JP4253119B2 - 包装容器用弁 - Google Patents

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Description

【0001】
本発明は、包装容器用自閉弁に関する。すなわち、包装容器内において液状製品の圧力上昇に応じて開く弁であって、その後圧力が周囲の圧力以下に低下した時、自動的に自己密封方式で再び閉じる弁に関する。
【0002】
自閉弁は、特許文献においてよく知られており、とりわけそれらの例は、公開特許明細書としてEP 0545678、 EP 0395380、FR 996998、US 2758755、 US 2175052、およびWO 97/05055に開示されている。自閉弁は、液状食品例えばケチャップおよび家庭用品例えば洗浄液等、広く種々さまざまの使用のため提案されてきた。
【0003】
要求される通りそして要求された時に制御されたやり方で製品を分配し、かつ分配後に自動的に再密封するという自閉弁の要件は、弁の形態に関する限り互いに矛盾する傾向にある。その弁の設計上にさらに制限を課すかもしれない他の要件の中には、分配操作のための前進位置を採用する弁がさ、および不注意な操作または滴下に対して弁がさが、それが使用点まで係合される移動弁がさにより直ちに密封できる弁への要求がある。さらに、操作の清潔さのため、弁がさが、弁が取り付けられてる囲いよりも常に高い位置にあることが好ましい。
【0004】
自閉弁のさらに望ましい特性は、分配後に生ずる小さい負圧に応じて容器の頭部空間の通気が可能であることである。これは、容器がプラスティック製の絞り瓶であって、経済上から壁厚が例えば0.4mm、したがって、解放された時の復元能力が小さい場合に、特に関心が持たれるものである。弁の通気能力がなければ、このような容器は、その本体壁が内側に見苦しく貼り付けられたり、潰されたりするかもしれない。したがって、1kPa以下の負圧に応じる自閉弁の満足な通気および再閉鎖が望ましい。
【0005】
これらに課せられた種々の要件に適合させる企てとして、既知の自閉弁は進歩した物理的特性、特に可撓性と弾性を有する物質から造られてきた。熱可塑性のエラストマーも考慮されてきたけれども、バイエル(Bayer)により商標「Silopren」の名で市販されているような液状シリコンは、この目的のために特に好まれてきた。
【0006】
これらの材料は包装に通常使用される熱可塑性樹脂と比較して高価であり、したがって、費用節約のため、弁の材料の重量を最小限にすることは、更なる目的として望ましい。
【0007】
本発明の目的は、上述の要件を少なくとも実質的に満足させる自閉弁を提供することである。本発明の第1の実施態様によれば、貯蔵容器用自閉弁は、
(a)自閉弁がハウジングの開口を閉じるようにハウジングの周辺に固定されることができる縁部領域と、
(b)開くことができる供給用開口を有する弁がさであって、開口が開いて加圧された製品が供給される前進供給位置と、開口が閉じて弁がさがシールを形成する後退非作動位置との間を、縁部領域に対し軸方向に移動可能弁がさと、
(c)孔がなく可撓性を有する連結壁と
を有している。連結壁は、縁部領域と弁がさとの間に直列に配置されV字形のエルボ部で結合された第1および第2の部分を有し、第1の部分は、縁部領域から内向きにエルボ部へ延び、第2の部分は、エルボ部からほぼ軸方向に弁がさとの周辺取付け部へ延び、連結壁はエルボ部肉厚が増し、それによって自閉弁の作動時に、エルボ部同一形状を保ち、弁がさを後退非作動位置へ戻すばねとして弾性的に作動することができるものである。
【0008】
連結壁の第1の部分は、弁がさが前進、後退それぞれの位置にあるときもほぼ円錐台形をなしてもよく、後退位置において弁がさから遠ざかるように内向き下方に延び、前進位置において弁に向かい内向き上方に延びている。このようにして、連結壁は典型的には3ないし5kPaの正の圧力で双安定操作特性を弁に与えるように配置されることができる。
【0009】
