JP4238761B2 - カッティング装置および切断制御装置 - Google Patents

カッティング装置および切断制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、カッティング装置および切断制御装置に関し、特に、入力された切断線データ順に依存することなく、切断方向に従う順にオブジェクト単位の切断を実行し得るカッティング装置および切断制御装置に関する。
特開2003−109000号公報(特許文献1)には、パーソナルコンピュータ画面上の画像データを切り抜く場合において、極力ギザギザの少ない出力結果を得るようなカッター若しくはプロッター等のカッティングマシンが記載されている。この特許文献1には、パーソナルコンピュータに備えられている図形編集プログラムによりプラスチックシートを切り抜くための輪郭の画像を描いて、この画像を線分の集まりとして構成される一次画像データとし、その一次画像データに対して、輪郭を滑らかにするための補正を施した結果として、該画像がカッティングマシンによって滑らかに切り抜かれることが記載されている。この特許文献1によれば、一次画像データを構成する線分は、そのデータ順に、順次、該補正がなされ、カッティングマシンで順次切り取られていくことが記載されている。換言すれば、特許文献1に記載されるカッティングマシンでは、図形プログラムにより描かれる画像の作成順に、各画像の輪郭が切り取られる。
特開2003−109000号公報(例えば、図1等)
しかしながら、特許文献1に記載されるカッティングマシンにより、1枚のシートに対し、複数の画像を切り取ろうとした場合、その作成順によっては、1つの画像を切り取るために、プラテンローラ駆動モータによるシートの送り戻しを必要とすることがあった。そのため、該画像の作成順によっては、シートの送り戻しが頻繁に行なわれることにより、全ての画像の輪郭を切断するまでに無駄な時間を費やすという問題点があった。また、プラテンローラ駆動モータによるシートの送り戻しは、位置誤差を生じ易いので、該画像の作成順によっては、切断位置にずれが生じ易いという問題点もあった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、データ順に依存することなく、オブジェクトの切断順序をその切断位置に応じて配列することにより、シートの送り戻しを可能な限り低減させ得るカッティング装置および切断制御装置を提供することを目的としている。
この目的を達成するために、請求項1記載のカッティング装置は、シートを切断するカッタと、そのカッタを上昇又は下降させるカッタ上下動手段と、前記シートを上流から下流へ向かう方向又はその逆方向に搬送するシート搬送手段と、前記カッタを前記シート搬送手段によるシートの搬送方向と直交する方向に往復移動させるカッタ移動手段と、前記カッタにより切断されるべきカットラインの始点に対応する始点データ及び終点に対応する終点データを有するカッティングデータを複数個記憶する切断線データ記憶手段と、その切断線データ記憶手段に記憶されるカッティングデータに従って、前記カッタ上下動手段により前記カッタを前記カットラインの始点で下降させて、前記シートに押圧させつつ、前記シート搬送手段による前記シートの搬送と前記カッタ移動手段による前記カッタの移動とを行うことによって、前記カットラインの終点まで、そのカットラインに沿って前記シートの切断を行う切断手段とを備えるものであって、前記切断手段により実行される切断が、前記カットラインの集合体として形成されるオブジェクト単位で、その切断時において前記シート搬送手段により前記シートが搬送される方向に従う順に順次実行されるように制御する切断制御手段と、前記切断線データ記憶手段に記憶されるカッティングデータから、前記オブジェクトを構成するカットラインのうちの1つのカットラインの始点に対応する代表点データを抽出する代表点データ抽出手段と、その代表点データ抽出手段により抽出された代表点データを、前記切断手段による切断時において前記シートが前記シート搬送手段により搬送される方向に従って、前記上流から下流又はその逆方向に向かう順に配列する配列手段と、前記シートを、前記シート搬送手段によるシートの搬送方向に複数のブロック行に区分するブロック化手段と、そのブロック化手段により区分された各ブロック行に含まれている前記代表点データ抽出手段により抽出された代表点データをグループ化するグループ化手段とを備え、前記配列手段は、前記代表点データ抽出手段により抽出された代表点データを、前記グループ化手段によりグループ化を行なったブロック行の単位で、前記切断手段による切断時において前記シート搬送手段により前記シートが搬送される方向に従って、前記上流から下流又はその逆方向に向かう順に配列するものであり、前記切断制御手段は、前記ブロック行の各々に対して、前記グループ化手段によりグループ化された代表点データを有する1のオブジェクトの前記切断処理による切断を、前記配列手段により配列されたブロック行の順に順次実行させるように制御するものである
この請求項1記載のカッティング装置によれば、切断線データ記憶手段に記憶されるカッティングデータに従って、カッタ上下動手段によりカッタがカットラインの始点に下降されて、シートに押圧させつつ、シート搬送手段による該シートの搬送とカッタ移動手段による該カッタの移動とを行うことによって、該カットラインの終点まで、そのカットラインに沿った該シートの切断が切断手段により行われるものであって、該切断手段により切断が実行される場合において、その切断が、該カットラインの集合体として形成されるオブジェクト単位で、その切断時において該シート搬送手段による該シートの搬送方向に従う順に順次実行されるように、切断制御手段により制御される。
切断線データ記憶手段に記憶されるカッティングデータの中から、オブジェクトを構成するカットラインのうちの1つのカットラインの始点に対応する代表点データが、代表点データ抽出手段により抽出される。該シートはブロック化手段により該シート搬送方向に複数のブロック行に区分され、そのように区分された各ブロック行に含まれている該代表点データが、グループ化手段によりグループ化される。配列手段により、該ブロック行の単位で、該代表点データが、切断時において該シート搬送手段による該シートの搬送方向である上流から下流又はその逆方向に向かう順に配列される。そのようにブロック行単位で配列された順に、順次、各ブロック行に対してグループ化された各代表点データを有する1のオブジェクト単位での切断が、切断制御手段により制御される。
請求項記載のカッティング装置は、請求項記載のカッティング装置において、前記上流から下流に向かう印刷方向にシート前記シートに印刷を施す印刷手段を備え、前記配列手段は、前記印刷手段により前記シートに印刷が実施された場合には、前記印刷方向とは逆方向の順に、前記代表点データを配列するものであり、前記切断制御手段は、前記印刷手段により前記シートに印刷が実施された場合には、前記印刷の終了後に、前記配列手段により配列された順に、前記代表点データを有する1のオブジェクトの切断を順次前記切断手段により実行させるものである。
この請求項記載のカッティング装置によれば、請求項1記載のカッティング装置と同様に作用する上、上流から下流に向かう方向に印刷手段による該シートへの印刷が施された場合には、配列手段により、該代表点データは、その印刷方向である上流から下流に向かう向きとは逆方向に向かう順に配列される。そのように配列された該代表点データの順に、順次、各代表点データを有する1のオブジェクト単位での切断が、該印刷後に、切断手段により実行されるように、切断制御手段により制御される。よって、シートへの印刷時において、シートがシート搬送手段により上流から下流へ搬送された後、該シートは下流から上流へ搬送されつつ各オブジェクトが切断される。
請求項記載のカッティング装置は、請求項1又は2に記載のカッティング装置において、前記代表点とその代表点を有するオブジェクトにおける前記切断手段による切断の終了点とが、前記ブロック化手段により区分された異なるブロック行に存在する場合、前記オブジェクトを、そのオブジェクトを構成するカットライン単位に分割するオブジェクト分割手段と、そのオブジェクト分割手段により分割されたカットラインの始点に対応する始点データを、前記切断線データ記憶手段に記憶されるカッティングデータから抽出する始点データ抽出手段とを備え、前記グループ化手段は、そのブロック化手段により区分されたブロック行毎に、各ブロック行に含まれている前記代表点データ抽出手段により抽出された代表点データ及び前記始点データ抽出手段により抽出された始点データをグループ化するものであり、前記配列手段は、前記代表点データ抽出手段により抽出された代表点データ及び前記始点データ抽出手段により抽出された始点データを、前記グループ化手段によりグループ化を行なったブロック行の単位で、前記切断手段による切断時において前記シート搬送手段により前記シートが搬送される方向に従って、前記上流から下流又はその逆方向に向かう順に配列するものであり、前記切断制御手段は、前記ブロック行の各々に対して、前記グループ化手段によりグループ化された代表点データ又は始点データをそれぞれ有する1のオブジェクト又は1のカットラインの前記切断処理による切断を、前記配列手段により配列されたブロック行の順に順次実行させるように制御するものである。
この請求項記載のカッティング装置によれば、請求項1又は2に記載のカッティング装置と同様に作用する上、オブジェクトの代表点と同一のオブジェクトにおける切断の終了点とが、異なるブロック行に存在する場合には、オブジェクト分割手段により、該オブジェクトが、そのオブジェクトを構成するカットライン単位に分割される。オブジェクトがカットライン単位に分割された場合には、その各カットラインの始点データが、該切断線データ記憶手段に記憶されるカッティングデータの中から、始点データ抽出手段により抽出される。そのように抽出された始点データと該代表点データ抽出手段により抽出された代表点データは、グループ化手段により、それらのデータが含まれる各ブロック行毎にグループ化され、次いで、配列手段により、該ブロック行の単位で、該始点データ及び代表点データが、切断時において該シート搬送手段による該シートの搬送方向である上流から下流又はその逆方向に向かう順に配列される。そのようにブロック行単位で配列された順に、順次、各ブロック行に対してグループ化された始点データを有する1のカットライン単位又は各代表点データを有する1のオブジェクト単位での切断が、切断制御手段により制御される。
請求項記載のカッティング装置は、請求項1又は2に記載のカッティング装置において、ブロック化手段は、更に、前記カッタ移動手段によるカッタの移動方向に複数のブロック列に区分するものであり、前記グループ化手段は、前記ブロック行と前記ブロック列とにより構成される格子ブロック単位で、前記代表点データをグループ化するものであり、前記配列手段は、前記代表点データ抽出手段により抽出された代表点データを、前記格子ブロックの単位で、各ブロック行毎に、前記カッタ移動手段によってカッタが往復移動される区間の始点から終点への方向に順次配列し、各ブロック行については、前記切断手段による切断時において前記シートが前記シート搬送手段により搬送される方向に従って、前記上流から下流又はその逆方向に向かう順に配列するものであり、前記切断制御手段は、前記格子ブロックの各々に対して、前記グループ化手段により各格子ブロックにグループ化された代表点データを有する1のオブジェクトの切断を、前記配列手段により配列された格子ブロックの順に順次実行させるように制御するものである。
この請求項記載のカッティング装置によれば、請求項1又は2に記載のカッティング装置と同様に作用する上、該ブロック化手段は、シートを該ブロック行単位に区分するだけでなく、カッタ移動手段によるカッタ移動方向に複数のブロック列に区分される。そして、該代表点データは、該グループ化手段により、該ブロック行と該ブロック列とにより構成される格子ブロックの単位にグループ化される。配列手段により、該格子ブロックの単位で、該代表点データが、カッタ移動手段によるカッタの移動区間の始点から終点への方向に順次配列され、更に、切断時において該シート搬送手段による該シートの搬送方向である上流から下流又はその逆方向に向かう順に各ブロック行が配列される。そのように格子ブロック単位で配列された順に、順次、各格子ブロックに対してグループ化された各代表点データを有する1のオブジェクト単位での切断が、切断制御手段により制御される。その結果として、1のブロック行において、該カッタの移動区間の始点から終点への方向に、各格子ブロックに含まれる代表点データを有するオブジェクトが切断される。そのブロック行における全ての格子ブロックについてオブジェクトの切断が終了すると、隣接する次のブロック行においても、同方向に、各格子ブロックに含まれる代表点データを有するオブジェクトが切断される。
請求項記載のカッティング装置は、請求項1又は2に記載のカッティング装置において、ブロック化手段は、更に、前記カッタ移動手段によるカッタの移動方向に複数のブロック列に区分するものであり、前記代表点データグループ化手段は、前記ブロック行と前記ブロック列とにより構成される格子ブロック単位で、前記代表点データと前記始点データとを、又は、前記代表点データのみををグループ化するものであり、前記配列手段は、前記代表点データ抽出手段により抽出された代表点データを、前記格子ブロックの単位で、第1のブロック行に対しては、前記カッタ移動手段によってカッタが往復移動される区間の始点から終点への方向に配列する一方で、その第1のブロック行に隣接する第2のブロック行に対しては、前記区間の終点から始点への方向に配列し、前記第1のブロック行及び前記第2のブロック行については、前記切断手段による切断時において前記シートが前記シート搬送手段により搬送される方向に従って、前記上流から下流又はその逆方向に向かう向きに、前記第1のブロック行と前記第2のブロック行とを交互に配列するものであり、前記切断制御手段は、前記格子ブロックの各々に対して、前記グループ化手段により各格子ブロックにグループ化された代表点データを有する1のオブジェクトの切断を、前記配列手段により配列された格子ブロックの順に順次実行させるように制御するものである。
この請求項記載のカッティング装置によれば、請求項1又は2に記載のカッティング装置と同様に作用する上、該ブロック化手段は、シートを該ブロック行単位に区分するだけでなく、カッタ移動手段によるカッタ移動方向に複数のブロック列に区分される。そして、該代表点データは、該グループ化手段により、該ブロック行と該ブロック列とにより構成される格子ブロックの単位にグループ化される。配列手段により、該格子ブロックの単位で、第1のブロック行に対しては、該代表点データが、カッタ移動手段によるカッタの移動区間の始点から終点への方向に順次配列され、一方で、その第1のブロック行に隣接する第2のブロック行に対しては、該区間の終点から始点への方向に配列され、更に、該第1のブロック行及び該第2のブロック行とが、切断時において該シート搬送手段による該シートの搬送方向である上流から下流又はその逆方向に向かう順に交互に配列される。そのように格子ブロック単位で配列された順に、順次、各格子ブロックに対してグループ化された各代表点データを有する1のオブジェクト単位での切断が、切断制御手段により制御される。その結果として、第1のブロック行において、該カッタの移動区間の始点から終点への方向に、各格子ブロックに含まれる代表点データを有するオブジェクトが切断される。第1のブロック行における全ての格子ブロックについてオブジェクトの切断が終了すると、その第1のブロック行に隣接する第2のブロック行では、該カッタの移動区間の終点から始点への方向に、各格子ブロックに含まれる代表点データを有するオブジェクトが切断される。
請求項記載のカッティング装置は、請求項又は5に記載のカッティング装置において、前記代表点とその代表点を有するオブジェクトにおける前記切断手段による切断の終了点とが、前記ブロック化手段により区分された異なる格子ブロックに存在する場合、前記オブジェクトを、そのオブジェクトを構成するカットライン単位に分割するオブジェクト分割手段と、そのオブジェクト分割手段により分割されたカットラインの始点に対応する始点データを、前記切断線データ記憶手段に記憶されるカッティングデータから抽出する始点データ抽出手段とを備え、前記グループ化手段は、そのブロック化手段により区分された格子ブロック毎に、各格子ブロックに含まれている前記代表点データ抽出手段により抽出された代表点データ及び前記始点データ抽出手段により抽出された始点データをグループ化するものであり、前記配列手段は、前記代表点データ抽出手段により抽出された代表点データ及び前記始点データ抽出手段により抽出された始点データを、前記グループ化手段によりグループ化を行なった格子ブロックの単位で、(1)各ブロック行毎に、前記カッタ移動手段によってカッタが移動される区間の始点から終点への方向に順次配列し、各ブロック行については、前記切断手段による切断時において前記シートが前記シート搬送手段により搬送される方向に従って、前記上流から下流又はその逆方向に向かう順に配列する、あるいは、(2)第1のブロック行に対しては、前記カッタ移動手段によってカッタが往復移動される区間の始点から終点への方向に配列する一方で、その第1のブロック行に隣接する第2のブロック行に対しては、前記区間の終点から始点への方向に配列し、前記第1のブロック行及び前記第2のブロック行については、前記切断手段による切断時において前記シートが前記シート搬送手段により搬送される方向に従って、前記上流から下流又はその逆方向に向かう向きに、前記第1のブロック行と前記第2のブロック行とを交互に配列するものであり、前記切断制御手段は、前記格子ブロックの各々に対して、前記グループ化手段により各格子ブロックにグループ化された代表点データ又は始点データをそれぞれ有する1のオブジェクト又は1のカットラインの切断を、前記配列手段により配列された格子ブロックの順に順次実行させるように制御するものである。
