JP4248387B2 - 収差自動補正方法及び装置 - Google Patents

収差自動補正方法及び装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4248387B2
JP4248387B2 JP2003419858A JP2003419858A JP4248387B2 JP 4248387 B2 JP4248387 B2 JP 4248387B2 JP 2003419858 A JP2003419858 A JP 2003419858A JP 2003419858 A JP2003419858 A JP 2003419858A JP 4248387 B2 JP4248387 B2 JP 4248387B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aberration
line profile
representing
feedback
parameter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003419858A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005183086A (ja
Inventor
忍 宇野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Jeol Ltd
Original Assignee
Jeol Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Jeol Ltd filed Critical Jeol Ltd
Priority to JP2003419858A priority Critical patent/JP4248387B2/ja
Priority to EP04257911.0A priority patent/EP1544893B1/en
Priority to US11/016,687 priority patent/US7095031B2/en
Publication of JP2005183086A publication Critical patent/JP2005183086A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4248387B2 publication Critical patent/JP4248387B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/26Electron or ion microscopes; Electron or ion diffraction tubes
    • H01J37/28Electron or ion microscopes; Electron or ion diffraction tubes with scanning beams
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/02Details
    • H01J37/04Arrangements of electrodes and associated parts for generating or controlling the discharge, e.g. electron-optical arrangement, ion-optical arrangement
    • H01J37/153Electron-optical or ion-optical arrangements for the correction of image defects, e.g. stigmators

