JP4252342B2 - 締結手段及び締結構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、締結手段及び締結構造に関し、さらに詳しくは、クロスカービームを車体側に締結する際に用いる締結手段及びこの締結手段を用いた締結構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車体に配設されたクロスカービームには、部品寸法や組付寸法のバラツキにより、クロスカービームと車体側のフロントピラー部との間に多少の隙間が発生するおそれがある。この隙間を調整するために、クロスカービームを車体側に取り付ける場合は、調整用ボルトや調整用ナットからなる長さ調整手段を用いている。この締結構造においては、クロスカービームの一端側を通常のボルトとナットを用いて締結する一方、他端側は、螺合した状態で組み合わせた一対の調整ボルトと調整ナットを用いて締結している(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平6−199248号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の締結構造においては、フロントピラー部と調整ナットとの当接状態を目視によって確認しにくいため、クロスカービームの取付作業が面倒であった。
【0005】
そこで、本発明は、簡単な構造かつ簡単な作業手順で、締結体と被締結体とを確実に締結する締結手段及び締結構造を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記請求項1に記載された締結手段は、内周面に周方向に沿って係合溝が形成された第1の筒状部材と、該第1の筒状部材の内周側に軸方向にスライド可能に挿入され、外周面に周方向に沿って収容溝が形成された第2の筒状部材と、該第2の筒状部材の収容溝内に収納され、前記筒状部材の径方向に拡縮自在に構成されたストッパー部材とを備えた締結手段であって、前記ストッパー部材を前記筒状部材の径方向に拡大させて前記第1の筒状部材の係合溝に係合させることにより、前記第2の筒状部材を第1の筒状部材に結合しうるように構成すると共に、前記ストッパー部材の径方向内方には、前記第2の筒状部材の内周側に挿入された締結部材によって押し広げられる突出部が形成されていることを特徴とする。
【0008】
前記請求項2に記載された締結構造は、締結体に第1の筒状部材とナット部材を固定し、該第1の筒状部材の内周側に、この第1の筒状部材に係合しうるストッパー部材を有する第2の筒状部材を軸方向にスライド可能に挿入する一方、被締結体にボルト部材を取り付け、該ボルト部材を前記第2の筒状部材の内周側に挿入して前記ストッパー部材を第1の筒状部材に係合させ、ボルト部材の先端を前記ナット部材に螺合させることによって、締結体を被締結体に取り付けたことを特徴とする締結構造。
【0009】
前記請求項3に記載された締結構造は、前記請求項2に記載の締結構造であって、前記ボルト部材の首部にはロック部材が首部回りで回転可能に取り付けられており、このロック部材は、ボルト部材の首部と被締結体とに係合してボルト部材の第1の筒状部材内への進入を阻止すると共に、第2の筒状部材に当接したときに、前記ボルト部材の第1の筒状部材内への進入阻止を解除する係合解除部を備えたことを特徴とする。
【0010】
前記請求項4に記載された締結構造は、前記請求項2又は3に記載の締結構造であって、前記ストッパー部材の径方向内方には、前記第2の筒状部材の内周側に挿入されたボルト部材によって押し広げられるように構成された突出部が形成されていることを特徴とする。
【0011】
前記請求項5に記載された締結構造は、請求項3に記載の締結構造であって、前記ボルト部材は、前記第2の筒状部材と係合する一方、前記第1の筒状部材と第2の筒状部材とは、周方向に回転不能にされており、第2の筒状部材は、ロック部材により進入を阻止された状態でのボルト部材の回転により、第1の筒状部材から引き出し可能とされていることを特徴とする。
【0012】
前記請求項6に記載された締結構造は、請求項5に記載の締結構造であって、前記第1の筒状部材の内周面に周方向に沿った係合溝が、軸方向に複数形成されていることを特徴とする。
【0013】
【発明の効果】
前記請求項1に記載の締結手段によれば、ストッパー部材を筒状部材の径方向に拡大させて第1の筒状部材の係合溝に係合させることにより、第2の筒状部材を第1の筒状部材に結合しうるように構成しているため、前記締結手段の構造も簡単な構造で第1の筒状部材と第2の筒状部材との位置調整が行え、製造コストが安価ですむ。
【0014】