この請求項記載のカッティング装置によれば、請求項又は5に記載のカッティング装置と同様に作用する上、オブジェクトの代表点と同一のオブジェクトにおける切断の終了点とが、異なる格子ブロックに存在する場合には、オブジェクト分割手段により、該オブジェクトが、そのオブジェクトを構成するカットライン単位に分割される。オブジェクトがカットライン単位に分割された場合には、その各カットラインの始点データが、該切断線データ記憶手段に記憶されるカッティングデータの中から、始点データ抽出手段により抽出される。そのように抽出された始点データと該代表点データ抽出手段により抽出された代表点データは、グループ化手段により、それらのデータが含まれる各格子ブロック毎にグループ化される。次いで、配列手段により、(1)該格子ブロックの単位で、該代表点データが、カッタ移動手段によるカッタの移動区間の始点から終点への方向に順次配列され、更に、切断時において該シート搬送手段による該シートの搬送方向である上流から下流又はその逆方向に向かう順に各ブロック行が配列される、あるいは、(2)該格子ブロックの単位で、第1のブロック行に対しては、該代表点データが、カッタ移動手段によるカッタの移動区間の始点から終点への方向に順次配列され、一方で、その第1のブロック行に隣接する第2のブロック行に対しては、該区間の終点から始点への方向に配列され、更に、該第1のブロック行及び該第2のブロック行とが、切断時において該シート搬送手段による該シートの搬送方向である上流から下流又はその逆方向に向かう順に交互に配列される。そのように格子ブロック単位で配列された順に、順次、各格子ブロックに対してグループ化された各代表点データを有する1のオブジェクト単位又は始点データを有する1のカットライン単位での切断が、切断制御手段により制御される。
請求項記載のカッティング装置は、請求項からのいずれかに記載のカッティング装置において、前記ブロック化手段により区分されるブロック列の幅を設定するブロック列幅設定手段を備えている。
請求項記載のカッティング装置は、請求項からのいずれかに記載のカッティング装置において、前記ブロック化手段により区分されるブロック行の幅を設定するブロック行設定手段を備えている。
請求項記載の切断制御装置は、シートを切断するカッタと、そのカッタを上昇又は下降させるカッタ上下動手段と、前記シートを上流から下流へ向かう方向又はその逆方向に搬送するシート搬送手段と、前記カッタを前記シート搬送手段によるシートの搬送方向と直交する方向に往復移動させるカッタ移動手段と、カッティングデータに従って、前記カッタ上下動手段により前記カッタを前記カッティングデータに対応するカットラインの始点で下降させて、前記シートに押圧させつつ、前記シート搬送手段による前記シートの搬送と前記カッタ移動手段による前記カッタの移動とを行うことによって、前記カットラインの終点まで、そのカットラインに沿って前記シートの切断を行う切断手段とを備えたカッティング装置と接続され、そのカッティング装置に対してカッティングデータを送信することによって、前記シートを前記切断手段により所望のカットラインで切断させるものであって、前記カットラインの始点に対応する始点データ及び終点に対応する終点データを有するカッティングデータを複数個記憶する切断線データ記憶手段と、前記切断線データ記憶手段に記憶されるカッティングデータを、前記カッティングデータの集合体であるオブジェクトデータ単位で、前記カッティングデータにおける切断時において前記シート搬送手段により前記シートが搬送される方向に従う順に順次実行されるような順序で前記カッティング装置へ送信するカッティングデータ送信制御手段と、前記切断線データ記憶手段に記憶されるカッティングデータから、前記オブジェクトを構成するカットラインのうちの1つのカットラインの始点に対応する代表点データを抽出する代表点データ抽出手段と、その代表点データ抽出手段により抽出された代表点データを、前記切断手段による切断時において前記シートが前記シート搬送手段により搬送される方向に従って、前記上流から下流又はその逆方向に向かう順に配列する配列手段と、前記シートを、前記シート搬送手段によるシートの搬送方向に複数のブロック行に区分するブロック化手段と、そのブロック化手段により区分された各ブロック行に含まれている前記代表点データ抽出手段により抽出された代表点データをグループ化するグループ化手段とを備え、前記配列手段は、前記代表点データ抽出手段により抽出された代表点データを、前記グループ化手段によりグループ化を行なったブロック行の単位で、前記切断手段による切断時において前記シート搬送手段により前記シートが搬送される方向に従って、前記上流から下流又はその逆方向に向かう順に配列するものであり、前記カッティングデータ送信制御手段は、前記配列手段により配列された順に、前記ブロック行毎に、前記代表点データを有する1のオブジェクト単位で、前記切断線データ記憶手段に記憶されるカッティングデータを前記カッティング装置へ順次送信するように制御するものである
この請求項記載の切断制御装置によれば、カッティング装置と接続されており、このカッティング装置に対してカッティングデータを送信することによって、そのカッティング装置において、該カッティングデータに対応するカットラインの切断を実行させるものであり、該カッティング装置への該カッティングデータの送信は、カッティングデータ送信制御手段により制御され、該カッティング装置における切断が、該カットラインの集合体として形成されるオブジェクト単位で、その切断時において、該カッティング装置に備えられているシート搬送手段によるシートの搬送方向に従う順に順次実行されるような順序で送信される。その結果として、該カッティング装置では、オブジェクト単位で、その切断時における該シートの搬送方向に従う順に順次実行される。なお、この切断制御装置により制御されるカッティング装置は、シートを切断するカッタと、そのカッタを上昇又は下降させるカッタ上下動手段と、該シートを上流から下流へ向かう方向又はその逆方向に搬送するシート搬送手段と、該カッタを前記シート搬送手段によるシートの搬送方向と直交する方向に往復移動させるカッタ移動手段と、該切断制御装置から受信したカッティングデータに従って、該カッタ上下動手段により該カッタを該カッティングデータに対応するカットラインの始点で下降させて、該シートに押圧させつつ、該シート搬送手段による該シートの搬送と該カッタ移動手段による該カッタの移動とを行うことによって、該カットラインの終点まで、そのカットラインに沿って該シートの切断を行う切断手段とを備えたものである。
切断線データ記憶手段に記憶されるカッティングデータの中から、オブジェクトを構成するカットラインのうちの1つのカットラインの始点に対応する代表点データが、代表点データ抽出手段により抽出される。該シートはブロック化手段により該シート搬送方向に複数のブロック行に区分され、そのように区分された各ブロック行に含まれている該代表点データが、グループ化手段によりグループ化される。配列手段により、該ブロック行の単位で、該代表点データが、切断時において該シート搬送手段による該シートの搬送方向である上流から下流又はその逆方向に向かう順に配列される。そして、そのように配列された該代表点データの順に、カッティングデータ送信制御手段により、順次、該カッティングデータへ送信される。その結果として、該カッティング装置では、そのようにブロック行単位で配列された順に、順次、各ブロック行に対してグループ化された各代表点データを有する1のオブジェクト単位での切断が実行される。
請求項10記載の切断制御装置は、請求項記載の切断制御装置において、前記カッティング装置は、印刷データに従って、前記上流から下流に向かう印刷方向にシートに印刷を施す印刷手段を有しており、前記配列手段は、前記印刷手段による印刷方向とは逆方向の順に、前記代表点データを配列するものであり、前記切断制御手段は、前記印刷手段により前記シートに印刷が実施された場合には、前記印刷の終了後に、前記配列手段により配列された順に、各代表点データを有する1のオブジェクト単位で、前記切断線データ記憶手段に記憶されるカッティングデータを前記カッティング装置へ順次送信するように制御するものである。
この請求項10記載の切断制御装置によれば、請求項記載の切断制御装置と同様に作用する上、該カッティング装置がシートへ印刷を施す印刷手段を備え、その印刷手段が上流から下流に向かう方向に該シートへ印刷を施す場合には、該代表点データは、配列手段により、該印刷方向である上流から下流に向かう向きとは逆方向に向かう順に配列され、カッティングデータ送信制御手段により、そのように配列された該代表点データの順に、順次、該カッティングデータへ送信される。その結果として、該カッティング装置では、シートへの印刷時において、シートがシート搬送手段により上流から下流へ搬送された後、該シートは下流から上流へ搬送されつつ各オブジェクトが切断される。
請求項11記載の切断制御装置は、請求項9又は10に記載の切断制御装置において、前記代表点とその代表点を有するオブジェクトにおける前記切断手段による切断の終了点とが、前記ブロック化手段により区分された異なるブロック行に存在する場合、前記オブジェクトを、そのオブジェクトを構成するカットライン単位に分割するオブジェクト分割手段と、そのオブジェクト分割手段により分割されたカットラインの始点に対応する始点データを、前記切断線データ記憶手段に記憶されるカッティングデータから抽出する始点データ抽出手段とを備え、前記グループ化手段は、そのブロック化手段により区分されたブロック行毎に、各ブロック行に含まれている前記代表点データ抽出手段により抽出された代表点データ及び前記始点データ抽出手段により抽出された始点データを共にグループ化するものであり、前記配列手段は、前記代表点データ抽出手段により抽出された代表点データ及び前記始点データ抽出手段により抽出された始点データを、前記グループ化手段によりグループ化を行なったブロック行の単位で、前記切断手段による切断時において前記シート搬送手段により前記シートが搬送される方向に従って、前記上流から下流又はその逆方向に向かう順に配列するものであり、前記カッティングデータ送信制御手段は、前記配列手段により配列された順に、前記ブロック行毎に、前記代表点データ又は始点データをそれぞれ有する1のオブジェクト又は1のカットラインの単位で、前記切断線データ記憶手段に記憶されるカッティングデータを前記カッティング装置へ順次送信するように制御するものである。
この請求項11記載の切断制御装置によれば、請求項9又は10に記載の切断制御装置と同様に作用する上、オブジェクトの代表点と同一のオブジェクトにおける切断の終了点とが、異なるブロック行に存在する場合には、オブジェクト分割手段により、該オブジェクトが、そのオブジェクトを構成するカットライン単位に分割される。オブジェクトがカットライン単位に分割された場合には、その各カットラインの始点データが、該切断線データ記憶手段に記憶されるカッティングデータの中から、始点データ抽出手段により抽出される。そのように抽出された始点データと該代表点データ抽出手段により抽出された代表点データは、グループ化手段により、それらのデータが含まれる各ブロック行毎にグループ化され、次いで、配列手段により、該ブロック行の単位で、該始点データ及び代表点データが、切断時において該シート搬送手段による該シートの搬送方向である上流から下流又はその逆方向に向かう順に配列される。そして、そのように配列された該代表点データの順に、カッティングデータ送信制御手段により、順次、該カッティングデータへ送信される。その結果として、該カッティング装置では、そのようにブロック行単位で配列された順に、順次、各ブロック行に対してグループ化された始点データを有する1のカットライン単位又は各代表点データを有する1のオブジェクト単位での切断が実行される。
請求項12記載の切断制御装置は、請求項9又は10に記載の切断制御装置において、ブロック化手段は、更に、前記カッタ移動手段によるカッタの移動方向に複数のブロック列に区分するものであり、前記グループ化手段は、前記ブロック行と前記ブロック列とにより構成される格子ブロック単位で、前記代表点データをグループ化するものであり、前記配列手段は、前記代表点データ抽出手段により抽出された代表点データを、前記格子ブロックの単位で、各ブロック行毎に、前記カッタ移動手段によってカッタが往復移動される区間の始点から終点への方向に順次配列し、各ブロック行については、前記切断手段による切断時において前記シートが前記シート搬送手段により搬送される方向に従って、前記上流から下流又はその逆方向に向かう順に配列するものであり、前記カッティングデータ送信制御手段は、前記配列手段により配列された順に、前記格子ブロック毎に、前記代表点データを有する1のオブジェクト単位で、前記切断線データ記憶手段に記憶されるカッティングデータを前記カッティング装置へ順次送信するように制御するものである。
この請求項12記載の切断制御装置によれば、請求項9又は10に記載の切断制御装置と同様に作用する上、該ブロック化手段は、シートを該ブロック行単位に区分するだけでなく、カッタ移動手段によるカッタ移動方向に複数のブロック列に区分される。そして、該代表点データは、該グループ化手段により、該ブロック行と該ブロック列とにより構成される格子ブロックの単位にグループ化される。配列手段により、該格子ブロックの単位で、該代表点データが、カッタ移動手段によるカッタの移動区間の始点から終点への方向に順次配列され、更に、切断時において該シート搬送手段による該シートの搬送方向である上流から下流又はその逆方向に向かう順に各ブロック行が配列される。そして、そのように配列された該代表点データの順に、カッティングデータ送信制御手段により、順次、該カッティングデータへ送信される。その結果として、該カッティング装置では、そのように格子ブロック単位で配列された順に、順次、各格子ブロックに対してグループ化された各代表点データを有する1のオブジェクト単位での切断が実行される。その際、1のブロック行において、該カッタの移動区間の始点から終点への方向に、各格子ブロックに含まれる代表点データを有するオブジェクトが切断される。そのブロック行における全ての格子ブロックについてオブジェクトの切断が終了すると、隣接する次のブロック行においても、同方向に、各格子ブロックに含まれる代表点データを有するオブジェクトが切断される。
請求項13記載の切断制御装置は、請求項9又は10に記載の切断制御装置において、ブロック化手段は、更に、前記カッタ移動手段によるカッタの移動方向に複数のブロック列に区分するものであり、前記代表点データグループ化手段は、前記ブロック行と前記ブロック列とにより構成される格子ブロック単位で、前記代表点データをグループ化するものであり、前記配列手段は、前記代表点データ抽出手段により抽出された代表点データを、前記格子ブロックの単位で、第1のブロック行に対しては、前記カッタ移動手段によってカッタが往復移動される区間の始点から終点への方向に配列する一方で、その第1のブロック行に隣接する第2のブロック行に対しては、前記区間の終点から始点への方向に配列し、前記第1のブロック行及び前記第2のブロック行については、前記切断手段による切断時において前記シートが前記シート搬送手段により搬送される方向に従って、前記上流から下流又はその逆方向に向かう順に、前記第1のブロック行と前記第2のブロック行とを交互に配列するものであり、前記カッティングデータ送信制御手段は、前記配列手段により配列された順に、前記格子ブロック毎に、前記代表点データを有する1のオブジェクト単位で、前記切断線データ記憶手段に記憶されるカッティングデータを前記カッティング装置へ順次送信するように制御するものである。
この請求項13記載の切断制御装置によれば、請求項9又は10に記載の切断制御装置と同様に作用する上、該ブロック化手段は、シートを該ブロック行単位に区分するだけでなく、カッタ移動手段によるカッタ移動方向に複数のブロック列に区分される。そして、該代表点データは、該グループ化手段により、該ブロック行と該ブロック列とにより構成される格子ブロックの単位にグループ化される。配列手段により、該格子ブロックの単位で、第1のブロック行に対しては、該代表点データが、カッタ移動手段によるカッタの移動区間の始点から終点への方向に順次配列され、一方で、その第1のブロック行に隣接する第2のブロック行に対しては、該区間の終点から始点への方向に配列され、更に、該第1のブロック行及び該第2のブロック行とが、切断時において該シート搬送手段による該シートの搬送方向である上流から下流又はその逆方向に向かう順に交互に配列される。そして、そのように配列された該代表点データの順に、カッティングデータ送信制御手段により、順次、該カッティングデータへ送信される。その結果として、該カッティング装置では、そのように格子ブロック単位で配列された順に、順次、各格子ブロックに対してグループ化された各代表点データを有する1のオブジェクト単位での切断が実行される。その際、第1のブロック行において、該カッタの移動区間の始点から終点への方向に、各格子ブロックに含まれる代表点データを有するオブジェクトが切断される。第1のブロック行における全ての格子ブロックについてオブジェクトの切断が終了すると、その第1のブロック行に隣接する第2のブロック行では、該カッタの移動区間の終点から始点への方向に、各格子ブロックに含まれる代表点データを有するオブジェクトが切断される。
請求項14記載の切断制御装置は、請求項12又は13に記載の切断制御装置において、前記代表点とその代表点を有するオブジェクトにおける前記切断手段による切断の終了点とが、前記ブロック化手段により区分された異なる格子ブロックに存在する場合、前記オブジェクトを、そのオブジェクトを構成するカットライン単位に分割するオブジェクト分割手段と、そのオブジェクト分割手段により分割されたカットラインの始点に対応する始点データを、前記切断線データ記憶手段に記憶されるカッティングデータから抽出する始点データ抽出手段とを備え、前記グループ化手段は、そのブロック化手段により区分された格子ブロック毎に、各格子ブロックに含まれている前記代表点データ抽出手段により抽出された代表点データ及び前記始点データ抽出手段により抽出された始点データをグループ化するものであり、前記配列手段は、前記代表点データ抽出手段により抽出された代表点データ及び前記始点データ抽出手段により抽出された始点データを、前記グループ化手段によりグループ化を行なった格子ブロックの単位で、(1)前記カッタ移動手段によってカッタが往復移動される区間の始点から終点への方向に順次配列し、各ブロック行については、前記切断手段による切断時において前記シートが前記シート搬送手段により搬送される方向に従って、前記上流から下流又はその逆方向に向かう順に配列する、あるいは、(2)第1のブロック行に対しては、前記カッタ移動手段によってカッタが往復移動される区間の始点から終点への方向に配列する一方で、その第1のブロック行に隣接する第2のブロック行に対しては、前記区間の終点から始点への方向に配列し、前記第1のブロック行及び前記第2のブロック行については、前記切断手段による切断時において前記シートが前記シート搬送手段により搬送される方向に従って、前記上流から下流又はその逆方向に向かう順に、前記第1のブロック行と前記第2のブロック行とを交互に配列するものであり、前記カッティングデータ送信制御手段は、前記配列手段により配列された順に、前記格子ブロック毎に、前記代表点データ又は始点データをそれぞれ有する1のオブジェクト又は1のカットラインの単位で、前記切断線データ記憶手段に記憶されるカッティングデータを前記カッティング装置へ順次送信するように制御するものである。
