JP2004104670A - 画像形成装置 - Google Patents

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Takao Okamura
岡村 隆生
Yasumitsu Shimizu
清水 泰光
Michio Doke
道家 教夫
Seiki Mogi
茂木 清貴
Yasuhiro Hattori
服部 康広
Yuriko Obata
小幡 百合子
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Abstract

【課題】本発明は記憶手段の制御を他の手段の構成に関わらず共通化する画像形成装置を提供する。
【解決手段】デジタル複写機1は、読取部から入力される画像信号を画像メモリ43を介してHD48に蓄積させ、HD48の画像信号を読み出して画像メモリ43を介して像形成部3に転送して像形成部3で画像形成するが、メモリ制御部41で、読取部2から画像メモリ43への画像信号転送速度、画像メモリ43とHD48との間の画像信号転送速度及び画像メモリ43から像形成部3への画像信号転送速度を計測し、保存する。したがって、画像入出力手段の種類やその構成に関わらず、記憶手段の制御を共通化し、また、画像入出力手段の変更や追加等が発生した場合にも、当該変更の生じた時点での画像信号転送速度の計測結果に基づいて画像信号の制御を行うことができ、汎用性の高い記憶手段の制御を行って、デジタル複写機1の開発効率を向上させることができる。
【選択図】     図7

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置に関し、詳細には、画像入力手段から入力される画像信号を必要に応じて1次記憶手段を介して2次記憶手段に蓄積し、その後、2次記憶手段から読み出して1次記憶手段を介して画像出力手段に転送して画像形成する際の各手段間の画像信号転送速度を計測して格納し、当該格納した画像信号転送速度を有効利用して、記憶手段の制御を他の手段の構成に関わらず共通化することのできる画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】
特開平6−103225号公報
近年、複写装置においては、デジタル化が進むとともに画像メモリを応用した画像の加工、編集が行われるようになってきており、特に、原稿複数枚分の画像データをメモリに記憶し、指定された部数をまとめてコピー出力して、手動による仕分けの作業を省くことのできる電子ソートという機能を備えた複写装置が出現している。ところが、電子ソートを行うには、原稿複数枚分の画像データをメモリに記憶する必要があるため、画像データをそのままのメモリ(例えば、半導体メモリ)に蓄積するには、蓄積枚数分のデータ量に相当するメモリ容量が必要になり、メモリコストが膨大な額になる。そこで、従来、複写装置等の画像形成装置においては、以下のような構成・方法が一般的に用いられている。
【0003】
1.半導体メモリ+蓄積用メモリの構成とし、蓄積メモリとして半導体メモリより安価なハードディスク等の2次記憶装置を使用する。
【0004】
2.蓄積メモリとして半導体メモリを使用し、圧縮処理を行って画像データを圧縮し、1枚あたりのデータ量を減らすことでトータルのメモリ量を減らす。
【0005】
3.複数の画像入出力手段(イメージスキャナ、プリンタコントローラ、ファイルサーバ、FAXコントローラ等)が同一の画像メモリを共有する。
【0006】
また、画像メモリに対して画像データの入出力を実行するのに、一般的に、DMA(Direct Memory Access)データ転送方式を用いたメモリ制御コントローラ(以下、DMAコントローラ)が使用されることが多い。DMAコントローラは、ディスクリプタと呼ばれるデータ転送方式を指示した情報を元に画像メモリの特定の領域に対してデータの転送を行う。DMAでは、1画像が格納されるメモリ領域を複数のディスクリプタに分割してデータ転送を行うこともでき、例えば、画像メモリをリングバッファの形態で利用することで、画像データの容量よりも少ないメモリ容量で画像データの入出力を実行することもできる。
【0007】
また、DMAコントローラを用いたメモリ制御においては、各ディスクリプタで指定されたデータ転送の進行状況(開始、終了)やデータ転送の実行タイミング制御(画像メモリ領域の途中でのデータ転送の中断や再開または各ディスクリプタの終了割込み通知等)も可能であるため、DMAコントローラに接続された半導体メモリや大容量の2次記憶装置のデータ転送のタイミング制御の自由度が高く、応用範囲が広い。
【0008】
例えば、従来、特許文献1の「チェーン式DMA方式」にあっては、外部メモリのディスクリプタ領域に格納されているディスクリプタ情報を読み込み、当該ディスクリプタ情報に従ってDMAデータ転送を行なう一連の動作を前記ディスクリプタ情報を逐次読み込みながら繰り返し行なうチェーン式DMA方式であって、前記ディスクリプタ情報は、次のディスクリプタ情報の形式を規定するフォーマット指定情報を有し、最初のディスクリプタ情報の読み込み以外は、読み込まれた前記フォーマット指定情報に従って次のディスクリプタ情報の読み込みを行なうチェーン式DMA方式が提案されている。
【0009】
すなわち、この従来技術は、起動されたDMAコントローラが、チェーン途中であっても、ディスクリプタフォーマットを切り換え、ディスクリプタアクセス回数の削減、ディスクリプタ領域の削減等を行えるようにしている。
【0010】
そして、蓄積メモリとして半導体メモリよりも安価なハードディスク等の2次記憶装置を使用する場合、通常、単一の記憶装置に対して複数のデータ転送(データ書き込み動作、読み出し動作)を行うことができないため、従来、DMAコントローラのディスクリプタを用いて、2次記憶装置へのデータ転送単位を分割し、分割したデータ転送単位を時分割に実行することで、複数のデータ転送動作をあたかも並行して実行しているようにすることが一般的である。
【0011】
ところが、このような時分割処理を用いても、データ転送に要する時間そのものが短くなることはないため、画像形成装置のように画像データの入出力に要する時間を最短にすることが装置の生産性に大きな影響を及ぼす場合には、時分割処理を行うことが、逆に生産性の低下を招くとこもある。
【0012】
