JPH059900B2

JPH059900B2 -

Info

Publication number: JPH059900B2
Application number: JP58098800A
Authority: JP
Inventors: Uiruherumu Deiitaru; Shuraagetsuku Beruneru; Tosainto Rene
Original assignee: Koninklijke Philips Electronics NV
Current assignee: Koninklijke Philips NV
Priority date: 1982-06-05
Filing date: 1983-06-04
Publication date: 1993-02-08
Also published as: CA1194088A; EP0096441B1; DE3221290C2; US4567397A; DE3221290A1; DE3376923D1; JPS593866A; EP0096441A3; EP0096441A2

Description

【発明の詳細な説明】発明の関連する分野本発明は主として金属より成るスリーブ形状の
口金と、ピンチを有するランプエンベロープとを
具え、前記ランプエンベロープ内に光源を設け、
該光源から電流導体をピンチ貫通して外部に導出
すると共に前記口金に電気的に接続し、ピンチを
口金内に固着された金属スリーブによつてクラン
ブ嵌めするようにした電球に関するものである。

従来技術この種の電球は未公開のヨーロツパ特許出願
82200902（PHN10107）に記載されている。この
特許願の明細書の電球は従来の電球に比べ口金を
接着剤を用いることなくランプエンベロープに固
着できる利点を有しているが、電球の焦点距離
（口金の基準点から光源までの距離）が予め決め
られている。ここにおいて、接着剤の使用を避け
ることが重要で、その理由は、硬化するのに加熱
や時間を必要とし、暖かい環境下で接着剤が変質
し、しだいに崩壊しうるようになるからである。

電球を光学系に用いる場合には、光源が所定の
位置を占めることが重要である。この位置は、光
源を口金に対して所定の位置に配設することによ
り決めるようにする。前記載の特許出願の電球で
は、焦点距離を調整しているが、光源を口金に対
して横方向に調整することはできない。従つて、
電球は立体的に調整し得ず、従つて、光学系の全
部の用途に使用することはできない。

発明の開示本発明の目的は、接着剤を用いることなくラン
プエンベロープ及びスリーブを組み立て、立体的
に調整して、最後に固着するようにしたスリーブ
形状の口金を有する電球を提供せんとするにあ
る。

本発明は主として金属より成るスリーブ形状の
口金と、ピンチを有するランプエンベロープとを
具え、前記ランプエンベロープ内に光源を設け、
該光源から電流導体をピンチ貫通して外部に導出
すると共に前記口金に電気的に接続し、ピンチを
口金内に固着された金属スリーブによつてクラン
プ嵌めするようにした電球において、前記口金に
は、その周縁に配され、夫々が前記スリーブに固
着された少なくとも三個の凹部を設け、前記凹部
を除く口金の内径をスリーブと対向する口金の全
長にわたつてスリーブ外径より大きくしたことを
特徴とするにある。

スリーブ直径を口金の直径より小さくしたた
め、スリーブは回転及び長手方向に移動しうるだ
けでなく、口金に対して回動をも行なう際の回動
点として用いる。

凹部は、例えば、楕円形、円錐形または球形の
くぼみ、或いは口金を圧漬し内側に折り曲げた舌
片の形状とすることができる。スリーブの平均直
径に対して凹部の寸法を少なくとも0.1mm大きく
する場合には、スリーブを口金に挿入するだけで
一種の緊締嵌めをうることができる。また本発明
によれば、スリーブをランプエンベロープに向か
つて円錐形状に拡開するため、緊締嵌めにより生
ずる軸方向のせん断力を、製造許容公差を大きく
したままで小さく保持することができる。

本発明による電球においては、直径の差を凹部
の深さで補償するため、口金の内径及びスリーブ
の外径に対して、比較的大きな許容公差がとり得
るようになる。

スリーブの長さを適宜選定することによつて
種々の焦点距離をうることができる。

好適実施例においてはスリーブに、互いに対向
して配設され内側に彎曲した突出片対を設けこれ
によりエンベロープのピンチを保持する。本発明
の他の例によれば、長手方向の移動をロツクする
ために、夫々の突出片の対間に残存する細条片に
内側に向かう弾性部分を設け、弾性部分は例え
ば、舌片或いはくぼみであり、これをエンベロー
プのピンチに関連する凹部と係合させてロツクを
行なうようにする。同様に、突出片にはスロツト
を設け、これをピンチに設けた輪郭部と係合させ
るようにする。