この請求項14記載の切断制御装置によれば、請求項12又は13に記載の切断制御装置と同様に作用する上、オブジェクトの代表点と同一のオブジェクトにおける切断の終了点とが、異なる格子ブロックに存在する場合には、オブジェクト分割手段により、該オブジェクトが、そのオブジェクトを構成するカットライン単位に分割される。オブジェクトがカットライン単位に分割された場合には、その各カットラインの始点データが、該切断線データ記憶手段に記憶されるカッティングデータの中から、始点データ抽出手段により抽出される。そのように抽出された始点データと該代表点データ抽出手段により抽出された代表点データは、グループ化手段により、それらのデータが含まれる各格子ブロック毎にグループ化される。次いで、配列手段により、(1)該格子ブロックの単位で、該代表点データが、カッタ移動手段によるカッタの移動区間の始点から終点への方向に順次配列され、更に、切断時において該シート搬送手段による該シートの搬送方向である上流から下流又はその逆方向に向かう順に各ブロック行が配列される、あるいは、(2)該格子ブロックの単位で、第1のブロック行に対しては、該代表点データが、カッタ移動手段によるカッタの移動区間の始点から終点への方向に順次配列され、一方で、その第1のブロック行に隣接する第2のブロック行に対しては、該区間の終点から始点への方向に配列され、更に、該第1のブロック行及び該第2のブロック行とが、切断時において該シート搬送手段による該シートの搬送方向である上流から下流又はその逆方向に向かう順に交互に配列される。そして、そのように配列された該代表点データの順に、カッティングデータ送信制御手段により、順次、該カッティングデータへ送信される。その結果として、該カッティング装置では、そのように格子ブロック単位で配列された順に、順次、各格子ブロックに対してグループ化された各代表点データを有する1のオブジェクト単位での切断が実行される。
請求項15記載の切断制御装置は、請求項12から14のいずれかに記載の切断制御装置において、前記ブロック化手段により区分されるブロック列の幅を設定するブロック列幅設定手段を備えている。
請求項16記載の切断制御装置は、請求項から15のいずれかに記載の切断制御装置において、前記ブロック化手段により区分されるブロック行の幅を設定するブロック行設定手段を備えている。
請求項17記載の切断制御装置は、請求項から16のいずれかに記載の切断制御装置において、前記カッティング装置に有線接続又は無線接続されるコンピュータ端末である。
請求項1記載のカッティング装置によれば、オブジェクトデータのデータ順に依存することなく、切断時におけるシート搬送方向に従う順に、各オブジェクトが切断されるので、無駄なシート搬送が行われず、その結果として、切断時間を短縮できるという効果がある。また、切断位置の誤差を抑制できるという効果もある。
また、1のオブジェクトを構成するカッティングデータの中から代表点となる代表点データを抽出し、その代表点データを、切断時におけるシート搬送方向に従う順に配列し、その配列順に、各代表点データを有する1のオブジェクトを順次切断するので、その結果として、オブジェクトデータのデータ順に依存することなく、切断時におけるシート搬送方向に従う順に、各オブジェクトが切断される。よって、無駄なシート搬送が行われず、切断時間が短縮されるという効果がある。また、切断位置の誤差を抑制できるという効果もある。
さらに、シート搬送方向に複数のブロック行にシートを区分した上で、ブロック行単位で各オブジェクトの代表点をグループ化し、そのブロック行の単位で各オブジェクトを切断時におけるシート搬送方向に従う順に配列することにより、各オブジェクトが切断時におけるシート搬送方向に従う順に順次切断される。よって、オブジェクトの切断順をブロック行単位で管理するので、その内部管理の方法が容易となり、装置を開発又は設計する上で有効であるという効果がある。
請求項記載のカッティング装置によれば、請求項記載のカッティング装置の奏する効果に加えて、シートへの印刷が施される場合には、その印刷後に、該印刷の方向とは逆方向の順に、各オブジェクトが切断されるので、シートへの印刷後に、余分なシート搬送を行う必要がない。その結果として、切断時間を短縮できるという効果がある。また、切断位置の誤差を抑制できるという効果もある。
請求項記載のカッティング装置によれば、請求項1又は2に記載のカッティング装置の奏する効果に加えて、代表点と切断の終了点とが異なるブロック行に存在するオブジェクトに対しては、そのオブジェクトデータを構成するカッティングデータの単位に分割し、そのカッティングデータの始点データを各ブロック行に対してグループ化する。その結果として、カッティングライン単位又はオブジェクト単位で、切断時におけるシート搬送方向に従う順の切断が順次実行される。よって、オブジェクトが複数のブロック行に跨る場合であっても、余分なシート搬送を低減し得るので、切断時間の短縮と位置誤差の発生の抑制を図ることができるという効果がある。
請求項記載のカッティング装置によれば、請求項1又は2に記載のカッティング装置の奏する効果に加えて、シート搬送方向に区分された複数のブロック行とカッタ移動方向に区分された複数のブロック列とから構成される格子ブロックの単位で各オブジェクトの代表点をグループ化することにより、該格子ブロックの単位で、各オブジェクトの切断順序の並べ替えを行う。その際、各ブロック行毎にカッタ移動方向の始点から終点へ向かう向きに格子ブロックを配列し、各ブロック行は、切断時におけるシートの搬送方向に従う順に配列する。その結果として、1のブロック行において、該カッタの移動区間の始点から終点への方向に、各格子ブロックに含まれる代表点データを有するオブジェクトが切断され、そのブロック行における全ての格子ブロックについてオブジェクトの切断が終了すると、隣接する次のブロック行においても、同方向に、各格子ブロックに含まれる代表点データを有するオブジェクトが切断される。よって、より詳細にオブジェクトの切断順序を設定できるので、余分なシート搬送をより低減し得るので、切断時間の短縮と位置誤差の抑制を図ることができるという効果がある。また、オブジェクトの切断順を格子ブロック単位で管理するので、その内部管理の方法が容易となり、装置を開発又は設計する上で有効であるという効果もある。
請求項記載のカッティング装置によれば、請求項1又は2に記載のカッティング装置の奏する効果に加えて、シート搬送方向に区分された複数のブロック行とカッタ移動方向に区分された複数のブロック列とから構成される格子ブロックの単位で各オブジェクトの代表点をグループ化することにより、該格子ブロックの単位で、各オブジェクトの切断順序の並べ替えを行う。その際、第1のブロック行においては、カッタ移動方向の始点から終点へ向かう向きに格子ブロックを配列し、第2のブロック行においては、カッタ移動方向の終点から始点へ向かう向きに格子ブロックを配列し、そして、該第1のブロック行と該第2のブロック行とを、切断時におけるシートの搬送方向に従う順に交互に配列する。その結果として、第1のブロック行において、該カッタの移動区間の始点から終点への方向に、各格子ブロックに含まれる代表点データを有するオブジェクトが切断され、第1のブロック行における全ての格子ブロックについてオブジェクトの切断が終了すると、その第1のブロック行に隣接する第2のブロック行では、該カッタの移動区間の終点から始点への方向に、各格子ブロックに含まれる代表点データを有するオブジェクトが切断される。よって、より詳細にオブジェクトの切断順序を設定できるので、余分なシート搬送をより低減し得るので、切断時間の短縮と位置誤差の抑制を図ることができるという効果がある。また、オブジェクトの切断順を格子ブロック単位で管理するので、その内部管理の方法が容易となり、装置を開発又は設計する上で有効であるという効果もある。
請求項記載のカッティング装置によれば、請求項又は5に記載のカッティング装置の奏する効果に加えて、代表点と切断の終了点とが異なる格子ブロックに存在するオブジェクトに対しては、そのオブジェクトデータを構成するカッティングデータの単位に分割し、そのカッティングデータの始点データを各格子ブロックに対してグループ化する。その結果として、カッティングライン単位又はオブジェクト単位で、切断時におけるシート搬送方向に従う順の切断が順次実行される。よって、オブジェクトが複数の格子ブロックに跨る場合であっても、余分なシート搬送を低減し得るので、切断時間の短縮と位置誤差の発生の抑制を図ることができるという効果がある。
請求項記載のカッティング装置によれば、請求項からのいずれかに記載のカッティング装置の奏する効果に加えて、ブロック列の幅が設定自在であるので、切断すべきオブジェクトの位置や大きさに応じて適切なブロック列の幅を設定できるという効果がある。
請求項記載のカッティング装置によれば、請求項からのいずれかに記載のカッティング装置の奏する効果に加えて、ブロック行の幅が設定自在であるので、切断すべきオブジェクトの位置や大きさに応じて適切なブロック行の幅を設定できるという効果がある。
請求項記載の切断制御装置によれば、オブジェクトデータのデータ順に依存することなく、カッティング装置に対して、各オブジェクトを、切断時におけるシート搬送方向に従う順に切断させるように制御するので、該カッティング装置において、無駄なシート搬送が行われず、その結果として、切断時間を短縮できるという効果がある。また、切断位置の誤差を抑制できるという効果もある。
また、1のオブジェクトを構成するカッティングデータの中から代表点となる代表点データを抽出し、その代表点データを、切断時におけるシート搬送方向に従う順に配列し、カッティング装置に対して、各オブジェクトを、該配列順に切断させるように制御するので、該カッティング装置において、無駄なシート搬送が行われず、その結果として、切断時間を短縮できるという効果がある。また、切断位置の誤差を抑制できるという効果もある。
さらに、シート搬送方向に複数のブロック行にシートを区分した上で、ブロック行単位で各オブジェクトの代表点をグループ化し、そのブロック行の単位で各オブジェクトを切断時におけるシート搬送方向に従う順に配列することにより、各オブジェクトが切断時におけるシート搬送方向に従う順に順次切断される。よって、オブジェクトの切断順をブロック行単位で管理するので、その内部管理の方法が容易となり、装置を開発又は設計する上で有効であるという効果がある。
請求項10記載の切断制御装置によれば、請求項記載の切断制御装置の奏する効果に加えて、カッティング装置において、シートへの印刷が施される場合には、その印刷後に、該印刷の方向とは逆方向の順に、各オブジェクトを切断させるように制御するので、該カッティング装置において、シートへの印刷後に、余分なシート搬送を行う必要がない。その結果として、切断時間を短縮できるという効果がある。また、切断位置の誤差を抑制できるという効果もある。
請求項11記載の切断制御装置によれば、請求項9又は10に記載の切断制御装置の奏する効果に加えて、代表点と切断の終了点とが異なるブロック行に存在するオブジェクトに対しては、そのオブジェクトデータを構成するカッティングデータの単位に分割し、そのカッティングデータの始点データを各ブロック行に対してグループ化する。その結果として、カッティング装置では、カッティングライン単位又はオブジェクト単位で、切断時におけるシート搬送方向に従う順の切断が順次実行される。よって、オブジェクトが複数のブロック行に跨る場合であっても、該カッティング装置における余分なシート搬送を低減させ得るので、切断時間の短縮と位置誤差の発生の抑制を図ることができるという効果がある。
請求項12記載の切断制御装置によれば、請求項9又は10に記載の切断制御装置の奏する効果に加えて、シート搬送方向に区分された複数のブロック行とカッタ移動方向に区分された複数のブロック列とから構成される格子ブロックの単位で各オブジェクトの代表点をグループ化することにより、該格子ブロックの単位で、各オブジェクトの切断順序の並べ替えを行う。その際、各ブロック行毎に、カッティング装置におけるカッタ移動方向の始点から終点へ向かう向きに格子ブロックを配列し、各ブロック行は、該カッティング装置の切断時におけるシートの搬送方向に従う順に配列する。その結果として、カッティング装置では、1のブロック行において、該カッタの移動区間の始点から終点への方向に、各格子ブロックに含まれる代表点データを有するオブジェクトが切断され、そのブロック行における全ての格子ブロックについてオブジェクトの切断が終了すると、隣接する次のブロック行においても、同方向に、各格子ブロックに含まれる代表点データを有するオブジェクトが切断される。よって、より詳細にオブジェクトの切断順序を設定できるので、該カッティング装置において余分なシート搬送をより低減し得るので、切断時間の短縮と位置誤差の抑制を図ることができるという効果がある。また、オブジェクトの切断順を格子ブロック単位で管理するので、その内部管理の方法が容易となり、装置を開発又は設計する上で有効であるという効果もある。
請求項13記載の切断制御装置によれば、請求項9又は10に記載の切断制御装置の奏する効果に加えて、シート搬送方向に区分された複数のブロック行とカッタ移動方向に区分された複数のブロック列とから構成される格子ブロックの単位で各オブジェクトの代表点をグループ化することにより、該格子ブロックの単位で、各オブジェクトの切断順序の並べ替えを行う。その際、第1のブロック行においては、カッティング装置におけるカッタ移動方向の始点から終点へ向かう向きに格子ブロックを配列し、第2のブロック行においては、該カッタ移動方向の終点から始点へ向かう向きに格子ブロックを配列し、そして、該第1のブロック行と該第2のブロック行とを、該カッティング装置の切断時におけるシートの搬送方向に従う順に交互に配列する。その結果として、カッティング装置では、第1のブロック行において、該カッタの移動区間の始点から終点への方向に、各格子ブロックに含まれる代表点データを有するオブジェクトが切断され、第1のブロック行における全ての格子ブロックについてオブジェクトの切断が終了すると、その第1のブロック行に隣接する第2のブロック行では、該カッタの移動区間の終点から始点への方向に、各格子ブロックに含まれる代表点データを有するオブジェクトが切断される。よって、より詳細にオブジェクトの切断順序を設定できるので、該カッティング装置において余分なシート搬送をより低減し得るので、切断時間の短縮と位置誤差の抑制を図ることができるという効果がある。また、オブジェクトの切断順を格子ブロック単位で管理するので、その内部管理の方法が容易となり、装置を開発又は設計する上で有効であるという効果もある。
請求項14記載の切断制御装置によれば、請求項12又は13記載の切断制御装置の奏する効果に加えて、代表点と切断の終了点とが異なる格子ブロックに存在するオブジェクトに対しては、そのオブジェクトデータを構成するカッティングデータの単位に分割し、そのカッティングデータの始点データを各格子ブロックに対してグループ化する。その結果として、カッティング装置では、カッティングライン単位又はオブジェクト単位で、切断時におけるシート搬送方向に従う順の切断が順次実行される。よって、オブジェクトが複数の格子ブロックに跨る場合であっても、該カッティング装置における余分なシート搬送を低減し得るので、切断時間の短縮と位置誤差の発生の抑制を図ることができるという効果がある。
請求項15記載の切断制御装置によれば、請求項12から14のいずれかに記載の切断制御装置の奏する効果に加えて、ブロック列の幅が設定自在であるので、切断すべきオブジェクトの位置や大きさに応じて適切なブロック列の幅を設定できるという効果がある。
請求項16記載の切断制御装置によれば、請求項から15のいずれかに記載の切断制御装置の奏する効果に加えて、ブロック行の幅が設定自在であるので、切断すべきオブジェクトの位置や大きさに応じて適切なブロック行の幅を設定できるという効果がある。
請求項17記載の切断制御装置によれば、請求項から16のいずれかに記載の切断制御装置の奏する効果に加えて、カッティング装置に有線接続又は無線接続されるコンピュータ端末であるので、ユーザが容易に利用可能であるという効果がある。
以下、本発明の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1実施例のカッティング装置であるカッティングプリンタ10の構成を示すブロック図である。図1に示すように、カッティングプリンタ10は、CPU11と、ROM12と、RAM13と、シート搬送モータ15と、キャリッジモータ16と、カッタ上下駆動ソレノイド17と、印刷ヘッド18と、インターフェース19(I/F19)とを備えている。
図1に示すように、CPU11、ROM12、RAM13、シート搬送モータ15、キャリッジモータ16、カッタ上下駆動ソレノイド17、印刷ヘッド18、I/F19は、バス20を介して接続されている。
シート搬送モータ15は、カッティングプリンタ10の所定の位置に配置されたシートSを上流から下流への方向又はその逆方向に搬送するためのステッピングモータであり、その駆動はCPU11により制御される。
カッティングプリンタ10が、シートSに印刷を施すことなくシートSを切断する場合には、シート搬送モータ15により、シートSは上流から下流へ向かう方向に搬送される。また、カッティングプリンタ10が、シートSの切断に先立ってシートSに印刷を施す場合もまた、シートSは上流から下流へ向かう方向に搬送される。
キャリッジモータ16は、カッタ(非図示)と印刷ヘッド18とを装着した非図示のキャリッジを、シート搬送モータ15による搬送方向に対して直交方向に、キャリッジの初期位置である始点と、カッタ移動区間における該始点とは反対側の限界位置である終点との間を往復移動させるべく駆動するためのステッピングモータであり、その移動はCPU11により制御される。
カッタ上下駆動ソレノイド17は、カッタの刃がシートに当接する下位置と、カッタの刃がシートから離れる上位置とに、カッタを上下動するためのソレノイドであり、その移動はCPU11により制御される。
印刷ヘッド18は、複数のノズル、アクチュエータ(いずれも非図示)を備えたインクジェットヘッドであり、CPU11により制御されるアクチュエータの駆動によってインクをノズルから噴射して、所定の文字又は模様を印刷するものである。
