JP4254296B2 - 自動車用電球 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車用電球に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の自動車用電球には、例えば特許文献1,2に記載されたものがある。両者の自動車用電球は実質同様のものであるから、代表として特許文献1に記載された自動車用電球を説明する。
【0003】
図10は特許文献1の自動車用電球における斜視図である。同図に示すように、この自動車用電球は、電球110 と、この電球110 が取り付けられるベース部130 とから構成されたものである。
電球110 は、フィラメント12の両端に取り付けられた一対のリード線11,11間を通電することにより、フィラメント12に電流が流れ、フィラメント12の電気抵抗によって光を発するものである。フィラメント12は、バルブ20のガラス球21の中に配設されており、ガラス球21の中は不活性ガスが封入されている。前記リード線11は、その中間部がバルブ20のピンチシール部22によって固定されており、ピンチシール部22から下方に延びている。ピンチシール部22の中央部分では、排気管13がシールされている。この排気管13は、前記ガラス球21内に不活性ガスを封入するときに使用する管であり、不活性ガスの封入後に溶断封じ処理されて管は閉じられている。
【0004】
前記ベース部130 は、樹脂アダプタ140 と固定用部材150 とから構成されたものである。
樹脂アダプタ140 は、前記電球110 のピンチシール部22に取り付けられる電球取付部141 と、口金となる予定の口金予定部142 とから構成されるものであり、上下方向に嵌合用孔143 が形成されている。この嵌合用孔143 に電球110 のピンチシール部22を嵌合することにより、樹脂アダプタ140 に電球110 を取り付けることができる。
電球110 を樹脂アダプタ140 に取り付けたときに、口金予定部142 の下端よりも下方に延びた部分のリード線11については、これを外側に折り返して、リード線11の折り返し部分を樹脂アダプタ140 の下部表面に沿わせておく。このリード線11の折り返し部分が、外部から電流を供給するための口金となるのである。
前記固定用部材150 は、樹脂アダプタ140 の口金予定部142 の周囲部分に嵌合して、リード線11の折り返し部分がズレないように固定するものである。
【0005】
前記電球110 は、樹脂アダプタ140 に取り付けられる前に、以下の手順で製作さたものである。
まず、電球110 のリード線11を、ピンチシール部22の下端より下方で外側に向けて折り曲げる。リード線11を折り曲げておくことにより、後の溶断封じ処理により、リード線が溶断したり焼けたりするのを防止できる。つぎに、排気管13から電球110 の内部に不活性ガスを封入し、排気管13の開口部を加熱して溶かし、溶断封じ処理する。最後に、折り曲げられていたリード線11を、直線状に曲げ戻す。
リード線11が曲げ戻された状態の電球110 を樹脂アダプタ140 に取り付けることにより、自動車用電球を組み立てている。
【0006】
【特許文献1】
米国特許第6232707号明細書
【特許文献2】
米国特許第6056417号明細書
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、従来の自動車用電球には以下の(i)〜(iii)に示す問題がある。
(i)リード線11は、最初に折り曲げられてから、再び直線状に戻されるので、リード線11の曲げ戻しが不十分なことがある。リード線の戻しが不十分な場合、樹脂アダプタ140 の細い挿入用孔141 にリード線11を挿入する途中でリード線11が折れ曲がったり、最悪の場合にはリード線11をベース部140 の挿入用孔141 に挿入できなかったりする恐れがある。
(ii)電球内部のフィラメント12の位置は、ベース部130 における樹脂アダプタ140 の上端を基準面とし、この基準面からの距離で規定されている。このフィラメントの位置がズレると照射角に悪影響が生じる。しかし、従来の自動車用電球では、電球110 樹脂アダプタ140 を取り付ける際に、バルブ20のガラス球21に樹脂アダプタ140 の上端が接触するまで、電球を樹脂アダプタ140 の挿入孔143 に差し込んで位置決めしている。このため、バルブ20のガラス球21の加工精度が悪いと、基準面にズレが生じるから、フィラメント12の位置がズレてしまい、不良品となる。
