JP4242258B2 - 固体撮像素子 - Google Patents

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Description

本発明は、固体撮像素子に関する。
図9は、従来の固体撮像素子の一部を示す図である。
詳細には、図9は、従来の固体撮像素子における2次元マトリックス状に多数配列されている画素中におけるm(m;自然数)行n(n;自然数)列画素20およびこのm行n列画素20の周辺を示す図である。
図9に示すように、画素20の内部には、入射した光を信号電荷に変換する光電変換素子としてのフォトダイオード1が配置されており、そのフォトダイオード1のカソード電極は、光電変換された信号電荷を増幅する増幅素子としての増幅トランジスタ3のゲートに接続されている。上記増幅トランジスタ3のドレインには、電源線7が接続されており、増幅トランジスタ3のソースには、増幅信号を読み出す行を選択する垂直選択トランジスタ4のドレインが接続されている。
上記垂直選択トランジスタ4のソースには、垂直信号線5が接続されており、垂直選択トランジスタ4のゲート電極には、水平選択線9が接続されている。また、垂直信号線5と水平信号線11の間には、水平選択トランジスタ10が配置されている。この水平選択トランジスタ10は、水平選択トランジスタ10のゲートに水平走査回路13から水平選択信号φHnが印加されたとき、導通状態になるように設定されている。
また、上記フォトダイオード1のカソード電極には、増幅トランジスタ3のゲート電極の他に、信号電荷をリセットするリセット素子としてのリセットトランジスタ2の一方の端子が接続されている。また、上記リセットトランジスタ2の他方の端子にはリセット電源線6が接続されている。
上記構成において、垂直選択トランジスタ4のゲート電極には、垂直走査回路14から水平選択線9を通して垂直走査信号φSmが与えられ、リセットトランジスタ2のゲート電極には、垂直走査回路14からリセット信号線8を通して水平方向にリセット信号φRmが与えられる。
そして、画面が光ることを禁止する水平ブランキング期間において、このリセット信号φRmが印加される前後の信号が、読み出し素子としての相関2重サンプリング回路(CDS回路)17に読み出され、その差分をとることによって、m行n列画素20に起因する固定パターンノイズを抑圧した画像信号を得るようになっている。
図10は、上記従来の固体撮像素子の動作タイミングを表わすタイミングチャートを示す図である。
図10に示すように、従来の固体撮像素子では、画面が光ることを禁止する水平ブランキング期間になると、垂直走査信号φSmを‘L’の状態から‘H’の状態にし、かつ、垂直走査信号φSmが‘H’になっている状態で、リセット信号φRmのパルスを1回印加することにより、‘リセット信号φRm を‘L’の状態から‘H’の状態にしてリセットを行なうようにしている。
ところで、フォトダイオード1のリセットを行なう際には、リセットトランジスタを強反転状態で動作させるハードリセットの他に、リセット信号φRmおよびリセット電源を、リセットトランジスタ2が弱反転状態で動作するように設定した状態で、リセットを行なう所謂ソフトリセットが用いられている場合もある。
以下に、図9を用いてこのソフトリセットを説明する。
このソフトリセットでは、ΦRmが‘H’の状態である時、リセット電源線6に印加するリセット電位をVPDに固定した状態で、リセットトランジスタ2のゲートにかかる電位をV(H)、リセットトランジスタのしきい値電圧をVthとするとき、
V(H)−VPD<Vth
の関係を成立させて、リセットトランジスタ2を弱反転状態で動作させた状態で、リセット信号φRmを‘L’の状態から‘H’の状態にしてリセットを行なっている。そして、このリセットで、フォトダイオード1の電位を、リセットトランジスタ2のゲート下の表面ポテンシャルφV(H)にリセットして、リセット信号を‘L’にすることによって、リセットを完了させるようになっている。
リセットトランジスタを弱反転状態で動作させるソフトリセットは、リセットトランジスタを強反転状態で動作させるハードリセットに比べて、リセット時に発生するランダムノイズ(kTCノイズ)が小さく、暗いところで撮影を行った場合でも、リセット時に画像がざらつかないという利点を有することが知られている。
しかしながら、フォトダイオード1のリセットを行なう際に、ソフトリセットを用いると、リセットトランジスタ2を、弱反転領域で動作させることになるので、信号電荷がフォトダイオード1からリセットトランジスタ2のドレインに移るのに、リセットトランジスタ2のゲート下のチャンネル内を拡散して移動することになり、信号電荷のリセットに長い時間がかかるという問題がある。すなわち、ソフトリセットを用いると、フォトダイオード1に蓄積された信号電荷が完全にリセットトランジスタ2のドレインに排出されず、信号電荷の一部がフォトダイオード1に残り、特に明るいところで、前のフレームの信号が残ってしまい、このことに起因する残像やノイズが発生するという問題がある。
PAIN et al. :An Enhanced-Performance CMOS Imager With a Flushed-Reset Photodiode Pixel, IEEE Trans. Electron Devices, vol50, pp48-55, 2003
そこで、この発明の課題は、明るいところでは残像の無い画像を得ることができ、暗いところではランダムノイズが低減された画像を得ることができる固体撮像素子を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の固体撮像素子は、
光電変換によって入射光を信号電荷に変換する光電変換素子と、上記光電変換素子によって発生した信号電荷を増幅する増幅素子と、上記光電変換素子により発生した信号電荷をリセットするリセット素子と、上記増幅素子によって増幅された信号を読み出す読み出し素子とを有する画素セルが行列状に配列された撮像領域と、
この撮像領域を行単位に選択する垂直走査回路と、
上記撮像領域を列単位に選択する水平走査回路と
を備える固体撮像素子であって、
上記リセット素子は、MOS電界効果トランジスタで構成されており、
1つのリセット期間中に、上記MOS電界効果トランジスタのゲートに、リセット信号を複数回印加させるリセット生成手段を備え
上記MOS電界効果トランジスタは、上記1つのリセット期間中において、強反転領域で動作した後に、弱反転領域で複数回動作することを特徴としている。
上記リセット期間とは、光電変換素子(例えば、画素内フォトダイオード)の電位をリセット電位にリセットする期間をさすものである。
また、上記リセット生成手段は、例えば、波形生成回路で構成しても良く、あるいは、固体撮像素子に含まれる内部タイミング発生回路に、複数回の断続的なパルスを発生させるようにして、構成しても良い。
上記発明の固体撮像素子によれば、1つのリセット期間中に、上記リセット生成手段によって、上記リセット素子のゲートにリセット信号が複数回印加されるようになっているので、リセットを繰り返し行うにつれて、上記光電変換素子に残存する信号電荷の量を、従来と比較して極短い時間に効率的に小さくすることができる。したがって、この残存信号電荷に起因して発生する残像を、従来と比較して格段に小さくすることができる。
また、本発明によれば、1つのリセット期間中において、リセット素子としてのMOS電界効果トランジスタを、強反転領域で動作させた後に、弱反転領域で複数回動作させるようにしているので、弱反転領域のみで複数回動作させる場合と比較して、始めの強反転領域での動作によって、はじめに信号電荷の残存を格段に小さくすることができる。したがって、残像を更に低減できる。
また、本発明によれば、強反転領域で動作させた後に、弱反転領域で複数回動作させるようにしているので、弱反転領域で複数回動作させることによって、ランダムノイズも効率よく低減できる。
したがって、本発明によれば、明るいところで、いっそう残像が低減された画像を得ることができると共に、暗いところで、ランダムノイズが低減された画像を得ることができる。
本発明の固体撮像素子によれば、リセット期間内に従来と比較して周期が短いリセット信号を複数個断続的に印加することにより、残像およびランダムノイズを大幅に低減することができる。したがって、明るいところで、残像の無い画像を得ることができると共に、暗いところで、ランダムノイズが低減された画像を得ることができる。
以下、本発明を図示の形態により詳細に説明する。
参考例
図1は、参考例の固体撮像素子の一部を示す図である。
参考例の固体撮像素子は、図1に50で示すリセット生成手段の一例としての波形生成回路を備える点が、図9で説明した従来の固体撮像素子と異なっている。
参考例(および以下の第実施形態)の固体撮像素子では、図9で説明した従来の固体撮像素子の構成部と同一構成部には同一参照番号を付して説明を省略することにする。
参考例の固体撮像素子では、上記波形生成回路50は、同期発振による逓倍回路で構成されており、外部からのパルス信号を同期発振させ逓倍を行うようになっている。上記波形生成回路50は、そのようにして、従来のリセット(ソフトリセットまたはハードリセット)に用いられるパルス信号と比較して周期が短いパルス信号を複数生成して、この周期が短いパルス信号を、複数回断続的に垂直走査回路14に出力するようになっている。また、上記垂直走査回路14は、上記波形生成回路50からの周期が短い断続的なパルス信号を受けると、リセット信号線8を介してMOS電界効果トランジスタ22(以後、リセットトランジスタ22ということにする)に複数の周期が短いパルス信号を断続的に出力するようになっている。
参考例の固体撮像素子では、リセット生成手段を、同期発振による逓倍回路からなる波形生成回路50で構成したが、この発明の固体撮像素子では、リセット生成手段を、固体撮像素子に含まれる内部タイミング発生回路(図示せず)に、複数回の断続的なパルスを発生させるようにして、構成しても良い。
参考例の固体撮像素子では、リセットトランジスタ22が弱反転領域で動作するようになっている状態で、図2のタイミングチャートに示すように、リセット期間である水平ブランキング期間に、垂直走査信号φSmが‘H’になっている状態で、垂直走査回路14からリセットトランジスタ22のゲートに、リセット信号ΦRmのパルスを、複数回断続的に印加して、フォトダイオード1のリセットを行なう際に、ソフトリセットを複数回断続的に行うようにしている。
図3は、上記断続的な複数回のパルス信号を示す図であり、詳細には、参考例の固体撮像素子においてリセットを行う際、リセットトランジスタ22のゲートに印加される信号ΦRmのタイミングチャートを示す図である。
また、図4は、リセット信号ΦRmのパルスが複数回断続的に印加された時のフォトダイオード1の電位Vsの時間変化を示す図である。
図3および図4において、時刻t1に一回目のリセットが行われている。図10に示す従来の駆動方式では、リセットパルスは一回しか印加されていない一方、図3に示すように、参考例における駆動方式では、複数回のリセットパルスが印加されるようになっている。ここで、リセットの回数は、リセットパルスを発生する回路の駆動能力や、リセットを実行する時間等によって決定されるようになっている。
また、図4に示すように、リセット信号ΦRmのパルスが複数回断続的に印加される参考例では、信号が断続的に印加されるに従って、フォトダイオード1の電位は、リセットトランジスタ22のON時のゲート下の表面ポテンシャルの値ΦV(H)に、略階段状に段階的に徐々に収束している。
ところで、ある瞬間のリセットトランジスタ22に流れるドレイン電流Iは、そのときのフォトダイオード1の電位をVsとすると、
I=I・exp(−βVs)
で表わされ、その瞬間に、該電流Iがリセットトランジスタ22のドレインからフォトダイオード1へ流れ、該電流Iが流れることによって、フォトダイオード1に蓄積された信号電荷の幾らかが放電されることになる。
上記電流Iは、フォトダイオード1の容量をCとすると
I=I・exp(−βVs)=C(dVs/dt)・・・(1)
と表わされ、信号リセット終了時のフォトダイオード1の電位をΦPD、リセットによって排出された電荷をΔQとすると
リセット開始時のフォトダイオード1の電位は
Vs=ΦPD−ΔQ/C・・・(2)
となる。また、リセットに伴うフォトダイオード1の電位の時間変化は
exp(βVs)=βlt/C+exp[β(ΦPD−ΔQ/C)]・・・(3)
と表わされる。
リセット後のフォトダイオード1の電位は、上記式(2)に示されるように、フォトダイオード1に蓄積されていた電荷の量に依存するので(電荷の変化量は、蓄積されている電荷の量に依存する)、従来の一回のパルス波のみを用いてソフトリセットを用いる方法では、フォトダイオード1の電荷を十分に排出できなくて、フォトダイオード1に電荷が残存する現象が顕著であり、その残存に対応して残像が頻繁に発生していた。
しかしながら、従来と比較して周期が短いパルス波を複数個断続的に印加する参考例では、1回目のリセットの後、フォトダイオード1に蓄積されていた信号電荷の多くがリセットトランジスタ22のドレインに排出されることになるので、2回目のリセット前にフォトダイオード1に残存している信号電荷の量を、1回目のリセット前にフォトダイオード1に蓄積されている信号電荷の量よりもはるかに小さいものにできる。したがって、残像はリセット前にフォトダイオード1に残存している電荷の量に依存するので、2回目のリセット後に発生する残像を、1回目のリセット後に起こる残像よりも格段に小さなものにすることができる。
したがって、参考例のように、周期が短いパルス信号を複数個断続的に印加してソフトリセットを繰り返し行うにつれて、リセットトランジスタ22を通過する電荷の量を効率良く減少させることができて、従来と比較して極短い時間にフォトダイオード1に残存する信号電荷を効率的に小さくすることができるので、これに対応する残像を従来と比較して格段に小さくすることができる。
更に、例えば、上記非特許文献1に記載されているように、フォトダイオード1に残存している電荷の量が小さい場合(<1000e)、リセット時に発生するランダム雑音が、フォトダイオード1に残存している信号電荷の量に依存することがわかっているので、短い時間のソフトリセットを複数回断続的に行う参考例の方法を採用することにより、フォトダイオード1に残存する信号電荷を効率よく減少させることができて、フォトダイオード1で発生するランダムノイズを格段に小さくすることができる。
以上より、参考例のように、リセット期間に短い周期のソフトリセットを複数回断続的に行うことにより、残像およびランダムノイズを効率良く低減することができて、明るいところで、残像の無い画像を得ることができると共に、暗いところで、ランダムノイズが低減された画像を得ることができる。
(第実施形態)
実施形態の固体撮像素子は、参考例の固体撮像素子と同一の構造を有している。
このことから、第実施形態の固体撮像素子においては、参考例の構成を説明した図1を用いて、発明を説明することにする。
上記のように、残像は、リセット後に残存している信号電荷の影響を完全に排除できないことに起因する。そこで、第実施形態では、参考例と異なり、一度リセットトランジスタ22を強反転状態で動作させてフォトダイオード1の電荷をリセットトランジスタ22のドレイン電圧にハードリセットし、その後ソフトリセットを複数回動作させるようにしている。
リセットトランジスタ22を強反転状態で動作させたときのランダムノイズはソフトリセット時に発生するランダムノイズよりも大きいが、参考例で記述したようにハードリセット後にソフトリセットを複数回断続的に行うことによってフォトダイオード1で発生するランダムノイズを低減することができる。
図5は、第実施形態の固体撮像素子においてリセットを行う際、リセットトランジスタ22のゲートに印加される信号ΦRmのタイミングチャートと、リセットトランジスタ22のドレイン電圧Vdのタイミングチャートを示す図であり、図6は、第実施形態のフォトダイオード1の電位の時間変化を示す図である。
図5および図6に示すように、第実施形態では、先ず、リセットトランジスタ22のゲートにかかる電圧をVg、フォトダイオード1の電圧をVs、リセットトランジスタ22の閾値電圧をVthとしたとき、リセットトランジスタ22のドレインの電圧Vdを、
Vd−Vs<Vg−Vs−Vth・・・(4)
を満たすVd=Vd_hardに設定することによって、リセットトランジスタを強反転領域で動作させる条件にし、リセットの開始時間である時刻t1においてハードリセットを、行うようにする。
図7は、時刻t1における、フォトダイオード1からリセットトランジスタ22を経由してリセット電源30までに至るポテンシャルプロファイルを模式的に示す図である。
図7において、縦方向はポテンシャルを表わし、横方向は位置を表わしている。
図7に示すように、時刻t1においては、リセットゲート下の表面ポテンシャルΦR(H)の方が、ドレイン電圧のポテンシャルVd_hardよりも値が深いので、フォトダイオード1の電位は、リセット電位であるリセットドレイン電圧Vd_hardにリセットされることになる。
この後、第実施形態では、図5に示すように、時刻t1に行われるハードリセットを、時刻t1’で終了させて、続いて、時刻t2に、リセットトランジスタ22のゲートにかかる電圧をVg、フォトダイオード1の電圧をVs、リセットトランジスタ22の閾値電圧をVthとしたとき、リセットトランジスタ22のドレインの電圧Vdを、
Vd−Vs>Vg−Vs−Vth・・・(5)
を満たすVd=Vd_softに設定して、リセットトランジスタを弱反転領域で動作させるソフトリセットを、行うようにする。
図8は、時刻t2における、フォトダイオード1からリセットトランジスタ22を経由してリセット電源30までに至るポテンシャルプロファイルを模式的に示す図である。
図8において、縦方向はポテンシャルを表わし、横方向は位置を表わしている。
図8に示すように、時刻t2においては、ドレイン電圧のポテンシャルVd_softの方が、リセットトランジスタ22のゲート下の表面ポテンシャルΦR(H)よりも値が深いので、フォトダイオード1の電位は、リセットトランジスタ22のゲート下の表面ポテンシャルΦR(H)にリセットされる。ただし、この時、リセットトランジスタ22は弱反転状態で動作しているので、フォトダイオード1の電位は指数関数的にリセットゲート下の表面ポテンシャルΦR(H)に漸近するだけである。
実施形態では、図5に示すように、時刻t2’に2回目のリセットを終了する。この後は、参考例のように、リセットトランジスタ22のゲートに印加される電圧VgをVg=Vg_softとして、ソフトリセットを複数回断続的に行う。このようにすることにより、第実施形態においても、参考例と同様、ソフトリセットの回数に応じてリセット後のフォトダイオード1に蓄積されている信号電荷の量が減少させるようにしている。
実施形態によれば、参考例と同様、複数回リセットを行うことにより、フォトダイオード1に蓄積されている信号電荷の量を従来と比較して短い時間で効率的に減少させることができるので、信号電荷の量を短時間に小さくできて、リセット前の信号電荷の量に比例するリセット後フォトダイオード1のランダムノイズを、従来と比較して格段に小さくすることができる。
また、第実施形態によれば、リセット期間にはじめにハードリセットを行なって画素に蓄積されている信号電荷を完全にリセットトランジスタ22のドレイン電圧Vd_hardにリセットしてから、その後、ソフトリセットを複数回断続的に行うようにしているので、ソフトリセットのみを複数回断続的に行う参考例と比較して、はじめのハードリセットによって、信号電荷の残存を格段に小さくすることができて、このことにより、残像を更に低減できる。
また、第実施形態によれば、ハードリセットの後、断続的にソフトリセットを行うので、この断続的なソフトリセットにより、ランダムノイズも効率よく低減できる。
したがって、第実施形態によれば、明るいところで、いっそう残像が低減された画像を得ることができると共に、暗いところで、ランダムノイズが低減された画像を得ることができる。
尚、上記参考例および第実施形態の固体撮像素子では、リセット生成手段としての波形生成回路50を、同期発振による逓倍回路で構成したが、この発明の固体撮像素子では、リセット生成手段としての波形生成回路を、遅延パルスの合成による逓倍回路等、同期発振による逓倍回路以外の断続的な複数のパルス信号を生成できる回路で構成しても良い。
また、上記参考例および第実施形態の固体撮像素子では、リセット生成手段としての波形生成回路50を、垂直走査回路14の外部に形成したが、この発明の固体撮像素子では、リセット生成手段としての波形生成回路を、垂直走査回路に内蔵させるようにしても良い。
また、上記参考例および第実施形態の固体撮像素子では、リセット生成手段を、同期発振による逓倍回路からなる波形生成回路50で構成したが、この発明の固体撮像素子では、リセット生成手段を、固体撮像素子に含まれる内部タイミング発生回路(図示せず)に、複数回の断続的なパルスを発生させるようにして、構成しても良い。リセット生成手段は、複数回の断続的なパルスを発生させるものであればどのようなものであっても良い。
また、上記参考例および第実施形態の固体撮像素子では、垂直走査回路14からリセットトランジスタ22に、リセット信号を送信するようにして、リセットトランジスタにリセット信号を送信する回路を、垂直方向に配置したが、この発明の固体撮像素子では、リセットトランジスタにリセット信号を送信する回路を水平方向に配置しても良いことは勿論である。
参考例の固体撮像素子の一部を示す図である。 上記参考例の固体撮像素子のタイミングチャートを示す図である。 断続的な複数回のパルス信号を示す図である。 リセット信号のパルスが複数回断続的に印加された時のフォトダイオードの電位の時間変化を示す図である。 実施形態の固体撮像素子においてリセットを行う際、リセットトランジスタのゲートに印加される信号のタイミングチャートと、リセットトランジスタのドレイン電圧のタイミングチャートを示す図である。 実施形態のフォトダイオードの電位の時間変化を示す図である。 時刻t1における、フォトダイオードからリセットトランジスタを経由してリセット電源までに至るポテンシャルプロファイルを模式的に示す図である。 時刻t2における、フォトダイオードからリセットトランジスタを経由してリセット電源までに至るポテンシャルプロファイルを模式的に示す図である。 従来の固体撮像素子の一部を示す図である。 従来の固体撮像素子の動作タイミングを表わすタイミングチャートを示す図である。
符号の説明
1 フォトダイオード
3 増幅トランジスタ
13 水平走査回路
14 垂直走査回路
17 相関2重サンプリング回路
20 m行n列画素
22 リセットトランジスタ
50 波形生成回路

Claims (1)

  1. 光電変換によって入射光を信号電荷に変換する光電変換素子と、上記光電変換素子によって発生した信号電荷を増幅する増幅素子と、上記光電変換素子により発生した信号電荷をリセットするリセット素子と、上記増幅素子によって増幅された信号を読み出す読み出し素子とを有する画素セルが行列状に配列された撮像領域と、
    この撮像領域を行単位に選択する垂直走査回路と、
    上記撮像領域を列単位に選択する水平走査回路と
    を備える固体撮像素子であって、
    上記リセット素子は、MOS電界効果トランジスタで構成されており、
    1つのリセット期間中に、上記MOS電界効果トランジスタのゲートに、リセット信号を複数回印加させるリセット生成手段を備え
    上記MOS電界効果トランジスタは、上記1つのリセット期間中において、強反転領域で動作した後に、弱反転領域で複数回動作することを特徴とする固体撮像素子。
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