本発明電球のさらに他の例はスリーブには、２
対の対向して配設された細長リブを設け、これら
リブ間にピンチを緊締するようにする。かように
エンベロープのピンチを保持することは、ドイツ
国特許出願第140817号から既知である。かかる細
長リブは深絞り方法により、比較的簡単につくる
ことができる。

エンベロープのピンチはスリーブの底部から突
出させると共にピンチはスリーブの底部に設けた
一対の突出片により保持する。この変形例では、
突出片がピンチに設けたカムと係合させて長手方
向のロツクを改善しうるようにする。

本発明電球のより好適な例では、スリーブをそ
の開放端でランプエンベロープに隣接させる、こ
れがためランプエンベロープは一層安定となる。

非常に好適な例では、電流導体の１個をスリー
ブに、例えばスリーブに設けた円錐形のチユーブ
に、或いは例えばスリーブに設けたＵ字形舌片に
溶接またははんだ付けにより固着する。

口金及びスリーブははんだ付け又は溶接、特に
抵抗溶接によつて互いに固着することができる。

オランダ国特許明細書64742号から既知のラン
プでは、スリーブを接着剤によりランプエンベロ
ープに固着するようにしている。このスリーブ
は、開放端に内側に彎曲した端面を有する口金に
設け、これによりスリーブを緊締嵌めしている。
この場合２個の直径的に対向して配設された舌片
は、口金の鎧装から内側へ押圧してスリーブに溶
接するようにしている。この電球においては、焦
点距離は調整できるが、立体的な位置調整は行な
うことはできない。ピンチを設けたランプエンベ
ロープを緊締嵌めするスリーブ形状の内側部分に
よつて接着剤なしにランプエンベロープを固着す
る方法は、ドイツ公開特許第2938189号から既知
である。エンベロープのピンチを嵌合する内側に
彎曲した突出片対を設けた内側部分を、口金に緊
密に係合する場合には、口金と対向する内側部分
によりランプエンベロープを直線運動及び回転運
動させることができるが旋回運動させることはで
きない。

イギリス国特許第450948号明細書から既知の電
球では、ランプエンベロープを球形に彎曲したリ
ング内に接着剤によつて固着しているが、このエ
ンベロープは口金に対し立体的に調整することは
できない。口金と内側部分との間の接続ははんだ
付けにより行い、この目的のため、口金にはんだ
を入れるための３個の孔を設けている。これら連
結用のはんだを入れる孔によつて位置調整を特に
長手方向の位置調整を制限するようになる。

口金及びスリーブを形成するためには種々の金
属例えば、黄銅及び他の銅合金（ニツケルめつき
することもできる。）並びにアルミニウムを用い
ることもできる。

発明の実施例図面につき本発明の詳細な説明を行なう。

第１図及び第３図においてエンベロープ１は例
えば、硬質ガラス或いは石英ガラスのハロゲン白
熱電球で作り、エンベロープの端部にはほぼ長方
形の断面のピンチ２を設け、ピンチ内のモリブデ
ンでできた電流導体（導入線）３及び４を埋設
し、この電流導体の一端は光源として用いるコイ
ル状フイラメント５に接続し、他端６及び７はピ
ンチ２から突出させる。ピンチ２には、その両端
には凹部８を設ける。

ランペエンベロープ１は、そのピンチ２を金属
シートのスリーブ９内に保持し、開放端をランプ
エンベロープに当接させる。この目的のため、ス
リーブ９には、突出片対１０及び１１を夫々設
け、これら突出片対は打ち抜きし、電球の軸方向
に延在させ、互いに対向して配設し、内側に彎曲
させ、これら突出片対間にエンベロープのピンチ
２を凹部８と相俟つて緊締嵌めする。エンベロー
プ１方向にわずかに円錐形状に拡開するスリーブ
９には、その底部に電流導体３及び４の端部６及
び７を挿通するための開口部１２を設ける。さら
に、第１図に示すように、スリーブ９の底部には
Ｕ字形接点１３を設け、この接点に電流導体の端
部７をまず緊締により、ついで点溶接により電気
的に接続する。

