JP4257469B2 - メタクリル酸メチルシラップの製造方法 - Google Patents

メタクリル酸メチルシラップの製造方法 Download PDF

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Description

【発明の属する技術分野】
本発明はメタクリル酸メチルを主成分とする単量体と、メタクリル酸メチルを主成分とする単量体を重合して得られる重合体とを含む、メタクリル酸メチルシラップの製造方法に関する。
【0001】
【従来の技術】
メタクリル酸メチルシラップはメタクリル樹脂注型板、光伝送繊維や光導波路などの光学材料、アクリル人造大理石、人工印材、床材、接着剤、粘着剤、文化財・剥製等修復材料または医用材料などの中間原料として従来より用いられている。
【0002】
このうちメタクリル酸メチルを主成分とするシラップの製造方法は特公昭36−3392号公報、特公昭40−3701号公報、特公昭46−40693号公報、特公昭53−2189号公報、特開昭55−43111号公報および特開平9−255714号公報等、多数出願されている。また特開昭49−104937号公報、特公平1−11652号公報、特開平9−67495号公報および特開平9−194673号公報等に、シラップ中重合体にカルボン酸を有するメタクリル酸メチルシラップが記載されている。
【0003】
メタクリル酸メチルシラップの製造方法は2つに大別される。1つは特公平1−11652号公報等で開示されている、単量体を部分的に塊状重合させる方法であり部分重合法とも呼ばれる。部分重合法は更に回分法と連続法とに分けられる。もう1つは別途調製した重合体を単量体に溶解する方法であり、特開昭49−104937号公報、特開平9−194673号公報等に開示されているが、本発明とは基本的に異なる製造方法であり、しかも一旦重合体を取り出した後再度単量体に溶解するため、エネルギー的にも経済的にも不利である。
【0004】
塊状重合以外の重合方法、すなわち溶液重合や乳化重合では、回分法や連続法の他に、例えば桑野(高分子加工,47(3),125,1998)が述べているように、重合開始剤を含む単量体原料を溶媒中に分割添加する方法、すなわち半回分法が一般に用いられている。しかしながらこの場合、溶液重合では単量体を溶解する溶媒が必要であり、乳化重合では分散溶媒および乳化剤が必要であり、塊状重合のように単量体濃度が高く、しかも溶媒のない系で半回分法によりメタクリル酸メチルシラップが工業的に製造された例は知られていない。
【0005】
部分重合法のうち第一の回分法による製造方法として、例えば特公昭36−3392号公報には、メタクリル酸メチルを主成分とする単量体および連鎖移動剤からなる原料を80℃に昇温し、少量のアゾビスイソブチロニトリルまたは過酸化ベンゾイルを重合開始剤として加え、同時に100℃に昇温して27〜50分重合し、所定の粘度になった時点で重合禁止剤としてハイドロキノンを含有する冷たいメタクリル酸メチルを加えて急冷することによりメタクリル酸メチルシラップを製造する方法が開示されている。
しかしながら、この方法では重合開始剤が完全に分解しない状態で重合を停止するため、得られたシラップ中に重合開始剤が残存しており、たとえ重合禁止剤を加えても貯蔵安定性の劣ったものとなる。例えば重合開始剤に用いる過酸化ベンゾイルの100℃での半減期は約22分であるから、所定の粘度に達した時点では加えた量に対して42〜20%の重合開始剤が製品中に残存している。また反応に必要な量の重合開始剤を一度に添加するために反応の制御が困難であり、一旦重合開始剤を加えた後は温度を一定に保つ以外は有効な手段がなく、僅かな温度の変化の影響により製品の重合率、粘度が大きく変化するため安定した製造は行えない。
特公平1−11652号公報では、SMCまたはBMCの中間原料としてシラップを製造するに際し、メタクリル酸メチル89重量%、メタクリル酸5重量%、トリメチロールプロパントリメタクリレート6重量%からなる単量体100部に対しn−ドデシルメルカプタン0.4部、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル0.05部を含む原料を仕込み、80℃で重合を行い、反応液が所定の粘度に達した時点で重合禁止剤としてハイドロキノンおよびp−メトキシフェノールを加え速やかに室温まで冷却し重合を禁止する方法により、カルボン酸を含むメタクリル酸メチルシラップを製造する方法が開示されている。
