JP4240467B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば、複写機、プリンタ、ファクシミリ、またはそれらの複合機など、用紙・OHPフィルム等のシート材に画像を記録する画像形成装置、特に電子写真式の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子写真方式を用いた画像形成装置では、帯電・露光・現像することにより像担持体上にトナー画像を形成し、そのトナー画像をシート材に転写し、その画像転写後のシート材を定着装置に入れて定着装置でシート材上の未定着トナー画像をシート材上に定着し、外部に排出して例えば排出トレイ上にスタックしていた。
【0003】
ここで、定着装置は、例えば、内部にヒータを有する金属製の定着ローラと、それに押し当てる、弾性材料よりなる加圧ローラとで構成し、ヒータの熱でトナーを溶融して、定着ローラと加圧ローラとで圧力を加えることにより定着していた。
【0004】
この種の画像形成装置では、近年の市場における低コスト化やコンパクト化などの要請にともない、像担持体駆動系、現像駆動系、定着駆動系、シート供給搬送系、トナー補給駆動系などのすべてを1つのメインモータで駆動することが主流となっている。
【0005】
このため、電源投入時や省エネモードからの復帰時などの立ち上げ時に、像担持体まわりのプロセス立ち上げのために所定時間プレ回転を行うと、必然的にその間、定着駆動系も同時に駆動し、定着ローラとともに加圧ローラも回転することとなる。
【0006】
したがって、回転とともに定着ローラの熱が加圧ローラに奪われ、定着ローラの表面温度を速やかに上昇することが困難となって定着温度に達するまでに時間がかかり、画像形成装置自体の立ち上げスピードが遅くなる問題があった。
【0007】
よって、従来の画像形成装置の中には、定着駆動系に回転伝達を遮断する回転伝達遮断機構を持たせ、立ち上げ時にその回転伝達遮断機構を働かせて駆動源から定着装置への回転伝達を遮断し、定着ローラおよび加圧ローラの回転を停止するものがある。
【0008】
回転伝達遮断機構としては、例えば、回転伝達遮断時は、歯車列を構成する1の歯車を作動手段で非噛み合い位置へと移動し、通常回転伝達時はその1の歯車を噛み合い位置として、隣接する歯車間に食い込ませながら歯車列を正回転する構成のものを用いていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の画像形成装置では、一般的に、像担持体にクリーニング装置のクリーニングブレードを押し当て、そのクリーニングブレードで、画像転写後に像担持体上に残留する残留トナーを除去して像担持体表面を清掃し、次の画像形成に備えている。
【0010】
このようなクリーニング装置を備える画像形成装置では、クリーニングブレードの先端エッジと像担持体との間に、トナーや紙粉などの異物を堆積して良好なクリーニング性能を得ることができなくなる問題があった。このため、画像形成動作の終了時に駆動源を逆駆動して像担持体を逆回転し、異物を除去することが広く行われている。
【0011】
しかしながら、駆動源を逆駆動すると、逆回転が定着駆動系の回転伝達遮断機構にまで伝わり、上述した噛み合い位置にある1の歯車を逆回転する。ところが、回転伝達遮断機構は下流側の回転負荷トルクが大きいから、逆回転された1の歯車は、噛み合い位置から非噛み合い位置に逃げて歯飛びを生じ、その歯飛びに基づく異音を発生する問題があった。
【0012】
そこで、この発明の第1の目的は、歯車列を構成する1の歯車を隣接する歯車間に食い込ませながら歯車列を正回転するとともに、その1の歯車を作動手段で非噛み合い位置へと移動可能とする回転伝達装置において、駆動源を逆駆動して歯車列を逆回転するときの異音の発生を防止することにある。
【0013】
この発明の第2の目的は、そのような回転伝達装置を用いて駆動源の正回転を定着装置に伝達する画像形成装置において、駆動源を逆駆動して歯車列を逆回転するときの異音の発生を防止することにある。
【0014】
この発明の第3の目的は、画像形成装置において、定着駆動系の回転伝達を遮断して立ち上げスピードを早くすることにある。
【0015】
この発明の第4の目的は、定着駆動系の回転伝達の遮断を容易とすることにある。