(iii)電球110 は、折り返された部分より先のリード線11が固定用部材150 と樹脂アダプタ140 との間に、挟み込まれることによって、樹脂アダプタ140 に固定されている。逆に言えば、電球110 は、そのリード線11の一部が固定されていることによってのみ、樹脂アダプタ140 に固定されているだけであり、縦方向のズレに対して強固な固定手段は設けられていない。このため、フィラメント12の位置にズレが生じたり、電球110 が縦方向にグラついたりすることがある。
【0008】
本発明はかかる事情に鑑み、電球にベース部を取り付けるときにリード線が折れ曲がったり、挿入できなかったりという不具合をなくすことができ、電球がぐらつくのを防止でき、電球のガラス球の加工精度に依存せず、フィラメントの位置がズレるのを防止し、この結果不良品が生じるのを防止できる自動車用電球を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の自動車用電球は、電球と、該電球が取り付けられるベース部とからなる自動車用電球であって、前記電球が、バルブと、該バルブの基部から延びたリード線と、前記バルブの基部に形成され、前記リード線を固定するためのピンチシール部とからなり、前記ベース部が、前記ピンチシール部に、その幅方向における左右両側部から差し込んで取り付けられる一対のアダプタ半体からなる樹脂アダプタから構成され、前記各アダプタ半体が、前記電球が取り付けられる電球取付部と、口金となる予定の口金予定部とからなり、前記電球取付部に、前記ピンチシール部が収容されるシール部収容凹部が形成され、前記口金予定部に、前記リード線が収容されるリード線収容部が形成され、前記ピンチシール部に、その前後面において幅方向に沿って延びるリブが形成されており、前記各アダプタ半体におけるシール部収容凹部の内壁面に、その幅方向に延びた前記リブに掛合自在なリブ用溝が形成され、前記口金予定部の下端に、前記リード線収容部に収容されたリード線が口金予定部の下端で折り返される部分を掛合するリード線固定用溝が形成され、前記口金予定部の外壁において、前記リード線固定用溝より上部に、前記リード線の先端部を掛合する先端部固定用溝が形成され、前記一対のアダプタ半体を前記ピンチシール部に取り付けた状態で固定する固定手段が設けられ、前記固定手段が、接合状態における一対のアダプタ半体の周囲部分に前記リード線の先端部を挟むように嵌合される嵌合用孔が形成された、環状の固定用部材であることを特徴とする
求項の自動車用電球は、請求項記載の発明において、前記各アダプタ半体におけるシール部収容凹部の内壁面に、その横方向に延びた山部分と谷部分が、上下方向に交互に形成されたノコギリ刃構造の保持部が形成されたことを特徴とする
【0010】
【発明の実施の形態】
つぎに、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
図1は本実施形態の自動車用電球1における分解斜視図である。図2は本実施形態の自動車用電球1における概略斜視図である。図1〜図2に示すように、自動車用電球1は、電球10と、この電球10が取り付けられるベース部30とから構成されたものである。
【0011】
まず、電球10を説明する。
図3において(A)は電球10の側面図、(B)は電球10の正面図である。同図に示すように、電球10は、フィラメント12の両端に取り付けられた一対のリード線11,11間に通電があると、フィラメント12に電流が流れ、このフィラメント12の電気抵抗により光が発生するものである。
なお、図ではフィラメント12の両端に一対のリード線11,11が取り付けられた組は、2組設けられているが、1組でも3組以上であってもよい。
【0012】
前記フィラメント12は、バルブ20のガラス球21の中に配設されており、ガラス球21の中は不活性ガスが封入されている。このバルブ20は、半球状に閉じたガラス管の開端部がシールされたものであり、シールされた部分をピンチシール部22という。このピンチシール部22は、バルブ20の基端部に形成されている。
前記リード線11は、その中間部がピンチシール部22によって固定されており、この中間部より先の部分はピンチシール部22から下方に延びている。ピンチシール部22の下端から突き出た突起は、溶断封じ処理された後の排気管13の下端を示している。
【0013】
前記ピンチシール部22の前後面において、リブ23がそれぞれ形成されている。リブ23は、後述するアダプタ半体40が縦方向に位置ズレすることを防止するために形成されたものである。リブ23は、細長い形状の棒状突起であり、ピンチシール部22の幅方向に延びて形成されている。一対のリブ23,23は互いに同じ高さに形成されていることが望ましい。