弁に対し双安定操作を提供するそれに代るものとして、連結壁の第1の部分は、弁がさが後退位置と前進位置との間を動く時に、ほぼ円錐台形の内向きで下向きに延びる応力の無い位置から、ほぼ平坦な準安定位置へ動くように配置されている。この方法により、弁がさをその後退位置に戻すように肘に十分な援助を提供することが配慮されている。
DE19613130は、請求項1の前提部分による自閉弁を開示している。この弁は、囲い構造と連結壁の他の部分とに対しても、受け身の当接材として種々の作動をするように設計された連結壁の厚み部分を有する。特に、 DE19613130の弁の連結壁は、弁がさを後退位置へ戻すばねとして作動することができるV字形の肘を有しない。
【0011】
弁の使用中の後退非作動位置は製造時の位置と同じであることが好ましい。連結壁の第2の部分の曲げ剛性の本質的欠如に関連して、この特徴は通気を支援する。 本発明をより充分に理解できるようにするために、本発明を具体化する自閉弁は、実施例を用い付属の図面を参照して述べられる。
【0012】
まず、図1ないし図3を参照すると、自閉弁10が一部だけ示されているハウジング12に取り付けられている。ハウジングは開口13を有し、その中に弁が配置されている。ハウジングは、それ自身が液体食品その他の製品用のプラスティック容器上に取り付けられるプラスティックの囲いの部分を形成している。囲いはスナップキャップでもよいが、より通常はスクリューキャップであろう。
【0013】
容器(不図示)は弁を通して製品を排出するために絞ることができ、分配操作後に容器の頭部空間14内に負圧を発生させて弁10を図1に示される成型時のそして後退時の状態に戻させるように弾性がある。分配と後退の動きの間における弁の振る舞いは詳細に後述されよう。
【0014】
弁10は適当な可撓性で弾性の材料の単体成型品であり、その材料は、バイエル(Bayer)から商品名シロプレン「Silopren」で販売されている液状シリコンゴムが好ましい。それは3つの部分すなわち、厚くされた取付けリング20と、弁がさ22と、孔のない連結壁24とを有し、取付けリング20は、弁の周りに連続する縁部領域を形成し、弁がさ22は、図1に示す後退位置と図2D、図2Eに示す分配が起こる前進位置との間を、取り付けリングの軸方向にかつその内を移動可能であり、連結壁24は、取付けキャップを弁がさに連結させる。
【0015】
取付けリング20は、断面がほぼ三角形であり、円筒状の外側面30と、連結壁24の取付け部に向けて弁の内側に集中する傾斜した上面26、下面28とを有している。
【0016】
自閉弁10と係合し、保持するために、ハウジング12は上部32と下部34を有し、これらは、相補スナップ用形成部36、38の弾性係合によりスナップ係合される。これらの部分の対向する傾斜面は、取り付けリングの上面26、下面28と係合し取付けリングを密封状態の位置にしっかりと保持する。
【0017】
図示の実施例において、ハウジングの下部34はスクリュー囲いの構成部分を形成し、その下部34上に上部32がスナップ係合される。しかしながら、適当な変更により、上部が囲いの中に組み込まれ、下部はそれに合う別の部品として提供される。
【0018】
弁がさ22は囲いの外側に向け凹面であり、外縁を形成している円筒状の側面40から中心線XXの方向に次第に厚さが減少している。その外面42は弧状であり、その内面48は中央平坦部51を除いて弧状である。円筒状外側面40と外面42は鋭く限定された円形の自由端50に集中し、自由端50は図示のように弁がさの頂点を形成する。
【0019】
図3から判るように、弁がさ22には2つの同一形状の直線カット52A、52Bが形成され、中心線XX上のこれらの中点において交差している。両直線カットは互いに直交しており、それぞれは弁がさの厚みを通して延びている。したがって、これらの直線カットは共同して4個の別々に動き得る舌53を形成し、これら舌53は四角形の側部に沿って弁がさに取り付けられており、これらの頂点は中心線で一致する。
【0020】