しかしながらこの方法では得られたシラップ中に重合開始剤が残存しており、たとえ重合禁止剤を加えても貯蔵安定性の劣ったものとなる。また反応に必要な量の重合開始剤を一度に添加するために反応の制御が困難である。一旦重合開始剤を加えた後は温度を一定に保つ以外は有効な手段がなく、僅かな温度の変化の影響により製品の重合率、粘度が大きく変化するため安定した製造は行えない。また特開平9−67495号公報ではSMCまたはBMCの中間原料としてシラップを製造するに際し、メタクリル酸メチル90部、メタクリル酸10部からなる単量体を80℃に昇温し、重合開始剤として2,2’−アゾビスイソブチロニトリル0.05部と連鎖移動剤としてn−ドデシルメルカプタン0.8部を加え重合を行い、反応液が所定の粘度に達した時点でメタクリル酸メチル50部を加え急冷する方法により、シラップ中の重合体にカルボン酸を含むメタクリル酸メチルシラップを製造する方法が開示されている。
しかしながらこの方法では得られたシラップ中に重合開始剤が残存しており、貯蔵安定性の劣ったものとなる。また反応に必要な量の重合開始剤を一度に添加するために反応の制御が困難である。一旦重合開始剤を加えた後は温度を一定に保つ以外は有効な手段がなく、僅かな温度の変化の影響により製品の重合率、粘度が大きく変化するため安定した製造は行えない。
【0006】
これらのように回分法では反応に必要な量の重合開始剤を一度に添加するために反応の制御が困難である。一旦重合開始剤を加えた後は温度を一定に保つ以外は有効な手段がなく、僅かな温度の変化の影響により製品の重合率、粘度が大きく変化するため、安定した品質の製品は得られがたい。しかも得られたシラップ中に重合開始剤が残存しており、たとえ重合禁止剤を加えても貯蔵安定性の劣ったものとなる。
【0007】
部分重合法のうち第二の回分法による製造方法として、例えば特公昭40−3701号公報には、重合開始剤として過酸化ベンゾイル0.1重量%を溶解させたメタクリル酸メチルを反応器に連続的に供給しながら一部を抜き出すことによりメタクリル酸メチルシラップを連続的に製造する方法が開示されている。
しかしながら上記の完全混合槽による連続法では連続キャスト板向けなど大量少品種生産には適しているとしても、種々の用途に適した製品を作るための少量多品種生産には不向きである。
【0008】
一方メルカプタン類により重合が進行することについて、例えば特公昭46−40693号公報では連鎖移動剤としてメルカプタン類のように活性水素を有する硫黄化合物を用い、重合開始剤を加えずに65〜105℃で部分重合を行いメタクリル酸メチルシラップを製造する方法が開示されている。
しかしながら所望の重合率まで重合するためには大量の連鎖移動剤を必要とし、分子量の高い重合体を含むメタクリル酸メチルシラップを得ることができない。また分子量の高い重合体を含むメタクリル酸メチルシラップを得るためには少量の連鎖移動剤を用いて長時間反応することが必要であり、いずれの場合にも実用的ではない。
【0009】
重合開始剤と連鎖移動剤としてメルカプタン類を用いて重合した後、残存する未反応メルカプタン類を処理する方法として、例えば特公昭53−2189号公報では注型用メタクリル酸メチルシラップを製造するに際し、メルカプタン類に対して0.3〜5当量の無水マレイン酸と0.01〜1当量のアミン化合物、ジアザ化合物もしくはトリアゾール化合物の中の少なくとも一種の塩基性化合物を10〜90℃で加える方法が開示されている。しかしながらこの方法では冷却中または冷却後に添加物を加えるために工程が煩雑となり、しかも窒素を含む塩基性化合物により、メタクリル酸メチルシラップより製造する製品が着色し実用的ではない。
特開昭55−43111号公報では未反応アクリレートが0.5wt%以上残存する条件下でメタクリル酸メチルシラップ100重量部に対し塩基性有機化合物0.0002〜4.0重量部を加えることによりメタクリル酸メチルシラップ中のメルカプタン類を不活性化処理する方法が開示されている。しかしながらこの方法においても冷却中または冷却後に添加物を加えるために工程が煩雑となり、塩基性有機化合物により、メタクリル酸メチルシラップより製造する製品が着色し実用的ではない。
