JP4250273B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録媒体に画像を形成する画像形成装置に関し、とくに電子写真複写機、プリンタ、ワードプロセッサ、或いはファクシミリ装置のようにシート材表面に画像を形成する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図5は、この種の画像形成装置の一例として、従来より知られているレーザービームプリンタの内部構造を概略的に示す側断面図である。
【0003】
同図5に示すように、レーザービームプリンタ(以下プリンタという)500は、その底部(載置面)501aにシート材(例えば記録紙)Pを載置(積載)する給紙トレイ501、記録紙Pの搬送経路を案内する搬送ガイド510、搬送ガイド510に併設された画像形成処理部550、プリンタ500の上部に設けられた排出トレイ14等を備えて構成される。
【0004】
画像形成処理部550は、感光体508、所定の画像情報に基づく光を感光体508に向けて露光する光源(例えばレーザースキャナ)505、露光された光に応じた顕画像をトナー等の現像材によって感光体上に現像する現像器507a、前記感光体508上に現像された現画像(トナー像)を記録紙Pに転写する転写ローラ509、記録紙Pに転写された現画像を記録紙に加熱定着させる定着器511等から構成されている。
【0005】
また、記録紙Pの搬送経路途中で、画像形成処理部550の下方には搬送ローラ503a,503b及び給紙ローラ502が、同じく画像形成処理部550の上方には排紙ローラ512がそれぞれ設けられており、これら各ローラが回転駆動することによって記録紙Pが搬送移動するよう構成されている。
【0006】
記録紙Pへの画像形成に際しては、先ず、記録紙Pが給紙ローラ502によって給紙トレイ501から搬送ガイド510に繰り出される。搬送ガイド510に繰り出された記録紙Pは、給紙ローラの周面に沿って略直角に方向転換し、給紙トレイ501の載置面501aとは略直交する平面をなす搬送ガイド510の滑走面510aに沿って略垂直上向きに搬送され、搬送経路を通過後は排紙ローラ512を介して排紙トレイ514に排出される。
【0007】
その間、搬送経路途中の画像形成処理部550において記録紙Pへの画像形成が行われることになる。
【0008】
すなわち、光源505の発する情報光によって感光体508上に静電潜像が形成され、さらにこの静電画像がトナーによって可視像化(現像)される。転写ローラ509がこの感光体508上に可視化された画像を記録紙Pの紙面上に転写し、続いて定着器511がこの転写された画像を熱定着させる。
【0009】
また他の従来例として、図5と同様その内部構造を図6に示すレーザービームプリンタ(プリンタ)600のように、載置面601が屈曲した給紙トレイ601を備えたものもある。このようなプリンタ600では、記録紙の載置面601が複数の異なる平面601a,601bを形成することとなるが、とくに搬送経路への進入部位において、載置面601aと搬送経路中での記録紙Pの進行経路とは、鋭角(A)をなしている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、こうした画像形成装置では、排紙トレイの直下に給紙トレイが配置され、画像形成処理部がその間に設けられるといった構成をとっている。このような構成によると、記録紙の収納性や装置の小型化への適応性には優れるものの、給紙トレイに収納された記録紙Pを搬送経路に進入させる際、記録紙Pの進行方向に大きな方向転換が必要となる。
【0011】
このため、方向転換の際に記録紙の進行方向後端が跳ねる音や、記録紙が搬送ガイドの滑走面と擦れる音、この他搬送経路の各部位において装置の作動に伴って生じる給紙動作音等々、不快音が無視できないものとなっていた。
【0012】
また、給紙ローラから記録紙後端が抜け、方向転換する際の振動が記録紙に伝達することで、感光体から記録紙へトナー現像を転写する際、転写画像が乱れてしまうという不具合もあった。
【0013】
とくに、厚紙や封筒等厚手の記録紙(シート材)を画像形成の対象として用いる場合には、給紙ローラ部位での記録紙の屈曲による抵抗力が作用し、給紙不良を生じ易いために、給紙圧や搬送圧を強めに設定せざるを得ない。そこで給紙圧や搬送圧を強く設定すると、薄紙等の記録紙を用いた場合に給紙ローラや搬送ローラのローラ跡が記録紙上に現れてしまう傾向が生じてしまう。
【0014】
