JPS6310863B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、バルブと、該バルブを担持する円筒
状の内側スリーブが差し込まれる円筒形のスリー
ブ状キヤツプとを具え、前記円筒状の内側スリー
ブが前記スリーブ状キヤツプに連結される電灯に
関するものである。

この種の典型的な電灯（例えば、ドイツ特許公
開第1489414号又はフランス特許第769029号明細
書）の場合には、キヤツプと内側スリーブとは組
立後、半田付け又は溶接によつていつしよに連結
されている。この種の連結は面倒であり高価につ
く。材料の厚さの薄いものを用いると、スポツト
溶接中にこの材料が破壊されるという問題もあ
る。

それ故本発明は、溶接又は半田付けのような、
なんら附加的の加熱処理によらずキヤツプと内側
のスリーブとを連結することができる電灯を創造
するという問題にその基礎を置く。

前述の型の電灯の場合には、本発明により、ス
リーブ状のキヤツプが内側に突出する少なくとも
２個の耳を有しかつ内側スリーブの円筒状のさや
には電灯の軸線方向に延在する少なくとも２個の
スロツト溝を設け、該スロツト溝がバルブから遠
い内側スリーブの端部に開口しかつ耳に掛合する
ことと、キヤツプに内側スリーブを差し込む間キ
ヤツプ耳によつて別々に押圧され、内側スリーブ
の最終位置の耳のうしろにスプリングで戻るスプ
リングクリツプをスロツト溝に設けることによつ
て、この問題が解決される。

又、クリツプが、スロツト溝に隣接する内側ス
リーブの円筒状さやの、内側に曲げられたスプリ
ングを負荷した縁から構成される。

この方法で、純粋に機械的の固定すなわち留め
が、電灯キヤツプと内側スリーブとの間で完成さ
れる。

一実施例において、耳が、キヤツプの金属壁か
ら内側に押された突起の形状に形成されている。
勿論、これに代わつて、耳を、キヤツプに取り付
けかつ内側に突出するピンの形状に形成すること
ができる。

内側のスリーブのスロツト溝と、キヤツプ耳と
の結合した効果により、キヤツプと内側スリーブ
とが互いにねじれ合わないように保証される。軸
線方向の移動が、スプリングクリツプによつて防
止される。しかして、これらのスプリングクリツ
プは、キヤツプに内側スリーブを差し込み中にキ
ヤツプ耳によつて別々に押圧され、内側スリーブ
の最終位置の耳のうしろにスプリングで戻る。こ
の方法で内側スリーブのスプリングクリツプが実
際にキヤツプ耳のうしろでスナツプ留めし、かく
して軸線方向においても内側スリーブがキヤツプ
にしつかりと固着されるのを保証する。

これらのクリツプは、スロツト溝に隣接する内
側スリーブの円筒状さやの、内側に曲げられたス
プリングを負荷した縁から構成される。

本発明による電灯は、例えば尾灯として、又は
方向指示灯（すなわちウインカー）として自動車
に用いる白熱電灯にすることができる。

本発明による電灯の一実施例を図面をもとにさ
らに詳細に説明する。

第１図及び第２図において、参照数字１は、小
型ハロゲン白熱電灯の、例えば硬質ガラスから作
られたバルブであり、このバルブ１の端部にはつ
まみ２があり、このつまみ２は断面が矩形であつ
てかつこのつまみ２には、コイル５に導く電力リ
ード線３及び４が埋め込まれ、これらの電力リー
ド線３及び４の端部６及び７がつまみ２から突出
している。

電灯バルブ１は、そのつまみ２と共に、内側の
金属スリーブ９のカバープレート８（第３図ない
し第６図）に固定される。内側スリーブ９のカバ
ープレート８における保持クリツプ１０が、ある
一定の角度で内側に簡単に曲げられている。電灯
バルブ１のつまみ２は、その２個の主要表面に、
電灯の長手方向の軸線に対しある一定の角度で走
つている肩１９を有し、これらの肩１９のうしろ
で、ある一定の角度に曲げられている内側スリー
ブ９の保持クリツプ１０が、電灯バルブ１を差し
込むとき所定の位置にロツクする。この型のプレ
ートは、米国特許第4119877号明細書、すなわち、
特開昭52−26784号公報（特願昭51−98852号）か
ら知られている。

この内側スリーブ９には、この内側スリーブ９
の円筒状のさや１２の縁１３に開口するスロツト
溝２４を設ける。スロツト溝２４は、それらの中
央部にスプリングクリツプ２０を有し、これらの
スプリングクリツプ２０は、内側に突出し、かつ
このスロツト溝２４に隣接する円筒状のさや１２
の内側に曲げられた縁から成る。これらのスプリ
ングクリツプ２０は、スロツト溝２４の幅を幾分
減少するが、しかし内側のスリーブ９がスリーブ
状のキヤツプ１５の中に差し込まれるときキヤツ
プ耳１６によつて別々に押圧され、かつ内側スリ
ーブ９の耳１６の後の最終位置にスプリングで戻
るため、内側スリーブ９はキヤツプ１５に同軸的
に固着される。（第７図）。

以上要するに本発明は、スリーブ状キヤツプ１
５と、バルブ１を担持する内側スリーブ９とを取
り付けた電灯において、キヤツプ１５が少なくと
も２個の、内側に突出する耳１６を有し、かつ内
側スリーブ９の円筒状さや１２には、耳１６を固
定して保つ少なくとも２個のスロツト溝２４を設
ける（第１２６図参照）。

【図面の簡単な説明】

第１図は、バルブが内側のスリーブに固着さ
れ、これがキヤツプに収容される白熱電灯の長手
方向の断面図、第２図は、第１図の−線に沿
つた長手方向の断面図、第３図は、第１図及び第
２図におけるような電灯の内側のスリーブについ
て拡大して示す上面図、第４図は、第３図におけ
る−線に沿つた内側のスリーブの縦方向の断
面図、第５図は、第４図における−線に沿つ
て内側スリーブを切断し、90゜回転させた縦断面
図、第６図は、第５図の−線に沿つた内側ス
リーブの断面図である。 １……バルブ、２……つまみ、３，４……電力
リード線、５……コイル、６，７……つまみ２か
ら突出する電力リード線３及び４の端部、８……
カバープレート、９……内側の金属スリーブ、１
０……保持クリツプ（つまみ）、１１……開口、
１２……さや、１３……縁、１４……スロツト
溝、１５……スリーブ状金属キヤツプ、１６……
耳、１９……肩、２０……スプリングクリツプ、
２４……スロツト溝。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ バルブと、該バルブを担持する円筒状の内側
   スリーブが差し込まれる円筒形のスリーブ状キヤ
   ツプとを具え、前記円筒状の内側スリーブが前記
   スリーブ状キヤツプに連結される電灯において、 スリーブ状のキヤツプが内側に突出する少なく
   とも２個の耳を有しかつ内側スリーブの円筒状の
   さやには電灯の軸線方向に延在する少なくとも２
   個のスロツト溝を設け、該スロツト溝がバルブか
   ら遠い内側スリーブの端部に開口しかつ耳に掛合
   することと、キヤツプに内側スリーブを差し込む
   間キヤツプ耳によつて別々に押圧され、内側スリ
   ーブの最終位置の耳のうしろにスプリングで戻る
   スプリングクリツプをスロツト溝に設けることと
   を特徴とする電灯。 ２ クリツプが、スロツト溝に隣接する内側スリ
   ーブの円筒状さやの、内側に曲げられたスプリン
   グを負荷した縁から構成されることを特徴とする
   特許請求の範囲第１項記載の電灯。