JP4980965B2 - 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム及び記録媒体 - Google Patents
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Description
前記複合機では、行うことのできる操作の種類が増える一方で、目的とする操作が行える指示ができる場面にたどり着くまでに必要なボタンの押下回数が増えるなど、機能選択操作の煩雑さが増している。
上述した操作を容易にするため、例えば使用頻度の高い機能を提示する、あるいは直前に行った操作を提示するという方法が提案されている。
また、特許文献2には、ユーザの使用状況に基づいて、操作を提示する方法が提案されている。特許文献2に開示された方法は、場所・時間・気象条件・利用者の作業内容・利用者の心理状態、接続機器の種類や状態等、現在の「状況」を取得し、それを過去履歴と比較することにより、状況に見合った操作が提示されるものである。
また、特許文献1に記載の方法は、ユーザと機能の対応をルールとして予め用意する必要がある。このため、ルールを一度定めてしまうと、ルールを変更するのは容易でないため、状況によって使う機能が変化するような場合に対応できない。
更に、特許文献2に記載の方法は、状況によって提示する操作を判断するに際して操作が「状況」に左右される場合は有効であるが、業務における定型の操作など、ある特定の目的に対するワークフロー内における操作など、状況への依存度が低い操作については、この方法で最適な操作が提示されるとは限らないという問題がある。このため、履歴に基づく操作の提示においては、ユーザがその操作によって達成しようとする目的に関わる情報が必要となる。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、画像形装置において、ユーザが必要な操作を実行できる状態に容易に到達できるようにすることを目的とする。
請求項2の発明は、請求項1記載の画像処理装置において、前記タスクは、スケジュール、ToDo情報、プロジェクト名、及び、ユーザグループ、のうちの少なくとも一つを含むこと特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または2記載の画像処理装置において、前記タスク取得部により取得したタスクに基づいて操作を提示する操作提示部を備え、前記操作履歴記憶部は、タスク情報と日時情報とを関連付けて保有し、前記操作提示部は、前記操作履歴記憶部にある履歴の日時と現在の日時の近さを操作の提示の順序とすることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1または2記載の画像処理装置において、前記タスク取得部により取得したタスクに基づいて操作を提示する操作提示部を備え、前記操作履歴記憶部は、タスク情報とユーザとを関連付けて保存し、前記操作提示部は、操作履歴記憶部にある履歴のユーザと現在のユーザとが一致するか否かを操作の提示において区別することを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項5記載の画像処理方法において、前記タスク取得ステップにより取得するタスク情報は、スケジュール、ToDo情報、プロジェクト名、及び、ユーザグループが、のうち少なくとも一つを含むことを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項5または6記載の画像処理方法において、前記取得したタスクに基づいて操作を提示する操作提示ステップを含み、前記操作履歴記憶ステップは、タスク情報とユーザとを関連付けて保存し、前記操作提示ステップは、前記操作履歴記憶ステップにある履歴のユーザと現在のユーザとが一致するか否かを操作の提示において区別することを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項5乃至8のいずれか一項に記載の画像処理方法の各ステップをコンピュータに実行させるための画像処理プログラムである。
請求項10の発明は、請求項9記載の画像処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
