JP4243848B2 - 球状複合硬化メラミン樹脂粒子の製造方法 - Google Patents

球状複合硬化メラミン樹脂粒子の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、コア−シェル型の球状複合硬化メラミン樹脂粒子およびその製造方法に関するものである。
本発明のコア−シェル型の球状複合硬化メラミン樹脂粒子は、特に可視光に対する光散乱特性や光反射特性を改良でき、さらに耐水性、耐溶剤性、耐熱性も良好で、粒子径分布が狭いという特徴を有し、塗料、インキ、各種研磨剤、各種分析試薬、診断試薬、印刷材料、トナーおよびトナー用外添剤、艶消し剤、樹脂フィラー、樹脂フィルムの滑り性向上剤、クロマト充填剤、耐磨耗剤、液晶ディスプレイ用スペーサー、光拡散シートの光拡散剤、デジタルペーパーなどの電気泳動表示装置用顔料、タッチパネル用ハードコート剤、光学材料、磁性材料、導電材料、難燃剤、製紙材料、繊維処理材料などとして好適に利用される。
従来より、光散乱、隠蔽性、光反射防止などの光特性や耐熱性などを改良するために、コア−シェル型粒子が提案されている。メラミン系樹脂をコアとしたコア−シェル型粒子の製造方法としては、水性媒体中で塩基性触媒とフッ化カルシウム、フッ化マグネシウム及びフッ化ストロンチウムからなる群より選ばれた少なくとも1種の実質的に水に不溶性の無機塩類の懸濁下でメラミンとアルデヒド化合物を反応させる方法が開示されている。(特許文献1参照。)この方法では粒子表面が実質的に水に不溶な無機塩類で被覆された硬化メラミン樹脂粒子が得られるが、無機塩類の層厚みについての記載はない。
また5〜70nmの平均粒子径を有するコロイダルシリカの懸濁下でメラミン化合物とアルデヒド化合物の初期縮合物の水溶液を生成させ、この水溶液に酸触媒を加えて球状複合硬化メラミン樹脂粒子を析出させる方法が開示されている。(特許文献2参照)この方法で得られる球状複合硬化メラミン樹脂粒子は、コロイダルシリカが粒子表面付近のメラミン系硬化樹脂内に埋め込まれているか、又は粒子表面上に固着した状態で存在しており、シェル層に相当するメラミン樹脂−シリカ複合層の厚みは50nm以下であった。シェルの層厚みが50nm以下であると可視光はシェル層を通過してしまうので、光特性においてシェル層の存在は無関係であった。
特に可視光に対する粒子の光散乱特性や光反射特性を改良するために、従来のものよりシェルの層厚みを厚くしたコア−シェル型の球状複合硬化メラミン樹脂粒子を製造する方法の開発が望まれている。
特開昭62−10126号公報(特許請求の範囲) 特開2002−327036号公報(特許請求の範囲)
上述のように、従来のメラミン系樹脂をコアとしたコア−シェル型粒子は、シェルの層厚みが50nm以下であるので特に可視光に対する粒子の光散乱特性や光反射特性を改良することにおいて課題がある。
従って、本発明の目的は、従来よりシェルの層厚みを厚くした、具体的にはコアがメラミン系樹脂からなり、シェルが5〜70nmの平均粒子径を有するコロイダルシリカが密に充填されたメラミン系樹脂−シリカ複合層からなる、該シェルの層厚みが80〜400nmであるコア−シェル型の球状複合硬化メラミン樹脂粒子を提供する。そして、コア−シェル型の球状複合硬化メラミン樹脂粒子の製造方法を提供する。
本発明の目的は、以下の手段によって達成される。
本発明の第一観点は、コアがメラミン系樹脂からなり、シェルが5〜70nmの平均粒子径を有するコロイダルシリカが密に充填されたメラミン系樹脂−シリカ複合層からなる、80〜400nmの該シェルの層厚みを有する、コア−シェル型の球状複合硬化メラミン樹脂粒子である。
