JP4257919B2 - プレストレスト建物のpc鋼材の緊張、定着工法 - Google Patents
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Description
図10は、非特許文献に開示されたこれらPC鋼材の緊張、定着に関する代表的技術であり、図10(A)は、フレシネー工法であり、図10(B)はCCL工法であり、図10(C)はVSL工法である。
即ち、PC鋼より線の定着は、キャスティング(定着具)内に複数のPC鋼より線を挿通し、支圧板に穿設する複数の挿入用孔を介して、支圧板より突出するPC鋼より線がグリップを貫通する形態でグリップを配置し、グリップ中央に穿設する挿入用孔とPC鋼より線との隙間にウエッジ(くさび)を挿入して、PC鋼より線を定着する。
尚、図10(B)(イ)は、複数のPC鋼より線定着タイプで、図10(B)(ロ)は、1本のPC鋼より線定着タイプである。
VSL工法にあっては、PC鋼より線は、径12.4mm、径12.7mm、径15.2mmの3種類であり、1ケーブル当りのPC鋼より線の本数は、1本から55本まで使用可能であり、定着方法はくさび方式で、アンカーヘッドのテーパーの付いた孔にPC鋼より線を1本ずつウエッジにより定着する。
また、図10(B)のCCL工法にあっては、例えば、径15.2mmのPC鋼より線を4本用いる場合、全長が312mmと大きく、支圧板は155mm×155mm×25mm厚、躯体コンクリートの欠損が大であり、また、定着具の配置間隔は280mm以上で、小規模建築物への適用は困難である。
また、全長が大なので、特に建築物に於いては、柱筋及び梁筋、並びに壁筋及び床スラブ筋のアンカー部が錯綜して作業性も悪い。
本発明は、これら従来のPC鋼より線定着手法の問題点を画期的に解決、又は改善して小規模コンクリート建築物への構築に好都合適用出来る、PC鋼材定着技術を提供するものである。
また、円筒部51Bは、くさび52を嵌着するための裁頭円錐形態の挿入用孔H51が準備出来、且つ慣用のスパイラルシース3Bが外側に嵌合装着出来れば良い。
ポケットフォーマは、典型的にはプラスチック成形品であって、打設コンクリート内に埋設する支圧板51の支圧主板51A前面にポケット(欠込み)53を形成する型枠であるため、打設コンクリートC0の圧力に抗し、且つ、コンクリート硬化後に抜去する必要がある。
そして、剛構造の支圧主板51A前面には形成容易な突起G51を形成し、プラスチック成形品として製作出来るポケットフォーマ後端には比較的に複雑な嵌合溝G55を形成するため、支圧板51とポケットフォーマ55との製作が容易である。
そして、支圧主板51Aは、表面平滑で、中央に円錐筒形の挿入用孔H51が開口しているのであるから、挿入用孔H51の外周近傍に係合突起G51を配設すれば、嵌合溝G55を後端に備えたポケットフォーマ55の装着、離脱が簡便に実施出来、従来、プレストレスト工法にあっては、アンボンド工法のみに採用されていたポケットフォーマ55のグラウトボンド工法への適用が簡便に実施出来、支圧主板51A前面へのコンクリート欠込み53の簡便な形成により、小規模コンクリート建築物のグラウトボンド工法でのプレストレスト施工が容易となる。
また、くさび52の条溝G52には、1本のPC鋼より線7Bを保持し、くさび52の挿入用孔H51内への嵌着時には、条溝G52と挿入用孔H51の内周面とでPC鋼より線7Bに圧着保持出来れば良い。
また、コンクリート躯体へのプレストレスト工法適用に必要なコンクリート欠込み(ポケット)、即ち、コンクリート欠損は、強度設計面からも、修復面からも小さい程好ましい。
また、本発明にあっては、ポケットフォーマのサイズは、支圧主板51Aの前面F51のくさび挿入用孔H51に干渉しない程度に小さくすることが出来る。
従って、支圧主板51Aと床スラブ表面Sfとの寸法SY、即ち床スラブコンクリートC0の被り厚SYも小さく構成出来、支圧主板51Aの前面のコンクリートC0の被り厚SX、即ち、コンクリート欠込み53の深さSXも小さく出来ることとなり、打設コンクリートC0のプレストレスト工法適用に必要なコンクリート欠込み(コンクリートポケット)53は、深さSXが浅くて、支圧主板51A上のポケット径XDの小さなサイズで、且つ、床スラブ表面Sfからの支圧主板51A上端までの寸法SYも小さく出来る。
従って、本発明は、プレストレストコンクリート建築での、床スラブへのPC鋼材適用にも、外壁へのPC鋼材適用にも広く適用出来、コンクリート欠込み53をコンクリート外壁に形成する場合は、欠込み53が小さくて修復が容易であり、コンクリート外壁にタイル等の外装材を張設する内断熱建物も、コンクリート外壁に外断熱パネルを張設する外断熱建物も構築出来る。