本例に係る画像処理装置は、図1に示すように、画像処理装置システムを構成している。即ち、本例では、画像処理装置システム10において、複数の画像形成装置本体100は、ネットワーク20でタスクデータベース部をなすタスク情報管理サーバ300に接続されてシステムを構成している。各画像形成装置本体100のタスク情報はタスク情報管理サーバで一元的に管理されている。
本例に係る画像形成装置本体100は、スキャナ機能、ファックス機能、コピー機能、記憶装置などをあわせもつ複合機として構成される。画像形成装置本体100は、画像形成装置本体100の全体制御及びタスク操作制御を行う処理部110、ネットワークインターフェース120、画像取得部130、画像形成部140、マン・マシン・インターフェース部150、データベース部160、及びメモリ170を備える。
処理部110は、CPUを備えた中央処理部111、ユーザIDを特定するユーザ認証部112、前記ネットワークインターフェース120を介して前記タスク情報管理サーバ300からユーザのもつタスク情報を取得するタスク取得部113、取得したタスク情報をもとに関連する画像を提示する画像提示部114、画像に関連するタスクをもとに操作を提示する操作提示部115、実行した操作を関連するタスク情報とともに記憶装置に格納する履歴管理部116を備えている。
画像形成部140は、プリンタ装置であり、例えば電子写真方式で紙媒体上に画像を形成する。マン・マシン・インターフェース部150は、ユーザへの情報を表示するディスプレイなどの情報表示部151、ユーザが機器への命令を実行するボタンやタッチパネルなどの操作命令部152、操作命令部により行われるユーザの入力を感知する入力取得部153を備える。
データベース部160は、ユーザのもつタスク情報を格納するタスク一覧テーブル161、画像形成装置本体100を使用するユーザを記憶するユーザ一覧テーブル162、実行した操作に関する情報を格納する操作履歴テーブル163、個々のタスク情報と操作との関連、個々のタスク情報と画像との関連を記憶する画像情報記憶テーブル164、画像取得部の取得する画像を記憶する画像記憶部165を備える。
このような画像形成装置システム10では、画像形成装置本体100は、ネットワーク20で接続されたタスク情報管理サーバ300からタスク情報を取得する。
ユーザ認証部310はタスク情報管理サーバ300へアクセスするユーザの認証を行う。また、タスクリソース情報管理部320はタスクリソース情報及びタスクリソース関連文書情報を管理する。関連ユーザ決定部330はタスクリソースに関連するユーザを決定する。情報管理データベース部340は、タスク管理情報を格納しており、この例では、ユーザ記憶部であるユーザデータベース341、タスクデータベース342、スケジュールデータベース343、ユーザグループデータベース344、ToDoデータベース345、機器データベース、場所データベース347、タスクリソース関連文書データベース348を備える。また、通信部350は、前記ネットワーク20に接続され複数の画像形成装置本体100とデータの授受を行う。
例えば、ユーザグループをタスクとして扱う場合は、そのユーザグループの所属する場所、そのグループに所属する機器、グループを構成する人、グループとなる期間などが、「タスクに関する情報」となる。
また、スケジュールをタスクとして扱う場合は、そのスケジュールの行われる場所、スケジュールを行うに使用する機器、スケジュールを実行する人、スケジュールの行われる日時などが、「タスクに関する情報」となる。
また、ToDo情報をタスクとして扱う場合は、そのToDoを行う場所、ToDoを行うに使用する機器、ToDoを行う人、ToDoを行う期間などが、「タスクに関する情報」となる。
更に、プロジェクトをタスクとして扱う場合は、そのプロジェクトを行う場所、プロジェクトを構成する人、そのプロジェクトで使用される機器、プロジェクトの行われる期間などが、「タスクに関する情報」となる。
また、第2列にはそのタスクに関連する日時に関する情報が保存されている。関連する日時に関する情報は、例えば、スケジュールやプロジェクトの発生する日付及び開始時間である。日時はある時点をあらわすものであって、ある期間をあらわすものであってもよい。
