JP4328257B2 - 荷電粒子ビーム装置の収差自動補正方法及び装置 - Google Patents

荷電粒子ビーム装置の収差自動補正方法及び装置 Download PDF

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本発明は荷電粒子ビーム装置の収差自動補正方法及び装置に関する。
高分解能の像を観察したりプローブ電流密度を上げることを目的として、色収差を静電型4極子と磁場型4極子の組み合わせで補正し、球面収差を4段の8極子で補正する原理については既に知られている(例えば非特許文献1〜非特許文献3参照)。以下、これら非特許文献に記載されている収差補正装置の動作概念について説明する。
図6は従来の収差補正装置の概念図である。4段の多極子1〜4を静電型の4極子として用い、これらと対物レンズ7によって基準となる粒子線(粒子ビーム)の軌道が作られ、試料面10に粒子線がフォーカスされる。この図では、粒子線のX方向の軌道RxとY方向の軌道Ryを平面上に模式的に描いている。
次に、多極子1〜4の具体的な構成について説明する。図7、図8には12極子を用いた多極子の例を示している。図7は静電型12極子と12極子の電極用電源を示す図、図8は磁場型12極子と12極子コイル用電源を示す図である。多極子1〜4を静電型の12極子で構成する場合には、図7に示すように12個の電極U1〜U12の各々に対して独立に電圧を供給可能にする。
図7において、11は2極子電源(標準用、斜め用)、12は4極子電源(標準用、斜め用)、13は6極子電源(標準用、斜め用)、14は8極子電源(標準用、斜め用)であり、それぞれアンプA1〜A12を介して各極子U1〜U12に接続されている。
また、これらの多極子を電場だけではなく、磁場も同時に印加可能な12極子として構成する場合には、図8に示すように、前記12個の電極を磁性材料で作るようにし、これにコイルを装着して各々独立に励磁電流を供給可能にする。図8において、W1〜W12は極子、17は4極子電源(標準用)で、該4極子電源17の出力は、アンプB1〜B12を介して各極子W1〜W12に接続されている。
多極子として電磁場重畳型の12極子を用い、これらを電場及び磁場型の2極子〜12極子として用いる方法は既に知られている(例えば非特許文献4参照。特にtable1を参照)。図7、図8に示す例では、各多極子の電極の電圧や、磁極の励磁電流を独立に制御するように構成しているが、これは12極子を複数個の多極子として用いるための構成であり、単一の多極子として用いる場合には、電源の数を減らすことができる。
次に、図7、図8に示した多極子(12極子)を用いて実現する様々な多極子について説明する。通常、X軸方向に基準となる電極がある構造と等価な機能を持つ多極子は標準2n極子(n=1、2、…)、この標準2n極子を電極のピッチ角度の1/2(=2π/4n=π/2n)[rad]、或いは90/n[deg]だけ回転した構造と等価な機能を持つ多極子は斜め2n極子と呼ばれる。
同様にして磁場型の場合には、静電型の斜め2n極子の電極を磁極とした構造と等価な機能を持つ多極子は標準2n極子、静電型の標準2n極子の電極を磁極とした構造と等価な機能を持つ多極子は斜め2n極子と呼ばれる。静電型と磁場型で、標準多極子(又は斜め多極子)の電極と磁極の配置が異なるのは、これらの場によって荷電粒子が力を受ける方向を同じ直線上に選んでいるからである。なお、以下の説明では、これらの電極と磁極を特に区別する必要がない場合には、極子と呼ぶ場合がある。
次に、多極子の粒子線装置への取り付け状態を便宜的に区別するため、図7、図8において、U1とU7の電位を印加する極子を選ぶ直線がX軸方向と一致する場合には、極子が標準配列の多極子(12極子)と呼ぶ。また、これらの極子と隣接する極子との中間を結ぶ直線がX軸方向と一致する場合には、極子が斜め配列の多極子(12極子)と呼ぶ。斜め配列の多極子であっても、極子への電位の印加法を変えれば、標準多極子として用いることができる(前記の非特許文献4参照)。
次に、これらの多極子1〜4を用いた実際の動作を図6を用いて説明する。なお、標準2極子はX方向の偏向装置、斜め2極子はY方向への偏向装置で、これらは軸合わせに用いられるが、その詳細については省略する。
(1)フォーカス調整(基準軌道の形成)