そこで、従来、画像データを圧縮し、データ転送量を小さくしたり、データ転送速度の速い2次記憶装置を搭載して、2次記憶装置へのデータ転送に要する時間を短くしたり、また、メモリ制御の簡素化を計るために、積極的に時分割転送を行わずに、画像入出力手段を用いた画像データ入出力動作と略同期して2次記憶装置のリソースとして占有してデータ転送を行うことが行われている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来用いられていた2次記憶装置にあっては、画像形成装置に適用すると、画像入出力手段と半導体メモリへの画像データ転送速度に比較して、半導体メモリの画像データを2次記憶装置へ転送する速度が遅く、画像データの圧縮を行って2次記憶装置のデータ処理容量を小さくしても、画像入出力手段−半導体メモリ間のデータ処理速度との差がなかったために、半導体メモリと、2次記憶装置のデータ転送処理(データ圧縮等のデータ変換処理も含む)の転送タイミングの制御を独立にかつ最適に制御しても、画像形成装置の生産性をあまり向上させることができなかった。
【0014】
一方、ハードディスク等の2次記憶装置の転送処理速度が年々向上してきており、最適に制御することで、生産性の向上度も高くなってきているが、近年の高速機では、原稿の表裏面同時読取が可能になり、画像入出力手段の処理能力も向上し、かつ、生産性を向上させるには、画像入力装置の原稿搬送処理をノンインターバルで動作させないと生産性が実現できないメカ制約が発生する機種もあるため、画像入力手段からのデータ転送後のメモリタイミング制御だけでなく、画像入力手段に対する事前予測通知手段を設けて、メモリ制御の現状の状態、記憶装置の特性等の条件から画像入力手段への原稿搬送ノンインターバル制御可否判定を通知し、画像入力装置側で原稿搬送のインターバル、ノンインターバル制御の切換処理を行うような機能が必要となってきている。
【0015】
さらに、近年の技術の進歩に伴い、ハードディスク等大容量の記憶装置のデータ転送速度の向上やデータ圧縮手段のデータ圧縮率及び処理速度の向上が著しく、このような大容量の記憶装置を2次記憶装置として接続可能な記憶装置においては、接続される画像入出力手段のデータ入力及び出力速度と比較して、2次記憶装置に対するデータ転送速度が速い場合がある。
【0016】
このため、複数の画像信号の入出力を同時に並行して実行可能な構成を有する場合には、2次記憶装置に対する画像信号データの入力(保存)、出力(読み出し)の処理をいかに効率良く行うかが、画像形成装置の生産性向上の課題となってくる。特に、画像形成装置に接続される画像入出力手段も多様化してきており、従来のようなメモリ制御にあっては、記憶装置やデータ圧縮手段の能力を最大限に利用して生産性を確保することが難しくなってきている。
【0017】
また、記憶装置を画像形成装置に接続する場合、画像形成装置の種類(生産性のレベルや機能(接続される画像入出力手段の数や性能)、価格等)に応じて記憶容量や処理速度の異なる記憶装置を用いる場合があるが、このとき、選択された記憶装置の構成毎に固有の制御(ソフトウエア)を実施する必要が生じると、基本的な構成が共通の記憶装置を搭載しているにも関わらず、画像形成装置の種類に応じて個々に制御手段の設計が必要となってしまうため、画像形成装置の開発効率の向上を妨げる要因となる。
【0018】
そこで、本発明は、共通の構成を有する記憶装置に対して、画像形成装置の構成に関係無く、画像形成装置に接続される画像入出力手段との間の画像信号の処理を画像信号データ転送能力という共通の特性値によって管理することで、共通の制御を行う画像形成装置を提供することを目的としている。
【0019】
具体的には、請求項1記載の発明は、画像入力手段から入力される画像信号を1次記憶手段を介して2次記憶手段に蓄積させ、当該2次記憶手段の画像信号を読み出して1次記憶手段を介して画像出力手段に転送して当該画像出力手段で画像形成するに際して、画像信号転送速度計測手段で、画像入力手段から1次記憶手段への画像信号転送速度、1次記憶手段と2次記憶手段との間の画像信号転送速度及び1次記憶手段から画像出力手段への画像信号転送速度を計測し、当該計測結果を保存することにより、画像入出力手段の種類やその構成に関わらず、記憶手段の制御を共通化するとともに、画像入出力手段の変更や追加等が発生した場合にも、当該変更の生じた時点での画像信号転送速度の計測結果に基づいて画像信号データ転送(入出力)の制御を行い、汎用性の高い記憶手段の制御を行って、安価で、開発効率の良好な画像形成装置を提供することを目的としている。
【0020】
請求項2記載の発明は、画像信号転送速度計測手段で、画像信号転送速度を画像信号の単位データ容量当たりの画像信号データ転送時間として算出することにより、画像形成装置全体の画像信号データの処理を処理効率(時間)が最適となるように制御できるようにし、接続される画像入出力手段の構成に応じて画像形成装置の生産性が最適となる制御を実施して、安価で、より一層開発効率の良好な画像形成装置を提供することを目的としている。
【0021】
請求項3記載の発明は、画像信号転送速度計測手段による画像信号転送速度の計測を、当該画像形成装置の有する各種動作モードについて、当該各動作モードの実際の動作時に実施することにより、画像形成装置の実際の利用状況に応じた画像信号転送能力を取得し、例えば、記憶手段に保存されている画像信号の量(記憶手段の状態)によって画像信号転送能力が変動する場合に、利用者が画像形成装置を使用するときに計測を行って、その時点での画像信号転送能力を取得し、より一層適切な記憶手段の制御を行う画像形成装置を提供することを目的としている。
【0022】
請求項4記載の発明は、画像信号転送速度の計測処理を指示操作する転送速度計測指示手段で指示操作されたときに、画像信号転送速度の計測処理を実施することにより、画像形成装置の構成を頻繁に変更するような場合等に、画像入出力手段の変更や追加等により画像形成装置の構成が変化したときに、意図的に画像信号転送能力の計測を実行して、構成変更後に利用者が画像形成装置を使用するときに、当該計測で得られた画像信号転送能力のデータを元に最適な記憶装置及び画像形成装置の制御を行い、より一層適切な記憶手段の制御を行う画像形成装置を提供することを目的としている。
【0023】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明の画像形成装置は、画像入力手段から入力される画像信号を記憶する1つ以上の1次記憶手段と、画像信号に基づいて用紙に画像を形成する画像出力手段と、当該1次記憶手段から転送されてくる画像信号を記憶する2次記憶手段と、を備え、前記画像入力手段から入力される画像信号を前記1次記憶手段を介して前記2次記憶手段に蓄積させ、当該2次記憶手段の画像信号を読み出して前記1次記憶手段を介して前記画像出力手段に転送して当該画像出力手段で画像形成する画像形成装置であって、前記画像入力手段から前記1次記憶手段への画像信号転送速度、前記1次記憶手段と前記2次記憶手段との間の画像信号転送速度及び前記1次記憶手段から前記画像出力手段への画像信号転送速度を計測し、当該計測結果を保存する画像信号転送速度計測手段を設けたことにより、上記目的を達成している。
