JP2003018376A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2003018376A
JP2003018376A JP2001204312A JP2001204312A JP2003018376A JP 2003018376 A JP2003018376 A JP 2003018376A JP 2001204312 A JP2001204312 A JP 2001204312A JP 2001204312 A JP2001204312 A JP 2001204312A JP 2003018376 A JP2003018376 A JP 2003018376A
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JP2001204312A
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Yasuhiro Hattori
康広 服部
Michio Doke
教夫 道家
Seiki Mogi
清貴 茂木
Yasumitsu Shimizu
泰光 清水
Takao Okamura
隆生 岡村
Yuriko Obata
百合子 小幡
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 データ変換形式によらず、1次記憶部に入力
された画像データの形式を変換し、その変換後の画像デ
ータを効率的に2次記憶部に転送可能にする。 【解決手段】 メモリ制御部43が、画像データを画像
入出力DMAC41によって画像メモリ42の通常画像
記憶領域に書き込んだ後、画像メモリ42とHDD48
との間のデータ転送速度を認識し、その認識速度に応じ
て、圧縮伸長器46による圧縮後の画像データである符
号データを記憶するための圧縮画像記憶領域(変換画像
記憶領域)をその画像データを全て記憶するために必要
な容量だけ画像メモリ42に確保する処理を含む第1の
符号データ転送処理、あるいは圧縮伸長器46による圧
縮後の画像データである符号データを記憶するための圧
縮画像記憶領域を予め設定された固定容量だけ画像メモ
リ42に確保する処理を含む第1の符号データ転送処理
を選択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、画像データを入
力する画像入力手段と、それによって入力された画像デ
ータを記憶するための1次記憶部およびその1次記憶部
に記憶された画像データを保存するための2次記憶部に
よって構成された画像記憶手段とを有するデジタル複写
機,ファクシミリ(FAX)装置,プリンタ等の各種画
像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、複写機等の画像形成装置のデジタ
ル化が進むと共に半導体メモリ(画像メモリ)を応用し
た画像データの加工および編集が盛んとなってきてい
る。このような画像形成装置のうち、例えばコピー機能
を有するもの(デジタル複写機)では、複数枚(複数ペ
ージ)の原稿の画像を順次読み取ってその各画像データ
を画像メモリにまとめて記憶し、それらの画像データを
指定部数分まとめてプリンタに出力して各転写紙上に順
次印刷(画像形成)させるコピー処理を行うことによ
り、仕分け作業を省略できるようにした電子ソートとい
う機能がある。
【0003】このような画像形成装置においては、上述
したような電子ソート機能を使用する場合、複数ページ
分の画像データを保持する必要があるため、そのままの
画像データを半導体メモリ(1次記憶部)に蓄積するに
は、その複数ページ分の画像データを格納できる容量の
メモリが必要になり、メモリコストが増大するという理
由から、以下の(1)〜(3)のいずれかに示すような
構成・方法が一般的に用いられる。
【0004】(1)半導体メモリ+蓄積用メモリの構成
とし、蓄積用メモリとして半導体メモリより安価なハー
ドディスクドライブ(以下「HDD」ともいう)等の大
容量記憶装置(2次記憶部)を使用する。 (2)蓄積用メモリとして半導体メモリを使用し、入力
された画像データを圧縮処理を用いて圧縮して蓄積メモ
リに蓄積し、1枚あたりのデータ量を減らすことによ
り、トータルのメモリ量を減らす。 (3)複数の画像入出力手段(イメージスキャナ,プリ
ンタコントローラ,ファイルサーバ,FAXコントロー
ラ等)が同一の画像メモリを共有する。
【0005】それらのうち、(1)についてもう少し詳
しく説明すると、画像読取手段(画像入力手段に相当す
る)によって読み取った画像信号(アナログ信号)のA
/D変換後の画像データ(デジタル信号)もしくはデジ
タル画像入力手段(画像入力手段に相当する)によって
入力された画像データを半導体メモリに転送して記憶
し、必要に応じて大容量記憶装置に転送して保存する。
【0006】ところで、画像メモリに対して画像データ
の入出力(読み書き)を実行するために、DMA(Dire
ct Memory Access)データ転送方式を用いたメモリ制御
コントローラ(以下「DMAコントローラ」という)が
使用されることが多い。DMAコントローラは、ディス
クリプタと呼ばれるメモリ領域管理情報を元に画像メモ
リの記憶領域(メモリ領域)に対して画像データの入出
力を行う。よって、複数のディスクリプタを用意し、1
画像データを記憶するためのメモリ領域をその各ディス
クリプタ別(所定サイズ毎)に分割することにより、そ
の各メモリ領域に対してデータの入出力を行うことも可
能であり、例えば画像メモリをリングバッファの形態で
利用することにより、画像データの量よりも少ない容量
の画像メモリに対してその画像データの入出力を実行す
ることもできる。
【0007】DMAコントローラを用いたメモリ制御で
は、各ディスクリプタによって指定された画像データの
入出力(転送)の進行状況(開始,終了)や、画像デー
タの転送の実行タイミング制御(メモリ領域の途中で画
像データの入出力を中断したり、再開する等)も可能で
あるため、DMAコントローラに接続された半導体メモ
リや大容量記憶装置に対する画像データの入出力のタイ
ミング制御の自由度が高く、応用範囲が広い。
【0008】上述したように、蓄積用メモリとして、半
導体メモリより安価なHDD等の大容量記憶装置を使用
する場合、通常、単一の記憶装置に対して複数の画像デ
ータの入出力(書き込み又は読み出し)を行うことはで
きないため、DMAコントローラがディスクリプタを用
いて大容量記憶装置へのデータ転送単位を分割し、これ
を時分割に実行することにより、複数の画像データの転
送をあたかも並行して実行しているようにすることが一
般的である。
【0009】しかしながら、このような時分割処理を用
いる場合、データ転送に要する時間が短くなることはな
いため、デジタル複写機等の画像形成装置のように、画
像データの入出力に要する時間を最短にすることが装置
の生産性に影響を及ぼす場合には、時分割処理を行うこ
とが、逆に生産性の低下を招くことにつながることもあ
る。よって、従来は、画像データを圧縮し、データ転送
量を小さくしたり、データ転送(入出力)速度の速い大
容量記憶装置を搭載して、その大容量記憶装置へのデー
タ転送に要する時間を短くするような構成を採ってい
た。また、従来は、メモリ制御の簡素化を計る理由から
も積極的に時分割転送を行わずに、画像入出力手段を用
いた画像データ入出力動作と略同期して大容量記憶装置
のリソースとして占有してデータ転送を行う手段が用い
られていた。
【0010】従来、画像入出力手段から半導体メモリへ
の画像データの転送速度より、半導体メモリから大容量
記憶装置への画像データの転送速度は遅く、大容量記憶
装置へ転送する画像データを圧縮してデータ量を小さく
しても、画像入出力手段から半導体メモリへの画像デー
タの転送速度との差が狭まることがなかったために、半
導体メモリから大容量記憶装置へのデータ転送処理(デ
ータ圧縮等のデータ変換処理も含む)の開始タイミング
の制御を独立にかつ最適に制御することによる画像形成
装置の生産性の向上度はあまり高くなかった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】最近の技術の進歩に伴
い、HDD等の大容量記憶装置へのデータ転送速度の向
上やデータ圧縮手段によるデータ圧縮率および処理速度
の向上が著しく、更に画像形成装置に接続する画像入出
力手段も多様を極めている状況では、従来のようなメモ
リ制御により大容量記憶装置やデータ圧縮手段の能力を
最大限に利用して生産性を確保することが難しくなって
いる。ここで、データ圧縮等のデータ変換速度や大容量
記憶装置へのデータ転送速度が早くなれば、必要に応じ
て画像データを分割して時分割でデータ転送を行うこと
により、画像形成装置で実行される画像入出力の処理時
間が短縮される場合もある。
【0012】さらに、画像データを圧縮処理等のデータ
変換処理を行って大容量記憶装置に保存する場合には、
データ変換後のデータ量(データ容量)が変換前のそれ
よりも小さくなるのが一般的で、画像データをデータ変
換しながら同時に大容量記憶装置に保存するよりも、一
時的に半導体メモリ内に画像データを変換したデータを
記憶し、その後に変換後のデータを大容量記憶装置に保
存した方が、大容量記憶装置の占有時間は短縮され、画
像形成装置で実行される画像入出力の処理時間のさらな
る短縮が可能になる場合もある。ここで、データ変換処
理には、その種類によって変換前のデータ量から変換後
のデータ量を算出可能なものとそうでないものがある。
【0013】例えば、圧縮処理のようなデータ変換処理
では、固定長圧縮と可変長圧縮と呼ばれる方式がある。
可変長圧縮方式の中にも、データ変換後の最大量が予測
可能なものとそうでないものがあり、データ変換後の画
像データを半導体メモリに記憶するために、そこに確保
する記憶容量が不定であったり画像データよりも大きく
なってしまうと、データ変換のために必要な記憶容量が
増大したり、画像データの特性によって必要な記憶容量
が変動するなどの理由により、半導体メモリおよび大容
量記憶装置からなる記憶手段の構成を決定できず、記憶
手段が高価なものになってしまうことが懸念される。
【0014】この発明は、このような状況に鑑みてなさ
れたものであり、上述のような1次記憶部(半導体メモ
リ)およびその1次記憶部に記憶された画像データを保
存するための2次記憶部(大容量記憶装置)によって構
成された画像記憶手段を有する画像形成装置において、
データ変換形式によらず、1次記憶部に記憶された画像
データの形式を変換し、その変換後の画像データを効率
的に2次記憶部に転送可能にすることにより、コストア
ップせずに生産性を向上させることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明は、画像データ
を入力する画像入力手段と、該手段によって入力された
画像データを記憶するための1次記憶部および該1次記
憶部に記憶された画像データを保存するための2次記憶
部によって構成された画像記憶手段とを有する画像形成
装置において、上記の目的を達成するため、次のように
したことを特徴とする。
【0016】請求項1の発明による画像形成装置は、画
像データのデータ形式を変換するデータ形式変換手段
と、上記画像入力手段と上記1次記憶部との間のデータ
転送を行う第1のデータ転送手段と、上記1次記憶部と