Description

本発明は収差自動補正方法及び装置に関する。
走査電子顕微鏡や透過電子顕微鏡において、高分解能の像を観察したりプローブ電流密度を上げることを目的として、電子光学系の中に収差補正装置が組み込まれている。この収差補正装置として、色収差を静電型4極子と磁場型4極子の組合せで補正し、球面収差を4段の8極子で補正する方式が提案されている。その原理については、非特許文献1〜3に詳しく紹介されている。
ここで、上記した収差補正装置の原理の概略を、図8に基づいて説明する。図8において、対物レンズ7の前段に収差補正装置Cが配置されている。収差補正装置Cは、4段の静電型多極子1,2,3,4と、静電型多極子の2段目と3段目が作り出す電位分布と相似な磁位分布を作り出し、電界と重畳した磁界を形成する2段の磁場型4極子5,6と、4段の静電型4極子が形成する電界と重畳した電界を形成する4段の静電型8極子11,12,13,14とより構成されている。
なお、実際の装置では、これら4極子や8極子の電界に、更に4段の2極子(軸合せ用の偏向装置として動作する)と4段の6極子(2次の開口収差補正用として働く)が重畳するように構成されているが、それらは、本発明の目的とする収差補正とは直接の関係はほとんどないので、それらの詳しい説明は省略する。
図8の構成において、図の左側から入射した荷電粒子ビームは、4段の静電型4極子1,2,3,4と対物レンズ7によって、基準となる荷電粒子ビームの軌道が作られ、試料面20に荷電粒子ビームがフォーカスされる。この図8では、粒子線のX方向の軌道RxとY方向の軌道Ryとを同じ平面上にまとめて模式的に描いている。
基準軌道とは、近軸軌道(収差が無いときの軌道と考えてよい)として、4極子1によってY方向の軌道Ryが4極子2の中心を通り、4極子2によってX方向の軌道Rxが4極子3の中心を通り、最後に4極子3,4と対物レンズ7によって荷電粒子ビームが試料面にフォーカスされる軌道をいう。実際には完全なフォーカスのために、これらの相互調整が必要になる。なお、このとき、前記の4段の2極子は軸合せのため用いられる。
更に詳細に図8を説明すると、X方向の軌道Rxの荷電粒子ビームは4極子1によって拡散(凹レンズと同様な作用)され、次いで4極子2によって集束(凸レンズと同様な作用)されて4極子3の中心を通るようになされ、4極子3の中心を通過した後、4極子4によって集束されて、対物レンズ7に向かう。一方、Y方向の軌道Ryの荷電粒子ビームは4極子1によって集束されて4極子2の中心を通るようになされ、4極子2の中心を通過した後、4極子3によって集束され、最後に4極子4によって拡散された後、対物レンズ7に向かう。このようにX方向の軌道Rxに作用する4極子1の拡散作用と、Y方向の軌道Ryに作用する4極子4の拡散作用とを合成することによって、一個の凹又は凸レンズの如くに働かせることができる。
次に、収差補正装置Cによる色収差補正について説明する。図8に示したような系で先ず色収差を補正するには、上記の基準軌道を変えないように静電型4極子2の電位φq2[V]と磁場型4極子5の励磁J2[AT](あるいは磁位)が調整され、レンズ系全体としてX方向の色収差が0に補正される。同様に基準軌道を変えないように静電型4極子3の電位φq3[V]と磁場型4極子6の励磁J3[AT]が調整され、レンズ系全体としてY方向の色収差が0に補正される。
次に、球面収差補正(3次の開口収差補正)について説明する。球面収差を補正する場合には、X,Y方向の色収差の補正を行った後に、静電型8極子12の電位φO2[V]によってレンズ系全体としてX方向の球面収差を0に補正し、静電型8極子13の電位φO3[V]によってY方向の球面収差を0に補正する。
次に、XYが合成された方向の球面型収差を静電型8極子11,14で0に補正する。実際は交互の繰返し調整が必要になる。なお、4極子や8極子の電位や励磁の重畳は、1個の12極子を用いて、12極の各極子に印加する電位や励磁を変化させ2極子,4極子,6極子,8極子などの合成が行われ、実用化されている。この方法については、例えば非特許文献4に紹介されている。
すなわち、静電型の場合には図9に示すように、12個の電極Un(n=1, 2, …, 12)に対して、独立に電圧を供給できる最終段電源An(n=1, 2, …, 12)が接続され、4極子場を作る場合には、理想的な4極子場に近い場が得られるように4極子電源10からの出力電圧が各最終段電源Anに供給される。最終段電源Anの出力電圧が4極子電源10の出力電圧に比例すると仮定すれば、4極子電源10の出力電圧の比は上記の非特許文献4に示された値になる。また、この4極子場に重ねて8極子場を作る場合には、理想的な8極子場に近い場が得られるように、8極子電源18からの出力電圧が前記4極子電源10の出力電圧と加算されて各最終段電源Anに供給される。以下同様の考え方で、1個の12極子で2n極子(n=1、2、…6)の多極子場を重ねた場が得られる。
次に磁場型の場合には図10に示すように、12個のマグネットWn(n=1, 2, …, 12)のコイルに対して、独立に励磁電流を供給できる最終段電源Bn(n=1, 2, …, 12)が接続され、磁場型4極子場を作る場合には、理想的な磁場型の4極子場に近い場が得られるように磁場型4極子電源15からの出力電圧が各電源Bnに供給される。最終段電源Bnの出力電流が磁場型4極子電源15の出力電圧に比例すると仮定すれば、この出力電圧の比は上記の非特許文献4に示されている励磁力の比になる。本発明では、磁場型の4極子場以外の多極子場の重畳は説明されていないが、最終段電源Bnの入力電圧に多極子場の電圧を加算することによって、静電型と同様に磁場型の多極子場の重畳が可能になる。なお、ここで、図10では各マグネットWnの外側を磁気的につなぐヨークは省略されている。
次に、静電型と磁場型を重ねる場合には、マグネットWnが電極Unを兼ねることができるように導電性の磁性体を用いれば良い。この場合、マグネットのコイルは電極とは電気的に絶縁して配置される。
以下の説明では、説明を簡単にするために、あたかも2n極子を互いに重ねたかのように記述しているが、実際には1つの12極子に対し複数の多極子場の重畳は上記のように電圧信号の加算によって行っている。