また、断熱パネル2の円孔H2は、ポケットフォーマ55が抜去出来る寸法であれば良い。
また、断熱パネル2の円孔H2の修復は、外壁面としての外見上の修復のみならず、通気性、断熱性の機能面からも修復出来れば良く、断熱パネル2で修復用の断熱パネル片2´を準備するのが好都合である。
この場合、断熱パネル2への円孔H2の形成時に、円孔H2を適切に切開し、切取り断熱パネル片を、修復用パネル片2´とするのが特に好ましい。
そして、断熱パネル2の打設フレッシュコンクリートへの当接一体化は、慣用の外壁パネルの型枠兼用パネルとしての使用同様、予め型内に、断熱パネル2の適所の締着用孔に対応して配置した慣用のKPコン(断熱材用コーン)手段で型枠に締着保持すれば良く、パネル円孔H2部にあっては、図2に示す如く、当て板58を円孔H2外面に当接し、支圧板51に係止したポケットフォーマ55に装着したスピンドルへのハンドノブ57で締着保持すれば、打設フレッシュコンクリート圧に対抗する断熱パネル2及びポケットフォーマの支持が可能となる。
また、PC鋼材7B群も、くさび52の外周に分散配置し、挿入用孔H51の円錐筒状の縮径によって、内方へと収束形態に配置出来るため、支圧板51の円筒部51B端部へのスパイラルシース3Bの直接的接続が可能となり、従来の慣用のスパイラルシース3Bの定着具への接続に必要であったトランペットシースも不要となる。
そして、断熱パネル2も、断熱パネル片2´で修復するため、得られる外断熱コンクリート建物は、プレストレスト工法を適用した外壁でありながら、外壁の断熱パネル全面が、均斉な通気性と断熱性を備えたものとなる。
この場合、当て板58は、図3(E)に示す如く、中央にスピンドル挿入用の孔H58を備えた型板合板を用いれば良い。
また、ポケットフォーマ55の前端55Lの外周と円孔H2の後端内周との境界部は、必要に応じて、テープ等で封止すれば、打設コンクリートの円孔H2内への浸入が完全に防止出来る。
従って、成形セメント板2Aに当接した当て板58と、ポケットフォーマ55との強固な締着により、断熱パネル2の断熱層2Bと、フレッシュコンクリートとが、界面に空隙及び不陸を生ずることなく、強固に一体化出来、ポケットフォーマ55の配置及び取出しの作業も容易となる。
また、ポケットフォーマ55の前端外周と円孔H2の後端内周との隙間は、必要に応じてテープで閉止し、打設コンクリートの円孔H2内への浸入を阻止するのが好ましい。
従って、本発明によれば、支圧板51、くさび52によるPC鋼材7Bの定着手段の小型化、軽量化により、コンクリートの現場打ちでの外断熱コンクリート建物構築に於いて、プレストレスト工法が容易に導入実施出来る。
この場合、飼物59は、図7(B)に示す如く、後端円板59Rが実質上円孔H2と同一径であり、前端円板59Lは、周辺部が円孔H2の外面上に載置出来る寸法である。
従って、飼物59の介在によって、ポケットフォーマ55の打設コンクリート圧に対抗する定位置確保が達成出来、且つ、打設コンクリートのポケットフォーマ55からの断熱パネル円孔H2内への流入も阻止出来、ポケットフォーマ前端55Lの外周縁部へのテープによる隙間閉止作業も不要となり、作業性が向上する。
断熱パネル片2´は、円孔H2の形成時に、円盤形態で取出すことにより用意すれば良く、円孔H2の修復は、断熱パネル片2´の成形セメント板2A´部での通気用条溝AGの断熱パネル2側の通気用条溝AGとの整合で位置決めし、断熱パネル片2´の断熱層2B´と断熱パネル2の断熱層2B相互の接着固定で実施すれば、外形上のみならず、通気性、断熱性面でも原状に修復出来る。
この場合、隙間追従シート6Cを介して断熱層2B,2B´相互を接着すれば、円孔H2と断熱パネル片2´との隙間も完全に密封出来る。
従って、断熱パネル2の円孔H2をきれいに切取って、適正な円孔H2、及び適正な断熱パネル片2´を形成することにより、省資源でコスト低減の下に、合理的な修復が可能となる。
この場合、典型的には、支圧主板51Aは、19mm厚の鋼板の曲率半径350mmの湾曲面板であって、一辺の長さLA(図4)が110mmの正方形態板である。
従って、前面への湾曲凸面板の支圧主板51Aは、従来の平板の垂直配置よりも、コンクリートC0の保持力が向上し、コンクリートC0の上面の被り厚SYも従来の支圧板より小さく出来、小規模コンクリート建物へのプレストレスト工法の導入が合理化出来る。
この場合、スパイラルシース3Bの円筒部51Bへの嵌着接続は、図1に示す如く、慣用のスパイラルシース3Bの前端を支圧板円筒部51Bの後部に被覆形態で嵌合し、ビニールテープ等の接着テープで接着固定すれば良い。