データ形式変換手段との間のデータ転送および上記1次
記憶部と上記2次記憶部との間のデータ転送を行う第2
のデータ転送手段と、該手段による上記1次記憶部と上
記2次記憶部との間のデータ転送速度を認識する転送速
度認識手段とを設け、上記第2のデータ転送手段に、上
記データ形式変換手段によるデータ形式変換後の画像デ
ータを記憶するための変換画像記憶領域を該画像データ
を全て記憶するために必要な容量だけ上記1次記憶部に
確保する第1の変換画像記憶領域確保手段と、上記デー
タ形式変換手段によるデータ形式変換後の画像データを
記憶するための変換画像記憶領域を予め設定された固定
容量だけ上記1次記憶部に確保する第2の変換画像記憶
領域確保手段と、上記転送速度認識手段による認識速度
に応じて、上記第1の変換画像記憶領域確保手段又は上
記第2の変換画像記憶領域確保手段を選択する選択手段
と、該手段によって上記第1の変換画像記憶領域確保手
段が選択された場合には、上記第1のデータ転送手段に
よって上記1次記憶部に書き込まれた画像データを上記
データ形式変換手段に転送し、該手段によるデータ形式
変換後の画像データを上記第1の変換画像記憶領域確保
手段によって確保された上記変換画像記憶領域に転送し
て全て書き込んだ後、該変換画像記憶領域上の画像デー
タを上記2次記憶部へ転送する第1のデータ転送制御手
段と、上記選択手段によって上記第2の変換画像記憶領
域確保手段が選択された場合には、上記第1のデータ転
送手段によって上記1次記憶部に書き込まれた画像デー
タを上記データ形式変換手段に転送し、該手段によるデ
ータ形式変換後の画像データを上記第2の変換画像記憶
領域確保手段によって確保された上記変換画像記憶領域
にその記憶容量を超えないように書き込んだ後、該変換
画像記憶領域上の画像データを上記2次記憶部へ転送
し、該転送が終了した後、上記データ形式変換手段によ
るデータ形式変換後の画像データの上記変換画像記憶領
域への書き込みが完了していない場合に、該画像データ
の上記変換画像記憶領域への書き込みおよび上記2次記
憶部への転送を繰り返す第2のデータ転送制御手段とを
設けたものである。
【0017】請求項2の発明による画像形成装置は、請
求項1の画像形成装置において、上記選択手段を、上記
転送速度認識手段による認識速度と予め設定された所定
速度とを比較し、該認識速度が該所定速度を越える場合
には上記第1の変換画像記憶領域確保手段を、該認識速
度が該所定速度以下の場合には上記第2の変換画像記憶
領域確保手段をそれぞれ選択する手段としたものであ
る。請求項3の発明による画像形成装置は、請求項2の
画像形成装置において、上記所定速度を任意に設定する
速度設定手段を設けたものである。
【0018】請求項4の発明による画像形成装置は、請
求項1〜3のいずれかの画像形成装置において、上記転
送速度認識手段に、上記第2のデータ転送手段による上
記1次記憶部と上記2次記憶部との間のデータ転送速度
を計測する速度計測手段を備えたものである。請求項5
の発明による画像形成装置は、請求項4の画像形成装置
において、上記速度計測手段を、上記第1又は第2のデ
ータ転送制御手段による制御を開始する際に、上記第2
のデータ転送手段による上記1次記憶部と上記2次記憶
部との間のデータ転送速度を計測する手段としたもので
ある。
【0019】請求項6の発明による画像形成装置は、請
求項5の画像形成装置において、上記転送速度認識手段
に、上記速度計測手段による計測速度を複数保存する計
測速度保存手段と、該手段に保存された複数の計測速度
の平均値を算出する平均値算出手段とを備え、上記選択
手段が、上記平均値算出手段による算出結果を認識速度
とし、その認識速度に応じて上記第1の変換画像記憶領
域確保手段又は上記第2の変換画像記憶領域確保手段を
選択するようにしたものである。請求項7の発明による
画像形成装置は、請求項4の画像形成装置において、上
記速度計測手段を、外部からの指示により、上記第2の
データ転送手段による上記1次記憶部と上記2次記憶部
との間のデータ転送速度を計測する手段としたものであ
る。
【0020】請求項8の発明による画像形成装置は、請
求項4の画像形成装置において、上記1次記憶部と上記
2次記憶部との間のデータ転送時間を計測する転送時間
計測手段と、該手段による計測時間を保存する計測時間
保存手段とを設け、上記選択手段が、上記転送速度計測
手段よる計測速度を認識速度とし、その認識速度と上記
転送時間保存手段に保存された計測時間とに応じて上記
第1の変換画像記憶領域確保手段又は上記第2の変換画
像記憶領域確保手段を選択するようにしたものである。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図面
に基づいて具体的に説明する。図2は、この発明を実施
する画像形成装置であるデジタル複写機の主要部の構成
例を示す図である。図3は、このデジタル複写機のコン
タクトガラスを上方から見た図である。このデジタル複
写機は、画像読取部1,画像形成部2,FAX部3,画
像記憶部4,セレクタ部5,操作部6,およびシステム
制御部7によって構成されている。
【0022】以下、このデジタル複写機の各部について
説明する。まず、このデジタル複写機の画像読取部1に
よる画像読み取りプロセスおよび画像形成部2による画
像形成(印刷)プロセスについて、図2および図3を参
照して簡単に説明する。このデジタル複写機では、画像
入力手段である画像読取部1によってコンタクトガラス
(原稿台)11上の原稿の画像を光学的に読み取って電
気信号に変換する。つまり、コンタクトガラス11に沿
って移動可能な露光ランプ12によってコンタクトガラ
ス11上の原稿の画像面(下面)をスキャン露光し、そ
の画像面からの反射光像を各反射ミラー13〜15を順
次介してCCD(イメージセンサ)16の受光面に結像
させ、そのCCD16によって光電変換を行い、光の強
弱に応じた電気信号を出力させる。
【0023】次いで、イメージプロセッシングユニット
(以下「IPU」と略称する)17により、その電気信
号をシェーディング補正等の処理を行うと共にA/D変
換して8ビットのデジタル信号とし、更に変倍処理やデ
ィザ処理等の画像処理を行い、画像データ(画像信号)
として画像同期信号と共に画像形成部2へ送る。スキャ
ナ制御部18は、以上のプロセスを実行するために、各
種センサによる検知および駆動モータ等の駆動部による
駆動制御を行う。また、IPU17に各種パラメータの
設定を行う。以上が、画像読取部1による画像読み取り
プロセスとなる。
【0024】画像形成部2では、図示しないモータによ
ってドラム状の感光体21を所定の速度で回転させ、そ
の感光体21の表面(周面)を帯電チャージャ22によ
って一様に帯電し、その帯電面を画像書込部23のレー
ザダイオードからの画像データに応じて変調されたレー
ザ光により露光して静電潜像を形成する。次いで、その
静電潜像を現像装置24からのトナーによって現像する
ことにより、顕像化したトナー像を形成する。一方、給
紙トレイ25内の転写紙を所定タイミングで給紙コロ2
6によって給紙して搬送し、レジストローラ27によっ
て先端が挟持された位置で待機させた後、感光体21と
タイミングを図って再搬送し、転写チャージャ28によ
って感光体21上のトナー像を転写紙上に静電転写し、
分離チャージャ29によってその転写紙を感光体21よ
り分離させる。
【0025】その後、転写紙上のトナー像を定着装置3
0によって加熱定着し、排紙コロ31によって排紙トレ
イ32に排紙する。静電転写後の感光体21の表面に残
留したトナー像は、クリーニング装置33を感光体21
に圧接することによって除去し、トナー像が除去された
後の感光体21の表面は除電チャージャ34によって除
電する。プロッタ制御部35は、以上のプロセスを実行
するために、各種センサによる検知および駆動モータ等
の駆動部による駆動制御を行う。以上が、画像形成部2
による画像形成プロセスとなる。
【0026】ここで、画像読取部1のIPU17より出
力される画像同期信号について、図4を参照して説明す
る。/FGATE(「/」はローアクティブを示す)
は、1画像データ(1ページの画像データ)の副走査方
向の画像エリアに対しての画像有効範囲を表すフレーム
ゲート信号であり、この信号がローレベル(ローアクテ
ィブ)の間の画像データが有効とされる。また、この/
FGATEはライン同期信号(/LSYNC)の立ち下
がりエッジでアサートあるいはネゲートされる。
【0027】/LSYNCは画素同期信号(PCLK)
の立ち上がりエッジで所定クロック数だけアサートさ
れ、この信号の立ち上がり後、所定クロック後に主走査
方向の画像データが有効とされる。送られてくる画像デ
ータは、PCLKの1周期に対して1つであり、図3の
矢印部分より400DPI相当に分割されたものであ
る。画像データは、矢印部分を先頭にラスタ形式のデー
タとして送出される。また、画像データの副走査有効範
囲は、通常、転写紙サイズによって決まる。
【0028】図2のシステム制御部7は、中央処理装
置,ROM,RAMを含むマイクロコンピュータを用い
て構成しており、オペレータによる操作部6への入力状
態を検知し、画像読取部1,画像記憶部4,画像形成部
2,およびFAX部3への各種パラメータの設定やプロ
セス実行指示等の各種指示を通信にて行う。また、シス
テム(デジタル複写機)全体の状態を操作部6にて表示
する。システム制御部7への指示は、オペレータの操作
部6へのキー入力にてなされる。
【0029】FAX部3は、画像入出力手段(画像入力
手段および画像出力手段)としての機能を有しており、
システム制御部7からの指示(コマンド)により、IP
U17又は画像記憶部4からセレクタ部5を介して送ら
れてくる画像データ(2値画像データ)に対してG3又
はG4FAXのデータ転送規定に基づいて2値圧縮処理
を施し、圧縮後のデータをFAXデータとして電話回線
を介して外部装置(FAX装置等のFAX機能を有する
画像形成装置など)へ転送する。また、外部装置から電
話回線を介して送られてくるFAXデータに対して2値
伸長処理を施して、2値画像データに復元する。その2
値画像データは、セレクタ部5を介して画像記憶部4又
は画像形成部2の画像書込部23へ送られる。
【0030】画像書込部23では、図示しない書込制御
部が、セレクタ部5から送られてくる画像データに応じ
て図示しないレーザダイオードを変調(ON/OFF)
駆動し、対応する(変調した)レーザ光を射出し、その
レーザ光を定速回転するポリゴンミラーを用いて周期的
に偏向させ、副走査方向に回転される感光体21の帯電
面を主走査方向に走査して静電潜像を形成させる。セレ
クタ部5は、システム制御部7からの指示により、自己
の状態を変化させ、画像読取部1,画像記憶部4,又は
FAX部3より送られてくる画像データを画像形成部2
又は画像記憶部4へ選択的に送出する。
【0031】画像記憶部4は、画像記憶手段であり、通
常、IPU17から入力される原稿の画像データを記憶
することにより、リピートコピー,回転コピー等の各種
コピーのコピー(複写)アプリケーションに使用され
る。また、FAX部3からの2値画像データを一時記憶
させるバッファメモリとしても使用する。これらの画像
データの入出力(読み書き)の指示はシステム制御部7
によってなされる。
【0032】図1は、図2の画像記憶部4の構成例を示