【0024】
上記構成によれば、画像入力手段から入力される画像信号を1次記憶手段を介して2次記憶手段に蓄積させ、当該2次記憶手段の画像信号を読み出して1次記憶手段を介して画像出力手段に転送して当該画像出力手段で画像形成するに際して、画像信号転送速度計測手段で、画像入力手段から1次記憶手段への画像信号転送速度、1次記憶手段と2次記憶手段との間の画像信号転送速度及び1次記憶手段から画像出力手段への画像信号転送速度を計測し、当該計測結果を保存するので、画像入出力手段の種類やその構成に関わらず、記憶手段の制御を共通化することができるとともに、画像入出力手段の変更や追加等が発生した場合にも、当該変更の生じた時点での画像信号転送速度の計測結果に基づいて画像信号データ転送(入出力)の制御を行うことができ、汎用性の高い記憶手段の制御を行って、画像形成装置を安価で、開発効率の良好なものとすることができる。
【0025】
この場合、例えば、請求項2に記載するように、前記画像信号転送速度計測手段は、前記画像信号転送速度を前記画像信号の単位データ容量当たりの画像信号データ転送時間として算出するものであってもよい。
【0026】
上記構成によれば、画像信号転送速度計測手段で、画像信号転送速度を画像信号の単位データ容量当たりの画像信号データ転送時間として算出するので、画像形成装置全体の画像信号データの処理を処理効率(時間)が最適となるように制御することができ、接続される画像入出力手段の構成に応じて画像形成装置の生産性が最適となる制御を実施して、画像形成装置を安価で、より一層開発効率の良好なものとすることができる。
【0027】
また、例えば、請求項3に記載するように、前記画像形成装置は、前記画像信号転送速度計測手段による前記画像信号転送速度の計測を、当該画像形成装置の有する各種動作モードについて、当該各動作モードの実際の動作時に実施するものであってもよい。
【0028】
上記構成によれば、画像信号転送速度計測手段による画像信号転送速度の計測を、当該画像形成装置の有する各種動作モードについて、当該各動作モードの実際の動作時に実施するので、画像形成装置の実際の利用状況に応じた画像信号転送能力を取得、例えば、記憶手段に保存されている画像信号の量(記憶手段の状態)によって画像信号転送能力が変動する場合に、利用者が画像形成装置を使用するときに計測を行って、その時点での画像信号転送能力を取得することができ、より一層適切な記憶手段の制御を行うことができる。
【0029】
さらに、例えば、請求項4に記載するように、前記画像形成装置は、前記画像信号転送速度の計測処理を指示操作する転送速度計測指示手段を備え、前記画像信号転送速度計測手段は、当該転送速度計測指示手段で指示操作されたときに、前記画像信号転送速度の計測処理を実施するものであってもよい。
【0030】
上記構成によれば、画像信号転送速度の計測処理を指示操作する転送速度計測指示手段で指示操作されたときに、画像信号転送速度の計測処理を実施するので、画像形成装置の構成を頻繁に変更するような場合等に、画像入出力手段の変更や追加等により画像形成装置の構成が変化したときに、意図的に画像信号転送能力の計測を実行して、構成変更後に利用者が画像形成装置を使用するときに、当該計測で得られた画像信号転送能力のデータを元に最適な記憶装置及び画像形成装置の制御を行うことができ、より一層適切な記憶手段の制御を行うことができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0032】
図1〜図11は、本発明の画像形成装置の一実施の形態を示す図であり、図1は、本発明の画像形成装置の一実施の形態を適用したデジタル複写機1の概略ブロック構成図である。
【0033】
図1において、デジタル複写機1は、読取部2、像形成部3、システム制御部4、操作部5、記憶部6、セレクタ部7及びFAX部8等を備えている。
【0034】
読取部(画像入力手段)2は、原稿台11、露光ランプ12、反射ミラー13〜15、CCD(Charge Coupled Device )16、IPU(イメージプロセッシングユニット)17及びスキャナ制御部18等を備えており、原稿台11上に、図2に示すように、読取対象の原稿Gがセットされる。
【0035】
読取部2は、露光ランプ12と反射ミラー13が図示しない第1走行体に搭載され、反射ミラー14と反射ミラー15が図示しない第2走行体に搭載されて、原稿台11に沿って副走査方向に移動しつつ、露光ランプ12からの光を原稿台11上にセットされている原稿Gに、原稿台11の上面図である図2の黒三角形部分を起点として、照射するスキャン露光を行う。この原稿Gからの反射光を反射ミラー13〜15で順次反射して、CCD16に入射して、CCD16で光電変換することで、原稿台11上の原稿Gを主走査及び副走査し、光の強弱に応じた電気信号をIPU17に出力する。
【0036】
IPU17は、CCD16から入力される電気信号をシェーディング補正等の処理を行い、また、A/D変換して、8ビットのデジタル信号とし、さらに、変倍処理、ディザ処理等の画像処理を行って、画像同期信号とともに、画像信号を像形成部3に送る。
【0037】
スキャナ制御部18は、上記スキャナプロセスを実行するために、各種センサの検知、駆動モータ等の制御等を行い、また、IPU17に各種パラメータの設定を行う。
【0038】
像形成部(画像出力手段)3は、感光体21の周囲に、帯電チャージャ22、書込部23、現像装置24、転写チャージャ25、分離チャージャ26、クリーニング装置27及び除電チャージャ28が配設されており、さらに、プロッタ制御部29、給紙トレイ30、給紙コロ31、レジストローラ32、定着装置33、排紙コロ34及び排紙トレイ35等を備えている。
【0039】
書込部23には、読取部2の読み取った原稿Gの画像データが入力され、書込部23は、画像データで変調したレーザ光を感光体21に照射する。
【0040】
像形成部3は、図示しない駆動モータで回転駆動される感光体21を、帯電チャージャ22で一様に帯電し、書込部23が、上述のように、画像データによって変調されたレーザ光により露光して、感光体21に静電潜像を形成する。像形成部3は、感光体21上の静電潜像を現像装置24によりトナーで現像して顕像化したトナー像を形成し、感光体21がさらに回転してトナー画像を転写チャージャ25の位置に搬送する。