基準軌道とは、近軸軌道として1段目の多極子1による4極子の作用でY方向の軌道Ryが2段目の多極子2による4極子の中心を通り、2段目の多極子2による4極子の作用でX方向の軌道Rxが3段目の多極子3による4極子の中心を通り、最後に4段目の多極子4による4極子の作用と対物レンズ7によって粒子線が試料面10にフォーカスされる軌道をいう。実際には完全なフォーカスのために、これらの相互調整が必要になる。
また、X,Y方向のフォーカス調整だけでは像が鮮明にならない場合には、斜め方向の4極子電位を利用する場合がある。
(2)色収差補正
このような系で先ず色収差を補正するには、上記の基準軌道を変えないように2段目の多極子2の静電型4極子の電位φq2[V]と磁場型4極子の励磁J2[AT](或いは磁位)が調整され、レンズ系全体としてX方向の色収差が0に補正される。同様に、基準軌道を変えないように3段目の多極子3の静電型4極子の電位φq3[V]と磁場型4極子の励磁J3[AT]が調整され、レンズ系全体としてY方向の色収差が0に補正される。
(3)2次の開口収差の補正
次に、6極子を用いた2次の開口収差の補正について説明する。2次の開口収差は理想的には発生しないはずであるが、機械的な精度の限界によって現実には収差補正装置に寄生して発生する。先ず、2段目の多極子2の静電型6極子の電位ψS2[V]によってレンズ系全体としてX方向の2次の開口収差を0に補正し、3段目の多極子3の静電型6極子の電位ψS3[V]によってY方向の球面収差を0に補正する。次に、X,Y方向が合成された方向(例えばX軸に対して30°方向、60°方向等)の2次の開口収差を1段目の多極子1と4段目の多極子4の各々の静電型6極子で0に補正する。
(4)球面収差補正(3次の開口収差補正)
次に、球面収差を補正する場合には、X,Y方向の色収差と2次の開口収差の補正を行なった後に、2段目の多極子2の静電型8極子の電位ψ02によってレンズ系全体としてX方向の球面収差を0に補正し、3段目の多極子3の静電型8極子の電位ψ03によってY方向の球面収差を0に補正する。次に、X,Y方向が合成された45°方向の球面型収差を1段目の多極子1と4段目の多極子4の各々の静電型8極子で補正する。実際は交互の繰り返し調整が必要になる。
また、この種の技術としては、静電型多極子を用いて、長時間にわたって安定なそして最適な収差補正を行なうことができる収差補正装置が知られている(例えば特許文献1参照)
V.H.Rose,0ptik33,Heft1,1 (1971) J.Zach,0ptic83,No1,30(1989) J.Zach and M.Haider,Nucl.Instr. and Meth. In Pyhs. Res. A 36 3, 316(1995) M.Haidel,W.Bernhardt and H.Rose,Optik 64,No1,9-23(1982) 特開2003-203593号公報
前述した従来の装置の操作性、簡便性には十分な配慮がなされていなかった。例えば、
(a)加速電圧や作動距離等の観察や分析条件を変更した場合、
1.2段目と3段目の多極子において、静電型4極子成分による色収差補正電位の調整
2.2段目と3段目の多極子において、磁場型4極子成分による色収差補正励磁の調整
3.1段目から4段目の多極子において、静電型8極子成分による3次開口収差補正電位の調整等の複雑な調整を一定の手順に基づいて行なう必要があった。これらは、非常に多くのパラメータを含むため、手動で行なうには条件変更の回数にも限界があった。
(b)目標となるデフォルトの補正電位や補正励磁が各多極子成分に設定してあっても、これらの値を各多極子毎にデフォルト値から変更して補正するので、収差補正後の値は特に統一性がなく、目安となる値にはなりえなかった。
(c)試料の凹凸等のために、対物レンズによるフォーカス調整を行なった場合、収差補正装置と対物レンズ又は追加レンズと対物レンズの合成倍率が変化するため、収差補正条件は最適値から外れることになる。この時、前記合成倍率が不適切な設定のまま、収差補正装置の多極子の電圧又は励磁だけを変更すると、補正範囲に入らなくなる場合があった。