すブロック図である。この画像記憶部4は、画像入出力
DMAコントローラ(以下「DMAコントローラ」を
「DMAC」という)41,画像メモリ42,メモリ制
御部43,画像転送DMAC44,符号転送DMAC4
5,圧縮伸長器46,HDDコントローラ47,および
HDD48によって構成されている。なお、図示は省略
するが、メモリ制御部43とHDDコントローラ47と
は、アドレスバスおよびデータバスによって接続されて
いるものとする。以下、画像記憶部4の各ブロック毎に
機能説明を行う。
【0033】まず、画像入出力DMAC41について説
明する。この画像入出力DMAC41は、CPU(中央
処理装置,ROM,RAMを含むマイクロコンピュー
タ)およびロジック回路によって構成され、メモリ制御
部43と通信を行ってコマンドを受信し、そのコマンド
に応じてパラメータの設定や、メモリ制御部43経由で
画像読取部1又はFAX部3と画像メモリ42との間の
データ転送(画像データの転送)を行う。
【0034】例えば、メモリ制御部43から画像入力コ
マンドを受信した場合は、画像読取部1又はFAX部3
からセレクタ部5を介して送られてくる画像データ(入
力画像データ)を入力画像同期信号を構成する入力フレ
ームゲート信号,入力ライン同期信号,および入力画素
同期信号に従って8画素単位のメモリデータとしてパッ
キングし、メモリ制御部43に随時出力することによ
り、その入力画像データを画像メモリ42内の後述する
通常画像記憶領域に転送して書き込ませる。このとき、
画像データのライン数を計数(カウント)し、その計数
結果を入出力処理ライン数としてメモリ制御部43へ出
力したり、データ転送の進行状況(進捗状況)を認識
(検出)し、その認識結果を第1の進行状況データとし
てメモリ制御部43へ出力することもできる。
【0035】メモリ制御部43から画像出力コマンドを
受信した場合は、メモリ制御部43によって画像メモリ
42内の通常画像記憶領域上の画像データを読み出さ
せ、出力画像同期信号を構成する出力フレームゲート信
号,出力ライン同期信号,および出力画素同期信号に同
期させてセレクタ部5経由で画像形成部2又はFAX部
3へ出力する。画像入出力DMAC41はまた、自己の
状態をシステム制御部7へ知らせるため、その状態をメ
モリ制御部43へステータス情報として送信する。
【0036】ここで、画像入出力DMAC41は、画像
読取部1又はFAX部3からの画像データをメモリ制御
部43によって画像メモリ42内の通常画像記憶領域に
書き込ませる場合、入出力アクセス信号を構成する入出
力アクセス要求信号をメモリ制御部43へ出力し、その
メモリ制御部43からの入出力アクセス許可信号がアク
ティブになった場合(入出力アクセス許可信号を受信し
た場合)に、画像読取部1又はFAX部3からの画像デ
ータをメモリ制御部43によって画像メモリ42内の通
常画像記憶領域に書き込ませる。このとき、内部のアド
レスカウンタがカウントアップ動作を行い、画像データ
の格納場所を示す22ビットの入出力アドレスをメモリ
制御部43へ出力する。
【0037】また、画像メモリ42内の通常画像記憶領
域上の画像データをメモリ制御部43によって読み出さ
せる場合、入出力アクセス要求信号をメモリ制御部43
へ出力し、そのメモリ制御部43からの入出力アクセス
許可信号がアクティブになった場合に、画像メモリ42
内の通常画像記憶領域上の画像データをメモリ制御部4
3によって読み出させる。このとき、内部のアドレスカ
ウンタがカウントアップ動作を行い、画像データの格納
場所を示す22ビットの入出力アドレスをメモリ制御部
43へ出力する。
【0038】次に、画像メモリ42について説明する。
画像メモリ42は、画像データを記憶するための1次記
憶部(半導体メモリ)であり、DRAM等の半導体記憶
素子によって構成されている。この画像メモリ42の全
記憶容量は、600DPIでA3サイズの2値画像デー
タを2ページ(2面)分蓄積する通常画像蓄積用メモリ
として使用する記憶領域(以下「通常画像記憶領域」と
いう)分の18Mバイトと、圧縮(データ形式変換)後
の画像データ(符号データ)を蓄積する圧縮画像蓄積用
メモリ(変換画像蓄積用メモリ)として使用する記憶領
域(以下「圧縮画像記憶領域」という)分の9Mバイト
とを合計した27Mバイトの容量となる。なお、圧縮画
像記憶領域が必要な場合には、メモリ制御部43が、シ
ステム制御部7からの指示(コマンド)により、圧縮画
像記憶領域を画像メモリ42上に確保することができ
る。
【0039】次に、メモリ制御部43について説明す
る。このメモリ制御部43は、入出力画像DMAC4
1,画像転送DMAC44,符号転送DMAC45,お
よびHDDコントローラ47とにより、第1のデータ転
送手段,第2のデータ転送手段(第1の変換画像記憶領
域確保手段,第2の変換画像記憶領域確保手段,選択手
段,第1のデータ転送制御手段,第2のデータ転送制御
手段),転送速度認識手段(速度計測手段,計測速度保
存手段,平均値算出手段),速度設定手段,転送時間計
測手段,計測時間保存手段としての機能を果たすもので
あり、CPUおよびロジック回路によって構成され、シ
ステム制御部7と通信を行ってコマンドを受信し、その
コマンドに応じてパラメータの設定や、画像メモリ42
に対する画像データの読み出しおよび書き込みを行う。
【0040】また、システム制御部7から入力される動
作コマンド(プロセス実行コマンド)として、画像入力
コマンド,画像出力コマンド,画像転送コマンド,画像
圧縮コマンド,画像伸長コマンドを含む各種コマンドが
あり、例えば画像入力コマンドおよび画像出力コマンド
は必要に応じて画像入出力DMAC41へ、画像圧縮コ
マンドおよび画像伸長コマンドは必要に応じて画像転送
DMAC44,圧縮伸長器46,又は符号転送DMAC
45へ、画像転送コマンドはHDDコントローラ47へ
それぞれ送信する。さらに、自己および画像メモリ42
の状態をシステム制御部7へ知らせるため、それらの状
態をシステム制御部7へステータス情報として送信した
り、画像入出力DMAC41,画像転送DMAC44,
符号転送DMAC45,圧縮伸長器46,およびHDD
コントローラ47からのステータス情報もシステム制御
部7へ送信する。
【0041】なお、システム制御部7からプロセス実行
コマンドを受信した場合に、そのコマンド(例えば画像
入力コマンド)に付加されているデータを解析する処理
又は後述するデータ計測処理を行なうことにより、画像
入出力DMAC41と画像メモリ42との間のデータ転
送速度,画像メモリ42と画像転送DMAC44との間
のデータ転送速度,圧縮伸長器46の圧縮処理速度,画
像メモリ42とHDD48との間のデータ転送速度をそ
れぞれ認識することもできる。また、画像入出力DMA
C41から第1の進行状況データを受信した場合に、そ
のデータを解析することにより、画像入出力DMAC4
1と画像メモリ42との間のデータ転送の進行状況(第
1の進行状況)を認識することもできる。
【0042】さらに、符号転送DMAC45から第2の
進行状況データを受信した場合に、そのデータを解析す
ることにより、符号転送DMAC45と画像メモリ42
との間のデータ転送、つまり圧縮伸長器46による圧縮
後の画像データである符号データの圧縮画像記憶領域
(画像メモリ42に予め確保した記憶領域)への書き込
みの進行状況(第2の進行状況)を認識することもでき
る。
【0043】次に、画像転送DMAC44について説明
する。この画像転送DMAC44は、CPUおよびロジ
ック回路によって構成され、メモリ制御部43と通信を
行ってコマンドを受信し、そのコマンドに応じてパラメ
ータの設定や、メモリ制御部43経由で画像メモリ42
と圧縮伸長器46との間のデータ転送を行う。
【0044】例えば、メモリ制御部43から画像圧縮コ
マンドを受信した場合は、メモリ制御部43へ画像デー
タアクセス要求信号を出力し、そのメモリ制御部43か
らの画像データアクセス許可信号がアクティブになった
場合(画像データアクセス許可信号を受信した場合)
に、画像メモリ42内の通常画像記憶領域上の画像デー
タをメモリ制御部43によって読み出させて圧縮伸長器
46へ転送する。このとき、内部のアドレスカウンタが
カウントアップ動作を行い、画像データの格納場所を示
す22ビットの画像データアドレスをメモリ制御部43
へ出力する。また、画像データのライン数を計数し、そ
の計数結果を転送処理ライン数としてメモリ制御部43
へ出力することもできる。
【0045】メモリ制御部43から画像伸長コマンドを
受信した場合は、メモリ制御部43へ画像データアクセ
ス要求信号を出力し、そのメモリ制御部43からの画像
データアクセス許可信号がアクティブになった場合に、
圧縮伸長器46からの画像データをメモリ制御部43に
よって画像メモリ42の通常画像記憶領域上に書き込ま
せる。このときも、内部のアドレスカウンタがカウント
アップ動作を行い、画像データの格納場所を示す22ビ
ットの画像データアドレスをメモリ制御部43へ出力す
る。画像転送DMAC44はまた、自己の状態をシステ
ム制御部7へ知らせるため、その状態をメモリ制御部4
3へステータス情報として送信する。
【0046】次に、符号転送DMAC45について説明
する。この符号転送DMAC45は、CPUおよびロジ
ック回路によって構成され、メモリ制御部43と通信を
行ってコマンドを受信し、そのコマンドに応じてパラメ
ータの設定や、HDDコントローラ47経由で圧縮伸長
器46とHDD48との間のデータ転送を行ったり、画
像メモリ42と圧縮伸長器46との間のデータ転送を行
う。
【0047】例えば、メモリ制御部43から画像圧縮コ
マンド(転送先を示す情報が付加されているものとす
る)を受信した場合は、そのコマンドに付加されている
情報を解析することによって転送先を判別し、その転送
先がHDD48の場合に、圧縮伸長器46による圧縮処
理後の画像データである符号データをHDDコントロー
ラ47によってHDD48へ転送して書き込ませる。こ
のとき、符号データの量(符号量)を計数し、その計数
結果から圧縮後のデータ量を認識することができる。
【0048】また、転送先が画像メモリ42内の圧縮画
像記憶領域の場合に、メモリ制御部43へ符号データア
クセス要求信号を出力し、そのメモリ制御部43からの
符号データアクセス許可信号がアクティブになった場合
(符号データアクセス許可信号を受信した場合)、圧縮
伸長器46による圧縮処理後の画像データである符号デ
ータをメモリ制御部43によって画像メモリ42内の圧
縮画像記憶領域に転送して書き込ませる。このとき、内
部のアドレスカウンタがカウントアップ動作を行い、符
号データの格納場所を示す22ビットの符号データアド
レスをメモリ制御部43へ出力する。また、符号データ
の量を計数し、その計数結果をデータ量としてメモリ制
御部43へ出力したり、データ転送(圧縮画像記憶領域
への書き込み)の進行状況を認識し、その認識結果を第
2の進行状況データとしてメモリ制御部43へ出力する
こともできる。
【0049】メモリ制御部43から画像伸長コマンド
(転送元を示すデータが付加されているものとする)を
受信した場合は、そのコマンドに付加されているデータ
を解析することによって転送元を判別し、その転送元が
HDD48の場合に、HDDコントローラ47からの符
号データを圧縮伸長器46へ転送する。また、転送元が
画像メモリ42内の圧縮画像記憶領域の場合に、メモリ
