JP4253138B2 - 画像形成装置 - Google Patents
画像形成装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4253138B2 JP4253138B2 JP2001198069A JP2001198069A JP4253138B2 JP 4253138 B2 JP4253138 B2 JP 4253138B2 JP 2001198069 A JP2001198069 A JP 2001198069A JP 2001198069 A JP2001198069 A JP 2001198069A JP 4253138 B2 JP4253138 B2 JP 4253138B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- image
- transfer
- data
- unit
- image data
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Facsimiles In General (AREA)
- Storing Facsimile Image Data (AREA)
- Editing Of Facsimile Originals (AREA)
- Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
- Record Information Processing For Printing (AREA)
- Bus Control (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、画像データを入力する画像入力手段と、それによって入力された画像データを記憶するための1次記憶部およびその1次記憶部に記憶された画像データを保存するための2次記憶部によって構成された画像記憶手段とを有するデジタル複写機,ファクシミリ(FAX)装置,プリンタ等の各種画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、複写機等の画像形成装置のデジタル化が進むと共に半導体メモリ(画像メモリ)を応用した画像データの加工および編集が盛んとなってきている。
このような画像形成装置のうち、例えばコピー機能を有するもの(デジタル複写機)では、複数枚(複数ページ)の原稿の画像を順次読み取ってその各画像データを画像メモリにまとめて記憶し、それらの画像データを指定部数分まとめてプリンタに出力して各転写紙上に順次印刷(画像形成)させるコピー処理を行うことにより、仕分け作業を省略できるようにした電子ソートという機能がある。
【0003】
このような画像形成装置においては、上述したような電子ソート機能を使用する場合、複数ページ分の画像データを保持する必要があるため、そのままの画像データを半導体メモリ(1次記憶部)に蓄積するには、その複数ページ分の画像データを格納できる容量のメモリが必要になり、メモリコストが増大するという理由から、以下の(1)〜(3)のいずれかに示すような構成・方法が一般的に用いられる。
【0004】
(1)半導体メモリ+蓄積用メモリの構成とし、蓄積用メモリとして半導体メモリより安価なハードディスクドライブ(以下「HDD」ともいう)等の大容量記憶装置(2次記憶部)を使用する。
(2)蓄積用メモリとして半導体メモリを使用し、入力された画像データを圧縮処理を用いて圧縮して蓄積メモリに蓄積し、1枚あたりのデータ量を減らすことにより、トータルのメモリ量を減らす。
(3)複数の画像入出力手段(イメージスキャナ,プリンタコントローラ,ファイルサーバ,FAXコントローラ等)が同一の画像メモリを共有する。
【0005】
それらのうち、(1)についてもう少し詳しく説明すると、画像読取手段(画像入力手段に相当する)によって読み取った画像信号(アナログ信号)のA/D変換後の画像データ(デジタル信号)もしくはデジタル画像入力手段(画像入力手段に相当する)によって入力された画像データを半導体メモリに転送して記憶し、必要に応じて大容量記憶装置に転送して保存する。
【0006】
ところで、画像メモリに対して画像データの入出力(読み書き)を実行するために、DMA(Direct Memory Access)データ転送方式を用いたメモリ制御コントローラ(以下「DMAコントローラ」という)が使用されることが多い。
DMAコントローラは、ディスクリプタと呼ばれるメモリ領域管理情報を元に画像メモリの記憶領域(メモリ領域)に対して画像データの入出力を行う。よって、複数のディスクリプタを用意し、1画像データを記憶するためのメモリ領域をその各ディスクリプタ別に分割することにより、その各メモリ領域に対してデータの入出力を行うことも可能であり、例えば画像メモリをリングバッファの形態で利用することにより、画像データの量よりも少ない容量の画像メモリに対してその画像データの入出力を実行することもできる。
【0007】
DMAコントローラを用いたメモリ制御では、各ディスクリプタによって指定された画像データの入出力(転送)の進行状況(開始,終了)や、画像データの転送の実行タイミング制御(メモリ領域の途中で画像データの入出力を中断したり、再開する等)も可能であるため、DMAコントローラに接続された半導体メモリや大容量記憶装置に対する画像データの入出力のタイミング制御の自由度が高く、応用範囲が広い。
【0008】
上述したように、蓄積用メモリとして、半導体メモリより安価なHDD等の大容量記憶装置を使用する場合、通常、単一の記憶装置に対して複数の画像データの入出力(書き込み又は読み出し)を行うことはできないため、DMAコントローラがディスクリプタを用いて大容量記憶装置へのデータ転送単位を分割し、これを時分割に実行することにより、複数の画像データの転送をあたかも並行して実行しているようにすることが一般的である。
【0009】
しかしながら、このような時分割処理を用いる場合、データ転送に要する時間が短くなることはないため、デジタル複写機等の画像形成装置のように、画像データの入出力に要する時間を最短にすることが装置の生産性に影響を及ぼす場合には、時分割処理を行うことが、逆に生産性の低下を招くことにつながることもある。
よって、従来は、画像データを圧縮し、データ転送量を小さくしたり、データ転送(入出力)速度の速い大容量記憶装置を搭載して、その大容量記憶装置へのデータ転送に要する時間を短くするような構成を採っていた。
また、従来は、メモリ制御の簡素化を計る理由からも積極的に時分割転送を行わずに、画像入出力手段を用いた画像データ入出力動作と略同期して大容量記憶装置のリソースとして占有してデータ転送を行う手段が用いられていた。
【0010】
従来、画像入出力手段から半導体メモリへの画像データの転送速度より、半導体メモリから大容量記憶装置への画像データの転送速度は遅く、大容量記憶装置へ転送する画像データを圧縮してデータ量を小さくしても、画像入出力手段から半導体メモリへの画像データの転送速度との差が狭まることがなかったために、半導体メモリから大容量記憶装置へのデータ転送処理(データ圧縮等のデータ変換処理も含む)の開始タイミングの制御を独立にかつ最適に制御することによる画像形成装置の生産性の向上度はあまり高くなかった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
最近の技術の進歩に伴い、HDD等の大容量記憶装置へのデータ転送速度の向上やデータ圧縮手段によるデータ圧縮率および処理速度の向上が著しく、更に画像形成装置に接続する画像入出力手段も多様を極めている状況では、従来のようなメモリ制御により大容量記憶装置やデータ圧縮手段の能力を最大限に利用して生産性を確保することが難しくなっている。
ここで、データ圧縮等のデータ変換速度や大容量記憶装置へのデータ転送速度が早くなれば、必要に応じて画像データを分割して時分割でデータ転送を行うことにより、画像形成装置で実行される画像入出力の処理時間が短縮される場合もある。
【0012】
この発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、上述のような1次記憶部(半導体メモリ)およびその1次記憶部に記憶された画像データを保存するための2次記憶部(大容量記憶装置)によって構成された画像記憶手段を有する画像形成装置において、入力される画像データを1次記憶部経由で2次記憶部に転送する場合の転送効率を向上させることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
