JP4243502B2 - 折り畳み式運搬用容器及び運搬用容器 - Google Patents

折り畳み式運搬用容器及び運搬用容器 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、折り畳み式運搬用容器及び運搬用容器に関するものである。より詳しくは、折り畳み作業を非常に簡単に行うことができるように構成された折り畳み式運搬用容器、及び開閉扉の開閉作業を簡単に行うことができるように構成された運搬用容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、この種の折り畳み式運搬用容器としては、四角板状に形成された底壁と、その底壁の周縁に沿って立設された各一対の第一側壁及び第二側壁とを備えた有底四角箱状の容器本体から構成された折り畳み式運搬用容器が知られている(特許文献1参照)。この折り畳み式運搬用容器は、前記各側壁の下端部に各側壁を容器本体の内方に折り畳むための回動手段が設けられており、第一側壁を底壁の上面に折り畳んだ後、第二側壁を第一側壁の上面に折り畳むことによって、容器本体が折り畳み可能に構成されている。さらに、前記第一側壁の外側面には略中央部に操作部を備えるとともに両端部に係合突起が設けられた係合部材が添設されているうえ、前記第二側壁の両端部には前記係合突起と係合して第一側壁の内方への回動を規制する係合部が設けられている。そして、前記係合部材の操作部を上動又は下動させることにより、前記係合突起と係合部との係合状態が解除されるようになっている。
【0003】
【特許文献1】
特開2003−40263号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記従来の折り畳み式運搬用容器では、係合部材のほぼ全体が容器本体の外部に露出されていたことから、係合部材が別の突出物等に引掛けられやすくなっており、該係合部材の誤作動が起こりやすくなっていた。
【0005】
この発明は、上記のような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、係合部材の誤作動を容易に防止しつつ折り畳み作業を容易に行うことができるように構成された折り畳み式運搬用容器を提供することにある。その他の目的とするところは、扉係合部材の誤作動を容易に防止しつつ開閉扉の開閉作業を容易に行うことができるように構成された運搬用容器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明の折り畳み式運搬用容器は、四角板状に形成された底壁と、その底壁の対向する一側縁に沿って立設された一対の第一側壁と、前記底壁の対向する他側縁に沿って立設された一対の第二側壁とを備えた有底四角箱状の容器本体から構成され、前記各側壁の下端部には各側壁を容器本体の内方に折り畳むための回動手段を設けるとともに、前記第一側壁を底壁の上面に折り畳んだ後、第二側壁を第一側壁の上面に折り畳むことによって、容器本体を折り畳み可能に構成した折り畳み式運搬用容器であって、前記第一側壁の内側面には両端部に係合突起が設けられるとともに操作部が設けられた係合部材を添設し、前記操作部を前記第一の側壁の内側に位置させるとともに、前記第一の側壁に露出孔を設けて前記露出孔内から前記操作部を前記第一の側壁の外側に露出させるように構成し、前記第二側壁の両端部には前記係合突起と係合して第一側壁の容器本体内方への回動を規制するための係合部を設け、前記係合部材を上動又は下動させることにより、前記係合突起と係合部との係合状態を解除するように構成したことを特徴とするものである。
【0007】
請求項2に記載の発明の折り畳み式運搬用容器は、四角板状に形成された底壁と、その底壁の対向する一側縁に沿って立設された一対の第一側壁と、前記底壁の対向する他側縁に沿って立設された一対の第二側壁とを備えた有底四角箱状の容器本体から構成され、前記各側壁の下端部には各側壁を容器本体の内方に折り畳むための回動手段を設けるとともに、前記第一側壁を底壁の上面に折り畳んだ後、第二側壁を第一側壁の上面に折り畳むことによって、容器本体を折り畳み可能に構成した折り畳み式運搬用容器であって、前記第一側壁の内側面には両端部に係合突起が設けられるとともに操作部が設けられた係合部材を添設し、前記操作部を前記第一の側壁の内側に位置させるとともに、前記第一の側壁に露出孔を設けて前記露出孔内から前記操作部を前記第一の側壁の外側に露出させるように構成し、前記第二側壁の両端部には前記第一側壁と係合して第一側壁の容器本体内方への回動を規制するための係合部を設け、前記係合部材を上動又は下動させることにより、前記第一側壁と係合部との係合状態を解除するように構成したことを特徴とするものである。
【0008】
請求項3に記載の発明の折り畳み式運搬用容器は、四角板状に形成された底壁と、その底壁の対向する一側縁に沿って立設された一対の第一側壁と、前記底壁の対向する他側縁に沿って立設された一対の第二側壁とを備えた有底四角箱状の容器本体から構成され、前記第一側壁の下端部には該側壁を容器本体の内方及び外方に折り畳むための第一回動手段を設け、前記第二側壁の下端部には該側壁を容器本体の内方に折り畳むための第二回動手段を設けるとともに、前記第一側壁を底壁の上面に折り畳んだ後、第二側壁を第一側壁の上面に折り畳むことによって、容器本体を折り畳み可能に構成した折り畳み式運搬用容器であって、前記第一側壁の内側面には両端部に係合突起が設けられるとともに操作部が設けられた係合部材を添設し、前記操作部を前記第一の側壁の内側に位置させるとともに、前記第一の側壁に露出孔を設けて前記露出孔内から前記操作部を前記第一の側壁の外側に露出させるように構成し、前記第二側壁の両端部には、前記係合突起と係合して第一側壁の容器本体内方への回動を規制する第1係合部と、同係合突起と係合して第一側壁の外方への回動を規制する第2係合部とを設け、前記係合部材を上動又は下動させることにより、前記係合突起と係合部との係合状態を解除するように構成したことを特徴とするものである。
【0009】
請求項4に記載の発明の運搬用容器は、底壁と、その底壁の周縁に沿って立設された側壁とを備えた容器本体から構成され、前記側壁の壁面に、開口部と、その開口部を開閉可能に閉鎖する開閉扉とを設け、前記開閉扉の一端部には該開閉扉を容器本体の外方に回動させるための扉回動手段を設けるとともに、同開閉扉の他端部内側面には両端部に扉係合突起が設けられるとともに扉操作部が設けられた扉係合部材を添設し、前記扉操作部を前記開閉扉の内側に位置させるとともに、前記開閉扉に露出孔を設けて前記露出孔内から前記扉操作部を前記開閉扉の外側に露出させるように構成し、前記開口部の周縁に位置する側壁には前記扉係合突起と係合して開閉扉の容器本体外方への回動を規制する扉係合部を設け、前記扉係合部材を上方、下方又は横方向にスライドさせることにより、前記扉係合突起と扉係合部との係合状態を解除するように構成したことを特徴とするものである。
【0010】
請求項5に記載の発明の運搬用容器は、底壁と、その底壁の周縁に沿って立設された側壁とを備えた容器本体から構成され、前記側壁の壁面に、開口部と、その開口部を開閉可能に閉鎖する開閉扉とを設け、前記開閉扉の一端部には該開閉扉を容器本体の外方に回動させるための扉回動手段を設けるとともに、同開閉扉の他端部内側面には一対の扉係合部材を添設し、前記扉係合部材の一端部に扉係合突起を設けるとともに他端部に扉操作部を設け、前記扉操作部を前記開閉扉の内側に位置させるとともに、前記開閉扉に露出孔を設けて前記露出孔内から前記扉操作部を前記開閉扉の外側に露出させるように構成し、前記開口部の周縁に位置する側壁には前記扉係合突起と係合して開閉扉の容器本体外方への回動を規制する扉係合部を設け、前記扉係合部材の扉操作部を上方、下方又は横方向にスライドさせることにより、前記扉係合突起と扉係合部との係合状態を解除するように構成したことを特徴とするものである。
請求項6に記載の発明の折り畳み式運搬用容器は、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の発明において、前記第一側壁には前記露出部の下方に把持凹部が設けられていることを特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、この発明を具体化した第1実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0012】
図1、図2、図11及び図12に示すように、実施形態の折り畳み式運搬用容器を構成する容器本体21は、合成樹脂(ポリプロピレン)により有底長四角箱状に形成されている。この容器本体21は、長四角板状に形成された底壁22と、その底壁22の対向する一側縁に沿って立設された第一側壁としての一対の短側壁23と、前記底壁22の対向する他側縁に沿って立設された第二側壁としての一対の長側壁24とを備えている。さらに、前記短側壁23の外側面上端部には、合成樹脂(ポリプロピレン)によりほぼ長四角柱状に形成された係合部材25が添設されている。この折り畳み式運搬用容器の容器本体21は、一対の短側壁23を底壁22の上面に折り畳んだ後、一対の長側壁24を短側壁23の上面に折り畳むことによって、折り畳み可能に構成されている。
【0013】
底壁22の対向する一側縁には、ほぼ四角柱状に形成された対向する一対の支持突条31が容器本体21のコーナ部間を繋ぐように立設され、その上端面で短側壁23を支持している。底壁22の対向する他側縁には、ほぼ長四角柱状に形成された対向する一対の支持突条32が容器本体21のコーナ部間を繋ぐように立設され、その上端面で長側壁24を支持している。前記支持突条31の高さは短側壁23の厚みとほぼ同じになるように形成され、支持突条32の高さは短側壁23の厚みと長側壁24の厚みとを加えた長さとほぼ同じになるように形成されている。
【0014】