制御部43へ符号データアクセス要求信号を出力し、そ
のメモリ制御部43からの符号データアクセス許可信号
がアクティブになった場合に、画像メモリ42内の圧縮
画像記憶領域上の符号データをメモリ制御部43によっ
て読み出させて圧縮伸長器46へ転送する。このとき、
内部のアドレスカウンタがカウントアップ動作を行い、
符号データの格納場所を示す22ビットの符号データア
ドレスをメモリ制御部43へ出力する。符号転送DMA
C45はまた、自己の状態をシステム制御部7へ知らせ
るため、その状態をメモリ制御部43へステータス情報
として送信する。
【0050】次に、圧縮伸長器46について説明する。
この圧縮伸長器46は、データ形式変換手段としての機
能を果たすものであり、CPUおよびロジック回路によ
って構成され、メモリ制御部43と通信を行ってコマン
ドを受信し、そのコマンドに応じてパラメータの設定を
行う。また、画像データを圧縮して符号データ(他のデ
ータ形式)に変換する圧縮処理と、符号データを伸長し
て元の画像データ(元のデータ形式)に戻すように逆変
換する伸長処理とを行う。
【0051】すなわち、メモリ制御部43から画像圧縮
コマンドを受信した場合は、画像転送DMAC44から
の画像データ(2値データ)をMH,MR,MMR等の
符号化処理(圧縮処理)を行って符号化する(圧縮す
る)。このとき、その処理速度(画像データのデータ形
式の変換速度)を認識することもできる。メモリ制御部
43から画像伸長コマンドを受信した場合は、符号転送
DMAC45又はHDDコントローラ47からの符号デ
ータをMH,MR,又はMMR等の複号化処理を行って
伸長(復号化)し、元の画像データに戻す。圧縮伸長器
46はまた、自己の状態をシステム制御部7へ知らせる
ため、その状態をメモリ制御部43へステータス情報と
して送信する。
【0052】次に、HDDコントローラ47について説
明する。このHDDコントローラ47は、CPUおよび
ロジック回路によって構成され、メモリ制御部43と通
信を行ってコマンドを受信し、そのコマンドに応じてパ
ラメータの設定を行ったり、HDD48の状態(ステー
タス)検出を行ったり、圧縮伸長器46とHDD48と
の間のデータ転送を行ったり、メモリ制御部43経由で
画像メモリ42とHDD48との間のデータ転送を行な
う。このHDDコントローラ47は、ディスクリプタ方
式を用い、チェーンが続く限り連続して符号データを圧
縮伸長器46へ送信することもできる。
【0053】次に、HDD48について説明する。HD
D48は、画像メモリ42に記憶された画像データ(圧
縮伸長器46による圧縮処理後の画像データである符号
データを含む)を保存するための2次記憶部(大容量記
憶装置)であり、HDDコントローラ47からの指示に
より、そのHDDコントローラ47からの画像データを
内部のハードディスク(HD)に書き込んで保存させる
動作と、ハードディスクに保存した画像データを読み込
んでHDDコントローラ47へ送出する動作とを行う。
以上が画像記憶部4の概略構成の説明である。なお、H
DD48およびHDDコントローラ47に代えて、光デ
ィスクドライブおよびそのコントローラなど、他の2次
記憶装置(大容量記憶装置)およびそのコントローラを
使用することもできる。
【0054】図5は、メモリ制御部43の構成例を示す
ブロック図である。このメモリ制御部43は、アービタ
部51およびアクセス制御部52によって構成されてい
る。以下、メモリ制御部43の各ブロック毎に機能説明
を行う。
【0055】まず、アービタ部51について説明する。
このアービタ部51は、画像入出力DMAC41,画像
転送DMAC44,符号転送DMAC45からのアクセ
ス要求信号を調停し、アクセス許可信号を出力する。つ
まり、優先順位を内部のリフレッシュ制御回路による制
御(リフレッシュ),画像入出力DMAC41による制
御,画像転送DMAC44による制御,符号転送DMA
C45による制御の順としており、画像メモリ42への
アクセスが非アクティブの条件で、画像入出力DMAC
41,画像転送DMAC44,符号転送DMAC45の
いずれかから送られてくるアクセス要求信号に対して、
その送信元のDMACによるアクセスを許可し、そのD
MACへアクセス許可信号を出力する(アクティブにす
る)。このとき、画像メモリ42へのアドレスを選択
(セレクト)して出力すると共に、アクセス制御部52
へメモリアクセスの開始を示すトリガ信号であるアクセ
ス開始信号も出力する。
【0056】次に、アクセス制御部52について説明す
る。このアクセス制御部52は、アービタ部51から入
力されるアドレス(物理アドレス)を半導体メモリであ
る画像メモリ42(この例ではDRAM)に対応するロ
ウアドレスとカラムアドレスとに分割し、11ビットの
アドレスバスに順次出力する。また、アービタ部51か
らのアクセス開始信号に従い、DRAM制御信号(RA
S,CAS,WE)を出力する。
【0057】ここで、メモリ制御部43は、システム制
御部7からの画像入力コマンドにより、初期化して画像
データの待ち状態となり、例えば画像読取部(スキャ
ナ)1の画像読み取り動作により、画像入出力DMAC
41から画像読取部1により読み取られた画像データお
よび入出力アドレスが入力されると、その画像データを
その入出力アドレスに従って画像メモリ42内の通常画
像記憶領域に書き込む。このとき、画像入出力DMAC
41は、入出力アクセス要求信号をメモリ制御部43へ
出力し、そのメモリ制御部43からの入出力アクセス許
可信号がアクティブになった場合に、画像読取部1から
の画像データをメモリ制御部43へ転送する。なお、画
像データのライン数の計数処理を行い、その計数結果を
入出力処理ライン数としてメモリ制御部43に出力する
こともできる。
【0058】一方、画像転送DMAC44は、システム
制御部7からメモリ制御部43を介して画像圧縮コマン
ドを受けると、画像データアクセス要求信号をメモリ制
御部43に出力する。メモリ制御部43は、画像入出力
DMAC41からの画像データの書き込みが1ライン分
終了すると、画像転送DMAC44からの画像データア
クセス要求信号の入力に対して、画像データアクセス許
可信号を画像転送DMAC44へ出力し、画像転送DM
AC44からの画像データアドレスが入力されると、そ
の画像データアドレスに従って画像メモリ42内の通常
画像記憶領域から画像データを読み出し、その画像デー
タを画像転送DMAC44によって圧縮伸長器46へ転
送させる。なお、画像転送DMAC44が、メモリ制御
部43からの画像データの入力により、その画像データ
のライン数の計数処理を行い、その計数結果を転送処理
ライン数としてメモリ制御部43へ出力することもでき
る。
【0059】また、画像転送DMAC44より出力され
る転送処理ライン数から画像入出力DMAC41より出
力される入出力処理ライン数を減算し、その結果を差分
ライン数とし、その差分ライン数が「0」になればメモ
リアドレスの追い越しがないように(画像転送DMAC
44から出力されるアドレスが画像入出力DMAC41
から出力されるアドレスより大きくならないように)、
つまり画像メモリ42から圧縮伸長器46へのデータ転
送が画像読取部1から画像メモリ42へのデータ転送を
追い越さないように、画像転送DMAC44からの画像
データアクセス要求信号をマスク(禁止)し、画像メモ
リ42から画像転送DMAC44へのデータ転送処理を
停止させることもできる。以上がメモリ制御部43の構
成の説明である。
【0060】次に、画像転送DMAC44による画像デ
ータの転送処理および画像データのライン数の計数処理
について、図6を参照して具体的に説明する。図6は、
画像転送DMAC44による画像データの転送処理およ
び画像データのライン数の計数処理を説明するための説
明図である。画像転送DMAC44は、画像メモリ42
内の通常画像記憶領域に記憶された1画像データを複数
のバンド(この例では4つのバンドとする)に分割して
圧縮伸長器46へ転送するため、CPUを用いたデータ
転送制御部61の他に、4つのディスクリプタ格納レジ
スタ62〜65を設けている。
【0061】画像転送DMAC44内のデータ転送制御
部61は、システム制御部7からメモリ制御部43を介
して画像圧縮コマンドを受信した時に起動し、まず各デ
ィスクリプタ格納レジスタ62〜65のうちの先頭のデ
ィスクリプタ格納レジスタ62にシステム制御部7によ
って予め設定されたチェーン先アドレスaを読み込み、
メモリ制御部43の図示しないメモリ(RAM又は不揮
発性メモリ)内のチェーン先アドレスaが示す場所に記
憶されているディスクリプタAをリードアクセスし、そ
のディスクリプタAの内容を読み出して先頭のディスク
リプタ格納レジスタ62にロードして書き込む(設定す
る)。
【0062】そのディスクリプタ格納レジスタ62にロ
ードしたディスクリプタAの内容は4ワードで構成され
ており、次のディスクリプタ(ここではディスクリプタ
Bとなる)の格納アドレスを示すチェーン先アドレス
と、ディスクリプタAを用いて転送する画像データ(分
割データ)の先頭アドレスを示すデータ格納先アドレス
(データ読み出し)と、ディスクリプタAを用いて転送
する画像データのデータ量をライン数で示すデータ転送
ライン数と、そのデータ転送ライン数分の画像データの
転送が終了した場合に、CPU割り込みを発生するか否
かを示すフォーマット情報とによって構成されている。
なお、ディスクリプタB〜D(C,Dは図示省略)も、
ディスクリプタAと同様の構成である。
【0063】フォーマット情報の最下位ビットには、デ
ータ転送ライン数分のデータ転送が終了した場合に、C
PU割り込みを発生するか否かを示すビットが配置され
ている。画像転送DMAC44内のデータ転送制御部6
1が、フォーマット情報の最下位ビットを検出し、その
最下位ビットが“1”であればCPU割り込みを発生
し、“0”であればCPU割り込みをマスク(禁止)す
ることができる。
【0064】画像転送DMAC44内のデータ転送制御
部61は、ディスクリプタAの内容をディスクリプタ格
納レジスタ62にロードした後は、そのディスクリプタ
Aから次のディスクリプタBの格納アドレスを示すチェ
ーン先アドレスbを読み込み、メモリ制御部43のメモ
リ内のチェーン先アドレスbが示す場所に記憶されてい
るディスクリプタBをリードアクセスし、そのディスク
リプタBの内容を読み出して次のディスクリプタ格納レ
ジスタ63にロードして書き込む。その後、上述と同様
にして、ディスクリプタCの内容をディスクリプタ格納
レジスタ64へ、ディスクリプタDの内容をディスクリ
プタ格納レジスタ65へ順次ロードする。
【0065】ところで、各ディスクリプタA,B,C,
Dのフォーマット情報の最下位ビットがいずれも“1”
になっているものと仮定した場合、1バンドの画像デー
タの転送が終了する度にCPU割り込みが発生するた
め、その割り込み発生によって各ディスクリプタA,
B,C,Dのデータ転送ライン数を順次加算することに
より、1画像データのライン数を計数することができ
る。また、1画像データの転送終了タイミングも検出す
ることが可能になる。なお、画像入出力DMAC41お
よび符号転送DMAC45でも、画像転送DMAC44
と同様な回路構成にし、上述と同様な制御を行うことに
より、1画像データのライン数を計数することが可能に
なる。
【0066】また、上述の例では、メモリ制御部43の
