JP2006181977A - プリンタ及びチェック情報印刷方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 プリンタにおいて、自動的に、ノズル目詰まりチェックパターンなどのチェック情報を複数回にわたり一枚の用紙に印刷できるようにする。
【解決手段】 新たなチェック情報を用紙10に印刷しようとするとき、用紙幅を検出するための光学センサを利用して、用紙10上のマーキング12を読み取る。マーキング12は、用紙10に既に印刷されているチェック情報14,14の個数を示す。マーキング12から得た既存チェック情報14,14の個数分の距離だけ用紙10を送ることで、既存チェック情報14,14を飛び越えた未印刷の位置18に印刷開始位置を設定し、その印刷開始位置18から新たなチェック情報を印刷する。それと共に、既存のマーキング12の後尾に、それが示す個数を1つ分増やすための追加のマーキングを印刷することで、次回のチェック情報の印刷時には、今印刷したチェック情報を飛び越えた次の未印刷位置から新たなチェック情報を印刷できるようにする。
【選択図】図2
【解決手段】 新たなチェック情報を用紙10に印刷しようとするとき、用紙幅を検出するための光学センサを利用して、用紙10上のマーキング12を読み取る。マーキング12は、用紙10に既に印刷されているチェック情報14,14の個数を示す。マーキング12から得た既存チェック情報14,14の個数分の距離だけ用紙10を送ることで、既存チェック情報14,14を飛び越えた未印刷の位置18に印刷開始位置を設定し、その印刷開始位置18から新たなチェック情報を印刷する。それと共に、既存のマーキング12の後尾に、それが示す個数を1つ分増やすための追加のマーキングを印刷することで、次回のチェック情報の印刷時には、今印刷したチェック情報を飛び越えた次の未印刷位置から新たなチェック情報を印刷できるようにする。
【選択図】図2
Description
本発明は、インクジェットプリンタやドットインパクトプリンタなどのプリンタ、及びそのようなプリンタにおけるノズル目詰まりチェックパターン、プラテンギャップ調整パターン或いはファームウェアバージョン情報などを印刷する方法に関する。
インクジェットプリンタやドットインパクトプリンタなどのプリンタにおいて、ノズル目詰まりのチェック、プラテンギャップの調整、或いはファームウェアバージョンの確認などの目的で、一定の図形パターン又は文字情報メッセージ情報など(以下、チェック情報という)を用紙上に印刷する機能が知られている。このようなチェック情報は、用紙上の一定の位置、例えば、用紙の先頭位置に印刷されるのが、従来のプリンタの一般的なやり方である。しかし、これでは、ユーザが用紙を反転させたり切断するなどの工夫をしない限り、1枚の用紙の同じ側の面にチェック情報を複数回印刷すること(特に、ノズル目詰まりチェックの場合、そうしたいときが多々ある)はできない。
この問題を解消するため、特許文献1に記載のプリンタは、用紙にノズル目詰まりチェックパターンを印刷する前に、その用紙に既に同パターンが何回印させされているかをユーザに入力させ、その入力された回数分の印刷済み距離だけ用紙を送って、未印刷の位置にチェックパターンを印刷するという制御を行う。
しかし、特許文献1に記載の発明によれば、ユーザが印刷済みパターン数を数えてシステムに入力しなければならない面倒がある。
従って、本発明の目的は、自動的に、ノズル目詰まりチェックパターン、プラテンギャップ調整パターン或いはファームウェアバージョン情報などのようなチェック情報を複数回にわたり一枚の用紙に印刷できるようにすることにある。
本発明の一つの側面に従うプリンタは、用紙上に印刷されたマーキングを読むマーキング読み取り手段と、前記マーキングの読み取り結果を受け、紙送り方向において前記用紙上の既にチェック情報が印刷されている領域より後方の未印刷の位置に印刷開始位置が来るように、前記読み取り結果に応じた距離だけ前記用紙を送る用紙送り手段と、前記用紙送り手段が前記用紙を送った後、前記印刷開始位置から新たなチェック情報を前記用紙上に印刷するチェック情報手段と、紙送り方向において前記新たなチェック情報が印刷された場所より後方の未印刷の位置に次回の印刷開始位置が来るようにするための新たなマーキングを、前記用紙上に印刷するマーキング印刷手段とを備える。
本発明のプリンタとして、紙送り方向と直交する主スキャン方向に移動するキャリッジに搭載された印刷ヘッド及び光学センサとを備えたシリアルプリンタを採用することができる。そのようなシリアルプリンタにおいて、前記マーキング読み取り手段は、前記キャリッジを移動させて前記光学センサで前記用紙上のマーキングをスキャンすることにより、マーキングを読み取るように構成されることができる。また、前記光学センサは、マーキングの読み取りだけでなく、用紙の幅を検出するためにも使用されることができる。
一つの好適な実施形態では、前記マーキング印刷手段が、毎回、紙送り方向において前記用紙上の一定位置に新たなマーキングを追加的に印刷し、前記マーキング読み取り手段が、毎回、紙送り方向における前記一定位置にて前記マーキングを読み取るようになっている。
また、別の好適な実施形態では、前記マーキング印刷手段が、毎回、前記用紙上の前記新たなチェック情報が印刷された位置に対し一定の位置関係をもつ位置に前記新たなマーキングを印刷し、前記マーキング読み取り手段が、毎回、前記用紙上の既存のマーキングを検出し、検出されたマーキングを逐次に読み取るようになっている。
本発明の別の側面に従うプリンタは、用紙上に既にチェック情報を印刷した回数又は位置に関する記憶データを保持する記憶手段と、前記記憶手段の記憶データを受け、紙送り方向において前記用紙上の既にチェック情報が印刷されている領域より後方の未印刷の位置に印刷開始位置が来るように、前記記憶データに応じた距離だけ前記用紙を送る用紙送り手段と、前記用紙送り手段が前記用紙を送った後、印刷開始位置から新たなチェック情報を前記用紙上に印刷するチェック情報手段と、紙送り方向において前記新たなチェック情報が印刷された場所より後方の未印刷の位置に次回の印刷開始位置が来るようにするための新たな記憶データを、前記記憶手段に格納する記憶更新手段とを備える。
本発明のさらに別の側面に従うプリンタのチェック情報印刷方法は、プリンタにセットされた用紙上に印刷されたマーキングを読むステップと、前記マーキングの読み取り結果を受け、紙送り方向において前記用紙上の既にチェック情報が印刷されている領域より後方の未印刷の位置に印刷開始位置が来るように、前記読み取り結果に応じた距離だけ前記用紙を送るステップと、前記距離だけ前記用紙が送られた後、印刷開始位置から新たなチェック情報を前記用紙上に印刷するステップと、紙送り方向において前記新たなチェック情報が印刷された場所より後方の未印刷の位置に次回の印刷開始位置が来るようにするための新たなマーキングを、前記用紙上に印刷するステップとを備える。
本発明のさらにまた別の側面に従うプリンタのチェック情報印刷方法は、用紙上に既にチェック情報を印刷した回数又は位置に関する記憶データを保持するステップと、前記記憶データを受け、紙送り方向において前記用紙上の既にチェック情報が印刷されている領域より後方の未印刷の位置に印刷開始位置が来るように、前記記憶データに応じた距離だけ前記用紙を送るステップと、前記距離だけ前記用紙が送られた後、印刷開始位置から新たなチェック情報を前記用紙上に印刷するステップと、紙送り方向において前記新たなチェック情報が印刷された場所より後方の未印刷の位置に次回の印刷開始位置が来るようにするために、前記記憶データを更新するステップとを備える。
本発明によれば、自動的にチェック情報を複数回にわたり一枚の用紙に印刷することができる。
以下、本発明のプリンタの第1から第3の実施形態を説明する。
図1は、これら3種類の実施形態に共通するプリンタの機械構成を簡単に示す平面図である。
図1に示すように、プリンタ1の本体内には、図中横方向に移動可能なキャリッジ2があり、このキャリッジ2に印刷ヘッド4と紙幅センサ6が搭載されている。また、用紙10をキャリッジ2の移動方向とは垂直な方向へ給紙口から印刷ヘッド4の正面を通り排紙口へと送るための給紙ローラ7及び排紙ローラ8が設けられている(以下、紙送りローラ7,8という)。さらに、制御回路9が設けられ、この制御回路9は、印刷を行うための各種の制御、例えば、印刷イメージの作成、キャリッジ2の駆動と制御、印刷ヘッド4の駆動と制御、紙送りローラ7,8の駆動と制御、及び、紙幅センサ6からの出力信号の処理などを行う。制御回路9は、そのような制御のための情報処理を行うためのファームウェアを有したコンピュータ、キャリッジ2を動かすキャリッジモータ、紙送りローラ7,8を動かす紙送りモータ、それらモータや印刷ヘッド4をそれぞれ駆動するための複数種のドライバ回路などを備える。制御回路9は、外部のホスト(図示せず)から入力される通常の印刷ジョブを実行するための制御のほか、ノズル目詰まりチェックパターン、プラテンギャップ調整パターン或いはファームウェアバージョン情報などのようなチェック情報を印刷するための本発明の原理に従う制御も行う。
ここで、印刷ヘッド4には、例えば多数のインクジェットノズルを有するインクジェット式ヘッド、或いは、多数のドットインパクトワイヤを有するドットインパクト式ヘッドなどが採用され得るが、以下の説明では、インクジェット式の印刷ヘッドであるとする。紙幅センサ6は、投光器と受光器のセットからなる光学センサであり、例えば、投光器から用紙10方向へ光線を出射し、受光器で反射光線を受けて反射光の強度を示す電子信号を制御回路9に出力するようになっている。
後述する第1から第3のいずれの実施形態においても、制御回路9は、印刷開始前、用紙10が紙幅センサ6の位置へ送られてきたとき、キャリッジ2を移動させて、紙幅センサ6からの信号に基づいて、用紙10の幅を測定し、用紙10のサイズを把握する。また、第1及び第2の実施形態においては、上記チェック情報を用紙10に印刷する場合、制御回路9は、紙幅センサ6を用いて用紙10上に既に印刷されているマーキングを検出し且つ読み取り、そのマーキングの読み取り結果に基づいて、用紙10上の紙送り方向のどの位置を上記チェック情報を印刷するかを決定する。このマーキングの読み取り結果に基づいてチェック情報の印刷位置の制御については、後に詳述するが、この制御により、1枚の用紙10にチェック情報を複数回にわたり自動的に印刷することが可能になる。なお、第3の実施形態では、上述したマーキングの読み取りに代えて、制御回路9内に自動的に記憶されるデータを用いて、チェック情報の印刷位置の制御が行われることになる。
以下、第1から第3の実施形態の制御を順次に説明する。まず、第1の実施形態について説明する。
図2は、本発明の第1の実施形態に従うプリンタから出力されるチェック情報(例えばノズル目詰まりチェックパターン)のプリントアウト例を示す。
図2に示された用紙10において、縦方向が紙送り方向であり、横方向がキャリッジ2の移動方向つまり主スキャン方向である。図2に示されるように、1枚の用紙10の紙送り方向での先頭位置(図中、最上位置)(以下、「マーキング印刷位置」という)16に、マーキング12が印刷されている。マーキング12の後方(図中下方)の領域に、複数回分、例えば2回分、のノズル目詰まりチェックパターン(以下、単に「チェックパターン」という)14,14が印刷されている。このうち、最初のチェックパターン14は1回目に印刷されたものであり、次のチェックパターン14は2回目に印刷されたものである。2回目のチェックパターン14の後方の未印刷の余白領域には、将来、3回目以降のチェックパターン14を、所定の最大回数まで、追加印刷していくことが可能である。それら複数回分のチェックパターン14,14,…は、互に重ならないよう、紙送り方向における異なる位置に印刷されることになる。
ここで、マーキング12は、この用紙10にチェックパターン14が過去に印刷された回数(印刷済みのチェックパターン14の個数)Nを示したコードであり、図示の例では印刷済み回数Nは「2」である。マーキング12の形式は例えばバーコードであるが、必ずしもそうでなければならないわけではない。しかし、バーコード形式のマーキング12は、紙幅センサ6による1回のスキャニングで読み取ることができるので便利である。
図3は、図2に示したようなチェックパターンのプリントアウトを出力するための制御回路9(図1参照)による制御の流れを示す。
図3に示すように、ステップS1で、制御回路9はチェックパターンの印刷要求を受ける。すると、制御回路9は、ステップS2で、プリンタ1にセットされた1枚の用紙10を送って、その用紙10上のマーキング印刷位置16(図2参照)を紙幅センサ6の位置に合わせる。その後、ステップS3で、制御回路9は、キャリッジ2を走行させることで紙幅センサ6により用紙10上のマーキング印刷位置16を主スキャン方向にスキャンする。マーキング印刷位置16がスキャンされている間、制御回路9は、紙幅センサ6から出力される受光強度を示す信号を受け、その信号に基づいて、用紙10が存在する範囲を把握して用紙10の幅(サイズ)を計測すると共に、用紙10上のマーキング12を読み取る。そして制御回路9は、マーキング12を読み取り結果から、用紙10へのチェックパターン14の印刷済み回数Nがいくつであるかを判断する。なお、マーキング12を読み取ることができなかった場合には、印刷済み回数Nはゼロであると判断される。
その後、ステップS4で、制御回路9は、ステップS3で判断された印刷済み回数Nが所定の最大回数(用紙10上に印刷可能なチェックパターン14の最大個数)未満か否かをチェックする。そのチェックの結果、印刷済み回数「N」が最大回数に達していた場合には、制御回路9は、ステップS5で、エラー処理(例えば、印刷をせずに現在の用紙10を排紙して、次の用紙を給紙してステップS2から処理をやり直すなど)を行う。
他方、ステップS4のチェックの結果、印刷済み回数Nが最大回数未満であった場合には、制御回路9は、ステップS6で、用紙10上のマーキング印刷位置16に、既に印刷されているマーキング12に追加して、印刷済み回数が1回増えたことを示す追加のマーキングを印刷する(例えば、図2に示したバーコード形式の既存マーキング12の右方に、追加のバーコードを付け加える)。
その後、制御回路9は、ステップS7で、判断されたN回分のチェックパターン14,14、…の印刷範囲に相当する距離だけ用紙10を送って、紙送り方向において最後のチェックパターン14の直ぐ後方の位置(図2参照)18に、印刷開始位置が来るようにする。続いて、制御回路9は、ステップS8で、その印刷開始位置18から新たなチェックパターン14を印刷するように、キャリッジ2、印刷ヘッド4及び紙送りローラ7,8を駆動する。
以上の図3に示された制御が、チェックパターンの印刷要求が入力される都度に実行される。
次に、第2の実施形態について説明する。
図4は、本発明の第2の実施形態に従うプリンタから出力されるチェック情報(例えばノズル目詰まりチェックパターン)のプリントアウト例を示す。
図4に示された用紙10において、縦方向が紙送り方向であり、横方向がキャリッジ2の移動方向つまり主スキャン方向である。図4に示されるように、1枚の用紙10上の紙送り方向での異なる位置に、互に重ならないよう、複数回分、例えば2回分、のチェックパターン14,14が印刷されている。最初のチェックパターン14は1回目に印刷されたものであり、次のチェックパターン14は2回目に印刷されたものである。各回のチェックパターン14と一定の位置関係にある位置(例えば、紙送り方向におけるチェックパターン14の印刷開始位置24と同じ位置で、キャリッジ走行方向においてチェックパターン14と重ならない位置)に、そのチェックパターン14に付随する例えばバーコード形式のマーキング22が印刷されている。各回のチェックパターン14に付随するマーキング22は、そのチェックパターン14が印刷済みであることを意味するものである。
2回目のチェックパターン14の後方の未印刷の余白領域には、将来、3回目以降のチェックパターン14とこれに付随するマーキング12を、所定の最大回数まで、追加印刷していくことが可能である。それら複数回分のチェックパターン14,14,…は、互に重ならないよう、紙送り方向における異なる位置に印刷されることになる。
図5は、図4に示したようなチェックパターンのプリントアウトを出力するための制御回路9(図1参照)による制御の流れを示す。
図5に示すように、ステップS11で、制御回路9はチェックパターンの印刷要求を受ける。すると、制御回路9は、ステップS12で、プリンタ1にセットされた1枚の用紙10を送って、その用紙10上の1回目のチェックパターン14の印刷開始位置24(図2参照)を紙幅センサ6の位置に合わせる。その後、ステップS13で、制御回路9は、キャリッジ2を走行させることで紙幅センサ6により用紙10上のマーキング印刷位置16を主スキャン方向にスキャンする。マーキング印刷位置16がスキャンされている間、制御回路9は、紙幅センサ6から出力される受光強度を示す信号を受け、その信号に基づいて、用紙10の幅(サイズ)を計測すると共に、用紙10上のマーキング22を読み取る。そして、ステップS13で、制御回路9は、マーキング22が読み取れたか否かをチェックする。その結果、マーキング22が読み取れなかった場合、それは、その印刷開始位置24からは未だチェックパターン14が印刷されていないことを意味する。この場合、制御回路9は、ステップS15で、その印刷開始位置24から新たなチェックパターン14と付随のマーキング22とを印刷するように、キャリッジ2、印刷ヘッド4及び紙送りローラ7,8を駆動する。
他方、ステップS14でのチェックの結果、マーキング22が読み取れた場合には、それは、その印刷開始位置24からは既にチェックパターン14が印刷されていることを意味する。この場合、制御回路9は、ステップS16で、1回目の印刷開始位置24から今チェックした印刷開始位置24までの間に検出されたマーキング22の個数(つまり、検出された印刷済みチェックパターン14の個数)Mが、所定の最大回数(用紙10上に印刷可能なチェックパターン14の最大個数)未満か否かをチェックする。そのチェックの結果、検出個数Mが上記最大回数に達していた場合には、制御回路9は、ステップS17で、エラー処理(例えば、印刷をせずに現在の用紙10を排紙して、次の用紙を給紙してステップS12から処理をやり直すなど)を行う。
他方、ステップS16のチェックの結果、検出マーキング個数Mが最大回数未満であった場合には、制御回路9は、ステップS18で、用紙10を、1回分のチェックパターン14の範囲に相当する距離だけ用紙10を送って、用紙10上の次の印刷開始位置24を、紙幅センサ6の位置に合わせる。そして制御回路9は、再びステップS13から処理を繰り返すことで、マーキング22の有無を判断する。ステップS13からS18のループが繰り返されることで、既に印刷済みのチェックパターン14,14、…が順次に検出され、上記検出個数Mがカウントアップされていく。
そして、ついにチェックパターン14が未印刷である印刷開始位置26(図4参照)に到達したところで、上述したステップS15に制御が進むことになり、よって、その未印刷の印刷開始位置26から、新たなチェックパターン14とマーキング22が印刷されることになる。
以上の図5に示された制御が、チェックパターンの印刷要求が入力される都度に実行される。
次に、第3の実施形態について説明する。
図6は、本発明の第3の実施形態に従うプリンタから出力されるチェック情報(例えばノズル目詰まりチェックパターン)のプリントアウト例を示す。
図6に示された用紙10において、縦方向が紙送り方向であり、横方向がキャリッジ2の移動方向つまり主スキャン方向である。図6に示されるように、1枚の用紙10の紙送り方向での先頭位置(図中、最上位置)(以下、「マーキング印刷位置」という)34に、例えばバーコード形式のマーキング32が印刷されている。ここで、マーキング32は、この用紙10にチェックパターン14が過去に印刷されたことを意味する。マーキング32の後方(図中下方)の領域に、複数回分、例えば2回分、のチェックパターン14,14が印刷されている。このうち、最初のチェックパターン14は1回目に印刷されたものであり、次のチェックパターン14は2回目に印刷されたものである。2回目のチェックパターン14の後方の未印刷の余白領域には、将来、3回目以降のチェックパターン14を、所定の最大回数まで、追加印刷していくことが可能である。それら複数回分のチェックパターン14,14,…は、互に重ならないよう、紙送り方向における異なる位置に印刷されることになる。
図7は、図6に示したようなチェックパターンのプリントアウトを出力するための制御回路9(図1参照)による制御の流れを示す。
図7に示すように、ステップS21で、制御回路9はチェックパターンの印刷要求を受ける。すると、制御回路9は、ステップS22で、プリンタ1にセットされた1枚の用紙10を送って、その用紙10上のマーキング印刷位置34(図6参照)を紙幅センサ6の位置に合わせる。その後、ステップS23で、制御回路9は、キャリッジ2を走行させることで紙幅センサ6により用紙10上のマーキング印刷位置34を主スキャン方向にスキャンする。マーキング印刷位置34がスキャンされている間、制御回路9は、紙幅センサ6から出力される受光強度を示す信号を受け、その信号に基づいて、用紙10が存在する範囲を把握して用紙10の幅(サイズ)を計測すると共に、用紙10上のマーキング32を読み取る。
そして、ステップS24で、制御回路9は、マーキング印刷位置34からマーキング32が読み取れたか否かをチェックする。その結果、マーキング32が読み取れなかった場合、それは、用紙10には未だチェックパターン14が全く印刷されていないことを意味する。この場合、制御回路9は、ステップS24で、マーキング印刷位置34にマーキング32を印刷するように、キャリッジ2、印刷ヘッド4及び紙送りローラ7,8を駆動する。その後、制御回路9は、制御回路9内の記憶装置に記憶している印刷回数Tを「1」にセットする。その後、制御回路9は、ステップS30で、マーキング印刷位置34の直ぐ後方の位置36(図6参照)に1回目の印刷開始位置を設定し、1回目の印刷開始位置から新たなチェックパターン14を印刷するように、キャリッジ2、印刷ヘッド4及び紙送りローラ7,8を駆動する。
他方、ステップS24でのチェックの結果、マーキング32が読み取れた場合には、それは、その用紙10上に既に1回分以上のチェックパターン14が印刷されていることを意味する。この場合、制御回路9は、ステップS26で、記憶している印刷回数Tが、所定の最大回数(用紙10上に印刷可能なチェックパターン14の最大個数)未満か否かをチェックする。そのチェックの結果、印刷回数Tが上記最大回数に達していた場合には、制御回路9は、ステップS27で、エラー処理(例えば、印刷をせずに現在の用紙10を排紙して、次の用紙を給紙してステップS12から処理をやり直すなど)を行う。
他方、ステップS26のチェックの結果、印刷回数Tが最大回数未満であった場合には、制御回路9は、ステップS28で、用紙10を、印刷回数T分のチェックパターン14の範囲に相当する距離だけ用紙10を送って、用紙10上の最後の印刷済みチェックパターン14の直ぐ後方の位置38(図6参照)に、印刷開始位置を合わせる。そして、制御回路9は、ステップS29で、記憶している印刷回数Tに「1」を加算する。そして、制御回路9は、ステップS30で、その印刷開始位置38から新たなチェックパターン14を印刷するように、キャリッジ2、印刷ヘッド4及び紙送りローラ7,8を駆動する。
以上の図7に示された制御が、チェックパターンの印刷要求が入力される都度に実行される。
第3実施形態によれば、プリンタ1の電源がオン状態であり続ける間は、チェックパターンの印刷が行われる都度、制御回路9に記憶された印刷回数Tがカウントアップされていく。よって、プリンタ1の電源がオン状態である間であれば、複数回分のチェックパターンを1枚の用紙上に重ならないよう自動的に印刷することができる。他方、第1及び第2の実施形態では、用紙上のマーキングの読み取り結果から用紙上の印刷済みのチェックパターンを超えた位置を割り出せるので、プリンタ1の電源がオフである期間を跨っても、複数回分のチェックパターンを1枚の用紙上に重ならないよう自動的に印刷することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は本発明の説明のための例示にすぎず、本発明の範囲をこの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。本発明は、その要旨を逸脱することなく、その他の様々な態様でも実施することができる。例えば、第1実施形態におけるマーキングが示す情報、又は第3実施形態における記憶しているデータは、チェックパターンの印刷回数ではなく、新たな印刷開始位置を何処に設定すべきかを示すものであってもよい。また、ノズル目詰まりチェックパターン以外のチェック情報の印刷にも、本発明は適用できる。
1…プリンタ、6…紙幅センサ、9…制御回路、10…用紙、12,22,32…マーキング、14…チェックパターン、18,26,36…新たなチェックパターンの印刷開始位置
Claims (8)
- 用紙上に印刷されたマーキングを読むマーキング読み取り手段と、
前記マーキングの読み取り結果を受け、紙送り方向において前記用紙上の既にチェック情報が印刷されている領域より後方の未印刷の位置に印刷開始位置が来るように、前記読み取り結果に応じた距離だけ前記用紙を送る用紙送り手段と、
前記用紙送り手段が前記用紙を送った後、前記印刷開始位置から新たなチェック情報を前記用紙上に印刷するチェック情報手段と、
紙送り方向において前記新たなチェック情報が印刷された場所より後方の未印刷の位置に次回の印刷開始位置が来るようにするための新たなマーキングを、前記用紙上に印刷するマーキング印刷手段と
を備えたプリンタ。 - 紙送り方向と直交する主スキャン方向に移動するキャリッジに搭載された印刷ヘッド及び光学センサとを備え、
前記マーキング読み取り手段は、前記キャリッジを移動させて前記光学センサで前記用紙上のマーキングをスキャンすることにより、マーキングを読み取る請求項1記載のプリンタ。 - 前記光学センサが、前記マーキングの読み取りだけでなく、前記用紙の幅を検出するためにも使用される請求項2記載のプリンタ。
- 前記マーキング印刷手段が、毎回、紙送り方向において前記用紙上の一定位置に新たなマーキングを追加的に印刷し、
前記マーキング読み取り手段が、毎回、紙送り方向における前記一定位置にて前記マーキングを読み取る請求項1記載のプリンタ。 - 前記マーキング印刷手段が、毎回、前記用紙上の前記新たなチェック情報が印刷された位置に対し一定の位置関係をもつ位置に前記新たなマーキングを印刷し、
前記マーキング読み取り手段が、毎回、前記用紙上の既存のマーキングを検出し、検出されたマーキングを逐次に読み取る請求項1記載のプリンタ。 - 用紙上に既にチェック情報を印刷した回数又は位置に関する記憶データを保持する記憶手段と、
前記記憶手段の記憶データを受け、紙送り方向において前記用紙上の既にチェック情報が印刷されている領域より後方の未印刷の位置に印刷開始位置が来るように、前記記憶データに応じた距離だけ前記用紙を送る用紙送り手段と、
前記用紙送り手段が前記用紙を送った後、印刷開始位置から新たなチェック情報を前記用紙上に印刷するチェック情報手段と、
紙送り方向において前記新たなチェック情報が印刷された場所より後方の未印刷の位置に次回の印刷開始位置が来るようにするための新たな記憶データを、前記記憶手段に格納する記憶更新手段と
を備えたプリンタ。 - プリンタにセットされた用紙上に印刷されたマーキングを読むステップと、
前記マーキングの読み取り結果を受け、紙送り方向において前記用紙上の既にチェック情報が印刷されている領域より後方の未印刷の位置に印刷開始位置が来るように、前記読み取り結果に応じた距離だけ前記用紙を送るステップと、
前記距離だけ前記用紙が送られた後、印刷開始位置から新たなチェック情報を前記用紙上に印刷するステップと、
紙送り方向において前記新たなチェック情報が印刷された場所より後方の未印刷の位置に次回の印刷開始位置が来るようにするための新たなマーキングを、前記用紙上に印刷するステップと
を備えたプリンタのチェック情報印刷方法。 - 用紙上に既にチェック情報を印刷した回数又は位置に関する記憶データを保持するステップと、
前記記憶データを受け、紙送り方向において前記用紙上の既にチェック情報が印刷されている領域より後方の未印刷の位置に印刷開始位置が来るように、前記記憶データに応じた距離だけ前記用紙を送るステップと、
前記距離だけ前記用紙が送られた後、印刷開始位置から新たなチェック情報を前記用紙上に印刷するステップと、
紙送り方向において前記新たなチェック情報が印刷された場所より後方の未印刷の位置に次回の印刷開始位置が来るようにするために、前記記憶データを更新するステップと
を備えたプリンタのチェック情報印刷方法。
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---|---|---|---|---|
JP2011218556A (ja) * | 2010-04-02 | 2011-11-04 | Nec Corp | 印刷装置、テストパターン印刷方法及びプログラム |
JP2017035837A (ja) * | 2015-08-11 | 2017-02-16 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成装置 |
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2004
- 2004-12-28 JP JP2004380841A patent/JP2006181977A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011218556A (ja) * | 2010-04-02 | 2011-11-04 | Nec Corp | 印刷装置、テストパターン印刷方法及びプログラム |
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