第３図及び第４図に示す電球ユニツトは、Ｕ字
形接点を設ける代わりに引抜き円錐体１４を設
け、この円錐体に導体端部６を、はんだ付け又は
溶接により接続する点が上記例とは相違する。更
に突出片対１０及び１１間に残存する細条片１５
及び１６の夫々には、弾性部分として内側に彎曲
した弾性舌片１７を設け、これをエンベロープの
ピンチ２の関連する凹部１８と係合させてロツク
を行いうるようにする。電球のエンベロープ１は
突出片対１０及び１１によつて、スリーブ９内の
回転に対してロツクされているが、長手方向のロ
ツクは口金凹部１８と係合する弾性部分１７によ
つて行う。

第５図に示す白熱電球１，２，３，４，５は、
ピンチ２にカム４３を設けた点以外は第１図に示
すものと同一である。スリーブ４０は前記ヨーロ
ツパ特許明細書に記載のスリーブと同一のものと
する。このスリーブ４０には一対の突出片４１を
設け、これを白熱電球のピンチ２を緊締嵌めによ
り保持すると共にカム４３に係合させる。またス
リーブ４０には、舌片４２を設け、これに電流導
体６を溶接する。かように構成した電球ユニツト
は第６図及び第８図に示す口金に装着することが
できる。スリーブ４０はその開放端を白熱電球エ
ンベロープ１に当接する。

第１図及び第３図に示す電球ユニツトは第６図
又は第８図に示す薄い金属シートでできたスリー
ブ形状の口金内に配設することができる。

第６図及び第７図に示す口金１９は、スリーブ
形状とすると共に、これに口金カラーを設け、こ
れに基準マーカー２１を設けて関連するホルダへ
の挿入を正しく行いうるようにする。口金１９に
は、中央部に口金接点２２を設ける。また口金１
９には４個の球状くぼみ２３を設け、これらくぼ
み２３は、口金周辺の全体にわたつて分布させる
と共に、第１図に示す電球ユニツトに挿入する際
に、各々がスリーブ９（第１０図参照）と点接触
を行いうるようにする。くぼみ２３を除いた口金
１９の内径を、スリーブ９と対向するその長さ全
長にわたつてスリーブ９の外径より大きくする。
かようにすることにより、第１図の電球ユニツト
は口金１９に対し長手方向に変位させると共に回
転させるだけでなく、回動させてコイル状フイラ
メント５を口金１９に対し立体的に調整しうるよ
うにする。かかる調整を行なつた後、スリーブ９
を口金１９のくぼみ２３の区域で口金１９に溶接
する。第１０図から明らかなように、電流導体３
の遊端６をマンガンニツケル製の導体２４に溶接
し、この導体２４を口金接点２２にはんだ付けす
る。

第８図及び第９図に示すようにスリーブ形状の
口金２９は第６図及び第７図に示す口金１９とほ
ぼ同一のものとする。従つて同一部分には同一符
号をつけて示す。口金２９には、くぼみ２３の代
わりに、４個の弾性舌片２５を凹部として設け、
これら舌片２５は打抜きし内側に押圧し第１図乃
至第３図に示すように電球を挿入して調整をした
後、スリーブ９に点溶接により接続しうるように
する。

しかしスリーブ９及び口金１９または２９間の
連結を軟質はんだ付けにより行なうこともでき
る。この場合には、スリーブ９に突出片対１０及
び１１を打抜いて形成したポケツト２６を設け、
これをはんだペーストを受け入れるスペースとし
て用いる。このはんだ付けペーストは、スリーブ
を口金に挿入する前に塗布するようにする。スリ
ーブの挿入中に、はんだ付けペーストはその一部
がスリーブと口金との間に被膜として被着され
る。ついで口金だけを外部から加熱して口金とス
リーブとの間がはんだ付け接続されうるようにす
る。

第１１図及び第１２図に示すスリーブ２７に
は、Ｕ字形接点１３を設けると共に、２対の対向
して配設された細書リブ２８を設け、これらリブ
間にエンベロープのピンチ２を緊締しうるように
する。またこれら細長リブ２８は、はんだ付け材
料を入れるためのポケツトとしても用いることが
できる。上述したスリーブは深絞りにより作る。
打抜きにより形成するスリーブ３０の他の例を、
第１３図乃至第１６図に示す。本例ではスリーブ
３０は、ほぼ半円状に彎曲された２個の外装半部
３２を有する底部分３１で構成し、この縁部は、
これを内側に折り曲げて突出片対１０及び１１を
夫々構成し、エンベロープのピンチ２に嵌合しう
るようにする。突出片対１０及び１１には横スロ
ツト３３を設け、これら横スロツトをエンベロー
プのピンチ２に設けた横輪郭部３４と係合させて
ロツクを行いうるようにする。外装半部３２とピ
ンチ２との間のスペース３５ははんだ付け材料を
入れるため用いることもできる。スリーブ３０に
はスリーブ底部分３１にＵ字形接点１３を設け、
これに電流導体の端部を接続しうるようにする。

