(実施例1)
以下、本発明に係る具体的な情報管理システムについて、図面を用いて説明する。なお、本発明は以下に記載の構成に限定されるものではなく、同一の技術的思想において種々の構成を採用することが可能であることは云うまでもない。
(情報管理システムの構成)
図1は情報管理システムの構成を示す図である。図から明らかなとおり、この情報管理システム1は、情報の管理機能を備えた情報処理装置としてのパソコン10と、各種機能を実現可能な外部装置としての複合機20と、パソコン10の管理対象である書籍32、34を認識する外部装置としての書籍センサー30と、同じくパソコン10の管理対象である紙をファイリングする文具である紙ファイル42、46、印刷物44、48を認識する外部装置としての紙ファイルリーダ40が、ネットワーク回線50を介して接続されている。
パソコン10は、CPU、ROM、RAM等(図示せず。)を備え、パソコン10の各動作(パソコン10全体)について、このROMに記憶されたプログラムに基づき制御を行う制御部100と、ネットワーク回線50に接続され、このネットワーク回線50を制御する通信部102、パソコン10の利用者からの指示を受け付ける操作部104、各種情報を表示する表示部106、及び、ハードディスク等から構成された記憶部108を備えている。
記憶部108には、状態テーブル1081、文書テーブル1083、ファイル情報テーブル1085、デバイス指定テーブル1087及び関連度テーブル1089が備えられている。各テーブルの詳細は後述する。
複合機20は、CPU、ROM、RAM等(図示せず。)を備え、複合機20の各動作(複合機20全体)についての制御を行う制御部200と、画像形成手段としての記録部202と、画像読取手段としての読取部204と、マイクとしての音声入力部206と、スピーカとしての音声出力部208と、着脱メディア2101が装着されるメディアIF部210とを備えている。また、電話回線60に接続され、この電話回線60を制御する回線通信部212と、ネットワーク回線50に接続され、このネットワーク回線50を制御する通信部214と、複合機10の利用者からの指示を受け付ける操作部216と、及び、各種情報を表示する表示部218とを備えている。
なお、複合機20は、この情報管理システム1を構成するデバイスであるとして、デバイスID(複合機ID1)が付与されている。
書籍センサー30は、CPU、ROM、RAM等(図示せず。)を備え、書籍センサー30の各動作(書籍センサー30全体)についての制御を行う制御部302、ネットワーク回線50に接続され、このネットワーク回線50を制御する通信部304と、書籍32、34に付けられた無線タグ322、324の情報を読み取るための無線タグ読取部306とを備えている。
書籍センサー30は、いつ、どのような書籍が利用者の手元に置かれている(読んでいる、または、直ぐに読めるよう準備されている)か、を記憶するための装置として機能するものである。すなわち、制御部302のROMに記憶されたプログラムに基づき、無線タグ読取部306を機能させ、書籍32、34の無線タグ332、342からの応答を読み取ると、制御部302のRAM内に無線タグ332、342の識別情報と、現在の日時(開始日時)を一時的に記憶し、応答を読み取った無線タグ332又は342の応答がなくなると、制御部302のRAM内に一時的に記憶した無線タグ332又は342の識別情報と開始日時と現在の日時(終了日時)を、通信部304を介してパソコン10へ送信する。パソコン10は状態テーブル1081に情報を保存する。
なお、書籍センサー30は、この情報管理システム1を構成するデバイスであるとして、デバイスID(書籍センサーID2)が付与されている。
紙ファイルリーダ40は、CPU、ROM、RAM等(図示せず。)を備え、紙ファイルリーダ40の各動作(紙ファイルリーダ40全体)についての制御を行う制御部402、ネットワーク回線50に接続され、このネットワーク回線50を制御する通信部404と、紙ファイル42、46又は印刷物44、48に付されたバーコード422、442、462、482を読み取るためのバーコード読取部406とを備えている。 紙ファイルリーダ40は、紙ファイル42、46と各々にファイリングされている印刷物44、48を対応付けた情報を、ファイル情報テーブル1085に形成するための入力装置として機能するものである。すなわち、制御部402のROMに記憶されたプログラムに基づき、バーコード読取部406より、まず紙ファイルのバーコードの入力させ、次に印刷物のバーコード入力させ、制御部402のRAMに一時的に記憶する。そして、一時的に記憶した入力データを、通信部404を介してパソコン10へ送信する。パソコン10はその情報を受けて状態テーブル1081及びファイル情報テーブル1085にレコードを追加する。
なお、紙ファイルリーダ40は、この情報管理システム1を構成するデバイスであるとして、デバイスID(紙ファイルリーダID3)が付与されている。
以下に、パソコン10に備える記憶部108が記憶する状態テーブル1081、文書テーブル1083、ファイル情報テーブル1085及びデバイス指定テーブル1087に記憶する情報について説明する(関連度テーブル1089については後述する。)。
状態テーブル1081は、図2のとおり、複合機20が備える実行手段によって実現された処理動作(状態ID)と、その処理動作の開始と終了日時(いずれの時点をもって開始又は終了とするかは、適宜決定すればよい。)、その処理動作の対象となった文書(以下、「対象文書」という。)の所在を示す情報(以下、「対象文書アドレス」という。)、その処理動作が特定の相手に対して行われたものである場合、この相手を特定する相手アドレス、及び、処理動作の対象となった対象文書の量が、1つのレコードとしてこの処理動作が行われる毎に、各々記憶されている。なお、この各々記憶されている処理動作には、これを識別するユニークIDが付与されている。
先ず、状態テーブル1081により記憶される状態IDは、図3のとおり定義されるものである。例えば、パソコン10から複合機20の記録部202を利用した印刷の場合(図3において、状態「PCプリント」として定義。)、状態IDは「PRN」、相手アドレスは「なし」、対象文書アドレスは「印刷した文書のアドレス」、及び、量は「部数」と定義されている。
なお、PCプリント処理は、パソコン10と複合機20の間で行われるものであるから、相手アドレス「なし」と定義されている。また、対象文書アドレスは、この処理の対象となった文書が、パソコン10の記憶部108に記憶されたものであるなら、対象文書が記憶されている記憶部108のアドレス、又は、対象となった文書が、特定のホームページ(以下、「HP」という。)であるなら、そのHPのアドレスが記憶される。さらに、量としては「部数」が定義されており、例えば、対象文書を1部印刷した場合、量は「1部」となる。
また、複合機20の読取部204及び回線通信部212等を利用したファクシミリ(以下、「ファクス」という。)送信の場合(図3において、状態「ファクス送信」として定義。)、状態IDは「FXT」、相手アドレスは「送信先FAX番号」、対象文書アドレスは「(パソコンにコピーした)送信画像のアドレス」、及び、量は「なし」と定義されている。
なお、ファクス送信は、複合機20等とは異なるファクシミリ装置との間で行われるものであるから、相手アドレスとしては「送信先FAX番号」が定義されている。また、この情報管理システム1では、ファクス送信を行った場合、このファクス送信の対象となった送信画像をパソコン10の記憶部108に保存するため、「対象文書アドレス」としては、この送信画像が記憶された記憶部108内のアドレス((パソコンにコピーした)送信画像のアドレス)が定義されている(図3の対象文書アドレスにおいて「(パソコンにコピーした)」と定義されている処理(状態)については、上記同様、処理対象となった画像又は音声が記憶された記憶部108内のアドレスが、対象文書アドレスとして定義される。)。
また、パソコン10により管理される書籍32、34を利用している場合(図3において、状態「書籍」として定義。)、状態IDは「BKX」、相手アドレスは「日本図書コード(以下、「ISBN」という。)」、対象文書アドレスは「(検索した)書籍紹介HPアドレス」、及び、量は「時間(分)」と定義されている。
なお、相手アドレスとして利用されるISBNは、書籍32、34各々を識別するためのものであり、無線タグ322、342に記憶されている。また、対象文書アドレスとして記憶されるアドレスは、一般の利用に供されているHPにおいて、書籍32、34を紹介したHPのアドレスが定義されている。さらに、量としては、書籍32、34を利用した時間(分)が定義されている。
さらに、上記の他、「PCファクス送信(パソコン10から画像データと相手先を通信部102を介して複合機20に送信し、複合機20が受信した画像データを、回線通信部212を介してファクス送信する。)」、「PCファクス受信(複合機20の回線通信部212が受信した画像データを、通信部214を介してパソコン10に送信し、パソコン10が受信した画像データを保存する。)」、「スキャン−to−PC(複合機20の読取部204でスキャニングされた画像データを、通信部214を介してパソコン10へ送信し、パソコン10が受信した画像データを保存する。)」、「スキャン−to−メディア(読取部204を介してスキャニングされた画像データをメディアインターフェース(以下、「メディアIF」という。)部210を介して着脱メディア2101に記憶する。)」「スキャン−to−メール(読取部204を介してスキャニングされた画像データを、通信部214を介してメール送信する。)」、「ファクス受信(回線通信部212により受信された画像データを、記録部202を介して印刷する。)」、「コピー(読取部204により読み取られた画像データを、記録部202を介して印刷する。)」、「電話発呼」、「電話着呼」及び「メディアプリント(着脱メディア2101に記憶された画像データ又は文書データを、記録部202を介して印刷する。)」が各々定義されている。
なお、相手アドレスとして利用される紙ファイルIDは、紙ファイル42、46又は印刷物44、48各々を識別するためのものであり、紙ファイル42、46又は印刷物44、48にバーコードとして付されている。また、対象文書アドレスとして記憶されるアドレスは、紙ファイル42、46にファイリングされた文書又は印刷物44、48を構成する文書データを記憶している記憶部108のアドレスが定義されている。
なお、図3の中で定義される「GID(グループID)」は、各処理動作(状態)を各々グループ分けし、そのグループ各々に付した個別のIDである。具体的には、GIDが「2」は、相手アドレスが記憶されている処理動作に対して付されているのに対し、「0」及び「1」は、相手アドレスが「なし」の処理動作に対して付されたものである。また、GIDが「1」は、記憶部108に既に記憶された対象文書データを用いた処理動作(本実施例1においては「PCプリント」のみ。)に対して付されるものであるのに対し、「0」は、この処理動作を実行することにより、初めて、対象文書データが記憶部108に記憶される処理動作に対して付されるIDである。
次に、文書テーブル1083は、一の文書に対して、何れかの作業又は指示がなされたことを記憶するものであって、図4に示すとおり、この作業等がなされた日時(いずれの時点をもって作業等がなされたとするかは、適宜決定すればよい。)、この文書の所在を示す情報、この文書に対してなされた作業等(事象)、この作業等を行った装置(操作アプリケーション(以下、「操作アプリ」という。))、及び、この作業を行った利用者が、識別IDを付された状態で記憶されている。
なお、文書テーブル1083において対象となるデータは文書データのみならず、いわゆる画像データ、音声データも対象である。
ここで、一の文書を対象としてなされた作業(事象)として、「create」「open」「update」「print」「send」及び「close」が定義されている。これら事象をより具体的に説明すれば、一の文書が新たに作成された場合、例えば、パソコン10の操作部104の操作により文書が作成される場合はもちろん、複合機20の読取部204を介して一の文書がスキャニング若しくはコピーされたとき、回線通信部212を介してファクス受信若しくはPCファクス受信されたとき、又は、回線通信部212を介して電話発呼若しくは電話着信により通話音声が記憶されたとき、文書テーブル1083の事象として、「create」が記憶される。
また、パソコン10の記憶部108に記憶されている文書データ、画像データ又は音声データを、操作部104を介して開いたとき、及び、HPを操作部104の操作により開いたとき、文書テーブル1083の事象として、「open」が記憶される一方、その文書データ等を閉じたとき、「close」が記憶される。なお、この操作部104を介して
また、記憶部108に既に記憶されている文書データ、画像データ又は音声データが、パソコン10に記憶されるエディタにより更新されたとき、文書テーブル1083の事象として、「update」が記憶される。
また、記憶部108に既に記憶されている文書データ又は画像データが、エディタを介して印刷されたとき、文書テーブル1083の事象として、「print」が記憶される。
さらに、記憶部108に既に記憶されている文書データ、画像データ又は音声データが、パソコン10に記憶されるメール送受信用のアプリケーションによって、或いは、記憶部108に既に記憶されている文書データ又は画像データが、複合機20のPCファクス送信又はファクス送信によって送信されたとき、文書テーブル1083の事象として、「send」が記憶される。
なお、この文書テーブル1083に関しても状態テーブル1081同様、一の文書に対して、何れかの作業が行われる毎に1つのレコードとして上記項目が各々記憶される。
ここで、状態テーブル1081と文書テーブル1083は、必ず、異なる2つのテーブルである必要はなく、各々のテーブルのレコードを構成する各項目を特定することができるものであれば、1つのテーブルにまとめて記憶しておいてもよい。
ファイル情報テーブル1085は、図5のように、レコードを識別するためのユニークIDと、レコードが記録された日時、紙ファイル42、46を識別する紙ファイルID、及び、紙ファイル42、46にファイリングされた印刷物44、48を特定する文書アドレスが、1つのレコードとして各々記憶される。
なお、紙ファイルIDは、紙ファイル42、46各々を識別するためのものであり、バーコード442、462に記録されている。また、対象文書アドレスとして記憶される文書アドレスは、各紙ファイル42、46とファイリングされている印刷物44、48を関連付けるためのものであり、印刷物44、48の元となった電子文書のアドレスで表す。すなわち、印刷物44、48の元となった電子文書が、パソコン10の記憶部108に記憶されたものであるなら、その電子文書が記憶されている記憶部108のアドレス、又は、その電子文書がHPであるなら、そのHPのアドレスが記憶される。この情報は印刷物44、46に記録されているバーコード442、448に記録されている。
さらに、デバイス指定テーブル1087は、ネットワーク回線50に複数の複合機20、書籍サンサー30及び紙ファイルリーダが接続されているとき、いずれの複合機20等が、この情報管理システム1の対象であるかを特定し、これを記憶したテーブルであって、図6のように構成されている。
(情報管理システムによる処理1)
次に、上記のとおり構成された情報管理システム1による処理(1)について、図面を用いて説明する。
図7は、パソコン10により行われるメインとなる処理のフローを示したものである。なお、このフローに示される処理は、パソコン10の制御部100により行われる、より具体的には、制御部10を構成するCPUがROM等に記憶されたプログラムにしたがい実行されるものである。
先ず、制御部100は、パソコン10の操作部104を介して、又は、図6に示す指定された外部装置、具体的には、複合機20、書籍センサー30、紙ファイルリーダ40から通信部102を介して、何れかの処理を実行するための指令が入力されるまで待機する(ステップ701)。
その後、ステップ701において、何れかの指示がなされたことを検出したとき、その処理が何れの処理であるかを特定する。すなわち、何れかの指令が制御部100に入力されたとき、第1に制御部100は、その指令が、複合機20の記録部202を制御するプリンタドライバの起動、又は、複合機20の読取部204等を利用するための複合機ユーティリティの起動等、外部装置稼動準備指令であるか否かを判断する(ステップ703)。
ステップ703により、入力された指令が、外部装置稼動準備である場合(ステップ703:YES)、パソコン10の制御部100は、後述する稼動前知的支援処理を実行する(ステップ705)とともに、この処理が終了したとき、何れかの処理を実行するための指令が入力されるまで待機する(ステップ701)。
なお、稼動前知的支援処理とは、パソコン10から複合機20の記録部202に対して、特定の文書データの印刷指令がなされたとき、既に、この文書データの印刷が所定の期間内になされていた場合等、重複して印刷されることを防止すべく、その事実を、印刷指令を出した利用者に対して警告するための処理である。また、稼動前知的支援処理には、パソコン10から複合機20の回線通信部212に対して、特定の文書データを特定の相手にファクス送信指令がなされたとき、既に、この文書データがこの相手に送信されていた場合等、重複してファクス送信されることを防止すべく、その事実を、ファクス送信指令を出した利用者に対して警告するための処理も行う。
一方、入力された指令が、外部装置稼動準備ではない場合(ステップ703:NO)ステップ701において検出された指令が、図6において指定された複合機20、書籍センサー30又は紙ファイルリーダ40からの指令であって、外部装置の稼動を検知に係る指令であるか否かを判断する(ステップ707)。
そして、ステップ707による判断結果が、外部装置の稼動を検知するものである場合(ステップ707:YES)、制御部100は、外部装置から、図3で定義されている情報、すなわち、状態ID、相手アドレス、対象文書アドレス、量の入力を受ける(ステップ709)。なお、この状態ID等は、制御部100を構成するRAM等に記憶保持しておく。
そして、後述する、稼動時知的支援処理を実行する(ステップ711)とともに、この処理が終了したとき、何れかの処理を実行するための指令が入力されるまで待機する(ステップ701)。
なお、稼動時知的支援処理とは、外部装置からの指令と同一の指令にともなう処理を、過去において実行していたとき、その間に利用していた情報を利用者の現在の業務に関連する情報として提供するための処理である。
また、入力された指令が、外部装置稼動準備ではない場合(ステップ707:NO)ステップ701において検出された指令が、ステップ707で稼動が検知された外部装置の稼動終了検知であるか否かを判断する(ステップ713)。
そして、ステップ707による判断結果が、外部装置の稼動終了を検知するものである場合(ステップ713:YES)、制御部100は、後述する、状態テーブル登録処理を実行する(ステップ715)とともに、この処理が終了したとき、何れかの処理を実行するための指令が入力されるまで待機する(ステップ701)。
さらに、入力された指令が、外部装置稼動終了ではない場合(ステップ713:NO)ステップ701において検出された指令が、検索機能の呼出しであるか否かを判断する(ステップ717)。
そして、ステップ717による判断結果が、検索機能の呼出しである場合(ステップ717:YES)、制御部100は、後述する、手動知的支援処理を実行する(ステップ719)とともに、この処理が終了したとき、何れかの処理を実行するための指令が入力されるまで待機する(ステップ701)。
なお、手動知的支援処理とは、利用者が任意に指示した条件で、利用者の現在の業務に関連した情報の提示を行うための処理である。
なお、入力された指令が、手動知的支援処理ではない場合(ステップ717:NO)ステップ701において検出された指令が、パソコン10のシャットダウンであるか否かを判断し(ステップ721)、この条件を満足するとき(ステップ721:YES)、パソコン10の電源を切る一方、シャットダウン指令ではない場合(ステップ721:NO)、この指令にともなう処理を実行する(ステップ723)。そして、この処理を実行した後、再度、何れかの処理を実行するための指令が入力されるまで待機する(ステップ701)。
(稼動前知的支援処理)
図8は、稼動前知的支援処理のフローを示したものである。
ステップ705において、稼動前知的支援処理が実行されたとき、先ず、外部装置稼動準備の指令として入力された指令が、記録部202に対する印刷指令であるか否かを判断し(ステップ801)、印刷指令である場合(ステップ801:YES)、ステップ802に進む。一方、印刷指令でない場合(ステップ801:NO)、外部装置稼動準備の指令として入力された指令が、回線通信部212に対するPCファクス送信指令であるか否かを判断し(ステップ803)、PCファクス送信指令である場合(ステップ803:YES)、ステップ804に進む一方、PCファクス送信指令でない場合(ステップ803:NO)、稼動前知的支援処理を終了し、ステップ701に戻って、再度、何れかの処理を実行するための指令が入力されるまで待機する(ステップ701)。
ステップ802では、既に印刷された文書、すなわち、図4の文書テーブルにおいて、事象が「print」と記憶されているの中に、これから印刷する文書データと同一の文書データが存在しているか否かを確認するため、検索条件として、事象「print」及び印刷対象文書データのアドレスをセットし、この2つの検索条件に基づき、事象文書検索処理を行う(ステップ805)。
また、ステップ804では、既に送信された文書、すなわち、図4の文書テーブルにおいて、事象が「send」と記憶されているの中に、これからPCファクス送信する文書データと同一の文書データで、かつ、同一の相手に対する送信であった記録が存在しているか否かを確認するため、検索条件として、事象「send」、PCファクスの送信先のアドレス(ファクス番号)及び送信対象文書データのアドレスをセットし、この2つの検索条件に基づき、事象文書検索処理を行う(ステップ805)。
図9は、事象文書検索処理のフローを示すものである。まず、この処理が開始されると、制御部100は、文書データベース1083から、この処理を未だ行っていないレコードを1件読み出す(ステップ901)。そして、ステップ802(又はステップ804)において検索条件として指定された事象「print」(「send」)に、この処理の対象となった1つのレコードの事象が一致するか否かを判断する(ステップ903)。ここで、処理の対象となっているレコードの事象が「print」(「send」)でない場合(ステップ903:NO)、このレコードを処理対象から除外し、再度、ステップ901に戻る。
一方、処理の対象となっているレコードの事象が「print」(「send」)である場合(ステップ903:YES)、ステップ802(又はステップ804)で検索条件として、文書アドレスがセットされているか否かを判断する(ステップ905)。
そして、ステップ905の判断において、ステップ802(又はステップS804)で検索条件として、文書アドレスがセットされていれば(ステップ905:YES)、この処理の対象となった1つのレコードの文書アドレスが、この検索条件として指定された文書アドレスと一致するかを判断する(ステップ907)。ここで文書アドレスが一致すると判断すると(ステップ907:YES)ステップ909の処理に移行し、一致しないと判断すると(ステップ907:NO)ステップ901の処理に移行する。
また、ステップ905の判断において、検索条件として文書アドレスがセットされていない場合には(ステップ905:NO)、ステップ907の判断を行うことなく、ステップ909の処理に移行する。
ステップ909の判断において、ステップ802(又は、ステップ804)で検索条件として、相手アドレスがセットされていれば(すなわちステップ804を経由した場合;ステップ909:YES)、この処理の対象となった1つのレコードの相手アドレスが、この検索条件として指定された相手アドレスと一致するかを判断する(ステップ911)。ここで相手アドレスが一致すると判断すると(ステップ911:YES)ステップ913の処理に移行し、一致しないと判断すると(ステップ911:NO)、ステップ901の処理に移行する。
また、ステップ909の判断において、検索条件として相手アドレスがセットされていない場合には(すなわちステップ802を経由した場合;ステップ909:NO)、ステップ911の判断ことはく、ステップ913の処理に移行する。
そして、ステップ911の処理で相手アドレスの一致の判断を行わない場合(ステップ905:NO又はステップ907:YES、かつ、ステップ909:NO)、又は、ステップ911の処理で相手アドレスが一致する場合(ステップ905:NO又はステップ907:YES、かつ、ステップ909:YES、かつ、ステップ911:YES)、検索条件として設定した文書データが既に印刷された、又は、検索条件として設定した文書データが既に同じ相手に送信されたものであるとして、処理対象のレコードを検索結果に追加する(ステップ913)。
その後、ステップ915で、文書テーブルの全てのレコードについて事象文書検索処理が終了したか否かを判断し、終了していなければ(ステップ915:NO)、ステップ901に戻って、処理を継続する一方、終了していれば(ステップ915:YES)、事象文書検索処理を終了し、ステップ807を実行する。
ステップ807では、ステップ805の事象文書検索処理によって、同一文書が存在したか否かを判断する。ここで、同一文書「無」と判断された場合(ステップ807:NO)、処理対象となった文書データは、重複して印刷又は同じ相手に対して送信されるものではないため、その後の処理は行わず(そのまま印刷又は送信処理を行い)、ステップ701に戻って、次の入力がなされるまで待機する。
これに対し、同一文書「有」の場合(ステップ807:YES)、同一と判断されたレコードの中から最新のレコードに係る(最後に印刷又は送信された)IDと、日時を読み出し(ステップ809)、その日時が、現在の日時から計算して、6ヶ月を経過しているか否かを判断する(ステップ811)。
6ヶ月を経過していると判断された場合(ステップ811:YES)、処理対象の文書データは重複して印刷又は同じ相手に対して送信されることとなるものの、最後の印刷又は送信から相当期間経過しているため、その後の処理は行わず(そのまま印刷又は送信処理を行い)、ステップ701に戻って、次の入力がなされるまで待機する。
これに対し、6ヶ月を経過していないと判断された場合(ステップ811:NO)、文書テーブル(図4参照。)より、同一文書が最後に印刷(事象として「print」)又は送信(事象として「send」)されてから、更新(事象として「update」)されているか否かを調べる(ステップ813)。
ステップ815において、更新されていると判断された場合(ステップ815:YES)、そのまま印刷又は送信処理を行い、ステップ701に戻って、次の入力がなされるまで待機する。一方、更新されていないと判断された場合(ステップ815:NO)、操作の種類を判断し、操作がプリントであった場合(ステップ816:YES)、既に印刷された文書が、紙ファイルIDをともなってファイル情報テーブル1085(図5参照。)で管理されているか否かを判断すべく、ファイル情報テーブル1085で文書アドレスが一致する紙ファイルIDを読み出す(ステップ817)。
そして、ステップ817の結果、ファイル情報テーブル1085に一致する紙ファイルIDが存在した場合、印刷に際し、今回の印刷は、紙ファイルIDをともなった未更新文書を重複して印刷するものであることを、図10(a)に示す態様で、利用者に報知する(ステップ821)。
一方、ファイル情報テーブル1085に一致する紙ファイルIDが存在しない場合、未更新文書を重複して印刷するものであることを、図10(b)に示す態様で、利用者に報知する(ステップ823)。
操作が、PCファクス送信であった場合(ステップ816:NO)、同じ相手に同じ文書を送信しようとしていることを、図10(c)に示す態様で、利用者に報知する(ステップ824)。
(稼動時知的支援処理)
図11は、稼動時知的支援処理のフローを示したものである。
ステップ711において、稼動時知的支援処理が実行されたとき、先ず、パソコン10の制御部100は、ステップ709において、外部装置より入力を受けた(検出した)状態ID、相手アドレス、対象文書アドレスをRAMから読み出し(ステップ1101)、GID検索条件設定処理を実行する(ステップ1103)。
図12は、GID検索条件設定処理のフローを示したものである。先ず、検索条件として、状態ID(図2及び図3参照。)をセットする(ステップ1201)。次に、ステップ1105の文書検索処理に際し、このステップ1201により特定された状態IDと、いわゆる「AND条件」で検索するための検索条件を特定するために、各動作処理に特有の検索条件を抽出すべく、GIDの種別を判断する。すなわち、まず、ステップ1201で設定された状態IDのGIDが「1(図3参照。)」であるか否かを判断する(ステップ1203)。
そして、ステップ1203でGIDが「1」であると判断された場合(ステップ1203:YES)、検索条件として、対象文書アドレスを追加し(ステップ1205)、ステップ1207を実行する。なお、ステップ1203の判断で、GIDが「1」ではないと判断された場合、ステップ1205を実行することなく、ステップ1207を実行する。
ステップ1207では、ステップ1201で設定された状態IDのGIDが「2(図3参照。)」であるか否かを判断する(ステップ1207)。
そして、ステップ1207でGIDが「2」であると判断された場合(ステップ1207:YES)、検索条件として、相手アドレスを追加する(ステップ1209)。そして、GID検索条件設定処理を終了し、次に、GID検索条件設定処理により特定された検索条件を用いて、文書検索処理(ステップ1105)を実行する。
一方、ステップ1207で、GIDが「2」ではないと判断された場合は、そのまま、GID検索条件設定処理を終了する。そして、同じく、GID検索条件設定処理により特定された検索条件を用いて、文書検索処理(ステップ1105)を実行する。
なお、ステップ1203及びステップ1207において、ともに「NO」と判断されたものは、状態IDに対応するGIDが「0」の場合である。
図13は、文書検索処理(ステップ1105)のフローを示したものである。先ず、状態テーブル1081、文書テーブル1083のレコード、全てを検索結果レコードの初期値とする(ステップ1301)。
次に、状態テーブル1081から特定のレコードに係る対象文書を特定すべく、先に実行したGID検索条件設定処理(ステップ1103)により特定された検索条件にしたがった検索を実行する。
すなわち、まず、ステップ1303において、検索条件として状態IDが指定されているか否かを判断する(ステップ1303)。なお、稼動時知的支援処理(ステップ711)では、通常、ステップ1201で、状態IDを検索条件としてセットしているため、このステップ1303の判断は「YES」となり、状態テーブル1081から、検索条件としてセットされた状態IDに一致するレコードを、検索結果レコードとして記憶する(ステップ1305)し、ステップ1307を実行する。
ステップ1307では、検索条件として相手アドレスが指定されているか否か、すなわち、ステップ1207の判断が「YES」であって、ステップ1209において検索条件として相手アドレスが追加されたか否かを判断する。そして、この判断の結果、相手アドレスがセットされていれば(ステップ1307:YES)、ステップ1305により記憶された検索結果レコードから、検索条件としてセットされた相手アドレスに一致するレコードを、新たな検索結果レコードとして記憶し(ステップ1309)、次に、ステップ1311を実行する。なお、ステップ1307において、検索条件として相手アドレスが指定されていない場合(ステップ1307:NO)、ステップ1309を実行することなく、ステップ1311を実行する。