特開平9−255714号公報にはメルカプタン類の存在下部分重合して得られたカルボン酸を含むメタクリル酸メチルシラップにビニルエーテルおよび/またはビニルチオエーテルを添加してメルカプタン類を処理する方法が開示されている。しかしながら、この方法では重合工程終了後に添加物を加えるために工程が煩雑となり、残存するビニルエーテルおよび/またはビニルチオエーテルにより、メタクリル酸メチルシラップから得られる製品の耐候性が劣化し好ましくない。しかもビニルエーテルおよび/またはビニルチオエーテルにメルカプタン類がふかした化合物は熱に弱く、メタクリル酸メチルシラップから人工大理石や注型板などの製品を製造する際に加熱するとビニルエーテルおよび/またはビニルチオエーテルにメルカプタン類に分解してしまうため、成型条件が極めて制約され好ましくない。
【0010】
上記のように、重合開始剤の存在下、連鎖移動剤としてメルカプタン類を用いて重合した後、何らかの添加物を加えて残存するメルカプタン類を不活性化処理する方法では重合工程終了後に添加物を加えるために工程が煩雑となり、たとえメルカプタン類を不活性化処理できたとしても着色または耐候性が犠牲となりメタクリル酸メチルシラップの物性を低下させるため実用的ではない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、従来法の上記のような問題点を解決し、回分法や連続法では得られない、種々の用途に適しかつ安定した品質のメタクリル酸メチルシラップを効率的にかつ容易に製造する方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは鋭意研究した結果、特定の製造方法によって、種々の用途に適しかつ安定した品質のメタクリル酸メチルシラップを、効率的にかつ容易に製造し得ることを見いだし、本発明を完成した。
【0013】
すなわち本発明は、メタクリル酸メチルを主成分とする単量体、重合開始剤および連鎖移動剤を含む混合物からシラップを製造するに際し、(1)メタクリル酸メチル90〜100重量%およびアクリル酸もしくはメタクリル酸から選ばれる1種もしくは2種の不飽和カルボン酸10〜0重量%からなる原料の全量に対し20〜70重量%相当分を昇温し、(2)反応温度に昇温した後、連鎖移動剤の全量を添加し、(3)次いで残りの原料を、反応温度での半減期が10〜300秒である重合開始剤とともに0.1〜5時間かけて添加し、(4)添加終了後0.01〜5時間さらに加熱を継続し、(5)加熱終了時にヒンダードフェノール系重合禁止剤を加えることによって得られる、(6)GPCで測定した重量平均分子量が2〜20万であり、B型粘度計を用いて測定した25℃における粘度が10〜20000mPa・sであるメタクリル酸メチルシラップの製造方法に関するものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のメタクリル酸メチルシラップの製造方法について具体的に説明する。
【0015】
本発明では、単槽の反応槽を用い、原料(単量体混合物)の一部を反応温度まで昇温し、反応温度に達した後連鎖移動剤の全量を反応液に添加し、次いで残りの原料と特定の重合開始剤とを連続的にあるいは分割して一定速度で加える半回分法により重合を行い、添加終了後一定時間加熱を継続した後、特定の重合禁止剤を加えることにより、メタクリル酸メチルシラップの製造を安定に行う。
【0016】
本発明では単量体成分としてメタクリル酸メチルを必須とし、アクリル酸および/またはメタクリル酸を任意に加えて用いることができる。
【0017】
アクリル酸および/またはメタクリル酸の濃度は単量体の総量100重量%に対し10重量%以下である。本発明の方法ではメタクリル酸メチル単独の単量体からなるメタクリル酸メチルシラップおよび不飽和カルボン酸(アクリル酸および/またはメタクリル酸)を含むメタクリル酸メチルシラップのいずれも製造することができる。
メタクリル酸メチル単独の単量体から得られるメタクリル酸メチルシラップの場合、注型板、光伝送繊維または光導波路などのように、ポリ(メタクリル酸メチル)が有する優れた光学特性を活かせる用途に用いることができる。
不飽和カルボン酸を有するメタクリル酸メチルシラップの場合、BMCまたはSMCなどの人造大理石用コンパウンド、接着剤など、カルボキシル基による反応を必要とする用途に用いることができる。この場合において、我々の知見によれば、ポリマー中に側鎖として存在するカルボン酸の作用により、同じ分子量、同じポリマー濃度で比較した場合、得られたシラップの粘度は重合体中不飽和カルボン酸単位のモル分率に対してほぼ指数関数的に増大する。このため不飽和カルボン酸の濃度が10重量%を超えると同じ粘度にするためには重合体含有率を低く設定しなければならず、最終製品を製造する際の低収縮率化という、シラップを作る本来の効果が期待できず実用的でない。