第3列にはそのタスクに関連するユーザに関する情報が保存されている。関連するユーザに関する情報とは例えば、スケジュールやプロジェクトに参加するユーザのIDである。
第4列にはそのタスクに関連する場所に関する情報が保存されている。関連する場所に関する情報とは例えば、スケジュールやプロジェクトの行われる場所の名称である。
第5列にはタスクの内容が格納される。タスクの内容は、例えばユーザグループの場合はグループ名や含まれるメンバーの各々の名前、スケジュールの場合は発生するイベントの名称、ToDoリストの場合は、実行するべき作業の名称である。
ユーザ一覧テーブル162はユーザ名とそのユーザに固有の記号を対応付けるテーブルである。第1列にはユーザに固有の記号であるユーザID、第2列にユーザの名称であるユーザ名が格納される。
次に操作履歴テーブル163について説明する。図6は操作履歴テーブルが格納する情報の概要を示す模式図である。
操作履歴テーブル163は画像形成装置本体100の操作履歴に関する情報を格納するテーブルである。
第1列には操作の内容が格納される。操作の内容には、機能及びその機能実施における設定内容が含まれる。
第2列には操作を行った日時情報が格納される。
第3列には操作を行ったユーザのユーザIDが格納される。ユーザIDはユーザ一覧テーブル162(図5参照)の第1列のユーザIDに対応する。
第4列にはその操作に関連するタスクのタスクIDが格納される。タスクIDはタスク一覧テーブル161(図4参照)の第1列のタスクIDに対応する。
画像情報記憶テーブル164はシステムに保持されるスキャン画像に関する情報を格納するためのテーブルである。
第1列にはスキャン画像に固有の記号である文書IDが格納される。
第2列にはスキャン画像に対してユーザが指定する名称である文書名が格納される。
第3列にはスキャン画像を保存したユーザに固有の記号であるユーザIDが格納される。ユーザIDはユーザ一覧テーブル162(図5参照)第1列のユーザIDに対応する。
第4列にはスキャン画像に対してユーザが関連付けたタスク情報に固有の記号であるタスクIDが格納される。
第5列にはスキャン画像が保存された日時が格納される。
まず画像保存時における処理について説明する。図8は画像形成装置の画像保存の流れを示すフローチャート、図9は文書名の入力画面を示す模式図である。この例では、画像取得部130で紙文書をスキャンして画像保存を行う。
画像保存処理において、まずユーザ認証部112が現在のユーザIDを取得する(ST1)。ユーザIDの取得は、磁気カードを読み取る等の公知の方法で行われる。
次に、入力画面410(図9参照)においてユーザが操作命令部により文書名を入力し、その入力文書名を入力取得部が取得する。ユーザは、入力画面410の入力キー411及び指示キー412を押下することにより、入力枠413に文書名を入力する。
次にタスク取得部113がユーザの指定するタスクのタスクIDを、タスク一覧テーブル161を参照して取得する(ST3)。タスク一覧テーブル161上に存在しないタスクに関しては、タスク一覧テーブル161の最終行に新たにタスクIDとタスクの内容と、得られているものについては日時、場所、ユーザに関する情報とを格納する。
紙文書がセットされ、操作命令部によりスキャン実行を命令すると、画像取得部130は、その紙文書のスキャン画像を電子ファイルに変換することにより画像記憶部に保存し、その保存画像に対するポインタを画像のIDとして得る(ST4)。そして、履歴管理部116は、前記ステップにより得た画像のIDである文書IDと文書名とユーザIDとタスクIDとを画像情報記憶テーブル164に格納する。
また、履歴管理部116は、文書IDとその画像に対する文書名、その画像の保管を行ったユーザのユーザID、その画像に関連付けられるタスクのタスクID、画像の保存が行われた時刻を全て関連付けて、画像情報記憶テーブル164に保管する。具体的には画像情報記憶テーブル164の最終行に新たな行を作成し、取得した文書ID、文書名、ユーザID、タスクID、画像の保存が行われた時刻のそれぞれをその作成した行のそれぞれ、第1列、第2列、第3列、第4列、第5列に格納する。