各支持突条31,32の上端部内方位置には、所定間隔をおいて回動手段を構成する軸受け部33が四角孔状に凹設されており、短側壁23及び長側壁24の下端部に設けられた四角柱状に形成された回動手段を構成する回動軸部34を回動可能に軸着している。なお、図3、図4及び図6(a)〜(c)に示すように、これら回動軸部34の左右両側部には、横円柱状に形成された回動手段を構成する左右一対の回動軸34aが突設されている。また、支持突条31の外側部には、ほぼ長四角孔状に形成された左右一対の収容凹部36が設けられている。
【0015】
図3(a)に示すように、短側壁23の外側面下端部から中央部にかけて、把持部としての把持凹部41が正面四角形状に所定深さ凹設されている。短側壁23の内側面には、前記把持凹部41により突出形成された把持凸部41aが設けられている。この把持凸部41aの上端部両側方には、付勢手段を構成する左右一対の横リブ42が短側壁23の内側面に沿って水平方向に延びるように突設されている。短側壁23の上端部には、同側壁23の上端縁に沿って容器本体21の内側方に延びる上部フランジ43が突設されている。これら横リブ42と上部フランジ43との間に位置する短側壁23の上端部内側面は、長四角柱状に形成された係合部材25を上下動可能となるように添着するための添着部44となっている。
【0016】
図5(a)に示すように、添着部44の左右両端部には、長四角板状に形成された添着板46が横リブ42の先端部と上部フランジ43の先端部との間を上下方向に繋ぐように配設されている。これら添着板46は、短側壁23の内端部に位置するように配設されている。図3に示すように、添着部44の中央部には、左右一対のスライド掛合孔47が上下方向に延びる長孔状(楕円状)に貫設されている。各スライド掛合孔47の周縁部には、短側壁23の外側面を楕円状に所定深さ凹設することにより左右一対のスライド凹溝48が設けられている。これらスライド凹溝48は、スライド掛合孔47に沿って延びるように形成されている。
【0017】
図3及び図4(b)に示すように、短側壁23の中央部には、該側壁23の壁面を四角孔状に貫設することにより露出孔49が設けられている。この露出孔49は、前記両スライド掛合孔47の中央に位置するように開口されている。また、前記スライド掛合孔47と添着板46との間の添着部44には、スライドガイドリブ50が上下方向に延びるように突設されており、前記係合部材25の上下方向のスライドを安定化させるようにガイドするようになっている。なお、前記スライドガイドリブ50の突設高さは、横リブ42及び上部フランジ43よりも低く形成されているうえ、前記スライド凹溝48の裏面側の突出高さよりも僅かに低くなるように形成されている。
【0018】
図3(a)、図4(a)及び図5に示すように、短側壁23の左右両端部には、その外側面上方位置を略長四角形状に凹設することによって掛合凹部61が設けられている。この掛合凹部61の上端部及び下端部には、いずれも四角形状に形成された規制手段を構成する上部規制凸部62a及び下部規制凸部62bが短側壁23の外側方に延びるように突設されている。上部規制凸部62aは、その基端部中央に第1長孔63が側面長四角孔状となるように貫設されている。また、前記第1長孔63の内側方位置には、掛合凹部61の周縁を構成する短側壁23の壁面を側面長四角孔状に貫設することによって第2長孔64が設けられている。これら第1長孔63及び第2長孔64は、いずれも水平方向に延びるように貫設されており、前記添着部44と水平方向に連通されている。
【0019】
図6に示すように、長側壁24の左右両端部には、長四角板状に形成された折返部70が短側壁23と平行に延びるように突設されている。この折返部70の先端部には、長四角板状に形成された規制板71が短側壁23と平行に延びるように突設され、容器本体21を組立てたとき短側壁23の掛合凹部61内に収容されるようになっている。この規制板71は、前記折返部70よりも薄い板状に形成されており、容器本体21を組立てたとき短側壁23が容器本体21の外方に回動するのを規制する。また、前記規制板71が設けられた側の折返部70の端面は、容器本体21を組立てたとき短側壁23の掛合凹部61の外端縁と近接配置されるようになっている。
【0020】
この規制板71の上端部及び下端部には、いずれも長四角孔状に形成された規制手段を構成する上部規制孔72a及び下部規制孔72bが貫設されている。これら規制孔72a,72bは、容器本体21を組立てたとき短側壁23の規制凸部62a,62bが係入されるように構成されており、長側壁24が容器本体21の外方に回動するのを規制する。また、図12に示すように、容器本体21を折り畳んだとき、前記規制板71は、支持突条31の収容凹部36内に収容されるようになっている。
【0021】
図6(a)、(c)及び(d)に示すように、折返部70の上部には、長側壁24の両端部内側面をほぼ長四角形状に凹設することによって係合凹部74が設けられている。この係合凹部74の上端部には、前記折返部70の内側面に沿って延びるとともに、前記規制板71と平行に延びる係合部75が垂下されている。この係合部75の先端部(容器本体21内方側)には、先端側ほど容器本体21の外方へと傾斜するように形成された傾斜面75aが設けられている。
【0022】
図1に示すように、合成樹脂によりほぼ長四角柱状に形成された係合部材25は、短側壁23の上端部内側面(添着部44)に沿って上下方向に所定幅スライド可能となるように添設されている。図7から図9に示すように、この係合部材25は、合成樹脂により長四角柱状に形成された第1操作部材81と、その第1操作部材81の一端部に配設される第2操作部材82と、前記第1操作部材81の略中央部に配設される左右一対の樹脂ピン83とからなる4個の部材により構成されている。前記第1操作部材81の一端部には、円筒状に形成された一対の連結筒84が突設されており、前記第2操作部材82に設けられた一対の連結孔85内にそれぞれ係入することにより、第1操作部材81と第2操作部材82とが一体化されるようになっている。即ち、係合部材25は、第1操作部材81、第2操作部材82及び樹脂ピン83を射出成形した後、それら各部材を一体的に連結するようになっている。なお、前記第1操作部材81の他端部は、前記第2操作部材82と左右対称となる形状に形成されている。
【0023】
係合部材25の一側面中央部下端には、横方向に延びる操作部としての操作リブ87が容器本体21の外側方に延びるように突設されている。この操作リブ87の両側方位置には、前記樹脂ピン83を挿入するための左右一対の係止孔89が円孔状(円筒状)に貫設されている。
【0024】
図8(a)から(d)に示すように、第2操作部材82は、合成樹脂によりほぼ長四角柱状に形成されている。この第2操作部材82の一端部には、棒状(略長四角棒状)に形成された係合突起91が横方向に延びるように突設されている。図8(d)に示すように、この係合突起91の上端部前方側は、側断面弧状となるように面取りされたテーパ面91aが設けられている。この第2操作部材82の前面には、前記連結筒84を取り囲むように前方側へと突出した枠部93が正面コ字状となるように突設されている。この枠部93は、第2操作部材82の上下端部と、前記係合突起91が突設されている側との3方を取り囲むように正面コ字状となるように形成されている。これら連結孔85と係合突起91との中間位置には、図8(c)に示すように前記枠部93の前端部(前端縁)に対して所定深さ窪むように形成された段部94が設けられている。
【0025】
一方、この第2操作部材82の下端部には、弾性変形可能な長四角板状に形成された付勢手段を構成する左右一対の付勢板96が突設(垂下)されている。これら一対の付勢板96は、第2操作部材82の下端面より斜め下方に延びるとともに、正面ハ字状となるように配置されている。
【0026】
図9(a)から(c)に示すように、樹脂ピン83は、合成樹脂により側面T字状(釘状)、平断面円形状に形成されている。この樹脂ピン83は、その一端部(頭部)に円板状に形成された抜止め板98が設けられているうえ、他端部(先端部)には略円錐状に形成された円錐部99が設けられている。前記円錐部99の基端部には、樹脂ピン83の外周面に沿って抜止め凸部99aが僅かに突出(図面上での突出幅はおよそ0.2mm程度)するように設けられている。さらに、この抜止め凸部99aは、図9(c)に示すように、樹脂ピン83の外周面のうち、左右に対向する位置において僅かに分断された分断部99bが存在している。
【0027】
そして、この係合部材25を短側壁23の添着部44に添着する際には、まず、第2操作部材82の係合突起91を短側壁23一端部の第2長孔64及び第1長孔63内に挿通させるとともに、同第2操作部材82の係合突起91を添着板46の裏面に位置するように配置する。続いて、前記第2操作部材82の場合と同様に、第1操作部材81の係合突起91を短側壁23他端部の第2長孔64及び第1長孔63内に挿通させるとともに、同第1操作部材81の係合突起91を添着板46の裏面に位置するように配置する。そして、前記第1操作部材81一端部の連結筒84を前記第2操作部材82の連結孔85内に挿入係止させることにより、両操作部材81,82が添着部44上で一体化される。
【0028】
次に、短側壁23の外側面からスライド掛合孔47及び係止孔89内に樹脂ピン83を挿入することにより、同樹脂ピン83の中央部がスライド掛合孔47内に挿通された状態で、同樹脂ピン83の先端部(円錐部99)が係止孔89に抜止め係止される。その結果、この係合部材25は、添着部44に沿って上下動されるように構成される。このとき、図10に示すように、前記係合部材25を構成する左右一対の樹脂ピン83は、抜止め板98を短側壁23外側面のスライド凹溝48と係合させつつ、スライド掛合孔47に沿って上下動可能に添着されている。さらにこのとき、この係合部材25は、その両端部下面に突設された各一対の付勢板96の先端部が、付勢手段を構成する横リブ42の上面と当接されていることから、常に上方に付勢されている。
【0029】