【0041】
一方、像形成部3は、給紙トレイ30から給紙コロ31によって搬送して、レジストローラ32で待機させている転写紙を、感光体21の回転とタイミングを図って転写チャージャ25に搬送し、転写チャージャ25によって感光体21上のトナー像を転写紙に静電転写した後、分離チャージャ26によって転写紙を感光体21から分離する。
【0042】
その後、像形成部3は、転写紙上のトナー像を定着装置33により加熱・加圧して定着し、排紙コロ34により排紙トレイ35上に排紙する。
【0043】
一方、像形成部3は、静電転写の完了した感光体21をさらに回転させて、感光体21上に残留したトナーを、クリーニング装置27を感光体21に圧接して感光体21から除去し、さらに、感光体21を回転して除電チャージャ28により除電して、次の像形成に供する。
【0044】
プロッタ制御部29は、各種センサの検知結果等に基づいて、駆動モータ等の制御を行い、上記像形成プロセスを実行する。
【0045】
そして、読取部2のIPU17から出力される画像同期信号は、図3に示すようなタイミングになっている。図3において、フレームゲート信号(/FGATE)は、読取部2の副走査方向の画像エリアに対しての画像有効範囲を表す信号であり、このフレームゲート信号(/FGATE)がローレベル(ローアクティブ)の間の画像データが有効とされる。また、フレームゲート信号(/FGATE)は、ライン同期信号(/LSYNC)の立ち下がりエッジでアサート、あるいは、ネゲートされる。ライン同期信号(/LSYNC)は、画素同期信号(PCLK)の立ち上がりエッジで所定クロック数だけアサートされ、このライン同期信号(/LSYNC)の立ち上がり後、所定クロック後に主走査方向の画像データが有効とされる。
【0046】
像形成部3に送られてくる画像データは、画素同期信号(PCLK)の1周期に対して1つであり、図2の黒三角形部分から400DPI相当に分割されたものである。画像データは、図2の黒三角形部分を先頭にラスタ形式のデータとして送出され、画像データの副走査有効範囲は、通常、転写紙サイズによって決まる。
【0047】
再び、図1において、システム制御部4は、オペレータによる操作部5への入力状態を検知し、読取部2、記憶部6、像形成部3、FAX部8への各種パラメータの設定、読取プロセス及び像形成プロセスの実行指示等を行う。また、システム制御部4は、デジタル複写機1のシステム全体の状態を操作部5に表示する。
【0048】
操作部5は、各種操作キーや表示部等を備え、デジタル複写機1に動作させる各種指示が操作キーから入力操作され、当該入力された指示内容をシステム制御部4に出力する。また、操作部5は、操作キーから入力された内容やデジタル複写機1の各種状態をシステム制御部4の制御下で表示部に表示出力する。
【0049】
FAX部8は、システム制御部4からの指示により、送られてきた画像データを、G3、G4FAX(ファクシミリ)のデータ転送規定に基づいて2値圧縮を行い、電話回線へ転送する。また、FAX部8は、電話回線から転送されてきたデータを復元して2値の画像データとして、像形成部3の書込部23に送り、像形成部3に転写紙に記録出力させる。
【0050】
セレクタ部7は、システム制御部4からの指示により、セレクタ部7の状態を変化させ、像形成を行う画像データのソースを読取部2、記憶部6及びFAX部8の何れかから選択して、像形成部3に転送する。
【0051】
記憶部6は、システム制御部4の制御下で、通常は、IPU17から入力される原稿Gの画像データを記憶して、リピートコピー、回転コピー等の複写アプリケーションを行うのに使用される。また、記憶部6は、システム制御部4の制御下で、FAX部8からの2値画像データを一時記憶するバッファメモリとしても使用される。
【0052】
そして、記憶部6は、図4に示すように、ブロック構成されており、メモリ制御部41、画像入出力DMAC(Direct Memory Access Controller :DMAコントローラ)42、画像メモリ43、画像転送DMAC44、符号転送DMAC45、圧縮伸長器46、HDDコントローラ47及びハードディスク(HD)48等を備えている。
【0053】
画像入出力DMAC42は、CPU(Central Processing Unit )及びロジックで構成されており、メモリ制御部41と通信を行ってコマンドを受信する。画像入出力DMAC42は、メモリ制御部41から受信したコマンドに応じた動作設定を行い、また、画像入出力DMAC42の状態を知らせるためステータス情報をメモリ制御部41に送信する。画像入出力DMAC42は、画像入力のコマンドを受け取ると、入力画像データを入力画像同期信号に従って8画素単位のメモリデータとしてパッキングして、メモリ制御部41にメモリアクセス信号とともに随時出力し、また、画像出力のコマンドを受け取ると、メモリ制御部41からの画像データを出力画像同期信号に同期させて出力する。
【0054】
画像メモリ(1次記憶手段)43は、DRAM等の半導体記憶素子で構成され、画像データを記憶して、メモリ制御部41により画像データの読み出しと書き込みが制御される。画像メモリ43のメモリ量の合計は、400DPI、2値画像データのA3サイズ分の4Mバイトと、電子ソート蓄積用のメモリ4Mバイトの合計8MBとなっている。
【0055】
メモリ制御部(画像信号転送速度計測手段)41は、CPU及びロジックで構成され、システム制御部4と通信を行ってコマンドを受信する。メモリ制御部41は、システム制御部4から受信したコマンドに応じた動作設定を行い、また、記憶部6の状態を知らせるためのステータス情報、各記憶部への転送速度能力(圧縮/伸長速度も含む)、入出力速度能力を速度能力としてシステム制御部4に送信する。
【0056】
メモリ制御部41がシステム制御部4から受信する動作コマンドには、画像入力、画像出力、圧縮、伸長等の動作コマンドがあり、メモリ制御部41は、画像入力、画像出力のコマンドを画像入出力DMAC42に送信し、また、圧縮関連のコマンドを画像転送DMAC44、符号転送DMAC45及び圧縮伸長器46に送信する。
【0057】