なお、リブ23の幅長は任意であり、ピンチシール部22の幅方向に細長く形成されていれば、短くても長くてもよい。
さらになお、リブ23は、ガラス管をシールしたときにピンチシール部22とともに形成してもよいし、ピンチシール部22を形成した後にリブ23を形成してもよい。
【0014】
つぎに、ベース部30を説明する。
図1に示すように、このベース部30は、前記電球10が取り付けられるものであり、樹脂アダプタ40および固定用部材60から構成されたものである。
なお、固定用部材60は任意の構成要素であり、なくてもよい。
【0015】
まず、樹脂アダプタ40を説明する。
図1および図2に示すように、樹脂アダプタ40は、一対のアダプタ半体40A,40B から構成されたものである。一対のアダプタ半体40A,40B は、互いに実質同様のものであるから、代表としてアダプタ半体40A を説明する。
【0016】
図4はアダプタ半体40A の六面図であり、(a)は左側面図、(b)は正面図、(c)は右側面図、(d)は背面図、(e)は平面図、(f)は底面図である。同図に示すように、アダプタ半体40A は、絶縁性樹脂で製作されたものであり、電球取付部41と口金予定部42から構成されたものである。
電球取付部41は、前記電球10のピンチシール部22を取り付けるための部分である。この電球取付部41の内側には、前記ピンチシール部22の厚さより少し広い幅でシール部収容凹部43が形成されている。
口金予定部42は、外部から電流が供給される口金となる予定の部分である。口金予定部42の内側には、リード線11の径より広い幅のリード線収容部44が形成されている。
【0017】
図6は電球10のピンチシール部22にアダプタ半体40A が取り付けられた状態の側面図である。同図に示すように、アダプタ半体40A をピンチシール部22に取り付けるときには、電球取付部41のシール部収容凹部43にピンチシール部22を収容し、口金予定部42のリード線収容部44にリード線11を収容できる。したがって、アダプタ半体40A を、前記電球10のピンチシール部22に、その幅方向における左右いずれかの側部から差し込んで取り付けることができる。
同様にして、ピンチシール部22の残り半面に、アダプタ半体40B を取り付けることができる。
【0018】
上記のごとく、一対のアダプタ半体40A,40B を、ピンチシール部22に、その幅方向における左右両側部から差し込んで取り付けるときに、リード線11をリード線収容部44の開口から挿入することができる。このため、電球10のリード線11の曲げ戻しが不十分であっても、リード線の収容時にリード線11が引っかかる恐れがない。このため、リード線11が折れ曲がったり、挿入できなかったりという不具合をなくすことができ、この結果、リード線11の形状に依存せず、不良品の発生を防止することができる。
【0019】
前記シール部収容凹部43において、対向する内壁面には、前記リブ23に掛合自在であり、幅方向に延びたリブ用溝45がそれぞれ形成されている。
【0020】
アダプタ半体40A をピンチシール部22に取り付けるときには、アダプタ半体40A のリブ用溝45に、電球10のピンチシール部22におけるリブ23を、横方向にスライドさせながら挿入することにより、電球10のピンチシール部22の左右いずれかの半面にアダプタ半体40A を取り付けることができる。
同様にして、ピンチシール部22の残り半面に、アダプタ半体40B を取り付けることができる。
【0021】
前記一対のアダプタ半体40A,40B のリブ用溝45とピンチシール部22のリブ23とが掛合しているので、一対のアダプタ半体40A,40B が縦方向にズレるのを防止できる。この結果、電球10がぐらつくのを防止することができる。
しかも、一対のアダプタ半体40A,40B が縦方向にズレないので、電球10のバルブ20の加工精度が悪くても、ピンチシール部22におけるリブ23の形成位置さえ正確であれば、フィラメント12と樹脂アダプタ40の基準面との間の距離を一定に保つことができ、規格から外れた不良品が生じるのを防止できる。
【0022】
また、各アダプタ半体40A,40B のシール部収容凹部43において、前後に対向する内壁面には、保持部53がそれぞれ形成されている。各保持部53は、横方向に延びた山部分と谷部分が、上下方向に交互に形成されたノコギリ刃構造のものである。