この発明は、画像データを入力する画像入力手段と、該手段によって入力された画像データを記憶するための1次記憶部および該1次記憶部に記憶された画像データを保存するための2次記憶部によって構成された画像記憶手段とを有する画像形成装置において、上記の目的を達成するため、次のようにしたことを特徴とする。
【0014】
この発明による画像形成装置は、上記画像入力手段と上記1次記憶部との間の画像データの転送を行う第1のデータ転送手段と、該手段による画像データの転送速度を認識する第1の転送速度認識手段と、上記第1のデータ転送手段による画像データの転送の進行状況を認識する第1の進行状況認識手段と、上記1次記憶部と上記2次記憶部との間の画像データの転送を行う第2のデータ転送手段と、該手段による画像データの転送速度を認識する第2の転送速度認識手段と、上記第2のデータ転送手段による画像データの転送の進行状況を認識する第2の進行状況認識手段と、上記第2のデータ転送手段によって上記1次記憶部から上記2次記憶部へ転送される画像データのデータ形式を変換するデータ形式変換手段と、該手段によるデータ形式の変換速度を認識する変換速度認識手段と、上記第1,第2の転送速度認識手段,上記変換速度認識手段,および上記第1,第2の進行状況認識手段による各認識結果に基づいて、上記第1のデータ転送手段による上記画像入力手段から上記1次記憶部への画像データの転送開始に対して、上記第2のデータ転送手段による上記1次記憶部から上記2次記憶部への画像データの転送開始のタイミングを決定する転送開始タイミング決定手段とを設ける。
【0015】
さらに、上記データ形式変換手段によるデータ形式変換後の画像データの量を計測するデータ量計測手段を設け、上記転送開始タイミング決定手段を、上記第1,第2の転送速度認識手段,上記変換速度認識手段,および上記第1,第2の進行状況認識手段による各認識結果と上記データ量計測手段による計測結果とに基づいて、上記第1のデータ転送手段による上記画像入力手段から上記1次記憶部への画像データの転送開始に対して、上記第2のデータ転送手段による上記1次記憶部から上記2次記憶部への画像データの転送開始のタイミングを決定する手段としたものである。
【0016】
あるいは、上記データ形式変換手段によるデータ形式変換後の画像データの量を計測するデータ量計測手段と、該手段による計測結果を予め設定された個数分記憶する計測結果記憶手段と、該手段に記憶された各計測結果の平均値を算出する平均値算出手段とを設け、上記転送開始タイミング決定手段を、上記第1,第2の転送速度認識手段,上記変換速度認識手段,および上記第1,第2の進行状況認識手段による各認識結果と上記平均値算出手段による算出結果とに基づいて、上記第1のデータ転送手段による上記画像入力手段から上記1次記憶部への画像データの転送開始に対して、上記第2のデータ転送手段による上記1次記憶部から上記2次記憶部への画像データの転送開始のタイミングを決定する手段としてもよい。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて具体的に説明する。
図2は、この発明を実施する画像形成装置であるデジタル複写機の主要部の構成例を示す図である。図3は、このデジタル複写機のコンタクトガラスを上方から見た図である。
このデジタル複写機は、画像読取部1,画像形成部2,FAX部3,画像記憶部4,セレクタ部5,操作部6,およびシステム制御部7によって構成されている。
【0018】
以下、このデジタル複写機の各部について説明する。
まず、このデジタル複写機の画像読取部1による画像読み取りプロセスおよび画像形成部2による画像形成(印刷)プロセスについて、図2および図3を参照して簡単に説明する。
このデジタル複写機では、画像入力手段である画像読取部1によってコンタクトガラス(原稿台)11上の原稿の画像を光学的に読み取って電気信号に変換する。つまり、コンタクトガラス11に沿って移動可能な露光ランプ12によってコンタクトガラス11上の原稿の画像面(下面)をスキャン露光し、その画像面からの反射光像を各反射ミラー13〜15を順次介してCCD(イメージセンサ)16の受光面に結像させ、そのCCD16によって光電変換を行い、光の強弱に応じた電気信号を出力させる。
【0019】
次いで、イメージプロセッシングユニット(以下「IPU」と略称する)17により、その電気信号をシェーディング補正等の処理を行うと共にA/D変換して8ビットのデジタル信号とし、更に変倍処理やディザ処理等の画像処理を行い、画像データ(画像信号)として画像同期信号と共に画像形成部2へ送る。
スキャナ制御部18は、以上のプロセスを実行するために、各種センサによる検知および駆動モータ等の駆動部による駆動制御を行う。また、IPU17に各種パラメータの設定を行う。
以上が、画像読取部1による画像読み取りプロセスとなる。
【0020】
画像形成部2では、図示しないモータによってドラム状の感光体21を所定の速度で回転させ、その感光体21の表面(周面)を帯電チャージャ22によって一様に帯電し、その帯電面を画像書込部23のレーザダイオードからの画像データに応じて変調されたレーザ光により露光して静電潜像を形成する。
次いで、その静電潜像を現像装置24からのトナーによって現像することにより、顕像化したトナー像を形成する。
一方、給紙トレイ25内の転写紙を所定タイミングで給紙コロ26によって給紙して搬送し、レジストローラ27によって先端が挟持された位置で待機させた後、感光体21とタイミングを図って再搬送し、転写チャージャ28によって感光体21上のトナー像を転写紙上に静電転写し、分離チャージャ29によってその転写紙を感光体21より分離させる。
【0021】
その後、転写紙上のトナー像を定着装置30によって加熱定着し、排紙コロ31によって排紙トレイ32に排紙する。
静電転写後の感光体21の表面に残留したトナー像は、クリーニング装置33を感光体21に圧接することによって除去し、トナー像が除去された後の感光体21の表面は除電チャージャ34によって除電する。
プロッタ制御部35は、以上のプロセスを実行するために、各種センサによる検知および駆動モータ等の駆動部による駆動制御を行う。
以上が、画像形成部2による画像形成プロセスとなる。
【0022】
ここで、画像読取部1のIPU17より出力される画像同期信号について、図4を参照して説明する。
/FGATE(「/」はローアクティブを示す)は、1ページの画像データ(1画像データ)の副走査方向の画像エリアに対しての画像有効範囲を表すフレームゲート信号であり、この信号がローレベル(ローアクティブ)の間の画像データが有効とされる。また、この/FGATEはライン同期信号(/LSYNC)の立ち下がりエッジでアサートあるいはネゲートされる。
【0023】
/LSYNCは画素同期信号(PCLK)の立ち上がりエッジで所定クロック数だけアサートされ、この信号の立ち上がり後、所定クロック後に主走査方向の画像データが有効とされる。
送られてくる画像データは、PCLKの1周期に対して1つであり、図3の矢印部分より400DPI相当に分割されたものである。画像データは、矢印部分を先頭にラスタ形式のデータとして送出される。また、画像データの副走査有効範囲は、通常、転写紙サイズによって決まる。
【0024】
図2のシステム制御部7は、中央処理装置,ROM,RAMを含むマイクロコンピュータを用いて構成しており、オペレータによる操作部6への入力状態を検知し、画像読取部1,画像記憶部4,画像形成部2,およびFAX部3への各種パラメータの設定やプロセス実行指示等の各種指示を通信にて行う。また、システム(デジタル複写機)全体の状態を操作部6にて表示する。システム制御部7への指示は、オペレータの操作部6へのキー入力にてなされる。
【0025】
FAX部3は、画像入出力手段(画像入力手段および画像出力手段)としての機能を有しており、システム制御部7からの指示(コマンド)により、IPU17又は画像記憶部4からセレクタ部5を介して送られてくる画像データ(2値画像データ)に対してG3又はG4FAXのデータ転送規定に基づいて2値圧縮処理を施し、圧縮後のデータをFAXデータとして電話回線を介して外部装置(FAX装置等のFAX機能を有する画像形成装置など)へ転送する。また、外部装置から電話回線を介して送られてくるFAXデータに対して2値伸長処理を施して、2値画像データに復元する。その2値画像データは、セレクタ部5を介して画像記憶部4又は画像形成部2の画像書込部23へ送られる。
【0026】
画像書込部23では、図示しない書込制御部が、セレクタ部5から送られてくる画像データに応じて図示しないレーザダイオードを変調(ON/OFF)駆動し、対応する(変調した)レーザ光を射出し、そのレーザ光を定速回転するポリゴンミラーを用いて周期的に偏向させ、副走査方向に回転される感光体21の帯電面を主走査方向に走査して静電潜像を形成させる。