【0016】
この発明の第5の目的は、画像形成動作終了の処理モードで、像担持体を逆回転してクリーニングブレードの異物を除去するときの異音の発生を防止することにある。
【0017】
この発明の第6の目的は、画像形成動作終了の処理モードで、定着駆動系の回転伝達の遮断を容易とすることにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
そのため、請求項1に記載の発明は、
正逆駆動可能な駆動源と、
該駆動源の駆動を伝達する歯車列と、
該歯車列を介して前記駆動源の正駆動が伝達される定着装置と、
前記歯車列を構成する1の歯車を非噛み合い位置へと移動可能にする作動手段を有し、
前記1の歯車を、前記駆動源の正駆動時に、前記歯車列の隣り合う歯車間に食い込むように設けた画像形成装置において、
電源投入時および省エネモードからの復帰時に、前記駆動源を所定時間逆駆動した後、前記作動手段により前記1の歯車を非噛み合い位置へと移動させ、その後前記駆動源を正駆動する、ことを特徴とする。
【0019】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、画像形成終了時に、前記駆動源を所定時間逆駆動した後、前記作動手段により前記1の歯車を非噛み合い位置へと移動させ、その後前記駆動源を正駆動する、ことを特徴とする。
【0020】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の画像形成装置において、前記作動手段としてソレノイドを用いた、ことを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、この発明の実施の形態につき説明する。
図1には、画像形成装置の一例である電子写真方式を用いた複写機の全体概略構成を示す。
【0025】
図中符号100は、複写機装置本体(画像形成装置本体)である。複写機装置本体100の上には、画像読取装置200を取り付ける。また、画像読取装置200の上には、背面側を支点に手前側を上下に開閉自在に自動原稿搬送装置(ADF)300を取り付ける。
【0026】
複写機装置本体100には、内部に、作像装置Wを備える。作像装置Wには、ドラム状の像担持体10を設ける。この像担持体10のまわりには、図中左側に配置する帯電装置11から、像担持体10の回転方向(反時計方向)Aに順に、下側に現像装置12、右斜め下側に転写装置13、上側にクリーニング装置14などを配置する。
【0027】
現像装置12には、キャリアとトナーとからなる乾式二成分現像剤を撹拌しながら現像剤担持体12aへと搬送する撹拌ローラ16a・16b、現像剤担持体12aで担持する現像剤を薄層化する薄層化部材12bなどを設ける。また、クリーニング装置14には、ファーブラシ14a、クリーニングブレード14bを設ける。
【0028】
このような複写機は、図示するように、例えば像担持体10と帯電装置11と現像装置12とクリーニング装置14とをカートリッジケース内に備えて一体化し、プロセスカートリッジ15を形成する。そして、そのプロセスカートリッジ15を、複写機装置本体100に対して例えば正面側から出し入れして一括して着脱自在とする。
【0029】
そのようなプロセスカートリッジ15の図中左側には、レーザ書込装置17を設ける。そのレーザ書込装置17は、不図示のレーザ光源、走査用の回転多面鏡18、ポリゴンモータ19、fθレンズ等の不図示の光学部品などを備える。
【0030】
そのような作像装置Wを備える複写機装置本体100内には、OHPフィルム・用紙などのシート材を搬送するシート搬送路Rを備える。
【0031】
そのシート搬送路Rは、複写機装置本体100の下部に備えて、シート材Sを収納するシートカセット22から、像担持体10と転写装置13との間の転写位置Dを通過して、図中下方から上方へとのび、そのシート搬送路Rに沿って、シートカセット22からシート材を順次上から1枚ずつ送り出す送出ローラ23、シート材を搬送する複数のシート搬送ローラ24、そのシート搬送ローラ24により搬送するシート材Sの先端を検知するレジストセンサ29、搬送するシート材の先端を突き当てて止めるレジストローラ25、画像定着後のシート材を排出する排出ローラ26などを備える。
【0032】