【0018】
本発明において、不飽和カルボン酸を用いる場合には少なくともその一部を予め仕込むことが好ましく、全量を予め仕込むことがより好ましい。初期仕込原料に対する不飽和カルボン酸の初期濃度を高めることにより、不飽和カルボン酸を効率的に共重合させることができる。
【0019】
本発明において使用される重合開始剤は、連続的にあるいは分割して一定速度で加えられる。重合開始剤を添加する単量体に溶解した状態で添加を行うことも可能である。添加終了後の重合を最小限に抑えるために、重合温度における半減期が10〜300秒、好ましくは15〜120秒を満足するような重合開始剤が選択される。半減期が10秒未満では添加した原料および/または加えた重合開始剤が完全に混合される前に開始剤の大部分が分解するため大量の重合開始剤を用いる必要があり、さらに重合開始剤を大量に用いることで重合開始剤または重合開始剤中に含まれる不純物による着色がおこるため好ましくない。半減期が300秒よりも大きいと添加終了時に存在する重合開始剤が分解消失までの時間が長く、回分重合により重合反応が進行する。このため添加終了後の温度変化の影響により製品の重合率、粘度が変化し、安定した品質の製品が得られがたくなるので好ましくない。半減期は例えば日本油脂(株)「有機過酸化物」資料第13版、アトケム吉富(株)技術資料および和光純薬工業(株)「Azo Polymerization Initiators」等に記載の諸定数等により容易に求めることができ、100℃付近の重合に対しては例えば2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビス(2,4ジメチル−4−メトキシバレロニトリル)、t−ブチルピバレート、ジイソプロピルパーオキシジカーボネートおよび/またはビス( 4−t−ブチルシクロヘキシル) パーオキシジカーボネートなどが用いられる。
【0020】
重合開始剤は単独であるいは2種以上組み合わせて用いることができ、各重合反応槽で所望の重合率を得るために必要な量が添加される。また重合開始剤を単独で添加する方法、単量体原料と混合して添加する方法のいずれも用いることができる。本発明によるメタクリル酸メチルシラップの粘度は重合率、重合体の分子量および重合体中のカルボン酸単位分率により影響を受けるが、必要な粘度範囲を満足するためには原料全体に対する重合開始剤の使用量として2.0×10-4〜3.2wt%が好ましく、1.0×10-3〜1.0wt%がさらに好ましい。
【0021】
連鎖移動剤としては重合反応を阻害せず所望の分子量の製品が得られるものであれば何でもよい。通常はメルカプタン類が用いられる。
本発明では連鎖移動剤は残りの原料(単量体混合物)および重合開始剤の添加を開始する直前の定められた時期、好ましくは添加を開始する0〜60分後までの定められた時期、さらに好ましくは添加を開始する0〜15分後までの定められた時期に使用量の全量が反応槽に添加される。
既に述べたように、連鎖移動剤としてメルカプタン類を用いた場合には塊状重合が進行することが知られている。最初に仕込む原料中にメルカプタン類を加えた状態で昇温すると、昇温パターンの変動により添加開始前のポリマー濃度が変動し、従って製品の重合率が変動するため安定した製造が行えない。また、単量体および重合開始剤を添加しながら連鎖移動剤を加えると、重合開始剤と連鎖移動剤とのレドックス反応による原料槽内での重合が起こる虞があり好ましくない。しかも添加前に連鎖移動剤を加える場合に比べると使用量に対する連鎖移動剤の残存率が高くなる。このため必要な分子量に設定するためには連鎖移動剤の添加量を増やさねばならず、経済的でない。
【0022】
メタクリル酸メチルの重合においてはゲル効果と呼ばれる重合加速効果が存在することがよく知られており、この現象により特に回分重合では反応の制御が困難である。本発明では回分重合と比較して次の三点の特長を有する。第一に重合開始剤は一度にではなく分けて供給され、しかも反応温度における半減期が10〜300秒と短いために、添加期間中を通じて系内のラジカル濃度を極めて低く保つことができる。これにより、たとえ何らかの原因により重合の異常加速現象が起きたとしても、原料の添加を中止することによりその後の重合反応の進行を最小限に抑え、重合を安全に行うことができる。第二に単量体を含む原料を一度にではなく分けて添加することで重合熱の少なくとも一部を顕熱により除去することができる。第三に反応温度における半減期が10〜300秒と短いために、添加終了後には既に極めて低濃度である重合開始剤が速やかに分解消失する。以上三点の特長により反応の制御が容易であるから重合反応の暴走を抑制することができ、安全にかつ安定した条件でメタクリル酸メチルシラップの製造を行うことができる。