セレクタ部5は、システム制御部7からの指示により、自己の状態を変化させ、画像読取部1,画像記憶部4,又はFAX部3より送られてくる画像データを画像形成部2又は画像記憶部4へ選択的に送出する。
【0027】
画像記憶部4は、画像記憶手段であり、通常、IPU17から入力される原稿の画像データを記憶することにより、リピートコピー,回転コピー等の各種コピーのコピー(複写)アプリケーションに使用される。また、FAX部3からの2値画像データを一時記憶させるバッファメモリとしても使用する。これらの画像データの入出力(読み書き)の指示はシステム制御部7によってなされる。
【0028】
図1は、図2の画像記憶部4の構成例を示すブロック図である。
この画像記憶部4は、画像入出力DMAコントローラ(以下「DMAコントローラ」を「DMAC」という)41,画像メモリ42,メモリ制御部43,画像転送DMAC44,符号転送DMAC45,圧縮伸長器46,HDDコントローラ47,およびHDD48によって構成されている。
以下、画像記憶部4の各ブロック毎に機能説明を行う。
【0029】
まず、画像入出力DMAC41について説明する。
この画像入出力DMAC41は、メモリ制御部43とにより、第1のデータ転送手段としての機能を果たすものであり、CPU(中央処理装置,ROM,RAMを含むマイクロコンピュータ)およびロジック回路によって構成され、メモリ制御部43と通信を行ってコマンドを受信し、そのコマンドに応じてパラメータの設定や、メモリ制御部43経由で画像読取部1又はFAX部3と画像メモリ42との間のデータ転送(画像データの転送)を行う。
【0030】
例えば、メモリ制御部43から画像入力コマンドを受信した場合は、画像読取部1又はFAX部3からセレクタ部5を介して送られてくる画像データ(入力画像データ)を入力画像同期信号を構成する入力フレームゲート信号,入力ライン同期信号,および入力画素同期信号に従って8画素単位のメモリデータとしてパッキングし、メモリ制御部43に入出力アクセス信号を構成するアドレス信号および入出力メモリアクセス要求信号と共に随時出力することにより、その入力画像データを画像メモリ42内の後述する通常画像記憶領域に転送して書き込ませる。このとき、画像データのライン数を計数(カウント)し、その計数結果を入出力処理ライン数としてメモリ制御部43へ出力したり、データ転送の進行状況(進捗状況)を認識(検出)し、その認識結果を第1の進行状況データとしてメモリ制御部43へ出力する。
【0031】
メモリ制御部43から画像出力コマンドを受信した場合は、メモリ制御部43によって画像メモリ42内の通常画像記憶領域上の画像データを読み出させ、出力画像同期信号を構成する出力フレームゲート信号,出力ライン同期信号,および出力画素同期信号に同期させてセレクタ部5経由で画像形成部2又はFAX部3へ出力する。
画像入出力DMAC41はまた、自己の状態をシステム制御部7へ知らせるため、その状態をメモリ制御部43へステータス情報として送信する。
【0032】
次に、画像メモリ42について説明する。
画像メモリ42は、画像データを記憶するための1次記憶部(半導体メモリ)であり、DRAM等の半導体記憶素子によって構成されている。
この画像メモリ42の全記憶容量は、400DPIでA3サイズ分の2値画像データを蓄積(記憶)する通常画像蓄積用メモリとして使用する記憶領域(以下「通常画像記憶領域」という)分の4Mバイトと、電子ソート蓄積用メモリとして使用する記憶領域の4Mバイトとを合計した8Mバイトの容量となる。
なお、圧縮(データ形式変換)後の画像データである符号データを一時的に蓄積する必要がある場合は、メモリ制御部43が、システム制御部7からの指示(コマンド)により、圧縮画像蓄積用メモリとして使用する記憶領域(以下「圧縮画像記憶領域」という)を画像メモリ42に確保することができる。その場合、画像メモリ42の通常画像記憶領域等の他の記憶領域を使用することになる。
【0033】
次に、メモリ制御部43について説明する。
このメモリ制御部43は、第1の転送速度認識手段,第1の進行状況認識手段,第2の転送速度認識手段,第2の進行状況認識手段,変換速度認識手段,および転送開始タイミング決定手段としての機能を果たすものであり、CPUおよびロジック回路によって構成され、システム制御部7と通信を行ってコマンドを受信し、そのコマンドに応じてパラメータの設定や、画像メモリ42に対する画像データの読み出しおよび書き込みを行う。
【0034】
また、システム制御部7から入力される動作コマンドであるプロセス実行コマンドとして、画像入力コマンド,画像出力コマンド,画像転送コマンド,画像圧縮コマンド,画像伸長コマンドを含む各種コマンドがあり、例えば画像入力コマンドおよび画像出力コマンドは必要に応じて画像入出力DMAC41へ、画像圧縮コマンドおよび画像伸長コマンドは必要に応じて画像転送DMAC44,圧縮伸長器46,又は符号転送DMAC45へ、画像転送コマンドはHDDコントローラ47へそれぞれ送信する。
【0035】
さらに、システム制御部7からプロセス実行コマンドを受信した場合は、そのコマンド(例えば画像入力コマンド)に付加されているデータを解析することにより、画像入出力DMAC41と画像メモリ42との間のデータ転送速度(第1の転送速度),画像メモリ42と画像転送DMAC44との間のデータ転送速度(第2の転送速度),および圧縮伸長器46の処理速度を認識する。
さらにまた、画像入出力DMAC41から第1の進行状況データを受信した場合は、そのデータを解析することにより、画像入出力DMAC41と画像メモリ42との間のデータ転送の進行状況(第1の進行状況)を認識する。
【0036】
また、画像転送DMAC44から第2の進行状況データを受信した場合は、そのデータを解析することにより、画像メモリ42と画像転送DMAC44との間のデータ転送の進行状況(第2の進行状況)を認識する。
さらに、自己および画像メモリ42の状態をシステム制御部7へ知らせるため、それらの状態をシステム制御部7へステータス情報として送信したり、画像入出力DMAC41,画像転送DMAC44,符号転送DMAC45,および圧縮伸長器46からのステータス情報もシステム制御部7へ送信する。
【0037】
次に、画像転送DMAC44について説明する。
この画像転送DMAC44は、符号転送DMAC45およびHDDコントローラ47とにより、第2のデータ転送手段としての機能を果たすものであり、CPUおよびロジック回路によって構成され、メモリ制御部43と通信を行ってコマンドを受信し、そのコマンドに応じてパラメータの設定や、メモリ制御部43経由で画像メモリ42と圧縮伸長器46との間のデータ転送を行う。
【0038】
例えば、メモリ制御部43から画像圧縮コマンドを受信した場合は、メモリ制御部43へ転送メモリアクセス要求信号を出力し、そのメモリ制御部43からの転送メモリアクセス許可信号がアクティブになった場合(転送メモリアクセス許可信号を受信した場合)に、画像メモリ42内の通常画像記憶領域上の画像データをメモリ制御部43によって読み出させて圧縮伸長器46へ転送し、圧縮処理を行わせる。このとき、画像データのライン数を計数し、その計数結果を転送処理ライン数としてメモリ制御部43へ出力したり、データ転送の進行状況を認識し、その認識結果を第2の進行状況データとしてメモリ制御部43へ出力する。
【0039】
メモリ制御部43から画像伸長コマンドを受信した場合は、メモリ制御部43へ転送メモリアクセス要求信号を出力し、そのメモリ制御部43からの転送メモリアクセス許可信号がアクティブになった場合に、圧縮伸長器46からの画像データをメモリ制御部43によって画像メモリ42の通常画像記憶領域上に書き込ませる。
画像転送DMAC44はまた、自己の状態をシステム制御部7へ知らせるため、その状態をメモリ制御部43へステータス情報として送信する。
【0040】
次に、符号転送DMAC45について説明する。
この符号転送DMAC45は、CPUおよびロジック回路によって構成され、メモリ制御部43と通信を行ってコマンドを受信し、そのコマンドに応じてパラメータの設定や、HDDコントローラ47経由で圧縮伸長器46とHDD48との間のデータ転送を行ったり、画像メモリ42と圧縮伸長器46との間のデータ転送を行う。
【0041】