(d)前記(c)の問題は、特に収差補正条件を自動で探し出す場合に注意しなければならない問題であり、前記合成倍率の問題を抜きにしては考えることができない。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであって、操作性がよく、また自動補正の信頼性の問題を解決することができる荷電粒子ビーム装置の収差自動補正方法及び装置を提供することを目的としている。
請求項1記載の発明は、加速電圧又は作動距離を設定又は変更した時、色収差又は3次開口収差の少なくとも一方を補正するために動作条件に対応する収差補正条件のデフォルト値を収差補正用の収差補正装置に設定した後、該収差補正装置と対物レンズとの合成倍率を段階的に変更し、各段階において行われるフォーカス合わせにより計測された画像の合焦点の最良値を求め、各段階の最良値を比較して、最も画像が鮮明になる合成倍率を設定することにより、色収差及び3次の開口収差を補正することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、収差補正装置と対物レンズの間に少なくとも1個の追加レンズを配置し、加速電圧又は作動距離を設定又は変更した時、色収差又は3次開口収差の少なくとも一方を補正するために動作条件に対応する収差補正条件のデフォルト値を収差補正用の収差補正装置に設定した後、追加レンズと対物レンズとの合成倍率を段階的に変更し、各段階において行われるフォーカス合わせにより計測された画像の合焦度の最良値を求め、各段階の最良値を比較して、最も画像が鮮明になる合成倍率を設定することにより、色収差及び3次の開口収差を補正することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、合成倍率の各段階において行われるフォーカス合わせにより計測される合焦度の最良値は、対物レンズ或いはこれと同等の働きをするレンズ、又は追加レンズ、又は収差補正装置の焦点距離を段階的に又は連続的に変更し、得られる画像信号から判定することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、4段の多極子と、これら4段の多極子を駆動する多極子用電源からなる収差補正用の収差補正装置と、該収差補正装置を通過した荷電粒子ビームを入射して試料面に結像させる対物レンズと、該対物レンズを駆動する対物レンズ電源と、荷電粒子ビームで試料面を走査するための走査装置と、該走査装置を駆動する電源と、試料表面からの2次電子又は放射電子を受ける信号検出器と、装置の操作を行なうと共に、画像を表示する操作表示部と、該操作表示部と接続され、前記信号検出器の出力を受けて、前記多極子用電源及び対物レンズ電源を制御する制御部とを具備し、前記収差補正装置と対物レンズとの合成倍率を段階的に変更し、各段階において行われるフォーカス合わせにより計測された画像の合焦度の最良値から色収差及び3次の開口収差を補正するようにしたことを特徴とする。
請求項5記載の発明は、4段の多極子と、これら4段の多極子を駆動する多極子用電源とからなる収差補正用の収差補正装置と、該収差補正装置を通過した荷電粒子ビームを入射して試料面に結像させる対物レンズと、該対物レンズを駆動する対物レンズ電源と、荷電粒子ビームで試料面を走査するための走査装置と、該走査装置を駆動する電源と、試料表面からの2次電子又は放射電子を受ける信号検出器と、装置の操作を行なうと共に、画像を表示する操作表示部と、該操作表示部と接続され、前記信号検出器の出力を受けて、前記多極子用電源及び対物レンズ電源を制御する制御部とを具備し、前記収差補正装置と対物レンズの間に少なくとも1個の追加レンズを配置し、追加レンズと対物レンズとの合成倍率を段階的に変更し、各段階において行われるフォーカス合わせにより計測された画像の合焦度の最良値から色収差及び3次の開口収差を補正するようにしたことを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、収差補正装置と対物レンズとの合成倍率を段階的に変更し、各段階において計測された画像の合焦度の最良値を求め、最も画像が鮮明になる合成倍率を設定することにより、色収差及び3次の開口収差を自動的に補正することができる。
請求項2記載の発明によれば、追加レンズを設け、該追加レンズと対物レンズとの合成倍率を段階的に変更し、各段階において計測された画像の合焦度の最良値を求め、最も画像が鮮明になる合成倍率を設定することにより、色収差及び3次の開口収差を自動的に補正することができる。