なお、色収差補正が終わった後、球面収差補正を行う前に、4段の6極子による2次の開口収差を補正する必要が生じる場合がある。その補正法は前記の球面収差の補正法と同様の手順で行う。この2次の開口収差は収差補正装置の機械的精度に依存して発生するものであるが、通常は補正量も小さく本件収差補正装置における範囲では高次収差への影響も小さい。また、この2次の開口収差は収差補正装置内部で補正されるものであり、収差補正において重要であるところの「収差補正装置と対物レンズとによる合成倍率(後述する)」を変化させても、それによる影響を受けにくい。このような理由によって、従来技術の説明では、2次の開口収差の補正に関しては説明を省いている。
なお、プローブを使用し、特に点光源、レンズ、物体及び検出器を具備する走査顕微鏡において、幾何光学収差を3次まで検出する方法が知られている(例えば特許文献1参照)
特表2003−521801号公報(段落0006〜0008、図1) H. Rose, Optik 33, Heft 1, 1-24 (1971) J. Zach, Optik 83, No.1, 30-40 (1989) J. Zach and M. Haider, Nucl. Instr. and Meth. In Phys. Res.A 363, 316-325 (1995) M. Haider et al., Optik 63, No.1, 9-23 (1982)
前述した従来の収差補正の手順は複雑であり、一般のオペレータがその技術を習得して高分解能の像を得ることができるようになるには、かなりの時間を要するという問題があった。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであって、オペレータが複雑な収差補正の手順を意識することなく、簡単に自動補正することができる収差自動補正方法及び装置を提供することを目的としている。
(1)請求項1記載の発明は、デフォーカスしたプローブ形状からラインプロファイルを抽出し(ステップ1)、抽出したプロファイルからラインプロファイルの特徴を表す左右非対称性、幅、中心付近の凹凸を表すパラメータμ,σ,ρを算出し(ステップ2)、ステップ2で求まった特徴量μ,σ,ρから各収差を表すパラメータCi(iは整数)を算出し(ステップ3)、パラメータCiに基づいて収差が所定の閾値よりも小さくなったかどうかを判定し(ステップ4)、ステップ3で求めた収差を表すパラメータCiのうち、ステップ4の収差補正判断で指定された収差を補正するために収差補正器に加えるべきフィードバック量を算出する(ステップ5)、収差自動補正方法であって、フィードバック量とパラメータCiとの関係を表すフィードバックゲイン行列が対角行列になるような場を用いて収差補正器にフィードバックをかけることを特徴とする。
(2)請求項2記載の発明は、前記ステップ3において、パラメータCiは、特徴量μ,σ,ρのフーリエ成分として算出されることを特徴とする。
(3)請求項3記載の発明は、デフォーカスしたプローブ形状からラインプロファイルを抽出するラインプロファイル抽出手段と、該ラインプロファイル抽出手段で抽出したラインプロファイルからラインプロファイルの特徴を表す左右非対称性、幅、中心付近の凹凸を表すパラメータμ,σ,ρを算出するラインプロファイル特徴量抽出器と、該ラインプロファイル特徴量抽出器の出力を受けて、各収差を表すパラメータCiを算出する収差算出器と、該収差算出器の出力Ciに基づいて収差が所定の閾値よりも小さくなったかどうかを判定する収差補正判断器と、該収差補正判断器の出力を基に収差補正器に加えるべきフィードバック量を算出するフィードバック量設定器と、を具備する収差自動補正装置であって、フィードバック量とパラメータCiとの関係を表すフィードバックゲイン行列が対角行列になるような場を用いてフィードバックをかけることを特徴とする。
(4)請求項4記載の発明は、前記収差算出器において、パラメータCiは、特徴量μ,σ,ρのフーリエ成分として算出されることを特徴とする。
(5)請求項5記載の発明は、4段の電極又は磁極を有し、2段目、3段目にラインイメージを形成する収差補正器に加える信号として前記フィードバック量設定器により前記収差算出器で算出されたパラメータCiに対して、前記収差補正判断器で指定された収差を補正するための場を求め、収差補正器に加えることを特徴とする。
(1)請求項1記載の発明によれば、収差を補正するための収差補正器に加えるべきフィードバック量を自動的に算出するので、オペレータが複雑な手順を意識することなく、簡単に自動補正することができる収差自動補正方法を提供することができる。また、フィードバックゲイン行列が対角行列となるような場を用いてフィードバックをかけるので、フィードバック量を求める演算を更に簡略化することができ、しかもフィードバックゲインの調整も簡略化することができる。
(2)請求項2記載の発明によれば、パラメータCiは、特徴量μ,σ,ρのフーリエ成分として算出されるので、2つ以上の収差が同時にある場合でも、それらを独立に定量化できる。
(3)請求項3記載の発明によれば、収差を補正するための収差補正器に加えるべきフィードバック量を自動的に算出するので、オペレータが複雑な手順を意識することなく、簡単に自動補正することができる収差自動補正方法を提供することができる。また、フィードバックゲイン行列が対角行列となるような場を用いてフィードバックをかけるので、フィードバック量を求める演算を更に簡略化することができ、しかもフィードバックゲインの調整も簡略化することができる。
(4)請求項4記載の発明によれば、パラメータCiは、特徴量μ,σ,ρのフーリエ成分として算出されるので、2つ以上の収差が同時にある場合でも、それらを独立に定量化できる。
(5)請求項5記載の発明によれば、4段の電極又は磁極を有する収差補正器を用いて、収差を自動的に補正することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態例を詳細に説明する。
図1は本発明の一実施の形態例を示す構成図である。図において、21は装置本体、22は装置本体21に設けられた収差補正器である。該収差補正器22は、図8に示すような構成をしている。試料室の試料は、図に示すような文字「あA」なる形状をしているものとする。23は例えばSEMで照射された試料の表面から放射される2次電子等を検出する検出器である。A〜Cは検出器23で検出された試料画像を示す。Aはジャストフォーカス時の画像を、Bはアンダーフォーカスの時の画像を、Cはオーバーフォーカス時の画像を示す。