例えば、メモリ制御部43から画像圧縮コマンド(転送先を示すデータが付加されているものとする)を受信した場合は、そのコマンドに付加されているデータを解析することによって転送先を判別し、その転送先がHDD48の場合に、圧縮伸長器46による圧縮処理後の画像データである符号データをHDDコントローラ47経由でHDD48へ転送して書き込ませる。このとき、符号データの量(符号量)を計数し、その計数結果から圧縮後のデータ量を認識する。
【0042】
また、転送先が画像メモリ42内の圧縮画像記憶領域の場合に、メモリ制御部43へ転送メモリアクセス要求信号を出力し、そのメモリ制御部43からの転送メモリアクセス許可信号がアクティブになった場合に、圧縮伸長器46による圧縮処理後の画像データである符号データをメモリ制御部43によって画像メモリ42内の圧縮画像記憶領域に転送して書き込ませる。このとき、符号データの量を計数し、その計数結果をデータ量としてメモリ制御部43へ出力したり、データ転送(圧縮画像記憶領域への書き込み)の進行状況を認識し、その認識結果を第3の進行状況データとしてメモリ制御部43へ出力することもできる。
【0043】
メモリ制御部43から画像伸長コマンド(転送元を示すデータが付加されているものとする)を受信した場合は、そのコマンドに付加されているデータを解析することによって転送元を判別し、その転送元がHDD48の場合に、HDDコントローラ47からの符号データを圧縮伸長器46へ転送する。
また、転送元が画像メモリ42内の圧縮画像記憶領域の場合に、メモリ制御部43へ転送メモリアクセス要求信号を出力し、そのメモリ制御部43からの転送メモリアクセス許可信号がアクティブになった場合に、メモリ制御部43によって画像メモリ42内の圧縮画像記憶領域上の符号データを読み出させて圧縮伸長器46へ転送する。
符号転送DMAC45はまた、自己の状態をシステム制御部7へ知らせるため、その状態をメモリ制御部43へステータス情報として送信する。
【0044】
次に、圧縮伸長器46について説明する。
この圧縮伸長器46は、データ形式変換手段としての機能を果たすものであり、CPUおよびロジック回路によって構成され、メモリ制御部43と通信を行ってコマンドを受信し、そのコマンドに応じてパラメータの設定を行う。また、画像データを圧縮して符号データ(他のデータ形式)に変換する圧縮処理と、符号データを伸長して元の画像データ(元のデータ形式)に戻すように逆変換する伸長処理とを行う。
【0045】
すなわち、メモリ制御部43から画像圧縮コマンドを受信した場合は、画像転送DMAC44からの画像データ(2値データ)をMH,MR,MMR等の符号化処理(圧縮処理)を行って符号化する(圧縮する)。このとき、その処理速度(画像データのデータ形式の変換速度)を認識する。
メモリ制御部43から画像伸長コマンドを受信した場合は、符号転送DMAC45からの画像データをMH,MR,又はMMR等の複号化処理を行って伸長(復号化)し、元の画像データに戻す。
圧縮伸長器46はまた、自己の状態をシステム制御部7へ知らせるため、その状態をメモリ制御部43へステータス情報として送信する。
【0046】
次に、HDDコントローラ47について説明する。
このHDDコントローラ47は、CPUおよびロジック回路によって構成され、メモリ制御部43と通信を行ってコマンドを受信し、そのコマンドに応じてパラメータの設定を行ったり、HDD48の状態(ステータス)検出や、圧縮伸長器46とHDD48との間のデータ転送を行ったり、メモリ制御部43経由で画像メモリ42とHDD48との間のデータ転送を行なう。
【0047】
次に、HDD48について説明する。
HDD48は、画像メモリ42に記憶された画像データ(圧縮伸長器46による圧縮処理後の画像データである符号データを含む)を保存するための2次記憶部(大容量記憶装置)であり、HDDコントローラ47からの指示により、そのHDDコントローラ47からの画像データを内部のハードディスク(HD)に書き込んで保存させる動作と、ハードディスクに保存した画像データを読み込んでHDDコントローラ47へ送出する動作とを行う。
以上が画像記憶部4の概略構成の説明である。
なお、HDD48およびHDDコントローラ47に代えて、光ディスクドライブおよびそのコントローラなど、他の2次記憶装置(大容量記憶装置)およびそのコントローラを使用することもできる。
【0048】
図5は、メモリ制御部43内のアドレス発生部および比較部の構成例を示すブロック図である。
このメモリ制御部43は、入出力画像アドレスカウンタ部51,転送画像アドレスカウンタ部52,ライン設定部53,差分算出部54,差分比較部55,アドレスセレクタ部56,アービタ部57,要求マスク部58,およびアクセス制御部59によって構成されている。
以下、メモリ制御部43の各ブロック毎に機能説明を行う。
【0049】
まず、入出力画像アドレスカウンタ部51について説明する。
この入出力画像アドレスカウンタ部51は、画像入出力DMAC41からの入出力メモリアクセス要求信号に応じてカウントアップするアドレスカウンタであり、入出力画像データ(画像入出力DMAC41からの画像データあるいは画像入出力DMAC41への画像データ)の格納場所を示す22ビットのメモリアドレスを出力する。つまり、画像入出力DMAC41からの画像データを画像メモリ42に書き込む場合には書き込みアドレスを、画像入出力DMAC41への画像データを画像メモリ42から読み出す場合には読み出しアドレスをそれぞれ出力する。それらのメモリアドレスは、画像メモリ42へのアクセス開始時に一旦初期化される。
【0050】
次に、転送画像アドレスカウンタ部52について説明する。
この転送画像アドレスカウンタ部52は、後述するアービタ部57からの転送メモリアクセス許可信号に応じてカウントアップするアドレスカウンタであり、転送画像データ(画像転送DMAC44又は符号転送DMAC45からの画像データあるいは画像転送DMAC44又は符号転送DMAC45への画像データ)の格納場所を示す22ビットのメモリアドレスを出力する。つまり、画像転送DMAC又は符号転送DMACからの画像データを画像メモリ42に書き込む場合には書き込みアドレスを、画像転送DMAC又は符号転送DMACへの画像データを画像メモリ42から読み出す場合には読み出しアドレスをそれぞれ出力する。それらのメモリアドレスは、画像メモリ42へのアクセス開始時に一旦初期化される。
【0051】
次に、ライン設定部53について説明する。
このライン設定部53は、画像データ入力(書き込み)時のバッファとして画像メモリ(半導体メモリ)42を使用する場合に、差分比較部55で差分算出部54から出力される入力処理ライン数と転送処理ライン数との差分ライン数と比較する値をシステム制御部7からのコマンドによって設定する。任意の値を設定することが可能である。
次に、差分算出部54について説明する。
この差分算出部54は、画像データ入力時に、画像転送DMAC44が出力する転送処理ライン数から画像入出力DMAC41が出力する入出力処理ライン数を減算し、その結果を差分ライン数として差分比較部55へ出力する。
【0052】
次に、差分比較部55について説明する。
この差分比較部55は、画像データ入力時に、差分算出部54が出力する差分ライン数とライン設定部53が出力する設定値とを大小比較し、差分ライン数と設定値が一致した場合にはシステム制御部7へエラー信号を出力し、差分ライン数が「0」になった場合には要求マスク部58への転送要求マスク信号をアクティブにする(要求マスク部58へ転送要求マスク信号を出力する)。差分ライン数と設定値が一致していない場合で且つ差分ライン数が「0」以外の場合、あるいは画像データの入出力動作が行われていない場合には、要求マスク部58への転送要求マスク信号をアクティブにしない。
【0053】
次に、アドレスセレクタ部56について説明する。
このアドレスセレクタ部56は、アービタ部57からの制御信号により、入出力画像アドレスカウンタ部51からのメモリアドレスあるいは転送画像アドレスカウンタ部52からのメモリアドレスを選択して出力する。
【0054】
次に、アービタ部57について説明する。
このアービタ部57は、要求マスク部58からの転送メモリアクセス要求信号がアクティブ、画像入出力DMAC41からの入出力メモリアクセス要求信号が非アクティブの条件で、画像転送DMAC44又は符号転送DMAC45をアクセスするための転送メモリアクセス許可信号を出力する。
また、画像入出力DMAC41からの入出力メモリアクセス要求信号に応じて入出力画像アドレスカウンタ部51をカウントアップさせたり、アービタ部57からの転送メモリアクセス許可信号に応じて転送画像アドレスカウンタ部52をカウントアップさせる。このとき、アクセス制御部59へメモリアクセスの開始を示すトリガ信号であるアクセス開始信号も出力する。
【0055】