画像転送DMAC44は、CPU及びロジックで構成され、メモリ制御部41と通信を行ってコマンドを受信する。画像転送DMAC44は、メモリ制御部41から受信したコマンドに応じた動作設定を行い、また、状態を知らせるためのステータス情報をメモリ制御部41に送信する。画像転送DMAC44は、メモリ制御部41から圧縮のコマンドを受け取ると、メモリ制御部41にメモリアクセス要求信号(入出力アクセス要求信号)を出力し、メモリアクセス許可信号(入出力アクセス許可信号)がアクティブの場合に、画像データを受け取って圧縮伸長器46に転送する。また、画像転送DMAC44は、メモリアクセス要求信号に応じてカウントアップするアドレスカウンタを内蔵しており、画像データが格納される格納場所を示す22ビットのメモリアドレスを出力する。
【0058】
符号転送DMAC45は、CPU及びロジックで構成され、メモリ制御部41と通信を行ってコマンドを受信する。符号転送DMAC45は、メモリ制御部41から受信したコマンドに応じた動作設定を行い、また、状態を知らせるためのステータス情報をメモリ制御部41に送信する。符号転送DMAC45は、メモリ制御部41から伸長のコマンドを受け取ると、メモリ制御部41にメモリアクセス要求信号を出力し、メモリアクセス許可信号がアクティブの場合に、画像データを受け取って圧縮伸長器46に転送する。また、符号転送DMAC45は、メモリアクセス要求信号に応じてカウントアップするアドレスカウンタを内蔵しており、画像データが格納される格納場所を示す22ビットのメモリアドレスを出力する。なお、DMACのディスクリプタアクセス動作については後述する。
【0059】
圧縮伸長器46は、CPU及びロジックで構成され、メモリ制御部41と通信を行ってコマンドを受信する。圧縮伸長器46は、メモリ制御部41から受信したコマンドに応じた動作設定を行い、2値データをMH符号化方法で圧縮(符号化)処理する。また、圧縮伸長器46は、状態を知らせるためのステータス情報をメモリ制御部41に送信する。
【0060】
HDDコントローラ47は、CPU及びロジックで構成され、メモリ制御部41と通信を行ってコマンドを受信する。HDDコントローラ47は、メモリ制御部41から受信したコマンドに応じた動作設定を行い、ハードディスク(HD)48のステータスのリード、データ転送を行なう。また、HDDコントローラ47は、状態を知らせるためのステータス情報をメモリ制御部41に送信する。
【0061】
ハードディスク(HD)48は、大容量の記憶装置であり、画像データを2次記憶する2次記憶装置として使用される。
【0062】
そして、上記メモリ制御部41は、図5に示すように構成されており、差分算出部51、差分比較部52、ライン設定部53、要求マスク54、アービタ55、入出力画像アドレスカウンタ56、転送画像アドレスカウンタ57、アドレスセレクタ58及びアクセス制御回路59等を備えている。
【0063】
入出力画像アドレスカウンタ56は、入出力メモリアクセス要求信号に応じてカウントアップするアドレスカウンタであり、入出力画像データが格納される格納場所を示す22ビットのメモリアドレスを出力する。この入出力画像アドレスカウンタ56は、メモリアクセス開始時にアドレスが一旦初期化される。
【0064】
転送画像アドレスカウンタ57は、転送メモリアクセス許可信号に応じてカウントアップするアドレスカウンタであり、転送画像データが格納される格納場所を示す22ビットのメモリアドレスを出力する。この転送画像アドレスカウンタ57は、メモリアクセス開始時に一旦アドレスが初期化される。
【0065】
ライン設定部53は、画像入力時のバッファとして半導体メモリを使用する場合の差分比較部52で差分算出部51から出力された入力処理ラインと転送ラインの差分結果とを比較する比較値がシステム制御部4から設定され、システム制御部4は、任意の比較値を設定することができる。
【0066】
差分算出部51は、画像入力時には、圧縮伸長器46が出力する転送処理ライン数から画像入出力部が出力する入出力処理ライン数を減算し、算出結果を差分比較部52に出力する。
【0067】
差分比較部52は、画像入力時には、差分算出部51が出力する差分ライン数と、ライン設定部53が出力する設定値との大小を比較し、差分ライン数が設定値に一致(差分ライン数=設定値)すると、エラー信号を出力する。また、差分比較部52は、差分ライン数が「0」になると、アービタ55に出力する比較結果の転送要求マスク信号をアクティブとし、差分ライン数が「0」以外、または、入出力画像が動作中でない状態では、アクティブを出力しない。
【0068】
アドレスセレクタ58は、アービタ55により選択されるセレクタであり、入力画像または転送画像のアドレスのどちらを選択する。
【0069】
アービタ55は、圧縮伸長器46のアクセスのためのメモリアクセス許可信号を出力し、アドレス比較信号がアクティブで入出力メモリアクセス信号が非アクティブの条件で、メモリアクセス許可信号を出力する。
【0070】
要求マスク54は、処理ライン数比較器からの比較結果に応じて圧縮伸長器46のアクセスのための転送メモリアクセス要求信号をマスク(ディスイネーブル状態とすること)し、転送処理を停止させる。
【0071】
アクセス制御回路59は、入力される物理アドレスを半導体メモリであるDRAMに対応したロウアドレス、カラムアドレスに分割し、11ビットのアドレスバスに出力する。また、アクセス制御回路59は、アービタ55からのアクセス開始信号に従って、DRAM制御信号(RAS、CAS、WE)を出力する。
【0072】
そして、デジタル複写機1は、システム制御部4からの画像入力指示により、メモリ制御部41が、初期化されて画像データの待ち状態となり、読取部2が動作して、読取部2の読み取った画像データが記憶部6に入力される。記憶部66は、入力された画像データを一旦半導体メモリである画像メモリ43に書き込み、また、書き込んだ画像データの処理ライン数を画像入出力DMAC42で計数して、メモリ制御部41に渡す。圧縮伸長器46は、画像転送のコマンドを受けて転送メモリアクセス要求信号を出力するが、メモリ制御部41の要求マスク54により要求信号がマスクされ、実際のメモリアクセスは行われていない。デジタル複写機1は、読取部2からの入力データが1ライン終了することで、転送メモリアクセス要求信号のマスクが解除され、半導体メモリである画像メモリ43からの画像データの読み出しを行って、画像データの圧縮伸長器46への転送動作を開始する。また、デジタル複写機1は、動作中も差分算出部1で2つの処理ライン数の差を算出し、「0」になると、アドレスの追い越しがないように、転送メモリアクセス要求信号にマスクをかけている。
【0073】
