試料に係る積層セラミックコンデンサを36個ずつ、150℃の温度にて500Vの直流電圧を印加しながら、その絶縁抵抗の経時変化を測定することによって、各試料の絶縁抵抗が106 Ω以下になった時点での経過時間を求め、これを寿命時間として、この寿命時間の平均値を算出したものである。
【0085】
【表7】
【0086】
【表8】
【0087】
【表9】
【0088】
表7ないし表9ならびに前掲の表1ないし表6において、試料番号に*を付したものは、この発明の範囲外のものである。
【0089】
まず、少なくとも試料1〜3、9〜15および17〜19は、この発明の範囲内にある。これら試料によれば、表7ないし表9に示すような特性が得られ、あるいはこれらの特性の測定が可能であったことから、ニッケルまたは銅のような卑金属を内部電極として用いることができることがわかる。
【0090】
上述した試料1〜3、9〜15および17〜19によれば、周波数10kHzおよび電界強度3kV/mmの交流電界下でのヒステリシス損は、−55〜125℃の温度範囲で、100×104 W/F以下であるとともに、MgおよびSiのモル比率(Mg/Si)が1以上でありかつグレインの平均粒径が3.0μm以下であるので、5〜50kV/mmの直流電界下における比誘電率が100〜1200の範囲にあり、高周波かつ高電圧を印加した場合の発熱を、30℃以内の温度上昇幅に抑えることができ、また、高周波かつ高電圧を長時間印加した後の絶縁抵抗不良率を0%に抑えることができる。
【0091】
これらに対して、この発明の範囲外にある試料4については、表1に示すように、m<0.97であるため、表7に示すように、グレインの平均粒径が3.0μmより大きくなり、直流電圧5〜50kV/mmのバイアス下での比誘電率は、100〜1200の範囲から外れている。また、周波数10kHzで3kV/mmの電界強度を有する交流電界を印加したときのヒステリシス損については、−55℃付近で極端に大きくなり、結果として、高周波かつ高電圧を印加したときの発熱については、30℃を大きく超える温度上昇幅となり、交流負荷試験において100%の不良率を示し、また、高温負荷試験での寿命も極端に短くなっている。
【0092】
他方、この発明の範囲外にある試料5については、表1に示すように、m>1.05であるため、焼結不足となり、表7に示すように、直流電圧5〜50kV/mmのバイアス下での比誘電率は、100〜1200の範囲から外れている。また、周波数10kHzで3kV/mmの電界強度を有する交流電界を印加したときのヒステリシス損については、−55℃付近で極端に大きくなり、結果として、高周波かつ高電圧を印加したときの発熱については、30℃大きく超える温度上昇幅となり、交流負荷試験において比較的高い不良率を示し、また、高温負荷寿命試験での寿命も比較的短くなっている。
【0093】
これらの結果から、0.97≦m≦1.05とすることが好ましいことがわかる。
【0094】
また、試料6については、表1に示すように、CaCO3 のモル比すなわちCa量Vが、V≧0.3であるため、表7に示すように、比誘電率が比較的小さくなり、直流電圧5〜50kV/mmのバイアス下での比誘電率は、100〜1200の範囲から外れている。この結果から、0≦V<0.3とすることが好ましいことがわかる。
【0095】
この発明の範囲外にある試料8については、表2に示すように、BaCO3 のモル比すなわちBa量Wが、W≧0.5であるため、表8に示すように、直流電圧5〜50kV/mmのバイアス下での比誘電率は、100〜1200の範囲から外れている。また、周波数10kHzで3kV/mmの電界強度を有する交流電界を印加したときのヒステリシス損については、−55℃付近で極端に大きくなり、結果として、高周波かつ高電圧を印加したときの発熱については、30℃を超える温度上昇幅となり、交流負荷試験において比較的高い不良率を示し、また高温負荷試験での寿命が比較的短くなっている。
【0096】
他方、試料21については、表3に示すように、BaCO3 のモル比すなわちBa量Wが0であるので、表9に示すように、比誘電率が比較的低くなり、また、直流電圧5〜50kV/mmのバイアス下での比誘電率は、100〜1200の範囲から外れている。
【0097】
これらの結果から、0<W<0.5とすることが好ましいことがわかる。
【0098】
また、Sr量1−V−Wについては、この発明の範囲内にある少なくとも試料1〜3、9〜15および17〜19において、0.5以上である。したがって、1−V−W≧0.5とすることが好ましいことがわかる。
【0099】
また、試料20については、表3に示すように、ZrおよびHfの合計量X+Yが0.5以上であるので、表9に示すように、比誘電率が比較的低く、直流電圧5〜50kV/mmのバイアス下での比誘電率は、100〜1200の範囲から外れている。この結果から、0≦X+Y<0.5とすることが好ましいことがわかる。
【0100】