次に、要求マスク部58について説明する。
この要求マスク部58は、差分比較部55からの転送要求マスク信号がアクティブの場合に、画像転送DMAC44又は符号転送DMAC45からの転送メモリアクセス要求信号をマスクし(ディスイネーブル状態にし)、画像メモリ42から画像転送DMAC44又は符号転送DMAC45へのデータ転送処理を停止させる。
【0056】
次に、アクセス制御部59について説明する。
このアクセス制御部59は、アービタ部57からの制御信号により、入出力画像アドレスカウンタ部51又は転送画像アドレスカウンタ部52から入力されるメモリアドレス(物理アドレス)を半導体メモリである画像メモリ42(この例ではDRAM)に対応するロウアドレスとカラムアドレスとに分割し、11ビットのアドレスバスに順次出力する。また、アービタ部57からのアクセス開始信号に従い、DRAM制御信号(RAS,CAS,WE)を出力する。
【0057】
ここで、メモリ制御部43は、システム制御部7からの画像入力コマンドにより、初期化して画像データの待ち状態となり、例えば画像読取部(スキャナ)1の画像読み取り動作により、画像入出力DMAC41から画像読取部1によって読み取られた画像データが入力されると、その画像データを一旦画像メモリ42内の通常画像記憶領域に書き込む。
このとき、画像入出力DMAC41は、画像データのライン数の計数処理を行い、その計数結果を入出力処理ライン数としてメモリ制御部43に出力する。
一方、画像転送DMAC44は、システム制御部7からメモリ制御部43を介して画像圧縮コマンドを受けると、転送メモリアクセス要求信号をメモリ制御部43に出力する。
【0058】
この時点では、メモリ制御部43において、転送メモリアクセス要求信号が要求マスク部58によってマスクされているため、アクセス制御部59が、画像メモリ42へのアクセスを行わないが、画像入出力DMAC41からの画像データが1ライン終了することにより、転送メモリアクセス要求信号のマスクが解除されるため、画像メモリ42にアクセスしてその通常画像記憶領域から画像データを読み出し、その画像データを画像転送DMAC44によって圧縮伸長器46へ転送させる。
画像転送DMAC44は、メモリ制御部43からの画像データの入力により、その画像データのライン数の計数処理を行い、その計数結果を転送処理ライン数としてメモリ制御部43に出力する。
【0059】
メモリ制御部43では、差分算出部54が、画像転送DMAC44より出力される転送処理ライン数から画像入出力DMAC41より出力される入出力処理ライン数を減算し、その結果を差分ライン数として差分比較部55へ出力し、差分比較部55が、その差分ライン数が「0」になればメモリアドレスの追い越しがないように(転送画像アドレスカウンタ部52から出力されるメモリアドレスが入出力画像アドレスカウンタ部51から出力されるメモリアドレスより大きくならないように)、つまり画像メモリ42からHDD48へのデータ転送が画像読取部1から画像メモリ42へのデータ転送を追い越さないように、画像転送DMAC44からの転送メモリアクセス要求信号をマスク(禁止)し、画像メモリ42から画像転送DMAC44へのデータ転送処理を停止させる。
以上がメモリ制御部43の構成の説明である。
【0060】
次に、メモリ制御部43が各データ転送速度を認識可能にするための処理について説明する。
画像読取部1から画像メモリ42へのデータ転送速度、つまり第1の転送速度(画像入出力DMAC41−画像メモリ42間のデータ転送速度)は、画像読取部1の読み取り速度によって決定され、その読み取り速度は画像読取部1のハードウェアに依存する。
したがって、メモリ制御部43で第1の転送速度を認識する処理が必要な場合は、システム制御部7が、画像読取部1との通信により、画像読取部1の読み取り速度を取得し、その読み取り速度を第1の転送速度とし、その第1の転送速度を示すデータをメモリ制御部43へ送信するプロセス実行コマンドに付加する。
【0061】
また、圧縮伸長器45の処理速度(データ形式変換速度)を認識する処理が必要な場合は、操作部6上でのキー操作によって入力される操作信号により、このシステム(デジタル複写機)で使用可能な圧縮伸長器のデバイス名,バージョン,および処理(圧縮処理)速度をデータテーブルとしてシステム制御部7の内部メモリに記憶しておき、システムの初期設定時に、システム制御部7が、圧縮伸長器46からそのデバイス名およびバージョンを読み取り、データテーブルを参照することによって圧縮伸長器46の処理速度を取得し、その処理速度を示すデータをメモリ制御部43へ送信するプロセス実行コマンドに付加する。
【0062】
さらに、画像メモリ42からHDD48へのデータ転送速度、つまり第2の転送速度(画像メモリ42とHDDコントローラ47との間のデータ転送速度)は、HDD48の書き込み速度に依存する。
したがって、メモリ制御部43で第2の転送速度を認識する処理が必要な場合は、操作部6上でのキー操作によって入力される操作信号により、このシステムで使用可能なHDDのモデル名および書き込み速度をデータテーブルとして内部メモリに記憶しておき、システムの初期設定時に、システム制御部7が、HDDコントローラ47との通信により、HDD48からそのモデル名を読み取り、データテーブルを参照することによってHDD48の書き込み速度を取得し、その書き込み速度を第2の転送速度とし、その第2の転送速度を示すデータをメモリ制御部43へ送信するプロセス実行コマンドに付加する。
【0063】
次に、画像転送DMAC44による画像データの転送処理および画像データのライン数の計数処理について、図6を参照して具体的に説明する。
図6は、画像転送DMAC44による画像データの転送処理および画像データのライン数の計数処理を説明するための説明図である。
画像転送DMAC44は、画像メモリ42内の通常画像記憶領域に記憶された1画像データを複数のバンド(この例では4つのバンドとする)に分割して圧縮伸長器46へ転送するため、CPUを用いたデータ転送制御部61の他に、4つのディスクリプタ格納レジスタ62〜65を設けている。
【0064】
画像転送DMAC44内のデータ転送制御部61は、システム制御部7からメモリ制御部43を介して画像圧縮コマンドを受信した時に起動し、まず各ディスクリプタ格納レジスタ62〜65のうちの先頭のディスクリプタ格納レジスタ62にシステム制御部7によって予め設定されたチェーン先アドレスaを読み込み、メモリ制御部43の図示しないメモリ(RAM又は不揮発性メモリ)内のチェーン先アドレスaが示す場所に記憶されているディスクリプタAをリードアクセスし、そのディスクリプタAの内容を読み出して先頭のディスクリプタ格納レジスタ62にロードして書き込む(設定する)。
【0065】
そのディスクリプタ格納レジスタ62にロードしたディスクリプタAの内容は4ワードで構成されており、次のディスクリプタ(ここではディスクリプタBとなる)の格納アドレスを示すチェーン先アドレスと、ディスクリプタAを用いて転送する画像データ(分割データ)の先頭アドレスを示すデータ格納先アドレス(データ読み出し)と、ディスクリプタAを用いて転送する画像データのデータ量をライン数で示すデータ転送ライン数と、そのデータ転送ライン数分の画像データの転送が終了した場合に、CPU割り込みを発生するか否かを示すフォーマット情報とによって構成されている。なお、ディスクリプタB〜D(C,Dは図示省略)も、ディスクリプタAと同様の構成である。
【0066】
フォーマット情報の最下位ビットには、データ転送ライン数分のデータ転送が終了した場合に、CPU割り込みを発生するか否かを示すビットが配置されている。画像転送DMAC44内のデータ転送制御部61が、フォーマット情報の最下位ビットを検出し、その最下位ビットが“0”であればCPU割り込みを発生し、“1”であればCPU割り込みをマスク(禁止)することができる。
【0067】
画像転送DMAC44内のデータ転送制御部61は、ディスクリプタAの内容をディスクリプタ格納レジスタ62にロードした後は、そのディスクリプタAから次のディスクリプタBの格納アドレスを示すチェーン先アドレスbを読み込み、メモリ制御部43のメモリ内のチェーン先アドレスbが示す場所に記憶されているディスクリプタBをメモリ制御部43経由でリードアクセスし、そのディスクリプタBの内容を読み出して次のディスクリプタ格納レジスタ63にロードして書き込む。
その後、上述と同様にして、ディスクリプタCの内容をディスクリプタ格納レジスタ64へ、ディスクリプタDの内容をディスクリプタ格納レジスタ65へ順次ロードする。
【0068】