【図面の簡単な説明】

第１図はスリーブ内に配設されたランプエンベ
ロープを具える電球ユニツトを示す一部断面側面
図、第２図は第１図に示すランプユニツトの−
線上の断面図、第３図は第１図に示すランプユ
ニツトを変形を示す一部断面側面図、第４図は第
３図に示すランプユニツトの−線上の断面
図、第５図はさらに他の例を示す一部断面側面
図、第６図は第１図又は第３図に示すランプユニ
ツトを嵌合するスリーブ形状口金の一部断面側面
図、第７図は第６図に示す口金の平面図、第８図
は第６図に示す口金変形例を示す一部断面側面
図、第９図は第８図に示す口金の平面図、第１０
図は第６図又は第７図に示す口金内に配設された
第１図又は第２図に示すランプユニツトを具える
白熱電球の一部断面側面図、第１１図はランプエ
ンベロープを嵌合するスリーブの他の例を示す縦
断面図、第１２図は第１１図に示すスリーブのXII
−XII線上の断面図、第１３図はスリーブの他の例
を示す側面図、第１４図は同じくその90゜回転し
たスリーブの側面図、第１５図は第１３図に示す
XV−XV線上の断面図、第１６図は第１５図の
スリーブにエンベロープピンチを挿入した状態を
示す断面図である。１……ランプエンベロープ、２……長方形の断
面のピンチ、３，４……電流導体、５……コイル
状フイラメント、８……ピンチの凹部、９……金
属シートのスリーブ、１０，１１……一対の突出
片、１３……Ｕ字形接点、１７，２５……弾性舌
片、１９，２９……口金、２０……口金カラー、
２８……細長のリブ、３２……外装半部、３３…
…横スロツト、３４……横輪郭部。

Claims

【特許請求の範囲】１主として金属より成るスリーブ形状の口金
と、ピンチを有するランプエンベロープとを具
え、前記ランプエンベロープ内に光源を設け、該
光源から電流導体をピンチ貫通して外部に導出す
ると共に前記口金に電気的に接続し、ピンチを口
金内に固着された金属スリーブによつてクランプ
嵌めするようにした電球において、前記口金に
は、その周縁に配され、夫々が前記スリーブに固
着された少なくとも三個の凹部を設け、前記凹部
を除く口金の内径をスリーブと対向する口金の全
長に亘つてスリーブ外径よりも大きくしたことを
特徴とする電球。２前記凹部をくぼみ形状としたことを特徴とす
る特許請求の範囲第１項記載の電球。３前記凹部を、口金を圧潰して内側に折り曲げ
た舌片とすることを特徴とする特許請求の範囲第
１項記載の電球。４前記スリーブをランプエンベロープに向かつ
て円錐形状に拡開することを特徴とする特許請求
の範囲第１項ないし第３項の何れか記載の電球。５前記スリーブには、対向して配設され、内側
に湾曲した突出片対を設けこれによりピンチを保
持することを特徴とする特許請求の範囲第１項な
いし第３項の何れか記載の電球。６夫々の前記突出片の対間に残存する細条片
に、内側に向かう弾性部分を設け、これをピンチ
の関連する凹部と係合させてロツクを行うように
したことを特徴とする特許請求の範囲第５項記載
の電球。７前記突出片の対には、スロツトを設け、これ
をピンチに設けた輪郭部と係合させるようにした
ことを特徴とする特許請求の範囲第５項記載の電
球。８前記スリーブには、２対の対向して配設され
細長リブを設け、これらリブ間にピンチを緊締す
るようにしたことを特徴とする特許請求の範囲第
１項ないし第３項の何れか記載の電球。９前記ピンチから突出する前記電流導体をスリ
ーブに固着するようにしたことを特徴とする特許
請求の範囲第１項何第３項の何れか記載の電球。