ステップ1311では、検索条件として対象文書アドレスが指定されているか否か、すなわち、ステップ1203の判断が「YES」であって、ステップ1205において検索条件として対象文書アドレスが指定されたか否かを判断する。そして、この判断の結果、対象文書アドレスがセットされていれば(ステップ1311:YES)、ステップ1305により記憶された検索結果レコードから、検索条件としてセットされた対象文書アドレスに一致するレコードを、新たな検索結果レコードとして記憶し(ステップ1313)、次に、ステップ1315を実行する。
ステップ1315では、検索条件として指定されている対象文書アドレスを、制御部100のRAMに確保された所定の領域に記憶し、次に、ステップ1317を実行する。
なお、ステップ1311において、検索条件として対象文書アドレスが指定されていない場合(ステップ1311:NO)、ステップ1313を実行することなく、ステップ1319を実行する。
ステップ1315では、検索条件として指定されている対象文書アドレスを、制御部100のRAMの所定領域に確保された記憶領域にターゲット文書アドレスとして記憶し(ステップ1315)、次に、ステップ1317を実行する。
ステップ1317では、先ず、検索条件として指定され、ステップ1315で、ターゲット文書アドレスとして記憶されている対象文書アドレスと同一のアドレスを含むレコードを、関連度テーブル1089から特定する。そして、この対象文書アドレスと同一のアドレスとの間で、関連度スコアを付与されているアドレスを抽出する一方、文書テーブル1083から、この抽出されたアドレスと同一のアドレスが記憶されているレコードを特定し、検索結果レコードとして、関連度テーブル1089に記憶されていた関連度スコアとともに記憶し、次に、ステップ1319を実行する。
ここで、関連利用履歴テーブル1089は、図14のとおり、過去において行われたこの文書検索処理によって関連するものとされた、記憶部108に記憶されている各文書データのアドレス、及び、この過去において行われた文書検索処理の結果に基づきなされた文書知的支援処理、より具体的には、文書知的支援処理において実行される関連度テーブル更新処理によって付与された関連度スコアを累積的に記憶するものである。
なお、ステップ1309及びステップ1313において、ステップ1305で特定された検索結果レコードに基づき、各検索条件に該当する新たな検索結果レコードを記憶するのは、各状態IDに対応するGIDが1つだけ設定(図3参照。)されていることによる。
ステップ1319では、ステップ1321以降の処理を行うべく、上記ステップ1303〜ステップ1313によって特定された検索結果から未処理の検索結果レコードを1件読み出し(実体は状態テーブル1081の1レコード)、ステップ1321を実行する。
ステップ1321では、ステップ1301で検索結果レコードの初期値として設定した文書テーブル1083に記憶された各レコードにおいて、事象が「create」又は「open」であるレコードに記載の日時から、事象が「create」等のレコードに記載の文書アドレスと同一の文書アドレスが記載された、事象が「close」であるレコードに記載の日時までの期間(つまり、同文書がパソコン10で「開かれていた」又は「取り扱われていた」と判断できる期間)が、ステップ1319で読み出した1件のレコードに記載の、開始日時から終了日時の期間と重なったとき、処理対象となった文書テーブル1083のレコードを検索結果レコードとして記憶する(ステップ1321)。
すなわちこの処理(ステップ1321)は、指示された検索条件に適合する外部装置の状態と同時期に開かれていた、又は、取り扱われていたと判断される文書を抽出することを行っている。
本実施例1の情報管理システム1では、利用者、自らの動作をキーとして、そのとき利用していたデータを、再度、利用しようとするとき、自らの動作を間接的に示す情報として、パソコン10に接続された複合機20等の処理動作を利用し、この処理動作と同時期に利用されていた文書データを、関連性があるものとみなすことが可能であって、その結果、処理動作の対象となった対象文書(アドレス)と同時期に利用されていたとして、文書データ相互が関連性あるものとみなすことができる。そのため、上記のとおり、処理されていた日時が重なる「create」又は「open」の事象のレコードを、検索結果レコードとして記憶する。
なお、人の活動において、「数日前に行った作業」の際、換言すれば、自らの動作をキーとして、そのとき対象としていた文書(対象文書)を、再度、利用したいと考えることがある。かかる場合、本実施例1の情報管理システム1では、上記のとおり、処理動作の時期と同時期に利用されていた文書データを、関連性があるものとみなすことが可能であるため、利用頻度の高い他のデータを、「数日前に行った作業」をキーとして、対処文書に関連する複数の文書の中から、特に関連性の高い文書を区別して取り扱うことができる。
また、事象が「create」又は「open」であるレコードに記載の日時から、事象が「create」等のレコードに記載の文書アドレスと同一の文書アドレスが記載された、事象が「close」であるレコードに記載の日時までの期間の決定に際し、利用者(図4における操作者。)の同一は考慮するように構成されている。
そして、ステップ1323では、状態テーブル1081の検索結果レコードとして記憶されている全てのレコードについてステップ1321の処理を終了したか否かを判断し、終了していれば(ステップ1323:YES)、上記処理に基づく検索結果のレコードから検索結果情報を作成し(ステップ1325)、文書検索処理(ステップ1105)を終了する。なお、ステップ1323において、全件終了していないと判断された場合(ステップ1323:NO)、ステップ1319に戻って、処理を継続する。
なお、本実施例1における情報管理システム1では、状態テーブル1081に記憶されるレコードは、その処理動作を行った際、文書テーブルにも同時に1つのレコードとして記憶される構成を採用しているため(後述の「文書テーブル更新処理」参照。)、ステップ1321において、これら両テーブルの各レコードは検索条件を満たすものとして検索結果レコードに記憶される。
したがって、このような同一の処理によって記憶されるレコードに基づき記憶される検索結果レコードを除外するため、状態テーブル1081から特定された検索結果レコードの開始日時又は終了日時と、文書テーブル1083の日時が同一で、かつ、対象文書アドレスと文書アドレスが同一の検索結果レコードについては、ステップ1321による条件を満足した場合であっても、このステップ1321によって記憶しないような構成とすると好適である。
文書検索処理(ステップ1105)を終了したとき、制御部100は継続して、文書検索処理(ステップ1105)に基づく検索結果の表示処理を実行する(ステップ1107)。
なお、上記文書検索処理におけるステップ1321では、両期間の重複によった判断を行っていた。しかし、状態テーブル1081のレコードに記載の、開始日時から終了日時の期間に、事象が「create」、「open」又は「close」であるレコードに記載の日時が含まれていた場合、必ず、両者は重複することとなるから、事象が「create」又は「open」であるレコードに記載の日時から、事象が「create」等のレコードに記載の文書アドレスと同一の文書アドレスが記載された、事象が「close」であるレコードに記載の日時までの期間に、状態テーブル1081のレコードに記載の、開始日時から終了日時の期間が全て含まれている場合を除き、このような簡易な判断を、ステップ1321の判断に併用して採用すると、判断の迅速性の観点において、好適である。
また、同様に、事象が「create」又は「open」であるレコードに記載の日時から、事象が「create」等のレコードに記載の文書アドレスと同一の文書アドレスが記載された、事象が「close」であるレコードに記載の日時までの期間に、状態テーブル1081のレコードに記載の、開始日時又は終了日時のいずれかが含まれていた場合も、必ず、両者は重複することとなるから、上記同様、このような簡易な判断を、ステップ1321の判断に併用して採用すると、判断の迅速性の観点において、好適である。
さらに、状態テーブル1081のレコードに記載の、開始日時又は終了日時のいずれかと、事象が「create」、「open」又は「close」であるレコードに記載の日時が重複する場合も、必ず、両者は重複することとなるから、上記同様、このような簡易な判断を、ステップ1321の判断に併用して採用すると、判断の迅速性の観点において、好適である。
図15は、検索結果表示処理(ステップ1107)のフローを示したものである。先ず、処理の開始に際し、日付及び参照ソートフラグをOFFにする(ステップ1501)。
次に、ステップ1325で作成された検索結果情報として特定された検索結果レコード各々が、状態テーブル1081から特定された(ステップ1303〜ステップ1313を実行することで特定された)検索結果レコードであるか、又は、文書テーブル1083から特定された(ステップ1317、及び、ステップ1319〜ステップ1323を実行することで特定された)検索結果レコードであるかを分類する。すなわち、前者を対象文書に係る検索結果とし、後者を利用文書に係る検索結果として、両検索結果を分類する(ステップ1503)。
そして、ステップ1503の処理が終了したなら、次に、このステップ1503で利用文書と対象文書のそれぞれに分けられた検索結果情報を表示するにあたって、表示される利用文書又は対象文書を、何れの順序で表示するかを決定するための処理を実行する。
先ず、ステップ1505は、表示の順序として、日時でソートすることが選択されているか否かを判断する(ステップ1505)。
今、日時でソートが指定されていない場合(ステップ1505:NO)、ステップ1317で記憶された関連度スコアが大きい順に、又は、関連度スコアが同じもの若しくは関連度スコアが付されていないもの(対象文書)は参照数が大きいものから順に、ステップ1503で利用文書と対象文書の各々に分類された両検索結果それぞれについて、各レコードをソートし(ステップ1507)、続けて、参照数ソートフラグをONにする(ステップ1509)。そして、ステップ1515を実行する。
一方、日時でソートが指定されていた場合(ステップ1505:YES)、制御部100は、ステップ1503により分類された両検索結果それぞれについて、ステップ1319で設定された関連度スコアの順に、関連度スコアが同じもの又は関連度スコアが付されていないもの(対象文書)は日時が新しい検索結果レコードから順に、ソートし(ステップ1511)、続けて、日時ソートフラグをONにする(ステップ1513)。そして、上記同様、ステップ1515を実行する。
なお、本実施例1の情報管理システム1では、検索結果の表示に際し、各レコードの関連度スコアの順にソートし、関連度スコアが同じものは日時と参照数の2項目によるソートが可能であるとしている。そのため、日時もしくは参照数の何れかでソートするかの判断は、一方の項目でソートされているか否かを判断することのみをもって、利用者が、関連度スコアの順にソートし、関連度スコアが同じものが複数存在する場合には、日時又は参照数の何れかでソートさせようとしているか判断することができる(関連度スコアが同じ場合、日時でのソートが指定されていないときは、参照数でのソートが指定されているとみなす。)。
また、関連度スコアの順にソートし、日時又は参照数の何れでソートをするかの指定は、例えば、ステップ1501の処理を実行した後、ステップ1505の処理を実行する前に、操作部104を介して利用者に指定させる構成とすればよい。
ステップ1515では、ステップ1507又はステップ1511で、指定された条件にしたがいソートされた検索結果レコードに基づき、利用文書と対象文書毎のリストを、該当文書へのアクセスが可能なように生成する。そして、ステップ1517でこれらリストを表示する。
なお、上記のとおり本実施例1の情報管理システム1では、ステップ707において、外部装置の稼動が検出された際に、この検出に合せて、上記稼動時知的支援処理(ステップ711)を実行させている。したがって、この検出された処理の対象となった文書データ、又は、処理動作に関連して、過去の同時期に開かれていた又は取り扱われていたと判断される文書を利用者に報知することができるため、今回の処理に、この関連した文書について必要な処理が存在する場合、これについての処理も同時(同時期)に行うこともできる。
例えば、ファクス送信を行ったとき、過去のファクス送信において開いていた文書を閲覧し、この文書も送信しておいた方が良いか否かの判断を行うことができる。
図16〜図19は、ステップ1517を実行することで、パソコン100の表示部106に表示される稼動時知的支援処理の実行結果を示す図である。
具体的に説明すると、図16は、パソコン10から、複合機20の記録部202に対して、記憶部108に記憶されている任意の文書データの印刷処理指令がなされた場合(処理動作(状態)としてPCプリントが実行。図3参照。)に、この稼動時知的支援処理(ステップ711)が実行され、これにより特定された対象文書に係る検索結果を表示したものである。
すなわち、PCプリントが実行された場合、状態ID「PRN」、今回のPCプリント処理の対象となっている対象文書アドレスに基づき、文書検索処理(ステップ1105)が実行される。その結果、今回の印刷対象となった対象文書データが、過去において印刷された日時が、図16の態様で表示される(かかる場合、図16において、アドレスおよび参照数は全て同一に表示される。)。
図17は、今回、印刷対象となった対象文書データの印刷が実行されていた期間内に、開かれていた利用文書を表示したものである。
例えば、今回のPCプリントは、図2のID「sid1」であり(このレコードにおいて開始日時を「2005年7月15日11時59分00秒」、終了日時を「2005年7月15日12時02分00秒」とする。)、sid1の対象文書に関連する利用文書の文書アドレスを「file://***/***/d1」、「file://***/***/d2」及び「file://***/***/d3」(図4において、この利用文書の文書アドレスを利用したIDに記載の日時を、did2が「2005年7月15日11時50分00秒」、did4が「2005年7月15日11時51分00秒」、did5が「2005年7月15日11時53分00秒」、did6が「2005年7月15日12時00分00秒」、did8が「2005年7月15日12時01分00秒」とする。)とした場合、sid1に係るPCプリントの処理が実行されていた上記期間内に、「file://***/***/d2」及び「file://***/***/d3」に係る文書が開かれていたこととなり、ID「did6」及び「did8」に係るレコードが検索結果レコードとして、上述した文書検索処理におけるステップ1321により抽出され、記憶される。
一方、ステップ1317によって、関連度テーブル1089から「file://***/***/d1」及び「file://***/***/d2」が特定され、文書テーブル1083からID「did1」〜「did5」及び「did8」に係るレコードが抽出される。
なお、上記例によれば、ステップ1317及びステップ1321の両ステップによって、文書テーブル1083のID「did8」に係るレコードが抽出されることとなる。そこで、本実施例1のパソコン10は、このような場合には、ステップ1317において抽出されたレコードを、検索結果レコードとして記憶する構成としている。これは、ステップ1317では、関連度テーブル1089に記憶されていた関連度スコアとともに、ID「did8」に係るレコードが抽出され、検索結果として関連度スコアも同時に記憶するためである。
このように、文書検索処理によって、文書テーブル1083からID「did1」〜「did6」及び「did8」に係るレコードが抽出され、上述した検索結果表示処理により、これら3つの利用文書に係る所定の事項が図17の態様にしたがって表示される。
なお、ステップ1517の表示に際し、「file://***/***/d3」については、対象文書アドレス(データ)「file://***/***/***」との関係において、関連度スコアは付与されておらず(換言すれば、関連度スコア「0」)、最下段に表示される。一方、「file://***/***/d1」には、関連度スコア「100」が付与され、「file://***/***/d2」は、関連度スコア「70」が付与されているため、最上段に「file://***/***/d1」が表示され、「file://***/***/d2」は、その下に表示される。
また、図18及び図19は、ステップ707において、複合機20の回線通信部212を介して電話発呼(図3における事象「TLT」。)又は電話着信(図3における事象「TLR」。)による場合の表示例を示したものである。かかる場合、電話発呼又は電話着呼の場合、GIDが「2」であり(図3参照)、文書アドレスを検索条件として指定しないで文書検索処理(ステップ1105)が実行されるため、ステップ1311の判断は「NO」となり、ステップ1317は実行されることはない。したがって、検索結果表示処理(ステップ1107)のステップ1507及びステップ1511において、「関連度スコア」を考慮した検索結果のソートが行われることはない。なお、その他処理は、上記説明と同様であり、その詳細を省略する。
なお、図16では、PCプリントでありGIDが「1」であり(図3参照)、文書アドレスを検索条件として指定して文書検索処理(ステップ1105)が実行されるため、アドレスおよび参照数は全て同一で、日時のみが異なって表示されたが、電話発呼又は電話着呼の場合、GIDが「2」であり(図3参照)、上記のとおり、文書アドレスを検索条件として指定しないで文書検索処理(ステップ1105)が実行されるため、図18に示す「アドレス」欄に示される対象文書アドレスは、それぞれ異なったアドレスが表示される。
また、本実施例1の情報管理システム1では、図16〜図19において表示されているアドレスはハイパーリンク形式で表示されており(ステップ1517)、操作部104を介してこれを選択すると、このアドレスに係る文書データが記憶部108から読み出され、表示部106に表示される。
(状態テーブル登録処理)
図20は、図2に示す状態テーブル1081への登録処理のフローを示したものである。
ステップ715において、状態テーブル登録処理が実行されたとき、パソコン10の制御部100は、先ず、状態テーブル1081に登録するためのレコードを追加し、ユニークIDを生成する。そして、この新たなレコードのIDとして、このユニークIDを登録し(ステップ2001)、次に、ステップ2003を実行する。
ステップ2003では、ステップ707で外部装置の稼動を検知した日時、及び、ステップ713でこのステップ707で稼動が検知された外部装置の稼動終了を検知した日時を、それぞれ開始日時と終了日時として、ステップ2001による新たなレコードに登録するとともに、ステップ709で、稼動時知的支援処理(ステップ711)に先立ち、稼動が検知された外部装置から入力を受け、制御部100を構成するRAM等記憶保持しておいた状態ID、相手アドレス、対象文書アドレス及び量を、同じくステップ2001による新たなレコードに登録する処理を実行する。
(手動知的支援処理)
図21及び図22は、手動知的支援処理のフローを示したものである。なお、図25は、手動知的新処理の実行にともないパソコン10の表示部106に表示される情報の表示態様を示した図である。
ステップ719において、手動知的支援処理の起動が実行されたとき、この処理は開始する。なお、この処理は、図7に示すパソコンメイン処理とは並列で動作するように構成する。すなわち、ステップ719の処理は、この手動知的支援処理を起動した後、手動知的支援処理の終了を待つことなく、ステップ701の処理に移行する。
パソコン10の制御部100は、先ず、状態テーブル1081のレコードから状態ID毎の集合を生成し、状態ID毎に集合した各レコードを開始日時順にソートする処理を実行し(ステップ2101)、この処理によって得られた結果をパソコン10の表示部106に表示する(ステップ2103)。
ここで、ステップ2103における表示は、全状態2305が縮小表示となるように、具体的には、状態IDで示される各処理動作の名称のみが表示されるよう表示される(図25におけるPCプリントの表示態様を参照。)。
ステップ2105では、ステップ2103の処理により表示される表示態様において、最上位に表示される状態2305(図25においてはPCプリント。)の先頭のレコード(ステップ2101において先頭にソートされたレコード)のラジオボタン2507(図25参照。)が、初期設定としてONとなるようセットする(ステップ2105)。
手動知的支援処理が起動後(ステップ719)、ステップ2105までの手順が実行された状態で、制御部100は、利用者が、操作部104を介して操作するまで待機する(ステップ2107)。
そして、この待機状態(ステップ2107)において、利用者が操作部104を介して指令を入力した場合、制御部100は、その指令が、展開アイコン2501(図25参照。)の押下であるか否かを判断する(ステップ2109)。
ここで、入力された指令が、展開アイコン2501の押下である場合(ステップ2109:YES)、押下された展開アイコン2501に対応する状態2305のレコードの情報をステップ2101のソートにしたがってリスト状に表示するとともに(ステップ2111)、展開された状態2305の展開アイコン2501を、縮小アイコン2503に差し替える(ステップ2113)。
このステップ2111およびステップ2113の処理について、図25に基づき具体的にすれば、展開アイコン2501押下(ステップ2109)が実行される以前は、PCファクス送信についても、PCプリントと同様、状態2305が展開アイコン2501をともなって表示されている(換言すれば、リスト(レコード)については非表示。)。
この状態で、ステップ2109がPCファクス送信の展開アイコン2501に対して実行された場合(ステップ2109:YES)、状態テーブル1081で、状態IDが「FPT」と記載されているレコードが、ステップ2101でソートされた順にしたがい図25の態様で表示されるとともに(ステップ2111)、PCファクス送信に係る展開アイコン2501が縮小アイコン2503に差し替えられる(ステップ2113:「+」から「−」へとその表示が変更となる。)。なお、ステップ2113を初めて終了した時点においては、ステップ2105が有効であり、PCファクスに関連して表示されるレコードでは、何れのラジオボタン2507もOFFである。
一方、ステップ2107による待機状態において、入力された指令が、展開アイコン2501の押下ではなく(ステップ2109:NO)、縮小アイコン2503の押下である場合(ステップ2115:YES)、図25のPCファクス送信の態様で表示されているものを、PCプリントの態様に変更する。すなわち、対応する状態2305のレコードのリスト表示を削除し(ステップ2117)、縮小アイコン2503を展開アイコン2501に差し替える(ステップ2119)。
また、ステップ2107による待機状態において、入力された指令が、縮小アイコン2503の押下ではなく(ステップ2115:NO)、ラジオボタン2507の押下である場合(ステップ2121:YES)、所定のレコード(初期状態においては最上位の状態2305の先頭のレコード。)に対してONされているラジオボタン2507をOFFとし(ステップ2123)、利用者の操作に対応するラジオボタン2507をONにする(ステップ2125)。
なお、ステップ2113、ステップ2119及びステップ2125を実行すると、ステップ2107に戻り、再び、利用者の操作がなされるまで待機する。
ここで、ステップ2107による待機状態において、利用者の操作により入力された指令が、展開アイコン2501、縮小アイコン2503及びラジオボタン2507の何れの押下ではない場合(ステップ2109、ステップ2115及びステップ2121:NO)、図22に示す処理を行う。
すなわち、パソコン10の制御部100は、利用者の操作により入力された指令が、この手動知的支援処理の終了であるか否か、具体的には、閉じるボタン2517が押下されたか否かを判断し(ステップ2201)、この条件を満足するとき(ステップ2201:YES)、処理を終了する。
これに対し、閉じるボタン2517の押下ではない場合(ステップ2201:NO)、リスト表示ボタン2509、メモリ保存ボタン2511、全て表示ボタン2513又は全て印刷ボタン2515であるため、これら各ボタン操作に対応する処理を実行すべく、ラジオボタンONのレコード(状態ID、GID、相手先アドレス、対象文書)を読み出す(ステップ2203)。
そして、この読み出した情報に基づき、GID検索条件設定処理(ステップ2205)、及び、文書検索処理(ステップ2207)を実行し、次に、ステップ2209を実行する。なお、このステップ2205及びステップ2207で実行される両処理は、上記稼動時知的支援処理(ステップ711)で行われるGID検索条件設定処理(ステップ1103)、及び、文書検索処理(ステップ1105)と同様であるので、その説明は省略する。
ステップ2209では、ステップ2203を実行する原因となった利用者の操作部104を介した指令が、リスト表示ボタン2509の押下であったか否かを判断する。
リスト表示ボタン2509の押下であった場合(ステップ2209:YES)、ステップ2207による文書検索処理の結果を用いて文書知的支援処理を起動する(ステップ2211)。なお、文書知的支援処理の詳細については図23及び図24を用いて後述する。
これに対し、リスト表示ボタン2509の押下でない場合(ステップ2209:NO)、メモリ保存ボタン2511の押下であるか否かを判断し(ステップ2213)、この条件を満足するとき(ステップ2213:YES)、制御部100は、複合機20に対して文書検索処理(ステップ2207)によって得られた検索結果のレコードに記載の文書アドレスの文書データを、着脱メディア2101に書き込むよう指示を行いとともに、記憶部108から該当する文書データを通信部102を介して複合機20に送信する。一方、複合機20の制御部200はこの指示に応じて、通信部214を介して受信した該当する文書データを着脱メディア2101に書き込む(ステップ2215)。
また、メモリ保存ボタン2511の押下でない場合(ステップ2213:NO)、全て表示ボタン2513の押下であるか否かを判断し(ステップ2217)、この条件を満足するとき(ステップ2217:YES)、制御部100は、文書検索処理(ステップ2207)によって得られた検索結果のレコードに記載の文書アドレスの文書データを開き、その内容を表示部106に所定の間隔、例えば、2秒間隔で順次表示する(ステップ2219)。
また、全て表示ボタン2513の押下でない場合(ステップ2217:NO)、全て印刷ボタン2515の押下であるか否かを判断し(ステップ2217)、この条件を満足するとき(ステップ2217:YES)、制御部100は、文書検索処理(ステップ2207)によって得られた検索結果のレコードに記載の文書アドレスの文書データを、通信部102を介して複合機20に送信し、複合機20の記録部202により印刷する(ステップ2223)。
なお、全て印刷ボタン2515の押下でない場合(ステップ2221:NO)、この押下にともなう別の処理を実行し、又は、この押下はエラーであると判断し、再び、利用者の操作がなされるまで待機する(ステップ2107)。
また、ステップ2211、ステップ2215、ステップ2219及びステップ2223を実行し終えたときも、ステップ2107に戻り、再び、利用者からの入力がなされるまで待機する。
図23及び図24は、ステップ2211によって起動される文書知的支援処理のフローを示したものである。なお、図26は、文書知的支援処理の実行にともないパソコン10の表示部106に表示される情報の表示態様を示した図である。
先ず、パソコン10の制御部100は、ステップ2301では、文書検索処理(ステップ2207)によって得られた検索結果のレコードから、同一の文書アドレスであるレコードを利用して、同一文書アドレスの文書データの参照回数(事象がopenであるレコードの数)及び最終アクセス日時(日時が直近のレコードに記載の日時)を集計し(ステップ2301)、ステップ2303を実行する。
ステップ2303では、集計結果を表示部106に図26に示す態様で表示する(ステップ2301の集計にのみ基づき表示する。)。その際、表示されるレコードの中で、先頭のレコードのラジオボタンをONとする(ステップ2305)なお、ステップ2303における表示に際しては、検索結果表示処理(ステップ1107)における、ステップ1505〜ステップ1513同様の処理を行い表示、すなわち、文書検索処理(ステップ2207)において検索条件として用いられた対象文書アドレス(ステップ1311:YES。ステップ1315においてターゲット文書アドレスとして記憶された対象文書アドレスがこれに同じ。)との関係において付与されている関連度スコアと、日時又は参照数でソートされた状態で表示することもできる。かかる構成によれば、対象文書との関連性の高い文書を優先して利用者に提示することができる。
ここで、文書知的支援処理が起動後(ステップ2211)、ステップ2305までの手順が実行された状態で、制御部100は、利用者が、操作部104を介して操作するまで待機する(ステップ2307)。
そして、この待機状態(ステップ2307)において、利用者が操作部104を介して指令を入力した場合、制御部100は、その指令が、ラジオボタン2601(図26参照。)の押下であるか否かを判断し(ステップ2309)、この条件を満足するとき(ステップ2309:YES)、ステップ2301を実行する。
ステップ2307では、所定のレコード(初期状態においては先頭のレコード。)に対してONされているラジオボタン2601をOFFとし(ステップ2311)、利用者の操作に対応するラジオボタン2601をONにする(ステップ2313)。
一方、ステップ2309の判断が、ラジオボタン2601の押下でない場合、表示ボタン2603の押下、又は、印刷ボタン2605の押下であるか否かを判断し(ステップ2315)、この条件を満足するとき(ステップ2315:YES)、ステップ2317を実行する。
ステップ2317では、ステップ2315における押下が表示ボタン2603である場合、ラジオボタンONの文書アドレスの文書データを開き、これを表示部106に表示する一方、印刷ボタン2605の押下であるである場合、制御部100は、ラジオボタンONの文書アドレスの文書データを記憶部108から読み出すとともに、通信部102を介して該当する文書データを複合機20に送信し、複合機20の記録部202は、これを印刷し、次に、ステップ2319を実行する。なお、ステップ2317において、ラジオボタンONの文書アドレスの文書データの表示又は印刷は、記憶部108に記憶された操作アプリケーション(例えば、ビュア(図4参照)。)によって行われる。
ステップ2319では、ステップ2317においてラジオボタンONの文書アドレスを、制御部100のRAMの所定領域に確保された記憶領域に関連文書アドレスとして記憶するとともに(ステップ2319)、同じくRAMの所定領域に確保された記憶領域に、関連文書アドレスと関連性を持たせた状態で、処理項目が「出力」(「表示」及び「印刷」に相当。)を記憶させ(ステップ2321)、次に、関連度テーブル更新処理(ステップ2323)を実行する。なお、関連度テーブル更新処理の詳細については図27を用いて後述する。
また、ステップ2315の判断が、表示ボタン2603又は印刷ボタン2605の押下でない場合、関連文書ボタン2607の押下であるか否かを判断し(ステップ2401)、この条件を満足するとき(ステップ2401:YES)、ステップ2403を実行する。
ステップ2403では、ステップ2317においてラジオボタンONの文書アドレスを、制御部100のRAMの所定領域に確保された記憶領域に関連文書アドレスとして記憶するとともに、同じくRAMの所定領域に確保された記憶領域に、関連文書アドレスと関連性を持たせた状態で、処理項目として「検索」を記憶させ(ステップ2405)、次に、関連度テーブル更新処理(ステップ2407)を実行する。なお、関連度テーブル更新処理は、上記ステップ2323によって行われる処理と同一の処理であり、その詳細については、上記同様、図27を用いて後述する。
ステップ2409では、文書テーブル1081から、ラジオボタン2601がONの文書アドレスの文書データが開かれていた期間(open−close間)に、事象が「open」と記載されている、換言すれば、ラジオボタン2601がONの文書アドレスの文書データが開かれていた期間に、重複して開かれていた文書データに係る文書アドレスを含むレコードを全て抽出する。
すなわち、図26を例として具体的に説明すると、文書アドレス「file://###/###/###2」に記憶される文書データは、参照回数がr2回であるから、r2回開かれていた期間があり、この抽出は、これら全ての期間を対象として行われる。
なお、ラジオボタン2601がONの文書アドレスの文書データが開かれていた期間の決定に際し、利用者(図4における操作者。)の同一は考慮するように構成されている。
そして、ラジオボタン2601がONの文書アドレスを、制御部100のRAMの所定領域に確保された記憶領域にターゲット文書アドレスとして、新たに記憶し(ステップ2411)、次に、ステップ2413を実行する。
ステップ2413では、ステップ2409による抽出によって得られた検索結果レコードを対象として、再び、この文書知的支援処理を起動する(ステップ2413)。
すなわち、利用者は、この文書知的支援処理の実行により、ある文書に関連した文書を、連続的に知ることができる。
さらに、制御部100は、ステップ2401の判断が、関連文書ボタン2607の押下でない場合、閉じるボタン2609の押下であるか否かを判断し(ステップ2415)、この条件を満足するとき(ステップ2415:YES)、RAMの所定領域に確保された記憶領域に記憶されている「ターゲット文書アドレス」、「関連文書アドレス」及び「処理項目」をクリアする(ステップ2417)。そして、この文書知的支援処理(ステップ2211)を終了し、ステップ2107に戻って、利用者からの操作がなされるまで、待機する。
一方、閉じるボタン2609の押下でないと判断したとき(ステップ2415:NO)、この押下にともなう別の処理を実行し、又は、この押下はエラーであると判断し、再び、利用者の操作がなされるまで待機する(ステップ2307)。
なお、ステップ2313、ステップ2323及びステップ2413を実行し終えたときも、ステップ2307に戻り、再び、利用者からの入力がなされるまで待機する。
図27は、ステップ2323及びステップ2407によって起動される関連度テーブル更新処理のフローを示したものである。
先ず、パソコン10の制御部100は、手動知的支援処理(ステップ719)の中で実行される文書検索処理(ステップ2207)において、RAMの所定領域に確保された記憶領域にターゲット文書アドレスが記憶された(ステップ1315)か否か判断し(ステップ2701)、この条件を満足するとき(ステップ2701:YES)、ステップ2703を実行する。これに対して、この条件を満足しないとき(ステップ2701:NO)、ステップ2719に移行し、これを実行する。
ステップ2703では、RAMの所定領域に確保された記憶領域に、ターゲット文書アドレスに関連付けて処理項目として「出力」が記憶されているか否かを判断し、この条件を満足するとき(ステップ2703:YES)、ステップ2705を実行する一方、この条件を満足しないとき(ステップ2703:NO)、ステップ2711を実行する。
なお、RAMの所定領域に確保された記憶領域に記憶される「ターゲット文書アドレス」、「関連文書アドレス」及び「処理項目」は、手動知的支援処理(ステップ719)の中で実行される一連の処理(ステップ1315と、ステップ2319及びステップ2321、又は、ステップステップ2403及びステップ2405。)によって、順次記憶されて行くものであり、各々は関連性を有するものである。
ステップ2705では、RAMの所定領域に確保された記憶領域に記憶されている「ターゲット文書アドレス」及び「関連文書アドレス」が、関連度テーブル1089に記憶されるとともに、これに対して関連度スコアが付与されているか否かを判断する(ステップ2703)。そして、関連度スコアが付与されていると判断されたとき(ステップ2705:YES)、該当する「ターゲット文書アドレス」及び「関連文書アドレス」に係るレコードの関連度スコアに対して、処理項目が「出力」であった場合に付与される予め定められたポイントp(ポイントpは、後述する処理項目が「検索」である場合に付与されるポイントqより大きなポイントであって、例えば、ポイントqを10ポイントとした場合、ポイントpは20ポイントに設定。)を加点し(ステップ2707)、ステップ2719を実行する。
一方、関連度スコアが付与されていないと判断されたとき(ステップ2705:NO)、パソコン10の制御部100は、関連度テーブル1089の新規なレコードとして、文書アドレス1にターゲット文書アドレスを、文書アドレス2に関連文書アドレスを記憶するとともに、関連度スコアとしてポイントpを付与し(ステップ2709)、ステップ2719を実行する。
また、ステップ2711では、RAMの所定領域に確保された記憶領域に、ターゲット文書アドレスに関連付けて処理項目として「検索」が記憶されているか否かを判断し、この条件を満足するとき(ステップ2711:YES)、ステップ2713を実行する一方、この条件を満足しないとき(ステップ2713:NO)、ステップ2719を実行する。
ステップ2713では、RAMの所定領域に確保された記憶領域に記憶されている「ターゲット文書アドレス」及び「関連文書アドレス」が、関連度テーブル1089に記憶されるとともに、これに対して関連度スコアが付与されているか否かを判断する(ステップ2713)。そして、関連度スコアが付与されていると判断されたとき(ステップ2715:YES)、該当する「ターゲット文書アドレス」及び「関連文書アドレス」に係るレコードの関連度スコアに対して、処理項目が「検索」であった場合に付与される予め定められたポイントqを加点し(ステップ2715)、ステップ2719を実行する。
一方、関連度スコアが付与されていないと判断されたとき(ステップ2713:NO)、パソコン10の制御部100は、関連度テーブル1089の新規なレコードとして、文書アドレス1にターゲット文書アドレスを、文書アドレス2に関連文書アドレスを記憶するとともに、関連度スコアとしてポイントqを付与し(ステップ2717)、ステップ2719を実行する。
なお、ステップ2709又はステップ2717において、「ターゲット文書アドレス」及び「関連文書アドレス」と、「文書アドレス1」及び「文書アドレス2」との関係は、上記と逆であっても、本実施例1における情報管理システム1の構成上、何らの問題となることはない。
そして、ステップ2719では、RAMの所定領域に確保された記憶領域に記憶されている「関連文書アドレス」及び「処理項目」をクリアし、関連度テーブル更新処理を終了する。なお、ステップ2719において「ターゲット文書アドレス」はクリアすることなく、引き続き、RAMの所定領域に確保された記憶領域に記憶しておく。これは、関連度テーブル更新処理(ステップ2323、ステップ2407)終了後、再度、利用者からの入力にしたがい(ステップ2307)、文書知的支援処理(ステップ2211)が継続されるためである。
なお、上記のとおり関連度スコアは、処理項目として「出力」及び「検索」が記憶されているもの、換言すれば、文書知的支援処理(図23及び図24参照。)のステップ2315で「表示」及び「印刷」の押下が検出された場合、又は、ステップ2401で「関連文書」の押下が検出された場合に、付与されるものである(ステップ2707,2709又はステップ2715,2717)。
すなわち、前者の場合、利用者は、対象文書データ(図25に基づけば、ラジオボタン2507が押下されている「file://###/###/##3」に係る文書データ。)を意識した状態で、文書データ(図26に基づけば、ラジオボタン2601が押下されている「file://###/###/###2」に係る文書データ。)を、出力(表示又は印刷。)しているため、換言すれば、対象文書データを意識した状態で、これに関連する文書データの内容を確認しているものであるから、両文書データには強い関連性(図26において示されるラジオボタン2601が押下されていない文書データと比較したときの関連性。)が存在するものとみなせることに基づくものである。
また、後者の場合、対象文書データ(上記「前者」の場合に同一。)に関連するものとされた文書データ(上記「前者」の場合に同一。)に基づき、さらに、別の文書データを関連表示させる利用者の行為(対象文書に関連する文書データを理解するため、又は、この文書データの作成意図を理解するために、これに関連する別の文書データを検索する行為)は、対象文書データに関連する文書データを理解するために行われる行為であるとみなせることに基づくものである。
(情報管理システムによる処理2)
次に、上記のとおり構成された情報管理システム1による処理(2)について、図面を用いて説明する。なお、処理(2)は処理(1)と並列して稼動されるものである。
図28は、パソコン10により行われる文書テーブル1083の更新のための処理手順を示したフローである。なお、このフローに示される処理(2)は、パソコン10の制御部100により行われる、より具体的には、制御部10を構成するCPUがROM等に記憶されたプログラムにしたがい実行されるものである。
先ず、制御部100は、操作部104を介して、記憶部108に記憶されている文書データの操作がなされた、又は、複合機20の動作、具体的には、図3の「対象文書アドレス」の項目中「(パソコンにコピーした)」と記載されている処理動作(状態)の起動によって、複合機20から対象文書データがパソコン10に対して送信され、この対象文書データ新たに記憶部108に記憶された、さらに、書籍32、34の無線タグ322、324が書籍センサー30の無線タグ読取部306に読み取られ、その情報が通信部34を介してパソコン10に送信されてきた場合、その書籍センサー30からの送信に係る書籍32等を紹介しているインターネット70上のホームページ(以下、「HP」という。)が閲覧されたか否か(以下、これら操作または処理を「ファイル操作」という。)を判断する(ステップ2801)。
ステップ2801の判断の結果、ファイル操作がなされたと判断されたとき(ステップ2801:YES)、制御部100は、文書テーブル1083に新たにレコードを追加し、このレコードにユニークなIDを生成して登録し(ステップ2803)、ステップ2805を実行する。
なお、このステップ2801の判断の結果、この条件を満足しないとき(ステップ2801:NO)、ファイル操作が行われるまで待機する。
ステップ2805では、ステップ2803において追加した新たなレコードに、現在の日時、文書アドレスに対象ファイルのフルパス名を、操作アプリに操作したアプリケーションを、操作者に操作者の種別を登録する。
その後、未だ未登録の「事象」へ登録する情報の判断処理を行う(ステップ2807〜ステップ2833)。
第1に、制御部100は、ステップ2801でなされたファイル操作が、新たな文書ファイルの記録部108への記憶(以下、「ファイル生成」という。)であったか否かを判断し(ステップ2807)、ファイル生成であるとき(ステップ2807:YES)、事象として「create」を登録する。
一方、ファイル操作がファイル生成でない場合(ステップ2807:NO)、次に、記憶部108に記憶されている文書ファイルを開く(以下、「ファイルオープン」という。)であったか否かを判断し(ステップ2811)、この条件を満足するとき(ステップ2811:YES)、事象として「open」を登録する(ステップ2813)。
また、ステップ2811において、条件を満足していないとき(ステップ2811:NO)、記憶部108に記憶されている文書データの更新(上書き保存)であるか否かを判断し(ステップ2815)、この条件を満足するとき(ステップ2815:YES)、事象として「update」を登録する(ステップ2813)。
また、ステップ2815において、条件を満足していないとき(ステップ2815:NO)、記憶部108に記憶されている文書データの送信(PCファクス送信含む。)であるか否かを判断し(ステップ2819)、この条件を満足するとき(ステップ2819:YES)、事象として「send」を登録する(ステップ2821)。
また、ステップ2819において、条件を満足していないとき(ステップ2819:NO)、記憶部108に記憶されている文書データの印刷(図3において状態「PCファクス送信」が該当。)であるか否かを判断し(ステップ2819)、この条件を満足するとき(ステップ2821:YES)、事象として「send」を登録する(ステップ2821)。
また、ステップ2815において、条件を満足していないとき(ステップ2815:NO)、記憶部108に記憶されている文書データの印刷(複合機20の記録部202を利用。)であるか否かを判断し(ステップ2823)、この条件を満足するとき(ステップ2823:YES)、事象として「print」を登録する(ステップ2825)。
また、ステップ2823において、条件を満足していないとき(ステップ2823:NO)、HPの閲覧であるか否かを判断し(ステップ2827)、この条件を満足するとき(ステップ2827:YES)、事象として「open」を登録する(ステップ2829)。
さらに、ステップ2827において、条件を満足していないとき(ステップ2827:NO)、ファイルオープン(ステップ2811)又はHPの閲覧(ステップ2827)に対応した、ファイル又はHPのクローズであるか否かを判断し(ステップ2831)、この条件を満足するとき(ステップ2831:YES)、事象として「close」を登録する(ステップ2829)。
なお、ステップ2831において、条件を満足しないとき(ステップ2831:NO)、又は、ステップ2809、ステップ2813、ステップ2817、ステップ2821、ステップ2825、ステップ2829若しくはステップ2833を終えた後、制御部100は、再び、ファイル操作がなされるまで待機する。
以上、実施例1に係る上記説明は、主として「文書データ」を例としたが、情報管理システム1の対象足りえるデータは、「文書データ」に限られるものではなく、例えば、「画像データ」「音声データ」その他のデータ、又は、これら各種データが混在したものであっても、同一の内容(処理)を実現できる。
(実施例2)
以下、実施例1とは異なる情報管理システムについて、具体的に説明する。
なお、本実施例2は上記実施例1で用いていた「GID」を備えていない点、すなわち、図3において「GID」は定義されておらず、これにともない、稼動時知的支援処理及ぶ手動知的支援処理において「GID検索条件設定処理」も行わない点においてのみ実施例1と相違するものである。したがって、以下の説明では同一の構成及び処理手順については、詳細を省略し、相違する点のみを説明する(手動知的支援処理における処理手順は、稼動時知的支援処理と同様の処理が行われるため、実質的に実施例2では、稼動知的支援処理について説明する。)。
(稼動時知的支援処理)
図29は、稼動時知的支援処理のフローを示したものである。
図7のステップ711において、稼動時知的支援処理が実行されたとき、先ず、パソコン10の制御部100は、ステップ709において、外部装置より入力を受けた(検出した)状態ID、相手アドレス、対象文書アドレスをRAMから読み出す。そして、これらの中から操作部104を介して利用者に選択されたものを検索条件としてセットする(ステップ2901)、文書検索処理を実行する(ステップ2903)。
図13は、文書検索処理(ステップ2903)のフローを示したものである。先ず、状態テーブル1081、文書テーブル1083のレコード、全てを検索結果レコードの初期値とする(ステップ1301)。
次に、状態テーブル1081から特定のレコードに係る対象文書を特定すべく、先に実行したステップ2903により選択された検索条件にしたがった検索を実行する。
すなわち、まず、ステップ1303において、検索条件として状態IDが指定されているか否かを判断し(ステップ1303)、この条件を満足しているとき(ステップ1303:YES)、状態テーブル1081から、検索条件としてセットされた状態IDに一致するレコードを、検索結果レコードとして記憶し(ステップ1305)、ステップ1307を実行する。なお、検索条件として状態IDがセットされていないとき(ステップ1303:NO)、ステップ1305を実行することなく、ステップ1307を実行する。
ステップ1307では、検索条件として相手アドレスが追加されているか否かを判断し、この条件を満足するとき(ステップ1307:YES)、ステップ1305により記憶された検索結果レコード等から、検索条件としてセットされた相手アドレスに一致するレコードを、検索結果レコードとして記憶し(ステップ1309)、次に、ステップ1311を実行する。なお、ステップ1307において、検索条件として相手アドレスが追加されていない場合(ステップ1307:NO)、ステップ1309を実行することなく、ステップ1311を実行する。
ステップ1311では、検索条件として対象文書アドレスが追加されているか否かを判断する。そして、この判断の結果、対象文書アドレスがセットされていれば(ステップ1311:YES)、ステップ1305等により記憶された検索結果レコードから、検索条件としてセットされた対象文書アドレスに一致するレコードを、検索結果レコードとして記憶し(ステップ1313)、次に、ステップ1315を実行する。
ステップ1315では、検索条件として指定されている対象文書アドレスを、制御部100のRAMの所定領域に確保された記憶領域にターゲット文書アドレスとして記憶し(ステップ1315)、次に、ステップ1317を実行する。
ステップ1317では、先ず、検索条件として指定され、ステップ1315で、ターゲット文書アドレスとして記憶されている対象文書アドレスと同一のアドレスを含むレコードを、関連度テーブル1089から特定する。そして、この対象文書アドレスと同一のアドレスとの間で、関連度スコアを付与されているアドレスを抽出する一方、文書テーブル1083から、この抽出されたアドレスと同一のアドレスが記憶されているレコードを特定し、検索結果レコードとして、関連度テーブル1089に記憶されていた関連度スコアとともに記憶し、次に、ステップ1319を実行する。
なお、ステップ1311において、検索条件として対象文書アドレスが追加されていない場合(ステップ1311:NO)、ステップ1313以降の処理を実行することなく、ステップ1319を実行する。
ここで、ステップ1303〜ステップ1313を実行した結果、得られる検索結果レコードについて、より詳細に説明する。
ステップ1303、ステップ1307及びステップ1311の判断において全ての判断が「YES」である場合、最終の検索結果レコードは、ステップ1313において記憶されたものと、同一の状態テーブル1081のレコードを有する。
また、ステップ1303及びステップ1307の判断が「YES」で、ステップ1311の判断が「NO」である場合、最終の検索結果レコードは、ステップ1309において記憶されたものと、同一の状態テーブル1081のレコードを有する。
また、ステップ1303及びステップ1311の判断が「YES」で、ステップ1307の判断が「NO」である場合、最終の検索結果レコードは、ステップ1313において記憶されたものと、同一の状態テーブル1081のレコードを有する。
また、ステップ1303の判断が「YES」で、ステップ1307及びステップ1311の判断が「NO」である場合、最終の検索結果レコードは、ステップ1305において記憶されたものと、同一の状態テーブル1081のレコードを有する。
また、ステップ1303の判断が「NO」で、ステップ1307及びステップ1311の判断が「YES」である場合、最終の検索結果レコードは、ステップ1313において記憶されたものと、同一の状態テーブル1081のレコードを有する。
また、ステップ1303及びステップ1311の判断が「NO」で、ステップ1307の判断が「YES」である場合、最終の検索結果レコードは、ステップ1309において記憶されたものと、同一の状態テーブル1081のレコードを有する。
また、ステップ1303及びステップ1307の判断が「NO」で、ステップ1311の判断が「YES」である場合、最終の検索結果レコードは、ステップ1313において記憶されたものと、同一の状態テーブル1081のレコードを有する。
さらに、ステップ1303、ステップ1307及びステップ1311の判断において全ての判断が「NO」である場合、最終の検索結果レコードは、ステップ1301において初期値として設定された状態テーブル1081と同一の状態テーブル1081のレコードを有する。
ステップ1319では、ステップ1321以降の処理を行うべく、上記ステップ1303〜ステップ1313によって特定された検索結果レコードから未処理の検索結果レコードを1件読み出し、ステップ1321を実行する。
なお、ステップ1321以降の処理については、検索結果表示処理2605を含め、上記実施例1同様であるので、詳細を省略する。