メモリ内の各チェーン先アドレスが示す場所にそれぞれ
記憶されているディスクリプタをリードアクセスするよ
うにしたが、その各チェーン先アドレスがそれぞれ示す
場所を予め画像メモリ42上にディスクリプタ記憶領域
として確保しておき、その各ディスクリプタ記憶領域に
それぞれ記憶したディスクリプタの内容を順次読み出し
て対応するディスクリプタ格納レジスタにロードして書
き込むようにしてもよい。
【0067】次に、画像記憶部4における請求項1の発
明に係わる部分について、図7〜図16も参照して具体
的に説明する。このデジタル複写機では、画像メモリ4
2上の圧縮画像記憶領域の取得および開放を管理するた
めに、画像IDテーブル,ディスクリプタテーブル,ブ
ロックテーブルの3つの管理テーブルを用いている。こ
れらの管理テーブルは、システム制御部7内の不揮発性
メモリ(画像メモリ42又はメモリ制御部43内の図示
しないメモリでもよい)に記憶されている。
【0068】そこで、まず、画像IDテーブルについて
説明する。図7は、メモリ制御部43によって画像メモ
リ42の圧縮画像記憶領域の取得および解放を行うため
に必要な画像IDテーブルの構成例を示すメモリマップ
図である。この画像IDテーブルは、1テーブル毎に画
像IDと、開始ディスクリプタテーブルIDとによって
構成されている。
【0069】画像IDは、画像メモリ42(1次記憶
部),HDD48(2次記憶部)でユニーク(特有)な
ID(識別情報)であり、各記憶部の異なる画像データ
で重複したIDが存在してはならない。また、画像ID
は、0(NULL)を画像IDテーブル上の初期状態と
するために、システム予約IDとして使用できないもの
とする。開始ディスクリプタテーブルIDは、最初に取
得したディスクリプタテーブルのIDを示す。画像ID
テーブルの初期状態は、画像IDをNULLに、開始デ
ィスクリプタテーブルIDをEOD(End Of Di
scriptor)にしておく。
【0070】次に、ディスクリプタテーブルについて説
明する。図8は、メモリ制御部43によって画像メモリ
42の圧縮画像記憶領域の取得,解放を行うために必要
なディスクリプタテーブルの構成例を示すメモリマップ
図である。このディスクリプタテーブルは、1テーブル
毎に開始ブロックIDと、使用ブロック数と、次ディス
クリプタテーブルIDとによって構成されている。使用
ブロック数は、開始ブロックから連続的に取得している
ブロック数を意味する。
【0071】次ディスクリプタテーブルIDは、画像メ
モリ42の記憶領域を連続的に取得(使用)できない場
合に、チェーン構造にして、その記憶領域を非連続的に
取得して管理可能にするためのものである。開始ブロッ
ク(開始ブロックID)は、EOB(End Of Bl
ock)コードが挿入されていると、未使用ディスクリ
プタと判定できる。次ディスクリプタテーブルIDは、
EOT(End Of Table)コードが挿入されて
いる場合、チェーンの最後と判定できる。ディスクリプ
タテーブルの初期状態も同様に、開始ブロックをEOB
に、使用ブロック数を0に、そして次ディスクリプタテ
ーブルIDをEOTにしておく。
【0072】最後に、ブロックテーブルについて説明す
る。図9は、メモリ制御部43によって画像メモリ42
の圧縮画像記憶領域の取得,解放を行うために必要なブ
ロックテーブルの構成例を示すメモリマップ図である。
このブロックテーブルは、画像メモリ42の圧縮画像記
憶領域を固定長サイズに細分化(ブロック化、以降ブロ
ックと呼ぶ)し、1ブロックを1ビットで表し、“0”
を未使用ブロック、“1”を使用ブロックと定義し、圧
縮画像記憶領域の使用状態を管理する。
【0073】例えば、前述したように、画像メモリ42
の圧縮画像記憶領域を9MB(メガバイト)とした場合
に、固定長サイズを4KBとすると、 9216(KB)÷4(KB)=2304(ブロック) となり、1ブロックは1ビットなので、2304ビット
のビットテーブルが必要になる。ブロックテーブルの初
期状態は全て“0(未使用状態)”にしておく。また、
1画像データにつき最小で、1画像IDテーブル+1デ
ィスクリプタテーブル+1ブロックになるため、画像I
Dテーブルとディスクリプタテーブルの各テーブルの最
大数はブロック数分確保しておけば良いことになる。
【0074】次に、メモリ制御部43による圧縮画像記
憶領域の取得処理について、図10〜図12を参照して
説明する。図10〜図12は、メモリ制御部43による
圧縮画像記憶領域取得処理の一例を示すフローチャート
である。メモリ制御部43は、システム制御部7から画
像入力コマンド(領域取得要求コマンドでもよい)を受
けると、まずその画像入力コマンドに付随する画像入力
プロセスパラメータ(入力パラメータ)をチェックする
(ステップS1)。
【0075】ここで、画像入力コマンドに付随する画像
入力プロセスパラメータ中に定義されている画像ID,
画像サイズ(画像データの主走査方向と副走査方向の長
さ),および画像フォーマット(2値又は多値)に基づ
いて圧縮画像記憶領域を画像メモリ42上に確保(取
得)することができるが、その圧縮画像記憶領域のサイ
ズを算出するためには画像サイズおよび画像フォーマッ
トが、圧縮画像記憶領域に画像データを記憶するために
は画像IDがそれぞれ必要になるため、画像入力コマン
ドに付随する画像入力プロセスパラメータをチェックす
る。つまり、画像入力プロセスパラメータの入力有無を
チェックする。そして、画像入力プロセスパラメータが
未入力状態であれば入力パラメータの異常と判定する。
【0076】画像入力プロセスパラメータの異常と判定
した場合は、その旨を示す入力パラメータエラー(入力
パラメータ異常)をシステム制御部7へ返し(ステップ
S22)、処理を抜ける。画像入力プロセスパラメータ
が正常と判定した場合は、画像IDテーブル取得処理時
に必要なテーブルIDカウンタと取得済みブロックカウ
ンタの初期化を行った後(ステップS2)、画像IDテ
ーブルの取得を試みる(ステップS3)。画像IDテー
ブルを取得する場合、画像IDがNULL値になってい
るテーブルを画像IDテーブルの先頭からループ検索す
る。
【0077】そして、テーブルIDカウンタが最終テー
ブルID値になった場合(ステップS4)は、全てのテ
ーブルが使用されている(画像IDテーブルFULL)
ため、画像IDテーブル取得不能と判定し、画像IDテ
ーブルがいっぱいである旨を示す画像IDテーブルFU
LL信号をシステム制御部7へ返し(ステップS2
3)、処理を抜ける。画像IDテーブルを検索した結果
(ステップS5)、NULLでない画像IDが存在した
場合は、テーブルIDカウンタをインクリメント(+
1)し(ステップS21)、再度ステップS4へ戻る。
空き画像IDテーブル(画像IDがNULLになってい
るテーブル)が存在した場合は、この画像IDテーブル
を対象画像IDテーブルとし、その画像IDに要求画像
IDを設定する(ステップS6)。
【0078】次に、ディスクリプタテーブルの取得を試
みる。すなわち、最初に、ディスクリプタ取得処理に必
要なテーブルIDカウンタを0に、前ディスクリプタテ
ーブルID(ディスクリプタをチェーン化する際に使用
する変数であり、プログラムコード上に存在する)をE
OTにそれぞれ初期化する(ステップS7)。ディスク
リプタテーブルを取得する場合、開始ブロックがEOB
になっているテーブルをディスクリプタテーブルの先頭
からループ検索する。そして、テーブルIDカウンタが
最終テーブルID値になった場合(ステップS8)は全
てのテーブルが使用されている(ディスクリプタテーブ
ルFULL)ため、ディスクリプタテーブル取得不能と
判定し、ディスクリプタテーブルがいっぱいである旨を
示すディスクリプタテーブルFULL信号をシステム制
御部7へ返し(ステップS26)、処理を抜ける。
【0079】ディスクリプタテーブルを検索した結果
(ステップS9)、開始ブロックがEOB以外の値の場
合はテーブルIDカウンタをインクリメントし(ステッ
プS24)、再度ステップS8へ戻る。空きディスクリ
プタテーブル(開始ブロックがEOBになっているテー
ブル)が存在した場合は、それを対象ディスクリプタテ
ーブルとし、ステップS10へ移行する。
【0080】ステップS10は、取得した対象ディスク
リプタテーブルがチェーン化されている2番目以降のデ
ィスクリプタテーブルであるか1番目(最初)のディス
クリプタテーブルであるかを判定するための比較処理で
あり、前ディスクリプタテーブルIDがEOTであれば
(ステップS10)、1番目のディスクリプタテーブル
であると判定し、取得した対象画像IDテーブル中の開
始ディスクリプタテーブルIDに取得した対象ディスク
リプタテーブルID(テーブルIDカウンタの値)を設
定し(ステップS11)、前ディスクリプタテーブルI
Dにも対象ディスクリプタテーブルIDを設定する(ス
テップS12)。
【0081】前ディスクリプタテーブルIDがEOTで
ない場合は、対象ディスクリプタテーブルがチェーン化
されている2番目以降のディスクリプタテーブルである
と判定し、対象ディスクリプタテーブルの前のディスク
リプタテーブル(前ディスクリプタテーブルIDのディ
スクリプタテーブル)中の次ディスクリプタテーブルI
Dに対象ディスクリプタテーブルID(テーブルIDカ
ウンタの値)を設定し(ステップS25)、前ディスク
リプタテーブルIDにも対象ディスクリプタテーブルI
Dを設定する(ステップS12)。
【0082】最後に、ブロックテーブルの取得を試み
る。すなわち、最初に、ブロック取得処理に必要なブロ
ックIDカウンタとブロック取得ループの最初とそれ以
降を示すループフラグを初期化する(ステップS1
3)。ブロックテーブルを取得する場合、“0”になっ
ているビットをブロックテーブルの先頭からループ検索
する。このとき、ループフラグがセット状態であるかリ
セット状態であるかを確認し(ステップS14)、セッ
ト状態の場合はステップS7へ戻り、再度ディスクリプ
タテーブルの検索を行う。
【0083】リセット状態の場合は、ブロックIDカウ
ンタが最終ブロックID値になった場合(ステップS1
5)、全てのテーブルが使用されている(ブロックテー
ブルFULL)ため、ブロックテーブル取得不能と判定
し、プロックテーブルがいっぱいである旨を示すブロッ
クテーブルFULL信号をシステム制御部7へ返し(ス
テップS29)、処理を抜ける。ここで、ループフラグ
がセット状態の場合、ステップS7(テーブルIDカウ
ンタの0への初期化と前ディスクリプタテーブルのEO
Tへの初期化)へ戻るが、これは、ブロック数が連続し
て十分に確保できない場合、ディスクリプタテーブルが
分断(チェーン化)されるためであり、ディスクリプタ
テーブルから再取得となる。
【0084】ブロックテーブルを検索した結果、ビット
が“1”の場合(ステップS16)は、ブロックIDカ
ウンタをインクリメントし(ステップS27)、再度ス
テップS14へ戻る。空きブロックテーブル(ビットが
“0”になっているテーブル)が存在した場合は、現在
取得中のディスクリプタテーブルの開始ブロックにブロ
ックIDカウンタ値を設定すると共に、使用ブロック数
をインクリメントした後(ステップS17)、取得済み
ブロックカウンタをインクリメントする(ステップS1
8)。
【0085】次に、画像入力プロセスパラメータ中に定
義されている取得要求ブロック数と取得済みブロック数