次に本発明の第二観点は、下記の工程(a)及び(b)を含む、コアがメラミン系樹脂からなり、シェルが5〜70nmの平均粒子径を有するコロイダルシリカが密に充填されたメラミン系樹脂−シリカ複合層からなる、80〜400nmの該シェルの層厚みを有する、コア−シェル型の球状複合硬化メラミン樹脂粒子の製造方法である。
(a):無機酸のアルカリ金属塩を溶解した水性媒体中、5〜70nmの平均粒子径を有するコロイダルシリカの懸濁下で、メラミン化合物とアルデヒド化合物を塩基性条件下で反応させて、水に可溶なメラミン系樹脂の初期縮合物の水溶液を生成させる工程、及び
(b):(a)工程で得られた水溶液に酸触媒を加えて、球状複合硬化メラミン樹脂粒子を析出させる工程。
その好ましい態様は、以下の通りである。
(a)工程において、無機酸のアルカリ金属塩の添加量が、メラミン化合物100質量部に対して0.1〜20質量部であること。
(a)工程において、コロイダルシリカの添加量が、メラミン化合物100質量部に対して3.0〜100質量部であること。
コロイダルシリカが水性シリカゾルであること。
特に可視光に対する粒子の光散乱特性や光反射特性を改良するために、コアがメラミン系樹脂からなり、シェルが5〜70nmの平均粒子径を有するコロイダルシリカが密に充填されたメラミン系樹脂−シリカ複合層からなる、該シェルの層厚みが80〜400nmであるコア−シェル型の球状複合硬化メラミン樹脂粒子の製造方法を確立し、該粒子を提供することを可能にした。
まず(a)工程について具体的に説明する。(a)工程で使用されるメラミン化合物としては、メラミン、メラミンのアミノ基の水素をアルキル基、アルケニル基、フェニル基で置換した置換メラミン化合物[米国特許第5,998,573号明細書(対応日本特許:特開平9−143238号公報)に記載されている。]、そしてメラミンのアミノ基の水素をヒドロキシアルキル基、ヒドロキシアルキル(オキサアルキル)n基、アミノアルキル基で置換した置換メラミン化合物[米国特許第5,322,915号明細書(対応日本特許:特開平5−202157号公報)に記載されている。]などが使用できる。この中では安価なメラミンが最も好ましい。
またメラミン化合物とメラミン化合物の一部を尿素、チオ尿素、エチレン尿素などの尿素類、ベンゾグアナミン、アセトグアナミンなどのグアナミン類、フェノール、クレゾール、アルキルフェノール、レゾルシン、ハイドロキノン、ピロガロールなどのフェノール類、アニリンで置き換えて混合物として使用することもできる。
アルデヒド化合物としては、ホルムアルデヒド、パラホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、ベンズアルデヒド、フルフラールなどが挙げられるが、安価でメラミン化合物との反応性が良いホルムアルデヒドやパラホルムアルデヒドが好ましい。アルデヒド化合物はメラミン化合物1モルに対して有効アルデヒド基当たり1.1〜6.0モル、特に1.2〜4.0モルをとなるアルデヒド化合物を使用することが好ましい。
本発明の(a)工程で使用する媒体としては水が最も好ましい。また水の一部を、水に可溶する有機溶媒に置き換えた混合溶液も使用でき、この場合メラミン樹脂の初期縮合物や無機酸のアルカリ金属塩を溶解することが可能な有機溶媒を選択すると良い。好ましい有機溶媒としては、メタノール、エタノール、イソプロパノール、プロパノールなどのアルコール類、ジオキサン、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタンなどのエーテル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルオキシドなどの極性溶媒が挙げられる。