まず、画像情報記憶テーブル164の第2列に格納される文書名が近い文書が候補となる。文書名が近いとは例えば、二つの文書名中に含まれる一致する文字列の文字数の多さで決定する。また、画像情報記憶テーブル164の第3列に格納されるユーザIDが一致するものが候補となる。一致する文書が複数あるときは、更にその中で画像情報記憶テーブル第5列に格納される登録日時の最も近い文書が候補となる。
次に、入力取得部153がユーザの選択した操作を取得し(ST14)、選択された操作に応じた操作が実行される。
タスク取得部113は、画像形成装置本体100のオペレーティングシステムによって管理されるシステムクロックを参照し、その時点における日時を取得する(ST21)。そして、タスク情報管理サーバ300の情報管理データベース部340にアクセスし、その日付より後のタスクのうち近いものの定められた件数分(例えば5件)を対応する日時とともに取得し、メモリに保存する(ST22)。
取得する件数は一度に画面に表示できる数により決定される。取得したタスクを図12に示す。次に画像形成装置本体100は、取得したタスクを情報表示部151に表示し(ST23)、ユーザが指定したタスクを入力取得部153から取得する(ST24)。
このときタスク情報管理サーバ300は次の操作を行う。まずタスク情報管理サーバ300中に保持するタスクテーブル(図12参照)を参照し、取得する項目を決定する(第1のステップ)。
次に、得た日時情報をもとに、取得すべきタスクの日時の範囲を決定する(第2のステップ)。取得すべきタスクの日時の範囲とは例えば得た日時の前後1ヶ月のように、決定する。
更に、タスク情報管理サーバのデータベース部にアクセスし、第2のステップで決定した範囲、および得たユーザIDに該当するデータから、第1のステップで決定した項目を抽出する。
そして、取得したリストを通信部350は、XML形式で再びHTTPにより画像形成装置本体100に返信する。このリストは画像形成装置本体100のネットワークインターフェース120が受信する。これにより、タスク情報管理サーバ300から画像形成装置本体100へのリスト送信が終了する。
図13はタスク取得の選択画面を示す模式図である。ユーザは、このタスク指定画面430から取得すべきタスクの種類を指定する。タスクの種類の指定は、各タスクの種類の指定ボタン431〜435を押下することにより行う。そして、画像形成装置本体100は、指定されたタスクの種類を取得し、取得したタスクの種類により以下のような設定画面を情報表示部151に表示する。
タスクの種類が「スケジュール」であるときは、図14に示すように、情報表示部151にスケジュール指定画面440を表示する。取得した日時以降で、近い順にある決められた数だけスケジュール情報を提示するものである。提示するスケジュール情報の数は画面の大きさ等により決定される。
スケジュール情報には、「スケジュールが行われる日時」、「スケジュールの名称」、「スケジュールに関連する人(ユーザ)」、「スケジュールに関連する場所」が含まれる。ただし「スケジュールが行われる日時」は、ある一点を指すものであっても、範囲を指すものであってもよい。
そして、各スケジュールの指定ボタン441〜445を押下することによりスケジュールを指定することができる他、「前の予定」のボタン446、「後の予定」のボタン447を押下することにより、表示されている日時より前のスケジュールあるいは表示されている日時より後のスケジュールを表示することができる。
ToDo情報には、「ToDo情報に関連する日時」、「ToDo情報の名称」、「ToDo情報に関連する人」、「ToDo情報に関連する場所」が含まれる。前記「ToDo情報に関連する日時」はある一点を指すものであっても、範囲を指すものであってもよい。
そして、各ToDoの選択ボタン451〜455を押下することによりToDoを指定できる他、「前のToDo」のボタン456、「後のToDo」457といったボタンを押下することにより、表示されている日時より前のToDo情報あるいは表示されている日時より後のToDo情報を表示することができる。
プロジェクトの情報には、「プロジェクトの情報に関連する日時」、「プロジェクトの名称」、「プロジェクトに関連する人」、「プロジェクトに関連する場所」が含まれる。ただし「プロジェクト情報に関連する日時」はある一点を指すものであっても、範囲を指すものであってもよい。