保持部53のノコギリ刃構造における山部分は樹脂製であり柔らかいので、シール部収容凹部43にピンチシール部22を差し込んだときに、ピンチシール部22によって保持部53の山部分が削れる。このため、ピンチシール部22におけるピンチシールの加工精度にバラつきが生じて、ピンチシール部22の厚さが多少厚くなっていても、このピンチシール部22をシール部収容凹部43に差し入れることができる。
しかも、ピンチシール部22は前後一対の保持部53、53によって、挟まれて支持されるので、ピンチシール部22が横方向にグラつくのを防止することができる。
【0023】
図4に示すように、アダプタ半体40A の口金予定部42において、その下端に、リード線固定溝46が形成されている。
【0024】
図7は電球10に一対のアダプタ半体40A,40B が取り付けられた状態の概略斜視図である。図8はリード線11が一対のアダプタ半体40A,40B の下端で折り返された状態の概略斜視図である。図7および図8に示すように、電球10のリード線11をアダプタ半体40A の口金予定部42の下端部で折り返すときに、リード線11の折り返し部分をリード線固定溝46に掛合することができる。
このため、リード線固定溝46によって、リード線11が口金予定部42の下端部を横滑りするのを防止することができる。
【0025】
図4に示すように、口金予定部42の外壁における表裏面において、前記リード線固定溝46の上部には、先端部固定用溝47,48がそれぞれ形成されている。
このため、図8に示すように、先端部固定用溝47,48に、リード線11の先端部を掛合することができるので、リード線11の先端がズレるのを防止することができる。
前記リード線固定溝46および先端部固定用溝47,48によって、リード線11が所定位置からズレるのを防止することができる。
【0026】
図4に示すように、リード線固定用溝48に隣接して溝49が形成されている。この溝49は、後述する固定用部材60を固定するための溝である。
【0027】
そして、アダプタ半体40A の側端面には、シール部収容凹部43の左右に突起51と孔52がそれぞれ形成されている。このため、一対のアダプタ半体40A,40B をピンチシール部22の左右両側から取り付けたときに、互いの突起51を孔52に挿入することにより一対のアダプタ半体40A,40B 同士を接合することができ、位置ズレを防止することができる。
【0028】
つぎに、固定用部材60を説明する。
図5において(A)は固定用部材60の平面図、(B)は固定用部材60の正面図である。同図に示すように、固定用部材60は、環状であり、絶縁樹脂製の部材本体61の中央部に、嵌合孔62が上下に貫通して形成されたものである。嵌合孔62は、前記一対のアダプタ半体40A,40B を接合した状態の口金予定部分42,42の周囲部分に挿入される孔である。
【0029】
このため、接合状態における一対のアダプタ半体40A,40B の口金予定部分42,42の周囲部分に、固定用部材60の嵌合用孔62を嵌合することにより、一対のアダプタ半体40A,40B を接合状態で確実に固定することができる。
【0030】
嵌合孔62には、前記アダプタ半体40A の溝49に嵌合自在な突起63が形成されている。このため、固定用部材60を口金予定部分42に装着したときに、左右にズレるのを防止することができる。
【0031】
図9は他の実施形態に係るベース部30の平面図である。同図に示すように、ベース部30を構成する構成要素のうち、一対のアダプタ半体40A,40B は必須であるが、前記固定用部材60は任意である。ベース部30を一対のアダプタ半体40A,40B のみで構成させた場合には、一対のアダプタ半体40A,40B のそれぞれに掛合突起71および掛合部72を形成すればよい。
【0032】
前記掛合突起71は、アダプタ半体40A における接合部分の表裏両面に、それぞれ形成された突起である。
前記掛合部72は、アダプタ半体40B における接合部分の表裏両面に、揺動自在に取り付けられ、先端部分に内側に向いた爪を備えたものである。
このため、一対のアダプタ半体40A,40B を接合させると、掛合部72の爪が掛合突起71に掛合するので、一対のアダプタ半体40A,40B を接合状態で簡単に固定することができる。
なお、固定手段は、前記固定用部材60、前記掛合突起71と掛合部72との組み合わせだけでなく、一対のアダプタ半体40A,40B を前記ピンチシール部22に取り付けた状態で固定できるものであればよい。
【0033】
つぎに、本実施形態の自動車用電球1は以下の(1)〜(6)に示す作用効果を奏する。