図3に舌の1つについてその全部が示されている。また図3で明らかなように、連結壁24の底端55に近接して連結壁24から内側に突出した8個の等間隔のボス54が形成されたリングがある。ボスは、弁がハウジング12内に自動的に組立てられる前に、弁が互いに重ね合わせられるのを防止する。明瞭にするために、これらのボスは他の諸図では省略されている。
【0021】
連結壁24は、肘58で連結された外側部56、内側部57を有する。弁は、例えば図1に示されるように、型造られたままの、かつ後退位置にある時、外側部は、取付けリング20と肘との間を内側および外側に延びるように、円錐台形状である。連結壁の内壁部57は円筒状であって、肘と、半径方向に延びた短くて薄い内曲がりフランジ60との間を軸方向に延びており、このフランジ60で弁がさ22の円筒状外側面40に連結されている。弁がさの側面40の高さは1.87mm、フランジの厚さは0.3mmである。こうして、弁がさは、これらの間の接合点においてフラジの厚さの6倍以上である。
【0022】
フランジ60は、弁がさの自由端50よりも下に0.46mmの間隔を置いて弁がさの側面40に取り付けられている。フランジよりも上にあり自由端50を含む弁がさの部分は、したがって、上向きに傾斜し比較的柔軟なへり59を定めている。このへり59は滴下の無い製品の流れを促進し、必要ならば移動キャップ(不図示)の平坦な面に対して製品の密封を形成することが可能である。この目的で、図に見られるように、へりは弁操作中常にハウジングの周囲の上面から上に突出している。
【0023】
連結壁24の外壁部56は、弁の中心線XXに対し、したがって内壁部57に対し45°の角度で傾斜している。2つの部分間に形成されたほぼV字形状の切欠きは参照番号72を付されている。
【0024】
外壁部56の材料の厚さは、均一に0.31mmである。連結フランジ60を例外とし、内壁部57は、同様に厚さが均一で0.40mmであり、すなわち、外壁部およびフランジ60の厚さよりも多少大きい。
【0025】
外壁部56は上面62と下面64を有し、そして内壁部57は外面66と内面68を有する。連結壁24の底端55は、内壁部が肘58の底において外壁部の下面64と交差している所で形成された平坦な環状の面である。したがって、肘における材料の厚さは十分で、肘の底の内側の角から互いに向き合っている両面62と66とが互いに交差する鋭角の切欠き72まで測定すると0.94mmである。したがって、肘は、その位置において両面62と66を分離することによって肘を開く傾向のある力に抵抗する実質的な剛性を有する。特に、それは後述するように、ばねとして作用することができる。
【0026】
図3は弁の変更したものを示すが、そこでは、前述の間隔を置いたボス54のリングが、ボスのリングに位置と断面の寸法(半径方向深さと軸方向高さ)とで対応する矩形断面を持った内向きに突出している連続したビード54Aによって置換されている。さらに、隣接する弁がハウジング12内で組立てられる前に重なり合うのを防止するために、ビードは肘58において連結壁24の剛性を増加させ、弁が完全な制御の下にモールドコアから剥がされることができるまで、モールドコアにしっかりと保持されるように、弁の型造り操作を支援する。
【0027】
図2の種々の部分を参照すると、図2は、製品を分配する操作と次いで容器の内部への通気とともに後退する操作との一連の段階における弁を示す。
【0028】
図2Aは、図1を再掲載したものであって、容器の壁の内外で圧力差が無いかあまり無いときに起こる弁の型造りされたままの後退位置を示す。
【0029】
製品を分配することが要求される時、容器は使用者により圧搾され、容器内に典型的には3ないし5kPaというかなりの過圧が生ずる。この圧力に応じて、弁がさが上昇し、これに伴い連結壁24の外壁部56が元の“下降”(すなわち下方、内側に延びる)位置から、製品分配中に存在する“上昇”(すなわち上方に内側に延びる)位置へ転置する。(図2E参照。)
【0030】