図2は試料へのフォーカス状態を示す図である。図において、15は試料、16は光軸である。aは試料15よりも上側に結像した場合を、bは試料15面に結像した場合を、cは試料15面の下側に結像した場合を示している。aはレンズを絞りすぎて試料15面よりも上側に結像した場合であるので、オーバーフォーカス状態、cはレンズが絞りきれずに試料15面よりも下側に結像した場合であるので、アンダーフォーカス状態を示す。画像Bの場合には、横方向に画像がぼけており、画像Cの場合には縦方向に画像がぼけている。
検出器23で検出された画像は、ディジタル画像に変換された後、メモリ(図示せず)に記憶される。24はメモリに記憶されたそれぞれの画像から四辺をぼかす四辺ぼかし器、25は四辺ぼかし器24の出力を受けてそれぞれのプローブ形状を抽出するプローブ形状抽出器である。A’,B’,C’は、それぞれA,B,Cの四辺ぼかし器を経た画像である。26はプローブ形状抽出器25で抽出された画像をS/N調整し、ノイズを減少させるS/N調整器である。該S/N調整器26の出力は、四辺ぼかし器24にフィードバックされ、ノイズの除去が行なわれる。図において、Dはアンダーフォーカス時のプローブ形状を、Eはオーバーフォーカス時のプローブ形状をそれぞれ示す。
27はプローブ形状抽出器25の出力をうけてノイズを除去するノイズ除去器、28はノイズが除去されたプローブ形状に対して図に示すようなラインを描き、それぞれのライン方向のラインプロファイルを抽出するラインプロファイル抽出器である。Fはアンダーフォーカスプローブにラインを描いた状態を、Gはオーバーフォーカスプローブにラインを描いた状態をそれぞれ示している。
29はラインプロファイル抽出器28の出力を受けて、ラインプロファイルの特徴量を抽出するラインプロファイル特徴量抽出器である。特徴量はラインプロファイルの左右非対称性を示すμ、ラインプロファイルの幅を示すσ、ラインプロファイルの中心付近の凹凸を表わすρよりなる。30はラインプロファイル特徴量抽出器29の出力を受けて、各収差を示すパラメータCi(iは整数)を算出する収差算出器、31は収差算出器30の出力を受けて補正すべき収差がまだ残っているかどうかを判断する収差補正判断器、32は該収差補正判断器31の出力を受けて、収差を小さくするためのフィードバック量を設定するフィードバック量設定器、33は該フィードバック量設定器32の出力を受ける収差補正器用電源でその出力は前記収差補正器22を駆動する。このように構成された装置の動作を説明すれば、以下の通りである。
電子銃(図示せず)から放射された電子ビームは、収差補正器22を通過する時に収差補正を受けて試料上に結像する。試料の表面から反射される2次電子(又は反射電子)は検出器23により検出された後、A/D変換器(図示せず)によりディジタル画像データに変換された後、メモリ(図示せず)に記憶される。ここで、メモリに記憶される画像としては、図1に示すようなジャストフォーカス状態と、アンダーフォーカス状態と、オーバーフォーカス状態があることになる。
メモリに記憶された画像データは、読み出されて続く四辺ぼかし器24に入り、画像の四辺周囲のアーチファクトが除去される。四辺ぼかし器24により四辺がぼかされた画像は、それぞれA',B',C'となる。続くプローブ形状抽出器25は、プローブの形状を抽出する。プローブ形状抽出器25により抽出されたプローブは、例えばD,Eに示すようなものとなる。Dはアンダーフォーカス時の形状を、Eはオーバーフォーカス時の形状をそれぞれ示している。
このプローブ形状画像は、ノイズ除去器27によりノイズが除去された後、ラインプロファイル抽出器28に入って図のF,Gに示すような複数のラインに基づくプロファイルが抽出される。図3はこのようにして得られたラインプロファイルの例を示す図である。横軸は距離、縦軸は輝度である。得られたラインプロファイルは、続くラインプロファイル特徴量抽出器29に入って、ラインプロファイルの特徴を示すパラメータμ,σ,ρが抽出される。収差算出器30はこれら特徴量μ,σ,ρを入力して各収差を表わす目安として使用されるパラメータCi(iは整数)を算出する。
該収差算出器30の出力は収差補正判断器31に入る。該収差補正判断器31は、入力された収差算出器30の出力Ciを受けて補正すべき収差がまだ残っているかどうかを判断する。フィードバック量設定器32は、収差算出器30からの出力Ciのうち、収差補正判断器31で指定された収差を補正するために収差補正器22に加えるべき場を求める。フィードバック量設定器32から出力された補正量ΔQ2x、ΔQ3x等は収差補正器用電源33に入力される。該収差補正器用電源33は、補正量に応じて収差補正器22を補正するための電圧を補正器22に印加する。この結果、収差補正器22は収差のない電子ビームを試料上に照射することが可能となる。
上述したように、本発明によれば、収差を補正するため、収差補正器に加えるべきフィードバック量を自動的に算出するので、オペレータが複雑な手順を意識することなく、簡単に自動補正することができる。
以下、上述した各構成要素の動作を詳細に説明する。
(a)四辺ぼかし器
画像のピクセルの値を、四辺に近いピクセルほど一定の値に近づけるようにフィルタをかけて四辺をぼかすものである。
(b)プローブ形状抽出器
アンダーフォーカスの場合を例にとって説明する。アンダーフォーカスの時の画像のフーリエ変換を、ジャストフォーカスの時の画像のフーリエ変換で除算し、ジャストフォーカスの時のプローブ形状の逆フーリエ変換を乗算して、フーリエ変換することによってアンダーフォーカスの時のプローブ形状が求まる。但し、ジャストフォーカスの時のプローブ形状は、アンダーフォーカスの時のプローブ形状に比べて十分小さいので、その形状の詳細が分かっている必要はない。具体的には、分解能を目安として実験的に決められた幅のガウス分布等で十分である。オーバーフォーカスの時のプローブ形状も同様にして求める。
(c)S/N調整器
(a)における四辺をぼかす量として複数通り試行しておき、それぞれに対して(b)のようにプローブ形状を求め、プローブ形状に含まれるバックグラウンドノイズの平均的な大きさεを求める。εが最小になるようなプローブ形状を採用する。εとしては、例えば最大値のα倍以下のピクセルの平均二乗根を用いる。ここで、αとは実験的に求められるパラメータである。