(1)一対のアダプタ半体40A,40B を、ピンチシール部22に、その幅方向における左右両側部から差し込んで取り付けることができるときに、リード線11をリード線収容部44の開口から挿入することができる。このため、電球10のリード線11の曲げ戻しが不十分であっても、リード線の収容時にリード線11が引っかかる恐れがない。このため、リード線11が折れ曲がったり、挿入できなかったりという不具合をなくすことができ、この結果、リード線11の形状に依存せず、不良品の発生を防止することができる。
(2)前記一対のアダプタ半体40A,40B のリブ用溝44とピンチシール部22のリブ23とが掛合しているので、一対のアダプタ半体40A,40B が縦方向にズレるのを防止できる。この結果、電球10がぐらつくのを防止することができる。
(3)一対のアダプタ半体40A,40B が縦方向にズレないので、電球10のバルブ20の加工精度が悪くても、ピンチシール部22におけるリブ23の形成位置さえ正確であれば、フィラメント12と樹脂アダプタ40の基準面との間の距離を一定に保つことができ、規格から外れた不良品が生じるのを防止できる。
(4)各アダプタ半体40A,40B のシール部収容凹部43において、前後に対向する内壁面には、保持部53がそれぞれ形成されている。各保持部53は、横方向に延びた山部分と谷部分が交互に形成されたノコギリ刃構造のものである。保持部53のノコギリ刃構造における山部分は樹脂製であり柔らかいので、シール部収容凹部43にピンチシール部22を差し込んだときに、ピンチシール部22によって保持部53の山部分が削れる。このため、ピンチシール部22におけるピンチシールの加工精度にバラつきが生じて、ピンチシール部22の厚さが多少厚くなっていても、このピンチシール部22をシール部収容凹部43に差し入れることができる。
しかも、ピンチシール部22は前後一対の保持部53,53によって、挟まれて支持されるので、ピンチシール部22が横方向にグラつくのを防止することができる。
(5)口金予定部42の下端で折り曲げられたリード線11をリード線固定溝46に掛合することができるので、リード線固定溝46によって、リード線11が口金予定部42の下端部を横滑りするのを防止することができる。しかも、先端部固定用溝47,48によって、リード線11の先端を掛合できるから、リード線11が所定位置からズレるのを防止することができる。
(6)接合状態における一対のアダプタ半体40A,40B の周囲部分に、固定用部材60の嵌合用孔62を嵌合することにより、一対のアダプタ半体40A,40B を接合状態で簡単に固定することができる。
【0034】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、つぎの効果を奏する。
a)一対のアダプタ半体を、ピンチシール部に、その幅方向における左右両側部から差し込んで取り付けることができるから、電球のリード線の曲げ戻しが不十分であっても、リード線の収容時にリード線が引っかかる恐れがない。このため、リード線が折れ曲がったり、挿入できなかったりという不具合をなくすことができ、この結果、リード線の形状に依存せず、不良品の発生を防止することができる。
b)一対のアダプタ半体を、ピンチシール部に、その幅方向における左右両側部から差し込んで取り付けるときに、リード線をリード線収容部の開口から挿入することができる。このため、電球のリード線の曲げ戻しが不十分であっても、リード線の収容時にリード線が引っかかる恐れがない。
c)アダプタ半体のリブ用溝とピンチシール部のリブとが掛合しているので、アダプタ半体が縦方向にズレるのを防止できる。この結果、電球がぐらつくのを防止することができる。しかも、アダプタ半体が縦方向にズレないので、電球のバルブの加工精度が悪くても、ピンチシール部におけるリブの形成位置さえ正確であれば、フィラメントとアダプタ半体の基準面との間の距離を一定に保つことができ、規格から外れた不良品が生じるのを防止できる。
d)保持部のノコギリ刃構造における山部分は樹脂製であり柔らかいので、シール部収容凹部にピンチシール部を差し込んだときに、ピンチシール部によって保持部の山部分が削れる。このため、ピンチシール部におけるピンチシールの加工精度にバラつきが生じて、ピンチシール部の厚さが多少厚くなっていても、このピンチシール部をシール部収容凹部に差し入れることができる。しかも、ピンチシール部は前後一対の保持部によって、挟まれて支持されるので、ピンチシール部が横方向にグラつくのを防止することができる。
e)口金予定部の下端で折り曲げられたリード線をリード線固定溝に掛合することができるので、リード線固定溝によって、リード線が口金予定部の下端部を横滑りするのを防止することができる。しかも、先端部固定用溝によって、リード線の先端を掛合できるから、リード線が所定位置からズレるのを防止することができる。