請求項3記載の発明によれば、合成倍率の各段階における合焦度の最良値は、対物レンズ或いはこれと同等の働きをするレンズ、又は追加レンズ、又は収差補正装置の焦点距離を段階的に又は連続的に変更し、得られる画像信号から判定することができる。
請求項4記載の発明によれば、収差補正装置と対物レンズとの合成倍率を段階的に変更し、各段階において計測された画像の合焦度の最良値を求め、最も画像が鮮明になる合成倍率を設定することにより、色収差及び3次の開口収差を自動的に補正することができる。
請求項5記載の発明によれば、追加レンズと対物レンズとの合成倍率を段階的に変更し、各段階において計測された画像の合焦度の最良値を求め、最も画像が鮮明になる合成倍率を設定することにより、色収差及び3次の開口収差を自動的に補正することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態例を詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形態例を示す構成図である。図6と同一のものは、同一の符号を付して示す。図において、1〜4は4段の静電型多極子である。中央の2段の多極子2、3は、電位分布と相似な磁位分布を重畳させることが可能な磁場型の多極子としての機能を有している。7は荷電粒子ビームを試料面10にフォーカスする対物レンズである。36は荷電粒子ビームで試料面を走査するための走査装置で、図1の例では2段の偏向装置で構成されている。
8は光路の一部に設けられた対物絞り、30は加速電圧や作動距離を変更する操作表示部、21〜24は4段の多極子1〜4の電極に電圧を供給する電源、32、33は中央の2段の多極子2、3の励磁コイルに電流を供給する電源、27は対物レンズ7の電源、37は走査装置36の駆動電源、29は操作表示部30からの操作又は設定に基づいて前記電源21〜24、27、37、32、33を制御する制御部、31は試料からの2次的な信号を検出する信号検出器である。制御部29としては、例えばコンピュータが用いられる。該制御部29は、信号検出器31からの信号を読み取り、読み取った画像信号に所定の演算処理を施して、その結果を基に、補正処理を行なうようにしている。図の破線Aは合成倍率MRが小さい場合を、破線Bは合成倍率MRが大きい場合を示している。4段の多極子1〜4と、電源21〜24、32、33とを収差補正装置(コレクタ)Cと呼ぶ。本発明では、収差補正装置の出力電力や電流をなるべく変化しないようにし、補正電圧が所定の範囲に収まるようにしたものである。
電源21〜24は、4段の多極子1〜4を静電型の2極子、静電型の4極子、静電型の6極子、静電型の8極子として用いる電源を有している。前記静電型の2極子、4極子、6極子として用いる電源は、多極子1〜4を標準用と斜め用の2極子、標準用と斜め用の4極子、標準用と斜め用の6極子として用いる機能を有している。電源32、33は多極子2、3を磁場型の4極子として用いる電源を有している。前記磁場型の4極子として用いる電源32、33は、多極子2,3を標準用4極子として用いる機能を有している。前記制御部29は、前記操作表示部30の操作又は設定に基づいて前記電源21〜24、32、33を制御する。このように構成された装置の動作を説明すれば、以下の通りである。
(1)色収差補正
以下では、X方向の軌道を選んで説明するが、Y方向も同様に考えることができる。色収差補正のための2段目、3段目の多極子2、3の磁場型4極子成分の色収差補正励磁J2、J3と、この励磁を与えた時に基準軌道を一定に保つための多極子2、3の静電型4極子成分の色収差電位φqc2、φqc3が共に0(色収差補正が行われていない状態)であるものとする。この時、レンズ系全体で試料面10に形成されるX方向の色収差係数CXは、主に4段目多極子4のX方向の倍率M4,Xと対物レンズ7の倍率MOLの関数である(厳密な意味では収差補正装置Cと対物レンズ7の合成倍率MRであるが、動作原理を分かりやすく説明するため、ここではこの表現を用いる)。
ここで、この係数は補正すべき対物レンズ7の色収差係数CSや収差補正装置Cの前段に配置される集束レンズの色収差係数等、レンズ系の全ての3次開口収差係数を含むものであるが、プローブ電流の変更等による集束レンズの色収差係数の変化や収差補正装置Cの色収差係数の変化は、対物レンズ7の色収差係数と比較して、通常は十分小さい。
先ず、基準となる動作条件(基準となる加速電圧、作動距離、プローブ電流等)で、適当なこの合成倍率条件下で、基準軌道を変えないように、色収差補正励磁J2、J3と色収差補正電位と色収差電位φqc2、φqc3を印加して色収差補正を行なう。このような条件下で、3段目多極子3の電磁界重畳型4極子の中央に作られる収差補正のためのX方向の色収差係数COXは、後段の光学系の収差の影響がなければ、試料面10では
OX・(M4,X・MOL2 (1)
という色収差係数になる。従って、X方向の色収差係数が補正されるためには、COX
X+COX・(M4,X・MOL2=0 (2)
を満たすように、色収差補正励磁J2とJ3と色収差補正電位と色収差電位φqc2、φqc3を調整すればよい。(2)式を満たすこれらの値が、実用可能な値に入らない場合には、合成倍率M4,X・MOLを調整する。
(2)3次開口収差補正
試料に入射するX,Y方向の角度をそれぞれαx、αyとする時、試料面10で観測される3次の開口収差係数は、X方向ではαX 3、αx・αy 2に比例する係数として各々C30とC12、またY方向ではαx 2・αy、αy 3に比例する係数としてC21とC03がある。ここでは、記述を簡単にするために、以下では基準軌道のX方向を選び、αx 3の比例係数C30を例にとって動作原理を説明するが、その他の係数についても同様である。
先ず、収差補正装置において、3次の開口収差補正のための静電型8極子の電位φ01、φ02、φ03、φ04が全て0の(3次の開口収差補正が行われていない)時、レンズ系全体として試料面10に形成される収差係数C0 30,Sは4段目多極子4の静電型4極子成分によるX方向の倍率M4,Xと対物レンズ7によるX方向の倍率MOLの関数である。ここで、この係数は補正すべき対物レンズ7の球面収差係数CSや収差補正装置Cの前段に配置される集束レンズの球面収差係数等、レンズ系の全ての3次開口収差係数を含むものであるが、プローブ電流の変更等による集束レンズの球面収差係数の変化や収差補正装置Cの3次開口収差係数の変化は、対物レンズ7の球面収差係数と比較して、通常は十分小さい。
次に、収差補正装置Cにおいて、3次の開口収差補正のための静電型8極子の電位φ01、φ02、φ03、φ04を与えた時、3段目多極子3の中央に作られる収差補正のためのαx 3に比例する3次の開口収差係数CC 30,Oは、後段の光学系の収差の影響がなければ試料面10では、
C 30,O・(M4,X・MOL4
という値になる。従って、3次の開口収差補正が行なわれるためには、試料面10で
0 30,S+CC 30,O・(M4,X・MOL4=0 (3)
であることが必要である。
合成倍率M4,X・MOLは前記(1)で既に与えられているので、この条件下で静電型8極子成分の電位φ01、φ02、φ03、φ04を変え、CC 30,Oを調整することである。ここで、これらの8極子成分の電位は実現可能な範囲の値に入っている必要がある。
(3)繰り返し計算
前記(2)において、8極子成分の電位φ01、φ02、φ03、φ04が全て実用可能な範囲に入らなければ、再度合成倍率を変更して、前記(1)、(2)を繰り返すことになる。合成倍率を選ぶ代表的な例としては、加速電圧や作動距離が変化した時、
1.色収差補正励磁J2又はJ3のうちの少なくとも一方の励磁が一定になるように合成倍率を調整し、磁場ドリフトがないようにする。
2.色収差電位φqc2又はφqc3のうち少なくとも一方の電圧が一定になるように合成倍率を調整し、印加電圧の過不足やゆらぎに強くする。
3.3次の開口収差補正電位φ01、φ02、φ03、φ04のうち、少なくとも1つの電位が一定になるように合成倍率を調整し、補正電位の目安を作り、制御を単純にする。
等の選択が可能である。
前記の(1)〜(3)で求められた結果は、加速電圧や作動距離等の各条件に対して、データテーブルからの読み出しや、内部演算等による算出によって、収差補正装置Cや対物レンズ7等にデフォルト値として設定される。ここで設定される値は、実際には加工精度や組み立て精度によって、完全に収差補正できる設計値とは異なっている可能性がある。しかしながら、ユニット単体として、収差係数を1%の誤差で合わせることは困難でも、例えば10%程度の誤差で合うのであれば、収差係数は1/10に減少するのであるから、十分メリットがある。
(4)合成倍率の段階的な設定
前記(1)の説明では、動作原理が分かりやすいように「主に4段目の多極子4のX方向の倍率M4,Xと対物レンズ7の倍率MOLとの合成倍率M4,X・MOL」という表現を用いたが、以下では、収差補正装置Cをシステムの一部として説明し、表現を簡略化するために、X,Y方向を区別することなく「収差補正装置Cと対物レンズ7の合成倍率MR」という表現を用いる。
与えられた加速電圧や作動距離に対して、操作表示部30から収差自動補正の指示が出されると、制御部29は荷電粒子プローブを試料に照射し、走査装置36を制御して荷電粒子プローブで試料を走査し、該試料からの信号を信号検出器31で検出して制御部29に走査像を送る準備をする。最初に、探査範囲としての合成倍率MRの下限値をMR,LOWに設定する。合成倍率MRの変更に関しては、図1の例では、
合成倍率MRとして小さな(大きな)値を設定するには、対物レンズ7の焦点距離を少し短く(長く)して収差補正装置Cの主に4段目多極子4の静電4極子成分でX方向のフォーカスを合わせ(焦点距離を調整する)、主に3段目多極子3の静電4極子成分でY方向のフォーカスを合わせる(焦点距離を調整する)ようにすればよい。これを、「合成倍率MRの設定とフォーカス合わせ」と呼ぶことにする。なお、自動フォーカス合わせについては、走査像の合焦度が最良になるようないくつかの公知の方法があり、ここではそれらについては特に説明しない。勿論、この自動フォーカス合わせの中で、自動非点補正等を必要に応じて組み合わせることができるのは公知である。
図2は本発明の自動収差補正フローを示す図である。先ず、収差補正装置Cにデフォルト値を設定する(S1)。ここで、デフォルト値とは、加速電圧や作動距離のデフォルト値を示す。次に、最初のステップであるN=1を設定する(S2)。次に、合成倍率MR(N)を設定し(S3)、この初期状態でフォーカス制御を行なう(S4)。ここで、システムの初期状態はどうなっているか不明であるので、ここでは予め設定された所定の合成倍率を設定するものである。
この時の合焦度I(N=1)の最良値を求め、制御部29が記憶する(S5)。次に、Nが予め設定されている所定の値NEになったかどうかをチェックする(S6)。Nが所定の値になっていない場合には、N=N+1を計算して(S7)、ステップS3に戻り合成倍率MRを前回値よりもわずかに大きくして、合成倍率の設定とフォーカス合わせを行ない、最良な合焦度I(N=2)を制御部29が記憶する。
以下、同様の手順で最終ステップN=NEまで繰り返す。そして、合焦度I(N)が最大になる(プローブ径が最小になる)、或いは最も画像が鮮明となるステップNOPTを選ぶ(S8)。次に、合焦度(N)が最大になる合成倍率MR(NOPT)を設定する(S9)。
合成倍率MRを変更すれば、これに反比例して試料面に入射するプローブの開き角αも変化する。ここでは詳しく述べないが、開き角αのデフォルト値としては、MRのデフォルト値に対して最適な値になるように、収差補正装置Cの前段に配置した開き角制御装置を設定しておくのが望ましい。
以上、詳細に説明したように、この実施の形態例によれば、収差補正装置と対物レンズとの合成倍率を段階的に変更し、各段階において計測された画像の合焦度の最良値を求め、最も画像が鮮明になる合成倍率を設定することにより、色収差及び3次の開口収差を自動的に補正することができる。
図3は本発明の他の実施の形態例を示す構成図である。図1と同一のものは、同一の符号を付して示す。図に示す実施の形態例は、図1に示す実施の形態例に比較して、追加レンズ35を設けた点である。追加レンズ35は収差補正装置Cと対物レンズ7間に設けられており、電源27により駆動される。36は追加レンズ35と対物レンズ7間に設けられた走査装置である。該走査装置36は、荷電粒子ビームを試料上に2次元方向にスキャンするためのものである。スキャンの結果、信号検出器31で検出された試料像を得て、制御部29が所定の画像処理を行ない、必要なデータを得るようになっている。
図1に示す実施の形態例では、加速電圧や作動距離を変更した時、収差補正装置Cと対物レンズ7の合成倍率MRを変更することによって、収差補正条件の最適値を探査する方法について説明した。この方法では、収差補正装置Cのフォーカス調整で4極子が利用されるため、X、Yの両方向のフォーカス合わせが必要であった。ここで、収差補正装置Cと対物レンズ7との間に少なくとも1個の追加レンズ35を配置することにより、追加レンズ35の倍率MAと対物レンズ7の倍率MOLによる合成倍率MR=MA・MOLを調整するようにすれば、収差補正装置C内の基準軌道を変えないでも色収差や3次開口収差の補正が可能なように構成することができる。
以上、説明したように、この実施の形態例によれば、追加レンズを設け、該追加レンズと対物レンズとの合成倍率を段階的に変更し、各段階において計測された画像の合焦度の最良値を求め、最も画像が鮮明になる合成倍率を設定することにより、色収差及び3次の開口収差を自動的に補正することができる。
また、本発明によれば、合成倍率の各段階における合焦度の最良値は、対物レンズ(或いはこれと同等の働きをするレンズ)、又は追加レンズ、又は収差補正装置の焦点距離を段階的に(又は連続的に)変更し、得られる画像信号から判定することができる。つまり、倍率を変更する時に、焦点距離を段階的に変化させて、合成倍率を変化させ、得られる画像信号から倍率を調整するものである。
図4は色収差の補正電圧特性を示す図である。レンズ系のX方向の倍率をMx、Y方向の倍率をMyとし、以下の説明では、これらを代表させてMで表して説明する。図5の説明についても同様である。図において、横軸はレンズ系の倍率の逆数(1/M)、縦軸は補正電圧の相対値を示す。色収差の補正電圧は、1/Mが大きい領域では図4に示すように倍率の2乗の逆数に比例して補正電圧が増えていく。図では、色収差補正電位φqc2、φqc3のそれぞれの場合について示している。図5は球面収差の補正電圧特性を示す図である。他の補正特性を示す図である。横軸は倍率の逆数(1/M)、縦軸は補正電圧の相対値である。球面収差の補正の場合には、倍率の4乗の逆数に比例して補正電圧が増えていく。φ01は多極子1の8極子の電圧、φ02は多極子2の8極子の電圧、φ03は多極子3の8極子の電圧である。多極子4の8極子の電圧φ04は多極子1の8極子の電圧に等しい。この例では、図4の場合よりも補正電圧の増加が大きい。
図4、図5から明らかなように、1/Mがある程度大きい場合には、1/Mの変化に対する補正電圧の変化が大きいため、本願発明で説明した合成倍率の調整の重要性が理解できる。
本発明の効果を列挙すれば、以下の通りである。
1.加速電圧又は作動距離を設定又は変更した時、色収差又は3次開口収差の少なくとも一方を補正するために動作条件に対応する収差補正条件のデフォルト値を収差補正装置に設定した後、収差補正装置と対物レンズとの合成倍率を段階的に変更し、各段階において計測された画像の合焦度の最良値を求め、各段階の最良値を比較して、最も画像が鮮明になる合成倍率を設定するようにしたので、
・2段目と3段目の多極子において、静電型4極子成分による色収差補正電位の調整、
・2段目と3段目の多極子において、磁場型4極子成分による色収差補正励磁の調整、
・1段目から4段目の多極子において、静電型8極子成分による3次開口収差補正電位の調整等の複雑な調整を行なう必要がなくなった。
2.収差補正装置と対物レンズの間に少なくとも1個の追加レンズを配置し、加速電圧又は作動距離を設定又は変更した時、色収差又は3次開口収差の少なくとも一方を補正するために動作条件に対応する収差補正条件のデフォルト値を収差補正装置に設定した後、追加レンズと対物レンズとの合成倍率を段階的に変更し、各段階において計測された画像の合焦度の最良値を求め、各段階の最良値を比較して、最も画像が鮮明になる合成倍率を設定するようにしたので、合成倍率設定時のフォーカス調整が単純に行える、前記1.に説明したメリットが同様に得られる、等の効果がある。
3.前記1.、2.の合焦度の最良値を求める方法は、従来から行われている対物レンズの自動焦点合わせのアルゴリズム等を流用して構成できるので、新たなソフトウェアを開発しなくてもよい。
4.また、本発明は、より精密な収差補正(例えば誤差が数%以下)を行なう前の前段階として、収差補正装置の出力が制御範囲内に入るようにするためにも用いることができる。
本発明は、走査型電子顕微鏡、電子プローブマイクロアナライザ、オージェ電子分光装置、イオンマイクロプローブ、透過型電子顕微鏡の分野に利用される。
本発明の一実施の形態例を示す構成図である。 本発明の自動収差補正フローを示す図である。 本発明の他の実施の形態例を示す構成図である。 補正特性を示す図である。 他の補正特性を示す図である。 従来の収差補正装置の概念図である。 静電型12極子と12極子の電極用電源を示す図である。 磁場型12極子と12極子コイル用電源を示す図である。
符号の説明
1〜4 多極子
7 対物レンズ
8 対物絞り
10 試料面
21〜24 電源
27 対物レンズ電源
29 制御部
30 操作表示部
31 信号検出器
32,33 電源
36 走査装置
37 走査装置の駆動電源

Claims (5)

  1. 加速電圧又は作動距離を設定又は変更した時、色収差又は3次開口収差の少なくとも一方を補正するために動作条件に対応する収差補正条件のデフォルト値を収差補正用の収差補正装置に設定した後、該収差補正装置と対物レンズとの合成倍率を段階的に変更し、各段階において行われるフォーカス合わせにより計測された画像の合焦点の最良値を求め、各段階の最良値を比較して、最も画像が鮮明になる合成倍率を設定することにより、色収差及び3次の開口収差を補正することを特徴とする荷電粒子ビーム装置の収差自動補正方法。
  2. 収差補正装置と対物レンズの間に少なくとも1個の追加レンズを配置し、加速電圧又は作動距離を設定又は変更した時、色収差又は3次開口収差の少なくとも一方を補正するために動作条件に対応する収差補正条件のデフォルト値を収差補正用の収差補正装置に設定した後、追加レンズと対物レンズとの合成倍率を段階的に変更し、各段階において行われるフォーカス合わせにより計測された画像の合焦度の最良値を求め、各段階の最良値を比較して、最も画像が鮮明になる合成倍率を設定することにより、色収差及び3次の開口収差を補正することを特徴とする荷電粒子ビーム装置の収差自動補正方法。
  3. 合成倍率の各段階において行われるフォーカス合わせにより計測される合焦度の最良値は、対物レンズ或いはこれと同等の働きをするレンズ、又は追加レンズ、又は収差補正装置の焦点距離を段階的に又は連続的に変更し、得られる画像信号から判定することを特徴とする請求項1又は2記載の荷電粒子ビーム装置の収差自動補正方法。
  4. 4段の多極子と、これら4段の多極子を駆動する多極子用電源からなる収差補正用の収差補正装置と、
    該収差補正装置を通過した荷電粒子ビームを入射して試料面に結像させる対物レンズと、
    該対物レンズを駆動する対物レンズ電源と、
    荷電粒子ビームで試料面を走査するための走査装置と、
    該走査装置を駆動する電源と、
    試料表面からの2次電子又は放射電子を受ける信号検出器と、
    装置の操作を行なうと共に、画像を表示する操作表示部と、
    該操作表示部と接続され、前記信号検出器の出力を受けて、前記多極子用電源及び対物レンズ電源を制御する制御部とを具備し、
    前記収差補正装置と対物レンズとの合成倍率を段階的に変更し、各段階において行われるフォーカス合わせにより計測された画像の合焦度の最良値から色収差及び3次の開口収差を補正するようにしたことを特徴とする荷電粒子ビーム装置の収差自動補正装置。
  5. 4段の多極子と、これら4段の多極子を駆動する多極子用電源とからなる収差補正用の収差補正装置と、
    該収差補正装置を通過した荷電粒子ビームを入射して試料面に結像させる対物レンズと、
    該対物レンズを駆動する対物レンズ電源と、
    荷電粒子ビームで試料面を走査するための走査装置と、
    該走査装置を駆動する電源と、
    試料表面からの2次電子又は放射電子を受ける信号検出器と、
    装置の操作を行なうと共に、画像を表示する操作表示部と、
    該操作表示部と接続され、前記信号検出器の出力を受けて、前記多極子用電源及び対物レンズ電源を制御する制御部とを具備し、
    前記収差補正装置と対物レンズの間に少なくとも1個の追加レンズを配置し、追加レンズと対物レンズとの合成倍率を段階的に変更し、各段階において行われるフォーカス合わせにより
    計測された画像の合焦度の最良値から色収差及び3次の開口収差を補正するようにしたことを特徴とする荷電粒子ビーム装置の収差自動補正装置。
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