(d)ノイズ除去器
(c)で求められたプローブ形状に含まれるバックグラウンドノイズを除去するものである。その方法としては、例えば以下に示すようにする。
最大値のα倍以下のピクセルの平均二乗根をεとおき、最大値のα倍を超えるピクセル集合の重心を(ig,jg)とおく。(ig,jg)を中心として、半径rピクセル内の内部の領域を考える。この領域に隣接するピクセルのうち、εのβ倍以上のピクセルを加えて新しい領域とする。この新しい領域に隣接するεのβ倍以上のピクセルも次々加えていく。このようにしてできた領域に含まれないピクセルの値を0とする。
また、領域の内部の負の値を持つピクセル(輝度が低いピクセル)も0にする。ここで、α,βとは実験的に決められるパラメータであり、αは0.3,βは2程度の大きさである。
(e)ラインプロファイル抽出器
(d)でノイズを除去されたアンダーフォーカス、オーバーフォーカスの時のプローブ形状を横mピクセル、縦nピクセルの2次元画像で表してpu,ij,po,ij(i=0,1,…,m−1;j=0,1,…,n−1)とおく。pu,ijの重心
Figure 0004248387
を中心として、等角間隔にN本のラインプロファイルをとって、
u,kl(k=0,1,…,N−1;l=0±1,±2,…)とおく。ただし、l=0が重心の位置に対応する。ここで、fu,klの“u”はアンダーフォーカスを、“k”は方向を、“l”は位置をそれぞれ示している。そして、オーバープロファイルの場合についても、po,ijのラインプロファイルも同様にとってfo,klとおく。
(f)ラインプロファイル特徴量抽出器
(e)で求まったラインプロファイルfu,klから次の量を求める。
Figure 0004248387
ここで、μu,kl,σu,kl,ρu,klはラインプロファイルの特徴量を表わすパラメータであり、μu,klが左右非対称性を、σu,klが幅を、ρu,klが中心付近の凹凸を表している。なお、ラインプロファイルの例については、図3に示した通りである。So,k,To,k,μo,k,σo,k,ρo,kも上と同様にオーバーフォーカス時のラインプロファイルfo,klを使用して計算しておく。
(g)収差算出器
(f)で求まったラインプロファイルの特徴量μ,σ,ρから次の各収差を表わすパラメータC0〜C11を求め、各収差を表わす目安として使用する。
Figure 0004248387
(6)〜(17)式をみると、何れもオーバーフォーカス時とアンダーフォーカス時における特徴量μ,σ,ρを用いて演算していることが分かる。但し、θk=π・k/Nとおいた。なお、C0〜C11が正となるような収差があるときのアンダーフォーカス、オーバーフォーカスのプローブの形状の典型的なものを図4に示す。図4は本発明の一実施例におけるディスプレイ上に表示した表示画面中の係数Ci(iは整数)の一例を中間調画像の写真で示す図である。上がアンダーフォーカス時、下がオーバーフォーカス時である。
(h)収差補正判断器
収差補正判断器31は、補正すべき収差がまだ残っているかどうかを判断する。例えば、
Figure 0004248387
を求め、C<δになったら収差補正を終了する。ここで、wiは収束判断基準への各収差の重みであり、δは許容される収差量である。
収差補正判断器31では、どの収差を優先的に補正すべきかを判断する。各収差は独立に定量化できるが、ある収差が非常に大きく出ている時には、他の収差の定量化の精度が悪くなる可能性がある。特に、C9,C10,C11はそれぞれC4,C5,C6と同じ対称性を持っており、より高次の収差である。このため、C4,C5,C6が大きく出ている時にはC9,C10,C11の定量化の精度が悪くなる可能性がある。これを防ぐため、各収差毎に閾値を求め、それを超えたら先ずその収差のみを補正するようにすることができる。
(i)フィードバック量設定器
収差算出器30からの出力C0〜C11のうち、収差補正判断器31で指定された収差を補正するために収差補正器22に加えるべき場を求める。例として、図5に示すように、4段の電極(又は磁極)を備えた収差補正器で2段目にx方向のラインイメージ、3段目にy方向のラインイメージが作られている場合を考える。
このような1次軌道を作るための場のほかに、各電極には4極子電場、6極子電場、8極子電場を重畳させることができる。各々の場を表わすためにQ1x〜Q4x,Q1y〜Q4y,H1x〜H4x,H1y〜H4y,O1x〜O4x,O1y〜O4yという記号を用いる。ここで、Q,H,Oはそれぞれ4極子電場、6極子電場、8極子電場を表し、1〜4は4段の電極の何段目かを表わし、x,yは標準多極子、斜め多極子を表わす。
ここで、標準多極子とは、軸の周りでのポテンシャルの変化がcosmθであるような場をいい、斜め多極子とは、軸の周りでのポテンシャルの変化がsinmθであるような場をいう(mは多極子を表わす整数、θは軸の周りの角度)。このように、本発明によれば、4段の電極又は磁極を有する収差補正器を用いて、収差を自動的に補正することができる。
図6は収差補正器で6極子場を変えていった時のプローブ形状の変化を示す図で、本発明の一実施例におけるディスプレイ上に表示した画像中のプローブ形状を中間調画像の写真で示す図である。具体的には、一例として、H1xとH4xをH1x:H4x=−1:1の比で変化させていった時のプローブ形状の変化を実験的に求めたものである。
これらのプローブの形状を(6)〜(17)式に従って定量化すると、(8)式に示すC2のみが大きく変化し、他はほとんど変化がなかった。このC2の変化をグラフにしたものが図7である。図7は6極子場とC2の関係を示す図である。横軸が6極子場、縦軸がC2でその単位は任意である。ある6極子場での値に対応するC2からC2が0になるまでの値がフィードバック量となる。
このグラフのように、(6)式〜(17)式に示すC0〜C11と、それに対応する場((18)式〜(29)式を参照)の間には直線的な関係があるので、この直線の傾きをシミュレーション又は実験で予め求めておく。そうすれば、収差算出器30からの出力C0〜C11に対して、対応する直線の傾きの逆数をかけ、その−1倍の場を収差補正器22に加えると、それらの収差が補正できる。なお、実際には、ハンチングを防ぐため、フィードバックゲインは直線の傾きの逆数の−0.5倍程度に設定するのがよい。
