JP4252825B2 - 板状ワークの搬送装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は板状ワークの搬送装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両ボディにドアを取付ける車体組立ラインにおいて、ドアは車両ボディの左右から取付ける。しかし、設備の都合などで、ドアを供給する供給コンベアは、車体組立ラインの左又右の一方にのみ設けることがある。この場合には、組立ラインの一方から他方へ組立ラインを跨ぐ若しくは潜ってドアを搬送する装置が不可欠となり、例えば組立ラインを跨いで部品を搬送するオーバーブリッジ型の装置が知られている(例えば、特許文献1。)。
【0003】
【特許文献1】
特公平7−115661号公報(第1図)
【0004】
特許文献1は、シートを車両ボディを超えて搬送する装置に関する。この装置でシートの代わりにドアを搬送すると次の課題が発生することが分かった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
図12は従来のオーバーブリッジ型搬送装置の課題を説明する図であり、車両ボディ201を、超えて逆U字状の軌条202を敷設し、この軌条202に沿ってスライダ203を走向させるようにし、このスライダ203にドア204を載せる。
【0006】
実線で示すドア204は上昇し、水平移動し、下降して想像線で示す位置に到達する。水平移動時にはスライダ203及びドア204が水平姿勢となるため、天井205と軌条202との間隔を狭めることができ、天井205が低くとも装置を設置することができるという利点はある。
【0007】
しかし、想像線で示すドア204Bは、いわゆる天地が逆になっており、作業者は、ドア204Bをスライダ203から外した後に、上下を反転させる必要があり、作業性が低下する。
【0008】
そこで、本発明の目的は、ドアなどの板状ワークが天地逆にならない、オーバーブリッジ型搬送装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1は、上昇部、水平部及び下降部からなるオーバーブリッジ状の軌条に沿ってスライダを移動させ、このスライダを用いてドア等の板状ワークを上昇部下部から下降部下部まで移動する板状ワークの搬送装置において、
前記軌条は、第1ガイドレールと、この第1ガイドレールに沿って設ける第2ガイドレールと、前記水平部と下降部との交わる部位にて前記第2ガイドレールに介在させた第3ガイドレールとで構成し、
前記スライダは、一端に第1車輪、他端に第2車輪を備え、第1車輪を前記第1ガイドレールに沿わせ、第2車輪を第2・第3ガイドレールに沿わせる形態で前記軌条に取付け、
前記第3ガイドレールは、第1車輪と第2車輪との車輪間距離に等しい半径で湾曲化した弧状レールであり、
この第3ガイドレールの円弧中心に、第1車輪を支える第1車軸を強制的に約90°廻す車軸回転機構を配置し、
前記円弧中心に第1車軸が到達したら車軸回転機構により、第1車軸を回転させつつ第2車輪を第3ガイドレールに案内することで、横向きのスライダを縦向きに又は縦向きのスライダを横向きに姿勢を変更することができるように構成したことを特徴とする。
【0010】
軌条を第1ガイドレールと第2ガイドレールからなる2条構造にし、スライダに備える第1車輪を第1ガイドレールに沿わせ、同第2車輪を第2ガイドレールに沿わせる。そして、第2ガイドレールの途中に弧状の第3ガイドレールを設け、第3ガイドレールの円弧中心に第1車輪を支える車軸を90°廻す車軸回転機構を配置した。
【0011】
この構成により、円弧中心に第1車軸が到達したら車軸回転機構により、第1車軸を回転させつつ第2車輪を第3ガイドレールに案内することで、横向きのスライダを縦向き又はその逆にスライダの姿勢を変更することができる。この結果、板状ワークの姿勢は、出発時点と到達時点とで一致させることができる。
したがって、作業性を向上させることができる。
【0012】
請求項2では、第1車軸の一端と車軸回転機構の回転軸とは、スプライン結合により断接するようにしたことを特徴とする。