そして、各プロジェクトの選択ボタン461〜465を押下することによりプロジェクトを指定することができる他、「前のプロジェクト」のボタン466、「後のプロジェクト」のボタン467を押下することにより、表示されている日時より前のプロジェクトあるいは表示されている日時より後のプロジェクトを表示することができる。
ユーザグループの情報には、「ユーザグループに関連する日時」、「ユーザグループの名称」、「ユーザグループに含まれる人」、「ユーザグループに関連する場所」が含まれる。ただし前記「ユーザグループに関連する日時」はある一点を指すものであっても、範囲を指すものであってもよい。
そして、ユーザグループの選択ボタン471〜475を押下することによりユーザグループを選択することができる他、「前に戻る」のボタン476、「次に進む」のボタン477を押下することにより、表示されている日時より前に関連するユーザグループあるいは表示されている日時より後に関連するユーザグループを表示することができる。
なお、情報表示部151には、図18に示すように、タスクの種類を区別せず、まとめて情報表示部151にタスク選択画面480を表示することができる。このときは表示される情報は上に述べた以外にタスクの種類が表示される。
ユーザは、そのうちの一つを選択し、操作命令部152から指定し、入力取得部153がそのタスクの名称及び対応するタスクに関する情報を取得する(ST24)。そのタスクの名称及びタスクに関する情報の組み合わせがタスク一覧テーブルに存在するか確認し、タスク一覧テーブルに存在する場合は対応するタスクIDを取得する。タスク一覧テーブルに存在しない場合は、タスク一覧テーブルの最終行にタスク名および付加情報を格納し、タスク一覧テーブルに存在しないタスクIDを新たなタスクIDとして取得すると共に、タスク一覧テーブルの最終行に格納する。
以下この処理について説明する。まず初期値としてi=1を設定する(ST25)。タスク一覧テーブル161の第i行第5列と、選択されたタスクの名称とが一致するかを判定し(ST26)、一致する場合には、タスク一覧テーブル161の第i行第2〜4列と選択されたタスクに関する情報である日時、人、場所に関する情報と一致するかを判定する(ST27)。一致する場合には、タスク一覧テーブルの第i行第1列を選択されたタスクIDとして取得する(ST28)。
なお、取得するタスクが、タスク一覧テーブルにある別のタスクと一致するかしないかの判定条件としては上述の説明ではタスク名及び付加情報の組み合わせの一致・不一致としたが、他に以下のものを用いることが可能である。
・関連する人及び日時情報の一致・不一致
・関連する場所及び日時情報の一致・不一致
ユーザ認証に際しては、情報表示部151にその機器を使うと想定されるユーザの一覧が表示される(ST41)。ユーザ認証画面510には、図20に示すように、使用ユーザ名ボタン511〜514が表示される。なお、表示する情報はユーザ名でもユーザIDでもよい。その後、ユーザがそのうちの一つを押下すると、入力取得部153がユーザの指定したユーザ名を取得する(ST42)。対応するユーザIDを、ユーザ一覧テーブルを参照して取得し(ST43)、その後、必要に応じてパスワードの入力を要求しパスワードによる認証を行う。なお、ユーザに関する情報(ユーザ名、ユーザID、パスワードなど)の取得は、磁気カードを利用してもよい。この場合、磁気カードにユーザ名やユーザIDやパスワードを登録しておき、磁気カードに登録されている情報を読み取り可能な機器に磁気カードをかざすことで取得するなど、公知の方法が利用可能である。
ここでは操作履歴記憶テーブルにある操作のうち、取得したタスクIDと同じタスクIDに関連付けられた全ての操作について、今回選択される可能性の大きさを計算し、可能性が大きい順に操作を返す処理を行う。
まず、初期設定として「i=1、j=1」とする(ST51)。そして、取得したタスクIDと操作履歴テーブル第i行第4列に格納されているタスクIDとを比較し(ST52)、一致するならば以下の操作を行う。
操作履歴テーブル第i行第1列に格納されている操作を操作候補A(j)とする(ST53)。ここでタスクIDの一致に加えて、ユーザ認証部の取得するユーザIDと操作履歴テーブル第i行第3列に格納されているユーザIDが一致することをも条件に加えてもよい。
次に、A(j)の選択確率P(j)を計算する(ST54)。P(j)の計算方法としては、P(j)を任意の定数とすることができるが、本例では、まず、現在の日時と操作履歴テーブル第i行第2列の日時を比較し、exp(−日時の差)を採用している。同じ操作についてすでに選択確率の大きさが計算されていた場合はP(j)を加算する。具体的には、k=1、2、・・・、j−1の全てのkについてA(j)=A(k)なるkがあれば(ST55)、P(k)=P(k)+P(j)とし(ST56)、なければj=j+1とする(ST57)。そして、i=i+1とし(ST59)、i=操作履歴テーブルの行数、となるまでステップST53からステップST57を繰り返す。そして、P(j)の高い順に、提示すると定められた数だけA(j)を操作候補として画像呼び出し選択画面520を情報表示部151に表示する(ST60)。
次に画像提示部の処理について説明する。図23は画像提示部の処理の流れを示すフローチャートである。
処理が開始されると、タスク取得部113は、タスクIDを取得する(ST61)。そして、画像記憶テーブルの各列について以下の操作を行う。まず初期値として、i=1を設定する(ST61)。次に、画像情報記憶テーブルの第i行4列と取得したタスクIDが一致するかを判定し(ST63)、一致するならば第1列から第3列に格納されている文書ID、文書名、ユーザIDの組を取得する(ST64)。
次に、取得した全ての文書ID、文書名、ユーザIDの組について、ユーザ一覧テーブルを参照し(ST65)全行の判定が終了したならば、第1列のユーザIDの一致する行の第2列に格納されているユーザ名を取得する(ST66)。そして、呼び出し画像の選択画面を表示する。
履歴管理部116は、操作が選択又は実行されると、以下の処理を行う。履歴管理部116は、「履歴追加」と「履歴更新」の2種類の処理を行い、操作履歴テーブル163の行数が規定の行数存在する場合は「履歴更新」の処理を、そうでない場合には「履歴追加」の処理を行う(ST15)。
図25は履歴管理部の履歴追加の処理を示すフローチャートである。履歴追加を行うときには、履歴管理部116は、ユーザが実際に操作した操作内容、操作した時点の日時情報、ユーザID、選択されたタスクIDを取得する(ST71)。次に、操作履歴テーブル最終行の第1列、第2列、第3列、第4列にそれぞれ操作内容、操作した時点の日時情報、ユーザID、選択されたタスクIDを格納する。
図26は履歴管理部の履歴更新の処理を示すフローチャートである。履歴更新を行うときには、履歴管理部116は、ユーザが実際に操作した操作内容、操作した時点の日時情報、ユーザID、選択されたタスクIDを取得する(ST81)。次いで、操作履歴テーブル最終行の第1列、第2列、第3列、第4列にそれぞれ操作内容、操作した時点の日時情報、ユーザID、選択されたタスクIDを格納する(ST82)。そして、履歴更新テーブルの第1行を削除して処理を終了する(ST83)。これで情報処理装置における画像についての一連の操作が終了する。
以上説明したように、本実施の形態例に係る画像処理装置によれば、画像に対する操作を行う際に、予め行うと予想される操作が推定され、ユーザに提示されるため、ユーザは、煩雑なメニュー操作を行うことなく目的の操作に到達できるようになる。そして、前記推定は、画像に関連付けられた「タスク」に関する情報をもとに行われ、その「タスク」は業務の目的に近い情報であるため、よりその業務に適した操作が提示される。
本例は、2台の画像形成装置本体700と、前記タスク情報管理サーバ300と、データベース管理サーバ600とをネットワーク810を介して接続して画像処理装置システム800を形成している。
画像形成装置本体700は、図28に示すように、前述した画像形成装置本体100のデータベース部160をデータベース管理サーバ600に配置し管理する構成としている。即ち、画像形成装置本体700には、前記画像形成装置本体100と同様に、処理部110、ネットワークインターフェース120、画像取得部130、画像形成部140、インターフェース部150、メモリ170を備える。その他前記第1の例と同一の構成部には同一の符号を付してある。