ところで、各ディスクリプタA,B,C,Dのフォーマット情報の最下位ビットがいずれも“0”になっているものと仮定した場合、1バンドの画像データの転送が終了する度にCPU割り込みが発生するため、その割り込み発生によって各ディスクリプタA,B,C,Dのデータ転送ライン数を順次加算することにより、1画像データのライン数を計数することができる。また、1画像データの転送終了タイミングも検出することが可能になる。
なお、画像入出力DMAC41および符号転送DMAC45でも、画像転送DMAC44と同様な回路構成にし、上述と同様な制御を行うことにより、1画像データのライン数を計数することが可能になる。
【0069】
また、上述の例では、メモリ制御部43のメモリ内の各チェーン先アドレスが示す場所にそれぞれ記憶されているディスクリプタをリードアクセスするようにしたが、その各チェーン先アドレスがそれぞれ示す場所を予め画像メモリ42上にディスクリプタ記憶領域として確保しておき、その各ディスクリプタ記憶領域にそれぞれ記憶したディスクリプタの内容を順次読み出して対応するディスクリプタ格納レジスタにロードして書き込むようにしてもよい。
【0070】
次に、画像入出力DMAC41および画像転送DMAC44によるデータ転送の進捗状況(進行状況)の認識処理について、図7を参照して説明する。
図7は、画像転送DMAC44および画像転送DMAC44によるデータ転送の進捗状況の認識処理を説明するための説明図である。
【0071】
画像入出力DMAC41が画像読取部1から画像メモリ42へのデータ転送の進捗状況を認識するために、図7に示すように、画像入出力DMAC41が使用するディスクリプタを複数のバンド(この例では11個のバンドとする)に分割し、1個目のディスクリプタAのデータ転送ライン数(分割ライン数)Naを「1」、2,3,…,11個目のディスクリプタB,C,…,Kのデータ転送ライン数Nb,Nc,…,Nkをそれぞれ残りの画像ライン数(1画像データの全ライン数から「1」を引いたもの)を10分割した値に設定し、1,2,3,…,11個目のディスクリプタA,B,C,…,Kのフォーマット情報の最下位ビットをそれぞれ“0”に設定する(CPU割り込みを発生するように設定する)。
【0072】
それによって、画像入出力DMAC41は、画像読取部1から画像メモリ42へのデータ転送の進捗状況を10分割で認識することができる。
なお、ディスクリプタの分割数を増やすことにより、画像読取部1から画像メモリ42へのデータ転送の進捗状況の認識精度を向上させることが可能になる。
【0073】
同様にして、画像転送DMAC44が画像メモリ42から圧縮伸長器46を通してのHDD48へのデータ転送の進捗状況を認識するために、画像転送DMAC44が使用するディスクリプタを11個のバンドに分割し、1個目のディスクリプタAのデータ転送ライン数Naを「1」、2,3,…,11個目のディスクリプタB,C,…,Kのデータ転送ライン数Nb,Nc,…,Nkをそれぞれ残りの画像ライン数を10分割した値に設定し、1,2,3,…,11個目のディスクリプタA,B,C,…,Kのフォーマット情報の最下位ビットをそれぞれ“0”に設定する(CPU割り込みを発生するように設定する)。
【0074】
それによって、画像転送DMAC44は、画像メモリ42から圧縮伸長器46を通してのHDD48へのデータ転送の進捗状況を10分割で認識することができる。
なお、ディスクリプタの分割数を増やすことにより、画像メモリ42からHDD48へのデータ転送の進捗状況の認識精度を向上させることが可能になる。
【0075】
次に、メモリ制御部43による転送モード設定処理について、図8を参照して説明する。
図8は、メモリ制御部43による転送モード設定処理の一例を示すフローチャートである。
【0076】
画像読取部1から入力される画像データの量をD1(byte)、画像読取部1と画像メモリ42との間のデータ転送速度をS1(byte/秒)、圧縮伸長部46による圧縮処理(データ形式変換速度)をC1(byte/秒)、HDD48の書き込み速度S2(byte/秒)、画像メモリ42とHDD48との間のデータ転送速度をS3(byte/秒)とすると、メモリ制御部43は、電源投入によって図8の処理を開始し、まずC1とS2とを比較し、速度が遅い方をS3 とする。これは、S3は、圧縮伸長器46による圧縮処理C1又はHDD48の書き込み速度S2に依存するためである。
【0077】
次に、S1とS3とを比較し、S1よりS3の方が速い場合(S1<S3)には、画像読取部1から画像メモリ42へのデータ転送が開始されてからD1/S1−D1/S3だけ遅れて画像メモリ42からHDD48へのデータ転送が開始される(画像転送DMAC44が起動する)ように、第1の転送モードを設定する。S1がS3以上の場合には、画像読取部1から画像メモリ42へのデータ転送が開始された直後に画像メモリ42からHDD48へのデータ転送が開始されるように、第2の転送モードを設定する。
【0078】
次に、メモリ制御部43によるCPU割込処理について、図9〜図11を参照して説明する。
図9は、メモリ制御部43によるCPU割込処理の一例を示すフローチャートである。
【0079】
図10は、画像読取部1と画像メモリ42との間のデータ転送速度S1より画像メモリ42とHDD48との間のデータ転送速度S3が速い場合における画像メモリ42からHDD48へのデータ転送開始タイミングを説明するためのタイミングチャートである。
図11は、画像読取部1と画像メモリ42との間のデータ転送速度S1が画像メモリ42とHDD48との間のデータ転送速度S3以上の場合における画像メモリ42からHDD48へのデータ転送開始タイミングを説明するためのタイミングチャートである。
【0080】
メモリ制御部43は、画像入出力DMAC41でCPU割り込みが発生した時(画像読取部1から画像メモリ42へ転送する画像データのうちの対応する1ディスクリプタに設定されたデータ転送ライン数の画像データの転送が終了した場合)に、その旨を画像入出力DMAC41からの第1の進行状況データによって認識して図9の処理を開始し、まず現在設定中の転送モードが第1の転送モードであるか第2の転送モードであるかを判別して、第1の転送モードである場合には、次の処理を行う。
【0081】
すなわち、画像入出力DMAC41からの第1の進行状況データによってCPU割り込みの回数Nと対応する1ディスクリプタに設定されたデータ転送ライン数(データ量)D2とS1とに基づいて、画像読取部1から画像メモリ42へのデータ転送開始からの経過時間T2=(D2/S1)*(N−1)を算出すると共に、画像読取部1から画像メモリ42へのデータ転送開始より画像メモリ42からHDD48へのデータ転送開始までの時間T1=D1/S1−D1/S3を算出する。
【0082】
次いで、T2とT1とを比較し、T2がT1に達していない場合には処理を終了するが、図10に示すように、T2がT1(D1/S1−D1/S3)に達した場合には次のCPU割り込みで(画像メモリ42からHDD48へのデータ転送を開始するタイミングで)、画像転送DMAC44を起動させ、画像メモリ42からHDD48へのデータ転送を開始させる。
第2の転送モードの場合には、図11に示すように、直ちに(1回目のCPU割り込みで)画像転送DMAC44を起動させ、画像メモリ42からHDD48へのデータ転送を開始させる。
【0083】
このように、この実施形態のデジタル複写機では、メモリ制御部43が、画像読取部1と画像メモリ42との間のデータ転送(画像データの転送)速度,そのデータ転送の進行状況,画像メモリ42とHDD48との間のデータ転送速度,そのデータ転送の進行状況,圧縮伸長器46の処理速度をそれぞれ認識し、それらの認識結果に基づいて、画像読取部1から画像メモリ42へのデータ転送開始に対して、画像メモリ42からHDD48へのデータ転送開始タイミングを決定する(この発明に係わる処理の第1例)。
【0084】
すなわち、画像データの入出力(書き込みおよび読み出し)を行う個々の記憶装置、つまり画像メモリ42およびHDD48のデータ転送速度(能力)とデータ転送の進行状況を認識することにより、データ転送に必要な最短の処理時間を知ることが可能になるが、更に圧縮伸長器46の処理速度も考慮することにより、画像メモリ42の占有時間が最短となるような画像メモリ42からHDD48へのデータ転送開始タイミングを決定する。
それによって、画像読取部1,HDD48,圧縮伸長器46を含む各種ハードウェアのいずれかの変更によってデータ転送速度が変化した場合でも、ソフトウェアを変更することなく、画像読取部1から入力される画像データを画像メモリ42および圧縮伸長器46経由で高精度に効率良くHDD48へ転送することができる。