I/F19は、パーソナルコンピュータ(PC)などの外部装置を有線接続又は無線接続するためのインターフェイスであり、カッティングプリンタ10をネットワークに接続し、このI/F19を介して接続されたパーソナルコンピュータ(PC)などの外部装置とのデータの入出力を制御するものである。
CPU11は、このカッティングプリンタ10を総括的に制御する中央演算装置であり、各種プログラムを実行する。
ROM12は、CPU11により実行される各種制御プログラムや固定値データを記憶する不揮発性のメモリであり、ブロック区分データメモリ12aを備えている。なお、後述する図4〜図6のフローチャートに示す処理を実行するプログラムは、制御プログラムの一部としてこのROM12に記憶されている。
ブロック区分データメモリ12aは、このカッティングプリンタ10により切断されるシートSを複数ブロックに区分するためのブロック区分データを記憶するメモリである。なお、このブロック区分データメモリ12aに記憶されるブロック区分データに従うシートSの区分については後述する。
RAM13は、CPU11により実行される各種処理に必要なデータやプログラムを一時的に記憶するものであり、オブジェクトデータメモリ13aと、ブロック単位グループメモリ13bと、シートSへ印刷するための印刷データを記憶する印刷データメモリ13cと、印刷フラグ13dとを備えている。
オブジェクトデータメモリ13aは、シートSにおいて切断されるべきオブジェクトに対応するオブジェクトデータを、オブジェクト単位で記憶するメモリであり、第1〜第xオブジェクトデータメモリ13a〜13aまでのx個のメモリから構成されている。これらの各メモリには、1:1でオブジェクトデータが記憶されるので、計x個のオブジェクトデータがそれぞれ記憶されることになる。なお、このように構成されるオブジェクトデータメモリ13aは、シートSの1ページ毎に作成される。
ここで、「オブジェクト」とは、カッティングプリンタ10やカッティングプロッタなどのカッティング装置により切断される図形を意味し、このオブジェクトは、切断線(請求項におけるカットラインに対応)の集合体により形成されている。また、「オブジェクトデータ」とは、このオブジェクトに対応するデータを意味するものであり、このオブジェクトデータは、対応するオブジェクトを構成する切断線にそれぞれ対応する切断線データ(請求項におけるカッティングデータに対応)の集合体により構成されるものである。従って、第1オブジェクトデータメモリ13aから第xオブジェクトデータメモリ13aまでの各メモリには、各オブジェクトを構成する切断線に対応する数の切断線データが記憶されている。
このオブジェクトデータメモリ13aへの各オブジェクトデータの記憶は、例えば、PCなどの外部装置により作成されたオブジェクトデータが、I/F19を介して受信されることによって行なわれ、入力されたオブジェクトの順に、順次、第1オブジェクトデータメモリ13a、第2オブジェクトデータメモリ13a、…、第xオブジェクトデータメモリ13aへ記憶される。
第1〜第xオブジェクトデータメモリの各々には、1のオブジェクトデータを構成する切断線データが入力順に記憶されている。この切断線データは、対応する切断線の始点及び終点がそれぞれXY座標によって示されるものである。なお、シートSにおける座標は、シートSの4頂点のうち、シート搬送方向における上流側であって、カッタ移動方向における始点側にある頂点を原点とし、シート搬送方向をY軸方向、カッタ移動方向をX軸方向とする。
カッティングプリンタ10によるシートSの切断時には、第1オブジェクトデータメモリ13a、第2オブジェクトデータメモリ13a、…、第xオブジェクトデータメモリ13aの順に、各オブジェクトデータに対応するオブジェクトが順次切断される。なお、1のオブジェクトの切断の際には、入力された切断線データの順に、そのオブジェクトを構成する切断線が順次切断される。
ブロック単位グループメモリ13bは、オブジェクトデータメモリ13aに記憶される各オブジェクトを、シートSにおけるブロック単位でグループ化するためのメモリである。このブロック単位グループメモリ13bは、ブロック区分データメモリ12aに記憶されるブロック区分データに従って区分されたブロックの数だけ、例えば、シートSがn個のブロックに区分される場合には、第1〜第nブロックメモリ13b〜13bまでのn個のメモリから構成される。
印刷フラグ13dは、シートSへの印刷を実行するか否かを示すフラグである。この印刷フラグ13dは、初期値として、又は、シートSへの印刷実施後には「0」に設定されるが、印刷データメモリ13cに印刷データが記憶されると「1」に設定される。なお、この印刷フラグ13dは、アプリケーションの起動により、オブジェクト切断処理(図4)が起動される毎に、初期値である「0」に設定される。
上述のように構成されるカッティングプリンタ10は、(1)シート搬送モータ15によるシート搬送方向へのシートSの搬送と、キャリッジモータ16によるカッタのカッタ移動方向への移動とにより、切断線データの始点のXY座標へカッタを相対的に移動し、(2)カッタ上下駆動ソレノイド16を駆動して、該カッタを該始点に押圧し、(3)カッタをシートSに押圧しつつ、シート搬送モータ15とキャリッジモータ16との駆動によって、カッタをその切断線データの終点の座標へ向けて相対的に移動して、切断線データに対応する切断線に沿ったシートSの切断を実行する。
オブジェクトデータメモリ13aに記憶されるオブジェクトデータに従ってオブジェクトを切断する場合には、そのオブジェクトデータにおける最初の切断線データの始点から上記(1)〜(3)に従う切断を開始し、各切断線データの切断順に、各切断線データに対し、上記(1)〜(3)に従う切断を行うことによって、1のオブジェクトを切断する。
図2は、ブロック区分データメモリ12aに記憶されるブロック区分データに従って、シートSが複数ブロックに区分された状態を示す図である。図2(a)は、シート搬送方向に、それぞれが等幅のn行のブロック行により、n個のブロックに区分された状態を示す図である。図2(a)に示すように、シートSは、シート搬送方向の1つである上流から下流、具体的には、図2(a)における紙面上側から下側に向かって、第1〜第nブロック行によりn個のブロックに区分されている。
一方、図2(b)は、シート搬送方向にそれぞれ等幅のn行のブロック行と、カッタ移動方向にそれぞれ等幅のm列のブロック列とにより、n×m個のブロックに区分された状態を示す図である。図2に示すように、シートSは、シート搬送方向である上流から下流に向かって、第1〜第nブロック行に区分され、一方で、カッタ移動方向における始点から終点に向かって、第1〜第mブロック列に区分されておる。その結果、シートSは、第(1,1)ブロックから第(m,n)ブロックまで、n×m個のブロックに区分されている。
ROM12内のメモリであるブロック区分データメモリ12aには、シートSを、上述した図2(a)及び/又は図2(b)に示したようなブロックに分割可能なデータが、ブロック区分データとして記憶されている。なお、複数の形式のブロック区分データが、ブロック区分データメモリ12aに記憶されている場合には、必要に応じて適切なブロック区分データを読み出すように構成される。
分割されるブロック行の数である「n」、分割されるブロック列の数である「m」の値については、固定値として有するように構成されていてもよいし、ユーザにより設定可能であるように構成してもよい。ユーザにより「n」、「m」の値を設定可能とすることにより、ブロック行又はブロック列の幅を、オブジェクトの大きさに応じて適切に設定することができる。
また、各ブロック行及び各ブロック列の幅は、ユーザにより、切断されるべきオブジェクトの位置や大きさに応じた任意の幅に設定可能であるように構成してもよい。この場合、全てのブロック行又はブロック列を等幅に設定せずに、1のブロック行又は1のブロック列毎の幅を、必要に応じて可変設定できるように構成してもよい。これによって、ブロック行又はブロック列の幅を、オブジェクトの大きさに応じて適宜設定することが可能となる。なお、各ブロック行及び各ブロック列の幅がユーザにより設定された場合は、その幅に応じて「n」及び「m」の値が決定される。
図3は、シートS上において切断されるべき3つのオブジェクトA〜Cを示す図である。なお、この図3において、オブジェクトA〜Cは、オブジェクトB→オブジェクトC→オブジェクトAの順に各オブジェクトデータが入力されたものとする。この場合、従来のカッティング装置、例えば、特許文献1に記載されるカッティングマシンでは、図3に示すオブジェクトを、オブジェクトB→オブジェクトC→オブジェクトAの順に切断する。
次に、図4〜図7を参照して、オブジェクトの切断位置に応じて切断順序を変更するオブジェクト切断処理の第1実施例について説明する。
図4は、第1実施例のカッティングプリンタ10により実行されるオブジェクト切断処理のフローチャートである。このオブジェクト切断処理は、カッティングプリンタ10におけるシートの切断処理及び/又は印刷処理をオブジェクト単位で制御する処理であり、所定のアプリケーションを起動することにより起動する処理である。なお、このオブジェクト切断処理が起動されると、印刷フラグ13dは「0」に初期化される。
このオブジェクト切断処理では、まず、1ページ分のオブジェクトデータを順次読込み、オブジェクトデータメモリ13aに記憶する(S1)。図3に例示したオブジェクトA〜Cが、オブジェクトB→オブジェクトC→オブジェクトAの順で入力される場合、S1の処理により、最初に入力されたオブジェクトBに対応するオブジェクトデータが、第1オブジェクトデータメモリ13aに記憶され、次に入力されたオブジェクトCに対応するオブジェクトデータが、第2オブジェクトデータメモリ13aに記憶され、最後に入力されたオブジェクトAに対応するオブジェクトデータが第3オブジェクトデータメモリ13aに記憶される。
S1の処理後、印刷データがあるか否かを確認する(S2)。S2の処理により確認した結果、印刷データがあれば(S2:Yes)、1ページ分の印刷データを順次読込み、印刷データメモリ13cに記憶し(S3)、印刷フラグ13dを「1」とし(S4)、グループ化処理(S5)へ移行する。
一方、S2の処理により確認した結果、印刷データがなければ(S2:No)、S3〜S4の処理をスキップして、グループ化処理(S5)へ移行する。
グループ化処理(S5)は、S1の処理により入力された各オブジェクトを、ブロック区分データメモリ12aに記憶されるブロック区分データに従って区分された各ブロックに割り当ててグループ化する処理である。このグループ化処理(S5)については後述する。
グループ化処理(S5)の実行後、印刷フラグ13dが「1」であるか否かを確認する(S6)。S6の処理により確認した結果、印刷フラグ13dが「0」である場合、即ち、印刷データメモリ13cに印刷データが記憶されておらず、シートSへの印刷を行わない場合には(S6:No)、無印刷切断処理(S7)を実行し、このオブジェクト切断処理を終了する。なお、この無印刷切断処理(S7)については後述する。
一方、S6の処理により確認した結果、印刷フラグ13dが「1」である場合、即ち、印刷データメモリ13cに印刷データが記憶され、シートSに印刷を施す場合には(S6:Yes)、印刷後切断処理(S8)を実行し、このオブジェクト切断処理を終了する。なお、この印刷後切断処理(S8)については後述する。
次に、図5を参照して、上述したグループ化処理(S5)について説明する。図5は、グループ化処理(S5)のフローチャートである。このグループ化処理(S5)では、まず、変数「a」の値を「1」に設定する(S5001)。次いで、オブジェクトデータメモリ13aにおける第aオブジェクトデータメモリ13aに記憶される第aオブジェクトデータの代表点のY座標を参照し、所属ブロックを得る(S5002)。
ここで、オブジェクトデータの「代表点」とは、1のオブジェクトデータの中で代表とする点を意味する。1のオブジェクトデータの中から適宜代表点を設定することが可能であるが、オブジェクトを構成する各切断線の切断順序の点から、カッティングプリンタ10において最初に切断される切断線、即ち、最初に入力された切断線データの始点であることが好ましい。本明細書では、この「代表点」を、オブジェクトデータを構成する切断線データの中で、最初に入力された切断線データの始点であるものとする。
S5002の処理後、第aオブジェクトデータを、ブロック単位グループメモリ13bにおける、S5002の処理により得られた所属ブロックに対応するメモリに登録する(S5003)。
S5003の処理後、変数「a」が「x」であるか否か、即ち、第xオブジェクトデータメモリ13aに到達したか否かを確認する(S5004)。S5004の処理により確認した結果、第xオブジェクトデータメモリ13aに未だ到達していなければ(S5004:No)、変数「a」に「1」を加算して(S5005)、S5002の処理へ移行する。
一方、S5004の処理により確認した結果、a=x、即ち、オブジェクトデータメモリ13aに記憶される全てのオブジェクトデータについてS5002〜S5003の処理が実行されたことが確認されると(S5004:Yes)、このグループ化処理(S5)を終了する。
なお、後述する図7に例示すように、オブジェクトAの代表点A1sが、第1ブロックに属し、オブジェクトBの代表点B1sが、第2ブロックに属し、オブジェクトCの代表点C1sが、第3ブロックに属する場合には、この第1実施例のグループ化処理(S5)の結果として、オブジェクトAは、第1ブロックメモリ13bに登録され、オブジェクトBは、第2ブロックメモリ13bに登録され、オブジェクトCは、第3ブロックメモリ13bに登録される。
次に、図6を参照して、オブジェクトの切断処理について説明する。図6(a)は、上述した無印刷切断処理(S7)のフローチャートであり、図6(b)は、上述した印刷後切断処理(S8)のフローチャートである。
無印刷切断処理(S7)は、上述したように、印刷を行なうことなくオブジェクトの切断を実行する処理であり、まず、変数「b」を「1」に設定し(S7001)、S7002の処理へ移行する。
S7002の処理では、、ブロック単位グループメモリ13bにおける第b番目のブロックメモリである第bブロックメモリ13bを参照し、登録されているオブジェクトデータをオブジェクトデータメモリ13aから読み出し、そのオブジェクトデータに従って、オブジェクトを切断する(S7002)。なお、このS7002の処理が、S7001の処理の後に行われる場合には、シートSの最上流側にある第1ブロックに対応する第1ブロックメモリ13bを参照する。
S7002の処理後、変数「b」が「n」、即ち、シートSの最下流側にある第nブロックに対応する第nブロックメモリ13bに到達したか否かを確認する(S7003)。なお、S7002の処理において、第bブロックメモリ13bにオブジェクトデータが登録されていなければ、S7002の処理をスキップして、S7003の処理へ移行する。
S7003の処理により確認した結果、第nブロックメモリ13bに到達していなければ(S7003:No)、変数「b」に「1」加算して、S7002の処理へ移行し、一段下流側にある次のブロックに所属するオブジェクトの切断が実行される。
一方、S7003の処理により確認した結果、b=n、即ち、最下流側にあるブロックに対してS7003の処理が行なわれたことが確認されると(S7003:Yes)、この無印刷切断処理(S7)を終了する。
ここで、図7(a)を参照して、上述の無印刷切断処理(S7)が図3に示したオブジェクトA〜Cに対して行なわれた場合の実行結果を示す。無印刷切断処理(S7)により、オブジェクトの切断は、最上流側のブロックである第1ブロックから開始されて、矢印100に従う順に、順次、各ブロックに属するオブジェクトが切断される。本実施例の場合、、まず、第1ブロックに属するオブジェクトAが切断され、次に、第2ブロックに属するオブジェクトBが切断され、最後に、第3ブロックに属するオブジェクトCが切断される。よって、オブジェクトデータの入力順に依存することなく、シートSの送り戻しを可能な限り低減できるので、切断時間の短縮と位置誤差の発生の抑制を図ることができる。
再度、図6に戻って説明する。図6(b)に示す印刷後切断処理(S8)は、上述したように、シートSへ印刷を施した後にオブジェクトの切断を実行する処理である。この印刷後切断処理(S8)では、まず、印刷処理として、印刷データメモリ13cに記憶される印刷データに従ってシートSに印刷を施す(S8001)。S8001の処理の結果として、シートSをシート搬送手段により順次上流から下流に搬送しつつ、キャリッジモータ16により移動されるキャリッジに装着された印刷ヘッド18によって印刷データに従う印刷がシートSへ施される。
S8001の処理後、印刷フラグ13dを「0」とし(S8002)、変数「b」を「n」に設定し(S8003)、S8004の処理へ移行する。
S8004の処理では、第bブロックメモリ13bを参照し、登録されているオブジェクトデータをオブジェクトデータメモリ13aから読み出し、そのオブジェクトデータに従って、オブジェクトを切断する。なお、このS8004の処理が、S8003の処理の後に行われる場合には、シートSの最下流側にある第nブロックに対応する第nブロックメモリ13bを参照する。
S8004の処理後、変数「b」が「1」、即ち、シートSの最上流側にある第1ブロックに対応する第1ブロックメモリ13bに到達したか否かを確認する(S8005)。なお、S8004の処理において、第bブロックメモリ13bにオブジェクトデータが登録されていない場合には、S8004の処理をスキップして、S8005の処理へ移行する。
S8005の処理により確認した結果、第1ブロックメモリ13bに到達していなければ(S8005:No)、変数「b」を「1」減算して、S8004の処理へ移行し、一段上流側にある次のブロックに所属するオブジェクトの切断が実行される。
一方、S8005の処理により確認した結果、b=1、即ち、第1ブロックに対してS8004の処理が行なわれたことが確認されると(S8005:Yes)、この印刷後切断処理(S8)を終了する。
なお、上記S7002又はS8004の処理において、第bブロックメモリ13bに複数のオブジェクトデータメモリが記憶されている場合には、所定の順序で1のオブジェクトデータ毎に切断を実行する。その場合、例えば、先に入力されたオブジェクトデータを優先的に切断するように構成してもよいし、各オブジェクトデータにおける代表点のX座標及び/又はY座標を参照して、1のブロック行の中での切断順序をさらに決定するように構成してもよい。