“下降”および“上昇”を限定する位置の各々において、外壁部56はほぼ円錐台形である。これらの位置間の移動では、この外部壁56は図2Bに示す準安定性の中間の状態を通過する。この状態では、内部応力と蓄積エネルギーとが最大になる。したがって、それは、正の圧力における望ましい双安定操作特性を弁に授ける。図2Cでは、外壁がその“上昇”位置に近づいている。そして、図2Dと図2Eでは、その“上昇”位置に達している。
【0031】
外壁部56の動きは大部分が受身であり、内壁部57により伝達されたほぼ軸方向の力によりなされる。しかしながら、動かす力の小部分は、外壁部自身上への製品圧力により生ずる。
【0032】
図2Aから図2Eまでの比較から判るように、外壁部56の動きに伴って、切欠き72での約120°の鈍角に肘58が開くとともに、取付けリング20上の外壁部の蝶番動作が外壁部とリングの間の取付け部分で起こる。外壁部56、内壁部57の幾らかの捻じれも個々におこるであろうが、それらは、製品圧力に応じ、かつ肘の開きと外壁部の反転を伴なう肘の内方への動きを収容するためである。しかしながら、常に、外壁部はほぼ円錐台形または平坦部を残し、内壁部はほぼ円筒形を保つ。
【0033】
図2Aから図2Eまでの比較は、図2Aにおける後退位置から前進分配位置(図2E)へ移動する間における弁がさ22の振舞いを明瞭に示す。舌53が、弁がさの残りの部分への取付け部の周りを上方向に曲がり蝶番動きをするにつれて、製品圧力に応じて、弁がさが漸進的に凹みが減り平面になる、ことが判るであろう。弁がさが図2Dの前進位置に達して典型的には5ないし8kPaの圧力に達した頃、舌は、彼らがほぼ共通平面状である停止中心位置を通る。以後、さらに上方に曲がり移動し、たがいに分離し、ほぼ十字形状の孔を残し、その孔を通して矢印70で示されるように製品が分配される。
【0034】
分配が行われた後、使用者は組み合わしていた容器上の握りをゆるめ、容器の頭部空間14内の圧力が落ち、容器が回復すると結局負圧になる。圧力低下に応じて、弁がさ22は、連結壁24の構成部分における軸方向の応力の解放による小さい寄与を加えて肘58の弾性により後退位置に迅速に戻される。同時に弁がさは、自身の比較的に厚壁とされた構造により提供される弾性により元の位置に戻る。図2Fはこの位置を示す。弁は、図1、2Aおよび3における全体の外観と同じであるが、この時点で容器の頭部空間は負圧になりつつあり、容器が完全に戻ることができるように通気が要求される。これは、空気が圧力差を無くすように舌が充分に分離するまで、全体として、弁がさ22に対する舌53の連続的な下方への曲がりと蝶番動きとによりなされる。この方法により容器の残りのパネリングや、くしゃくしゃになるは避けられる。図2Gにおいて、通気孔が示され、参照番号71が付されている。通気後に舌は図2Fに示される位置に戻る。
【0035】
肘58のばね作用は、分配後に弁がさが後退位置へ戻る動きを助ける。これは、組み合わされた容器が薄壁構造(例えば厚さ4mm以下)であり、対応する制限された弾性を有する場合に特別な価値を持っている。肘は弁の早戻り動作を保証し、使用者に対しプラスの“感”を持った弁を提供する。
【0036】
前述のように、連結壁24が弁がさ22に取り付けられているフランジ60は薄く、壁の厚さが僅か0.3mmである。図2Aないし図2Eで見られるように、弁がその分配状態(図2E)に向かって動くとき、弁がさの外側面40および反対側にある連結壁24の部分が互いに分離することを要求される。何故ならば、それが曲げ剛性を殆どあるいは全く有せず、フランジがこの分離動きに対し殆どあるいはなんらの抵抗を示さないからである。それは一体蝶番取付け部として本質的に作用し、それにより、弁がさと連結壁の対応運動が互いに伝えられる。さらに、弁の後退位置(図2A,図2F)は、製造される時の型造り位置でもあり、弁がその位置にある時フランジ60には殆ど応力が無いからである。この応力の無いことにより、フランジが持つ曲げ剛性が、図2Gに示されるように通風のために要求される弁のゆがみに抵抗する程度に、弁がさに捻じり力を与えないからである。出願人は、フランジ60の厚さは弁がさ周面の厚さの多くても三分の一であるべきであると信ずる。
【0037】
図4に示される第2の実施例において、自閉弁10は、第1の実施例について述べられているのと正確に同様で再び述べない。しかしながら、ハウジング12は、上部32の半径方向内向きの延長部が環状の鼻74を提供するように変更されている。連結壁24が製品分配のための動きの間にほぼ上方かつ外方に動くので、肘58は弁がさが分配のために採る垂直位置を定めるようにハウジングのこの鼻とぴったりと係合する。(図4C参照)。対照的に第1の実施例では、連結壁はハウジングと係合せず、分配のための弁がさの位置は、全く連結壁と弁がさにおける力の動的均衡により決定される。
【0038】
図4の種々の部分について、図4A、図4Bおよび図4Cは弁の操作の段階を示し、それぞれ、図2A、図2Bおよび図2Cの弁の操作の段階に対応する。図2Dと図2Eのそれらに対応する操作の段階も、同様に対応するが、これらは示されていない。
【0039】
図5は、図4の実施例に類似の本発明の第3の実施例を示し、ここでは、弁がさ22の分配位置が、連結壁24をハウジング12の上部32と係合させることにより、同様に決定される。この実施例においては、係合は、外壁部56の上面62とハウジングの上部32に形成された環状の鼻76の補足的下面75との間になされる。
【0040】
図5において、ハウジング12との係合は、連結壁24の外壁部56の上方への動きを図5Bと図5Cに示すほぼ水平で平坦な位置までに制限する。これは、前述の実施形態例に関し図2Bと図4Bに示された不安定位置とほぼ対応するように見える。したがって、その応力の無い低エネルギー状態に復帰することにより、外壁部56は、分配後に弁を後退位置に弾性的に戻す肘58を助ける。
【0041】
特に図5Aから判るように、連結壁24の外壁部56、内壁部57は前述の実施例におけるよりも長く造られ、肘58の所で約30°のより小さい鋭角で互いに相応じて傾斜している。連結壁の部分のこの増大した長さは、前述の鼻76との係合により生じる制限された有効な動きを一部補償する。
【0042】
図5の種々の部分において、図5A、図5Bおよび図5Cは、第1の実施形態例の図2A、図2Bおよび図2Eの操作の段階に対応する操作の段階を示すものと考えることができる。
【0043】
上述の本発明の実施例において、弁がさ22と連結弁60による連結壁24への取り付け具は同一であり、それは連結フランジの隔離機能のために弁がさがほぼ同様に操作するからである。
【0044】
上述のすべての実施例において、弁がさ22の周辺は、常に、特に弁の“休息”位置においてハウジング12の近接した包囲部分よりも高さが高い。弁周面を形成する柔軟な部分59の形状とともに、この高いことの助力により、分配の間、容器が分配後弁低下位置に再び戻った時、滴下が殆どあるいは全く無く、弁の清潔な操作を助長する。この点では、本発明は、使用のために逆さまにされることを要求される容器のみならず、例えば、壁上の逆転位置に取り付けられるようにされている石鹸液分配器のように、通常、弁低下位置にある容器に関して適用され得ることが注目されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の弁とそれが取り付けられるハウジングの隣接部とを概略的に示す図であり、なお、弁が後退または“休息”位置にある中央横断面図である。
【図2】 製品を分配し続いて後退位置に戻る動作の間における幾つかの段階における第1の弁を示す図1と同一の縮小図である。
【図3】 図1および図2よりも拡大された直径方向断面で見た第1の弁の斜視図である。
【図4】 本発明の第2の弁を示し、図2のいくつかと同様な図である。
【図5】 本発明の第3の弁を同様に示す図である。

Claims (13)

  1. 貯蔵容器用の自閉弁であって、
    (a)前記自閉弁(10)が、ハウジング(12)の開口(13)を閉じるように該ハウジングの周辺に固定されることができる縁部領域(20)と、
    (b)開くことができる供給用開口(70)を有する弁がさ(22)であって、該開口が開いて加圧された製品が供給される前進供給位置と、前記開口が閉じて前記弁がさがシールを形成する後退非作動位置との間を、前記縁部領域に対して軸方向に移動可能な弁がさと、
    (c)孔がなく可撓性を有する連結壁(24)と、
    を有する貯蔵容器用の自閉弁において、
    前記連結壁(24)は、前記縁部領域(20)と前記弁がさ(22)との間に直列に配置され、V字形のエルボ部(58)で結合された第1および第2の部分(56,57)を有し、
    前記第1の部分(56)は、前記縁部領域から内向きに前記エルボ部へ延び、
    前記第2の部分(57)は、前記エルボ部からほぼ軸方向に前記弁がさとの周辺取付け部へ延び、
    前記連結壁は前記エルボ部で肉厚が増し、それによって前記自閉弁の作動時に、該エルボ部が同一形状を保ち、前記弁がさを前記後退非作動位置へ戻すばねとして弾性的に作動することができることを特徴とする、自閉弁。
  2. 前記連結壁(24)の前記第1の部分(56)は、前記弁がさ(22)が前記後退非作動位置および前記前進供給位置の各位置にあるときはほぼ円錐台形をなし、該後退非作動位置においては前記弁がさから遠ざかるように内向き下方に延び、前記前進供給位置においては前記弁がさに向かって内向き上方に延び、前記弁が正の圧力において前記後退非作動位置と前記前進供給位置との間で双安定的に作動する、請求項1に記載の自閉弁。
  3. 前記連結壁(24)の前記第1の部分(56)は、前記弁がさ(22)が前記後退非作動位置と前記前進供給位置との間を動く時に、ほぼ円錐台形で、内向きで下向きに延びる応力のない位置から、ほぼ平坦な準安定位置へ動くようにされている、請求項1に記載の自閉弁。
  4. 前記連結壁(24)は、内向きでほぼ半径方向に延び、該連結壁(24)を弁がさ周縁部(40)に取り付けるフランジ(60)を有し、
    前記弁がさ(22)の厚さは該弁がさ周縁部から内向きに前記供給用開口(70)に向けて減少しており、
    前記連結壁の前記フランジは、前記弁がさ周縁部の高々三分の一の厚さであって、前記自閉弁の作動中ほとんど曲げ剛性の無い一体蝶番として作動することができる、請求項1から3のいずれか1項に記載の自閉弁。
  5. 前記自閉弁(10)の使用中の前記後退非作動位置は該自閉弁の製造時の位置と同じである、請求項1から4のいずれか1項に記載の自閉弁。
  6. 前記連結壁(24)の前記エルボ部(58)に隣接する部位から内側に突出す突起手段(54,54A)を有している、請求項1から5のいずれか1項に記載の自閉弁。
  7. 前記突起手段は、間隔をおいてリング状に配置された複数のボス(54)を有している、請求項6に記載の自閉弁。
  8. 前記突起手段は、連続したビード(54A)を有している、請求項6に記載の自閉弁。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載の自閉弁と、
    前記ハウジング(12)とを有し、
    前記自閉弁(10)は、前記ハウジング(12)に、前記縁部領域(20)において、該ハウジングとの間にシールを形成して取り付けられている集合体。
  10. 前記自閉弁(10)が前記後退非作動位置と前記前進供給位置との間を動く間、前記連結壁(24)および前記弁がさ(22)は、常に前記ハウジング(12)から離されている、請求項9に記載の集合体。
  11. 前記自閉弁(10)が前記後退非作動位置から前記前進供給位置へ動く時、前記連結壁(24)の前記エルボ部(58)は、該連結壁が拘束されるように前記ハウジング(12)と係合する、請求項9に記載の集合体。
  12. 前記自閉弁(10)が前記後退非作動位置から前記前進供給位置へ動く時、前記連結壁(24)の前記第1の部分(56)は、該連結壁が拘束されるように前記ハウジング(12)と係合する、請求項9に記載の集合体。
  13. 前記弁がさ(22)は上部周縁部の周りに、前記自閉弁の作動中常に前記ハウジング(12)から突き出す、柔軟で先細り形状のへり(59)を備えている、請求項9から12のいずれか1項に記載の集合体。
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