JP2011030060A - 固体撮像装置および撮像方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数回の順次リセットの間隔を短縮し、残像を低減することができる固体撮像装置および撮像方法を提供する。
【解決手段】撮像開始の指示が行われた後であって撮像素子24内の画素の遮光が開始されるまでの間に、画素の1回目の順次リセット及び2回目の順次リセットが行われ、1回目の順次リセットが終了する前に2回目の順次リセットが開始される。2回目の順次リセットの終了後、シャッタ部23は、撮像素子24内の画素部の前面を列方向に走行するシャッタ幕により画素の遮光を順次行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、画素が受光する光の蓄積時間によって露出が制御される固体撮像装置であって、画素を遮光するメカニカルシャッタを備えた固体撮像装置に関する。また、本発明は、固体撮像装置における撮像方法に関する。
ランダムスキャンが可能なCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサなどの撮像素子を備えた撮像装置(以下、デジタルカメラという)がある。デジタルカメラでは、撮像素子を構成する画素毎に、受光した光量に応じた信号が時系列に読み出され、画像データが生成される。その読み出しが行われるときに、撮影時の画像の読み出し開始位置の画素と読み出し終了位置の画素とでは、1/30秒程度の時間差が生じる。
このため、高速で移動するような被写体を撮影した場合、この時間差に起因して、撮影画像の歪み、いわゆる像流れが発生する。そこで、高速の被写体を撮影するためには、撮像素子を高速に遮光する機械的な遮光手段が必要となる。
従来、この機械的な遮光手段として、銀塩フィルムを用いる一眼レフカメラにおいて使用されているフォーカルプレーン型のシャッタを採用したデジタルカメラが知られている。フォーカルプレーン型のシャッタは先幕と後幕の2枚の幕を有しており、このシャッタを用いたデジタルカメラでは、先幕と後幕との幕間(スリット)の幅と幕速により露光時間を決めていた。そのため、従来のフォーカルプレーン型のシャッタを用いたデジタルカメラは、その構造が複雑で部品点数が多くなるという欠点があった。
また、機械的遮光手段の構造を簡素化して部品点数を削減し、かつ高速のシャッタ速度にも対応する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3709724号公報
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、機械的遮光手段の構造を簡素化したことにより、画像に露光期間以外の被写体画像の一部が混入してしまうという、いわゆる残像という問題が生じることがある。このデジタルカメラでは、レリーズ手段が出力するレリーズ開始信号に基づいて、シャッタの幕体の幕速に同期させて、幕体の移動と同じ方向に順次、撮像素子のリセット動作(順次リセット)が行われる。また、リセット動作の開始から、露出演算手段により演算されたシャッタ速度に応じた所定時間が経過した時点で、シャッタの幕体の駆動が開始される。
つまり、一端側から他端側に向かって順次、撮像素子のリセット動作が行われることによる撮像素子の順次的露光開始動作が、通常のフォーカルプレーン型のシャッタの先幕の役目を果たすため、フォーカルプレーン型のシャッタとしては、後幕に相当する1枚の幕体のみを備えていれば良いことになり、その分構造が簡素化されると共に部品点数も削減される。
以下、図10と図11を用いて従来の撮像装置における撮像素子のリセット動作について具体的に説明する。リセット動作では、撮像素子に配置された画素が備える光電変換部に蓄積された電荷と、画素内の読み出し部に蓄積された電荷とをリセットして、次の露光による充電に備えるリセット処理が行われる。リセット動作は、行毎の各画素のリセット処理で構成されており、1行目の画素からリセット処理が開始され、2行目、3行目の順で最終行のn行目までリセット処理が継続して行われる。
図10は、各行の画素のリセット処理を行った場合の動作をモデル化して示したものである。図10では、各行の画素のリセット処理が行われるタイミングをリセット走査位置として、模式的に直線で示している。また、フォーカルプレーン型のシャッタにより各行の画素が遮光されるタイミングをメカシャッタ走査位置として、模式的に直線で示している。
図10によって示されるように、全行の画素のリセット処理にかかる時間(ローリングリセット時間)と、全行の画素の遮光にかかる時間(メカシャッタ動作時間)とが略同一になる、すなわち、撮像素子に対する電気的なリセット処理の走査速度と、シャッタによって行われる機械的な走査速度とが略同一になることによって、露光時間を略均一化することが可能となる。
このリセット動作では、画素をリセットするためのリセットスイッチをオンにすれば読み出し部がすぐにリセットレベルとなるわけではなく、蓄積された電荷を排出しリセットレベルに安定するまでには数百ns〜数μsの期間が必要な場合がある。また、光電変換部に強い光が当たり、光電変換部に蓄積された電荷があふれる場合がある。このため、場合によってはリセット動作の終了後に電荷が光電変換部に残留してしまうことがあった。この残留した電荷は、画像としては残像となってしまうため、適切な画像が得られない。
一方、このリセット動作を短時間で完全に行うための方法として、複数回のリセット動作を行う方法が一般的に知られている。図11は、複数回(図11では2回)のリセット動作をモデル化して示したものである。1行目からn行目の各画素のリセット処理が行われて1回目のリセット動作が完了した直後に再び1行目からn行目の各画素のリセット処理が行われて2回目のリセット動作が完了する。2回目のリセット動作の開始から、所定の露光時間が経過した時点で、シャッタが動作する。
しかし、シャッタが開口している状態で複数回のリセット動作を行ってしまうと、リセット動作とリセット動作の間に電荷が蓄積されるため、完全なリセット動作を行うことができない問題がある。各リセット動作後に残留する電荷量は、リセット動作の直前に蓄積されている電荷量に依存し、電荷が飽和してあふれている場合などに、リセット動作後に電荷が残留することがある。一方、シャッタの走行特性から、このリセット動作の間隔は数ms程度となり、仮に2msであれば1/500sの露光を行っているのと同等である。1回目のリセット動作後、2回目のリセット動作までに強い光が照射されると、光電変換部の電荷が飽和してあふれてしまい、2回目のリセット動作後に電荷が残留してしまう。したがって、シャッタが開口している状態で複数回のリセット動作を行う場合、各リセット動作の間隔が長いほど、各リセット動作の間に蓄積される電荷量はより多くなり、リセット動作後に残留する電荷量はより多くなる。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであって、複数回の順次リセットの間隔を短縮し、残像を低減することができる固体撮像装置および撮像方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、光電変換後の電荷の蓄積機能及び当該電荷のリセット機能を有する画素が複数行かつ複数列に配置された画素部(画素部1に対応)と、前記画素部の前面を列方向に走行するシャッタ幕により前記画素の遮光を順次行うメカニカルシャッタ(シャッタ部23に対応)と、撮像開始の指示を行う撮像指示部(操作部32に対応)と、前記撮像開始の指示が行われた後であって前記画素の遮光が開始されるまでの間に、前記画素部に配置された画素の1回目の順次リセット及び2回目の順次リセットを行わせ、前記1回目の順次リセットが終了する前に前記2回目の順次リセットを開始させる制御部(駆動部31、制御部33、垂直走査回路8に対応)と、を有する固体撮像装置である。
また、本発明の固体撮像装置において、前記画素は、入力される制御信号の電圧に基づいて前記電荷のリセット動作を行い、前記制御部は、前記1回目の順次リセットに係る前記電圧と前記2回目の順次リセットに係る前記電圧とを異なる電圧に設定する。
また、本発明の固体撮像装置において、前記制御部は、前記画素に前記順次リセットを行わせるための制御信号を前記画素へ出力する複数の信号出力部(垂直走査回路8A,8Bに対応)を有する。
また、本発明は、光電変換後の電荷の蓄積機能及び当該電荷のリセット機能を有する画素が複数行かつ複数列に配置された画素部に対する前記電荷の蓄積及びリセットを行う撮像方法であって、撮像開始の指示を受け付けるステップと、前記撮像開始の指示が行われた後、前記画素部に配置された画素の1回目の順次リセットを開始させるステップと、前記1回目の順次リセットが終了する前に2回目の順次リセットを開始させるステップと、前記2回目の順次リセットが終了した後、前記画素部の前面を列方向に走行するシャッタ幕により前記画素の遮光を順次行うステップと、を有する撮像方法である。
本発明によれば、画素の1回目の順次リセット及び2回目の順次リセットを行う際に、1回目の順次リセットが終了する前に2回目の順次リセットを開始させることによって、複数回の順次リセットの間隔を短縮し、残像を低減することができる。
本発明の第1の実施形態による固体撮像装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態による撮像素子の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態による画素の構成を示す回路図である。 本発明の第1の実施形態におけるリセット動作を示すタイミングチャートである。 本発明の第1の実施形態におけるリセット動作を示すタイミングチャートである。 本発明の第2の実施形態におけるリセット動作を示すタイミングチャートである。 本発明の第3の実施形態による撮像素子の構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態におけるメカシャッタの走行特性を示すタイミングチャートである。 従来のリセット動作を示すタイミングチャートである。 従来のリセット動作を示すタイミングチャートである。 従来のリセット動作を示すタイミングチャートである。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態を説明する。図1は、本実施形態による固体撮像装置(デジタルカメラ100)の構成を示している。デジタルカメラ100は、レンズ部22、シャッタ部23、撮像素子24、出力端子25、信号処理部26、メモリ部27、記録媒体28、レンズ制御部29、シャッタ駆動部30、駆動部31、操作部32、及び制御部33を備える。
レンズ部22は、被写体像を撮像素子24の受光面に結像させる。レンズ部22のズーム、フォーカス、絞りなどはレンズ制御部29によって駆動制御される。シャッタ部23は、所謂一眼レフカメラに使用されるフォーカルプレーン型のシャッタ機構を備え、レンズ部22を介して取り込まれる光を、撮像素子24に配置されている単位画素の前面を列方向に走行する遮光部材によって遮光する。シャッタ部23は、シャッタ駆動部30によって駆動制御される。レンズ部22を介して取り込まれた光は撮像素子24の受光面で結像される。撮像素子24は、受光面に結像された被写体の情報を画像信号に変換し、出力端子25を介して出力する。
信号処理部26は、撮像素子24から出力された画像信号に対して定められた処理を行う。信号処理部26によって行われる処理には、画像信号の検出、画像信号の増幅、画像データの各種の補正、画像データの圧縮などがある。メモリ部27は、画像データを一時的に記憶する。記録媒体28は、画像データの記録または読み出しを行うための半導体メモリなどにより構成され、着脱可能な状態でデジタルカメラ100に内蔵される。
駆動部31は、撮像素子24を駆動し制御する。操作部32は、操作者が撮像開始の指示を入力するためのレリーズボタンなどを備え、操作者による操作入力を検出し、操作内容に応じた検出信号を出力する。制御部33は、デジタルカメラ100全体の制御を行う。また、制御部33は、操作部32から出力された検出信号に応じて、デジタルカメラ100を構成する各部に制御信号を出力する。
図2は、本実施形態における撮像素子24の構成を示している。撮像素子24は、画素部1(光電変換領域部)、垂直走査回路8、信号出力線9、負荷電流源10、カラムアンプ部11、水平選択スイッチ12、出力部13、及び水平走査回路14を備える。
画素部1は、n行m列(n≧2、m≧2)の2次元のマトリックス状に配置された単位画素1−11〜1−nmを備える。以下では、代表して1つの単位画素を示すときには「単位画素1−ij」という。単位画素1−ijは、光電変換により生成された電荷を蓄積する機能および蓄積された電荷をリセットする機能を有する。単位画素1−ijは、後述する選択信号によって選択され、選択された単位画素1−ijは、蓄積された電荷に応じた信号を信号出力線9に出力する。
垂直走査回路8は、画素部1の単位画素1−ijを行毎に動作させるための制御信号であるリセットパルス信号(φRS1,φRS2,φRS3,・・・,φRSn)、転送パルス信号(φTX1,φTX2,φTX3,・・・,φTXn)、行選択パルス信号(φSEL1,φSEL2,φSEL3,・・・,φSELn)を出力する。リセットパルス信号は、リセットパルス信号線RS1,RS2,RS3,・・・,RSnを介して各行の単位画素1−ijへ出力される。転送パルス信号は、転送パルス信号線TX1,TX2,TX3,・・・,TXnを介して各行の単位画素1−ijへ出力される。行選択パルス信号は、行選択信号線SEL1,SEL2,SEL3,・・・,SELnを介して各行の単位画素1−ijへ出力される。垂直走査回路8の動作は、駆動部31を介して制御部33によって制御される。
信号出力線9は列毎に設けられ、負荷電流源10に接続されている。カラムアンプ部11は、単位画素1−ijから信号出力線9へ出力された信号を増幅する。水平選択スイッチ12は、単位画素1−ijからの信号を選択的に出力部13へ出力する。出力部13は、水平選択スイッチ12によって各列の信号出力線9から順次出力される信号を外部へ出力する。水平走査回路14は、水平選択スイッチ12を列毎に動作させるための制御信号を出力する。水平走査回路14の動作は、駆動部31を介して制御部33によって制御される。
図3は、単位画素1−ijの構成を示している。単位画素1−ijは、光電変換部2、転送スイッチ3、リセットスイッチ4、読み出し部5(フロ−ティングディフュージョン)、増幅MOSアンプ6、選択スイッチ7を備える。
光電変換部2は転送スイッチ3に接続される。光電変換部2は、所定時間光を受けて光電荷を蓄積して光電変換する。転送スイッチ3の各端子は、光電変換部2、読み出し部5、および転送パルス信号線TXiに接続される。転送スイッチ3は、ON(オン)状態時に光電変換部2から出力された電気信号を読み出し部5に転送する。
リセットスイッチ4の各端子は、電源VDD、読み出し部5、およびリセットパルス信号線RSiに接続される。リセットスイッチ4は、入力されるリセットパルス信号φRSiにより端子間をON(オン)状態にさせ、読み出し部5に蓄積された電荷をリセットする。
増幅MOSアンプ6の各端子は、電源VDD、選択スイッチ7、および読み出し部5に接続される。選択スイッチ7の各端子は、増幅MOSアンプ6、信号出力線9、および行選択パルス信号線SELiに接続される。選択スイッチ7は、行選択パルスφSELiにより、増幅MOSアンプ6で増幅された信号を信号出力線9に出力する。
次に、本実施形態と比較される従来のリセット動作を説明し、その後、本実施形態におけるリセット動作を説明する。従来のリセット動作の説明では、適宜、図2及び図3に示した構成を用いる。以下では、1行目の単位画素1−11〜1−1mを単位画素1−1jといい、2行目の単位画素1−21〜1−2mを単位画素1−2jといい、3行目の単位画素1−31〜1−3mを単位画素1−3jといい、n行目の単位画素1−n1〜1−nmを単位画素1−njという。
図9は、撮像素子において露光前のリセット処理を行う一般的な駆動方法を示している。図9に示される時刻t1以前に撮像指示が入力されると、1行目の単位画素1−1jのリセット処理が開始される。まず、時刻t1でリセットパルス信号φRS1がハイレベルになり、リセットスイッチ4が導通状態になる。これによって、読み出し部5の電位がリセットレベルに遷移する。
また、リセットパルス信号φRS1がハイレベルになると同時に、転送パルス信号φTX1がハイレベルになり、転送スイッチ3が導通状態になる。これによって、光電変換部2と読み出し部5とが接続されて、光電変換部2と読み出し部5とに蓄積された電荷がリセットされる。
続いて、時刻t2でリセットパルス信号φRS1と転送パルス信号φTX1がローレベルになり、リセットスイッチ4と転送スイッチ3が遮断状態になる。これによって、読み出し部5と電源VDDとが遮断され、光電変換部2と読み出し部5とが遮断されてリセット処理が終了する。その後、順次、2行目(時刻t3〜t4)、3行目(時刻t5〜t6)の順で最終行のn行目までリセット処理が継続して行われる。
図4は、本実施形態のリセット動作における駆動方法を示している。図4に示される時刻t1以前に操作部32のレリーズボタンが操作され撮像指示が入力されると、制御部33は、この撮像指示に基づいて、駆動部31を介して撮像素子24にリセット動作を開始させる。リセット動作の際に制御部33は、単位画素1−ijへ各種制御信号を出力するタイミングを算出し、そのタイミングに基づいて駆動部31を制御する。駆動部31は、制御部33からの指示に基づいて、撮像素子24の単位画素1−ijを行毎に駆動する駆動信号を撮像素子24へ出力し、垂直走査回路8は、駆動部31からの駆動信号に基づいて、撮像素子24の行毎に決められたタイミングで各種制御信号を各行の単位画素1−ijへ出力する。
まず、1行目の単位画素1−1jのリセット処理を行うため、時刻t1でリセットパルス信号φRS1がハイレベルになり、リセットスイッチ4が導通状態になる。これによって、読み出し部5の電位がリセットレベルに遷移する。また、リセットパルス信号φRS1がハイレベルになると同時に、転送パルス信号φTX1がハイレベルになり、転送スイッチ3が導通状態になる。これによって、光電変換部2と読み出し部5とが接続されて、光電変換部2と読み出し部5とに蓄積された電荷がリセットされる。
続いて、時刻t2でリセットパルス信号φRS1と転送パルス信号φTX1がローレベルになり、リセットスイッチ4と転送スイッチ3が遮断状態になる。これによって、読み出し部5と電源VDDとが遮断され、光電変換部2と読み出し部5とが遮断されてリセット処理が終了する。
さらに、本実施形態では、図9に示されるリセット動作とは違い、1行目の単位画素1−1jの1回目のリセット処理の終了後、1行目の単位画素1−1jの2回目のリセット処理が行われる。すなわち、時刻t3で再度リセットパルス信号φRS1および転送パルス信号φTX1がハイレベルになり、光電変換部2と読み出し部5とに蓄積された電荷がリセットされ、時刻t4でリセットパルス信号φRS1と転送パルス信号φTX1がローレベルになり、リセットスイッチ4と転送スイッチ3が遮断状態になる。これによって、2回目のリセット処理が終了する。
2行目の単位画素1−2jのリセット処理は以下のようになる。時刻t3でリセットパルス信号φRS2と転送パルス信号φTX2がハイレベルになることによって2行目の単位画素1−2jの1回目のリセット処理が開始され、時刻t4でリセットパルス信号φRS2と転送パルス信号φTX2がローレベルになることによって2行目の単位画素1−2jの1回目のリセット処理が終了する。この1回目のリセット処理の終了後、時刻t5で2回目のリセット処理が開始され、時刻t6で2回目のリセット処理が終了する。
3行目の単位画素1−3jのリセット処理は以下のようになる。時刻t5でリセットパルス信号φRS3と転送パルス信号φTX3がハイレベルになることによって3行目の単位画素1−3jの1回目のリセット処理が開始され、時刻t6でリセットパルス信号φRS3と転送パルス信号φTX3がローレベルになることによって3行目の単位画素1−3jの1回目のリセット処理が終了する。この1回目のリセット処理の終了後、時刻t7で2回目のリセット処理が開始され、時刻t8で2回目のリセット処理が終了する。上記と同様のリセット処理が、最終行のn行目まで継続して行われる。
図4に示されるリセット動作では、1行目、2行目、・・・、n行目の順で各行の1回目のリセット処理が行われるが、n行目の単位画素1−njの1回目のリセット処理が終了する時点よりも前に1行目の単位画素1−1jの2回目のリセット処理が開始される。言い換えると、各行の単位画素1−ijの1回目のリセット処理で構成される1回目のリセット動作が終了する前に、各行の単位画素1−ijの2回目のリセット処理で構成される2回目のリセット動作が開始される。
ここで、1回目のリセット処理と2回目のリセット処理は、最短時間で制御されることが好ましい。図4に示されるリセット動作では、1行目の単位画素1−1jの2回目のリセット処理は2行目の単位画素1−2jの1回目のリセット処理と同時に行われ、2行目の単位画素1−2jの2回目のリセット処理は3行目の単位画素1−3jの1回目のリセット処理と同時に行われる。以降の行においても同様である。
1行目の1−1jの2回目のリセット処理が終了してから所定の露光時間が経過すると、シャッタ部23が有するシャッタが走行を開始する。このシャッタは、1行目、2行目、・・・、n行目の順に単位画素1−ijを遮光する。
図5は、各行の単位画素1−ijのリセット処理を行った場合の動作をモデル化して示したものである。図5では、各行の単位画素1−ijのリセット処理が行われるタイミングをリセット走査位置として、模式的に直線で示している。また、シャッタ部23のシャッタにより各行の単位画素1−ijが遮光されるタイミングをメカシャッタ走査位置として、模式的に直線で示している。図5では、2回のリセット処理の間隔が、図11に示した間隔よりも短くなっており、残像を低減することができる。
全行の単位画素1−ijのリセット処理にかかる時間(ローリングリセット時間)と、全行の単位画素1−ijの遮光にかかる時間(メカシャッタ動作時間)とが略同一になる、すなわち、撮像素子に対する電気的なリセット処理の走査速度と、シャッタ部23によって行われる機械的な走査速度とが略同一になることによって、露光時間を略均一化することが可能となる。
上記のように露光時間を略均一化するためには、図5のリセット走査位置を示す2本の直線の傾きが、メカシャッタ走査位置を示す直線の傾きと略同一になることが望ましい。このため、制御部33は、予め用意されている、シャッタ部23のシャッタの走行特性を示すデータに基づいて、各行のリセット処理のタイミングを決定し、駆動部31を制御する。
上述したように、本実施形態によれば、1回目のリセット動作が終了する前に2回目のリセット動作を開始させることによって、複数回のリセット動作の間隔を短縮し、残像を低減することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。本実施形態によるデジタルカメラ100の構成及び撮像素子24の構成は第1の実施形態と同様である。図6は、本実施形態のリセット動作における駆動方法を示している。図6に示される駆動方法において、第1の実施形態で説明した図4に示される駆動方法との相違点は、2回目のリセット動作におけるリセットパルス信号φRSi及び転送パルス信号φTXiの電圧レベルが、1回目のリセット動作におけるリセットパルス信号φRSi及び転送パルス信号φTXiの電圧レベルよりも高くなっている点である。
一般的に、リセット電圧が電源VDDと同じ電圧である場合に、リセットパルス信号φRSi及び転送パルス信号φTXiの電圧を電源VDDの電圧以上に高くすることが行われる場合がある。これは、図3に示されるように各素子が接続されている場合、リセットパルス信号φRSi及び転送パルス信号φTXiのハイレベルと電源VDDの電圧が同じでは、転送スイッチ3及びリセットスイッチ4の特性上、光電変換部2のリセットレベルを所望の電圧(例えば電源VDDの電圧)にすることができないからである。
ここで、リセットパルス信号φRSi及び転送パルス信号φTXiの電圧レベルを電源VDDの電圧より高くするために昇圧回路などが用いられる場合が多い。この回路を動作させることにより、余分な電力を消費するので、なるべく動作させる回数は少ないほうが好ましい。図6に示されるリセット動作では、複数回のリセット動作に対して、この昇圧動作を1回だけ行うようにしている。したがって、本実施形態によれば、昇圧動作を複数回行う場合と比較して、消費電力を低減することができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態を説明する。図7は、本実施形態による撮像素子24の構成を示している。図2に示される撮像素子24との相違点は、1つの垂直走査回路8の代わりに、垂直走査回路8Aと8Bの2つの垂直走査回路を設けた点である。
実際のメカニカルシャッタの動作は等速度運動ではなく、徐々に速度が上がる曲線的な動作をする場合が多い。このメカニカルシャッタの走行特性にリセット動作の特性を合わせると共に複数回のリセット動作を行うためには、垂直走査回路において複雑な制御が必要になる。この複雑な制御を回避するために、本実施形態においては、複数の垂直走査回路を設けている。垂直走査回路8Aは1回目のリセット動作を制御するための各種制御信号を出力する。また、垂直走査回路8Bは2回目のリセット動作を制御するための各種制御信号を出力する。
メカニカルシャッタの走行特性とリセット動作の特性は、以下のようにして合わせられる。図8は、メカニカルシャッタの走行特性を折れ線で近似した状態を示している。図8に示される走行特性を示すデータが予め用意されている状態で、制御部33は、このデータに基づいて、各行のリセット処理のタイミングを決定する。例えば、区間800では、T1の時間でn1行分の単位画素1−ijが走査されるとすると、制御部33は、各行のリセット処理の開始時刻及び終了時刻をT1/n1ずつずらす。また、区間810では、T2の時間でn2行分の単位画素1−ijが走査されるとすると、制御部33は、各行のリセット処理の開始時刻及び終了時刻をT2/n2ずつずらす。区間820,830についても同様に、制御部33は、各行のリセット処理のタイミングを決定する。
図8では、メカニカルシャッタの走行特性を4本の折れ線で近似しているが、これに限らず、8本や16本等で近似してもよい。
上述したように、本実施形態によれば、複数の垂直走査回路を設けることによって、各リセット処理の開始時間を1回前のリセット処理の開始時間よりも所定時間だけ遅延させながら複数回のリセット動作を重複して行う制御が簡単になる効果が得られる。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について詳述してきたが、具体的な構成は上記の実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、図1に示される信号処理部26及び制御部33は、CPU(Central Processing Unit)またはDSP(Digital Signal Processor)などを用いてプログラムによって各種処理を実行させることも容易である。CPUまたはDSPは、図示されない記憶部に記憶されたプログラム及びデータを参照し、処理結果に応じて各部の制御を行い、その結果を記憶部や記録媒体に記録し、或いは図示されない表示部に表示させることができる。
また、単位画素1−ijの構成は、図3に示される構成に限らず、同様の画像信号が得られる回路構成を有するものであればあらゆる種類の単位画素1−ijの回路を使用することができる。また、単位画素1−ijの数や接続形態についても特に限定されるものではない。
1・・・画素部、8,8A,8B・・・垂直走査回路、9・・・信号出力線、10・・・負荷電流源、11・・・カラムアンプ部、12・・・水平選択スイッチ、13・・・出力部、14・・・水平走査回路、22・・・レンズ部、23・・・シャッタ部、24・・・撮像素子、25・・・出力端子、26・・・信号処理部、27・・・メモリ部、28・・・記録媒体、29・・・レンズ制御部、30・・・シャッタ駆動部、31・・・駆動部、32・・・操作部、33・・・制御部、100・・・デジタルカメラ

Claims (4)

  1. 光電変換後の電荷の蓄積機能及び当該電荷のリセット機能を有する画素が複数行かつ複数列に配置された画素部と、
    前記画素部の前面を列方向に走行するシャッタ幕により前記画素の遮光を順次行うメカニカルシャッタと、
    撮像開始の指示を行う撮像指示部と、
    前記撮像開始の指示が行われた後であって前記画素の遮光が開始されるまでの間に、前記画素部に配置された画素の1回目の順次リセット及び2回目の順次リセットを行わせ、前記1回目の順次リセットが終了する前に前記2回目の順次リセットを開始させる制御部と、
    を有する固体撮像装置。
  2. 前記画素は、入力される制御信号の電圧に基づいて前記電荷のリセット動作を行い、
    前記制御部は、前記1回目の順次リセットに係る前記電圧と前記2回目の順次リセットに係る前記電圧とを異なる電圧に設定する請求項1に記載の固体撮像装置。
  3. 前記制御部は、前記画素に前記順次リセットを行わせるための制御信号を前記画素へ出力する複数の信号出力部を有する請求項1に記載の固体撮像装置。
  4. 光電変換後の電荷の蓄積機能及び当該電荷のリセット機能を有する画素が複数行かつ複数列に配置された画素部に対する前記電荷の蓄積及びリセットを行う撮像方法であって、
    撮像開始の指示を受け付けるステップと、
    前記撮像開始の指示が行われた後、前記画素部に配置された画素の1回目の順次リセットを開始させるステップと、
    前記1回目の順次リセットが終了する前に2回目の順次リセットを開始させるステップと、
    前記2回目の順次リセットが終了した後、前記画素部の前面を列方向に走行するシャッタ幕により前記画素の遮光を順次行うステップと、
    を有する撮像方法。
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