本例に係る画像形成装置システム800では、第1の例と同様に、画像に対する操作を行う際に、予め行うと予想される操作が推定され、ユーザに提示されるため、ユーザは、煩雑なメニュー操作を行うことなく目的の操作に到達できるようになる。そして、前記推定は、画像に関連付けられた「タスク」に関する情報をもとに行われ、その「タスク」は業務の目的に近い情報であるため、よりその業務に適した操作が提示される。
また、本例では、画像、画像やタスク情報や操作履歴をデータベース管理サーバに保持し、各画像形成装置本体から保存した画像やその画像に関連するタスク情報や操作履歴は、各画像装置本体で共有され、呼び出し可能となるので、どの画像形成装置本体からでも同様の操作が実現できる。
Claims (10)
- タスクと画像との関連を保存する画像情報記憶部と、
前記タスクと操作とを関連付けた操作履歴を保存する操作履歴記憶部と、
ユーザを判別するユーザ認証部と、
前記ユーザ認証部により判別したユーザに関連するタスクを取得するタスク取得部と、
前記画像情報記憶部に保存されるタスクと画像との関連、及び前記操作履歴記憶部に保存されるタスクと操作とを関連付けた操作履歴を参照して、画像に対する操作候補を提示する操作候補提示部と、
を備えることを特徴とする画像処理装置。 - 前記タスクは、スケジュール、ToDo情報、プロジェクト名、及びユーザグループ、のうちの少なくとも一つを含むこと特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
- 前記タスク取得部により取得したタスクに基づいて操作を提示する操作提示部を備え、
前記操作履歴記憶部は、タスク情報と日時情報とを関連付けて保有し、
前記操作提示部は、前記操作履歴記憶部にある履歴の日時と現在の日時の近さを操作の提示の順序とすることを特徴とする請求項1または2記載の画像処理装置。 - 前記タスク取得部により取得したタスクに基づいて操作を提示する操作提示部を備え、
前記操作履歴記憶部は、タスク情報とユーザとを関連付けて保存し、
前記操作提示部は、操作履歴記憶部にある履歴のユーザと現在のユーザとが一致するか否かを操作の提示において区別することを特徴とする請求項1または2記載の画像処理装置。 - タスクと画像との関連を保存する画像情報記憶ステップと、
前記タスクと操作とを関連付けた操作履歴を保存する操作履歴記憶ステップと、
ユーザを判別するユーザ認証ステップと、
前記判別したユーザに関連するタスクを取得するタスク取得ステップと、
前記画像情報記憶ステップにより保存されたタスクと画像との関連、及び前記操作履歴記憶ステップにより保存されたタスクと操作とを関連付けた操作履歴を参照して、画像に対する操作候補を提示する操作候補提示ステップと、
を含むことを特徴とする画像処理方法。 - 前記タスク取得ステップにより取得するタスク情報は、
スケジュール、ToDo情報、プロジェクト名、及び、ユーザグループのうち少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項5記載の画像処理方法。 - 前記取得したタスクに基づいて操作を提示する操作提示ステップを含み、
前記操作履歴記憶ステップは、タスク情報と日時情報とを関連付けて保存し、
前記操作提示ステップは、操作履歴記憶ステップにある履歴の日時と現在の日時の近さを操作の提示の順序とすることを特徴とする請求項5または6記載の画像処理方法。 - 前記取得したタスクに基づいて操作を提示する操作提示ステップを含み、
前記操作履歴記憶ステップは、タスク情報とユーザとを関連付けて保存し、
前記操作提示ステップは、前記操作履歴記憶ステップにある履歴のユーザと現在のユーザとが一致するか否かを操作の提示において区別することを特徴とする請求項5または6記載の画像処理方法。 - 請求項5乃至8のいずれか一項記載の画像処理方法の各ステップをコンピュータに実行させるための画像処理プログラム。
- 請求項9記載の画像処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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