(取得済みブロックカウンタの値)とを比較し(ステッ
プS19)、両ブロック数が一致した場合はブロックテ
ーブルの取得完了と判断し、その旨を示す信号をシステ
ム制御部7へ返し(ステップS20)、処理を抜ける。
両ブロック数が一致しない場合は、次ブロックテーブル
を取得するため、ループフラグをセットする(ステップ
S28)と共に、ブロックIDカウンタをインクリメン
トし(ステップS27)、再度ステップS14へ戻って
上述と同様の処理を行う。以上で画像メモリの圧縮画像
記憶領域を取得することが可能となる。
【0086】次に、メモリ制御部43による圧縮画像記
憶領域解放処理について、図13および図14を参照し
て説明する。図13および図14は、メモリ制御部43
による圧縮画像記憶領域の解放処理の一例を示すフロー
チャートである。メモリ制御部43は、例えばコピー終
了時や操作部6上のキー操作による画像破棄要求時に、
システム制御部7から領域解放要求コマンドを受ける
と、まずその領域解放要求コマンドに付随する画像入力
プロセスパラメータ(入力パラメータ)をチェックする
(ステップS31)。
【0087】ここで、画像メモリ42上に確保した圧縮
画像記憶領域を解放するためには、画像IDが必要にな
るため、領域解放要求コマンドに付随する画像入力プロ
セスパラメータ(画像IDを含む)をチェックする。つ
まり、画像入力プロセスパラメータの入力有無をチェッ
クする。そして、画像入力プロセスパラメータが未入力
状態であれば入力パラメータの異常と判定する。
【0088】画像入力プロセスパラメータの異常と判定
した場合は、その旨を示す入力パラメータエラーをシス
テム制御部7へ返し(ステップS42)、処理を抜け
る。画像入力プロセスパラメータが正常と判定した場合
は、画像IDテーブル検索処理時に必要なテーブルID
カウンタの初期化を行った後(ステップS32)、画像
IDテーブルの検索を試み(ステップS33)、画像I
Dテーブル中の画像IDが画像入力プロセスパラメータ
中の画像IDと一致するまで画像IDテーブルの先頭か
らループ検索する。そして、テーブルIDカウンタが最
終テーブルID値になった場合(ステップS34)は、
該当画像IDテーブルなし(画像IDテーブルFUL
L)と判定し、その旨を示す該当画像IDなし信号をシ
ステム制御部7へ返し(ステップS43)、処理を抜け
る。
【0089】画像IDテーブルを検索した結果(ステッ
プS35)、テーブルIDカウンタ値の画像IDテーブ
ル中の画像IDと画像入力プロセスパラメータ中の画像
IDが異なった場合は、テーブルIDカウンタをインク
リメントし(ステップS41)、再度ステップS34へ
戻る。テーブルIDカウンタ値の画像IDテーブル中の
画像IDと画像入力プロセスパラメータ中の画像IDが
一致した場合、つまり対象(該当)画像IDテーブルが
存在した場合は、その画像IDテーブル(テーブルID
カウンタ値の画像IDテーブル)に対応するディスクリ
プタテーブルおよびブロックテーブルの解放を試みる。
【0090】ここで、ディスクリプタテーブルを解放す
る場合、検索した対象画像IDテーブル中の開始ディス
クリプタテーブルIDをもとに解放画像IDが使用して
いる最終ディスクリプタテーブルを検索していく。最終
ディスクリプタは、ディスクリプタテーブル中の次ディ
スクリプタテーブルIDがEOTになっていることによ
って判定できる。ディスクリプタテーブルの解放順はチ
ェーン構造上、最後のテーブルから解放するようにしな
ければならない。
【0091】そこで、まず、対象画像IDテーブルに入
力されている開始ディスクリプタテーブルIDをテーブ
ルIDカウンタに、前ディスクリプタテーブルIDをE
OTにそれぞれ設定し(ステップS36)、テーブルI
Dカウンタからディスクリプタテーブルをループ検索す
る。そして、テーブルIDカウンタが最終ディスクリプ
タID値になった場合は(ステップS37)、ディスク
リプタテーブル異常(ディスクリプタテーブルFUL
L)と判定し、その旨を示す信号をシステム制御部7へ
返し(ステップS45)、処理を抜ける。
【0092】ディスクリプタテーブルを検索した結果
(ステップS38)、テーブルIDカウンタ値のディス
クリプタテーブル中の次ディスクリプタテーブルIDが
EOT以外の値の場合は、前ディスクリプタテーブルI
DにテーブルIDカウンタの値を設定し、テーブルID
カウンタにその次ディスクリプタテーブルIDを再設定
し(ステップS44)、再度ステップS37へ戻る。テ
ーブルIDカウンタ値のディスクリプタテーブル中の次
ディスクリプタテーブルIDがEOTの場合は、そのデ
ィスクリプタテーブルを解放対象ディスクリプタテーブ
ルとして決定し、最後にブロックテーブルの解放を試み
る。
【0093】ブロックテーブルの解放を行う場合、解放
対象ディスクリプタテーブル中の開始ブロックから使用
ブロック数分だけブロックテーブルのビットを“0”に
リセットする(ステップS39)。解放処理が完了する
と、前ディスクリプタテーブルIDを参照し(ステップ
S40)、EOTの場合はディスクリプタテーブルとブ
ロックテーブルの解放が完了したと判定し、処理を抜け
る。EOTでない場合は、テーブルIDカウンタに前デ
ィスクリプタテーブルIDを設定し、その前ディスクリ
プタテーブルIDのディスクリプタテーブル中の次ディ
スクリプタテーブルIDをEOTに設定した後(ステッ
プS46)、ステップS37へ戻り、解放処理を継続す
る。
【0094】なお、HDD48のHDの圧縮画像記憶領
域を取得(確保)する圧縮画像記憶領域取得処理および
その圧縮画像記憶領域を解放する圧縮画像記憶領域解放
処理は、画像メモリ42の圧縮画像記憶領域取得処理お
よび圧縮画像記憶領域解放処理と構造が共通であり、図
7〜図14によって説明した通りである。ところで、H
DD48は、画像メモリ42との間のデータ転送速度を
認識してその認識速度を図示しない不揮発性メモリに記
憶保持するようにしているが、それについては追って詳
細に説明する。
【0095】このデジタル複写機では、メモリ制御部4
3が圧縮画像記憶領域取得処理と圧縮画像記憶領域解放
処理を行うことにより、圧縮伸長器46によるデータ圧
縮(データ変換)後の画像データである符号データを格
納するための画像メモリ42の圧縮画像記憶領域および
HDD48の圧縮画像記憶領域として、任意容量の記憶
領域の取得も、固定容量の記憶領域の取得も可能とな
る。また、データ転送を分割する場合は、予め画像メモ
リ42に固定容量の圧縮画像記憶領域を確保し、圧縮伸
長器46による固定容量分のデータ変換(圧縮)が完了
してその変換後の符号データを画像メモリ42の圧縮画
像記憶領域に書き込んだ後、その圧縮画像記憶領域内の
符号データをHDD48の圧縮画像記憶領域に転送する
処理を繰り返すことにより、分割転送が可能になる。
【0096】次に、メモリ制御部43による請求項1の
発明に関する符号データ転送処理について、図15およ
び図16も参照して説明する。図15は、メモリ制御部
43による第1の符号データ転送処理の一例を示すフロ
ーチャートである。図16は、メモリ制御部43による
第2の符号データ転送処理の一例を示すフローチャート
である。メモリ制御部43は、システム制御部7から画
像入力コマンドを受けると、例えば画像読取部1からの
1ページ分の画像データを画像入出力DMAC41によ
って画像メモリ42の通常画像記憶領域に転送して書き
込んだ後、図15又は図16の処理を選択し、選択した
方の処理を開始する。
【0097】図15の処理を選択した場合は、まず、画
像メモリ42に圧縮画像記憶領域(以下「1次圧縮画像
記憶領域」ともいう)を全符号データ(圧縮後の1ペー
ジ分の画像データ)を記憶するために必要な容量(サイ
ズ)だけ確保する(ステップS51)。この1次圧縮画
像記憶領域は、圧縮伸長器46の特性により、データ圧
縮前の容量を越えてしまう可能性がある時は、その分も
考慮して確保する必要がある。次に、システム制御部7
から画像圧縮コマンドを受けると、画像メモリ42の通
常画像記憶領域上の画像データを画像転送DMAC44
によって圧縮伸長器46へ転送して圧縮させ(ステップ
S52)、その圧縮後の画像データである符号データを
符号転送DMAC45によって画像メモリ42に確保し
た1次圧縮画像記憶領域に順次書き込ませる(ステップ
S53)。
【0098】1次圧縮画像記憶領域への全符号データの
書き込みが完了すると、HDD48のHD上に圧縮画像
記憶領域(以下「2次圧縮画像記憶領域」ともいう)を
全符号データを記憶するために必要な容量だけ確保する
(ステップS54)。HD上に2次圧縮画像記憶領域を
確保した後、画像メモリ42の1次圧縮画像記憶領域上
の全符号データをHDDコントローラ47によってHD
D48へ順次転送させ、そのHDに確保した2次圧縮画
像記憶領域に書き込ませる(ステップS55)。2次圧
縮画像記憶領域への全符号データの書き込みが完了する
と、画像メモリ42の1次圧縮画像記憶領域を解放する
(ステップS56)。
【0099】一方、図16の処理を選択した場合は、ま
ず、画像メモリ42に1次圧縮画像記憶領域を予め設定
された固定容量だけ確保する(ステップS61)。この
1次圧縮画像記憶領域は、固定容量分だけ確保するた
め、符号データ(圧縮後の画像データ)のサイズ(デー
タ量)と関連性がない。次に、システム制御部7から画
像圧縮コマンドを受けると、画像メモリ42の通常画像
記憶領域上の画像データを画像転送DMAC44によっ
て圧縮伸長器46へ転送して圧縮させ(ステップS6
2)、その圧縮後の画像データである符号データを符号
転送DMAC45によって画像メモリ42に確保した1
次圧縮画像記憶領域に順次書き込ませる(ステップS6
3)。
【0100】このとき、画像メモリ42に確保した固定
容量の1次圧縮画像記憶領域では、1ページ分の符号デ
ータを全て書き込めない可能性があるため、圧縮伸長器
46の終了応答により、処理を変える必要がある。1次
圧縮画像記憶領域への符号データの書き込み(但し最大
で上記固定容量分の書き込み)が完了すると、HDD4
8のHD上に2次圧縮画像記憶領域を画像メモリ42の
1次圧縮画像記憶領域への符号データの書き込みで使用
した記憶容量分だけ確保する(ステップS64)。HD
上に2次圧縮画像記憶領域を確保した後、画像メモリ4
2の1次圧縮画像記憶領域上の符号データをHDDコン
トローラ47によってHDD48へ順次転送させ、その
HDに確保した2次圧縮画像記憶領域に書き込ませる
(ステップ65)。
【0101】HDの2次圧縮画像記憶領域への符号デー
タの書き込みが完了すると、圧縮伸長器46による1ペ
ージ分の画像データの圧縮が全て完了したかどうかを判
断し(ステップS66)、まだ完了していなければステ
ップS62に戻って圧縮処理を含む上述と同様の処理を
繰り返す。ここで、圧縮処理を継続する場合は、圧縮後
の画像データである符号データを前回転送完了した固定
容量の1次圧縮画像記憶領域に上書きする。その後、H
Dの2次圧縮画像記憶領域への符号データの書き込みが
完了し、圧縮伸長器46による1ページ分の画像データ
の圧縮が全て完了したと判断した場合に、画像メモリ4
2の1次圧縮画像記憶領域を解放する(ステップS6
7)
【0102】ここで、画像メモリ42からHDD48へ
のデータ転送速度(画像メモリ42とHDD48との間
のデータ転送速度)を認識することにより、その認識速