従って、各PC鋼材7Bは、スパイラルシース3B内でグラウトボンドとなり、十分なプレストレスト機能を発揮すると共に、コンクリート欠込み53も無収縮モルタルの充填により、コンクリート壁面が断熱パネル2やタイル13の張設に支障無く修復出来る。
この場合、大径部51B1の標準外径R1は50mmであり、小径部51B2の外径R2は40mmである。
また、大径部51B1の長さLB1は標準35mmで、小径部51B2の長さLB2は標準35mmである。
しかも、水平に延びる円筒部51Bの外周が、支圧板51の打設コンクリートC0との強固な一体化固着を保証する。
そして、円筒部51Bの後半を小径部51B2とすることにより、支圧板51内の円錐筒状の挿入用孔H51の形成に必要な構造の下に、円筒部51Bの軽量化が達成出来、しかも、大径部51B1と小径部51B2との境界段差がスパイラルシース3Bの嵌合時のストッパー機能を奏し、スパイラルシース3Bの円筒部51Bへの嵌合、及びテープ接着固定の作業も容易となる。
この場合、ポケットフォーマ55は、抜去用のスピンドル56を挿通した形態で支圧主板51A前面に係止配置し、打設コンクリートC0の硬化後にスピンドル56の引抜きにより取出すものであるから、図2の如く、スピンドル56の回動によりポケットフォーマ55が回動可能に、スピンドル56をポケットフォーマ55に嵌着しておく。
従って、ポケットフォーマ55の取出しは、スピンドル56を回動して引抜くことにより、スピンドル56と共に簡便に打設コンクリートC0から取出せる。
そして、嵌合溝G55も突起G51も複数個であるため、ポケットフォーマ55は、型枠として均斉に機能を発揮し、且つ、取外しもスムーズとなる。
ポケットフォーマ55は、打設コンクリートC0にポケット(欠込み)53を形成する型枠であり、ポケットフォーマ55の後端は支圧主板51Aの前面F51に当接形態で型枠機能を発揮するが、後端内面及び嵌合溝内面にゴム板55Fが存在するため、板状ゴム材55Fの弾性シール機能により、打設コンクリートのポケットフォーマ後端と支圧主板前面F51との当接界面からの内部への流入が阻止出来、且つ、嵌合溝G55と突起G51との嵌合保持も、板状ゴム材55Fの弾性によってスムーズに達成出来る。
従って、ポケットフォーマ55の支圧主板前面F51への嵌合作業も、打設コンクリート硬化後のポケットフォーマ55の取出し作業も容易となる。
しかも、定着具50にあっては、図4(B)に示す如く、支圧主板51Aは、前面F51の挿入用孔H15の外側の同一円周上に、ポケットフォーマ55係脱用の係合突起G51群を備えており、係合突起G51群が同一円周上に存在するため、ポケットフォーマ55の後端55Rを支圧主板前面F51に当接して回動することにより、ポケットフォーマ55の係合離脱が可能となり、複数の係合突起G51による係脱作用と相俟って、ポケットフォーマ55は支圧主板51Aの前面F51に、均斉に装着離脱出来る。
従って、本発明の定着具50は、外断熱プレキャストコンクリートでのプレストレスト建物構築も、外断熱現場施工コンクリートでのプレストレスト建物構築も、従来の内断熱現場施工コンクリートでのプレストレスト建物構築への適用も可能なものであり、比較的小規模なコンクリート構築物としてのコンクリート建築物へのプレストレスト工法の導入に極めて有効な定着具である。
この場合、ポケットフォーマ55のスピンドル56を介した回動による支圧主板前面F51への係脱作用は、ガイド片51Dで案内されてスムーズとなる。
そして、ガイド片51D群は、各係合突起G51間に位置しているため、支圧主板51Aの前面F51への、各係合突起G51及び各ガイド片51Dの型鋳造付与も容易となる。
この場合、PC鋼材7B群は小径円筒部51B2で収束されるため、小径円筒部51B2の外径は、慣用のスパイラルシース3B(標準:内径40mm)を直接外周に嵌められる径(標準:外径40mm)に設定すれば、トランペットシースが省略可能となる。
また、円筒部51Bを大径円筒部51B1と小径円筒部51B2とで構成すれば、くさび52定着用の円錐形態の挿入用孔H51の適正配置の下に軽量化出来、スパイラルシース3Bの直接的接続も可能となる。
そして、該ポケットフォーマ55は、複数の嵌合溝G55が、しかも、図5(C)の如く、入口側から奥へと溝幅が漸減する形態に存在するため、回動による支圧主板51Aへの係合、離脱がスムーズに達成出来る。
そして、ポケットフォーマ後端内部の板状ゴム材55Fは、ポケットフォーマ55の支圧主板前面F51への、ガタの無いシール機能を伴う装着を可能とし、打設セメントC0の支圧主板前面F51からポケットフォーマ55内部への侵入も阻止する。