無機酸のアルカリ金属塩は、水溶性のものが使用できる。具体例として、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸などのリチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩が挙げられる。無機酸のアルカリ金属塩の添加量は、メラミン化合物100質量部に対して0.1〜20質量部存在させることが好ましい。0.1質量部未満ではメラミン系樹脂−シリカ複合層からなるシェルの層厚みが80nm未満になり好ましくない。
コロイダルシリカは、5〜70nmの平均粒子径を有するものが使用される。
ここでコロイダルシリカの平均粒子径は、窒素吸着法(BET法)により測定して得られる比表面積径である。平均粒子径(比表面積径)(Dnm)は、窒素吸着法で測定して、比表面積Sm/gから、D=2720/Sの式によって与えられる。沈降性シリカパウダー、気相法シリカパウダーなどのパウダー状のコロイダルシリカを使用することもできるが、好ましくは媒体中で一次粒子レベルまで安定分散させたコロイダルシリカのゾルを使用すると良い。コロイダルシリカのゾルとしては水性シリカゾルとオルガノシリカゾルがありどちらも適用可能であるが、メラミン樹脂の製造に水性媒体を用いるため、コロイダルシリカのゾルの分散安定性の面から水性シリカゾルを使用することが最も好ましい。コロイダルシリカのゾル中のシリカ濃度(Si02濃度)は5〜50質量%のものが一般に市販されており、容易に入手できて好ましい。
コロイダルシリカの平均粒子径が70nmを超える場合は、後の(b)工程で析出する複合硬化メラミン樹脂は球状粒子になり難くなる。球状複合硬化メラミン樹脂粒子の平均粒子径は、一般的にメラミン系樹脂濃度が低いほど、またコロイダルシリカの平均粒子径が小さいほど小さくなる傾向にある。
コロイダルシリカの添加量は、メラミン化合物100質量部に対して3.0〜100質量部、特に5.0〜50質量部存在させることが好ましい。3.0質量部未満ではシェルの層厚みが80〜400nmである、コア−シェル型の球状複合硬化メラミン樹脂粒子を得ることが困難になり、シェルの層厚みが80nm未満になりやすい。また100質量部を超えてもコア−シェル型の球状複合硬化メラミン樹脂粒子が得られるが、球状ではなく、球状複合硬化メラミン樹脂粒子に比べ微小な凝集粒子が副生するので好ましくない。
本発明の(a)工程において、メラミン化合物とアルデヒド化合物の反応は塩基性条件下で行われる。一般的なメラミン樹脂に使用される塩基性触媒を使用し、反応液のpHを7〜10に調整して反応を行うことが好ましい。塩基性触媒としては、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニア水などが好適に使用できる。反応は、通常50〜80℃で行えばよく、分子量200〜700程度の水に可溶なメラミン樹脂の初期縮合物の水溶液が調製される。
次に(b)工程について説明する。(b)工程の硬化反応で使用する酸触媒としては特に制限はなく、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸や、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、パラトルエンスルホン酸、アルキルベンゼンスルホン酸、スルファミン酸などのスルホン酸類、ギ酸、シュウ酸、安息香酸、フタル酸などの有機酸などが挙げられる。
(b)工程において、(a)工程で得られた初期縮合物の水溶液に酸触媒を加えて硬化反応を行うが、通常は酸触媒添加後、数分でコア−シェル型の硬化メラミン樹脂粒子が析出する。硬化反応は、反応液のpHを酸触媒により3〜7に調整して、70〜100℃で行うことが好ましい。