前記請求項1に記載の締結手段によれば、ストッパー部材の径方向内方には、前記第2の筒状部材の内周側に挿入された締結部材によって押し広げられる突出部が形成されているため、第2の筒状部材の内周側に締結部材を挿入して前記突出部を押し広げることによって、簡単かつ確実に第2の筒状部材を第1の筒状部材に結合させることができる。
【0015】
前記請求項2に記載の締結構造によれば、被締結体側のボルト部材を前記第2の筒状部材の内周側に挿入して前記ストッパー部材を第1の筒状部材に係合させ、ボルト部材の先端をナット部材に螺合させる締結構造であるため、第1の筒状部材と第2の筒状部材との位置調整を行い、ボルト部材を挿入してナット部材に螺合させるという簡単な手順で締結作業を行うことができ、締結作業時間を短縮することができる。
【0016】
前記請求項3に記載の締結構造によれば、前記ボルト部材の首部には、係合解除部を有するロック部材が設けられているため、ボルト部材を第2の筒状部材内部に挿入してナット部材に螺合させている間、ボルト部材がロック部材によって過度に進入することがなく、確実にボルト締結を行うことができる。
【0017】
前記請求項4に記載の締結構造によれば、前記ストッパー部材の径方向内方に突出部が形成されているため、ボルト部材の挿入という簡単な動作によって確実にストッパー部材を押し広げて第2の筒状部材を第1の筒状部材に結合させることができる。
【0018】
前記請求項5に記載の締結構造によれば、ボルト部材の回転により第2の筒状部材を第1の筒状部材から引き出すことができる。
【0019】
前記請求項6に記載の締結構造によれば、第1の筒状部材と第2の筒状部材との係合位置を軸方向に調整して行うことができるので、締結体と被締結体との間の隙間調整をより適正に行うことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0021】
図1は、本実施形態による締結構造をクロスカービーム10の取付部に適用した車体前部11の斜視図である。車両室内の前部には、インストルメントパネル12が配設されており、該インストルメントパネル12の内部(車両前方側)には車幅方向に沿って延設された筒状のクロスカービーム10が収納されている。該クロスカービーム10はステアリング装置13やインストルメントパネル12等を支持するものであり、左右両端の取付部14,15が車体側のフロントピラー部16R,16Lに締結されている。
【0022】
このクロスカービーム10の取付部14,15のうち車両右側の取付部15は、図2に示すようにボルト部材17Rとナット部材18を介してフロントピラー部16Rに締結されている。このフロントピラー部16Rは、車幅方向内側のインナーパネル19Rと車幅方向外側のアウターパネル20Rとから構成されており、インナーパネル19Rとアウターパネル20Rにはそれぞれ3箇所の取付孔21と作業孔22Rが形成されている。一方、クロスカービーム10の右側の端部には、取付孔21に対応した孔の設けられた取付ブラケット23Rが固定されており、該取付ブラケット23Rの車幅方向内側の面の孔に対応した部分にはナット部材18が3箇所に溶接されている。よって、クロスカービーム10の取付ブラケット23Rをインナーパネル19Rに当接し、この状態で、アウターパネル20Rの作業孔22Rからボルト部材17Rを挿入し、インナーパネル19Rの取付孔21を介してナット部材18に螺合させることによって、クロスカービーム10をインナーパネル19Rに固定することができる。なお、クロスカービーム10の取付作業の終了後、アウターパネル20Rの作業孔22Rをクリップ24で塞ぐことによって、見栄え向上を図っている。
【0023】
一方、クロスカービーム10の車両左側の取付部14は、図3に示すように、本実施形態の締結手段であるスペーサアッセンブリ30を用いて、被締結体である左側のフロントピラー部16Lのインナーパネル19Lに固定している。
【0024】
図4に示すように、締結体であるクロスカービーム10の左側の端部には、板状の取付ブラケット23Lが固定されている。該取付ブラケット23Lは、クロスカービーム10への固定部分を中心として上下方向に細長く延びており、上端部と下端部には、前記スペーサアッセンブリ30を取り付けるための一対の爪用孔31とボルト用孔32とが、爪用孔31の間にボルト用孔32が位置するように上下に並んで、それぞれ穿設されている。また、取付ブラケット23Lに取り付けるナット部材33は、前記取付ブラケット23Lに対応して一対の爪用孔34とボルト用孔35を穿設し、ボルト用孔35の位置に対応して更にナット36を溶接したものである。
【0025】