【0085】
また、データ転送条件によっては(画像メモリ42からHDD48へのデータ転送速度よりも画像読取部1から画像メモリ42へのデータ転送速度の方が速い場合は)、画像読取部1から画像メモリ42へのデータ転送と画像メモリ42からHDD48へのデータ転送とを同期させる制御を選択することもできるので、種々のデータ転送条件に対して、画像メモリ42からHDD48へのデータ転送開始タイミングの決定のために、特別な制御要因を必要とすることなく、且つメモリ制御上の制約条件を設けることなく、様々な画像入力手段の接続の実現と、様々な記憶装置の共有が可能となる。
さらに、個々の記憶装置へのデータ転送速度を認識することにより、搭載する記憶装置の特性に応じた最適なタイミング制御を行うことが可能になる。
【0086】
なお、符号転送DMAC45がデータ量計測手段としての機能を有しており、圧縮伸長器46によるデータ変換(画像データの圧縮処理)時に、HDD48へ転送する符号量(変換後の画像データである符号データの量)を計数(計測)することができるため、メモリ制御部43がその計数結果も考慮し(その計数結果および上記各認識結果に基づいて)、画像読取部1から画像メモリ42への画像データの転送開始に対して、画像メモリ42からHDD48への画像データの転送開始のタイミングを決定する(この発明に係わる処理の第2例)こともできる。
【0087】
それによって、圧縮伸長器46のデータ変換特性の変化(変換後のデータ量の変動)に影響することなく、画像読取部1から入力される画像データを画像メモリ42および圧縮伸長器46経由で効率良くHDD48へ転送することが可能になり、生産性の低下を回避することができる。
また、上記符号量の計数値をHDD48からの画像データの読み出し制御タイミングの決定に利用することもできる。よって、画像データの入力と出力(HDD48からの画像データの読み出し)を並行して実行することも可能になり、HDD48の利用効率を向上させることもできる。
【0088】
あるいは、メモリ制御部43が、平均値算出手段としての機能も果たすようにし、符号転送DMAC45の上記符号量の計数結果を予め設定された個数分(例えば10個)だけ内部メモリに記憶し、その各計数結果の平均値を算出することにより、その算出結果も考慮して(その算出結果および上記各認識結果に基づいて)、画像読取部1から画像メモリ42への画像データの転送開始に対して、画像メモリ42からHDD48への画像データの転送開始のタイミングを決定する(この発明に係わる処理の第3例)こともできる。
【0089】
それによって、画像読取部1から入力される画像データの種類の急激な変動に対して圧縮伸長器46のデータ変換特性の変化しても、画像読取部1から入力される画像データを画像メモリ42および圧縮伸長器46経由で効率良くHDD48へ転送することが可能になり、著しく生産性を低下させることを回避することができる。
また、上記符号量の計数結果の平均値をHDD48からの画像データの読み出し制御タイミングの決定に利用することもできる。よって、画像データの入力と出力(HDD48からの画像データの読み出し)を並行して実行することも可能になり、HDD48の利用効率を向上させることもできる。
【0090】
ここで、一般にデジタル複写機(画像形成装置)を特定の場所(オフィス等)に設置した場合、デジタル複写機で扱われる画像データの特性は平均的に一定であることが予想されるので、この発明に係わる処理の第3例は有効である。
以上、この発明をデジタル複写機に適用した実施形態について説明したが、この発明はこれに限らず、ファクシミリ装置,プリンタ等の他の画像形成装置にも適用し得るものである。また、この発明は、スキャナ,ネットワークファイルサーバ等の画像入出力装置、あるいはそれらの画像入出力装置や画像形成装置の機能のうちの複数の機能を有するデジタル複合機に応用することもできる。
【0091】
【発明の効果】
以上説明してきたように、この発明の画像形成装置によれば、入力される画像データを1次記憶部経由で2次記憶部に転送する場合の転送効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2の画像記憶部4の構成例を示すブロック図である。
【図2】この発明を実施する画像形成装置であるデジタル複写機の主要部の構成例を示す図である。
【図3】図2のデジタル複写機のコンタクトガラスを上方から見た図である。
【図4】図2の画像読取部1のIPU17より出力される画像同期信号の一例を示すタイミング図である。
【図5】図1のメモリ制御部43内のアドレス発生部および比較部の構成例を示すブロック図である。
【図6】図1の画像転送DMAC44による画像データの転送処理および画像データのライン数の計数処理を説明するための説明図である。
【図7】図1の画像転送DMAC44および画像転送DMAC44によるデータ転送の進捗状況の認識処理を説明するための説明図である。
【図8】図1のメモリ制御部43による転送モード設定処理の一例を示すフロー図である。
【図9】図1のメモリ制御部43によるCPU割込処理の一例を示すフロー図である。
【図10】図2の画像読取部1と図1の画像メモリ42との間のデータ転送速度S1より画像メモリ42とHDD48との間のデータ転送速度S3が速い場合における画像メモリ42からHDD48へのデータ転送開始タイミングを説明するためのタイミング図である。
【図11】図2の画像読取部1と図1の画像メモリ42との間のデータ転送速度S1が画像メモリ42とHDD48との間のデータ転送速度S3以上の場合における画像メモリ42からHDD48へのデータ転送開始タイミングを説明するためのタイミング図である。
【符号の説明】
1:画像読取部 2:画像形成部
3:FAX部 4:画像記憶部
5:セレクタ部 6:操作部
7:システム制御部 17:IPU
41:画像入出力DMAコントローラ
42:画像メモリ 43:メモリ制御部
44:画像転送DMAC 45:符号転送DMAC
46:圧縮伸長器 47:HDDコントローラ
48:HDD
51:入出力画像アドレスカウンタ部
52:転送画像アドレスカウンタ部
53:ライン設定部 54:差分算出部
55:差分比較部 56:アドレスセレクタ部
57:アービタ部 58:要求マスク部
59:アクセス制御部 61:データ転送制御部
62〜65:ディスクリプタ格納レジスタ
Claims (2)
- 画像データを入力する画像入力手段と、該手段によって入力された画像データを記憶するための1次記憶部および該1次記憶部に記憶された画像データを保存するための2次記憶部によって構成された画像記憶手段とを有する画像形成装置において、
前記画像入力手段と前記1次記憶部との間の画像データの転送を行う第1のデータ転送手段と、
該手段による画像データの転送速度を認識する第1の転送速度認識手段と、
前記第1のデータ転送手段による画像データの転送の進行状況を認識する第1の進行状況認識手段と、
前記1次記憶部と前記2次記憶部との間の画像データの転送を行う第2のデータ転送手段と、
該手段による画像データの転送速度を認識する第2の転送速度認識手段と、
前記第2のデータ転送手段による画像データの転送の進行状況を認識する第2の進行状況認識手段と、
前記第2のデータ転送手段によって前記1次記憶部から前記2次記憶部へ転送される画像データのデータ形式を変換するデータ形式変換手段と、
該手段によるデータ形式の変換速度を認識する変換速度認識手段と、
前記第1,第2の転送速度認識手段,前記変換速度認識手段,および前記第1,第2の進行状況認識手段による各認識結果に基づいて、前記第1のデータ転送手段による前記画像入力手段から前記1次記憶部への画像データの転送開始に対して、前記第2のデータ転送手段による前記1次記憶部から前記2次記憶部への画像データの転送開始のタイミングを決定する転送開始タイミング決定手段と、
前記データ形式変換手段によるデータ形式変換後の画像データの量を計測するデータ量計測手段とを設け、
前記転送開始タイミング決定手段が、前記第1,第2の転送速度認識手段,前記変換速度認識手段,および前記第1,第2の進行状況認識手段による各認識結果と前記データ量計測手段による計測結果とに基づいて、前記第1のデータ転送手段による前記画像入力手段から前記1次記憶部への画像データの転送開始に対して、前記第2のデータ転送手段による前記1次記憶部から前記2次記憶部への画像データの転送開始のタイミングを決定する手段であることを特徴とする画像形成装置。 - 画像データを入力する画像入力手段と、該手段によって入力された画像データを記憶するための1次記憶部および該1次記憶部に記憶された画像データを保存するための2次記憶部によって構成された画像記憶手段とを有する画像形成装置において、