ここで、図7(b)を参照して、上述の印刷後切断処理(S8)が図3に示したオブジェクトA〜Cに対して行なわれた場合の実行結果を示す。印刷後切断処理(S8)により、上流から下流へ印刷を施した後、最下流側にあるブロックである第3ブロックからオブジェクトの切断が開始されて、矢印110に従う順に、順次、各ブロックに属するオブジェクトが切断される。本実施例の場合、まず、第3ブロックに属するオブジェクトCが切断され、次に、第2ブロックに属するオブジェクトBが切断され、最後に、第1ブロックに属するオブジェクトAが切断される。従って、オブジェクトデータの入力順に依存することなく、シートSの送り戻しを可能な限り低減できるので、切断時間の短縮と位置誤差の発生の抑制を図ることができる。
次に、図8〜図10を参照して、カッティングプリンタ10により実行されるオブジェクト切断処理の第2実施例について説明する。上述した第1実施例では、ブロック区分データメモリ12aに記憶されるブロック区分データ従って、シート搬送方向に区分されるブロック行単位で、オブジェクト切断処理を実行するものであった。これに対して、第2実施例では、シート搬送方向に区分されるブロック行とカッタ移動方向に区分されるブロック列とにより構成される格子ブロックの単位でオブジェクト切断処理を実行するものである。
なお、上述した第1実施例のブロック単位グループメモリ13bには、n行のブロック行、即ち、n個のブロックに相当する数のブロックメモリである、第1〜第nブロックメモリ13b〜13bが備えられていたが、これに換えて、第2実施例では、n行のブロック行とm行のブロック列とから構成される格子単位ブロックに相当する第(1,1)ブロックメモリ13b(1,1)から第(m,n)ブロックメモリ13b(m,n)までのn×m個のメモリが備えられている。
この第2実施例において、グループ化処理(S5)、無印刷切断処理(S7)、印刷後切断処理(S8)以外は、第1実施例と同様のオブジェクト切断処理が実行されるので、上述した第1実施例と同一の部分には同一の符号を付して、その説明を省略する。なお、後述する図8及び図9のフローチャートに示す処理を実行するプログラムは、ROM12に記憶されている。
図8は、第2実施例のグループ化処理(S5)のフローチャートである。図8に示すように、第2実施例のグループ化処理(S5)では、まず、変数「a」の値を「1」に設定する(S5101)。次いで、第aオブジェクトデータメモリ13aに記憶される第aオブジェクトデータの代表点のXY座標を参照し、所属ブロックを得る(S5102)。
S5102の処理後、第aオブジェクトデータを、ブロック単位グループメモリ13bにおける、S5102の処理により得られた所属ブロックに対応するメモリに登録する(S5103)。
S5103の処理後、変数「a」が「x」であるか否か、即ち、第xオブジェクトデータメモリ13aに到達したか否かを確認する(S5104)。S5104の処理により確認した結果、第xオブジェクトデータメモリ13aに未だ到達していなければ(S5104:No)、変数「a」に「1」を加算して(S5105)、S5102の処理へ移行する。
一方、S5104の処理により確認した結果、a=x、即ち、オブジェクトデータメモリ13aに記憶される全てのオブジェクトデータについてS5102〜S5103の処理が実行されたことが確認されると(S5104:Yes)、このグループ化処理(S5)を終了する。
なお、後述する図10に例示するように、オブジェクトAの代表点A1sが、第(2,1)ブロックに属し、オブジェクトBの代表点B1sが、第(3,2)ブロックに属し、オブジェクトCの代表点C1sが、第(1,3)ブロックに属する場合には、この第2実施例のグループ化処理(S5)の結果として、オブジェクトAは、第(2,1)ブロックメモリ13b(2,1)に登録され、オブジェクトBは、第(3,2)ブロックメモリ13b(3,2)に登録され、オブジェクトCは、第(1,3)ブロックメモリ13b(1,3)に登録される。
次に、図9を参照して、第2実施例におけるオブジェクトの切断処理について説明する。図9(a)は、第2実施例の無印刷切断処理(S7)のフローチャートであり、図9(b)は、第2実施例の印刷後切断処理(S8)のフローチャートである。
図9(a)に示すように、第2実施例の無印刷切断処理(S7)では、まず、変数「b」を「1」に設定し、さらに、変数「c」を「1」に設定し(S7101)、S7102の処理へ移行する。
S7102の処理では、、ブロック単位グループメモリ13bにおける第(c,b)番目のブロックメモリである第(c,b)ブロックメモリ13b(c,b)を参照し、登録されているオブジェクトデータをオブジェクトデータメモリ13aから読み出し、そのオブジェクトデータに従って、オブジェクトを切断する。なお、このS7102の処理が、S7101の処理の後に行なわれる場合には、シートSの最上流側であってカッタ移動方向の最も始点側にある第(1,1)ブロックに対応する第(1,1)ブロックメモリ13b(1,1)を参照する。
S7102の処理後、変数「c」が「m」、即ち、同じブロック行において、カッタ移動方向の最も終点側の格子ブロックに到達したか否かを確認する(S7103)。なお、S7102の処理において、第(c,b)ブロックメモリ13b(c,b)にオブジェクトデータメモリが登録されていない場合には、S7102の処理をスキップして、S7103の処理へ移行する。
S7103の処理により確認した結果、変数「c」が「m」より小さい値であれば(S7103:No)、変数「c」に「1」加算して(S7105)、S7102の処理へ移行し、同じブロック行において、カッタ移動方向の終点側の方向に隣接する格子ブロックに対応するブロック単位グループメモリ13bを参照する。
一方、S7103の処理により確認した結果、c=m、即ち、同じブロック行において、カッタ移動方向の最も終点側にある格子ブロックに対して処理が行なわれたことが確認されると(S7103:Yes)、変数「b」が「n」、即ち、シートSの最下流側にある第nブロック行であるか否かを確認する(S7104)。S7104の処理により確認した結果、第nブロック行に到達していなければ(S7104:No)、変数「b」に「1」加算すると共に、変数「c」を「1」に設定して(S7106)、S7102の処理へ移行し、一段下流側にあるブロック行のカッタ移動方向における最も始点側の格子ブロックに所属するオブジェクトの切断が実行される。
一方、S7104の処理により確認した結果、b=n、即ち、第(m,n)ブロックに到るまで全てのオブジェクトの切断が実行されたことが確認されると(S7104:Yes)、この無印刷切断処理(S7)を終了する。
ここで、図10(a)を参照して、上述の第2実施例の無印刷切断処理(S7)が図3に示したオブジェクトA〜Cに対して行なわれた場合の実行結果を示す。第2実施例の無印刷切断処理(S7)により、オブジェクトの切断は、第1ブロック行と第1ブロック列とにより区分される第(1,1)ブロックから開始されて、まず、第1ブロック行において、カッタ移動方向の終点に向かう矢印120に従う順で、順次、各ブロックに属するオブジェクトが切断される。第(3,1)ブロックに対する処理が終了すると、次いで、第(1,2)ブロックへ移動し、第2ブロック行において、カッタ移動方向の終点に向かう矢印121に従う順で、順次、各ブロックに属するオブジェクトが切断される。更に、第(3,2)ブロックに対する処理が終了すると、次いで、第(1,3)ブロックへ移動し、第3ブロック行において、カッタ移動方向の終点に向かう矢印122に従う順で、順次、各ブロックに属するオブジェクトが切断される。本実施例の場合、まず、第1ブロック行と第2ブロック列とにより区分される第(2,1)ブロックに属するオブジェクトAが切断され、次に、第2ブロック行と第3ブロック列とにより区分される第(3,2)ブロックに属するオブジェクトBが切断され、最後に、第3ブロック行と第1ブロック列とにより区分される第(1,3)ブロックに属するオブジェクトCが切断される。
従って、オブジェクトデータの入力順に依存することなく、ブロック行単位で、順次、上流から下流へ向かう順でオブジェクトの切断が行なわれるので、シートSの送り戻しが可能な限り低減される上に、各ブロック行においては、カッタ移動方向の始点から終点へ向かう順に順次切断が実行される。よって、切断時間をより効果的に短縮でき、また、切断位置の誤差もより効果的に抑制できる。
再度、図9に戻って説明する。図9(b)に示す第2実施例の印刷後切断処理(S8)では、まず、印刷処理として、印刷データメモリ13cに記憶される印刷データに従ってシートSに印刷を施す(S8101)。S8101の処理の結果として、シートSをシート搬送手段により順次上流から下流に搬送しつつ、キャリッジモータ16により移動されるキャリッジに装着された印刷ヘッド18によって印刷データに従う印刷がシートSへ施される。
S8101の処理後、印刷フラグ13dを「0」とし(S8102)、変数「b」を「n」に設定し、さらに、変数「c」を「1」に設定し(S8103)、S8104の処理へ移行する。
S8104の処理では、第(c,b)ブロックメモリ13b(c,b)を参照し、登録されているオブジェクトデータをオブジェクトデータメモリ13aから読み出し、そのオブジェクトデータに従って、オブジェクトを切断する。なお、このS8104の処理が、S8103の処理の後に行なわれる場合には、シートSの最下流側にある第nブロック行とカッタ移動方向の最も始点側にある第1ブロック列とにより区分される第(1,n)ブロックに対応する第(1,n)ブロックメモリ13b(1,n)を参照する。
S8104の処理後、変数「c」が「m」、即ち、同じブロック行において、カッタ移動方向の最も終点側にある格子ブロックに到達したか否かを確認する(S8105)。なお、S8104の処理において、第(c,b)ブロックメモリ13b(c,b)にオブジェクトデータメモリが記憶されていない場合には、S8104の処理をスキップして、S8105の処理へ移行する。
S8105の処理により確認した結果、変数「c」が「m」より小さい値であれば(S8105:No)、変数「c」に「1」加算して(S8107)、S8104の処理へ移行し、同じブロック行において、カッタ移動方向の終点側の方向に隣接する格子ブロックに対応するブロック単位グループメモリ13bを参照する。
一方、S8105の処理により確認した結果、c=m、即ち、同じブロック行において、カッタ移動方向の最も終点側にある格子ブロックに対して処理が行なわれたことが確認されると(S8105:Yes)、変数「b」が「1」、即ち、シートSの最上流側にある第1ブロック行であるか否かを確認する(S8106)。S8106の処理により確認した結果、第1ブロック行に到達していなければ(S8106:No)、変数「b」から「1」減算すると共に、変数「c」を「1」に設定して(S8108)、S8104の処理へ移行し、一段上流側にあるブロック行のカッタ移動方向における最も始点側の格子ブロックを参照する。
一方、S8106の処理により確認した結果、b=1、即ち、第(m,1)ブロックに到るまで全てのオブジェクトの切断が実行されたことが確認されると(S8106:Yes)、この印刷後切断処理(S8)を終了する。
なお、上記S7102又はS8104の処理において、第(c,b)ブロックメモリ13b(c,b)に複数のオブジェクトデータメモリが記憶されている場合には、所定の順序で1のオブジェクトデータ毎に切断を実行する。その場合、例えば、先に入力されたオブジェクトデータを優先的に切断するように構成してもよいし、各オブジェクトデータにおける代表点のX座標及び/又はY座標を参照して、1の格子ブロックの中での切断順序をさらに決定するように構成してもよい。
ここで、図10(b)を参照して、上述の第2実施例の印刷後切断処理(S8)が図3に示したオブジェクトA〜Cに対して行なわれた場合の実行結果を示す。第2実施例の印刷後切断処理(S8)により、上流から下流へ印刷を施した後、オブジェクトの切断は、最下流側であって、カッタ移動方向の最始点側のブロックである第(1,3)ブロックから開始されて、まず、第3ブロック行において、カッタ移動方向の終点に向かう矢印130に従う順に、順次、各ブロックに属するオブジェクトが切断される。第(3,3)ブロックに対する処理が終了すると、次いで、第(1,2)ブロックへ移動し、第2ブロック行において、カッタ移動方向の終点に向かう矢印131に従う順で、順次、各ブロックに属するオブジェクトが切断される。更に、第(3,2)ブロックに対する処理が終了すると、次いで、第(1,1)ブロックへ移動し、第1ブロック行において、カッタ移動方向の終点に向かう矢印132に従う順で、順次、各ブロックに属するオブジェクトが切断される。本実施例の場合、まず、第(1,3)ブロックに属するオブジェクトCが切断され、次に、第(3,2)ブロックに属するオブジェクトBが切断され、最後に、第(2,1)ブロックに属するオブジェクトAが切断される。従って、オブジェクトデータの入力順に依存することなく、切断時間をより効果的に短縮でき、また、切断位置の誤差もより効果的に抑制できる。
次に、図11〜図13を参照して、カッタとシートSとの相対的位置に応じてオブジェクトの切断順序を変えるオブジェクト切断処理の第3実施例について説明する。上述した第2実施例では、無印刷切断処理(S7)及び印刷後切断処理(S8)において、同一ブロック行についてはいずれも、カッタ移動方向の始点から終点へ向かう順に、順次、隣接するブロック列を参照するように構成されるものであった。これに対して、第3実施例では、隣接するブロック行においてそれぞれ正逆の順序でブロック列を参照するように構成する。
この第3実施例において、無印刷切断処理(S7)、印刷後切断処理(S8)以外は、第2実施例と同様のオブジェクト切断処理が実行されるので、上述した第2実施例と同一の部分には同一の符号を付して、その説明を省略する。なお、後述する図11及び図13のフローチャートに示す処理を実行するプログラムは、ROM12に記憶されている。
図11は、第3実施例の無印刷切断処理(S7)のフローチャートである。図11に示すように、第3実施例の無印刷切断処理(S7)では、まず、変数「b」を「1」に設定し、さらに、変数「c」を「1」に設定し(S7201)、S7202の処理へ移行する。
S7202の処理では、第(c,b)ブロックメモリ13b(c,b)を参照し、登録されているオブジェクトデータをオブジェクトデータメモリ13aから読み出し、そのオブジェクトデータに従って、オブジェクトを切断する。なお、このS7202の処理が、S7201の処理の後に行なわれる場合には、シートSの最上流側であってカッタ移動方向の最も始点側にある第(1,1)ブロックに対応する第(1,1)ブロックメモリ13b(1,1)を参照する。
S7202の処理後、変数「c」が「m」、即ち、同じブロック行において、カッタ移動方向の最も終点側にある格子ブロックに到達したか否かを確認する(S7203)。なお、S7202の処理において、第(c,b)ブロックメモリ13b(c,b)にオブジェクトデータメモリが登録されていない場合には、S7202の処理をスキップして、S7203の処理へ移行する。
S7203の処理により確認した結果、変数「c」が「m」より小さい値であれば(S7203:No)、変数「c」に「1」加算して(S7210)、S7202の処理へ移行し、同じブロック行において、カッタ移動方向における終点側の方向に隣接する格子ブロックに対応するブロック単位グループメモリ13bを参照する。
一方、S7203の処理により確認した結果、c=m、即ち、同じブロック行において、カッタ移動方向の最も終点側にある格子ブロックに対して処理が行なわれたことが確認されると(S7203:Yes)、変数「b」が「n」、即ち、シートSの最下流側にある第nブロック行であるか否かを確認する(S7204)。
S7204の処理により確認した結果、第nブロック行に到達していなければ(S7204:No)、変数「b」に「1」加算して(S7205)、第(c,b)ブロックメモリ13b(c,b)を参照し、登録されているオブジェクトデータをオブジェクトデータメモリ13aから読み出し、そのオブジェクトデータに従ってオブジェクトを切断する(S7206)。なお、このS7206の処理が、S7205の処理の後に行なわれる場合には、一段下流側にあるブロック行においてカッタ移動方向における最も終点側の格子ブロックに対応する第(m,b)ブロックメモリ13b(m,b)を参照する。
S7206の処理後、変数「c」が「1」、即ち、同じブロック行において、カッタ移動方向における最も始点側にある格子ブロックに到達したか否かを確認する(S7207)。S7207の処理により確認した結果、変数「c」が「1」より大きい値であれば(S7207:No)、変数「c」から「1」減算して(S7211)、S7206の処理へ移行し、同じブロック行において、カッタ移動方向における始点側の方向に隣接する格子ブロックに対応するブロック単位グループメモリ13bを参照する。
一方、S7207の処理により確認した結果、c=1、即ち、同じブロック行において、カッタ移動方向における最も始点側にある格子ブロックに対して処理が行なわれたことが確認されると(S7207:Yes)、変数「b」が「n」、即ち、シートSの最下流側にある第nブロック行であるか否かを確認する(S7208)。
S7208の処理により確認した結果、第nブロック行に到達していなければ(S7208:No)、変数「b」に「1」加算して(S7209)、S7202の処理へ移行し、一段下流側にあるブロック行において、カッタ移動方向における最も始点側の格子ブロックに対応する第(1,b)ブロックメモリ13b(1,b)を参照する。
S7204又はS7208の処理により確認した結果、b=n、即ち、第nブロック行に到るまで全てのオブジェクトの切断が実行されたことが確認されると(S7204:Yes)又は(S7208:Yes)、この無印刷切断処理(S7)を終了する。
ここで、図12(a)を参照して、上述の第3実施例の無印刷切断処理(S7)が図3に示したオブジェクトA〜Cに対して行なわれた場合の実行結果を示す。第3実施例の無印刷切断処理(S7)により、オブジェクトの切断は、第1ブロック行と第1ブロック列とにより区分される第(1,1)ブロックから開始されて、まず、第1ブロック行において、カッタ移動方向の終点に向かう矢印140に従う順に、順次、各ブロックに属するオブジェクトが切断される。第(3,1)ブロックに対する処理が終了すると、次いで、第(3,2)ブロックへ移動し、第2ブロック行において、カッタ移動方向の始点に向かう矢印141に従う順で、順次、各ブロックに属するオブジェクトが切断される。更に、第(1,2)ブロックに対する処理が終了すると、次いで、第(1,3)ブロックへ移動し、第3ブロック行において、カッタ移動方向の終点に向かう矢印142に従う順で、順次、各ブロックに属するオブジェクトが切断される。本実施例の場合、まず、第(1,3)ブロックに属するオブジェクトCが切断され、次に、第(3,2)ブロックに属するオブジェクトBが切断され、最後に、第(2,1)ブロックに属するオブジェクトAが切断される。
従って、オブジェクトデータの入力順に依存することなく、ブロック行単位で、順次、上流から下流へ向かう順でオブジェクトの切断が行なわれるので、シートSの送り戻しが可能な限り低減される。また、ブロック行が一段下流へ移動した場合に、同じブロック列にある格子ブロックが参照される。よって、切断時間をより効果的に短縮でき、また、切断位置の誤差もより効果的に抑制できる。
図13は、第3実施例の印刷後切断処理(S8)のフローチャートである。図13に示すように、第3実施例の印刷後切断処理(S8)では、まず、印刷処理として、印刷データメモリ13cに記憶される印刷データに従ってシートSに印刷を施す(S8201)。S8201の処理の結果として、シートSをシート搬送手段により順次上流から下流に搬送しつつ、キャリッジモータ16により移動されるキャリッジに装着された印刷ヘッド18によって印刷データに従う印刷がシートSへ施される。
S8201の処理後、印刷フラグ13dを「0」とし(S8202)、変数「b」を「n」に設定し、さらに、変数「c」を「1」に設定し(S8203)、S8204の処理へ移行する。
S8204の処理では、、第(c,b)ブロックメモリ13b(c,b)を参照し、登録されているオブジェクトデータをオブジェクトデータメモリ13aから読み出し、そのオブジェクトデータに従ってオブジェクトを切断する。なお、このS8204の処理が、S8203の処理の後に行なわれる場合には、シートSの最下流側であって、カッタ移動方向の最も始点側にある第(1,n)ブロックに対応する第(1,n)ブロックメモリ13b(1,n)を参照する。
S8204の処理後、変数「c」が「m」、即ち、同じブロック行において、カッタ移動方向の最も終点側にある格子ブロックに到達したか否かを確認する(S8205)。なお、S8204の処理において、第(c,b)ブロックメモリ13b(c,b)にオブジェクトデータメモリが登録されていない場合には、S8204の処理をスキップして、S8205の処理へ移行する。
S8205の処理により確認した結果、変数「c」が「m」より小さい値であれば(S8205:No)、変数「c」に「1」加算して(S8212)、S8212の処理へ移行し、同じブロック行において、カッタ移動方向における終点側の方向に隣接する格子ブロックに所属するオブジェクトの切断が実行される。
一方、S8205の処理により確認した結果、c=m、即ち、同じブロック行において、カッタ移動方向の最も終点側にある格子ブロックに対して処理が行なわれたことが確認されると(S8205:Yes)、変数「b」が「1」、即ち、シートSの最上流側にある第1ブロック行であるか否かを確認する(S8206)。S8206の処理により確認した結果、第1ブロック行に到達していなければ(S8206:No)、変数「b」から「1」減算して(S8207)、第(c,b)ブロックメモリ13b(c,b)を参照し、登録されているオブジェクトデータをオブジェクトデータメモリ13aから読み出し、そのオブジェクトデータに従って、オブジェクトを切断する(S8208)。なお、S8208の処理が、S8207の処理の後に行なわれる場合には、一段上流側にあるブロック行において、カッタ移動方向における最も終点側の格子ブロックに対応するブロック単位グループメモリを参照する。
S8208の処理後、変数「c」が「1」、即ち、同じブロック行において、カッタ移動方向の最も始点側にある格子ブロックに到達したか否かを確認する(S8209)。S8209の処理により確認した結果、変数「c」が「1」より大きい値であれば(S8209:No)、変数「c」から「1」減算して(S8213)、S8208の処理へ移行し、同じブロック行において、カッタ移動方向における始点側の方向に隣接する格子ブロックに対応するブロック単位グループメモリ13bを参照する。
一方、S8209の処理により確認した結果、c=1、即ち、同じブロック行において、カッタ移動方向の最も始点側にある格子ブロックに対して処理が行なわれたことが確認されると(S8209:Yes)、変数「b」が「1」、即ち、シートSの最上流側にある第1ブロック行であるか否かを確認する(S8210)。
S8210の処理により確認した結果、第1ブロック行に到達していなければ(S8210:No)、変数「b」から「1」減算して(S8211)、S8204の処理へ移行し、一段上流側にあるブロック行において、カッタ移動方向における最も始点側の格子ブロックに対応する第(1,b)ブロックメモリ13b(1,b)を参照する。
S8206又はS8210の処理により確認した結果、b=1、即ち、全ての格子ブロックに対して処理が実行されたことが確認されると(S8206:Yes)又は(S8210:Yes)、この印刷後切断処理(S8)を終了する。
なお、上記S7202又はS8204の処理において、第(c,b)ブロックメモリ13b(c,b)に複数のオブジェクトデータメモリが記憶されている場合には、所定の順序で1のオブジェクトデータ毎に切断を実行する。その場合、例えば、先に入力されたオブジェクトデータを優先的に切断するように構成してもよいし、各オブジェクトデータにおける代表点のX座標及び/又はY座標を参照して、1の格子ブロックの中での切断順序をさらに決定するように構成してもよい。
ここで、再度、図12へ戻り、図12(b)を参照して、上述の第3実施例の印刷後切断処理(S8)が図3に示したオブジェクトA〜Cに対して行なわれた場合の実行結果を示す。第3実施例の印刷後切断処理(S8)により、上流から下流へ印刷を施した後、オブジェクトの切断は、最下流側であって、カッタ移動方向の最始点側のブロックである第(1,3)ブロックから開始されて、まず、第3ブロック行において、カッタ移動方向の終点に向かう矢印150に従う順に、順次、各ブロックに属するオブジェクトが切断される。第(3,3)ブロックに対する処理が終了すると、次いで、第(3,2)ブロックへ移動し、第2ブロック行において、カッタ移動方向の始点に向かう矢印151に従う順で、順次、各ブロックに属するオブジェクトが切断される。更に、第(1,2)ブロックに対する処理が終了すると、次いで、第(1,3)ブロックへ移動し、第3ブロック行において、カッタ移動方向の終点に向かう矢印152に従う順で、順次、各ブロックに属するオブジェクトが切断される。本実施例の場合、まず、第(1,3)ブロックに属するオブジェクトCが切断され、次に、第(3,2)ブロックに属するオブジェクトBが切断され、最後に、第(2,1)ブロックに属するオブジェクトAが切断される。
従って、オブジェクトデータの入力順に依存することなく、ブロック行単位で、順次、下流から上流へ向かう順でオブジェクトの切断が行なわれるので、シートSの送り戻しが可能な限り低減される。また、ブロック行が一段上流へ移動した場合に、同じブロック列にある格子ブロックが参照される。よって、切断時間をより効果的に短縮でき、また、切断位置の誤差もより効果的に抑制できる。
以上説明したように、第1〜3実施例によれば、切断されるべきオブジェクトは、そのオブジェクトデータの入力順に依存することなく、切断順序を並べ換えることによって、切断時におけるシートの搬送方向に従う向きに順次切断される。よって、余分なシート搬送を低減し得るので、切断時間を短縮でき、切断位置にずれが生じるのを抑制し得る。また、シートをブロック単位に区切って、そのブロック単位で切断順序を管理するので、内部管理し易い。
特に、ブロック単位を、ブロック行とブロック列とから構成される格子ブロックとした場合には、切断順序をより詳細に設定できる。また、各ブロック行毎の格子ブロックついて、ブロック行が一段上流又は下流へ移動した場合に、同じブロック列の格子ブロックを参照するように構成すると、より効果的に切断時間の短縮を図ることができる。
次に、図14及び図15を参照して、カッティングプリンタ10により実行されるオブジェクト切断処理における第4実施例について説明する。上述した第1実施例では、グループ化処理において、オブジェクト単位でグループ化を行うものであったが、この第4実施例では、グループ化処理において、1のオブジェクトが複数ブロックに跨っている場合に、そのオブジェクトを、切断線単位に分割し、その切断線単位でグループ化するものである。なお、この第4実施例において、グループ化処理(S5)以外は、第1〜第3実施例と同様のオブジェクト切断処理が実行されるので、上述した第1〜3実施例と同一の部分には同一の符号を付して、その説明を省略する。なお、後述する図15のフローチャートに示す処理を実行するプログラムは、ROM12に記憶されている。
図14は、この第4実施例のグループ化処理を説明するための図である。図14に示すように、シートSには、切断されるべき2つのオブジェクトA及びオブジェクトBが存在する。オブジェクトAは、4本の切断線A〜Aから構成されるオブジェクトであり、切断線A,A,A,Aの順で対応する切断線データが入力されたものである。また、切断線A〜Aは、それぞれ、始点として、A1S〜A4Sを有し、終点として、A1E〜A4Eを有している。なお、始点A1S,A2S,A3S,A4Sは、それぞれ、終点A4E,A1E,A2E,A3Eと同一の点である。
一方、オブジェクトBは、3本の切断線B〜Bから構成されるオブジェクトであり、切断線B,B,Bの順で対応する切断線データが入力されたものである。また、切断線B〜Bは、それぞれ、始点として、B1S〜B3Sを有し、終点として、B1E〜B3Eを有している。なお、始点B2S,B3Sは、それぞれ、終点B1E,B2Eと同一の点である。
また、図14に示すように、本実施例では、ブロック区分データメモリ12aに記憶されるブロック区分データに従って、シートSは、シート搬送方向に4行のブロック行により4個のブロックに区分されるものとする。
図15は、第4実施例のグループ化処理(S5)のフローチャートである。図15に示すように、第4実施例のグループ化処理(S5)では、まず、変数「a」の値を「1」に設定する(S5201)。
次いで、第aオブジェクトデータの代表点及び終了点の各Y座標を参照し、両者が同一のブロックに存在するか否かを確認する(S5202)。なお、オブジェクトデータの「終了点」とは、1のオブジェクトデータを構成する切断線データの中で最後に切断される切断線、即ち、最後に入力された切断線データの終点を意味する。従って、本実施例では、オブジェクトAの代表点はA1Sであり、終了点はA4Eである。また、オブジェクトBの代表点はB1Sであり、終了点はB3Eである。
S5202の処理により確認した結果、第aオブジェクトデータの代表点及び終了点の各Y座標が同一のブロックに存在していれば(S5202:Yes)、第aオブジェクトデータの代表点のY座標を参照し、所属ブロックを得(S5203)、第aオブジェクトデータを、ブロック単位グループメモリ13bにおいて、所属ブロックに対応するメモリに登録する(S5204)。
S5204の処理後、変数「a」が「x」であるか否か、即ち、第xオブジェクトデータメモリ13aに到達したか否かを確認する(S5205)。S5205の処理により確認した結果、第xオブジェクトデータメモリ13aに未だ到達していなければ(S5205:No)、変数「a」に「1」を加算して(S5206)、S5202の処理へ移行する。
一方、S5202の処理により確認した結果、第aオブジェクトデータの代表点及び終了点の各Y座標が同一のブロックに存在していなければ(S5202:No)、第aオブジェクトデータを、切断線データ単位に分割する(S5207)。次いで、分割された各切断線データの始点のY座標を参照して所属ブロックを得(S5208)、各切断線データを、ブロック単位グループメモリ13bにおいて、所属ブロックに対応するメモリにそれぞれ登録し(S5209)、S5205の処理へ移行する。。
S5205の処理により確認した結果、a=x、即ち、全てのオブジェクトデータメモリ13aに記憶される全てのオブジェクトデータについてS5202〜S5209の処理が実行されたことが確認されると(S5205:Yes)、このグループ化処理(S5)を終了する。
第4実施例のグループ化処理(S5)によれば、図14に例示したオブジェクトAは、代表点A1Sと終了点A4Eとが同一のブロックに存在するので、オブジェクト単位で、代表点がA1Sが属する第1ブロックに対応する第1ブロックメモリ13bに記憶される。
一方、図14に例示したオブジェクトBは、代表点B1Sと終了点B3Eとが同一のブロックに存在しないので、切断線データ単位で、切断線Bに対応する切断線データは、その始点B1Sが属する第1ブロック行に対応する第1ブロックメモリ13bに記憶され、切断線Bに対応する切断線データは、その始点B2Sが属する第2ブロック行に対応する第2ブロックメモリ13bに記憶され、切断線Bに対応する切断線データは、その始点B3Sが属する第3ブロック行に対応する第3ブロックメモリ13bに記憶される。
以上説明したように、第4実施例によれば、オブジェクトの始点と終点とが異なるブロックに存在する場合に、オブジェクトを切断線単位に分割することにより、余分なシート搬送をさらに効果的に低減し得るので、切断時間をより効果的に短縮し得る上に、位置誤差の発生をより効果的に抑制し得る。
なお、上記第4実施例では、シートSがブロック行に区分された場合についてのみ説明したが、シートSが格子ブロックに区分された場合であっても、同様のグループ化処理を行なうことができる。
次に、図16を参照して、オブジェクト切断処理の第5実施例について説明する。上述した第1実施例では、ブロック行毎に各オブジェクトのグループ化を行うように構成した。これに対して、第5実施例では、シートSをブロックに区分することなく、各オブジェクトをシート搬送方向にソートする。
そのため、第5実施例のカッティングプリンタ10のRAM13には、ブロック単位グループメモリ13bの代わりに、オブジェクトデータメモリ13aに記憶される各オブジェクトデータを、所定の順序に並び換えるための非図示のソートデータメモリ13eが備えられている。このソートデータメモリ13eには、第1〜第xオブジェクトデータメモリ13a〜13aと同じx個のメモリが、第1〜第xソートデータメモリ13e〜13eとして備えられている。
なお、この第5実施例において、上述した第1実施例と同一の部分には同一の符号を付して、その説明を省略する。なお、後述する図16のフローチャートに示す処理を実行するプログラムは、ROM12に記憶されている。
図16は、第5実施例のオブジェクト切断処理のフローチャートである。なお、このオブジェクト切断処理が起動されると、印刷フラグ13dは「0」に初期化される。
このオブジェクト切断処理では、まず、1ページ分のオブジェクトデータを順次読込み、オブジェクトデータメモリ13aに記憶し(S1)、印刷データがあるか否かを確認する(S2)。S2の処理により確認した結果、印刷データがあれば(S2:Yes)、1ページ分の印刷データを順次読込み、印刷データメモリ13cに記憶し(S3)、印刷フラグ13dを「1」とし(S4)、S5301の処理へ移行する。一方、S2の処理により確認した結果、印刷データがなければ(S2:No)、S3〜S4の処理をスキップして、S5301の処理へ移行する。
S5301の処理では、オブジェクトデータメモリ13aに記憶される各オブジェクトデータを、それぞれの代表点のY座標を参照して、シート搬送方向における上流から下流へ向かう順序にソートし、そのソート順に、ソートデータメモリ13eに登録する。
S5301の処理により、例えば、図3に例示したオブジェクトAは、第1ソートデータメモリ13eに登録され、オブジェクトBは、第2ソートデータメモリ13eに登録され、オブジェクトCは、第3ソートデータメモリ13eに登録される。
S5301の処理後、印刷フラグ13dが「1」であるか否かを確認する(S6)。S6の処理により確認した結果、印刷フラグ13dが「0」である場合には(S6:No)、変数「d」を「1」に設定し(S7301)、ソートデータメモリ13eにおける第d番目のソートデータメモリである第dソートデータメモリ13eを参照し、登録されているオブジェクトデータをオブジェクトデータメモリ13aから読み出し、そのオブジェクトデータに従って、オブジェクトを切断する(S7302)。なお、S7301の処理の後に、このS7302の処理が行なわれる場合は、代表点が最も上流側に位置するものとして第1ソートデータメモリ13eに登録されているオブジェクトデータに対応するオブジェクトが切断される。
S7302の処理後、変数「d」が「x」、即ち、全てのオブジェクトが切断されたか否かを確認する(S7303)。S7303の処理により確認した結果、第xソートデータメモリ13eに到達していなければ(S7303:No)、変数「d」に「1」加算して(S7304)、S7302の処理へ移行する。
S7301〜S7304の処理により、代表点の位置が上流側にあるものから、下流側へ向かう順に、順次、各オブジェクトが切断される。
一方、S7303の処理により確認した結果、d=x、即ち、全てのオブジェクトの切断が実行されたことが確認されると(S7303:Yes)、このオブジェクト切断処理を終了する。
また、S6の処理により確認した結果、印刷フラグ13dが「1」である場合には(S6:Yes)、印刷処理として、印刷データメモリ13cに記憶される印刷データに従ってシートSに印刷を施す(S8301)。S8301の処理の結果として、シートSをシート搬送手段により順次上流から下流に搬送しつつ、キャリッジモータ16により移動されるキャリッジに装着された印刷ヘッド18によって印刷データに従う印刷がシートSへ施される。
S8301の処理後、印刷フラグ13dを「0」とし(S8302)、変数「d」を「x」に設定し(S8303)、第dソートデータメモリ13eに登録されているオブジェクトデータをオブジェクトデータメモリ13aから読み出し、そのオブジェクトデータに従って、オブジェクトを切断する(S8304)。なお、S8303の処理の後に、このS8304の処理が行なわれる場合は、代表点が最も下流側に位置するものとして第xソートデータメモリ13eに登録されているオブジェクトデータに対応するオブジェクトが切断される。
S8304の処理後、変数「d」が「1」、即ち、全てのオブジェクトが切断されたか否かを確認する(S8305)。S8305の処理により確認した結果、第1ソートデータメモリ13eに到達していなければ(S8305:No)、変数「d」から「1」減算して(S8306)、S8304の処理へ移行する。
S8303〜S8306の処理により、代表点の位置が下流側にあるものから、上流側へ向かう順に、順次、各オブジェクトが切断される。
一方、S8305の処理により確認した結果、b=1、即ち、全てのオブジェクトの切断が実行されたことが確認されると(S8305:Yes)、このオブジェクト切断処理を終了する。
以上説明したように、第5実施例では、sオブジェクトデータの入力順に依存することなく、切断時におけるシート搬送方向に従う順に、各オブジェクトが切断されるので、無駄なシート搬送が行われず、その結果として、切断時間を短縮でき、また、切断位置の誤差を抑制できる。
なお、上記第5実施例では、S5301の処理において、各オブジェクトの代表点のY座標のみを参照してソートするように構成したが、代表点のXY座標を考慮してソートするように構成してもよい。
上述した第1〜第5実施例は、カッティング装置であるカッティングプリンタ10において、オブジェクトの切断順序を切断時におけるシート搬送方向に従う順に並べ替えて切断するものあったが、切断制御装置であるパーソナルコンピュータ50(PC50)による制御によって、カッティングプリンタ10において同様の動作をさせることも可能である。
図17を参照して、PC50により、カッティングプリンタ10において、オブジェクトの切断順序を切断時におけるシート搬送方向に従う順に並べ替えて切断させるための制御について説明する。図17は、本発明の切断制御装置であるPC50及びこのPC50に接続されたカッティング装置であるカッティングプリンタ10の構成を示すブロック図である。なお、この実施例において、上述した実施例と同一の部分には同一の符号を付して、その説明は省略する。
図17に示すように、PC50は、CPU51と、ROM52と、RAM53と、このPC50へデータ又はコマンドを入力するための、キーボード、マウスなどにより構成されている入力部55と、カッティングプリンタ10に有線接続又は無線接続するためのインターフェース56(I/F56)とを備えている。
図17に示すように、CPU51、ROM52、RAM53、入力部55、I/F56は、バス60を介して接続されている。
また、I/F56は、ケーブルなどの有線又はブルートゥース(Bluetooth(登録商標))や赤外線などの無線によって、カッティングプリンタ10のI/F19に接続される。それによって、PC50は、カッティングプリンタ10へカッティングデータや印刷データを送信し、また、カッティングプリンタ10から各種データを受信する。
CPU51は、このPC50を総括的に制御する中央演算処理であり、PC50を制御するための各種制御プログラムを実行する。
ROM52は、CPU51により実行される各種制御プログラムや固定値データを記憶する不揮発性のメモリであり、ブロック区分データメモリ52aを備えている。なお、PC50における各種動作を実行するプログラムは、制御プログラムの一部としてこのROM12に記憶されている。
ブロック区分データメモリ52aは、図1を参照して上述したブロック区分データメモリ12aと同様に、カッティングプリンタ10により切断されるシートSを複数ブロックに区分するためのブロック区分データを記憶するメモリである。
RAM53は、CPU51により実行される各種処理に必要なデータやプログラムを一時的に記憶するためのメモリであり、オブジェクトデータメモリ53aと、ブロック単位グループメモリ53bと、シートSへ印刷するための印刷データを記憶する印刷データメモリ53cと、印刷フラグ53dとを備えている。
オブジェクトデータメモリ53aは、図1を参照して上述したオブジェクトデータメモリ13aと同様に、シートSにおいて切断されるべきオブジェクトに対応するオブジェクトデータを、オブジェクト単位で記憶するメモリであり、オブジェクトの数に等しい第1〜第xオブジェクトデータメモリ53a〜53aまでのx個のメモリから構成されている。なお、このように構成されるオブジェクトデータメモリ53aは、シートSの1ページ毎に作成される。
このオブジェクトデータメモリ13aへの各オブジェクトデータの記憶は、例えば、入力部55から入力され、入力されたオブジェクトの順に、順次、第1オブジェクトデータメモリ53a、第2オブジェクトデータメモリ53a、…、第xオブジェクトデータメモリ53aへ記憶される。
ブロック単位グループメモリ53bは、図1を参照して上述したブロック単位グループメモリ13bと同様に、オブジェクトデータメモリ53aに記憶される各オブジェクトを、シートSにおけるブロック単位でグループ化するためのメモリである。このブロック単位グループメモリ53bは、ブロック区分データメモリ52aに記憶されるブロック区分データに従って区分されたブロックの数だけ、例えば、シートSがn行のブロック行に区分されている場合には、第1〜第nブロックメモリ53b〜53bまでのn個のメモリから構成される。または、例えば、n行のブロック行とm行のブロック行とによるn×m個の格子ブロックに区分されている場合には、第(1,1)〜第(m,n)ブロックメモリ53b(1,1)〜53b(m,n)までのn×m個のメモリから構成される。
印刷フラグ53dは、印刷データメモリ53cに記憶される印刷データがカッティングプリンタ10に送信されたか否かを示すフラグである。この印刷フラグ53dは、初期値として、又は、シートSへの印刷データ送信後には「0」に設定されるが、印刷データメモリ13cに印刷データが記憶されると「1」に設定される。なお、この印刷フラグ53dは、アプリケーションの起動により、オブジェクト切断処理が起動される毎に、初期値である「0」に設定される。
なお、このRAM53は、必要に応じて、非図示のソートデータメモリを備えており、このソートデータメモリは、上述したソートデータメモリ13eと同様に、オブジェクトデータメモリ53aに記憶される各オブジェクトデータを、所定の順序に並び換えるためメモリであり、第1〜第xオブジェクトデータメモリ53a〜53aと同じx個のメモリが、第1〜第xソートデータメモリとして備えられている。
上述のように構成されるPC50に接続され、このPC50から送信される各種制御データによって各種動作の制御されるカッティングプリンタ10は、このカッティングプリンタ10を総括的に制御する中央演算処理であるCPU11と、そのCPU11により実行される各種制御プログラムや固定値データを記憶する不揮発性のメモリであるROM12と、CPU11により実行される各種処理に必要なデータやプログラムを一時的に記憶するメモリであるRAM13と、シート搬送モータ15と、キャリッジモータ16と、カッタ上下駆動ソレノイド17と、印刷ヘッド18と、インターフェース19(I/F19)とを備えている。
図17に示すように、CPU11、ROM12、RAM13、シート搬送モータ15、キャリッジモータ16、カッタ上下駆動ソレノイド17、印刷ヘッド18、I/F19は、バス20を介して接続されている。更に、I/F19は、有線接続又は無線接続によって、PC50のI/F56に接続されている。
図4〜図6,図8〜図9,図11,図13,図15〜図16を参照して上述した第1実施例から第5実施例と同様の処理を、上述のように構成されたPC50により実行させるることにより、カッティングプリンタ10において、オブジェクトの切断順序を切断時におけるシート搬送方向に従う順に並べ替えて切断させることができる。
ただし、図4〜図6,図8〜図9,図11,図13,図15〜図16に示したフローチャートをPC50により実行する場合、それぞれの処理において用いるためにカッティングプリンタ10に設けられたメモリやフラグに換えて、PC50に設けらえた対応するメモリやフラグを用いるものとする。
また、図6におけるS7002及びS8004、図9におけるS7102及びS8104、図11におけるS7202及びS7206、図13におけるS8204及びS8208、図16におけるS7302及びS8304の各処理における「…オブジェクトデータに従って、オブジェクトを切断する」部分を、「…オブジェクトデータをカッティングプリンタ10へ送信する」に読み替えるものとする。それらの結果として、PC50からオブジェクトデータを受信したカッティングプリンタ10では、受信したオブジェクトデータに従い、オブジェクトが切断される。PC50からは、切断時におけるシート搬送方向に従ってオブジェクトデータが並べ替えられて、その順に順次送信されるので、カッティングプリンタ10では、切断時におけるシート搬送方向に従う順にオブジェクトが切断される。
更に、図6におけるS8001、図9におけるS8101、図13におけるS8201、図16におけるS8301の各処理では、印刷処理として、「印刷データメモリ53cに記憶される印刷データをカッティングプリンタ10へ送信」する。それらの結果として、PC50からオブジェクトデータを受信したカッティングプリンタ10では、受信した印刷データに従い、シートSに上流から下流に向かう向きで印刷を施す。
以上のように、切断制御装置であるPC50によっても、上記第1〜第5実施例におけるカッティングプリンタ10と同様の効果が得られ、それによって、切断時間の短縮や、位置誤差の発生の抑制を図ることができる。また、切断順序をブロック単位によって管理することによって、内部管理の方法が容易となる。
なお、請求項1及び請求項記載の切断手段としては、「カッティングプリンタ10により、シート搬送モータ15とキャリッジモータ16とカッタ上下駆動ソレノイド17との駆動によって、カッタをシートSに押圧しつつ、シートSに対して相対的に移動することにより、切断線データに対応する切断線に沿って切断すること」が該当する。
また、請求項1記載の切断制御手段としては、オブジェクト切断処理(図4)における無印刷切断処理(S7)及び印刷後切断処理(S7)とオブジェクト切断処理(図16)におけるS7301〜S7304の処理及びS8301〜SS8306の処理とが該当する。
また、請求項記載のカッティングデータ送信制御手段としては、PC50で実行される場合の、オブジェクト切断処理(図4)における無印刷切断処理(S7)及び印刷後切断処理(S7)とオブジェクト切断処理(図16)におけるS7301〜S7304の処理及びS8301〜SS8306の処理とが該当する。
また、請求項及び請求項記載の代表点データ抽出手段としては、グループ化処理(図5)におけるS5002の処理、グループ化処理(図8)におけるS5102の処理、グループ化処理(図15)におけるS5203の処理、オブジェクト切断処理(図16)におけるS5301の処理において「各オブジェクトデータの代表点のY座標を参照すること」が該当する。また、請求項及び請求項記載の配列手段としては、無印刷切断処理(図6(a))におけるS7001,S7003〜S7004の処理及び印刷後切断処理(図6(b))におけるS8003,S8005〜S8006の処理と、無印刷切断処理(図9(a))におけるS7101,S7103〜S7106の処理及び印刷後切断処理(図9(b))におけるS8103,S8105〜S8108の処理と、無印刷切断処理(図11)におけるS7201,S7203〜S7205,S7207〜S7211の処理及び印刷後切断処理(図13)におけるS8203,S8205〜S8107,S8209〜S8213の処理と、オブジェクト切断処理(図16)におけるS7301,S7303〜S7304,S8303,S8305〜S8306の処理とが該当する。
また、請求項記載の印刷手段としては、印刷後切断処理(図6(b))におけるS8001の処理、印刷後切断処理(図9(b))におけるS8011の処理、印刷後切断処理(図11)におけるS8201の処理、オブジェクト切断処理(図16)におけるS8301の処理が該当し、請求項10記載の印刷手段としては、PC50で実行される場合におけるS8001,S8011,S8201,S8301の各印刷処理が該当する。
また、請求項及び請求項記載のグループ化手段としては、オブジェクト切断処理におけるグループ化処理(S5)が該当する。また、請求項、請求項、請求項11、及び、請求項14記載のオブジェクト分割手段としては、グループ化処理(図15)におけるS5207の処理が該当し、請求項及び請求項記載の始点データ抽出手段としては、グループ化処理(図15)におけるS5208の処理が該当する。
また、請求項及び請求項15記載のブロック列幅設定手段、及び、請求項及び請求項16記載のブロック行幅設定手段としては、「ユーザによる「n」、「m」の値の設定」及び「ユーザによる、各ブロック行又は各ブロックの幅の設定」が該当する。
以上、実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、上記実施例では、カッティング装置としてカッティングプリンタを例示したが、印刷ヘッド18を備えていないカッティングプロッタであってもよい。
また、上記実施例では、1ページ単位で図4又は図16のオブジェクト切断処理を実行するように構成したが、S1及びS3の処理において、複数のページのオブジェクトデータ及び印刷データを読み込んで、各頁毎に、オブジェクトの切断順序を入れ替えるように構成してもよい。
また、上記実施例の無印刷切断処理(S7)及び印刷後切断処理(S8)では、ブロック単位グループメモリ13bを構成する各ブロックメモリを、切断時における切断方向に従う順序で参照するように構成したが、グループ化処理(S5)において、切断時における切断方向に従う順序に各ブロックメモリを配列しておき、無印刷切断処理(S7)及び印刷後切断処理(S8)では、そのグループ化処理(S5)において配列された順で各ブロックメモリを参照するように構成してもよい。
また、上記実施例において、所定のアプリケーションにより読み込まれた切断線データを、オブジェクトデータメメモリ13a又はオブジェクトデータメメモリ53aに記憶し、読み込まれた印刷データを、印刷データメモリ13c又は印刷データメモリ53cに記憶するように構成したが、カッティングプリンタ10又はPC50にハードディスクなどの書き換え可能な不揮発性メモリの所定領域に記憶させるように構成してもよい。
第1実施例のカッティング装置であるカッティングプリンタの構成を示すブロック図である。 ブロック区分データメモリに記憶されるブロック区分データに従って、シートSが複数ブロックに区分された状態を示す図であり、(a)は、シート搬送方向に等幅に分割されたn行のブロック行によりn個のブロックに区分された状態を示す図であり、(b)は、シート搬送方向に等幅に分割されたn行のブロック行と、カッタ移動方向に等幅に分割されたm列のブロック列とにより、n×m個のブロックに区分された状態を示す図である。 第1実施例において切断されるべきオブジェクトA〜Cを示す図である。 第1実施例のカッティングプリンタにより実行されるオブジェクト切断処理のフローチャートである。 第1実施例のグループ化処理のフローチャートである。 第1実施例におけるオブジェクトの切断を説明する図であり、(a)は、無印刷切断処理のフローチャートであり、(b)は、印刷後切断処理のフローチャートである。 第1実施例におけるオブジェクトの切断結果を示す図であり、(a)は、図6(a)に示した無印刷切断処理の実行結果であり、(b)は、図6(b)に示した印刷後切断処理の実行結果を示す。 第2実施例のグループ化処理のフローチャートである。 第2実施例におけるオブジェクトの切断を説明する図であり、(a)は、無印刷切断処理のフローチャートであり、(b)は、印刷後切断処理のフローチャートである。 第2実施例におけるオブジェクトの切断結果を示す図であり、(a)は、図9(a)に示した無印刷切断処理の実行結果であり、(b)は、図9(b)に示した印刷後切断処理の実行結果を示す。 第3実施例の無印刷切断処理のフローチャートである。 第3実施例におけるオブジェクトの切断結果を示す図であり、(a)は、図11に示した無印刷切断処理の実行結果であり、(b)は、図13に示した印刷後切断処理の実行結果を示す。 第3実施例の印刷後切断処理のフローチャートである。 第4実施例のグループ化処理を説明するための図である。 第4実施例のグループ化処理のフローチャートである。 第5実施例のオブジェクト切断処理のフローチャートである。 本発明の切断制御装置であるPC及びこのPCに接続されたカッティング装置であるカッティングプリンタの構成を示すブロック図である。
符号の説明
10 カッティングプリンタ(カッティング装置)
12a ブロック区分データメモリ(ブロック化手段の一部)
13a オブジェクトデータメモリ(切断線データ記憶手段)
15 シート搬送モータ(シート搬送手段)
16 キャリッジモータ(カッタ移動手段)
17 カッタ上下駆動ソレノイド(カッタ上下動手段)
50 パーソナルコンピュータ(切断制御装置)
52a ブロック区分データメモリ(ブロック化手段の一部)
53a オブジェクトデータメモリ(切断線データ記憶手段)

Claims (17)

  1. シートを切断するカッタと、そのカッタを上昇又は下降させるカッタ上下動手段と、前記シートを上流から下流へ向かう方向又はその逆方向に搬送するシート搬送手段と、前記カッタを前記シート搬送手段によるシートの搬送方向と直交する方向に往復移動させるカッタ移動手段と、前記カッタにより切断されるべきカットラインの始点に対応する始点データ及び終点に対応する終点データを有するカッティングデータを複数個記憶する切断線データ記憶手段と、その切断線データ記憶手段に記憶されるカッティングデータに従って、前記カッタ上下動手段により前記カッタを前記カットラインの始点で下降させて、前記シートに押圧させつつ、前記シート搬送手段による前記シートの搬送と前記カッタ移動手段による前記カッタの移動とを行うことによって、前記カットラインの終点まで、そのカットラインに沿って前記シートの切断を行う切断手段とを備えたカッティング装置において、
    前記切断手段により実行される切断が、前記カットラインの集合体として形成されるオブジェクト単位で、その切断時において前記シート搬送手段により前記シートが搬送される方向に従う順に順次実行されるように制御する切断制御手段と、
    前記切断線データ記憶手段に記憶されるカッティングデータから、前記オブジェクトを構成するカットラインのうちの1つのカットラインの始点に対応する代表点データを抽出する代表点データ抽出手段と、
    その代表点データ抽出手段により抽出された代表点データを、前記切断手段による切断時において前記シートが前記シート搬送手段により搬送される方向に従って、前記上流から下流又はその逆方向に向かう順に配列する配列手段と、
    前記シートを、前記シート搬送手段によるシートの搬送方向に複数のブロック行に区分するブロック化手段と、
    そのブロック化手段により区分された各ブロック行に含まれている前記代表点データ抽出手段により抽出された代表点データをグループ化するグループ化手段とを備え
    前記配列手段は、前記代表点データ抽出手段により抽出された代表点データを、前記グループ化手段によりグループ化を行なったブロック行の単位で、前記切断手段による切断時において前記シート搬送手段により前記シートが搬送される方向に従って、前記上流から下流又はその逆方向に向かう順に配列するものであり、
    前記切断制御手段は、前記ブロック行の各々に対して、前記グループ化手段によりグループ化された代表点データを有する1のオブジェクトの前記切断処理による切断を、前記配列手段により配列されたブロック行の順に順次実行させるように制御するものであることを特徴とするカッティング装置。
  2. 前記上流から下流に向かう印刷方向に前記シートに印刷を施す印刷手段を備え、
    前記配列手段は、前記印刷手段により前記シートに印刷が実施された場合には、前記印刷方向とは逆方向の順に、前記代表点データを配列するものであり、
    前記切断制御手段は、前記印刷手段により前記シートに印刷が実施された場合には、前記印刷の終了後に、前記配列手段により配列された順に、前記代表点データを有する1のオブジェクトの切断を順次前記切断手段により実行させるものであることを特徴とする請求項記載のカッティング装置。
  3. 前記代表点とその代表点を有するオブジェクトにおける前記切断手段による切断の終了点とが、前記ブロック化手段により区分された異なるブロック行に存在する場合、前記オブジェクトを、そのオブジェクトを構成するカットライン単位に分割するオブジェクト分割手段と、
    そのオブジェクト分割手段により分割されたカットラインの始点に対応する始点データを、前記切断線データ記憶手段に記憶されるカッティングデータから抽出する始点データ抽出手段とを備え、
    前記グループ化手段は、そのブロック化手段により区分されたブロック行毎に、各ブロック行に含まれている前記代表点データ抽出手段により抽出された代表点データ及び前記始点データ抽出手段により抽出された始点データをグループ化するものであり、
    前記配列手段は、前記代表点データ抽出手段により抽出された代表点データ及び前記始点データ抽出手段により抽出された始点データを、前記グループ化手段によりグループ化を行なったブロック行の単位で、前記切断手段による切断時において前記シート搬送手段により前記シートが搬送される方向に従って、前記上流から下流又はその逆方向に向かう順に配列するものであり、
    前記切断制御手段は、前記ブロック行の各々に対して、前記グループ化手段によりグループ化された代表点データ又は始点データをそれぞれ有する1のオブジェクト又は1のカットラインの前記切断処理による切断を、前記配列手段により配列されたブロック行の順に順次実行させるように制御するものであることを特徴とする請求項1又は2に記載のカッティング装置。
  4. ブロック化手段は、更に、前記カッタ移動手段によるカッタの移動方向に複数のブロック列に区分するものであり、
    前記グループ化手段は、前記ブロック行と前記ブロック列とにより構成される格子ブロック単位で、前記代表点データをグループ化するものであり、
    前記配列手段は、前記代表点データ抽出手段により抽出された代表点データを、前記格子ブロックの単位で、各ブロック行毎に、前記カッタ移動手段によってカッタが往復移動される区間の始点から終点への方向に順次配列し、各ブロック行については、前記切断手段による切断時において前記シートが前記シート搬送手段により搬送される方向に従って、前記上流から下流又はその逆方向に向かう順に配列するものであり、
    前記切断制御手段は、前記格子ブロックの各々に対して、前記グループ化手段により各格子ブロックにグループ化された代表点データを有する1のオブジェクトの切断を、前記配列手段により配列された格子ブロックの順に順次実行させるように制御するものであることを特徴とする請求項1又は2に記載のカッティング装置。
  5. ブロック化手段は、更に、前記カッタ移動手段によるカッタの移動方向に複数のブロック列に区分するものであり、
    前記代表点データグループ化手段は、前記ブロック行と前記ブロック列とにより構成される格子ブロック単位で、前記代表点データをグループ化するものであり、
    前記配列手段は、前記代表点データ抽出手段により抽出された代表点データを、前記格子ブロックの単位で、第1のブロック行に対しては、前記カッタ移動手段によってカッタが往復移動される区間の始点から終点への方向に配列する一方で、その第1のブロック行に隣接する第2のブロック行に対しては、前記区間の終点から始点への方向に配列し、前記第1のブロック行及び前記第2のブロック行については、前記切断手段による切断時において前記シートが前記シート搬送手段により搬送される方向に従って、前記上流から下流又はその逆方向に向かう向きに、前記第1のブロック行と前記第2のブロック行とを交互に配列するものであり、
    前記切断制御手段は、前記格子ブロックの各々に対して、前記グループ化手段により各格子ブロックにグループ化された代表点データを有する1のオブジェクトの切断を、前記配列手段により配列された格子ブロックの順に順次実行させるように制御するものであることを特徴とする請求項1又は2に記載のカッティング装置。
  6. 前記代表点とその代表点を有するオブジェクトにおける前記切断手段による切断の終了点とが、前記ブロック化手段により区分された異なる格子ブロックに存在する場合、前記オブジェクトを、そのオブジェクトを構成するカットライン単位に分割するオブジェクト分割手段と、
    そのオブジェクト分割手段により分割されたカットラインの始点に対応する始点データを、前記切断線データ記憶手段に記憶されるカッティングデータから抽出する始点データ抽出手段とを備え、
    前記グループ化手段は、そのブロック化手段により区分された格子ブロック毎に、各格子ブロックに含まれている前記代表点データ抽出手段により抽出された代表点データ及び前記始点データ抽出手段により抽出された始点データをグループ化するものであり、
    前記配列手段は、前記代表点データ抽出手段により抽出された代表点データ及び前記始点データ抽出手段により抽出された始点データを、前記グループ化手段によりグループ化を行なった格子ブロックの単位で、(1)各ブロック行毎に、前記カッタ移動手段によってカッタが移動される区間の始点から終点への方向に順次配列し、各ブロック行については、前記切断手段による切断時において前記シートが前記シート搬送手段により搬送される方向に従って、前記上流から下流又はその逆方向に向かう順に配列する、あるいは、(2)第1のブロック行に対しては、前記カッタ移動手段によってカッタが往復移動される区間の始点から終点への方向に配列する一方で、その第1のブロック行に隣接する第2のブロック行に対しては、前記区間の終点から始点への方向に配列し、前記第1のブロック行及び前記第2のブロック行については、前記切断手段による切断時において前記シートが前記シート搬送手段により搬送される方向に従って、前記上流から下流又はその逆方向に向かう向きに、前記第1のブロック行と前記第2のブロック行とを交互に配列するものであり、
    前記切断制御手段は、前記格子ブロックの各々に対して、前記グループ化手段により各格子ブロックにグループ化された代表点データ又は始点データをそれぞれ有する1のオブジェクト又は1のカットラインの切断を、前記配列手段により配列された格子ブロックの順に順次実行させるように制御するものであることを特徴とする請求項4又は5に記載のカッティング装置。
  7. 前記ブロック化手段により区分されるブロック列の幅を設定するブロック列幅設定手段を備えていることを特徴とする請求項からのいずれかに記載のカッティング装置。
  8. 前記ブロック化手段により区分されるブロック行の幅を設定するブロック行設定手段を備えていることを特徴とする請求項からのいずれかに記載のカッティング装置。
  9. シートを切断するカッタと、そのカッタを上昇又は下降させるカッタ上下動手段と、前記シートを上流から下流へ向かう方向又はその逆方向に搬送するシート搬送手段と、前記カッタを前記シート搬送手段によるシートの搬送方向と直交する方向に往復移動させるカッタ移動手段と、カッティングデータに従って、前記カッタ上下動手段により前記カッタを前記カッティングデータに対応するカットラインの始点で下降させて、前記シートに押圧させつつ、前記シート搬送手段による前記シートの搬送と前記カッタ移動手段による前記カッタの移動とを行うことによって、前記カットラインの終点まで、そのカットラインに沿って前記シートの切断を行う切断手段とを備えたカッティング装置と接続され、そのカッティング装置に対してカッティングデータを送信することによって、前記シートを前記切断手段により所望のカットラインで切断させる切断制御装置において、
    前記カットラインの始点に対応する始点データ及び終点に対応する終点データを有するカッティングデータを複数個記憶する切断線データ記憶手段と、
    前記切断線データ記憶手段に記憶されるカッティングデータを、前記カッティングデータの集合体であるオブジェクトデータ単位で、前記カッティングデータにおける切断時において前記シート搬送手段により前記シートが搬送される方向に従う順に順次実行されるような順序で前記カッティング装置へ送信するカッティングデータ送信制御手段と、
    前記切断線データ記憶手段に記憶されるカッティングデータから、前記オブジェクトを構成するカットラインのうちの1つのカットラインの始点に対応する代表点データを抽出する代表点データ抽出手段と、
    その代表点データ抽出手段により抽出された代表点データを、前記切断手段による切断時において前記シートが前記シート搬送手段により搬送される方向に従って、前記上流から下流又はその逆方向に向かう順に配列する配列手段と、
    前記シートを、前記シート搬送手段によるシートの搬送方向に複数のブロック行に区分するブロック化手段と、
    そのブロック化手段により区分された各ブロック行に含まれている前記代表点データ抽出手段により抽出された代表点データをグループ化するグループ化手段とを備え
    前記配列手段は、前記代表点データ抽出手段により抽出された代表点データを、前記グループ化手段によりグループ化を行なったブロック行の単位で、前記切断手段による切断時において前記シート搬送手段により前記シートが搬送される方向に従って、前記上流から下流又はその逆方向に向かう順に配列するものであり、
    前記カッティングデータ送信制御手段は、前記配列手段により配列された順に、前記ブロック行毎に、前記代表点データを有する1のオブジェクト単位で、前記切断線データ記憶手段に記憶されるカッティングデータを前記カッティング装置へ順次送信するように制御するものであることを特徴とする切断制御装置。
  10. 前記カッティング装置は、印刷データに従って、前記上流から下流に向かう印刷方向にシートに印刷を施す印刷手段を有しており、
    前記配列手段は、前記印刷手段による印刷方向とは逆方向の順に、前記代表点データを配列するものであり、
    前記切断制御手段は、前記印刷手段により前記シートに印刷が実施された場合には、前記印刷の終了後に、前記配列手段により配列された順に、各代表点データを有する1のオブジェクト単位で、前記切断線データ記憶手段に記憶されるカッティングデータを前記カッティング装置へ順次送信するように制御するものであることを特徴とする請求項記載の切断制御装置。
  11. 前記代表点とその代表点を有するオブジェクトにおける前記切断手段による切断の終了点とが、前記ブロック化手段により区分された異なるブロック行に存在する場合、前記オブジェクトを、そのオブジェクトを構成するカットライン単位に分割するオブジェクト分割手段と、
    そのオブジェクト分割手段により分割されたカットラインの始点に対応する始点データを、前記切断線データ記憶手段に記憶されるカッティングデータから抽出する始点データ抽出手段とを備え、
    前記グループ化手段は、そのブロック化手段により区分されたブロック行毎に、各ブロック行に含まれている前記代表点データ抽出手段により抽出された代表点データ及び前記始点データ抽出手段により抽出された始点データを共にグループ化するものであり、
    前記配列手段は、前記代表点データ抽出手段により抽出された代表点データ及び前記始点データ抽出手段により抽出された始点データを、前記グループ化手段によりグループ化を行なったブロック行の単位で、前記切断手段による切断時において前記シート搬送手段により前記シートが搬送される方向に従って、前記上流から下流又はその逆方向に向かう順に配列するものであり、
    前記カッティングデータ送信制御手段は、前記配列手段により配列された順に、前記ブロック行毎に、前記代表点データ又は始点データをそれぞれ有する1のオブジェクト又は1のカットラインの単位で、前記切断線データ記憶手段に記憶されるカッティングデータを前記カッティング装置へ順次送信するように制御するものであることを特徴とする請求項9又は10に記載の切断制御装置。
  12. ブロック化手段は、更に、前記カッタ移動手段によるカッタの移動方向に複数のブロック列に区分するものであり、
    前記グループ化手段は、前記ブロック行と前記ブロック列とにより構成される格子ブロック単位で、前記代表点データをグループ化するものであり、
    前記配列手段は、前記代表点データ抽出手段により抽出された代表点データを、前記格子ブロックの単位で、各ブロック行毎に、前記カッタ移動手段によってカッタが往復移動される区間の始点から終点への方向に順次配列し、各ブロック行については、前記切断手段による切断時において前記シートが前記シート搬送手段により搬送される方向に従って、前記上流から下流又はその逆方向に向かう順に配列するものであり、
    前記カッティングデータ送信制御手段は、前記配列手段により配列された順に、前記格子ブロック毎に、前記代表点データを有する1のオブジェクト単位で、前記切断線データ記憶手段に記憶されるカッティングデータを前記カッティング装置へ順次送信するように制御するものであることを特徴とする請求項9又は10に記載の切断制御装置。
  13. ブロック化手段は、更に、前記カッタ移動手段によるカッタの移動方向に複数のブロック列に区分するものであり、
    前記代表点データグループ化手段は、前記ブロック行と前記ブロック列とにより構成される格子ブロック単位で、前記代表点データをグループ化するものであり、
    前記配列手段は、前記代表点データ抽出手段により抽出された代表点データを、前記格子ブロックの単位で、第1のブロック行に対しては、前記カッタ移動手段によってカッタが往復移動される区間の始点から終点への方向に配列する一方で、その第1のブロック行に隣接する第2のブロック行に対しては、前記区間の終点から始点への方向に配列し、前記第1のブロック行及び前記第2のブロック行については、前記切断手段による切断時において前記シートが前記シート搬送手段により搬送される方向に従って、前記上流から下流又はその逆方向に向かう順に、前記第1のブロック行と前記第2のブロック行とを交互に配列するものであり、
    前記カッティングデータ送信制御手段は、前記配列手段により配列された順に、前記格子ブロック毎に、前記代表点データを有する1のオブジェクト単位で、前記切断線データ記憶手段に記憶されるカッティングデータを前記カッティング装置へ順次送信するように制御するものであることを特徴とする請求項9又は10に記載の切断制御装置。
  14. 前記代表点とその代表点を有するオブジェクトにおける前記切断手段による切断の終了点とが、前記ブロック化手段により区分された異なる格子ブロックに存在する場合、前記オブジェクトを、そのオブジェクトを構成するカットライン単位に分割するオブジェクト分割手段と、
    そのオブジェクト分割手段により分割されたカットラインの始点に対応する始点データを、前記切断線データ記憶手段に記憶されるカッティングデータから抽出する始点データ抽出手段とを備え、
    前記グループ化手段は、そのブロック化手段により区分された格子ブロック毎に、各格子ブロックに含まれている前記代表点データ抽出手段により抽出された代表点データ及び前記始点データ抽出手段により抽出された始点データをグループ化するものであり、
    前記配列手段は、前記代表点データ抽出手段により抽出された代表点データ及び前記始点データ抽出手段により抽出された始点データを、前記グループ化手段によりグループ化を行なった格子ブロックの単位で、(1)前記カッタ移動手段によってカッタが往復移動される区間の始点から終点への方向に順次配列し、各ブロック行については、前記切断手段による切断時において前記シートが前記シート搬送手段により搬送される方向に従って、前記上流から下流又はその逆方向に向かう順に配列する、あるいは、(2)第1のブロック行に対しては、前記カッタ移動手段によってカッタが往復移動される区間の始点から終点への方向に配列する一方で、その第1のブロック行に隣接する第2のブロック行に対しては、前記区間の終点から始点への方向に配列し、前記第1のブロック行及び前記第2のブロック行については、前記切断手段による切断時において前記シートが前記シート搬送手段により搬送される方向に従って、前記上流から下流又はその逆方向に向かう順に、前記第1のブロック行と前記第2のブロック行とを交互に配列するものであり、
    前記カッティングデータ送信制御手段は、前記配列手段により配列された順に、前記格子ブロック毎に、前記代表点データ又は始点データをそれぞれ有する1のオブジェクト又は1のカットラインの単位で、前記切断線データ記憶手段に記憶されるカッティングデータを前記カッティング装置へ順次送信するように制御するものであることを特徴とする請求項12又は13に記載の切断制御装置。
  15. 前記ブロック化手段により区分されるブロック列の幅を設定するブロック列幅設定手段を備えていることを特徴とする請求項12から14のいずれかに記載の切断制御装置。
  16. 前記ブロック化手段により区分されるブロック行の幅を設定するブロック行設定手段を備えていることを特徴とする請求項から15のいずれかに記載の切断制御装置。
  17. 前記カッティング装置に有線接続又は無線接続されるコンピュータ端末であることを特徴とする請求項から16のいずれかに記載の切断制御装置。
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