f)固定用部材によって、電球のリード線をアダプタ半体の口金予定部との間に挟み込むことができるので、リード線を確実に固定することができる。
g)接合状態における一対のアダプタ半体の周囲部分に、固定用部材の嵌合用孔を嵌合することにより、一対のアダプタ半体を接合状態で確実に固定することができる。
請求項の発明によれば、保持部のノコギリ刃構造における山部分は樹脂製であり柔らかいので、シール部収容凹部にピンチシール部を差し込んだときに、ピンチシール部によって保持部の山部分が削れる。このため、ピンチシール部におけるピンチシールの加工精度にバラつきが生じて、ピンチシール部の厚さが多少厚くなっていても、このピンチシール部をシール部収容凹部に差し入れることができる。しかも、ピンチシール部は前後一対の保持部によって、挟まれて支持されるので、ピンチシール部が横方向にグラつくのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の自動車用電球1における分解斜視図である。
【図2】本実施形態の自動車用電球1における概略斜視図である。
【図3】(A)は電球10の側面図、(B)は電球10の正面図である。
【図4】アダプタ半体40A の六面図であり、(a)は左側面図、(b)は正面図、(c)は右側面図、(d)は背面図、(e)は平面図、(f)は底面図である。
【図5】(A)は固定用部材60の平面図、(B)は固定用部材60の正面図である。
【図6】電球10にアダプタ半体40A が取り付けられた状態の側面図である。
【図7】電球10に一対のアダプタ半体40A,40B が取り付けられた状態の概略斜視図である。
【図8】リード線11が一対のアダプタ半体40A,40B の下端で折り返された状態の概略斜視図である。
【図9】他の実施形態に係るベース部30の平面図である。
【図10】特許文献1の自動車用電球の概略斜視図である。
【符号の説明】
1 自動車用電球
10 電球
11 リード線
20 バルブ
22 ピンチシール部
23 リブ
30 ベース部
40A アダプタ半体
40B アダプタ半体
41 電球取付部
42 口金予定部
43 シール部収容凹部
44 リード線収容部
45 リブ用溝
46 リード線固定溝
47 先端部固定用溝
60 固定用部材
62 嵌合用孔
71 掛合突起
72 掛合部

Claims (2)

  1. 電球と、該電球が取り付けられるベース部とからなる自動車用電球であって、
    前記電球が、
    バルブと、
    該バルブの基部から延びたリード線と、
    前記バルブの基部に形成され、前記リード線を固定するためのピンチシール部とからなり、
    前記ベース部が、
    前記ピンチシール部に、その幅方向における左右両側部から差し込んで取り付けられる一対のアダプタ半体からなる樹脂アダプタから構成され
    前記各アダプタ半体が、
    前記電球が取り付けられる電球取付部と、
    口金となる予定の口金予定部とからなり、
    前記電球取付部に、前記ピンチシール部が収容されるシール部収容凹部が形成され、
    前記口金予定部に、前記リード線が収容されるリード線収容部が形成され、
    前記ピンチシール部に、その前後面において幅方向に沿って延びるリブが形成されており、
    前記各アダプタ半体におけるシール部収容凹部の内壁面に、その幅方向に延びた前記リブに掛合自在なリブ用溝が形成され、
    前記口金予定部の下端に、前記リード線収容部に収容されたリード線が口金予定部の下端で折り返される部分を掛合するリード線固定用溝が形成され、
    前記口金予定部の外壁において、前記リード線固定用溝より上部に、前記リード線の先端部を掛合する先端部固定用溝が形成され、
    前記一対のアダプタ半体を前記ピンチシール部に取り付けた状態で固定する固定手段が設けられ、
    前記固定手段が、
    接合状態における一対のアダプタ半体の周囲部分に前記リード線の先端部を挟むように嵌合される嵌合用孔が形成された、環状の固定用部材である
    ことを特徴とする自動車用電球
  2. 前記各アダプタ半体におけるシール部収容凹部の内壁面に、その横方向に延びた山部分と谷部分が、上下方向に交互に形成されたノコギリ刃構造の保持部が形成された
    ことを特徴とする請求項記載の自動車用電球
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