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、給紙、搬送、画像形成を静粛な、且つ安定した動作をもって行い、多種多様なサイズ、厚みからなるシート材に対し高質な画像を形成する画像形成装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、
シート材を載置収容するシート材収容部と、
前記載置収容されたシート材を、所定の上昇勾配をもった搬送経路に沿って搬送する搬送手段と、
前記搬送経路沿いに設けられて、シート材に画像を形成する画像形成処理部と、
を備え、前記搬送経路へのシート材の進入経路と、該搬送経路とが、互いに鈍角をなすように配置された画像形成装置において、
前記画像形成処理部は、
所定の画像担持体に形成された静電潜像を現画像化する現像手段と、
該現画像をシート材に転写する転写手段と、
前記転写手段よりも上部に設けられ、前記シート材に転写された前記現画像を前記シート材に定着させる定着手段と、
を有し、
前記搬送経路の下側で外装カバーと底板とで空間を構成し、前記画像形成処理部の駆動電力を供給する電源及び前記搬送手段を駆動する駆動源を、前記空間における前記定着手段の下側に配置し、前記外装カバーに前記定着手段からの熱を排出するためのルーバー部を設け、該ルーバー部からの熱の排出によって前記空間に前記電源及び前記駆動源から前記定着手段の後面を通る廃熱のためのエアフローを発生させることを特徴とする。
【0017】
また、前記シート材収容部のシート材の載置面は、前記搬送経路へ進入後のシート材の進行経路となす角を異にする複数の平面を含んでなるとともに、該複数の平面のすべてが、前記搬送経路に対して鈍角をなすこととしてもよい。
【0018】
また、前記搬送経路へのシート材の進入経路は、シート材の自重方向に直交する平面と略平行に形成されることとしてもよい。
【0021】
また、前記搬送手段は、前記シート材の前記搬送経路への進入部位には、所定の軸心を中心に回動しつつその周面に前記シート材の進入方向先端を巻き込んで搬送経路へ案内するシート材供給ローラを有してもよい。
【0022】
上記の構成によれば、シート材がシート材収容部からシート材搬送経路に移行する際、シート材の屈曲が小さくなり方向転換が緩やかなものとなる。
【0023】
よって、この方向転換の際に、シート材の進行方向後端が跳ねる音やシート材材が搬送面と擦れる音が軽減され、給紙動作音が小さくなる。
【0024】
また、シート材の搬送経路への進入部位に配置される給紙ローラからシート材後端が抜けて起こるシート材の振動も好適に抑制されるようになる。このような振動が抑制されると、画像担持体からシート材へのトナー像転写時に、画像が乱れてしまうという不具合も発生しない。
【0025】
さらに、シート材収容部から搬送経路への方向転換が行われる際、シート材の屈曲による抵抗力(反力)が軽減される。このことにより、厚紙や封筒等屈曲に対する反力の大きなシート材であっても、低い給紙圧や搬送圧で、安定した動作態様をもって搬送経路への送り出し、及び搬送を行えるようになる。
【0028】
上記の構成によれば、前記搬送経路へのシート材の進入経路と鈍角をなすように所定勾配をもって設けられる搬送経路進入後のシート材の進行経路の下部空間を、制御装置、或いは駆動源といった部材の収容空間として有効に活用することとなる。さらに、制御装置、或いは駆動源から発生する熱の排熱も容易に行われるようになり、画像形成装置内の各部材の収容性と機能安定性とが好適に両立されるようになる。
【0029】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
以下、本発明の画像形成装置をレーザービームプリンタに適用した第1の実施の形態について、その「フレーム構成」、「内部構造」、「動作態様」に従って説明する。
【0030】
なお、本文中においてレーザービームプリンタを構成する各部材の配置を説明する上で用いる上方、下方なる方向については、同レーザービームプリンタの自重方向を下方、それに対向する方向を上方という。また、最上部、最下部なる配置もこうした概念に基づいて用いる。
【0031】
(1)フレーム構成
図1は、本実施の形態におけるレーザービームプリンタの外観を概略的に示す斜視図である。
【0032】
レーザービームプリンタ(以下、プリンタという)100は、画像担持体としての感光体にレーザー光を走査して静電画像を形成し、この静電画像を現像してシート材に転写する電子写真方式の画像形成装置である。
【0033】
同図に示すように、プリンタ100は、その自重方向最下部に敷設された導電性板材から形成された底板21と、同底板21の両側縁に沿って直立する両側壁17,18と、これら両側壁17,18に支持されこれも導電性板材から形成されたスキャナプレート20とを主要フレーム部材として備えている。
【0034】
スキャナプレート20は、プリンタ100本体の天井壁をなすとともに、その頭上にレーザースキャナ(光源)5を装設する。
【0035】
側壁17,18は、スキャナプレート20を支持し、またプリンタ100内部の各種部材を保護すべく、十分な強度と剛性を有する必要がある他、電気アースや電磁シールドとしても機能すべく導電性であることが好ましいため、金属製板材より形成されている。またスキャナプレート20も、頭上のレーザースキャナ5に内蔵されたポリゴンミラー(図2に部材番号5aとして示す)が回転により振動を発生するため、この振動を低減するために高剛性であることが好ましく、本実施の形態では板状の金属材料より形成されている。さらに底板21も、プリンタ100本体を支えるフレームの一部としての十分な剛性と、電装部(図2に部材番号15として図示)を保持するために求められる電磁波シールドとして好適な特性とを備えるべく板状の金属材料から形成されている。
【0036】
これら主要フレーム部材、すなわち底板21、両側壁17,18、及びスキャナプレート20に囲まれるかたちで、樹脂製の搬送プレート19がプリンタ100内に組み込まれる。搬送プレート19は、搬送ガイド10ともにシート材の搬送経路(案内面)を形成する一方、転写ローラ9や定着器(図示略)等画像形成処理に必要な主要部材が組み付けられる。このため、複雑な形状の部位を数多く有することとなっている。そこで、製造コストの軽減を図るべくこの搬送プレート19は、そのような複雑な形状部位を含めて樹脂材料により一体形成される。また後述するが、シート材の搬送経路は、搬送プレート19を挟んで電装部から隔離されるため、このように搬送プレート19を一体形成することで、電装部からの放熱に対する断熱効果も得られる。
【0037】
なお、画像形成の施される記録紙を載置(積載)する載置面1aを有する給紙トレイ1が、搬送プレート19に向かってプリンタ100本体に付設されている。また、搬送プレート19のプレート面近傍であって、記録紙の搬送経路への進入部位にあたるところには、両側壁17,18近傍に配設された支持部材間に回転軸が架設され、当該回転軸周りに円柱形状の給紙ローラ(シート材供給ローラ)2が装設されている。この給紙ローラ2が回転軸周りに回転することにより、給紙トレイ1に積載された記録紙が搬送プレート19に向けて繰り出される。
【0038】
(2)内部構造
図2は、図1のレーザービームプリンタ(プリンタ)100を矢指II方向に向かってみた場合の内部構造を概略的に示す側断面図である。
【0039】
シート材搬送角度について:
図2に示すように、プリンタ100の内部には、給紙ローラ2、感光体8上の現画像を記録紙P上に転写する転写ローラ9、及び記録紙P上のトナー像を加熱定着するための定着器11が、給紙ローラを最下部、定着器11を最上部として所定の勾配をもって配置されることで、全体として略直線状の記録紙Pの搬送経路と、これに沿うかたちで画像形成処理部50を形成している。
【0040】
給紙トレイ1に積載されている記録紙Pは給紙ローラ2によって給紙された後、略一直線の搬送経路を辿って搬送ローラ3によって画像形成処理部50まで搬送され、その後感光体8と転写ローラ9によって、トナー像の転写と同時に定着器11まで挟持搬送される。この搬送の際、その搬送経路が直線状であることから、記録紙Pとガイド部材との摺擦音が低減され、記録紙Pを安定した状態で搬送することができる。よって、常時安定した状態で記録紙Pを搬送することに関し、十分な信頼性が得られている。
【0041】
また、定着器11は、搬送経路の最上部に配置されており、連続して画像形成作業を行う場合でも、定着器11から発生する熱が外装カバー13内のルーバー部(図示略)から装置外部に排出されるため、その過熱が抑制される。
【0042】
また、プロセスカートリッジ7やレーザースキャナ5は定着器11よりも下部或いは横に配置されているので、定着器11から発生する熱の影響を受けることなく、常に良好な出力画像が得られる。
【0043】
さらに、記録紙Pの搬送経路は、レーザービームプリンタの対角線とほぼ平行または一致させることによって、様々な機構を有効に配置することができるようになり、その結果、装置の小型化も容易に図れるようになっている。
【0044】
記録紙搬送経路と給紙トレイの角度について:
図2に示すように、シート材収容部としての給紙トレイ1において、記録紙Pの進行方向に向かってその先端部の直上には給紙ローラ2が設けられている。給紙トレイ1の記録紙積載面1a、すなわち記録紙が給紙ローラ2に引き込まれるまでの進入方向と、給紙ローラ1、転写ローラ9、及び定着器11からなる略一直線の搬送経路、すなわち当該搬送経路における記録紙Pの進行方向とは鈍角をなしている。給紙トレイ1に積載された記録紙Pは、給紙ローラ2の回転動作によって、プリンタ100内の直線状搬送経路に引き込まれ、この給紙ローラ2の周面に沿ってその進行方向が搬送経路に沿うよう方向転換されることとなる。
【0045】
この時、上述したように、該搬送経路と記録紙積載面1aとが鈍角をなすように構成されているため、記録紙Pの給紙トレイ1から該搬送経路に向かう方向転換は緩やかになり、方向転換の際の記録紙Pの後端が跳ねる音や搬送面と擦れる音が軽減され、給紙動作音が最小化されている。
【0046】
また、給紙ローラ1から記録紙Pの後端が抜け、方向転換する際に振動することも防止され、転写ローラ9での感光体から記録紙Pへのトナー像転写時に画像が乱れてしまうといった不具合も発生しない。
【0047】
さらに、記録紙Pの屈曲による抵抗力も軽減されるため、低い給紙圧や搬送圧で厚紙や封筒等の記録紙を安定して給紙することが可能となっている。
【0048】
よって、記録紙に形成される画像の画質が向上し、メディアフレキシビリティも高くなっている。
【0049】
電装系レイアウトについて:
図2に示すように、AC電源及びDC電源、高圧電源を備える電装部15は、所定の勾配をもって略直線状に形成された記録紙Pの搬送経路の下部空間に配設される。記録紙Pの搬送経路はプリンタ100の側面からみると、外装カバー13内における矩形空間の略対角線に沿って形成されることとなっているため、経路下部には比較的大きな空間が確保される。プリンタ100の内装は、搬送経路に沿って給紙ローラ2から定着器11に及ぶ範囲の空間を利用することにより、電装部15の占有する空間エリアが大きくなるよう構成されている。こうした内装構成により、電装部15から発生する熱が流動するエアフロー経路が十分に確保される。
【0050】
一方、電装部15上部に配置されている定着器11から発生する熱は、外装カバー13に設けられたルーバー部(不図示)からプリンタ100外部に排出される。この時、定着器11の後面と外装カバー13との間に空間を設けることにより、この部分にもエアーフローを発生させ、定着器11の発する熱を好適に廃熱することができる。
【0051】
従って、前述のように定着器11の下部に大きな空間を設け電装部15を配置し、搬送路に対して定着器11の背面側に空間を設けることで、冷却のためのファン等が無くても、電装部15から定着器11にかけて廃熱のためのエアーフローを発生させることができるようになり、レーザービームプリンタ内部の熱こもりを解消し、昇温を防止できるという効果が奏せられる。
【0052】
これにより、冷却ファンを配設しない、いわゆるファンレスの構成も可能となる。ファンレスの構成にすれば、コストダウンが達成できることはもちろん、ファンの駆動音も無くなるので、プリンタ動作時の静粛性が飛躍的に向上することとなる。
【0053】
なお、給紙ローラ2から定着器11にかけて斜め上方に向かう記録紙Pの搬送経路下部の空間エリアを有効に利用すべく、電装部15は水平部と鉛直部から成るL字型のレイアウトとすれば、電装部15の収納効率が一層高められることとなる。具体的には、発熱源となる部品又は素子等を鉛直面に沿って配置し、比較的発熱の小さい部品又は素子等を水平面側に敷設配置すればよい。こうしたレイアウトにすることで、電装部からの排熱をより効率的に行うことが可能となる。
【0054】
駆動源の配置について:
図2に示すように、記録紙Pを搬送移動させるべく回転駆動する各種ローラの駆動源としてのモーター16は、プリンタ100のフレームの一部である導電性の側壁17の内壁面に直接マウントされ、ビス等の取付具によって取り付けられている。すなわち、搬送紙Pの搬送経路下部空間に配置され、かつ十分な強度を有するプリンタの主要フレーム部材に固定されることとなる。
【0055】
こうした構成によれば、プリンタ100に限らず、レーザービームプリンタ等画像形成装置の高速化への対応にあたり、モーターを大型化したり、ステッピングモータをDCモータへ変更する等、各種の設計変更に対して柔軟に対応することが可能となる。例えばモーターの駆動能を10ppmから20ppmへ高速化することは極めて容易であることが発明者により確認されている。
【0056】
また、モータ16をレーザービームプリンタの導電性のフレーム17の内壁面に直接据設することにより、モータ16自身が発生する熱を側壁17を介して容易にフレーム全体へ逃がすことができるようになり、モータ効率を向上させることも可能となる。
【0057】
さらに、側壁17自身が導電性を有する上、及び同じく導電性の底板21等とも接しているため、とくにモーター16にアースを設ける必要がなくなる。すなわち、こうした面からコストダウンも図れるようになる。
【0058】
レーザースキャナ配置について:
図2に示すようにレーザースキャナ5は、その内部に、紙面上の長手方向各端部付近にポリゴンミラー5a及び折り返しミラー6を備える。そして、本実施の形態では、ポリゴンミラー5aから折り返しミラー6に向かって長手方向左上がりとなるよう配置されている。
【0059】
ここで、レーザープリンタ全体のサイズを小型化するためには、給紙部位(給紙ローラ)から転写部位(転写ローラ)、定着部位(定着器)にかけての記録紙搬送経路に対し、略垂直な方向から感光体8にレーザー光を入射することが最も有効である。
【0060】
同図2のプリンタ100はこうした構成を有することにより、プリンタ本体の奥行き及び高さを最小の寸法に収めることとしている。
【0061】
また同構成によると、ポリゴンミラー5aを回転させるスキャナモータの回転軸5cは、ポリゴンミラー5aの自重方向に沿って直立する状態に近くなるため、スキャナモータの軸受けにかかる負荷はなくなり、軸受けの削れの影響も軽減されるので、スキャナモータの耐久年数が長くなる。
【0062】
(3)画像形成にあたっての動作態様
画像形成に先立ち、プリンタ100内に給送される記録紙Pを給紙トレイ1の載置面1aに載置積載しておく。
【0063】
プリンタ100の運転が開始すると、給紙トレイ1に積載された記録紙Pの進行方向前端部の直上に設けられた給紙ローラ2が、記録紙Pを1枚ずつ分離して繰り出す。繰り出された記録紙Pは、搬送ローラ3a、3bにより、搬送経路に沿って感光体8及び転写ローラ9等が配設されている画像形成処理部50に搬送される。
【0064】
画像形成処理部50では、先ずレジストセンサー4が、記録紙Pの進行方向先端位置と露光光源であるレーザースキャナ5の発光タイミングを同期させ、記録紙P上の所定位置から画像の描き出しをする。
【0065】
レーザースキャナ5は、画像情報に基づく情報光をプロセスカートリッジ7内の感光体8に露光し、静電潜像を形成する。この静電画像は現像器7aから供給されるトナーによって可視像化(現像)される。
【0066】
転写ローラ9は、感光体8上の現画像を記録紙P上に転写する。
【0067】
搬送ガイド10は転写後の記録紙Pを定着器11まで案内する。定着器11は記録紙P上の現画像を加熱定着する。
【0068】
搬送経路の終点位置には排紙ローラ12が配置されており、この排紙ローラ12が、定着器11による形成画像の定着行程を経た記録紙Pを巻き込む。排紙ローラ12に巻き込まれた記録紙Pは、プリンタ100の頭上に外装カバー13と一体形成された排紙トレイ14上に排出される。
【0069】
ここで、従来の画像形成装置では、給紙トレイに収納された記録紙Pを搬送経路に進入させる際、記録紙Pの進行方向に略直角程度の大きな方向転換をさせる経路構成をとっていた。
【0070】
このため、方向転換の際に記録紙の進行方向後端が跳ねる音や、記録紙が搬送ガイドの滑走面と擦れる音、この他搬送経路の各部位において装置の作動に伴って生じる給紙動作音等々、不快音が無視できないものとなっていた。
【0071】
この点、本実施形態のレーザービームプリンタ100にあっては、記録紙Pが給紙ローラ2に引き込まれるまでの進入方向と、搬送経路における記録紙Pの進行方向とが鈍角をなしているため、記録紙Pの給紙トレイ1から該搬送経路に向かう方向転換は緩やかになり、方向転換の際の記録紙Pの後端が跳ねる音や搬送面と擦れる音が軽減され、給紙動作音が最小化されている。
【0072】
また、給紙ローラ1から記録紙Pの後端が抜け、方向転換する際に振動することも防止され、転写ローラ9での感光体8から記録紙Pへのトナー像転写時に画像が乱れてしまうといった不具合も発生しない。
【0073】
さらに、搬送経路への進入時における記録紙Pの屈曲による抵抗力が少ないため、低い給紙圧や搬送圧で厚紙や封筒等の記録紙を安定して給紙することができるようになる。
(第2の実施の形態)
図3には、本発明の画像形成装置をレーザービームプリンタに適用した第2の実施の形態として、その給紙トレイが、記録紙の進行方向に向かって勾配の異なる記録紙積載面を(複数)備えたものを例示する。
【0074】
同図3に示すように、レーザービームプリンタ(プリンタ)100'では、給紙トレイ1'は、異なる勾配を有する2種の記録紙積載面1a',1b'を有して構成されている。該記録紙積載面1a'、1b'は、何れもがプリンタ100'内の直線状に形成された該搬送経路とは、鈍角をなすように構成されている。
【0075】
よって、このような実施の形態においても、上記第1の実施の形態と同様、その画像形成処理にあたり、高画質と高いメディアフレキシビリティとを実現することができる。
【0076】
(第3の実施の形態)
図4には、本発明の画像形成装置をレーザービームプリンタに適用した第3の実施の形態として、給紙トレイの記録紙積載面が、レーザービームプリンタ本体の自重方向に略直交する平面上に設けられたものを例示する。
【0077】
同図4に示すように、レーザービームプリンタ(プリンタ)100''は、プリンタ本体の自重方向高さを変えずに給紙トレイ1''の記録紙積載面1a''と、プリンタ100''内の略直線状の搬送経路とがなす角度を、最大限大きくした構成を有する。
【0078】
すなわち本実施形態では、搬送経路への記録紙の進入経路が、同記録紙の自重方向に直交する平面と略平行に形成されることとなっている。
【0079】
このような構成としても、上記各実施形態のプリンタと同様の効果を奏することができる。すなわち、給紙動作音も小さく、高画質な形成画像を提供することはもちろん、さらに記録紙の搬送速度や処理や収納量といった性能を一層向上させることもできる。
【0080】
なお、図4に示す第3の実施の形態であれば、プロセスカートリッジ7は、トレイ1の方向に略水平に着脱可能であり、レーザービームプリンタ内でのジャム処理やプロセスカートリッジ7の交換を全て同一方向から行うことができる。これに対し、図2に示す第1の実施の形態の場合には、プロセスカートリッジ7の着脱は上方から行うことになるが、定着器11からレーザースキャナ5を遠ざけることが出来るので、定着器11の熱による昇温の影響を受け難くすることができるというメリットがある。
【0081】
すなわち、両者は、それぞれの長所を備えており、何れの長所を優先するかは実施者の選択に委ねられる。
【0082】
いずれにしても、レーザー光入射角の設定を上記各実施の形態の構成にしておけば、レーザースキャナ5の配置には大きな自由度が与えられるため、ユーザビリティや昇温の問題を回避することが容易となる。
【0083】
なお、本実施形態においては、レーザービームプリンタによって画像形成処理が施される記録媒体を記録紙としたが、これに限らず、例えば透明シート等如何なるシート材も適用し得る。また、給紙、或いは排紙なる語句は、シート状の材料を供給、或いは排出することを広く意味するものである。
【0084】
また、上記各実施の形態においては、本発明をレーザービームプリンタに適用することとしたが、これに限らず、装置内に、シート材を載置収容するシート材収容部を備え、それらシート材を、装置内の下方から上方に向かって所定の上昇勾配をもった搬送経路を介して搬送するとともに、上部に設けられた載置部位に排出するといった態様で、シート材に画像形成処理を施す如何なる画像形成装置に本発明を適用しても、上記各実施の形態と同等若しくはそれらに準ずる効果を奏することはできる。
【0085】
以上、本発明の各実施形態について説明したが、上記各実施形態から把握できる請求項以外の技術思想について、以下にその効果と共に記載する。
【0086】
請求項1〜のうち何れか1項に記載の画像形成装置において、前記搬送経路を通過させたシート材を、前記シート材収容部の載置面と略平行で、且つ該載置面の略直上に設けられた排出面を有する所定の排出部に、該載置面に載置された状態とはシート面の表裏を反転させたかたちで排出載置することを特徴とする画像形成装置。
【0087】
上記構成によれば、画像形成装置本体の小型化や画像形成処理前後におけるシート材の収容性と、画像形成にあたっての静粛性やシート材搬送の安定性とを、好適に両立できるようになる。
【0088】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、積載されたシート材が搬送経路に進入するにあたり、その進入方向から搬送経路上での進行方向への方向転換に起因して発生するシート材の進行方向後端の跳ねる音や、転写部位が搬送面と擦れる音が好適に軽減され、シート材の搬送動作音を小さくすることができるようになる。
【0089】
また、シート材の搬送経路への進入部位において、その進入部位に設けられた給紙ローラ等からシート材の進行方向後端が抜け、これが振動することによって振動音が発生することも好適に防止することができる。これにより、転写部位において、感光体からシート材へのトナー像転写時に画像が乱れてしまうといった不具合も発生しなくなる。
【0090】
さらに、積載されたシート材が搬送経路へ進入するにあたり、シート材の屈曲による抵抗力が軽減されるため、低い給紙圧や搬送圧でも、厚紙や封筒等のシート材を安定した状態で搬送することができるようになる。また、画像形成処理部の駆動電力を供給する電源と、搬送手段を駆動する駆動源を、搬送経路の下部に設ければ、電源及び駆動源といった部材の収容空間として有効に活用することとなる。さらに、電源及び駆動源から発生する熱の排熱も容易に行われるようになり、画像形成装置内の各部材の収容性と機能安定性とが好適に両立されるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をレーザービームプリンタに適用した第1の実施の形態の外観を概略的に示す斜視図。
【図2】同実施の形態のレーザープリンタの内部構造を概略的に示す側断面図。
【図3】第2の実施の形態のレーザープリンタの内部構造を概略的に示す側断面図。
【図4】第3の実施の形態のレーザープリンタの内部構造を概略的に示す側断面図。
【図5】従来の画像形成装置の内部構造を概略的に示す側断面図。
【図6】従来の他の画像形成装置の内部構造を概略的に示す側断面図。
【符号の説明】
1 給紙トレイ
1a 載置面
2 給紙ローラ
3a,3b 搬送ローラ
4 レジストセンサー
5 レーザースキャナ
7 プロセスカートリッジ
7a 現像器
8 感光体
9 転写ローラ
10 搬送ガイド
11 定着器
13 外装カバー
15 電装部
17,18 側壁
19 搬送プレート
20 スキャナプレート
21 底板
50 画像形成処理部
100 レーザービームプリンタ

Claims (4)

  1. シート材を載置収容するシート材収容部と、
    前記載置収容されたシート材を、所定の上昇勾配をもった搬送経路に沿って搬送する搬送手段と、
    前記搬送経路沿いに設けられて、シート材に画像を形成する画像形成処理部と、
    を備え、前記搬送経路へのシート材の進入経路と、該搬送経路とが、互いに鈍角をなすように配置された画像形成装置において、
    前記画像形成処理部は、
    所定の画像担持体に形成された静電潜像を現画像化する現像手段と、
    該現画像をシート材に転写する転写手段と、
    前記転写手段よりも上部に設けられ、前記シート材に転写された前記現画像を前記シート材に定着させる定着手段と、
    を有し、
    前記搬送経路の下側で外装カバーと底板とで空間を構成し、前記画像形成処理部の駆動電力を供給する電源及び前記搬送手段を駆動する駆動源を、前記空間における前記定着手段の下側に配置し、前記外装カバーに前記定着手段からの熱を排出するためのルーバー部を設け、該ルーバー部からの熱の排出によって前記空間に前記電源及び前記駆動源から前記定着手段の後面を通る廃熱のためのエアフローを発生させることを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1記載の画像形成装置において、
    前記シート材収容部のシート材の載置面は、前記搬送経路へ進入後のシート材の進行経路となす角を異にする複数の平面を含んでなるとともに、該複数の平面のすべてが、前記搬送経路に対して鈍角をなすことを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記搬送経路へのシート材の進入経路は、シート材の自重方向に直交する平面と略平行に形成されることを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
  4. 請求項1乃至3のうち何れか1項に記載の画像形成装置において、
    前記搬送手段は、前記シート材の前記搬送経路への進入部位には、所定の軸心を中心に
    回動しつつその周面に前記シート材の進入方向先端を巻き込んで搬送経路へ案内するシート材供給ローラを有してなることを特徴とする画像形成装置。
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