度からデータ転送能力を推測することが可能となり、そ
のデータ転送能力に応じて図15によって説明した第1
の符号データ転送処理あるいは図16によって説明した
第2の符号データ転送処理を選択することができ、画像
メモリ42の1次圧縮画像記憶領域およびHDD48の
HDの2次圧縮画像記憶領域の占有率を効率良く選択す
ることが可能となる。
【0103】このように、メモリ制御部43が、1ペー
ジ分の画像データを画像入出力DMAC41によって画
像メモリ42の通常画像記憶領域に転送して書き込んだ
後、画像メモリ42とHDD48との間のデータ転送速
度を認識し、その認識速度に応じて、第1の符号データ
転送処理あるいは第2の符号データ転送処理を選択し、
第1の符号データ転送処理を選択した場合には、圧縮伸
長器46による圧縮後の画像データである符号データを
記憶するための圧縮画像記憶領域(変換画像記憶領域)
をその画像データを全て記憶するために必要な容量だけ
画像メモリ42に確保した後、画像入出力DMAC41
によって画像メモリ42内の通常画像記憶領域に書き込
んだ画像データを圧縮伸長器46に転送し、圧縮伸長器
46による圧縮後(データ形式変換後)の画像データで
ある符号データを画像メモリ42に確保した圧縮画像記
憶領域に転送して全て書き込んだ後、その圧縮画像記憶
領域上の画像データをHDDコントローラ47によって
HDD48へ転送する。
【0104】また、第2の符号データ転送処理を選択し
た場合には、圧縮伸長器46による圧縮後の画像データ
である符号データを記憶するための圧縮画像記憶領域を
予め設定された固定容量だけ画像メモリ42に確保した
後、画像入出力DMAC41によって画像メモリ42内
の通常画像記憶領域に書き込んだ画像データを圧縮伸長
器46に転送し、圧縮伸長器46による圧縮後の画像デ
ータである符号データを画像メモリ42に確保した圧縮
画像記憶領域にその記憶容量を超えないように書き込ん
だ後、その圧縮画像記憶領域上の画像データをHDDコ
ントローラ47によってHDD48へ転送し、その転送
が終了した後、圧縮伸長器46による1ページ分の画像
データの圧縮が全て完了していない場合(圧縮伸長器4
6による圧縮後の画像データである符号データの上記圧
縮画像記憶領域への書き込みが完了していない場合)
に、その画像データの上記圧縮画像記憶領域へ書き込み
およびHDD48への転送を繰り返す。
【0105】それによって、圧縮伸長器46の圧縮方式
(データ変換形式)によらず、画像メモリ42内の通常
画像記憶領域に記憶された画像データを圧縮伸長器46
によって圧縮し、その圧縮後の画像データを効率的にH
DD48に転送できることになるため、コストアップせ
ずに生産性を向上させることができる。また、画像記憶
部4(記憶装置)を構成する画像メモリ42およびHD
D48の利用効率を向上させることもできる。
【0106】次に、メモリ制御部43による請求項2,
3の発明に関する符号データ転送処理について説明す
る。なお、この符号データ転送処理は上述した請求項1
の発明に関する符号データ転送処理とほとんど同じなの
で、異なる部分についてのみ説明する。メモリ制御部4
3では、図15によって説明した第1の符号データ転送
処理あるいは図16によって説明した第2の符号データ
転送処理を選択するための判定条件として、認識速度
(画像メモリ42とHDD48との間のデータ転送速
度)と比較する所定速度(固定のデータ転送速度)をシ
ステム制御部7からの指示によって予め設定しておく。
【0107】メモリ制御部43は、1ページ分の画像デ
ータを画像入出力DMAC41によって画像メモリ42
の通常画像記憶領域に転送して書き込んだ後、画像メモ
リ42とHDD48との間のデータ転送速度を認識し、
その認識速度と予め設定された所定速度とを比較し、そ
の認識速度がその所定速度を越える場合には第1の符号
データ転送処理を、その認識速度がその所定速度以下の
場合には第2の符号データ転送処理を選択する。第2の
符号データ転送処理の選択により、HDD48へ転送す
べき全符号データが膨大なデータ量になり、転送に多く
の時間を要するような場合には、HDD48へのデータ
転送が分割されるため、HDD48が短時間の占有とな
り、HDD48の占有率を低下させることが可能とな
る。
【0108】なお、認識速度(画像メモリ42とHDD
48との間のデータ転送速度)と比較する所定速度をシ
ステム制御部7からの指示によって設定できるとした
が、その指示内容(所定速度)をユーザがデジタル複写
機に搭載される画像記憶部4(特に大容量記憶装置であ
るHDD48)の特性を考慮して決め、操作部6上のキ
ー操作によって入力することもできる。そうすれば、画
像読取部1(又はFAX部3)の画像データ転送特性
と、画像記憶部4の特性との整合をとり、デジタル複写
機全体での生産性の調整を行い、最適化することが可能
になる。よって、画像記憶部4の構成とその制御方式を
共通化することができ、デジタル複写機の開発効率を向
上させることもできる。
【0109】次に、メモリ制御部43による請求項4〜
8の発明に関する符号データ転送処理について説明す
る。なお、この符号データ転送処理は上述した請求項1
〜3のいずれかの発明に関する符号データ転送処理とほ
とんど同じなので、異なる部分についてのみ説明する。
【0110】HDD48は、画像メモリ42との間のデ
ータ転送速度を計測するため、その計測速度をHD上の
転送速度テーブルに書き込むようにしている。このHD
D48は、外周から内週へ移動する程、データ転送速度
が低下していく特徴がある。そのため、HDD48内の
図示しないCPUが、電源投入直後に、HD上における
転送速度テーブルの有無をチェックし、転送速度テーブ
ルがない場合に、HDの外周,内周,中間周(外周と内
周の中間)の3領域へのデータ書き込み速度を計測し、
その各計測速度をそれぞれHDD48と画像メモリ42
との間のデータ転送速度として転送速度テーブルに書き
込んで保存する。
【0111】この場合、メモリ制御部43は、1ページ
分の画像データを画像入出力DMAC41によって画像
メモリ42の通常画像記憶領域に転送して書き込んだ
後、画像メモリ42とHDD48との間のデータ転送速
度を認識する際に、HDDコントローラ47経由でHD
D48からHD上の転送速度テーブル内の各計測速度の
うち、HD上の符号データの書き込み開始位置に対応す
る計測速度を読み込み、それを認識速度として取得する
ことができる。このようにすれば、データ転送を一層効
率的に行うことができる。
【0112】あるいは、メモリ制御部43が、1ページ
分の画像データを画像入出力DMAC41によって画像
メモリ42の通常画像記憶領域に転送して書き込んだ
後、図15によって説明した第1の符号データ転送処理
あるいは図16によって説明した第2の符号データ転送
処理を開始する際に、HDDコントローラ47によって
HDD48内のHD上の符号データの書き込み開始位置
の回転速度を計測させ、その計測速度をHDD48と画
像メモリ42との間のデータ転送速度として読み込み、
認識速度として取得することもできる。このようにすれ
ば、実使用に沿ったHDアクセス制御時の最適な認識速
度を取得することができる。
【0113】あるいは、メモリ制御部43が、1ページ
分の画像データを画像入出力DMAC41によって画像
メモリ42の通常画像記憶領域に転送して書き込んだ
後、第1の符号データ転送処理あるいは第2の符号デー
タ転送処理を開始する際に、HDDコントローラ47に
よってHDD48内のHD上の符号データの書き込み開
始位置の回転速度を計測させ、その計測速度(HDD4
8と画像メモリ42との間のデータ転送速度)を読み込
んで図示しない不揮発性メモリに記憶することもでき
る。このとき、過去の複数個(例えば10個)の計測速
度のうち、最も古い計測速度を消去した後、最新の10
個の計測速度の平均値を算出し、その算出結果を認識速
度として取得する。
【0114】このようにすれば、詳細なデータ転送能力
を推測でき、そのデータ転送能力に応じて第1の符号デ
ータ転送処理あるいは第2の符号データ転送処理を選択
することができ、画像メモリ42の1次圧縮画像記憶領
域およびHDD48のHDの2次圧縮画像記憶領域の占
有率をより効率良く選択することが可能となり、データ
転送時間の変動に対して著しく生産性を低下させること
を回避することができる。
【0115】あるいは、メモリ制御部43が、操作部6
からの指示により、HDDコントローラ47によってH
DD48内のHD上の符号データの書き込み開始位置の
回転速度を計測させ、その計測速度をHDD48と画像
メモリ42との間のデータ転送速度として読み込み、認
識速度として取得することもできる。
【0116】このようにすれば、電源投入による立ち上
げ時間の短縮を計ることも可能になる。また、HDD4
8を使用していくにつれ、HD(メディア)の劣化や傷
等によって不良セクタが発生することが容易に考えら
れ、使用中に代替セクタに置換えられることによってヘ
ッドシークが発生し、データ転送が初期状態の結果と異
なってくる場合があるが、操作部6からの指示によって
認識速度を取得するようにすれば、HDD48内のHD
上の符号データの書き込み開始位置の回転速度(HDD
48と画像メモリ42との間のデータ転送速度)の計測
が再実行可能になるため、HDアクセス速度の低下によ
る生産性の低下を防止することもできる。また、データ
転送時に認識速度を取得する必要がないため、メモリ制
御部43を含む各部のCPUの負荷を軽減することもで
きる。
【0117】あるいは、メモリ制御部43が、画像メモ
リ42とHDD48との間のデータ転送時間を計測し、
その計測時間を不揮発性メモリに保存しておき、1ペー
ジ分の画像データを画像入出力DMAC41によって画
像メモリ42の通常画像記憶領域に転送して書き込んだ
後、上述した各タイミングのいずれかで取得した認識速
度と不揮発性メモリに保存した計測時間とに応じて、第
1の符号データ転送処理あるいは第2の符号データ転送
処理を選択することもできる。
【0118】例えば、1ページ分の画像データを画像入
出力DMAC41によって画像メモリ42の通常画像記
憶領域に転送して書き込んだ後、不揮発性メモリに保存
した計測時間(直前のデータ転送時間の測定結果)を第
1の符号データ転送処理あるいは第2の符号データ転送
処理の選択基準にし、認識速度が所定速度以上で且つH
DD48におけるHD上の今回のアクセスアドレス(符
号データの書き込み位置)が前回のアクセスアドレスに
近い場合(前回のアクセスアドレスとのアドレス数が予
め設定された所定数以下の場合)に、ヘッドのシークに
時間がかからないため、今度の画像メモリ42とHDD
48との間のデータ転送時間が不揮発性メモリに保存し
た計測時間と大差ないと判定し、第1の符号データ転送
処理を選択する(大容量の圧縮画像記憶領域を確保して
一括アクセスにする処理)を選択する。
【0119】また、認識速度が所定速度以上で且つHD
上の今回のアクセスアドレスが前回のアクセスアドレス
とかなり離れている場合(前回のアクセスアドレスとの
アドレス数が予め設定された所定数を越える場合)に、
ヘッドのシークに時間がかかるため、初回は第2の符号
データ転送処理(小容量の圧縮画像記憶領域を確保して
分割アクセスにする処理)を選択する。よって、HDの
使用占有率が少なくなる。2回目以降は、HD上の圧縮
画像記憶領域の確保状況の変化に応じて第1の符号デー