そして、記憶部6の画像入出力DMAC42のディスクリプタアクセス動作及びデータ転送動作は、図6のように示され、画像入出力DMAC42は、データ転送制御部61とディスクリプタ格納レジスタ62を備えている。なお、図6中の画像データは、4つのバンドに分割されており、各バンドで設定されているライン数の画像データを転送する。
【0074】
以下、1画像中の総転送ライン数を加算する手順を説明する。まず、画像入出力DMAC42が転送コマンドを受けると、DMAが起動し、予め内部のディスクリプタ格納レジスタ62にCPUによって設定されたチェーン先アドレス(a)にディスクリプタ1をリードアクセスし、メモリ中のディスクリプタ1の内容をディスクリプタ格納レジスタ62にロードする。このロードされた内容には、4ワードで構成されており、次のディスクリプタの格納アドレスを示すチェーン先アドレス、転送するデータの先頭アドレスを示すデータ転送先アドレス、転送するデータのデータ量をライン数で示すデータ転送ライン数及び設定されたライン数転送が終了した場合にCPU割り込みを発生するか否かのフォーマット情報がある。フォーマット情報の最下位ビットには、設定されたライン数転送終了の場合にCPU割り込みを発生させるか否かを表わすビットが配置されており、「0」で、CPU割り込みを発生、「1」でCPU割り込みをマスクする。
【0075】
そして、図6の例の場合、画像データを4つのバンドに分割し、各ディスクリプタのフォーマット情報の最下位1ビットには「1」から「4」までが順に、「0」、「0」、「0」、「0」となっている。画像入出力DMAC42は、各バンドの画像データ転送が終了すると、CPU割り込みが発生し、このCPU割り込みの発生により、各ディスクリプタに設定されているライン数を加算することで、転送終了タイミング及びライン数を検出しながら転送する。
【0076】
同様に、画像メモリ43から圧縮伸長器46を通してハードディスク(HD)48にデータを転送(1次記憶装置→2次記憶装置)する場合、画像転送DMAC44のディスクリプタの設定は1バンドで転送するため、メモリ制御部41は、ディスクリプタのライン数の設定を画像ライン数として設定して、転送を行う。このとき、メモリ制御部41は、符号転送DMAC45の転送先をHDDコントローラ47に設定し、また、HDDコントローラ47に格納アドレスを設定し、画像メモリ43→画像転送DMAC44→圧縮伸長器46→符号転送DMAC45→HDDコントローラ47→HD48というパスを通して画像データの転送を行う。
【0077】
メモリ制御部41は、データ転送終了後に、HDDコントローラ47からHD48へ蓄積した際の使用データ量が通知され、このHD48へ格納したアドレスと使用データ量を1次記憶装置である画像メモリ43に確保しているHDD管理領域に記憶しておく。また、メモリ制御部41は、画像データの圧縮伸長器46への転送が画像入力DMAC42からの転送を追い越さないように、転送メモリアクセス要求にマスクをかけている、すなわち、メモリ制御部41は、2次記憶手段であるHD48へのデータ転送が画像入力のデータ転送を追い越さないように制御している。
【0078】
逆に、メモリ制御部41は、HD48から圧縮伸長器46を通して画像メモリ43にデータを転送(2次記憶装置→1次記憶装置)する場合、1次記憶装置である画像メモリ43に確保しているHDD管理領域に記憶しているHD48へ蓄積した際の格納アドレスと使用データ量を取得し、HDDコントローラ47に格納アドレスを設定し、符号転送DMAC45には使用データ量を、画像転送DMAC44には伸長後のライン数をそれぞれ設定して、HD48→HDDコントローラ47→符号転送DMAC45→圧縮伸長器46→画像転送DMAC44→画像メモリ43というパスを通して画像データの転送を行う。
【0079】
次に、本実施の形態の作用を説明する。本実施の形態のデジタル複写機1は、読取部2→画像メモリ43→HD48への画像データのデータ転送能力(画像信号転送速度)を計測して、保存し、画像入力手段である読取部2等が変更された場合等に保存した画像信号転送速度を利用して記憶手段である画像メモリ43やHD48の制御を行う。
【0080】
すなわち、デジタル複写機1は、その画像データの流れを簡略化すると、図7のように示すことができ、読取部2で読み取った原稿の画像データをメモリ制御部41の制御下で、像形成部3に直接送って、像形成部3で転写紙に画像形成したり、リピートコピー、回転コピー等の複写アプリケーションに応じて、1次記憶手段である画像メモリ43を介して2次記憶手段であるHD48に一旦記憶し、複写アプリケーション処理を行って、再度、HD48から画像データを読み出して像形成部3に送って、像形成部3で転写紙に画像形成する。
【0081】
そして、デジタル複写機1は、画像データを2次記憶手段であるHD48に記憶するときには、読取部2から1次記憶手段である画像メモリ43へのメモリ転送速度及び当該画像メモリ43から2次記憶手段であるHD48へのメモリ転送速度(画像信号転送速度)を計測して、計測したメモリ転送速度を保存する。
【0082】
すなわち、デジタル複写機1は、システム制御部4からの転送速度測定命令がメモリ制御部41に送られてくると、メモリ制御部41が、図8に示すように、読取部2から1次記憶手段である画像メモリ43に画像データを転送して、読取部2から画像メモリ43への転送速度を計算し、保存する(ステップS101)。
【0083】
次に、1次記憶手段である画像メモリ43から2次記憶手段であるHD48に画像データを転送して、画像メモリ43からHD48への転送速度を計算し、保存する(ステップS102)。
【0084】
また、デジタル複写機1は、画像形成等を行う際に、2次記憶手段であるHD48から最終的に像形成部3に画像データを転送するために、システム制御部4からの転送速度測定命令がメモリ制御部41に送られてくると、メモリ制御部41が、2次記憶手段であるHD48から1次記憶手段である画像メモリ43へ画像データを転送し、HD48から画像メモリ43への転送速度を計算して、保存する(ステップS103)。さらに、メモリ制御部41は、1次記憶手段である画像メモリ43から像形成部3に画像データを転送し、画像メモリ43から像形成部3への転送速度を計算して、保存する(ステップS104)。
【0085】
そして、メモリ制御部41は、上記転送速度の計算を、図9に示すように行う。まず、読取部2から1次記憶手段である画像メモリ43への転送速度の計測については、図9に示すように、読取部2からの画像信号入力開始時間を取得して格納し(ステップS201)、当該画像信号のデータ値を取得して格納する(ステップS202)。
【0086】