また本発明において、(a)工程および/または(b)工程で、蛍光染料や水溶性染料を添加することにより、コアがメラミン系樹脂からなり、シェルが5〜70nmの平均粒子径を有するコロイダルシリカが密に充填されたメラミン系樹脂−シリカ複合層からなる、シェルの層厚みが80〜400nmである、着色されたコア−シェル型の球状複合硬化メラミン樹脂粒子を製造することができる。
蛍光染料としては、公知の蛍光染料や蛍光増白染料を使用できる。メラミン樹脂の製造に水性媒体を使用するため、水溶性の蛍光染料を使用することが好ましく、酸性染料でも塩基性染料でもどちらでも使用できる。また蛍光染料と蛍光を有さない通常の染料を組み合わせて使用することもできる。蛍光染料としては、キサンテン系、ベンゾキサンテン系、ベンゾチオキサンテン系、クマリン系、ペリレン系、ナフタルイミド系、アクリジン系、チオフラビン系、ジアミノスチルベン系、イミダゾール系、チアゾール系、オキサゾール系、ピラゾリン系などがあり、具体的には、ウラニン(C.I.45350)、ベーシックイエロー1(C.I.49005)、アクリジンイエロー(C.I.46025)、エオシンY(C.I.45380)、エオシンB(C.I.45400)、ローダミンB(C.I.45170)、ローダミン6G(C.I.45160)、ブリリアントブルーFCF(C.I.42090)、ブリリアントブルー6B(C.I.24410)、アシッドブルー92(C.I.13390)、ナフトールグリーンB(C.I.10020)、ブリリアントグリーン(C.I.42040)、アリザリングリーン(C.I.42100)などが挙げられる。
水溶性染料としては、公知の酸性染料や塩基性染料を使用できる。例えば、ベンゾキノン系、ナフトキノン系、アントラキノン系、アゾ系、フタロシアニン系、インジゴイド系、フェニルメタン系、ニトロ系、ニトロソ系、アジン系、キノリン系、メチン系などが挙げられ、具体的には、タートラジン(C.I.19140)、メタニルイエロー(C.I.13065)、ニューコクシン(C.I.16255)、ファストレッドS(C.I.15620)、アシッドブルー41(C.I.62130)、アシッドブルー45(C.I.63010)、インジゴカルミン(C.I.73015)、アルファズリンFG(C.I.42090)、アシッドグリーン3(C.I.42085)、アシッドグリーン5(C.I.42095)、ファストグリーンFCF(C.I.42053)、ナフトールブルーブラック(C.I.20470)などが挙げられる。
蛍光染料や水溶性染料の添加は、(a)工程でも(b)工程でもどちらでもよく、また(a)工程と(b)工程でそれぞれ分割して添加してもよい。(b)工程で加える場合は、コア−シェル型の硬化メラミン樹脂粒子が析出した後に加えてもよいが、通常析出後30分以内に加えることが好ましい。コア−シェル型の硬化メラミン樹脂粒子の析出後30分以上経過してから加えると、着色の程度が不十分になりやすい。
蛍光染料や水溶性染料の添加量は、メラミン化合物100質量部に対して0.01〜20質量部、特に0.05〜10質量部存在させることが好ましい。0.01質量部未満では着色の程度が不十分であり、20質量部を超えると(b)工程で塊状ゲル化を起こしやすくなり、安定的に着色されたコア−シェル型の球状複合硬化メラミン樹脂粒子を得ることが困難になる。
本発明ではさらに紫外線吸収剤を添加することができる。紫外線吸収剤としては、ヒドロキシベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、サリチレート系、ヒンダードアミン系などの公知の紫外線吸収剤を使用できる。メラミン樹脂の製造に水性媒体を使用するため、水溶性の紫外線吸収剤を使用することが好ましい。