そして、スペーサアッセンブリ30は、図5に示すように、最も車幅方向内側、即ち、取付ブラケット23L側に配置されるリング状の固定部材40と、該固定部材40の内周側に圧入される第1の筒状部材41と、該第1の筒状部材41の内周側に挿入される第2の筒状部材42と、これらの第1の筒状部材41及び第2の筒状部材42を係合するストッパー部材43とから構成されている。前記固定部材40のリング部40aには車幅方向内側に延びる断面レ字状の爪44が上下に一対形成されており、この爪44が図4に示す前記取付ブラケット23Lとナット部材33の爪用孔31,34に挿入されてナット部材33に係止されるように構成されている。
【0026】
図5に示すように、前記第2の筒状部材42は、車幅方向外側につば部56を有して、このつば部56から車幅方向内側に向けて平面部42cを有する突出円筒部42bが形成されている。そして、この突出円筒部42bの外周面には、周方向に沿って収容溝45が軸方向に間隔を隔てて2つ形成されている。この収容溝45は、図6に示すように、詳細後述するストッパー部材43が収納される程度の幅に形成されており、この収容溝45の底にはストッパー部材43の突出部46が入り、先端が第2の筒状部材42の内周面から突出できるように形成された貫通孔45aが形成されている。また、図11に示すように、この突出円筒部42bは、ストッパー部材43が回転しない断面形状とされている。なお、本実施形態では収容溝45を2つ形成した場合を示したが、個数は特に限定されずに1つでも3つ以上でも良い。また、ストッパー部材43は、図5に示すように金属製弾性部材により概略コ字状の板状に形成されたものであり、一対の対向する幅広部43aとこれら幅広部43aの一端側同士を繋ぐ「く字状」のブリッジ部43bとを有しており、それら幅広部43aの内方側に凸状に形成された突出部46が向き合って一体に形成されている。そして、この実施形態では収容溝45に合わせた間隔でストッパー部材43を2枚重ねた状態とし、それぞれのストッパー部材43,43同士はブリッジ部43bに設けられた脚部47を介して橋渡されている。
【0027】
一方、前記第1の筒状部材41は、車幅方向内側に固定部材40の内周に圧入される大径部41aと、この大径部41aの車幅方向外側の小径部41bとから形成され、小径部41bの内周面は、前記第2の筒状部材の平面部42cを有する突出円筒部42bが軸方向にスライド可能の反面、周方向には回転不能に入るように、平面部42cに対向した平面部を備えた形状(図5参照)とされると共に、図7に示すように周方向に沿って、ストッパー部材43が係合しうる係合溝48が形成されている。この係合溝48は、第1の筒状部材41の軸方向に沿って一定の間隔を隔てて多数形成されており、ストッパー部材43の幅広部43aが外側に広げられたときにストッパー部材43の幅広部43aにおける外周部49(図5参照)が係合される。さらに、図5に示すように、前記第1の筒状部材41における大径部41aと固定部材40におけるリング部40aとは、所定値以上の荷重によって圧入しうる嵌合代を有するように形成されている。
【0028】
そして、図4及び図8に示すようにボルト部材17Lの首部50には、一体的に傘部50aが設けられており、更にその先端寄り(オネジ部55側)には周方向に係合溝50bが形成されており、この係合溝50bに詳細後述するロック部材51が、ボルト部材17Lの螺合回転は許容できるように係合されている。また、首部50は、オネジ部55よりも大径に形成されており、オネジ部55と首部50を繋ぐ部分はテーパー部57になっていて、傘部50aは、ボルト部材17Lがフロントピラー部16Lに締付け固定されると、このロック部材51の舌片53を収容してロック部材51を覆い隠すようになる。このロック部材51は、図8に示すようにその外形が略円錐台状に形成された弾性部材である。具体的には、図9に示すリング形状に打ち抜いた一枚の金属板材52から形成したものであり、リング状部52aの内方から中央に向けて脚部52bが4本形成され、隣接する2本の脚部52bの先端部を繋ぐようにして中央部にはボルト用嵌合舌片53が設けられ、この舌片53から外側のリング状部52a側に延びる矩形状の係合解除部54が設けられている。よって、この金属板材52の中央部にある舌片53を持ち上げて略円錐台状に形成すると、係合解除部54が反対側に向けて折り曲げられるように構成されている。
【0029】
前記構成を有するスペーサアッセンブリ30を用いたクロスカービーム10の取付手順について説明する。
【0030】
まず、図4に示すようにクロスカービーム10の左側端部に設けられた取付ブラケット23Lにナット部材33及びスペーサアッセンブリ30を取り付ける。この場合は、ナット部材33を取付ブラケット23Lの車幅方向内側に当て、外側からスペーサアッセンブリ30の爪44を矩形状の爪用孔31,34から挿入してナット部材33に係止させる。
【0031】
次いで、図10に示すように、ロック部材51を係合溝50bに係合させた状態でボルト部材17Lをフロントピラー部16Lのアウターパネル20Lの作業孔22Lとインナーパネル19Lの取付孔21Lを介して、スペーサアッセンブリ30を構成する第2の筒状部材42の内周側に挿入する。図11に示すように、ボルト部材17Lの先端に形成されたオネジ部55の径は、ストッパー部材43の突出部46,46同士の間隔と略一致する大きさであり、オネジ部55と係合するのみで、ストッパー部材43の幅広部43aは未だ外側に広がっていない。さらに、ボルト部材17Lが進入すると、ナット36とオネジ部55が螺合する手前で、ロック部材51がインナーパネル19Lの車幅方向外側に当接して、ボルト部材17Lがこれ以上進入できなくなるため、ボルト部材17Lはその場で回転するだけとなり、この状態では、第2の筒状部材42を車幅方向外側に引き込み、第1の筒状部材41から繰り出されるのみとなる。このとき、ロック部材51の係合解除部54の先端は、取付孔21Lより車幅方向内側に突出して、第2の筒状部材42のつば部56に対向する位置にある。
【0032】
こののち、図12に示すようにボルト部材17Lを更に回転させると、第2の筒状部材42が車幅方向外側に繰り出し、やがてインナーパネル19Lの車幅方向内側の面につば部16が当接する。このとき、ロック部材51の係合解除部54の先端が第2の筒状部材42のつば部56に突き当たり、該つば部56から同図の左方向に向けて押し上げる荷重がかかる。このため、ロック部材51の舌片53におけるボルト部材17Lの係合溝50bへの係合が解除され、ボルト部材17Lはナット36に向けて進入することができるようになり、ボルト部材17Lがスムーズにナット36に螺合されるようになる。さらに、ボルト部材17Lを回転進入させると、ボルト部材17Lに形成されたオネジ部55よりも大径のテーパ部57によってストッパー部材43が徐々に押し広げられ、該ストッパー部材43の幅広部43aが第2の筒状部材42の径方向に広がる。
【0033】
こののち、図13に示すようにボルト部材17Lを更に進入させると、ボルト部材17Lの首部50がストッパー部材43の突出部46に当接して、該ストッパー部材43が完全に径方向外側に押し広げられる。このときは、図14に示すように、ストッパー部材43の外周部49が第2の筒状部材42の収容溝45から突出し、ストッパー部材43の外周部49が第1の筒状部材41の係合溝48に入り込むため、両係合溝45,48にストッパー部材43が係合することとなり、第2の筒状部材42が第1の筒状部材41に結合される。これにより、クロスカービーム10を車体側に取り付ける際のクロスカービーム10とインナーパネル19Lとの隙間の調整をクロスカービーム10の取付作業と一度に且つ自動的に行えるため、作業能率が向上し、更に、第1、第2の筒状部材41,42は、ストッパ部材43により強固に結合されるため、締結後、強力な剛性を得ることができる。
【0034】
図15は、ボルト部材17Lの取付状態の詳細を示す側面図で、首部50の傘部50aよりオネジ部55までの部分における各部の寸法関係を示している。
【0035】
また、図15において、
A:締付量(傘部50a下から係合溝50bに係合した状態のロック部材51のリング状部52aまでの長さ)
Hb:ナット36の高さ
Hs:第1の筒状部材41と第2の筒状部材42の初期状態の組み合わせ高さ(取付ブラケット23Lの車幅方向外側から第2の筒状部材42のつば部56先端までの初期状態の長さ)
B:係合溝50bに係合した状態のロック部材51のリング状部52a〜オネジ部55までの長さ(リング状部52aの車幅方向内側面からオネジ部55の車幅方向外側部までの長さ)
C:オネジ部55の長さ
Cmax:想定される最大隙間量(第2の筒状部材42のつば部56からインナーパネル19Lの車幅方向内側面までの最大距離)
D:係合溝50bとオネジ部55までの長さ
Ls:第2の筒状部材42のつば部56先端からストッパ部材43までの長さ
La:調整可能量(第2の筒状部材42の第1の筒状部材41からの繰り出し可能量)
t1:インナーパネル19Lの板厚
t2:取付ブラケット23Lとナット部材33との板厚
X:ロック部材51がインナーパネル19Lの車幅方向外側面に当接したときのオネジ部55先端からナット36までの距離
をそれぞれ示し、これらは、
B+C≧Cmax+Ls+t1
La≧Cmax
C≧La
A≧Hb+X
X=Cmax+Hs+t1+t2−(B+C)
D≧A
の関係に設定される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態によつクロスカービームの締結構造を示す概略図である。
【図2】図1のA−A線による断面図である。
【図3】図1のB−B線による断面図である。
【図4】車体左側のクロスカービームの締結部を示す斜視図である。
【図5】本実施形態によるスペーサッセンブリを示す分解斜視図である。
【図6】図5における第2の筒状部材を示す断面図である。
【図7】図5における第1の筒状部材を示す断面図である。
【図8】ロック部材を取り付けたボルト部材を示す斜視図である。
【図9】ロック部材を作製する板材を示す平面図である。
【図10】本実施形態によるスペーサッセンブリを用いてクロスカービームを締結する手順を示す断面図である。
【図11】図10のC−C線による断面図である。
【図12】図10の段階から更にボルト部材を進入させた状態を示す断面図である。
【図13】ボルト部材の締結が完了した状態を示す断面図である。
【図14】図13のD−D線による断面図である。
【図15】本実施形態によるボルト部材を取り付けた状態における各部の寸法関係を示す断面図である。
【符号の説明】
10…クロスカービーム(締結体)
16…フロントピラー部(被締結体)
17L…ボルト部材
33…ナット部材
41…第1の筒状部材
42…第2の筒状部材
43…ストッパー部材
45…収容溝
46…突出部
48…係合溝
50…首部
51…ロック部材
54…係合解除部

Claims (6)

  1. 内周面に周方向に沿って係合溝(48)が形成された第1の筒状部材(41)と、該第1の筒状部材(41)の内周側に軸方向にスライド可能に挿入され、外周面に周方向に沿って収容溝(45)が形成された第2の筒状部材(42)と、該第2の筒状部材(42)の収容溝(45)内に収納され、前記筒状部材(41,42)の径方向に拡縮自在に構成されたストッパー部材(43)とを備え、このストッパー部材(43)を前記筒状部材(41,42)の径方向に拡大させて前記第1の筒状部材(41)の係合溝(48)に係合させることにより、前記第2の筒状部材(42)を第1の筒状部材(41)に結合しうるように構成した締結手段であって、
    前記ストッパー部材(43)の径方向内方には、前記第2の筒状部材(42)の内周側に挿入されたボルト部材(17L)によって押し広げられる突出部(46)が形成されていることを特徴とする締結手段。
  2. 締結体(10)に第1の筒状部材(41)とナット部材(33)を固定し、該第1の筒状部材(41)の内周側に、この第1の筒状部材(41)に係合しうるストッパー部材(43)を有する第2の筒状部材(42)を軸方向にスライド可能に挿入する一方、被締結体(16)にボルト部材(17L)を取り付け、該ボルト部材(17L)を前記第2の筒状部材(42)の内周側に挿入して前記ストッパー部材(43)を第1の筒状部材(41)に係合させ、ボルト部材(17L)の先端を前記ナット部材(33)に螺合させることによって、締結体(10)を被締結体(16)に取り付けたことを特徴とする締結構造。
  3. 前記ボルト部材(17L)の首部(50)にはロック部材(51)が首部回りで回転可能に取り付けられており、このロック部材(51)は、ボルト部材(17L)の首部(50)と被締結体(16)とに係合してボルト部材(17L)の第1の筒状部材(41)内への進入を阻止すると共に、第2の筒状部材(42)に当接したときに、前記ボルト部材(17L)の第1の筒状部材内(41)への進入阻止を解除する係合解除部(54)を備えたことを特徴とする請求項2に記載の締結構造。
  4. 前記ストッパー部材(43)の径方向内方には、前記第2の筒状部材(42)の内周側に挿入されたボルト部材(17L)によって押し広げられるように構成された突出部(46)が形成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の締結構造。
  5. 前記ボルト部材(17L)は、前記第2の筒状部材(42)と係合する一方、前記第1の筒状部材(41)と第2の筒状部材(42)とは、周方向に回転不能にされており、第2の筒状部材(42)は、ロック部材(51)により進入を阻止された状態でのボルト部材(17L)の回転により、第1の筒状部材(41)から引き出し可能とされていることを特徴とする請求項3に記載の締結構造。
  6. 前記第1の筒状部材(41)の内周面に周方向に沿った係合溝(48)が、軸方向に複数形成されていることを特徴とする請求項5に記載の締結構造。
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