タ転送処理又は第2の符号データ転送処理を選択する。
つまり、HD上のアクセスアドレスにより、認識速度が
変動するような場合、HD上の圧縮画像記憶領域の確保
状況の変化に応じて第1の符号データ転送処理又は第2
の符号データ転送処理を選択する。
【0120】以上、この発明をデジタル複写機に適用し
た実施形態について説明したが、この発明はこれに限ら
ず、ファクシミリ装置,プリンタ等の他の画像形成装置
にも適用し得るものである。また、この発明は、スキャ
ナ,ネットワークファイルサーバ等の画像入出力装置、
あるいはそれらの画像入出力装置や画像形成装置の機能
のうちの複数の機能を有するデジタル複合機に応用する
こともできる。
【0121】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明の画
像形成装置によれば、データ変換形式によらず、1次記
憶部に記憶された画像データの形式を変換し、その変換
後の画像データを効率的に2次記憶部に転送できるの
で、コストアップせずに生産性を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2の画像記憶部4の構成例を示すブロック図
である。
【図2】この発明を実施する画像形成装置であるデジタ
ル複写機の主要部の構成例を示す図である。
【図3】図2のデジタル複写機のコンタクトガラスを上
方から見た図である。
【図4】図2の画像読取部1のIPU17より出力され
る画像同期信号の一例を示すタイミング図である。
【図5】図1のメモリ制御部43の構成例を示すブロッ
ク図である。
【図6】図1の画像転送DMAC44による画像データ
の転送処理および画像データのライン数の計数処理を説
明するための説明図である。
【図7】図1のメモリ制御部43によって画像メモリ4
2の圧縮画像記憶領域の取得および解放を行うために必
要な画像IDテーブルの構成例を示すメモリマップ図で
ある。
【図8】図1のメモリ制御部43によって画像メモリ4
2の圧縮画像記憶領域の取得,解放を行うために必要な
ディスクリプタテーブルの構成例を示すメモリマップ図
である。
【図9】図1のメモリ制御部43によって画像メモリ4
2の圧縮画像記憶領域の取得,解放を行うために必要な
ブロックテーブルの構成例を示すメモリマップ図であ
る。
【図10】図1のメモリ制御部43による圧縮画像記憶
領域取得処理の一例を示すフロー図である。
【図11】その続きを示すフロー図である。
【図12】その続きを示すフロー図である。
【図13】図1のメモリ制御部43による圧縮画像記憶
領域の解放処理の一例を示すフロー図である。
【図14】その続きを示すフロー図である。
【図15】図1のメモリ制御部43による第1の符号デ
ータ転送処理の一例を示すフロー図である。
【図16】図1のメモリ制御部43による第2の符号デ
ータ転送処理の一例を示すフロー図である。
【符号の説明】
1:画像読取部 2:画像形成部 3:FAX部 4:画像記憶部 5:セレクタ部 6:操作部 7:システム制御部 17:IPU 41:画像入出力DMAコントローラ 42:画像メモリ 43:メモリ制御部 44:画像転送DMAC 45:符号転送DMAC 46:圧縮伸長器 47:HDDコントローラ 48:HDD 51:アービタ部 52:アクセス制御部 61:データ転送制御部 62〜65:ディスクリプタ格納レジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 茂木 清貴 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 清水 泰光 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 岡村 隆生 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 小幡 百合子 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2C087 AA03 AA09 AC08 BB10 BC14 BD40 BD41 BD51 5B021 AA02 AA05 AA19 BB01 BB04 CC06 DD13 5C062 AA05 AB11 AB42 AC25 AC49 BA04 5C073 AB07 BA03 BB02 CA03 5C078 AA05 BA23 BA26 BA27 CA31 DA00 DA01 DA02 EA00

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データを入力する画像入力手段と、
    該手段によって入力された画像データを記憶するための
    1次記憶部および該1次記憶部に記憶された画像データ
    を保存するための2次記憶部によって構成された画像記
    憶手段とを有する画像形成装置において、 画像データのデータ形式を変換するデータ形式変換手段
    と、前記画像入力手段と前記1次記憶部との間のデータ
    転送を行う第1のデータ転送手段と、前記1次記憶部と
    データ形式変換手段との間のデータ転送および前記1次
    記憶部と前記2次記憶部との間のデータ転送を行う第2
    のデータ転送手段と、該手段による前記1次記憶部と前
    記2次記憶部との間のデータ転送速度を認識する転送速
    度認識手段とを設け、 前記第2のデータ転送手段に、前記データ形式変換手段
    によるデータ形式変換後の画像データを記憶するための
    変換画像記憶領域を該画像データを全て記憶するために
    必要な容量だけ前記1次記憶部に確保する第1の変換画
    像記憶領域確保手段と、前記データ形式変換手段による
    データ形式変換後の画像データを記憶するための変換画
    像記憶領域を予め設定された固定容量だけ前記1次記憶
    部に確保する第2の変換画像記憶領域確保手段と、前記
    転送速度認識手段による認識速度に応じて、前記第1の
    変換画像記憶領域確保手段又は前記第2の変換画像記憶
    領域確保手段を選択する選択手段と、該手段によって前
    記第1の変換画像記憶領域確保手段が選択された場合に
    は、前記第1のデータ転送手段によって前記1次記憶部
    に書き込まれた画像データを前記データ形式変換手段に
    転送し、該手段によるデータ形式変換後の画像データを
    前記第1の変換画像記憶領域確保手段によって確保され
    た前記変換画像記憶領域に転送して全て書き込んだ後、
    該変換画像記憶領域上の画像データを前記2次記憶部へ
    転送する第1のデータ転送制御手段と、前記選択手段に
    よって前記第2の変換画像記憶領域確保手段が選択され
    た場合には、前記第1のデータ転送手段によって前記1
    次記憶部に書き込まれた画像データを前記データ形式変
    換手段に転送し、該手段によるデータ形式変換後の画像
    データを前記第2の変換画像記憶領域確保手段によって
    確保された前記変換画像記憶領域にその記憶容量を超え
    ないように書き込んだ後、該変換画像記憶領域上の画像
    データを前記2次記憶部へ転送し、該転送が終了した
    後、前記データ形式変換手段によるデータ形式変換後の
    画像データの前記変換画像記憶領域への書き込みが完了
    していない場合に、該画像データの前記変換画像記憶領
    域への書き込みおよび前記2次記憶部への転送を繰り返
    す第2のデータ転送制御手段とを設けたことを特徴とす
    る画像形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像形成装置において、 前記選択手段が、前記転送速度認識手段による認識速度
    と予め設定された所定速度とを比較し、該認識速度が該
    所定速度を越える場合には前記第1の変換画像記憶領域
    確保手段を、該認識速度が該所定速度以下の場合には前
    記第2の変換画像記憶領域確保手段をそれぞれ選択する
    手段であることを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の画像形成装置において、 前記所定速度を任意に設定する速度設定手段を設けたこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の
    画像形成装置において、 前記転送速度認識手段が、前記第2のデータ転送手段に
    よる前記1次記憶部と前記2次記憶部との間のデータ転
    送速度を計測する速度計測手段を有することを特徴とす
    る画像形成装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の画像形成装置において、 前記速度計測手段が、前記第1又は第2のデータ転送制
    御手段による制御を開始する際に、前記第2のデータ転
    送手段による前記1次記憶部と前記2次記憶部との間の
    データ転送速度を計測する手段であることを特徴とする
    画像形成装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の画像形成装置において、 前記転送速度認識手段が、前記速度計測手段による計測
    速度を複数保存する計測速度保存手段と、該手段に保存
    された複数の計測速度の平均値を算出する平均値算出手
    段とを有し、 前記選択手段が、前記平均値算出手段による算出結果を
    認識速度とし、その認識速度に応じて前記第1の変換画
    像記憶領域確保手段又は前記第2の変換画像記憶領域確
    保手段を選択するようにしたことを特徴とする画像形成
    装置。
  7. 【請求項7】 請求項4記載の画像形成装置において、 前記速度計測手段が、外部からの指示により、前記第2
    のデータ転送手段による前記1次記憶部と前記2次記憶
    部との間のデータ転送速度を計測する手段であることを
    特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】 請求項4記載の画像形成装置において、 前記1次記憶部と前記2次記憶部との間のデータ転送時
    間を計測する転送時間計測手段と、該手段による計測時
    間を保存する計測時間保存手段とを設け、 前記選択手段が、前記転送速度計測手段よる計測速度を
    認識速度とし、その認識速度と前記転送時間保存手段に
    保存された計測時間とに応じて前記第1の変換画像記憶
    領域確保手段又は前記第2の変換画像記憶領域確保手段
    を選択するようにしたことを特徴とする画像形成装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006203412A (ja) * 2005-01-19 2006-08-03 Murata Mach Ltd カラー画像処理装置
JP2009098729A (ja) * 2007-10-12 2009-05-07 Ricoh Co Ltd 調停装置、調停方法及びプログラム
CN102337723A (zh) * 2011-08-05 2012-02-01 中国神华能源股份有限公司 一种桥梁
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