【0023】
本発明において重合温度は通常は大気圧、95〜110℃で設定し、さらに好ましくは系内組成物の沸点で重合を行う。重合熱は顕熱および蒸発潜熱で除去することができ、110〜180℃で重合反応を行うことにより顕熱を大きく設定することもできる。反応槽のジャケットから重合熱を除去することも可能であるが、反応槽内にスケールが付着する虞があることからジャケットは保温のために用いることが好ましい。180℃以上の温度で重合することも可能であるが、オリゴマーの生成量が多くなるので好ましくない。80℃未満では顕熱や蒸発潜熱を大きく設定することができず、しかも反応中の系内の粘度が高くなり比較的低い重合率であってもゲル効果の影響が大きくなるため好ましくない。
【0024】
本発明において原料は大きく分けて、初めから仕込まれる原料、すなわち初期仕込分と、重合開始剤とともに後で添加される残りの原料、すなわち追加分とに分けられる。この初期仕込分と追加分の重量比は20:80〜70:30の範囲であり、好ましくは25:75〜67:33の範囲であり、より好ましくは30:70〜65:35の範囲である。添加分が全体の30wt%未満では、重合熱を添加原料の顕熱により除去する効果が乏しく、単量体濃度の高い添加開始直後に発熱が最大となる。逆に添加分が全体の80wt%を超えると、添加開始直後の発熱を抑えることができるが、添加終了直前には系内の単量体量が増加し添加終了時に発熱が最大となる。いずれの場合も系内の発熱量が添加中に大きく変化し、沸点での重合においては還流量が大きく変動し安定な運転ができなくなり、沸点以下での重合においてはジャケット温度による調整が難しく温度を一定に保つことが困難となり、いずれも好ましくない。重合率15〜50%の設定に対し、できるだけ添加期間中を通じて還流量を平均化するためには初期仕込分と添加分の重量比を20:80〜70:30の範囲とすることが望ましい。
【0025】
添加原料の供給速度は添加中を通じほぼ一定となるように制御される。また添加時間は0.1〜5時間であり、好ましくは0.3〜4時間、より好ましくは0.5〜3時間である。添加時間が0.1時間未満では発熱量が多く、しかも反応槽内液量の増加速度が大きいため大容量の熱交換器、大流量の定量ポンプなどを必要とし好ましくない。また5時間を超えると仕込から製品取出までの工程時間が長くなり生産性の点から好ましくない。
【0026】
添加終了後、0.01〜5時間、好ましくは0.01〜1時間さらに加熱を継続する。この反応時間は重合開始剤が99%以上分解する時間とするのが望ましい。重合開始剤が残存していると冷却時の影響により最終製品の重合率および粘度が変動しメタクリル酸メチルシラップを安定に製造することが困難となるばかりでなく、得られたメタクリル酸メチルシラップの貯蔵安定性が低下し好ましくない。5時間を超えて加熱を継続することも可能であるが、仕込から製品取出までの工程時間が長くなり生産性の点から好ましくない。最終的な重合率は設定分子量および不飽和カルボン酸濃度にもよるが、15〜50重量%である。
【0027】
本発明においては一定時間加熱を継続した後重合禁止剤を加えてから冷却し、製品を取り出す。加熱終了時に重合禁止剤を加えることにより、冷却操作中にメルカプタン類による重合が進行することを抑制し、さらに安全に安定した条件でメタクリル酸メチルシラップを製造することができる。また加熱終了時に重合禁止剤を加えることにより連鎖移動剤にメルカプタン類を用いる場合であってもメタクリル酸メチルシラップの貯蔵安定性は良好となり、メタクリル酸シラップ中に残存するメルカプタン類の不活性化処理を行う必要はない。
【0028】
得られたシラップの着色をさけるため、重合禁止剤としてはヒンダードフェノール系重合禁止剤を用いることが好ましい。ヒンダードフェノール系重合禁止剤としては、例えば2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール(BHT)、6−t−ブチル−2,4−ジメチルフェノール、4,4’−チオビス−(6−t−ブチル−3−メチルフェノール)および/または2,2’−メチレンビス−(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)等が挙げられる。これらのヒンダードフェノール系重合禁止剤は単独で、あるいは2種以上組み合わせて用いることができる。また上記ヒンダードフェノール系重合禁止剤の存在下、例えばリン系重合禁止剤のような、ヒンダードフェノール系重合禁止剤と併用することでさらに着色を抑制することが公知である重合禁止剤を併用することも可能である。