紫外線吸収剤の添加は、(a)工程でも(b)工程でもどちらでもよく、また(a)工程と(b)工程でそれぞれ分割して添加してもよい。(b)工程で加える場合は、硬化メラミン樹脂粒子が析出した後に加えてもよいが、通常析出後30分以内に加えることが好ましい。
紫外線吸収剤の添加量は、メラミン化合物100質量部に対して0.01〜20質量部、特に0.05〜10質量部存在させることが好ましい。20質量部を超えると(b)工程で塊状ゲル化を起こしやすくなり、安定的に着色されたコア−シェル型の球状複合硬化メラミン樹脂粒子を得ることが困難になる。
本発明で得られるコア−シェル型の球状複合硬化メラミン樹脂粒子は、一般的な濾過又は遠心分離した固形分を乾燥するか、又は樹脂粒子の水分散スラリーを直接噴霧乾燥することにより、粉末状の粒子として得ることができる。乾燥条件は、温度が50℃から250℃、時間は0.01時間から50時間行うことが好ましい。乾燥された粉末状の粒子が粒子間凝集している場合は、ホモミキサー、ヘンシェルミキサー、レーディゲミキサーなどの剪断力を有する混合機や、ピンディスクミル、パルベライザー、イノマイザー、カウンタージェットミルなどの粉砕機で適切に処理すれば、球状粒子を破壊することなく粒子間凝集をほぐすことができる。
本発明で得られるコア−シェル型の球状複合硬化メラミン樹脂粒子は、平均粒子径が0.5〜100μmである。ここでコア−シェル型の球状複合硬化メラミン樹脂粒子の平均粒子径(μm)は、Mie理論に基づくレーザー回折・散乱法により測定して得られる50%体積径(メジアン径)である。
本発明のコア−シェル型の球状複合硬化メラミン樹脂粒子の製造において、コロイダルシリカの作用機構は明らかではないが、おそらくメラミン系樹脂中のアミノ基とコロイダルシリカ粒子表面に存在するシラノール基が水素結合的に作用するために、メラミン系硬化樹脂粒子の析出時にコロイダルシリカが界面活性剤としての役割を果たしていると考えられる。
さらに無機酸のアルカリ金属塩は、コロイダルシリカの粒子表面特性に影響を与え、コア−シェル型の球状複合硬化メラミン樹脂粒子の表面でコロイダルシリカが数層から数十層に積層させる役目を果たしていると考えられる。そのため、通常コロイダルシリカをメラミン化合物に対して所定量より多く添加した場合は、球状ではなく球状複合硬化メラミン樹脂粒子に比べ微小な凝集粒子が副生する傾向にあるが、無機酸のアルカリ金属塩を使用した場合はメラミン化合物に対してコロイダルシリカを所定量より多く添加しても微小な凝集粒子が副生し難く、結果としてコロイダルシリカを多く添加することができ、シリカからなるシェル層を厚くすることが可能になると考えられる。
本発明で得られるコアがメラミン系樹脂、シェルが5〜70nmの平均粒子径を有するコロイダルシリカが密に充填されたメラミン系樹脂−シリカ複合層からなり、該シェルの層厚みが80〜400nmである、コア−シェル型球状複合硬化メラミン樹脂粒子とは、一次粒子が球状で独立しており、空孔は有しておらず、シェル層はコロイダルシリカがメラミン系硬化樹脂内で密に充填された状態で存在していることを意味している。コロイダルシリカは粒子表面付近のメラミン系硬化樹脂内に埋め込まれていたり、粒子表面上に固着した状態で存在する。このような形態は、コア−シェル型の球状複合硬化メラミン樹脂粒子のスライス片を、電子顕微鏡を用いた撮影写真などによって容易に観察することができる。
本発明で得られるコアがメラミン系樹脂からなり、シェルが5〜70nmの平均粒子径を有するコロイダルシリカが密に充填されたメラミン系樹脂−シリカ複合層からなる、該シェルの層厚みが80〜400nmである、コア−シェル型球状複合硬化メラミン樹脂粒子は、メラミン樹脂の屈折率(n)が約1.65で、コロイダルシリカの屈折率(n)が約1.46であり、コアとシェル間で屈折率差を有するため、可視光が照射されると粒子の最表面とコア−シェル界面の両方で反射するので、光散乱特性や光反射特性を改良することができる。
以下に実施例、比較例をもって本発明を更に詳細に説明する。
シェルの層厚みの測定は以下のようにして行った。
包埋用ボードに包埋用エポキシ樹脂と本発明の粒子と硬化剤を入れて十分に混ぜ、温度60℃のオーブン中で一晩硬化させた。硬化物をミクロトーム[ULTRACUT N(商品名)Reichert−Nissen製]で薄片化して、粒子のスライス片を透過型電子顕微鏡(TEM)にて撮影した。TEM写真よりシェルの層厚みを実測した。
実施例1
撹拌機、還流コンデンサー及び温度計を装備した2Lの反応フラスコに、メラミン80.0g、37%ホルマリン154.4g、水性シリカゾル[日産化学工業(株)製 スノーテックスO−40(商品名):Si02濃度40.7質量%、pH2.4、平均粒子径23.0nm]16.8g、硫酸ナトリウム1.0g、水683gを仕込み、25%アンモニア水にてpHを8.5に調整した。その後、上記混合物を撹拌しながら昇温して、温度を70℃に保ち、30分反応させてメラミン樹脂の初期縮合物の水溶液を調製した。この時点でのメラミン樹脂の分子量は、GPC法(ポリスチレン換算)にて測定したところ290であった。次に温度を70℃に維持したまま、得られた初期縮合物の水溶液にパラトルエンスルホン酸・一水和物の10質量%水溶液を添加してpHを5.1に調整した。約5分後に反応系内が白濁して硬化メラミン樹脂粒子が析出した。その後、温度を90℃まで昇温して3時間硬化反応を続けた。冷却後、得られた反応液を濾過、乾燥し、ピンディスクミルで粉砕することにより白色の硬化メラミン樹脂粒子を得た。平均粒子径はレーザー回折・散乱式粒度分布測定装置[マスターサイザー2000(商品名)マルバーン社製]で測定したところ、4.5μmであった。この硬化樹脂粒子をそのままの状態で走査型電子顕微鏡(SEM)にて観察したところ、球状粒子のみが観察された。またこの球状粒子をスライス片の状態で透過型電子顕微鏡−エネルギー分散型X線分析(TEM−EDX)にて観察したところ、コアがメラミン樹脂、シェルが23nmの粒子径を有するコロイダルシリカが密に充填されたメラミン樹脂−シリカ複合層からなり、そのシェルの層厚みは150nmであることが確認された。
実施例2
撹拌機、還流コンデンサー及び温度計を装備した2Lの反応フラスコに、メラミン80.0g、37%ホルマリン154.4g、水性シリカゾル[日産化学工業(株)製 スノーテックスO−40(商品名):Si02濃度40.7質量%、pH2.4、平均粒子径23.0nm]13.4g、硫酸ナトリウム0.5g、水683gを仕込み、25%アンモニア水にてpHを8.5に調整した。その後、上記混合物を撹拌しながら昇温し、温度を70℃に保ち、30分反応させてメラミン樹脂の初期縮合物の水溶液を調製した。この時点でのメラミン樹脂の分子量は、GPC法(ポリスチレン換算)にて測定したところ280であった。次に温度を70℃に維持したまま、得られた初期縮合物の水溶液にパラトルエンスルホン酸・一水和物の10質量%水溶液を添加してpHを5.0に調整した。約5分後に反応系内が白濁して硬化メラミン樹脂粒子が析出した。その後、温度を90℃まで昇温して3時間硬化反応を続けた。冷却後、得られた反応液を濾過、乾燥し、ピンディスクミルで粉砕することにより白色の硬化メラミン樹脂粒子を得た。平均粒子径はレーザー回折・散乱式粒度分布測定装置[マスターサイザー2000(商品名)マルバーン社製]で測定したところ、4.4μmであった。この硬化樹脂粒子をそのままの状態で走査型電子顕微鏡(SEM)にて観察したところ、球状粒子のみが観察された。またこの球状粒子をスライス片の状態で透過型電子顕微鏡−エネルギー分散型X線分析(TEM−EDX)にて観察したところ、コアがメラミン樹脂、シェルが23nmの粒子径を有するコロイダルシリカが密に充填されたメラミン樹脂−シリカ複合層からなり、そのシェルの層厚みは90nmであることが確認された。
実施例3
撹拌機、還流コンデンサー及び温度計を装備した2Lの反応フラスコに、メラミン80.0g、37%ホルマリン154.4g、水性シリカゾル[日産化学工業(株)製 スノーテックスO−40(商品名):Si02濃度40.7質量%、pH2.4、平均粒子径23.0nm]18.0g、硫酸ナトリウム1.0g、水683gを仕込み、25%アンモニア水にてpHを8.5に調整した。その後、上記混合物を撹拌しながら昇温して、温度を70℃に保ち、30分反応させてメラミン樹脂の初期縮合物の水溶液を調製した。この時点でのメラミン樹脂の分子量は、GPC法(ポリスチレン換算)にて測定したところ290であった。次に温度を70℃に維持したまま、得られた初期縮合物の水溶液にパラトルエンスルホン酸・一水和物の10質量%水溶液を添加してpHを5.1に調整した。約5分後に反応系内が白濁して硬化メラミン樹脂粒子が析出した。その後、温度を90℃まで昇温して3時間硬化反応を続けた。冷却後、得られた反応液を濾過、乾燥し、ピンディスクミルで粉砕することにより白色の硬化メラミン樹脂粒子を得た。平均粒子径はレーザー回折・散乱式粒度分布測定装置[マスターサイザー2000(商品名)マルバーン社製]で測定したところ、4.6μmであった。この硬化樹脂粒子をそのままの状態で走査型電子顕微鏡(SEM)にて観察したところ、球状粒子のみが観察された。またこの球状粒子をスライス片の状態で透過型電子顕微鏡−エネルギー分散型X線分析(TEM−EDX)にて観察したところ、コアがメラミン樹脂、シェルが23nmの粒子径を有するコロイダルシリカが密に充填されたメラミン系樹脂−シリカ複合層からなり、そのシェルの層厚みは220nmであることが確認された。
実施例4
撹拌機、還流コンデンサー及び温度計を装備した2Lの反応フラスコに、メラミン80.0g、37%ホルマリン154.4g、水性シリカゾル[日産化学工業(株)製 スノーテックスO−40(商品名):Si02濃度40.7質量%、pH2.4、平均粒子径23.0nm]18.0g、塩化ナトリウム1.0g、水683gを仕込み、25%アンモニア水にてpHを8.5に調整した。その後、上記混合物を撹拌しながら昇温して、温度を70℃に保ち、30分反応させてメラミン樹脂の初期縮合物の水溶液を調製した。この時点でのメラミン樹脂の分子量は、GPC法(ポリスチレン換算)にて測定したところ280であった。次に温度を70℃に維持したまま、得られた初期縮合物の水溶液にパラトルエンスルホン酸・一水和物の10質量%水溶液を添加してpHを5.1に調整した。約4分後に反応系内が白濁して硬化メラミン樹脂粒子が析出した。その後、温度を90℃まで昇温して3時間硬化反応を続けた。冷却後、得られた反応液を濾過、乾燥し、ピンディスクミルで粉砕することにより白色の硬化メラミン樹脂粒子を得た。平均粒子径はレーザー回折・散乱式粒度分布測定装置[マスターサイザー2000(商品名)マルバーン社製]で測定したところ、3.6μmであった。この硬化樹脂粒子をそのままの状態で走査型電子顕微鏡(SEM)にて観察したところ、球状粒子のみが観察された。またこの球状粒子をスライス片の状態で透過型電子顕微鏡−エネルギー分散型X線分析(TEM−EDX)にて観察したところ、コアがメラミン樹脂、シェルが23nmの粒子径を有するコロイダルシリカが密に充填されたメラミン系樹脂−シリカ複合層からなり、そのシェルの層厚みは120nmであることが確認された。
比較例1
硫酸ナトリウムを使用しなかったほかは、実施例1と同様に行った。得られた反応液を濾過、乾燥し、ピンディスクミルで粉砕することにより白色の硬化メラミン樹脂粒子を得た。平均粒子径はレーザー回折・散乱式粒度分布測定装置[マスターサイザー2000(商品名)マルバーン社製]で測定したところ、4.0μmであった。この硬化樹脂粒子をそのままの状態で走査型電子顕微鏡(SEM)にて観察したところ、球状粒子以外に球状でない微小な凝集粒子が副生していた。またこの球状粒子をスライス片の状態で透過型電子顕微鏡−エネルギー分散型X線分析(TEM−EDX)にて観察したところ、コアがメラミン樹脂、シェルが23nmの粒子径を有するコロイダルシリカが密に充填されたメラミン系樹脂−シリカ複合層からなり、そのシェルの層厚みは40nmであった。
比較例2
硫酸ナトリウムを使用せず、水性シリカゾル[日産化学工業(株)製 スノーテックスO−40(商品名):Si02濃度40.7質量%、pH2.4、平均粒子径23.0nm]を10.3gに減らしたほかは、実施例1と同様に行った。得られた反応液を濾過、乾燥し、ピンディスクミルで粉砕することにより白色の硬化メラミン樹脂粒子を得た。平均粒子径はレーザー回折・散乱式粒度分布測定装置[マスターサイザー2000(商品名)マルバーン社製]で測定したところ、4.5μmであった。この硬化樹脂粒子をそのままの状態で走査型電子顕微鏡(SEM)にて観察したところ、球状粒子のみが観察された。またこの球状粒子をスライス片の状態で透過型電子顕微鏡−エネルギー分散型X線分析(TEM−EDX)にて観察したところ、コアがメラミン樹脂、シェルが23nmの粒子径を有するコロイダルシリカが密に充填されたメラミン系樹脂−シリカ複合層からなり、そのシェルの層厚みは40nmであった。
実施例1で得られたコア−シェル型の球状複合硬化メラミン樹脂粒子のスライス片の状態で透過型電子顕微鏡写真である。 比較例2で得られたコア−シェル型の球状複合硬化メラミン樹脂粒子のスライス片の状態で透過型電子顕微鏡写真である。

Claims (4)

  1. 下記の工程(a)及び(b)を含む、コアがメラミン系樹脂からなり、シェルが5〜70nmの平均粒子径を有するコロイダルシリカが積層されたメラミン系樹脂−シリカ複合層からなる、80〜400nmの該シェルの層厚みを有する、コア−シェル型の球状複合硬化メラミン樹脂粒子の製造方法。
    (a):無機酸のアルカリ金属塩を溶解した水性媒体中、5〜70nmの平均粒子径を有するコロイダルシリカの懸濁下で、メラミン化合物とアルデヒド化合物を塩基性条件下で反応させて、水に可溶なメラミン系樹脂の初期縮合物の水溶液を生成させる工程、及び
    (b):(a)工程で得られた水溶液に酸触媒を加えて、球状複合硬化メラミン樹脂粒子を析出させる工程。
  2. (a)工程において、無機酸のアルカリ金属塩の添加量が、メラミン化合物100質量部に対して0.1〜20質量部である請求項1に記載のコア−シェル型の球状複合硬化メラミン樹脂粒子の製造方法。
  3. (a)工程において、コロイダルシリカの添加量が、メラミン化合物100質量部に対して、3.0〜100質量部である請求項1又は2に記載のコア−シェル型の球状複合硬化メラミン樹脂粒子の製造方法。
  4. コロイダルシリカが水性シリカゾルである請求項1、2又は3に記載のコア−シェル型の球状複合硬化メラミン樹脂粒子の製造方法。
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