JP2009202505A - ドットラインプリンタの印刷制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】膨大な印刷ミスが発生しないドットラインプリンタの印刷制御方法を提供する。
【解決手段】印刷データと印刷用紙の用紙長が異なる場合、印刷データの下側に空白データがあれば、用紙長と一致するよう空白データを削除することで、用紙長と印刷データが一致することができるかを確認することを特徴とする。
【選択図】図3
【解決手段】印刷データと印刷用紙の用紙長が異なる場合、印刷データの下側に空白データがあれば、用紙長と一致するよう空白データを削除することで、用紙長と印刷データが一致することができるかを確認することを特徴とする。
【選択図】図3
Description
本発明は、ドットラインプリンタを用いて連続印刷する場合に、印刷データと印刷用紙のアンマッチによって生じる印字ミスを低減する制御方法に関するものである。
ドットラインプリンタにおいて連続印刷を行う場合、連続紙を用いて一度に大量印刷を行う場合が多く、連続紙は宅配伝票、給料明細等ユーザー固有の連続紙のため汎用紙に比べ高価である。通常、印刷作業を行う場合、上位装置にて作成される印刷データは用紙長を任意に設定可能であり、印刷用紙の用紙長が印刷データと異なった場合でも印刷処理してしまうので、大量印刷を行う場合、印刷した全ての印刷物が用紙フォーマットに合わずに印刷ミスとなってしまう。高価な連続紙を印刷データと印刷用紙のアンマッチによる印刷ミスで無駄にしてしまうことは、ユーザーにとって不利益なことである。
このような事象を回避するために上位装置より転送された印刷データを拡大及び縮小することで用紙長に適した印刷データに加工し印刷する印刷制御(特許文献1参照)もあるが、拡大及び縮小で印刷データと用紙長を合せても、用紙フォーマットと整合がとれず適した印刷とはならない場合が多く、印刷ミスとなってしまう。
また、印刷用紙が印刷データと異なる場合に、印刷を行わない印刷制御(特許文献2参照)方法もある。
ドットラインプリンタにおいて、連続印刷を行う場合、印刷データと連続紙の用紙長とが異なることをユーザーが認識せずに印刷を行ってしまい、連続印刷を行えば行うほど、次第に印刷位置がずれていき、膨大な印刷ミスが生じてしまうことがある。
本発明の目的は、このような膨大な印刷ミスが発生しないドットラインプリンタの印刷制御方法を提供することにある。
上記目的を達成するため本発明の第1の手段は、複数個の印字素子を搭載したハンマバンクと、前記ハンマバンクを桁方向に往復移動させるシャトル機構部と、桁方向と直交する方向に印刷用紙を間欠的に搬送する紙送り機構部と、前記ハンマバンクの印字力を支持すると共に前記印刷用紙のガイドとなるプラテンと、印刷仕様の設定及びプリンタ状態を表示する操作パネルと、上記各機構部に最適に連続印刷を行えるように制御する印刷制御部を有するドットラインプリンタにおいて、
印刷データと印刷用紙の用紙長が異なる場合、印刷データの下側に空白データがあれば、用紙長と一致するよう空白データを削除することで、用紙長と印刷データが一致することができるかを確認することを特徴とするものである。
印刷データと印刷用紙の用紙長が異なる場合、印刷データの下側に空白データがあれば、用紙長と一致するよう空白データを削除することで、用紙長と印刷データが一致することができるかを確認することを特徴とするものである。
本発明の第2の手段は前記第1の手段において、前記空白データを削除することで用紙長と印刷データが一致することができる場合、印刷データを用紙長と一致するよう空白データを削除するように印刷用紙を逆方向に搬送することを特徴とするものである。
本発明の第3の手段は前記第1の手段において、前記空白データを追加することで、用紙長と印刷データが一致することができる場合、印刷データを用紙長と一致するよう空白データを追加して印刷を行うことを特徴とするものである。
本発明のドットラインプリンタの制御方法は、印刷データの用紙長と設定された印刷用紙の用紙長とが異なる場合に生じる印刷ミスを低減できるので、ユーザーは高価な連続紙を印刷位置ずれによる印刷ミスという無駄をなくすことができる。
本発明は、連続印刷において上位装置より転送される印刷データを印刷制御部において監視し、印刷データの用紙長と設定された印刷用紙の用紙長とが異なる印刷を行っている場合で、かつ印刷データ後半に空白データがある場合、印刷データを用紙長と一致させるよう任意に空白データを削除し印刷を行い、印刷データが用紙長よりも短い場合、印刷データの終了時に次頁先頭まで紙送りを行って、次頁の印刷データ先頭を印刷用紙の先頭に合わせるようにすることを最も主要な特徴とする。
本発明は、ハード的な変更なしで原価アップすることなく、制御するソフトウェアの追加のみで実現できる。
以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施例に係るドットラインプリンタの概略斜視図である。
図1において1はハンマバンク、2はインクリボン、3は印刷用紙、4はプラテン機構部、5はシャトル機構部、6は紙送り機構部、7は印刷制御部、8は操作パネルである。
印刷制御部7は操作パネル8でユーザーが設定した印刷モード及び用紙長等の設定に従い、印字素子が複数個並んで配置されているハンマバンク1をドットマトリックス形式に展開された印刷データから打ち出す印字素子を指定し、ハンマバンク1を搭載しているシャトル機構部5を桁方向に往復運動させ、この往復運動中にハンマバンク1の印字素子は指定された位置で駆動し、プラテン機構部4はハンマバンク1の打撃力を支持するプラテンをインクリボン2と印刷用紙3との厚さを適したギャップに固定し、印刷用紙3に印字動作を行う。
シャトル機構部5を桁方向に往復運動させながらハンマバンク1の指定された位置での印字動作が終了すると、印刷制御部7は次の印字動作させる位置まで紙送り機構部6を駆動させて印刷用紙3を垂直方向に移動させる。印刷用紙3が次の印字位置まで搬送されると次の印刷データの印刷を行う。以下同様に印字動作、紙送り動作を繰り返して連続紙の印刷を行う。
図2はこのドットラインプリンタのブロック図で、1はハンマバンク、4はプラテン機構部、5はシャトル機構部、6は紙送り機構部、7は印刷制御部、8は操作パネル、9は上位装置、10はCPU、11はハンマバンク駆動回路、12はプラテン機構部駆動回路、13はシャトル機構部駆動回路、14は紙送り機構部駆動回路、15は不揮発性素子である。
印刷制御部7は、CPU10を中心として印刷に関する全ての制御を連動的に行っている。印刷制御部7は上位装置9より送信された印刷データをユーザーが操作パネル8によって設定した印刷モード、用紙長によって適した密度にドットマトリクス形式で展開し、印字動作のためのハンマバンク駆動回路11、シャトル機構部駆動回路13を制御し、紙送り動作のためのプラテン駆動回路12、紙送り駆動回路14を同期させて制御し、各駆動回路によってハンマバンク1、プラテン機構部4、シャトル機構部5、紙送り機構部6を駆動して連続印刷を行っている。
ここで上述した印刷制御部7での本発明の一実施例の制御フローを図3のフローチャートを用いて説明する。
プリンタは、データ受信許可状態でないと上位装置9より送信された印刷データを受信しない。プリンタが受信許可状態の時に上位装置9より印刷データを受信しはじめるとCPU10は不揮発性素子15に頁単位よりも小さい一定量の印刷データを連続的に格納し、格納した印刷データを処理し終えるまで上位装置9からの印刷データ受信を禁止する。
格納された印刷データには不揮発性素子15に保存されているフォントデータを読み出すための文字コードデータ、ドットマトリクス形式に展開されたイメージデータの印字データと、紙送り量、改頁命令の用紙搬送データが交互に含まれおり、CPU10は印刷データのデータ内容を確認し、印字データ、用紙搬送データに分別する。
CPU10は印字データが文字コードデータの場合、不揮発性素子15に格納されているドットマトリクス形式のフォントデータを読み出し印字データに編集し、印字データがイメージデータの場合は、ユーザーが操作パネル8で設定した印刷モードに合せたドットマトリクス形式に編集し、桁方向に全て印字データのない空白データの有無を確認し、さらに、印字データが印刷頁の最終であるかも確認する。編集した印字データを元にハンマバンク1、シャトル機構部5を駆動して印字動作させ、次の印刷データのデータ内容を確認する。
CPU10は印刷データが用紙搬送データで、紙送り量データP(Pは任意の整数)の場合、ユーザーが操作パネル8によって用紙長一致設定を無効にしているときはプラテン機構部4、紙送り機構部6を駆動して紙送り動作させ、上位装置9からの印刷データ受信を許可し、次の印刷データを受信できる状態にする。用紙長一致設定が有効である場合、紙送り量Pをカウントし不揮発性素子15に記憶する。
随時記憶した紙送り量の累積した総紙送り量ΣP(ΣPは任意の整数)が印刷用紙3の用紙長Pa(Paは任意の整数)と等しい(ΣP=Pa)場合、用紙長と印刷データが一致しているので、カウントした総紙送り量ΣPをクリアし、プラテン機構部4、紙送り機構部6を駆動して紙送り動作させ、上位装置9からの印刷データ受信を許可し、次の印刷データを受信できる状態にする。
ΣP<Paの場合(図4上図参照)、用紙搬送データが改頁命令であれば次頁の先頭まで紙送り量を算出し、総紙送り量ΣPをクリアし、プラテン機構部4、紙送り機構部6を駆動して紙送り動作させ、上位装置9からの印刷データ受信を許可し、次の印刷データを受信できる状態にする。
用紙搬送データが改頁命令でない場合、直前の印字データが印刷頁の最終印字データであれば、印刷長Paと総紙送り量ΣPとの差から不足紙送り量Ptを算出し、これから動作させる紙送り量に加算し、カウントした総紙送り量ΣPをクリアし、プラテン機構部4、紙送り機構部6を駆動して紙送り動作させ、上位装置9からの印刷データ受信を許可し、次の印刷データを受信できる状態にする。直前の印字データが印刷頁の最終印字データでなければ、指定された紙送り量をプラテン機構部4、紙送り機構部6を駆動して紙送り動作させ、上位装置9からの印刷データ受信を許可し、次の印刷データを受信できる状態にする。
ΣP>Paの場合(図4下図参照)、用紙搬送データが改頁命令かを確認し、改頁命令でない場合は、エラー処理を行い、空白データがない場合、さらに空白データ量Psが頁ズレをなくすために必要な空白データ量(以下、削除紙送り量という)Pdより小さい場合も同様にエラー処理を行い、印刷を停止させ、操作パネル8に印刷データの用紙長と印刷用紙3の用紙長とが異なっていることをLCDにコメント等で表示し、ユーザーに告知する。
用紙搬送データが改頁命令で、空白データの空白データ量Psが削除紙送り量Pd以上であれば、頁を一致させるために必要な削除紙送り量Pdだけ逆方向に紙送り動作を行い、カウントした総紙送り量ΣPをクリアし、プラテン機構部4、紙送り機構部6を駆動して紙送り動作させ、上位装置9からの印刷データ受信を許可し、次の印刷データを受信できる状態にする。
本発明は、連続紙を印刷媒体とする印刷装置であれば全てに適用できる。
1はハンマバンク、2はインクリボン、3は印刷用紙、4はプラテン機構部、5はシャトル機構部、6は紙送り機構部、7は印刷制御部、8は操作パネル、9は上位装置、10はCPU、11はハンマバンク駆動回路、12はプラテン駆動回路、13はシャトル駆動回路、14は紙送り機構部駆動回路、15は印刷制限回避データ加工部、15は不揮発性素子である。
Claims (3)
- 複数個の印字素子を搭載したハンマバンクと、前記ハンマバンクを桁方向に往復移動させるシャトル機構部と、桁方向と直交する方向に印刷用紙を間欠的に搬送する紙送り機構部と、前記ハンマバンクの印字力を支持すると共に前記印刷用紙のガイドとなるプラテンと、印刷仕様の設定及びプリンタ状態を表示する操作パネルと、上記各機構部に最適に連続印刷を行えるように制御する印刷制御部を有するドットラインプリンタにおいて、
印刷データと印刷用紙の用紙長が異なる場合、印刷データの下側に空白データがあれば、用紙長と一致するよう空白データを削除することで、用紙長と印刷データが一致すること
ができるかを確認することを特徴とするドットラインプリンタの印刷制御方法。 - 請求項1に記載のドットラインプリンタの印刷制御方法において、前記空白データを削除することで用紙長と印刷データが一致することができる場合、印刷データを用紙長と一致するよう空白データを削除するように印刷用紙を逆方向に搬送することを特徴とするドットラインプリンタの印刷制御方法。
- 請求項1に記載のドットラインプリンタの印刷制御方法において、前記空白データを追加することで、用紙長と印刷データが一致することができる場合、印刷データを用紙長と一致するよう空白データを追加して印刷を行うことを特徴とするドットラインプリンタの印刷制御方法。
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JP2008048944A JP2009202505A (ja) | 2008-02-29 | 2008-02-29 | ドットラインプリンタの印刷制御方法 |
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JP2011056871A (ja) * | 2009-09-11 | 2011-03-24 | Ricoh Co Ltd | 印刷装置、印刷制御方法、印刷制御プログラム及び記録媒体 |
CN111625207A (zh) * | 2020-04-29 | 2020-09-04 | 中石化江汉石油工程有限公司测录井公司 | 一种利用有限长度打印机进行超长图纸打印的方法 |
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2008
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CN111625207B (zh) * | 2020-04-29 | 2022-12-23 | 中石化江汉石油工程有限公司测录井公司 | 一种利用有限长度打印机进行超长图纸打印的方法 |
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