従って、本発明のポケットフォーマ装置は、スピンドル56を介したポケットフォーマ55の支圧主板51Aの前面F51へのスムーズな係合離脱を可能とし、本願各発明の実施に際し、コンクリート欠込み53の形成を容易にし、定着具50と共に用いて、プレストレストコンクリート建物の構築施工の実施に有効な装置である。
しかも、コンクリートの欠込み53の径が小さく出来ることにより、開口によるひび割れ防止の補強筋も不要となり、柱等に本発明を採用しても、配筋作業への支障も最小限に強制出来る。
また、支圧板51は、円筒部51B及びくさび52を長くすることで、従来のコーン、グリップ、アンカーヘッドを無くし、小寸の支圧主板51Aと円筒部51Bとの単純な構造でありながら、PC鋼材7Bの確実、強固な固着を可能とする。
〔支圧板(図3(A)、図4)〕
支圧板51は、図1に示す如く、くさび52と共に用いてPC鋼材7Bの定着具を構成する部材であり、図3(A)は支圧板51の後方からの斜視図、図4(A)は、支圧板51の前方からの斜視図、図4(B)は、支圧板51の前面図、図4(C)は、支圧板51の縦断面図、図4(D)は、図4(A)のD部拡大図、図4(E)は、図4(C)のE部拡大図である。
支圧板51の全体形状は、図4(C)に示す如く、前面の垂直形態の支圧主板51Aと、支圧主板51Aの中央部から後方に延出した円筒部51Bとから成り、支圧主板51Aの中央部から円筒部51B後端まで、縮径形態で貫通する円錐筒形の挿入用孔H51を開口している。
そして、図4(C)に示す如く、支圧主板51Aの後面からは、外径R1が50mmで、長さLB1が35mmの大径部B1と、引続く外径R2が40mmで、長さLB2が35mmの小径部B2とから成り、中間に10mmの段差(d51)を備えた円筒部51Bが突出し、支圧板51の中心部には、前端径Rfが50mm、後端径Rbが30mmで、縮径する円錐形態の挿入用孔H51が貫通している。
そして、突起G51は、図4(D)、(E)に示す如く、一方の幅da´が2mm、他方の幅daが2.5mmで、長さdcが20mm、高さdbが3mmの円弧状突出片であり、ガイド片51Dは、一辺が3mmの正方形断面で、長さ10mmの円弧状突出片である。
くさび52は鋼製であって、支圧板51の挿入用孔H51内に挿入して、PC鋼より線7Bを定着するものであり、図3(G)に示す如く、長さL52が100mm、前端52Lの径R52が50mm、後端52Rの径R52´が30mmの外周面52Sが裁頭円錐体であり、外周には等間隔で3本の条溝G52を長手方向に配置している。
条溝G52の断面形状は、径13mmの円棒を嵌入して、円棒がくさび52外周より1.5mm突出する形態とし、条溝G52内には、1mm前後の間隔で、深さ0.5mm前後の直交溝G52´を条溝G52に直交配置してPC鋼より線7Bの拘束力を高めている。
図3(B)は、ポケットフォーマ55の前方からの斜視図であり、図5(A)は、ポケットフォーマ55の支圧板51への嵌合寸前の縦断面図であり、図5(B)は、ポケットフォーマの前面図、図5(C)は、ポケットフォーマの後面図である。
ポケットフォーマ55は、支圧板51の前面に配置して、支圧主板51Aの前面の打設コンクリートにコンクリート欠込み(ポケット)を形成する型枠部材であって、抜去用のスピンドル56及び締着用ハンドノブ57と共に用いて型枠を形成するものであり、基本的には、プレストレスト工法に於けるアンボンド工法に採用するポケットフォーマに相当するものである。
ポケットフォーマ55の全体形状は、図3(B)に示す如く、裁頭円錐形状の外筒55Sと中央の円筒55Tとを仕切板55Pで一体化し、前端55Lの外周部には、補強兼コンクリート侵入防止用の周縁ウエブ55Bを備えたものである。
そして、仕切板後端縁PBから外筒後端55Rまでのスペース、即ち10mm長(L55−L55´)は、スピンドル56の底板56A着座スペースとしている。
即ち、嵌合溝G55は、長さddが20mm、深さdfが4mm、入口側幅de´が3.5mm、停止辺55C´での幅deが3mmである。
そして、図5(A)、図5(C)に示す如く、外筒55Sの後端内面55E及び嵌合溝G55の外筒後端内面には、1mm厚の板状ゴム材55Fを張着したものである。
図3(C)は、スピンドル56の全体斜視図であり、スピンドル56は、ポケットフォーマ55の締着及び抜去作業を行うものである。
スピンドル56は、図3(C)に示す如く、径25mmで2mm厚のプラスチック製パイプであって、外周にねじ56Sを備え、基端にはポケットフォーマ55への装着時に、各突起片55A間に介入する正方形の底板56Aを備え、底板56Aとポケットフォーマ55の突起片55Aとの寸法関係は、スピンドル56を回動すれば、底板56AのコーナーCAがポケットフォーマの突起片55Aと衝突してポケットフォーマ55を回動させる関係寸法である。
図3(F)は、ハンドノブの全体斜視図であり、ハンドノブ57は、例えば図2の如く、スピンドル56の先端に用いてポケットフォーマ55を型枠材として定位置に保持するものであり、基本的には、アンボンド工法でのポケットフォーマに適用するハンドノブである。
即ち、図3(F)に示す如く、中央に径25mmのねじ孔H57を穿設し、外周に、締着時の滑り止め用の幅20mm、長さ25mm、深さ5mmの溝G57を4個所備えたプラスチック製品であり、後端径R57が75mm、前端径R57´が45mm、長さL57が35mm、パイプ状の基部57Dの幅L57´が15mmで、基部57Dから前方へ円錐形テーパー部57Uを備えたものである。
飼物59は、図7(B)に示す如く、断熱パネル2を外壁型枠に併用して外断熱建物を構築する際の、支圧板51及びポケットフォーマ55の姿勢の保持、並びにコンクリート打設時のコンクリート圧による断熱パネル2の浮きを抑制するものであって、断熱パネル2のポケットフォーマ抜去用の円孔H2に嵌合し、スピンドル56の前端56Lへのハンドノブ57の締着により、断熱パネル2をポケットフォーマ前端55Lに当接保持するものである。
飼物59は、プラスチック製であって、図3(D)に示す如く、肉厚12mm厚の、径R59が150mmの前端円板59Lと、径R59´が100mmの後端円板59Rを、外径17mmの接続パイプ59A群(標準:4本)で融着接合し、前端円板59L及び後端円板59Rには、中央部にスピンドル56挿通用の、径30mmの挿入用孔H59を配置した全長L59が112mmのものである。
当て板58は、図3(E)に示す如く、中央に径30mmのスピンドル挿通用の孔H58を備えた、一辺が150mmの正方形で、12mm厚の型枠合板である。
そして、当て板58は、図2に示す如く、プレキャストコンクリートでの断熱パネル2を打設フレッシュコンクリートC0に載置一体化する際に、断熱パネル円孔H2前面に当接し、ポケットフォーマ55に装着したスピンドル56の前端56Lをハンドノブ57によって当て板58に締着するものであり、断熱パネル2をポケットフォーマ前端55Lに当接保持する補助具である。
また、スパイラルシース3Bは鋼製で、内径40mm、肉厚0.25mm、外周に1.5mm高さの突起を28mm間隔に備えた慣用品を採用する。
(1).図6(A)に示す如く、ポケットフォーマ55の挿入用孔H55に、スピンドル56を挿通し、スピンドル底板56Aを、ポケットフォーマ55後端の仕切板後端PBに当接し、且つ底板56AのコーナーCAが各突起片55A間になるように、着座する。
(2).次いで、図6(B)に示す如く、支圧板51に対し、支圧主板51Aのガイド片51D群の内側に、ポケットフォーマ55の外筒55S後端55Rを嵌合当接し、ポケットフォーマ55を回動し、支圧主板51Aの突起G51群を、ポケットフォーマの嵌合溝G55の停止辺55C´に当接状態として、ポケットフォーマの嵌合溝G55群を嵌着し、スピンドル56を装着したポケットフォーマ55を、支圧板51の前面F51に係止配置する。
そして、配筋工事終了後に、支圧板51の円筒部51B後端の小径部51B2外周にスパイラルシース3B前端を嵌合被覆接続し、コンクリートの浸入を阻止するため、接続部にビニールテープ54を被着固定する。
そして、プレキャストコンクリート型枠内にコンクリート打設する。
尚、断熱パネル2をフレッシュコンクリートC0に当接した段階では、慣用の断熱パネルと打設コンクリートとの熱橋防止一体化手段と同様、断熱パネル2は、適所を、予め型枠内に配置した、図示しない、慣用のKPコン(断熱材用コーン)等の止着手段で、図示しない内側型枠と止着して、断熱パネル2と打設コンクリートC0層とを硬化一体化する。
また、断熱パネル2は、厚さT1(標準:25mm)の成形セメント板2Aと、厚さT2(標準:75mm)の断熱層とを層着したものであり、ハンドノブ57の締着前に、フレッシュコンクリート上に載置した状態で、成形セメント板2A面上からの、手作業による叩き作業で、断熱パネル2表面(成形セメント面)に不陸が生じないように、且つ、断熱層2Bと打設コンクリートC0面との界面に空隙(エアーボイド)が生じないように、打設セメントC0表面と一体化する。
この場合、ポケットフォーマ55の外周面は、平滑なプラスチック外筒55Sであり、且つ、前端55Lから後端55Rへと縮径する裁頭円錐体であるため、ポケットフォーマ55は平滑に抜去出来、ポケットフォーマ55の抜去跡には、ポケットフォーマ55の外形と同形状のポケット(欠込み)53が形成出来る。
次いで、図6(C)の如く、慣用の油圧ポンプ、油圧ジャッキを用いてPC鋼より線7Bを緊張し、くさび52を更に挿入する形態でPC鋼より線7Bを定着し、PC鋼より線7Bのくさび52前面からの突出端を切断する。
そして、PC鋼より線7Bの定着後、ホース5Dからグラウト注入管5Aを介してグラウト3Fをスパイラルシース3B内に注入充填し、PC鋼より線7Bをグラウトボンドする。
そして、断熱パネル2と断熱パネル片2´との成形セメント板2A,2A´相互間の隙間は、慣用のシーリング処理を施す。
(1).ポケットフォーマ抜去用の円孔H2を備えた断熱パネル2を外壁の外側型枠併用とし、慣用の手段で打設コンクリート型枠を形成する。
(2).次に、例1の場合同様に、ポケットフォーマ55にスピンドル56を装着し、ポケットフォーマ55を支圧主板51Aの前面F51に係止配置する。
(3).次いで、図7(A)に示す如く、断熱パネルの円孔H2に整合して支圧板51及びポケットフォーマ55の一体化物をコンクリート型枠内に配置してスピンドル56を断熱パネル円孔H2から前方に突出させ、予め型枠内に配筋されている壁筋、柱筋、梁筋、床スラブ筋などに、取付用の鉄筋54´を接続配置し、針金等を用いて固定する。
そして、支圧板の円筒部51Bの後部の小径部51B2に、慣用のスパイラルシース3Bを嵌合被着して接続し、接続部にビニールテープを被覆して、コンクリートの接続部からの内部への侵入を防止する。
次いで、型枠内にコンクリート打設する。
この場合、ポケットフォーマ55は、支圧主板51Aと飼物59とにより保形されているため、打設コンクリート圧による変形は阻止出来る。
また、ポケットフォーマ55後端と支圧主板51Aの前面F51と当接部は、ポケットフォーマ後端内面の板状ゴム材55Fによって、コンクリート浸入が阻止出来る。
以降、例1同様に、PC鋼より線7Bのスパイラルシース3B内への挿入、PC鋼より線7Bの油圧ポンプ、油圧ジャッキによる緊張、くさび52による定着、PC鋼より線7Bのグラウトボンド、及びコンクリート欠込み(ポケット)53の修復、及び断熱パネル2の円孔H2の修復を行う。
内断熱コンクリート建築物は、コンクリート外壁の外面には断熱層の存在しないものであるため、例2に於いて、外壁外側型枠として用いる断熱パネルに代えて、慣用の型板合板を用い、コンクリート欠込み53形成位置では、型枠合板に小円孔を設けて、コンクリート型内に配置した支圧板と係合したポケットフォーマ55のスピンドル56の先端を型枠合板の外でハンドノブ締着し、打設コンクリートC0の硬化後に外側壁型枠を取外し、ポケットフォーマ55をスピンドル56で引抜けばコンクリート欠込み53が形成出来る。
即ち、内断熱建物にあっては、例2の外断熱建物での断熱パネル2を通常の型枠として用いるだけで良く、PC鋼より線7Bの緊張、定着後にコンクリート欠込み53に無収縮モルタル6Eを充填補修した後に、慣用のタイル13等の外装材を張設すれば良い。
但し、タイル13等の張設に際しても、コンクリート欠込み53が小さい程、、タイルの貼付けが均斉、確実に実施出来る。
2´ 断熱パネル片
2A,2A´ 成形セメント板
2B,2B´ 断熱層
H2 円孔
3B スパイラルシース
3F グラウト
5D ホース
6C 隙間追従シート
6E 無収縮モルタル(モルタル)
7B PC鋼より線(PC鋼材)
50 定着具
51 支圧板
51A 支圧主板
51B 円筒部
51B1 大径部(円筒部)
51B2 小径部(円筒部)
51D ガイド片
F51 前面
G51 係合突起
H51 挿入用孔
52 くさび
52L 前端
52R 後端
52S 外周面
G52 条溝
G52´ 直交溝(溝)
53 欠込み(コンクリート欠込み、ポケット)
54 テープ(ビニールテープ)
54´ 鉄筋
55 ポケットフォーマ
55A 突起片(突起)
55B 周縁ウエブ
55C 立上り片
55C´ 停止辺
55D ガイド片
55E 後端内面
55E´ 嵌合溝内面
55F 板状ゴム材
55L 前端
55R 後端
55S 円錐外筒(外筒)
55P 仕切板
55T 円筒
G55 嵌合溝
56 スピンドル
56A 底板(アンカー板)
56L 前端
56R 基端(後端)
56S ねじ
57 ハンドノブ
57D 基部
57U テーパー部
G57 溝
H57 ねじ孔
58 当て板
H58 孔(スピンドル挿入孔)
59 飼物
59A 接続パイプ
59L 前端円板
59R 後端円板
H59 挿入用孔
AG 条溝(通気用条溝)
C0 コンクリート(打設コンクリート、フレッシュコンクリート)
CA コーナー部(コーナー)
PB 仕切板後端縁(後端)
Claims (14)
- 前面の垂直形態で、ポケットフォーマ(55)を係止する係合突起(G51)を前面(F51)に突出した支圧主板(51A)と、支圧主板(51A)から後方に、水平に引続く円筒部(51B)とを備え、前端から後端へと縮径貫通する挿入用孔(H51)を備えた支圧板(51)をコンクリート型枠内に配置し、円筒部(51B)にスパイラルシース(3B)を接続すると共に、支圧主板前面(F51)中央部には、抜去用スピンドル(56)を係止して前方に突出させ、且つ、後端に嵌合溝(G55)を備えた裁頭円錐形態のポケットフォーマ(55)を、回動による嵌合溝(G55)の係合突起(G51)への係止で配置してコンクリート打設し、打設コンクリート(C0)の硬化後に抜去用スピンドル(56)を介したポケットフォーマ(55)の回動によってポケットフォーマ(55)を抜去して、コンクリート(C0)内に埋設した支圧板(51)の支圧主板(51A)前面にコンクリート欠込み(53)を形成し、次いで、支圧板(51)の挿入用孔(H51)を介してスパイラルシース(3B)内にPC鋼材(7B)群を挿通し、支圧板(51)から突出したPC鋼材(7B)群を、1本のくさび(52)の外周の条溝(G52)群に分配嵌合してくさび(52)を支圧板(51)の挿入用孔(H51)に挿入し、PC鋼材(7B)群を緊張、定着する、プレストレストコンクリート建物の構築方法。
- 前面の垂直形態の支圧主板(51A)と、支圧主板(51A)から後方に、水平に引続く円筒部(51B)とを備え、前端から後端へと縮径貫通する挿入用孔(H51)を備えた支圧板(51)を、外壁側型枠と床スラブ側型枠との断面L字状形枠を山形状に配置した上面開放形態のプレキャストコンクリート型枠の床スラブ側型枠内に配置し、円筒部(51B)にスパイラルシース(3B)を接続すると共に、支圧主板前面(F51)中央部には、抜去用のスピンドル(56)を備えた裁頭円錐形態のポケットフォーマ(55)を係止配置してコンクリート打設し、打設コンクリート(C0)がフレッシュコンクリートの状態で、成形セメント板(2A)と断熱層(2B)とから成り、ポケットフォーマ(55)抜去用の円孔(H2)を備えた断熱パネル(2)を、断熱層(2B)を外壁側型枠内のフレッシュコンクリートに当接一体化し、打設コンクリート(C0)の硬化後にポケットフォーマ(55)を抜去して、コンクリート(C0)内に埋設した支圧板(51)の支圧主板(51A)前面に、コンクリート欠込み(53)を形成してプレキャストコンクリート体を形成し、次いで、プレキャストコンクリート体を構築現場で立設後、支圧板(51)の挿入用孔(H51)を介してスパイラルシース(3B)内にPC鋼材(7B)群を挿通し、支圧板(51)から突出したPC鋼材(7B)群を、1本のくさび(52)の外周の条溝(G52)群に分配嵌合してくさび(52)を支圧板(51)の挿入用孔(H51)に挿入し、PC鋼材(7B)群を緊張、定着し、次いで、断熱パネル(2)の円孔(H2)を断熱パネル片(2´)で修復する、外断熱プレストレストコンクリート建物の構築方法。
- フレッシュコンクリート(C0)に当接した断熱パネル(2)は、円孔(H2)部では、円孔(H2)外面の当て板(58)を介して、ポケットフォーマ(55)抜去用スピンドル(56)へのハンドノブ(57)の締着で保持して、打設コンクリート(C0)の硬化を行う、請求項2の構築方法。
- 成形セメント板(2A)と断熱層(2B)とから成り、ポケットフォーマ(55)抜去用の円孔(H2)を備えた断熱パネル(2)を外壁の外側型枠とし、前面の垂直形態の支圧主板(51A)と、支圧主板(51A)から後方に、水平に引続く円筒部(51B)とを備え、前端から後端へと縮径貫通する挿入用孔(H51)を備えた支圧板(51)を、床スラブコンクリート型枠内に配置し、円筒部(51B)にスパイラルシース(3B)を接続すると共に、断熱パネル円孔(H2)の後面位置の支圧主板前面(F51)中央部には、抜去用スピンドル(56)を備えた裁頭円錐形態のポケットフォーマ(55)を係止配置してコンクリート打設し、打設コンクリート(C0)の硬化後にポケットフォーマ(55)を抜去して、コンクリート(C0)内に埋設した支圧板(51)の支圧主板(51A)前面にコンクリート欠込み(53)を形成し、次いで、支圧板(51)の挿入用孔(H51)を介してスパイラルシース(3B)内にPC鋼材(7B)群を挿通し、支圧板(51)から突出したPC鋼材(7B)群を、1本のくさび(52)の外周の条溝(G52)群に分配嵌合してくさび(52)を支圧板(51)の挿入用孔(H51)に挿入し、PC鋼材(7B)群を緊張、定着し、次いで、断熱パネル(2)の円孔(H2)を断熱パネル片(2´)で修復する、外断熱のプレストレストコンクリート建物の構築方法。
- 断熱パネル(2)は、円孔(H2)部では、円孔(H2)内に、前端円板(59L)及び後端円板(59R)を備えた飼物(59)を配置し、ポケットフォーマ(55)の前端(55L)に飼物後端円板(59R)を当接し、飼物前端円板(59L)から突出させたスピンドル前端(56L)へのハンドノブ(57)の締着で保持してコンクリート打設する、請求項4の構築方法。
- 断熱パネル(2)として、成形セメント板(2A)が断熱層(2B)との当接面に通気用条溝(AG)群を備えた通気性断熱パネル(2)を用い、断熱パネル(2)の円孔(H2)形成時の切取り断熱パネル片(2´)で断熱パネル円孔(H2)を修復する、請求項2乃至5のいずれか1項の構築方法。
- 支圧板(51)の垂直形態の支圧主板(51A)が、前面への湾曲凸面板である、請求項1乃至6のいずれか1項の構築方法。
- 支圧板(51)の円筒部(51B)は、基端側の大径部(51B1)と後端側の小径部(51B2)とを備え、スパイラルシース(3B)を小径部(51B2)に嵌合被覆して接続する、請求項1乃至7のいずれか1項の構築方法。
- ポケットフォーマ(55)の嵌合溝(G55)を、後端(55R)の内側の同一円周上に、円弧形態で配置した複数個の嵌合溝(G55)群で構成し、支圧主板前面(F51)の係合突起(G51)を、同一円周上に、円弧形態で配置した複数の係合突起(G51)群で構成した、請求項1乃至8のいずれか1項の構築方法。
- ポケットフォーマ(55)は、後端内面(55E)及び嵌合溝内面(55E´)に、板状ゴム材(55F)を配置して支圧主板前面(F51)に係止配置する、請求項9の構築方法。
- プレストレストコンクリート建物の構築方法に用いる定着具であって、支圧板(51)と、くさび(52)とから成り、支圧板(51)は、垂直形態で前面への湾曲円弧凸面方形板体の支圧主板(51A)と、支圧主板(51A)の中央部から後方に延出した円筒部(51B)とを含み、支圧主板(51A)から円筒部(51B)に亘って、裁頭円錐形で縮径して貫通する挿入用孔(H51)を備え、且つ、支圧主板(51A)が、前面(F51)の挿入用孔(H51)の外側の同一円周上に、ポケットフォーマ(55)係脱用の係合突起(G51)群を備えており、くさび(52)は、挿入用孔(H51)と整合する裁頭円錐形態であって、外周面にはPC鋼材嵌入用の条溝(G52)群を長手方向に備えている、定着具。
- 支圧主板(51A)は、各係合突起(G51)を、同一円周上に、円弧形態で分割配置し、突起(G51)群配置円周の外側円周上の、且つ、各係合突起(G51)間位置に、円弧形態のガイド片(51D)群を突出配置した、請求項11の定着具。
- 支圧板(51)の円筒部(51B)が、基端側の大径円筒部(51B1)と、後端側の小径円筒部(51B2)から成る、請求項11又は12の定着具。
- プレストレストコンクリート建物の構築方法に用いるポケットフォーマ装置であって、ポケットフォーマ(55)と、スピンドル(56)と、ハンドノブ(57)とから成り、ポケットフォーマ(55)は、裁頭円錐形態の外筒(55S)と、外筒(55S)より短い中央の円筒(55T)とを前端(55L)で揃え、円筒(55T)の全長に亘る長手方向の仕切板(55P)群で一体化し、各仕切板後端縁(PB)の中間部には突起片(55A)を形成し、外筒(55S)の後端(55R)内面には、複数の嵌合溝(G55)を、立上り片(55C)とガイド片(55D)とで、且つ入口側から停止辺(55C´)までの溝幅を漸減する形態に配置し、外筒(55S)の後端内面(55E)、及び嵌合溝(G55)内面(55E´)に、板状ゴム材(55F)を貼着したものであり、スピンドル(56)は、外周にねじ(56S)を備え、基端に方形の底板(56A)を備えたものであり、ハンドノブ(57)は、外周に滑り止め用の溝(G57)を、内周にスピンドル(56)への着脱用のねじ孔(H57)を備えたものであり、スピンドル(56)をポケットフォーマ(55)に装着してスピンドル(56)を回動することにより、スピンドル底板(56A)のコーナー部(CA)が、突起(55A)に衝突してポケットフォーマ(55)に回動を伝達する、ポケットフォーマ装置。
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