この発明の範囲外にある試料7については、表4に示すように、Mg/Si<1であるため、表7に示すように、グレインの平均粒径が3.0μmより大きくなり、直流電圧5〜50kV/mmのバイアス下での比誘電率は、100〜1200から外れている。また、周波数10kHzで3kV/mmの電界強度を有する交流電界を印加したときのヒステリシス損については、−55℃付近で極端に大きくなり、結果として、高周波かつ高電圧を印加したときの発熱については、30℃を大きく超える温度上昇幅となり、交流負荷試験において100%の不良率を示し、また、高温負荷試験での寿命も極端に短くなっている。この結果から、Mg/Si≧1、すなわちMgおよびSiのモル比率(Mg/Si)は1以上とすることが好ましいことがわかる。
【0101】
この発明の範囲外にある試料16については、表3に示すように、SrTiO3 、BaTiO3 およびCaZrO3 のような複合金属酸化物を用いながら、仮焼を行なわず、その他の成分と混合してセラミック原料粉末を得たものであるので、前述したように、X線回折において複数のピークを示し、また、表9に示すように、周波数10kHzで3kV/mmの電界強度を有する交流電界を印加したときのヒステリシス損については、特に高温側で極端に大きくなり、結果として、高周波かつ高電圧を印加したときの発熱については、30℃を大きく超える温度上昇幅となり、交流負荷試験において100%の不良率を示し、また、高温負荷試験での寿命も極端に短くなっている。この結果から、SrTiO3 、BaTiO3 およびCaZrO3 などの複合金属酸化物をセラミック原料粉末を得るために使用する場合には、仮焼を行なう必要があることがわかる。
【0102】
【発明の効果】
以上のように、この発明に係る積層セラミックコンデンサによれば、高周波かつ高電圧あるいは大電流下での使用時の誘電率を高く、発熱を小さくでき、交流負荷または直流負荷において安定した絶縁抵抗を示すようにすることができる。また、このような積層セラミックコンデンサにおいて、内部電極に含まれる導電材料として、ニッケルもしくはニッケル合金または銅もしくは銅合金のような卑金属を問題なく用いることができるようになる。
【0103】
また、この発明に係る積層セラミックコンデンサに備える誘電体セラミック層を構成する誘電体セラミックにおいて、添加成分としてMgおよびSiを含み、これらのモル比率(Mg/Si)が1以上とされるので、誘電体セラミックのグレインの平均粒径を3.0μm以下とすることができ、直流電界下における比誘電率を高くすることができ、また、発熱も確実に小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態による積層セラミックコンデンサ1を示す断面図である。
【符号の説明】
1 積層セラミックコンデンサ
3 誘電体セラミック層
4,5 内部電極
8,9 外部電極
10,11 焼結層
12〜15 めっき層
Claims (5)
- 複数の誘電体セラミック層と、前記誘電体セラミック層間に形成されかつ卑金属を導電材料として含む複数の内部電極と、前記内部電極に電気的に接続された外部電極とを備える、積層セラミックコンデンサであって、
前記誘電体セラミック層は、耐還元性を有するチタン酸ストロンチウム系の主成分を含みかつその主結晶相がX線回折にて単一相のピークを示す、ペロブスカイト型の誘電体セラミックから構成され、
前記誘電体セラミックは、そのグレインの平均粒径が3.0μm以下であり、かつ、組成式:{(Sr 1-V-W Ca V Ba W ) m (Ti 1-X-Y Zr X Hf Y )}O 3 で表される前記主成分を含み、
V、W、X、Yおよびmは、
0≦V<0.3、
0<W<0.5、
1−V−W≧0.5、
0≦X+Y<0.5、および
0.97≦m≦1.05
を満足し、さらに、
添加成分として、前記主成分1.0モルに対して、合計元素量で0.3モル以下のMgおよびSiを含み、これらMgおよびSiのモル比率(Mg/Si)が1以上である、積層セラミックコンデンサ。 - 周波数10kHzおよび電界強度3kV/mmの交流電界下でのヒステリシス損が、−55〜125℃の温度範囲で、100×10 4 W/F以下であり、
前記誘電体セラミック層は、電界強度5〜50kV/mmの直流電界下における比誘電率が、100〜1200である、請求項1に記載の積層セラミックコンデンサ。 - 前記内部電極は、前記導電材料としてニッケルもしくはニッケル合金または銅もしくは銅合金を含む、請求項1または2に記載の積層セラミックコンデンサ。
- 前記外部電極は、導電性金属粉末の焼結体を含む焼結層を備える、請求項1ないし3のいずれかに記載の積層セラミックコンデンサ。
- 前記外部電極は、前記焼結層上に形成されるめっき層をさらに備える、請求項4に記載の積層セラミックコンデンサ。
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