【0029】
以上のようにして得られたメタクリル酸メチルシラップはGPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)で測定した重量平均分子量が2〜20万であり、25℃における粘度が10〜20000mPa・sであることを特徴とするものとなる。
【0030】
得られたメタクリル酸メチルシラップは注型板、光伝送繊維や光導波路などの光学材料、アクリル人造大理石、人工印材、床材、接着剤、粘着剤、文化財・剥製等修復材料または医用材料などの中間原料として用いることができる。必要に応じ充填材、繊維補強材、低収縮剤、滑剤、可塑剤、増粘剤、有機溶剤等の希釈剤、架橋剤、レベリング剤、脱泡剤、沈降防止剤、離型剤、酸化防止剤、UV吸収剤、顔料および/または染料等の公知の添加剤と本発明のメタクリル酸メチルシラップを混合し用いることもできる。
【0031】
【実施例】
本発明をさらに具体的に例示するが、これらに限定されるものではない。
重合率は重量法により、試料を大量の冷ヘキサン中に投入し生じた沈澱物を精製・減圧乾燥し求めた。重合体の分子量は東ソー(株)製8010型ゲルパーミエーションクロマトグラフィーにより測定した。酸価は試料を塩化メチレン10%溶液とし、指示薬にフェノールフタレイン、0.05mol/Lエタノール性水酸化カリウム溶液を用いて測定した。粘度はB型粘度計を用い25℃で測定した。
【0032】
実施例1
撹拌機、冷却管、定量ポンプを備えた3Lセパラブルフラスコにメタクリル酸メチル930g、メタクリル酸9.4gを仕込み、昇温した。温度が100℃になったところで1−ドデカンチオール11.3gを加え、メタクリル酸メチル940gおよび2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.14g(100℃における半減期=96秒)からなる溶液を3時間かけて定量ポンプを用いて添加した。添加終了後1時間加熱を継続した。この時の重合率は35.1%であった。添加終了後1時間で加熱を終了し2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール2.98gを加えて室温まで冷却した。得られたシラップの酸価は2.5mgKOH/gであった。またこのシラップを冷ヘキサン中に加え、沈澱した重合体を精製・減圧乾燥しさらに塩化メチレン10%溶液として酸価を測定したところ、3.5mgKOH/gであった。塩化メチレンの酸価は0.001mgKOH/g以下であった。またGPCにより測定した重量平均分子量は5.1万、25℃における粘度は2100mPa・sであった。また得られたシラップを40℃の暗所にて1ヶ月間保存した後25℃における粘度を測定したところ2.2Pa・sであり色調の変化は認められなかった。
【0033】
参考例1
実施例1で得られたメタクリル酸メチルシラップ1kgに対し水酸化アルミニウム(平均粒径20μm)1.8kg、ガラスフリット0.2kg、酸化マグネシウム7g、トリメチロールプロパントリメタクリレート50g、t−ブチルパーオキシ( 2−エチルヘキサノエート) 10g、ステアリン酸亜鉛10g、チヌビンP(2−(5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、日本チバガイギー社製)5gを加え、最初の1時間は30℃、ついで40℃で混練 した。混練直後より増粘し始め、3時間後にはべとつきがなくなった。
このコンパウンドを40℃、24時間熟成し、上面115℃、下面130℃、成形圧力3.0MPaで3分、続いて10.0MPaで3分かけて成型し、表面平滑性の良好な人造大理石板を得た。このコンパウンドを40℃で10日間保存し、同様に成型を行ったところ同じく表面平滑性の良好な人造大理石板を得た。
【0034】
実施例2〜5
表1に示す条件で、実施例1と同様に反応を行った。実施例2〜4で得られたメタクリル酸メチルシラップを参考例1と同じ条件で評価した。いずれのメタクリル酸メチルシラップも3時間後には充分増粘しべとつきのないコンパウンドが得られた。
【0035】
参考例2
実施例5で得られたメタクリル酸メチルシラップ1kg、過酸化ラウロイル2gを混合し脱気した後、300×300×10mmの2枚の強化ガラスの間にポリ塩化ビニル製ガスケットをセットしたガラスセル内に該シラップを注入した。55℃で2時間、60℃で2時間、65℃で2時間、135℃で0.25時間重合した後70℃で冷却し、メタクリル樹脂板を取り出した。無色透明で外観の良好なメタクリル樹脂板が得られた。
【0036】
比較例1
開始剤としてt−ブチルパーオキシ(2−エチルヘキサノエート)0.09g(100℃での半減期=1550秒)を用いた以外は実施例1と同様に反応を行った。添加終了後1時間の重合率は35.0%であった。得られたシラップの酸価は2.5mgKOH/gであった。またこのシラップを冷ヘキサン中に加え、沈澱した重合体を精製・減圧乾燥しさらに塩化メチレン10%溶液として酸価を測定したところ、3.5mgKOH/gであった。塩化メチレンの酸価は0.001mgKOH/g以下であった。またGPCにより測定した重量平均分子量は5.1万、25℃における粘度は2100mPa・sであった。このシラップを40℃の暗所にて1ヶ月間保存したところ、全体にわたり固化していた。
【0037】
比較例2
重合禁止剤を用いなかった以外は実施例1と同様に反応を行いシラップを得た。この時の重合率は35.1%であった。得られたシラップの酸価は2.5mgKOH/gであった。またこのシラップを冷ヘキサン中に加え、沈澱した重合体を精製・減圧乾燥しさらに塩化メチレン10%溶液として酸価を測定したところ、3.5mgKOH/gであった。塩化メチレンの酸価は0.001mgKOH/g以下であった。またGPCにより測定した重量平均分子量は5.1万、25℃における粘度は2.1Pa・sであった。このシラップを40℃の暗所にて1ヶ月間保存したところ、上部約1/4を残し残部は固化していた。
【0038】
比較例3
メタクリル酸メチル1870g、メタクリル酸9.4gを一度に仕込み攪拌しながら昇温した。80℃に達したところで1−ドデカンチオール29.1gおよび2,2’−アゾビスイソブチロニトリル0.25g(80℃での半減期=5230秒)を加え、重合を開始した。重合開始後3時間で2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール2.98gを添加し冷却した。重合率は35.5%であり、得られたシラップの酸価は2.5mgKOH/gであった。またこのシラップを冷ヘキサン中に加え、沈澱した重合体を精製・減圧乾燥しさらに塩化メチレン10%溶液として酸価を測定したところ、2.9mgKOH/gであった。塩化メチレンの酸価は0.001mgKOH/g以下であった。またGPCにより測定した重量平均分子量は5.1万、25℃における粘度は2400mPa・sであった。このシラップを40℃の暗所にて1ヶ月間保存したところ、全体にわたり固化していた。
【0039】
【発明の効果】
本発明により所望の特性を有するメタクリル酸メチルシラップを安定に製造することができ、工業的意義は大きい。
【0040】
【表1】
Figure 0004257469

Claims (4)

  1. メタクリル酸メチルを主成分とする単量体、重合開始剤および連鎖移動剤を含む混合物からシラップを製造するに際し、(1)メタクリル酸メチル90〜100重量%およびアクリル酸もしくはメタクリル酸から選ばれる1種もしくは2種の不飽和カルボン酸10〜0重量%からなる原料の全量に対し20〜70重量%相当分を昇温し、(2)反応温度に昇温した後、連鎖移動剤の全量を添加し、(3)次いで残りの原料を、反応温度での半減期が10〜300秒である重合開始剤とともに0.1〜5時間かけて添加し、(4)添加終了後0.01〜5時間さらに加熱を継続し、(5)加熱終了時にヒンダードフェノール系重合禁止剤を加えることによって得られる、(6)GPCで測定した重量平均分子量が2〜20万であり、B型粘度計を用いて測定した25℃における粘度が10〜20000mPa・sであるメタクリル酸メチルシラップの製造方法。
  2. 反応温度が95〜110℃である請求項1記載の製造方法。
  3. 反応温度が系内組成物の沸点である請求項1記載の製造方法。
  4. 連鎖移動剤がメルカプタン類であり、連鎖移動剤を加えてから0〜60分後の定められた時期に、残りの原料および重合開始剤の添加を開始する請求項1に記載の製造方法。
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