前述したように、H1x:H4x=−1:1の場は主にC2のみを変化させる。C0〜C11のそれぞれのみを主に変化させる場は、おおよそ以下の通りである。
Figure 0004248387
ここで、(18)式〜(29)式の場を用いることによって、フィードバックゲイン行列(後述)は対角行列になる。
これを説明するために、簡単な場合としてC4,C5の2つの収差をQ2x,Q3xの2つの場を用いて補正することを考える。Q2xをΔQ2xだけ変化させた時、C4はa*ΔQ2xだけ変化し、C5はb*ΔQ2xだけ変化する。また、Q3xをΔQ3xだけ変化させた時、C4はc*ΔQ3xだけ変化し、C5はd*ΔQ3xだけ変化する。ここで、a,b,c,dは定数である。
よって、Q2xをΔQ2x,Q3xをΔQ3xだけ、それぞれ変化させた時のC4,C5の変化ΔC4,ΔC5は以下のように表わされる。
Figure 0004248387
これからΔQ2xとΔQ3xは次式で表わされる。
Figure 0004248387
ただし、
Figure 0004248387
Figure 0004248387
の逆行列である。これより、C4,C5をともに0にするためには、
Figure 0004248387
で表わされるΔQ2x,ΔQ3xだけ、Q2x,Q3xを変化させてやればよいことが分かる。この式の
Figure 0004248387
をフィードバックゲイン行列と呼ぶ。
一方、(22)式、(23)式の場を用いると、フィードバックゲイン行列が対角行列になるということを説明すると、次のようになる。
Q2xとQ3xを1:−1の比で変化させたり、1:1の比で変化させたりすることを表わすために、(Q2x,Q3x)=(1,−1)の場をq2とおき、(Q2x,Q3x)=(1,1)の場をq3とおく。例えば、Q2x=10,Q3x=6という場は、q2=2,q3=8という場と同じである。
q2を変化させるとC4のみが変化し、q3を変化させるとC5のみが変化することが分かっているので、q2をΔq2、q3をΔq3だけ、それぞれ変化させた時のC4,C5の変化ΔC4,ΔC5は次式で表わされる。
Figure 0004248387
ここで、g4,g5は定数である。よって、次式が成り立つ。
Figure 0004248387
ただし、G4=1/g4,G5=1/g5である。これより、C4,C5をともに0にするためには、
Figure 0004248387
で表わされるΔq2,Δq3だけ、q2,q3を変化させてやればよいことが分かる。この式では、フィードバックゲイン行列は対角行列になっている。
(32)式のように、Q2x,Q3xの場を用いていたのでは、フィードバックゲインを実験的に調整したり、自動的に変化させたりする場合、4つの値A,B,C,Dを調整しなければならない。一方、(35)式のように、q2,q3の場を用いると、フィードバックゲイン行列が対角行列になるため、調整すべきパラメータは2つになり、収差と場の関係も直接対応するため、分かりやすくなる。
このようにして求めた収差補正の場を、収差補正器用電源33に印加することにより、該収差補正器用電源33は、入力信号に応じて収差補正器22を補正するので、収差を抑制することができる。
このように、本発明によれば、収差を補正するために収差補正器に加えるべきフィードバック量を各種処理回路を用いて自動的に算出するので、オペレータが複雑な手順を意識することなく、簡単に自動補正することができる収差自動補正装置を提供することができる。
上述の実施の形態例において、試料に含まれる構造の特徴的な大きさに比べて、画像のサイズが十分に大きく、画像の四辺の効果が無視できる時には四辺ぼかし器はなくてもよい。
また、ラインプロファイルの特徴量としては、(3)式〜(5)式のようなμ,σ,ρではなく、左右非対称性、幅、中心付近の凹凸を表わすその他の量を用いてもよい。例えば、幅としては標準偏差σ以外にも、半値幅、積分50%幅等も考えることができる。
また、プローブ形状から収差を定量化する精度が悪くても、収差量の変化の履歴を見ると傾向が分かることがあるため、フィードバック量設定器において、収差量の変化の履歴を考慮してもよい。また、そうすることにより、ハンチングを防止する効果もある。
また、前述した収差補正方法は、全ての収差補正器に適用することができる。特に、オートフォーカス、オートスティグマにも適用することができる。
本発明による効果を列挙すると以下の通りである。
1.収差補正の手順を自動化したので、手動での収差補正の方法を知らない一般のオペレータでも高分解能の像が得られる。
2.(6)式〜(17)式に示されるように、収差をμ,σ,ρのフーリエ成分として表したので、2つ以上の収差が同時にある場合でも、それらを独立に定量化できる。
3.複数の収差を同時に補正できるので、高速に自動補正できる。
4.定量化された収差から、大きいものだけを選択的に補正できるため、システムのハンチングが生じにくい。
5.フィードバックゲイン行列が対角行列になるような場を用いたので、各々の収差を独立に制御することが容易になる。
本発明の一実施の形態例を示す構成図である。 試料へのフォーカス状態を示す図である。 ラインプロファイルの例を示す図である。 本発明の一実施例におけるディスプレイ上に表示した表示画面中の計数Ciの一例を中間調画像の写真で示す図である。 収差補正器の例を示す図である。 収差補正器で6極子場を変えていった時のプローブ形状の変化を示す図で、本発明の一実施例におけるディスプレイ上に表示した表示画面中のプローブ形状を中間調画像の写真で示す図である。 6極子場を変えていったときのC2の変化を示す図である。 収差補正装置の原理説明図である。 静電型12極子を12以下の静電型多極子として用いる方法を示す図である。 磁場型12極子を12以下の磁場型多極子として用いる方法を示す図である。
符号の説明
21 装置本体
22 収差補正器
23 検出器
24 四辺ぼかし器
25 プローブ形状抽出器
26 S/N調整器
27 ノイズ除去器
28 ラインプロファイル抽出器
29 ラインプロファイル特徴量抽出器
30 収差算出器
31 収差補正判断器
32 フィードバック量設定器
33 収差補正器用電源

