JP2012104160A - 調停装置、画像形成装置、調停方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第1のライトDMAC15は、1ライン単位で入力されるデータを1ライン期間内にメモリに転送させる必要がある。アービタ113内の必要転送時間計算部121は、バースト長と、バス幅と、必要転送レートRaとから、要求されたデータの転送に必要な時間T2を計算する。また、ラインスタート信号により起動されるタイマーにより、1ラインの開始からの経過時間T1を計測する。T1の方がT2より長ければ、T1とT2が等しくなるまで、第1のライトDMAC15からの転送要求に対して、ウェイト要求信号をアサートする。
【選択図】図1
Description
要求の処理を終了してから第1のリードDMAC16の転送要求を受け付けるという動作になってしまうため、結果的に要求するパフォーマンスを満たせない状況になってしまう。
本願の第2の発明は、第1の発明において、前記経過時間が前記必要転送時間以内の場合で、かつ前記第1のDMAC以外のDMACから転送要求がある場合は、第1のDMACからの転送要求を待機させ、第1のDMAC以外のDMACからの転送要求による処理を実行させることを特徴とする。
本願の第3の発明は、第1の発明において、前記第1のDMAC以外のDMACに対しても、前記各手段が設けられていることを特徴とする。
本願の第4の発明は、第1の発明において、前記決定する手段は、転送要求による処理を待機させるためのウェイト要求信号を発生した後、転送要求による処理を完了した前記実行する手段から処理完了信号を受けたとき、前記ウェイト要求信号をネゲートすることを特徴とする。
本願の第5の発明は、第3の発明において、複数のDMACの転送要求を待機させている場合、一つの待機処理が終了した際に、他にも待機させているDMACの有無を判断し、ある場合にはその処理を監視しながら、他のDMACからの転送要求を処理することを特徴とする。
本願の第6の発明は、優先順位の異なる複数のDMACからの転送要求を調停する調停方法において、所定時間毎に入力される所定量のデータを前記所定時間内に転送可能であり、かつ優先順位が最も高く設定されている第1のDMACにより前記所定時間内に前記所定量のデータの一部毎に順次発行される転送要求を受け付ける工程と、それらの転送要求による処理を実行する工程と、それらの転送要求による転送量の累積値を算出する工程と、前記累積値を前記第1のDMACに対して設定された転送速度で除算することにより、前記累積値のデータの必要転送時間を算出する工程と、前記所定の時間毎の経過時間を計測する工程と、前記経過時間と前記必要転送時間とを比較する工程手段と、その比較結果に基づいて、前記転送要求による処理を実行させるか待機させるかを決定する工程とを有することを特徴とする。
[第1の実施形態]
図1は本発明の第1の実施形態のMFPにおけるアービタの構成を示すブロック図である。本実施形態のMFPの全体の構成は図8と同じであり、アービタ113は図8に示すアービタ13と同様、MFP内のASIC1内に設けられている。
転送要求の発行時に受け取ったバースト長BLと、保持しているバス幅DWとに基づいて、まず下記式[1]により転送データ量BW(k)を算出する。この式において、kは1ライン内の転送要求の順番を示す。
BW(k)=BL(k)×DW・・・式[1]
BW’(n) =BW(1)+BW(2)+・・・BW(n)・・・式[2]
T2=BW’(n)/Ra・・・式[3]
データ転送が開始されると、図3のステップST1にて、リクエスト調停部122がリクエスト(転送要求)を受け付ける。次いで、ステップST2にて、リクエスト調停部122は優先順位が一位である第1のライトDMAC15からのリクエストの有無を判断し、ある場合は(ST2:Yes)、ステップST3にて、必要転送時間計算部121が必要転送時間T2を算出する。ここで、リクエスト調停部122は、各DMACから転送要求時に送出されるDMACID等から、ステップST2の判断が可能である。
DMACからリクエストが発行されると、アービタ113は、どのDMACからのリクエストであるかを判断する。判断の結果、第1のライトDMAC15からのリクエストでなければ、通常のアービトレーション及びリクエスト処理を行う。第1のライトDMAC15からのリクエストであった場合は必要転送時間T2を算出する。そして、現在のラインのスタートからの経過時間T1と比較し、T1の方がT2よりも長い場合は、そのまま第1のライトDMAC15からのリクエストを処理する。T2の方が長い場合は、その間は他のDMACからのリクエストがあればそれを優先して処理し、なければ第1のライトDMAC15からのリクエストを処理し、全データの転送が完了していれば終了、そうでなければ次のリクエストを待つ。
第1のライトDMAC15は、1ライン分の18ブロックの画像データ(W1〜W18)をメモリ3に転送するとき、個々の画像データの先頭のタイミングでアービタ113に転送要求を発行する。画像データW1〜W4のそれぞれの転送要求を受け付けた時点では、他のDMACからの転送要求がないため、図3のステップST7により、第1のライトDMAC15からの処理(画像データW1〜W4の転送)を実行する。
(1)必要転送時間計算部121と必要転送レート保持部123とを持つことによって、優先度の最も高い第1のライトDMAC15からのデータの転送状況を把握し、適宜ウェイト要求を発生させることが可能である。
(2)優先順位の最も高い第1のライトDMAC15からの厳守しなければならないデータ転送量は間違いなく転送しつつ、他のDMACからのリクエストも処理可能にすることによって、全体としてのデータ転送量を増加させ効率的なデータ転送が可能となる。
図6は本発明の第2の実施形態のMFPにおけるアービタの構成を示すブロック図である。本実施形態のMFPの全体の構成は図9と同じであり、アービタ213は図9に示すアービタ13と同様、MFP内のASIC1内に設けられている。