一方、図1(a)に示すように、組立て状態の容器本体21は、短側壁23両端部の掛合凹部61の外側面に長側壁24の規制板71の内側面が近接又は当接して配置されているうえ、前記掛合凹部61の各規制凸部62a,62bが規制孔72a,72b内に係入された状態となっている。さらに、図10に示すように、前記係合部材25両端部の係合突起91は、基端側から順に短側壁23の第2長孔64及び第1長孔63内に挿通された状態になっている。加えて、図1(a)に示すように、前記係合突起91の先端部は、長側壁24の係合凹部74内に挿入されているうえ、係合部75と係合された状態となっている。
【0030】
上記折り畳み式運搬用容器の作用について以下に記載する。
図12(a)及び(b)に示される折り畳み状態の容器本体21を組立てる際には、まず、対向する一対の長側壁24を回動軸部34を中心に90°回動させて支持突条32の上端面上に立設させた後、残り一対の短側壁23を同様に回動させて支持突条31の上端面上に立設させる。
【0031】
前記短側壁23を回動させる際には、短側壁23の外側面両端部に突設された左右一対の上部規制凸部62a及び下部規制凸部62bの先端部が、隣接する両長側壁24の規制板71の上部規制孔72a及び下部規制孔72b内に係入される。その結果、左右の長側壁24が支持突条32上で安定状態で立設された状態となるとともに、前記短側壁23の回動方向が定められ、その短側壁23と両長側壁24との相対的な位置関係が固定される。続いて、前記上部規制凸部62a及び下部規制凸部62b全体がそれぞれ規制孔72a,72b内に係入され、短側壁23と両長側壁24との位置関係がより一層強力に固定される。即ち、短側壁23の回動に伴う両長側壁24の外側方及び内側方への回動が確実に規制された状態となる。
【0032】
またこのとき、係合部材25の係合突起91は、そのテーパ面91aが長側壁24の係合部75と当接された後、その傾斜面75a上を滑らかに滑りながら前記付勢手段に抗して一旦下動された後、前記係合部75との当接状態の終了とともに付勢手段の付勢力に従って上動される。その結果、前記係合突起91の先端部が係合凹部74内に挿入されるとともに係合部75と係合された状態となり、前記短側壁23が容器本体21の内方に回動するのが防止される。さらに、前記長側壁24の規制板71が短側壁23の外側面を覆うように突設されていることから、短側壁23の外方への回動も規制されている。従って、この組立て状態の短側壁23は、容器本体21の内方及び外方のいずれの方向にも回動規制され、支持突条31の上端面上で垂直方向に立設固定されている。
【0033】
また、左右一対の長側壁24は、短側壁23の両端部外側面と当接された状態で配置されていることから、容器本体21内方への回動が防止されている。さらに、図1(a)に示されるように、長側壁24の規制板71に設けられた各規制孔72a,72b内に、短側壁23の両端部に設けられた各規制凸部62a,62bが係入されていることから、長側壁24の容器本体21外方への回動も規制されている。従って、この組立て状態の一対の長側壁24は、容器本体21の内方及び外方のいずれの方向にも回動規制され、支持突条32の上端面上で垂直方向に立設固定されている。
【0034】
この折り畳み式運搬用容器は、対向する一対の把持凹部41の上端部下面に手指を引掛けて把持することによって運搬される。この組立て状態の折り畳み式運搬用容器内には、例えば、複数個のポリエチレンパックを底壁22上に縦横に敷き並べた状態でそれらポリエチレンパックをまとめて運搬することができる。前記ポリエチレンパックは、透明なポリエチレンシートを真空成形することにより有底長四角箱状に形成されており、トマトや苺等の青果物の収容に適している。或いは、この折り畳み式運搬用容器内には、底壁22上に紙又はポリエチレン製の複数の凹凸を有する緩衝材を敷き広げた後、該緩衝材の凹みに桃等の青果物を載置した状態でそれら青果物を運搬するのにも適している。この折り畳み式運搬用容器の容器本体21は、組立てられた状態で上下に積み重ねることができる。また、この折り畳み式運搬用容器では、短側壁23の外側面の大半が面一な平坦面により構成されていることから、例えば図1に示されるように短側壁23の外側面にラベル100を容易に貼着することができる。
【0035】
一方、この組立て状態の容器本体21を折り畳む際には、まず、容器本体21の外部から、短側壁23中央部の把持凹部41の上端部下面に手指を引掛けるとともに、同短側壁23の露出孔49内に親指の先端部を挿入する。続いて、前記親指の先端部で操作リブ87の上面を下方に押圧し、添着部44上で係合部材25を下方にスライドさせた状態で、同側壁23を容器本体21の内方に回動させる。このとき、図1(b)に示されるように、前記係合部材25は、付勢板96の付勢力に抗しながら下方にスライドされ、そのスライドに伴って係合突起91が下動されて係合突起91と長側壁24の係合部75との係合状態が解除され、短側壁23が容器本体21の内方に回動可能な状態になる。
【0036】
次に、残り一対の長側壁24を前記折り畳まれた両短側壁23の上面に折り畳むことによって、図12に示されるように容器本体21が平板状に小さくコンパクトに折り畳まれる。このとき、長側壁24の両端部に突設されている規制板71は、支持突条31の収容凹部36内に収容されており、折り畳まれた状態の長側壁24の上端面が低い位置に配置されている。また、この折り畳み式運搬用容器の容器本体21は、折り畳まれた状態で上下に積み重ねることができるとともに、折り畳み状態又は組立て状態の容器本体21の上下に、組立て状態又は折り畳み状態の容器本体21を積み重ねることもできる。
【0037】
上記実施形態によって発揮される効果について、以下に記載する。
・ この折り畳み式運搬用容器は、長四角板状に形成された底壁22と、その底壁22の対向する一側縁に沿って立設された一対の短側壁23と、前記底壁22の対向する他側縁に沿って立設された一対の長側壁24とを備えている。さらに、各側壁23,24の下端部には、各側壁23,24を容器本体21の内方に折り畳むための軸受け部33及び回動軸部34が設けられており、短側壁23を底壁22の上面に折り畳んだ後、長側壁24を短側壁23の上面に折り畳むことによって、容器本体21が折り畳み可能に構成されている。加えて、前記短側壁23の外側面には、中央部に操作リブ87を備えるとともに両端部に係合突起91が突設された係合部材25が添設されている。そのうえ、前記長側壁24の両端部には、前記係合突起91と係合して短側壁23の容器本体21内方への回動を規制するための係合部75が設けられている。そして、この折り畳み式運搬用容器は、前記係合部材25の操作リブ87を下方に押圧して下動させることにより、前記係合突起91と係合部75との係合状態を解除するようになっている。
【0038】
このため、この折り畳み式運搬用容器は、係合部材25の操作リブ87を下方に押圧することによって、係合突起91と係合部75との係合状態をワンタッチで解除することができることから、組立て状態の容器本体21を極めて容易に折り畳むことができる。特に、片手で1枚の短側壁23をワンタッチで底壁22の上面に折り畳むことが可能であることから、折り畳み作業を著しく容易に行うことができる。また、容器本体21の組立て時においても、1枚の短側壁23を支持突条31上に立設固定する作業を片手のみを用いてほぼワンタッチで行うことができることから、組立て作業も極めて容易に行うことができる。
【0039】
さらに、この折り畳み式運搬用容器では、係合部材25が短側壁23の内側(内側面)に添着されていることから、前記従来の折り畳み式運搬用容器と比較して、係合部材25に対し外部の突出物等が当たる可能性が極端に低減され、該係合部材25の誤作動を極めて容易に防止することができる。例えば、組立て状態の容器本体21が不測に折り畳まれてしまったり、前記係合部材25が破損してしまったりするといったような不具合の発生が少なくなる。
【0040】
特に、組立て状態の容器本体21において、短側壁23の外側面に強い衝撃や荷重が加えられた場合、該衝撃や荷重により前記係合部材25が短側壁23の内側面と近接する方向に押圧される。このとき、係合部材25と短側壁23の内側面との間の接合部に変形や破損が生じるおそれはほとんどなく、強度的に強い係合突起91と係合部75との間で前記衝撃や荷重が受け止められる。なお、前記係合部材25は、組立て及び折り畳み作業を容易に行うために、短側壁23に対して上下動容易となるように構成されている必要性があることから、必然的に両者間の接合は弱くならざるを得ない。これに対し、前記従来の折り畳み式運搬用容器では、前記衝撃や荷重により係合部材と第一側壁とが互いに離間する方向に押圧され、係合部材と第一側壁との間の接合部に大きな変形や損傷が発生する可能性が極めて高い。
【0041】
また、この折り畳み式運搬用容器の短側壁23は、外部から見たとき、係合部材25の操作リブ87及びその近辺しか目視されないように構成されていることから、前記従来の折り畳み式運搬用容器と比較して、係合部材25の操作リブ87の位置を外部から確認しやすくなっており、操作性に優れている。
【0042】
また、この折り畳み式運搬用容器では、短側壁23の外側面を面一に形成させることが極めて容易であることから、該側面にラベル等を貼着するのが容易であり大変利便性がよい。この場合、特に短側壁23の高さが底壁22の短手方向の幅の2分の1以下となるような、非常に低い高さの場合に、より一層その効果を発揮する。さらに、前記短側壁23の外側面が面一に形成されている場合には、埃や汚れ等が付着されにくいうえ、それら埃や汚れを落とす際の洗浄性にも著しく優れている。特に、前記面一な外側面を備えた短側壁23は、上記係合部材25の操作リブ87(露出孔49)が際だつようになっていることから、その位置を外部からより一層確認しやすく、操作性が著しく優れている。
【0043】
・ 係合部材25の操作リブ87が把持凹部41と近接した位置(真上)に設けられていることから、組立て状態の容器本体21の両把持凹部41を両手で把持した状態であっても、その状態で自由に動かすことが可能な親指を用いて操作リブ87を下方に押圧操作することができる。さらに、前記操作リブ87が下方に押圧されるように構成されていることから、前記の状態で親指による押圧力を操作リブ87に極めて効果的に及ぼすことが可能となっている。