スプライン結合を採用したので断接手段が簡便で、コンパクトになる。加えて、スプライン結合により第1車軸と回転軸を一直線に配置することでき、車軸回転機構の設置位置を簡単に決定することができると共に、車軸回転機構を単純化することができる。
【0013】
請求項3は、第3ガイドレールの入口に出没自在のゲートを設け、車軸回転機構が作動するまでの間、ゲートで第2車輪を支承させ得るようにしたことを特徴とする。
ゲートで第2車輪を仮受けさせることで、第1車軸と回転軸とのスプライン結合が遅れても第2車輪が第3ガイドレールを自重落下する心配はない。加えて、ゲートで第2車軸を機械的に停止させることにより、第1車軸の位置決め精度をより向上させることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る自動車組立ラインの説明図である。
自動車組立ライン10において、図示せぬコンベアにより、左右のリヤドア11、12を矢印cのごとく交互に運搬し、左リヤドア11は、車体15Aに矢印dのごとく取付けるが、右リヤドア12は、本発明の板状ワークの搬送装置20を用いて矢印eのごとく車体15Aの右側へ移動し、矢印f、gの要領で車体15Aに取付ける。
【0015】
左右のフロントドア13、14も同様に、図示せぬコンベアにより、矢印hのごとく交互に運搬し、左フロントドア13は、車体15Bに矢印iのごとく取付けるが、右フロントドア14は、本発明の板状ワークの搬送装置20を用いて矢印jのごとく車体15Bの右側へ移動し、矢印k、mの要領で車体15Bに取付ける。右リヤドア12及び右フロントドア14に付した影(///)はドアの内面(車室側面)を示す。
【0016】
なお、右リヤドア12及び右フロントドア14を、車体15A、15Bを跨いで搬送する理由は次の通りである。
ドア12、14を搬送する供給コンベアが、車体組立ラインの一側のみに配置することがある。建物の壁が車体組立ラインに接近していた供給コンベアが設置できないことや、供給コンベアの列数を半減させるなどの理由による。
【0017】
図2は本発明に係る板状ワークの搬送装置の正面図であり、板状ワークの搬送装置20は、上昇部21、水平部22及び下降部23からなるオーバーブリッジ状の軌条25に沿ってスライダ40を移動させ、このスライダ40を用いてドア等の板状ワークWを上昇部21の下部から下降部23下部まで移動する装置である。15は車体である。
【0018】
軌条25は、第1ガイドレール26と、この第1ガイドレール26に沿って設ける第2ガイドレール27と、水平部22と下降部23との交わる部位にて第2ガイドレール27に介在させた第3ガイドレール28とで構成するが、第1ガイドレール26と第2ガイドレール27との構成例は後に詳しく述べる。
【0019】
第3ガイドレール28は、第1車輪43L、43Rと第2車輪47L、47Rとの車輪間距離に等しい半径Rで湾曲化した弧状レールであり、この第3ガイドレール28の円弧中心29に、図示せぬ車軸回転機構(図9の符号80)を配置する。
【0020】
車軸回転機構(図9の符号80)は円弧中心29に臨ませる。すなわち、車軸回転機構(図9の符号80)を水平部22から下降部23に切り替る部位に設けたので、車軸回転機構はそれ程は邪魔にならず、オーバーブリッジ状の軌条25のレイアウトが容易になると共に、軌条25の簡略化や省スペース化が可能となる。
【0021】
図3は本発明に係るスライダとスライダ移動機構の構成図であり、符号に添えるLは左、Rは右を表わす。以下同様。
左のスライダ移動機構30Lは、減速機付電動モータ31Lとスプロケット32Lとチェーン33Lとスプロケット34Lと軸35Lとスプロケット36Lからなり、想像線で示すチェーン37Lを往復移動させることができる機構である。
【0022】
右のスライダ移動機構30Rも同様であり、それの減速機付電動モータ31Rの回転速度を減速機付電動モータ31Lの回転速度に電気制御的に同期させる。なお、減速機付電動モータ31Lの容量を上げ、且つ左右の軸35L、35R同士をシャフトで連結すれば、減速機付電動モータ31R、スプロケット32R、チェーン33R及びスプロケット34Rを省くことができる。
【0023】
スライダ40は、チェーンアタッチメント41L、41Rによりチェーン37L、37Rに水平に取付けた第1車軸42と、この第1車軸42に固定的に取付けた一対の第1車輪43L、43Rと、第1車軸42に図面表裏方向にスイング可能に取付けたアーム44L、44Rと、これらのアーム44L、44Rに吊下げたコ字状の枠45と、この枠45の下部に固定的に且つ水平に取付けた第2車軸46と、この第2車軸46に回転自在に取付けた一対の第2車輪47L、47Rと、枠45の中間に渡したステイ48とからなり、この様な構造のスライダ40に板状ワークWを支えるための複数の受け座51〜53やクランプ機構60、60を備える。これら受け座51〜53やクランプ機構60、60については以下に説明する。
【0024】
図4は本発明に係るスライダ40とスライダ移動機構との構成図であり、図3で説明済みの要素は符号を流用し、詳細な説明は省略する。
枠45の下部に板状ワークWを受ける受け座51、51を設け、更に枠45に板状ワークWの前縁を受ける受け座52を設け、この受け座52に対向する位置にて枠にクランプ機構60を設け、ステイ48にも板状ワークWを受ける受け座53、53及び板状ワークWを押しつつ押えるクランプ機構60(前記クランプ機構60と同構成物であるから符号は共通にした。)を設けることが望ましい。
【0025】
第1車輪43L、43Rは第1ガイドレール26、26に沿って走らせ、第2車輪47L、47Rは第2ガイドレール27、27に沿って走らせるが、第1・第2ガイドレール26、27の構造的関係が分り難いので、次図で説明する。
【0026】
図5は本発明に係る第1・第2ガイドレールの断面図であり、例えば、第2ガイドレール27は溝形レールであり、第1ガイドレール26は第2ガイドレール27のフランジに接合したフラットレールである。そして、第2ガイドレール27に第2車輪47Rを嵌めれば、第2車輪47Rは図面上下に振れることなく、図面表裏方向へ移動可能となる。
【0027】
図6は図3の6部拡大図、図7は図6の7−7線断面図であり、両図によりクランプ機構60の好適な構造例を説明する。
クランプ機構60は、長孔61を有し、おもて面に鋸歯部62を備える矩形ベース63と、鋸歯部62に沿って滑らせる可動ブロック64と、この可動ブロック64の表及び裏に突起形成した取っ手65及び軸部66と、この軸部66に取付けるスプリング67及び抜け止めピン68と、可動ブロック64にスイング可能に取付けたラチェット爪69と、このラチェット爪69を鋸歯部62へ付勢するトーションばね71と、ラチェット爪69のスイング角度を規制するストッパ72とからなる。73はトーションばね71を止めるピンである。
【0028】
図7に示す通りに、ラチェット爪69の向きから、可動ブロック64を矢印方向に移動させることができる。この移動により、可動ブロック64に設けた凹部74を板状ワークWに嵌めることで、板状ワークWをクランプすることができる。すなわち、ラチェット爪69が鋸歯部62に噛合っているため、可動ブロック64が図上へは移動しないからである。
【0029】
図8は図7の作用図であり、クランプを解除するには、取っ手65を引いてラチェット爪69を鋸歯部62から離し、次に想像線で示す位置まで可動ブロック64を傾ければよい。
【0030】
図9は本発明に係る車軸回転機構の斜視図であり、車軸回転機構80は図2の円弧中心29に設置する機構であり、芯押し台機構100とセットで使用する。車軸回転機構80の詳細構造を次図で先に説明する。
【0031】
図10は本発明に係る車軸回転機構の断面図であり、車軸回転機構80は、基台81と、この基台81に回転自在に取付けた送りねじ82と、この送りねじ82を廻す移動用モータ83と、送りねじ82に組合わせたナット84と、このナット84に一体的に結合した移動台85と、この移動台85に回転自在に取付けた回転軸86と、この回転軸86の先端に設けたソケット87と、回転軸86を回転する軸回転用モータ88と、からなる。
【0032】
第1車軸42の左端も雄スプライン部89Lを設けておき、ソケット87に雌スプライン部91を設けておき、移動用モータ83を作動させて、ナット84、移動台85とともに回転軸86を前進させれば、ソケット87を第1車軸42にスプライン結合させることができる。移動用モータ83を止め、軸回転用モータ88を作動させれば、第1車軸42を任意の方向に回転させることができる。回転角度はモータ88に内蔵したロータリエンコーダで検出し、制御すればよい。
【0033】
図9に戻って、芯押し台機構100は、基台101と送りねじ102と移動台103と送りモータ104と移動台103に回転自在に取付けたソケット105とからなり、送りモータ104を作動させることで、ソケット105を前進させ、ソケット105を第1車軸42の右端にスプライン結合させることができる。
【0034】
次に車軸回転機構80と芯押し台機構100との総合的な作用を説明する。
チェーン37L、37Rの引き作用により、スライダ40と共に第1車軸42がソケット87、95に臨む位置(図2の円弧中心29)に到達したら、スライダ40の移動を中断する。車軸回転機構80と芯押し台機構90とを作動させて、ソケット87、105を第1車軸42の両端に嵌合する。次に、軸回転用モータ88を作動させることにより、第1車軸42を右回転させる。すると、第2車輪47L、47Rが円弧状の第3ガイドレール28、28を走向する。
【0035】
なお、第1車軸42がソケット87、105に達したときには、第2車輪47L、47Rが第3ガイドレール28、28の上の入口に到達し、自重で第3ガイドレール28、28に沿って落下する心配がある。そこで、第3ガイドレール28、28の上の入口にゲート107L、107Rを設け、これらのゲート107L、107Rをゲートシリンダ108L、108Rで抜差しするようにすることが望ましい。
【0036】
図11は本発明に係るゲートの作用図であり、予めゲート107Rを図示するごとく前進させておく。そして、スライダ40を矢印の通りに移動させる。第1車軸42が所定の位置(図2の円弧中心29)に到達したら、電気的制御により移動を中断する。停止状態ではゲート107Rに第2車輪47Rが当るため、第2車輪47Rが第3ガイドレール28に進入する虞はない。
【0037】
逆に、ゲート107Rで第2車輪47Rを機械的に位置決めすることで、第1車軸42の位置を機械的に決定させることもできる。電気的制御の位置決め精度が不十分であるときには上述の機械的位置決めを併用することで、より正確な位置決め制御を行うことができる。
【0038】
次に、第1車軸42に図示せぬ車軸回転機構を嵌合する。つづいて、ゲートシリンダ108Rを作動させてゲート107Rを後退させる。すると、第2車輪47Rは下降可能となる。そこで、図示せぬ車軸回転機構により、第1車軸42を時計廻りに廻せば、第1車輪43Rは静止(その位置で空転する。)したままで、第2車輪47Rが第3ガイドレール28に沿って下降する。
【0039】
以上の構成からなる板状ワークの搬送装置20の総合的な作用を次に説明する。
図2において、上昇部21の下部におけるスライダ40に板状ワークWを載せる。そして、スライダ40を上昇部21、水平部22の順で搬送し、第1車輪43L、43Rが円弧中心29に達したら搬送を一旦中止する。
【0040】
次に、図9で説明した要領で、水平姿勢のスライダ40を図右回転させて縦向き姿勢に変更する。この後に、スライダ40を下降部23に沿って下降させる。搬送開始時の板状ワークWの姿勢と、搬送完了時の板状ワークWの姿勢がほぼ同一になる。この結果、車体15に容易に板状ワークWを取付けることができる。
【0041】
尚、板状ワークWは、ドア、サイドパネルなど上下(天地)が定まっている車両パーツであれば種類は問わない。
【0042】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1は、軌条を第1ガイドレールと第2ガイドレールからなる2条構造にし、スライダに備える第1車輪を第1ガイドレールに沿わせ、同第2車輪を第2ガイドレールに沿わせる。そして、第2ガイドレールの途中に弧状の第3ガイドレールを設け、第3ガイドレールの円弧中心に第1車輪を支える車軸を90°廻す車軸回転機構を配置した。
【0043】
この構成により、円弧中心に第1車軸が到達したら車軸回転機構により、第1車軸を回転させつつ第2車輪を第3ガイドレールに案内することで、横向きのスライダを縦向き又はその逆にスライダの姿勢を変更することができる。この結果、板状ワークの姿勢は、出発時点と到達時点とで一致させることができる。
したがって、作業性を向上させることができる。
【0044】
請求項2では、第1車軸の一端と車軸回転機構の回転軸とは、スプライン結合により断接するようにしたことを特徴とする。
スプライン結合を採用したので断接手段が簡便で、コンパクトになる。加えて、スプライン結合により第1車軸と回転軸を一直線に配置することでき、車軸回転機構の設置位置を簡単に決定することができると共に、車軸回転機構を単純化することができる。
【0045】
請求項3は、第3ガイドレールの入口に出没自在のゲートを設け、車軸回転機構が作動するまでの間、ゲートで第2車輪を支承させ得るようにしたことを特徴とする。
ゲートで第2車輪を仮受けさせることで、第1車軸と回転軸とのスプライン結合が遅れても第2車輪が第3ガイドレールを自重落下する心配はない。加えて、ゲートで第2車軸を機械的に停止させることにより、第1車軸の位置決め精度をより向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動車組立ラインの説明図
【図2】本発明に係る板状ワークの搬送装置の正面図
【図3】本発明に係るスライダとスライダ移動機構の構成図
【図4】本発明に係るスライダとスライダ移動機構との構成図
【図5】本発明に係る第1・第2ガイドレールの断面図
【図6】図3の6部拡大図
【図7】図6の7−7線断面図
【図8】図7の作用図
【図9】本発明に係る車軸回転機構の斜視図
【図10】本発明に係る車軸回転機構の断面図
【図11】本発明に係るゲートの作用図
【図12】従来のオーバーブリッジ型搬送装置の課題を説明する図
【符号の説明】
15、15A、15B…車体、20…板状ワークの搬送装置、21…上昇部、22…水平部、23…下降部、25…軌条、26…第1ガイドレール、27…第2ガイドレール、28…第3ガイドレール、29…円弧中心、40…スライダ、42…第1車軸、43L、43R…第1車輪、46…第2車軸、47L、47R…第2車輪、80…車軸回転機構、86…回転軸、88…軸回転用モータ、89L、89R、91…スプライン結合に係る雄・雌スプライン、100…芯押し台機構、107L、107R…ゲート、108L、108R…ゲートシリンダ、R…第1車輪と第2車輪との車輪間距離に等しい半径、W…板状ワーク。
Claims (3)
- 上昇部、水平部及び下降部からなるオーバーブリッジ状の軌条に沿ってスライダを移動させ、このスライダを用いてドア等の板状ワークを上昇部下部から下降部下部まで移動する板状ワークの搬送装置において、
前記軌条は、第1ガイドレールと、この第1ガイドレールに沿って設ける第2ガイドレールと、前記水平部と下降部との交わる部位にて前記第2ガイドレールに介在させた第3ガイドレールとで構成し、
前記スライダは、一端に第1車輪、他端に第2車輪を備え、第1車輪を前記第1ガイドレールに沿わせ、第2車輪を第2・第3ガイドレールに沿わせる形態で前記軌条に取付け、
前記第3ガイドレールは、第1車輪と第2車輪との車輪間距離に等しい半径で湾曲化した弧状レールであり、
この第3ガイドレールの円弧中心に、第1車輪を支える第1車軸を強制的に約90°廻す車軸回転機構を配置し、
前記円弧中心に前記第1車軸が到達したら前記車軸回転機構により、前記第1車軸を回転させつつ前記第2車輪を前記第3ガイドレールに案内することで、横向きの前記スライダを縦向きに又は縦向きの前記スライダを横向きに姿勢を変更することができるように構成したことを特徴とする板状ワークの搬送装置。 - 前記第1車軸の一端と前記車軸回転機構の回転軸とは、スプライン結合により断接するようにしたことを特徴とする請求項1記載の板状ワークの搬送装置。
- 前記第3ガイドレールの入口に出没自在のゲートを設け、車軸回転機構が作動するまでの間、前記ゲートで第2車輪を支承させ得るようにしたことを特徴とする請求項2記載の板状ワークの搬送装置。
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