まずステップST11にて、リクエスト調停部222がリクエストを受け付ける。次いで、ステップST12にて、リクエスト調停部122は優先順位が一位である第1のライトDMAC15からのリクエストの有無を判断し、ある場合は(ST12:Yes)、ステップST13にて、第1の必要転送時間計算部2211が必要転送時間T21を算出する。
DMACからリクエストが発行されると、アービタ213は、まず第1のライトDMAC15からのリクエストか否かを判断する。判断の結果、そうであった場合は必要転送時間T2を算出する。そして、T2を現在のラインのスタートからの経過時間T1と比較し、T1の方がT2よりも長い場合は、そのまま第1のライトDMAC15からのリクエストを処理する。T2の方が長い場合は、その間は他のDMACからのリクエストがあればそれを優先して処理し、なければ第1のライトDMAC15からのリクエストを処理し、全データの転送が完了していれば終了、そうでなければ次のリクエストを待つ。
(1)全てのDMACに対して、データ転送状況を把握できるとともに、適宜ウェイト要求を発生させることができる。
(2)全てのDMACのデータ転送量を監視しながらアービトレーションすることによって、より精度よく効率的にデータ転送を行うことができる。
(3)ウェイト処理中のDMACを放置することなく、確実に処理することができる。
(4)複数のDMACに対してウェイト状態にあっても、正常に監視し、かつ確実にリクエストを処理することができる。
本願の第2の発明は、優先順位の異なる複数のDMAコントローラからの転送要求を調停する画像形成装置の調停方法であって、前記複数のDMAコントローラのうちのいずれかのDMAコントローラにより順次発行される転送要求を受け付ける工程と、前記順次発行される転送要求毎に入力されるデータの累積転送量を算出する工程と、前記累積転送量に対応するデータを所定時間内に転送完了するために必要な転送レートを保持する工程と、前記累積転送量および前記転送レートに基づいて、前記累積転送量に対応するデータを転送するための必要転送時間を算出する工程と、前記転送要求毎に入力されるデータの転送に要する経過時間を計測する工程と、前記必要転送時間と前記経過時間とを比較する工程と、前記複数のDMAコントローラからの転送要求に対する対応を判断する判断工程と、を備え、前記判断工程は、前記複数のDMAコントローラのうち優先順位が最も高く設定されているDMAコントローラからの転送要求である場合に、前記比較した結果に応じて前記転送要求に対する処理の実行または待機を決定することを特徴とする。
Claims (8)
- 優先順位の異なる複数のDMACからの転送要求を調停する調停装置において、
所定時間毎に入力される所定量のデータを前記所定時間内に転送可能であり、かつ優先順位が最も高く設定されている第1のDMACにより前記所定時間内に前記所定量のデータの一部毎に順次発行される転送要求を受け付ける手段と、それらの転送要求による処理を実行する手段と、それらの転送要求による転送量の累積値を算出する手段と、前記累積値を前記第1のDMACに対して設定された転送速度で除算することにより、前記累積値のデータの必要転送時間を算出する手段と、前記所定の時間毎の経過時間を計測する手段と、前記経過時間と前記必要転送時間とを比較する手段と、その比較結果に基づいて、前記転送要求による処理を実行させるか待機させるかを決定する手段とを有することを特徴とする調停装置。 - 請求項1記載の調停装置において、
前記決定する手段は、前記経過時間が前記必要転送時間を越えている場合は、前記転送要求による処理を実行させ、前記経過時間が前記必要転送時間以内の場合は、前記転送要求による処理を待機させることを特徴とする調停装置。 - 請求項2記載の調停装置において、
前記決定する手段は、前記経過時間が前記必要転送時間以内の場合で、かつ前記第1のDMAC以外のDMACから転送要求がある場合は、その転送要求による処理を実行させることを特徴とする調停装置。 - 請求項1記載の調停装置おいて、
前記第1のDMAC以外のDMACに対しても、前記各手段が設けられていることを特徴とする調停装置。 - 請求項1記載の調停装置において、
前記決定する手段は、転送要求による処理を待機させるためのウェイト要求信号を発生した後、転送要求による処理を完了した前記実行する手段から処理完了信号を受けたとき、前記ウェイト要求信号をネゲートすることを特徴とする調停装置。 - 請求項4記載の調停装置において、
複数のDMACの転送要求を待機させている場合、一つの待機処理が終了した際に、他にも待機させているDMACの有無を判断し、ある場合にはその処理を監視しながら、他のDMACからの転送要求を処理することを特徴とする調停装置。 - 優先順位の異なる複数のDMACからの転送要求を調停する調停方法において、
所定時間毎に入力される所定量のデータを前記所定時間内に転送可能であり、かつ優先順位が最も高く設定されている第1のDMACにより前記所定時間内に前記所定量のデータの一部毎に順次発行される転送要求を受け付ける工程と、それらの転送要求による処理を実行する工程と、それらの転送要求による転送量の累積値を算出する工程と、前記累積値を前記第1のDMACに対して設定された転送速度で除算することにより、前記累積値のデータの必要転送時間を算出する工程と、前記所定の時間毎の経過時間を計測する工程と、前記経過時間と前記必要転送時間とを比較する工程手段と、その比較結果に基づいて、前記転送要求による処理を実行させるか待機させるかを決定する工程とを有することを特徴とする調停方法。 - コンピュータに請求項7記載の調停方法の各工程を実行させるためのプログラム。
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