Claims (5)

  1. デフォーカスしたプローブ形状からラインプロファイルを抽出し(ステップ1)、
    抽出したプロファイルからラインプロファイルの特徴を表す左右非対称性、幅、中心付近の凹凸を表すパラメータμ,σ,ρを算出し(ステップ2)、
    ステップ2で求まった特徴量μ,σ,ρから各収差を表すパラメータCi(iは整数)を算出し(ステップ3)、
    パラメータCiに基づいて収差が所定の閾値よりも小さくなったかどうかを判定し(ステップ4)、
    ステップ3で求めた収差を表すパラメータCiのうち、ステップ4の収差補正判断で指定された収差を補正するために収差補正器に加えるべきフィードバック量を算出する(ステップ5)、
    収差自動補正方法であって、フィードバック量とパラメータCiとの関係を表すフィードバックゲイン行列が対角行列になるような場を用いて収差補正器にフィードバックをかけることを特徴とする収差自動補正方法。
  2. 前記ステップ3において、パラメータCiは、特徴量μ,σ,ρのフーリエ成分として算出されることを特徴とする請求項1記載の収差自動補正方法
  3. デフォーカスしたプローブ形状からラインプロファイルを抽出するラインプロファイル抽出手段と、
    該ラインプロファイル抽出手段で抽出したラインプロファイルからラインプロファイルの特徴を表す左右非対称性、幅、中心付近の凹凸を表すパラメータμ,σ,ρを算出するラインプロファイル特徴量抽出器と、
    該ラインプロファイル特徴量抽出器の出力を受けて、各収差を表すパラメータCiを算出する収差算出器と、
    該収差算出器の出力Ciに基づいて収差が所定の閾値よりも小さくなったかどうかを判定する収差補正判断器と、
    該収差補正判断器の出力を基に収差補正器に加えるべきフィードバック量を算出するフィードバック量設定器と、
    を具備する収差自動補正装置であって、フィードバック量とパラメータCiとの関係を表すフィードバックゲイン行列が対角行列になるような場を用いてフィードバックをかけることを特徴とする収差自動補正装置。
  4. 前記収差算出器において、パラメータCiは、特徴量μ,σ,ρのフーリエ成分として算出されることを特徴とする請求項3記載の収差自動補正装置。
  5. 4段の電極又は磁極を有し、2段目、3段目にラインイメージを形成する収差補正器に加える信号として前記フィードバック量設定器により前記収差算出器で算出されたパラメータCiに対して、前記収差補正判断器で指定された収差を補正するための場を求め、収差補正器に加えることを特徴とする請求項3又は4記載の収差自動補正装置。
JP2003419858A 2003-12-17 2003-12-17 収差自動補正方法及び装置 Expired - Fee Related JP4248387B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003419858A JP4248387B2 (ja) 2003-12-17 2003-12-17 収差自動補正方法及び装置
EP04257911.0A EP1544893B1 (en) 2003-12-17 2004-12-17 Method of automatically correcting aberrations in charged-particle beam and apparatus therefor
US11/016,687 US7095031B2 (en) 2003-12-17 2004-12-17 Method of automatically correcting aberrations in charged-particle beam and apparatus therefor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003419858A JP4248387B2 (ja) 2003-12-17 2003-12-17 収差自動補正方法及び装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005183086A JP2005183086A (ja) 2005-07-07
JP4248387B2 true JP4248387B2 (ja) 2009-04-02