また、複写機装置本体100には、右側に、手差しシート材を載置する手差しトレイ27を開閉自在に備え、その手差しトレイ27からシート材を順次上から1枚ずつ送り出す送出ローラ28を設ける。
【0033】
そのようなシート搬送路Rの転写位置Dの下流位置には、定着装置30を備える。定着装置30には、内部に、ヒータ等の熱源を備える定着ローラ31と、それに所定の圧力で押し当てる加圧ローラ32とを設ける。
【0034】
また、シート搬送路Rの排出ローラ26の先には、画像形成済みのシート材をスタックする排出スタック部34を設ける。
【0035】
そのような排出スタック部34の図中下側に設けるものは、現像装置12に新しいトナーを補給するトナー補給装置35である。
【0036】
次に、画像読取装置200には、光源36、複数のミラー37、結像用光学レンズ38、CCD等のイメージセンサ39などを設ける。そして、画像読取装置200の上面には、細長のコンタクトガラス40と幅広のコンタクトガラス41とを設ける。
【0037】
それらのコンタクトガラス40・41上の自動原稿搬送装置300には、原稿の載置位置に原稿セット台43を設けるとともに、排出位置に原稿スタック台44を設ける。また、原稿を、原稿セット台43から画像読取装置200の細長のコンタクトガラス40上の読取位置を経て原稿スタック台44まで搬送する原稿搬送路を備える。原稿搬送路には、原稿を搬送する原稿搬送ローラ45を複数対備える。
【0038】
さて、いまこの複写機を用いてコピーをとるときは、不図示のメインスイッチをオンするとともに、自動原稿搬送装置300の原稿セット台43に原稿をセットする。ブック原稿のような場合には、自動原稿搬送装置300を開いて画像読取装置200の幅広のコンタクトガラス41上に直接原稿をセットし、自動原稿搬送装置300を閉じてそれで押える。
【0039】
そして、不図示のスタートスイッチを押すと、自動原稿搬送装置300の原稿セット台43に原稿をセットしたときは、原稿を原稿搬送ローラ45により原稿搬送路を通して、細長のコンタクトガラス40上へと移動してから画像読取装置200を駆動し、原稿内容を読み取って原稿を原稿スタック台44上に排出する。一方、幅広のコンタクトガラス41上に直接原稿をセットしたときは、直ちに画像読取装置200を駆動する。
【0040】
画像読取装置200を駆動すると、画像読取装置200は、光源36からの光を細長のコンタクトガラス40、または幅広のコンタクトガラス41上の原稿面で反射し、その反射光を複数のミラー37で反射し、結像用光学レンズ38を経て、イメージセンサ39に入れて、そのイメージセンサ39で原稿内容を読み取る。
【0041】
また、このとき同時に、後述するメインモータで像担持体10を回転し、まず帯電装置11で表面を一様に例えばマイナス帯電し、次いで上述の画像読取装置200で読み取った原稿内容に応じてレーザ書込装置17を作動して静電潜像を形成する。すなわち、レーザ書込装置17が備えるポリゴンモータ19で回転多面鏡18を回転するとともに、不図示のレーザ光源からレーザ光Lを照射し、そのレーザ光Lが、回転多面鏡18、不図示の光学部品などを介して像担持体10上に入射して光書込みを行い、像担持体10の表面に静電潜像を形成する。
【0042】
そして、現像装置12では、撹拌ローラ16a・16bで乾式二成分現像剤を撹拌しながら現像剤担持体12aへと搬送し、現像剤担持体12aに所定バイアスを印加して現像剤担持体12aで現像剤を担持する。その後、現像剤担持体12aで担持する現像剤を薄層化部材12bによって薄層化して後、像担持体10上の静電潜像へ、現像剤担持体49で担持するトナーを付着してトナー画像を形成し、静電潜像を可視像化する。
【0043】
また、スタートスイッチを押したとき同時に、送出ローラ23で、シートカセット22からシート材Sを順次上から1枚ずつ送り出してシート搬送路Rに入れ、そのシート材を、シート搬送ローラ24で搬送して先端をレジストセンサ29で検知してからレジストローラ25に突き当てて止める。
【0044】
または、手差しシート材をセットした手差しトレイ27から送出ローラ28で、シート材Sを順次上から1枚ずつ送り出してシート搬送路Rに入れ、そのシート材を、シート搬送ローラ24で搬送してからレジストローラ25に突き当てて止める。
【0045】
そして、上述した像担持体10上のトナー画像にタイミングを合わせてレジストローラ25を回転して像担持体10へと送り込む。
【0046】
それから、像担持体10へと送り込んだシート材Sに、図示例では転写装置13により転写位置Dで像担持体10上のトナー画像を転写して画像を形成する。画像転写後の像担持体10は、クリーニング装置14が備えるファーブラシ14aとクリーニングブレード14bとで除去してクリーニングしてから、除電装置で像担持体10上の残留電位を除去して帯電装置11からはじまる次の画像形成に備える。
【0047】
一方、画像転写後のシート材Sは、定着装置30に入れ、定着ローラ31と加圧ローラ32間に通して搬送しながら、それらにより熱と圧力を加えてシート材S上のトナー画像を定着する。定着後のシート材は、シート搬送ローラ24で搬送してから、排出ローラ26で排出スタック部34上に排出してそこにスタックする。
【0048】
なお、図示する複写機は、像担持体10のまわりに、像担持体10上のトナー濃度を検知するPセンサ47を、現像装置12に、現像装置12内のトナー濃度を検知するTセンサ48をそれぞれ備える。
【0049】
そして、それらのPセンサ47およびTセンサ48により像担持体10上のトナー濃度を一定に保つ。
【0050】
例えば、コピーを開始する立ち上がりの際、像担持体10上にトナーパターン像を形成して、Pセンサ47によってトナーパターンの濃度および像担持体10の地肌濃度を検知し、それらの検知したトナーパターンの濃度と地肌濃度によってTセンサ48の基準値補正、および地汚れ防止のための帯電バイアスの補正を行う。
【0051】
一方、Tセンサ48によって、現像装置12内のトナー濃度を検知し、トナー濃度が低い場合、トナー補給装置35を作動して、現像装置12内に新しいトナーを補給する。
【0052】
図2には、複写機装置本体100内に設ける駆動伝達系を示す。
図中符号50は、駆動源であるメインモータである。複写機装置本体100内には、この1つのメインモータ50の回転を、モータギヤ50aから像担持体駆動系51、トナー補給駆動系52、現像・定着駆動系53、シート供給搬送系54へと伝達する。
【0053】
像担持体駆動系51は、像担持体10を回転する。トナー補給駆動系52は、トナー補給装置35を駆動する。現像・定着駆動系53は、現像装置12を駆動し、現像装置12の現像剤担持体12a、撹拌ローラ16a・16bなどを回転するとともに、定着装置30を駆動し、定着装置30の定着ローラ31および加圧ローラ32を回転する。シート供給搬送系54は、送出ローラ23、複数対のシート搬送ローラ24、レジストローラ25、排出ローラ26、送出ローラ28などを回転する。
【0054】
このうち、現像・定着駆動系(回転伝達装置)53には、歯車列Gを構成する1の歯車55を隣接する歯車56・57と噛み合わす。1の歯車55は、不図示の支点を中心として揺動する揺動ブラケット58上に回転自在に設ける。揺動ブラケット58には、アーム59を介してソレノイド(作動手段)60のプランジャ61を連結する。これにより、回転伝達遮断機構62を構成する。
【0055】
そして、回転伝達遮断機構62のソレノイド60のオフ時は、揺動ブラケット58を不図示の付勢部材で付勢して実線で示すように1の歯車55を隣接する歯車56・57に押し当て、噛み合い位置とする。反対に、ソレノイド60のオン時は、プランジャ61を引き込んで揺動ブラケット58を付勢力に抗して引き寄せ、隣接する歯車56・57の少なくとも一方に対する1の歯車55の噛み合いを外して鎖線で示すように非噛み合い位置とする。すなわち、1の歯車55を、作動手段であるソレノイド60で非噛み合い位置へと移動可能とする。
【0056】
コピー時は、メインモータ50のモータギヤ50aを時計まわりに正回転し、像担持体10を反時計まわりに回転するとともに、定着装置30の定着ローラ31を反時計まわりに回転する。このとき、隣接する歯車56は、反時計まわりに回転し、反対側で隣接する歯車57との間に1の歯車55を食い込ませながら歯車列Gの正回転を伝達する。
【0057】
ところで、この複写機では、これまでと同様に、電源投入時や省エネモードからの復帰時などの立ち上げ時に、像担持体10まわりのプロセス立ち上げのために所定時間プレ回転を行う。すると、必然的にその間、現像・定着駆動系53も同時に駆動し、定着ローラ31および加圧ローラ32を回転する。
【0058】
よって、従来と同様に、回転とともに定着ローラ31の熱が加圧ローラ32に奪われ、定着ローラ31の表面温度を速やかに上昇することが困難となって定着温度に達するまでに時間がかかり、複写機自体の立ち上げスピードが遅くなることのないように、回転伝達遮断機構62を働かせる。
【0059】
つまり、図3に示すように、電源投入時や省エネモードからの復帰時などの立ち上げ時に(ステップS1)、ソレノイド60を駆動して1の歯車55を非噛み合い位置へと移動し(ステップS2)、回転伝達遮断機構62を働かせてメインモータ50から定着装置30への回転伝達を遮断し、定着ローラ31および加圧ローラ32の回転を停止する。
【0060】
その後、メインモータ50を駆動し(ステップS3)、プロセス立ち上げおよび定着ローラ31のヒータ立ち上げを実施し(ステップS4)、立ち上げ終了後(ステップS5)メインモータ50の駆動を停止し(ステップS6)、ソレノイド60をオフして(ステップS7)印字スタンバイ状態とする。
【0061】
なおここで、歯車列Gを構成する1の歯車55が、隣接する歯車56・57間に強く食い込んだ状態で、ソレノイド60をオンしたとき(ステップS2)、1の歯車55を非噛み合い位置に移動することが難しい場合がある。そこで、図4に示すように、ソレノイド60をオンする前にメインモータ50を逆駆動し(ステップS8)、その後ソレノイド60をオンして(ステップS2)1の歯車55を完全に非噛み合い位置へと移動してからメインモータ50の逆駆動を停止し(ステップS9)、それから同様にメインモータ50を正駆動し(ステップS3)、プロセス立ち上げおよびヒータ立ち上げを実施し(ステップS4)、立ち上げ終了後(ステップS5)メインモータ50の正駆動を停止し(ステップS6)、ソレノイド60をオフして(ステップS7)印字スタンバイ状態とするとよい。
【0062】
また、図4に示す例では、ソレノイド60をオンする前にメインモータ50を逆駆動し(ステップS8)、隣接する歯車56・57に対する1の歯車55の食い込みを外してから、ソレノイド60をオンしたが、図5および図6に示すようにソレノイド60をオンしてから(ステップS2)逆転信号をオンしてメインモータ50を逆駆動し(ステップS8)、1の歯車55を非噛み合い位置に移動することが難しい場合もメインモータ50の逆駆動で完全に非噛み合い位置へと移動し、所定時間経過後メインモータ50の逆駆動を停止し(ステップS9)、次いでメインモータ50を正駆動し(ステップS3)、プロセス立ち上げおよびヒータ立ち上げを実施し(ステップS4)、立ち上げ終了後(ステップS5)メインモータ50の駆動を停止し(ステップS6)、ソレノイド60をオフして(ステップS7)印字スタンバイ状態とするとよい。
【0063】
さて、図示のような複写機でも、同様に、クリーニングブレード14bの先端と像担持体10との間に、トナーや紙粉などの異物が堆積するため良好なクリーニング性能を得ることができなくなることから、コピー動作の終了時にメインモータ50を逆駆動して像担持体10を逆回転し、異物を除去する。すると、逆回転が現像・定着駆動系53の回転伝達遮断機構62にまで伝わり、上述した噛み合い位置にある1の歯車55を逆回転する。ところが、回転伝達遮断機構62は下流側の回転負荷トルクが大きいから、逆回転された1の歯車55は、噛み合い位置から非噛み合い位置に逃げて歯飛びを生じ、その歯飛びに基づく異音を発生する。
【0064】
そこで、この発明では、コピー動作終了の処理モードにおいて、現像・定着駆動系53の歯車列Gを逆回転するときは、作動手段であるソレノイド60を駆動し、1の歯車55を非噛み合い位置とする。このようにすると、1の歯車55の噛み合いを外して歯飛びに基づく異音の発生を防止することができる。
【0065】
例えば図7および図8に示すように、ジョブエンドであるコピー動作終了後(ステップS11)、ソレノイド60をオンして、歯車列Gを構成する1の歯車55を非噛み合い位置としてから(ステップS12)、逆転信号をオンしてメインモータ50を逆駆動して現像・定着駆動系53の歯車列Gを逆回転し(ステップS13)、歯飛びによる異音の発生を防止しながら、クリーニングブレード14bの先端エッジと像担持体10との間に堆積する、トナーや紙粉などの異物を除去して良好なクリーニング性能を得ることができるようにする。そして、所定時間経過後、メインモータ50の逆駆動を停止して後(ステップS14)、ソレノイド60をオフして1の歯車55を噛み合い位置に戻す(ステップS15)。
【0066】
歯車列Gを構成する1の歯車55が隣接する歯車56・57間に食い込んで1の歯車55を非噛み合い位置に移動することが難しい場合もある。そこで、図9に示すように、コピー動作終了後(ステップS11)、先にメインモータ50を逆駆動して現像・定着駆動系53の歯車列Gを逆回転してから(ステップS13)、ソレノイド60をオンし(ステップS12)、メインモータ50の逆駆動を停止して後(ステップS14)、ソレノイド60をオフするようにしてもよい(ステップS15)。
【0067】
【発明の効果】
以上説明したとおり、請求項1に記載の発明によれば、歯車列を構成する1の歯車を、駆動源の正駆動時に、歯車列の隣り合う歯車間に食い込むように設けた画像形成装置において、駆動源を逆駆動して歯車列を逆回転するときは、作動手段を駆動して1の歯車を非噛み合い位置へと移動することで、1の歯車の噛み合いを外して歯飛びに基づく異音の発生を防止することができる。
【0069】
請求項1に記載の発明によれば、また、電源投入時や省エネモードからの復帰時に、作動手段で1の歯車を非噛み合い位置へと移動することで、プレ回転時に定着駆動系の回転伝達を遮断して、定着ローラの熱が加圧ローラに奪われるおそれをなくし、画像形成装置の立ち上げスピードを早くすることができる。
【0070】
請求項1に記載の発明によれば、さらに、作動手段を駆動する前に駆動源を逆駆動することで、1の歯車の食い込みを和らげてプレ回転時における定着駆動系の回転伝達の遮断を容易とすることができる。
【0071】
請求項2に記載の発明によれば、画像形成動作終了時に、駆動源を所定時間逆駆動した後、作動手段により1の歯車を非噛み合い位置へと移動させ、その後駆動源を正駆動することで、例えば像担持体を逆回転してクリーニングブレードの先端エッジに付着するトナーや紙粉などの異物を除去するが、そのときの歯飛びに基づく異音の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置の一例である電子写真方式を用いた複写機の全体概略構成図である。
【図2】その複写機装置本体内に設ける駆動伝達系を示す図である。
【図3】その駆動伝達系の立ち上げ時のフローチャートである。
【図4】立ち上げ時の他例のフローチャートである。
【図5】立ち上げ時のさらに他例のフローチャートである。
【図6】そのタイミングチャートである。
【図7】画像形成動作終了の処理モード時のフローチャートである。
【図8】そのタイミングチャートである。
【図9】画像形成動作終了の処理モード時の他のフローチャートである。
【符号の説明】
30 定着装置
50 メインモータ(駆動源)
53 現像・定着駆動系(回転伝達装置)
55 1の歯車
56 隣接する歯車
57 隣接する歯車
60 ソレノイド(作動手段)
62 回転伝達遮断機構
G 歯車列
Claims (3)
- 正逆駆動可能な駆動源と、
該駆動源の駆動を伝達する歯車列と、
該歯車列を介して前記駆動源の正駆動が伝達される定着装置と、
前記歯車列を構成する1の歯車を非噛み合い位置へと移動可能にする作動手段を有し、
前記1の歯車を、前記駆動源の正駆動時に、前記歯車列の隣り合う歯車間に食い込むように設けた画像形成装置において、
電源投入時および省エネモードからの復帰時に、前記駆動源を所定時間逆駆動した後、前記作動手段により前記1の歯車を非噛み合い位置へと移動させ、その後前記駆動源を正駆動することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1に記載の画像形成装置において、画像形成終了時に、前記駆動源を所定時間逆駆動した後、前記作動手段により前記1の歯車を非噛み合い位置へと移動させ、その後前記駆動源を正駆動することを特徴とする画像形成装置。
- 請求項1または2に記載の画像形成装置において、前記作動手段としてソレノイドを用いたことを特徴とする画像形成装置。
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