次に、メモリ制御部41は、読取部2から1次記憶手段である画像メモリ43への画像信号(画像データ)の入力動作を実行して(ステップS203)、入力動作が終了したか判定する(ステップS204)。
【0087】
ステップS204で、画像データの入力動作が終了していないときには、メモリ制御部41は、ステップS203に戻って、画像データの入力動作を継続して、再度、画像データの入力動作が終了したかチェックする(ステップS204)。
【0088】
ステップS204で、画像データの入力動作が終了すると、メモリ制御部41は、画像信号(画像データ)入力終了時間を取得し(ステップS205)、画像信号(画像データ)入力終了時間と画像信号(画像データ)入力開始時間の差を求め、次式に示すように、画像信号のデータ値を除算することで、転送速度を計算する(ステップS206)。
【0089】
データ値/(終了時間−開始時間)=転送速度
メモリ制御部41は、読取部2から1次記憶手段である画像メモリ43への転送速度を算出すると、当該算出した転送速度を格納して、読取部2から1次記憶手段である画像メモリ43への転送速度の計測処理を終了する(ステップS207)。
【0090】
メモリ制御部41は、図8のステップS102の1次記憶手段である画像メモリ43から2二次記憶部であるHD48へのメモリ転送速度、図8のステップS103の2次記憶手段であるHD48から1次記憶手段である画像メモリ43への転送速度及び図8のステップS104の1次記憶手段である画像メモリ43から像形成部3への転送速度のそれぞれについても同様に求めて格納する。
【0091】
このように、本実施の形態のデジタル複写機1は、読取部2から入力される画像信号を1次記憶手段である画像メモリ43を介して2次記憶手段であるHD48に蓄積させ、HD48の画像信号を読み出して画像メモリ43を介して像形成部3に転送して像形成部3で画像形成するに際して、メモリ制御部41で、読取部2から画像メモリ43への画像信号転送速度、画像メモリ43とHD48との間の画像信号転送速度及び画像メモリ43から像形成部3への画像信号転送速度を計測し、当該計測結果を保存している。
【0092】
したがって、画像入出力手段の種類やその構成に関わらず、記憶手段の制御を共通化することができるとともに、読取部2等の画像入出力手段の変更や追加等が発生した場合にも、当該変更の生じた時点での画像信号転送速度の計測結果に基づいて画像信号データ転送(入出力)の制御を行うことができ、汎用性の高い記憶手段の制御を行って、デジタル複写機1を安価で、開発効率の良好なものとすることができる。
【0093】
そして、デジタル複写機1は、上記転送速度の計算を画像データの1バンド毎の転送時間として計測してもよい。
【0094】
この場合、図9のステップS202で画像信号のデータ値を取得する際に、バンド単位にデータ値を取得し、当該バンド単位のデータに対して、図9の以降の各ステップ処理を行うことで、バンド単位のデータの転送時間を計測することができる。
【0095】
このようにすると、デジタル複写機1全体の画像信号データの処理を処理効率(時間)が最適となるように制御することができ、接続される画像入出力手段の構成に応じてデジタル複写機1の生産性が最適となる制御を実施して、デジタル複写機1を安価で、より一層開発効率の良好なものとすることができる。
【0096】
また、デジタル複写機1は、上記転送速度の計測処理をデジタル複写機1の実際の操作動作時に行ってもよい。
【0097】
すなわち、デジタル複写機1は、図10に示すように、読取部2の原稿台11に原稿Gがセットされて、操作部5で複写の開始指示操作が行われると、システム制御部4からメモリ制御部41に画像形成処理開始の指示が入力され、さらに、システム制御部4からメモリ制御部41に転送動作要求が発生する(ステップS301)。
【0098】
メモリ制御部41は、転送動作要求が発生すると、上記図9に示した転送速度計測処理も実行して、画像信号(画像データ)の入力、1次記憶手段である画像メモリ43と2次記憶手段であるHD48との間の転送処理、画像信号出力処理を行う前に、転送速度計測を行う(ステップS302)。
【0099】
転送速度の計測が終了すると、画像信号の転送処理を行って、必要な画像形成処理を行い、処理を終了する(ステップS303)。
【0100】
このようにすると、デジタル複写機1の実際の利用状況に応じた画像信号転送能力を取得、例えば、記憶手段に保存されている画像信号の量(記憶手段の状態)によって画像信号転送能力が変動する場合に、利用者がデジタル複写機1を使用するときに計測を行って、その時点での画像信号転送能力を取得することができ、より一層適切な記憶手段の制御を行うことができる。
【0101】
さらに、デジタル複写機1は、転送速度の計測処理の実行を指示操作する転送速度計測キーが操作部5に設けられていて、当該操作部5の転送速度計測キーの操作に応じて転送速度の計測処理を行ってもよい。
【0102】
すなわち、デジタル複写機1は、操作部5で動作要求のキー操作が行われると、当該キー操作をシステム制御部4が取得して、メモリ制御部41に動作要求を行う。
【0103】
メモリ制御部41は、図11に示すように、動作要求が発生すると(ステップS401)、当該動作要求が転送速度計測要求かどうかチェックする(ステップS402)。
【0104】
ステップS402で、動作要求が転送速度計測要求であると、メモリ制御部41は、上記同様に、画像データ(画像信号)の転送速度計測処理を行う(ステップS403)。
【0105】
ステップS402で、動作要求が転送速度計測要求ではなく、例えば、複写要求であると、画像信号(画像データ)の入力、1次記憶手段である画像データ43と2次記憶手段であるHD48との間の転送処理、画像信号(画像データ)の出力処理を実行する(ステップS403)。
【0106】
このようにすると、デジタル複写機1の構成を頻繁に変更するような場合等に、読取部2の変更や追加等によりデジタル複写機1の構成が変化したときに、意図的に画像信号転送能力の計測を実行して、構成変更後に利用者がデジタル複写機1を使用するときに、当該計測で得られた画像信号転送能力のデータを元に最適な記憶装置及びデジタル複写機1の制御を行うことができ、より一層適切な記憶手段の制御を行うことができる。
【0107】
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0108】
【発明の効果】
請求項1記載の発明の画像形成装置によれば、画像入力手段から入力される画像信号を1次記憶手段を介して2次記憶手段に蓄積させ、当該2次記憶手段の画像信号を読み出して1次記憶手段を介して画像出力手段に転送して当該画像出力手段で画像形成するに際して、画像信号転送速度計測手段で、画像入力手段から1次記憶手段への画像信号転送速度、1次記憶手段と2次記憶手段との間の画像信号転送速度及び1次記憶手段から画像出力手段への画像信号転送速度を計測し、当該計測結果を保存するので、画像入出力手段の種類やその構成に関わらず、記憶手段の制御を共通化することができるとともに、画像入出力手段の変更や追加等が発生した場合にも、当該変更の生じた時点での画像信号転送速度の計測結果に基づいて画像信号データ転送(入出力)の制御を行うことができ、汎用性の高い記憶手段の制御を行って、画像形成装置を安価で、開発効率の良好なものとすることができる。
【0109】
請求項2記載の発明の画像形成装置によれば、画像信号転送速度計測手段で、画像信号転送速度を画像信号の単位データ容量当たりの画像信号データ転送時間として算出するので、画像形成装置全体の画像信号データの処理を処理効率(時間)が最適となるように制御することができ、接続される画像入出力手段の構成に応じて画像形成装置の生産性が最適となる制御を実施して、画像形成装置を安価で、より一層開発効率の良好なものとすることができる。
【0110】
請求項3記載の発明の画像形成装置によれば、画像信号転送速度計測手段による画像信号転送速度の計測を、当該画像形成装置の有する各種動作モードについて、当該各動作モードの実際の動作時に実施するので、画像形成装置の実際の利用状況に応じた画像信号転送能力を取得、例えば、記憶手段に保存されている画像信号の量(記憶手段の状態)によって画像信号転送能力が変動する場合に、利用者が画像形成装置を使用するときに計測を行って、その時点での画像信号転送能力を取得することができ、より一層適切な記憶手段の制御を行うことができる。
【0111】
請求項4記載の発明の画像形成装置によれば、画像信号転送速度の計測処理を指示操作する転送速度計測指示手段で指示操作されたときに、画像信号転送速度の計測処理を実施するので、画像形成装置の構成を頻繁に変更するような場合等に、画像入出力手段の変更や追加等により画像形成装置の構成が変化したときに、意図的に画像信号転送能力の計測を実行して、構成変更後に利用者が画像形成装置を使用するときに、当該計測で得られた画像信号転送能力のデータを元に最適な記憶装置及び画像形成装置の制御を行うことができ、より一層適切な記憶手段の制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の一実施の形態を適用したデジタル複写機の概略ブロック構成図。
【図2】図1の原稿台部分の平面図。
【図3】図1の読取部のIPUから出力される画像同期信号のタイミング図。
【図4】図1の記憶部の回路ブロック図。
【図5】図4のメモリ制御部の回路ブロック図。
【図6】図4の記憶部の画像入出力DMACのディスクリプタアクセス動作及びデータ転送動作の説明図。
【図7】図1のデジタル複写機の画像データの流れを簡略化して示す図。
【図8】図7の画像データの各部間の転送速度計測処理を示すフローチャート。
【図9】図8の各部の転送速度計測処理の詳細な処理を示すフローチャート。
【図10】図1のデジタル複写機の実際の動作での画像データの転送速度計測処理を示すフローチャート。
【図11】発生した要求を転送速度計測要求かその他の要求かを判別して要求処理を実行する要求判定処理を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 画像形成装置
2 読取部
3 像形成部
4 システム制御部
5 操作部
6 記憶部
7 セレクタ部
8 FAX部
11 原稿台
12 露光ランプ
13〜15 反射ミラー
16 CCD
17 IPU
18 スキャナ制御部
21 感光体
22 帯電チャージャ
23 書込部
24 現像装置
25 転写チャージャ
26 分離チャージャ
27 クリーニング装置
28 除電チャージャ
29 プロッタ制御部
30 給紙トレイ
31 給紙コロ
32 レジストローラ
33 定着装置
34 排紙コロ
35 排紙トレイ
41 メモリ制御部
42 画像入出力DMAC
43 画像メモリ
44 画像転送DMAC
45 符号転送DMAC
46 圧縮伸長器
47 HDDコントローラ
48 ハードディスク(HD)
51 差分算出部
52 差分比較部
53 ライン設定部
54 要求マスク
55 アービタ
56 入出力画像アドレスカウンタ
57 転送画像アドレスカウンタ
58 アドレスセレクタ
59 アクセス制御回路
61 データ転送制御部
62 ディスクリプタ格納レジスタ
G 原稿

Claims (4)

  1. 画像入力手段から入力される画像信号を記憶する1つ以上の1次記憶手段と、画像信号に基づいて用紙に画像を形成する画像出力手段と、当該1次記憶手段から転送されてくる画像信号を記憶する2次記憶手段と、を備え、前記画像入力手段から入力される画像信号を前記1次記憶手段を介して前記2次記憶手段に蓄積させ、当該2次記憶手段の画像信号を読み出して前記1次記憶手段を介して前記画像出力手段に転送して当該画像出力手段で画像形成する画像形成装置であって、前記画像入力手段から前記1次記憶手段への画像信号転送速度、前記1次記憶手段と前記2次記憶手段との間の画像信号転送速度及び前記1次記憶手段から前記画像出力手段への画像信号転送速度を計測し、当該計測結果を保存する画像信号転送速度計測手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記画像信号転送速度計測手段は、前記画像信号転送速度を前記画像信号の単位データ容量当たりの画像信号データ転送時間として算出することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記画像形成装置は、前記画像信号転送速度計測手段による前記画像信号転送速度の計測を、当該画像形成装置の有する各種動作モードについて、当該各動作モードの実際の動作時に実施することを特徴とする請求項1または請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記画像形成装置は、前記画像信号転送速度の計測処理を指示操作する転送速度計測指示手段を備え、前記画像信号転送速度計測手段は、当該転送速度計測指示手段で指示操作されたときに、前記画像信号転送速度の計測処理を実施することを特徴とする請求項1または請求項2記載の画像形成装置。
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