Family

ID=34510648

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003419858A Expired - Fee Related JP4248387B2 (ja) 2003-12-17 2003-12-17 収差自動補正方法及び装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US7095031B2 (ja)
EP (1) EP1544893B1 (ja)
JP (1) JP4248387B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9530614B2 (en) 2012-01-19 2016-12-27 Hitachi High-Technologies Corporation Charged particle beam device and arithmetic device

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4522203B2 (ja) * 2004-09-14 2010-08-11 日本電子株式会社 荷電粒子ビーム装置の色収差補正方法及び装置並びに荷電粒子ビーム装置
JP4988216B2 (ja) * 2006-02-03 2012-08-01 株式会社日立ハイテクノロジーズ 収差補正装置を搭載した荷電粒子線装置
JP4857101B2 (ja) * 2006-12-21 2012-01-18 株式会社日立ハイテクノロジーズ プローブ評価方法
JP5078431B2 (ja) * 2007-05-17 2012-11-21 株式会社日立ハイテクノロジーズ 荷電粒子ビーム装置、その収差補正値算出装置、及びその収差補正プログラム
DE102007049816B3 (de) * 2007-10-20 2009-04-16 Ceos Corrected Electron Optical Systems Gmbh Korrektor
JP5028297B2 (ja) 2008-02-22 2012-09-19 株式会社日立ハイテクノロジーズ 収差補正器を備えた荷電粒子線装置
JP5188846B2 (ja) * 2008-03-10 2013-04-24 日本電子株式会社 走査型透過電子顕微鏡の収差補正装置及び収差補正方法
DE102011009954A1 (de) * 2011-02-01 2012-08-02 Ceos Corrected Electron Optical Systems Gmbh Korrektor
JP5581248B2 (ja) * 2011-03-08 2014-08-27 株式会社日立ハイテクノロジーズ 走査電子顕微鏡
JP5777984B2 (ja) 2011-09-08 2015-09-16 株式会社日立ハイテクノロジーズ 多極子測定装置
US9275817B2 (en) * 2012-04-09 2016-03-01 Frederick Wight Martin Particle-beam column corrected for both chromatic and spherical aberration
DE112016007017B4 (de) * 2016-08-23 2022-09-08 Hitachi High-Tech Corporation Mit einem strahl geladener teilchen arbeitende vorrichtung und verfahren zur korrektur von aberrationen der mit dem strahl geladener teilchen arbeitenden vorrichtung

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06105598B2 (ja) * 1992-02-18 1994-12-21 工業技術院長 荷電ビーム用レンズ
US6025600A (en) * 1998-05-29 2000-02-15 International Business Machines Corporation Method for astigmatism correction in charged particle beam systems
DE10003127A1 (de) 2000-01-26 2001-08-02 Ceos Gmbh Verfahren zur Ermittlung geometrisch optischer Abbildungsfehler
US6723997B2 (en) * 2001-10-26 2004-04-20 Jeol Ltd. Aberration corrector for instrument utilizing charged-particle beam
JP3914750B2 (ja) * 2001-11-20 2007-05-16 日本電子株式会社 収差補正装置を備えた荷電粒子線装置
DE10159454B4 (de) * 2001-12-04 2012-08-02 Carl Zeiss Nts Gmbh Korrektor zur Korrektion von Farbfehlern erster Ordnung, ersten Grades
JP3979945B2 (ja) * 2003-01-23 2007-09-19 日本電子株式会社 電子分光系を有した電子線装置
JP4133602B2 (ja) * 2003-06-06 2008-08-13 日本電子株式会社 荷電粒子ビーム装置における収差補正方法および荷電粒子ビーム装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9530614B2 (en) 2012-01-19 2016-12-27 Hitachi High-Technologies Corporation Charged particle beam device and arithmetic device

Also Published As

Publication number Publication date
US20050189496A1 (en) 2005-09-01
EP1544893B1 (en) 2016-08-10
EP1544893A3 (en) 2011-06-08
JP2005183086A (ja) 2005-07-07
EP1544893A2 (en) 2005-06-22
US7095031B2 (en) 2006-08-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3985057B2 (ja) 粒子光学機器のレンズ収差補正用補正装置
US20090014649A1 (en) Electron beam apparatus
JP4248387B2 (ja) 収差自動補正方法及び装置
JP5103532B2 (ja) 収差補正器を備えた荷電粒子線装置
EP2172960B1 (en) Chromatic aberration corrector for charded particle beam system and correction method therefor
US10431420B2 (en) Post column filter with enhanced energy range
JP5603421B2 (ja) 自動収差補正法を備えた荷電粒子線装置
EP2166557A1 (en) Method for correcting distortions in a particle-optical apparatus
JP6037693B2 (ja) 荷電粒子線装置
US10014152B2 (en) Method of aberration correction and charged particle beam system
JP2005183085A (ja) 収差自動補正方法及び装置
JP2007128656A (ja) 収差補正装置を備えた荷電粒子ビーム装置
JP6868480B2 (ja) 歪み補正方法および電子顕微鏡
JP4522203B2 (ja) 荷電粒子ビーム装置の色収差補正方法及び装置並びに荷電粒子ビーム装置
JP3340327B2 (ja) 非点収差補正方法及び非点収差補正装置
JP7240525B2 (ja) 荷電粒子線装置及び収差補正方法
JP2005174811A (ja) 荷電粒子光学系における多極場発生装置および収差補正装置
JP2005302468A (ja) 荷電粒子ビーム装置のシミュレーション画像表示方法及び装置
WO2015151271A1 (ja) 荷電粒子線装置及び球面収差補正方法
JP4328257B2 (ja) 荷電粒子ビーム装置の収差自動補正方法及び装置
JP2004355822A (ja) 荷電粒子ビーム装置における収差補正方法および荷電粒子ビーム装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060721

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080627

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080703

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20080820

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080820

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090106

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120123

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4248387

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130123

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130123

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140123

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees