JP4243241B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

この発明は、スロットマシン等の遊技機に関し、特に記憶素子(ROM)の交換・記憶素子(ROM)の改ざん等の不正行為を防止できる遊技機に関する。
スロットマシンやパチンコ機などの遊技機はマイコン(CPU)を内蔵していて、抽選・入賞・払い出し・演出の制御をプログラムで実現している。この種の遊技機は、遊技者の操作を受けて内部抽選及び該抽選結果に応じた入賞判定を行うとともに、入賞に応じて遊技媒体の払い出し制御を行うメイン基板と、メイン基板からコマンドを受けて内部抽選の結果を報知したり各種演出を行うサブ基板とを備えている。
メイン基板のプログラムは遊技を直接制御する重要なものである。改ざん等を受けないようにメイン基板はその全体が封印されている。サブ基板のプログラムは液晶表示装置やスピーカ、表示ランプなどの演出表示装置を制御して遊技者に入賞等を報知するものであるが、さらに、出玉の獲得割合の重みを制御するようにしている遊技機がある(例えばアシストタイム(AT):一定ゲーム間に特定の小役を台自体が何らかのアクションを伴ってユーザに教えたりする)。具体的には、上述のように出玉を得るための指示を液晶表示装置に表示して遊技者がその指示に従って操作すれば容易に出玉を得られるようにしている。
このように、メイン基板やサブ基板は抽選・入賞・払い出し・演出の制御をプログラムで実現している。各基板のプログラムは遊技に関する重要な制御を行っている。
CPUとプログラムなどを格納するROMなどの記憶素子(以下、メモリ又は半導体メモリと記す)を1枚の基板に装着することが多いが、近年の遊技機においては、演出の多様化により画像や音のデータが増大する傾向にあり、特にサブ基板において多くのメモリが使用されるようになってきている。これら大容量のメモリを簡便に扱う方法として、メモリのパッケージの形状をDIP→SOP→SSOPと小型化するとともに、これらを簡易な方法で基板に組み込むために複数のメモリを搭載した基板(以下、ROMモジュール又はメモリモジュールと呼ぶ)を使用するようになってきた(DIP:Dual In-line Package:平たい長方形のパッケージの両方の長辺に外部入出力用のピンを並べたパッケージ方式としてはポピュラーなもの。SOP:Small Outline Package:表面実装用のパッケージ方式で、DIPのフラットタイプにあたる。SSOP:Shrink Small Out-Line Package:SOPのリードピッチを縮小したパッケージ)
また、ROMの挿抜には工具類が必要であることから、取り扱いを容易にするという観点でメモリモジュールをボードtoボードコネクタ等を利用してメイン基板やサブ基板上に接続して使用することがある。
遊技機のCPUを制御しているプログラムに手を加え、不正に出玉を得ようとするものがいる。自己に有利なようにプログラムを改ざんしたROMを不正にメイン基板やサブ基板に装着するのである。あるいは、サブ基板のROMを不正に交換して、例えばAT機能を自己に有利なように改ざんするのである。
ところで、スロットマシンやパチンコ機のような遊技機は法律による規制を受けていて、このため各基板のプログラムは関係機関による事前の検定及び承認を受ける必要があり、勝手に改変することは許されていない。各基板に搭載されるプログラム、具体的にはROMの内容は関係機関への申請時に決定され、同じ機種の遊技機のROMの内容は常に同一であることが求められている。
しかし、不正な手段を用いてROMが交換され、プログラムの内容が変更されることがあった。このような不正行為による損害はかなりの額に上りホールの経営を圧迫するとともに、社会問題にもなりつつある。
本発明の目的は斯かる課題を解決するためになされたものであり、メモリモジュールを交換して行うROM交換・ROM改ざん等の不正行為を防止できる遊技機を提供することを目的とする。
この発明は、基板と、前記基板上に搭載された記憶素子とを含んで構成され、CPUを含む処理部に着脱可能なメモリモジュールを備える遊技機において、
電源切断時に電力を供給するための第1バックアップ電源及び第2バックアップ電源と、前記処理部に搭載されて前記第1バックアップ電源から電力の供給を受ける第1揮発性記憶素子及び前記第2バックアップ電源から電力の供給を受ける第2揮発性記憶素子と、前記メモリモジュールの取り外しの有無を判定する判定部と、を備え、
前記第1バックアップ電源から前記第1揮発性記憶素子への電力の供給線の少なくとも一部は前記メモリモジュール内を経由するように配置され、
前記第2バックアップ電源から前記第2揮発性記憶素子への電力の供給線は前記メモリモジュール内を経由しないように配置され、
前記第2バックアップ電源は、前記第1バックアップ電源よりも容量が小さいものであり、
前記判定部は、電源切断時に前記第1揮発性記憶素子及び前記第2揮発性記憶素子のデータの特徴値をそれぞれ求め、これらを電源切断時の特徴値としてそれぞれ保持し、電源投入時に前記第1揮発性記憶素子及び前記第2揮発性記憶素子のデータの特徴値をそれぞれ求め、これらを保持した前記電源切断時の特徴値とそれぞれ比較し、これらの比較結果に基づき前記モジュールの取り外しの有無を判定し、
前記第1揮発性記憶素子に関する比較結果が不一致で、かつ、前記第2揮発性記憶素子に関する比較結果が一致であるとき前記モジュールの取り外しが有ったと判定し、
前記第2揮発性記憶素子に関する前記比較結果が不一致であるとき、前記第1揮発性記憶素子に関する比較結果にかかわらず、不正行為と判定しないものである。
前記判定部は、前記特徴値を得るために、例えば、前記第1揮発性記憶素子及び前記第2揮発性記憶素子の全データ又は一部のデータについてチェックサムを求めること、論理積、論理和又は排他的論理和を含む論理演算を行うこと、又は、ハッシュ関数によりハッシュ値を求めることの少なくとも何れかを行う。
この発明は、基板と、前記基板上に搭載された記憶素子とを含んで構成され、CPUを含む処理部に着脱可能なメモリモジュールを備える遊技機において、
電源切断時に電力を供給するための第1バックアップ電源及び第2バックアップ電源と、前記処理部に搭載されて前記第1バックアップ電源から電力の供給を受ける第1揮発性記憶素子及び前記第2バックアップ電源から電力の供給を受ける第2揮発性記憶素子と、前記メモリモジュールの取り外しの有無を判定する判定部と、を備え、
前記第1バックアップ電源から前記第1揮発性記憶素子への電力の供給線の少なくとも一部は前記メモリモジュール内を経由するように配置され、
前記第2バックアップ電源から前記第2揮発性記憶素子への電力の供給線は前記メモリモジュール内を経由しないように配置され、
前記第2バックアップ電源は、前記第1バックアップ電源よりも容量が小さいものであり、
前記判定部は、電源切断時に前記第1揮発性記憶素子及び前記第2揮発性記憶素子の全部又は一部のデータをそれぞれ退避させ、電源投入時に前記第1揮発性記憶素子及び前記第2揮発性記憶素子の全部又は一部のデータをそれぞれ読み取り、これらを退避させたデータとそれぞれ比較し、これらの比較結果に基づき前記モジュールの取り外しの有無を判定し、
前記第1揮発性記憶素子に関する比較結果が不一致で、かつ、前記第2揮発性記憶素子に関する比較結果が一致であるとき前記モジュールの取り外しが有ったと判定し、
前記第2揮発性記憶素子に関する比較結果が不一致であるとき、前記第1揮発性記憶素子に関する比較結果にかかわらず、不正行為と判定しないものである。
この発明は、基板と、前記基板上に搭載された記憶素子とを含んで構成され、CPUを含む処理部に着脱可能なメモリモジュールを備える遊技機において、
電源切断時に電力を供給するための第1バックアップ電源及び第2バックアップ電源と、前記処理部に搭載されて前記第1バックアップ電源から電力の供給を受ける第1揮発性記憶素子及び前記第2バックアップ電源から電力の供給を受ける第2揮発性記憶素子と、前記メモリモジュールの取り外しの有無を判定する判定部と、を備え、
前記第1バックアップ電源から前記第1揮発性記憶素子への電力の供給線の少なくとも一部は前記メモリモジュール内を経由するように配置され、
前記第2バックアップ電源から前記第2揮発性記憶素子への電力の供給線は前記メモリモジュール内を経由しないように配置され、
前記第2バックアップ電源は、前記第1バックアップ電源よりも容量が小さいものであり、
前記判定部は、前記第1揮発性記憶素子及び前記第2揮発性記憶素子の予め定められたアドレスに予め定められたデータをそれぞれ書き込み、電源投入時に前記第1揮発性記憶素子及び前記第2揮発性記憶素子の前記予め定められたアドレスのデータを読み出し、これらを前記予め定められたデータとそれぞれ比較し、これらの比較結果に基づき前記モジュールの取り外しの有無を判定し、
前記第1揮発性記憶素子に関する比較結果が不一致で、かつ、前記第2揮発性記憶素子に関する比較結果が一致であるとき前記モジュールの取り外しが有ったと判定し、
前記第2揮発性記憶素子に関する比較結果が不一致であるとき、前記第1揮発性記憶素子に関する比較結果にかかわらず、不正行為と判定しないものである。
前記第1バックアップ電源を前記処理部に搭載するときは、前記第1バックアップ電源から前記第1揮発性記憶素子への電力の供給線を、少なくとも一度は前記第1バックアップ電源から前記メモリモジュールに入り、前記メモリモジュールを経由して前記処理部に戻り、前記第1揮発性記憶素子に接続されるように配置する。
前記第1バックアップ電源を前記メモリモジュールに搭載することもできる。この場合、前記第1バックアップ電源から前記第1揮発性記憶素子への電力の供給線を、前記メモリモジュールから前記処理部に入り、前記第1揮発性記憶素子に接続されるように配置する。
好ましくは、前記第1揮発性記憶素子に関する比較結果が不一致で、かつ、前記第2揮発性記憶素子に関する比較結果が一致であるとき前記モジュールの取り外しが有ったと判定し、エラー報知又は遊技停止のうちの少なくともいずれかを行う。
好ましくは、前記第2揮発性記憶素子に関する比較結果が不一致であるとき、前記第1揮発性記憶素子に関する比較結果にかかわらず、不正行為と判定しない。
この発明が適用されるメモリモジュールは、基板と、前記基板上に搭載された記憶素子と、前記処理部と電気的に接続するためのコネクタとを備え、前記コネクタは、電源切断時に電力を供給するために前記処理部に搭載されたバックアップ電源からの電力の供給線と接続する第1端子と、前記処理部に搭載された半導体素子への電力の供給線と接続する第2端子とを含み、前記基板上で前記第1端子と前記第2端子が接続されていることを特徴とするものである。
この発明が適用されるメモリモジュールは、基板と、前記基板上に搭載された記憶素子と、前記処理部と電気的に接続するためのコネクタと、前記処理部に搭載された半導体素子へ電源切断時に電力を供給するためのバックアップ電源とを備え、前記コネクタは、前記半導体素子へ電力を供給するために前記処理部に設けられた電力の供給線と接続する端子を含み、前記端子に前記バックアップ電源が接続されていることを特徴とするものである。
本発明によれば、処理部にある第1揮発性記憶素子へのバックアップ電源の供給をメモリモジュールを介して行い、メモリモジュールが処理部から外された場合にバックアップ電源の供給がなくなるようにするが、メモリモジュールが処理部から外された場合でも第2揮発性記憶素子への電力供給は維持されるように構成し、そして、電源投入時に第1揮発性記憶素子及び第2揮発性記憶素子についてその内容が電源断時とそれぞれ同じかどうかを確認することでメモリモジュールが処理部から外されたかどうか検知することができる。メモリモジュールが外されたと判定されたとき、エラー報知を行ったり、遊技を停止することで不正行為を抑止することができる。第2揮発性記憶素子用のバックアップ電源の容量を第1揮発性記憶素子用のバックアップ電源の容量よりも小さくすることで、誤ったエラー報知を行うことを避けることができ、信頼性を向上できる。
発明の実施の形態1.
この発明の実施の形態に係る遊技機について図面を参照して説明する。
図1は遊技機(スロットマシン、回胴式遊技機とも呼ばれる)の正面図である。
スロットマシン10で遊技を楽しもうとする遊技者は、まずメダル貸機(図示しない)等から遊技媒体であるメダルを借り、メダル投入装置のメダル投入口100に直接メダルを入れる。メダル投入口100は、スロットマシン10の正面で略中央の高さに設けられている。
スロットマシン10は、四角箱状の筐体11を有する。前記筐体11の中央部及び上部には、遊技者側に向かって臨む四角窓状の表示窓12が形成されている。そして、この中央部の表示窓12の中央には、三個の回転リール40の図柄61を見ることができる図柄表示窓13が形成されている。ベットスイッチ16は、回転リール40の下方に位置するスイッチであって、メダル投入口100に連続してメダル投入をして貯留させた貯留メダル数を減じてメダル投入に代える。精算スイッチ17は、回転リールの斜め下方に位置するスイッチであって、貯留した投入メダルを払い出す。スタートスイッチ30は回転リール40の斜め下方に位置するレバーであって、遊技メダルの投入若しくはベットスイッチ16の投入を条件に、リールユニット60の駆動を開始させる。ストップスイッチ50は、リールユニット60の駆動を停止させるためのものである。リールユニット60は、三個の回転リール40とから構成されている。そして、各回転リール40は、合成樹脂からなる回転ドラムと、この回転ドラムの周囲に貼付されるテープ状のリールテープ42とを備えている。このリールテープ42の外周面には、複数個(例えば21個)の図柄61が表示されている。62は各種の演出を行うための液晶表示部である。
スロットマシン10の内部には、後述のように、スロットマシン10の全体の動作を制御するための制御装置が内蔵されている。制御装置は、CPUを中心に構成され、ROM、RAM、I/O等を備えている。そして、CPU(処理部)が遊技者の操作を受けてROM(記憶部)に記憶されたプログラムを読み込むことで動作させるものであり、具体的には、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50の操作に基づき回転リール40の回転及び停止を制御するとともに、ランプやスピーカ等の表示を制御する。CPUが動作する際に必要な一時的なデータなどはRAM(一般にRAMは揮発性メモリであり、その電源断によりデータは原則失われるが、本遊技機においてはその一部又は全部についてバッテリなどのバックアップ電源が用意されていることがあり、この場合は電源断でもデータは失われない)に記憶される。CPUはROMに記録されたプログラムに従って所定の動作を行うとともに、処理に必要な一時的なデータをRAMに記録するとともに記録されたデータを必要に応じて読み出して参照する。
スタートスイッチ30は、前述のように回転リール40の斜め下方に位置するレバーであって、遊技メダルの投入若しくはベットスイッチ16の投入を条件に、または、入賞判定に応じて得られる「再遊技(Replay)」時には前遊技からの所定時間経過を条件に、リールユニット60の駆動を開始させるためのものである。
ストップスイッチ50は、前述のようにリールユニット60の駆動を停止させるためのものである。具体的には、ストップスイッチ50は、各回転リール40に対応した三個のスイッチから構成され、各回転リール40の下方に1個ずつ配置されているものである。回転リール40に対応したストップスイッチ50の操作により、当該対応した回転リール40の回転を停止するように設定されている。
メダルの投入若しくはベットスイッチ16の投入を条件に、または、前記「再遊技(Replay)」時には前遊技から所定時間経過を条件に、スタートスイッチ30を操作すると、リールユニット60が駆動され、三個の回転リール40が回転を開始する。その後、ストップスイッチ50の一個を操作すると、当該対応する回転リール40の回転が停止する。そして、ストップスイッチ50を三個全て操作すると、三個の回転リール40の回転が全て停止する。このとき、表示窓13の有効入賞ライン上に、予め設定された図柄61が停止すると入賞と判定され、図示しないホッパーユニットを介して所定枚数のメダルが払い出される。なお、メダルを払い出す代わりに、クレジットしてもよい。
図2はスロットマシン10の電気的な概略構造を示すブロック図である。この図において電源系統についての表示は省略されている。スロットマシン10は、その主要な処理装置としてメイン基板1とこれからコマンドを受けて動作するサブ基板2とを備える。なお、少なくともメイン基板1は、外部から接触不能となるようにケース内部に収容され、これら基板を取り外す際に痕跡が残るように封印処理が施されている。
メイン基板1は、遊技者の操作を受けて内部抽選を行ったり、リールの回転・停止やメダルの払い出しなどの処理を行うためのものである。メイン基板1は、予め設定されたプログラムに従って制御動作を行うCPUと、前記プログラムを記憶する記憶手段であるROMおよび処理結果などを一時的に記憶するRAMを含む。
サブ基板2は、メイン基板1からコマンド信号を受けて内部抽選の結果を報知したり各種演出を行うためのものである。サブ基板2は、前記コマンド信号に応じた予め設定されたプログラムに従って制御動作を行うCPUと、前記プログラムを記憶する記憶手段であるROMおよび処理結果などを一時的に記憶するRAMを含む。コマンドの流れはメイン基板1からサブ基板2への一方のみであり、逆にサブ基板2からメイン基板1へコマンド等が出されることはない。また、サブ基板2はROMなどの半導体メモリを搭載したメモリモジュール3を備えている。なお、メイン基板1にメモリモジュールを備えていてもよい。
メイン基板1にはスタートスイッチ30,ストップスイッチ50,リール駆動部70,リール位置検出回路71、ホッパー駆動部80、ホッパー81及びホッパー81から払い出されたメダルの枚数を数えるためのメダル検出部82が接続されている。サブ基板2には液晶表示装置62の制御基板200、スピーカ201、LED基板202などの周辺基板(ローカル基板)が接続されている。
図3にメモリモジュール3をサブ基板(処理部)2に装着した状態を示す。
このメモリモジュール3は、メモリモジュールの基板3bと、これに搭載されるひとつ又は複数の半導体メモリ(ROM)3aと、メモリモジュール3をサブ基板2に電気的に接続するためのメモリモジュール3側のコネクタ6とを備える。サブ基板2にはメモリモジュール3と電気的接続を行うためのコネクタ2aが設けられている。コネクタ2aはメモリモジュール3のコネクタ6と結合する。図3の例では、メモリモジュール3はサブ基板2に対して垂直になるようにコネクタ2aに取り付けられる。
本発明の実施の形態1に係るメモリモジュールと処理部(サブ基板)の接続図を図4に示す。同図は本発明の実施の形態1の動作を説明するために必要な部分のみを示し、サブ基板2上のCPUやメモリモジュール3上のROMの表示や、アドレス信号やデータ信号の表示を省略している。
図4において、2b−1及び2b−2は電源切断時に電力を供給するためのバックアップ電源である。バックアップ電源2b−1及び2b−2は、リチウム電池等の二次電池であるが、本発明は二次電池に限定されない。一次電池やコンデンサなどの蓄電器であってもよい。バックアップ電源2b−2の容量は、バックアップ電源2b−1のそれよりも小さいように設定されている。例えば、RAM2c−1と2c−2の消費電流が同じで、かつ、その内容が失われる電圧値が同じであるような場合に、バックアップ電源2b−2を1本の二次電池で構成し、バックアップ電源2b−1を2本の二次電池で構成したり、異なる容量の二次電池を用いたりするということである。一般的には、電池(電源)の容量は、どれだけの電流をどれだけの時間供給することができるかで表され、例えば流すことのできる電流(A:アンペア)とその時間(H:時間(Hour))の積(AH)で表される。ただし、本発明の実施の形態の説明において使用する「容量の大小」は、単なる電池(電源)そのものの容量の大小のことではない(詳しくは後述する)。バックアップ電源2b−2の容量がバックアップ電源2b−1のそれよりも小さいということは、バックアップ電池2b−1と2b−2を遊技機に装着した状態で、バックアップ電池2b−2のほうが先に蓄えた電気エネルギーが尽きる(上がる)ことを意味する。一般的な運用をしている限り、遊技機においてバックアップ電源が上がることはないので、そのような場合はバックアップ電源自体の性能が劣化したと考え、バックアップ電源を交換することが望ましい(実際は2つのバックアップ電源2b−1と2b−2を一緒に交換することが多い)。
2c−1はバックアップ電源(第1バックアップ電源)2b−1から電力の供給を受けるRAM(第1揮発性記憶素子)である。2c−2はバックアップ電源(第2バックアップ電源)2b−2から電力の供給を受けるRAM(第2揮発性記憶素子)である。RAM2c−1と2c−2は同じものであるが、電力供給を受けるバックアップ電源が異なり、しかも、バックアップ電源からの配線のルートが異なっている(この点はさらに後述する)。以下の説明において、RAM2c−1をRAM1と、RAM2c−2をRAM2と表現することがある。2dはメモリモジュール3の取り外しの有無を判定する判定部である。判定部2dはRAM2c−1,2c−2からデータを読み出したり、RAM2c−1,2c−2にデータを書き込むことができる。判定部2dは、例えば所定のプログラムで動作する図示しないCPUで実現される。判定部2dはメモリモジュール3の取り外しの有無を判定する以外にも、バックアップ電源2b−2の劣化を判断することもある。2e−1は基板の電源(直流電圧)VDDを受けてバックアップ電源2b−1に供給し充電を行うとともに、電源断のバックアップ時にバックアップ電源2b−2の電流が電源VDDに逆流しないようにするためのダイオードである。2e−2はバックアップ電源2b−2に設けられているダイオードであり、同様の機能を果たす。
図4においてバックアップ電源2b−1はサブ基板(処理部)2に搭載されているが、バックアップ電源2b−1からRAM2c−1への電力の供給線の少なくとも一部はメモリモジュール3内を経由するように配置されている。すなわち、バックアップ電源2b−1からRAM2c−1への電力の供給線は、まずバックアップ電源2b−1からコネクタ2aの端子2a−1に接続され、この端子に対応するコネクタ6の端子6−1に接触することによりメモリモジュール3に入る。電力の供給線は、コネクタ6の端子6−2とコネクタ2aの端子2a−2を経由して再びサブ基板2に戻り、RAM2c−1の電源端子に接続されている。コネクタ6の端子6−1と端子6−2はメモリモジュール3内において配線3cにより接続されている。これに対し、バックアップ電源2b−2からRAM2c−2への電力の供給線はメモリモジュール3内を経由しないようになっている。すなわち、バックアップ電源2b−2とRAM2c−2間の接続はサブ基板2上にのみ存在し、その外部に出ることはない。
参考のため図11に従来のバックアップ電源2bとRAM2c−1、2c−2間の接続を示す。従来はこれらが直接接続されていて、メモリモジュール3を経由することはなかった。バックアップ電源2bからRAM2c−1への電力の供給線の少なくとも一部がメモリモジュール3内を経由するような配置は、新規なものである。図11に示すようにバックアップ電源はひとつであった。電源のバックアップという観点からは、RAMという同じデバイスをバックアップする際にバックアップ電源を複数設けることに技術的な意味はあまりない。まして、複数のバックアップ電源にわざわざ容量の差を設ける必要もない。
本発明の実施の形態1に係る装置/方法は、サブ基板(処理部)2上にある揮発性記憶素子(RAM)2c−1へのバックアップ電源の供給をメモリモジュール3を介して行い、メモリモジュール3がサブ基板2から外された場合にはRAM2c−1へのバックアップ電源の供給がなくなるようにし、そして、電源投入時にRAM2c−1と2c−2の内容が電源断時と同じかどうかをそれぞれ確認することでメモリモジュール3がサブ基板2から外されたかどうか確認することを特徴とする。メモリモジュール3が外されていなければバックアップは正常に行われており、電源切断時と電源投入時とでRAM2c−1の内容に変化はないはずである。その内容に変化が生じているとすればメモリモジュール3が外された可能性があると判断できる。
バックアップ電源が劣化したときも同様にRAM2c−1の内容に変化が生じるが、この場合はRAM2c−2の内容にも変化が生じる。RAM2c−1と2c−2それぞれについて比較(確認)を行い、これら比較結果を総合的に判断することで、メモリモジュール3が外された場合をバックアップ電源が劣化した場合と区別することができる。バックアップ電源2b−2がバックアップ電源2b−1よりも容量が小さくなるように構成されているので、自然に放電した場合には必ずRAM2c−2の方が先にバックアップ不良になる。容量の異なるバックアップ電池を複数用意する理由は、それぞれのRAMがバックアップ不良になる電圧と消費電流にばらつきがあるためであり、同じ容量の電池を使用して自然放電した場合には、偶然RAM2c−1が先にバックアップ不良となる可能性があるからである。この場合、メモリモジュール3の取り外しがあったと判断されてしまう。容量に差を設けることで、自然放電時にはRAM2c−2が確実に先にバックアップ不良となり、誤警報すなわち誤ってメモリモジュール3の取り外しがあった(不正行為があった)とエラー報知することを避けることができる。
このような観点から、自然放電時にはRAM2c−2が確実に先にバックアップ不良となるように、バックアップ電源2c−1の容量と2c−2の容量の差を、RAM2c−1のバックアップ不良になる電圧・消費電流とRAM2c−2のバックアップ不良になる電圧・消費電流の差に基づき決定することが好ましい。例えば、RAM2c−1の消費電流とRAM2c−2の消費電流の比が1:2であれば(バックアップすべきデバイスの個数に違いがあればこの程度の差は当然生じる)、バックアップ電源2b−1の容量とバックアップ電源2b−2の容量の比が1:1であっても「バックアップ電源2b−2はバックアップ電源2b−1よりも容量が小さい」と言うことができる。また、RAM2c−1の消費電流とRAM2c−2の消費電流の比が1:10であれば、バックアップ電源2b−1の容量とバックアップ電源2b−2の容量の比が1:5であっても「バックアップ電源2b−2はバックアップ電源2b−1よりも容量が小さい」と言うことができる。このように、本発明の実施の形態に係る容量の大小は、そのバックアップ電源が対象としているデバイスの消費電力の大小との関係で相対的に判断されるものであり、単に電池そのものの容量の大小ではないことに注意されたい(なお、RAM2c−1と2c−2の電気的な特性が同じであれば、通常の意味の容量の大小が本発明の実施の形態でも適用できることは言うまでもない)。
電源切断時と電源投入時でRAM2c−1及び2c−2の内容に変化が生じたかどうかを判定するために、発明の実施の形態1ではチェックサム(検査合計)を利用する。チェックサムとは、RAMの全アドレスのデータ又は一部のアドレスのデータについて求めた総合計である。ひとつのデータの1ビットが変化したときでもこれをチェックサムで検出することができる。チェックサムはRAM2c−1及び2c−2のデータ全体をそれぞれ表現する特徴値と言える。
図5に電源スイッチをオフにしたときの処理フローチャートを示し、図6に電源スイッチをオンにしたときの処理フローチャートを示す。図7(a)に電源スイッチをオフにしたときのタイミングチャートを示し、図7(b)に電源スイッチをオンにしたときのタイミングチャートを示す。これらの図を参照して発明の実施の形態1の動作を説明する。
図7(a)において電源スイッチがオンのとき、電源電圧は規定値である(期間P1)。期間P1では、図8に太線で示すように電源VDDがRAM2c−1と2c−2にそれぞれ供給されるとともにバックアップ電源2b−1と2b−2を充電している。電源スイッチがオンからオフにされたとき(時刻T1)サブ基板2等に供給される電源電圧はすぐには低下せず、電源スイッチのオフからしばらく時間が経ってから電源電圧がゼロになる(時刻T2)。この間(期間P2)でサブ基板2のCPU等は所定の処理を行うことができる。電源スイッチがオンからオフにされたとき(時刻T1)、その直後にその旨を示す電源断信号が有効になるので、CPU等は電源断信号を契機に電源終了時の処理を実行することができる。具体的には期間P2において図5の処理を行う。
すなわち、RAM1(RAM2c−1)とRAM2(RAM2c−2)のチェックサムをそれぞれ求め(S1)、求めたチェックサムをRAM1(RAM2c−1)の任意のアドレス(予めどのアドレスにするか決めておく)とRAM2(RAM2c−2)の任意のアドレスにそれぞれ記憶する(S2)。RAM2c−1とRAM2c−2にはバックアップ電源が供給されているから、電源断の際のRAM2c−1とRAM2c−2の特徴値(チェックサム)が電源断の期間(図7の期間P3)においてRAM2c−1と2c−2でそれぞれ保持されることになる。
図7(a)の時刻T2以降の期間P3において電源電圧はゼロであるが、図9に太線で示すようにRAM2c−1と2c−2に対してバックアップ電源2b−1と2b−2から電力が供給される。したがって、RAM2c−1と2c−2の内容は保持されたままである。
次に、図7(b)に示すように、電源スイッチがオンになると(時刻T3)電源電圧が上昇し速やかに規定値に達する。その際に通常はリセット信号が発生し、その後の期間P4においてCPU等は初期動作を開始する。初期動作のひとつとして図6の処理を行う。
すなわち、RAM1(RAM2c−1)とRAM2(RAM2c−2)のチェックサムをそれぞれ求め(S10)、電源断の際にRAM1(RAM2c−1)とRAM2(RAM2c−2)に記憶させたチェックサムをそれぞれ読み出す(S11)。
RAM2について、S10で求めたチェックサムをS11で読み出した電源断の際のチェックサムと比較する(S12−1)。両者が不一致であればバックアップ電源2b−2が劣化したことを意味するから、エラー処理を行い、その旨を報知する(S15)。一致していればメモリモジュール3の取り外しの有無を判断するために次の処理(S12−2)を行う。
RAM1について、S10で求めたチェックサムをS11で読み出した電源断の際のチェックサムと比較する(S12−2)。両者が一致していればRAM2c−1の内容が電源断中も保持されたことを意味するから、メモリモジュール3が取り外されなかったと判断できる。これは正常状態であるので通常の起動処理を行う(S14)。なお、この際にRAM2c−1と2c−2に記憶されたチェックサムをクリアするようにしてもよい。
これに対し、電源断の期間P3においてメモリモジュール3が交換されると(メモリモジュールのROMを有効にするには電源切断時に交換する必要がある)、図10に示すようにメモリモジュール3が外された時点でRAM2c−1への電力の供給が絶たれる。バックアップ電源2b−1からRAM2c−1への電力の供給線の少なくとも一部はメモリモジュール3内を経由するように配置されているためである。図10の状態になるとRAM2c−1の内容は失われ、再度電源が供給されても回復することはない(でたらめな内容になる)。RAM1(RAM2c−1)の内容が失われるからS10で求めたチェックサムはS1で求めたものと当然異なるし、S2で記憶したチェックサム自体も失われる。そこでエラー処理を行い、メモリモジュール3が交換されたことを報知する(S13)。これ以降は通常の起動処理を行わないので、遊技を行うことができなくなる。なお、期間P3以外でもチェックサムの不一致を検出したときにエラー処理を行うようにしてもよい。
発明の実施の形態1によれば、メモリモジュールを介して第1揮発性記憶素子(RAM1)へのバックアップ電源の供給を行い、メモリモジュールが処理部(サブ基板)から外された場合に第1揮発性記憶素子へのバックアップ電源の供給が遮断されるようにし、バックアップ不良を発生させる。電源投入時には第1揮発性記憶素子の合計値によるチェックが行われるため、メモリモジュールが外された場合にはバックアップ不良を検出することになり、メモリモジュールが外された可能性があると判断し、エラー状態などに移行して遊技を停止させる。他方、第2揮発性素子(RAM2)は、そのバックアップ電力の供給線がメモリモジュールを経由しないので、メモリモジュールが取り外されても特徴値が一致する。第1揮発性素子のみに関して特徴値の不一致が生じたときに、メモリモジュールが交換されたと判定し、エラー処理を行う。このように処理することで、バックアップ電源の劣化によるバックアップ不良と区別して、メモリモジュールが外されたということを判定できるようにした。以上のような構成により、メモリモジュールの交換を検知しエラー報知することができ、ROMの不正な交換という不正行為を抑止することが可能になる。しかも、第2揮発性記憶素子用のバックアップ電源の容量を第1揮発性記憶素子用のバックアップ電源の容量よりも小さくすることで、誤ったエラー報知を行うことを避けることができ、信頼性を向上できる。
なお、以上の説明で、特徴値としてチェックサムを求める場合を例にとり説明を加えたが、本発明はこれに限定されない。揮発性記憶素子(RAM)の内容に固有の特徴値を求めることができればよく、例えば、論理積、論理和又は排他的論理和を含む論理演算を行ったり、又は、ハッシュ関数によりハッシュ値を求めるようにしてもよい。ハッシュ関数とは、与えられた原文から固定長の疑似乱数を生成する演算手法であり、生成した値は「ハッシュ値」と呼ばれる。「要約関数」「メッセージダイジェスト」とも呼ばれる。不可逆な一方向関数を含むため、ハッシュ値から原文を再現することはできず、また同じハッシュ値を持つ異なるデータを作成することは極めて困難である。
以上の説明で、特徴値をRAM2c−1と2c−2自身に書き込んだが、本発明はこれに限定されない。バックアップ電源の供給されるほかのRAM又は不揮発性記憶素子(EEPROMなど)に書き込むようにしてもよい。
発明の実施の形態2.
発明の実施の形態1ではバックアップ電源2b−1をサブ基板2に搭載したが、本発明はこれに限定されない。例えば、図12に示すようにメモリモジュール3にバックアップ電源2b−1を搭載するようにしてもよい。図12の構成でもバックアップ電源2b−1からRAM2c−1への電力の供給線の少なくとも一部をメモリモジュール3内を経由するように配置することができる。図12の構成でも発明の実施の形態1と同様の作用効果を奏する。
発明の実施の形態3.
発明の実施の形態1では揮発性記憶素子の内容の特徴値を利用してメモリモジュールの交換を検出したが、特徴値を求めることなくデータそのものを比較することにより同様の検出を行うこともできる。その例を列挙する。
(1)RAM2c−1と2c−2の全データを退避させることにより、例えばバックアップ電源の供給されるほかのRAM又は不揮発性記憶素子(EEPROMなど)に書き込むことにより、電源断中も保持する。退避とは、一般的には、主記憶装置(main storage)上の特定の記憶位置(location)、領域(region)、レジスタ(register)などの内容を他の目的に使用するために、一時的に主記憶装置の他の記憶場所又は補助記憶に格納しておくことである。
電源切断時にRAM2c−1と2c−2の全データを読み取り、これらを他のRAM又は不揮発性記憶素子に書き込む。電源投入時にRAM2c−1と2c−2の全データを読み取り、これを退避したデータと比較する。比較の結果、全部又は一部のデータについて不一致が生じたとき、メモリモジュールが交換されたと判定する。
(2)RAM2c−1と2c−2の一部のデータを退避させることにより、例えばバックアップ電源の供給されるほかのRAM又は不揮発性記憶素子(EEPROMなど)に書き込むことにより、電源断中も保持する。
電源切断時にRAM2c−1と2c−2の一部のデータを読み取り、これらを他のRAM又は不揮発性記憶素子に書き込む。電源投入時にRAM2c−1と2c−2の一部のデータ(電源切断時と同じアドレスのもの)を読み取り、これを退避したデータと比較する。比較の結果、全部又は一部のデータについて不一致が生じたとき、メモリモジュールが交換されたと判定する。なお、ひとつのアドレスのデータのみを退避するようにしてもよい。電源断によりRAMの全てのアドレスのデータが影響を受けるので、ひとつのアドレスのデータを監視するだけでも判定可能である。
(3)RAM2c−1と2c−2の一部のデータを、RAM2c−1と2c−2自身の予め用意された領域に書き込む(退避させる)。他の点は上記(2)と同様である。
発明の実施の形態3は、発明の実施の形態1と同様の作用効果を奏する。
発明の実施の形態4.
RAMの特定のアドレスに特定の値を書き込んでおき、電源投入時にそれが維持されているかどうか判断するようにしても、上記発明の実施の形態1乃至3と同様の効果を奏する。RAMの特定のアドレスは、少なくとも電源断時において常に特定の値であると決めておき、電源投入時にそれが維持されていなければメモリモジュールが交換されたと判断するのである。この場合、特徴値を求める必要はないし、電源断時にRAMの内容を読み取る必要もない。
発明の実施の形態4に係る事前データ書き込み処理のフローチャートを図13に、電源スイッチをオンしたときの処理のフローチャートを図14に示す。図13の特定のアドレスに特定の値を書き込む処理は電源断時(図7の期間P2)に行ってもよいし、それ以外の任意のタイミング(初期化時など)に行ってもよいし、定期的又は不定期に繰り返し行うようにしてもよい。図14において、まずRAM2(RAM2c−2)に関してチェックを行えば、バックアップ電源が劣化したときに直ちにエラー処理を行うことができる(この点は図6についても同様である)。
発明の実施の形態4は、発明の実施の形態1と同様の作用効果を奏する。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
また、本明細書において、部とは必ずしも物理的手段を意味するものではなく、各部の機能が、ソフトウェアによって実現される場合も包含する。さらに、一つの部の機能が、二つ以上の物理的手段により実現されても、若しくは、二つ以上の部の機能が、一つの物理的手段により実現されてもよい。
遊技機(スロットマシン)の正面図である。 遊技機のブロック図である。 メモリモジュールを処理部(サブ基板)に取り付けた状態を示す斜視図である。 発明の実施の形態1に係るバックアップ電源系統を示すブロック図である。 発明の実施の形態1に係る電源スイッチのオフ時の処理フローチャートである。 発明の実施の形態1に係る電源スイッチのオン時の処理フローチャートである。 発明の実施の形態1の動作を説明するためのタイミングチャートである。 発明の実施の形態1の動作を説明するためのブロック図である(電源入、バックアップ電源非作動時)。 発明の実施の形態1の動作を説明するためのブロック図である(電源断、バックアップ電源作動時)。 発明の実施の形態1の動作を説明するためのブロック図である(電源断時にメモリモジュールを取り外した状態)。 従来のバックアップ電源系統を示すブロック図である。 発明の実施の形態2に係るバックアップ電源系統を示すブロック図である。 発明の実施の形態4に係る事前データ書き込み処理のフローチャートである。 発明の実施の形態4に係る電源スイッチのオン時の処理フローチャートである。
符号の説明
1 メイン基板
2 サブ基板
2a コネクタ
2a−1 第1端子
2a−2 第2端子
2b−1 第1バックアップ電源
2b−2 第2バックアップ電源
2c−1 RAM1(揮発性記憶素子)
2c−2 RAM2(揮発性記憶素子)
2d 判定部
2e ダイオード
3 メモリモジュール
3a 記憶素子(半導体メモリ、ROM)
3b メモリモジュール基板
3c メモリモジュール内のバックアップ電力の供給線
6 コネクタ
6−1 第1端子
6−2 第2端子
10 スロットマシン
11 筐体
12 表示窓
13 図柄表示窓
16 ベットスイッチ
17 精算スイッチ
30 スタートスイッチ
40 回転リール
42 リールテープ
50 ストップスイッチ
60 リールユニット
61 図柄
62 液晶表示部
70 リール駆動部
71 リール位置検出回路
80 ホッパー駆動部
81 ホッパー
82 メダル検出部
100 メダル投入口
200 液晶制御基板
201 スピーカ
202 LED基板
304 メダル払い出し口
311 メダル受け部(下皿)

Claims (7)

  1. 基板と、前記基板上に搭載された記憶素子とを含んで構成され、CPUを含む処理部に着脱可能なメモリモジュールを備える遊技機において、
    電源切断時に電力を供給するための第1バックアップ電源及び第2バックアップ電源と、前記処理部に搭載されて前記第1バックアップ電源から電力の供給を受ける第1揮発性記憶素子及び前記第2バックアップ電源から電力の供給を受ける第2揮発性記憶素子と、前記メモリモジュールの取り外しの有無を判定する判定部と、を備え、
    前記第1バックアップ電源から前記第1揮発性記憶素子への電力の供給線の少なくとも一部は前記メモリモジュール内を経由するように配置され、
    前記第2バックアップ電源から前記第2揮発性記憶素子への電力の供給線は前記メモリモジュール内を経由しないように配置され、
    前記第2バックアップ電源は、前記第1バックアップ電源よりも容量が小さいものであり、
    前記判定部は、電源切断時に前記第1揮発性記憶素子及び前記第2揮発性記憶素子のデータの特徴値をそれぞれ求め、これらを電源切断時の特徴値としてそれぞれ保持し、電源投入時に前記第1揮発性記憶素子及び前記第2揮発性記憶素子のデータの特徴値をそれぞれ求め、これらを保持した前記電源切断時の特徴値とそれぞれ比較し、これらの比較結果に基づき前記モジュールの取り外しの有無を判定し、
    前記第1揮発性記憶素子に関する比較結果が不一致で、かつ、前記第2揮発性記憶素子に関する比較結果が一致であるとき前記モジュールの取り外しが有ったと判定し、
    前記第2揮発性記憶素子に関する前記比較結果が不一致であるとき、前記第1揮発性記憶素子に関する比較結果にかかわらず、不正行為と判定しないことを特徴とする遊技機。
  2. 前記判定部は、前記特徴値を得るために、前記第1揮発性記憶素子及び前記第2揮発性記憶素子の全データ又は一部のデータについてチェックサムを求めること、論理積、論理和又は排他的論理和を含む論理演算を行うこと、又は、ハッシュ関数によりハッシュ値を求めることの少なくとも何れかを行うことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 基板と、前記基板上に搭載された記憶素子とを含んで構成され、CPUを含む処理部に着脱可能なメモリモジュールを備える遊技機において、
    電源切断時に電力を供給するための第1バックアップ電源及び第2バックアップ電源と、前記処理部に搭載されて前記第1バックアップ電源から電力の供給を受ける第1揮発性記憶素子及び前記第2バックアップ電源から電力の供給を受ける第2揮発性記憶素子と、前記メモリモジュールの取り外しの有無を判定する判定部と、を備え、
    前記第1バックアップ電源から前記第1揮発性記憶素子への電力の供給線の少なくとも一部は前記メモリモジュール内を経由するように配置され、
    前記第2バックアップ電源から前記第2揮発性記憶素子への電力の供給線は前記メモリモジュール内を経由しないように配置され、
    前記第2バックアップ電源は、前記第1バックアップ電源よりも容量が小さいものであり、
    前記判定部は、電源切断時に前記第1揮発性記憶素子及び前記第2揮発性記憶素子の全部又は一部のデータをそれぞれ退避させ、電源投入時に前記第1揮発性記憶素子及び前記第2揮発性記憶素子の全部又は一部のデータをそれぞれ読み取り、これらを退避させたデータとそれぞれ比較し、これらの比較結果に基づき前記モジュールの取り外しの有無を判定し、
    前記第1揮発性記憶素子に関する比較結果が不一致で、かつ、前記第2揮発性記憶素子に関する比較結果が一致であるとき前記モジュールの取り外しが有ったと判定し、
    前記第2揮発性記憶素子に関する比較結果が不一致であるとき、前記第1揮発性記憶素子に関する比較結果にかかわらず、不正行為と判定しないことを特徴とする遊技機。
  4. 基板と、前記基板上に搭載された記憶素子とを含んで構成され、CPUを含む処理部に着脱可能なメモリモジュールを備える遊技機において、
    電源切断時に電力を供給するための第1バックアップ電源及び第2バックアップ電源と、前記処理部に搭載されて前記第1バックアップ電源から電力の供給を受ける第1揮発性記憶素子及び前記第2バックアップ電源から電力の供給を受ける第2揮発性記憶素子と、前記メモリモジュールの取り外しの有無を判定する判定部と、を備え、
    前記第1バックアップ電源から前記第1揮発性記憶素子への電力の供給線の少なくとも一部は前記メモリモジュール内を経由するように配置され、
    前記第2バックアップ電源から前記第2揮発性記憶素子への電力の供給線は前記メモリモジュール内を経由しないように配置され、
    前記第2バックアップ電源は、前記第1バックアップ電源よりも容量が小さいものであり、
    前記判定部は、前記第1揮発性記憶素子及び前記第2揮発性記憶素子の予め定められたアドレスに予め定められたデータをそれぞれ書き込み、電源投入時に前記第1揮発性記憶素子及び前記第2揮発性記憶素子の前記予め定められたアドレスのデータを読み出し、これらを前記予め定められたデータとそれぞれ比較し、これらの比較結果に基づき前記モジュールの取り外しの有無を判定し、
    前記第1揮発性記憶素子に関する比較結果が不一致で、かつ、前記第2揮発性記憶素子に関する比較結果が一致であるとき前記モジュールの取り外しが有ったと判定し、
    前記第2揮発性記憶素子に関する比較結果が不一致であるとき、前記第1揮発性記憶素子に関する比較結果にかかわらず、不正行為と判定しないことを特徴とする遊技機。
  5. 前記第1バックアップ電源は前記処理部に搭載され、
    前記第1バックアップ電源から前記第1揮発性記憶素子への電力の供給線は、少なくとも一度は前記第1バックアップ電源から前記メモリモジュールに入り、前記メモリモジュールを経由して前記処理部に戻り、前記第1揮発性記憶素子に接続されるように配置されたことを特徴とする請求項1乃至請求項4いずれかに記載の遊技機。
  6. 前記第1バックアップ電源は前記メモリモジュールに搭載され、
    前記第1バックアップ電源から前記第1揮発性記憶素子への電力の供給線は、前記メモリモジュールから前記処理部に入り、前記第1揮発性記憶素子に接続されるように配置されたことを特徴とする請求項1乃至請求項4いずれかに記載の遊技機。
  7. 前記第1揮発性記憶素子に関する比較結果が不一致で、かつ、前記第2揮発性記憶素子に関する比較結果が一致であるとき前記モジュールの取り外しが有ったと判定し、エラー報知又は遊技停止のうちの少なくともいずれかを行うことを特徴とする請求項1乃至請求項6いずれかに記載の遊技機。
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