【0044】
・ 短側壁23と係合部材25との接合部に、係合突起91と係合部75との係合状態を維持するように、係合突起91を所定方向に付勢する付勢板96及び把持凸部41aを設けることによって、容器本体21の組立て作業を極めて容易に行うことができる。即ち、この構成により、回動軸34aを中心に一対の長側壁24を回動して立設させた後、同様に一対の短側壁23を回動して立設させることによって、前記係合突起91と係合部75とを自動的に係合させることが可能となる。さらに、前記付勢板96及び把持凸部41aにより、容器本体21の組立て状態を容易に維持することも可能であり、容器本体21の使用時における使いやすさを充分に発揮させることができる。
【0045】
(第2実施形態)
この発明の第2実施形態を上記第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
図13に示すように、係合部材25を別体で成形された3個の部材、即ち垂直スライド部材101と、その垂直スライド部材101の両端部に設けられた左右一対の水平スライド部材102とより構成すること。さらに、垂直スライド部材101の両端部と水平スライド部材102の基端部との間に、垂直スライド部材101の上下方向のスライドを水平方向へのスライドに変換しながら水平スライド部材102に伝えるためのスライド変換手段を設けること。
【0046】
前記垂直スライド部材101は、側面台形状(略長四角板状)に形成されているうえ、その両端縁は上方ほど狭まるテーパ形状に形成されている。この垂直スライド部材101の中央部外側面には、横方向に延びる操作リブ87(図13では図示されていない)が突設されており、垂直スライド部材101を下方に容易に押圧することができるようになっている。この垂直スライド部材101の両端部には、垂直スライド部材101の端縁に沿って斜め上方に延びる長孔状に形成されたスライド変換手段を構成する左右一対のスライド係合孔103が貫設されている。スライド係合孔103と操作リブ87との中間位置には、左右一対のスライド掛合孔47が上下方向に延びる長孔状に貫設されており、短側壁23の内側面に突設された抜止め板104と係合され、垂直スライド部材101を短側壁23の内側面(添着部44)に沿って上下動可能に添着している。
【0047】
この垂直スライド部材101の下端部中央には、付勢手段を構成する左右一対の付勢板96が突設されている。これら一対の付勢板96は、垂直スライド部材101の下面中央部から斜め下方に延びる側面ハ字状となるように突設されている。さらに、これら付勢板96の下端部(先端部)は、短側壁23の内側面に突設された付勢手段を構成する把持凸部41aの上面に当接されており、垂直スライド部材101を常に上方に付勢している。
【0048】
前記水平スライド部材102の先端部には、水平方向に延びる長棒状に形成された係合突起91が設けられ、係合部としての係合凹部74a内に係脱可能に係入されるようになっている。前記係合凹部74aは、上記第1実施形態の係合凹部74において、その上端部から垂下されている係合部75の先端を同係合凹部74の下端まで延設させた形状をなしている。このため、本実施形態の係合部75bは、前記係合凹部74aの内端部全体を被覆しているうえ、規制板71と平行に延びるように形成されている。
【0049】
前記水平スライド部材102の基端部には、略長四角板状に形成されたスライドガイド部を構成する板状部111が設けられている。この板状部111の上下端面は、いずれも水平面に沿って延びる平坦面によって構成されている。この板状部111の一端部外面にはスライド変換手段を構成するスライド係合凸部としての側面円形状に形成された円形凸部112が内側方に延びるように突設され、前記垂直スライド部材101のスライド係合孔103内にスライド可能に係入されている。
【0050】
また、短側壁23両端部の第2長孔64内には、前記水平スライド部材102の先端部(係合突起91)が水平方向にスライド可能となるように挿通されている。一方、垂直スライド部材101の両側方に位置する短側壁23の内側面には、上下方向に延びる左右一対の上部リブ114が突設されている。さらに、前記上部リブ114の中央部基端部には、スライドガイド部を構成する第2取付け孔115が水平方向に延びるように貫設されている。この第2取付け孔115内には、前記水平スライド部材102の基端部が水平方向にスライド可能となるように挿通されている。
【0051】
また、前記第2長孔64は、水平スライド部材102の係合突起91を水平方向にスライドさせるためのスライドガイド部を構成している。さらに、前記上部リブ114の内側方上下端部には、板状部111を水平方向にスライド可能となるように係止するための側面L字状に形成されたスライドガイド部を構成する上下一対の係止リブ116が短側壁23の内側面から突設されている。上方に位置する係止リブ116の下端面、及び下方に位置する係止リブ116の上端面は、いずれも水平面に沿って延びる平坦面により構成されている。
【0052】
さて、この折り畳み式運搬用容器の容器本体21は、垂直スライド部材101の下端部に設けられた左右一対の付勢板96の先端部が把持凸部41aの上面と当接されていることから、垂直スライド部材101が常に上方に付勢されている。さらに、左右一対の水平スライド部材102は、前記垂直スライド部材101に対しスライド係合孔103と円形凸部112との係合関係によって連結されていることから、図13(a)に示されるように常に短側壁23の外側方に付勢されている。このため、左右一対の係合突起91の先端部は、係合凹部74a内に係入されて短側壁23が容器本体21の内方に折り畳まれないようになっている。
【0053】
そして、図13(a)に示される組立て状態の折り畳み式運搬用容器は、操作リブ87を付勢板96の付勢力に抗して下方に押圧することによって、図13(b)に示されるように、垂直スライド部材101が左右の水平スライド部材102を引き寄せながら、スライド掛合孔47に沿って下方にスライドされる。このとき、左右一対の水平スライド部材102は、垂直スライド部材101の下動に伴って短側壁23の内側方へと水平方向にスライドし、係合突起91の先端部と係合凹部74a(係合部75b)との係合状態が解除され、短側壁23が容器本体21の内方に折り畳み可能な状態となる。また、容器本体21を組立てる際には、対向する一対の長側壁24を支持突条32上に立設した後、対向する一対の短側壁23を支持突条31上に立設することによって、係合突起91と係合部75bとを半自動的に係合させることができる。
【0054】
この第2実施形態の折り畳み式運搬用容器では、操作リブ87(垂直スライド部材101)を下動させることによって、図13(b)に示されるように、左右一対の係合突起91が短側壁23の内側方に向かって水平方向にスライドされ、係合突起91の先端部が係合凹部74a内から抜け出される。その結果、前記係合突起91と係合部75bとの係合状態が解除され、短側壁23が容器本体21の内方に折り畳まれるようになっている。従って、上記構成により、本実施形態の折り畳み式運搬用容器は、組立て作業及び折り畳み作業を極めて容易に行うことができるうえ、上記第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
【0055】
(第3実施形態)
この発明の第3実施形態を上記第2実施形態を参照しつつ上記第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
【0056】
図14から図16に示すように、短側壁23の左右両端部には、その外側部上方位置を正面長四角形状に凹設することによって掛合凹部61が設けられている。この掛合凹部61の上端部には、短側壁23を構成する壁面の一部を外側方に突出させることにより、正面四角形状及び側断面コ字状に形成された規制手段を構成する上部規制凸部62aが設けられている。また、同掛合凹部61の中央部及び下端部には、正面ほぼコ字状に形成された規制手段を構成する下部規制凸部62b及び下端部規制凸部62cがいずれも短側壁23の外側方に延びるように突設されている。
【0057】
図15(a)に示すように、上部規制凸部62aは、四角板状に形成された係合板151と、その係合板151の上下両端縁と短側壁23の外側面との間を繋ぐ上下一対の係合板支持板152とを備えている。前記係合板151の裏面は、短側壁23の内側面を四角孔状に凹設することにより第一側壁の内側面及び係入凹部を構成している。さらに、同係合板151の左右両端部は開口されており、係合板151の裏面(内側面)と、短側壁23の外側面と、上下の係合板支持板152との間には、横方向に延びるように貫設された係入凹部を構成する係入孔153が形成されている。
【0058】
対向する一対の短側壁23の上端部内側面には、略長四角板状(略長四角柱状)に形成された垂直スライド部材101と、その垂直スライド部材101の左右両端部に連結された左右一対の水平スライド部材102とが添設されている。垂直スライド部材101は、合成樹脂により長四角板状(長四角柱状)に形成されている。この垂直スライド部材101の左右両端部には、上方ほど垂直スライド部材101の外端部側へと傾斜するように斜め上方に延びる長孔状に形成されたスライド変換手段を構成する左右一対のスライド係合孔103が貫設されている。
【0059】
長側壁24の左右両端部には、略長四角板状に形成された規制板71が長側壁24の内側方(短側壁23と平行)に延びるように突設され、前記短側壁23の掛合凹部61内に収容されるように構成されている。この規制板71の裏面(内側面)下端部から中央部は、容器本体21の内側方に向かって僅かに突出するように形成されており、容器本体21を組立てたとき短側壁23の掛合凹部61外側面と当接可能となるように配置され、短側壁23が容器本体21の外方に回動するのを規制するようになっている。
【0060】
規制板71の上端部、中央部及び下端部にはそれぞれ、規制手段を構成する上部規制孔72a、下部規制孔72b及び下端部規制孔72cが長四角孔状に貫設されている。これら規制孔72a,72b,72cは、前記短側壁23の掛合凹部61外側面に突設された各規制凸部62a,62b,62cを係入させるように構成されており、それら係合関係によって、容器本体21を組立てたとき、長側壁24が容器本体21の外方に回動するのを規制する。即ち、これら規制凸部62a,62b,62c及び規制孔72a,72b,72cにより規制手段が構成されている。
【0061】
図14(b)に示すように、上部規制孔72aの側方に位置する長側壁24の左右両端部には、長側壁24の壁面をコ字状に切欠いた切欠き155を形成させることにより、四角板状に形成された押圧片156が設けられている。各押圧片156は、その先端部が長側壁24の外端部側に位置するように構成されている。これら押圧片156の先端部内側面には、平断面直角三角形状に形成された係合突部157が長側壁24の内側方に延びるように突設されている。
【0062】
この係合突部157は、押圧片156の先端側ほど容器本体21の内方へと突出するように傾斜した傾斜面157aと、押圧片156の先端に位置し規制板71と平行に延びる平坦面からなる係合面157bとを備えている。そして、この押圧片156は、その基端部を中心に長側壁24の外側方に僅かに弾性変形可能となるように構成されているうえ、容器本体21を組立てたとき、係合突部157の係合面157bが短側壁23の内側面(係合板151の裏面)と係合され、短側壁23が容器本体21の内方に回動するのを規制する。
【0063】
この折り畳み式運搬用容器において、容器本体21を組立てたとき、前記係合突部157の先端部(傾斜面157aと係合面157bとの境界部)は、前記水平スライド部材102の係合突起としての係合解除突起161の先端面の側方に近接配置されている。そして、垂直スライド部材101を短側壁23の内側面に沿って下動させたとき、水平スライド部材102が短側壁23の外側方にスライドされ、係合解除突起161の先端面が係合突部157の先端部を長側壁24の外側方に押圧する。その結果、前記係合突部157の係合面157bと短側壁23の内側面(係合板151の裏面)との係合状態が解除され、短側壁23が容器本体21の内方に回動可能な状態になる。
【0064】
上記折り畳み式運搬用容器の作用について以下に記載する。
組立て状態の折り畳み式運搬用容器の容器本体21は、垂直スライド部材101の下面に突設された左右一対の付勢板96の先端部が把持凸部41aの上面と当接されていることから、垂直スライド部材101が常に上方に位置するように付勢されている。さらに、左右一対の水平スライド部材102は、前記垂直スライド部材101に対しスライド係合孔103と円形凸部112との係合関係により連結されていることから、短側壁23の中央側(垂直スライド部材101側)に位置するように付勢されている。このため、短側壁23に添設された左右一対の係合解除突起161の先端面は、長側壁24の係合突部157の先端部と離間した位置に配置されている。さらに、前記係合突部157の先端部は、短側壁23の係入孔153内に係入されている。その結果、前記係合突部157の係合面157bが短側壁23の係合板151の裏面と当接可能な状態で対向配置され、短側壁23が容器本体21の内方に折り畳まれないようになっている。
【0065】
さて、この組立て状態の容器本体21を折り畳む際には、まず、垂直スライド部材101の操作リブ87を付勢板96の付勢力に抗して下方に押圧した状態で、その垂直スライド部材101が添設されている短側壁23を容器本体21の内方へ回動させる。このとき、前記垂直スライド部材101は、スライド掛合孔47に沿って下方にスライドしながら、左右一対の水平スライド部材102を離間する方向に引き離し、短側壁23の外方側(長側壁24側)へと水平方向にスライドさせる。その結果、図16(b)に示されるように、それら水平スライド部材102の係合解除突起161の先端面が係合突部157の先端部を長側壁24の外側方へと押圧し、その係合突部157の係合面157bが短側壁23の内側面とずれた位置に移動し、短側壁23を容器本体21の内方に折り畳むことができる。次に、対向する一対の短側壁23を底壁22の上面に折り畳んだ後、残り一対の長側壁24を前記折り畳まれた両短側壁23の上面に折り畳むことによって、容器本体21を平板状に小さくコンパクトに折り畳むことができる。
【0066】
一方、上記折り畳み状態の容器本体21を組立てる際には、一対の長側壁24を回動軸34aを軸にして上方に90°回動させて支持突条32の上端面上に立設させた後、残り一対の短側壁23を同様に回動させて支持突条31の上端面上に立設させる。前記短側壁23を立設させる際には、まず、その左右両端部に突設された規制凸部62a,62b,62cの先端部が、長側壁24の規制板71の規制孔72a,72b,72c内に係入される。
【0067】
このとき、短側壁23両端部の係合板151の外端縁は、長側壁24の両端部内側面に突出している係合突部157の傾斜面157aと当接した後、同傾斜面157a上を滑らかに摺接しながら押圧片156を押圧して長側壁24の外側方に弾性変形させる。続いて、前記係合板151の外端縁は、押圧片156を長側壁24の外側方に押圧しながら係合突部157の先端部を越えて規制板71の裏面に近接した後、前記傾斜面157aとの当接(摺接)状態が解除される。その結果、前記押圧片156は、弾性変形する前の状態に戻されて長側壁24に沿うように配置される。このため、長側壁24両端部の係合突部157の先端部は短側壁23の係入孔153内に係入されるとともに、その係合突部157の係合面157bが係合板151の裏面と当接可能な状態で対向配置され、短側壁23の容器本体21内方への回動が規制される。
【0068】
その結果、この組立て状態の容器本体21は、短側壁23の両端部に位置する係合板151の裏面(内側面)と、長側壁24の両端部に位置する係合突部157の係合面157bとが係合された状態となり、短側壁23が容器本体21の内方に回動するのが防止されている。さらに、前記長側壁24の規制板71が短側壁23の左右両端部外側面を覆うように突設されていることから、短側壁23の容器本体21外方への回動も規制されている。従って、この組立て状態の短側壁23は、容器本体21の内方及び外方のいずれの方向にも回動規制され、支持突条31の上端面上で上下方向に立設固定されている。
【0069】
また、左右一対の長側壁24は、短側壁23の左右両端縁と当接された状態で配置されていることから、容器本体21内方への回動が防止されている。さらに、長側壁24の規制板71に設けられた各規制孔72a,72b,72c内に、短側壁23両側部の各規制凸部62a,62b,62cが係入されていることから、長側壁24の容器本体21外方への回動も規制されている。従って、この組立て状態の長側壁24は、容器本体21の内方及び外方のいずれの方向にも回動規制され、支持突条32の上端面上で上下方向に立設固定されている。
【0070】
以上より、本実施形態の折り畳み式運搬用容器は、組立て作業及び折り畳み作業を極めて容易に行うことができるうえ、上記各実施形態と同様の効果を発揮することができる。
【0071】
(第4実施形態)
この発明の第4実施形態を上記第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
図17及び図18に示すように、支持突条31の上端部には、所定間隔をおいて第一回動手段を構成する第一軸受け部201が設けられている。この第一軸受け部201内には、短側壁23の下端部に設けられた第一回動手段を構成する第一回動軸202が回動可能となるように軸着されている。前記第一回動手段は、短側壁23を容器本体21の内方及び外方のいずれの方向にも回動させることができるように構成されている。一方、支持突条32の上端部内方位置には、所定間隔をおいて回動手段及び第二回動手段を構成する軸受け部33が設けられている。この軸受け部33内には、長側壁24の下端部内方位置に設けられた回動手段及び第二回動手段を構成する回動軸34aが回動可能となるように軸着されている。この構成によって、長側壁24は、容器本体21の内方に回動することができるとともに、容器本体21の外方に回動され難くなっている。
【0072】
図18(b)に示すように、長側壁24の左右両端部には、長四角板状に形成された折返部70が短側壁23側に延びるように突設されている。この折返部70の先端面は、容器本体21を組み立てたとき前記短側壁23の左右両端面と接合されるように構成されている。折返部70の先端面上端部には、長側壁24の裏面からみたとき略逆T字状に形成された係合凹部204が所定深さ凹設されている。この係合凹部204の上端部には、前記折返部70の内側面及び外側面に沿って延びる第1係合部205及び第2係合部206が垂下されている。第1係合部205は、長側壁24の内側面に沿って垂下されており、その先端部(容器本体21内方側)には、先端ほど容器本体21の外方へと傾斜する第1傾斜面205aが設けられている。第2係合部206は、長側壁24の外側面に沿って垂下されており、その先端部(容器本体21の外方側)には、先端ほど容器本体21の内方へと傾斜する第2傾斜面206aが設けられている。また、この第2係合部206の先端は、前記第1係合部205の先端よりも下方に位置している。
【0073】
短側壁23の左右両端部には、凹部210と、第二規制手段を構成する規制孔211と、第一規制手段を構成する係止板212及び係止板挿通孔213とが設けられている。また、長側壁24の両端部には、前記規制孔211内に係入される規制手段及び第二規制手段を構成する規制凸部216と、前記係止板212と当接する規制手段及び第一規制手段を構成する係止凹部217とが設けられている。なお、前記第一規制手段は組立て状態の容器本体21において短側壁23が容器本体21の外方に回動しないように規制するための手段であり、前記第二規制手段は組み立て状態の容器本体21において長側壁24が容器本体21の外方に回動しないように規制するための手段である。
【0074】
前記凹部210は、短側壁23の外側面を所定深さ凹設することにより正面長四角形状に形成されている。前記規制孔211は、短側壁23の左右両端縁中央部を切欠くことにより側面略横台形状に形成されているうえ、その上下両端部には短側壁23の内方側ほど拡がるテーパ形状に形成された上下一対のテーパ面211aが形成されている。この規制孔211の奥部には、前記係止板挿通孔213が短側壁23の内側方へと延びるように穿設されており、その係止板挿通孔213内には前記係止板212が横方向にスライド可能となるように挿通されている。さらに、前記係止板挿通孔213は、短側壁23の外側面に開口されており、前記係止板212の基端部に突設された操作突条212aを横方向にスライドさせることにより、係止板212を横方向にスライドさせて規制孔211内に突出させるとともに、係止板挿通孔213内に完全に収容するようになっている。
【0075】
前記規制凸部216は、長側壁24両端部の折返部70の先端面中央部から短側壁23と平行に延びるように突設されている。この規制凸部216は、前記規制孔211に対応する側面横台形状に形成されており、その上下端部には先端側ほど拡がるテーパ形状に形成された上下一対の第2テーパ面216aが形成されている。また、この規制凸部216の裏面(内側面)には、四角孔状に凹設された係止凹部217が設けられており、容器本体21を組み立てたとき前記係止板212の先端部外側面が当接するように構成されている。
【0076】
上記折り畳み式運搬用容器の作用について以下に記載する。
組立て状態の容器本体21は、短側壁23の両端部が長側壁24の折返部70の先端面と近接して配置されている。さらに、前記係合部材25両端部の係合突起91の先端部は、長側壁24の係合凹部204内に挿入されているうえ、第1係合部205及び第2係合部206に挟持されつつ両係合部205,206と係合された状態となっている。
【0077】
この折り畳み式運搬用容器は、図17(a)に示される組立て状態において、長側壁24両端部の規制凸部216が短側壁23両端部の規制孔211内に係入されている。このため、この折り畳み式運搬用容器では、前記規制凸部216の両第2テーパ面216aが前記規制孔211の両テーパ面211aと係合(当接)されていることから、一対の長側壁24が容器本体21の外方に回動するのが規制されている。さらに、短側壁23両端部の係止板212が前記規制凸部216の裏面(係止凹部217)と係合(当接)されていることから、短側壁23が容器本体21の外方に回動するのが規制されている。
【0078】
この組み立て状態の折り畳み式運搬用容器の短側壁23を容器本体21の外方に回動させる際には、まず、左右一対の操作突条212aを互いに近接する方向にスライドさせて左右の係止板212と係止凹部217との係合状態を解除する。続いて、係合部材25の操作リブ87を下方に押圧した状態で、短側壁23を容器本体21の外方に回動させる。
【0079】
一方、組立て状態の折り畳み式運搬用容器を折り畳む場合は、上記第1実施形態の場合と同様である。なお、この組立て状態の容器本体21は、対向する一対の短側壁23を容器本体21の外方に回動させた後、対向する一対の長側壁24を容器本体21の内方(底壁22の上面)に回動させることによって平板状に折り畳むことも可能である。
【0080】
従って、この折り畳み式運搬用容器は、テーパ面211aを備えた規制孔211と、第2テーパ面216aを備えた規制凸部216とからなる第二規制手段が設けられていることから、組立て状態の容器本体21の長側壁24が外方に回動するのがより一層効果的に規制され、組立て状態が安定している。即ち、前記第二規制手段は、外端部よりも奥部が拡幅された規制孔211内に、基端部よりも先端部が拡幅された規制凸部216が係入されるように構成されていることから、それら両拡幅された領域同士が係合することにより、長側壁24が容器本体21の外方に回動されなくなる。
【0081】
さらに、係止板212が規制凸部216の裏面と係脱可能に係合するように構成(第一規制手段)されていることから、誤って短側壁23が容器本体21の外方に回動されるおそれがなくなり、使い勝手が著しく向上している。また、前記第一規制手段により短側壁23が容器本体21の外方に回動されないように係止したとき、組立て状態の容器本体21の強度が著しく高められ得る。以上より、本実施形態の折り畳み式運搬用容器は、組立て作業及び折り畳み作業を極めて容易に行うことができるうえ、上記各実施形態と同様の効果を発揮することができる。
【0082】
(第5実施形態)
この発明の第5実施形態を上記第4実施形態を参照しつつ上記第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
【0083】
図19に示すように、運搬用容器としての折り畳み式運搬用容器の長側壁24の上部には、合成樹脂(ポリプロピレン)により長四角板状に形成された開閉扉251が設けられている。この開閉扉251は、長側壁24の壁面上部(左右両端部間の中間位置)を正面長四角形状に切欠くことによって形成された開口部252を開閉可能に閉鎖するように配設されており、該長側壁24の壁面の一部を構成している。この開閉扉251は、前記開口部252を閉鎖するとともに、容器本体21の外方に回動されて該開口部252を開口させるようになっている。この開閉扉251は、容器本体21の外方にのみ回動されること以外は、上記第4実施形態の短側壁23とほぼ同様の構成を有している。
【0084】
即ち、この開閉扉251の下端部には、所定間隔をおいて扉回動手段を構成する扉回動軸としての回動軸202が設けられている。これらの回動軸202は、前記開口部252の下端部に所定間隔をおいて凹設された扉回動手段を構成する扉軸受け部としての第一軸受け部201内に回動可能に軸着されている。これら回動軸202及び第一軸受け部201は、いずれも長側壁24の外端部(外側面側)に設けられており、開閉扉251が容器本体21の外方に回動するようになっている。また、前記開口部252の内端縁全体には、開閉扉251の内側面外周縁と当接して開閉扉251が容器本体21の内方に回動しないように規制するための板状部材が突設されている。
【0085】
開口部252の左右両側面上端部には、該側面をほぼ長四角形状に凹設することによって扉係合凹部としての係合凹部204が設けられている。この係合凹部204の外端部上端には、長側壁24の外側面に沿って延びる扉係合部としての第2係合部206が垂下されている。また、同係合凹部204の内端部は、前記板状部材と連続する壁面により閉鎖されており、該係合凹部204は容器本体21の内方には開口されていない。
【0086】
合成樹脂(ポリプロピレン)によりほぼ長四角板状に形成された係合部材25は、開閉扉251の上端部内側面に沿って上下方向に所定幅スライド可能となるように添設されている。この係合部材25の両端部には、長四角柱状に形成された扉係合突起としての左右一対の係合突起91が外側方に延びるように突設されている。係合部材25の下端部には、扉付勢手段を構成する付勢板96が設けられている。この係合部材25は、開閉扉251の内側面上端部に上下動可能となるように添設されている。
【0087】
さて、組立て状態の折り畳み式運搬用容器の開閉扉251を容器本体21の外方に回動させて開口部252を開口させる際には、扉操作部としての操作リブ87を下方に押圧した状態で、該開閉扉251を容器本体21の外方に回動させることによって行われる。このとき、係合部材25が付勢板96の付勢力に抗して下方にスライドされるのに伴って係合突起91が下動され、該係合突起91と長側壁24の第2係合部206との係合状態が解除され、開閉扉251が容器本体21の外方に回動可能な状態になる。その結果、前記開閉扉251が容器本体21の外方に回動され、長側壁24の開口部252が開口状態となる。
【0088】
逆に、前記開口状態の開口部252を開閉扉251によって閉鎖する際には、該開閉扉251を上方に回動させることによって行われる。このとき、係合部材25の係合突起91は、第2係合部206の先端部外側面と当接された後、その第2係合部206上を滑らかに滑りながら前記扉付勢手段に抗して一旦下動された後、前記第2係合部206との当接状態の終了とともに扉付勢手段の付勢力に従って上動される。その結果、前記係合突起91の先端部が係合凹部204内に挿入されるとともに第2係合部206と係合された状態となり、前記開閉扉251が長側壁24と面一に配置されて容器本体21の外方に回動するのが防止される。従って、本実施形態の折り畳み式運搬用容器は、開閉扉251による開口部252の開口作業及び閉鎖作業を極めて容易に行うことができるうえ、上記各実施形態と同様の効果を発揮することができる。
【0089】
なお、本実施形態の折り畳み式運搬用容器においては、前記開閉扉251を長側壁24の中央部又は下部に設けてもよい。即ち、開閉扉251の上方に長側壁24の壁面が配設されるように構成されていてもよい。なおこのとき、扉回動手段を開閉扉251の上端部に設けるとともに、係合部材25を開閉扉251の下端部に設けてもよい。
【0090】
また、前記扉回動手段を開閉扉251の右端部又は左端部に設けるとともに、係合部材25を前記扉回動手段の対向位置(開閉扉251の左端部又は右端部)に設けてもよい。なおこのとき、開口部252は長側壁24の中央部又は下部に設けられており、開閉扉251の上方には長側壁24の壁面が配設されている必要がある。即ち、係合凹部204が開口部252の上下端部に設けられている必要がある。
【0091】
また、前記各係合部材25を、その中央部で分断することにより2つの扉係合部材としても構わない。このとき、各扉係合部材の一端部には扉係合突起としての係合突起91が突設され、他端部には扉操作部としての操作リブ87が設けられる。
【0092】
一方、本実施形態の構成(上記開口部252及び開閉扉251)を対向する各一対の側壁が底壁の周縁に立設固定された折り畳まれない構成の運搬用容器に適用しても構わない。即ち、底壁の周縁に各一対の側壁が立設固定された運搬用容器において、少なくとも1つの側壁の壁面に開口部252を設けるとともに、その開口部252を開閉可能に閉鎖する開閉扉251を設けること。
【0093】
なお、上記各実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。・ 例えば第1実施形態の折り畳み式運搬用容器を図20に示されるように構成してもよい。即ち、この折り畳み式運搬用容器の短側壁23には露出孔49が設けられていない。さらに、短側壁23の上端中央部には切欠き301が設けられている。この切欠き301は、上部フランジ43の中央部を分断するように形成されている。加えて、係合部材25の中央部上端面から操作部としての操作凸部302を突設するとともに、該操作凸部302の上端部が前記切欠き301の下端縁よりも上方に突出するように配設されている。このように構成した場合、組立て状態の容器本体21の外部から前記操作凸部302を下方に押圧することにより、係合部材25の係合突起91と係合部75との係合状態を解除することができる。なお、このような変更は第2〜第5実施形態において実施することも可能である。
【0094】
・ 例えば第1実施形態において、露出孔49及び操作リブ87を省略してもよい。なおこのとき、係合部材25の中央部に容器本体21の内方に延びる操作部(操作リブ)を設けるか、或いは係合部材25の下端面を操作部としてもよい。このように構成した場合、短側壁23の内側面に位置する係合部材25の操作部を手指にて上下動させる作業を行うことにより、係合部材25の係合突起91と係合部75との係合状態を解除することができる。さらにこのとき、係合部材25の誤作動をより一層効果的に防止することが可能となるうえ、短側壁23の外側面全体を平坦面としやすくなり、例えばより大きなラベル100を貼着することも可能となる。この場合、特に短側壁23の高さが底壁22の短手方向の幅の2分の1以下となるような、非常に低い高さの場合に、より一層その効果を発揮する。なお、このような変更は第2〜第5実施形態において実施することも可能である。
【0095】
・ 例えば第1実施形態において、短側壁23の内側面に添設されている係合部材25を隠すための化粧板を該短側壁23の内側面内端部に沿って設けてもよい。このように構成した場合、容器本体21内への収容物の挿脱時に係合部材25の誤作動を起こしにくくすることが容易となることから、折り畳み式運搬用容器の使い勝手がより一層良好になる。なお、このような変更は第2〜第5実施形態において実施することも可能である。
【0096】
・ 例えば第1実施形態において、操作リブ87を上動させることにより、短側壁23が折り畳み可能な状態となるように構成してもよい。なお、このような変更は第2〜第5実施形態において実施することも可能である。
【0097】
さらに、前記実施形態より把握できる技術的思想について以下に記載する。
(i) 前記第一側壁の外側面に露出孔を設けるとともに、前記係合部材の中央部に操作部を設け、該操作部を前記露出孔内から容器本体の外部に露出させるように構成し、前記操作部を上動又は下動させることにより前記係合状態を解除するように構成したことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の折り畳み式運搬用容器。
【0098】
(ii) 前記係合部材の中央部に上方に延びる操作部を設けるとともに、前記第一側壁の上端部に前記操作部を露出するように配設し、前記操作部を下動させることにより前記係合状態を解除するように構成したことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の折り畳み式運搬用容器。
【0099】
・ 前記操作部の下方に位置する第一側壁の外側面に把持部を設けたことを特徴とする前記(i)又は前記(ii)に記載の折り畳み式運搬用容器。
・ 前記第一側壁の外側面を平坦面により構成したことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の折り畳み式運搬用容器。
【0100】
・ 前記第一側壁と係合部材との接合部に、前記係合突起と係合部との係合状態を維持するように係合突起を所定方向に付勢する付勢手段を設けたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の折り畳み式運搬用容器。
【0101】
・ 前記第二側壁の両端部に第一側壁の外方への回動を規制するための規制板を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の折り畳み式運搬用容器。
【0102】
・ 前記第二側壁の両端部に第一側壁の外方への回動を規制するための規制板を設けるとともに、前記規制板と第一側壁の両端部との接合部に、第二側壁の外方への回動を規制するための規制手段を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の折り畳み式運搬用容器。
【0103】
・ 前記係合部材の中央部に前記操作部を備えるとともに第一側壁の内側面に沿って上下方向にスライドするように構成された垂直スライド部材を設け、同係合部材の両端部に前記係合突起を備えるとともに第一側壁の内側面に沿って水平方向にスライドするように構成された水平スライド部材を設け、前記垂直スライド部材と水平スライド部材との間には前記垂直スライド部材の上下方向のスライドを水平スライド部材の水平方向のスライドに変換しながら伝達するためのスライド変換手段を設けたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の折り畳み式運搬用容器。
【0104】
・ 前記係合部材の中央部に前記操作部を備えるとともに第一側壁の内側面に沿って上下方向にスライドするように構成された垂直スライド部材を設け、同係合部材の両端部に前記係合突起を備えるとともに第一側壁の内側面に沿って水平方向にスライドするように構成された水平スライド部材を設け、前記垂直スライド部材と水平スライド部材との間には前記垂直スライド部材の上下方向のスライドを水平スライド部材の水平方向のスライドに変換しながら伝達するためのスライド変換手段を設けるとともに、
前記スライド変換手段を、垂直スライド部材の両端部に斜め上方又は斜め下方に傾斜するように穿設されたスライド係合孔と、水平スライド部材の基端部に設けられたスライド係合凸部と、前記水平スライド部材を水平方向にスライドするようにガイドするスライドガイド部とから構成するとともに、
前記スライド係合凸部をスライド係合孔内でスライド可能となるように係入させるように構成したことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の折り畳み式運搬用容器。
【0105】
・ 前記開閉扉と扉係合部材との接合部に、前記扉係合突起と扉係合部との係合状態を維持するように扉係合突起を所定方向に付勢する扉付勢手段を設けたことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の運搬用容器。
【0106】
・ 前記第一側壁又は第二側壁の壁面に、開口部と、その開口部を開閉可能に閉鎖する開閉扉とを設け、前記開閉扉の一端部には該開閉扉を容器本体の外方に回動させるための扉回動手段を設けるとともに、同開閉扉の他端部内側面には両端部に扉係合突起が設けられた扉係合部材を添設し、前記開口部の周縁に位置する側壁には前記扉係合突起と係合して開閉扉の容器本体外方への回動を規制する扉係合部を設け、前記扉係合部材を上方、下方又は横方向にスライドさせることにより、前記扉係合突起と扉係合部との係合状態を解除するように構成したことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の折り畳み式運搬用容器。
【0107】
・ 前記第一側壁又は第二側壁の壁面に、開口部と、その開口部を開閉可能に閉鎖する開閉扉とを設け、前記開閉扉の一端部には該開閉扉を容器本体の外方に回動させるための扉回動手段を設けるとともに、同開閉扉の他端部内側面には一対の扉係合部材を添設し、前記扉係合部材の一端部に扉係合突起を設けるとともに他端部に扉操作部を設け、前記開口部の周縁に位置する側壁には前記扉係合突起と係合して開閉扉の容器本体外方への回動を規制する扉係合部を設け、前記扉係合部材の扉操作部を上方、下方又は横方向にスライドさせることにより、前記扉係合突起と扉係合部との係合状態を解除するように構成したことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の折り畳み式運搬用容器。
【0108】
(1) 前記第一側壁と第二側壁との接合部に、第一側壁の外方への回動を規制するための第一規制手段を設け、その第一規制手段により両側壁間を係脱可能に係止するように構成したことを特徴とする請求項3に記載の折り畳み式運搬用容器。
【0109】
(2) 前記第一側壁と第二側壁との接合部に、第二側壁の外方への回動を規制するための第二規制手段を設けたことを特徴とする請求項3又は前記(1)に記載の折り畳み式運搬用容器。
【0110】
(3) 前記第一側壁の両端部に第二側壁の両端部内側面と係脱可能に係合する係止板を設け、該係止板により前記第一規制手段を構成したことを特徴とする前記(1)に記載の折り畳み式運搬用容器。
【0111】
(4) 前記第二側壁の両端部に規制凸部を突設するとともに、前記第一側壁の両端部に前記規制凸部の内側面と係脱可能に係合する係止板を設け、前記係止板及び規制凸部により前記第一規制手段を構成したことを特徴とする前記(1)に記載の折り畳み式運搬用容器。
【0112】
(5) 前記第二規制手段は、第二側壁の両端部に突設された規制凸部と、第一側壁の両端部に設けられた規制孔とを備え、前記規制孔の奥部側を拡幅形成するとともに、前記規制凸部の先端側を拡幅形成するように構成したことを特徴とする前記(2)に記載の折り畳み式運搬用容器。
【0113】
なお、この明細書において、係合部材の中央部に操作部が設けられているとは、該係合部材が添着された側壁の端(右端及び左端)以外に前記操作部が設けられていることを意味する。また、扉係合部材の中央部に扉操作部が設けられているとは、前記係合部材の操作部の場合と全く同様に、扉係合部材が添着された開閉扉の端(上端、下端、右端及び左端)以外に前記扉操作部が設けられていることを意味する。
【0114】
【発明の効果】
以上詳述したように、この発明によれば、次のような効果を奏する。
請求項1から請求項3に記載の発明の折り畳み式運搬用容器によれば、係合部材の誤作動を容易に防止しつつ折り畳み作業を容易に行うことができる。請求項4及び請求項5に記載の運搬用容器によれば、扉係合部材の誤作動を容易に防止しつつ開閉扉の開閉作業を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)及び(b)はいずれも、第1実施形態の一部を破断した組立て容器本体を示す側面図。
【図2】 (a)は第1実施形態の組立て状態の容器本体の一部を示す正面図、(b)は同じく正断面図。
【図3】 (a)は第1実施形態の容器本体の外側から見た短側壁の一部を示す正面図、(b)は同じく内側から見た短側壁の一部を示す背面図。
【図4】 (a)は第1実施形態の短側壁を示す側面図、(b)は図3(a)の4b線から見た短側壁を示す側断面図、(c)は図3(a)の4c線から見た短側壁を示す側断面図。
【図5】 (a)は図3(a)の5a線から見た短側壁を示す平断面図、(b)は図3(a)の5b線から見た短側壁を示す平断面図。
【図6】 (a)は第1実施形態の長側壁の一部を示す正面図、(b)は同じく長側壁を示す側面図、(c)は図6(a)の6c線から見た長側壁を示す側断面図、(d)は図6(a)の6d線から見た長側壁を示す底断面図。
【図7】 (a)は第1実施形態の第1操作部材を示す背面図、(b)は同じく第1操作部材を示す正面図、(c)は図7(a)の7c線から見た第1操作部材を示す平断面図。
【図8】 (a)は第1実施形態の第2操作部材を示す背面図、(b)は同じく第2操作部材を示す正面図、(c)は同じく第2操作部材を示す平面図、(d)は同じく第2操作部材を示す側面図。
【図9】 (a)〜(c)はいずれも、第1実施形態の樹脂ピンを示す。
【図10】 第1実施形態の係合部材が添着された短側壁を示す平断面図。
【図11】 第1実施形態の折り畳み途中の容器本体の一部を示す平面図。
【図12】 (a)は第1実施形態の一部を破断した折り畳み状態の容器本体を示す側面図、(b)は同じく折り畳み状態の容器本体を示す正断面図。
【図13】 (a)及び(b)はいずれも、第2実施形態の折り畳み式運搬用容器の容器本体の一部を示す部分拡大側断面図。
【図14】 (a)は第3実施形態の折り畳み途中の容器本体の一部を示す平面図、(b)は同じく長側壁の一部を示す部分拡大側面図。
【図15】 (a)は第3実施形態の短側壁を示す側面図、(b)は図14(b)の15b線から見た長側壁を示す側断面図。
【図16】 (a)及び(b)はいずれも、第3実施形態の折り畳み式運搬用容器の容器本体の一部を示す部分拡大側断面図。
【図17】 (a)及び(b)はいずれも、第4実施形態の折り畳み式運搬用容器の容器本体の一部を示す正面図。
【図18】 (a)は第4実施形態の短側壁の一部を示す正面図、(b)は同じく長側壁の一部を示す背面図。
【図19】 第5実施形態の折り畳み式運搬用容器の容器本体を示す正面図
【図20】 実施形態以外の容器本体の側面及び側断面を示す部分拡大図。
【符号の説明】
21…容器本体、22…底壁、23…第一側壁としての短側壁、24…第二側壁としての長側壁、25…係合部材、33…回動手段を構成する軸受け部、34a…回動手段を構成する回動軸、75,75b…係合部、91…係合突起、161…係合突起としての係合解除突起、201…第一回動手段を構成する第一軸受け部、202…第一回動手段を構成する第一回動軸、205…第1係合部、206…第2係合部、251…開閉扉、252…開口部。

Claims (6)

  1. 四角板状に形成された底壁と、その底壁の対向する一側縁に沿って立設された一対の第一側壁と、前記底壁の対向する他側縁に沿って立設された一対の第二側壁とを備えた有底四角箱状の容器本体から構成され、
    前記各側壁の下端部には各側壁を容器本体の内方に折り畳むための回動手段を設けるとともに、
    前記第一側壁を底壁の上面に折り畳んだ後、第二側壁を第一側壁の上面に折り畳むことによって、容器本体を折り畳み可能に構成した折り畳み式運搬用容器であって、
    前記第一側壁の内側面には両端部に係合突起が設けられるとともに操作部が設けられた係合部材を添設し、
    前記操作部を前記第一の側壁の内側に位置させるとともに、前記第一の側壁に露出孔を設けて前記露出孔内から前記操作部を前記第一の側壁の外側に露出させるように構成し、
    前記第二側壁の両端部には前記係合突起と係合して第一側壁の容器本体内方への回動を規制するための係合部を設け、
    前記係合部材を上動又は下動させることにより、前記係合突起と係合部との係合状態を解除するように構成したことを特徴とする折り畳み式運搬用容器。
  2. 四角板状に形成された底壁と、その底壁の対向する一側縁に沿って立設された一対の第一側壁と、前記底壁の対向する他側縁に沿って立設された一対の第二側壁とを備えた有底四角箱状の容器本体から構成され、
    前記各側壁の下端部には各側壁を容器本体の内方に折り畳むための回動手段を設けるとともに、
    前記第一側壁を底壁の上面に折り畳んだ後、第二側壁を第一側壁の上面に折り畳むことによって、容器本体を折り畳み可能に構成した折り畳み式運搬用容器であって、
    前記第一側壁の内側面には両端部に係合突起が設けられるとともに操作部が設けられた係合部材を添設し、
    前記操作部を前記第一の側壁の内側に位置させるとともに、前記第一の側壁に露出孔を設けて前記露出孔内から前記操作部を前記第一の側壁の外側に露出させるように構成し、
    前記第二側壁の両端部には前記第一側壁と係合して第一側壁の容器本体内方への回動を規制するための係合部を設け、
    前記係合部材を上動又は下動させることにより、前記第一側壁と係合部との係合状態を解除するように構成したことを特徴とする折り畳み式運搬用容器。
  3. 四角板状に形成された底壁と、その底壁の対向する一側縁に沿って立設された一対の第一側壁と、前記底壁の対向する他側縁に沿って立設された一対の第二側壁とを備えた有底四角箱状の容器本体から構成され、
    前記第一側壁の下端部には該側壁を容器本体の内方及び外方に折り畳むための第一回動手段を設け、前記第二側壁の下端部には該側壁を容器本体の内方に折り畳むための第二回動手段を設けるとともに、
    前記第一側壁を底壁の上面に折り畳んだ後、第二側壁を第一側壁の上面に折り畳むことによって、容器本体を折り畳み可能に構成した折り畳み式運搬用容器であって、
    前記第一側壁の内側面には両端部に係合突起が設けられるとともに操作部が設けられた係合部材を添設し、
    前記操作部を前記第一の側壁の内側に位置させるとともに、前記第一の側壁に露出孔を設けて前記露出孔内から前記操作部を前記第一の側壁の外側に露出させるように構成し、
    前記第二側壁の両端部には、前記係合突起と係合して第一側壁の容器本体内方への回動を規制する第1係合部と、同係合突起と係合して第一側壁の外方への回動を規制する第2係合部とを設け、
    前記係合部材を上動又は下動させることにより、前記係合突起と係合部との係合状態を解除するように構成したことを特徴とする折り畳み式運搬用容器。
  4. 底壁と、その底壁の周縁に沿って立設された側壁とを備えた容器本体から構成され、
    前記側壁の壁面に、開口部と、その開口部を開閉可能に閉鎖する開閉扉とを設け、
    前記開閉扉の一端部には該開閉扉を容器本体の外方に回動させるための扉回動手段を設けるとともに、
    同開閉扉の他端部内側面には両端部に扉係合突起が設けられるとともに扉操作部が設けられた扉係合部材を添設し、
    前記扉操作部を前記開閉扉の内側に位置させるとともに、前記開閉扉に露出孔を設けて前記露出孔内から前記扉操作部を前記開閉扉の外側に露出させるように構成し、
    前記開口部の周縁に位置する側壁には前記扉係合突起と係合して開閉扉の容器本体外方への回動を規制する扉係合部を設け、
    前記扉係合部材を上方、下方又は横方向にスライドさせることにより、前記扉係合突起と扉係合部との係合状態を解除するように構成したことを特徴とする運搬用容器。
  5. 底壁と、その底壁の周縁に沿って立設された側壁とを備えた容器本体から構成され、
    前記側壁の壁面に、開口部と、その開口部を開閉可能に閉鎖する開閉扉とを設け、
    前記開閉扉の一端部には該開閉扉を容器本体の外方に回動させるための扉回動手段を設けるとともに、
    同開閉扉の他端部内側面には一対の扉係合部材を添設し、前記扉係合部材の一端部に扉係合突起を設けるとともに他端部に扉操作部を設け、
    前記扉操作部を前記開閉扉の内側に位置させるとともに、前記開閉扉に露出孔を設けて前記露出孔内から前記扉操作部を前記開閉扉の外側に露出させるように構成し、
    前記開口部の周縁に位置する側壁には前記扉係合突起と係合して開閉扉の容器本体外方への回動を規制する扉係合部を設け、
    前記扉係合部材の扉操作部を上方、下方又は横方向にスライドさせることにより、前記扉係合突起と扉係合部との係合状態を解除するように構成したことを特徴とする運搬用容器。
  6. 前記第一側壁には前記露出部の下方に把持凹部が設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の折り畳み式運搬用容器。
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