前記画像入力手段と前記1次記憶部との間の画像データの転送を行う第1のデータ転送手段と、
該手段による画像データの転送速度を認識する第1の転送速度認識手段と、
前記第1のデータ転送手段による画像データの転送の進行状況を認識する第1の進行状況認識手段と、
前記1次記憶部と前記2次記憶部との間の画像データの転送を行う第2のデータ転送手段と、
該手段による画像データの転送速度を認識する第2の転送速度認識手段と、
前記第2のデータ転送手段による画像データの転送の進行状況を認識する第2の進行状況認識手段と、
前記第2のデータ転送手段によって前記1次記憶部から前記2次記憶部へ転送される画像データのデータ形式を変換するデータ形式変換手段と、
該手段によるデータ形式の変換速度を認識する変換速度認識手段と、
前記第1,第2の転送速度認識手段,前記変換速度認識手段,および前記第1,第2の進行状況認識手段による各認識結果に基づいて、前記第1のデータ転送手段による前記画 像入力手段から前記1次記憶部への画像データの転送開始に対して、前記第2のデータ転送手段による前記1次記憶部から前記2次記憶部への画像データの転送開始のタイミングを決定する転送開始タイミング決定手段と、
前記データ形式変換手段によるデータ形式変換後の画像データの量を計測するデータ量計測手段と、
該手段による計測結果を予め設定された個数分記憶する計測結果記憶手段と、
該手段に記憶された各計測結果の平均値を算出する平均値算出手段とを設け、
前記転送開始タイミング決定手段が、前記第1,第2の転送速度認識手段,前記変換速度認識手段,および前記第1,第2の進行状況認識手段による各認識結果と前記平均値算出手段による算出結果とに基づいて、前記第1のデータ転送手段による前記画像入力手段から前記1次記憶部への画像データの転送開始に対して、前記第2のデータ転送手段による前記1次記憶部から前記2次記憶部への画像データの転送開始のタイミングを決定する手段であることを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001198069A JP4253138B2 (ja) | 2001-06-29 | 2001-06-29 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001198069A JP4253138B2 (ja) | 2001-06-29 | 2001-06-29 | 画像形成装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003018386A JP2003018386A (ja) | 2003-01-17 |
JP4253138B2 true JP4253138B2 (ja) | 2009-04-08 |
Family
ID=19035574
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001198069A Expired - Fee Related JP4253138B2 (ja) | 2001-06-29 | 2001-06-29 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4253138B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006203412A (ja) * | 2005-01-19 | 2006-08-03 | Murata Mach Ltd | カラー画像処理装置 |
CN102202202B (zh) * | 2010-03-24 | 2013-01-02 | 华晶科技股份有限公司 | 可选径的影像管线装置 |
-
2001
- 2001-06-29 JP JP2001198069A patent/JP4253138B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003018386A (ja) | 2003-01-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7259876B2 (en) | Image processing apparatus, and, control method and control device therefor | |
US20020040415A1 (en) | Data processing apparatus and DMA data transfer method | |
US7301653B2 (en) | Image processing apparatus, image processing method, and storage medium | |
JP2002140286A (ja) | 情報処理装置及びdma転送方法 | |
JP4253138B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP3967074B2 (ja) | 画像処理装置および画像形成装置 | |
JP2002140288A (ja) | 情報処理装置及びdma転送方法 | |
JP2003018376A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2000069257A (ja) | 画像処理装置 | |
JP2002108801A (ja) | 情報処理装置、画像読取装置、画像形成装置、画像データ記憶方法及びdma転送方法 | |
JP2004104447A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2005079646A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2002135544A (ja) | 画像処理装置 | |
JP4076224B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP3932275B2 (ja) | 画像入出力装置 | |
JP2004222090A (ja) | 画像形成装置 | |
JP4061200B2 (ja) | 画像形成システム及び画像形成装置 | |
JP2002244994A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2004104670A (ja) | 画像形成装置 | |
JPH11146159A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2004080135A (ja) | 画像処理装置 | |
JP2005067004A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2004112363A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2004040585A (ja) | 画像処理装置及び画像形成装置 | |
JP2004112533A (ja) | 画像形成装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060221 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20081014 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20081021 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20081218 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090120 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090123 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120130 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130130 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140130 Year of fee payment: 5 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |