JP4250302B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は遊技機に関し、帯電した静電気を除去する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
遊技機の一つであるパチンコ機では、外部から配送されてきたパチンコ球を球タンクに一時的に貯留し、球貸しや賞球の払い出しが生ずると貯留したパチンコ球について所要の個数を払出機構が払い出す。この払い出しの際にパチンコ球が通路を移動するときに床面や壁面その他の部材等と接触して当該パチンコ球や通路,部材等に静電気を帯電する場合に限らず、外部から配送されてきたパチンコ球が初めから静電気を帯電している場合がある。こうして帯電した静電気が蓄積して高電圧になると、パチンコ機に備えた制御基板内のCPUや回路素子等に影響を及ぼして誤動作を招くことがある。かかる誤動作を防止するために従来のパチンコ機では、球タンクや通路等の複数箇所に静電気を集電するための金属板をそれぞれ設け、金属板ごとにアースしていた。また、球貸機や発射装置等では個別にそれぞれアースしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、アースしていた金属板や装置等についてそれぞれ電線が必要となることから、電線の長さも長くなってコスト高となった。また、金属板や装置等は通常離れた位置に設けることから配線が複雑となり、パチンコ機の組み立てに時間を要していた。その一方、金属板や装置等に対して電気的に接続する電線を一箇所に集中して接続させたうえでアースする方法が考えられるが、単に集中して接続するとある金属板や装置等で集電した静電気が集中点を経て他の金属板や装置等に向かって逆流することがある。この場合、他のパチンコ球を帯電させたり、装置等を誤動作させ得る結果となる。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、部材や装置等に向かって電流が逆流するのを防止しながらも、帯電した静電気を除去することが可能な遊技機を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段1】
課題を解決するための手段1に記載する用語の「集電部」は静電気を集電可能な全ての装置や部材等を意味し、例えば遊技球の通路に備えた装置や導電性部材等が該当する。当該解釈は他の解決手段および発明の詳細な説明についても同様である。
【0005】
当該手段1によれば、アースに電気的に接続可能なアース部と、アース部にそれぞれ電気的に接続し帯電した静電気を集電可能な二つ以上の集電部と、アース部と集電部との間に介在させて集電部側に電流が逆流するのを防止する逆流防止部材とを備えた。二つ以上の集電部によって集電した静電気は、アース部を経てアースに逃がすことができる。しかも、ある集電部からアース部に流れた電流は逆流防止部材によって他の集電部に逆流することはない。
【0006】
【課題を解決するための手段2】
課題を解決するための手段2によれば、電力を供給する電源線と、電源線にそれぞれ電気的に接続し帯電した静電気を集電可能な二つ以上の集電部と、電源線と集電部との間に介在させて集電部側に電流が逆流するのを防止する逆流防止部材とを備えた。二つ以上の集電部によって集電した静電気は、電源線に逃がすことができる。しかも、ある集電部から電源線に流れた電流は逆流防止部材によって他の集電部に逆流することはない。さらに、遊技機がアースされていない場合であっても、電源線を経て静電気をより確実に除去することができる。
【0007】
【課題を解決するための手段3】
課題を解決するための手段3によれば、電源線をアースに電気的に接続可能な電源アース線とする。この接続によって集電部から集電した静電気をアース部を通じてより確実に除去することができる。
【0008】
【課題を解決するための手段4】
課題を解決するための手段4によれば、遊技機内の各装置に電力を分配する配電部と、配電部のアースに電気的に接続したアース部と、アース部にそれぞれ電気的に接続し帯電した静電気を集電可能な二つ以上の集電部と、アース部と集電部との間に介在させて集電部側に電流が逆流するのを防止する逆流防止部材とを備えた。二つ以上の集電部によって集電した静電気は、アース部を経て配電部のアースに逃がすことができる。しかも、ある集電部からアース部に流れた電流は逆流防止部材によって他の集電部に逆流することはない。
【0009】
【課題を解決するための手段5】
課題を解決するための手段5は、解決手段1から4のいずれか一つの手段に記載した遊技機において、逆流防止部材には、高く帯電した静電気を集電する集電部にはアレスタを用い、低く帯電した静電気を集電する集電部には抵抗器を用いる。ここで「アレスタ」は二つの電極間に微小ギャップを設けるとともに気体または液体を封入した放電管(回路素子)であって、静電気や落雷等によるサージエネルギー(Surge Energy)を放電する機能を有する。当該解釈は他の解決手段および発明の詳細な説明についても同様である。
【0010】
当該手段5によれば、高く帯電した静電気を集電する集電部にはアレスタを逆流防止部材として用い、低く帯電した静電気を集電する集電部には抵抗器を逆流防止部材として用いた。アレスタを用いると高く帯電した静電気を効率よく除去することができるので、装置の誤動作をより確実に防止することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明における実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施の形態は遊技機の一つであるパチンコ機に本発明を適用したものであって、図1〜図7を参照しながら説明する。なお、パチンコ機の正面側(遊技者が遊技する側)は本発明の要旨と直接は関係しないので図示および説明を省略する。また、単に「接続」という場合には、電気的な接続を意味する。さらに、単に「電流」という場合には静電気にかかる電流を意味する。
【0012】
まず、パチンコ機10の全体構成について図1,図2を参照しながら概略的に説明する。なお、パチンコ機10は一般的なタイプのものであるので、通常遊技者が遊技する表面側の構成や説明等は省略する。以下の説明では遊技者が遊技する側を表面側と呼び、その反対側を裏面側と呼ぶことにする。
図1に示すパチンコ機10は、装飾用部材や装飾用ランプ等を備えた表枠16、遊技盤30,上皿20,下皿24等を備えたベース枠32、当該ベース枠32を支持する外枠28等を有する。表枠16はガラス18が表枠本体14に対して嵌め込み可能に構成し、当該表枠16の裏面側には剛性を高めるために補強部材12を取り付ける。その補強部材12は、静電気を放電する機能を果たすために導電部材(例えば金属板)で形成する。また補強部材12には複数個の切欠穴を有し、当該切欠穴を通じて装飾用ランプを取り付けや交換ができる。なお、ガラス18に代えて、透明または半透明のプラスチック部材を用いる場合もある。
【0013】
ベース枠32は表枠16および下板22をそれぞれ開閉可能に構成するとともに、パチンコ球を用いて遊技する遊技盤30を取付可能に構成する。当該ベース枠32は下皿24やハンドル26等を備え、下板22は上皿20等を備える。
外枠28は上記ベース枠32を開閉可能に構成するとともに、後述するように裏面側に備えた球タンク62や裏セット部材44等で帯電した静電気を補強部材12で導くためのヒンジ機構34等を備える。
その他、パチンコ機10の横側(図2では図面右側)には投入した金銭に対応する個数のパチンコ球を貸し出す球貸機36を備える。当該球貸機36の構成等は周知であるので、詳細な図示および説明を省略する。
【0014】
図2に移って、パチンコ機10の裏面側の構成について説明する。ベース枠32の裏面側に組み付けた支持枠体40は、遊技盤30を取付可能に構成する。遊技盤30を支持枠体40に取り付けた状態で当該遊技盤30の裏面側から裏セット部材44を装着し、裏セット部材44を締付具により固定する。こうして遊技盤30を固定する。また、裏セット部材44はベース枠32に対して開閉可能に構成するとともに、裏カバー42,球タンク62,誘導樋60,上部払出樋54,払出装置52,下部払出樋50,発射装置48等を備える。よって遊技盤30は、裏セット部材44を開閉することによって着脱や交換等ができる。パチンコ機10の背面右上部には、電源から供給された電力を各装置に分配する配電盤58を備える。当該配電盤58内には後述する電源基板56を有する。
【0015】
裏カバー42は、センター役物などの役物装置や、図柄制御基板(図柄制御ボックス)等を背面側からカバーする。さらに裏カバー42の背面側には、パチンコ機10の全体を制御するメイン制御基板や、表示器やランプ等のような発光体の表示を制御する表示制御基板等を備える。配送されてきたパチンコ球は球タンク62に一時的に貯留した後、誘導樋60や上部払出樋54を経て払出装置52に送る。払出装置52は上記メイン制御基板からの払出指令を受けて、所要個数のパチンコ球を下部払出樋50を通じて上皿20や下皿24に払い出す。発射装置48が発射モータMの回転制御を行なって発射部材46を往復運動させ、上皿20から供給されたパチンコ球を遊技盤30の遊技領域内に打ち出す。
【0016】
よって、パチンコ球が通る誘導樋60,上部払出樋54,下部払出樋50等のような通路や、パチンコ球が通り得る球タンク62等の部材、あるいは払出装置52,発射装置48等の装置では、当該パチンコ球と接触することによって静電気が発生し得る。帯電した静電気を集電するために、それぞれの通路,部材,装置には集電部材を備える。当該集電部材としては例えば金属板やネジ等を用いるが、材質は導電性・非導電性を問わない。また、各集電部材と電源基板のコネクタ(あるいは端子)との間には、リード線や金属線等を用いて静電気を導くための適切な電気配線がなされている。
【0017】
上述のように構成したパチンコ機10において、パチンコ球が通る通路や部材,装置等に帯電した静電気を除去するための態様例について図3〜図7を参照しながら説明する。当該図3〜図7において同一の要素には同一の符号を付す。各態様で共通するのは、アースに接続可能であって当該アース等に静電気を逃がして除去するためのアース回路82を電源基板56内に設けている点である。
【0018】
(1)第1態様は、ある部材や装置等から流れてきた静電気を他の部材や装置等に流れるのを防止する逆流防止素子を備えた態様である。図3の例に示す電源基板56は、電源から供給された交流(例えば24ボルト)をコネクタ70aを通じて入力して直流(例えば5ボルトや12ボルト)に変換してコネクタ74を通じて出力する安定化電源回路72と、球貸機36,裏セット部材44,発射装置48,球タンク62等で生じた静電気を逃がすアース回路82とを備える。球貸機36はコネクタ94を介して接続し、裏セット部材44はコネクタ96を介して接続し、発射装置48はコネクタ98を介して接続し、球タンク62はコネクタ100を介して接続する。コネクタ94,96,98,100には、例えば1ピンタイプのコネクタを用いる。
【0019】
アース回路82と球貸機36との間には、当該球貸機36側に向かって電流が逆流するのを防止する逆流防止素子86を介在させる。同様にして、アース回路82と裏セット部材44との間には逆流防止素子88を介在させ、アース回路82と発射装置48との間には逆流防止素子90を介在させ、アース回路82と球タンク62との間には逆流防止素子92を介在させる。当該アース回路82はコネクタ78を通じてアース(グランド)G2に接続し、必要に応じてさらにコネクタ79を通じてアースG3に接続する。二以上のアースに接続可能になっていると(例えばアースG2を接地とし、アースG3を島設備のグランドとすると)、少なくとも一つのアースに接続されていれば静電気を確実に除去できる。なお、電源基板56と球貸機36との間にインタフェース基板を介在させる場合には、上記アースG2,G3とインタフェース基板内のアースとを接続して球貸機36から静電気を逃がす構成としてもよい。
また、電源線76aとアース回路82との接続は、アース回路82側に向かって電流が逆流するのを防止する逆流防止素子80を介在させた。さらに必要に応じて、アース回路82と電源基板56のアースG4との接続は、アース回路82側に向かって電流が逆流するのを防止する逆流防止素子84を介在させた。
【0020】
逆流防止素子80,84,86,88,90,92には、電流の逆流を防止可能な回路素子(例えば抵抗器,アレスタ,バリスタ,コイル,メカギャップ等)を用いる。例えば、比較的静電気が高く帯電しやすい裏セット部材44と接続する逆流防止素子88にはサージエネルギーを効果的に低減するアレスタを用いるとよく、比較的静電気が低く帯電し得る球貸機36,発射装置48,球タンク62とそれぞれ接続する逆流防止素子86,90,92には抵抗器を用いるのがよい。アレスタの抵抗値R2と抵抗器の抵抗値R4とをほぼ同じ(すなわちR2≒R4)にするのが逆流を防止する点で望ましい。逆流防止素子80に用いるアレスタの抵抗値R6は、電源線に向けて電流が流れやすくするために逆流防止素子86等の抵抗値以下のもの(すなわちR6≦R2,R4)を用いるのがよい。
なお、抵抗器,アレスタ,バリスタ,コイル,メカギャップ等のような回路素子を用いた場合には上記逆流防止効果の他に、突入(ピーク)時の電流値を低く抑えることもできる。また、抵抗器には巻線型の抵抗器を用いるのがよく、さらに巻線のギャップを封止したタイプの抵抗器を用いるのが望ましい。巻線型の抵抗器等を用いると、突入時などで当該抵抗器から放電するのを防止できる。
【0021】
よって第1態様の電源基板56によれば、球貸機36,裏セット部材44,発射装置48,球タンク62等で集電した静電気を逆流防止素子およびアース回路82を通じてアースG2に逃がすことができる。また、アース回路82に流れてきた電流は逆流防止素子によって部材や装置等に逆流することがない。さらに、アース回路82がアースG2に接続されていないために当該アースG2に静電気を逃がすことができない場合であっても、逆流防止素子80を介して電源線76aに逃がしたり、逆流防止素子84を介してアースG4に逃がすことができる。また、逆流防止素子80をアース回路82に接続したことによって、電源から電源線を通じて流れてきたサージエネルギーをアースG2に逃がすこともできる。よって電源基板56の損傷を防止することができる。
【0022】
(2)第2態様は、上述した第1態様の一部を変更した態様である。図3の例に示す電源基板56と比べて図4の例に示す電源基板56は、逆流防止素子80を電源アース線76bとアース回路82との間に接続した点が異なる。すなわち電力を供給する電源線にはアースG6と接続する電源アース線76bを含み、電源基板56は三端子用のコネクタ70bを通じて電源の供給を受ける場合に適用できる。よって第2態様の電源基板56によれば、集電した静電気をアース回路82,逆流防止素子80,電源アース線76bを通じてアースG6に逃がすことができる。
【0023】
(3)第3態様もまた上述した第1態様の一部を変更した態様である。図3の例に示す電源基板56と比べて図5の例に示す電源基板56は、逆流防止素子80を切換回路76cとアース回路82との間に接続した点が異なる。当該切換回路76c(切換手段)は、電力を供給する二本の電源線のうちアース側に接地した一方の電源線に切り換えて接続する機能を備える。なお切換回路76cの具体的な回路構成は周知であるので、図示および説明を省略する。
よって第3態様の電源基板56によれば、集電した静電気をアース回路82,逆流防止素子80を通じてアースに接地した電源線に逃がすことができる。
【0024】
(4)第4態様は集電した静電気をアースに逃がす第1態様に加えて、放電部材としての補強部材12を通じて当該静電気を放電する態様である。図6の例に示す電源基板56は、電源線とアース回路82との間を逆流防止素子で接続しない点を除いて、図3の例に示す電源基板56とほぼ同様である。その一方、球貸機36,裏セット部材44,発射装置48,球タンク62はそれぞれ補強部材12と接続する。なお、必要に応じて補強部材12と球貸機36との間には、当該球貸機36側に向かって電流が逆流するのを防止する逆流防止素子102を介在させてもよい。同様にして、補強部材12と裏セット部材44との間には逆流防止素子104を介在させてもよく、補強部材12と発射装置48との間には逆流防止素子106を介在させてもよく、補強部材12と球タンク62との間には逆流防止素子108を介在させてもよい。
よって第4態様の電源基板56によれば、集電した静電気を逆流防止素子およびアース回路82を通じてアースG2に逃がすことができる。また、アースG2から静電気を逃がすことができない場合であっても、補強部材12によって静電気を放電させることができる。
【0025】
(5)第5態様は、上述した第4態様の一部を変更した態様である。図6の例に示す電源基板56と比べて図7の例に示す電源基板56は、逆流防止素子80を電源線76aとアース回路82との間に接続するとともに、補強部材12をコネクタ112を通じてアース回路82に直接接続した点が異なる。
よって第5態様の電源基板56によれば、集電した静電気を逆流防止素子およびアース回路82を通じてアースG2に逃がすことができる。また、アース回路82に流れてきた電流は逆流防止素子によって部材や装置等に逆流することがない。さらに、アースG2から静電気を逃がすことができない場合であっても、補強部材12によって静電気を放電させることができる。
【0026】
上述した実施の形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)第1態様を例にすると、アースG2に接続可能なアース回路82(アース部)と、アース回路82にそれぞれ接続し帯電した静電気を集電する球貸機36,裏セット部材44,発射装置48,球タンク62(二つ以上の集電部)と、アース回路82と部材や装置等との間に逆流防止素子86,88,90,92(逆流防止部材)とを備えた{図3を参照}。球貸機36,裏セット部材44,発射装置48,球タンク62によって集電した静電気は、アース回路82を経てアースG2に逃がすことができる。しかも、アース回路82に流れた静電気(電流)は逆流防止素子によって他の部材や装置等に逆流することはない。
(2)第1態様を例にすると、アース回路82と電力を供給する電源線76aとの接続には逆流防止素子80を介在させた{図3を参照}。球貸機36,裏セット部材44,発射装置48,球タンク62によって集電した静電気は、電源線76aに逃がすことができる。さらに、パチンコ機10自体がアースされていなくても、電源線76aを経て静電気をより確実に除去することができる。
【0027】
(3)第2態様を例にすると、アースG6に接続した電源アース線76bを電源線に含み、電源アース線76bとアース回路82と接続には逆流防止素子80を介在させた{図4を参照}。この接続によって球貸機36,裏セット部材44,発射装置48,球タンク62から集電した静電気を電源線に含まれる電源アース線76bを通じてより確実に除去することができる。
(4)第1態様を例にすると、パチンコ機10内の各装置に電力を分配する電源基板56(配電部)と、電源基板56内のアースG4に接続可能なアース回路82(アース部)とを備えた{図3を参照}。球貸機36,裏セット部材44,発射装置48,球タンク62によって集電した静電気は、アース回路82を経て電源基板56内のアースG4に逃がすことができる。しかも、アース回路82に流れた静電気(電流)は逆流防止素子86,88,90,92によって他の部材や装置等に逆流することはない。
【0028】
(5)第1態様を例にすると、裏セット部材44に接続する逆流防止素子88にはアレスタを用い、球貸機36,発射装置48,球タンク62とそれぞれ接続する逆流防止素子86,90,92には抵抗器を用いた。アレスタを用いると高く帯電した静電気を効率よく除去することができるので、装置の誤動作をより確実に防止することができる。
(6)その他、上述した第1態様から第5態様のうち二つ以上の態様を任意に組み合わせてもよい。こうすれば、各態様に応じた効果を得ることができる。
【0029】
〔他の実施の形態〕
上述したパチンコ機10(遊技機)において、他の部分の構造,形状,大きさ,材質,配置および動作条件等については、上記実施の形態に限定されるものでない。例えば、上記実施の形態を応用した次の各形態を実施することもできる。
(1)上記実施の形態では、パチンコ機10に本発明を適用した。この形態に代えて、パチンコ機以外であって遊技球を用いて遊技する他の遊技機(例えばアレンジボール機,雀球遊技機,パチスロ機等)や、遊技球を用いないで遊技する他の遊技機(例えばスロットマシン,テレビゲーム機等)であっても静電気を発生し得るものにも同様に本発明を適用することができる。他の遊技機であっても、二つ以上の集電部によって集電した静電気を除去することができ、しかもある集電部から流れた電流は逆流防止部材によって他の集電部に逆流することはない。
【0030】
(2)上記実施の形態では、アース回路82や逆流防止素子80,84,86,88,90,92等を一つの基板(電源基板56)内に備えた。この形態に代えて、アース回路82や逆流防止素子80,84,86,88,90,92等を複数の基板に分散して備えてもよい。分散態様の例について以下に示す。このように複数の基板に分散させた場合であっても、上記実施の形態と同様の効果を奏する。また、中継基板を集電部の近くに配置することにより、中継基板と集電部との間を短い接続ケーブルで接続することができるので、配線が容易になる。
(2a)例えば図8に示すように、電源基板56以外の中継基板120にアース回路82および逆流防止素子80,86,88,90,92を備える。電源基板56と中継基板120との間をコネクタ114,116や接続ケーブルを介して接続する。ここで、電源線76aとアース回路82との間に介在させる逆流防止素子80は、実線で示すように中継基板120のみに備えてもよく、二点鎖線で示すように電源基板56のみに備えてもよく、双方に備えてもよい。
(2b)例えば図9に示すように、中継基板120にアース回路82および逆流防止素子80,86,88を備え、中継基板130にアース回路82および逆流防止素子90,92を備える。電源基板56と中継基板120との間の接続は(2a)と同様である。中継基板120と中継基板130との間はコネクタ122,124や接続ケーブルを介して接続し、アース回路82を構成する。
【0031】
(3)上記実施の形態では、アース回路82および逆流防止素子80,86,88,90,92を電源基板56に備えたが、任意の基板(メイン制御基板や表示制御基板等)や、基板に含まれないような端子板や回路素子等に備えた場合であっても本発明を実現することができる。また、逆流防止素子80,86,88,90,92としてアレスタまたは抵抗器を適用したが、静電気等のサージエネルギーを減少または吸収可能な他の任意の回路素子を適用してもよい。これらの場合であっても、実施の形態と同様の効果を奏する。
【0032】
(4)上記実施の形態では、集電部として球貸機36,裏セット部材44,発射装置48,球タンク62を適用した。この形態に代えて(あるいは加えて)、パチンコ機10に備える部材または装置等であってパチンコ球との接触による静電気が発生したり帯電し得るものにも集電部として同様に適用することができる。この場合であっても、実施の形態と同様の効果を奏する。
【0033】
(5)上記実施の形態では、電源基板56や中継基板120,130にアースに接続するためのコネクタを備えた(図3等を参照)。この形態に代えて(あるいは加えて)、搬入したパチンコ機を遊技場内の島等に設置する際に隣同士のパチンコ機が接触可能な導電性部材をパチンコ機の側面に設け、当該導電性部材を上記コネクタの代わりとして用いるとよい。隣同士のパチンコ機が接触可能になるような導電性部材としては、例えば金属片を撓めて弾性を持たせた状態で設けたものが望ましい。こうすれば島等の所要位置にパチンコ機を単に設置するだけで複数のパチンコ機について共通するアース回路を形成できる。よって当該アース回路をアースする際には少なくとも一つ(例えば端側)のパチンコ機からアースすればよく、複数のパチンコ機で帯電した静電気を除去することができる。
【0034】
【発明の効果】
本発明によれば、二つ以上の集電部によって集電した静電気を除去することができ、しかもある集電部から流れた電流は逆流防止部材によって他の集電部に逆流することはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ機の外観を示す斜視図である。
【図2】パチンコ機の背面図である。
【図3】電源基板の概略構成を示すブロック図である。
【図4】電源基板の概略構成を示すブロック図である。
【図5】電源基板の概略構成を示すブロック図である。
【図6】電源基板の概略構成を示すブロック図である。
【図7】電源基板の概略構成を示すブロック図である。
【図8】電源基板および中継基板の概略構成を示すブロック図である。
【図9】電源基板および中継基板の概略構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 パチンコ機(遊技機)
36 球貸機(集電部)
44 裏セット部材(集電部)
48 発射装置(集電部)
56 電源基板
62 球タンク(集電部)
76a 電源線
76b 電源アース線
76c 切換回路(切換手段)
80,84,86,88,90,92,102,104,106,108 逆流防止素子
82 アース回路(アース部)
120,130 中継基板
G2,G3,G4,G6 アース
Claims (1)
- 電力を供給する電源線が接続され、基板外のアースに静電気を逃がして除去するためのアース回路が基板内に設けられた電源基板と、
前記電源基板のアース回路にそれぞれ電気的に接続し、帯電した静電気を集電可能な二つ以上の集電部と、
前記アース回路と前記集電部との間に介在させて前記集電部側に電流が逆流するのを防止する抵抗器からなる逆流防止部材とを有し、
球貸機のグランドが、前記電源基板が接続されたアースにインタフェース基板を介して接続されている遊技機。
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